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JP2006050997A - 被覆食品の製造装置 - Google Patents

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JP2006050997A JP2004236765A JP2004236765A JP2006050997A JP 2006050997 A JP2006050997 A JP 2006050997A JP 2004236765 A JP2004236765 A JP 2004236765A JP 2004236765 A JP2004236765 A JP 2004236765A JP 2006050997 A JP2006050997 A JP 2006050997A
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Tetsuya Matsuno
徹也 松野
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MATSUAI SERVICE ENGINEERING KK
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Abstract

【課題】被覆食材(例えばマンナン糊)皮膜が封止端部で強く、保管や運搬の流通段階や、煮物等の調理段階で被覆食材皮膜が破損して、中身食材が飛び出してしまうと言うような不具合が存在せず、良好な出来映え品質の保証がなされた被覆食品を製造し得る被覆食品の製造装置を提供すること。
【解決手段】一軸偏心ねじポンプにおいて、駆動部に正転又は逆転可能な駆動モータを配設し、ポンプ部と、吐出部との周囲に、所定距離の空間を離間して覆設させた、側面に流動性被覆食材供給口を有する被覆食材供給用ハウジングと、この被覆食材供給用ハウジングの下方端部に中身食材用ノズルを覆うように設けられた被覆食材用ノズルと、この被覆食材用ノズルの直下に配設された、カッタを有する被覆分包部とを含むことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、被覆食材(例えばマンナン糊)皮膜にてハム、ハンバーグ等の食肉加工品や、蒲鉾、ソーセージ等の魚肉加工品等の中身食材の周囲を包んでなる被覆食品(例えば食材入り蒟蒻食品)の製造装置に関する。
従来、この種のものとして、中身食材の周囲を、マンナン(蒟蒻生芋を沸騰させるか、蒟蒻生芋の精粉を水又は温水に溶かすことにより得られるもの)に、アルカリ性凝固材(炭酸ナトリュウム、炭酸カルシュウム、水酸化カルシュウム等のアルカリ性凝固材)を所定量加えて撹拌させながらできるペースト状の蒟蒻糊(いわゆるマンナン糊)である被覆食材で包囲した被覆食品を製造する装置として、次のようなものがある。
(例えば、特許文献1や特許文献2を参照)。
特許3403639号公報 特開2002−238533号公報
前掲の特許文献1の特許3403639号公報においては、豆腐、サラダ等柔らかい食材の外表面をマンナン糊皮膜で包み込むための製造装置において、流動性を有する食材を貯留する食材ホッパーに食材供給管を連接し、流動性を有するマンナン糊を貯留するマンナン糊ホッパーにマンナン糊供給管を連接し、前記ニ本の供給管の先端ノズル部において、食材供給管が内方に位置し、マンナン糊供給管が外方に位置するように両供給管を二重管構造に形成するとともに、両供給管の先端ノズル部を可撓性と復元性のあるホースで下端面を面一に形成し、両ホース先端の隙間寸法をマンナン糊皮膜の厚さ寸法に相当するように形成し、かつ両供給管の出口付近に筒状で連続排出されるマンナン糊皮膜を横断状にカットして封止するカット封止機構を取付け、押圧具にて先端ノズル部のホースを間欠的に押し曲げて、個別のマンナン被覆食品として絞り切るように切断して、下方に設けた加熱温水を貯留した炊き上げタンク内に落下させて、被覆食品を製造する装置である。(カット封止機構の押圧具に代えて切断刃を有する切断ローラ使用でも同様である。)
この特許文献1によれば内側のノズル先端から連続排出され、内部に包み込まれる食材は、押圧具にてマンナン糊皮膜を介して外側から絞り切るように切断され、マンナン糊の糊質により切り口部の封止がなされる。しかし、この被覆食品の切り口部端部では食材の切断は徐々におこなわれるために、食材とマンナン糊とが交じり合っている部分が外方まで存在する。このことは、マンナン糊皮膜が封止されているとはいえ、端部の接着部分に食材があるために接着の弱い部分が存在する。このために被覆食品は、保管や運搬の流通段階や、煮物等の調理段階等において、マンナン糊皮膜が破損して、内部の包み込まれた食材が外に飛び出してしまうおそれがあり、被覆食品の出来映え品質上の不具合が存在する。
次に、前掲の特許文献2の特開2002−238533号公報においては、流動性の食材を内側の供給管のノズルから、流動性の被覆材を外側の供給管のノズルから同時に送出するように、内外の供給管を二重構造に形成し、両供給管の各々のノズル部の隙間寸法が、被覆材の被覆厚さ寸法に相当するように形成され、前記被覆材供給管のノズルにカット封止手段が備えられ、このカット封止手段は、被覆材供給管のノズルに設けられた外筒と、この外筒の内側に設けられた可撓性の内筒と、これら外筒と内筒との間の間隙にエアを供給して内筒を縮径することにより、被覆材供給管のノズルから送出される被覆材を横断状にカットして封止し、前記食材供給管のノズルから供給された食材の外表面を被覆材で包み込んでなる被覆食品の製造装置である。
この特許文献2の特開2002−238533号公報において、前記食材供給管のノズルの出口を開閉可能とする開閉弁を設けて、所定量の食材を送り出せるようにしている。しかし、食材ノズルの出口の開閉弁の開閉動作は、流動性の食材の抵抗に抗して動作するので、出口の閉止に時間遅れが生じる。この状態で、エアを供給して前記内筒を縮径することにより、被覆材供給管のノズルから送出される被覆材を横断状にカットして封止する。ここでも、前記特許文献1で述べたのと同様に、この被覆食品の切り口端部では食材の供給は徐々におこなわれ続くために(漏れるため)、食材とマンナン糊とが交じり合っている部分が外方まで存在する。このことは、マンナン糊皮膜が封止されているとはいえ、端部の接着部分に食材があるためにマンナン糊皮膜の接着の弱い部分が存在する。このために被覆食品は、保管や運搬の流通段階や、煮物等の調理段階等において、マンナン糊皮膜が破損して、内部の包み込まれた食材が外に飛び出してしまうおそれがあり、被覆食品の出来映え品質上の不具合が存在する。図4に示すように、その機構上、食材の供給初めでは、徐々に供給量が増加し、最大量となり、供給終わりでは、徐々に供給量が減少し終に零となるように食材の供給量が時間的に変化して食材の横断面が均一にならないという問題点があった。
本発明の目的は、連続排出される被覆食材(例えばマンナン糊)皮膜を横断状にカットして封止する。この場合に、中身食材供給管のノズルから所定量の中身食材を送出した後に、中身食材の送出動作を確実に停止させた後に、連続排出される被覆食材(例えばマンナン糊)皮膜を横断状にカットして、切り口端部では中身食材と被覆食材(例えばマンナン糊)とが交じり合っているような部分が全く存在せず、完全に切り口部を封止してあり、被覆食材(例えばマンナン糊)皮膜が封止端部で強く、保管や運搬等の流通段階や、煮物等の調理段階で被覆食材(例えばマンナン糊)皮膜が破損して、内部に包み込まれた中身食材が飛び出してしまうと言うような不具合が存在せず、良好な出来映え品質の保証がなされた被覆食品を製造し得る被覆食品の製造装置を提供することにある。
駆動部と、吸込口を有するハウジング内に、一端に一方の自在継手を介して前記駆動部の駆動軸に接続し、他端に他方の自在継手を介して雄ねじ状のロータに接続された中間軸とを有する吸込部と、断面円形素材製の前記雄ねじ状のロータを中子とし、断面長円形の雌ねじ状のステータとを有するポンプ部と、中身食材用ノズルを有する吐出部とを備え、
前記駆動部に正転又は逆転可能な駆動モータを配設し、前記ポンプ部と吐出部との周囲に所定距離の空間を離間して覆設させた、側面に流動性被覆食材供給口を有する被覆食材供給用ハウジングと、この被覆食材供給用ハウジングの下方端部に前記中身食材用ノズルを覆うように設けた被覆食材用ノズルと、この被覆食材用ノズルの直下に配設された、カッタを有する被覆分包部とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、被覆食材(例えばマンナン糊)皮膜にてハム、ハンバーグ等の食肉加工品や、蒲鉾、ソーセージ等の魚肉加工品等の中身食材の周囲を包んでなる被覆食品(例えば食材入り蒟蒻食品)の製造装置において、中身食材供給装置に一軸偏心ねじポンプを採用することにより、中身食材供給管のノズルから所定量の中身食材を送出した後に、中身食材の送出動作を確実に停止させた後に、連続排出される被覆食材(例えばマンナン糊)皮膜を横断状にカットして、切り口端部では中身食材と被覆食材(例えばマンナン糊)とが交じり合っているような部分が全く存在せず、完全に切り口部を封止してあり、被覆食材(例えばマンナン糊)皮膜が封止端部で強く、保管や運搬等の流通段階や、煮物等の調理段階で被覆食材(例えばマンナン糊)皮膜が破損して、内部に包み込まれた中身食材が飛び出してしまうと言うような不具合が存在せず、良好な出来映え品質の保証がなされた被覆食品を製造し得る。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る一軸偏心ねじポンプ5を用いた被覆食品の製造装置の正面図(一分破断面)である。図2は図1の右側面図である。被覆分包支持台50は、移動用足車を下部に有する基台51上にテーブル52を設け、テーブル52面上の奥側に主柱53が立設され、この主柱53の中程にポンプ取付ブラケット55が設けられ、このポンプ取付ブラケット55に一軸偏心ねじポンプ5が、ねじ7a,7b及び16aにて取付けられている。一軸偏心ねじポンプ5の中身食材供給口である吸込口17に中身食材供給管18を介して中身食材用ホッパ57を設けている。ここで中身食材用ホッパ57と中身食材供給管18との間に撹拌混合筒を設けて中身食材を撹拌混合しても良い。図1では後述する一軸偏心ねじポンプ5内の吸込部15の中間軸22やロータ26とステータ27間通過時に中身食材が撹拌混合される機能があり省略している。ところで、前記テーブル52面上には、前記主柱53近傍からテーブル52の前方へ張出してベルトコンベア59が設けられていて、上方の一軸偏心ねじポンプ5の被覆分包部35(後述する。)から落下する被覆食品45(図1中では縦断面にて示してある。)を受止めて、前方に配置してある収容器61内に被覆食品45を搬送する。この収容器61は、ヒータ(図示せず)を備えていて必要に応じて内部の水を加熱し、加熱温水に出来る。
そして、撹拌混合装置65において、その一端の上方に被覆食材用ホッパ66を配管接続した撹拌混合筒67が設けられ、この撹拌混合筒67の他端にはギヤポンプ68が配管接続されており、更に、このギヤポンプ68は被覆食材供給管38を介して、前記一軸偏心ねじポンプ5の被覆食材供給口37に接続されている。そして、撹拌混合装置65の上部右後方に、制御部内蔵の操作部70が設けられている。
図3は、一軸偏心ねじポンプ5の縦断面図である。この一軸偏心ねじポンプ5の主要部は、特開昭62−29781号公報に開示されているものと原理的には同一である。そして、一軸偏心ねじポンプ5は、駆動部6と、吸込部15と、ポンプ部25と、中身食材用の吐出部30と、被覆分包部35とから成る。駆動部6のモータ12は正回転及び逆回転可能なモータであれば、例えばステップモータでもよい。駆動部6のモータ12を逆回転させると吸込部15と吐出部30とにおいて、搬送される物質(中身食材47であり、一種の粘性流体とも言える。)が逆流する。駆動部6は、駆動部ハウジング7の内部に駆動軸8が玉軸受10、10により支承され、駆動軸8の上端部では連結パイプ11とねじ11aとにより、駆動モータ12のモータシャフト12aに接続されている。駆動モータ12はモータ取付ブラケット13にねじ13aにて固着されている。駆動軸8の下方部では、メカニカルシール9、9が装着され、更に、下端部では、自在継手20を介して中間軸22に連結されている。そして駆動部ハウジング7の下端部において、駆動部ハウジング7の凸部が吸込部15の中身食材供給用ハウジング16の上端の凹部に印籠嵌めとなっており、その外側表面部では互いにフランジ部を設けて、この駆動部ハウジング7の下端と中身食材供給用ハウジング16の上端とを、ねじ7a、7bにて固着している。そして右方のねじ7aはモータ取付ブラケット13の下端部を共留めしている。そして、更に中身食材供給用ハウジング16のフランジ部の下端面は前記ポンプ取付ブラケット55の上方の突出部の上面にねじ7a、7bにて固着されている。ポンプ取付ブラケット55は上方の突出部の面と下方の突出部の面とを備えていて、互いにこの両突出部の上面にて一軸偏心ねじポンプ5を支持している。
吸込部15は、上方に位置する駆動部6と下方に位置するポンプ部25とを接続している中身食材供給口である吸込口17を有する中身食材供給用ハウジング16を有し、内部には、両端が夫々自在継手20、21で駆動軸8とロータ26とに連結される中間軸22が配置されている。中身食材供給口である吸込口17の先端には、フランジ部を設けて、中身食材供給管18のフランジ部とを、ねじ18aにて連設している。
ポンプ部25は、内側にステータ用ハウジング28を、外側に被覆食材供給用ハウジング36を有する二重構造になっている。このステータ用ハウジング28の上端凸部と前記中身食材供給用ハウジング16の下端凹部とでは印籠嵌めとなっており、更にそのステータ用ハウジング28の上端部の外側表面部にはフランジ部が設けられており、そのフランジ部の上面側には前記中身食材用ハウジング16の下端部の外側表面部のフランジ部が載置され、そのステータ用ハウジング28の上端部のフランジ部の下面側には、被覆食材供給用ハウジング36の上端部のフランジ部とを重ねて前記ポンプ取付ブラケット55の下の突出部の上面に載置して、ねじ16aにて共留めしている。この様にして、前記吸込部15を挟むような状態で、前記ポンプ取付ブラケット55の上下の突出部の面にて、一軸偏心ねじポンプ5が取付支持されている。そして内部にロータ26とステータ27とを有するステータ用ハウジング28の下端部には、中身食材用の吐出部30が被着され、この中身食材用の吐出部30は、下方に向けてテーパ状に絞られて、先端部にて漏斗状の中身食材用ノズル31が形成されている。この漏斗状の中身食材用ノズル31の下端は被覆分包部35の被覆食材用ノズル39内の中心部に向けて垂下している。
ポンプ部25には、円形断面の金属製素材の中心が回転軸心に対して所定距離偏心した雄ねじ状ロータ26が、長円形断面を有しピッチがロータ26のピッチの2倍である雌ねじ状の内面27aを形成したステ−タ27内に、ステ−タ27の軸心と所定距離だけ偏心するように装着されている。
このような構成のポンプにおいて、駆動軸8に回転が与えられると、ロータ26は回転軸心を中心として回転(自転)する。ところがロータ26の断面中心は、回転軸心から所定距離だけ偏心しているのに対し、ステ−タ27はポンプ部25のポンプ部用ハウジング28に固定されているために、ロータ26は自由に回転できず、ステ−タ27の反力を受けて、ロータ26の回転軸心がステ−タ27の軸心を中心とするロ−タ26の自転と逆の方向への回転(公転)を与えられる。従って、ロータ26の任意点における横断面は、ステ−タ27の長円形の雌ねじ状の内面27aの平行な二面で拘束されながら、この長円形の横断面内で往復運動をする。このロータ26の運動によって、吸込口(中身食材供給口)17から供給され、搬送される物質(一種の粘性状流体とでも言える)である中身食材47が加圧され吐出部30の漏斗状の中身食材用ノズル31から吐出される。
被覆分包部35において、被覆食材供給用ハウジング36の外側上端部に設けられたフランジ部と、前記吸込部15の中身食材供給用ハウジング16及びポンプ部25のステータ用ハウジング28とのフランジ部とを、前記ポンプ取付ブラケット55の下方の突出部の面に積重ねて、ねじ16aにて共留めしていることは前述した。被覆食材供給用ハウジング36の内側上端部には、つば部を設け、前記ステータ用ハウジング28の外周表面に当接させて、ステータ用ハウジング28の外周表面と、被覆食材供給用ハウジング36の内周側面との間の空間を確保して、被覆食材通路としている。被覆食材供給用ハウジング36の側面に被覆食材供給口37を設け、被覆食材供給口37の先端には、フランジ部を設けて、被覆食材供給管38のフランジ部とを、ねじ37aにて連設している。
被覆食材供給用ハウジング36の外側下端部に設けられたフランジ部と、前記中身食材用ノズル31を下方から覆うようにして漏斗状の被覆食材用ノズル39の上部フランジ部の上端面とを当接させて、その下方から左右対称的に、カッタ取付板40の上端折り曲げ部をあてがい、ねじ40aにて取付けてある。即ち、漏斗状の被覆食材用ノズル39は、前記中身食材用ノズル31の下面側とにおいて、被覆食材46の通路となる所定の間隔を空けて、且つ、各ノズルの中心を合致させて、下方から前記中身食材用ノズル31を覆うようにねじ40aにて取付けられている。
左右対称的に配置されたカッタ取付板40の下端折り曲げ部には、プランジャ43の先端にカッタ41を有するソレノイド42が、ねじ42a、42aにて左右対称的に対向配置されている。そして、中身食材47が被覆食材46に被覆されて、被覆食材用ノズル39先端から圧送されて出現した時に、制御部の信号によりソレノイド42が励磁されてプランジャ43とカッタ41とが実線矢印方向に動作して、左右のカッタ41,41が当接して、内部に被覆された中身食材47を一個分被覆している被覆食材46を、分包切断し、被覆食品45として下方に落下させ、その間に内部のばねによりカッタ41,41とプランジャ43、43は点線矢印方向に戻り、次の被覆分包に備えて待機状態となる。
図1、図2、図3を参照して、本発明に係る一軸偏心ねじポンプ5を用いた被覆食品45の製造装置の動作を説明する。初めに、被覆食材用ホッパ66に、被覆食材46として蒟蒻生芋の精粉を水又は温水で糊溶きしたマンナン糊原料に例えば水酸化カルシウム凝固剤を混合割合10%を入れる。ここで操作盤部の電源スイッチをONにすると、それと平行して、撹拌混合装置65において、その被覆食材用ホッパ66内のマンナン糊原料と水酸化カルシウム凝固剤とは、配管接続された撹拌混合筒67内にて撹拌混合されてから、ギヤポンプ68に吸込まれてから、ギヤポンプ68から圧送されて被覆食材供給管38を介して、前記一軸偏心ねじポンプ5の被覆食材供給口37に送付され、被覆分包部35の被覆食材用ノズル39から適度の粘着性と延伸性が付与された被覆食材(ここではマンナン糊)46として送出される。
次に中身食材用ホッパー57に、例えば中身食材47として豆乳10リットルに対してにがり凝固材3グラムの割合で入れる。中身食材47を豆腐とは別のものとして、おから、味付け野菜、マッシュポテト、サラダ等でも良い。中身食材用ホッパ57から中身食材供給管18を介して、一軸偏心ねじポンプ5の中身食材供給口である吸込口17から一軸偏心ねじポンプ5内に導入され、一軸偏心ねじポンプ5内の吸込部15の中間軸22やロータ26とステータ27間通過時に中身食材が撹拌混合されながら、吐出口30の中身食材用ノズル31の所に至り豆乳は豆腐に形成されている。(ここで中身食材用ホッパ57と中身食材供給管18との間に撹拌混合筒を設けて中身食材を撹拌混合しても良い。図1では、一軸偏心ねじポンプ5内の吸込部15の中間軸22やロータ26とステータ27間通過時に中身食材が撹拌混合される機能があり省略している。)即ち、吐出口30の中身食材用ノズル31の所では豆乳は豆腐に形成される。
被覆食材用ノズル39先端から圧送されて出現した時に、操作部70のテストスイッチボタン(図示せず)を一度押下すると、被覆食材用ノズル39先端から圧送された被覆食材46内部に、一軸偏心ねじポンプ5内の中身食材用ノズル31から圧送された所定量の中身食材(ここでは豆腐)47が搬送された時点で駆動モータ12を所定角度逆回転させ所定時間停止させ、逆回転したロータ26により中身食材(ここでは豆腐)47とその下方にわずかの量の被覆食材46とを中身食材用ノズル31先端から、一緒に吸引した位置で駆動モータ12を所定時間停止させる。これにより確実に中身食材の供給を断つことが出来、被覆食材の接着部が確実になされる。その間、被覆食材用ノズル39からは連続して、内部に中身食材47を被覆した被覆食材46が圧送され、被覆食品45一個分搬送された時点で、制御部のカッタ動作信号によりソレノイド42が励磁されてプランジャ43とカッタ41とが実線矢印方向に動作して、左右のカッタ41,41が当接して、被覆食品45を分包切断し、試験1の被覆食品45として下方に落下させる。その間に直ちにソレノイド42の内部のばねによりカッタ41,41とプランジャ43、43は点線矢印方向に戻り、次の被覆分包に備えて待機状態となる。
更に、動作確認の意味で、操作部70のテストスイッチボタン(図示せず)を再度押下すると、一軸偏心ねじポンプ5の駆動モータ12は前回所定時間停止後直ちに正回転を開始して、所定時間正回転させて所定量の中身食材(豆腐)47を、吐出口30の中身食材用ノズル31から圧送させた後、直ちに駆動モータ12を所定角度逆回転させ、逆回転したロータ26により中身食材(ここでは豆腐)47とその下方にわずかの量の被覆食材46とを中身食材用ノズル31先端から一緒に吸引した位置で駆動モータ12を所定時間停止させる。その間に被覆食材用ノズル39より、内部に中身食材47を被覆した被覆食材46(ここではマンナン糊)が圧送され、被覆食品45一個分搬送された時点で、制御部のカッタ動作信号によりソレノイド42が励磁されてプランジャ43とカッタ41とが実線矢印方向に動作して、左右のカッタ41,41が当接して、内部に中身食材(豆腐)47を一個分被覆している被覆食材(マンナン糊)46を、分包切断し、被覆食品45として下方に落下させ、その間に内部のばねによりカッタ41,41とプランジャ43、43は点線矢印方向に戻り、次の被覆分包に備えて待機状態を確認できたら、いよいよ操作部70のスタートボタン(図示せず)を押下して、それ以降は、操作部70のストップスイッチ(図示せず)を押下するまで、連続動作させて、被覆食材(マンナン糊)46の内部に被覆された中身食材(豆腐)47を一個分内包した被覆食品45を、分包切断し、被覆食品45として下方のベルトコンベア59上に落下させて、収容器61内の水(ここでは加熱温水)62内に、搬送収容させる。
これらの動作のタイムチャートの一例を述べれば、1秒に1個の割合で被覆食品45を製造するとすれば、その内訳は0.9秒間に被覆食材用ノズル39から連続して被覆食材46が搬出され、同時に一軸偏心ねじポンプ5の駆動モータ12を正回転させ中身食材用ノズル31から中身食材(ここでは豆腐)47を圧送させる。残り0.1秒間に一軸偏心ねじポンプ5の駆動モータ12を所定角度逆回転させ所定時間停止させ、制御部のカッタ動作信号によりソレノイド42を励磁させ、カッタ41,41を動作させ、1個の被覆食品45を製造し、あとはこれの繰返し動作である。操作部70のストップボタン(図示せず)を押下することにより停止する。
本発明に係る一軸偏心ねじポンプ5を用いた被覆食品の製造装置は、吐出口30のノズル31から中身食材(豆腐)47を一個分の所定量を送出させた後、直ちに駆動モータ12を所定角度逆回転させ、逆回転したロータ26により中身食材(ここでは豆腐)47を中身食材用ノズル31先端から、所定量吸引した位置で駆動モータ12を所定時間停止させて、その間に被覆食材(ここではマンナン糊)46を被覆食材用ノズル39より放出させ続け、制御部のカッタ動作信号によりソレノイド42が励磁されてプランジャ43とカッタ41とが実線矢印方向に動作して、左右のカッタ41,41が当接して、内部に被覆された中身食材(ここでは豆腐)47を一個分を内包した被覆食材(ここではマンナン糊)46を、分包切断し、被覆食品45として下方に落下させて、図5に示すように、断面積が一定に安定した大きさの中身食材47の被覆食品45が得られる。すなわち安定した中身食材47の供給が可能であり、それにより、連続排出される被覆食材(ここではマンナン糊)皮膜46を横断状にカットして、切り口端部では中身食材47と被覆食材(ここではマンナン糊)46とが交じり合っているような部分が全く存在せず、完全に切り口部を封止してあり、被覆食材(ここではマンナン糊)皮膜が封止端部で強く、保管や運搬等の流通段階や、煮物等の調理段階で被覆食材(ここではマンナン糊)皮膜46が破損して、内部に包み込まれた中身食材47が飛び出してしまうと言うような不具合が存在せず、良好な出来映え品質の保証がなされた被覆食品45を製造し得る。
また、本発明の一軸偏心ねじポンプを用いた被覆食品の製造装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の一軸偏心ねじポンプを用いた被覆食品の製造装置は、被覆食材(ここではマンナン糊)皮膜にてハム、ハンバーグ等の食肉加工品や、蒲鉾、ソーセージ等の魚肉加工品等の食材の周囲を包んでなる中身食品(食材入り蒟蒻食品)等の食品産業界において利用可能である。
本発明に係る一軸偏心ねじポンプ5を用いた被覆食品の製造装置の正面図(一部破断面)である。 本発明に係る一軸偏心ねじポンプ5を用いた被覆食品の製造装置の右側面図である。 本発明に係る一軸偏心ねじポンプ5の縦断面図である。 従来の被覆食品の説明図である。 本発明に係る被覆食品の説明図である。
符号の説明
5…一軸偏心ねじポンプ、6…駆動部、8…駆動軸、12…駆動モータ、15…吸込部、17…吸込口(中身食材用)、20,21…自在継手、22…中間軸、25…ポンプ部、26…ロータ、27…ステータ、30…吐出部、31…中身食材用ノズル、35…被覆分包部、41…カッタ、45…被覆食品、46…被覆食材、47…中身食材、57…中身食材用ホッパ、66…被覆食材用ホッパ。

Claims (1)

  1. 駆動部と、吸込口を有するハウジング内に、一端に一方の自在継手を介して前記駆動部の駆動軸に接続し、他端に他方の自在継手を介して雄ねじ状のロータに接続された中間軸とを有する吸込部と、断面円形素材製の前記雄ねじ状のロータを中子とし、断面長円形の雌ねじ状のステータとを有するポンプ部と、中身食材用ノズルを有する吐出部とを備え、
    前記駆動部に正転又は逆転可能な駆動モータを配設し、前記ポンプ部と吐出部との周囲に所定距離の空間を離間して覆設させた、側面に流動性被覆食材供給口を有する被覆食材供給用ハウジングと、この被覆食材供給用ハウジングの下方端部に前記中身食材用ノズルを覆うように設けられた被覆食材用ノズルと、この被覆食材用ノズルの直下に配設された、カッタを有する被覆分包部とを含むことを特徴とする被覆食品の製造装置。
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