JP2006039210A - 光学レンズ、集光レンズ、光学ピックアップ装置及び光記録再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】紫外光波長から可視光波長領域において、高屈折率で且つ、低光吸収特性を有する光学レンズを提供するとともに、これを用いてニアフィールド光記録再生方式に好適な光学レンズ、集光レンズを提供し、光記録媒体の高密度大容量化に対応する光学ピックアップ装置及び光記録再生装置を提供することを目的とする。
【解決手段】立方晶構造のY3Al5O12単結晶材料より光学レンズを構成する。
【選択図】図6
【解決手段】立方晶構造のY3Al5O12単結晶材料より光学レンズを構成する。
【選択図】図6
Description
本発明は、特に近接場光を光記録媒体に照射して記録及び/又は再生を行ういわゆるニアフィールド光記録再生方式に適用して好適な光学レンズ、集光レンズ、光学ピックアップ装置及び光記録再生装置に関する。
CD(Compact Disc)、MD(Mini Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)に代表される光記録媒体(光磁気記録媒体を含む)は、音楽情報、映像情報、データ、プログラム等の格納媒体として広く利用されている。しかしながら、更なる音楽情報、映像情報、データ、プログラム等の高音質化、高画質化、長時間化、大容量化により、さらに大容量の光記録媒体及びその記録再生を行う光記録再生装置が望まれている。
そこで、これらに対応するため、光記録再生装置では、その光源、例えば半導体レーザの短波長化や、集光レンズの開口数の増大化が図られ、集光レンズを介して収束する光スポットの小径化が図られている。
例えば、半導体レーザに関しては、発振波長が従来の赤色レーザの635nmから400nm帯に短波長化されたGaN半導体レーザが実用化され、これにより光スポットの小径化が図られつつある。また、例えばそれ以上の短波長化については、ソニー株式会社製の266nmの単一波長の光を連続発振する遠紫外固体レーザUW−1010などが発売されており、更なる光スポットの小径化も図られつつある。また、これ以外にもNd:YAGレーザの2倍波レーザ(266nm帯)、ダイヤモンドレーザ(235nm帯)、GaNレーザの2倍波レーザ(202nm帯)などの研究、開発が進められている。
例えば、半導体レーザに関しては、発振波長が従来の赤色レーザの635nmから400nm帯に短波長化されたGaN半導体レーザが実用化され、これにより光スポットの小径化が図られつつある。また、例えばそれ以上の短波長化については、ソニー株式会社製の266nmの単一波長の光を連続発振する遠紫外固体レーザUW−1010などが発売されており、更なる光スポットの小径化も図られつつある。また、これ以外にもNd:YAGレーザの2倍波レーザ(266nm帯)、ダイヤモンドレーザ(235nm帯)、GaNレーザの2倍波レーザ(202nm帯)などの研究、開発が進められている。
また、例えば、ソリッドイマ―ジョンレンズに代表される開口数の大なる光学レンズを使って、例えば開口数1以上の集光レンズを実現するとともに、この集光レンズの対物面を光記録媒体と、その光源波長の10分の1程度まで近接させることにより記録再生を行う、いわゆるニアフィールド光記録再生方式が検討されている。
このニアフィールド光記録再生方式の高転送レート化では、光記録媒体と集光レンズとの距離を如何にして光学的なコンタクト状態に維持しながら高速にディスクを回転させるかが重要である。
このニアフィールド光記録再生方式の高転送レート化では、光記録媒体と集光レンズとの距離を如何にして光学的なコンタクト状態に維持しながら高速にディスクを回転させるかが重要である。
また、光源から出射されて集光レンズに入射する光束径が小になるとともに光記録媒体と集光レンズとの距離も非常に小さくなるため、集光レンズは形状的に大きく制約されることになる。
例えば、上述のソリッドイマージョンレンズを用いたニアフィールド光記録再生方式に適用可能な光学系の概略構成を図8に示す。光記録媒体30の記録面に対向する対物側から順に、例えば超半球型構成の第1の光学レンズ11と第2の光学レンズ12とを配置して、ニアフィールド用の集光レンズ13が構成される。
この第1の光学レンズ11は、その曲率半径をr、光学レンズ材料の屈折率をn、レンズの光軸方向に沿う厚さをtとすると、
t=r(1+1/n)
の関係がある。光学ガラスとして多用されるSiO2の屈折率は1.5程度である。
この第1の光学レンズ11は、その曲率半径をr、光学レンズ材料の屈折率をn、レンズの光軸方向に沿う厚さをtとすると、
t=r(1+1/n)
の関係がある。光学ガラスとして多用されるSiO2の屈折率は1.5程度である。
また、図8に示すように、第2の光学レンズ12と光記録媒体30との距離をWDとすると、この第1の光学レンズ11の厚さtは、
t=r(1+1/n)<WD
の条件を満足する必要がある。屈折率が1.5の場合は、
t=1.667r<WD
を満たす必要がある。なお、第2の光学レンズ12と光記録媒体30との距離WDは、第2の光学レンズ12の開口数によって決定される。
従って、第1の光学レンズ11と第2の光学レンズ12との距離を好適に、且つ容易に実現するためには、できる限り曲率半径rを小さく、もしくは光学レンズ材料の屈折率nをできる限り大きくする必要がある。
現状では、光学レンズの屈折率は、材質に光学ガラス(SiO2)を使用した場合、1.5程度が限界である(例えば特許文献1参照。)。
特開2002−249341号公報
t=r(1+1/n)<WD
の条件を満足する必要がある。屈折率が1.5の場合は、
t=1.667r<WD
を満たす必要がある。なお、第2の光学レンズ12と光記録媒体30との距離WDは、第2の光学レンズ12の開口数によって決定される。
従って、第1の光学レンズ11と第2の光学レンズ12との距離を好適に、且つ容易に実現するためには、できる限り曲率半径rを小さく、もしくは光学レンズ材料の屈折率nをできる限り大きくする必要がある。
現状では、光学レンズの屈折率は、材質に光学ガラス(SiO2)を使用した場合、1.5程度が限界である(例えば特許文献1参照。)。
しかしながら、光学レンズの曲率半径は、その光学ピックアップ装置の組み立て精度から1ミリ程度以下に小さくすることができない。すなわち、上述したように、ニアフィールド光記録再生方式では、集光レンズは一般的に対物側から順に配置された第1の光学レンズと第2の光学レンズとの2枚の光学レンズの組み合わせにより、開口数1以上を実現しているが、これら第1の光学レンズと第2の光学レンズとの組み立て精度は開口数が大になるほど高精度が求められ、かつ環境の変化に対してもこの精度を維持することが求められるため、あまりにも光学レンズの曲率半径が小さいと、そのニアフィールド集光レンズの組み立て精度を実現できないためである。
また、上述したように、光学ガラスの屈折率は、1.5程度が限界であるため、それ以上、光学レンズの厚さを小さくすることはできなかった。
また、上述したように、光学ガラスの屈折率は、1.5程度が限界であるため、それ以上、光学レンズの厚さを小さくすることはできなかった。
一方、このニアフィールド光記録再生方式における高密度化を実現するためには、従来の光記録方式と同様に、その光源の出射波長の短波長化や、集光レンズの開口数の増大により、その集光スポットを縮小させる必要がある。ここで集光スポットの面積は、集光レンズの開口数の2乗に半比例するので、ニアフィールド光記録再生方式における高密度化を実現するためには、集光レンズの開口数を増大させることが有効である。
例えば、図8に示すような、第1の光学レンズが超半球光学レンズの場合のニアフィールド集光レンズの開口数NAは、第1の光学レンズの屈折率をnとすると、
NA=n×sin(tan−1(n))
で表される。
従来、この第1と第2の光学レンズ材料は、材質にガラス(SiO2)を使用しているため、その紫外光波長から可視光波長領域における屈折率は1.5程度が限界であり、例えば、超半球光学レンズの場合のニアフィールド集光レンズの開口数NAは、
NA=1.5×sin(tan−1(1.5))=1.25
となり、それ以上、開口数NAを増大させることができなかった。従って従来のガラス材質を使用したニアフィールド集光レンズでは、その高密度化に限界があった。
NA=n×sin(tan−1(n))
で表される。
従来、この第1と第2の光学レンズ材料は、材質にガラス(SiO2)を使用しているため、その紫外光波長から可視光波長領域における屈折率は1.5程度が限界であり、例えば、超半球光学レンズの場合のニアフィールド集光レンズの開口数NAは、
NA=1.5×sin(tan−1(1.5))=1.25
となり、それ以上、開口数NAを増大させることができなかった。従って従来のガラス材質を使用したニアフィールド集光レンズでは、その高密度化に限界があった。
以上の問題に鑑みて、本発明は、紫外光波長から可視光波長領域において、少なくとも高屈折率である光学レンズを提供するとともに、これを用いてニアフィールド光記録再生方式に好適な光学レンズ、集光レンズを提供し、光記録媒体の高密度大容量化に対応する光学ピックアップ装置及び光記録再生装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明による光学レンズは、立方晶構造のY3Al5O12単結晶材料より成ることを特徴とする。
更に、本発明は、上述の光学レンズにおいて、少なくとも対物面とは反対側に、凸球面の一部が形成されて成ることを特徴とする。
更に、本発明は、上述の光学レンズにおいて、少なくとも対物面とは反対側に、凸球面の一部が形成されて成ることを特徴とする。
また、本発明による集光レンズは、光軸を略合致させ、対物側から順に配置された少なくとも第1の光学レンズと第2の光学レンズとで構成された集光レンズにおいて、少なくとも上記第1の光学レンズを構成する材料が、立方晶構造のY3Al5O12単結晶材料とされたことを特徴とする。
更に、本発明は、上述の集光レンズにおいて、上記第1の光学レンズは、少なくとも対物面とは反対側に、凸球面の一部が形成されて成ることを特徴とする。
更に、本発明は、上述の集光レンズにおいて、上記第1の光学レンズは、少なくとも対物面とは反対側に、凸球面の一部が形成されて成ることを特徴とする。
また、本発明による光学ピックアップ装置は、少なくとも、光源と、対物側から順に配置された第1の光学レンズと第2の光学レンズと、上記光源からの出射光を光記録媒体の所定トラック位置に収束させて光スポットを形成する集光レンズとを有する光学ピックアップ装置において、少なくとも上記第1の光学レンズを構成する材料が、立方晶構造のY3Al5O12単結晶材料とされたことを特徴とする。
更に、本発明は、上述の光学ピックアップ装置において、上記第1の光学レンズは、少なくとも対物面とは反対側に、凸球面の一部が形成されて成ることを特徴とする。
また、本発明は、上述の各光学ピックアップ装置において、上記集光レンズにより、上記光記録媒体に近接場光が照射されることを特徴とする。
更に、本発明は、上述の光学ピックアップ装置において、上記第1の光学レンズは、少なくとも対物面とは反対側に、凸球面の一部が形成されて成ることを特徴とする。
また、本発明は、上述の各光学ピックアップ装置において、上記集光レンズにより、上記光記録媒体に近接場光が照射されることを特徴とする。
また、本発明による光記録再生装置は、少なくとも、光源と、対物側から順に配置された第1の光学レンズと第2の光学レンズと、上記光源からの出射光を光記録媒体の所定トラック位置に収束させて光スポットを形成する集光レンズとを有する光学ピックアップ装置と、上記集光レンズを光記録媒体のフォーカシング方向及び/又はトラッキング方向に制御駆動する制御駆動手段とを少なくとも有する光記録再生装置において、上記第1の光学レンズを構成する材料が、立方晶構造のY3Al5O12単結晶材料とされたことを特徴とする。
更に、本発明は、上述の光記録再生装置において、上記第1の光学レンズは、少なくとも対物面とは反対側に、凸球面の一部が形成されて成ることを特徴とする。
また、本発明は、上述の各光記録再生装置において、上記集光レンズにより、上記光記録媒体に近接場光が照射されて、記録及び/又は再生がなされることを特徴とする。
更に、本発明は、上述の光記録再生装置において、上記第1の光学レンズは、少なくとも対物面とは反対側に、凸球面の一部が形成されて成ることを特徴とする。
また、本発明は、上述の各光記録再生装置において、上記集光レンズにより、上記光記録媒体に近接場光が照射されて、記録及び/又は再生がなされることを特徴とする。
上述したように、本発明においては、光学レンズの材料として、立方晶構造であるY3Al5O12単結晶で構成することから、従来用いられているガラス材料より成る光学レンズでは得られなかった屈折率1.8以上の光学レンズを実現する。
また、立方晶構造であるY3Al5O12単結晶より成る光学レンズは、波長250nmから1000nmまでの広い波長帯域の光に対する光透過性(光透過率)が優れており、光源からの光パワーに対する記録再生の光効率を高めることが可能となる。
また、立方晶構造であるY3Al5O12単結晶より成る光学レンズは、波長250nmから1000nmまでの広い波長帯域の光に対する光透過性(光透過率)が優れており、光源からの光パワーに対する記録再生の光効率を高めることが可能となる。
そして、この光学レンズを用いて対物側とは反対側の面に凸球面が設けられる例えばソリッドイマージョンレンズ型構成の光学レンズを構成し、これを第1の光学レンズとして、第2の光学レンズと組み合わせることによって、紫外光波長から可視光波長領域において、開口数が1.5以上の集光レンズを容易に得ることが可能となる。
そして、この集光レンズを用いて構成される光学ピックアップ装置および、光記録再生装置では集光レンズを構成する第2の光学レンズに入射する光束の径を小とすることが可能になり、光記録媒体のフォーカシング方向及び/又はトラッキング方向に制御駆動される集光レンズの小型軽量化を図ることができて、フォーカシングサーボやトラッキングサーボやシーク時間等のサーボ特性の向上を図ることが可能となる。
そして、この集光レンズを用いて構成される光学ピックアップ装置および、光記録再生装置では集光レンズを構成する第2の光学レンズに入射する光束の径を小とすることが可能になり、光記録媒体のフォーカシング方向及び/又はトラッキング方向に制御駆動される集光レンズの小型軽量化を図ることができて、フォーカシングサーボやトラッキングサーボやシーク時間等のサーボ特性の向上を図ることが可能となる。
以上説明したように、本発明による光学レンズによれば、立方晶構造のY3Al5O12単結晶材料により構成することから、波長250nm以上の光に対して適用可能な屈折率1.8以上の光学レンズを提供することができる。
更にこの光学レンズを、少なくとも対物側とは反対側に凸球面を設ける構成とすることによって、これを用いて開口数の大なる集光レンズを構成することができる。
また、本発明の集光レンズによれば、屈折率の大なる第1の光学レンズを用いることにより、開口数の大なる集光レンズを提供することができる。
更に、本発明の集光レンズにおいて、第1のレンズを、少なくとも対物側とは反対側に凸球面を設ける構成とすることによって、開口数1.5以上の集光レンズを提供することができる。
更にこの光学レンズを、少なくとも対物側とは反対側に凸球面を設ける構成とすることによって、これを用いて開口数の大なる集光レンズを構成することができる。
また、本発明の集光レンズによれば、屈折率の大なる第1の光学レンズを用いることにより、開口数の大なる集光レンズを提供することができる。
更に、本発明の集光レンズにおいて、第1のレンズを、少なくとも対物側とは反対側に凸球面を設ける構成とすることによって、開口数1.5以上の集光レンズを提供することができる。
また、本発明の光学ピックアップ装置及び光記録再生装置によれば、開口数を大とすることができ、記録再生特性の向上を図ることができる。
更に、この光学ピックアップ装置及び光記録再生装置において、第1のレンズを、対物側とは反対側に凸球面を設ける構成とすることによって、集光レンズの開口数を1.5以上とすることができ、記録再生特性の向上を図ることができる。
また、本発明の光学ピックアップ装置及び光記録再生装置において、近接場光を照射する構成とすることにより、ニアフィールド記録再生を良好に行うことが可能となる。
更に、この光学ピックアップ装置及び光記録再生装置において、第1のレンズを、対物側とは反対側に凸球面を設ける構成とすることによって、集光レンズの開口数を1.5以上とすることができ、記録再生特性の向上を図ることができる。
また、本発明の光学ピックアップ装置及び光記録再生装置において、近接場光を照射する構成とすることにより、ニアフィールド記録再生を良好に行うことが可能となる。
以下本発明を実施するための最良の形態の例を説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
本発明は、光学レンズ、この光学レンズを第1の光学レンズとして、対物側から順に配置された第1の光学レンズ及び第2の光学レンズで構成された集光レンズ、更に、この集光レンズを用いて構成され、いわゆるニアフィールド光記録再生方式を採用する光学ピックアップ装置と、この光学ピックアップ装置を具備する光記録再生装置に適用することができる。以下、本発明を適用した実施の形態例について図1から図5を参照して説明する。なお、図中の構成要素で従来の技術と同様の構造を成しているものについては、同一の参照符号を付するものとする。
図1は、本発明による光学レンズを用いた集光レンズの一例を示す概略構成図である。レンズの対象物の例えば光記録媒体30に対し、本発明構成による、すなわち立方晶構造のY3Al5O12単結晶より成る第1の光学レンズ11と、第2の光学レンズ12とをこの順に光軸を略合致させて配置して構成する。この例においては、第1の光学レンズ11をソリッドイマージョンレンズ(SIL)型構成とし、半径rの例えば超半球状として、すなわち対物側とは反対側を凸球面により構成する。この場合、その光軸に沿う厚さは、r(1+1/n)とされる。このような構成とすることによって、光学レンズ12の開口数NAを超える高開口数をもって、光Lを光記録媒体30に集光できる集光レンズ13を提供することができる。
なお、実際にはSIL型の光学レンズ11と光記録媒体30とは互いに接触してはいないが、この第1の光学レンズ11と光記録媒体30との間隔は、第1の光学レンズ11の厚さと比較して十分に小さいため、図1〜図5においてはその間隔を省略して示す。
なお、実際にはSIL型の光学レンズ11と光記録媒体30とは互いに接触してはいないが、この第1の光学レンズ11と光記録媒体30との間隔は、第1の光学レンズ11の厚さと比較して十分に小さいため、図1〜図5においてはその間隔を省略して示す。
図2は、図1に示す本発明構成の集光レンズを用いた光学ピックアップ装置の光学系の構成の一形態を示す概略構成図である。図示しない光源及びフォトディテクタと、第1及び第2の光学レンズ11及び12より成る集光レンズ13との間に、例えば第1及び第2のビームスプリッタ14及び15が配置される。光記録媒体30は、例えばディスク状であれば、図示を省略するスピンドルモータに装着され、所定の回転数で回転される。
図3は、光記録再生装置の一例の要部を示す概略構成図である。光記録媒体は、例えばディスク状であれば、図示を省略するスピンドルモータに装着され、所定の回転数で回転される。光記録媒体30側から順に第1の光学レンズと第2の光学レンズ11及び12で構成された集光レンズ13は、例えばフォーカシング方向及び/又はトラッキング方向に制御駆動されるトラッキングコイル17及びフォーカシングコイル17より成る2軸アクチュエータ16に保持体20を介して固着されている。この2軸アクチュエータ16は、光記録媒体30と第1の光学レンズ11との距離を制御可能とされる。すなわち例えばその戻り光量をモニタし、距離情報をフィードバックすることにより、第1の光学レンズ11と光記録媒体30との距離を一定に保つことが可能であり、且つ第1のレンズ11と光記録媒体30との衝突を避ける制御機構が設けられる。また、この2軸アクチュエータ16は、トラッキング方向に戻り光量をモニタし、その位置情報をフィードバックすることにより、集光スポットを所望の記録トラックに移動せしめることが可能とされる。
また、図4の概略構成図に示すように、光記録媒体30側から順に第1の光学レンズ11と第2の光学レンズ12で構成された集光レンズ13は、トラッキング方向に制御駆動されるスライダ21に固着される構成とすることもできる。このスライダ21は、例えば光記録媒体30の面触れ方向にのみ弾性を有するジンバル22や、図示を省略する他の弾性体を介して、光学ピックアップ装置を構成してトラッキング方向に移動可能とされた可動光学部に支持されている。この可動光学部はリニアモータ等で構成された制御駆動手段によりトラッキング方向に制御駆動される。そして、光記録媒体30の回転に伴い発生する気体流が光記録媒体30とスライダ21との間に流れ込むとともに、弾性体の光記録媒体30側への押圧力と釣り合う気体薄膜が形成され、スライダ21が光記録媒体に対して一定の距離、たとえば50nmの距離を保ちつつ浮上するように構成されている。すなわち、光記録媒体30を所定の回転数で回転させて光記録媒体30からの情報の再生時あるいは、光記録媒体30への情報の記録時において、集光レンズ13を構成する第1の光学レンズ11と光記録媒体30との距離はスライダ21によりほぼ一定距離に保たれた状態となっている。
以下、光学ピックアップ装置の概略構成について、再び図2を参照して説明する。光源、たとえば半導体レーザから出射された往路光はコリメータレンズ(図示せず)により平行光L1に変換され、第1のビームスプリッタ14を透過し、集光レンズ13を介して光記録媒体30の情報記録面に集光される。情報記録面で反射された復路光は、集光レンズ13を透過し、第1のビームスプリッタ14で反射されて第2のビームスプリッタ15に入射する。第2のビームスプリッタ15を通過した復路光L2は、フォーカシング用光検出器に集光され、フォーカシングエラー信号および再生ピット信号等が検出される。また、第2のビームスプリッタ15で反射された復路光は、トラッキング用光検出器に集光され、トラッキングエラー信号が検出される。なお、必要に応じてこの光学ピックアップ装置には、光記録媒体30の面振れに対して、集光レンズ13を固着する2軸アクチュエータ、もしくはスライダが追従した残りのフォーカスエラー成分および集光レンズの組み立て工程時に発生した誤差成分を補正し、2枚のレンズの間隔を変えることで、補正することができるリレーレンズを第1のビームスプリッタ14と第2の光学レンズ12の間に挿入し構成してもよい。また、スライダ21に第1の光学レンズ11と第2の光学レンズ12が固着されている場合、スライダ21が追従した残りのフォーカスエラー成分および集光レンズ13の組み立て工程時に発生した誤差成分を補正する手段として、集光レンズ13を構成する第1の光学レンズ11をスライダ21に固定し、第2の光学レンズ12を例えば圧電素子等により光軸方向に可動するように構成してもよい。
また、スピンドルモータが複数の光記録媒体を装着する手段を有する光記録再生装置の場合では、図5の概略構成図に示すように、光軸をほぼ90度曲げるミラー23をスライダ21に設ける構成が好適である。このような構成の光記録再生装置は光記録媒体間の間隔を小とすることができるので、結果的に装置の小型化、薄型化を図ることができる。図5において、図4と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
なお、上記した光学ピックアップ装置は、再生のみを行う再生専用、記録のみを行う記録専用、記録と再生の両方を行うことができる記録再生用を含むものである。また、上述した各光学ピックアップ装置及びこれを具備する光記録再生装置は、光磁気記録方式と、ニアフィールド光再生方式を組み合わせることにより、その光ピックアップ装置の一部に磁気コイル等を組み込んだものを含む構成とすることもできる。また、光記録再生装置は、再生のみを行う再生専用装置、記録のみを行う記録専用装置、記録と再生の両方を行うことができる記録再生用装置を含むものである。
次に、第1の光学レンズの形状について説明する。第1の光学レンズの構成は、図1〜図5に示したように、対物側とは反対側に凸球面を設ける構成とする。また周側面は2軸アクチュエータ、もしくはスライダとの固着面となる。
またこの第1の光学レンズは、図示の例のように、その厚さがr(1+1/n)の超半球形状の光学レンズでもよく、また半球状のレンズとすることもできる。
またこの第1の光学レンズは、図示の例のように、その厚さがr(1+1/n)の超半球形状の光学レンズでもよく、また半球状のレンズとすることもできる。
また、ニアフィールド光記録再生方式においては、光記録媒体30と第1の光学レンズ11との距離が数十nm程度と非常に近接していることから、光記録媒体30、もしくは第1の光学レンズ11の傾きに対する許容度を拡大するため、第1の光学レンズ11の対物面を、図示の例のように、円錐状等に加工することもできる。
また、光磁気記録媒体に対するニアフィールド光記録再生方式においては、記録時及び/又は再生時に磁界が必要になることから、第1の光学レンズ11の対物面の一部に磁気コイル等を取り付けて構成してもよい。
また、光磁気記録媒体に対するニアフィールド光記録再生方式においては、記録時及び/又は再生時に磁界が必要になることから、第1の光学レンズ11の対物面の一部に磁気コイル等を取り付けて構成してもよい。
ところで、本発明は、少なくとも第1の光学レンズ11を立方晶構造であるY3Al5O12単結晶とすることを特徴とする。ここで、この材料は、単結晶のことであり、多結晶材料のような粒界や、ガラス材料のような脈理がないために、入射光の散乱や吸収を起こさずにすみ、光学レンズ材料として好適である。
また、立方晶であるY3Al5O12単結晶は、その結晶構造が立方晶であるため、半導体デバイスの製造プロセスと高い親和性を持ち、光学レンズ作製のためのエッチングプロセスやポリッシングプロセスを容易に適用できる。
また、立方晶であるY3Al5O12単結晶は、その結晶構造が立方晶であるため、半導体デバイスの製造プロセスと高い親和性を持ち、光学レンズ作製のためのエッチングプロセスやポリッシングプロセスを容易に適用できる。
これら立方晶構造であるY3Al5O12単結晶とする光学レンズ材料は、波長250nmから1500nmの波長域で、従来のガラス材質に対して屈折率が高く、たとえば、紫外線レーザの発振波長である250nmから350nmに対して、屈折率1.8以上を有している。したがって、光源に紫外線レーザを使用し、その光学レンズ材料として立方晶構造であるY3Al5O12単結晶とした光学レンズは、光記録再生方式にとって、集光レンズの高開口数化に対して非常に有効な手段であり、光記録媒体の高密度化大容量化に寄与することができる。
また、Y3Al5O12単結晶の結晶構造を、立方晶に選択することにより、その結晶軸によらず屈折率が一定である光学的等方性を有しており、例えば第1の光学レンズを作製する際の工程として、真球状の光学レンズを作製する際に、その結晶軸方向を気にせずに切断、加工、研磨が可能な材料であり、ガラス材料と同程度なコストで加工が可能である。
また、立方晶構造であるY3Al5O12単結晶とする光学レンズ材料の製造法は、例えば、チョクラルスキー成長方法で作製できる。
また、立方晶構造であるY3Al5O12単結晶とする光学レンズ材料の製造法は、例えば、チョクラルスキー成長方法で作製できる。
また、高い屈折率を有することから後述する実施例において詳細に説明するように、SIL型構成の光学レンズを用いて集光レンズを構成する場合に、その厚さtを低減化でき、光学レンズの小型化薄型化を図り、比較的低コストで光学ピックアップ装置や光記録再生装置等への搭載が可能である。
また、立方晶構造であるY3Al5O12単結晶とする光学レンズ材料は、その屈折率の増大する波長250nmから1500nmに対して、吸収係数を、たとえば欠陥濃度や、不純物濃度を制御・最適化してやることで、1cm−1以下に制御することが可能で、好適には0.1cm−1以下にすることで、第1の光学レンズの厚さが5ミリメートルのときでも、95%以上の透過率を有する光学レンズを実現できる。
次に、実施例1として、立方晶構造であるY3Al5O12単結晶材料を、比較例1として合成石英SiO2材料を使用した光学レンズについて考察する。
図6及び図7においては、実施例1の立方晶構造であるY3Al5O12単結晶と、比較例1のSiO2より成る試料とにおいて、それぞれ波長250nmから1000nmまでの屈折率と吸収係数の波長依存性を比較して示す。
図6及び図7においては、実施例1の立方晶構造であるY3Al5O12単結晶と、比較例1のSiO2より成る試料とにおいて、それぞれ波長250nmから1000nmまでの屈折率と吸収係数の波長依存性を比較して示す。
図6から明らかなように、実施例1による立方晶構造であるY3Al5O12単結晶材料は、波長250nmから1500nmまでのすべての波長範囲で、屈折率1.8以上に達する。
一方、図7からわかるように、比較例1によるSiO2材料は、波長250nmから1000nmまでのすべての波長範囲で、屈折率が1.5程度であった。
一方、図7からわかるように、比較例1によるSiO2材料は、波長250nmから1000nmまでのすべての波長範囲で、屈折率が1.5程度であった。
また、実施例1の立方晶構造であるY3Al5O12単結晶の吸収係数は、波長250nmから長波長で、すべて0.1cm−1以下であり、光透過性(光透過率)が優れており、光源からの光パワーに対する記録再生の光効率を高めることが可能であることがわかる。
以下の表1に紫外線レーザの発振波長266nmでの実施例1の結晶の屈折率と、比較例1の試料の屈折率と、第1の光学レンズに実施例1と比較例1の材料を使用して、図1のような形態の集光レンズを組み立てたときの集光レンズの各開口数を示す。
表1から明らかなように、従来のSiO2材料に比較して、立方晶構造であるY3Al5O12単結晶の屈折率と、これらの材料を使用して作製した集光レンズの開口数は、明らかにSiO2材料よりも大きい。
したがって、これらの材料より作製された集光レンズを用いて光記録媒体に光スポットを集光すると、その光スポット面積は、開口数の2乗に反比例して縮小できるので、例えば立方晶構造であるY3Al5O12単結晶はSiO2に比べて、約1.9倍も高密度な光記録媒体の記録再生が可能となる光ピックアップ装置を実現できる。
したがって、これらの材料より作製された集光レンズを用いて光記録媒体に光スポットを集光すると、その光スポット面積は、開口数の2乗に反比例して縮小できるので、例えば立方晶構造であるY3Al5O12単結晶はSiO2に比べて、約1.9倍も高密度な光記録媒体の記録再生が可能となる光ピックアップ装置を実現できる。
次に、立方晶構造であるY3Al5O12単結晶を使用した集光レンズの構成について、集光レンズの概略断面図である図1を参照して説明する。例えば、図1において、光記録媒体30側から順に、何れも波長266nmに対して屈折率1.940の立方晶構造であるY3Al5O12単結晶で構成された第1の光学レンズ11と第2の光学レンズと12を配置して、第1の光学レンズ11を超半球型ソリッドイマージョンレンズ(SIL)として集光レンズ13を構成する。このとき、集光レンズ13の開口数は1.72となる。
この集光レンズ13を用いて、第1の光学レンズ11と光記録媒体30とを、例えば25nmの距離に保ちつつ二アフィールド記録再生を行う場合について、第2の光学レンズ12と光記録媒体30との距離WDについて検討する。
この集光レンズ13を用いて、第1の光学レンズ11と光記録媒体30とを、例えば25nmの距離に保ちつつ二アフィールド記録再生を行う場合について、第2の光学レンズ12と光記録媒体30との距離WDについて検討する。
前述の図8において説明したように、図1に示すニアフィールド記録方式に適用した集光レンズ13において、第2の光学レンズ12の開口数によって決定される第2の光学レンズ12と光記録媒体30との距離をWD、第1の光学レンズ11の厚さをt、第1の光学レンズ11の凸球面の曲率半径をrとした場合、第1の光学レンズの厚さtは、
t=r(1+1/n)<WD
の条件を満たす必要がある。
t=r(1+1/n)<WD
の条件を満たす必要がある。
ここで、上述したように、実施例1及び比較例1における屈折率が異なることから、SIL型構成の光学レンズを含む集光レンズを構成する場合の1+1/nの値について、比較した結果を以下の表2に示す。
表2から明らかなように、実施例1による本発明構成の光学ガラスを図1に示す構成の第1及び第2の光学レンズに適用した場合、実施例1では(1+1/n)の数値が、1.515であり、比較例1では(1+1/n)の数値が、1.665となる。
つまり、この比較から明らかなように、屈折率1.940の立方晶構造であるY3Al5O12単結晶材料の事例では屈折率が大であることにより、第1の光学レンズの厚さを約9%小さくすることができることがわかる。
したがって、従来の光学レンズと比較すると、より厚さを小さく、半球レンズに近い厚さにおいて超半球ニアフィールド記録再生が実現できることがわかる。このため、図8において説明した第2の光学レンズと光記録媒体との距離WDを十分に確保することができるとともに、第2の光学レンズに入射する光束の径を容易に小とすることができるという利点を有する。
つまり、この比較から明らかなように、屈折率1.940の立方晶構造であるY3Al5O12単結晶材料の事例では屈折率が大であることにより、第1の光学レンズの厚さを約9%小さくすることができることがわかる。
したがって、従来の光学レンズと比較すると、より厚さを小さく、半球レンズに近い厚さにおいて超半球ニアフィールド記録再生が実現できることがわかる。このため、図8において説明した第2の光学レンズと光記録媒体との距離WDを十分に確保することができるとともに、第2の光学レンズに入射する光束の径を容易に小とすることができるという利点を有する。
また、このように、第1の光学レンズの厚さを小さくできることから、集光レンズの重量が従来に比して低減化される。したがって、光記録媒体のフォーカス方向及び/又はトラッキング方向に制御駆動される集光レンズの重量が小となるため、フォーカスサーボやトラッキングサーボやシーク時間等のサーボ特性の向上を図ることができ、光学ピックアップ装置および光記録再生装置の小型化薄型化を図ることが可能となる。
以上説明したように、本発明の光学レンズによれば、紫外光波長から可視光波長領域において、従来の材質がガラス、例えば、SiO2である光学レンズでは限界であった屈折率1.8以上に大なるレンズを提供することが可能となる。そして、対物側から順に第1の光学レンズと第2の光学レンズとで構成された集光レンズにおいて、少なくとも第1の光学レンズが立方晶構造であるY3Al5O12単結晶の材質で構成すれば、開口数1.5以上で、且つ小型軽量の集光レンズを容易に得ることが可能になる。したがって、この材料で作製された集光レンズで集光された光スポット面積は、開口数の2乗に反比例して縮小できるので、ガラス材料のそれに比べて、約1.9倍以上も高密度な光記録媒体の記録再生が可能となる光ピックアップ装置、光記録再生装置を実現できる。
また、この集光レンズを用いた光学ピックアップ装置及びこの光学ピックアップ装置を具備する光記録再生装置では、第2の光学レンズに入射する光束の径を小とすることが可能となり、結果的に光記録媒体のフォーカシング方向や、トラッキング方向に制御駆動される集光レンズの小型軽量化を図ることができるとともにフォーカスサーボやトラッキングサーボやシーク時間等のサーボ特性の向上を図ることが可能となり、ニアフィールド記録再生方式を採用して光記録媒体の高密度化高容量化に対応することが可能となった。したがって、今後の光記録媒体の高密度化大容量化とともに予想される光源の波長250nmから1000nm、例えば波長266nm、292nm、405nm、635nm、650nm、780nm、830nmに対応する光学ピックアップ装置及び光記録再生装置の提供が可能となる。
なお、本発明は上述の実施の形態の例に限定されるものではなく、その他各種形状、各種用途の光学レンズ、集光レンズに適用することができることはいうまでもない。
また、光学ピックアップ装置、光記録再生装置に適用する場合において、上述の例に限定されることなく、各種の形状を採り得るものである。例えば第1の光学レンズとしてSIL型構成とする場合において、その先端を上述の円錐形状、平面状とする他、凸状部、曲面部、粗面部を設ける場合など、各種形状とするなど、本発明構成を逸脱しない範囲において種々の変形、変更が可能であることはいうまでもない。
また、光学ピックアップ装置、光記録再生装置に適用する場合において、上述の例に限定されることなく、各種の形状を採り得るものである。例えば第1の光学レンズとしてSIL型構成とする場合において、その先端を上述の円錐形状、平面状とする他、凸状部、曲面部、粗面部を設ける場合など、各種形状とするなど、本発明構成を逸脱しない範囲において種々の変形、変更が可能であることはいうまでもない。
11.第1の光学レンズ、12.第2の光学レンズ、13.集光レンズ、14.第1のビームスプリッタ、15.第2のビームスプリッタ、16.2軸アクチュエータ、17.トラッキング用コイル、18.フォーカシング用コイル、20.保持体、21. スライダ、22.ジンバル
Claims (12)
- 立方晶構造のY3Al5O12単結晶材料より成る
ことを特徴とする光学レンズ。 - 上記光学レンズは、少なくとも対物面とは反対側に、凸球面の一部が形成されて成る
ことを特徴とする請求項1記載の光学レンズ。 - 光軸を略合致させ、対物側から順に配置された少なくとも第1の光学レンズと第2の光学レンズとで構成された集光レンズにおいて、
少なくとも上記第1の光学レンズを構成する材料が、立方晶構造のY3Al5O12単結晶材料とされた
ことを特徴とする集光レンズ。 - 上記第1の光学レンズは、少なくとも対物面とは反対側に、凸球面の一部が形成されて成る
ことを特徴とする請求項3記載の集光レンズ。 - 少なくとも、光源と、対物側から順に配置された第1の光学レンズと第2の光学レンズと、上記光源からの出射光を光記録媒体の所定トラック位置に収束させて光スポットを形成する集光レンズとを有する光学ピックアップ装置において、
少なくとも上記第1の光学レンズを構成する材料が、立方晶構造のY3Al5O12単結晶材料とされた
ことを特徴とする光学ピックアップ装置。 - 上記第1の光学レンズは、少なくとも対物面とは反対側に、凸球面の一部が形成されて成る
ことを特徴とする請求項5記載の光学ピックアップ装置。 - 上記集光レンズにより、上記光記録媒体に近接場光が照射される
ことを特徴とする請求項5記載の光学ピックアップ装置。 - 上記集光レンズにより、上記光記録媒体に近接場光が照射される
ことを特徴とする請求項6記載の光学ピックアップ装置。 - 少なくとも、光源と、対物側から順に配置された第1の光学レンズと第2の光学レンズと、上記光源からの出射光を光記録媒体の所定トラック位置に収束させて光スポットを形成する集光レンズとを有する光学ピックアップ装置と、上記集光レンズを光記録媒体のフォーカシング方向及び/又はトラッキング方向に制御駆動する制御駆動手段とを少なくとも有する光記録再生装置において、
上記第1の光学レンズを構成する材料が、立方晶構造のY3Al5O12単結晶材料とされた
ことを特徴とする光記録再生装置。 - 上記第1の光学レンズは、少なくとも対物面とは反対側に、凸球面の一部が形成されて成る
ことを特徴とする請求項9記載の光記録再生装置。 - 上記集光レンズにより、上記光記録媒体に近接場光が照射されて、記録及び/又は再生がなされる
ことを特徴とする請求項9記載の光記録再生装置。 - 上記集光レンズにより、上記光記録媒体に近接場光が照射されて、記録及び/又は再生がなされる
ことを特徴とする請求項10記載の光記録再生装置。
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