JP2006037137A - 熱交換器用高耐食アルミニウムクラッド材 - Google Patents
熱交換器用高耐食アルミニウムクラッド材 Download PDFInfo
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Abstract
【構成】アルミニウムからなる芯材の少なくとも一方の面に犠牲陽極材をクラッドしたアルミニウムクラッド材、または芯材の一方の面に犠牲陽極材をクラッドし他方の面にろう材をクラッドしたアルミニウムクラッド材であって、犠牲陽極材がアルミニウム純度99.9%以上の純アルミニウム、または少なくともMgを含有し、AlとMgとの合計含有量が99.9%以上のアルミニウム合金で構成されることを特徴とする。 【選択図】 なし
Description
(犠牲陽極材)
第1の実施形態は、アルミニウム純度が99.9%以上の純アルミニウムで構成する。この実施形態により、腐食の起点となるAl−Fe系化合物やAl−Si系化合物の生成が低減されて、皮膜欠陥がほとんど生じることなく表面の酸化皮膜(保護皮膜)が安定に保持されているため、腐食の発生が抑制される。一旦腐食が発生しても、カソードとして作用するマトリックス中のAl−Fe系化合物やAl−Si系化合物が少ないため、自己腐食速度が遅く、犠牲陽極材の犠牲陽極効果が長期間持続する。アルミニウム純度が99.9%未満ではその効果が十分でなく耐食性が低下する。より好ましいアルミニウム純度は99.99%以上であり、さらに好ましいアルミニウム純度は99.999%以上である。
芯材としては少なくともMgを含有するアルミニウムまたはアルミニウム合金が適用され、芯材用アルミニウムまたはアルミニウム合金は、熱交換器において必要とされる強度に応じて選択される。一般的には、3000系(Al−Mn系)合金、より強度が要求される場合には2000系(Al−Cu系)合金、5000系(Al−Mg系)合金、6000系(Al−Mg−Si系)合金を適用することができ、これらのアルミニウム合金にMgを添加して芯材用合金とする。Mgを含有させた8000系合金を用いることもできる。
ろう材としては、通常用いられているAl−Si系合金ろう材、例えば、Si:6〜13%を含有するAl−Si系合金ろう材が使用される。熱交換器の接合を真空ろう付けによって行う場合には、Mgを含有するAl−Si−Mg系合金ろう材が適用される。これらAl−Si系合金ろう材、Al−Si−Mg系合金ろう材には、例えば、0.005〜0.1%のSr、0.2%以下のBi、0.1%以下のBe、0.001〜0.05%のIn、0.001〜0.05%のSn、1〜100ppmのNa、2%以下のFe、8%以下のZn、5%以下のCuの1種または2種以上が含有されていてもよい。
連続鋳造によって表1に示す組成を有する芯材用合金、表2に示す組成を有する犠牲陽極材用合金を造塊し、得られた鋳塊を均質化処理した。
腐食液:Cl- :300ppm、SO4 2- :100ppm、Cu2+:10pm
比液量:5mL/cm2
シール:芯材面と端面をシリコン樹脂でシールした。
試験方法:88℃に加熱した腐食液中に8時間浸漬した後、冷却して25℃で16時間保持するサイクルを2か月間繰り返して、最大腐食深さを測定し、最大腐食深さ0.03mm以下を耐食性良好とした。
連続鋳造によって表7に示す組成を有する犠牲陽極材用合金を造塊し、得られた鋳塊を均質化処理した。
Claims (6)
- 芯材の少なくとも一方の面に犠牲陽極材をクラッドしたアルミニウムクラッド材であって、芯材が少なくともMgを含有するアルミニウム合金で構成され、犠牲陽極材がアルミニウム純度99.9%(質量%、以下同じ)の純アルミニウムで構成されることを特徴とする熱交換器用高耐食アルミニウムクラッド材。
- 前記犠牲陽極材が、少なくともMgを含有し、AlとMgとの合計含有量が99.9%以上のアルミニウム合金で構成されることを特徴とする請求項1記載の熱交換器用高耐食アルミニウムクラッド材。
- 芯材の一方の面に犠牲陽極材をクラッドし、他方の面にろう材をクラッドしたアルミニウムクラッド材であって、芯材が少なくともMgを含有するアルミニウム合金で構成され、犠牲陽極材がアルミニウム純度99.9%以上の純アルミニウムで構成されることを特徴とする熱交換器用高耐食アルミニウムクラッド材。
- 前記犠牲陽極材が、少なくともMgを含有し、AlとMgとの合計含有量が99.9%以上のアルミニウム合金で構成されることを特徴とする請求項3記載の熱交換器用高耐食アルミニウムクラッド材。
- 前記犠牲陽極材を構成するアルミニウム合金のMg含有量が0.01〜5.0%であることを特徴とする請求項2または4記載の熱交換器用高耐食アルミニウムクラッド材。
- 前記芯材がMg:0.01〜5.0%を含有するアルミニウム合金で構成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の熱交換器用高耐食アルミニウムクラッド材。
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JP2004215694A JP2006037137A (ja) | 2004-07-23 | 2004-07-23 | 熱交換器用高耐食アルミニウムクラッド材 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011063841A (ja) * | 2009-09-16 | 2011-03-31 | Furukawa-Sky Aluminum Corp | 酸性環境の耐食性に優れたAl合金クラッド材 |
JP2011085290A (ja) * | 2009-10-14 | 2011-04-28 | Furukawa-Sky Aluminum Corp | 熱交換器、ならびに、当該熱交換器用管材及びフィン材 |
EP3213850A4 (en) * | 2014-10-28 | 2018-06-06 | UACJ Corporation | Brazing furnace and brazing method for aluminum material |
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2004
- 2004-07-23 JP JP2004215694A patent/JP2006037137A/ja active Pending
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