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JP2006034674A - ミシンのフットコントローラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ミシンのフットコントローラ内に設けられたスイッチング素子が故障により短絡した場合には、縫製開始時におけるミシンモータの異常な高速回転を強制的に阻止できるようにすること。
【解決手段】
ミシンモータ10の駆動回路17に設けられた駆動開始スイッチ18と、ミシンモータ10の速度調節用可変抵抗器26とこの可変抵抗器26と協働するトライアック28等を有する速度調節回路25とを有するミシンのフットコントローラ15において、駆動開始スイッチ18がオフ状態においてトライアック28が短絡したとき、ミシンモータ10の駆動回路17を遮断する遮断回路19を設け、遮断回路19は、ミシンモータ10の駆動回路17に直列接続された温度ヒューズ20と、この温度ヒューズ20を加熱可能に設けられ且つ駆動開始スイッチ18に並列接続された電気抵抗21とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ミシンのフットコントローラに関し、特にフットコントローラの故障によるミシンモータの異常な回転駆動を、縫製を開始する前段階で発見して未然に阻止するようにしたものに関する。
従来、刺繍ミシンや本縫いミシン等の各種のミシンにおいては、縫針を装着した針棒を上下動させる針棒駆動機構をアーム部に設けるとともに、全回転釜等の糸輪捕捉器をベッド部に備え、速度調節ツマミにより縫製速度を設定しておき、起動停止スイッチを操作すると、ミシンモータの駆動によりミシン主軸を介してこれら針棒駆動機構や糸輪捕捉器を調時させて駆動することにより、予め調節した縫製速度で、ベッド部上に載置した布地に実用模様や刺繍模様を形成できるようになっている。
ところで、縫製に供する布地を両手で添えながら縫製するような場合でも、縫製の開始や速度調節を手を使わずに指令できるように、フットコントローラが準備されている。この場合、フットコントローラから延びる接続コードの先端に有するプラグを、ミシン本体のジャックに接続しておけば、フットコントローラを踏み込み操作することで、縫製開始を指令でき、しかもその踏み込み量により縫製速度を変更できるようになっている。
例えば、特開昭55−71186号公報に記載の安全装置は、ミシンモータと、そのミシンモータを駆動制御する速度制御手段と、その速度制御手段に速度指令信号を供給する速度指令手段等を設け、ユーザーが速度指令手段のペダルを踏み込むことにより、内部に設けた可変抵抗器の抵抗値が変化するので、速度制御手段はその抵抗値に応じた速度指令信号である速度指令電圧を受け、速度指令電圧に応じた縫製速度となるように、ミシンモータを駆動制御するようにしてある。
ミシンモータを駆動制御する速度制御手段は、点弧制御回路、1対のサイリスタ(SCR)等を設け、速度指令手段の可変抵抗器からの指令信号に基づいて、点弧制御回路で発生したパルス信号がサイリスタのゲートに入力されるときにサイリスタが点弧し、交流電源から供給される交流電流が1対のサイリスタを介してミシンモータに電力給されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、最近では、フットコントローラの電気的構成が簡単化され、図4に示すように、フットコントローラ115内部に、可変抵抗器126と、コンデンサ127と、抵抗129とダイアック130と、トライアック128等を図示のように配線した速度調節回路125が設けられるとともに、ユーザーにより踏み込み操作されたときに閉成する駆動開始スイッチ118を介設し、トライアック128のゲートへの点弧電圧により位相制御された位相で交流電源111の電流をミシンモータ110に供給して回転駆動する駆動回路117が設けられている。
このように構成されたフットコントローラ115において、トライアック128が正常なときには、ユーザーによりフットコントローラ115が踏み込み操作されたときに駆動開始スイッチ118が閉成され、フットコントローラ115の踏み込み量に応じて変化する可変抵抗器126の抵抗値に基づいて、トライアック128のゲートにダイアック130から入力されるインパルスの点弧位相が制御され、その位相制御された電流が、交流電源111からミシンモータ110に供給されるため、ミシンモータ110はフットコントローラ115の踏み込み量に応じた速度で回転する。
特開昭55−71186号公報 (第6〜8頁、図1)
図4に示す従来のフットコントローラ115においては、駆動回路117に駆動開始スイッチ118を設けただけの回路構成であるため、トライアック128が故障により短絡したとき、ユーザーによるフットコントローラ115の踏み込み操作と同時に駆動開始スイッチ118が閉成されたとき、ミシンモータ110には、速度調節回路125の位相制御に関係なく、短絡したトライアック128を介して大電流が供給されるようになり、フットコントローラ115の踏み込みと同時にミシンモータ110が高速回転されるだけでなく、フットコントローラ115の踏み込み量による速度制御が無効化されること、等の不具合が生じる。
請求項1に係るミシンのフットコントローラは、ミシンモータの駆動回路に設けられた駆動開始スイッチと、ミシンモータの速度調節用可変抵抗器とこの可変抵抗器と協働するスイッチング素子とを有する速度調節回路とを有するミシンのフットコントローラにおいて、駆動開始スイッチがオフ状態においてスイッチング素子が短絡したとき、ミシンモータの駆動回路を遮断する遮断回路を設けたものである。
請求項2に係るミシンのフットコントローラは、請求項1の発明において、前記遮断回路は、ミシンモータの駆動回路に直列接続された温度ヒューズと、この温度ヒューズを加熱可能に設けられ且つ駆動開始スイッチに並列接続された電気抵抗とを有するものである。
請求項3に係るミシンのフットコントローラは、請求項2において、前記遮断回路は、前記温度ヒューズ内蔵のセメント抵抗からなるものである。
請求項4に係るミシンのフットコントローラは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記スイッチング素子が、可変抵抗器に接続されたダイアックと、このダイアックでスイッチングされるトライアックとを含むものである。
請求項1の発明によれば、ミシンモータの駆動回路に設けられた駆動開始スイッチと、ミシンモータの速度調節用可変抵抗器とこの可変抵抗器と協働するスイッチング素子とを有する速度調節回路とを有するミシンのフットコントローラにおいて、駆動開始スイッチがオフ状態においてスイッチング素子が短絡したとき、ミシンモータの駆動回路を遮断する遮断回路を設けたので、スイッチング素子が故障により短絡した場合、ユーザーが縫製を開始する前段階で、駆動回路を強制的に遮断しておくことができる。
そのため、ユーザーがフットコントローラを踏み込み操作した場合でも、ミシンモータへの電流供給が行われず、ミシンモータの高速回転を確実に阻止することができる。更に、フットコントローラを踏み込みでミシンモータが駆動されないことから、フットコントローラの故障を、ユーザーに何ら影響を及ぼすことなく認識させることができる。
請求項2の発明によれば、前記遮断回路は、ミシンモータの駆動回路に直列接続された温度ヒューズと、この温度ヒューズを加熱可能に設けられ且つ駆動開始スイッチに並列接続された電気抵抗とを有するので、スイッチング素子が故障により短絡したとき、駆動開始スイッチに並列接続された電気抵抗に駆動電源からの電流が供給され、電気抵抗が発熱し、その発熱による加熱で温度ヒューズが溶断されるため、安価な温度ヒューズを設けるだけで、その温度ヒューズの溶断により駆動回路を強制的に且つ確実に遮断させることができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項3の発明によれば、前記遮断回路は、温度ヒューズ内蔵のセメント抵抗からなるので、遮断回路を小型化でき、耐熱効果を高めることができ、しかも遮断回路のプリント基板への取付け作業を格段に簡単化させることができる。その他請求項2と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、前記スイッチング素子が、可変抵抗器に接続されたダイアックと、このダイアックでスイッチングされるトライアックとを含むので、交流電流の位相制御を、これらダイアックとトライアックにより、小型化を図りつつ、しかも回路構成の簡単化を図るようにして、実現させることができる。その他請求項1〜3の何れかと同様の効果を奏する。
本実施形態におけるミシンのフットコントローラは、ミシンモータの駆動回路に、温度ヒューズ内蔵のセメント抵抗からなる遮断回路を設け、スイッチング素子の故障により短絡した場合には、セメント抵抗の発熱による温度ヒューズの加熱溶断により、ミシンモータの駆動回路を強制的に遮断できるようにしてある。
先ず、図1に示すように、各種の実用模様を縫製可能な電動ミシンMについて、簡単に説明する。この電動ミシンMは、ベッド部1と、ベッド部1の右端部から立設された脚柱部2と、脚柱部2の上端からミシンベッド部1に対向するように左方へ延びるアーム部3を有する。ベッド部1には、送り歯を上下動させる送り歯上下動機構(図示略)及び前後動させる送り歯前後動機構(図示略)、下糸ボビンを収容し縫針6と協働する糸輪捕捉器(例えば、水平釜)、糸切り機構等が設けられている。
アーム部3には、下端に縫針6を装着した針棒5を上下動させる針棒駆動機構と、針棒5を布送り方向と直交する方向に揺動させる針棒揺動機構(図示略)と、天秤を針棒5の上下動に調時して上下動させる天秤駆動機構(図示略)等が設けられている。尚、送り歯上下動機構と送り歯前後動機構と針棒上下動機構と針棒揺動機構は、ミシンモータ10によりミシン主軸を介して駆動される。
アーム部3の前面には模様表示窓8が設けられ、この模様表示窓8には、種々の実用模様の縫目模様が表示される。アーム部3の右側面には、図示しない模様選択ダイヤルが設けられ、その模様選択ダイヤルを回転させることで、複数種類の模様のうちから所望の模様を選択できるようになっている。
ユーザーが踏み込み操作可能なフットコントローラ15は、その接続コード16を介して脚柱部2の右側面に設けたジャックに接続可能になっている。フットコントローラ15をこのように電動ミシンMに接続した場合、フットコントローラ15を踏み込み操作するだけで、縫製開始を指令でき、しかもその踏み込み量により縫製速度を変更できるようになっている。
次に、フットコントローラ15について、図2に基づいて説明する。フットコントローラ15は、図1に示すように、下側ケース15aと、この下側ケース15aに上下導可能に枢支された上側ケース15bを有し、下側ケース15aに設けられたプリント基板(図示略)に、図2に示すように、駆動回路17と、速度調節回路25等が設けられている。ここで、ユーザーが上側ケース15bを踏み込み操作することにより、駆動開始スイッチ18がオンされるとともに、踏み込み量に応じてミシンモータ10の回転速度を調節可能になっている。
先ず、駆動回路17について説明すると、ミシンモータ10に直接接続される第1接続線L1と、ミシンモータ10に交流電源(AC100V)11を介して接続される第2接続線L2とが設けられている。第1接続線L1には、ミシンモータ10の駆動開始を指令する駆動開始スイッチ18と、温度ヒューズ20とが直列状に介設されている。更に、駆動開始スイッチ18に電気抵抗21が並列接続されている。
ここで、電気抵抗21はその抵抗値が大きく(例えば、1.8 KΩ)、これら電気抵抗21と温度ヒューズ20等から遮断回路19が構成されている。但し、電気抵抗21と温度ヒューズ20とは接近状に配置してセメントで一体的に被覆してある。そのため、遮断回路19は、温度ヒューズ20内蔵のセメント抵抗からなっている。即ち、電気抵抗21と温度ヒューズ20とは非常に接近させてセメントで被覆しているため、電気抵抗21が、例えば約100 °C以上に発熱した場合、その発熱により温度ヒューズ20が溶断されるようになっている。
ここで、電気抵抗21の抵抗値を設定する場合、最大抵抗値(電流が少なく発熱量が少なくなる抵抗値)として、周囲温度が0°のときでも、温度ヒューズ20を溶断させるだけの発熱量を発生できる抵抗値を設定する必要が有り、また最小抵抗値(電流が大きく発熱量が大きくなる抵抗値)として、電気抵抗21を流れる電流の大きさでミシンモータ10が回転しないように、しかも発熱量が温度ヒューズ20のTm(Maximum Temperature Limit)に至らないように設定する必要がある。
ここで、Tmは、温度ヒューズ20の溶断温度よりも約15°高い温度になっています。また、電気抵抗21で発生した熱が温度ヒューズ20に伝わるまでの時間遅れや、温度ヒューズ20の溶断時間を考慮して、温度ヒューズ20が溶断するときの電気抵抗21の温度は、温度ヒューズ20の溶断温度をかなり上回るように設定されている。
ところで、電気抵抗21の抵抗値を小さくし過ぎた場合、温度ヒューズ20の溶断温度よりも若干だけ大きい温度(例えば、約15°)になることから、温度ヒューズ20を溶断できず、温度ヒューズ20の再導通が生じる可能性が有るため、電気抵抗21の抵抗値を、正常時及び異常時の電流値、温度ヒューズ20の溶断条件、ミシンモータ10の駆動条件等を考慮して設定するように、注意を要する。
速度調節回路25には、第1接続線L1に接続される第3接続ラインL3 と、第2接続線L2に接続される第4接続ラインL4とが設けられている。これら第3接続ラインL3 と第4接続ラインL4とに亙って、直列接続した可変抵抗器(例えば、最大抵抗値=200 KΩ)26及びコンデンサ(例えば、0.1 μF) 27が設けられるとともに、トライアック28が設けられている。
更に、可変抵抗器26及びコンデンサ27の接続点Pとトライアック28のゲートG間に、直列接続した抵抗(例えば、10Ω) 29とダイアック30が介設されている。ここで、ダイアック30は、印加された交流電圧が所定値を超えるときに鋭いインパルスを発生し、トライアック28のゲートGに供給するものです。
次に、このように構成されたフットコントローラ15の作動について説明する。但し、可変抵抗器26の抵抗値は、フットコントローラ15が踏み込み操作されていない場合に最大値になっている。
ユーザーがフットコントローラ15を踏み込み操作していない場合には、駆動開始スイッチ18が開成状態であるが、駆動開始スイッチ18に電気抵抗21が並列接続されているため、交流電源11からの電流が電気抵抗21を経て駆動回路17にごく僅か(1mA以下)だけ流れるが、この小電流では、電気抵抗21の発熱が少なく、しかもコンデンサ27への充電が少ないため、速度調節回路25が作動せず、ミシンモータ10が回転駆動されることはない。
縫製開始に際して、ユーザーによりフットコントローラ15が踏み込み操作された場合、駆動開始スイッチ18が閉成状態に切換えられる。この場合、交流電源11からの電流は、第1接続線L1の駆動開始スイッチ18と温度ヒューズ20とを経て、更に速度調節回路25の可変抵抗器26を経てコンデンサ27に充電される。
そのコンデンサ27に充電される際の電圧が一定以上の電圧に達すると、ダイアック30が導通状態となり、ダイアック30からトライアック28のゲートGに鋭いインパルスが供給されるため、トライアック28は点弧されて作動し、交流電流が第1接続ラインL1→第3接続ラインL3→トライアック28→第4接続ラインL4→第2接続ラインL2による閉回路に供給されるため、ミシンモータ10が回転駆動される。
次に、ユーザーによるフットコントローラ15の踏み込み量が大きくなった場合、可変抵抗器26の抵抗値が小さくなるため、図3に示すように、コンデンサ27への充電時間が短縮され、トライアック28が点弧される時期が早まるため、トライアック28の導通時期が速くなり、ミシンモータ10へ供給される電流値が増加してミシンモータ10の回転速度が速められる。このように、フットコントローラ15の踏み込み量に応じて可変抵抗器26の抵抗値が変更され、トライアック28の点弧時期変わることで位相制御が実行される。
ところで、ユーザーがフットコントローラ15を踏み込み操作していない場合、つまり駆動開始スイッチ18が開成状態のときに、トライアック28が故障により短絡した場合、電気抵抗21と温度ヒューズ20を流れる交流電流が最大限に大きくなり、電気抵抗21による発熱量が大きくなる。しかし、このときの交流電流はミシンモータ10を回転させない程度の小電流であり、この小電流で電気抵抗21が最大限に発熱するため、温度ヒューズ20はその発熱を効率よく受けることになる。
このように、電気抵抗21による発熱量が増加し、電気抵抗21に接近して設けられた温度ヒューズ20が電気抵抗21の発熱を受けて加熱され、所定温度以上(例えば、約110 °以上)に達すると溶断される。その結果、駆動回路17が遮断回路19で遮断されるため、交流電流が、最早、ミシンモータ10に供給されることはなく、フットコントローラ15の踏み込みにより縫製が開始されるまでの、前段階で、駆動回路17を強制的に遮断しておくことができる。
そのため、縫製開始に際してユーザーがフットコントローラ15を踏み込み操作した場合でも、ミシンモータ10への電流供給が行われず、ミシンモータ10の高速回転を確実に阻止することができる。更に、フットコントローラ10を踏み込みでミシンモータ10が駆動されないことから、フットコントローラ10の故障を、ユーザーに何ら影響を及ぼすことなく認識させることができる。
また、遮断回路19は、ミシンモータ10の駆動回路17に直列接続された温度ヒューズ20と、この温度ヒューズ20を加熱可能に設けられ且つ駆動開始スイッチ18に並列接続された電気抵抗21とを有するので、スイッチング素子であるトライアック28が故障により短絡したとき、駆動開始スイッチ18に並列接続された電気抵抗21に駆動電源からの電流が供給され、電気抵抗21が発熱し、その発熱による加熱で温度ヒューズ20が溶断されるため、安価な温度ヒューズ20を設けるだけで、その温度ヒューズ20の溶断により駆動回路17を強制的に且つ確実に遮断させることができる。
また、遮断回路19は、温度ヒューズ20内蔵のセメント抵抗からなるので、遮断回路19を小型化でき、耐熱効果を高めることができ、しかも遮断回路19のプリント基板への取付け作業を格段に簡単化させることができる。
更に、スイッチング素子が、可変抵抗器26に接続されたダイアック30と、このダイアック30でスイッチングされるトライアック28とを含むので、交流電流の位相制御を、これらダイアック30とトライアック28により、小型化を図りつつ、しかも回路構成の簡単化を図るようにして、実現させることができる。
次に、前記実施の形態の変更形態について説明する。
1〕トライアック28に代えて、SCR(サイリスタ)、FET(電界効果トランジスタ)等、各種のスイッチング素子を採用するようにしてもよい。
2〕遮断回路19を構成する温度ヒューズ20内蔵のセメント抵抗を用いる場合、駆動回路17に流す交流電流の大きさ、セメント抵抗の種類等に応じて、電気抵抗21の抵抗値の大きさ、電気抵抗21と温度ヒューズ20との配置距離、温度ヒューズ20の溶断温度等、フットコントローラ15のタイプに応じて変更するようにしてもよい。即ち、電気抵抗21による発熱温度、温度ヒューズ20の溶断時間を適宜変更可能に構成するようにしてもよい。
3〕本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者でれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
本発明の実施例に係る電子ミシンの斜視図である。 フットコントローラの内部回路を示す回路図である。 トライアックによる位相制御の説明図である。 従来技術に係る図2相当図である。
符号の説明
M 電動ミシン
10 ミシンモータ
15 フットコントローラ
17 駆動回路
18 駆動開始スイッチ
19 遮断回路
20 温度ヒューズ
21 電気抵抗
25 速度調節回路
26 可変抵抗器
28 トライアック
30 ダイアック

Claims (4)

  1. ミシンモータの駆動回路に設けられた駆動開始スイッチと、ミシンモータの速度調節用可変抵抗器とこの可変抵抗器と協働するスイッチング素子とを有する速度調節回路とを有するミシンのフットコントローラにおいて、
    前記駆動開始スイッチがオフ状態において前記スイッチング素子が短絡したとき、前記ミシンモータの駆動回路を遮断する遮断回路を設けたことを特徴とするミシンのフットコントローラ。
  2. 前記遮断回路は、前記ミシンモータの駆動回路に直列接続された温度ヒューズと、この温度ヒューズを加熱可能に設けられ且つ前記駆動開始スイッチに並列接続された電気抵抗とを有することを特徴とする請求項1に記載のミシンのフットコントローラ。
  3. 前記遮断回路は、前記温度ヒューズ内蔵のセメント抵抗からなることを特徴とする請求項2に記載のミシンのフットコントローラ。
  4. 前記スイッチング素子が、前記可変抵抗器に接続されたダイアックと、このダイアックでスイッチングされるトライアックとを含むことを特徴すとる請求項1〜3の何れかに記載のミシンのフットコントローラ。
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