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JP2006070795A - 内燃機関 - Google Patents

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JP2006070795A JP2004254738A JP2004254738A JP2006070795A JP 2006070795 A JP2006070795 A JP 2006070795A JP 2004254738 A JP2004254738 A JP 2004254738A JP 2004254738 A JP2004254738 A JP 2004254738A JP 2006070795 A JP2006070795 A JP 2006070795A
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Tatsuhiro Terada
竜啓 寺田
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Abstract

【課題】クランク室が各気筒間で複数に区画されている内燃機関においても、構成部品のコンパクト化とポンピングロスの低減を実現できる。
【解決手段】 スカート部2aに各気筒間でクランク室を区画する上部隔壁を有するシリンダブロック2と、上部隔壁とともにクランク室を区画する下部隔壁3bを有しクランク軸を回転可能に支持するロワケース3と、ロワケース3の下方に締結されクランク軸の軸方向に異なる深さの底面を有するオイルパン4とを備えた内燃機関において、区画された複数のクランク室のうちオイルパンの底面が浅い部分の上方に位置するクランク室間のみをシリンダブロック外部を介して連通させる連通通路(2d等)を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シリンダブロックにロワケースあるいはクランクキャップを結合させてクランク軸を回転可能に支持するとともに複数の気筒の下方のスカート部内が各気筒間の隔壁によって複数のクランク室に区画されている内燃機関に関する。
自動車等に搭載される複数気筒を有する内燃機関には、直列に配置された複数の気筒(シリンダ)を有するシリンダブロックのスカート部にロワケースが結合され、ロワケースの下端部にオイルパンが結合されて構成されているものがある。そして、シリンダブロックおよびロワケースの各気筒間の隔壁にそれぞれ形成された軸受部を互いに結合させて、クランク軸を回転可能に支持する軸受が形成される。そして、複数の気筒の下方のスカート部内が各気筒間の隔壁によって複数のクランク室に区画されている。
そして、これら各クランク室の容積は、シリンダに嵌合されたピストンの変位に伴って変化する。そして、それに伴い、各クランク室内のガスが、ピストンの下降によって収縮されたクランク室からピストンの上昇によって拡張されたクランク室へ、ロワケースの隔壁とオイルパンに貯留されたオイルの油面との隙間を流通し、この隙間の流通抵抗によってポンピングロスが生じる。また、ガスが流通することにより、オイル内へ空気が混入して油圧低下を引き起こすおそれがある。このような不具合を防止するために、特許文献1に記載の内燃機関では、シリンダブロックおよびロワケースの各気筒間の隔壁に通気口を設けることが提案されている。そして、通気口を、ロワケースをシリンダブロックに結合するボルトとオーバーラップさせることによりシリンダブロックおよびロワケースのコンパクト化を図っている。
特開平11−50909号公報 特開昭63−111221号公報
特許文献1に記載の内燃機関のように、シリンダブロックおよびロワケースの各気筒間の隔壁に、ロワケースをシリンダブロックに結合するボルトとオーバーラップさせて通気口を設けるのでは、強度の観点からは好ましくなく、十分な強度を確保するには通気口を小さくせざるを得ない。また、クランクシャフトのバランスウェイトがこの通気口を塞いでしまい通気口としての機能を十分に果たし難い。
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、クランク室が各気筒間で複数に区画されている内燃機関においても、構成部品のコンパクト化とポンピングロスの低減を実現できる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る内燃機関にあっては、複数の気筒を有し、スカート部に各気筒間でクランク室を区画する上部隔壁を有するシリンダブロックと、当該シリンダブロックに締結され前記上部隔壁とともにクランク室を区画する下部隔壁を有しクランク軸を回転可能に支持するロワケース又はクランクキャップと、前記ロワケース又はクランクキャップの下方に締結されクランク軸の軸方向に異なる深さの底面を有するオイルパンと、を備えた内燃機関において、前記区画された複数のクランク室のうち前記オイルパンの底面が浅い部分の上方に位置するクランク室間のみをシリンダブロック外部を介して連通させる連通通路を設けたことを特徴とする。
上部隔壁および下部隔壁にて各気筒間でクランク室が区画された内燃機関においては、各クランク室内のガスが、ピストンの下降によって収縮されたクランク室からピストンの上昇によって拡張されたクランク室へ、下部隔壁と、オイルパンの底面あるいはオイルパンに貯留されたオイルの油面との隙間を流通する。そして、この隙間が小さい場合には、ガスが流通する際の流通抵抗によってポンピングロスが生じる。一方、オイルパンの底面がクランク軸の軸方向に深さが異なっている場合には、通常下部隔壁の高さは同一であるので、浅い底面と下部隔壁との隙間の方が、深い底面と下部隔壁との隙間よりも小さい。つまり、浅い底面と下部隔壁との隙間を通過するガスの流通抵抗の方が、深い底面と下部隔壁との隙間を通過するガスの流通抵抗よりも大きくなり、その分ポンピングロスも大きくなる。
本発明に係る内燃機関にあっては、上部隔壁および下部隔壁にて区画された複数のクランク室のうちオイルパンの底面が浅い部分の上方に位置するクランク室間を連通させる連通通路が設けられているので、ポンピングロスが低減される。また、連通通路は、シリンダブロック外部を介して連通させるものであるので、シリンダブロック内部に連通通路を形成する場合と比べてシリンダブロック,ロワケース,クランクキャップなどの構成部品の高強度化あるいはコンパクト化を図ることができる。また、連通通路は、オイルパンの底面が浅い部分の上方に位置するクランク室間のみを連通させるものであるので、連通通路を設けることに起因する部品点数増、組立て工数増等を最小限に抑えることができる。
また、本発明に係る内燃機関にあっては、複数の気筒を有し、スカート部に各気筒間でクランク室を区画する上部隔壁を有するシリンダブロックと、当該シリンダブロックに締結され前記上部隔壁とともにクランク室を区画する下部隔壁を有しクランク軸を回転可能に支持するロワケース又はクランクキャップと、前記ロワケース又はクランクキャップの下方に締結されるオイルパンと、を備えた内燃機関において、前記オイルパンから見て前記クランク軸のカウンタウェイトが当該オイルパン内部を通過した直後に進行する側とは反対側に、前記区画されたクランク室同士をシリンダブロック外部を介して連通させる連通通路を有することを特徴とする。
クランク室同士をシリンダブロック外部を介して連通させる連通通路を設けることによりポンピングロスを低減させることができるとともに構成部品のコンパクト化を図ることができるが、当該連通通路はシリンダブロック外部を介するものであるため、当該連通通路にクランク軸のカウンタウェイトによって撥ね上げられたオイルが溜まるおそれがある。
本発明に係る内燃機関にあっては、オイルパンから見てクランク軸のカウンタウェイトがオイルパン内部を通過した直後に進行する側とは反対側に、連通通路が設けられているのでかかる不具合を最小限に抑制することができる。
また、本発明に係る内燃機関にあっては、複数の気筒を有し、スカート部に各気筒間でクランク室を区画する上部隔壁を有するシリンダブロックと、当該シリンダブロックに締結され前記上部隔壁とともにクランク室を区画する下部隔壁を有しクランク軸を回転可能に支持するロワケース又はクランクキャップと、前記ロワケース又はクランクキャップの下方に締結されるオイルパンと、を備えた内燃機関において、前記区画された複数のクランク室のうちピストンの位相がクランク軸回転角度180度異なる気筒の下方のクランク室同士をシリンダブロック外部を介して連通させる連通通路を有することを特徴とする。
このように構成された内燃機関においては、クランク室同士をシリンダブロック外部を介して連通させる連通通路を設けることによりポンピングロスを低減させることができる
とともに連通通路を設けることに起因する構成部品の低強度化あるいは大型化を抑制することができる。さらに、連通通路は、区画された複数のクランク室のうちピストンの位相がクランク軸回転角度180度異なる気筒の下方のクランク室同士を連通させるものであるので、ポンピングロスを最小にすることができる。
なお、上述した連通通路は、シリンダブロックのスカート部に設けられた連通孔とシリンダブロックの外部に形成された連通室により形成されることが好適である。また、前記連通通路は、シリンダブロックのスカート部の上部に設けられることが好適である。
以上説明したように、本発明に係る内燃機関によれば、クランク室が各気筒間で複数に区画されている内燃機関においても、構成部品のコンパクト化とポンピングロスの低減を実現できる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を以下の実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本実施例に係る内燃機関1の概略構成を示す図である。内燃機関1は、4個の気筒(第1気筒(#1)、第2気筒(#2)、第3気筒(#3)、第4気筒(#4))を直列に有するシリンダブロック2を有し、その下部に位置するスカート部2aにロワケース3が結合される。また、ロワケース3の下面にはオイルパン4が結合される。
クランク軸5は図1に示した形状をしており、第1気筒(#1)→第3気筒(#3)→第4気筒(#4)→第2気筒(#2)→第1気筒(#1)→…の順に180度クランク角(以下、「CA」という。)の等間隔で爆発行程を迎えるようになっている。つまり、爆発行程が180度CAの位相差で等間隔に生じる。
図2に、図1のA−A部の断面およびB−B部の断面を示した。A−A部は、第3気筒(#3)のシリンダボア中心を通りクランク軸5の軸方向に直交する面で切断するものであり、B−B部は、第2気筒(#2)のシリンダボア中心を通りクランク軸の軸方向に直交する面で切断するものである。
図1,図2に示すように、シリンダブロック2およびロワケース3の外壁2b,3a、および各気筒間の隔壁2c,3bにそれぞれ形成された軸受部を互いに結合させて、クランク軸5を回転可能に支持する軸受を形成している。また、シリンダブロック2の隔壁(上部隔壁)2cおよびロワケース3の隔壁(下部隔壁)3bにより、クランク室が複数に区画されている。
そして、これら各クランク室の容積は、ピストンの変位に応じて変化する。それゆえ、各クランク室内のガスは、ピストンの下降によって容積が減少したクランク室からピストンの上昇によって容積が拡大したクランク室へ、ロワケース3の隔壁3b下方の隙間Vを流通する。
ここで、オイルパン4の底面の形状について説明すると、オイルパン4の下方に、例えば電動式パワーステアリング関連部品を設置することができるように、第3気筒(#3)、第4気筒(#4)の下方のオイルパン4の深さは、第1気筒(#1)および第2気筒(
#2)の下方のオイルパン4の深さに比して浅くなっている。
それゆえ、図2に示した油面高さSまでオイルパン4にオイルが貯留されているとすると、第1気筒(#1)のクランク室と第2気筒(#2)のクランク室の間の隙間Vは、ロワケース3の隔壁(下部隔壁)3bおよびオイルパン4に貯留されたオイル等によって形成された隙間であるのに対して、第3気筒(#3)のクランク室と第4気筒(#4)のクランク室の間の隙間Vは、ロワケース3の隔壁(下部隔壁)3bおよびオイルパン4等よって形成された隙間となり、第3気筒(#3)のクランク室と第4気筒(#4)のクランク室の間の隙間Vの方が狭い。
したがって、第4気筒(#4)が爆発行程であると仮定すると、爆発行程である#4のピストンの下降に起因して容積が減少する#4の下方のクランク室から排気行程である#3あるいは圧縮行程である#2のピストンの上昇に起因して容積が拡大する#3あるいは#2の下方のクランク室へ流れるガスの流通抵抗は、吸気行程である#1のピストンの下降に起因して容積が減少する#1の下方のクランク室から圧縮行程である#2あるいは排気行程である#3のピストンの上昇に起因して容積が拡大する#3あるいは#2の下方のクランク室へ流れるガスの流通抵抗よりも大きくなる。そしてこの流通抵抗によりポンピングロスが生じてしまう。
また、第3気筒(#3)が爆発行程であると仮定すると、爆発行程である#3のピストンの下降に起因して容積が減少する#3の下方のクランク室から圧縮行程である#4のピストンの上昇に起因して容積が拡大する#4の下方のクランク室へ流れるガスの流通抵抗は、吸気行程である#2のピストンの下降に起因して容積が減少する#2の下方のクランク室から排気行程である#1のピストンの上昇に起因して容積が拡大する#1の下方のクランク室へ流れるガスの流通抵抗よりも大きくなる。そして、この流通抵抗によりポンピングロスが生じてしまうとともに、#2の下方のクランク室のガスに加えて#3の下方のクランク室のガスが#1の下方のクランク室へ流れようとするので、オイル内へ空気が混入して空気とオイルが混ざることに起因して生じる油圧低下およびクランク軸5のカウンタウェイトによるオイルかき上げに起因して生じる機械的損失が増加してしまう。
そこで、本実施例に係る内燃機関1においては、図1,図2に示すように、第3気筒(#3)と第4気筒(#4)のシリンダブロック2のスカート部2aに、連通孔2dと、スカート部2aから外側に向かって延出する連通室外壁2eを設けている。さらに、シリンダブロック2の外部からキャップ6をボルト等を用いて締結することにより、スカート部2aの外壁,連通室外壁2eの内側,キャップ6で連通室2fを形成している。そして、連通孔2dおよび連通室2fが、第3気筒(#3)の下方のクランク室と第4気筒(#4)の下方のクランク室をシリンダブロック2外部を介して連通させる連通通路2gとして機能する。
これにより、第3気筒(#3)あるいは第4気筒(#4)の一方の気筒において、ピストンが上死点から下死点に移行するのに起因してクランク室の容積が減少する際には、当該クランク室内のガスが、隙間Vに加えて連通通路2gを介して、ピストンが下死点から上死点に移行する他方の気筒の下方のクランク室へ流れるので、流通抵抗が減少する。その結果、上述したポンピングロス,油圧低下および機械的損失を減少させることができる。
また、本実施例に係る内燃機関1においては、図2に示すように、クランク軸5の回転方向は#1側から見て時計周り方向と同じであり、連通通路2gは#1側から見てクランク軸5の軸心に対して右側に形成されている。つまり、オイルパン4から見てクランク軸5のカウンタウェイトが当該オイルパン4内部を通過した直後に進行する側とは反対側に
連通通路5gを設けている。このようにすることにより、クランク軸5のカウンタウェイトがオイルを撥ね上げても連通通路2gにオイルが入り込み難くすることができる。
また、連通通路2gはシリンダブロック2のスカート部2a上部に設けることが好適である。これにより、クランク軸5のカウンタウェイトが撥ね上げたオイル、あるいはクランク軸,コンロッドなどを潤滑した後にオイルパンに戻るオイルが連通通路2gに入り込み当該通路にオイルが溜まることを防止することができる。
また、本実施例に係る内燃機関1は4個の気筒を有するが、そのうちオイルパン4の深さが浅い部分の上方の気筒の下方のクランク室内のガスを他の気筒の下方のクランク室に流通させることができるように、第3気筒(#3)と第4気筒(#4)とを連通させる連通通路のみを設けている。これにより、連通通路を形成することに起因してシリンダブロック2の重量増、部品点数増、組立工数大となることを最小限に抑制することができる。
また、連通室外壁2eを、シリンダブロック2の剛性を確保するために必要となるリブを兼ねるように形成することにより、シリンダブロック2に連通室外壁2eを形成することに起因してシリンダブロック2の重量増となることを最小限に抑制することができる。例えば、図1に示すように、シリンダブロック2の剛性を確保するために必要となるリブ2h上に連通室外壁2eを設ける、あるいは先に連通室外壁2eの形状を決定し、当該連通室外壁2eをリブとして利用することが好適である。
また、図1,図2に示した内燃機関1においては、連通室外壁2eをシリンダブロック2の外側に延出して形成して、スカート部2aの外壁をも利用して連通通路2gを形成しているが、特にこの態様に限定されるものではない。例えば、図3,図4に示すように、シリンダブロック2のスカート部2aに連通孔2dおよび締結用ねじ穴を設け、シリンダブロック2の外部から連通室2fを有する連通部材7をボルト等を用いて締結する。そして、連通孔2dおよび連通部材7内の連通室2fを、第3気筒(#3)のクランク室と第4気筒(#4)のクランク室をシリンダブロック2の外部で連通させる連通通路2gとして機能させてもよい。なお、シリンダブロック2にスタッドボルトを立てておき、当該スタッドボルトに連通部材7を通し、ナットで締結してもよい。
また、上記した連通通路2gはクランク室の内部に発生する圧力の脈動を吸収するための圧力緩衝室としても機能することから、その容積をできる限り大きくすることが好適であり、シリンダヘッドに取り付けられるインマニとシリンダブロック2との間隙を利用して、図5に示すようにできる限り大きな容積を確保することが好適である。また、このように連通室2fを連通孔2dよりも上側に設けることにより、連通通路2gにオイルが溜まり難くすることができる。
なお、連通通路2gは、区画された複数のクランク室のうちピストンの変位が180度CAの位相差となる気筒の下方のクランク室同士を連通させるのが好適である。上記した内燃機関1は直列4気筒の内燃機関を例示しているが、例えば、図6に示すように、右バンクに第1気筒(#1)、第3気筒(#3)、第5気筒(#5)、第7気筒(#7)、左バンクに第2気筒(#2)、第4気筒(#4)、第6気筒(#6)、第8気筒(#8)を有するV型8気筒の内燃機関であって、図7(a)に示すように#1→#8→#4→#3→#6→#5→#7→#2→#1→…の順に90度CAの等間隔で爆発行程を迎えるようになっている内燃機関である場合には、ピストンの変位が180度CAの位相差となる#1と#7の下方のクランク室同士を連通させる連通通路および/または、#3と#5の下方のクランク室同士を連通させる連通通路を設けることが好適である。
また、#1と#7の下方のクランク室同士を連通させる連通通路と、#3と#5の下方
のクランク室同士を連通させる連通通路を設けることは、V型8気筒の内燃機関が、図7(b)に示すように#1→#8→#7→#2→#6→#5→#4→#3→#1→…の順に90度CAの等間隔で爆発行程を迎える仕様、図7(c)に示すように#1→#8→#7→#3→#6→#5→#4→#2→#1→…の順に90度CAの等間隔で爆発行程を迎える仕様、図7(d)に示すように#1→#5→#4→#3→#6→#8→#7→#2→#1→…の順に90度CAの等間隔で爆発行程を迎える仕様である場合にも、ピストンの変位が180度CAの位相差となる気筒の下方のクランク室同士を連通させることとなるので、好適である。
なお、図6に示したV型8気筒の内燃機関においては、シリンダブロック2の隔壁2cに隔壁(下部隔壁)8aを有するクランクキャップ8が締結されており、クランク軸を回転可能に支持している。そして、シリンダブロック2の隔壁2cとクランクキャップ8の隔壁8aで、各気筒間でクランク室を区画している。かかる仕様の内燃機関においてもポンピングロスを抑えるために上述した連通通路を設けることが好適である。これは、直列4気筒など他の内燃機関についても同様であり、シリンダブロック2のスカート部の隔壁とともに各気筒間でクランク室を区画する隔壁を有するのがクランクキャップである場合でも上述した連通通路を設けることが好適である。
実施例に係る内燃機関の概略構成を示す図である。 図1のA−A部断面およびB−B部断面を示す図である。 図1に示す内燃機関とは異なる態様の連通通路を有する内燃機関の概略構成を示す図である。 図3のA−A部断面を示す図である。 他の態様の連通通路の概略構成を示す図である。 V型8気筒の内燃機関に適用した場合の連通通路の態様を示した図である。 V型8気筒の内燃機関における爆発順序を示した図である。
符号の説明
1 内燃機関
2 シリンダブロック
2a スカート部
2c 隔壁(上部隔壁)
3 ロワケース
3b 隔壁(下部隔壁)
4 オイルパン
5 クランク軸
6 キャップ
7 連通部材
8 クランクキャップ

Claims (5)

  1. 複数の気筒を有し、スカート部に各気筒間でクランク室を区画する上部隔壁を有するシリンダブロックと、
    当該シリンダブロックに締結され前記上部隔壁とともにクランク室を区画する下部隔壁を有しクランク軸を回転可能に支持するロワケース又はクランクキャップと、
    前記ロワケース又はクランクキャップの下方に締結されクランク軸の軸方向に異なる深さの底面を有するオイルパンと、
    を備えた内燃機関において、
    前記区画された複数のクランク室のうち前記オイルパンの底面が浅い部分の上方に位置するクランク室間のみをシリンダブロック外部を介して連通させる連通通路を設けたことを特徴とする内燃機関。
  2. 複数の気筒を有し、スカート部に各気筒間でクランク室を区画する上部隔壁を有するシリンダブロックと、
    当該シリンダブロックに締結され前記上部隔壁とともにクランク室を区画する下部隔壁を有しクランク軸を回転可能に支持するロワケース又はクランクキャップと、
    前記ロワケース又はクランクキャップの下方に締結されるオイルパンと、
    を備えた内燃機関において、
    前記オイルパンから見て前記クランク軸のカウンタウェイトが当該オイルパン内部を通過した直後に進行する側とは反対側に、前記区画されたクランク室同士をシリンダブロック外部を介して連通させる連通通路を有することを特徴とする内燃機関。
  3. 複数の気筒を有し、スカート部に各気筒間でクランク室を区画する上部隔壁を有するシリンダブロックと、
    当該シリンダブロックに締結され前記上部隔壁とともにクランク室を区画する下部隔壁を有しクランク軸を回転可能に支持するロワケース又はクランクキャップと、
    前記ロワケース又はクランクキャップの下方に締結されるオイルパンと、
    を備えた内燃機関において、
    前記区画された複数のクランク室のうちピストンの位相がクランク軸回転角度180度異なる気筒の下方のクランク室同士をシリンダブロック外部を介して連通させる連通通路を有することを特徴とする内燃機関。
  4. 前記連通通路は、シリンダブロックのスカート部に設けられた連通孔とシリンダブロックの外部に形成された連通室により形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の内燃機関。
  5. 前記連通通路は、シリンダブロックのスカート部の上部に設けられたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の内燃機関。
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