JP2006044950A - 光ファイバ母材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 空孔形状の乱れがなく、径方向に均一な空孔構造を有し、かつ長手方向にも構造が安定したPCFの製造が可能な光ファイバ母材の製造方法を提供する。
【解決手段】 正六角形穴24を有するジャケット管21に、コアとなる中実棒33又はキャピラリ管及びその外周に配置したクラッドとなる両端封止されたキャピラリ管22を最密状態に配列するコア外周のクラッドに複数の空孔を有する光ファイバ母材の製造方法において、前記正六角形穴24に内接する内接円の外側に位置する領域にクラッドとなる中実棒42を配置する光ファイバ母材の製造方法である。
【選択図】 図1
【解決手段】 正六角形穴24を有するジャケット管21に、コアとなる中実棒33又はキャピラリ管及びその外周に配置したクラッドとなる両端封止されたキャピラリ管22を最密状態に配列するコア外周のクラッドに複数の空孔を有する光ファイバ母材の製造方法において、前記正六角形穴24に内接する内接円の外側に位置する領域にクラッドとなる中実棒42を配置する光ファイバ母材の製造方法である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、光ファイバ母材の製造方法に係り、特に、中実若しくは中空のコア外周のクラッドに複数の空孔を有する光ファイバ母材の製造方法に関する。
従来の光ファイバは、コアに添加物を入れることにより、クラッドとの屈折率の差をつけ、全反射によって光波をコア内に導波させる。そして、異なる光ファイバの屈折率プロファイルを用いることにより、様々な特性を持つ光ファイバが実現された。しかし、光通信ネットワーク及び光信号処理の高速化に伴って、更なる高容量な光ファイバが必要となる。そこで、光ファイバの新しい可能性を切り拓く技術として、フォトニッククリスタルファイバ(PCF:Photonic Crystal Fiber)が注目されている。
PCFとは、光ファイバの長手方向に一様な2次元周期構造をもつフォトニック結晶(PC:Photonic Crystal)がクラッドに設けられる光ファイバである。
PCFは、その導波原理の違いから分類すると、おおよそ2種類に大別される。
一つは、クラッドに相当する領域にフォトニックバンドギャップ(PBG:Photonic Band Gap)を空け、ブラック反射によって光波をコア内に閉じ込めるものである。もう一つは、従来の光ファイバと同様にコアとクラッドとの屈折率差を利用し、全反射によって光波をコア内に閉じ込めるものである。
従来の光ファイバが、コアに添加物を入れることにより、クラッドとの屈折率の差を付けていたのに対して、図6に示すようにPCF81は、コア82外周のクラッド83に設けられた空孔84を利用して実効屈折率を下げる方法で実現する。
また、クラッド83の空孔84のデザインにより、超広帯域単一モード伝送領域、広い実効コア断面積、High-Δ、大きな構造分散など、通常の光ファイバでは実現できない特性を備えている。
従来のPCF母材の製造方法には、研削法とキャピラリ法とがある。
研削法は、図7に示すようにドリル62や超音波加工法によって、石英ロッド63のコア82外周に空孔84を開けて、PCF母材61を製造する方法である。
キャピラリ法は、図8に示すように石英棒71の周りに石英管によって形成されたキャピラリ管72を数百本束ね、この束ねた石英棒71とキャピラリ管72とを石英ジャケット管73に挿入し、PCF母材74を製造する方法である。
研削法は、PCF母材61における空孔径や空孔間のピッチをその機械加工精度で補償できるので、高精度な母材寸法仕上がりが可能であるが、研削法によって石英ロッド63に開けることができる空孔84の長さは実用的には100mm程度が限界であるため、一本のPCF母材61から製造できるPCFが短くなり生産効率が悪い。
また、研削法は一箇所あたりの穴あけ加工費が安くないので、数百個の空孔を有するようなPCF母材61を製造すると、その製造コストが高くなるという問題があった。
一方、キャピラリ法は、石英棒71及びキャピラリ管72を石英ジャケット管73に挿入してPCF母材74とする方法で、所望の数のキャピラリ管72を準備することで数百個の空孔を有するPCF母材74を比較的簡単にかつ安く製造することができるものである。
しかしながら、ファイバ化後の空孔の整列具合は、PCF母材74製造時のキャピラリ管配列精度によるところが大きく、いかに高精度にキャピラリ管を六方最密状態に配列できるかが重要なポイントになる。
通常、キャピラリ法においては、キャピラリ管の配列を保持するために石英ジャケット管73にキャピラリ管72を詰めながら配列する。その際、石英ジャケット管73内管の形状が図8に示したように円であると、キャピラリ管72の最外層部領域において六方最密構造を保ってキャピラリ管72を配列することが困難となるので、配列が乱れたり、また最外層部領域の配列が乱れ易いために、キャピラリ管72を石英ジャケット管73内に隙間なく配列することも難しい。
その結果、コアとなるキャピラリ中心位置が不確定となり、中実な石英棒71を挿入してコアとする位置がPCF母材74(ファイバ)の中心になりにくく、ファイバ化後にコアの偏心が生じるという問題があった。
また、上記問題の対策としてあらかじめ正六角形に加工された六角内管を持ったジャケット管にキャピラリ管を挿入、配列する方法が用いられている。この方法によれば、最外層部際まで高精度にキャピラリ管を六方最密構造で配列することが可能になるので、キャピラリ管の配列の乱れやコアの偏心といった問題も解消される。
しかしながらキャピラリ法においては、以下のような問題が発生した。
それは図9に示すように、ファイバ化後のPCFの空孔径、空孔形状が均一でなく、特にジャケット管六角内管の各角近傍領域の空孔1の形状の変化・乱れが顕著で、最悪の状態では空孔形状の変化がファイバ外周構造にも影響を与え、非円形状となる場合もある。その傾向は、発明者らの実験によると、ジャケット管の肉厚が薄くなると現れやすくなるので、空孔部領域が広い構造を必要とするPCFにおいては、そのファイバ化後のファイバ外径形状が非円になるという問題があった。
ファイバ外径形状が非円化すると、ファイバ外径値がファイバ周方向で一定とならず、通常光ファイバの製造で多く用いられている線引き時のファイバ外径をレーザ外測器で測定し、その径変動に応じて線引きの制御を掛ける手法が使用できず、ファイバの外径及び形状を長手方向に安定化させることが困難になる。
そこで、本発明の目的は、空孔形状の乱れがなく、径方向に均一な空孔構造を有し、かつ長手方向にも構造が安定したPCFの製造が可能な光ファイバ母材の製造方法を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、第1の発明は、正六角形穴を有するジャケット管に、コアとなる中実棒又はキャピラリ管及びその外周に配置したクラッドとなる両端封止されたキャピラリ管を最密状態に配列するコア外周のクラッドに複数の空孔を有する光ファイバ母材の製造方法において、前記正六角形穴に内接する内接円の外側に位置する領域にクラッドとなる中実棒を配置する光ファイバ母材の製造方法である。
第2の発明は、前記内接円で分割される内外の断面積を比較し、外側の断面積が大きいとき内接円の外側であるとして前記クラッドとなる中実棒を配置する光ファイバ母材の製造方法である。
第3の発明は、正六角形穴を有するジャケット管に、コアとなる中実棒又はキャピラリ管及びその外周に配置したクラッドとなる両端封止されたキャピラリ管を最密状態に配列するコア外周のクラッドに複数の空孔を有する光ファイバ母材の製造方法において、前記正六角形穴に内接する内接円の外側に位置する領域にクラッドとなる両端開放されたキャピラリ管を配置する光ファイバ母材の製造方法である。
第4の発明は、前記内接円で分割される内外の断面積を比較し、外側の断面積が大きいとき内接円の外側であるとして前記両端開放されたキャピラリ管を配置する光ファイバ母材の製造方法である。
本発明によれば、空孔形状の乱れがなく、径方向に均一な空孔構造を有し、かつ長手方向にも構造が安定したPCFの製造が可能な光ファイバ母材の製造方法を得られる。
以下、本発明の好適実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
コア外周のクラッドの長手方向に一様な複数の空孔を有する光ファイバ母材を製造する場合に、従来よりキャピラリ法が用いられており、このキャピラリ法による代表的な製造方法としてあらかじめ断面が正六角形に加工された六角内管を持ったジャケット管にキャピラリ管を挿入、配列する方法が用いられている。
本発明の実施の形態においては、図1に示すように、所定の正六角形穴24を設けたジャケット管21を形成しておき、この正六角形穴24に複数本のキャピラリ管22を充填しながら六方最密状態に配列し、その後このジャケット管21の正六角形穴24に充填されたキャピラリ管22の内、コアとなる中心位置のキャピラリ管22を石英などにより形成された中実棒(以下、石英棒という)33に置き換え、また、正六角形穴24に内接する内接円(図2の内接円31参照)を描いたときにその内接円の外側に位置するキャピラリ管22に替えてクラッドとなる中実棒42を配し、光ファイバ母材とするためのPCF母材25を形成している。
クラッドとなるキャピラリ管22は、両端を封止して形成された管であり、例えば石英管を用いる。
ジャケット管21は、ジャケット管21の内管断面が正六角形に成型されて正六角形穴24が形成され、かつこの正六角形穴24がジャケット管21断面の中央に位置している。
この正六角形穴24に充填される石英棒33及びキャピラリ管22並びに中実棒42の置き換えについて、図2、図3により詳細を説明する。
先ず、従来技術同様に正六角形穴24を設けたジャケット管21を形成しておき、この正六角形穴24に複数本のキャピラリ管22を充填しながら六方最密状態に配列して、配列されたキャピラリ管22の内、コアとなる中心位置のキャピラリ管22を石英棒33に置き換えたPCF母材25aの状態を図2に示す。
図示したように、キャピラリ管22及び石英棒33が充填されたジャケット管21の正六角形穴24に内接するように、内接円31を描く。内管をジャケット管21の中心に正六角形穴24により形成したことから、内接円31の中心と正六角形穴24の中心とは一致しており、さらにこの中心がコア中心である石英棒33の中心位置と一致するとよい。
この内接円31によりキャピラリ管22が充填された正六角形穴24は、内接円31の円周を境にして、内接円31の外側と内接円31の内側とに分割される。
この正六角形穴24の分割により、正六角形穴24に充填されたキャピラリ管22には、内接円31の内側の領域に位置するキャピラリ管32iがあり、内接円31の外側の領域に位置するキャピラリ管32eがあり、また内接円31の円周上に位置するキャピラリ管32mがあることが分かる。
また、内接円31の円周上に位置するキャピラリ管32mの内、内接円31の円周によって内側と外側に分割されるキャピラリ管32mの外径の円の断面積を比較し、内接円31の外側の断面積が広いキャピラリ管32wは、キャピラリ管32eと同様に内接円31の外側に位置するものと分類する。
以下、この内接円31の外側に占める断面積が広いキャピラリ管32wもこの分類にしたがいキャピラリ管32eと記す。
このキャピラリ管32eは、従来技術で述べたようにジャケット管21の正六角形穴24の各角近傍領域に位置しており、これらキャピラリ管32eにより形成される空孔の形状の変化・乱れが顕著であることが分かっている。
そこで、この位置のキャピラリ管32eを中実棒に替える。
図3は、図2で示したキャピラリ管32eを中実棒42に替えたことにより、石英棒33とキャピラリ管22(ここでは、内接円31の内側にあるキャピラリ管32i)と中実棒42とがジャケット管21に六方最密充填され、PCF母材25を形成した状態を示す構造断面図である。
中実棒42は、キャピラリ管22、32eと同じ外径寸法であると、キャピラリ管22及び中実棒42の配列精度が向上するので望ましく、ジャケット管21と同じ材質のものを用いるとよい。
次に、図1、3で得られたPCF母材25を通常の線引き工程でファイバ化する。この線引き工程において、中実棒42はジャケット管21と同一材質のためジャケット管21と同時に溶融・軟化し、中実棒42はジャケット管21と一体になり、光ファイバ母材が形成される。
ジャケット管21と一体となった中実棒42は内接円31の外側を占めており、中実棒42がある部分及び中実棒42がない部分いずれの円周方向でも、ジャケット管21の外径と内接円31との間でほぼ同じ距離を保っている。
これは、中実棒42がジャケット管21と一体になった結果、光ファイバ母材中のキャピラリ管22を取り囲むジャケット管21の肉厚が円周方向のいずれでも均一化されることを意味する。
このジャケット管21の均一の肉厚のため、線引き時にPCF母材25に加えられるヒータの加熱によって膨張しようとするキャピラリ管22に対して、ジャケット管21から均一な反発力(拘束力)がはたらく。この拘束力はキャピラリ管22の膨張を抑制し、ヒータ加熱前のキャピラリ管22の形状を保つようにはたらく。
このため、キャピラリ管22で形成されるファイバ化時の空孔径が均一化され、その結果従来に比べて安定した形状のPCFが得られる。
なお、中実棒42の材質は、ジャケット管21と同一である方が、融点等の熱的性質が揃い、キャピラリ管22に対して均一な拘束力を生み易くなるので望ましい。
また、光ファイバ母材の中心を形成するコアのための石英棒33は、中実構造のものを用いてもよいし、この代わりに中空構造のキャピラリ管を用いてもよい。
以上説明したように、本実施の形態による光ファイバ母材の製造方法によれば次の効果を得られる。
(1)ジャケット管の内管を正六角形の穴として、この正六角形穴にキャピラリ管を充填して六方最密状態にし、その後正六角形穴に内接する円の外側に位置するキャピラリ管を中実棒に替えるため、従来のように内管が円周状のジャケット管を用いた場合(図8参照)に比べて、キャピラリ管及び中実棒の充填作業時間が大幅に短縮できる。
(2)ジャケット管の正六角形穴に内接する円の外側に位置する部分にはキャピラリ管の代わりに中実棒を充填することで、中実棒とジャケット管が一体化し、ジャケット管の肉厚がいずれの方向でも均一化されるため、充填されたキャピラリ管に均一な力が加わり、キャピラリ管により得られた光ファイバ母材の空孔の形状はその長手方向、径方向共に均一で、設計どおりの形状となる。
(3)ジャケット管の肉厚が円周のいずれの方向でも均一化されるため、充填されたキャピラリ管に均一な力が加わり、従来技術で問題であった光ファイバの非円化を解消し、略円に近い外径の光ファイバを形成できる光ファイバ母材を得られる。
(4)キャピラリ管が六方最密状態に充填され、その六方最密の中心にあるキャピラリ管をコアとなる石英棒に置き換えるため、従来技術のような充填によるコアの偏心が生じにくく、コアに偏心のない光ファイバを形成できる光ファイバ母材が得られる。
(5)研削法に比して、長い空孔を有する光ファイバ母材を得られるため、生産効率が上がり、また空孔を形成するための穴あけ加工作業も不要のため安価な製造コストを実現できる。
次に、第2の実施の形態について説明する。
図4に示すように、所定の正六角形穴24を設けたジャケット管21を形成しておき、この正六角形穴24に複数本の封止されたキャピラリ管22を充填しながら六方最密状態に配列し、その後このジャケット管21の正六角形穴24に充填されたキャピラリ管22の内、コアとなる中心位置のキャピラリ管22を石英などにより形成された中実棒(以下、石英棒という)33に置き換え、また、正六角形穴24に内接する内接円(図5の内接円31参照)を描いたときにその内接円の外側に位置するキャピラリ管22に替えてクラッドとなる両端開放された(すなわち、両端を封止しない)キャピラリ管52を配し、光ファイバ母材とするためのPCF母材45を形成している。
この正六角形穴24に充填される石英棒33及びキャピラリ管22並びにキャピラリ管52の配列について、図2、3で説明した配列と同様とし、ジャケット管21にクラッドとなるキャピラリ管22及びキャピラリ管52が充填された状態を、図5に示す。
図5は、内接円31の外側にあるキャピラリ管22を両端を封止していないキャピラリ管52に替えたことにより、石英棒33とキャピラリ管22とキャピラリ管52とがジャケット管21に六方最密充填され、PCF母材45を形成した状態を示す構造断面図である。
次に、図5で得られたPCF母材45を通常の線引き工程でファイバ化し、 この線引き工程において、両端を封止されないキャピラリ管52はジャケット管21と同一材質のためジャケット管21と同時に溶融・軟化し、キャピラリ管52は潰れて中実棒になりながら、ジャケット管21と一体になってキャピラリ管22の膨張を抑制し、キャピラリ管22の形状を保つように働き、中実棒42を用いた際と同じ理由で線引き時にキャピラリ管52がジャケット管21と同化し、形状が安定した光ファイバ母材が形成される。
この光ファイバ母材も、第1の実施の形態で示した光ファイバ母材と同様の構造、効果を得られる。
このため、キャピラリ管22で形成されるファイバ化時の空孔径が均一化され、その結果従来に比べて安定した形状のPCFが得られる。
1 空孔
21 ジャケット管
22 キャピラリ管
24 正六角形穴
25 PCF母材
31 内接円
32e キャピラリ管
32i キャピラリ管
32m キャピラリ管
32w キャピラリ管
33 石英棒
42 中実棒
45 PCF母材
52 キャピラリ管
21 ジャケット管
22 キャピラリ管
24 正六角形穴
25 PCF母材
31 内接円
32e キャピラリ管
32i キャピラリ管
32m キャピラリ管
32w キャピラリ管
33 石英棒
42 中実棒
45 PCF母材
52 キャピラリ管
Claims (4)
- 正六角形穴を有するジャケット管に、コアとなる中実棒又はキャピラリ管及びその外周に配置したクラッドとなる両端封止されたキャピラリ管を最密状態に配列するコア外周のクラッドに複数の空孔を有する光ファイバ母材の製造方法において、前記正六角形穴に内接する内接円の外側に位置する領域にクラッドとなる中実棒を配置することを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
- 前記内接円で分割される内外の断面積を比較し、外側の断面積が大きいとき内接円の外側であるとして前記クラッドとなる中実棒を配置する請求項1記載の光ファイバ母材の製造方法。
- 正六角形穴を有するジャケット管に、コアとなる中実棒又はキャピラリ管及びその外周に配置したクラッドとなる両端封止されたキャピラリ管を最密状態に配列するコア外周のクラッドに複数の空孔を有する光ファイバ母材の製造方法において、前記正六角形穴に内接する内接円の外側に位置する領域にクラッドとなる両端開放されたキャピラリ管を配置することを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
- 前記内接円で分割される内外の断面積を比較し、外側の断面積が大きいとき内接円の外側であるとして前記両端開放されたキャピラリ管を配置する請求項3記載の光ファイバ母材の製造方法。
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- 2004-07-30 JP JP2004223612A patent/JP2006044950A/ja active Pending
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