JP2006118281A - 自動ドア開閉検知システム及び自動ドアの開閉検知方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】開口部を開放又は閉塞する一対のドア本体12、14と、ドア本体12、14を回転駆動する駆動手段20、22と、駆動手段20、22によるドア本体12、14の回転駆動を制御する制御手段24と、ドア本体12、14が開口部を開放した開放状態と、ドア本体12、14が開口部を閉塞した閉塞状態と、ドア本体12、14の一方が開口部の一部を開放しドア本体12、14の他方が開口部の一部を閉塞した一部開放一部閉塞状態と、をそれぞれ判別し、この判別結果に基づいて制御手段24を制御する検知手段28と、を有する構成とした。
【選択図】 図1
Description
このため、図9(B)に示すように、例えば、ドア軌道上物体検出センサにより制御されない側のドア本体102が手動で開けられた場合には、この開けられたドア本体102がドア軌道上物体検出センサにより人又は物体であるとして誤って検出されて、図9(C)に示すように、ドア軌道上物体検出センサにより制御されない側のドア本体102が開きっ放しになるという問題が生じる。
また、図9(C)に示すように、ドア本体102が開きっ放しの状態で所定の時間が経過すると、開きっ放しのドア本体102がドア軌道上物体検出センサにより閉まった状態として認識される。そして、図10(A)に示すように、開きっ放しのドア本体102を手動で閉めようとすると、ドア軌道上物体検出センサによりそのドア本体102が人又は物体であるとして誤って検出され、図10(B)に示すように、ドア本体102が完全に閉じられた状態においても所定の時間が経過するまで検出状態が続き、人が通過しようとした場合でも、ドア本体102、104が開かなくなるという問題が生じる。
かかる問題を解決するために、ドア軌道上物体検出センサを2台取り付け、各モータ110、112の両方のモータ電圧をそれぞれ検出することにより解決することは可能であるが、ドア軌道上物体検出センサの個数が増えると、製造コストが増大するとともに、ドア軌道上物体検出センサを取り付けるときの手間も増え、さらに別の問題が生じてしまう。
このため、一対のドア本体により開口部が閉塞された閉塞状態から、一対のドア本体のうち一方のドア本体が手動により開けられて開口部の一部が開放し一対のドア本体のうち他方のドア本体が開口部の一部をそのまま閉塞している一部開放一部閉塞状態に移ると、検知手段は一部開放一部閉塞状態と判別する。この結果、一方のドア本体が手動で開けられた場合でも、その開けられたドア本体を検知手段が人や物体であるとして誤って検知することがないため、制御手段や駆動手段を誤って制御することがなく、その後のドア本体の駆動に誤動作が生じてしまうことを防止することができる。
なお、本明細書において、「一部開放一部閉塞状態」には、一対のドア本体のうち一方(例えば、右側)のドア本体が開放し他方(例えば、左側)のドア本体が閉塞する状態と、一対のドア本体のうち他方(例えば、左側)のドア本体が開放し一方(例えば、右側)のドア本体が閉塞する状態の両方が含まれる。
また、制御工程において、検知手段の判別結果に基づいて検知手段により制御手段が制御され、ドア本体の駆動が制御される。例えば、一対のドア本体により開口部が閉塞された閉塞状態から、一対のドア本体のうち一方のドア本体が手動により開けられて開口部の一部が開放し一対のドア本体のうち他方のドア本体が開口部の一部をそのまま閉塞している一部開放一部閉塞状態に移ると、検知手段は一部開放一部閉塞状態であることを認識する。この結果、一方のドア本体が手動で開けられた場合でも、その開けられたドア本体を検知手段が人や物体であるとして誤って検知することがないため、制御手段や駆動手段を誤って制御することがなく、その後のドア本体の駆動に誤動作が生じてしまうことを防止することができる。
また、本実施形態で用いられる物体検知センサ28では、所定の信号を生成する信号生成回路部32を内蔵した構成について説明したが、この構成に限られるものではなく、物体検知センサとは別の箇所に上述した各信号を生成する信号生成回路部を内蔵した信号発信装置(図示省略)を配置しておき、この信号発信装置から物体検知センサに所定の信号を送信するように構成してもよい。物体検知センサに送信された各信号に基づいて内蔵されているCPU(図示省略)で各ドア本体12、14の状態が判別され、この判別結果に基づいて制御信号を信号送信部34から制御部24に送信するようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、物体検知センサ28と起動センサ36とを別体で構成した例をとり説明したが、この構成に限られるものではなく、両者が一体に構成されたセンサを用いてもよい。
ここで、検知部30により各ドア本体12、14の軌道上の検知エリアG内の人(又は物体)が検知されたか否かが判断される(ステップ160)。検知部30により各ドア本体12、14の軌道上の検知エリアG内の人(又は物体)が検知されると、信号生成回路部32により第4信号が生成される(ステップ180)。信号生成回路部32により第4信号が生成されると、信号送信部34から第4信号が制御部24に送信される(ステップ200)。制御部24に第4信号が送信されると、たとえ起動センサ36により人が検出された場合(ステップ220)でも、制御部24は、第2信号と第4信号に基づいて、各モータ20、22に所定の信号を出力し、各モータ20、22を駆動させないように制御する。これにより、各ドア本体12、14が各回転軸16、18と共に回転駆動することがなく、閉塞状態が維持されるため(ステップ240)、検知エリアG内の人(又は物体)に各ドア本体12、14が接触することがない。
このように、検知部30により検知エリアG内で人(又は物体)が検知されている間は、たとえ起動センサ36により人が検出された場合であっても、信号送信部34から第4信号が制御部24に出力され続けており、各ドア本体12、14が開くことはない。
また、検知部30により検知エリアG内の人が検知されなくなると、制御部24に第4信号が出力されず、この状態で、起動センサ36により人が検出された場合(ステップ260)には、制御部24により各モータ20、22が駆動制御され、各回転軸16、18が回転駆動されて、図2(A)に示すように、各ドア本体14、14が各回転軸16、18と共に回転駆動し、開口部11を開放する(ステップ280)。なお、起動センサ36により人が検出されない場合(ステップ260)は、閉塞状態が維持される(ステップ1240)。
ここで、検知部30により各ドア本体12、14の軌道上の検知エリアG内の人(又は物体)が検知されたか否かが判断される(ステップ360)。検知部30により各ドア本体12、14の軌道上の検知エリアG内の人(又は物体)が検知されると、信号生成回路部32により第4信号が生成される(ステップ380)。信号生成回路部32により第4信号が生成されると、信号送信部34から第4信号が制御部24に送信される(ステップ400)。制御部24に第4信号が送信されると、たとえ起動センサ36により人が検出された場合(ステップ420)でも、制御部24は、第2信号と第4信号に基づいて、各モータ20、22に所定の信号を出力し、各モータ20、22を駆動させないように制御する。これにより、各ドア本体12、14が各回転軸16、18と共に回転駆動することがなく、開放状態が維持されるため(ステップ440)、検知エリアG内の人(又は物体)に各ドア本体12、14が接触することがない。
このように、各ドア本体12、14は、検知部30により検知エリアG内で人(又は物体)が検知されている間は、信号送信部34から第4信号が制御部24に出力され続けており、起動センサ36により人が検出されていない場合でも、閉じてしまうことはない。
また、検知部30により検知エリアG内の人(又は物体)が検知されなくなると、制御部24に第4信号が出力されず、この状態で、起動センサ36により人が検出されない場合(ステップ460)には、制御部24により各モータ20、22が駆動制御され、各回転軸16、18が回転駆動されて、図2(B)に示すように、各ドア本体12、14が各回転軸16、18と共に回転駆動し、開口部11を閉塞する(ステップ480)。なお、起動センサ36により人が検出された場合(ステップ460)には、開放状態が維持される(ステップ440)。
また、検知部30により検知エリアG内の人(又は物体)が検知されなくなると、制御部24に第4信号が送信されず、この状態で、起動センサ36により人が検出されない場合(ステップ720)には、制御部24により一方のモータ20が駆動制御され、一方の回転軸16が回転駆動されて、図4(A)、(B)に示すように、一方のドア本体12が回転軸16と共に回転駆動し、開口部11の一部を閉塞する(ステップ740)。なお、起動センサ36により人が検出された場合(ステップ720)には、制御部24により他方のモータ22が駆動制御され、他方の回転軸18が回転駆動されて、閉じていた他方のドア本体14が回転軸18と共に回転駆動し、図2(A)に示すように、開口部11を開放する(ステップ760)。
特に、各ドア本体12、14の軌道上に人や荷物などの物体が存在すると、信号生成回路部32により第4信号が生成され、信号送信部34からこの第4信号が制御部24に送信されるため、各ドア本体12、14が回転駆動せず、各ドア本体12、14の軌道上に存在する人や物体に各ドア本体12、14が接触してしまうことを防止できる。
11 開口部
12、14 ドア本体
20、22 モータ(駆動手段)
24 制御部(制御手段)
28 物体検知センサ(検知手段)
Claims (4)
- 開口部を開放又は閉塞する一対のドア本体と、
前記ドア本体を駆動する駆動手段と、
前記駆動手段による前記ドア本体の駆動を制御する制御手段と、
前記ドア本体が前記開口部を開放した開放状態と、前記ドア本体が前記開口部を閉塞した閉塞状態と、前記ドア本体の一方が前記開口部の一部を開放し前記ドア本体の他方が前記開口部の一部を閉塞した一部開放一部閉塞状態と、をそれぞれ判別し、この判別結果に基づいて前記制御手段を制御する検知手段と、
を有することを特徴とする自動ドア開閉検知システム。 - 前記検知手段は、前記ドア本体の軌道上に人又は物体が存在する状態をさらに判別し、前記状態を認識した場合に前記ドア本体の駆動を停止するように前記制御手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の自動ドア開閉検知システム。
- 一対のドア本体が開口部を開放した開放状態と、前記ドア本体が前記開口部を閉塞した閉塞状態と、前記ドア本体の一方が前記開口部の一部を開放し前記ドア本体の他方が前記開口部の一部を閉塞した一部開放一部閉塞状態と、を検知手段によりそれぞれ判別する状態判別工程と、
前記検知手段の判別結果に基づいて前記検知手段により制御手段が制御され、前記ドア本体の駆動が制御される制御工程と、
を有することを特徴とする自動ドアの開閉検知方法。 - 前記状態判別工程では、前記検知手段により前記ドア本体の軌道上に人又は物体が存在する状態がさらに判別され、
前記制御工程では、前記検知手段により前記状態が認識された場合には前記ドア本体の駆動を停止するように前記制御手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の自動ドアの開閉検知方法。
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