JP2006022373A - 透明導電性薄膜作製用スパッタリングターゲットの製造方法 - Google Patents
透明導電性薄膜作製用スパッタリングターゲットの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006022373A JP2006022373A JP2004200960A JP2004200960A JP2006022373A JP 2006022373 A JP2006022373 A JP 2006022373A JP 2004200960 A JP2004200960 A JP 2004200960A JP 2004200960 A JP2004200960 A JP 2004200960A JP 2006022373 A JP2006022373 A JP 2006022373A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sputtering target
- powder
- transparent conductive
- conductive thin
- thin film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
【課題】 ターゲットに割れがなく、かつ、ホットプレス1チャージあたりの製造枚数を向上させることが可能な透明導電性薄膜作製用スパッタリングターゲットの製造方法を提供する
【解決手段】 酸化インジウムを主成分として、ケイ素、チタン、亜鉛、ガリウム、ゲルマニウム、ニオブ、モリブデン、ルテニウム、スズおよびタングステンからなる群より選ばれた1種以上の金属酸化物または複合酸化物を添加した原料粉末に、冷間静水圧プレスを施し、得られた塊を粉砕した後、粉砕された混合粉末にホットプレスを施す。
【選択図】 なし
【解決手段】 酸化インジウムを主成分として、ケイ素、チタン、亜鉛、ガリウム、ゲルマニウム、ニオブ、モリブデン、ルテニウム、スズおよびタングステンからなる群より選ばれた1種以上の金属酸化物または複合酸化物を添加した原料粉末に、冷間静水圧プレスを施し、得られた塊を粉砕した後、粉砕された混合粉末にホットプレスを施す。
【選択図】 なし
Description
本発明は、太陽電池などに用いられる低抵抗の透明導電性薄膜を、スパッタリング法で作製する際に使用されるスパッタリングターゲットの製造方法に関する。
透明導電性薄膜は、例えば、特開昭59−204625号公報に記載された製造方法により製造され、高い導電性と高い透過率を有し、太陽電池や液晶表示素子、その他各種受光素子の電極などに利用されているほか、自動車や建築用の熱線反射板、帯電防止膜、防曇用の透明発熱体としても利用されている。
特に、スズをドーパントとして含む酸化インジウム膜、すなわちIn2O3−Sn系膜は、ITO(Indium Tin Oxide)膜と称され、非常に低抵抗の膜が容易に得られることから、良く用いられている。
しかしながら、前記透明導電性薄膜は、キャリア濃度が非常に高いため、赤外波長領域で透過率が低いという問題点を有する。それに対して、例えば、特開2002−256424号公報には、赤外波長領域で透過率の低下が非常に少なく、しかもIn2O3−Sn系と同等の低抵抗を有する透明導電性薄膜を、酸化インジウムを主成分として、酸化タングステンを0.1〜10質量%含むスパッタリングターゲットから作製できることが示されている。
これらの透明導電性薄膜の製造方法としては、スパッタリング法がよく用いられるが、これに使用されるスパッタリングターゲットは、相対密度が95%以上であることが好ましい。スパッタリングターゲットの相対密度が95%未満であると、長時間スパッタリングした場合、エロージョン近傍に突起物(ノジュール)が発生して、成膜中にアーキングが起きやすくなる。成膜中にアーキングが発生すると、膜質が悪化して、低抵抗の透明導電性薄膜が作製できない。ノジュールまたはアーキングの生じやすさは、発明者の実験によると、スパッタリングターゲットの相対密度と密接に関連があり、スパッタリングターゲットの相対密度を95%以上にすることで、効果的にノジュールおよびアーキングの発生を抑制できる。
酸化インジウムを主成分として、酸化タングステンを0.1〜10質量%含む前述のスパッタリングターゲットの場合は、ITOターゲットの製造に通常、用いられる常圧焼結法では密度が上がり難く、95%以上の相対密度を有する製品を安定して生産することは困難であることがわかっている。また、ホットプレス法を用いた場合には、相対密度が上がるものの、スパッタリングターゲットが割れやすい問題や、ホットプレス1チャージあたりの製造枚数が少ない問題があり、製品を安定して生産することが困難であった。
本発明は、酸化インジウム(In2O3)を主成分として、ケイ素(Si)、チタン(Ti)、亜鉛(Zn)、ガリウム(Ga)、ゲルマニウム(Ge)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)、スズ(Sn)およびタングステン(W)からなる群より選ばれた1種以上の金属の酸化物または複合酸化物を混合した粉末をホットプレスする際に、ターゲットに割れがなく、かつ、ホットプレス1チャージあたりの製造枚数を向上させることが可能な透明導電性薄膜作製用スパッタリングターゲットの製造方法を提供することにある。
本発明の透明導電性薄膜作製用スパッタリングターゲットの製造方法は、酸化インジウムを主成分として、ケイ素、チタン、亜鉛、ガリウム、ゲルマニウム、ニオブ、モリブデン、ルテニウム、スズおよびタングステンからなる群より選ばれた1種以上の金属酸化物または複合酸化物を添加した原料粉末に、冷間静水圧プレスを施し、得られた塊を粉砕した後、粉砕された混合粉末にホットプレスを施すことを特徴とする。
前記原料粉末の平均粒径が5.0μm以下であり、該原料粉末に、9.8×107 Pa以上の圧力で冷間静水圧プレスを施すことが好ましい。
また、前記粉砕された混合粉末に、750℃以上の到達温度、および2.45×106 Pa以上の圧力でホットプレスを施すことが好ましく、前記ホットプレスにおける圧力が4.9×106 Pa以上であることがさらに好ましい。
本発明によれば、高密度(相対密度95%以上)で、酸化インジウム(In2O3)を主成分として、ケイ素(Si)、チタン(Ti)、亜鉛(Zn)、ガリウム(Ga)、ゲルマニウム(Ge)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)、スズ(Sn)およびタングステン(W)からなる群より選ばれた少なくとも1種の金属の酸化物または複合酸化物を添加した粉末を原料として使用するスパッタリングターゲットに関し、ターゲットの相対密度を95%以上と高密度を維持し、かつ、ホットプレス1チャージあたりの枚数を向上させて、製造することができる。このため、製造歩留まりが向上するとともに、スパッタリング成膜を行なう際は、効果的にノジュールおよびアーキングの発生を抑えることができる。
さらに、得られる粉末の粒子同士の接触面積が向上することにより、ホットプレス中の圧力を高めても割れることがなくなるため、得られるスパッタリングターゲットの密度を向上させることもできる。
なお、本発明は、赤外波長領域で透過率の低下が非常に少ない酸化インジウム(In2O3)を主成分として酸化タングステン(WO3)を含むスパッタリングターゲットの製造方法を確立することを主眼としてなされたものであるが、同様の課題を有し、酸化インジウム(In2O3)を主成分としてケイ素(Si)、チタン(Ti)、亜鉛(Zn)、ガリウム(Ga)、ゲルマニウム(Ge)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)およびスズ(Sn)からなる群より選ばれた1種以上の金属の酸化物または複合酸化物を含むスパッタリングターゲットを製造する場合にも有効である。
本発明者は、ホットプレス法によるスパッタリングターゲットの製造に使用する粉末を各種変更してかさ密度の検討を行ったところ、冷間静水圧プレス(CIP)を行った粉末のかさ密度が高いことを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、主成分である酸化インジウム(In2O3)粉と諸添加物(Si、Ti、Zn、Ga、Ge、Nb、Mo、Ru、Sn、Wの酸化物またはこれらの複合酸化物)を混合させた原料粉末に、冷間静水圧プレス(CIP)を施すことに特徴がある。冷間静水圧プレス(CIP)は、具体的には、前記原料粉末を任意の大きさのビニール袋に充填したものに、9.8×107 Pa以上の圧力で施す。その他、前記原料粉末を所定形状のゴム型に充填した後、該ゴム型を任意の大きさのビニール袋で包んだものに、同様に冷間静水圧プレス(CIP)を施してもよい。冷間静水圧プレス(CIP)の圧力を9.8×107 Pa(1ton/cm2 )以上とするのは、作成された混合粉末のかさ密度を高くするためであり、さらに、2.94×108 Pa(3ton/cm2 )以上であることが好ましい。冷間静水圧プレス(CIP)により得られた塊を粉砕した後、粉砕された混合粉末をホットプレス型に入れ、不活性雰囲気中でホットプレスにより加圧成形する。
この際、原料粉末に用いる酸化インジウム粉末、諸添加粉末の平均粒径を5.0μm以下とすることが好ましい。5.0μmより粒径が大きいと、スパッタリングターゲットが高密度となりにくく、スパッタリングターゲット内で密度差が生じることがある。一方、あまりに細かい粒子は、細かくするための労力が大きくなり、現実的でなくなる。そのため、0.1μm以上の粒子とすることがより好ましい。
また、ホットプレスの条件としては、以下のようにすることが好ましい。
・雰囲気
ホットプレス時に型を用いるが、通常、この型は黒鉛製である。従って、型の酸化を防止するために、不活性雰囲気中、または真空中で、ホットプレスすることが好ましい。
ホットプレス時に型を用いるが、通常、この型は黒鉛製である。従って、型の酸化を防止するために、不活性雰囲気中、または真空中で、ホットプレスすることが好ましい。
・温度および圧力
ホットプレス時の温度と圧力は、得られるスパッタリングターゲットの密度に影響する。本発明では、到達温度を750℃以上とし、圧力を2.45×106Pa(25kgf/cm2)、好ましくは4.9×106Pa(50kgf/cm2)とすることが好ましい。
ホットプレス時の温度と圧力は、得られるスパッタリングターゲットの密度に影響する。本発明では、到達温度を750℃以上とし、圧力を2.45×106Pa(25kgf/cm2)、好ましくは4.9×106Pa(50kgf/cm2)とすることが好ましい。
本発明において、到達温度を750℃以上に設定していないと、製造されたスパッタリングターゲットの相対密度が95%未満となる。また、到達温度を750℃以上にした場合、圧力を2.45×106Pa(25kgf/cm2)以上にすれば、得られるスパッタリングターゲットの相対密度は95%以上なるが、安定的に相対密度を95%以上とするためには、4.9×106Pa(50kgf/cm2)以上の圧力を加えることが好ましい。
なお、本発明の透明導電性薄膜用ターゲット材を用いて透明導電性薄膜を得るには、スパッタリングターゲットを加工し、ロウ材等を用いてバッキングプレートに貼り付けて、使用される。
(実施例1)
平均粒径が1μm以下の酸化インジウム(In2O3)粉末に、平均粒径1μm以下の酸化タングステン(WO3 )粉末を5質量%となるように調合して、樹脂製ポットに入れ、三次元混合機にて混合を行った。混合時間は1時間とした。得られた原料粉末に、ビニール袋に入れ、面圧2.94×108 Pa(3.0ton/cm2 )にて、冷間静水圧プレス(CIP)を施した。得られた塊を粉砕し、300μのふるいにかけ、粉末とした。このようにして得られた混合粉末のかさ密度は、1.75g/cm3 であった。
平均粒径が1μm以下の酸化インジウム(In2O3)粉末に、平均粒径1μm以下の酸化タングステン(WO3 )粉末を5質量%となるように調合して、樹脂製ポットに入れ、三次元混合機にて混合を行った。混合時間は1時間とした。得られた原料粉末に、ビニール袋に入れ、面圧2.94×108 Pa(3.0ton/cm2 )にて、冷間静水圧プレス(CIP)を施した。得られた塊を粉砕し、300μのふるいにかけ、粉末とした。このようにして得られた混合粉末のかさ密度は、1.75g/cm3 であった。
次いで、直径152.4mm(6インチ)、深さ304.8mm(12インチ)の黒鉛製型の内部に、前記混合粉末を入れ、その上に黒鉛製のスペーサーを入れた。さらに、スペーサーの上に混合粉末を入れる作業を繰り返し、計4枚分の混合粉末を3枚のスペーサーで隔てて3層に入れた。
その後、Ar雰囲気中で、850℃×3時間のホットプレスで焼結を行なった。ホットプレス時の圧力は、2.45×107 Pa(250kgf/cm2 )、昇温速度は5℃/minとした。
焼結体は割れることなく、ホットプレス1チャージで4枚の焼結体を得られ、この焼結体の密度は、すべて7.10g/cm3 以上で、相対密度は98.9%以上であった。この焼結体は、スパッタリングターゲットとして良好であった。
(実施例2)
平均粒径が1μm以下の酸化インジウム(In2O3)粉末に、平均粒径1μm以下の酸化タングステン(WO3 )粉末を1質量%と平均粒径1μm以下の酸化スズ(SnO2 )粉末を0.5質量%となるように調合したこと以外は、実施例1と同様に、混合粉末を得た。得られた混合粉末のかさ密度は、1.77g/cm3 であった。
平均粒径が1μm以下の酸化インジウム(In2O3)粉末に、平均粒径1μm以下の酸化タングステン(WO3 )粉末を1質量%と平均粒径1μm以下の酸化スズ(SnO2 )粉末を0.5質量%となるように調合したこと以外は、実施例1と同様に、混合粉末を得た。得られた混合粉末のかさ密度は、1.77g/cm3 であった。
当該混合粉末から、実施例1と同様にして、4枚のスパッタリングターゲット用焼結体を得ることができた。得られた焼結体の密度は、すべて7.10g/cm3 以上で、相対密度は98.9%以上であった。
(実施例3)
平均粒径が1μm以下の酸化インジウム(In2O3)粉末に、平均粒径1μm以下の酸化タングステン(WO3 )粉末を1質量%と平均粒径1μm以下の酸化亜鉛(ZnO)粉末を0.5質量%となるように調合したこと以外は、実施例1と同様に、混合粉末を得た。得られた混合粉末のかさ密度は、1.75g/cm3 であった。
平均粒径が1μm以下の酸化インジウム(In2O3)粉末に、平均粒径1μm以下の酸化タングステン(WO3 )粉末を1質量%と平均粒径1μm以下の酸化亜鉛(ZnO)粉末を0.5質量%となるように調合したこと以外は、実施例1と同様に、混合粉末を得た。得られた混合粉末のかさ密度は、1.75g/cm3 であった。
当該混合粉末から、実施例1と同様にして、4枚のスパッタリングターゲット用焼結体を得ることができた。得られた焼結体の密度は、すべて7.10g/cm3 以上で、相対密度は98.9%以上であった。
(実施例4)
実施例1から3と同様に、ケイ素(Si)、チタン(Ti)、亜鉛(Zn)、ガリウム(Ga)、ゲルマニウム(Ge)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)、スズ(Sn)およびタングステン(W)からなる群より選ばれた1種以上の金属の酸化物または複合酸化物を混合した原料粉末についても、冷間静水圧プレス(CIP)を施し、得られた塊を粉砕して混合粉末を得た。この混合粉末から、実施例1と同様にして、4枚のスパッタリングターゲット用焼結体を得ることができた。得られた焼結体の密度は、すべて7.10g/cm3 以上で、相対密度は98.9%以上であった。
実施例1から3と同様に、ケイ素(Si)、チタン(Ti)、亜鉛(Zn)、ガリウム(Ga)、ゲルマニウム(Ge)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)、スズ(Sn)およびタングステン(W)からなる群より選ばれた1種以上の金属の酸化物または複合酸化物を混合した原料粉末についても、冷間静水圧プレス(CIP)を施し、得られた塊を粉砕して混合粉末を得た。この混合粉末から、実施例1と同様にして、4枚のスパッタリングターゲット用焼結体を得ることができた。得られた焼結体の密度は、すべて7.10g/cm3 以上で、相対密度は98.9%以上であった。
(比較例1)
平均粒径が1μm以下の酸化インジウム(In2O3)粉末に、平均粒径1μm以下の酸化タングステン(WO3 )粉末を5質量%となるように調合して、樹脂製ポットに入れ三次元混合機にて混合を行った。混合時間は1時間とした。冷間静水圧プレス(CIP)を施すことなく、得られた混合粉末のかさ密度は、0.46g/cm3 であった。
平均粒径が1μm以下の酸化インジウム(In2O3)粉末に、平均粒径1μm以下の酸化タングステン(WO3 )粉末を5質量%となるように調合して、樹脂製ポットに入れ三次元混合機にて混合を行った。混合時間は1時間とした。冷間静水圧プレス(CIP)を施すことなく、得られた混合粉末のかさ密度は、0.46g/cm3 であった。
次いで、実施例1と同じ黒鉛製型の内部に、得られた混合粉末を入れ、その上に黒鉛製のスペーサーを入れた。さらに、スペーサーの上に混合粉末を入れ、その上に黒鉛製のスペーサーを入れ、計2枚分の混合粉末を入れることができたが、かさ密度が低いため、3枚分以上の混合粉末を入れることができなかった。
その後、Ar雰囲気中で、850℃×3時間のホットプレスを行なった。ホットプレス時の圧力は、2.45×107 Pa(250kgf/cm2 )、昇温速度は5℃/minとした。
1枚が割れ、ホットプレス1チャージで1枚の焼結体しか得られず、その密度は、7.11g/cm3 で、相対密度99.0%であった。
(比較例2)
ホットプレス時の圧力を、4.9×106 Pa(50kgf/cm2 )とした以外は、比較例1と同様にしたところ、入れることができた2枚分の混合粉末から、割れることなく2枚の焼結体を得られた。その密度は、6.98g/cm3 以上で、相対密度は97%以上であった。
ホットプレス時の圧力を、4.9×106 Pa(50kgf/cm2 )とした以外は、比較例1と同様にしたところ、入れることができた2枚分の混合粉末から、割れることなく2枚の焼結体を得られた。その密度は、6.98g/cm3 以上で、相対密度は97%以上であった。
(比較例3)
平均粒径が1μm以下の酸化インジウム(In2O3)粉末に、平均粒径1μm以下の酸化タングステン(WO3 )粉末を5質量%となるように調合して、純水を湿式混合し、乾燥させた後、粉砕し、300μmのふるいにかけ、粉末とした。得られた混合粉末のかさ密度は、0.70g/cm3 であった。
平均粒径が1μm以下の酸化インジウム(In2O3)粉末に、平均粒径1μm以下の酸化タングステン(WO3 )粉末を5質量%となるように調合して、純水を湿式混合し、乾燥させた後、粉砕し、300μmのふるいにかけ、粉末とした。得られた混合粉末のかさ密度は、0.70g/cm3 であった。
次いで、実施例1と同じ黒鉛製型の内部に、得られた混合粉末を入れ、その上に黒鉛製のスペーサーを入れた。さらに、スペーサーの上に混合粉末を入れ、その上に黒鉛製のスペーサーを入れ、計2枚分の混合粉末を入れることができたが、かさ密度が低いため、3枚分以上の混合粉末を入れることができなかった。
その後、Ar雰囲気中で、850℃×3時間のホットプレスを行なった。ホットプレス時の圧力は、2.45×107 Pa(250kgf/cm2 )、昇温速度は5℃/minとした。
割れることなく2枚の焼結体を得られた。その密度は、7.10g/cm3 以上で、相対密度98.9%以上であった
Claims (4)
- 酸化インジウムを主成分として、ケイ素、チタン、亜鉛、ガリウム、ゲルマニウム、ニオブ、モリブデン、ルテニウム、スズおよびタングステンからなる群より選ばれた1種以上の金属酸化物または複合酸化物を添加した原料粉末に、冷間静水圧プレスを施し、得られた塊を粉砕した後、粉砕された混合粉末にホットプレスを施すことを特徴とする透明導電性薄膜作製用スパッタリングターゲットの製造方法。
- 前記原料粉末の平均粒径が5.0μm以下であり、該原料粉末に、9.8×107 Pa以上の圧力で冷間静水圧プレスを施す請求項1に記載の透明導電性薄膜作製用スパッタリングターゲットの製造方法。
- 前記粉砕された混合粉末に、750℃以上の到達温度、および2.45×106 Pa以上の圧力でホットプレスを施すことを特徴とする請求項1または2に記載の透明導電性薄膜作製用スパッタリングターゲットの製造方法。
- 前記ホットプレスにおける圧力が4.9×106 Pa以上である請求項3に記載の透明導電性薄膜作製用スパッタリングターゲットの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004200960A JP2006022373A (ja) | 2004-07-07 | 2004-07-07 | 透明導電性薄膜作製用スパッタリングターゲットの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004200960A JP2006022373A (ja) | 2004-07-07 | 2004-07-07 | 透明導電性薄膜作製用スパッタリングターゲットの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006022373A true JP2006022373A (ja) | 2006-01-26 |
Family
ID=35795861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004200960A Withdrawn JP2006022373A (ja) | 2004-07-07 | 2004-07-07 | 透明導電性薄膜作製用スパッタリングターゲットの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006022373A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7611646B2 (en) * | 2006-02-08 | 2009-11-03 | Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. | Oxide sintered body and an oxide film obtained by using it, and a transparent base material containing it |
WO2011052375A1 (ja) | 2009-10-26 | 2011-05-05 | Jx日鉱日石金属株式会社 | 酸化インジウム系焼結体及び酸化インジウム系透明導電膜 |
JP2011099131A (ja) * | 2009-11-04 | 2011-05-19 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 酸化亜鉛系酸化物ペレットの製造方法 |
CN103038834A (zh) * | 2010-06-04 | 2013-04-10 | 奈米新素材株式会社 | 透明导电膜、透明导电膜用靶及透明导电膜用靶的制造方法 |
JP2015061821A (ja) * | 2007-07-06 | 2015-04-02 | 住友金属鉱山株式会社 | 酸化物焼結体とその製造方法、ターゲット、及びそれを用いて得られる透明導電膜ならびに透明導電性基材 |
JP2015107907A (ja) * | 2013-10-23 | 2015-06-11 | 住友電気工業株式会社 | 酸化物焼結体および半導体デバイス |
KR20150076450A (ko) * | 2013-12-26 | 2015-07-07 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 투명도전성 박막 조성물, 이를 이용한 투명도전성 박막 형성방법 |
WO2016024442A1 (ja) * | 2014-08-12 | 2016-02-18 | 住友電気工業株式会社 | 酸化物焼結体およびその製造方法、スパッタターゲット、ならびに半導体デバイス |
WO2016063557A1 (ja) * | 2014-10-22 | 2016-04-28 | 住友電気工業株式会社 | 酸化物焼結体および半導体デバイス |
US20170069474A1 (en) | 2015-02-13 | 2017-03-09 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Oxide sintered body and method for manufacturing the same, sputtering target, and semiconductor device |
US9957604B2 (en) | 2014-03-25 | 2018-05-01 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Oxide sintered body and method for manufacturing the same, sputtering target, and semiconductor device |
CN113548872A (zh) * | 2021-07-16 | 2021-10-26 | 长沙壹纳光电材料有限公司 | 一种iwo靶材及其制备方法与应用 |
CN114620996A (zh) * | 2022-02-23 | 2022-06-14 | 洛阳晶联光电材料有限责任公司 | 一种高效太阳能电池用旋转陶瓷靶材 |
CN115572167A (zh) * | 2022-10-18 | 2023-01-06 | 长沙壹纳光电材料有限公司 | 一种iwzo靶材及其制备方法与应用 |
-
2004
- 2004-07-07 JP JP2004200960A patent/JP2006022373A/ja not_active Withdrawn
Cited By (27)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8080182B2 (en) | 2006-02-08 | 2011-12-20 | Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. | Oxide sintered body and an oxide film obtained by using it, and a transparent base material containing it |
US7611646B2 (en) * | 2006-02-08 | 2009-11-03 | Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. | Oxide sintered body and an oxide film obtained by using it, and a transparent base material containing it |
JP2015061821A (ja) * | 2007-07-06 | 2015-04-02 | 住友金属鉱山株式会社 | 酸化物焼結体とその製造方法、ターゲット、及びそれを用いて得られる透明導電膜ならびに透明導電性基材 |
US9214253B2 (en) | 2009-10-26 | 2015-12-15 | Jx Nippon Mining & Metals Corporation | Sintered compact of indium oxide system, and transparent conductive film of indium oxide system |
WO2011052375A1 (ja) | 2009-10-26 | 2011-05-05 | Jx日鉱日石金属株式会社 | 酸化インジウム系焼結体及び酸化インジウム系透明導電膜 |
JP2011099131A (ja) * | 2009-11-04 | 2011-05-19 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 酸化亜鉛系酸化物ペレットの製造方法 |
CN103038834A (zh) * | 2010-06-04 | 2013-04-10 | 奈米新素材株式会社 | 透明导电膜、透明导电膜用靶及透明导电膜用靶的制造方法 |
JP2015107907A (ja) * | 2013-10-23 | 2015-06-11 | 住友電気工業株式会社 | 酸化物焼結体および半導体デバイス |
TWI686364B (zh) * | 2013-10-23 | 2020-03-01 | 日商住友電氣工業股份有限公司 | 氧化物燒結體及半導體裝置 |
TWI677484B (zh) * | 2013-10-23 | 2019-11-21 | 日商住友電氣工業股份有限公司 | 氧化物燒結體及半導體裝置 |
KR20150076450A (ko) * | 2013-12-26 | 2015-07-07 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 투명도전성 박막 조성물, 이를 이용한 투명도전성 박막 형성방법 |
KR101597294B1 (ko) | 2013-12-26 | 2016-02-25 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 투명도전성 박막 조성물, 이를 이용한 투명도전성 박막 형성방법 |
US9957604B2 (en) | 2014-03-25 | 2018-05-01 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Oxide sintered body and method for manufacturing the same, sputtering target, and semiconductor device |
US10480060B2 (en) | 2014-03-25 | 2019-11-19 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Oxide sintered body and method for manufacturing the same, sputtering target, and semiconductor device |
WO2016024442A1 (ja) * | 2014-08-12 | 2016-02-18 | 住友電気工業株式会社 | 酸化物焼結体およびその製造方法、スパッタターゲット、ならびに半導体デバイス |
JPWO2016024442A1 (ja) * | 2014-08-12 | 2017-05-25 | 住友電気工業株式会社 | 酸化物焼結体およびその製造方法、スパッタターゲット、ならびに半導体デバイス |
CN105899472A (zh) * | 2014-10-22 | 2016-08-24 | 住友电气工业株式会社 | 氧化物烧结体和半导体器件 |
CN105899472B (zh) * | 2014-10-22 | 2018-01-23 | 住友电气工业株式会社 | 氧化物烧结体和半导体器件 |
US10087517B2 (en) | 2014-10-22 | 2018-10-02 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Oxide sintered body and semiconductor device |
KR101816468B1 (ko) * | 2014-10-22 | 2018-01-08 | 스미토모덴키고교가부시키가이샤 | 산화물 소결체 및 반도체 디바이스 |
WO2016063557A1 (ja) * | 2014-10-22 | 2016-04-28 | 住友電気工業株式会社 | 酸化物焼結体および半導体デバイス |
US10475631B2 (en) | 2015-02-13 | 2019-11-12 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Oxide sintered body and method for manufacturing the same, sputtering target, and semiconductor device |
US20170069474A1 (en) | 2015-02-13 | 2017-03-09 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Oxide sintered body and method for manufacturing the same, sputtering target, and semiconductor device |
US10811238B2 (en) | 2015-02-13 | 2020-10-20 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Oxide sintered body and method for manufacturing the same, sputtering target, and semiconductor device |
CN113548872A (zh) * | 2021-07-16 | 2021-10-26 | 长沙壹纳光电材料有限公司 | 一种iwo靶材及其制备方法与应用 |
CN114620996A (zh) * | 2022-02-23 | 2022-06-14 | 洛阳晶联光电材料有限责任公司 | 一种高效太阳能电池用旋转陶瓷靶材 |
CN115572167A (zh) * | 2022-10-18 | 2023-01-06 | 长沙壹纳光电材料有限公司 | 一种iwzo靶材及其制备方法与应用 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2301904B1 (en) | Sintered complex oxide, method for producing sintered complex oxide, sputtering target and method for producing thin film | |
CN103717779B (zh) | Zn-Sn-O系氧化物烧结体及其制造方法 | |
JP2006022373A (ja) | 透明導電性薄膜作製用スパッタリングターゲットの製造方法 | |
JPH0971860A (ja) | ターゲットおよびその製造方法 | |
KR101738742B1 (ko) | 산화물 소결체, 스퍼터링 타깃 및 박막 그리고 산화물 소결체의 제조 방법 | |
KR20140041950A (ko) | 아모르퍼스 복합 산화막, 결정질 복합 산화막, 아모르퍼스 복합 산화막의 제조 방법, 결정질 복합 산화막의 제조 방법 및 복합 산화물 소결체 | |
TW201006781A (en) | Gallium oxide-tin oxide based oxide sintered body and oxide film | |
JPH0754132A (ja) | Ito焼結体及びスパッタリングターゲット | |
KR101945145B1 (ko) | 산화물 소결체 | |
JP2002275623A (ja) | 透明導電性薄膜形成用焼結体ターゲット、その製造方法、及びそれより得られる透明導電性薄膜 | |
JP2001098359A (ja) | Mg含有ITOスパッタリングターゲットおよびMg含有ITO蒸着材の製造方法 | |
JP7086080B2 (ja) | 酸化物焼結体およびスパッタリングターゲット | |
JP6267297B1 (ja) | 焼結体、スパッタリングターゲット及びその製造方法 | |
TW200925300A (en) | ZnO deposition material, method for producing the same, and ZnO film | |
JP6453528B1 (ja) | 透明導電膜用スパッタリングターゲット | |
JP5907086B2 (ja) | 酸化インジウム系の酸化物焼結体およびその製造方法 | |
JP6453990B2 (ja) | 焼結体、スパッタリングターゲット及びその製造方法 | |
JP2002275624A (ja) | 透明導電性薄膜形成用焼結体ターゲット、その製造方法、及びそれより得られる透明導電性薄膜 | |
JP2006200016A (ja) | ZnO:Alターゲットおよび薄膜並びに薄膜の製造方法 | |
JP2004353044A (ja) | スパッタリングターゲットの製造方法 | |
JP2006002202A (ja) | 透明導電性薄膜製造用スパッタリングターゲットおよびその製造方法 | |
JP4075361B2 (ja) | Mg含有ITOスパッタリングターゲットの製造方法 | |
JP4508079B2 (ja) | スパッタリングターゲットの製造方法 | |
JP2015045060A (ja) | Cu系粉末の製造方法およびこれを用いたCu系スパッタリングターゲット材の製造方法 | |
KR101467131B1 (ko) | 산화물 소결체 및 산화물 반도체 박막 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061121 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081001 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20090303 |