JP2006029763A - 混焼用バーナ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】油アトマイザ1Aを先端部に取り付け、かつバーナのレジスター7の中心部に配設した油バーナ1と、油バーナ1の先端周囲の外周部に配設したスワラ3と、スワラ3の周回方向に沿って破線環状に配設した複数本のガスバーナ2、4とより構成する混焼用バーナにおいて、ガスバーナをメインガスバーナ2とパイロット用ガスバーナ4とに分離し、メインガスバーナ2をスワラ3の外周部に、パイロット用ガスバーナ4をスワラ3を貫通するようにそれぞれ配置する。
【選択図】図1
Description
ところで、この混焼用バーナは、バーナ中心部に保炎用スワラを配し、その中心部に油アトマイザが設置され、また、保炎用スワラの外周部には、複数本のガスノズルが設置されており、ガスはガス供給口から導入されガス室に導かれた後、各ガスノズルから均等に噴出され、また、空気は、風箱に導入された後、レジスター内側を通り炉内に導かれる。この際、空気の一部が保炎用スワラを通り、中心部に負圧域をもつ渦が形成され、ガスノズルから噴出されたガスの一部が負圧域に導かれ、スワラのごく近傍に保炎効果のある安定した火炎が形成されるようにしている。
安定したコンパクトな火炎の形成が可能な油、ガスの混焼用バーナとしては、特に限定されるものではないが、例えば、図1に示すような構成の混焼用バーナBを用いることができる。
この場合、各メインガスバーナ2及びパイロット用ガスバーナ4の先端部には、それぞれガスノズル2A、4Aを取り付け、それぞれ破線環状に配置する複数本のメインガスバーナ2とパイロット用ガスバーナ4とは、図2に示すように、油バーナ1を中心として、メインガスバーナ2を大径に、パイロット用ガスバーナ4を小径となる同心異径状に配置するものとする。
なお、図中8Aは、流れの偏流を防止する空気分布板で、空気供給口8Bからレジスター内に導入される空気の流れを整えて筒状で先端部を先広がり形としたレジスター内を均等に流通するようにする。また、10はバーナ前板を示す。
この各メインガスバーナ2の先端に取り付けたメインガスノズル2Aには、図2に示すように、それぞれメインガスノズル2Aの1つ当たり、外周方向(略放射方向)で先端側に向けて噴射するように1〜5個程度(本実施例においては、1個)のガス噴出孔11a及び空気の旋回方向(略周回方向)で先端側に向けて噴射するように1〜5個程度(本実施例においては、1個)のガス噴出孔11bを設けるようにする。
このメインガスノズル2Aの構成は、これに限定されず、例えば、図3に示すように、それぞれメインガスノズル2Aの1つ当たり、外周方向(略放射方向)で先端側に向けて噴射するように1〜5個程度(本実施例においては、1個)のガス噴出孔11a及び空気の旋回方向(略周回方向)で先端側に向けて噴射するように1〜5個程度(本実施例においては、1個)のガス噴出孔11b並びにその中間で先端側に向けて噴射するように1〜5個程度(本実施例においては、1個)のガス噴出孔11cを設けるようにすることもできる。
これにより、メインガスノズル2Aからのガスの噴出方向は、外周方向及び旋回方向となり、レジスター内を均等に流通してスワラ3を通過する際、空気にはスワラ3の旋回羽根の作用により右又は左方向の旋回がかかり、かつスワラ3の外周部の空気にも作用して旋回しているので、メインガスノズル2Aから外周方向と旋回方向へ噴出されるガス体燃料との混合を促進するものとなる。
これにより、保炎用のスワラ3で形成される空気の渦の流れを壊さずにガスを導入することができ、安定した保炎用の火炎を形成することができる。
さらに、パイロット用ガスバーナからのガス供給量を、全供給ガス量の10%〜55%に設定する。このガス供給量は、10%〜55%の範囲内で自由に調整することができるようにする。
なお、ガス噴出孔11dは、図2に示すように、先端側に向けて噴射するようにするほか、図3に示すように、バーナ軸心と直交する面内方向に向けて噴射するようにすることもでき、これにより、一層安定した保炎用の火炎を形成することができる。
予め設定された油圧を有するようにした燃料油としての重油と、噴霧用媒体としての噴霧用蒸気とが、油バーナ1の油供給口1BO及び蒸気供給口1BSへ供給されると、油バーナ1内を経て先端に取り付けられた油アトマイザ1A内にて混合され、噴霧状となってバーナタイル9内の燃焼室内へ噴霧状にして吐出される。
このパイロット用ガスノズル4Aから噴出されるガス量は、任意に決定することができ、特に限定されるものではなく、保炎用スワラの大きさによっても異なるが、例えば、全供給ガス量の10%〜55%程度とするのが最適となる。
このように、ガス体燃料の10%〜55%をバーナ中心部のスワラで形成される負圧域に供給し、残りのガス体燃料をメインガスノズルから供給して燃焼させることにより、バーナ中心部でスワラにより再循環を伴う火炎を形成し、かつこの火炎の渦によりメインガスノズルから噴出する燃料を安定して継続的に燃焼させることができる。
1 油バーナ
1A 油アトマイザ
1BO 油供給口
1BS 蒸気供給口
2 メインガスバーナ
2A メインガスノズル
2B ガス供給口
3 スワラ
4 パイロット用ガスバーナ
4A パイロット用ガスノズル
5 ダンパー
6 ガス室
7 レジスター
8 風箱
8A 空気供給口
9 バーナタイル
10 バーナ前板
11a ガス噴出孔
11b ガス噴出孔
11c ガス噴出孔
11d ガス噴出孔
Claims (5)
- 油アトマイザを先端部に取り付け、かつバーナのレジスターの中心部に配設した油バーナと、該油バーナの先端周囲の外周部に配設したスワラと、該スワラの周回方向に沿って破線環状に配設した複数本のガスバーナとより構成する混焼用バーナにおいて、ガスバーナをメインガスバーナとパイロット用ガスバーナとに分離し、メインガスバーナをスワラの外周部に、パイロット用ガスバーナをスワラを貫通するようにそれぞれ配置したことを特徴とする混焼用バーナ。
- パイロット用ガスバーナからのガス供給量を、全供給ガス量の10%〜55%に設定するようにしたことを特徴とする請求項1記載の混焼用バーナ。
- パイロット用ガスバーナからのガス噴出方向を、軸心方向に対し略直交方向の旋回円の接線方向に対し、−60゜〜0゜に設定するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の混焼用バーナ。
- メインガスバーナからのガス噴出方向を、外周方向及び旋回方向に噴出するように形成したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の混焼用バーナ。
- メインガスバーナからのガス噴出方向を、外周方向、略旋回方向及びこれらの中間方向に噴出するように形成したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の混焼用バーナ。
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