JP2006056372A - 車両運動制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】走行車線の曲率ρ、目標位置での相対横変位yS 、目標ヨーレートγ* に基づく走行車線での横変位に対する実際の横変位の差などにより、走行車線が直線路か曲線路かを判定し、曲線路である場合には、目標位置までのヨーレートが平均化されるように目標ヨーレートγ* を設定し、直線路である場合には、目標値以上の応答遅れが生じないようにして走行車線に対するふらつきが抑制されるように目標ヨーレートγ* を設定することで、曲線路での滑らかな走行と直線路でのきびきびした走行を実現する。直線路と曲線路との変化時には、双方の目標ヨーレートに次第に移行する。
【選択図】 図5
Description
本発明はこれらの諸問題を解決するために開発されたものであり、目標位置に到達するまでの車両運動を走行路の状況に常に適合することが可能な車両運動制御装置を提供することを目的とするものである。
図1は、本発明の車両運動制御装置を車線追従走行制御装置に適用した一実施形態を示す概略構成図であり、図1bにおいて、1FL,1FRは前輪、1RL及び1RRは後輪を示し、前輪1FL,1FRには一般的なラックアンドピニオン式の操舵機構が配設されている。この操舵機構は、前輪1FL,1FRの操舵軸(タイロッド)に接続されるラック2と、これに噛合するピニオン3と、このピニオン3をステアリングホイール4に与えられる操舵トルクで回転させるステアリングシャフト5とを備えている。
次にステップS5に移行して、前記目標ヨーレートγ* を達成するための指令電流iを前記図2の制御ロジックに従って算出し、それを創成出力してからメインプログラムに復帰する。
何れの場合も、自車両の、目標ヨーレートγ* に対する実際のヨーレートγの特性を、τを時定数とし、下記1式に示す二次遅れ応答で近似する。
そこで、走行車線(走行路)が直線路である場合には、図5bに示すように、目標位置での相対横変位yC に対する目標ヨーレートγ* の算出関数をGとする。つまり、この制御ロジックにおける目標ヨーレートγ* は下記6式で表れる。
なお、前記の説明では、直線路での目標ヨーレートを減衰比が1になるようにして算出関数を設定したが、算出関数は任意に設定することができるので、減衰比を1以外の値にして目標ヨーレートを算出するようにしてもよい。例えば、減衰比が1より大きい過減衰応答にすれば、直線路で、より緩やかに目標値に追従することができる。また、目標ヨーレートに対する車両の応答を二次遅れで近似したが、他の特性にしても、同様に解析的に扱うことが可能である。
また、検出された走行路が曲線路であるときに、自車両前方の目標位置までのヨーレートが平均化されるように、目標ヨーレートの算出方法を切換える構成としたため、ふらつきを抑制しながら、曲線路での曲率に沿った滑らかな走行が可能となり、車両運動を走行路の状況に適合することが可能となる。
また、算出された目標ヨーレートに基づく走行路内での目標横変位に対して、自車両の走行路内での横変位が所定値以上の差を生じるようになったときに、自車両が走行している走行路が直線路から曲線路に変化したものと判定する構成としたため、走行路の直線路から曲線路への変化を確実に判定することができる。
また、自車両前方の走行路の曲率が所定値以上になったときに、自車両が走行している走行路が直線路から曲線路に変化したものと判定する構成としたため、走行路の直線路から曲線路への変化を確実に判定することができる。
また、自車両の現在位置に対する自車両前方の目標位置の横変位が所定値以下になったときに、自車両が走行している走行路が曲線路から直線路に変化したものと判定する構成としたため、走行路の曲線路から直線路への変化を確実に判定することができる。
自車両が走行している走行路が直線路から曲線路に変化したものと判定されたときには、直線路での目標ヨーレートから曲線路での目標ヨーレートに所定時間をかけて次第に移行し、且つ自車両が走行している走行路が曲線路から直線路に変化したものと判定されたときには、曲線路での目標ヨーレートから直線路での目標ヨーレートに所定時間をかけて次第に移行する構成としたため、自車両の目標ヨーレートの急変を回避して乗員への違和感を防止することができる。
また、前記実施形態では、コントロールユニットの演算処理をマイクロコンピュータによって行わせたが、これに代えて各種の理論回路を組合せて構成するようにしてもよい。
3はピニオン
4はステアリングホイール
5はステアリングシャフト
10はコントロールユニット
13は操舵機構
16は自動操舵用モータ
21はヨーレートセンサ
22は走行速度センサ
25は単眼カメラ
26はカメラコントローラ
Claims (12)
- 自車両前方の目標位置に自車両が到達するために必要な目標ヨーレートを算出する目標ヨーレート算出手段と、前記目標ヨーレート算出手段で算出された目標ヨーレートが発生するように、自車両の動的変化に基づいて自車両の運動を制御する車両運動制御手段と、自車両が走行している走行路の状況を検出する走行路状況検出手段とを備え、前記目標ヨーレート算出手段は、前記走行路状況検出手段で検出された走行路の状況に応じて、前記目標ヨーレートの算出方法を切換えることを特徴とする車両運動制御装置。
- 前記走行路状況検出手段は、自車両が走行している走行路が直線路か曲線路かを判定し、前記目標ヨーレート算出手段は、前記走行路状況検出手段で検出された走行路が直線路か曲線路かで、前記目標ヨーレートの算出方法を切換えることを特徴とする請求項1に記載の車両運動制御装置。
- 前記目標ヨーレート算出手段は、前記走行路状況検出手段で検出された走行路が曲線路であるときに、自車両前方の目標位置までのヨーレートが平均化されるように、前記目標ヨーレートの算出方法を切換えることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両運動制御装置。
- 前記目標ヨーレート算出手段は、前記走行路状況検出手段で検出された走行路が直線路であるときに、車両運動が目標応答性以上の応答遅れを生じないように前記目標ヨーレートを算出設定することを特徴とする請求項3に記載の車両運動制御装置。
- 前記走行路状況検出手段は、前記目標ヨーレート算出手段で算出された目標ヨーレートに基づく走行路内での目標横変位に対して、自車両の走行路内での横変位が所定値以上の差を生じるようになったときに、自車両が走行している走行路が直線路から曲線路に変化したものと判定することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の車両運動制御装置。
- 前記走行路状況検出手段は、自車両の現在位置に対する自車両前方の目標位置の横変位が所定値以上になったときに、自車両が走行している走行路が直線路から曲線路に変化したものと判定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の車両運動制御装置。
- 前記走行路状況検出手段は、自車両前方の走行路の曲率が所定値以上になったときに、自車両が走行している走行路が直線路から曲線路に変化したものと判定することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の車両運動制御装置。
- 前記走行路状況検出手段は、前記目標ヨーレート算出手段で算出された目標ヨーレートに基づく走行路内での目標横変位に対して、自車両の走行路内での横変位が所定値以下の差を生じるようになったときに、自車両が走行している走行路が曲線路から直線路に変化したものと判定することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の車両運動制御装置。
- 前記走行路状況検出手段は、自車両の現在位置に対する自車両前方の目標位置の横変位が所定値以下になったときに、自車両が走行している走行路が曲線路から直線路に変化したものと判定することを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の車両運動制御装置。
- 前記走行路状況検出手段は、自車両前方の走行路の曲率が所定値以上になったときに、自車両が走行している走行路が直線路から曲線路に変化したものと判定することを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の車両運動制御装置。
- 前記目標ヨーレート算出手段は、前記走行路状況検出手段で自車両が走行している走行路が直線路から曲線路に変化したものと判定されたときには、直線路での目標ヨーレートから曲線路での目標ヨーレートに所定時間をかけて次第に移行し、且つ前記走行路状況検出手段で自車両が走行している走行路が曲線路から直線路に変化したものと判定されたときには、曲線路での目標ヨーレートから直線路での目標ヨーレートに所定時間をかけて次第に移行することを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の車両運動制御装置。
- 前記目標ヨーレート算出手段は、自車両の現在位置に対する自車両前方の目標位置の横変位又は自車両前方の走行路の曲率に応じて、直線路での目標ヨーレートから曲線路での目標ヨーレートに次第に移行するか又は曲線路での目標ヨーレートから直線路での目標ヨーレートに次第に移行することを特徴とする請求項1乃至11項の何れか一項に記載される車両運動制御装置。
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