JP2005315315A - トルクロッド - Google Patents
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Abstract
【課題】従来と同等の性能を維持しながらコストが安価で、しかも重量も軽減することのできるトルクロッドを提供する。
【解決手段】第1,第2外筒14,16と連結部18とを備えた剛性のトルクロッド本体12の各外筒14,16内に、剛性の内筒22,38とゴム弾性体24,40とを有する第1及び第2ブッシュ20,36を組み込んで成るトルクロッド10において、第2外筒16をその内周面42が軸方向両端から中心部に向かうにつれて小径となる内方膨出形状となすとともに、第2ブッシュ36のゴム弾性体40をこれに対応した形状となしておき、第2ブッシュ36のゴム弾性体40を第2外筒16に直接圧入して組み込むようになす。
【選択図】 図2
【解決手段】第1,第2外筒14,16と連結部18とを備えた剛性のトルクロッド本体12の各外筒14,16内に、剛性の内筒22,38とゴム弾性体24,40とを有する第1及び第2ブッシュ20,36を組み込んで成るトルクロッド10において、第2外筒16をその内周面42が軸方向両端から中心部に向かうにつれて小径となる内方膨出形状となすとともに、第2ブッシュ36のゴム弾性体40をこれに対応した形状となしておき、第2ブッシュ36のゴム弾性体40を第2外筒16に直接圧入して組み込むようになす。
【選択図】 図2
Description
この発明は車両のエンジン側とボデー側とにまたがって介装され、エンジンのロール方向の変位及び前後方向の変位を規制し、また併せてエンジン側とボデー側とで振動絶縁を行うトルクロッドに関する。
従来、車両において両端部の第1,第2外筒と、それらを互いに連結する連結部とを備えた形態の剛性のトルクロッド本体の各外筒内に、剛性の内筒とその周りに固着したゴム弾性体とを有する第1,第2ブッシュをそれぞれ組み込んで成るトルクロッドをエンジン側とボデー側とにまたがって介装し、そのトルクロッドによりエンジンからのトルクを受けてエンジンのロール方向の変位を規制し、またエンジンの前後方向の変位を規制することが行われている。
このトルクロッドは、エンジン側とボデー側との間で振動絶縁する働きも有している。
このトルクロッドは、エンジン側とボデー側との間で振動絶縁する働きも有している。
従来このようなトルクロッドとして、第1ブッシュ及び第2ブッシュ、更にそれらに対応するトルクロッド本体の外筒がそれぞれ同方向に配向された平行タイプのトルクロッドと、互いに直角をなす向きに配向された直交タイプのトルクロッドが用いられている。
例えば下記特許文献1,特許文献2,特許文献3,特許文献4,特許文献5には前者の平行タイプについてのトルクロッドが開示されており、また下記特許文献6,特許文献7には後者の直交タイプについてのトルクロッドが開示されている。
例えば下記特許文献1,特許文献2,特許文献3,特許文献4,特許文献5には前者の平行タイプについてのトルクロッドが開示されており、また下記特許文献6,特許文献7には後者の直交タイプについてのトルクロッドが開示されている。
図4は直交タイプのトルクロッドの一例を示している。
同図において200はトルクロッドで、202は金属製(ここではアルミニウム合金製)のトルクロッド本体である。
トルクロッド本体202は、一端部に大径の第1外筒204を、他端部にこれとは直角をなす向きに配向された小径の第2外筒206を有していて、それらが連結部208にて互いに連結された形態をなしている。
同図において200はトルクロッドで、202は金属製(ここではアルミニウム合金製)のトルクロッド本体である。
トルクロッド本体202は、一端部に大径の第1外筒204を、他端部にこれとは直角をなす向きに配向された小径の第2外筒206を有していて、それらが連結部208にて互いに連結された形態をなしている。
210は第1外筒204内に組み込まれた大ブッシュから成る第1ブッシュで、この第1ブッシュ210は、金属製の剛性の内筒212と、その周りに固着されたゴム弾性体214と、その外周面に固着された金属スリーブ216とから成っており、その金属スリーブ216の外周面において第1外筒204に軸方向に圧入されることによってかかる第1外筒204内に組み込まれている。
ここで第1ブッシュ210のゴム弾性体214には、車両前後方向即ち連結部208の軸方向において内筒212の両側にすぐり部218,220が設けられている。
ここで第1ブッシュ210のゴム弾性体214には、車両前後方向即ち連結部208の軸方向において内筒212の両側にすぐり部218,220が設けられている。
他方、他端の小径の第2外筒206内には小ブッシュから成る第2ブッシュ222が組み込まれている。
この第2ブッシュ222もまた金属製の剛性の内筒224と、その周りに固着されたゴム弾性体226と、その外周面に固着された金属スリーブ228とから成っている。
そしてこの第2ブッシュ222においても、図5に示しているように金属スリーブ228の外周面において第2外筒206に軸方向に圧入されることによってかかる第2外筒206内に組み込まれている。
この第2ブッシュ222もまた金属製の剛性の内筒224と、その周りに固着されたゴム弾性体226と、その外周面に固着された金属スリーブ228とから成っている。
そしてこの第2ブッシュ222においても、図5に示しているように金属スリーブ228の外周面において第2外筒206に軸方向に圧入されることによってかかる第2外筒206内に組み込まれている。
尚、第1ブッシュ210,第2ブッシュ222ともにゴム弾性体214,226がそれぞれ内筒212と金属スリーブ216及び内筒224と金属スリーブ228とに対し一体に加硫接着されている。
また第2ブッシュ222においては、内筒224の軸方向の一端部と他端部との間の部分、具体的にはゴム弾性体226の内部に埋り込み且つ金属スリーブ228に対して軸直角方向に略対向する部分が径方向外方への膨出形状をなしている。図中230はその膨出部を表している。
ここで第2ブッシュ222側において内筒224に膨出部230を設けているのは、この膨出部230によってゴム弾性体226の径方向の肉厚を薄くし、第2ブッシュ222における軸直角方向のばね定数(ばね剛性)を高くし、これによって車両加速時におけるトルクロッド200の共振を防止して騒音発生を抑制するためである。
ここで第2ブッシュ222側において内筒224に膨出部230を設けているのは、この膨出部230によってゴム弾性体226の径方向の肉厚を薄くし、第2ブッシュ222における軸直角方向のばね定数(ばね剛性)を高くし、これによって車両加速時におけるトルクロッド200の共振を防止して騒音発生を抑制するためである。
しかしながらこのトルクロッド200の場合、第2ブッシュ222が金属スリーブ228を有していることから、そのための部品コストが高くなるのに加えて、第2ブッシュ222の製造工程で金属スリーブ228とゴム弾性体226とを加硫接着するための接着処理が必要であり、加えて内筒224,ゴム弾性体226及び金属スリーブ228を一体に加硫接着した後において、金属スリーブ228に対する縮径のための絞り加工が必要で工程数が多くなり、製造コストも高くなるといった問題があった。
また第2ブッシュ222を金属スリーブ228において第2外筒206に対して軸方向に圧入するため、予め第2外筒206の内周面を切削加工しておくことが必要であり、加えて内筒224に膨出部230を形成するための加工も必要で、これらもまた製造コストを押し上げる要因となっていた。
また金属スリーブ228を有することに加えて、内筒224の膨出部230によって内筒224の肉厚が厚くなるため、第2ブッシュ222の重量が重くなるといった問題も生じていた。
また第2ブッシュ222を金属スリーブ228において第2外筒206に対して軸方向に圧入するため、予め第2外筒206の内周面を切削加工しておくことが必要であり、加えて内筒224に膨出部230を形成するための加工も必要で、これらもまた製造コストを押し上げる要因となっていた。
また金属スリーブ228を有することに加えて、内筒224の膨出部230によって内筒224の肉厚が厚くなるため、第2ブッシュ222の重量が重くなるといった問題も生じていた。
本発明は以上のような事情を背景とし、従来と同等の性能を維持しながらコストが安価で、しかも重量も軽減することのできるトルクロッドを提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、両端部の第1,第2外筒を連結部にて互いに連結した形態の剛性のトルクロッド本体の各外筒内に、剛性の内筒とその周りに固着したゴム弾性体とを有する第1,第2ブッシュをそれぞれ組み込んで成るトルクロッドにおいて、前記第1及び第2外筒の一方を、その内周面が軸方向両端から中心部に向かうにつれて小径となる内方膨出形状となすとともに、対応する前記第1ブッシュ及び第2ブッシュの一方のゴム弾性体を該内方膨出形状に対応した形状となしておき、該一方のブッシュを該ゴム弾性体の外周面において前記一方の外筒に対し軸方向に直接圧入して組み込んだことを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記一方のブッシュの前記ゴム弾性体は、その外周面且つ軸方向の中心部に前記一方の外筒の内方膨出形状に対応して径方向内方への凹形状部を有していることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記トルクロッド本体が成形型に流動状態の成形材料を注入及び固化させて構成した成形品であることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記第1ブッシュが前記第2ブッシュに対して径の大きい大ブッシュ、該第2ブッシュが小ブッシュであり、前記一方のブッシュが該小ブッシュであることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項4において、前記大ブッシュから成る第1ブッシュの前記ゴム弾性体には、車両前後方向である前記連結部の軸方向において前記内筒の両側にすぐり部が設けてあることを特徴とする。
以上のように本発明は、第1及び第2外筒の一方を、その内周面が軸方向両端から中心部に向かうにつれて小径となる内方膨出形状となすとともに、対応する第1ブッシュ及び第2ブッシュの一方のゴム弾性体をその内方膨出形状に対応した形状となし、そしてその一方のブッシュをゴム弾性体の外周面において内方膨出形状となした一方の外筒に対し軸方向に直接圧入して組み込むようになしたものである。
即ち本発明は従来必要としていたブッシュの金属スリーブを無くしてゴム弾性体を直接トルクロッド本体の外筒に圧入し、組み込むようになしたものである。
即ち本発明は従来必要としていたブッシュの金属スリーブを無くしてゴム弾性体を直接トルクロッド本体の外筒に圧入し、組み込むようになしたものである。
かかる本発明によれば、金属スリーブが不要となること自体に加えて、金属スリーブとゴム弾性体とを接着するための接着処理、加硫後において金属スリーブを縮径するための絞り加工、更に圧入前の外筒内周面に対する切削加工も不要となし得、加えて内筒の外周面に膨出部を設ける必要が無くなって、内筒の外周面を軸方向のストレート面となすことができるため、一方のブッシュの製造及び外筒への組込みのためのコストを安価となすことができ、ひいてはトルクロッド自体のコストを低減することができる。
また金属スリーブを不要化でき、加えて内筒に従来のような膨出部を設ける必要が無くなってこれを薄肉に構成できることから、一方のブッシュの重量、ひいてはトルクロッドの重量を軽減することができ、車両軽量化の要請に応えることができる。
また金属スリーブを不要化でき、加えて内筒に従来のような膨出部を設ける必要が無くなってこれを薄肉に構成できることから、一方のブッシュの重量、ひいてはトルクロッドの重量を軽減することができ、車両軽量化の要請に応えることができる。
本発明では、トルクロッド本体の上記一方の外筒の形状を、その内周面が軸方向両端から中心部に向かうにつれて小径となる内方膨出形状となしており、これにより対応するブッシュの内筒の外周面を軸方向のストレート形状となした場合においても、ゴム弾性体の軸直角方向の肉厚を従来と同等に薄くすることができ、トルクロッドとして必要な特性を維持することができる。
ここで上記内方膨出形状となした一方の外筒に対応するブッシュのゴム弾性体の形状は、その外周面且つ軸方向の中心部に上記内方膨出形状に対応して径方向内方への凹形状部を有する形状となしておくことができる(請求項2)。
ここで上記内方膨出形状となした一方の外筒に対応するブッシュのゴム弾性体の形状は、その外周面且つ軸方向の中心部に上記内方膨出形状に対応して径方向内方への凹形状部を有する形状となしておくことができる(請求項2)。
請求項3は前記トルクロッド本体を成形品、詳しくは流動状態の成形材料を成形型に注入及び固化させて成る成形品として構成したもので、トルクロッド本体をこのような成形品とすることで、上記一方のブッシュに対応する外筒を切削加工を加えることなく容易に上記のような内方膨出形状とすることができる。
しかもそのような内方膨出形状によって、トルクロッド成形型における外筒成形部分に脱型のための必要な抜き勾配を与えることができる。
しかもそのような内方膨出形状によって、トルクロッド成形型における外筒成形部分に脱型のための必要な抜き勾配を与えることができる。
本発明は上記第1ブッシュが大ブッシュで、第2ブッシュが小ブッシュであるトルクロッドの小ブッシュ側に適用して特に効果的なものである(請求項4)。
また本発明において、大ブッシュから成る第1ブッシュのゴム弾性体には、車両前後方向である連結部の軸方向において内筒の両側にすぐり部(凹所)を設けておくことができる(請求項5)。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1及び図2において、10は本実施形態のトルクロッドで、12はアルミニウム合金製(ここではアルミダイカスト品)のトルクロッド本体である。
トルクロッド本体12は、一端部に大径の円筒形状をなす第1外筒14を、他端部にこれとは直角をなす向きに配向された小径の第2外筒16を有しており、それらが連結部18にて互いに連結された形態をなしている。
図1及び図2において、10は本実施形態のトルクロッドで、12はアルミニウム合金製(ここではアルミダイカスト品)のトルクロッド本体である。
トルクロッド本体12は、一端部に大径の円筒形状をなす第1外筒14を、他端部にこれとは直角をなす向きに配向された小径の第2外筒16を有しており、それらが連結部18にて互いに連結された形態をなしている。
20は大径の第1外筒14内に組み込まれた大ブッシュから成る第1ブッシュで、金属製の剛性の内筒22と、その周りに固着されたゴム弾性体24と、更にその外周面に固着された円筒形状の金属スリーブ26とから成っている。
ここでゴム弾性体24は内筒22及び金属スリーブ26に一体に加硫接着されている。
またゴム弾性体24には、車両前後方向即ち連結部18の軸方向において内筒22の両側に、ブッシュ軸方向に貫通のすぐり部28,30が設けられている。
ここでゴム弾性体24は内筒22及び金属スリーブ26に一体に加硫接着されている。
またゴム弾性体24には、車両前後方向即ち連結部18の軸方向において内筒22の両側に、ブッシュ軸方向に貫通のすぐり部28,30が設けられている。
円筒形状をなす第1外筒14は、図2(A)に示しているようにその内周面32が軸方向にストレート形状をなしており、一方金属スリーブ26もまたその外周面34が軸方向にストレート形状をなしており、第1ブッシュ20はその金属スリーブ26の外周面34において第1外筒14に軸方向に圧入されて、かかる外筒14内に組み込まれている。
図2において、36は第2外筒16内に組み込まれた小ブッシュから成る第2ブッシュで、金属製の剛性の内筒38と、その外周面に固着されたゴム弾性体40とを有している。
この第2ブッシュ36においてもゴム弾性体40が内筒38に一体に加硫接着されている。
ここで内筒38は、外周面が軸方向にストレート形状をなしており、径方向の肉厚が軸方向の一端から他端にかけて均等とされている。
この第2ブッシュ36においてもゴム弾性体40が内筒38に一体に加硫接着されている。
ここで内筒38は、外周面が軸方向にストレート形状をなしており、径方向の肉厚が軸方向の一端から他端にかけて均等とされている。
第2外筒16は、その内周面42が軸方向両端から中心部に向かうにつれて小径となる内方膨出形状をなしている。図中43はその膨出部を表している。
一方第2ブッシュ36のゴム弾性体40は、図3(B)にも示しているように圧入前の状態において、その外周面44且つ軸方向中心部に第2外筒16における内方膨出形状に対応した径方向内方への凹形状部41を有しており、更に軸方向の端部近傍に同じく径方向内方への一対の凹形状部45を有している。
そして軸方向両端部には、径方向外方に環状に突出する鍔部46が設けられている。
一方第2ブッシュ36のゴム弾性体40は、図3(B)にも示しているように圧入前の状態において、その外周面44且つ軸方向中心部に第2外筒16における内方膨出形状に対応した径方向内方への凹形状部41を有しており、更に軸方向の端部近傍に同じく径方向内方への一対の凹形状部45を有している。
そして軸方向両端部には、径方向外方に環状に突出する鍔部46が設けられている。
この図1,図2に示すトルクロッド10は、例えば小ブッシュから成る第2ブッシュ36が内筒38においてエンジン側に固定され、また大ブッシュから成る第1ブッシュ20が内筒22においてボデー側に固定されて、エンジン側とボデー側とにまたがって介装され、エンジンからのトルクを受けてエンジンのロール方向の変位を規制し、またエンジンの前後方向の変位を規制する。
またゴム弾性体24,40の弾性変形に基づいてエンジン側とボデー側との間で振動絶縁する。
またゴム弾性体24,40の弾性変形に基づいてエンジン側とボデー側との間で振動絶縁する。
本実施形態のトルクロッド10において、第1ブッシュ20は金属スリーブ26の外周面34において第1外筒14の内周面32に軸方向に圧入されてかかる第1外筒14内に組込固定される。
一方小ブッシュから成る第2ブッシュ36は、第1ブッシュ20におけるような金属スリーブ26を有しておらず、ゴム弾性体40の外周面44が直接第2外筒16の内周面42に軸方向に圧入されて組込固定される。
而して第2ブッシュ36は圧入による組込固定後において、ゴム弾性体40の外周面44且つ軸方向中心部の凹形状部41と、第2外筒16における軸方向中心部且つ内周面42の膨出部43とによって、軸方向への抜けが良好に防止される。
また本実施形態において、第2ブッシュ36は第2外筒16に膨出部43が設けられることによって、全体的にゴム弾性体40の径方向の肉厚が薄くされており、図4に示す従来のトルクロッド200と同等の特性を維持する。
一方小ブッシュから成る第2ブッシュ36は、第1ブッシュ20におけるような金属スリーブ26を有しておらず、ゴム弾性体40の外周面44が直接第2外筒16の内周面42に軸方向に圧入されて組込固定される。
而して第2ブッシュ36は圧入による組込固定後において、ゴム弾性体40の外周面44且つ軸方向中心部の凹形状部41と、第2外筒16における軸方向中心部且つ内周面42の膨出部43とによって、軸方向への抜けが良好に防止される。
また本実施形態において、第2ブッシュ36は第2外筒16に膨出部43が設けられることによって、全体的にゴム弾性体40の径方向の肉厚が薄くされており、図4に示す従来のトルクロッド200と同等の特性を維持する。
尚、アルミダイカスト品(成形品)から成るトルクロッド本体12は、第2外筒16が図3(A)に示しているように分割構造の成形型48にて成形され、そして同図に示しているように成形後に分割型48Aが図中上下方向に開かれることによって成形型48から分離される。
この分割型48Aにおける第2外筒16の内周面42の成形部分には型抜きのための抜き勾配が自動的に形成されるため、成形後の脱型を良好に行うことができる。
この分割型48Aにおける第2外筒16の内周面42の成形部分には型抜きのための抜き勾配が自動的に形成されるため、成形後の脱型を良好に行うことができる。
以上のような本実施形態においては、小ブッシュから成る第2ブッシュ36側において従来必要としていた金属スリーブを不要となし得、従ってその金属スリーブ自体に要するコストに加えて、製造工程における金属スリーブとゴム弾性体40との接着のための接着処理、加硫後において金属スリーブを縮径するための絞り加工、更に圧入前の第2外筒16の内周面42に対する切削加工も不要となし得、加えて内筒38の外周面に膨出部を設ける必要も無くなり、第2ブッシュ36の製造、更に第2外筒16内への組込みのためのコストを安価となすことができ、以ってトルクロッド10自体のコストを低減することができる。
また金属スリーブを不要化できるのに加えて内筒38に従来のような膨出部を設ける必要が無くなってこれを薄肉に構成できるため、第2ブッシュ36の重量、ひいてはトルクロッド10の重量を軽減することができ、車両軽量化の要請に寄与することができる。
一方で第2ブッシュ36はゴム弾性体40の肉厚が薄いため、トルクロッドとして必要な特性を維持することができる。
一方で第2ブッシュ36はゴム弾性体40の肉厚が薄いため、トルクロッドとして必要な特性を維持することができる。
また第2外筒16の形状を、その内周面42が軸方向両端から中心部に向かうにつれて小径となる内方膨出形状となしているため、トルクロッド本体12の成形のための抜き勾配を成形型48に与え得て、成形後における脱型を容易に行うことができる。
以上本発明の一実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば本発明は第1ブッシュと第2ブッシュとが平行をなす平行タイプのトルクロッドに対して適用することも可能である。
また上例ではトルクロッド本体がアルミニウム合金製のアルミダイカスト品から成っているが、場合によってこれを樹脂成形品とすること或いはその他の材料から成る成形品となすことも可能であり、この場合においても上記と同様の効果を奏することができる。
その他本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
例えば本発明は第1ブッシュと第2ブッシュとが平行をなす平行タイプのトルクロッドに対して適用することも可能である。
また上例ではトルクロッド本体がアルミニウム合金製のアルミダイカスト品から成っているが、場合によってこれを樹脂成形品とすること或いはその他の材料から成る成形品となすことも可能であり、この場合においても上記と同様の効果を奏することができる。
その他本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
10 トルクロッド
12 トルクロッド本体
14 第1外筒
16 第2外筒
18 連結部
20 第1ブッシュ
22,38 内筒
24,40 ゴム弾性体
28,30 すぐり部
36 第2ブッシュ
41 凹形状部
42 内周面
43 膨出部
44 外周面
48 成形型
12 トルクロッド本体
14 第1外筒
16 第2外筒
18 連結部
20 第1ブッシュ
22,38 内筒
24,40 ゴム弾性体
28,30 すぐり部
36 第2ブッシュ
41 凹形状部
42 内周面
43 膨出部
44 外周面
48 成形型
Claims (5)
- 両端部の第1,第2外筒を連結部にて互いに連結した形態の剛性のトルクロッド本体の各外筒内に、剛性の内筒とその周りに固着したゴム弾性体とを有する第1,第2ブッシュをそれぞれ組み込んで成るトルクロッドにおいて
前記第1及び第2外筒の一方を、その内周面が軸方向両端から中心部に向かうにつれて小径となる内方膨出形状となすとともに、対応する前記第1ブッシュ及び第2ブッシュの一方のゴム弾性体を該内方膨出形状に対応した形状となしておき、該一方のブッシュを該ゴム弾性体の外周面において前記一方の外筒に対し軸方向に直接圧入して組み込んだことを特徴とするトルクロッド。 - 請求項1において、前記一方のブッシュの前記ゴム弾性体は、その外周面且つ軸方向の中心部に前記一方の外筒の内方膨出形状に対応して径方向内方への凹形状部を有していることを特徴とするトルクロッド。
- 請求項1,2の何れかにおいて、前記トルクロッド本体が成形型に流動状態の成形材料を注入及び固化させて構成した成形品であることを特徴とするトルクロッド。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記第1ブッシュが前記第2ブッシュに対して径の大きい大ブッシュ、該第2ブッシュが小ブッシュであり、前記一方のブッシュが該小ブッシュであることを特徴とするトルクロッド。
- 請求項4において、前記大ブッシュから成る第1ブッシュの前記ゴム弾性体には、車両前後方向である前記連結部の軸方向において前記内筒の両側にすぐり部が設けてあることを特徴とするトルクロッド。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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