JP2006046615A - 内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク - Google Patents
内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ロアリンク4の雌ねじの形成に伴う応力集中による耐久性低下を回避する。
【解決手段】ロアリンク4は、クランクピンが嵌合する略中央のクランクピン軸受部21と、一端部のアッパピン用ピンボス部22と、他端部のコントロールピン用ピンボス部23と、を備えており、クランクピンへの組立性のために、クランクピン軸受部21の中心を通る分割面24に沿って、ロアリンクアッパ31とロアリンクロア32とに分割構成される。両者は、2本のボルト33,34およびナット37,40によって一体に締結されている。ナット40は、二股状のコントロールピン用ピンボス部23の谷間部分に、ナット挿入溝42を通して収容配置される。ナット40は、円筒形であり、端面の六角孔に締付用工具が嵌合して締付られる。
【選択図】図5
【解決手段】ロアリンク4は、クランクピンが嵌合する略中央のクランクピン軸受部21と、一端部のアッパピン用ピンボス部22と、他端部のコントロールピン用ピンボス部23と、を備えており、クランクピンへの組立性のために、クランクピン軸受部21の中心を通る分割面24に沿って、ロアリンクアッパ31とロアリンクロア32とに分割構成される。両者は、2本のボルト33,34およびナット37,40によって一体に締結されている。ナット40は、二股状のコントロールピン用ピンボス部23の谷間部分に、ナット挿入溝42を通して収容配置される。ナット40は、円筒形であり、端面の六角孔に締付用工具が嵌合して締付られる。
【選択図】図5
Description
この発明は、レシプロ式内燃機関のピストンクランク機構、特に複リンク式のピストンクランク機構におけるロアリンクに関する。
レシプロ式内燃機関のピストンピンとクランクピンとの間を複リンク式のピストンクランク機構で連結した従来技術として、本出願人が先に提案した特許文献1等が公知となっている。これは、ピストンのピストンピンに連結されるアッパリンクと、このアッパリンクとクランクシャフトのクランクピンとを連結するロアリンクと、一端が機関本体側に揺動可能に支持され、かつ他端が上記ロアリンクに連結されるコントロールリンクと、を備えている。そして、上記アッパリンクと上記ロアリンクとは、アッパピンを介して互いに回転可能に連結され、上記コントロールリンクと上記ロアリンクとは、コントロールピンを介して互いに回転可能に連結されている。
このような複リンク式のピストンクランク機構におけるロアリンクは、ピストンが受けた燃焼圧力をアッパリンクを介してアッパピンより受け取り、コントロールピンを支点とする一種の”てこ”のような動作でクランクピンに力を伝達する。従って、ロアリンクは、アッパピン、コントロールピンおよびクランクピンを、それぞれ回転可能に保持しつつ、各ピンから入力を受けた際にもこれらの位置関係を保つだけの強度・剛性が必要である。
一方、ロアリンクは、クランクシャフトに対する組み立て性を確保する必要があるので、上記特許文献1においては、クランクピン軸受部の中心を通る分割面に沿って、2つの半割部つまりロアリンクアッパとロアリンクロアとに分割構成し、両者を複数のボルトにて互いに締結するようにしている。特に、複数のボルトを下方つまりロアリンクロア側から挿入し、ロアリンクアッパ側の雌ねじに螺合させるようにしている。
特開2004−124776号公報
上記のように大きな荷重を受ける部材であるロアリンク自体に雌ねじを形成することは、雌ねじにおける応力集中という点では好ましくない。
図7の参考図には、矢印F1,F2,F3でもって、爆発燃焼時に、クランクピン、アッパピン、コントロールピンからそれぞれロアリンクに入力される力の方向を示している。図示するように、クランクピンとコントロールピンとから入力される反対方向の力F1,F3によって、ロアリンクアッパ101とロアリンクロア102とは互いに引き離されようとし、この領域を締結する一方のボルト103には、引張方向の大きな力が作用する。従って、上記ボルト103には、分割面107で離れないように予め大きな軸力を与えておく必要があり、この大きな軸力と上記の引張力とによって、ロアリンクアッパ101側の雌ねじ104に応力集中の問題が生じる。また、反対方向に作用する力F1,F2,F3によって、ロアリンクアッパ101は曲げ応力も受け、ボルト103,105が螺合するロアリンクアッパ101の雌ねじ104,106の周辺には、複雑な応力が発生するため、応力集中の問題を回避することが比較的困難である。
一方、ロアリンクアッパとロアリンクロアとを締結するボルトを単純に通しボルトとしてナットにより締付固定するようにしたのでは、ロアリンクの大型化を招来しやすい。
この発明は、ピストンにピストンピンを介して一端が連結されたアッパリンクと、このアッパリンクの他端にアッパピンを介して連結され、かつクランクシャフトのクランクピンに連結されたロアリンクと、一端が機関本体側に揺動可能に支持され、かつ他端が上記ロアリンクにコントロールピンを介して連結されたコントロールリンクと、を備えてなる内燃機関のピストンクランク機構を前提としており、そのロアリンクを改良したものである。
本発明のロアリンクは、上記クランクピンが嵌合する略中央のクランクピン軸受部と、上記アッパピンを保持する一端部のアッパピン用ピンボス部と、上記コントロールピンを保持する他端部のコントロールピン用ピンボス部と、を備えるとともに、上記クランクピン軸受部の中心を通る分割面に沿って、上記アッパピン用ピンボス部を含むロアリンクアッパと、上記コントロールピン用ピンボス部を含むロアリンクロアと、に分割構成され、かつ上記クランクピン軸受部の両側に配置した少なくとも2本のボルトおよびナットによって上記ロアリンクアッパと上記ロアリンクロアとが締結されている。そして、上記ピンボス部の少なくとも一方は、ピン両端部を支持するように二股状ピンボス部となっており、この二股状ピンボス部の谷間部分に、上記ナットが収容されている。
この構成では、ナットと螺合するボルトが、ロアリンクアッパとロアリンクロアとを貫通する所謂通しボルトとなり、ロアリンク自体に雌ねじが形成されないため、応力集中の問題が生じない。そして、少なくとも一方のボルトについては、対応するナットが、二股状ピンボス部の谷間部分に収容されているため、ロアリンク全体の大型化が回避される。
好ましくは、上記二股状ピンボス部の間隔が上記ナットの外形寸法よりも狭く構成されているとともに、上記谷間部分の座面まで上記ナットを通すことができるように、上記谷間部分に、部分的に幅を拡大してなるナット挿入溝が形成されている。このようにナット挿入溝を設けることで、アッパピンないしはコントロールピンの両端部を支持する二股状ピンボス部は、本来の寸法を確保することができる。つまり、外形寸法(両端の間の軸方向長さ)を増大することなく、ピンと嵌合する範囲の軸方向長さを十分に確保することができる。
一つの具体的な態様では、上記ナット挿入溝が、上記分割面と平行に、かつクランクピン軸方向と直交する方向に沿って形成されている。従って、組立時には、上記ナット挿入溝を通して分割面と平行な方向にナットが挿入され、ボルトと組み付けられる。
二股状ピンボス部の谷間部分に配置されるナットは、望ましくは、小型化のために、外周面が円筒形をなす。また、円筒形の外周面の軸方向の一部に、外径を拡大した環状の補強部を備えていてもよい。
また望ましくは、上記ナットは、締付用工具との嵌合部が端面に形成されている。上記嵌合部は、例えば六角孔である。従って、ナットの周囲に工具用のスペースを確保する必要がない。
上記ナットと上記ロアリンクアッパおよびロアリンクロアとは、それぞれに適した異なる材質とすることができ、例えば、ロアリンクアッパおよびロアリンクロアのみに浸炭処理を行うことが可能である。
望ましくは、上記コントロールピン用ピンボス部が上記の二股状ピンボス部であり、その谷間部分に収容されたナットを上記ロアリンクロア側から回転操作することにより締付作業がなされる。
さらに望ましくは、上記アッパピン用ピンボス部側に配置された他方のボルト,ナットは、ボルトがロアリンクアッパ側から挿入され、ロアリンクロア側に配置されたナットを回転操作することにより締付作業がなされる。
本発明のロアリンクは、上記分割面が、上記コントロールピンから入力される最大荷重時の荷重方向に対して略垂直となっているように構成できる。あるいは、上記分割面が、上記クランクピンから入力される最大荷重時の荷重方向に対して略垂直となっているように構成できる。
本発明のピストンクランク機構は、上記コントロールリンクの機関本体側の揺動支点位置を変化させることにより、内燃機関の可変圧縮比機構として構成することができる。
この発明によれば、ロアリンク自体に雌ねじが形成されないため、雌ねじ部分での応力集中による耐久性低下の問題を回避することができるとともに、ボルトに螺合するナットを二股状ピンボス部の谷間部分に収容したことで、ロアリンク全体の大型化を回避することができる。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。始めに、この発明のロアリンクが用いられるピストンクランク機構の概略を説明する。
図1は、この複リンク式ピストンクランク機構を可変圧縮比機構として構成した構成例を示す構成説明図である。この機構は、ロアリンク4とアッパリンク5とコントロールリンク10とを主体とした複リンク式ピストンクランク機構を備えている。
クランクシャフト1は、複数のジャーナル部2とクランクピン3とを備えており、シリンダブロック18の主軸受に、ジャーナル部2が回転自在に支持されている。上記クランクピン3は、ジャーナル部2から所定量偏心しており、ここにロアリンク4が回転自在に連結されている。カウンタウェイト15は、ジャーナル部2とクランクピン3とを接続するクランクウェブ16からクランクピン3とは反対側へ延びている。
上記ロアリンク4は、後述するように2部材に分割可能に構成されているとともに、略中央のクランクピン軸受部に上記クランクピン3が嵌合している。
アッパリンク5は、下端側がアッパピン6によりロアリンク4の一端に回動可能に連結され、上端側がピストンピン7によりピストン8に回動可能に連結されている。上記ピストン8は、燃焼圧力を受け、シリンダブロック18のシリンダ19内を往復動する。
ロアリンク4の運動を拘束するコントロールリンク10は、上端側がコントロールピン11によりロアリンク4の他端に回動可能に連結され、下端側が制御軸12を介して機関本体の一部となるシリンダブロック18の下部に回動可能に連結されている。詳しくは、制御軸12は、回転可能に機関本体に支持されているとともに、その回転中心から偏心している偏心カム部12aを有し、この偏心カム部12aに上記コントロールリンク10下端部が回転可能に嵌合している。
上記制御軸12は、図示せぬエンジンコントロールユニットからの制御信号に基づいて作動する図示せぬ圧縮比制御アクチュエータによって回動位置が制御される。
上記のような複リンク式ピストンクランク機構を用いた可変圧縮比機構においては、上記制御軸12が圧縮比制御アクチュエータによって回動されると、偏心カム部12aの中心位置、特に、機関本体に対する相対位置が変化する。これにより、コントロールリンク10の下端の揺動支持位置が変化する。そして、上記コントロールリンク10の揺動支持位置が変化すると、ピストン8の行程が変化し、ピストン上死点(TDC)におけるピストン8の位置が高くなったり低くなったりする。これにより、機関圧縮比を変えることが可能となる。
次に、上記ロアリンク4の一実施例を図2および図3に基づいて説明する。図2は、ロアリンク4をコントロールリンク10側の斜め方向から見た斜視図、図3は、コントロールピン11の中心を通る面(特に後述する分割面24に直交する面)に沿った断面図である。
ロアリンク4は、上記クランクピン3が嵌合する略中央のクランクピン軸受部21と、上記アッパピン6を保持する一端部のアッパピン用ピンボス部22と、上記コントロールピン11を保持する他端部のコントロールピン用ピンボス部23と、を備えている。そして、クランクピン3への組み立て性のために、上記クランクピン軸受部21の中心を通る分割面24に沿って、上記アッパピン用ピンボス部22を含むロアリンクアッパ31と、上記コントロールピン用ピンボス部23を含むロアリンクロア32と、に分割構成され、両者が、クランクピン軸受部21の両側にそれぞれ配置された2本のボルト33,34によって一体に締結されている。上記シリンダ19が上下方向に配置されているとすると、クランクケース内で上記ロアリンクアッパ31が上側に、上記ロアリンクロア32が下側に、それぞれ位置し、上記ボルト33,34は、いずれもロアリンクアッパ31側から挿入されている。
上記アッパピン用ピンボス部22のピン孔22aには、アッパピン6が回転可能に保持される。ここに組み合わされるアッパリンク5は、下端のアッパピン軸受周辺が二股状に形成されており、二股の内側に、ロアリンク4側のアッパピン用ピンボス部22が回転可能に組み合わされる。
これに対し、コントロールピン11が回転可能に挿入されるピン孔23aを備えたコントロールピン用ピンボス部23は、二股状に構成されており、この二股の内側に、コントロールリンク10一端のピンボス部が回転可能に組み合わされる。
2本のボルト33,34の中で、アッパピン用ピンボス部22側に位置するボルト33は、アッパピン用ピンボス部22の外側を通るような形で、所謂通しボルトとしてロアリンクアッパ31とロアリンクロア32のボルト挿入孔(図示せず)を貫通し、かつ先端部が、ロアリンクロア32下面に配置されたナット37に螺合している。このボルト33,ナット37の締付作業は、下方つまりロアリンクロア32側からナット37を回転操作することにより行われる。
これに対し、コントロールピン用ピンボス部23側に位置するボルト34は、ロアリンクアッパ31の上面から上記コントロールピン用ピンボス部23へ向かうように延びており、所謂通しボルトとして、ロアリンクアッパ31のボルト挿入孔38およびロアリンクロア32のボルト挿入孔39(図3参照)の双方を貫通し、二股状のコントロールピン用ピンボス部23の谷間部分に収容されたナット40に螺合している。
より詳しくは、谷間部分の底部となる位置に、上記分割面24と平行に、座面41が形成されており、この座面41上に上記ナット40が支持されている。また、この座面41に連続するような形で、谷間部分の幅を部分的に拡大してなるナット挿入溝42が形成されている。つまり、二股状に分岐した一対のコントロールピン用ピンボス部23の間隔L1(図3参照)は、ナット40の外形寸法よりも狭くなっており、この一対のピンボス部23の間を上記ナット40は通過することができない。これに対し、上記ナット挿入溝42は、ナット40が通過し得る断面形状を有しており、上記ボルト34の中心軸と直交する方向、つまり上記分割面24と平行でかつクランクピン3軸方向と直交する方向に沿って形成され、先端がロアリンク4側面に開口している(図2参照)。従って、組立時には、上記ナット挿入溝42を通して分割面24と平行な方向にナット40が挿入され、上記座面41上に配置することができる。このようにナット挿入溝42を介してナット40を挿入配置することで、ロアリンク4の限られた外形寸法の中で、二股状のコントロールピン用ピンボス部23の軸方向長さ(コントロールピン11と嵌合する部分の長さ)を十分に確保することができる。また、ナット挿入溝42に一旦挿入されたナット40は、二股状コントロールピン用ピンボス部23の間隔L1を通して脱落することがなく、ナット挿入溝42内に保持されるので、ボルト34との締付作業の際の作業性向上にも寄与する。
図4は、上記ナット40の詳細を示している。このナット40は、外形寸法を小型化するために、外周面が円筒状をなす円筒形ナットからなり、一方の端面(組立状態で下方となる側の端面)に、締付用工具との嵌合部となる六角孔45が形成されている。この六角孔45は、ナット40内周の雌ねじ部46と実質的に連続している。また、図示例では、雌ねじ部46部分の剛性向上を図るために、円筒形の外周面の軸方向の一部に、外径を拡大した環状の補強部47が形成されている。
図5は、上記のロアリンク4の組立方法を説明したものであり、前述したように、ナット40は、予め、ナット挿入溝42を通して二股状コントロールピン用ピンボス部23の谷間部分の座面41上に配置される。ボルト33,34は、それぞれ、ロアリンクアッパ31側から挿入される。そして、ロアリンクロア32側からナット37およびナット40をそれぞれ回転操作することで、締め付けられる。ここで、上記ナット40を締め付ける締付用工具は、二股状コントロールピン用ピンボス部23の間隔L1を通して挿入され、かつ先端がナット40の六角孔45に嵌合する。従って、ナット40の周囲には、締付用工具のための余分なスペースは不要である。また下方から締付作業する際に、ナット40がナット挿入溝42内に保持されるため、締付用工具による締付作業が容易となる。
ここで、上記実施例においては、ロアリンクアッパ31とロアリンクロア32との分割面24は、コントロールピン11から入力される最大荷重時の荷重方向(図7の矢印F3参照)に対して略垂直となっている。すなわち、図7の参考例の分割面107に比較して、反時計回り方向に多少回転した位置に、分割面24が位置する。2本のボルト33,34は、この分割面24に対して直交する方向に、かつ互いに平行に配置されるので、図7から理解できるように、一方のボルト33の軸線はアッパピン用ピンボス部22の外側を通り、他方のボルト34の軸線は、その延長線がコントロールピン用ピンボス部23を横切るようになる。
次に、図6は、この発明の第2の実施例を示す図3と同様の断面図である。この実施例においては、ナット40が収容される座面41の高さ位置とナット挿入溝42の高さ位置とが異なっており、前述した実施例に比較して、上記座面41は分割面24により近く位置し、かつナット挿入溝42は、分割面24からより離れて位置する。なお、上記座面41およびナット挿入溝42は、いずれも、分割面24に平行である。つまり、ナット挿入溝42の最も奥となる部分が、上記分割面24側へ窪んでおり、座面41となっている。従って、ナット挿入溝42から挿入されたナット40は、締付用工具により、さらに上方へ持ち上げられるような形で、ボルト34に締め付けられる。この実施例では、締付作業の際に、ナット挿入溝42に対し窪んだ形となる座面41の部分により、ナット40がより確実に位置決めされる
4…ロアリンク
21…クランクピン軸受部
22…アッパピン用ピンボス部
23…コントロールピン用ピンボス部
31…ロアリンクアッパ
32…ロアリンクロア
33,34…ボルト
40…ナット
42…ナット挿入溝
21…クランクピン軸受部
22…アッパピン用ピンボス部
23…コントロールピン用ピンボス部
31…ロアリンクアッパ
32…ロアリンクロア
33,34…ボルト
40…ナット
42…ナット挿入溝
Claims (13)
- ピストンにピストンピンを介して一端が連結されたアッパリンクと、このアッパリンクの他端にアッパピンを介して連結され、かつクランクシャフトのクランクピンに連結されたロアリンクと、一端が機関本体側に揺動可能に支持され、かつ他端が上記ロアリンクにコントロールピンを介して連結されたコントロールリンクと、を備えてなる内燃機関のピストンクランク機構において、
上記ロアリンクは、上記クランクピンが嵌合する略中央のクランクピン軸受部と、上記アッパピンを保持する一端部のアッパピン用ピンボス部と、上記コントロールピンを保持する他端部のコントロールピン用ピンボス部と、を備えるとともに、上記クランクピン軸受部の中心を通る分割面に沿って、上記アッパピン用ピンボス部を含むロアリンクアッパと、上記コントロールピン用ピンボス部を含むロアリンクロアと、に分割構成され、かつ上記クランクピン軸受部の両側に配置した少なくとも2本のボルトおよびナットによって上記ロアリンクアッパと上記ロアリンクロアとが締結されており、
上記ピンボス部の少なくとも一方は、ピン両端部を支持するように二股状ピンボス部となっており、この二股状ピンボス部の谷間部分に、上記ナットが収容されていることを特徴とする内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク。 - 上記二股状ピンボス部の間隔が上記ナットの外形寸法よりも狭く構成されているとともに、上記谷間部分の座面まで上記ナットを通すことができるように、上記谷間部分に、部分的に幅を拡大してなるナット挿入溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク。
- 上記ナット挿入溝が、上記分割面と平行に、かつクランクピン軸方向と直交する方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク。
- 上記ナットは、外周面が円筒形をなすことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク。
- 上記ナットは、円筒形の外周面の軸方向の一部に、外径を拡大した環状の補強部を備えていることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク。
- 上記ナットは、締付用工具との嵌合部が端面に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク。
- 上記嵌合部は、六角孔であることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク。
- 上記ナットと上記ロアリンクアッパおよびロアリンクロアとが異なる材質であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク。
- 上記コントロールピン用ピンボス部が上記の二股状ピンボス部であり、その谷間部分に収容されたナットを上記ロアリンクロア側から回転操作することにより締付作業がなされることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク。
- 上記アッパピン用ピンボス部側に配置された他方のボルト,ナットは、ボルトがロアリンクアッパ側から挿入され、ロアリンクロア側に配置されたナットを回転操作することにより締付作業がなされることを特徴とする請求項9に記載の内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク。
- 上記分割面が、上記コントロールピンから入力される最大荷重時の荷重方向に対して略垂直となっていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク。
- 上記分割面が、上記クランクピンから入力される最大荷重時の荷重方向に対して略垂直となっていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク。
- 上記コントロールリンクの機関本体側の揺動支点位置を変化させることにより上記ピストンクランク機構が可変圧縮比機構を構成することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク。
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JP2004232054A JP2006046615A (ja) | 2004-08-09 | 2004-08-09 | 内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク |
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