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JP2005521766A - ポリカーボネートの製造方法及びシステム、共重合剤及びポリカーボネート - Google Patents

ポリカーボネートの製造方法及びシステム、共重合剤及びポリカーボネート Download PDF

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Abstract

ポリカーボネートの製造方法は、(A)遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネートを製造し、この遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を(B)活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル及び(C)置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸の混合物と反応させる工程を含む。共重合剤は、(B)活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステルと(C)置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸との混合物を含む。コポリマーは、[ポリカーボネート]x部分、(B)[活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル]y部分及び(C)[置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸]z部分(式中、x、y及びzはコポリマー中のモル%を示す)を含む。

Description

この発明は、ポリカーボネートに関し、特にコポリカーボネートに共重合剤を添加することによりポリカーボネートコポリマーを製造する方法及びシステムに関する。この発明はまた、この方法及びシステムで生成したコポリカーボネートに関する。
ポリカーボネート組成物は、耐衝撃性、耐熱性、透明性など優れた機械的特性を示す。ポリカーボネート組成物はエンジニアリング用途で広範に用いられている。光記憶媒体のような特定のプロセス及び用途では、透明であり、水親和性が低く、加工性が良好で、耐熱性が良好で、複屈折が小さいポリカーボネート組成物を用いるのが望ましい。高密度光データ記憶媒体として用いる組成物では、水親和性が特に望ましくない。水分は記録層を反らせる原因となり得、その結果データ忠実度が悪くなる。
代表的なポリカーボネート製造方法では、ビスフェノールなどの芳香族ジヒドロキシ化合物とジフェニルカーボネートなどのジアリールカーボネートを溶融状態エステル交換にて反応させる。この方法は溶融重縮合と言われる。ポリカーボネートコポリマーは、ジフェニルカーボネートとビスフェノールAをコモノマーとして他の置換されていてもよいビスフェノール、ジエステル又は二酸とともに重合することにより、溶融重縮合法で製造することができる。
置換ビスフェノールA(BPA)系コポリカーボネートを製造する一つのプロセスでは、2,2−(ビス−3−イソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)プロパンをビスフェノールA及びジフェニルカーボネート(DPC)とともに、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)及びNaOH触媒で溶融エステル交換法により反応させる。このプロセスは、コポリマーを得るのに、低分子量であっても、極めて長い反応時間を必要とする。
代表的な溶融エステル交換プラントは、価値あるフェノール副生物を蒸留除去しリサイクルする塔頂システムを利用する。フェノールリサイクル流がコポリマーの形成に用いた他のモノマーを含有すると、BPA及びDPCモノマー副生物の回収は一層困難になる。追加のモノマーをリサイクル流から分離する必要がある。必要とされる分離プロセスは、追加のモノマーの沸点や蒸気圧が他のリサイクル流成分と近似していると、複雑になる。
代表的な溶融エステル交換プラントは、数個の反応器と重合釜を直列に並べて連続プロセスを採用している。第1のモノマー混合タンクの原料組成を変更した後、操作が安定するまでに数時間を要する。この期間に、劣悪な特性の変動する組成転移材料が多量に生成する。
ポリカーボネートコポリマーを連続溶融反応システムで製造するプロセスの改良が必要とされている。さらに、加工剤の改良や、ポリカーボネート生成物を特定の用途にカスタマイズするよう変性された良好な生成物が必要とされている。
本発明は、改良された共重合プロセス、共重合剤及び共重合生成物を提供する。本発明によるコポリカーボネートの製造方法は、(A)遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネートを製造し、この遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を(B)活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル及び(C)置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸の混合物と反応させる工程を含む。
別の実施態様では、本発明は、(B)活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル及び(C)置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸の混合物を含む共重合剤を提供する。
他の実施態様では、本発明は、(i)芳香族ジヒドロキシ化合物と(ii)炭酸ジエステルとを反応させて(A)遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネートを製造し、この遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を(B)活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル及び(C)置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸の混合物と、置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)対遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)の形成で反応させた芳香族ジヒドロキシ化合物(i)の化学量論的モル比約0.01〜約0.75で反応させる工程を含むコポリカーボネートの製造方法を提供する。
さらに他の実施態様では、本発明は、(i)芳香族ジヒドロキシ部分と(ii)炭酸ジエステル部分とを含む[ポリカーボネート]x部分、(B)[活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル]y部分及び(C)[置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸]z部分を含むコポリマーであって、コポリマーに基づいてxは30〜80モル%、yは10〜35モル%、zは10〜35モル%である、コポリマーを提供する。
さらに他の実施態様では、本発明は、(A)遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネートを製造し、この遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を(B)活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル及び(C)置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸の混合物と少なくとも第1共重合及び第2共重合段階で順次反応させる工程を含む、コポリカーボネートの製造方法を提供する。
コポリマーは、(A)(i)芳香族ジヒドロキシ部分と(ii)炭酸ジエステル部分とを含む[コポリカーボネート部分]x、(B)活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル部分及び(C)置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸部分を含み、置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸部分(C)対芳香族ジヒドロキシ部分(i)のモル百分率比が約0.01〜約0.75である。
コポリカーボネートの製造システムは、(i)芳香族ジヒドロキシ化合物と(ii)炭酸ジエステルとを反応させてコポリカーボネートを生成する第1反応器と、このオリゴマーを(B)活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル及び(C)置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸の制御された化学量論的混合物と反応させてコポリカーボネートを生成する隣接重合釜とを備える。
最後に、(A)遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネートを製造し、この遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を(B)活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル及び(C)置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸の制御された化学量論的混合物と反応させてコポリマーを生成し、コポリマーを記憶媒体としての光学構造に組み込むことにより、光記憶媒体を製造する。
代表的なポリカーボネート製造方法には、界面法と溶融法とがある。金子らの米国特許第6300459号に、芳香族ジヒドロキシ化合物とジフェニルカーボネートとの溶融重縮合により末端封鎖芳香族ポリカーボネートを製造する方法が開示されている。金子らの方法では、反応に特定のカーボネート又はカルボン酸エステルを添加して末端封鎖ポリカーボネート生成物を形成する。
本発明の特徴は、添付の図面及び以下の詳細な説明から明らかになるであろう。なお、図面及び以下の説明は、本発明の好適な実施態様を具体的に説明するが、本発明を限定するものではない。
図1に、ポリカーボネートを製造し、それを有用な特性の組成物に配合する界面法の全体を示す。図1に示すように、界面法10では、メタン14と酸素16との反応から一酸化炭素12を生成し、塩素18を一酸化炭素と化合してホスゲン20を生成する。ホスゲンを22で二価フェノール、例えばビスフェノールA(BPA)24と界面装置で反応させ、ポリカーボネート生成物を26で精製し、28で粉末30として単離する。二価フェノール対ホスゲンの化学量論を調節することにより、遊離ヒドロキシル末端基のレベルを変えることができる。代表的には、一官能価フェノール化合物又はその誘導体を連鎖停止剤として添加する。次に粉末30を32で配合して有用な特性のポリカーボネート組成物34を生成する。
図2に示すように、溶融法40では、(a)芳香族ジヒドロキシ化合物と(b)炭酸ジエステルとの溶融重縮合によりポリカーボネートを生成する。図2において、ジフェニルカーボネート(DPC)42をBPA44とエステル交換反応法で反応させてポリカーボネート46を生成する。この反応はアルカリ性触媒48の存在下でバッチモード又は連続モードで行うことができる。反応用の装置は適当なタイプのタンク、管又はカラムから構成することができる。
図3及び図4に溶融法を示す。
図3に、ホスゲン系溶融反応法60を示す。図3において、メタン62と酸素64を反応させて一酸化炭素66を形成し、一酸化炭素を塩素ガス68と反応させてホスゲン(COCl2)70を生成する。ホスゲン70をフェノール72と反応させてDPC74及びHClを生成する。NaOH76を添加することによりHClを中和し、副生物としてのブライン溶液78を形成する。ブライン溶液78を電気分解してCl2を生成するか、別の用途にリサイクルする(図示せず)ことができる。次にDPC74を80でBPA82と重合してポリカーボネートを生成する。この重合で中間体として遊離ヒドロキシル基含有コポリカーボネート84が生成する。重合反応のフェノール副生物86はリサイクルしてさらにDPCを生成することができる。ポリカーボネートペレット生成物88は、添加剤なしの純粋な樹脂90としてそのまま溶融成形品形成プロセスに使用するか、ポリエステルやアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)コポリマーなどの他のポリマーとの熱可塑性ブレンドの製造に使用することができる。或いは、生成物88を92で添加剤と配合して、優れた難燃性、光安定性、熱安定性もしくは離型性などの追加の有用な特性を有するポリカーボネート樹脂組成物94を生成することができる。
図4に、ホスゲンなしの溶融反応法110を示す。メタン112を114で酸化して一酸化炭素116とし、一酸化炭素を追加の酸素118及びメタノール120と反応させてジメチルカーボネート(DMC)122を生成する。次にDMC122をフェノール124と反応させてDPC126及びメタノール副生物を生成する。メタノール副生物はこの後128でリサイクルしてさらにDMC122を生成することができる。図3に示すように、DPC126を130でBPA132と重合し、押し出して(図示せず)ポリカーボネートペレット134を生成する。重合反応のフェノール副生物136は通常リサイクルしてさらにDPC126を生成する。ポリカーボネートペレット134は、添加剤なしの純粋な樹脂138としてそのまま溶融成形品形成プロセスに使用するか、ポリエステルやアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)コポリマーなどの他のポリマーとの熱可塑性ブレンドの製造に使用することができる。或いは、ペレット134を140で添加剤と配合して、優れた難燃性、光安定性、熱安定性もしくは離型性などの追加の有用な特性を有するポリカーボネート樹脂組成物142を生成することができる。
本発明は、(A)遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネートを少なくとも(B)活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル及び(C)置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸を含む、異種化合物の混合物を含む共重合組成物と反応させることにより、コポリカーボネートを製造する包括的方法を提供する。本明細書において、用語「ポリカーボネート」はポリカーボネートオリゴマーを包含し、用語「コポリカーボネート」又は「ポリカーボネートコポリマー」は、ポリカーボネート又はポリカーボネートオリゴマーと共重合剤(B)及び(C)との反応生成物である。
[遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート]
遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)は、溶融反応、界面反応、固相反応、薄膜反応などにより製造できる。再生したポリマーをポリカーボネートとして使用することもできる。また、金子らの米国特許第6300459号に、エステル交換触媒の存在下での芳香族ポリカーボネートと活性水素化合物との反応により遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を製造する方法が開示されている。図1では、過剰量の二価フェノールを用いてフェノール性ヒドロキシル末端基の含量を増やすことができる。図2では、DPC/BPAの比を変えることにより得られる溶融ポリカーボネートの遊離ヒドロキシル基含量を制御することができる。この比を上げると、より多くの「封鎖」連鎖末端を有するポリカーボネートとなる。この比を下げると、より多くの「未封鎖」、即ち遊離ヒドロキシル末端基を有するポリカーボネートとなる。
ポリカーボネート(A)はポリカーボネート類の混合物とすることができる。例えば、溶融反応により生成したポリマーを界面反応により生成したポリマーと、もしくは成形ディスクの回収から得られるポリマーと混合することができる。一般に、ポリカーボネートの遊離ヒドロキシル含量が高ければ高いほど、本発明の方法におけるポリカーボネートの活性が高くなる。ヒドロキシル含量は、反応物質の化学量論的関係を制御することにより制御できる。或いは、ヒドロキシル含量は、遊離ヒドロキシル基のレベルが低いポリカーボネートと遊離ヒドロキシル基のレベルが高いポリカーボネートとを溶融平衡化することにより制御できる。
ポリカーボネートはどのようなタイプのポリカーボネートでもよく、溶融エステル交換、固相、薄膜又は界面法により形成でき、単一のポリカーボネート又は異なるポリマーの混合物を得ることができる。ポリカーボネートを溶融エステル交換法により形成するのが好ましい。反応は、共重合剤との反応とともにバッチモード又は連続モードで行うことができる。反応を実施する装置は、タンク、管、押出機、カラムなどどのようなタイプの装置としてもよい。
ポリカーボネートを製造する場合、通常芳香族ジヒドロキシ化合物1モル当たり約0.8〜約1.30モルの炭酸ジエステルを使用する。1実施態様では、約1.01〜約1.20モルの炭酸ジエステルを使用する。炭酸ジエステル対芳香族ジヒドロキシ化合物の比を減少又は増加して、反応性遊離ヒドロキシル末端基の含量が多い又は少ないポリカーボネートを得ることができる。
[共重合剤]
本発明の共重合剤は、(B)活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル及び(C)置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸の混合物を含む。
ここで用いる用語「活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル」は、カーボネート結合を介して連結した2個のフェノール基を含有する化合物を意味し、各フェノール基は所望に応じて任意の位置で同じアルキル、アリール又はアラルキル置換基で置換されていてもよい。対称な芳香族炭酸ジエステルのほとんどは次の一般式で表される。
Figure 2005521766
式中、R1はフェニル、アリール及びアリールアルキル基からなる群から選択される。R1は所望に応じて活性化基で置換されていてもよい。これらの活性化された対称な芳香族カーボネートのほとんどは次の一般式で表される。
Figure 2005521766
式中、R2は電気陰性基である。電気陰性基としては、カルボニル含有基、ニトロ基及びハロゲン基が好ましい。1実施態様では、炭酸ジエステルは、下記の一般式で表される構造の、オルト位に活性化された電子吸引性基を有するジフェニルカーボネートである。
Figure 2005521766
式中、R3及びR4はアルコキシ、フェノキシ、ベンゾキシ、アリールオキシ、フェニル及びアリール基からなる群から選択される。1実施態様では、R3及びR4はメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、ベンゾキシ、フェノキシ及びフェニルからなる群から選択される。
このタイプの活性化された対称な芳香族カーボネートは、適当なオルト置換フェノールとホスゲンとの反応により合成できる。
本発明による組成物及び方法に使用する活性化された対称な芳香族カーボネートは、2当量の適当な「活性化された」もしくはオルト置換フェニルクロロホルメートとビスフェノール、例えばビスフェノールAとの反応、又はビスクロロホルメートと2当量の「活性化された」もしくは適当なオルト置換フェノールとの反応により製造することもできる。ビスフェノールAを用いる場合、下記の一般式で表される組成物が得られる。
Figure 2005521766
式中、R2は前記定義の通り。
本発明の組成物及び方法に使用できる活性化された対称な芳香族カーボネートの具体例を表1に列挙する。
Figure 2005521766
本明細書及び特許請求の範囲で用いる用語「置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸」は、2個以上のフェノール、ヒドロキシルもしくはカルボン酸基を含有する化合物を意味する。フェノール基は、電気陰性の、従って活性化置換基をオルト位にもたなければ、置換又は非置換いずれでもよい。
適当な芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール及び二酸は次式で表すことができる。
xy
式中、AはC1-20ポリメチレン、C2-20アルキレンもしくはアルキリデン、C5-36シクロアルキレンもしくはシクロアルキリデン、C6-36アリーレンもしくはアルキルアリーレン又はC6-36アリールアルキレンを示し、xは0又は整数であり、Gは少なくとも1つのヒドロキシル又はカルボン酸基がアルキル基、芳香環又は脂環式環に直接結合した一価のC6−C30炭化水素基を示し、yは1以上の整数であり、Gはそれぞれ同じでも異なってもよい。
置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物は、次式で表されるビスフェノールとすることができる。
Figure 2005521766
式中、R5及びR6はそれぞれ独立にC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル又はフェニルから選択され、m及びnはそれぞれ独立に0〜4の整数であり、R7及びR8はそれぞれ独立に水素、C1−C12アルキル又はフェニルから選択されるか、R7及びR8は互いに結合してC3−C12シクロアルキルを形成する。
芳香族炭酸ジエステル(B)対芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)のモル比を制御して、目的生成物の特性を決定することができる。芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)1モル当たり約0.25〜約3.0モルの炭酸ジエステル(B)を使用することができる。好適な比は、望ましい最終分子量及び望ましい末端封鎖レベルに依存するとともに、成分(C)の種類及びポリカーボネート(A)の末端封鎖及び遊離ヒドロキシル基レベルに依存する。望ましいモル比は(B/C)で0.75〜1.25であり、好ましいモル比は(B/C)で1.0〜1.08である。炭酸ジエステル(B)のレベルを上げると、最終コポリマーの末端封鎖レベルが上昇し、遊離ヒドロキシル基レベルが低下する。炭酸ジエステル(B)のレベルを下げると、末端封鎖レベルが低下する。成分(C)が二酸であると、中間体が形成されるため、反応を進めるのに追加の炭酸ジエステル(B)が必要になる。ポリカーボネート(A)の遊離ヒドロキシル基レベルが高いと、反応性が高くなるが、一般に最終コポリマーの末端封鎖レベルを高くするのにより多量の炭酸ジエステルを添加することが必要になる。
芳香族ジヒドロキシ化合物の例としては、ビス(ヒドロキシアリール)アルカン類、例えばビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(別名ビスフェノールA又はBPA)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−1−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−t−ブチルフェニル)プロパン及び2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル)プロパン;ビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカン類、例えば1,1−(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン及び1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン;ジヒドロキシアリールエーテル類、例えば4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル及び4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルフェニルエーテル;ジヒドロキシジアリールスルフィド類、例えば4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド及び4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルフィド;ジヒドロキシジアリールスルホキシド類、例えば4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド及び4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルホキシド;ジヒドロキシジアリールスルホン類、例えば4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン及び4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルホンが挙げられる。1実施態様では、芳香族ジヒドロキシ化合物がBPAである。
炭酸ジエステル(ii)の例としては、ジフェニルカーボネート、ジトリルカーボネート、ビス(クロロフェニル)カーボネート、ビス(メチルサリチル)カーボネート、m−クレジルカーボネート及びジナフチルカーボネートがある。1実施態様では、ジフェニルカーボネート(DPC)を用いる。
炭酸ジエステル成分は、少量の、例えば約50モル%以下のジカルボン酸又はその活性化されていてもよいジエステルを含有してもよい。代表的な有機酸はテレフタル酸、1,12−ドデシル二酸、セバシン酸、ヒドロキシ桂皮酸及びジフェニルイソフタレートで、ポリエステルポリカーボネートを製造する。
共重合剤をポリカーボネートに添加する方法は特に限定されない。例えば、共重合剤を、バッチ反応器又は連続反応器システム内の反応生成物としてのポリカーボネートに添加することができる。1実施態様では、溶融流中に添加点、例えば図5の176、178又は180に設置された固定型ミキサーにより共重合剤を添加する。他の実施態様では、共重合剤を溶融流として重合釜中に直接供給するか、後述するように図5の172に示すような押出機の供給又は入口ポート中に供給する。
1実施態様では、共重合剤を、1つ以上の連続撹拌槽反応器(CSTR=continuously stirred tank reactor)での初期オリゴマー形成後に、ポリカーボネートオリゴマーに添加する。反応は隣接反応器で行う連続プロセスとすることができる。このプロセスは、ポリマーの特性を変性したり、ポリマーの分子量増成を制御できる。1実施態様では、ポリカーボネートオリゴマーの重量平均分子量Mwが約4000〜40000ドルトン(Dalton)、望ましくは6000〜30000ドルトン、さらに好ましくは7500〜25000ドルトンとなる、連続溶融反応システムの初期の連続撹拌槽反応器(CSTR)(オリゴマー化セクション)の後で、共重合剤を添加する。この実施態様では、共重合剤を、重合セクションの2つのCSTR間で添加するか、第1CSTRより下流に位置するCSTR中に直接添加するか、最終の配合用押出機中に添加する。
[任意の停止剤/末端封鎖剤]
溶融プロセスの1実施態様では、所望に応じて停止剤もしくは末端封鎖剤を使用してもよい。停止剤の例としては、フェノール、サリチル酸メチル、p−tert−ブチルフェノール、p−クミルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、ドデシルフェノール、m−ペンタデシルフェノール、その他の末端封鎖剤がある。これらの停止剤及び末端封鎖剤は、モノマー混合、オリゴマー化及び重合段階を含む反応のどの段階で添加してもよい。停止剤及び末端封鎖剤は、共重合剤の成分と一緒に添加してもよい。
[任意の枝分れ剤]
本プロセスの1実施態様では、必要に応じて枝分れ剤を使用する。枝分れ剤は周知であり、3個以上の官能基を含有する多官能性有機化合物を含む。官能基はヒドロキシル、カルボキシル、無水カルボン酸及びこれらの混合物とすることができる。具体例としては、トリメリット酸無水物、トリス−p−ヒドロキシフェニルエタン、イサチン−ビスフェノール、トリスフェノールTC、即ち1,3,5−トリス((p−ヒドロキシフェニル)イソプロピル)ベンゼン、トリスフェノールPA、即ち4(4(1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)−エチル)−α,α−ジメチルベンジル)フェノール及びベンゾフェノンテトラカルボン酸がある。これらの枝分れ剤は、モノマー混合、オリゴマー化及び重合段階を含む反応のどの段階で添加してもよい。枝分れ剤は、共重合剤の成分と一緒に添加してもよい。
[任意の触媒]
ポリカーボネートプロセスは、エステル交換反応を促進する触媒の存在下で行うことができる。例えば、アルカリ金属及びアルカリ土類金属自体又はその酸化物、水酸化物、アミド化合物、アルコラート及びフェノラートがある。他の触媒には、塩基性金属酸化物、例えばZnO、PbO及びSb23、有機チタン化合物、可溶性マンガン化合物、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉛、錫、マンガン、カドミウム及びコバルトの含窒素塩基性化合物及び酢酸塩、並びに複合触媒系、例えば含窒素塩基性化合物とホウ素化合物、含窒素塩基性化合物とアルカリ(アルカリ土類)金属化合物、含リン塩基性化合物とアルカリ(アルカリ土類)金属化合物、含窒素塩基性化合物とアルカリ(アルカリ土類)金属化合物とホウ素化合物がある。
本発明の1実施態様では、エステル交換触媒は四級アンモニウム化合物又は四級ホスホニウム化合物である。これらの化合物の例としては、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラメチルアンモニウムアセテート、テトラメチルアンモニウムフロリド、テトラメチルアンモニウムテトラフェニルボレート、テトラフェニルホスホニウムフロリド、テトラフェニルホスホニウムテトラフェニルボレート、テトラブチルホスホニウムヒドロキシド、テトラブチルホスホニウムアセテート及びジメチルジフェニルアンモニウムヒドロキシドが挙げられるが、これらに限定されない。
上述した触媒はそれぞれ単独で用いることも、予定の用途に応じて、2種以上を組み合わせて用いることもできる。2種以上の触媒を用いる場合、それぞれを反応の異なる段階で溶融物中に導入してもよい。1種以上の触媒又はその一部を共重合剤と一緒に添加してもよい。
触媒の適切なレベルは、部分的に、何種類の触媒を用いるか、例えば1種か2種かに依存する。一般に、触媒の合計量は通例ジヒドロキシ化合物1モル当たり約1x10-8〜約1.0モルの範囲である。1実施態様では、触媒レベルはジヒドロキシ化合物1モル当たり約1x10-5〜約5x10-2モルの範囲である。2種以上の触媒を用いる場合、それぞれを反応の異なる段階で溶融物中に導入してもよい。1種以上の触媒又はその一部を共重合剤と一緒に添加してもよい。
[ポリカーボネートの他の任意成分]
本発明のプロセスで得られるポリカーボネートは、触媒クエンチャ、熱安定剤、紫外線吸収剤、離型剤、着色剤、帯電防止剤、滑剤、防曇剤、天然オイル、合成オイル、ワックス、有機充填剤又は無機充填剤を含有してもよい。これら任意の他の成分は通常、共重合剤の添加後に添加する。
[継続重合反応]
図5に示す反応は、複数の隣接した定撹拌反応器(CSTR)と1個以上の仕上げ反応器とを含む連続プロセスである。図5のCSTRはモノマー混合及びオリゴマー化反応器及び重合釜である。本明細書では、用語「継続」又は「隣接」は、配列内で隣り合うか近い、或いは途切れのない配列内で接しているか連結されていることを意味する。図5は、高い光学的クラリティと透明度及び低い粒子含量などの望ましい特性を有する最終コポリカーボネートを生成する、継続システム150での無溶剤連続プロセスを示す。図5のシステムでは、BPAとDPCを溶融エステル交換反応してポリカーボネートを生成する。DPCモノマーは、ホスゲン系プロセス(図3)又は非ホスゲン系プロセス(図4)いずれで製造してもよい。連続プロセスでは、BPAとDPCを溶融状態で一緒に混合し、次いで1個以上のCSTRでオリゴマー化し、最後に追加のCSTRで高分子量まで重合することができる。エステル交換触媒を用いてオリゴマー化又は重合プロセスを促進することができ、通常、触媒を初期反応段階でモノマー混合ドラム及び/又はCSTR反応器に添加する。一般に、溶融材料が初期モノマー混合ドラムから最終重合釜まで進むにつれて、温度を上げ、圧力を下げる。フェノール副生物を蒸留により「塔頂」システムに抜き、次いで再度の蒸留により精製し、その後リサイクルしてDPCの生成に用いる。
図5について具体的に説明すると、BPA152とDPC154及び塩基性触媒156をモノマー混合ドラム158に連続的に供給する。ドラム158内の反応は、代表的には約130℃の温度と大気圧の窒素雰囲気下で行う。反応により均一な溶融混合物160が得られる。溶融混合物を順次2つの連続撹拌反応器162、164(それぞれ鉛直回転軸を有する撹拌インペラー(図示せず)が設けられた)に送る。反応器162内の反応温度は約150〜260℃で、窒素圧力は約300〜6mmHgである。反応器164内の反応温度は約180〜300℃で、窒素圧力は約50〜1mmHgである。反応器164から、固有粘度0.1〜0.4dl/g程度の溶融コポリカーボネート166が流出する。
オリゴマーを運ぶ生産ライン166を2つ以上の仕上げライン166及び167に分割することができ、各仕上げラインは複数の水平に撹拌された重合釜からなる(ライン167については図示せず)。図5に示す重合釜168及び170は、インペラー付きの水平な回転軸(図示せず)を1つ以上有する水平な高粘度溶融混練装置である。オリゴマー供給材料166は反応溶融物を形成し、これをインペラーにより内外に練り混ぜ(突き押し)、こうして溶融物の表面を連続的に更新する。重合釜168内の反応温度は約240〜320℃で、圧力は約20mmHg以下である。重合釜170内の反応温度は約260〜320℃で、圧力は約10mmHg以下である。最終の重合釜170から出てくる溶融コポリカーボネート172をそのままペレット化することができる。所望に応じて、図5に示すように、コポリカーボネート172を押出機174でオンライン配合する。
本発明の共重合剤を図5のプロセス及びシステムに使用して、コポリカーボネート生成物166の末端ヒドロキシル基と迅速に反応させ、生成物コポリマーに置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ、ジオール又は二酸部分を組み込むことができる。図5では、溶融流内に添加点176、178又は180で設置した固定型ミキサーによって、共重合剤を添加することができる。共重合剤は、パイプにより重合釜の一つに176又は178で溶融流として直接供給するか、180で押出機の供給又は入口ポートに導入することができる。
本発明の共重合剤はポリカーボネートの末端ヒドロキシル基と迅速に反応して、生成物コポリマーに置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸部分を組み込むことができる。共重合剤は、溶融流内に添加点176、178及び/又は180で設置した固定型ミキサーによって、添加することができる。共重合剤は、パイプにより重合釜の一つに溶融流として直接供給するか、押出機174の供給又は入口ポートに供給することができる。生産ラインが166と167に分かれた後に共重合剤を導入するのが特に好ましく、そうすればコポリマーを166からの一方の生産ラインで製造でき、ホモポリマー樹脂は167からの隣りの生産ラインで何ら妨害されることなく製造し続けることができる。
フェノール副生物はポリカーボネートコポリマーから蒸留により、例えば冷却材として冷水を通すフリーズトラップを用いて、塔頂システム182に取り出すことができる。フェノール化合物は凝縮し、そして共重合反応を促進して収率を挙げるのに使用できる。しかし、活性化芳香族炭酸ジエステル(B)の反応は、下記の式のようなオルト置換フェノール化合物を発生する。
Figure 2005521766
これらのオルト置換フェノール化合物は反応性が低く、182から初期DPC製造反応にリサイクルすると、反応の進行度を不完全にしたり、望ましくない副反応を起こすおそれがある。オルト置換フェノール化合物は沸点が、代表的にはフェノール、DPC及びBPAよりはるかに低いので、通常、塔頂システム凝縮器ユニットの後ろに設置された蒸留カラムにより種々の望ましくない塔頂流れ成分を分離する。本発明の1実施態様では、下記式のオルト置換フェノール副生物を184で塔頂システムから回収し、新しい共重合剤の調製に再使用する。
ポリカーボネートコポリマーは、少量の未回収フェノール化合物及び未反応共重合剤を、共重合反応での副反応の副生物、例えば2−(アルコキシカルボニル)フェニル末端基を有する生成物などとともに含有する。未回収フェノール化合物、未反応共重合剤及び副生物のレベルは、共重合反応後に、代表的には、未反応モノマー及び副生物の揮発除去を改良する手段をとる、例えば圧力を下げる、滞留時間を増やす、そして大きな表面積を絶え間なく更新することによって、低減することができる。2−(アルコキシカルボニル)フェニル末端基の量は、共重合剤における(B/C)比を下げ、また共重合剤とコポリカーボネートとを適正に平衡化することにより、低減することができる。平衡化は、共重合剤をオリゴマー溶融流に176、178又は180に位置する固定型ミキサーによって添加するか、又は共重合剤とコポリカーボネートとの反応の滞留時間を長くすることによって、容易に実現できる。滞留時間は、生成プロセスの処理量を下げるか、又は単に共重合剤をプロセス中の早期の添加点、例えば176で添加することにより、長くすることができる。本発明のポリカーボネートコポリマーは、オルト置換フェノールのような電子吸引性オルト置換残留物の含量を500ppm未満、好ましくは100ppm未満とし得、また未反応共重合剤の含量を500ppm未満、好ましくは100ppm未満とし得る。ポリカーボネートコポリマーは、2−(アルコキシカルボニル)フェニル末端基の含量を500ppm未満とし得る。
本発明は、(A)少なくとも1種の遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネートを(B)少なくとも1種の活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル及び(C)少なくとも1種の置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸を含む、異種化合物の混合物を含む共重合組成物と反応させることにより、コポリカーボネートを製造する包括的方法を提供する。本発明はさらに、成分(B)及び(C)を含有する共重合剤を用いて、コポリカーボネートを製造する方法を提供する。共重合剤は、ポリマー鎖を制御された態様で「成長」させて、目標とする特性を有する共重合生成物を生成するのを可能にする。本方法により、特定の用途に応じたコポリカーボネート生成物が得られる。1実施態様では、生成物は(i)芳香族ジヒドロキシ部分と(ii)炭酸ジエステル部分とを含む[ポリカーボネート]x部分、(B)[活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル]y部分及び(C)[置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸]z部分を含むコポリマーであり、ここでxは20〜92モル%、yは4〜40モル%、zは4〜40モル%(コポリマーに基づいて)である。コポリマーが、前記部分を、x=40〜70モル%、y=15〜30モル%、z=15〜30モル%(コポリマーに基づいて)の関係で含有するのが望ましい。コポリマーが、前記部分を、x=46〜60モル%、y=20〜27モル%、z=20〜27モル%(コポリマーに基づいて)の関係で含有するのがさらに好ましい。
さらに、図5に示す連続かつ継続方法及びシステムは、本発明のプロセスに従って操作するとき、短い操作期間で安定な反応状態に達し、それを維持する。本システムは、従来の操作より短い時間で、時間の関数としてゆらぐことのない定常状態に達し、仕様書通りの販売可能なポリカーボネート並びに種々の異なるポリカーボネートを生成する。(B)及び(C)の混合物及び/又はその添加位置を変更するだけで複数の定常状態又は安定操作状態間での迅速な切り換えを行うことにより、異なる生成物を生成することができる。
活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル(B)及び置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)を一緒に共重合剤として添加すると、驚くべきことには、溶融ポリカーボネートへのすばやい組み込みという結果が得られる。共重合剤の添加により、生成物特性の制御された変更が可能になり、制御された最終分子量のポリカーボネートが得られる。共重合剤をポリカーボネートオリゴマーに添加することにより、特定の用途に応じた有用な特性を有するポリカーボネート生成物が得られる。さらに、共重合剤を連続プロセスの下流で添加することにより、回収の困難さが緩和される。追加のモノマー(B)及び(C)を下流のリサイクル流から分離する必要があるだけになるからである。
本発明の1例では、ポリカーボネート(A)を共重合剤と反応させて、光記憶媒体用途に有用な特性を付与する。生成物の溶融粘度と水親和性が低く、透明性、耐熱性及び複屈折が保持されていることが、光記憶媒体用途に望ましい。レゾルシノールを含有するポリカーボネートコポリマーは通常、溶融粘度が同じ分子量のポリカーボネートホモポリマーより低い。レゾルシノールポリエステル−ポリカーボネートコポリマーは紫外線劣化及び光沢低下にも強い。これらの特性を包括的に「耐候性」と言うことができる。オルト置換ビスフェノールA部分及びオルト置換スピロビインダン部分を含有するコポリマー及びブレンドは、水又は水分にさらされたとき、優れた寸法安定性を示し、しかも良好な加工性と低い複屈折を維持する。高い耐溶剤性及び耐薬品性は、通信、自動車、医療など多くの用途で望ましい特性である。ヒドロキノン、ビフェノール、ビスフェノールS、イソテレフタル酸及びテレフタル酸部分をポリカーボネートポリマーに導入してこれらの特性を実現することができる。
別の実施態様では、有用な特性をポリカーボネートに付与してそのポリマーを、光記憶媒体又は器具、自動車部品又は通信部品を製造するための射出成形法に用いられるようカスタマイズすることができる。また、ポリカーボネートを、異形材、充実シート、多層シート又は波形シートを製造するための押出法に用いられるよう変性することができる。
以下の実施例は、本発明の具体的な説明であって、限定が明記されていない限り、特許請求の範囲への限定と解すべきでない。
実施例において、分子量Mw及び数平均分子量Mnは、ポリマーの塩化メチレン溶液(1mg/ml)とポリスチレン標準とをGPC分析により測定し、ポリカーボネートについて補正する。
以下に記載する「共重合」実施例は、表2に示すポリカーボネートA〜Fを用いて行った。これらのポリカーボネートは、図5に示すような連続溶融反応システムでBPAとDPCとの反応により作製した。ポリカーボネートを添加点176、178及び180に対応する反応の異なる段階から取り出した。したがって、これらのポリカーボネートは分子量が異なる。1例では、末端封鎖レベルの低い高分子量ポリカーボネート、即ちポリカーボネートAを得るために、低いDPC/BPA比を使用した。
Figure 2005521766
実施例1
バッチ反応管に窒素下で、25gのポリカーボネートA、3.3470g(9.83x10-3モル)のジ−(o−sec−ブチル)ビスフェノールアセトン(dosbBPA)及び3.2464g(9.83x10-3モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)を仕込んだ。次にポリカーボネートを温度270℃に加熱し、20分間かきまぜた。溶融混合段階後、システムに減圧を行って圧力0.5ミリバールとした。反応をさらに40分間続けた。次に完成ポリカーボネートポリマーを反応管からサンプリングした。その結果を表3に示す。
Figure 2005521766
実施例2
3.3470g(9.83x10-3モル)のジ−(o−sec−ブチル)ビスフェノールアセトン(dosbBPA)及び3.2464g(9.83x10-3モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)を用いる代わりに、1.6735g(4.915x10-3モル)のジ−(o−sec−ブチル)ビスフェノールアセトン(dosbBPA)及び1.6232g(4.915x10-3モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)を用いた以外は、実施例1の手順を繰り返した。
実施例3
反応を40分間続ける代わりに、反応を20分間続けた以外は、実施例1の手順を繰り返した。
実施例4
3.3470g(9.83x10-3モル)のジ−(o−sec−ブチル)ビスフェノールアセトン(dosbBPA)を用いる代わりに、1.6330g(9.83x10-3モル)のテレフタル酸をポリマーに添加した以外は、実施例1の手順を繰り返した。
Figure 2005521766
実施例5
3.3470g(9.83x10-3モル)のジ−(o−sec−ブチル)ビスフェノールアセトン(dosbBPA)を用いる代わりに、1.0824g(9.83x10-3モル)のレゾルシノールをポリマーに添加した以外は、実施例1の手順を繰り返した。
Figure 2005521766
実施例6
3.3470g(9.83x10-3モル)のジ−(o−sec−ブチル)ビスフェノールアセトン(dosbBPA)及び3.2464g(9.83x10-3モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)を用いる代わりに、レゾルシノール/ビス−(メチルサリチル)カーボネートの予め熱平衡化したサンプル4.3288gをポリマーに添加した以外は、実施例1の手順を繰り返した。
予め熱平衡化したサンプルは、1/1モルのレゾルシノール/ビス−(メチルサリチル)カーボネート混合物をレゾルシノール1モル当たり250x10-6モルのTMAHの存在下180℃で10分間反応させたものであった。
実施例7
3.3470g(9.83x10-3モル)のジ−(o−sec−ブチル)ビスフェノールアセトン(dosbBPA)を用いる代わりに、1.0824g(9.83x10-3モル)のヒドロキノンをポリマーに添加した以外は、実施例1の手順を繰り返した。
Figure 2005521766
実施例8
3.3470g(9.83x10-3モル)のジ−(o−sec−ブチル)ビスフェノールアセトン(dosbBPA)を用いる代わりに、1.8304g(9.83x10-3モル)のビフェノール、即ち[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジオールをポリマーに添加した以外は、実施例1の手順を繰り返した。
Figure 2005521766
実施例9
3.3470g(9.83x10-3モル)のジ−(o−sec−ブチル)ビスフェノールアセトン(dosbBPA)を用いる代わりに、2.4602g(9.83x10-3モル)のビスフェノールスルホン、即ち4,4’−スルホニルジフェノールをポリマーに添加した以外は、実施例1の手順を繰り返した。
Figure 2005521766
実施例10
ポリカーボネートAを用いる代わりに、ポリカーボネートCを用いた以外は、実施例1の手順を繰り返した。
実施例11
ポリカーボネートAを用いる代わりに、ポリカーボネートEを用いた以外は、実施例1の手順を繰り返した。
実施例12
ポリカーボネートAを用いる代わりに、ポリカーボネートBを用いた以外は、実施例1の手順を繰り返した。
実施例13
ポリカーボネートAを用いる代わりに、ポリカーボネートDを用いた以外は、実施例1の手順を繰り返した。
実施例14
5.4120g(49.2x10-3モル)のヒドロキノン及び16.2323g(49.2x10-3モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)をポリマーに添加した以外は、実施例1の手順を繰り返した。
実施例15
5.4120g(49.2x10-3モル)のヒドロキノン及び16.2323g(49.2x10-3モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)をポリマーに添加した以外は、実施例1の手順を繰り返した。
実施例16
4.5762g(24.56x10-3モル)のビフェノール及び8.1161g(24.56x10-3モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)をポリマーに添加した以外は、実施例1の手順を繰り返した。
実施例17
3.3470g(9.83x10-3モル)のジ−(o−sec−ブチル)ビスフェノールアセトン(dosbBPA)及び3.2464g(9.83x10-3モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)の代わりに、7.3219g(39.3x10-3モル)のビフェノール、即ち[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジオール及び12.9858g(39.3x10-3モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)を25gのポリカーボネートAに添加した以外は、実施例1の手順を繰り返した。
実施例18
3.3470g(9.83x10-3モル)のジ−(o−sec−ブチル)ビスフェノールアセトン(dosbBPA)及び3.2464g(9.83x10-3モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)の代わりに、8.3675g(24.6x10-3モル)のジ−(o−sec−ブチル)ビスフェノールアセトン(dosbBPA)及び8.1161g(24.6x10-3モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)を25gのポリカーボネートAに添加した以外は、実施例1の手順を繰り返した。
実施例19
3.3470g(9.83x10-3モル)のジ−(o−sec−ブチル)ビスフェノールアセトン(dosbBPA)及び3.2464g(9.83x10-3モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)の代わりに、2.2638g(9.83x10-3モル)のドデカン二酸及び3.2464g(9.83x10-3モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)を25gのポリカーボネートAに添加した以外は、実施例1の手順を繰り返した。
Figure 2005521766
実施例20
3.2464g(9.83x10-3モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)の代わりに、1.6232g(4.915x10-3モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)をdosbBPAと共に25gのポリカーボネートAに添加した以外は、実施例1の手順を繰り返した。
実施例21
3.2464g(9.83x10-3モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)の代わりに、6.4928g(19.66x10-3モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)をdosbBPAと共に25gのポリカーボネートAに添加した以外は、実施例1の手順を繰り返した。
実施例22
3.3470g(9.83x10-3モル)のジ−(o−sec−ブチル)ビスフェノールアセトン(dosbBPA)及び3.2464g(9.83x10-3モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)の代わりに、3.2464g(9.83x10-3モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)及び4.7426g(9.83x10-3モル)のビス−(ベンジルサリチル)カーボネート(bBSC)を25gのポリカーボネートAに添加した以外は、実施例1の手順を繰り返した。
実施例23
ポリカーボネートAを用いる代わりに、ポリカーボネートFを用いた以外は、実施例1の手順を繰り返した。
実施例24
3.2464g(9.83x10-3モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)の代わりに、2.1050g(9.83x10-3モル)のジフェニルカーボネートをdosbBPAと共にポリマーに添加した以外は、実施例1の手順を繰り返した。
実施例25
ポリカーボネートAを用いる代わりに、ポリカーボネートBを用いた以外は、実施例24の手順を繰り返した。
実施例26
ポリカーボネートAを用いる代わりに、ポリカーボネートCを用いた以外は、実施例24の手順を繰り返した。
比較例1
共重合剤を添加しない以外は、実施例1の手順を繰り返した。
比較例2
bMSCなしで、3.3470g(9.83x10-3モル)のジ−(o−sec−ブチル)ビスフェノールアセトン(dosbBPA)だけをポリカーボネートAに添加した以外は、実施例1の手順を繰り返した。
比較例3
bMSCなしで、1.6330g(9.83x10-3モル)のテレフタル酸だけをポリカーボネートAに添加した以外は、実施例4の手順を繰り返した。
比較例4
bMSCなしで、1.0824g(9.83x10-3モル)のヒドロキノンだけをポリカーボネートAに添加した以外は、実施例7の手順を繰り返した。
比較例5
bMSCなしで、1.8304g(9.83x10-3モル)のビフェノール、即ち[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジオールだけをポリカーボネートAに添加した以外は、実施例8の手順を繰り返した。
比較例6
bMSCなしで、2.4602g(9.83x10-3モル)のビスフェノールスルホン、即ち4,4’−スルホニルジフェノールだけをポリカーボネートAに添加した以外は、実施例9の手順を繰り返した。
比較例7
3.3470g(9.83x10-3モル)のジ−(o−sec−ブチル)ビスフェノールアセトン(dosbBPA)及び3.2464g(9.83x10-3モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)の代わりに、金子らの米国特許第6300459号6欄52−59行及び12欄22−26行記載の好適な化学量論的量に準じて0.3779g(2.0x10-3モル、「鎖末端の全末端量」1モル当たり0.35モル)のビフェノール及び0.4978g(1.5x10-3モル、「鎖末端の全末端量」1モル当たり0.26モル)のビス−(メチルサリチル)カーボネート(bMSC)をポリマーに添加した以外は、実施例1の手順を繰り返した。「鎖末端の全末端量」は、あらゆる種類のポリカーボネート末端基すべての和であり、NMR分光分析により測定できる。例えば、枝分かれのないポリカーボネート(即ち直鎖ポリマー)が0.5モル存在する場合、「鎖末端の全末端量」は1モルである。
Figure 2005521766
Figure 2005521766
実施例及び比較例から明らかなように、活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル(B)を置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸モノマー(C)と一緒に添加すると、モノマーを単独で添加する場合より良好な分子量増成とモノマー(B)の組み込みが達成される。この改良点は、ジ−(o−sec−ブチル)ビスフェノールアセトンについては比較例2と実施例1との比較、テレフタル酸については比較例3と実施例4との比較、ビフェノール、即ち[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジオールについては比較例5と実施例8との比較、ビスフェノールスルホン、即ち4,4’−スルホニルジフェノールについては比較例6と実施例9との比較から明らかである。また、実施例1、20及び21の結果を比較することにより、コポリマーの最終分子量及びコモノマー(C)の組み込みレベルを制御する上で、添加する(B)対(C)の化学量論的比が重要であることが分かる。
実施例及び比較例から、ビス−(メチルサリチル)カーボネートのような活性化カーボネートを炭酸ジエステルとして使用すると、DPCのような非活性化カーボネートよりも高い分子量と高い添加コポリマー組み込みレベルを有するコポリマーが得られる、ことも分かる。この改良点は、実施例24、25及び26と実施例1との比較から明らかである。
実施例及び比較例から、金子らの方法(比較例7)と同様に分子量を上げることができるが、同時にはるかに多量のコモノマーが組み込まれ(実施例8及び16)、そのため耐薬品性のようなポリマー特性を変性できる(実施例15及び17)ことも分かる。或いは、数平均分子量又は固有粘度はほぼそのままで、相当量のコモノマーを組み込んでガラス転移温度のようなポリマー特性を変性できる。ガラス転移温度は、組み込むコモノマーの種類と量に応じて、上昇させることも(出発ポリカーボネートAを実施例4又は16と比較)、下げることも(出発ポリカーボネートAを実施例1、2又は19と比較、出発ポリマーEを実施例11と比較)できる。
本発明は、目的とする用途に合わせた特性を有するポリカーボネート生成物を製造する方法とシステムとを提供する。金子らの米国特許、12欄16−21行に、ポリマー生成物の固有粘度が、反応前の芳香族PCの固有粘度と比較して、好ましくは0.05以上、さらに好ましくは0.07以上、さらに一段と好ましくは0.1以上の値上昇することが記載されている。本実施例のポリカーボネートは、固有粘度のわずかな低下、粘度不変、粘度上昇のいずれも可能である。生成物の粘度は、本発明により制御可能であり、用途に応じて決められる変数である。例えば、光媒体及びディスクには、流動性が良好であるので、比較的低分子量(Mw16000〜20000)のポリカーボネートを使用することができる。一方、水ボトルやシートなどの汎用目的には、これらの用途では衝撃強さが高いことが重要なので、比較的高分子量(Mw22000〜35000)のポリカーボネートを使用することができる。
本発明において、目標のMwはオリゴマー(A)のMwを選択することにより制御でき、生成物ポリカーボネートの特性は共重合剤を選択することにより制御できる。
例えば、光媒体、薄肉シート及び異形材にとって重要な流動性−延性バランスは、特定の共重合剤により実現できる。また、光媒体にとって重要な優れた複製性や低い光複屈折は、共重合剤を選択することにより実現できる。また、共重合剤を選択して水膨潤性や吸収を下げたり、難燃性や耐薬品性を上げることができる。
以上、本発明の好適な実施態様を説明したが、本発明は種々の変更や改変が可能であり、実施例の細部に限定されない。本発明は、特許請求の範囲に入る変更や改変を包含する。
配合ポリカーボネート樹脂を生成する配合までの界面反応プロセスの線図である。 ポリカーボネート樹脂を生成するジフェニルカーボネートとビスフェノールAとの反応のスキームである。 配合ポリカーボネート樹脂を生成する配合までのホスゲン系溶融反応システムの線図である。 配合ポリカーボネート樹脂を生成する配合までの非ホスゲン系溶融反応システムの線図である。 コポリカーボネートを製造する包括的連続反応システムの線図である。
符号の説明
12 一酸化炭素
14 メタン
16 酸素
20 ホスゲン
22 反応工程
24 ビスフェノールA
26 精製工程
28 単離工程
30 ポリカーボネート粉末
32 配合工程
34 配合ポリカーボネート樹脂
152 BPA
154 DPC
156 CA
158 モノマー混合ドラム
162,164 反応器
168,170 重合釜
174 押出機

Claims (112)

  1. (A)遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネートを製造し、この遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を(B)活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル及び(C)置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸の制御された化学量論的混合物と反応させる工程を含む、ポリカーボネートの製造方法。
  2. さらに、活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル(B)と置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)とを化学量論的モル比(B/C)約0.25〜約3.0で組み合わせて制御された混合物を形成する工程を含む、請求項1記載の方法。
  3. さらに、活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル(B)と置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)とを化学量論的モル比(B/C)0.75〜1.25で組み合わせて制御された混合物を形成する工程を含む、請求項1記載の方法。
  4. さらに、活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル(B)と置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)とを化学量論的モル比(B/C)1.0〜1.08で組み合わせて制御された混合物を形成する工程を含む、請求項1記載の方法。
  5. (i)芳香族ジヒドロキシ化合物と(ii)炭酸ジエステルとを反応させることにより遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を製造する、請求項1記載の方法。
  6. (i)芳香族ジヒドロキシ化合物と(ii)炭酸ジエステルとを反応させることにより遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を製造し、この遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を前記混合物と、置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)対遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)の形成で反応させた芳香族ジヒドロキシ化合物(i)の化学量論的モル比約0.01〜約0.75で反応させる工程を含む、請求項1記載の方法。
  7. (i)芳香族ジヒドロキシ化合物と(ii)炭酸ジエステルとを反応させることにより遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を製造し、この遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を前記混合物と、置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)対遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)の形成で反応させた芳香族ジヒドロキシ化合物(i)の化学量論的モル比約0.1〜約0.5で反応させる工程を含む、請求項1記載の方法。
  8. (i)芳香族ジヒドロキシ化合物と(ii)炭酸ジエステルとを反応させることにより遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を製造し、この遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を前記混合物と、置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)対遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)の形成で反応させた芳香族ジヒドロキシ化合物(i)の化学量論的モル比約0.2〜約0.4で反応させる工程を含む、請求項1記載の方法。
  9. 前記活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル(B)が次式の化合物を含む、請求項1記載の方法。
    Figure 2005521766
    式中、R2は電気陰性置換基である。
  10. 電気陰性置換基R2がニトロ基、ハロゲン基及びカルボニル含有基から選択される、請求項9記載の方法。
  11. 電気陰性置換基R2がメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、フェニルカルボニル、フェノキシカルボニル及びベンジルオキシカルボニル基から選択される、請求項9記載の方法。
  12. 電気陰性置換基R2がメトキシカルボニルである、請求項9記載の方法。
  13. 置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)が次の一般式の化合物である、請求項1記載の方法。
    xy
    式中、AはC1-20ポリメチレン、C2-20アルキレン、C2-20アルキリデン、C5-36シクロアルキレン、C5-36シクロアルキリデン、C6-36アリーレン、C6-36アルキルアリーレン又はC6-36アリールアルキレンを示し、xは0又は整数であり、Gはそれぞれ同じでも異なってもよく、少なくとも1つのヒドロキシル又はカルボン酸基がアルキル基、芳香環又は脂環式環に直接結合した一価のC6−C30炭化水素基を示し、yは1以上の整数である。
  14. 置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)が、ジ−o−sec−ブチルビスフェノールA、テレフタル酸、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、レゾルシノール、ヒドロキノン、[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジオール及びビスフェノールスルホンから選択される化合物である、請求項1記載の方法。
  15. 置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)が、ポリカーボネートのビスフェノール含量に基づいて約0.1〜50モル%の濃度で存在する、請求項1記載の方法。
  16. 置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)が、ポリカーボネートのビスフェノール含量に基づいて約0.1〜20モル%の濃度で存在する、請求項1記載の方法。
  17. 前記活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル(B)が次式の化合物を含む、請求項1記載の方法。
    Figure 2005521766
    式中、Rは電気陰性置換基である。
  18. 電気陰性置換基Rがニトロ基、ハロゲン基及びカルボニル含有基から選択される、請求項17記載の方法。
  19. 前記混合物が次式の非対称な活性化カーボネートを微量以上、25モル%以下の量含有する、請求項1記載の方法。
    Figure 2005521766
    式中、Rは電気陰性置換基であり、R3は水素、C1−C36アルキル、C1−C36アルコキシ、C6−C36アリール、C7−C36アラルキル及びC7−C36アルアルコキシから選択される。
  20. 前記混合物が、活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル(B)と置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)とをモル比10:90〜90:10で含有する、請求項1記載の方法。
  21. 前記混合物を、混合物中のカーボネート対混合物及びポリカーボネート中の遊離ヒドロキシル基及び酸末端基のモル比が0.5〜3となるような量添加する、請求項1記載の方法。
  22. 前記ヒドロキシル基含有ポリカーボネートを前記混合物と連続又は半連続反応器システム(40,60)で反応させる、請求項1記載の方法。
  23. 前記ヒドロキシル基含有ポリカーボネートを前記混合物と、2つ以上の反応器(168,170)を直列に並べた反応器システム(40,60)で反応させる、請求項1記載の方法。
  24. 前記ヒドロキシル基含有ポリカーボネートを前記混合物と固定型ミキサーで反応させる、請求項1記載の方法。
  25. ヒドロキシル基含有ポリカーボネートを溶融反応システム(40,60)の連続撹拌槽反応器(158,162,164)で製造する工程を含む、請求項1記載の方法。
  26. ヒドロキシル基含有ポリカーボネートを溶融反応システム(40,60)の連続撹拌槽反応器(158,162,164)で製造し、次いで得られたヒドロキシル基含有ポリカーボネートを成分(B)及び(C)の混合物と反応させる工程を含む、請求項1記載の方法。
  27. ヒドロキシル基含有ポリカーボネートを溶融反応システム(40,60)の連続撹拌槽反応器(158,162,164)で製造し、次いで得られたヒドロキシル基含有ポリカーボネートを成分(B)及び(C)の混合物と溶融反応システム(40,60)の仕上げ区分で反応させる工程を含む、請求項1記載の方法。
  28. ヒドロキシル基含有ポリカーボネートを溶融反応システム(40,60)の連続撹拌槽反応器(158,162,164)で製造し、次いで得られたヒドロキシル基含有ポリカーボネートを成分(B)及び(C)の混合物と押出機(174)で反応させる工程を含む、請求項1記載の方法。
  29. ヒドロキシル基含有ポリカーボネートを溶融反応システム(40,60)の連続撹拌槽反応器(158,162,164)で製造し、得られたヒドロキシル基含有ポリカーボネートを複数の分割生産ラインに仕込み、得られたヒドロキシル基含有ポリカーボネートを成分(B)及び(C)の混合物と分割生産ラインの少なくとも1ライン内の押出機(174)で反応させる工程を含む、請求項1記載の方法。
  30. 分子量4000ドルトン以上のヒドロキシル基含有ポリカーボネートを成分(B)及び(C)の混合物と反応させる工程を含む、請求項1記載の方法。
  31. 分子量24000ドルトン以上のヒドロキシル基含有ポリカーボネートを成分(B)及び(C)の混合物と反応させる工程を含む、請求項1記載の方法。
  32. ヒドロキシル基含有ポリカーボネートを溶融反応システム(40,60)の連続撹拌槽反応器(158,162,164)で製造し、生成するヒドロキシル基含有ポリカーボネートと成分(B)及び(C)の混合物との反応を、ヒドロキシル基含有ポリカーボネートの形成の完了前に、溶融反応システム(40,60)の仕上げ区分で開始する工程を含む、請求項1記載の方法。
  33. 成分(A)、(B)及び(C)は、フェノール分が500ppm以下の電子吸引性オルト置換基を有するコポリカーボネートを生成するように選択される、請求項1記載の方法。
  34. 成分(A)、(B)及び(C)は、フェノール分が100ppm以下の電子吸引性オルト置換基を有するコポリカーボネートを生成するように選択される、請求項1記載の方法。
  35. 成分(A)、(B)及び(C)の割合を制御して、残留未反応成分(B)及び(C)が500ppm以下のコポリカーボネートを生成する、請求項1記載の方法。
  36. 成分(A)、(B)及び(C)の割合を制御して、残留未反応成分(B)及び(C)が100ppm以下のコポリカーボネートを生成する、請求項1記載の方法。
  37. 成分(A)、(B)及び(C)の割合を制御して、末端2−(アルコキシカルボニル)フェニル、2−(フェノキシカルボニル)フェニル、2−(ベンジルオキシカルボニル)又は2−ベンゾイルフェニル含量が5000ppm以下のコポリカーボネートを生成する、請求項1記載の方法。
  38. 形成されたコポリカーボネートの末端2−(メトキシカルボニル)フェニル基含量が5000ppm以下である、請求項1記載の方法。
  39. 形成されたコポリカーボネートのガラス転移温度が約120〜150℃である、請求項1記載の方法。
  40. 前記方法が溶融エステル交換反応である、請求項1記載の方法。
  41. 前記活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル(B)が次式の化合物を含む、請求項1記載の方法。
    Figure 2005521766
    式中、Rは電気陰性置換基である。
  42. 遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)の分子量が約4000〜約40000である、請求項1記載の方法。
  43. 遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)の分子量が約6000〜約30000である、請求項1記載の方法。
  44. 遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)の分子量が約7500〜約25000である、請求項1記載の方法。
  45. 遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を触媒の存在下で製造し、この遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を(B)活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル及び(C)置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸の制御された化学量論的混合物と、別の触媒を用いずに、反応させて高分子量コポリカーボネートを得る、請求項1記載の方法。
  46. さらに、生成コポリカーボネートの特性を決定するように、成分(A)と反応させる成分(B)及び(C)の混合物を選択する工程を含む、請求項1記載の方法。
  47. さらに、生成コポリカーボネートの流動性−延性バランス、複製性、複屈折、水膨潤性又は難燃性を決定するように、成分(A)と反応させる成分(B)及び(C)の混合物を選択する工程を含む、請求項1記載の方法。
  48. 連続プロセスにて遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を製造し、前記混合物と反応させる、請求項1記載の方法。
  49. 連続プロセスにて隣接反応器(168,170)で遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を製造し、前記混合物と反応させる、請求項1記載の方法。
  50. 成分(A)を、適当な光記憶媒体特性を有するコポリカーボネートを生成するように選択された成分(B)及び(C)の混合物と反応させる工程を含む、請求項1記載の方法。
  51. (B)活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル及び(C)置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸の混合物を含む、共重合剤。
  52. 前記活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル(B)が次式の化合物を含む、請求項51記載の共重合剤。
    Figure 2005521766
    式中、Rは電気陰性置換基である。
  53. 電気陰性置換基Rがメトキシカルボニルである、請求項52記載の共重合剤。
  54. Rがニトロ基、ハロゲン基及びカルボニル含有基から選択される、請求項51記載の共重合剤。
  55. 電気陰性置換基Rがメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、フェニルカルボニル、フェノキシカルボニル及びベンジルオキシカルボニル基から選択される、請求項51記載の共重合剤。
  56. 置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)が次の一般式の化合物である、請求項51記載の共重合剤。
    xy
    式中、AはC1-20ポリメチレン、C2-20アルキレン、C2-20アルキリデン、C5-36シクロアルキレン、C5-36シクロアルキリデン、C6-36アリーレン、C6-36アルキルアリーレン又はC6-36アリールアルキレンを示し、xは0又は整数であり、Gはそれぞれ同じでも異なってもよく、少なくとも1つのヒドロキシル又はカルボン酸基がアルキル基、芳香環又は脂環式環に直接結合した一価のC6−C30炭化水素基を示し、yは1以上の整数である。
  57. 置換されていてもよいビスフェノール、ジオール又は二酸(C)が、ジ−o−sec−ブチルビスフェノールA、テレフタル酸、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、レゾルシノール、ヒドロキノン、[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジオール及びビスフェノールスルホンから選択される化合物である、請求項51記載の共重合剤。
  58. 成分(B)及び(C)を約0.25〜約3.0のモル比(B/C)で含有する、請求項51記載の共重合剤。
  59. 成分(B)及び(C)を0.75〜1.25のモル比(B/C)で含有する、請求項51記載の共重合剤。
  60. 成分(B)及び(C)を1.0〜1.08のモル比(B/C)で含有する、請求項51記載の共重合剤。
  61. (i)芳香族ジヒドロキシ化合物と(ii)炭酸ジエステルとを反応させて(A)遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネートを製造し、
    この遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を(B)活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル及び(C)置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸の混合物と、置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)対遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)の形成で反応させた芳香族ジヒドロキシ化合物(i)の化学量論的モル比約0.01〜約0.75で反応させる
    工程を含む、コポリカーボネートの製造方法。
  62. 遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル(B)及び置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)の混合物と、置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)対遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)の形成で反応させた芳香族ジヒドロキシ化合物(i)の化学量論的モル比約0.1〜約0.5で反応させる工程を含む、請求項61記載の方法。
  63. 遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル(B)及び置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)の混合物と、置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)対遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)の形成で反応させた芳香族ジヒドロキシ化合物(i)の化学量論的モル比約0.2〜約0.4で反応させる工程を含む、請求項61記載の方法。
  64. さらに、活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル(B)と置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)との、化学量論的モル比(B/C)が約0.25〜約3.0である混合物を形成する工程を含む、請求項61記載の方法。
  65. さらに、活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル(B)と置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)との、化学量論的モル比(B/C)が0.75〜1.25である混合物を形成する工程を含む、請求項61記載の方法。
  66. さらに、活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル(B)と置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)との、化学量論的モル比(B/C)が1.0〜1.08である混合物を形成する工程を含む、請求項61記載の方法。
  67. 連続プロセスにて遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を製造し、前記混合物と反応させる、請求項61記載の方法。
  68. 連続プロセスにて隣接反応器反応器(168,170)で遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を製造し、前記混合物と反応させる、請求項61記載の方法。
  69. 芳香族ジヒドロキシ化合物(i)と炭酸ジエステル(ii)とを、成分(i)1モル当たり成分(ii)約0.8〜約1.30モルのモル比で反応させる工程を含む、請求項61記載の方法。
  70. 芳香族ジヒドロキシ化合物(i)と炭酸ジエステル(ii)とを、成分(i)1モル当たり成分(ii)約1.01〜約1.20モルのモル比で反応させる工程を含む、請求項61記載の方法。
  71. (i)芳香族ジヒドロキシ化合物と(ii)炭酸ジエステルとを反応させて(A)遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネートを製造し、
    この遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を(B)活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル及び(C)置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸の混合物と反応させる工程を含み、
    ポリカーボネート(A)の遊離ヒドロキシル含量を変えることにより成分(B)及び(C)の混合物との反応におけるポリカーボネート(A)の活性を制御する、
    コポリカーボネートの製造方法。
  72. 遊離ヒドロキシル含量が低いポリカーボネートと遊離ヒドロキシル含量が高いポリカーボネートとを溶融平衡化することにより、成分(A)の遊離ヒドロキシル含量を変える、請求項71記載の方法。
  73. 芳香族ジヒドロキシ化合物(i)対炭酸ジエステル(ii)のモル比を制御することにより、成分(A)の遊離ヒドロキシル含量を変える、請求項71記載の方法。
  74. 芳香族ジヒドロキシ化合物(i)と炭酸ジエステル(ii)とを、成分(i)1モル当たり成分(ii)約0.8〜約1.30モルのモル比で反応させる工程を含む、請求項71記載の方法。
  75. 芳香族ジヒドロキシ化合物(i)と炭酸ジエステル(ii)とを、成分(i)1モル当たり成分(ii)約1.01〜約1.20モルのモル比で反応させる工程を含む、請求項71記載の方法。
  76. ビスフェノールAをジフェニルカーボネートと反応させて成分(A)を製造し、ビスフェノールA対ジフェニルカーボネートのモル比を制御することにより成分(A)の遊離ヒドロキシル含量を変える工程を含む、請求項71記載の方法。
  77. (A)(i)芳香族ジヒドロキシ部分と(ii)炭酸ジエステル部分とを含む[ポリカーボネート部分]x
    (B)[活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル部分]y及び
    (C)[置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸部分]zを含むコポリマーであって、コポリマーに基づいてxは20〜92モル%、yは4〜40モル%、zは4〜40モル%である、コポリマー。
  78. コポリマーに基づいてxは40〜70モル%、yは15〜30モル%、zは15〜30モル%である、請求項77記載のコポリマー。
  79. コポリマーに基づいてxは46〜60モル%、yは20〜27モル%、zは20〜27モル%である、請求項77記載のコポリマー。
  80. (B)[活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル部分]が次式のものを含む、請求項77記載のコポリマー。
    Figure 2005521766
    式中、R2は電気陰性置換基である。
  81. 電気陰性置換基R2がニトロ基、ハロゲン基及びカルボニル含有基から選択される、請求項80記載のコポリマー。
  82. 電気陰性置換基R2がメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、フェニルカルボニル、フェノキシカルボニル及びベンジルオキシカルボニル基から選択される、請求項80記載のコポリマー。
  83. 電気陰性置換基R2がメトキシカルボニルである、請求項80記載のコポリマー。
  84. 置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)が次の一般式の化合物である、請求項77記載のコポリマー。
    xy
    式中、AはC1-20ポリメチレン、C2-20アルキレン、C2-20アルキリデン、C5-36シクロアルキレン、C5-36シクロアルキリデン、C6-36アリーレン、C6-36アルキルアリーレン又はC6-36アリールアルキレンを示し、xは0又は整数であり、Gはそれぞれ同じでも異なってもよく、少なくとも1つのヒドロキシル又はカルボン酸基がアルキル基、芳香環又は脂環式環に直接結合した一価のC6−C30炭化水素基を示し、yは1以上の整数である。
  85. 置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)が、ジ−o−sec−ブチルビスフェノールA、テレフタル酸、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、レゾルシノール、ヒドロキノン、[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジオール及びビスフェノールスルホンから選択される化合物である、請求項77記載のコポリマー。
  86. 前記活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル部分が次式から誘導された、請求項77記載のコポリマー。
    Figure 2005521766
    式中、Rは電気陰性置換基である。
  87. 電気陰性置換基Rがニトロ基、ハロゲン基及びカルボニル含有基から選択される、請求項86記載のコポリマー。
  88. 次式の非対称な活性化カーボネート部分を含有する、請求項77記載のコポリマー。
    Figure 2005521766
    式中、Rは電気陰性置換基であり、R3は水素、C1−C36アルキル、C1−C36アルコキシ、C6−C36アリール、C7−C36アラルキル及びC7−C36アルアルコキシから選択される。
  89. コポリカーボネートのフェノール分が500ppm以下の電子吸引性オルト置換基を有する、請求項77記載のコポリマー。
  90. コポリカーボネートのフェノール分が100ppm以下の電子吸引性オルト置換基を有する、請求項77記載のコポリマー。
  91. コポリカーボネートの残留未反応(B)及び(C)含量が500ppm以下である、請求項77記載のコポリマー。
  92. コポリカーボネートの残留未反応(B)及び(C)含量が100ppm以下である、請求項77記載のコポリマー。
  93. コポリカーボネートの末端2−(アルコキシカルボニル)フェニル、2−(フェノキシカルボニル)フェニル、2−(ベンジルオキシカルボニル)又は2−ベンゾイルフェニル含量が5000ppm以下である、請求項77記載のコポリマー。
  94. コポリカーボネートの末端2−(メトキシカルボニル)フェニル基含量が5000ppm以下である、請求項77記載のコポリマー。
  95. コポリカーボネートのガラス転移温度が約120〜150℃である、請求項77記載のコポリマー。
  96. (A)遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネートを製造し、この遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を(B)活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル及び(C)置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸の混合物と少なくとも第1共重合及び第2共重合段階で順次反応させる工程を含む、コポリカーボネートの製造方法。
  97. 第1共重合及び第2共重合段階それぞれでの反応にふさわしい置換されていてもよいビスフェノール、ジオール又は二酸(C)対遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)の比を選択して、(イ)コポリカーボネート生成物の分子量を制御するか、(ロ)比較的反応性の低いポリカーボネート(A)の反応を促進するか、(ハ)副生物の除去を容易にするか、(ニ)比較的反応性の低い(B)又は(C)の反応を促進するか、或いは(ホ)これら(イ)、(ロ)、(ハ)又は(ニ)の組合せを実現する工程を含む、請求項96記載の方法。
  98. さらに、生成コポリカーボネートの特性を決定するように、成分(B)及び(C)の混合物を選択する工程を含む、請求項96記載の方法。
  99. さらに、活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル(B)と置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)とを化学量論的モル比(B/C)約0.25〜約3.0で組み合わせて混合物を形成する工程を含む、請求項96記載の方法。
  100. さらに、活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル(B)と置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)とを化学量論的モル比(B/C)0.75〜1.25で組み合わせて混合物を形成する工程を含む、請求項96記載の方法。
  101. さらに、活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル(B)と置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸(C)とを化学量論的モル比(B/C)1.0〜1.08で組み合わせて混合物を形成する工程を含む、請求項96記載の方法。
  102. (i)芳香族ジヒドロキシ化合物と(ii)炭酸ジエステルとを反応させてポリカーボネートを生成する第1反応器反応器(158,162,164)と、
    上記ポリカーボネートを(B)活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル及び(C)置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸の制御された化学量論的混合物と反応させてコポリカーボネートを生成する隣接重合釜反応器(168,170)と
    を備える、コポリカーボネートの製造システム(40,60)。
  103. 反応器(158,162,164)及び隣接重合釜(168,170)のラインに沿って複数の位置で制御された混合物を添加する複数の重合釜添加ラインを備える、請求項102記載のシステム(40,60)。
  104. 制御された混合物を重合釜より前で重合釜に或いは重合釜より後で添加するラインを備える、請求項102記載のシステム(40,60)。
  105. さらに、重合釜(168,170)より後で添加剤をコポリカーボネートに配合する押出機(174)を備える、請求項102記載のシステム(40,60)。
  106. さらに、重合釜(168,170)より後で添加剤をコポリカーボネートに配合する押出機(174)と、制御された混合物を押出機(174)より前で或いは押出機(174)(174)中に添加するラインとを備える、請求項102記載のシステム(40,60)。
  107. 複数の重合釜(168,170)を備える、請求項102記載のシステム(40,60)。
  108. 順次配列された複数の重合釜と、一連のうち最後の重合釜(170)に又はその前に制御された混合物を添加するラインとを備える、請求項102記載のシステム(40,60)。
  109. 制御された化学量論的混合物が成分(B)及び(C)を化学量論的モル比(B/C)約0.25〜約3.0で含有する、請求項102記載のシステム(40,60)。
  110. 制御された化学量論的混合物が成分(B)及び(C)を化学量論的モル比(B/C)約0.75〜約1.25で含有する、請求項102記載のシステム(40,60)。
  111. 制御された化学量論的混合物が成分(B)及び(C)を化学量論的モル比(B/C)約1.0〜約1.08で含有する、請求項102記載のシステム(40,60)。
  112. (A)遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネートを製造し、
    この遊離ヒドロキシル基含有ポリカーボネート(A)を(B)活性化されていてもよい対称な芳香族炭酸ジエステル及び(C)置換されていてもよい芳香族ジヒドロキシ化合物、ジオール又は二酸の制御された化学量論的混合物と反応させてコポリマーを生成し、
    コポリマーを記憶媒体としての光学構造に組み込む
    工程を含む光記憶媒体の製造方法。
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