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JP2006023383A - 撮像装置 - Google Patents

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JP2006023383A
JP2006023383A JP2004199511A JP2004199511A JP2006023383A JP 2006023383 A JP2006023383 A JP 2006023383A JP 2004199511 A JP2004199511 A JP 2004199511A JP 2004199511 A JP2004199511 A JP 2004199511A JP 2006023383 A JP2006023383 A JP 2006023383A
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JP2004199511A
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Shinichi Fujii
真一 藤井
Yuko Nakamura
祐子 中村
Motoyuki Yamaguchi
基志 山口
Akio Nakamaru
晃男 中丸
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Konica Minolta Photo Imaging Inc
Original Assignee
Konica Minolta Photo Imaging Inc
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Abstract

【課題】 AFの高速化を図ることが可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】 デジタルカメラは、画像の色情報に基づいて撮影シーンを判定するシーン判定手段と、画像についての合焦評価値に基づいてフォーカスレンズの位置を調整する自動合焦制御手段とを備える。自動合焦制御手段は、シーン判定手段による撮影シーンの判定結果に応じて被写体の存在位置範囲SR1を推定し、当該推定された存在位置範囲SR1の被写体を合焦状態にするフォーカスレンズの位置範囲である推定合焦範囲VR1を特定する。そして、推定合焦範囲VR1とフォーカスレンズの現在位置PPとの関係に基づいて、フォーカスレンズの駆動方向を決定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、デジタルカメラなどの撮像装置におけるオートフォーカス技術に関する。
デジタルカメラなどの撮像装置においては、被写体を合焦状態に導くためのオートフォーカスが行われる。
例えば、特許文献1には、デジタルカメラにおいて、CCDなどの撮像素子によって取得された撮影画像の一部の領域をAFエリアとして定め、そのAFエリアに関する合焦評価値(AF評価値)に基づいて、フォーカスレンズを合焦位置に移動させる技術が記載されている。
特開平6−62301号公報
しかしながら、上記の技術では、AF開始時にフォーカスレンズ位置からいずれの方向にフォーカスレンズを移動させるべきかを決定するための動作(すなわち駆動方向の決定動作)が行われる。そのため、駆動方向決定に際して常に初期微動動作を行うための時間を要することとなり、AF動作が遅くなってしまう。
そこで、この発明の課題は、AFの高速化を図ることが可能な撮像装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、撮像装置であって、撮影光学系による光像を光電変換して画像を取得する撮像素子と、前記撮像素子によって撮像された画像についての合焦評価値を算出し、当該合焦評価値を用いて前記撮影光学系のフォーカスレンズの位置を調整する自動合焦制御手段と、前記画像の撮影シーンを判定するシーン判定手段とを備え、前記自動合焦制御手段は、前記シーン判定手段による撮影シーンの判定結果に応じて被写体の存在位置範囲を推定し、当該推定された存在位置範囲の被写体を合焦状態にするフォーカスレンズの位置範囲である推定合焦範囲を特定し、当該推定合焦範囲と前記フォーカスレンズの現在位置との関係に基づいて前記フォーカスレンズの駆動方向を決定することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る撮像装置において、前記推定合焦範囲は、撮影シーンに対応する像倍率の範囲と撮影時の焦点距離とに基づいて定められることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る撮像装置において、前記自動合焦制御手段は、前記フォーカスレンズの現在位置が前記推定合焦範囲の外に存在する場合には、前記駆動方向を前記推定合焦範囲に近づく方向に決定することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明に係る撮像装置において、前記シーン判定手段は、前記画像の色情報に基づいて前記画像の撮影シーンを判定することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの発明に係る撮像装置において、前記シーン判定手段は、前記画像の肌色情報に基づいて、前記撮影シーンがポートレートシーンであるか否かを判定することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかの発明に係る撮像装置において、前記自動合焦制御手段は、前記撮影シーンがポートレートシーンであると判定された場合には、前記フォーカスレンズの現在位置が前記推定合焦範囲よりも遠側にあるときには前記駆動方向を近側に向かう方向に決定し、前記フォーカスレンズの現在位置が前記推定合焦範囲よりも近側にあるときには前記駆動方向を遠側に向かう方向に決定することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれかの発明に係る撮像装置において、前記シーン判定手段は、前記画像の空色情報に基づいて、前記撮影シーンが風景シーンであるか否かを判定することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1から請求項7のいずれかの発明に係る撮像装置において、前記自動合焦制御手段は、前記撮影シーンが風景シーンであると判定された場合には、前記フォーカスレンズの現在位置が前記推定合焦範囲よりも近側にあるときには前記駆動方向を遠側に向かう方向に決定することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1から請求項8のいずれかの発明に係る撮像装置において、前記シーン判定手段は、前記画像の単色度合いに基づいて、前記撮影シーンが近接撮影シーンであるか否かを判定することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1から請求項9のいずれかの発明に係る撮像装置において、前記自動合焦制御手段は、前記撮影シーンが近接撮影シーンであると判定された場合には、前記フォーカスレンズの現在位置が前記推定合焦範囲よりも遠側にあるときには前記駆動方向を近側に向かう方向に決定することを特徴とする。
請求項1から請求項10に記載の発明によれば、推定合焦範囲とフォーカスレンズの現在位置との関係に基づいてフォーカスレンズの駆動方向が決定されるので、AFの高速化を図ることができる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、撮像倍率および焦点距離を考慮して、推定合焦範囲が定められるので、駆動方向をより正確に求めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<A.第1実施形態>
<ハードウエア構成>
デジタルカメラ1Aのハードウエア構成を図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、デジタルカメラ1Aを正面から見た正面図である。図2は、図1のD−Dの位置におけるデジタルカメラ1Aの断面図である。また、図3は、デジタルカメラ1Aを背面から見た背面図である。
デジタルカメラ1Aの正面には、撮影レンズ110が設けられる。撮影レンズ110は、撮影用の光像(被写体の光像)を取得し、撮像素子であるCCD120(Charge Coupled Device)の受光面に結像させる。
また、撮影レンズ110のレンズ鏡胴111の内部には、焦点距離を変化させて撮影用の光像の画角を変化させるためのズームレンズ112と、撮影用の光像の合焦状態を変化させるためのフォーカスレンズ113とが設けられている。ズームレンズ112およびフォーカスレンズ113は、それぞれ、実際には1つ又は複数のレンズ要素等で構成されるが、ここでは模式的に示している。
ズームレンズ112およびフォーカスレンズ113は、図示しないエンコーダに接続されている。これにより、デジタルカメラ1Aは、ズームレンズ112およびフォーカスレンズ113の光軸OA方向の位置(代表位置)を検出可能である。また、ズームレンズ112およびフォーカスレンズ113は、それぞれ、ズームモータM1(図4)およびフォーカスモータM3(図4)に接続されている。これにより、デジタルカメラ1Aは、ズームレンズ112およびフォーカスレンズ113を光軸OA方向に駆動可能である。すなわち、デジタルカメラ1Aは、光学系の駆動による光学ズームおよびフォーカス制御が可能に構成されている。また、撮影レンズ110は、CCD120へ入射する光量を変化させるための絞り114を備える。絞り114は、ズームレンズ112とフォーカスレンズ113との中間に設けられる。絞り114は、絞りモータM2(図4)に接続されている。これにより、デジタルカメラ1Aは、露出制御のために絞り径を変化させることができる。
デジタルカメラ1Aの上面には、デジタルカメラ1Aに撮影開始指示を与えるためのシャッタスタートボタン150(以下、シャッタボタンと略す)と、デジタルカメラ1Aの動作モードを設定するためのモード設定ダイアル160と、フラッシュ撮影時に発光するポップアップフラッシュ170とが設けられている。
シャッタボタン150は、半押し状態S1と全押し状態S2とを判別可能な押しボタンスイッチである。デジタルカメラ1Aは、シャッタボタン150が半押し状態S1となったことを検出すると、AF(オートフォーカス)制御などの撮影準備動作を開始する。また、デジタルカメラ1Aは、シャッタボタン150が全押し状態S2となったことを検出すると、本撮影動作を開始する。
モード設定ダイアル160は、被写体の静止画撮影を行う「静止画撮影モード」と、被写体の動画撮影を行う「動画撮影モード」と、記憶画像の再生表示を行う「再生モード」との間で、デジタルカメラ1Aの動作モードを切り替えるロータリースイッチである。
デジタルカメラ1Aの背面には、撮影画像のライブビュー表示や記録画像の再生表示を行なう液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)180が設けられる。また、LCD180の背面上方には、撮影画像のライブビューを表示するための電子ビューファインダ(EVF;Electronic View Finder)190が設けられる。また、背面には撮影時のズームや画像再生時のフレーム送り等を行うための十字スイッチ205が設けられている。この十字スイッチ205は上下左右4個の押し釦UP,DN,LF,RTを備えており、上の釦UPの押下により望遠側へのズーム、下の釦DNの押下により広角側へのズームが行われる(以下、望遠をテレ、広角をワイドと表記する)。さらに、デジタルカメラ1Aの背面であって十字スイッチ205の中央には、決定ボタン200が設けられている。
<機能構成>
続いて、デジタルカメラ1Aの機能構成を図4のブロック図を参照しながら説明する。
ズームレンズ112、フォーカスレンズ113および絞り114を備える撮影レンズ110によって取得された撮影用の光像は、CCD120の受光面に結像させられる。
CCD120は、撮影用の光像をR(赤),G(緑),B(青)の色成分を有する画像信号に光電変換して、信号処理部210へ出力する。当該画像信号は、CCD120を構成する受光素子(画素)の受光量に応じた画素信号の信号列である。
信号処理部210は、CCD120から入力される画像信号に所定のアナログ信号処理を行なう。信号処理部210は、相関二重サンプリング(CDS;Correlated Double Sampling)回路および自動利得制御(AGC;Automatic Gain Control)回路を備える。CDS回路は、画像信号のサンプリングノイズの低減を行なう。AGC回路は、画像信号の信号レベルの調整を行う。AGC回路における利得制御は、絞り114の絞り径およびCCD120の露光時間の調整により適正露出を得ることができない場合における画像信号のレベルアップにも用いられる。
A/D変換部220は、信号処理部210から入力されるアナログ画像信号を有するデジタル画像信号へ変換して、画像データとして画像処理部230へ出力する。これによって、R,G,B成分ごとに所定の階調数(ここでは256段階)を有するデジタルカラー画像データが生成される。
CCD120、信号処理部210およびA/D変換部220の動作は、タイミング制御回路240から入力される基準クロックに同期して行われる。タイミング制御回路240は、全体制御部250から入力される制御信号に基づいて、基準クロックを生成する。
画像処理部230は、黒レベル補正回路231、ホワイトバランス(WB;White Balance)回路232、γ補正回路233および画像メモリ234を備える。
黒レベル補正回路231は、A/D変換部220から入力された画像データの黒レベルを所定の黒レベルに補正する。
WB回路232は、画像データのR,G,Bの色成分のレベル変換を行う。レベル変換は、全体制御部250から入力されるレベル変換テーブルを用いて行われる。このレベル変換テーブルは、全体制御部250により撮影画像ごとに設定される。
γ補正回路233は、WB回路232から入力された画像データの階調変換を行う。階調変換は、所定のレベル変換テーブルに基づいて行われる。
画像メモリ234は、γ補正回路233から入力された画像データを一時的に格納する。画像メモリ234は、全画素数分の画像データを格納可能な記憶容量を有する。
デジタルカメラ1Aは、ズームモータ制御部260、絞りモータ制御部270およびフォーカスモータ制御部280を備える。ズームモータ制御部260、絞りモータ制御部270およびフォーカスモータ制御部280は、それぞれ、全体制御部250から入力されるズーム制御信号、絞り制御信号およびフォーカス制御信号に基づいて、ズームモータM1、絞りモータM2およびフォーカスモータM3へ駆動電力を供給する。これにより、全体制御部250は、撮影レンズ110のズーム倍率、絞り径およびフォーカス状態を変化させることが可能である。
また、デジタルカメラ1Aは、ズームレンズ112およびフォーカスレンズ113の位置を検出するためのエンコーダを含むレンズ位置検出部290を備える。レンズ位置検出部290は、検出したズームレンズ112およびフォーカスレンズ113の位置を全体制御部250へ出力する。
さらに、デジタルカメラ1Aは、フラッシュ回路310およびポップアップフラッシュ170を備える。フラッシュ回路310は、全体制御部250から入力されるフラッシュ制御信号に応答して、ポップアップフラッシュ170にフラッシュ発光のための電力を供給する。
また、デジタルカメラ1Aは、操作部320を備える。操作部320は、先述したシャッタボタン150、モード設定ダイアル160および決定ボタン200を包含している。全体制御部250は、これらの操作部材の状態を検出し、デジタルカメラ1Aの動作に反映させる。
デジタルカメラ1Aは、EVF190およびLCD180に表示される画像のバッファメモリとなるEVFVRAM330およびLCDVRAM340を備える。EVFVRAM330およびLCDVRAM340は、それぞれ、EVF190およびLCD180と画素数が同一の画像データを格納可能な記憶容量を有している。
また、デジタルカメラ1Aは、カードインターフェース350、メモリカード360および通信用I/F370を備える。メモリカード360は、撮影済の画像データを記憶する不揮発性のメモリである。カードインターフェース350は、メモリカード360に対する画像データの書込みおよびメモリカード360からの画像データの読み出しを行なうためのインターフェースである。通信用I/F370は、デジタルカメラ1Aに接続された外部機器との間で通信を行うためのインターフェースである。
撮影モードの撮影待機状態においては、CCD120において所定時間間隔で生成された画像信号は、信号処理部210、A/D変換部220、および画像処理部230の各処理回路231〜234で処理された後に画像データとして画像メモリ234に一時的に格納される。当該画像データは、全体制御部250によって読み出され、EVF190およびLCD180と画素数が同一の画像データへ変換される。さらに、変換された画像データは、EVFVRAM330およびLCDVRAM340へ転送され、EVF190およびLCD180にライブビューとして表示される。これにより、撮影者は被写体像を視認可能である。また、再生モードにおいては、メモリカード360に記憶された画像データが、カードインターフェース350を介して全体制御部250によって読み出され、所定の画像処理が施される。画像処理が施された画像データは、EVF190およびLCD180と画素数が同一の画像データへ変換され、EVFVRAM330およびLCDVRAM340へ転送される。そして、この画像データは、EVF190およびLCD180に再生表示される。
また、全体制御部250は、少なくともCPU251、RAM252およびROM253を備えるマイクロコンピュータであり、ROM253に格納されているプログラムPGにしたがってデジタルカメラ1Aの各構成の動作を統括的に制御する。また、図4の全体制御部250においては、CPU251、RAM252およびROM253によって実現される機能が、シーン判定部254、AF制御部255、AE制御部256および撮影条件設定部257として模式的に表現されている。
シーン判定部254は、画像データに基づいて撮影シーンを判定する。AF制御部255は、AF評価値(合焦評価値)に基づいてオートフォーカス制御(自動合焦制御)を行い、AE制御部256は、AE評価値に基づいて自動露出制御を行う。また、撮影条件設定部257は、撮影シーンに応じて、撮影条件(絞り値、シャッタスピード、画像処理の内容等)を設定する。
また、デジタルカメラ1Aは、さらに、AF評価値演算部236とブロック輝度演算部238とを備えている。これらの各部による処理については次述する。
<AF>
つぎに、AF処理について説明する。
図5は、自動合焦制御(AF制御)用の画像MG1を示す図である。この画像MG1は、CCD120の全画素のうちの一部で構成される画像である。例えば、CCD120が2560×1920個の全画素数を有するものとするとき、画像MG1は、CCD120から読み出された垂直方向中央に位置する帯状領域である中央帯状領域CR(2560×240個の画素数を有する)のうち、水平方向中央に位置する320×240個の画素で構成される。
AF評価値演算部236(図4)は、フレーミング領域(すなわち撮影画像全体)FRのうちの画像MG1に対応する領域(言い換えれば、フレーミング領域FR内の中央部分に相当する領域)を合焦評価領域(以下、「AFエリア」とも称する)ARとして用い、そのAFエリアAR内の各画素の画素値に基づいてAF評価値を算出する。ここでは、AF評価値としてコントラスト値Cを用いるものとする。詳細には、AF評価値演算部236は、注目画素と、その注目画素の近隣に位置し且つ注目画素と一定の位置関係を有する画素(例えば水平方向に隣接する画素)との差分絶対値を求め、その差分演算結果を累積加算していく。この累積加算は、AFエリアARに含まれる全ての画素が注目画素として選択されるまで繰り返される。これによって、AFエリアARについてのコントラスト値Cが求められ、得られたコントラスト値Cは、全体制御部250に出力される。
全体制御部250のAF(オートフォーカス)制御部255は、AFエリアARのコントラスト値Cに基づいて合焦の度合いを判定し、フォーカスレンズを合焦位置に移動させる。このように、AF制御部255は、いわゆる山登り法によってオートフォーカス制御動作を行う。
<AE>
さらに、AE処理について説明する。
図6は、自動露出制御用(AE制御用)の画像MG2を示す図である。この画像MG2は、CCD120の全画素のうちの一部を間引いて構成される間引き画像である。例えば、画像MG2は、2560×1920個の全画素数を有するCCD120において、水平方向および垂直方向にそれぞれ1/8間引きされることによって、320×240個の画素を有する画像データとして生成される。この画像MG2は、撮影対象全体(言い換えればフレーミング領域FR全体)を示す粗画像となっている。
ブロック輝度演算部238は、画像MG2内を用いて自動露出制御用のAE評価値を算出する。ブロック輝度演算部238は、A/D変換部220から出力される画像データ(画像MG2)を、複数のブロック、ここでは300ブロック(=(20×15)ブロック)に分割(区分)し、各ブロック(区分領域)ごとに測光データを算出する多分割測光を行う。ブロック輝度演算部238は、G色成分の画素値の平均値を被写体輝度として算出し、全体制御部250に出力する。なお、これに限定されず、R色成分とG色成分とB色成分との全成分の合成値としてY成分を算出し、そのY成分の画素値の平均値を被写体輝度として算出するようにしてもよい。
また、全体制御部250のAE制御部256は、入力される被写体輝度値に基づいて、露出制御値(絞り値、シャッタスピード、ゲイン)を算出し、各部を制御することで、AEを実現する。
なお、このデジタルカメラ1Aは、画像MG1,MG2をほぼ同時に取得することができる。また、フレーミング領域FR内における両画像MG1,MG2の位置関係を示すため、図6の画像MG2において図5のAFエリアAR(画像MG1)に相当する領域を破線で示している。
この実施形態においては、後述するように、このAE用画像である画像MG2等を用いてシーン判定が行われ、前述のAF用画像である画像MG1を用いてAF動作が行われる。
<判定結果に応じたAF動作>
図7は、この実施形態におけるAF動作を示す概念図である。
この実施形態においては、まず画像データの色情報(より詳細には肌色情報)に基づいて、撮影シーンがポートレートシーンであるか否か(端的に言えば、ポートレート撮影であるか否か)が判定される。そして、ポートレート撮影であると判定される場合には、ポートレート撮影における主被写体(人物)が存在する位置の範囲(「存在位置範囲」とも称する)SRを推定(仮定)し、当該存在位置範囲SR内の主被写体を合焦状態にするフォーカスレンズの位置の範囲(「推定合焦範囲」とも称する)VRを推定する。そして、この推定合焦範囲VRとフォーカスレンズの現在位置PPとの関係に基づいて、フォーカスレンズの初期駆動方向を決定する。
ここでは、より正確にレンズ駆動方向を決定するため、像倍率βを利用する。なお、像倍率βは、結像面での光像の大きさと被写体の実際の大きさとの比を表す値であり、焦点距離fを被写体距離Lで除した値として得られる(β=f/L)。
ポートレート撮影時においては、この像倍率βは一般的に下限値β1と上限値β2とで区切られる範囲BR1内のいずれかの値(すなわち、β1≦β≦β2)となるという性質がある。例えば、値β1=1/150、値β2=1/10(いずれも35mmフィルム換算値)である。なお、焦点距離fが40mmの場合には、被写体距離Lが6000mm(すなわち6.0m)のときに像倍率βが1/150となり、被写体距離Lが400mm(すなわち0.4m)のときに像倍率βが1/10となる。
AF制御部255は、像倍率βに関する上記の性質を利用して、像倍率βと焦点距離fの大きさ(すなわちズームの程度)とに基づいて、被写体の存在位置範囲SRとレンズ位置の推定合焦範囲VRとを推定する。
具体的には、ポートレート撮影時における像倍率βの推定範囲である範囲BR1に対応する被写体存在位置の推定範囲(存在位置範囲)SR1を決定し、その存在位置範囲SR1に対応するフォーカスレンズのレンズ位置の範囲(「推定合焦範囲」)VR1を特定する。詳細には、像倍率の定義式(上述)を変形して導出される数式(L=f/β)と撮影時点の焦点距離fとに基づいて、像倍率β1、β2にそれぞれ対応する被写体距離L1,L2を算出する。そして、被写体距離L1,L2の被写体をそれぞれ合焦状態にするレンズ位置PE1,PE2を求める。このようにして、レンズ位置PE1,PE2が推定合焦範囲VR1の境界値として決定される。なお、被写体距離Lと当該被写体距離Lの被写体を合焦状態にするフォーカスレンズのレンズ位置PXとの対応関係は、デジタルカメラ1AのROM253内に格納されたテーブルデータ等を用いて求めればよい。
そして、AF制御部255は、フォーカスレンズの現在位置PPと上述の推定合焦範囲VR1との関係に基づいて、フォーカスレンズの駆動方向を決定する。
具体的には、フォーカスレンズの現在位置PP(例えば現在位置PP1)が、推定合焦範囲VR1よりも遠側に存在する場合には、フォーカスレンズを近側に向けて(図7の左側に向けて)移動させていくことを決定する。逆に、フォーカスレンズの現在位置PP(例えば現在位置PP3)が、推定合焦範囲VR1よりも近側に存在する場合には、フォーカスレンズを遠側に向けて(図7の右側に向けて)移動させていくことを決定する。また、フォーカスレンズの現在位置PP(例えば現在位置PP2)が、推定合焦範囲VR1内に存在するときには、フォーカスレンズを微小駆動させた後にフォーカスレンズの駆動方向を決定する。なお、フォーカスレンズの位置に関して、比較的遠くの被写体を合焦状態にする位置を「遠側」の位置と称し、比較的近くの被写体を合焦状態にする位置を「近側」の位置と称する。
このような動作によれば、フォーカスレンズの現在位置が、推定合焦範囲VR1よりも遠側または近側に存在する場合(言い換えれば、推定合焦範囲VR1の外側に存在する場合)には、フォーカスレンズの微小駆動を伴うフォーカスレンズの駆動方向決定動作が不要となるので、より高速にフォーカスレンズの駆動方向を決定することができる。
なお、像倍率βを用いずに存在位置範囲SRおよび推定合焦範囲VRを固定的に決めておくようにしてもよいが、上述のように像倍率βを用いて存在位置範囲SRおよび推定合焦範囲VRを決定することが好ましい。像倍率βを用いることによれば、ポートレート撮影時の対象被写体の位置(換言すれば被写体距離L)は、焦点距離fの大きさ(すなわちズームの程度)に依存して異なるという事情を反映させることができるからである。例えば、ポートレート撮影時の被写体までの距離(被写体距離)Lは、焦点距離fが40mmの場合には0.4m以上6.0m以下の値となり、焦点距離fが100mmの場合には1m以上15m以下の値となる、という事情を反映させることができる。言い換えれば、比較的遠くの被写体を比較的望遠側でポートレート撮影することがあることなどをも考慮できる。このように、焦点距離fに依存させずに被写体距離L1,L2を決定する場合に比べて、存在位置範囲SRおよび推定合焦範囲VRをより正確に決定することができ、AF動作における駆動方向を正確に決定することが可能である。
<動作詳細>
つぎに、図8〜図11のフローチャートを参照しながら、デジタルカメラ1Aの撮影動作について説明する。
まず、ステップSP10(図8)において、シーン判定動作が行われる。このステップSP10においては、ポートレート撮影であるか否かが判定される。
図9は、ステップSP10の詳細動作を示すフローチャートである。図9に示されるように、まず、肌色ブロック数BNが検出され(ステップSP11)、検出された肌色ブロック数BNに基づくポートレート度数PD1が算出される(ステップSP12)。また、焦点距離fに基づくポートレート度数PD2も算出される(ステップSP13)。そして、両度数PD1,PD2に基づいて、ポートレート度数の総合値(総合ポートレート度数とも称する)PDTが算出される(ステップSP14)。ポートレート度数PD1,PD2,PDTは、撮影シーンがポートレートである可能性を示す指標値である。
ポートレート度数PD1の算出について説明する。
シーン判定部254は、AE用画像MG2を300(=20×15)に区分した複数のブロック(区分領域)BLのうち、中央部CR(図6)に存在する12×9個のブロックに着目する。より詳細には、中央部CRは、ブロックBL(5,4)、BL(16,4)、BL(5,12)、BL(16,12)を頂点とする矩形領域である。
また、中央部CR内の各ブロックBL(i,j)について、そのブロックの平均色を表すCr値およびCb値がそれぞれ求められる。具体的には、各画素のR,G,B成分値に基づいて画素ごとのCr値およびCb値を算出し、各ブロック内の複数の画素(例えば、ブロック内の全画素)についての平均値を算出することによって、各ブロックの平均色を表すCr値およびCb値を得る。
そして、シーン判定部254は、図12に示すように、各ブロックの平均色を表す点P(cb,cr)がCb−Cr平面(より詳細にはその第2象限)の領域SCに含まれている場合に、そのブロックを「肌色ブロック」(色が「肌色」のブロック)として判定する。領域SCは、Cr=a1×Cb+b1、Cr=a2×Cb+b2、の2つの直線LN1,LN2と、Cb=TH1、Cb=TH2、の2つの直線LN3,LN4との合計4つの直線LN1〜LN4で囲まれる領域である。なお、値TH1,TH2,a1,b1,a2,b2は、予め定められた定数である。
図13は、検出ブロック数BNとポートレート度数PD1との関係を示す図である。シーン判定部254は、図13に示す関係に従って、中央部CRの12×9個(合計108個)のブロックのうち、肌色ブロックであるとして検出されたブロックの数BNに応じて、ポートレート度数PD1を算出する。検出された肌色ブロック数BNが12個まではブロック数BNの増加に伴い徐々にポートレート度数PD1は増加する。そして、ブロック数BNが12個から23個まではポートレート度数PD1は100(最高値)に維持され、ブロック数BNが24個以上になると今度は逆にブロック数BNの増加に伴い徐々にポートレート度数PD1は徐々に減少する。一般に、肌色ブロック数BNが大きい程ポートレート撮影である可能性が高いものの、肌色ブロック数BNが或る一定値を超えると、人物以外の被写体、例えば、肌色ないし茶色等の一色を有する壁などを撮影している可能性が高くなるという事情がある。このポートレート度数PD1は、このような事情を反映した値である。
また、シーン判定部254は、ポートレート度数PD2をも算出する。詳細には、シーン判定部254は、図14に示す関係に従って、焦点距離fに応じてポートレート度数PD2を決定する。図14は、焦点距離fとポートレート度数PD2との関係を示す図である。具体的には、焦点距離fが大きい程(端的に言えばズームの度合いが大きいほど)、ポートレート度数PD2は大きな値として決定される。ポートレート度数PD2は、ポートレート撮影時には人物をズームアップして撮影することが多いという事情を反映した値である。
その後、シーン判定部254は、2つのポートレート度数PD1,PD2を考慮して、総合ポートレート度数PDTを算出する。例えば、値PD1と値PD2とのうち、小さい方の値を総合値PDTとして決定すればよい。あるいは、これに限定されず、2つの値PD1,PD2の加重平均を、総合ポートレート度数PDTとして決定するようにしてもよい。
そして、シーン判定部254は、この総合値PDTが所定の閾値TH3(例えば80)以上となるときに、その撮影シーンがポートレートシーンであると判定する。
以上のようにして、ステップSP10のシーン判定処理が行われる。
再び、図8を参照する。ステップSP10の終了後、ステップSP1でシャッタボタン150が半押し状態S1にされたか否かが判定される。半押し状態S1にされたと判定されるまでは、上記の動作が繰り返し行われる。
シャッタボタン150が半押し状態S1にされたと判定されると、ステップSP2に進み、ポートレート撮影であると判定されたか否かに応じたAF動作が実行される。具体的には、ポートレート撮影であると判定された場合には、ステップSP20のAF動作が行われ、ポートレート撮影でないと判定された場合には、ステップSP30のAF動作が行われる。
図11は、ステップSP30でのAF動作、すなわち、非ポートレート撮影時のAF動作を示すフローチャートである。
具体的には、ステップSP31において、レンズ微小駆動ルーチンが実行され、フォーカスレンズ113のレンズ駆動方向(初期駆動方向)が決定される。具体的には、図15に示すように、AF制御部255は、フォーカスレンズ113の位置をレンズ初期位置から近側に所定量だけ移動させる。そして、レンズ移動前のAF評価値とレンズ移動後のAF評価値とを比較して、AF評価値がより適切な値になる方向(例えばコントラスト値Cがより大きくなる方向)にフォーカスレンズ113の合焦位置が存在するものと推定し、AF評価値がより適切な値になる方向をレンズ駆動方向として決定する。
次のステップSP32においては、ステップSP31で決定されたレンズ駆動方向に向けて、フォーカスレンズ113を所定量ΔXずつ移動させつつ、各レンズ位置でのAF評価値を取得する。このフォーカスレンズ113の移動動作等は、AF評価値の変化曲線が極大となるまで繰り返される(図15参照)。
そして、極大値付近の数点、たとえば、(X(n−1),Y(n−1))、(X(n),Y(n))、(X(n+1),Y(n+1))の3点のデータを用いて、二次補間近似計算によりAF評価値がピークとなるレンズ位置(合焦位置)を求める(ステップSP33)。その後、ステップSP34において、ステップSP33で求められた合焦位置にフォーカスレンズ113を移動させる。
以上のようにして、非ポートレート撮影時のAF動作が行われる。
つぎに、ポートレート撮影時のAF動作(ステップSP20)について、図10を参照しながら説明する。
ステップSP21およびステップSP22において、フォーカスレンズの現在位置PPが、上記の「推定合焦範囲」VR1(図7参照)に対して遠側または近側に存在するのか、あるいは、「推定合焦範囲」VR1内に存在するのかを判定する。
フォーカスレンズの現在位置PPが「推定合焦範囲」VR1よりも遠側に存在すると判定される場合にはステップSP23に進み、フォーカスレンズの現在位置PPが「推定合焦範囲」VR1よりも近側に存在すると判定される場合にはステップSP26に進む。より詳細には、値β1(=1/150)の像倍率で撮影される被写体を合焦状態にするレンズ位置よりも、フォーカスレンズの現在位置PPが遠側にあると判定される場合には、ステップSP26に進む。
また、フォーカスレンズの現在位置PPが「推定合焦範囲」VR1内に存在すると判定される場合にはステップSP27に進む。より詳細には、値β2(=1/10)の像倍率で撮影される被写体を合焦状態にするレンズ位置よりも、フォーカスレンズの現在位置PPが近側にあると判定される場合には、ステップSP27に進む。
ステップSP27に進むと、前述の図11で示したAF動作と同様のAF動作が行われる。具体的には、レンズ微小駆動による駆動方向判定処理(ステップSP27)、決定された方向への近傍測距処理(ステップSP28)、合焦位置演算処理(ステップSP24)、合焦位置までの移動処理(ステップSP25)が行われる。各ステップSP27,SP28,SP24,SP25は、それぞれ、ステップSP31,SP32,SP33,SP34(図11)と同様の処理である。
一方、フォーカスレンズの現在位置PPが「推定合焦範囲」VR1よりも遠側に存在すると判定されてステップSP23に進むと、レンズの駆動方向(初期駆動方向)は(フォーカスレンズ113が)「近側」に向かう方向(近側向き)に決定されるとともに、ステップSP32と同様の近傍測距処理が行われる。すなわち、フォーカスレンズ113を所定量ΔXずつ移動させつつ各レンズ位置でのAF評価値を取得するという動作が、AF評価値の変化曲線が極大となるまで繰り返される。その後、合焦位置演算処理(ステップSP24)、合焦位置までの移動処理(ステップSP25)が行われる。このようなAF動作によれば、フォーカスレンズの微小駆動を伴うフォーカスレンズの駆動方向決定動作(ステップSP27等)が不要となるので、より高速にフォーカスレンズの駆動方向を決定することができる。
また、フォーカスレンズの現在位置PPが「推定合焦範囲」VR1よりも近側に存在すると判定されてステップSP26に進むと、レンズの駆動方向は(フォーカスレンズ113が)「遠側」に向かう方向(遠側向き)に決定されるとともに、ステップSP32と同様の近傍測距処理が行われる。すなわち、フォーカスレンズ113を所定量ΔXずつ移動させつつ各レンズ位置でのAF評価値を取得するという動作が、AF評価値の変化曲線が極大となるまで繰り返される。その後、合焦位置演算処理(ステップSP24)、合焦位置までの移動処理(ステップSP25)が行われる。このようなAF動作によれば、フォーカスレンズの微小駆動を伴うフォーカスレンズの駆動方向決定動作(ステップSP27等)が不要となるので、より高速にフォーカスレンズの駆動方向を決定することができる。
再び、図8を参照する。ステップSP20又はステップSP30の終了後、シャッタボタン150が全押し状態S2にされたか否かが判定される(ステップSP3)。全押し状態S2にされたと判定されるまでは、上記の動作が繰り返し行われる。そして、全押し状態S2にされたと判定されると、本撮影動作が行われる(ステップSP4)。
以上のように、撮影シーンがポートレートシーンであると判定される場合には、その主被写体である人物の存在位置を推定し、その主被写体を合焦状態にするフォーカスレンズ位置と現在のフォーカスレンズ位置との関係に基づいてAF動作におけるレンズ駆動方向が決定されるので、AF動作の高速化を図ることができる。詳細には、フォーカスレンズの現在位置PPが「推定合焦範囲」よりも近側または遠側に存在すると判定される場合には、そのレンズ駆動方向が「推定合焦範囲」に近づく方向に決定され、フォーカスレンズの微小駆動を伴う動作が不要となるので、より高速にフォーカスレンズの駆動方向を決定することができる。
<B.第2実施形態>
上記第1実施形態においては、ポートレート撮影であるか否かを判定するとともにポートレート撮影時のAF動作を特に高速化する技術について説明したが、この第2実施形態においては、風景撮影であるか否かを判定するとともに風景撮影時のAF動作を特に高速化する技術について説明する。第2実施形態は第1実施形態の変形例であり、以下では第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図16は、第2実施形態におけるAF動作を示す概念図であり、図17および図18は第2実施形態におけるAF動作を示すフローチャートである。
この第2実施形態においては、色情報等に基づいて風景撮影であると判定する場合には、その主被写体が遠方(無限遠近傍等)に存在するものと推定する。
詳細には、図16に示すように、遠方被写体は、像倍率換算値でβ3(例えば、β3=1/150)以下の範囲BR2、換言すれば、像倍率β3に対応する位置(被写体距離L3)の被写体よりも遠い位置(存在位置範囲SR2内の位置)に存在するものと想定する。また、そのような遠方被写体を合焦にするフォーカスレンズ位置の範囲(「推定合焦範囲」)VR2は、存在位置範囲SR2に対応する範囲として求められる。
そして、その遠方被写体を合焦にするフォーカスレンズ位置の範囲(「推定合焦範囲」)VR2とフォーカスレンズの現在位置PPとの関係に基づいてAF動作におけるレンズ駆動方向を決定する。詳細には、フォーカスレンズの現在位置PP(例えば、図16の三角印で示される位置PP5)が「推定合焦範囲」VR2の境界値PE3(像倍率β3に対応する位置)よりも近側に存在する場合には、そのレンズ駆動方向を「遠側」に向かう方向に決定する。これによれば、フォーカスレンズの微小駆動を伴う動作が不要となるので、より高速にフォーカスレンズの駆動方向を決定することができる。
以下では、フローチャートを中心に参照しながら、第2実施形態に係る撮影動作について説明する。
まず、ステップSP40(図17)において、シーン判定動作が行われる。より詳細には風景撮影であるか否かが判定される。このステップSP40においては、シーン判定部254は、空色ブロック数を検出し、検出された空色ブロック数に基づく風景度数SDを算出する。風景度数SDは、撮影シーンが風景シーンである可能性を示す指標値である。
シーン判定部254は、AE用画像MG2を300(=20×15)に区分した複数のブロック(区分領域)BLのうち、上部UR(図19の斜線部分)に存在する20×5個(合計100個)のブロックに着目する。より詳細には、上部URは、ブロックBL(1,1)、BL(20,1)、BL(1,5)、BL(20,5)を頂点とする矩形領域である。ここでは、風景撮影時には画面内上部側の位置に空が存在する可能性が高いという特質を考慮して、空色領域の存在の有無を判定する際の対象領域としてこの上部URを選択する。
また、上部UR内の各ブロックについて、そのブロックの平均色を表すCr値およびCb値がそれぞれ求められる。
そして、シーン判定部254は、図20に示すように、各ブロックの平均色を表す点P(cr,cb)がCb−Cr平面(より詳細にはその第4象限)の領域BCに含まれている場合に、そのブロックを「空色ブロック」(色が「空色」のブロック)として判定する。領域BCは、Cb=TH11、Cb=TH12、の2つの直線LN11,LN12と、Cr=TH13、Cr=TH14、の2つの直線LN13,LN14との合計4つの直線LN11〜LN14で囲まれる領域である。なお、値TH11〜TH14は、予め定められた定数である。
シーン判定部254は、上部URの20×5個(合計100個)のブロックのうち、空色ブロックであるとして検出されたブロックの数が閾値TH5(例えば、50個)以上であるときに、画像上部に「空(そら)」が存在するものとして判定する。そして、この条件が満たされるときに風景撮影であると判定する。
なお、シーン判定部254は、焦点距離fをも考慮して風景撮影であるか否かを判定することが好ましい。具体的には、焦点距離fが閾値f1(例えば、35mmフィルム換算値で100mm)以下であるという条件をも満たすときに、風景撮影であると判定することが好ましい。
図17を再び参照する。次のステップSP1でシャッタボタン150が半押し状態S1にされたと判定されるまでは、上記のステップSP40の動作が繰り返し行われる。シャッタボタン150が半押し状態S1にされたと判定されると、ステップSP5に進み、風景撮影であるか否かに応じて異なるAF動作が実行される。具体的には、風景撮影であると判定された場合には、ステップSP50のAF動作が行われ、風景撮影でないと判定された場合には、ステップSP60のAF動作が行われる。ステップSP60のAF動作は、ステップSP30(図11)のAF動作と同様であり、ここでは詳細説明を省略する。
つぎに、風景撮影時のAF動作(ステップSP50)について、図18を参照しながら説明する。
ステップSP51において、フォーカスレンズの現在位置PP(例えば、位置PP4(図16))が、図16の「推定合焦範囲」VR2に対して近側に存在するのか、あるいは、「推定合焦範囲」VR2内に存在するのかを判定する。そして、フォーカスレンズの現在位置PPが「推定合焦範囲」VR2よりも近側に存在すると判定される場合にはステップSP52に進む。より詳細には、値β3(=1/150)の像倍率で撮影される被写体を合焦状態にするレンズ位置よりも、フォーカスレンズの現在位置PPが近側にあると判定される場合には、ステップSP52に進む。また、フォーカスレンズの現在位置PPが「推定合焦範囲」VR2内に存在すると判定される場合にはステップSP55に進む。より詳細には、値β3(=1/150)の像倍率で撮影される被写体を合焦状態にするレンズ位置よりも、フォーカスレンズの現在位置PPが遠側にあると判定される場合には、ステップSP55に進む。
ステップSP55に進むと、前述の図11で示したAF動作と同様のAF動作が行われる。具体的には、レンズ微小駆動による駆動方向判定処理(ステップSP55)、決定された方向への近傍測距処理(ステップSP56)、合焦位置演算処理(ステップSP53)、合焦位置までの移動処理(ステップSP54)が行われる。
一方、フォーカスレンズの現在位置PP(例えば、位置PP5(図16))が「推定合焦範囲」VR2よりも近側に存在すると判定されてステップSP52に進むと、レンズの駆動方向は「遠側」に向かう方向に決定されるとともに近傍測距処理が行われる。すなわち、フォーカスレンズ113を所定量ΔXずつ移動させつつ各レンズ位置でのAF評価値を取得するという動作が、AF評価値の変化曲線が極大となるまで繰り返される。その後、合焦位置演算処理(ステップSP53)、合焦位置までの移動処理(ステップSP54)が行われる。このようなAF動作によれば、フォーカスレンズの微小駆動を伴うフォーカスレンズの駆動方向決定動作(ステップSP55等)が不要となるので、より高速にフォーカスレンズの駆動方向を決定することができる。
再び、図17を参照する。ステップSP50又はステップSP60の終了後、シャッタボタン150が全押し状態S2にされたか否かが判定される(ステップSP3)。全押し状態S2にされたと判定されるまでは、上記の動作が繰り返し行われる。そして、全押し状態S2にされたと判定されると、本撮影動作が行われる(ステップSP4)。
以上のように、風景撮影であると判定される場合には、その主被写体は遠方に存在すると推定し、その遠方被写体を合焦にするフォーカスレンズ位置と現在のフォーカスレンズ位置との関係に基づいてAF動作におけるレンズ駆動方向(初期駆動方向)が決定されるので、AF動作の高速化を図ることができる。詳細には、フォーカスレンズの現在位置PPが「推定合焦範囲」VR2の外(より詳細には近側)に存在すると判定される場合には、そのレンズ駆動方向が「推定合焦範囲」に近づく方向(より詳細には「遠側」に向かう方向)に決定され、フォーカスレンズの微小駆動を伴う動作が不要となるので、より高速にフォーカスレンズの駆動方向を決定することができる。
<C.第3実施形態>
この第3実施形態においては、撮影シーンが近接撮影シーン(マクロ撮影シーンとも称する)であるか否か(端的に言えば近接撮影であるか否か)を判定するとともに近接撮影時のAF動作を特に高速化する技術について説明する。第3実施形態は第1実施形態の変形例であり、以下では第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図21は、第3実施形態におけるAF動作を示す概念図であり、図22および図23は第3実施形態におけるAF動作を示すフローチャートである。
この第3実施形態においては、色情報等に基づいて近接撮影(マクロ撮影とも称する)であると判定する場合には、その主被写体が至近距離に存在するものと推定する。詳細には、図21に示すように、近接被写体は、像倍率換算値でβ5(例えば、β5=1/10)以上の範囲BR3、換言すれば、像倍率β5に対応する位置(被写体距離L5)の被写体よりも近い位置(存在位置範囲SR3内の位置)に存在するものと想定する。また、そのような近接被写体を合焦にするフォーカスレンズ位置の範囲(「推定合焦範囲」)VR3は、存在位置範囲SR3に対応する範囲として求められる。
そして、その近接被写体を合焦にするフォーカスレンズ位置の範囲(「推定合焦範囲」)VR3と現在のフォーカスレンズ位置PPとの関係に基づいてAF動作におけるレンズ駆動方向を決定する。詳細には、フォーカスレンズの現在位置PP(例えば、図21の三角印で示される位置PP6)が「推定合焦範囲」VR3の境界値PE5(像倍率β5に対応する位置)よりも遠側に存在する場合には、そのレンズ駆動方向を「近側」に向かう方向に決定する。これによれば、フォーカスレンズの微小駆動を伴う動作が不要となるので、より高速にフォーカスレンズの駆動方向を決定することができる。
以下では、フローチャートを中心に参照しながら、第3実施形態に係る撮影動作について説明する。
まず、ステップSP70(図22)において、シーン判定動作が行われる。より詳細にはマクロ撮影であるか否かが判定される。ここでは、マクロ撮影においては、単一色の被写体を近接拡大撮影する場合(例えば赤い花を画面一杯に撮影する場合等)が多いという特性を利用する。
このステップSP70においては、シーン判定部254は、中央部CR(図6)における「単色ブロック数」を検出し、検出された単色ブロック数に基づくマクロ撮影度数MDを算出する。なお、マクロ撮影度数MDは、撮影シーンがマクロ撮影シーンである可能性を示す指標値である。また、単色ブロック数は、画像が同一色(単色)で構成されている度合い(「単色度合い」とも称する)を表す指標値であるとも表現できる。
シーン判定部254は、Cb値およびCr値のそれぞれに関して、ブロックごとの平均値と中央部CR全体の平均値とを求める。そして、図24に示すように、Cb値およびCr値のそれぞれに関して、そのブロックの平均値が中央部CR全体の平均値から所定の範囲内(例えば、全体平均値Cb_ave±閾値TH30、且つ、Cr_ave±閾値TH30)に収まっているブロックを互いに同じ色(単色)のブロックとみなして、当該ブロックを「単色ブロック」(色が「同一」のブロック)として判定する。
また、シーン判定部254は、中央部CRの12×9個(合計108個)のブロックのうち、単色ブロックであるとして検出されたブロックが所定の割合(例えば80%)以上を占めるときに、中央部に単色の被写体が存在するものとして判定する。すなわち、この条件が満たされるときにマクロ撮影であると判定されることになる。
なお、これに限定されず、シーン判定部254は、そのCb値およびCr値がブロックごとのCb値およびCr値の平均値に対してそれぞれ所定の範囲内(例えば、ブロック平均値±閾値TH30)に収まっている画素の数を求め、当該画素数が所定の割合(例えば90%)以上存在するブロックを単一色のブロックとみなして、当該ブロックを「単色ブロック」として判定するようにしてもよい。
あるいは、シーン判定部254は、標準偏差σを用いて、単色ブロックか否かを判定するようにしてもよい。具体的には、各ブロックごとのCb値およびCr値に関する平均値を取得するとともに、各ブロック内での画素のCb値およびCr値のばらつき度合いを示す標準偏差σ_Cb,σ_Crを求める。そして、その標準偏差σ_Cb,σ_Crがいずれも閾値TH40よりも小さいときに、当該ブロックを「単色ブロック」として判定するようにしてもよい。
図22を再び参照する。次のステップSP1でシャッタボタン150が半押し状態S1にされたと判定されるまでは、上記のステップSP70の動作が繰り返し行われる。シャッタボタン150が半押し状態S1にされたと判定されると、ステップSP6の分岐処理に進む。マクロ撮影であると判定された場合には、ステップSP80のAF動作が行われ、マクロ撮影でないと判定された場合には、ステップSP90のAF動作が行われる。ステップSP90のAF動作は、ステップSP30(図11)のAF動作と同様であり、ここでは詳細説明を省略する。
つぎに、マクロ撮影時のAF動作(ステップSP80)について、図23を参照しながら説明する。
ステップSP81において、フォーカスレンズの現在位置PPが、「推定合焦範囲」VR3(図21参照)よりも遠側に存在するのか、あるいは、「推定合焦範囲」VR3内に存在するのかを判定する。そして、フォーカスレンズの現在位置PP(例えば、位置PP6)が「推定合焦範囲」VR3よりも遠側に存在すると判定される場合にはステップSP82に進む。また、フォーカスレンズの現在位置PP(例えば、位置PP7)が「推定合焦範囲」VR3内に存在すると判定される場合にはステップSP85に進む。
ステップSP85に進むと、前述の図11で示したAF動作と同様のAF動作が行われる。具体的には、レンズ微小駆動による駆動方向判定処理(ステップSP85)、決定された方向への近傍測距処理(ステップSP86)、合焦位置演算処理(ステップSP83)、合焦位置までの移動処理(ステップSP84)が行われる。
一方、フォーカスレンズの現在位置PPが「推定合焦範囲」VR3よりも遠側に存在すると判定されてステップSP82に進むと、レンズの駆動方向は「近側」に向かう方向に決定されるとともに近傍測距処理が行われる。すなわち、フォーカスレンズ113を所定量ΔXずつ移動させつつ各レンズ位置でのAF評価値を取得するという動作が、AF評価値の変化曲線が極大となるまで繰り返される。その後、合焦位置演算処理(ステップSP83)、合焦位置までの移動処理(ステップSP84)が行われる。このようなAF動作によれば、フォーカスレンズの微小駆動を伴うフォーカスレンズの駆動方向決定動作(ステップSP85等)が不要となるので、より高速にフォーカスレンズの駆動方向を決定することができる。
再び、図22を参照する。ステップSP80又はステップSP90の終了後、シャッタボタン150が全押し状態S2にされたか否かが判定される(ステップSP3)。全押し状態S2にされたと判定されるまでは、上記の動作が繰り返し行われる。そして、全押し状態S2にされたと判定されると、本撮影動作が行われる(ステップSP4)。
以上のように、マクロ撮影であると判定される場合には、その主被写体は近接位置に存在すると推定し、その近接被写体を合焦にするフォーカスレンズ位置と現在のフォーカスレンズ位置との関係に基づいてAF動作におけるレンズ駆動方向(初期駆動方向)が決定されるので、AF動作の高速化を図ることができる。詳細には、フォーカスレンズの現在位置PPが「推定合焦範囲」の外(より詳細には遠側)に存在すると判定される合には、そのレンズ駆動方向が「推定合焦範囲」に近づく方向(より詳細には「近側」に向かう方向)に決定され、フォーカスレンズの微小駆動を伴う動作が不要となるので、より高速にフォーカスレンズの駆動方向を決定することができる。
<D.その他>
上記各実施形態においては、ポートレート撮影、風景撮影、マクロ撮影、であるか否かのシーン判定をそれぞれ別個に行う場合を例示したが、これに限定されない。たとえば、撮影シーンに関するシーン判定によって、ポートレート撮影、風景撮影、マクロ撮影のいずれに該当するかを判定し、その判定結果に応じたAF動作を行うようにしてもよい。図25は、そのような処理の一例を示すフローチャートである。
具体的には、図25に示すように、ステップSP100のシーン判定において上記のステップSP10,SP40,SP70の全ての判定処理を行うとともに、その判定結果に応じた分岐処理(ステップSP7)によって、対応するAF動作を行う。詳細には、ポートレート撮影のときにはステップSP20(図10)のAF動作を行い、風景撮影のときにはステップSP50(図18)のAF動作を行い、マクロ撮影のときにはステップSP80(図23)のAF動作を行う。なお、いずれのシーンでもないと判定されるときには、ステップSP30(図11)のAF動作を行えばよい。
このような動作によれば、様々な種類の撮影シーンを適切に判定し、その撮影シーンに応じた上述の各種AF動作を行うことによって、AF動作の高速化をさらに図ることが可能である。
また、上記各実施形態においては、フォーカスレンズの現在位置が推定合焦範囲の外に存在する場合に、「近傍測距動作」で推定合焦範囲に近づいていく場合を例示したが、これに限定されない。例えば、現在位置から推定合焦範囲に近い側の境界位置までフォーカスレンズを高速駆動した後に推定合焦範囲内で近傍測距動作を行うようにしてもよい。詳細には、現在位置PP1(図7参照)から近側に向けて推定合焦範囲VR1の遠側境界(像倍率β1に対応するレンズ位置)にまで高速移動した後、さらに推定合焦範囲VR1内を近側に向けて所定量ΔXずつ移動させつつ各レンズ位置でのAF評価値を取得するという近傍測距動作を行うようにしてもよい。
デジタルカメラの正面図である。 図1のD−Dの位置におけるデジタルカメラの断面図である。 デジタルカメラの背面図である。 デジタルカメラの機能ブロック図である。 AF制御用の画像MG1を示す図である。 AE制御用の画像MG2を示す図である。 ポートレート撮影時のAF動作の概要を示す図である。 デジタルカメラの動作を示すフローチャートである。 デジタルカメラの動作を示すフローチャートである。 デジタルカメラの動作を示すフローチャートである。 デジタルカメラの動作を示すフローチャートである。 肌色判定を説明する概念図である。 肌色ブロック数BNとポートレート度数PD1との関係を示す図である。 焦点距離fとポートレート度数PD2との関係を示す図である。 山登り法による合焦動作を説明する概念図である。 風景撮影時のAF動作の概要を示す図である。 第2実施形態に係る動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る動作を示すフローチャートである。 画像MG2内の空色評価対象ブロックを示す図である。 空色判定を説明する概念図である。 近接撮影時のAF動作の概要を示す図である。 第3実施形態に係る動作を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る動作を示すフローチャートである。 単色判定を説明する概念図である。 変形例に係る動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1A デジタルカメラ
112 ズームレンズ
113 フォーカスレンズ
120 CCD
150 シャッタボタン
AR AFエリア
MG1 AF用画像
MG2 AE用画像
VR1〜VR3 推定合焦範囲

Claims (10)

  1. 撮像装置であって、
    撮影光学系による光像を光電変換して画像を取得する撮像素子と、
    前記撮像素子によって撮像された画像についての合焦評価値を算出し、当該合焦評価値を用いて前記撮影光学系のフォーカスレンズの位置を調整する自動合焦制御手段と、
    前記画像の撮影シーンを判定するシーン判定手段と、
    を備え、
    前記自動合焦制御手段は、前記シーン判定手段による撮影シーンの判定結果に応じて被写体の存在位置範囲を推定し、当該推定された存在位置範囲の被写体を合焦状態にするフォーカスレンズの位置範囲である推定合焦範囲を特定し、当該推定合焦範囲と前記フォーカスレンズの現在位置との関係に基づいて前記フォーカスレンズの駆動方向を決定することを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記推定合焦範囲は、撮影シーンに対応する像倍率の範囲と撮影時の焦点距離とに基づいて定められることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の撮像装置において、
    前記自動合焦制御手段は、前記フォーカスレンズの現在位置が前記推定合焦範囲の外に存在する場合には、前記駆動方向を前記推定合焦範囲に近づく方向に決定することを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の撮像装置において、
    前記シーン判定手段は、前記画像の色情報に基づいて前記画像の撮影シーンを判定することを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の撮像装置において、
    前記シーン判定手段は、前記画像の肌色情報に基づいて、前記撮影シーンがポートレートシーンであるか否かを判定することを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の撮像装置において、
    前記自動合焦制御手段は、前記撮影シーンがポートレートシーンであると判定された場合には、前記フォーカスレンズの現在位置が前記推定合焦範囲よりも遠側にあるときには前記駆動方向を近側に向かう方向に決定し、前記フォーカスレンズの現在位置が前記推定合焦範囲よりも近側にあるときには前記駆動方向を遠側に向かう方向に決定することを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の撮像装置において、
    前記シーン判定手段は、前記画像の空色情報に基づいて、前記撮影シーンが風景シーンであるか否かを判定することを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の撮像装置において、
    前記自動合焦制御手段は、前記撮影シーンが風景シーンであると判定された場合には、前記フォーカスレンズの現在位置が前記推定合焦範囲よりも近側にあるときには前記駆動方向を遠側に向かう方向に決定することを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の撮像装置において、
    前記シーン判定手段は、前記画像の単色度合いに基づいて、前記撮影シーンが近接撮影シーンであるか否かを判定することを特徴とする撮像装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の撮像装置において、
    前記自動合焦制御手段は、前記撮影シーンが近接撮影シーンであると判定された場合には、前記フォーカスレンズの現在位置が前記推定合焦範囲よりも遠側にあるときには前記駆動方向を近側に向かう方向に決定することを特徴とする撮像装置。
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