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JP2006051674A - シート処理方法、シート処理装置、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

シート処理方法、シート処理装置、プログラムおよび記憶媒体 Download PDF

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JP2006051674A JP2004234410A JP2004234410A JP2006051674A JP 2006051674 A JP2006051674 A JP 2006051674A JP 2004234410 A JP2004234410 A JP 2004234410A JP 2004234410 A JP2004234410 A JP 2004234410A JP 2006051674 A JP2006051674 A JP 2006051674A
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静治 田中
誠 ▲高▼田
Makoto Takada
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Abstract

【課題】 剥離・貼付可能なハーフカット付の処理シートに対するシート処理を行うに際して、特別な機構を設けることなく容易に保守ができ、且つ剥離後に廃棄される捨て代を有効活用できるシート処理方法、シート処理装置、プログラムおよび記憶媒体を提供する。
【解決手段】 一面に粘着層を有する基材シートおよび粘着層を覆う剥離シートから成り且つ基材シートのみをカットするハーフカットによってメイン処理領域とそれを剥がしたときの捨て代領域とが区分された処理シートに対して、墨字印刷および点字打刻の少なくとも一方から成るシート処理を行うシート処理方法であって、メイン処理領域に対してシート処理を行うに際して、シート処理の機能をテストするテストパターンに基づいて、捨て代領域に対してテスト処理を行うことを特徴とする。
【選択図】 図11

Description

本発明は、定形の用紙やテープ等の処理シートに対して印刷や打刻等のシート処理を行うシート処理方法、シート処理装置、プログラムおよび記憶媒体に関する。
従来、この種のシート処理装置において、印刷等のシート処理を行う印刷ヘッドや打刻ヘッドの不良・不調を検査して保守する方法としては、そのシート処理の実行回数のカウント値等によって寿命予測を行うもの(例えば、特許文献1、2参照)や、定期的にテストパターンを印刷等して確認するもの(例えば、特許文献3、4参照)、などが知られている。
特開平11−99727号公報 特開2004−9435号公報 特開平6−143763号公報 特開2004−195862号公報
しかしながら、前者では、寿命予測のための特別な機構(カウンタ等)を要する分だけコストアップしやすいとともに、あくまでも寿命予測値なので、安全率の見込みや使用環境等に起因する誤差により、まだ使用可能のものを交換して、不要な廃棄部品を発生させてしまったり、逆に予測外の使用方法等により予測より早く劣化してその部品の手配が間に合わず、業務等に支障をきたす等の問題があった。一方、後者では、テストパターンの印刷等のためだけに処理シートやインク等を消費することにより、処理シート等を無駄にするという不具合がある。
ところで、処理シートの中には、一面に粘着層を有する基材シートとその粘着層を覆う剥離シートから成り、基材シートのみのカット(ハーフカット)により区分され且つ印刷等が行われた部分(貼付部分)のみを剥がして、ラベルやシール等(以下「ラベル等」)として、貼付対象物に貼れるものがある。この種の剥離・貼付可能なハーフカット付の処理シートの場合、貼付部分以外(捨て代)は、剥離・貼付後に無用のものとして廃棄される。
本発明は、剥離・貼付可能なハーフカット付の処理シートに対するシート処理を行うに際して、特別な機構を設けることなく容易に保守ができ、且つ剥離後に廃棄される捨て代を有効活用できるシート処理方法、シート処理装置、プログラムおよび記憶媒体を提供することを目的とする。
本発明の第1のシート処理方法は、一面に粘着層を有する基材シートおよび前記粘着層を覆う剥離シートから成り且つ前記基材シートのみをカットするハーフカットによってメイン処理領域とそれを剥がしたときの捨て代領域とが区分された処理シートに対して、墨字印刷および点字打刻の少なくとも一方から成るシート処理を行うシート処理方法であって、前記メイン処理領域に対して前記シート処理を行うに際して、前記シート処理の機能をテストするテストパターンに基づいて、前記捨て代領域に対してテスト処理を行うことを特徴とする。
また、本発明の第1のシート処理装置は、一面に粘着層を有する基材シートおよび前記粘着層を覆う剥離シートから成り且つ前記基材シートのみをカットするハーフカットによってメイン処理領域とそれを剥がしたときの捨て代領域とが区分された処理シートに対して、墨字印刷および点字打刻の少なくとも一方から成るシート処理を行うシート処理装置であって、前記メイン処理領域に対して前記シート処理を行うシート処理手段と、前記シート処理手段に、前記シート処理を行うに際して、前記シート処理の機能をテストするテストパターンに基づいて、前記捨て代領域に対するテスト処理を行わせるテスト処理手段と、を備えたことを特徴とする。
このシート処理方法およびシート処理装置では、ハーフカットにより区分されたメイン処理領域に、墨字(点字に対し、通常の印刷文字を指す)印刷や点字打刻の印刷シート処理を行うに際して、捨て代領域をテスト処理領域とし、その捨て代領域に対して、シート処理の機能を利用してそれ自体のテスト処理を行うので、そのテスト処理の結果に基づいて容易に保守できる。このため、保守のために交換時期(寿命)予測用の特別な機構(カウンタ等)を設ける必要がない。また、テスト処理領域となるのは、もともと捨て代となる部分であり、シート処理を行うに際して、捨て代を有効活用してテスト処理を行うので、改めてテスト処理のみを定期的に行うのに比べて、処理シートの無駄を軽減できる。この場合のテスト処理領域は、テスト結果を確認後に、そのまま廃棄しても良いし、その部分を例えばテスト結果のラベル等として台帳に貼って保管し、管理等に役立てても良く、後者の場合、さらに処理シートの有効活用が図れる。なお、ここで、テスト処理は、シート処理の機能を利用してそれ自体をテストするためのテストパターンに基づくものであり、メイン処理領域に対するシート処理とは異なる内容のシート処理であって、同一内容のシート処理をメイン処理領域とテスト処理領域の双方に行う(すなわち一方をテスト処理とする)ような形態は含まれない。
また、本発明の第2のシート処理方法は、一面に粘着層を有する基材シートおよび前記粘着層を覆う剥離シートから成る処理シートに対して、墨字印刷および点字打刻の少なくとも一方から成るシート処理を行うシート処理方法であって、前記基材シートのみをカットするハーフカットによってメイン処理領域とそれを剥がしたときの捨て代領域とを区分するハーフカット工程と、前記メイン処理領域に対して前記シート処理を行うに際して、前記シート処理の機能をテストするテストパターンに基づいて、前記捨て代領域に対してテスト処理を行うテスト処理工程と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の第2のシート処理装置は、一面に粘着層を有する基材シートおよび前記粘着層を覆う剥離シートから成る処理シートに対して、墨字印刷および点字打刻の少なくとも一方から成るシート処理を行うシート処理装置であって、前記基材シートのみをカットするハーフカットによってメイン処理領域とそれを剥がしたときの捨て代領域とを区分するハーフカット手段と、前記メイン処理領域に対して前記シート処理を行うシート処理手段と、前記シート処理手段に、前記シート処理を行うに際して、前記シート処理の機能をテストするテストパターンに基づいて、前記捨て代領域に対するテスト処理を行わせるテスト処理手段と、を備えたことを特徴とする。
このシート処理方法およびシート処理装置では、ハーフカットによりメイン処理領域と捨て代領域との区分を行うので、最初は区分されていないため処理対象外である処理シートでも、区分することにより処理対象とすることができ、ハーフカット後には、上述の第1と同様に、捨て代を有効活用してテスト処理を行うので、改めてテスト処理のみを定期的に行うのに比べて、処理シートの無駄を軽減できる。
また、上述の各シート処理方法において、前記シート処理が前記点字打刻であることが好ましい。
このシート処理方法では、シート処理として点字打刻を行うので、メイン処理領域を剥がして、打刻されたその点字を点字ラベル等として任意の貼付対象物に貼ることができるとともに、捨て代を有効活用して打刻のテスト処理を行うことができる。
また、上述のシート処理方法において、前記点字打刻は、前記処理シートを点字の横方向に送りながら、前記点字の縦1列に並ぶ複数の点に対応する複数の打刻ピンを駆動して、実行されるものであり、前記テストパターンには、前記複数の打刻ピンの全てを同時に駆動する全点同時打刻パターン、前記複数の打刻ピンのいずれか1のみを駆動する1点単独打刻パターン、および、前記複数の打刻ピンの全てを1ピンずつタイミングをずらして駆動する全点随時打刻パターン、のいずれかが含まれることが好ましい。
このシート処理方法では、点字打刻のテストパターンとして、点字の縦に並ぶ複数の点に対応する複数の打刻ピンの全てを同時に駆動する全点同時打刻パターンや、複数の打刻ピンのいずれか1のみを駆動する1点単独打刻パターンや、複数の打刻ピンの全てを1ピンずつタイミングをずらして連続して駆動する全点随時打刻パターンなどが含まれるので、全点同時打刻パターンを利用すれば、複数の打刻ピンをもれなくテストでき、1点単独打刻パターンを利用すれば、各打刻ピンの単独での機能テストができ、全点随時打刻パターンを利用すれば、各打刻ピンの他の打刻ピンへの影響や他からの影響をテストできる。
また、上述の各シート処理方法において、前記処理シートはテープであることが好ましい。
このシート処理方法では、処理シートはテープなので、テープ処理装置に適用できる。なお、この場合、ハーフカットは、テープの長手方向を区分するものでも良いし、幅方向を区分するものでも良い。
また、上述の各シート処理方法において、前記シート処理に先立ち、前記テスト処理を行うか否かを設定する設定工程を備えることが好ましい。
このシート処理方法では、シート処理に先立って対応するテスト処理を行うか否かを設定可能なので、その設定により処理シートを使い分けることができる。なお、対応するテスト処理を行わない設定とするときには、テスト処理領域を他のシート処理のテスト処理に利用しても良いし、メイン処理領域と同様にシート処理の対象としても良い。
また、本発明のプログラムは、上述のいずれかのシート処理方法を実行可能なこと、または、上述のいずれかのシート処理装置を機能させることを特徴とする。また、本発明の記憶媒体は、上述のプログラムを、プログラム処理可能な装置によって読出可能に記憶することを特徴とする。
このプログラムでは、上述のいずれかのシート処理方法を実行可能なので、または、いずれかのシート処理装置を機能させることができるので、プログラム処理可能な装置によって処理されることにより、または、プログラム処理可能な装置によって記憶媒体に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、剥離・貼付可能なハーフカット付の処理シートに対するシート処理を行うに際して、特別な機構を設けることなく容易に保守ができ、且つ捨て代を有効活用してテスト処理ができ、処理シートの無駄を軽減できる。
以下、本発明の一実施形態に係るラベル作成装置(シート処理装置)について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1および図2に示すように、このラベル作成装置1は、手持ち部分13を有する装置ケース2により外郭が形成され、装置ケース2は、前部ケース2aと後部ケース2bとが一体形成されている。前部ケース2aは、墨字印刷部120を有し、テープカートリッジCから繰り出されるテープ(処理シート)Tに対して墨字印刷を行う。また、後部ケース2bは、点字打刻部150を有し、ユーザがテープTを手差し挿入した墨字印刷後のテープTに対して点字打刻を行う。
前部ケース2aの前部上面には各種入力キーを備えたキーボード3が配置されると共に、後部上面には開閉蓋21が取り付けられ、開閉蓋21には長方形のディスプレイ4が配設されている。また、開閉蓋21の内側左部にテープカートリッジCを装着するためのカートリッジ装着部6(墨字印刷部120)が窪入形成されており、テープカートリッジCは、蓋体開放ボタン14の押下により開閉蓋21が開放された状態でカートリッジ装着部6に着脱可能に装着される。また、開閉蓋21には、これを閉止した状態でテープカートリッジCの装着/非装着を視認するための覗き窓21aが形成されている。
前部ケース2aの右側部には、電源供給のための電源供給口11と、パソコン等の図外の外部装置と接続するための接続口(インタフェース)12が形成されており、接続することにより、外部装置からの文字情報に基づいて墨字印刷や点字打刻を行い得るようになっている。また、前部ケース2aの左側部には、カートリッジ装着部6と外部とを連通する印刷テープ排出口22が形成され、この印刷テープ排出口22には、墨字印刷部120から送り出したテープTを切断するための切断部140が臨んでいる。そして、切断部140によりテープTの後端部が切断されることにより、印刷テープ排出口22から墨字印刷後のテープTが排出される。
また、ラベル作成装置1は、図3に示すように、制御系から見た基本的な構成として、キーボード3およびディスプレイ4を有して、文字情報の入力や各種情報の表示などマンマシンインタフェースを司る操作部110と、テープカートリッジC、印刷ヘッド7および印刷送りモータ121を有して、テープTおよびインクリボンRを搬送しながらテープT上に墨字印刷を行う墨字印刷部120と、フルカッタ142およびハーフカッタ144並びにこれらをそれぞれ駆動するフルカッタモータ141およびハーフカッタモータ143を有して、印刷済みテープTを切断する切断部140と、を備えている。
また、ソレノイド47、打刻ピン41および打刻送りモータ151を有して、テープTを搬送しながらテープTに点字打刻を行う点字打刻部150と、テープT(テープカートリッジC)の種別を検出するテープ識別センサ171、点字打刻部150においてテープTの先端を検出する先端検出センサ91、同じく点字打刻部150においてテープTに印刷された前後識別情報Dを検出する前後識別センサ92、印刷送りモータ121の回転速度を検出する印刷部回転速度センサ172、および打刻送りモータ151の回転速度を検出する打刻部回転速度センサ173を有して、各種検出を行う検出部170と、をさらに備えている。
また、ディスプレイドライバ181、ヘッドドライバ182、印刷送りモータドライバ183、カッタモータドライバ184、打刻ドライバ185および打刻送りモータドライバ186を有し、各部を駆動する駆動部180と、各部と接続され、ラベル作成装置1全体を制御する制御部200と、をさらに備えている。
制御部200は、CPU210、ROM220、RAM230および入出力制御装置(以下、「IOC:Input Output Controller」という)250を備え、互いに内部バス260により接続されている。ROM220は、墨字印刷処理や点字打刻処理等の各種処理をCPU210で制御するための制御プログラムを記憶する制御プログラムブロック221と、墨字印刷を行うための文字フォントデータや点字打刻を行うための点字フォントデータの他、前後識別情報Dを墨字印刷するためのデータや点字データの打刻制御のための制御データ等を記憶する制御データブロック222とを有している。なお、文字フォントデータは、ROM220内ではなく、CG−ROMを別個に備えても良い。
RAM230は、フラグ等として使用される各種ワークエリアブロック231の他、生成された墨字印刷データを記憶する墨字印刷データブロック232と、生成された点字打刻データを記憶する点字打刻データブロック233と、ディスプレイ4に表示するための表示データを記憶する表示データブロック234と、設定された墨字印刷領域(印刷配置部)Epと点字打刻領域(打刻配置部)Ebのレイアウトを記憶するレイアウトブロック235と、設定されたレイアウトに応じて点字データを180°回転させた状態で打刻する場合に使用する反転点字データB´(図9参照)を記憶する反転点字データブロック236と、を有し、制御処理のための作業領域として使用される。また、RAM230は電源が切断されても記憶したデータを保持しておくように常にバックアップされている。
IOC250には、CPU210の機能を補うと共に各種周辺回路とのインタフェース信号を取り扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSIなどにより構成されて組み込まれている。これにより、IOC250は、キーボード3からの入力データや制御データあるいは検出部170の各種センサ値を、そのまま或いは加工して内部バス260に取り込むと共に、CPU210と連動して、CPU210から内部バス260に出力されたデータや制御信号を、そのまま或いは加工して駆動部180に出力する。
そして、CPU210は、上記の構成により、ROM220内の制御プログラムに従って、IOC250を介してラベル作成装置1内の各部から各種信号・データを入力するとともに、入力した各種信号・データに基づいてRAM230内の各種データを処理し、IOC250を介してラベル作成装置1内の各部に各種信号・データを出力することにより、墨字印刷処理や点字打刻処理の制御などを行う。
例えば、CPU210は、キーボード3より文字情報が入力されると、これに基づいて墨字印刷データPおよび点字打刻データBを生成し、必要に応じて両データ間での長さ等の調整を行い、反転点字データB’を用意する(図9参照)。また、調整前または調整後の墨字印刷データ(余白データを含む)Pを墨字印刷データブロック232に記憶すると共に、同じく調整前または調整後の点字打刻データ(余白データを含む)Bを点字打刻データブロック233に記憶し、反転点字データB’を反転点字データブロック236に記憶する。
また、キーボード3から墨字印刷および点字打刻の指示を取得すると、印刷送りモータ121の駆動を開始し、印刷部回転速度センサ172の検出結果に応じて印刷ヘッド7を駆動することにより、墨字印刷データPに基づく墨字印刷を行うと共に、予め制御データブロック222内に記憶されているデータに基づいて、挿入するテープTの前後識別情報Dの印刷も行う。その後、墨字印刷データに基づいて(必要に応じて調整済みの)所定長さのテープ送りを行い、フルカッタ142によりテープ後端部を切断して、印刷テープ排出口22からテープTを排出する。
また、図1〜図3を参照して、引き続き(リセット操作や電源オフ操作が無い状態で)、ユーザによる手差し挿入により、短冊状に切断されたテープTが打刻テープ挿入口31に挿入されると、打刻ユニット80およびテープ送り機構60を駆動することにより、点字打刻データBまたは反転点字データB′に基づいて点字打刻を行う。そして、打刻終了後、打刻送りモータ151の駆動により、点字打刻データB等に基づく調整済みの所定長さのテープ送りを行って、打刻テープ排出口32からテープTを排出する。なお、打刻ユニット80による打刻開始は、先端検出センサ91によるテープ先端の検出をトリガとするのではなく、ユーザがキーボード3上の打刻開始キーを押下することにより手動開始させることも可能である。
ここで、図4を参照し、テープT上に形成される点字B(6点点字B)について説明する。
点字器や点字タイプライタ等で慣用されている1文字(1マス)や文字間(マス間)の仕様(以下「民間仕様」)によれば、同図に示すように、6点点字Bは、縦3個×横2個の6個の点(打刻ポイント:いわゆる「1の点」〜「6の点」と呼ばれる6個の点)で1マス201が構成され、6個の点のうちの打刻点および非打刻点のパターンにより、この1マス201で、1文字または濁点等の属性を表現するものである、例えば図4(a)は、1の点、2の点、5の点、6の点を打刻点とし、3の点、4の点を非打刻点とすることにより、文字情報「し」を表現する点字(点字データ)Bを示す図である。
なお、点字Bには、このような仮名文字や数字等を表す6点点字Bの他、漢字を表す8点点字(1マスが縦4個×横2個の点で構成される点字)も使用されている。ここでは、6点点字Bを形成する場合を例に挙げて説明するが、8点点字を形成するラベル作成装置においても本発明は適用可能である。
6点点字Bは、1マス201が縦3個×横2個の配置パターンで6個の打刻ポイント201a〜201fに分割されており、縦方向のピッチが略2.4mm、マス内の横方向のピッチが略2.1mm、マス間のピッチは略3.3mmとなっている。同図では、6個の打刻ポイント201a〜201fのうち「し」を表現すべく4個の打刻ポイント201a、201b、201e、201fが選択的に打刻されて、テープT上に例えば角の丸まった円筒形、半球形、円錐形、四角錐形等の断面形状(図4(b)参照)を有する4個の打刻凸部202a、202b、202e、202fが形成されている。なお、6点点字Bを打刻するためには、1マス201の大きさ(テープ幅方向長さ)から換算して、最低限テープ幅12mm(テープT3)が必要となっている。
また、実施形態のラベル作成装置1は、打刻ユニット80として相互に交換可能な2種類のユニットが用意されており、一方は直径が略1.4mmの小形の小打刻凸部203を形成し、他方は直径が略1.8mmの大形の大打刻凸部204を形成する。大小2種類の打刻凸部203、204は、その用途によって使い分けられるものであり、例えば、小打刻凸部203が点字Bの読み取りに慣れた者(先天盲者)向けであって、大打刻凸部204が初心者(中途失明者)向けである。
図1〜図3を参照して、さらに詳述する。キーボード3には、文字キー群3a、および各種動作モード等を指定するための機能キー群3bが配列されている。文字キー群3aは、墨字印刷や点字打刻を行うための文字情報を入力するためのものであり、JIS配列に基づいたフルキー構成となっている。また、機能キー群3bには、一般のワープロ等と同様に、処理の取り消し等のための取消キー、カーソル移動用のカーソルキー、各種選択画面における選択肢の決定やテキスト入力時の改行のための確定(エンター)キーなどが含まれる。
また、さらに機能キー群3bには、墨字印刷や点字打刻を実行させるための印刷・実行キー(印刷キー)、点字打刻部150におけるテープTの送り開始を指示する送り開始キー、手動により点字打刻を行わせる打刻開始キーの他、墨字印刷や点字打刻を行うための処理モードを選択するモードキー、墨字印刷領域(印刷配置部)Epと点字打刻領域(打刻配置部)Ebの配置を設定するレイアウトキー、その配置結果を印刷等の実行前にスクロール表示させるためのスクロールキー、テストモード設定のためのテストモードキーなどが含まれる。
モードキーによって選択される処理モードとしては、入力された文字情報に基づいて墨字印刷および点字打刻を行う第1処理モード(図8(a)参照)、入力された文字情報に基づいて墨字印刷のみを行う第2処理モード(同図(b)参照)、入力された文字情報に基づいて点字打刻のみを行う第3処理モード(同図(c)参照)があり、いずれか1つの処理モードが選択される。
ディスプレイ4は、横方向(X方向)約12cm×縦方向(Y方向)5cmの長方形の形状の内側に、192ドット×80ドットの表示画像を表示可能であり、ユーザがキーボード3から文字情報を入力して、墨字印刷データや点字打刻データを作成・編集したりする際に用いられる。また、各種エラーやメッセージ(指示内容)を表示し、ユーザに報知する。
墨字印刷部120において、カートリッジ装着部6には、ヘッドカバー20a内にサーマルヘッドから成る印刷ヘッド7が内蔵されたヘッドユニット20と、印刷ヘッド7に対峙するプラテン駆動軸25と、インクリボンRを巻き取る巻き取り駆動軸23と、テープリール17の位置決め突起24と、を備えている。また、カートリッジ装着部6の下側には、プラテン駆動軸25および巻き取り駆動軸23を回転させる印刷送りモータ121が内蔵されている。
テープカートリッジCは、カートリッジケース51内部にテープリール17とリボンリール19とを収容して構成されており、テープTとインクリボンRは同じ幅で構成されている。また、ヘッドカバー20aに差し込むための貫通孔55が形成されており、テープTとインクリボンRとが重なる部分に対応して、プラテン駆動軸25に嵌合されて回転駆動するプラテンローラ53が配置されている。また、リボンリール19から繰り出されたインクリボンRは、ヘッドカバー20aを周回して、リボンリール19に近接配置されたリボン巻き取りリール54に巻き取られるようになっている。
テープカートリッジCがカートリッジ装着部6に装着されると、ヘッドカバー20aに貫通孔55が、位置決め突起24にテープリール17の中心孔が、プラテン駆動軸25にプラテンローラ53が、巻き取り駆動軸23にリボン巻き取りリール54の中心孔がそれぞれ差し込まれ、テープTおよびインクリボンRを挟み込んで印刷ヘッド7がプラテンローラ53に当接して墨字印刷が可能になる。そして、墨字印刷後のテープTは、印刷テープ排出口22に送られる。
テープTは、裏面に粘着剤層(粘着層)が設けられた基材テープ(基材シート:情報形成層)Tbと、この粘着剤層を覆うように基材テープTbに貼付された剥離テープ(剥離シート:剥離層)Teとから構成されている。基材テープTbは、表側から、インクリボンRから感熱転写されるインクの定着性を高めた受像層と、基材テープTbの主体を為すポリエチレンテレフタレート(PET)製のフィルムで構成された基材層と、粘着剤で構成された粘着剤層と、を積層して構成されている。剥離テープTeは、基材テープTbをラベルとして使用する時まで粘着剤層に埃などが付着しないようにするためのものであって、表面にシリコン処理がなされた上質紙(実施形態のものはPET製)などで構成されている。
また、テープTは、テープ種別(テープ幅、テープ色、墨字インク色、テープ材質など)が異なる複数種のものが用意されており、この種別を指標する複数の孔(図示省略)がカートリッジケース51の裏面に設けられている。また、複数の孔に対応してカートリッジ装着部6には、これらを検出するテープ識別センサ(マイクロスイッチ)171が複数設けられており、このテープ識別センサ171の状態を検出することで、テープ種別を判別できるようになっている。なお、本実施形態では、テープ幅24mm(テープT1)、テープ幅18mm(テープT2)、テープ幅12mm(テープT3)の3種を例に挙げて説明する(図6参照)。
次に、切断部140において、フルカッタ142は、詳細は図示しないが、上下方向にスライドカット可能な斜刃のカッタ刃を有するスライド形式のもので、フルカッタモータ141を駆動源とするクランク機構を介して、カッタ刃(カッタホルダ)を、テープTの幅方向にスライド動作させるようになっている。カッタ刃がスライド動作すると、これに臨むテープTの基材テープTbおよび剥離テープTeの両方を切断、すなわちテープTをフルカットするようになっている。
また、同様に、ハーフカッタ144は、フルカッタ142と概ね同形状のスライドカット可能な斜刃のカッタ刃を有するスライド形式のもので、テープ送り上流側(テープカートリッジCに近い側)に配設され、フルカッタモータ141を駆動源とするクランク機構を介して、テープTの幅方向にスライド動作可能に構成されている。この場合、カッタ刃の突出量は、フルカッタ142の場合と異なり、基材テープTbのみをカットする突出量に調整され、カッタ刃がスライド動作すると、これに臨むテープTの基材テープTbのみを切断、すなわちテープTをハーフカットするようになっている。そして、このハーフカット(ハーフカットライン)hcにより、テープTにハーフカット部(ハーフカット領域:捨て代部)Ehが形成される(図9等参照)。
一方、後部ケース2bには、その内部に点字打刻を行うアッセンブリ(点字打刻部150)が組み込まれ、その上面は点字打刻部150(具体的には、テープ走行路70、打刻ユニット80およびテープ送り機構60)が露出するように十字状に開放されている。また、この切り欠き開口部30の右部にはユーザによりテープTが手差し挿入される打刻テープ挿入口31が形成され、左部には点字打刻後のテープTが排出される打刻テープ排出口32が形成されている。
点字打刻部150は、3個の打刻ピン41(図5(b)参照)により点字打刻を行う打刻ユニット80と、打刻テープ挿入口31に挿入されたテープTを打刻テープ排出口32に向けて送るテープ送り機構60と、テープTが搬送されるテープ走行路70とを有し、テープ送り機構60の駆動によりテープ走行路70に沿って送られていくテープTに対し、打刻ユニット80により3個の打刻ピン41を選択的に駆動することで点字Bが形成される。
次に、打刻ユニット80は、図5に示すように、テープTの裏面側に配設されると共に上記3個の打刻ピン41が組み込まれた打刻部材(打刻ヘッド)81と、テープTを挟んで打刻部材81と対向する位置で打刻ピン41を受ける打刻受け部材82とを備え、テープ走行路70の幅方向における図示下端部に固定配置されている。
打刻部材81は、テープ幅方向(同図(a)における上下方向)に沿って、2.4mmの間隔で配列された3個の打刻ピン41を備えており、6個のうち縦3個の打刻ポイント201a〜201c(または201d〜201f)に対応していると共に、ソレノイド47を駆動源とした直線運動をガイドするガイド部材45によって、テープTに対し垂直に保持されている。打刻ピン41の頭部41aは、打刻した打刻凸部202の形状が角の丸まった円筒形、半球形、円錐形、四角錐形等の断面形状(図4(b)参照)となるような形状に形成されている。
ここで、ソレノイド47によりプランジャー48が直線運動を行うと、アーム部材46が支持部材49を支点として回動し、打刻ピン41がテープTに対し垂直方向に直線運動を行う。そして、3個のアーム部材46にそれぞれ接続された3個のソレノイド47は、三角形状の角部に位置するようにそれぞれ配設されている。一方、打刻受け部材82は、3個の打刻ピン41と対向する面42aに、3個の打刻ピン41に対応する3個の打刻受け凹部43が形成されている。そして、この打刻ピン41と打刻受け部材82とにより、テープTに打刻凸部202を形成する。
また、点字打刻部150は、図6に示すように、テープTの搬送をガイドするガイド部材71、72と、テープTの先端を検出する透過型の先端検出センサ91と、テープTの前後を識別するための前後識別情報Dを検出する反射型の前後識別センサ92(検出センサ)と、をさらに備えている。前後識別情報Dとしては、図示のとおり、テープTの先端部且つ図示下端部付近に点「・」が印刷されており、これによってテープの挿入方向(前側)が指標されている。
打刻テープ挿入口31には、テープ幅の大きいものからテープT1、T2、T3(テープ幅24、18、12mm)が挿入可能であり、最大テープ幅のテープT1については上下ガイド71、72によってガイドされ、それ以外のテープT2、T3については、下ガイド部材71のみによってガイドされ、ユーザによりその先端がテープ送り機構60(送りローラ61)に到達するまで(挿入可能な位置まで)手差し挿入される。そして、キーボード3上のテープ送り開始キーの押下によりテープ送り機構60によるテープ送りが開始される。
次に、図7〜図9を参照し、ラベル作成装置1の全体処理について説明する。図7に示すように、電源キーの押下(電源オン)により処理が開始すると、まず、前回の電源オフ時の状態に戻すために、退避していた各制御フラグを復旧するなどの初期設定を行い(S10)、テープ識別センサ171(図3参照)によりテープ種別を検出し(S11)、続いて、ユーザによるキーボード3からの(またはパソコン等の外部装置からの)データ入力により文字情報が入力され、編集画面等として各種の情報が表示される(S12)。
ここで、キーボード3からのモード選択指示(モードキー入力)により(または外部装置からの指示入力により)、モード選択割込が発生すると(INTM)、処理モード選択の処理が起動され、第1処理モード(墨点併記)、第2処理モード(墨字のみ)および第3処理モード(点字のみ)のいずれかが選択される(S13)。
また、レイアウト設定指示(レイアウトキー入力)により(または外部装置からの指示入力により)、レイアウト設定割込が発生すると(INTL)、レイアウト設定の処理が起動され(S30)、テストモード設定指示(テストモードキー入力)により(または外部装置からの指示入力により)、テストモード設定割込が発生すると(INTT)、テストモード設定の処理が起動され(S31)、印刷/実行指示(印刷キー入力)により(または外部装置からの指示入力により)、印刷割込が発生すると(INTG)、実行前設定の処理が起動される(S14)。
ここで、テストモード設定(S31)では、墨字印刷や点字打刻等のテープ(処理シート)Tに対する処理(シート処理)の機能を始めとするラベル作成装置1内の各部の機能の不良・不調を検査(テスト)するための各種のテスト項目(テストモード)を設定できる。
例えば印刷テストモードを設定しておけば、事前のレイアウト設定(S30:後述)においてハーフカット領域(捨て代部)Ehの設定が為されているか否かに拘わらず、墨字印刷の度に、テープT上における墨字印刷領域(印刷配置部)Epの前方または後方または両方に所定サイズのハーフカット領域(この場合、テスト処理領域)Ehを確保して、そのテスト処理領域Ehに予め設定した定形の墨字印刷用のテストパターン(印刷テストパターン)を印刷する。
なお、この場合の印刷テストパターンは、メニューからの選択により、固定のパターンを繰り返し印刷するように設定もできるし、複数種のテストパターンを印刷の度に循環使用して印刷するように設定することもできるし、あるいは乱数等によってランダムに発生させるように設定もできる。また、テスト処理領域を墨字印刷領域Epの前方とするか後方とするか両方とするかなども、選択(指定)設定できる。
また、同様に、例えば打刻テストモードを設定しておけば、事前の設定に拘わらず、所定サイズのハーフカット領域(テスト処理領域)Ehを確保した長さのテープTが用意され、そのテープTのテスト処理領域Ehに予め設定した定形の点字打刻用のテストパターン(打刻テストパターン)を打刻する。この場合も、メニューからの選択により、固定のパターンあるいは複数種のテストパターンの循環使用あるいはランダム発生するように設定でき、また、点字打刻領域(打刻配置部)Ebの前方、後方、両方なども、設定できる。
次に、実行前設定(S14)では、実際の墨字印刷や点字打刻に際してその時点で必要とされる割付配置等の設定や各設定の最終確認等が行われる。なお、モード選択割込やレイアウト設定割込やテストモード設定割込がないまま、印刷割込が発生したときには(INTG)、デフォルトとして前回の設定のモード(初期設定では、第1処理モード、点字下段、墨点並行、各種テストモード未設定)が選択される。ただし、以下では、説明の都合上、上述のテストモード設定(S31)において、「打刻テストモード」且つ「前方」が設定されているものとする。
そして、実行前設定(S14)が終了すると、実際の墨字印刷や点字打刻の処理を開始する。すなわち、図7および図8(a)に示すように、第1処理モードの場合(S13:(a))、ハーフカットによるハーフカットライン(以下単に「ハーフカット」)hcにより、ハーフカット領域(テスト処理領域)Ehを確保し、墨字印刷部120による前後識別情報Dの印刷を行い、続いて墨字印刷領域Epに対して墨字Pの印刷(墨字印刷)を行う(S15)。
なお、印刷テストモードが設定されていた場合には、ハーフカット領域Ehをテスト処理領域として確保するとともに、印刷テストパターンを印刷し(前方の場合、実際にはその位置関係から印刷テストパターンの印刷後にハーフカットを行ってテスト処理領域とする)、墨字印刷領域(メイン処理領域)Epに対して墨字印刷を行う(S15)。
上述の墨字印刷終了後には(S15)、テープカット(フルカット)と印刷テープ排出口22からのテープTの排出を行い(S16)、ディスプレイ4上に打刻テープ挿入口31へのテープ挿入指示を表示する(S17)。なお、この指示表示は、インジケータやLEDによって行っても良い。
テープ挿入指示に従って、ユーザによりテープTが打刻テープ挿入口31に挿入(手差し挿入)されると、点字打刻部150により、まず、テスト処理領域Ehに対して打刻テストパターンCb(ここでは、1〜3の点あるいは4〜6の点に相当する縦3点1列の全てを打刻点とするパターンとする:図13(d)のCb−a参照)を打刻し、続いて点字打刻領域Ebに対して点字Bの打刻(点字打刻)を行った後(S18)、打刻テープ排出口32から打刻済みテープTを排出し(S19)、処理を終了する(S27)。
この場合、点字打刻部150では、前後識別情報Dの検出を行い、検出結果と設定されたレイアウトに応じた点字打刻方向に基づいて、テープ挿入方向が間違っている場合には、点字打刻を行わないようにしている。なお、墨字印刷と点字打刻は、同じ文字情報に基づいて実行するのではなく、異なる文字情報に基づいて実行することも可能である。
次に、第2処理モードの場合(S13:(b))、図7および図8(b)に示すように、墨字印刷部120によるテスト処理領域Ehの確保、前後識別情報Dの印刷および墨字印刷の後(S20)、テープカット・排出を行い(S21)、処理を終了する(S27)。すなわち、第2処理モードでは、装着されたテープカートリッジCから繰り出されたテープTが墨字印刷部120へ送られることによって墨字Pを印刷する。
なお、第2処理モードが選択された場合は、打刻テストモード時のテスト処理領域Ehの確保や前後識別情報Dの印刷を省略することも可能である。ただし、事前にハーフカット領域Ehの確保が設定されていた場合には確保し、また、印刷テストモードが設定されていた場合には、第1処理モードと同様に、ハーフカット領域Ehをテスト処理領域として確保するとともに、印刷テストパターンを印刷し、墨字印刷領域(メイン処理領域)Epに対して墨字印刷を行う(S20)。
次に、第3処理モードの場合(S13:(c))、最初に、打刻テストモードが設定されていない場合について説明する。この場合、まず、ディスプレイ4上に打刻テープ挿入口31へのテープ挿入指示を表示し(S24)、所用の長さにカットされたテープTが手差し挿入されると、点字打刻部150により点字打刻を行った後(S25)、打刻テープ排出口32から打刻済みテープTを排出し(S26)、処理を終了する(S27)。
なお、第3処理モードの場合も、前後識別情報Dの検出を省略することが可能であり、前後識別情報Dの検出を行うか否かを選択できるようにしても良い。この場合、手差し挿入のための短冊状のテープTを入手するために、テープ挿入指示(S24)の前に、図7および図8(c)に点線で図示のように、第1処理モードの墨字印刷の代わりの空印刷(何も印刷しないでテープ送りのみ)を行った後(S22)、テープカット・排出を行い(S23)、排出されたテープカット後のテープTを、手差し挿入用の短冊状のテープTとして利用しても良い。また、点字打刻部150の上流側にテープカートリッジCを装着し、テープカートリッジCから繰り出された長尺状のテープに点字打刻を行わせることも可能である。また、この場合も、第1処理モードの場合と同様に、点字打刻部150において、前後識別情報Dの検出結果と設定されたレイアウトの点字打刻方向に対して挿入方向が間違っている場合、点字打刻を行わないようにしている。
一方、ここでは、前述のように打刻テストモードが設定されているので、まず、空印刷において、ハーフカットhcによりハーフカット領域(テスト処理領域)Ehを確保し、墨字印刷部120による前後識別情報Dの印刷を行い、続いてテープ送りのみを行って(S22)、テープカット・排出を行うことにより(S23)、所用の長さのテープTを入手した後、テープ挿入指示を表示する(S24)。続いて手差し挿入されると、点字打刻部150により、まず、テスト処理領域Ehに対して打刻テストパターンCbを打刻し、続いて点字打刻領域(メイン処理領域)Ebに対して点字打刻を行った後(S25)、打刻テープ排出口32から打刻済みテープTを排出し(S26)、処理を終了する(S27)。
次に、レイアウト設定(S30)では、上述したテストモード設定(S31)の結果のほか、テープ幅検出結果(S11)および処理モード選択結果(S13)に基づいて、主な設定として、テープT上における墨字印刷領域(印刷配置部)Epや点字打刻領域(打刻配置部)Ebの相対位置や(図9等参照)、各配置部の長さ(印刷配置部長さPL、打刻配置部長さBL、共通配置部長さCL等)が設定され(図10等参照)、その他、墨字印刷の文字サイズなど、一般的なテープ印刷装置やワープロ等と同様の設定が行われる。
そして、特に第1処理モード(墨点併記)の場合、図9に示すように、テープ幅の検出結果が24mm(テープT1)の場合は(同図(a)参照)、墨字印刷領域Epが上段,点字打刻領域Ebが下段(a―1:以下「点字下段」)、または墨字印刷領域Epが下段,点字打刻領域Ebが上段(a―2:以下「点字上段」)のいずれかのレイアウトが選択される。なお、テープTの上下は、前後識別情報Dをテープ挿入方向(左向き)とし、且つ情報形成面を表側としたときの上下を指すものである。
また、テープ幅18mm(テープT2)の場合も(図9(b)参照)、点字下段(b―1)、点字上段(b―2)のいずれかが選択されることとなるが、この場合、テープ幅に合わせて墨字印刷領域Epのテープ幅方向長さが短くなる。なお、これらのテープT1やテープT2の場合、墨字と点字とを並行に配置するレイアウト(以下「墨点並行」)以外に、墨字と点字とを重ねるレイアウト(以下「墨点重ね」)を選択して設定できるようになっている。
なお、テープ幅12mm(テープT3)の場合は(図9(c)参照)、テープ幅が点字1マス201の大きさ(テープ幅方向長さ)を打刻可能な最小の長さであるため(図4(a)参照)、点字上段・下段の選択、墨点並行/重ねの選択・設定に拘わらず、墨字印刷領域Epと点字打刻領域Ebが重なり合ったレイアウトのみとなる。
ここで、実際に作成されるラベルの例を示しておく。まず、例えば1行の文字(キャラクタ)列「ABC」が入力されたテキスト編集状態で、印刷キーが押され、印刷割込が発生すると(INTG)、例えばテープ幅12mm(テープT3)で第2処理モード(墨字のみ)が選択されていたときには、例えば図10(a)に示すように、テスト配置部長さHLのテスト処理領域Ehを確保し、印刷配置部長さPL(=2Mp+PtL(Mp:余白長さ、PtL:実印刷部長さ))の墨字画像(墨字印刷データ)Gp0に従って墨字印刷の後(S20)、ラベル長さRL=HL+PLにテープカット(フルカット)後、印刷テープ排出口22からテープTを排出し(S21)、処理を終了する(S27)。この場合、墨字のみなので、そのまま墨字印刷結果のラベル長さRLのラベルLp0となる。
また、第3処理モード(点字のみ)が選択されていたときには、前述のように、空印刷〜テープT排出により、テスト配置部長さHLのテスト処理領域Ehを確保し、打刻配置部長さBL(=2Mb+BtL(Mb:余白長さ、BtL:実打刻部長さ))との和となるラベル長さRL(=HL+BL)にテープカットしてテープTを入手した後(S22〜S23)、テープ挿入指示を表示する(S24)。テープTが手差し挿入されると、例えば図10(b)に示すように、打刻テストパターン画像(打刻テストパターンデータ)Gbtに従って、テスト処理領域Ehに対して打刻テストパターンの打刻を行うとともに、点字画像(点字打刻データ)Gb0に従って、点字処理領域(メイン処理領域)Ebに対して点字打刻を行って(S25〜S26)、処理を終了する(S27)。この場合、点字のみなので、そのまま点字打刻結果のラベル長さRLのラベルLb0となる。
なお、ここでは、点字によって文字列「ABC」を表現するため、1マス目は外字を表す外字符(打刻点:5、6)、2マス目が大文字を表す大文字符(打刻点:6のみ)、3〜5マス目が、それぞれ、a(打刻点:1のみ)、b(打刻点1、2)、c(打刻点:1、4)の、5マスで表現することになり、文字数(この場合、マス数)Nb=5となる。
また、第1処理モード(墨点併記)が選択されていたときには、図10(a)の印刷配置部長さPLの墨字画像Gp0を、必要に応じて打刻配置部長さBLとの間で長さを調整し、長さ調整結果の共通配置部長さCLまで拡張して(ここでは不要)、テスト配置部長さHLのテスト処理領域Ehを確保し、調整後の印刷配置部長さPL(=共通配置部長さCL)の墨字画像Gp0により墨字印刷を行った後(図7のS15〜S16)、テープ挿入指示を表示し(S17)、テープTが手差し挿入されると、同図(b)の打刻テストパターン画像Gbtの打刻テストパターンの打刻を行い、点字画像Gb0の点字打刻を行って(S18〜S19)、処理を終了する(S27)。これにより、同図(c)の外観(画像)G00のような墨点併記のラベル長さRL(=HL+CL)のラベルL00を作成できる。
上述のように、本実施形態のラベル作成装置1では、各種のテストモードを設定でき、例えば打刻テストモードを設定したときには、テープ(処理シート)Tの処理領域をハーフカットhcによりハーフカット領域(テスト処理領域)Ehと点字打刻領域(メイン処理領域)Ebとに区分し、点字打刻領域Ebに点字を打刻(シート処理)すると共に、テスト処理領域Ehに打刻テストパターンCbを打刻(テスト処理)する。この場合、点字打刻領域Ebを貼付部分として剥離テープTeから剥がして点字ラベルとして貼付対象物に貼ることができると共に、打刻テストパターンCbが正常に打刻されているか否かを確認することにより、打刻機能をテストできる。
すなわち、ハーフカットにより区分された処理領域のうちのメイン処理領域Ebに点字打刻(シート処理)を行うに際して、その点字打刻の機能を利用してそれ自体のテスト処理をテスト処理領域Ehに対して行うので、交換時期(寿命)の予測等のためだけのカウンタ等の特別な機構を要することがない。また、メイン処理領域Ebには点字打刻が行われるので、テスト処理のためだけにテープ(処理シート)Tを使用することがない。このため、テープTの無駄を軽減しつつ、テスト処理の結果に基づいて容易に保守できる。
なお、図10で上述のラベルL00は、テープ幅12mmのテープT3を利用したものであるが、図11に示すように、テープ幅24mm(テープT1)に墨字画像Gp0および点字画像Gb0に基づいて、墨点並行(並記)且つ点字下段(下点字)で印刷や打刻を行ってラベルL10を作成する場合(同図(a))、テープ幅18mm(テープT2)に、墨字画像Gp1、点字画像Gb0に基づいてラベルL11を作成する場合(同図(b))、テープT1に大きな(文字高の大きな)墨字画像Gp2に点字画像Gb0が重なるように、墨点重ね(重記)で印刷や打刻を行ってラベルL12を作成する場合(同図(c))、同様に、テープT2に墨字画像Gp3、点字画像Gb0に基づいてラベルL13を作成する場合(同図(d))、などにおいても、点字打刻(シート処理)と共に、打刻テストパターンCbを打刻(テスト処理)することにより、打刻機能をテストでき、各点字ラベルを剥がして貼付対象物に貼ることができる。
また、図12に示すように、点字上段(上点字)の場合についても、同様にして、点字打刻領域(メイン処理領域)に対する点字打刻(シート処理)と共に、打刻テストパターンCbをテスト処理領域Ehに対して打刻(テスト処理)することにより、打刻機能をテストでき、各点字ラベルL20〜L23を剥がして貼付対象物に貼ることができる。ただし、この場合、図12で前方に設けられたテスト処理領域Ehは、処理上、図9で前述のように、点字打刻部150の打刻ユニット80に対して、テープ送りの後方に位置するので(図9(a−2)、同(b−2)参照)、点字打刻後に打刻テストパターンCbの打刻を行う。
また、上述の各例では、点字打刻領域(メイン処理領域)Ebの前方にテスト処理領域Ehを確保したが、後方に設定した場合、図13に示すように、例えば図11(a)のラベルL10に対応して図13(a)のラベルL30、図12(a)のラベルL20に対応して図13(b)のラベルL31、図10(c)のラベルL00に対応して図13(c)のラベル32が作成される。
これらのうち、図13(b)の場合のみ、テスト処理領域Ehが、点字打刻部150の打刻ユニット80に対して、テープ送りの前方に位置するように手差し挿入されて、打刻テストパターンの打刻後に点字打刻を行い、他の2つの場合、すなわち図13(a)(c)の場合には、テープ送りの後方に位置するように手差し挿入されて、点字打刻後に打刻テストパターンの打刻を行う。なお、前方や後方のみでなく、両方にテスト処理領域を設定しても良い。
また、上述の各例では、打刻テストパターンCbとして、図13(d)に示すパターンCb−aを固定的に利用したが、例えば打刻ユニット80の縦3点の打刻ピン41およびそれを駆動するソレノイド47等(以下「打刻ピン41等」:図5、図6参照)のうちの特定の打刻ピン41等による打刻点(が他の点に悪影響が与えないか等)をテストするパターン(Cb−b〜dのいずれか)を固定的に利用したり、特定の打刻ピン41等による非打刻点(が他の点に悪影響されないか等)をテストするパターン(Cb−e〜fのいずれか)を固定的に利用したりすることもできる。
また、これらのうちの複数種のパターン、例えばCb−b〜d(打刻点1点)、Cb−e〜f(非打刻点1点)、Cb−a〜d(基本型+打刻点1点)、Cb−a+Cb−e〜f(基本型+非打刻点1点)、またはCb−a〜f(全てのパターン)を循環使用あるいはランダム発生させて利用することもできる。また、1回の点字打刻(の1つのテスト処理領域Eh)に対して、複数種のパターンの集合による打刻テストパターンとすることもできる。
また、打刻テストパターンであることを明記するために、例えば図14(a)に示すラベルL40のように、墨字印刷により例えば「テスト」等と印刷しておいても良い、また、テスト処理領域Ehは、メイン処理領域(打刻印刷領域)Ebを剥離テープTeから剥がすときに把持する部分となり、剥がした後には、通常、いわゆる捨て代として廃棄されるが、テスト処理の結果物でもあるので、例えばテスト結果のラベル等として台帳に貼って保管し、管理等に役立てても良く、この場合、さらに処理シートが有効活用(無駄が軽減)される。また、この場合、同図(b)に示すラベルL41のように、そのテスト処理の日付を印刷等しておけば、テスト結果の経過等を管理しやすくなる。また、打刻テストパターンCbのイメージを示す(例えば幅方向に3個の●の)墨字印刷を行って、実際に正常な打刻状態を認知させることもできる。
また、上述の各例では、主に打刻テストモードについて説明したが、前述のように、印刷テストモードも設定できるので、この場合、1文字を画像のドットマトリクスとして見たときの各ドット(各画素)に対して、上述の打刻点・非打刻テンと同様に、(固定的、循環的あるいはランダムに)パターンを発生させて印刷しても良いし、その他、一般的なワープロ等で使用される各種のテストパターンと同様のものを設定できるようにしても良い。
また、上述では、テストモード設定(S31)において、打刻テストモードや印刷テストモードなどを設定するものとしたが、共通する印刷・打刻(シート処理)テストモード等として設定しておいて、例えば第1処理モード(墨点併記)のときには、墨字と点字の双方のテスト処理を行い、第2処理モード(墨字のみ)のときには、墨字のテスト処理のみ、第3処理モード(点字のみ)のときには点字のテスト処理のみ、のように、モード選択結果に従ってテスト処理を行うようにしても良い。
また、上述の実施形態では、実際の墨字印刷や点字打刻に先立って、テスト処理を行うか否かをテストモードによって設定したが、その設定によりテスト処理領域を使い分けることもできる。例えば印刷テストモードが設定されていない場合の墨字印刷のときに、打刻テストパターンを打刻したり、その逆に打刻テストモードが設定されていない場合の点字打刻のときに、印刷テストパターンを印刷するなど、そのときのシート処理と異なる他のテスト処理を行っても良い。また、この場合の他のテスト処理として、例えば内部クロックやタイマの値、あるいは各種レジスタ等の内部設定値等を印刷あるいは打刻する、などとしても良い。また、テストモードが設定されていないときには、確保するテスト処理領域の大きさを変えてメイン処理領域と同様のシート処理を行って、いわゆる連続墨字印刷や連続点字打刻のように使用することもできる。
また、上述の実施形態では、テープTを処理シートとし、その長手方向をハーフカットにより区分したが、テープ幅方向を区分することもできる。また、処理シートもテープ状のものばかりでなく、各種形状のものを利用でき、このため、本発明は上述の実施形態のラベル作成装置1のような形態のものばかりでなく、粘着層を有する基材シートと粘着層を覆う剥離シートから成るものであれば(ハーフカットを行えるものであれば)、他の各種形態の装置にも適用できる。また、これらの場合、ハーフカット(ライン)hcは上述の実施形態のような直線ばかりでなく、曲線を含む各種形態(記号や文字等の輪郭線のようなものを含む)のハーフカットでも良い。
また、上述した実施形態において採用されたシート処理装置としての機能あるいは各種処理方法(シート処理方法など)は、上述のラベル作成装置1ばかりでなく、プログラム処理可能な各種の装置によって処理されるプログラムとして適用でき、その種のプログラムを記憶するための記憶媒体にも適用でき、この種のプログラムを記憶しておいて、あるいは記憶媒体等から読み出して、実行することにより、剥離・貼付可能なハーフカット付の処理シートに対するシート処理を行うに際して、特別な機構を設けることなく容易に保守ができ、且つ処理シートの無駄を軽減できる。
また、上記の記憶媒体としては、CD−ROM、フラッシュROM、メモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック等)、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスクおよびフレキシブルディスク等を利用することができる。もちろん、その他、要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
実施形態に係るラベル作成装置の外観斜視図。 図1のラベル作成装置の開蓋状態の外観斜視図。 図1のラベル作成装置の制御系の概略ブロック図。 6点点字の説明図および打刻凸部の断面図。 打刻ユニットの平面図および断面図。 点字打刻部におけるテープの搬送を説明する説明図。 ラベル作成装置の全体処理のフローチャート。 図7の処理モードに関する補足説明図。 図7のテープ幅の相違に関する補足説明図。 墨字画像、点字画像、打刻テストパターン画像およびラベルの例を示す説明図。 テープ幅が異なる他の例を示す、図10と同様の説明図。 点字の位置が上段の他の例を示す、図11と同様の説明図。 テスト処理領域が後方の他の例を示す、図11と同様の説明図および打刻テストパターンの他の例を示す説明図。 テスト処理領域の他の例を示す、図10と同様の説明図。
符号の説明
1…ラベル作成装置(シート処理装置) 2…装置ケース 3…キーボード 4…ディスプレイ 7…印刷ヘッド 110…操作部 120…墨字印刷部 140…切断部 142…フルカッタ 144…ハーフカッタ 150…点字打刻部 170…検出部 180…駆動部 200…制御部 B…点字 BL…打刻配置部長さ C…テープカートリッジ CL…共通配置部長さ Eb…点字打刻領域(打刻配置部、メイン処理領域) Ec…共通処理領域(共通配置部) Eh…ハーフカット領域(テスト処理領域) Ep…墨字印刷領域(印刷配置部、メイン処理領域) Gxx…画像 hc…ハーフカットライン Lxx…ラベル P…墨字 PL…印刷配置部長さ T、T1、T2、T3……テープ(処理シート)

Claims (10)

  1. 一面に粘着層を有する基材シートおよび前記粘着層を覆う剥離シートから成り且つ前記基材シートのみをカットするハーフカットによってメイン処理領域とそれを剥がしたときの捨て代領域とが区分された処理シートに対して、墨字印刷および点字打刻の少なくとも一方から成るシート処理を行うシート処理方法であって、
    前記メイン処理領域に対して前記シート処理を行うに際して、前記シート処理の機能をテストするテストパターンに基づいて、前記捨て代領域に対してテスト処理を行うことを特徴とするシート処理方法。
  2. 一面に粘着層を有する基材シートおよび前記粘着層を覆う剥離シートから成る処理シートに対して、墨字印刷および点字打刻の少なくとも一方から成るシート処理を行うシート処理方法であって、
    前記基材シートのみをカットするハーフカットによってメイン処理領域とそれを剥がしたときの捨て代領域とを区分するハーフカット工程と、
    前記メイン処理領域に対して前記シート処理を行うに際して、前記シート処理の機能をテストするテストパターンに基づいて、前記捨て代領域に対してテスト処理を行うテスト処理工程と、
    を備えたことを特徴とするシート処理方法。
  3. 前記シート処理が前記点字打刻であることを特徴とする、請求項1または2に記載のシート処理方法。
  4. 前記点字打刻は、前記処理シートを点字の横方向に送りながら、前記点字の縦1列に並ぶ複数の点に対応する複数の打刻ピンを駆動して、実行されるものであり、
    前記テストパターンには、前記複数の打刻ピンの全てを同時に駆動する全点同時打刻パターン、前記複数の打刻ピンのいずれか1のみを駆動する1点単独打刻パターン、および、前記複数の打刻ピンの全てを1ピンずつタイミングをずらして駆動する全点随時打刻パターン、のいずれかが含まれることを特徴とする、請求項3に記載のシート処理方法。
  5. 前記処理シートはテープであることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載のシート処理方法。
  6. 前記シート処理に先立ち、前記テスト処理を行うか否かを設定する設定工程を備えることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載のシート処理方法。
  7. 一面に粘着層を有する基材シートおよび前記粘着層を覆う剥離シートから成り且つ前記基材シートのみをカットするハーフカットによってメイン処理領域とそれを剥がしたときの捨て代領域とが区分された処理シートに対して、墨字印刷および点字打刻の少なくとも一方から成るシート処理を行うシート処理装置であって、
    前記メイン処理領域に対して前記シート処理を行うシート処理手段と、
    前記シート処理手段に、前記シート処理を行うに際して、前記シート処理の機能をテストするテストパターンに基づいて、前記捨て代領域に対するテスト処理を行わせるテスト処理手段と、
    を備えたことを特徴とするシート処理装置。
  8. 一面に粘着層を有する基材シートおよび前記粘着層を覆う剥離シートから成る処理シートに対して、墨字印刷および点字打刻の少なくとも一方から成るシート処理を行うシート処理装置であって、
    前記基材シートのみをカットするハーフカットによってメイン処理領域とそれを剥がしたときの捨て代領域とを区分するハーフカット手段と、
    前記メイン処理領域に対して前記シート処理を行うシート処理手段と、
    前記シート処理手段に、前記シート処理を行うに際して、前記シート処理の機能をテストするテストパターンに基づいて、前記捨て代領域に対するテスト処理を行わせるテスト処理手段と、
    を備えたことを特徴とするシート処理装置。
  9. 請求項1ないし6のいずれかに記載のシート処理方法を実行可能なことを特徴とするプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを、プログラム処理可能な装置によって読出可能に記憶することを特徴とする記憶媒体。
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