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JP2006023655A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2006023655A
JP2006023655A JP2004203514A JP2004203514A JP2006023655A JP 2006023655 A JP2006023655 A JP 2006023655A JP 2004203514 A JP2004203514 A JP 2004203514A JP 2004203514 A JP2004203514 A JP 2004203514A JP 2006023655 A JP2006023655 A JP 2006023655A
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Abstract

【課題】転写手段と定着手段における搬送速度差を制御して転写材のループ制御を行う画像形成装置において、逆ループの発生によるループ制御の乱れを制御し、装置の大型化を回避し、低コストでループ制御の安定性向上を図る手段を提供し、画質の安定化を実現した画像形成装置を提供する。
【解決手段】転写部から定着部へと搬送される転写材Pのループ量を検出するループ量検出手段80の検出結果に応じて転写材Pの搬送速度を変えることにより、転写部と定着部との間にて転写材Pのループ量を所定の範囲内に保ちながら搬送し、ループ検出手段80が検出するループの方向に転写材Pを引き付ける転写材引付手段90を、転写部と定着部との間に設け、転写材引付手段90による転写材Pの引付け力の大きさは、転写手段5と定着手段20の搬送速度差によって転写材Pのループを解消出来る範囲内に設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式、静電記録方式、磁気記録方式等によって画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置においては、例えば、その一例としての電子写真方式の画像形成装置においては、像担持体として、回転可能なドラム状の感光体即ち感光ドラムを有している。そして、一般的な画像形成プロセスでは、この感光ドラムの表面は、帯電装置によって一様に帯電された後、潜像形成手段、電子写真方式においてはLEDやレーザスキャナ等の露光装置によって、画像情報に従った露光がなされ、静電潜像が形成される。その後、静電潜像は、現像装置によって現像剤であるトナーが静電的に付着されて現像剤像(トナー像)として現像される。感光ドラム表面のトナー像は、転写手段が有する転写材搬送手段によって、感光ドラムと対向する転写部まで搬送されてきた紙等の転写材上に、転写手段によって静電的に転写される。そして、転写材は、転写部から、定着手段が設けられた定着部へと搬送され、転写材上のトナー像は、定着手段としての、例えば定着ローラと加圧ローラに挟持搬送されながら加熱処理されて定着される。
ここで、一般には、転写手段と定着手段における転写材の搬送速度は、ほぼ同一速度に設定される。しかしながら、定着手段による搬送速度は、定着ローラや加圧ローラの熱膨張等による外径変化等により変化するため、転写手段との間に搬送速度の差が生じてしまう場合がある。
この時、定着手段における搬送速度が転写手段よりも上回ると、転写部と定着部に跨る転写材に張力が発生する。この張力によって、転写部において転写材と感光ドラムとの間に滑りが生じて画像が伸張されて転写される「画像伸び」や、又、複数色のトナー像を重ねて転写するカラー画像形成装置においては、各色のトナー像の転写位置がずれて転写されてしまう「色ずれ」が発生し、画像品質が低下してしまう問題があった。
この問題を回避する手段として、定着部の入口手前で転写材に弛み(以下、「ループ」と称す。)を形成させ、このループ量が一定になるよう、転写手段もしくは定着手段の搬送速度を制御する(以下、「ループ制御」と称す。)方法がある。このループ制御により、転写材に張力を発生させることなく搬送することが可能となる。
以下、従来のループ制御の一例を、図9、図10及び図11を用いて説明する。図9と図10は、画像形成装置における感光ドラム1と転写手段12とのニップ部である転写部から、定着ローラ23と加圧ローラ24の定着手段から構成される定着装置20の備えられた定着部にかけての概略構成を拡大して示した断面図であり、図9には、ループ制御中の転写材Pのループ量が最も大きい状態を示し、図10は、ループ制御中の転写材Pのループ量が最も小さい状態を示している。尚、ここでは、所謂縦配置構成等で、転写部から定着部まで転写材Pが下から上へと搬送される場合を例に挙げて説明する。
転写材Pは、図9、図10中に破線Pで示され、図中下方から上方に向かう矢印方向Aに向かう搬送路、つまり、感光ドラム1と転写手段12とのニップ部である転写部から、定着装置20を構成する定着手段である2つの回転体23、24とニップ部である定着部を通過して搬送される。図では、転写部から左上に定着装置20が備えられており、転写材Pの搬送路は、左上に向かう方向にカーブ形状に曲がっている。
そして、転写材Pは、転写部から定着部まで、2組の一対の回転体、転写部では感光ドラム1と転写手段である転写ローラ12、定着部では定着手段としての加圧ローラ24と定着ローラ23によって担持され、両者の間に挟持搬送される。よって、これらの回転速度によって、ループ制御される。
転写部において、感光ドラム1は不図示の駆動源からギヤ列等を介して駆動される。転写手段は、転写ローラ12が使用され、感光ドラム1に従動回転する構成となっている。よって、転写部における転写材Pの搬送速度は、感光ドラム1の駆動速度によって決定される。ここでは、感光ドラム1の駆動速度を一定としている。
一方、定着装置20は、不図示の駆動源からギヤ列等を介して加圧ローラ24を駆動することにより、定着ローラ23が従動回転する構成となっている。よって定着装置20における転写材Pの搬送速度は、加圧ローラ24の駆動速度によって決定される。加圧ローラ24の駆動速度は変化させることができる。
そして、後述の転写材Pのループ量検出手段80の検出結果に応じて定着部にて加圧ローラ24の駆動速度を変えることで、転写材Pのループ量がある一定範囲内に収まるように制御している。ここでは、定着装置20における搬送速度は、転写ローラ12による、転写部における転写材Pの搬送速度よりも速いHiモードと遅いLoモードの2種類に切り替え可能になっている。
転写ローラ12の、転写部から定着部への搬送過程において、感光ドラム1と転写ローラ12との間と、及び定着装置20と、の両方に挟持された転写材Pは、転写材Pのトナー像が転写される面を画像面、その裏側を搬送面と定義した場合、搬送面側が凸となるループが形成されるようになっている。搬送面側が凸となる、即ち画像面が凹となることで、転写材P上のトナー像が定着前に擦られたりして画像を乱されるといった画質低下を防止することができる。
転写部と定着部との間には、転写材Pの搬送ガイド部材としての定着入口ガイド70が設けられている。定着入口ガイド70は、転写部から搬送されてきた転写材Pを定着装置20へ導くものであり、転写材Pが転写ローラ12によって転写部から定着装置20へスムーズに搬送されるよう搬送路に沿った形状になっている。
そして、定着入口ガイド70には、転写部から定着部にかけての転写材Pのループ量を検出するループ量検出手段80が備えられている。
このループ量検出手段80は、転写材P搬送の際に、レバー部材80aの先端が転写材Pに当接して、軸80bを中心に転写材Pに当接する先端が円弧を描くように回動可能に構成されている。レバー部材80aの回動元部には、転写材P当接側と反対側に、軸80bを中心とした断面扇形のフラグ80cが設けられている。フラグ80cの変位量は、フラグ80cの円弧部分の位置を検出する変位量検出手段としてのフォトインタラプタ80dで検出される。
フォトインタラプタ80dは、空間を挟んで合い向き合う形で発光素子と受光素子が配置された部材である。このフォトインタラプタ80dは、レバー部材80aの回動軸80bの近辺に設けられ、回動によってレバー80aと反対側に設けられているフラグ80cがその空間に入り込むことによりフォトインタラプタ80dを遮光するか否かで、転写材Pのループ量が所定値以上になったか否かを検出できる。この所定値は、フラグ80cの形状によって設定されるが、ここでは、扇形の円弧の長さで決定される。
ここでは、フォトインタラプタ80dは、転写材Pのループが所定量よりも大きい場合は、図9に示すように、レバー80aが転写材Pに平行な角度に近くなり、その先端が転写材Pから離れ、その回動軸におけるフラグ80cがフォトインタラプタ80dを遮光し、フォトンインタラプタ80dの検出信号はOFF状態になるように、且つ、転写材Pのループが所定量よりも小さい場合は、図10に示すように、レバー80aが転写材Pに対して垂直方向に近くなる角度に傾き、その先端が転写材Pを押し出し、転写材Pが転写面側に押し出され、転写材Pの搬送面側の凸が小さくなるような状態となり、その回動軸のフラグ80cがフォトインタラプタ80dを遮光せずに、フォトインタラプタ80dの検出信号はON状態になるような位置に設けられる。
図11は、従来例におけるループ制御中のフォトインタラプタ80dの検出信号の状態変化と、定着装置20の加圧ローラ24の駆動速度の状態変化を時系列で示したタイミングチャートである。
フォトインタラプタ80dの検出信号がOFF状態の時すなわちループ量が大きい時は、定着装置20における搬送速度をHiモードに切り替えることで転写材Pのループ量を減らすことができる。又、その反対にフォトインタラプタ80dの検出信号がON状態の時すなわちループ量が小さい時は、定着装置20における搬送速度をLoモードに切り替えることで転写材Pのループ量を増やすことができる。
即ち、転写材Pは、ループ制御により定着装置20における搬送速度がHiモードとLoモードの時間比で調節されながら、ある一定範囲内のループ量を保ちつつ転写部から定着部へ搬送される。
以上説明したようなループ制御を行っている従来例としては、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5で提案されている画像形成装置等が挙げられる。
しかしながら、従来のループ制御を行っている画像形成装置においては、転写部と定着部との間で転写材Pに形成させるループは、転写材Pの搬送面側が凸になるような一方向のループ形状を想定している。
ところが、例えば、転写材Pのループがほとんど無い状態からループ量を増やす際、転写材Pの搬送面側が凸になるのではなく、画像面側が凸になるようなループ形状(以下、「逆ループ」と称す。)が突発的に発生してしまう場合がある。
逆ループが発生した時の転写材Pの状態を図12に示す。逆ループが発生した場合、図10に示すループ量が少ない場合と同様、フラグ80cがフォトインタラプタ80dを遮光しないため、ループ量検出手段80は、転写材Pのループ量が少ない状態にあると誤検知してしまう。よって、誤検知を起こしたループ制御は、更にループ量を増加させようとして、定着装置20の搬送速度をLoモードのままとする。そして、ループ制御は逆ループ量を増大させる方向に向かって無限ループに落ち入り、制御自身に破綻をきたしてしまうといった制御の不安定さを有していた。
転写材Pの逆ループ状態を検知する手段として、フラグ80cの位置を検出するフォトインタラプタ80dを増設し、フラグ80cの動作を細かく検出する方法等があるが、制御が複雑になったり、コスト高になってしまう問題があった。
又、フォトインタラプタ80dを増設する等して搬送面側が凸になるループと画像面側が凸になる逆ループの両方を想定したループ制御方法を構築したとしても、逆ループ発生時に転写材P上のトナー像が他の部材等に擦られることが無いよう、転写材P搬送路近傍の空間を大きく確保する必要があり、装置の小型化が難しくなるといった問題があった。
特開平7−234604号公報 特開平10−97154号公報 特開2000−344385号公報 特開2001−282072号公報 特開2003−345150号公報
本発明の目的は、転写手段と定着手段における搬送速度差を制御して転写材のループ制御を行う画像形成装置において、逆ループの発生によるループ制御の乱れを制御し、装置の大型化を回避し、低コストでループ制御の安定性向上を図る手段を提供し、画質の安定化を実現した画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、像担持体と、画像情報に応じて前記像担持体表面に現像剤像を形成する画像形成手段と、前記像担持体上に形成された前記現像剤像を、転写材を搬送しながら転写部にて転写材に転写させる転写手段と、転写材を搬送しながら転写材上に転写された前記現像剤像を定着部にて定着させる定着手段と、前記転写部から前記定着部へと搬送される転写材のループ量を検出するループ量検出手段と、前記転写手段と前記定着手段のどちらか一方もしくは両方における転写材の搬送速度を変える搬送速度制御手段と、を有し、該搬送速度制御手段が前記ループ量検出手段の検出結果に応じて転写材の搬送速度を変えることにより、前記転写部と前記定着部との間にて転写材のループ量を所定の範囲内に保ちながら搬送する画像形成装置において、
前記ループ検出手段が検出するループの方向に転写材を引き付ける転写材引付手段を、前記転写部と前記定着部との間に設け、前記転写材引付手段による転写材の引付け力の大きさは、前記転写手段と前記定着手段の搬送速度差によって転写材のループを解消出来る範囲内に設定することを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明の画像形成装置は、転写部から定着部にかけての転写材の逆ループの発生を防止できるので、ループ制御の安定性向上が図れ、その結果として、画質品質の安定化を図ることができる。また、これによって画像形成装置における転写材の搬送路や装置の配置構成の設計に自由度が増すことになる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
図1に、本実施例における画像形成装置の全体構成を示す。本実施例は、それぞれ像担持体を有し、その表面に色の違う現像剤像(トナー像)を形成するまでの画像形成プロセスが行われる4個の画像形成ステーション(画像形成部)を有する電子写真方式のフルカラーレーザプリンタである。そして、この画像形成部はプロセスカートリッジ7(7a、7b、7c、7d)として画像形成装置に対して着脱自在であり、図2は、プロセスカートリッジ7の概略構成を示す縦断面図である。尚、本発明に係る画像形成装置としては、電子写真方式のレーザプリンタのほか、電子写真方式の複写機,ファクシミリであってもよく、更には静電記録方式等のプリンタ、複写機、ファクシミリ等であってもよい。まず、画像形成装置の全体構成及びその画像形成動作について説明する。
図1に示すレーザプリンタは、画像形成装置100の内側に転写材Pの搬送方向(矢印A)に沿って、ここでは鉛直方向で下側から上側に向かって順に、画像形成手段としての4個の画像形成ステーションSa、Sb、Sc、Sdを備えている。所謂縦配置構成の画像形成装置である。この順に、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックのトナー像を形成する。これら画像形成ステーションSa、Sb、Sc、Sdには、それぞれプロセスカートリッジ7a、7b、7c、7dが配設されており、各プロセスカートリッジ7a、7b、7c、7dには、像担持体としてのドラム状の電子写真感光体(感光ドラム)1a、1b、1c、1dが配設されている。尚、以下、特に色を区別する必要がない場合には、a、b、c、dを省略して、「画像形成ステーションS」、「プロセスカートリッジ7」、「感光ドラム1」のように総称して記す。この点は、他の部材についても同様である。
図2は、シアンのプロセスカートリッジ7aの拡大縦断面図を示している。尚、他の3色のプロセスカートリッジ7b、7c、7dの構成及び作用については、シアンのプロセスカートリッジ7aと同様なので説明は適宜省略するものとする。
各画像形成ステーションSにおいて、感光ドラム1は、駆動手段(不図示)によって図1、図2の反時計回りに回転駆動される。感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って、ほぼ順に、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置5、クリーニング装置6が配設されている。
帯電装置2は、感光ドラム1表面を均一に帯電する。露光装置(スキャナユニット)3は、帯電後の感光ドラム1の表面を画像情報に基づいてレーザビームを照射して静電潜像を形成する潜像形成手段である。現像装置4は、露光装置3によって形成された静電潜像に現像剤であるトナーを付着させてトナー像として現像する。転写装置5は、感光ドラム1上に形成されたトナー像を転写材Pに転写させる。そして、クリーニング装置6は、転写後に感光ドラム1の表面に残ったトナー(残留トナー)を除去する。
ここで、各プロセスカートリッジ7は、例えば図2において、シアンのプロセスカートリッジ7aに示すように、更に、感光ドラムユニット50aと、現像ユニット4a(現像装置)とに分かれる。感光ドラムユニット50aは、感光ドラム1aと帯電装置2aとクリーニング装置6aとを有するユニットである。
以下、本実施例におけるこれらの画像形成手段を感光ドラム1から順に詳述する。
感光ドラム1:感光ドラム1は、例えば直径30mmのアルミシリンダの外周面に有機感光半導体層(OPC感光層)を塗布して構成したものである。感光ドラム1は、その両端部を支持部材(不図示)によって回転自在に支持されており、一方の端部に駆動モータ(不図示)からの駆動力が伝達されることにより、図1中の反時計回りに回転駆動される。
帯電装置2:帯電装置2は、ローラ状に形成された帯電ローラ(導電性ローラ)2として構成され、帯電バイアス印加電源(不図示)を有している。帯電装置2は、帯電ローラ2を感光ドラム1表面に当接させるとともに、この帯電ローラ2に帯電バイアス印加電源によって帯電バイアスを印加することにより、感光ドラム1表面を所定の極性・電位に一様(均一)に帯電させるものである。本実施例では、感光ドラム1表面は、帯電装置2によって負極性に一様に帯電される(帯電工程)。
露光装置3:露光装置3は、各画像形成ステーションS毎に、図1ではそれぞれのプロセスカートリッジ7の左方に配置され、レーザダイオード(不図示)によって画像信号に対応する画像光が、スキャナモータ(不図示)によって高速回転されるポリゴンミラー9に照射される。ポリゴンミラー9によって反射された画像光は、結像レンズ10を介して帯電済みの感光ドラム1の表面を選択的に露光して静電潜像を形成するように構成されている。本実施例では、画像光が照射された部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される(露光工程)。
現像装置4:現像装置4a、4b、4c、4dは、それぞれシアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの各色のトナーを収納したトナー容器41を有している。図2のシアンのトナー容器41aに示すように、現像装置4aは、トナー容器41a内のトナーを送り機構42aによってトナー供給ローラ43aへ送り込み、同図中の時計回り(矢印Z方向)に回転するトナー供給ローラ43aと、現像ローラ40aの外周面に圧接された現像ブレード44aとによって、トナー供給ローラ43aの回転方向とカウンタ方向である矢印Y方向に回転する現像ローラ40aの外周面に塗布し、且つ塗布したトナーに電荷を付与する。そして静電潜像が形成された感光ドラム1aと対向して接触している現像ローラ40aに現像バイアス印加電源(不図示)によって現像バイアスを印加することにより、感光ドラム1a上の静電潜像に負極性のトナーを付着させてトナー像として現像するものである。他の色の現像装置4b、4c、4dも、上述のシアンの現像装置4aと同様の構成であり、同様の現像動作を行う(現像工程)。
転写装置5:プロセスカートリッジ7の図1中の右方には、転写手段としての転写装置5が配設されている。転写装置5は、感光ドラム1に対向して接するように循環移動(回転)する搬送ベルト11を有している。搬送ベルト11は、108〜1013Ω・cmの体積固有抵抗値を有する厚さ50〜300μmのフィルム状部材で構成されている。本実施例では、搬送ベルト11は、PVdF(ポリフッ化ビニリデン)によって形成されている。搬送ベルト11は、相互に平行に配設された4本のローラ13、14、15、16に掛け渡されていて、ここでは、縦配置構成であるので、全体として鉛直方向に配設されている。搬送ベルト11は、図1中のローラ13とローラ14との間に位置する部分において、その外周面に転写材Pを静電吸着した状態で回転する。これにより、転写材Pは感光ドラム1a、1b、1c、1dに対応する、それぞれの転写部に順次に搬送され、感光ドラム1上のトナー像が次に説明する、転写装置5が有する転写ローラ12によって順次に転写される。
搬送ベルト11の内側には、感光ドラム1a、1b、1c、1dのそれぞれに対応する位置に、4個の転写ローラ12a、12b、12c、12dが配設されている。これら転写ローラ12は、搬送ベルト11の裏面側に当接されており、感光ドラム1との間に搬送ベルト11を挟持するようになっている。これにより、感光ドラム1a、1b、1c、1dと、搬送ベルト11との間に、第1、第2、第3、第4の転写部(転写ニップ部)が形成される。本実施例においては、転写バイアス印加電源(不図示)によって転写ローラ12a、12b、12c、12dに正極性の転写バイアスが印加され、これにより感光ドラム1a、1b、1c、1d上の負極性の各色のトナー像が第1〜第4の転写部において、搬送ベルト11の感光ドラム1との接触面に担持されて搬送されてくる転写材P上に、順次に転写されるようになっている(転写工程)。
クリーニング装置6:トナー像転写時に転写材Pに転写されないで感光ドラム1上に残った残留トナーは、クリーニング装置6によって除去される。図2に示すように、シアンのクリーニング装置6aは、当接して感光ドラム1a表面の残留トナーを除去するクリーニングブレード60aを有している。クリーニングブレード60aによって感光ドラム1a表面から除去された残留トナーは、トナー送り機構52aによってクリーニング枠体51aの後方に設けられた廃トナー室53aに順次送られるようになっている。
給紙カセット17:画像形成装置本体100の下部には、着脱自在な給紙カセット17が配設されている。給紙カセット17には、複数枚の転写材P(例えば、普通紙、封筒、透明フィルム)が積層状態で収納されている。給紙カセット17内の転写材Pは、画像形成時には給紙ローラ18(半月ローラ)の駆動回転により1枚ずつ分離給送され、その先端部をレジストローラ対19に突き当てることで一旦停止されて、ループを形成する。その後、搬送ベルト11の回転と、感光ドラム1上の画像書き出し位置の同期をとって、レジストローラ対19によって搬送ベルト11へと供給されていく。搬送ベルト11に向けて供給された転写材Pは、最上流側の感光ドラム1aよりも更に上流側に配設された吸着部材としての吸着ローラ22によって搬送ベルト11表面に吸着される。
定着装置20(定着部):給紙カセット17から搬送ベルト11上に担持されて搬送されながら、最下流側の画像形成ステーションSdを通過し、複数色のトナー像が重ねて転写された転写材Pが搬送ベルト11を巻架する駆動ローラ13の曲率により搬送ベルト11から分離され、その後の搬送方向での更に下流側(上方)には、定着手段を含む定着装置20が配設されている。定着装置20は、転写材Pに転写された複数色のトナー像を定着させるものであり、定着手段として、回転する定着ローラ23と、これに圧接されて転写材Pに熱及び圧力を与える加圧ローラ24と、を有している。定着ローラ23と加圧ローラ24は、定着部となる定着ニップを形成している。
ここでも、搬送ガイド部材70、転写材Pのループ量検出手段80が、画像ステーションSdと定着装置20との間、つまり転写部と定着部との間に設置されている。これらの部材によるループ制御については後述する。
上述の画像形成手段による画像形成装置100における画像形成プロセスは次のとおりである。
プロセスカートリッジ7内の感光ドラム1が画像形成タイミングに合わせて反時計回りに回転駆動され、帯電装置2によって一様に帯電される。帯電後の感光ドラム1は、露光装置3によって画像信号(画像情報)に応じた露光がなされ、静電潜像が形成される。このとき露光されない部分が暗部(高電位部)となり、その電位(暗部電位)をVDとする。一方、露光された部分が明部(低電位部)となり、その電位(明部電位)をVLとする。現像装置4は、上述の静電潜像の明部にトナーを付着させて、感光ドラム1a、1b、1c、1d上に、それぞれシアン、イエロー、マゼンタ、ブラックのトナー像を形成する。
一方、給紙カセット17から給紙ローラ18、レジストローラ対19等によって搬送ベルト11に供給された転写材Pは、転写装置5が有する、吸着ローラ22と搬送ベルト11とによって挟み込むようにして搬送ベルト11の表面(外周面)に圧接され、且つ搬送ベルト11と吸着ローラ22との間に電圧が印加されることにより、搬送ベルト11の表面に静電吸着される。本実施例の画像形成装置においては、吸着ローラ22側から正極性の電圧が印加され、ローラ(吸着対向ローラ)14は接地される。これにより、転写材Pは搬送ベルト11に安定して吸着され、最下流の画像形成ステーションSdにおける第4の転写部まで搬送される。
このように搬送ベルト11表面に吸着された転写材Pは、搬送ベルト11の、感光ドラム1回転方向に対して順方向で図1にては時計回りの矢印R11方向の回転によって各色の第1〜第4の転写部に順次に搬送され、各感光ドラム1a、1b、1c、1dと各転写ローラ12a、12b、12c、12dとの間のニップ部である転写部に形成される電界(転写電界)によって、各感光ドラム1a、1b、1c、1dのトナー像が順次に転写される。
4色のトナー像が転写された転写材Pは、ローラ(ベルト駆動ローラ)13の曲率により搬送ベルト11から曲率分離され、定着装置20に搬入される。転写材Pは、定着装置20によって定着ローラ23、加圧ローラ24によって挟持搬送されながら、加熱・加圧されて、表面に4色のトナー像が定着される。トナー像定着後の転写材Pは、排紙ローラ対25によって、画像形成装置本体100上面に形成されている排紙トレイ26上に、画像面を下方に向けて排出される。一方、感光ドラム1は、表面に残った残留トナーがクリーニング装置6によって除去され、次の画像形成に供される。以上により4色フルカラーの画像形成が終了する。
ここで、本発明の特徴部分である転写部と定着部との間の転写材Pの搬送におけるループ制御に関連する部材の構成と、ループ制御の制御方法について説明する。
図3と図4は、本実施例における画像形成装置の、搬送ベルト11の移動方向で最下流にある転写ローラ12(12d)の位置の転写部から定着部にかけての概略構成を、従来例における図9及び図10と同様に、拡大して示した縦断面図である。このうち図3は、本実施例のループ制御中の転写材Pのループ量が最も大きい状態を示し、図4は、本実施例のループ制御中の転写材Pのループ量が最も小さい状態を示している。
転写材Pは、図1、図2中に破線Pで示され、図中下方から上方に向かう矢印方向Aに向かう搬送路、つまり、感光ドラム1と転写ローラ12とのニップ部である転写部から、定着装置20を構成する2つの回転体23、24とニップ部である定着部を通過して搬送される。図では、転写部から左上に定着装置20が備えられており、その間で転写材Pは、左上に向かう方向にカーブ形状に曲がっている。
本実施例では、転写装置5が含む搬送ベルト11を張架するローラのうちの1本であるローラ13に、不図示の駆動源から駆動力を伝達し搬送ベルト11を駆動させている。よって、転写装置5における転写材Pの搬送速度は、搬送ベルト11の駆動速度によって決定される。画像形成中における搬送ベルト11の駆動速度は一定である。
一方、定着装置20は、不図示の駆動源であるモータからギヤ列等を介して加圧ローラ24を駆動することにより、定着ローラ23が従動回転する構成となっている。よって定着装置20における転写材Pの搬送速度は、加圧ローラ24の駆動速度によって決定される。
加圧ローラ24の駆動速度は、搬送速度制御手段としての不図示のモータドライバを含むCPUにより、少なくとも2段階以上に変えることが可能である。後述のループ量検出手段80の検出結果に応じて加圧ローラ24の駆動速度を切り替えることで転写材Pのループ量がある一定範囲内に収まるように制御している。定着装置20における搬送速度としては、転写装置5における搬送速度、つまり搬送ベルト11による搬送速度よりも速いHiモードと遅いLoモードの2種類に切り替え可能になっている。
ここでも、従来例と同様に、転写装置5と定着装置20とに架け渡された転写材Pに、転写材Pの未定着トナー像が形成されている面を画像面、その裏側を搬送面と定義した場合、搬送面側が凸となるループが形成される。搬送面側が凸となること、言い換えれば画像面が凹となることで、転写材P上の未定着トナー像が定着前に擦られたりして画像を乱されるといった画質低下を防ぐことができる。
そして、転写部から搬送されてきた転写材Pを定着部へ導く搬送ガイド部材としての定着入口ガイド70が、転写材P搬送路における転写部と定着部との間に設けられ、転写材Pが転写部から定着部へスムーズに搬送されるような形状になっている。本実施例における定着入口ガイド70は、転写材Pの搬送路にそって湾曲した形状になっているが、これに限るものではなく直線形状でもよい。
ここでも、定着入口ガイド70に、転写部から定着部にかけての転写材Pのループ量を検知するループ量検出手段80が設けられ、従来例と同様に、レバー部材80aが転写材Pに当接して軸80bを中心に回動可能に構成され、軸80bに対してレバー部材80aと反対側に設けられたフラグ80cの変位量が、変位量検出手段としての従来例と同様のフォトインタラプタ80dで検出される。フラグ80cがフォトインタラプタ80dの発光素子と受光素子との間の空間に入り込むことによりフォトインタラプタ80dを遮光するか否かで、転写材Pのループ量が所定値以上になったか否かを検出できる。
そして、従来例に説明したように、転写材Pのループが所定量よりも大きい場合は、図3に示すように、フラグ80cがフォトインタラプタ80dを遮光するために、フォトンインタラプタ80dの検出信号はOFF状態になる。転写材Pのループが所定量よりも小さい場合は、図4に示すように、フラグ80cはフォトインタラプタ80dを遮光しないので、フォトインタラプタ80dの検出信号はON状態になる。
図5は、本実施例におけるループ制御におけるフォトインタラプタ80dの検出信号の状態変化と、定着装置20の加圧ローラ24の駆動速度の状態変化を時系列で示したタイミングチャートである。フォトインタラプタ80dの検出信号がOFF状態の時即ちループ量が大きい時は、定着装置20における搬送速度をHiモードに切り替えることで転写材Pのループ量を減らすことができる。又、その反対にフォトインタラプタ80dの検出信号がON状態の時即ちループ量が小さい時は、定着装置20における搬送速度をLoモードに切り替えることで転写材Pのループ量を増やすことができる。即ち転写材Pは、ループ制御により定着装置20の搬送速度がHiモードとLoモードの時間比で調節されることにより、ある一定範囲内のループ量に制御されて転写部から定着部へ搬送される。
そして、搬送速度制御手段により、ループ制御においては、転写装置5における搬送速度を固定とし、定着装置20における搬送速度を可変にしているが、転写装置5における搬送速度を可変とし、定着装置20における搬送速度を固定としても良い。また、転写装置5および定着装置20の両方における搬送速度を可変としても良い。
本実施例の特徴としては、上記のように、従来例と同様の構成のループ検出手段80の検出結果に応じて転写部及び定着部における転写材Pの搬送速度を調整する制御に加え、更に、転写部と定着部との間において、転写材Pを搬送面側に引き付ける転写材引付手段を設けることが挙げられる。
ここで、この転写材引付手段について詳しく説明する。
図6は、本実施例における定着入口ガイド70の搬送面側から見た正面図である。本実施例における定着入口ガイド70には、絶縁体の樹脂で構成された複数のリブである搬送ガイドリブ71が搬送方向に設けられている。そして、これら搬送ガイドリブ71間には、転写材引付手段の一例として、導電性部材の板金から構成される搬送ガイド板90が一体的に形成されている。この搬送ガイド板90は、定着装置20のフレーム(不図示)或いは画像形成装置100本体のフレーム(不図示)に固定することで電気的に接地される。
尚、本実施例において、搬送ガイドリブ71は、転写材Pの搬送面が搬送ガイド板90に接触しないように搬送ガイド板90よりも高くなるように形成されている。本実施例においては、搬送ガイドリブ71は、搬送ガイド板90よりも約2mm程度高くしている。
又、定着入口ガイド70の長手中央部において搬送ガイド板90の位置に、ループ量検出手段80を構成するレバー部材80aが設けられており、レバー部材80aの揺動時に搬送ガイド板90が干渉しないように開口部91が設けてある。
この搬送ガイド板90によって、転写部と定着部との間で、転写材Pの搬送面側が静電気的に搬送ガイド板90へ引付けられるので、転写材Pの画像面側が凸になる逆ループの発生を防ぎ、常に搬送面側が凸になるループ形状が維持され、ループ制御の安定化を図ることができる。
ここで、転写材引付手段90による転写材Pの引付け力を、転写装置5と定着装置20の搬送速度差によって転写材Pに生じたループを解消出来る範囲内に設定する必要がある。
転写材引付手段90による引付け力が上記範囲外である場合、引付け力によって転写装置5もしくは定着装置20における転写材Pの搬送速度に変化が生じ、転写装置5と定着装置20の搬送速度差の調節によって転写材Pのループ量を一定に保つループ制御が不安定になってしまう。又、この場合、転写材引付手段90による引付け力によって、転写部と定着部のニップを跨って通過中の転写材Pに過剰な張力が発生するため、「画像伸び」や「色ずれ」といった画像不良が発生する原因となる。
又、本実施例においては、転写材引付手段としての搬送ガイド板90を接地する構成としているが、転写材Pの搬送面を定着入口ガイド70側へ静電気的に引き寄せるバイアスを搬送ガイド板90に印加しても良い。又、この場合、印加するバイアス値によって転写材Pの引付け力を変えることができるため、バイアス値を転写材の種類や画像形成装置の通紙モードに応じて可変させると良い。
例えば、普通紙や厚紙やOHP用フィルム等や、更には吸湿紙といった転写材Pの種類により、転写材Pのコシが異なるため、逆ループを防止するための最適な引付け力が異なる場合がある。又、搬送速度を半速にして通紙するような複数の通紙モードを有する場合、搬送速度によって最適な引付け力が異なる場合がある。そこで、転写材引付手段としての搬送ガイド板90に印加するバイアス値を、転写材Pの種類や搬送速度に応じて最適な値に変えることで、常に最適な引付け力に調整可能となるので、ループ制御の更なる安定化を図ることができる。
尚、本発明では、画像形成装置の構成は、図1に示されるものと限定されるわけではないが、転写部から定着部にかけての転写材Pの搬送路がほぼ水平で且つ転写材Pの搬送面側が下になるように設計された画像形成装置においては、転写材Pが重力によって下方向に引付けられるため、搬送面側が凸になるループ形状を生み出しやすいといった重力による逆ループ抑制効果が得られる。このことで、ループ制御が比較的安定しやすい。
一方、本実施例のように、転写材Pの搬送路が鉛直に近い構成や、更には転写材Pの画像面が下になるような搬送路を有した画像形成装置においては、重力による逆ループ抑制効果がほとんど得られず、又、逆に重力によって逆ループが誘発されやすくなるため、このような構成の画像形成装置において本発明は特に有効となる。
尚、感光ドラムの数は単数でも良いし、複数色の画像形成装置でなくとも良く、画像形成手段がプロセスカートリッジ化されてなくともよい。又、転写装置として中間転写体を用いた構成においても、二次転写部から定着部の間で、同様の課題に対して本発明は適用できる。その他、各画像形成手段の構成等、特に記載がない場合は、適宜調整できる。
実施例2
本発明に係る画像形成装置の実施例2について説明する。実施例2については、画像形成装置の概略構成およびループ制御については、定着入口ガイド70、搬送ガイド板90を除き、上述した実施例1と同様なので、説明は省略する。
図7は、本実施例における画像形成装置の転写部から定着部にかけての概略構成を拡大して示した縦断面図である。
実施例1における搬送ガイド板90に代わって、本実施例における定着入口ガイド70には、転写材引付手段として、ファン92が設けられている。ファン92は、転写材Pの搬送面を定着入口ガイド70へ引き付けるように、矢印Bの方向に向かって気流が形成されるように動作する。
図8は、本実施例における定着入口ガイド70の搬送面側から見た正面図である。本実施例における定着入口ガイド70は、全体が絶縁体の樹脂で構成されており、更に複数のリブである搬送ガイドリブ71が搬送方向に設けられている。そして、これら搬送ガイドリブ71間の樹脂部には、ファン92による空気吸入のための吸入口93が多数設けられている。
また、定着入口ガイド70の長手中央部には、ループ量検出手段を構成するレバー部材80aが設けられており、レバー部材80aの揺動時に干渉しないように開口部91が設けてある。
転写材Pが定着入口ガイド70を通過中にファン92を作動させることにより、転写材Pの搬送面側を定着入口ガイド70へ引き付ける空気の吸引力が働く結果、転写材Pの画像面側が凸になる逆ループの発生を防ぎ、常に搬送面側が凸になるループ形状が維持されるので、ループ制御の安定化を図ることができる。
又、転写材引付手段としてのファン92の吸引力を、転写材Pの種類や通紙モードに応じて最適な設定値に変えると、より転写材Pのループ制御を安定化させることができる。
本実施例の構成では、転写材引付手段として空気の吸引力を利用するため、転写材Pの帯電状態によらずに転写材Pを引き付けることができるので、転写材Pの帯電し難い高湿度環境下や、転写部から定着部の間で転写材Pに対し除電を行う構成の画像形成装置においても、ループ制御の安定化を図ることができる。
尚、ここでも、転写材引付手段としてのファン92による転写材Pの引付け力の大きさは、転写手段5と定着手段20の搬送速度差によってループを解消出来る範囲内に設定する必要がある。
そして、本実施例も、図1に示す構成の画像形成装置以外にも適用できるが、縦配置構成で転写部から定着部への転写材搬送路が上方に向かっている構成や転写材Pの画像面側が下方になるような転写材搬送路を有する構成において特に有効である。
本発明に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本発明に係る画像形成手段を搭載したプロセスカートリッジの一例を示す断面図である。 本発明に係る転写部から定着部までの転写材搬送の様子の一例を示す概略構成図である。 本発明に係る転写部から定着部までの転写材搬送の様子の一例を示す概略構成図である。 本発明に係るループ検出制御及び転写材搬送速度制御のタイミングの一例を示すタイミングチャートである。 本発明に係る搬送ガイド部材及び転写材引付手段の一例を示す正面図である。 本発明に係る転写部から定着部までの転写材搬送の様子の他の例を示す概略構成図である。 本発明に係る搬送ガイド部材及び転写材引付手段の他の例を示す正面図である。 従来の転写部から定着部までの転写材搬送の様子の一例を示す概略構成図である。 従来の転写部から定着部までの転写材搬送の様子の一例を示す概略構成図である。 従来のループ検出制御及び搬送速度制御のタイミングの一例を示すタイミングチャートである。 従来の転写部から定着部までの転写材搬送において逆ループが発生した様子の一例を示す概略構成図である。
符号の説明
1 感光ドラム(像担持体)
5 転写装置(転写手段)
11 搬送ベルト(転写手段)
12 転写ローラ(転写手段)
20 定着装置(定着手段)
23 定着ローラ(定着手段)
24 加圧ローラ(定着手段)
70 定着入口ガイド(搬送ガイド部材)
80 ループ検出手段
90 搬送ガイド板(転写材引付手段)
92 ファン(転写材引付手段)
93 吸入口(転写材引付手段)
P 転写材

Claims (9)

  1. 像担持体と、画像情報に応じて前記像担持体表面に現像剤像を形成する画像形成手段と、前記像担持体上に形成された前記現像剤像を、転写材を搬送しながら転写部にて転写材に転写させる転写手段と、転写材を搬送しながら転写材上に転写された前記現像剤像を定着部にて定着させる定着手段と、前記転写部から前記定着部へと搬送される転写材のループ量を検出するループ量検出手段と、前記転写手段と前記定着手段のどちらか一方もしくは両方における転写材の搬送速度を変える搬送速度制御手段と、を有し、該搬送速度制御手段が前記ループ量検出手段の検出結果に応じて転写材の搬送速度を変えることにより、前記転写部と前記定着部との間にて転写材のループ量を所定の範囲内に保ちながら搬送する画像形成装置において、
    前記ループ検出手段が検出するループの方向に転写材を引き付ける転写材引付手段を、前記転写部と前記定着部との間に設け、前記転写材引付手段による転写材の引付け力の大きさは、前記転写手段と前記定着手段の搬送速度差によって転写材のループを解消出来る範囲内に設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ループ検出手段が検出するループの方向とは、転写材が、前記転写部と前記定着部との間において前記現像剤像が転写される面の裏側に凸となる方向であり、前記転写材引付手段は、転写材を、前記現像剤像が転写される面の裏側から引き付けることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 前記転写部と前記定着部との間に、前記転写部から前記定着部へと転写材を導く搬送ガイド部材が設けられ、該搬送ガイド部材に、前記ループ量検出手段及び/又は前記転写材引付手段が配設されることを特徴とする請求項1又は2の画像形成装置。
  4. 前記転写材引付手段は、前記転写手段により帯電された転写材を、静電気的に引き付けることを特徴とする請求項1、2又は3の画像形成装置。
  5. 前記転写材引付手段は導電性部材で構成され、該導電性部材は電気的に接地されているか、もしくは転写材を静電気的に引き付けるバイアスが印加されていることを特徴とする請求項4の画像形成装置。
  6. 前記転写材引付手段は、空気の吸引力を用いて転写材を引き付けることを特徴とする請求項1、2又は3の画像形成装置。
  7. 前記転写材引付手段は、空気を吸入するファンで構成されていることを特徴とする請求項6の画像形成装置。
  8. 前記転写引付手段による前記転写材の引付け力を、転写材の種類もしくは搬送速度に応じて変えることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  9. 前記ループ量検出手段は、転写材のループ量に応じて揺動可能なレバー部材と、該レバー部材の変位量を検出する変位量検出部材と、で構成され、前記レバー部材の変位量が所定の範囲内に保たれるように、前記搬送速度制御手段により転写材の搬送速度が制御されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載の画像形成装置。
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