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JP2006073635A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法 Download PDF

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JP2006073635A JP2004252890A JP2004252890A JP2006073635A JP 2006073635 A JP2006073635 A JP 2006073635A JP 2004252890 A JP2004252890 A JP 2004252890A JP 2004252890 A JP2004252890 A JP 2004252890A JP 2006073635 A JP2006073635 A JP 2006073635A
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Toshifumi Iwasaki
敏文 岩崎
Motoshige Igarashi
元繁 五十嵐
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Abstract

【課題】コンタクトと該コンタクトの上側の配線とのショートマージンを稼いだ半導体装置を得ること。
【解決手段】半導体基板1上に形成される所定形状の第1層配線10を含む第1の配線層8と、該第1の配線層8上に形成される層間絶縁膜11と、該層間絶縁膜11上に形成され、所定形状の第2層配線15を含む第2の配線層13と、第1層配線10と第2層配線15とを電気的に接続するコンタクト12と、を備える半導体装置において、コンタクト12は、所定の深さから上方に行くにしたがって積層方向におけるその断面形状が小さくなるように形成される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、絶縁層を介して上下に形成される配線層間を接続するコンタクトを備える半導体装置とその製造方法に関するものである。
近年、半導体装置は高集積化されており、そのために配線が微細に加工されるとともに、多層化されて構成されるようになっている。図9は、半導体装置の構造の従来例を模式的に示す断面図である。半導体基板101面内には、シリコン酸化膜からなる素子分離絶縁膜102が形成され、この素子分離絶縁膜102によって規定される素子形成領域内には、MOS(Metal-Oxide Semiconductor)トランジスタ103が形成されている。MOSトランジスタ103は、ゲート酸化膜、ゲート電極およびサイドウォールを含むゲート構造104と、ゲート構造104の下方のチャネル領域を挟んで対を成すソース/ドレイン領域105とを有している。この半導体基板101上には、MOSトランジスタ103を覆って、層間絶縁膜106が形成されている。層間絶縁膜106内には、MOSトランジスタ103のソース/ドレイン領域105に接続されたコンタクトホールが形成され、このコンタクトホール内に導電性材料からなるコンタクト107が形成される。層間絶縁膜106上には配線層108が形成されている。配線層108は、絶縁膜109と、この絶縁膜109内に所定の形状にパターニングされた配線110とを有している。配線110は、層間絶縁膜106に形成されたコンタクト107に接続され、下層のソース/ドレイン領域105と電気的に接続される。ここで、コンタクト107が形成されるコンタクトホールは、上部から下部に行くほど積層面に平行な方向の寸法(すなわち孔径)が小さくなるように構成され、コンタクト107は1種類の導電性材料から構成されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2002−134507号公報
従来の半導体装置におけるコンタクトにおいて、たとえば図9のコンタクト107bの右上端部と配線110aの左下端部との距離であるショートマージンSMを得るためには、コンタクトホールの径を小さくする必要がある。上述したように、コンタクトホールは上部から下部に向かうほど径が小さくなるので、コンタクトホールの径を小さくするとコンタクトホールの中には下面が下層の配線やソース/ドレイン領域105などに接触しないものが形成されてしまう確率が高くなってしまう。また、コンタクト107の下面の径が小さくなると、下層の配線やソース/ドレイン領域105などとの接触面積が小さくなり、抵抗が高くなってしまう。そのため、これらの問題点を生じさせないようにするためには、すなわちショートマージンを大きく取りながらコンタクト107の下層との接触を保つためには、コンタクト107の下部を大きくする必要がある。しかし、コンタクト107の下部を大きくすること、つまり、コンタクト107の上部よりも下部の径の法が大きくなるように形成することは困難であるという問題点があった。また、配線110に使用される材料に比べて、コンタクト107で使用される導電性材料は高抵抗のものが使用されているので、コンタクト抵抗が回路遅延の原因になってしまうという問題点もあった。
この発明は、上記に鑑みてなされたもので、コンタクトと該コンタクトの上側の配線とのショートマージンを稼いだ半導体装置とその製造方法を得ることを目的とする。また、コンタクト抵抗を低減した半導体装置とその製造方法を得ることも目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置は、所定形状の下層配線を含む第1の配線層と、該第1の配線層上に形成される層間絶縁膜と、該層間絶縁膜上に形成され、所定形状の上層配線を含む第2の配線層と、前記下層配線と前記上層配線とを電気的に接続するコンタクトと、を備える半導体装置において、前記コンタクトは、所定の深さから上方に行くにしたがって積層方向におけるその断面形状が小さくなるように形成されていることを特徴とする。
また、つぎの発明にかかる半導体装置は、所定形状の下層配線を含む第1の配線層と、該第1の配線層上に形成される層間絶縁膜と、該層間絶縁膜上に形成され、所定形状の上層配線を含む第2の配線層と、前記下層配線と前記上層配線とを電気的に接続し、上方に行くにしたがって径が太くなる形状を有するコンタクトと、を備える半導体装置において、前記コンタクトは、複数の導電性材料が層状に積層されることによって形成され、前記コンタクトを形成する導電性材料のうち前記上層配線に接する導電性材料は、前記上層配線と同一の材料によって形成されることを特徴とする。
この発明によれば、層間絶縁膜を挟んで上下に形成される配線層の配線間を電気的に接続するコンタクトの上面を細らせるように構成したので、コンタクトと該コンタクトの上側の隣接する配線との間のショートマージンを大きくとることができる。これにより、上側の配線層を形成する際における位置ずれの許容範囲を広くして、半導体装置の不良品と判断される確率を下げることができるという効果を有する。
また、つぎの発明によれば、コンタクトを複数の導電性材料で構成するようにしたので、1種類でコンタクトが構成される場合に比して、コンタクトの抵抗を低下させることができる。その結果、回路遅延を低減させることができるという効果を有する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置とその製造方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。ただし、以下の実施の形態で用いられる半導体装置の断面図は模式的なものであり、層の厚みと幅との関係や各層の厚みの比率などは現実のものとは異なる。
実施の形態1.
図1は、この発明にかかる半導体装置の実施の形態1の構造の一例を模式的に示す一部断面図である。シリコンなどの半導体基板1の上面内には、シリコン酸化膜からなる素子分離絶縁膜2が形成されている。素子分離絶縁膜2によって規定される素子形成領域内には、MOSトランジスタ3が形成されている。MOSトランジスタ3は、ゲート酸化膜、ゲート電極、およびサイドウォールを含むゲート構造4と、ゲート構造4の下方のチャネル領域を挟んで対を成すソース/ドレイン領域5とを有している。
半導体基板1上には、MOSトランジスタ3を覆って、シリコン酸化膜からなる第1の層間絶縁膜6が形成されている。第1の層間絶縁膜6内には、MOSトランジスタ3のソース/ドレイン領域5に接続された、複数のコンタクト7が形成されている。第1の層間絶縁膜6上には、複数の配線層が絶縁膜を介して積層されている。この図1では、第1の層間絶縁膜6上に、第1と第2の配線層8,13が形成される場合が示されている。第1の配線層8は、絶縁膜9と、この絶縁膜9内に所定の形状にパターン形成された第1層配線10とを有している。第1層配線10は、第1の層間絶縁膜6に形成されたコンタクト7に接続され、下層のソース/ドレイン領域5と電気的に接続される。また、第1の配線層8上には、第2の層間絶縁膜11、第2の配線層13が順に形成されている。第2の配線層13は、第2の層間絶縁膜11上に形成された絶縁膜14と、この絶縁膜14内に所定の形状にパターン形成された複数の第2層配線15とを有している。第2層配線15は、第2の層間絶縁膜11に形成されたコンタクト12に接続され、下層の第1層配線10と電気的に接続されている。なお、特許請求の範囲における第1の配線層は、上側の第2の配線層に対して下層に存在する配線層を意味するものであり、図1における第1層配線10のほか、半導体基板1上に形成されるソース/ドレイン領域5のような電流の流れる部分を有する層構造を指すものである。また、特許請求の範囲における下層配線は、図1におけるソース/ドレイン領域5や第1層配線10を含むものであり、上下配線は第1層配線10や第2層配線15を含むものである。
この半導体装置に形成されるコンタクト7,12は、所定の深さから上方に行くにしたがって積層面に平行な方向の径(断面形状)が、小さくなるように形成されている。この実施の形態1の図1に示される例では、その積層面に平行な方向の径が、上に行くにしたがって太くなり、中央よりもやや上面部よりの箇所で径が最大となるが、そこから徐々に径が細くなるように形成されている。
このようなコンタクト7,12の構造によって、コンタクト7,12の上端部(たとえば右上端部)とコンタクト7,12の上側に形成される隣接する配線10,15の下端部(たとえば左下端部)との距離であるショートマージンSMを従来のものに比して余分に稼ぐことができる。そして、第1の配線層8や第2の配線層13を形成する際に位置ずれが生じた場合でも、ショートマージンSMを大きく取っているので、従来のものに比して各配線層8,13の位置ずれに対する許容度が大きくなる。
つぎに、この発明にかかる半導体装置の製造方法について説明する。図2−1〜図2−6は、この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である。ただし、ここでは、コンタクトを形成する部分を主にして説明を行い、図2−1に示されるように、公知の手法によって、ゲート構造4とソース/ドレイン領域5を含むMOSトランジスタ3や、素子分離絶縁膜2を形成し、その上にシリコン酸化膜からなる第1の層間絶縁膜6を堆積した半導体基板1上にコンタクトを形成する場合を例に挙げて説明する。
図2−1に示される半導体基板1の第1の層間絶縁膜6に、ソース/ドレイン領域5などの半導体基板1上の所定の位置と電気的接続を得るためのコンタクトホールを、一般的なリソグラフィ技術とエッチング技術を用いて形成する(図2−2)。このコンタクトホール61は、下部から上部に向かってその径(断面積)が増加する形状を有している。ついで、このコンタクトホール61にタングステン(W)などの導電性材料を堆積させて、コンタクト7を形成する(図2−3)。
その後、CMP(Chemical Mechanical Polishing、化学機械研磨)を用いて、第1の層間絶縁膜6上に堆積したコンタクト7を形成する導電性材料を除去し、コンタクト7の上部が小さくなるように(コンタクト7の上部の径が細くなるように)加工処理を行う(図2−4)。この加工処理は、以下に説明する3つ方法のうちのいずれかによって行われる。
加工処理1:CMPで第1の層間絶縁膜6上の導電性材料を除去した後、コンタクト7を構成する導電性材料の多少と第1の層間絶縁膜6を構成する絶縁材料をともにエッチングすることが可能なエッチング材料によって、コンタクト7の上部を小さくするように加工する。つまり、コンタクト7よりも第1の層間絶縁膜6の方がエッチングレートの高いエッチング材料を用いて、半導体基板1の表面(第1の層間絶縁膜6の上面)をエッチングすることによって、コンタクト7が取り残されるように第1の層間絶縁膜6の表面を後退させ、さらにコンタクト7の最上部の径が、エッチングされた新たな第1の層間絶縁膜6の上面における径以下となるようにエッチングされる。
加工処理2:CMPで第1の層間絶縁膜6上の導電性材料を除去した後、最初に第1の層間絶縁膜6をエッチングし、ついでコンタクト7をエッチングする。つまり、第1の層間絶縁膜6のみをエッチングする第1のエッチング材料によって、第1の層間絶縁膜6の上部をエッチングし、その後にコンタクト7のみをエッチングする第2のエッチング材料によって、第1の層間絶縁膜6上に突出した状態にあるコンタクト7を、その上部の径が第1の層間絶縁膜6の上面における径以下となるようにエッチングする。
加工処理3:第1の層間絶縁膜6上の導電性材料を除去するCMPの段階で、コンタクト7の上面が第1の層間絶縁膜6の上面よりも高くなるようにCMPを行った後に、コンタクト7の上部の径が、第1の層間絶縁膜6の上面における径以下となるようにエッチングする。この場合、CMPを行う際に、コンタクト7よりも第1の層間絶縁膜6の除去が進むように研磨液(スラリ)を選択する必要がある。また、コンタクト7の上部をCMPの段階で細らせることが可能であれば、コンタクトの上部を細らせるためのエッチングを行う必要はない。
上記の加工処理1〜3のいずれかによって上部を細らせたコンタクト7を形成した後、第1の層間絶縁膜6上に、CVD法などによって絶縁膜9を形成する(図2−5)。ついで、既に形成された配線やコンタクト7などの位置に合わせて、一般的なリソグラフィ技術とエッチング技術を用いて配線を形成する位置に存在する絶縁膜9を除去する。このとき、絶縁膜9は、コンタクト7の上面部が露出する程度にまで除去される。そして、スパッタ法やCVD法などの成膜手段で、絶縁膜9上の除去した領域に第1層配線10を形成する(図2−6)。以上の手順により、第1の層間絶縁膜6を挟んで位置する配線層間を電気的に接続するコンタクト7が形成される。その後、図2−1〜図2−6と同様の手順でコンタクト12を含む第2の層間絶縁膜11と第2の配線層13を形成し、図1に示される半導体装置が製造される。
なお、図2−6において、第1層配線10を絶縁膜9中に形成する場合に第1層配線10を構成する配線材料と絶縁膜9との両方に接着性がよく、配線材料の絶縁膜9への拡散を防ぐバリアメタル層を形成してもよい。このようなバリアメタル層として、たとえば、タンタル(Ta)やチタン(Ti)、Wなどの高融点金属、これらの窒化物、窒化珪化物などを用いることができる。また、絶縁膜9中の第1層配線10を形成するための溝に、配線材料と同じ材料からなる薄膜を形成し、電解メッキ法によって溝に配線を形成するダマシンプロセスを用いてもよい。
この実施の形態1によれば、層間絶縁膜6,11を挟んで上下に形成される配線層間を電気的に接続するコンタクト7,12の上面を細らせるように構成したので、コンタクト7,12とコンタクト7,12の上側の隣接する配線10,15間のショートマージンを大きくとることができるという効果を有する。
実施の形態2.
図3は、この発明にかかる半導体装置の実施の形態2の構造の一例を模式的に示す一部断面図である。この半導体装置は、コンタクトが、複数種類の材料によって構成されていることを特徴とする。なお、この図3において実施の形態1の図1と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
この半導体装置に形成されるコンタクト7,12は、下層部分7a,12aがたとえばWなどの第1の導電性材料で構成され、上層部分7b,12bが第1の導電性材料よりも低い比抵抗を有するたとえばCuやAlなどの第2の導電性材料で構成される。また、第1の導電性材料は、ソース/ドレイン領域5や下層の配線10などの活性上に形成される。第2の導電性材料としては、コンタクト7,12の上側に形成される配線10,15と同じまたは同じ成分を含み、比抵抗の低い材料を用いることが望ましい。このようなコンタクト7の構造には種々のものが考えられる。図4−1〜図4−3は、コンタクトホールに形成されるコンタクトの一例を示す図である。図4−1には、第1の導電性材料が、コンタクトホール61の側壁部と底部の全体に厚く堆積され、その上に第2の導電性材料が堆積される場合が示されている。図4−2には、コンタクトホール61の側壁部と底部に堆積される第1の導電性材料が図4−1に比して薄い場合が示されている。図4−3には、第1の導電性材料が、コンタクトホール61の底部にのみ堆積され、その上側に第2の導電性材料が堆積される場合が示されている。なお、図3〜図4−3に示されるコンタクト7の構造は例示であり、これらに限られる趣旨ではない。たとえば、これらの図では、コンタクト7が2種類の導電性材料から構成される場合を示しているが、3種類以上の導電性材料によって構成されるものでもよい。
このような構造によって、コンタクト7の全体抵抗を低くすることができる。また、第1の導電性材料をコンタクトの下層部分7aとして活性上に形成するようにしたので、第2の導電性材料の活性への拡散を防止する機能も有する。また、図4−1〜図4−2に示されるように、コンタクトホールの側壁部も第1の導電性材料で被覆することで、第2の導電性材料の絶縁層への拡散も防止する機能を有する。
つぎに、この発明にかかる半導体装置の製造方法について説明する。図5−1〜図5−6は、この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である。ただし、ここでは、コンタクトを形成する部分を主にして説明を行い、図5−1に示されるように、公知の手法によって、ゲート構造4やソース/ドレイン領域5を含むMOSトランジスタ3や、素子分離絶縁膜2を形成し、その上にシリコン酸化膜からなる第1の層間絶縁膜6を堆積した半導体基板1上にコンタクト7を形成する場合を例に挙げて説明する。
図5−1に示される半導体基板1の第1の層間絶縁膜6に、ソース/ドレイン領域5などの半導体基板1上の所定の位置と電気的接続を得るためのコンタクトホール61を、一般的なリソグラフィ技術とエッチング技術を用いて形成する(図5−2)。このコンタクトホール61は、下部から上部に向かってその径が増加する形状を有している。ついで、このコンタクトホール61にWなどの第1の導電性材料をスパッタ法などの成膜方法で堆積させ、コンタクトの下層部分7aを形成する(図5−3)。このとき、第1の導電性材料でコンタクトホール61を全て埋めてしまわずに、コンタクトホール61の底部と側壁部とに薄い膜が堆積するような成膜条件で成膜する。続けて、Cuなどの第1の導電性材料よりも比抵抗の低い第2の導電性材料をスパッタ法や電解メッキ法などの成膜方法で堆積させ、コンタクトの上層部分7bを形成する(図5−4)。この第2の導電性材料は、コンタクトホール61が全て埋まるように堆積させる。
その後、CMPにより、第1の層間絶縁膜6の上面に堆積したCu膜とW膜とを順に除去し、コンタクト7の上面を露出させる(図5−5)。その後、実施の形態1の図2−5〜図2−6と同様の手順で、第1の層間絶縁膜6上に絶縁膜9を形成し、この絶縁膜9中に配線10を形成する領域を除去した溝に、上記第2の導電性材料と同じCuなどの材料を成膜する(図5−6)。その後、図5−1〜図5−6と同様の手順で2層構造のコンタクト12を含む第2の層間絶縁膜11と第2の配線層13を形成し、図3に示される半導体装置が得られる。
なお、上述した図3〜図5−6には示されていないが、図6に示されるように、第1の導電性材料と第2の導電性材料との間にバリアメタル層7cを形成するようにしてもよい。バリアメタル層7cとしては、第1の導電性材料が下側の活性上や絶縁層内に拡散しないようにTaやTi,W、これらの窒化物、窒化珪化物などを用いることができる。
また、上述した図5−3において、第1の導電性材料をコンタクトホール61に形成する場合に、図4−3に示されるようにコンタクトホール61の底部のみに第1の導電性材料を被覆するようにするためには、図5−3の工程の後に、エッチングによってコンタクトホール61の側壁に形成されたWなどの第1の導電性材料を除去した後に、図5−4の工程を行えばよい。また、別の方法としては、エッチング成分を含む指向性スパッタ法により底部のみにW膜などの第1の導電性材料が形成される成膜条件でW膜を形成したり、シリサイド上にコンタクト7を形成する場合には、Wのシリサイド上への選択成長を利用して底部のみにW膜を形成したりすることも可能である。
この実施の形態2によれば、コンタクト7を複数の導電性材料で構成するようにしたので、コンタクト7を構成する導電性材料を適当な組合せとすることで、1種類でコンタクトが構成される場合に比して、コンタクト7の抵抗を低下させることができるという効果を有する。また、コンタクト7を低抵抗化することによって、回路遅延を低減させることができるという効果も有する。
実施の形態3.
図7は、この発明にかかる半導体装置の実施の形態3の構造の一例を模式的に示す一部断面図である。この半導体装置は、実施の形態2の図3におけるコンタクト7の一部と上側の配線層8がデュアルダマシン構造を有することを特徴とする。ただし、この図7では、層間絶縁膜6上に一層の配線層8しか形成されていない場合を示している。なお、この図7において実施の形態2の図3と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。また、この図7では、層間絶縁膜6に形成された第1のコンタクト7dに対して、後から形成したデュアルダマシン構造の第2のコンタクト7eと配線10の位置がずれてしまっている場合を示している。
この半導体装置に形成されるコンタクトと上側の配線層は2層構造を有する。下側の配線(ここではソース/ドレイン領域5)などに接続される第1のコンタクト7dは、層間絶縁膜6に形成される第1のコンタクトホールにWなどの第1の導電性材料を埋め込むことによって構成される。また、第1のコンタクト7d上には、第2のコンタクト7eと上部配線10がデュアルダマシン構造を持って形成される。つまり、層間絶縁膜6上に形成される第1のコンタクト7dと重なる位置に第2のコンタクト7eと配線10を埋め込むための第2のコンタクトホールと配線溝を形成し、これらの第2のコンタクトホールと配線溝に第1の導電性材料よりも比抵抗の低い第2の導電性材料が埋め込まれる。
このような構造によって、コンタクト全体の抵抗を低くすることができる。つまり、従来では、コンタクトは1種類の導電性材料でしかもWのような材料で形成されていたが、この実施の形態3では、コンタクトは上部の配線10に使用される導電性材料を含む2種類以上の導電性材料で形成されるので、コンタクト全体の抵抗が低下する。また、第2のコンタクト7eを上部配線10の一部とみることによって、第1のコンタクト7dの上端部(たとえば右側上端部)と上部に形成され隣接する配線10の下端部(たとえば左側下端部)との間の距離であるショートマージンSMも広くとることができ、配線時における位置ずれの許容範囲を広げることもできる。
つぎに、この発明にかかる半導体装置の製造方法について説明する。図8−1〜図8−7は、この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である。ただし、ここでは、コンタクト7d,7eとその上部の配線10を形成する部分を主にして説明を行い、図8−1に示されるように、公知の手法によって、ゲート構造4とソース/ドレイン領域5を含むMOSトランジスタ3や、素子分離絶縁膜2を形成し、その上にシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜6を堆積した半導体基板1上にコンタクト7d,7eを形成する場合を例に挙げて説明する。
図8−1に示される半導体基板1の層間絶縁膜6に、ソース/ドレイン領域5などの半導体基板1上の所定の位置と電気的接続を得るための第1のコンタクトホール62を、一般的なリソグラフィ技術とエッチング技術を用いて形成する(図8−2)。この第1のコンタクトホール62は、下部から上部に向かってその径が増加する形状を有している。ついで、この第1のコンタクトホール62にWなどの第1の導電性材料をスパッタ法などの成膜方法で堆積させ、第1のコンタクト7dを形成する(図8−3)。このとき、第1のコンタクトホールを全て埋めるように第1の導電性材料を堆積させる。その後、CMPにより、層間絶縁膜の上面に堆積した第1の導電性材料膜を順に除去し、第1のコンタクトホールの上面を露出させる(図8−4)。なお、第1のコンタクトホール62中にWなどの第1の導電性材料を選択成長させてもよい。この場合には、その後のCMPを省略することもできる。
ついで、層間絶縁膜6上に絶縁膜9を形成し(図8−5)、図8−2〜図8−3で形成した第1のコンタクトホール62の形成位置に合わせるようにして、一般的なリソグラフィ技術とエッチング技術を用いて第2のコンタクトホール81と、この第2のコンタクトホール81の上側に上部の配線を埋め込むための配線溝82を形成する(図8−6)。その後、第2のコンタクトホール81と配線溝82の側壁部と底部にCuやAlなどの第2の導電性材料からなるシード層83を形成する(図8−7)。このシード層83の形成は、スパッタ法やCVD法などによって行われる。つぎに、電解メッキ法によって、第2のコンタクトホール81と配線溝82をCuやAlなどの第2の導電性材料84によって埋め込む処理を行い、第2のコンタクト7eと配線10を形成し、CMPにより絶縁膜9上に堆積した導電性材料を除去する。このようにして、図7に示される半導体装置が得られる。
なお、上述した図7〜図8−7には示されていないが、実施の形態2の場合と同様に、第1の導電性材料と第2の導電性材料との間にバリアメタル層を形成するようにしてもよい。たとえば、バリアメタル層としては、第1の導電性材料が下側の活性上や絶縁層内に拡散しないようにTaやTi,W、これらの窒化物、窒化珪化物などを用いることができる。
この実施の形態3によれば、コンタクト7d,7eを複数の導電性材料で構成するようにしたので、コンタクトを構成する導電性材料を適当な組合せとすることで、1種類でコンタクトが構成される場合に比して、コンタクトの抵抗を低下させることができるという効果を有する。また、コンタクトを低抵抗化することによって、回路遅延を低減させることができるという効果も有する。さらに、上側の第2のコンタクト7eの上側と配線10をデュアルダマシン構造とすることによって、下側の第1のコンタクト7dとこのコンタクト7dに隣接する上側の配線10とのショートマージンを稼ぐことができるという効果も有する。
以上のように、この発明にかかる半導体装置は、下層配線と上層配線とが絶縁層を挟んで形成され、互いにコンタクトによって電気的に接続される構造を有する半導体装置に有用である。
この発明による半導体装置の実施の形態1の構造の一例を示す断面図である。 この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である(その1)。 この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である(その2)。 この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である(その3)。 この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である(その4)。 この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である(その5)。 この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である(その6)。 この発明による半導体装置の実施の形態2の構造の一例を示す断面図である。 コンタクトホールに形成されるコンタクトの一例を示す図である(その1)。 コンタクトホールに形成されるコンタクトの一例を示す図である(その2)。 コンタクトホールに形成されるコンタクトの一例を示す図である(その3)。 この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である(その1)。 この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である(その2)。 この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である(その3)。 この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である(その4)。 この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である(その5)。 この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である(その6)。 この発明による半導体装置の実施の形態2の構造の一例を示す断面図である。 この発明による半導体装置の実施の形態3の構造の一例を示す断面図である。 この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である(その1)。 この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である(その2)。 この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である(その3)。 この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である(その4)。 この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である(その5)。 この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である(その6)。 この発明による半導体装置の製造方法の手順を模式的に示す断面図である(その7)。 従来の半導体装置の構造を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 素子分離絶縁膜
3 MOSトランジスタ
4 ゲート構造
5 ソース/ドレイン領域
6 層間絶縁膜(第1の層間絶縁膜)
7,12 コンタクト
8 第1の配線層
9,14 絶縁膜
10 第1層配線
11 第2の層間絶縁膜
13 第2の配線層
15 第2層配線
61,62 コンタクトホール(第1のコンタクトホール)
81 第2のコンタクトホール
82 配線溝
83 シード層

Claims (12)

  1. 所定形状の下層配線を含む第1の配線層と、
    該第1の配線層上に形成される層間絶縁膜と、
    該層間絶縁膜上に形成され、所定形状の上層配線を含む第2の配線層と、
    前記下層配線と前記上層配線とを電気的に接続するコンタクトと、
    を備える半導体装置において、
    前記コンタクトは、所定の深さから上方に行くにしたがって積層方向におけるその断面形状が小さくなるように形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 所定形状の下層配線を含む第1の配線層と、
    該第1の配線層上に形成される層間絶縁膜と、
    該層間絶縁膜上に形成され、所定形状の上層配線を含む第2の配線層と、
    前記下層配線と前記上層配線とを電気的に接続し、上方に行くにしたがって径が太くなる形状を有するコンタクトと、
    を備える半導体装置において、
    前記コンタクトは、複数の導電性材料が層状に積層されることによって形成され、前記コンタクトを形成する導電性材料のうち前記上層配線に接する導電性材料は、前記上層配線と同一の材料によって形成されることを特徴とする半導体装置。
  3. 前記コンタクトを形成する導電性材料のうち下層配線に接する導電性材料は、前記コンタクトが形成されるコンタクトホールの底部のみに形成されることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記コンタクトを形成する導電性材料のうち前記下層配線に接する導電性材料は、前記コンタクトが形成されるコンタクトホールの底部と側壁部の全体を被覆するように形成されることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  5. 所定形状の下層配線を含む第1の配線層と、
    該第1の配線層上に形成される層間絶縁膜と、
    前記下層配線上の位置で前記層間絶縁膜を貫通するように形成される第1のコンタクトと、
    前記層間絶縁膜上に形成される絶縁層と、
    前記第1のコンタクトの形成位置と重なるように前記絶縁層の下部側に形成されるコンタクトホールと、このコンタクトホール上に所定形状に形成される配線溝内に、同じ導電性材料を埋め込んで一体的に形成される第2のコンタクトと上層配線と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  6. 配線層を有する半導体装置の製造方法であって、
    下層の配線上に層間絶縁膜を形成し、所定の位置にコンタクトを形成する第1の工程と、
    前記コンタクトの上部を細く加工処理する第2の工程と、
    加工処理した前記コンタクトを有する前記層間絶縁膜上に絶縁膜を形成し、上層の配線を形成する第3の工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記第2の工程は、前記コンタクトよりも前記層間絶縁膜のエッチングレートの高いエッチング材料を用いて、前記層間絶縁膜の表面上に前記コンタクトを突出させると共に、この突出したコンタクトの上部を細くするようにエッチングすることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第2の工程は、前記層間絶縁膜をエッチングして前記コンタクトの上部を突出させ、ついで前記コンタクトをエッチングしてその上部を細く加工処理することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第2の工程は、
    化学機械研磨によって、前記コンタクトの上面が前記層間絶縁膜の上面よりも高くなるように研磨する工程と、
    前記コンタクトの上部が細くなるように前記コンタクトをエッチングする工程と、
    を含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 配線層を有する半導体装置の製造方法であって、
    下層の配線上に層間絶縁膜を形成し、所定の位置にコンタクトホールを形成する第1の工程と、
    前記コンタクトホールの底部に第1の導電性材料を被覆する第2の工程と、
    前記コンタクトホールを埋めるように前記第1の導電性材料とは異なる第2の導電性材料で堆積する第3の工程と、
    前記層間絶縁膜の上面に堆積した前記第1と前記第2の導電性材料を除去し、絶縁膜を形成する第4の工程と、
    前記絶縁膜に上層の配線を形成する第5の工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 前記第2の工程では、前記コンタクトホールの底部と側壁部の全体を前記第1の導電性材料で被覆することを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 配線層を有する半導体装置の製造方法であって、
    下層の配線上に層間絶縁膜を形成し、所定の位置に設けた第1のコンタクトホールに導電性材料を堆積させて第1のコンタクトを形成する工程と、
    前記層間絶縁膜上に絶縁層を形成する工程と、
    前記第1のコンタクトの位置に合わせて前記絶縁層に第2のコンタクトホールを形成する工程と、
    前記絶縁層の前記第2のコンタクトホールの上側に配線溝を形成する工程と、
    前記第2のコンタクトホールと前記配線溝の側壁部と底部を覆うように電極材料からなるシード層を形成する工程と、
    電解メッキ法によって前記第2のコンタクトホールと前記配線溝に同時に前記電極材料を堆積させて、第2のコンタクトと上層の配線を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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