JP2005352742A - シミュレーションプログラム、およびシミュレーション装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外的リスク要因の影響によってWBSが変更されるタイプの行動計画の良否を評価するシミュレーションを実現する。
【解決手段】シミュレーション装置200に、行動計画データ140およびリスクシナリオデータ150の入力を受付ける計画・リスク入力処理部110と、受付けた行動計画データ140およびリスクシナリオデータ150を用いて行動計画の模擬を行う計画・リスク模擬処理部120と、模擬結果を評価する計画評価出力処理部130とを設ける。計画・リスク模擬処理部120は、リスクシナリオデータ150を用いてリスク事象の発生を模擬して、リスク事象が発生すると模擬された場合に前記リスク事象が行動計画に与える影響情報を求め、その求めた影響情報を用いて、リスクシナリオが行動計画に与える影響を反映させて前記行動計画の実施を模擬する。
【選択図】図1
【解決手段】シミュレーション装置200に、行動計画データ140およびリスクシナリオデータ150の入力を受付ける計画・リスク入力処理部110と、受付けた行動計画データ140およびリスクシナリオデータ150を用いて行動計画の模擬を行う計画・リスク模擬処理部120と、模擬結果を評価する計画評価出力処理部130とを設ける。計画・リスク模擬処理部120は、リスクシナリオデータ150を用いてリスク事象の発生を模擬して、リスク事象が発生すると模擬された場合に前記リスク事象が行動計画に与える影響情報を求め、その求めた影響情報を用いて、リスクシナリオが行動計画に与える影響を反映させて前記行動計画の実施を模擬する。
【選択図】図1
Description
本発明は、プロジェクトをシミュレーションする技術に関し、特に、危機管理や研究開発等の外的リスク要因の影響によって作業構造が変更されるタイプのプロジェクトをシミュレーションする技術に関する。
近年、企業や行政機関等では、固定組織型の活動ではなく、部署や所属、専門といった従来の境界を越えたプロジェクト型の活動が増加している。このようなプロジェクト型の活動では、事前のリスク評価を適切に行うことが重要な課題である。
従来のプロジェクト型活動のリスク管理方法として、特許文献1に記載のプロジェクトリスク評価技術がある。特許文献1に記載のプロジェクトリスク評価技術は、過去に実施したプロジェクトとこれから実施しようとする管理対象プロジェクトとの間の類似性、及び、過去に実施したプロジェクトのリスク要因を元に管理対象プロジェクトのリスク要因を事前に把握しようとするものである。
特許文献1は、過去に行われたプロジェクトと、これから実施しようとするプロジェクトとの間の類似性を利用してリスク評価を行っている。そのため、特許文献1のリスク評価技術は、プロジェクト内の作業構造(以下、「WBS(Work Breakdown Structure)」という)がリスク要因の影響により大枠では変化しないタイプのプロジェクト(例えば、建築プロジェクト)に有効である。
しかしながら、特許文献1は、過去に行われたプロジェクトとの類似性を保証できないプロジェクトには適用しにくいという問題を有している。例えば、上述の類似性を保証できないプロジェクトには、危機管理や研究開発等のように影響を受ける外的リスク要因の内容によって実施する内容が変更されるタイプのプロジェクトがある。
そこで、本発明の目的は、外的リスク要因の影響によってWBSが変更されるタイプのプロジェクト(行動計画)の良否を評価するシミュレーションを実現することにある。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、行動計画の実施を模擬する処理を計算機に実行させるシミュレーションプログラムに適用される。ここで、前記計算機は、記憶装置と、入力装置と、出力装置とを有する。
そして、前記シミュレーションプログラムは、前記入力装置を介して、行動計画の実施を模擬するための行動計画データの入力を受付けて、該受付けた行動計画データを前記記憶装置に記憶させるステップと、前記入力装置を介して、少なくとも、リスク事象の発生条件情報および該リスク事象による前記行動計画への影響情報を含むリスクシナリオデータの入力を受付けて、該受付けたリスクシナリオデータを前記記憶装置に記憶させるステップと、前記記憶装置から前記行動計画データおよび前記リスクシナリオデータを読み出して該読み出した行動計画データおよびリスクシナリオデータを用いて行動計画の実施を模擬する処理を行う模擬ステップと、前記模擬結果に所定の統計処理を施して計画評価結果情報を算出し、該計画評価結果情報を前記出力装置に出力するステップとを前記計算機に実行させる。また、前記模擬ステップは、前記リスクシナリオデータに含まれるリスク事象の発生条件情報を用いてリスク事象の発生を模擬して、リスク事象が発生すると模擬された場合に前記リスクシナリオデータに含まれる前記影響情報を用いて前記リスク事象が行動計画に与える影響情報を求め、前記行動計画データおよび該求めた前記リスク事象が行動計画に与える影響情報を用いて、前記リスクシナリオが行動計画に与える影響を反映させて前記行動計画の実施を模擬する。
このように発明によれば、行動計画データおよびリスクシナリオデータを用いて模擬を行う際に、リスクシナリオデータを用いてリスク事象の発生を模擬して、リスク事象が発生すると模擬された場合に前記リスク事象が行動計画に与える影響情報を求めて、求めたリスク事象が行動計画に与える影響情報を用いて、リスクシナリオが行動計画に与える影響を反映させるようにしている。
そのため、本発明によれば、外的リスク要因の影響によってWBSが変更されるタイプのプロジェクトであっても、外的リスク要因の影響を反映させたシミュレーションを実行することができる。
以下、本発明の実施の形態が適用されたシミュレーション装置を説明する。
〈第1実施形態〉
先ず、本発明の第1実施形態について説明する。
〈第1実施形態〉
先ず、本発明の第1実施形態について説明する。
最初に本実施形態のシミュレーション装置の機能構成を、図1を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のシミュレーション装置の機能ブロック図である。
図示するように、シミュレーション装置200は、計画・リスク入力処理部110、計画・リスク模擬処理部120、および計画評価出力処理部130を有する。
また、シミュレーション装置200は、行動計画データ140、リスクシナリオデータ150、計画・リスク模擬結果データ160、および計画評価結果データ170を保持する。行動計画データ140とは、シミュレーション対象のプロジェクト(以下「行動計画」ともいう)の実施のシミュレーションを行うためのデータのことをいう。リスクシナリオデータ150とは、上記の行動計画に影響を与えるリスクの発生のシミュレーショを行うためのデータのことをいう。計画・リスク模擬結果データ160とは、行動計画データ140およびリスクシナリオデータ150を用いて行ったシミュレーション処理の結果を示すデータのことをいう。また、計画評価結果データ170とは、上記のシミュレーション結果に所定の統計処理を施したデータのことをいう。なお、行動計画データ140、リスクシナリオデータ150、計画・リスク模擬結果データ160、および計画結果評価データ170については後段で詳細に説明する。
計画・リスク入力処理部110は、行動計画データ140およびリスクシナリオデータ150の入力を受け付ける。具体的には、計画・リスク入力処理部110は、表示装置230(図2参照)に行動計画データの入力を受付けるための入力画面(図6参照)を表示して、計画立案者101が入力装置220(図2参照)を介して入力する行動計画データを受け付ける。また、計画・リスク入力処理部110は、表示装置230に、リスクシナリオデータの入力を受付けるための入力画面(図6参照)を表示して、計画立案者101が入力装置220を介して入力するリスクシナリオデータを受け付ける。
計画・リスク模擬処理部120は、計画・リスク入力処理部110が受け付けた行動計画データ140およびリスクシナリオデータ150を用いて行動計画及びリスクシナリオの模擬(シミュレーション)を行う。そして、計画・リスク模擬処理部120は、上記のシミュレーションの結果を示す計画・リスク模擬結果データ160を生成する。なお、後述するが、本実施形態の計画・リスク模擬処理部120は、リスクの発生による行動計画への影響、および、行動計画の実施によるリスクシナリオへの影響を相互に反映させて行動計画およびリスクシナリオのシミュレーションを行う。
計画評価出力処理部130は、計画・リスク模擬結果データ160に統計処理を施した計画評価結果データ170を生成する。
続いて、本実施形態のシミュレーション装置200のハードウェア構成について図2を用いて説明する。
図2は、本実施形態のシミュレーション装置のハードウェア構成を説明するための図である。
図示するように、シミュレーション装置200は、各種プログラムを実行するCPU(中央処理装置)210と、CPU210が実行するプログラムや各種データを一時的に記憶する主記憶装置250と、CPU210が実行するプログラム等が予め記憶されているハードディスク等の補助記憶装置240と、外部装置とのデータの送受信の制御を行なうIOI/F260とを有する。シミュレーション装置200には、例えば、コンピュータ等の計算機を用いることができる。
また、シミュレーション装置200には、計画立案者101からの各種データの入力を受け付ける入力装置220、およびシミュレーション装置200が出力する画像データを表示する表示装置230が接続されていてもよい。入力装置220および表示装置230の具体的な構成については特に限定しない。例えば、入力装置220には、キーボードやマウス等を用いることができる。また、例えば、表示装置230には、液晶ディスプレイやCRT等を用いることができる。
補助記憶装置240には、シミュレーション装置200を制御するための制御プログラム(図示しない)、行動計画シミュレーションプログラム100、行動計画データ140、リスクシナリオデータ150、計画・リスク模擬結果データ160、および計画評価結果データ170が格納されている。行動計画シミュレーションプログラム100は、上述した各部(計画・リスク入力処理部110、計画・リスク模擬処理部120、計画評価出力処理部130)の機能をシミュレーション装置200に実行させるためのプログラムである。
そして、上述した各部(計画・リスク入力処理部110、計画・リスク模擬処理部120、および計画評価出力処理部130)の機能は、CPU210が、補助記憶装置240に格納された行動計画シミュレーションプログラム100を主記憶装置250にロードして実行することにより実現される。
具体的には、CPU210が行動計画シミュレーションプログラム100を実行することにより、入力装置220を介して行動計画データ140およびリスクシナリオデータ150を受け付ける。そして、CPU210は、行動計画シミュレーションプログラム100により、上記の受け付けたデータを補助記憶装置240に格納する。また、CPU210が行動計画シミュレーションプログラム100を実行することにより、補助記憶装置240に格納された行動計画データ140およびリスクシナリオデータ150を主記憶装置250に読み出して、読み出した行動計画データ140およびリスクシナリオデータ150を用いてシミュレーション処理を行う。CPU210は、行動計画シミュレーションプログラム100により、シミュレーション結果である計画・リスク模擬結果データ160を補助記憶装置240に格納する。さらに、CPU210が行動計画シミュレーションプログラム100を実行することにより、補助記憶装置240に格納された計画・リスク模擬結果データ160を主記憶装置250に読み出して、シミュレーション結果を評価するためのデータを算出する処理を行う。CPU210は、行動計画シミュレーションプログラム100により、上記の評価結果である計画評価結果データ170を補助記憶装置240に格納する。また、CPU210が行動計画シミュレーションプログラム100を実行することにより、上記の算出した計画評価結果データ170を表示装置230に表示する。
なお、上述したハードウェア構成は、あくまでも例示に過ぎない。例えば、補助記憶装置200は、IOI/F260を介してシミュレーション装置200の外部に接続されていてもよい。また、行動計画データ140等の各データおよび行動計画データ140の各々が別の記憶装置に格納されていてもよい。また、シミュレーション装置200には、プリンタ等の印刷装置を接続し、計画評価出力処理部130が計画評価結果データ170を印刷装置に印刷させるようにしてもよい。
また、本実施形態の説明では、行動計画データ140、リスクシナリオデータ150、計画・リスク模擬結果データ160、および計画評価データ170を補助記憶装置240に格納する場合を例にするが、特にこれに限定するものではない。例えば、CPU210は、行動計画データ140、リスクシナリオデータ150、計画・リスク模擬結果データ160、および計画評価データ170を補助記憶装置240に格納しないで、主記憶装置250の所定の領域にだけ格納するようにしてもかまわない。
続いて、第1実施形態の行動計画データ140のデータ構造について図3を用いて説明する。
図3は、第1実施形態の行動計画データ140のデータ構造を模擬的に示した図である。なお、行動計画データ140は、部分計画群による階層構造を持つ。そして、各部分計画には、それぞれ、ID、名称、階層情報、実施担当、実施期間、実施場所、実施要領、リスクへの影響、後続計画、その他制約条件、影響リスクID、および失敗基準が含まれる。
さて、図示するように、行動計画データ140は、データを格納する複数のエントリ140a〜lを有する。そして、エントリ140aに格納するデータに関連付けられたデータがエントリ140b〜lに格納される。
エントリ140aには、行動計画に含まれる各部分計画に一意に割り振られた識別子である「ID」が格納される。エントリ142bには、エントリ140aに格納された「ID」により特定される部分計画の「名称」が格納される。この「名称」により、部分計画が「何(what)」を行うものかが定義される。
エントリ140cには、エントリ140aに格納された「ID」により特定される部分計画が属する「階層」のレベルを示すデータが格納される。本実施形態は、「階層」のレベルを示すデータについて特に限定しないが、以下では「階層」のレベルを「数値」で表す場合を例に説明する。なお、図示する「階層」のレベルは、「数値」が低いものほど上位階層にあることを示している。すなわち、図示する「階層」のレベルは、部分計画P1およびP2が最上位階層に属していることを示している。また、P11、P12、およびP13がP1に属し、P21、P22、P23、P24、およびP25がP2に属していることを示している。
エントリ140dには、エントリ140aに格納された「ID」により特定される部分計画を実施する担当者または担当組織を示すデータが格納される。エントリ140dの「担当(who)」を示すデータにより、その部分計画を「誰が(またはどの組織が)」「何人(またはいくつの組織)で」実施するかが定義される。
エントリ140eには、エントリ140aに格納された「ID」により特定される部分計画の「実施予定期間(when)」を示すデータが格納される。この実施予定期間を示すデータにより、その部分計画を「いつから」から「いつまで」に実施するかが定義される。なお、実施期間は必ずしも絶対日時で指定する必要はない。例えば、他の部分計画や後述するリスク事象との相対時間、または、後述するその他制約条件の成立時間などを用いても良い。
エントリ140fには、エントリ140aに格納された「ID」により特定される部分計画の「実施予定場所(where)」を示すデータが格納される。この実施予定場所を示すデータにより、部分計画を「どこで」、「どれくらいの面積(または距離、高さ)で」実施するかが定義される。
エントリ140gには、エントリ140aに格納された「ID」により特定される部分計画の「実施要領(how)」が格納される。「実施要領(how)」とは、各部分計画の実施方法詳細(実施手順)を示すものである。この実施要領(how)」により、該当する部分計画を「どのように」実施するかが定義される。
エントリ140hには、エントリ140aに格納された「ID」により特定される部分計画により与える「リスクへの影響」を示すデータが格納される。「リスクへの影響」を示すデータにより、影響を与える「リスク事象」、「リスクの種類」、および「影響量」が定義される。
エントリ140iには、エントリ140aに格納された「ID」により特定される部分計画の次に実施する部分計画の「ID」が格納される。エントリ140jには、エントリ140aに格納された「ID」により特定される部分計画からエントリ140iに格納された「ID」により特定される部分計画に移行する際の条件(以下において「その他制約」という)を示すデータが格納される。「その他制約」には、例えば、あるリスク事象の発生を条件に次の部分計画に進む等の条件がある。
エントリ140kには、エントリ140aに格納されたIDにより特定される部分計画と影響関係を持つリスク事象を特定するデータ(「リスクID」)が格納される。例えば、エントリ140aに格納されたIDにより特定される部分計画の開始を条件に発生するリスク事象がある場合、エントリ140kにそのリスク事象の「リスクID」が格納される。
エントリ140lには、エントリ140aに格納されたIDにより特定される部分計画が失敗したか否かを判定する基準(または成功したか否かを判定する基準)を示す「失敗基準(または成功基準)」が格納される。
このように、本実施形態では、行動計画を複数の部分計画に分類して、図示するデータ構造を採用するようにしている。そのため、各部分計画について、「何を(what)」「誰が(who)」「いつ(when)」「どこで(Where)」「どのように(How)」実施するかを明示的に定義することができる。なお、以下の説明では、これらの情報を「4W1H」と省略することがある。
ここで、図3に示す行動計画データ140に含まれる部分計画について、「ID」に「P11」が割り当てられた部分計画を例に説明する。「ID」が「P11」の部分計画は、「名称(what)」が「警戒区域へ出動」、「階層」が「2」、「担当(who)」が「警戒班の20名」、「期間(when)」が「10時〜11時」、「場所(where)」が「詰所〜M山斜面20km」、「実施要領(How)」が「機材動作確認、出動」であることが定義されている(140a〜g)。
そして、「P11」の部分計画は、リスクシナリオに対して影響を与えないことが定義されている(エントリ140h)。また、「P11」の部分計画は、「後続計画」すなわち「P11」を実行した後に行う部分計画が「P12」であり(エントリ140i)、「その他制約」および「影響リスクID」が無いこと(エントリ140j、k)が定義されている。さらに、「P11」の部分計画の対応するエントリ140lには、「失敗基準」を示すデータとして「期間(10時〜11時)+10%」が格納されている。すなわち、「P11」の部分計画は、実施期間(10時〜11時)」から「10%」を超えた場合(11時6分を超えた場合)にP11の部分計画が失敗したと判定されるデータが定義されている。
なお、本実施形態では、データ構造の主な表現方法として配列構造を使用しているが、他の表現方法でも構わない。例えば、後続計画を表す手段として、該当する部分計画へのポインタを用いるなどしても良い。
次に、リスクシナリオデータ150のデータ構造を説明する。
図4は、第1実施形態のリスクシナリオデータ150のデータ構造を模擬的に示した図である。リスクシナリオデータ150は、行動計画に対して影響を与えるリスク事象(例えば落石)のシナリオを定義したものであり、複数のリスク事象により構成される。そして、各リスク事象は、それぞれ、リスクID、名称、発生期間、発生場所、計画への影響(発生確率、影響種類、影響量)、後続リスク、および影響計画IDを有する。なお、リスクシナリオデータはリスク事象群によるツリー(またはネット)構造を持つ。
さて、図示するように、リスクシナリオデータ150は、各リスク事象が有する、リスクID、名称、発生期間、発生場所、計画への影響、後続リスク、影響計画IDを格納するための複数のエントリ150a〜iを有する。
エントリ150aには、リスク事象に一意に割り振られた識別子である「リスクID」が格納される。エントリ150bには、エントリ150aに格納された「リスクID」により特定されるリスク事象の「名称」が格納される。
エントリ150cには、エントリ150aに格納された「リスクID」により特定されるリスク事象の発生する予定期間を示すデータ(発生期間)が格納される。この発生期間により、各リスク事象が「いつから」「いつまで」発生するかが定義される。なお、発生期間は必ずしも絶対日時で指定する必要はない。例えば、他のリスク事象や部分計画との相対時間などを用いても良い。
エントリ150dには、エントリ150aに格納された「リスクID」により特定されるリスク事象の発生場所を示すデータが格納される。この発生場所により、各リスク事象が「どこで」「どれくらいの面積(または距離、高さ)で」発生するかが定義される。
エントリ150e〜gには、エントリ150aに格納された「リスクID」により特定されるリスク事象が与える行動計画への影響を示すデータ(発生確率、影響種類、影響量)が格納される。
エントリ150eに格納された「発生確率」により、そのリスク事象が発生する見込確率が定義される。エントリ150fに格納された「影響種類」により、そのリスク事象が発生した場合に、どの部分計画に影響を与え、かつ、当該影響を与える部分計画に含まれる4W1H情報のうちどの要素に影響を与えるかが指定される。また、エントリ150gに格納された「影響量」により、上記の「影響種類」で指定された部分計画及び影響を与える部分計画の要素に対して、どのくらいの量の影響を与えるかが定義される。このように、行動計画への影響を示すデータにより、リスク事象の発生により「何が」生じるかが定義される。
エントリ150hには、エントリ150aに格納された「リスクID」により特定されるリスク事象の次に発生し得るリスク事象の「リスクID」が格納される。エントリ150hに格納するデータにより次に発生し得るリスク事象が定義される。エントリ150iには、エントリ150aに格納された「リスクID」により特定されるリスク事象と影響関係を持つ部分計画のIDが格納される。
このように、本実施形態では、リスクシナリオデータ150により、各リスク事象が、「いつ(when)」「どこで(where)」発生し、その結果「何が(what)」起きるかを明示的に定義することができる。なお以下の説明では、これらの情報を3Wと省略することがある。また、本実施形態では、リスク要因は階層構造を持たない例を示すが、行動計画データ140と同様の階層情報を追加することにより、階層付きツリー構造を用いても構わない。
ここで、図4に示すリスクシナリオデータ150に含まれるリスク事象を、「リスクID」に「R1」が割り当てられたリスク事象を例に説明する。「リスクID」が「R1」のリスク事象は、「名称」が「落石」、「発生期間(When)」が「P12の部分計画の開始から15分間」、「発生場所(where)」が「M山斜面1km」であることが定義されている(エントリ150a〜d)。また、「R1」のリスク事象は、対応するエントリ150eのデータにより、「発生確率」が「3%」であることが定義されている。「R1」のリスク事象による影響は、対応するエントリ150f、gにより、「P11」の部分計画の期間に対して「期間+50%」の影響を与えることが定義されている。すなわち、「R1」のリスク事象である「落石」が発生することにより、「P11」の「警戒区域への出動」の「期間」が50%増加することが定義されている。
次に、計画・リスク模擬結果データ160のデータ構造を説明する。
図5は、第1実施形態の計画・リスク模擬結果データ160のデータ構造を模擬的に示した図である。
計画・リスク模擬結果データ160は、行動計画のシミュレーション結果を格納する計画模擬結果データ1000と、リスクシナリオのシミュレーション結果を格納するリスク模擬結果データ1010とを有する。なお、後述するが、本実施形態では、行動計画データ140およびリスクシナリオデータ150に対して、予め定められた回数分(シミュレーション回数分)のシミュレーション処理が行なわれる。そのため、計画・リスク模擬結果データ160には、シミュレーショ回数分の行動計画のシミュレーション結果データ1000a〜n及びリスクシナリオのシミュレーション結果データ1010a〜nが格納される。
最初に計画模擬結果データ1000を説明する。計画模擬結果データ1000は、複数のエントリ161a〜161iを有する。そして、各エントリ161a〜161iには、シミュレーション処理が実際に行われた部分計画の「ID」、「名称」、「担当」、「期間」、「場所」、「実施要領」、「リスクへの影響(影響種類、影響量)」、および「成功/失敗判定結果」が格納される。エントリ161a〜eに格納される「ID」、「名称」、「担当」、「期間」、および「場所」の数値以外のデータは、行動計画データ140内の同名フィールドと同じデータが格納される。エントリ161c〜eに格納される「担当」、「期間」、および「場所」の数値データは、部分計画に対するシミュレーション処理により得られた数値が格納される。
エントリ161fに格納される「実施要領」のデータは、部分計画のHowプロセスシミュレーション結果の成功した実施項目と部分計画の達成率とを示すデータが格納される。
エントリ161g、hの「リスクへの影響(影響種類、影響量)」には、行動計画データ140内の同名フィールドと同じデータが格納される。計画模擬結果データ161に格納される「成功/失敗判定結果」には、部分計画の成功または失敗いずれかを示すデータが格納される。
続いて、リスク模擬結果データ1010を説明する。リスクシナリオ模擬結果データ1010は、複数のエントリ162a〜161gを有する。そして、各エントリ162a〜162gには、シミュレーション処理が実際に行われたリスク事象の「リスクID」、「名称」、「発生期間」、「発生場所」、および「計画への影響(発生確率、影響種類、影響量)」が格納される。
各エントリ162a〜162gに格納される「リスクID」、「名称」、「発生期間」、「発生場所」、および「計画への影響(発生確率、影響種類、影響量)」は、リスクシナリオデータ150の同名フィールドと同じデータが格納される。
続いて、本実施形態のシミュレーション装置200が有する計画・リスク入力処理部110が行うデータの入力処理および入力画面例について図6を用いて説明する。
図6は、第1実施形態のシミュレーション装置が表示装置に表示する行動計画入力画面およびリスクシナリオ入力画面を例示した図である。図6では、(a)図に行動計画入力画面600を示し、(b)図にリスクシナリオ入力画面650を示している。
シミュレーション装置200の計画・リスク入力処理部110は、入力装置220を介して計画立案者101が入力する行動計画の入力要求(または既入力データの修正および削除要求)を受付けて、(a)図に示す行動計画入力画面600を表示装置230に表示する。
行動計画入力画面600は、図3で説明した行動計画データ140の新規入力、既入力データの修正、および既入力データの削除を受付けるための画面である。なお、以下の説明において、新規データの入力、既入力データの修正、および既入力データの削除などをまとめて「編集」と呼ぶこととする。
行動計画入力画面600には、行動計画データ140の編集を受付ける行動計画入力領域610と、命令を受付けるための各種ボタンを有する領域680とが設けられている。行動計画入力領域610は、各行がそれぞれ個々の部分計画に該当し、各列が、部分計画毎の「ID」、「名称」等の情報(図3で説明したエントリ140a〜lに格納する情報)に該当する。なお、図示する行動計画入力画面600では、計画立案者101が部分計画P11の担当に「警戒班、20名」のデータを入力中である状態を示している。
なお、行動計画データ140のうち、行動計画入力画面600に表示しきれない情報(例えば、IDがP13以降の部分計画や、各部分計画の後続計画、影響リスクIDなど)については、計画・リスク入力処理部110が計画立案者101からの表示要求を受付けて該当するデータを表示させるものとする。例えば、計画・リスク入力処理部110は、計画立案者101からの行動計画入力画面600上でのスクロールバーの操作を受付けて、該当する情報を表示するようにしてもよい。
また、計画・リスク入力処理部110は、部分計画の追加や削除を受付けることができる。計画・リスク入力処理部110は、部分計画の追加を受付ける場合、計画立案者101からのポインタ601を用いた行の指定を受付けて、追加する部分計画のデータの入力を受付ける。例えば、計画立案者101は、ポインタ601を用いて行を指定し、行を追加することで新しい部分計画を追加し、追加した部分計画の各セルにそれぞれ該当するデータを入力する。なお、計画・リスク入力処理部110は、部分計画の削除を受付ける場合、削除する行の指定を受付けて、指定された行の部分計画を削除する。
計画立案者101は、行動計画入力領域610に入力したデータをシミュレーション装置200に登録する場合、領域680の登録ボタン620を押して(クリックして)、シミュレーション装置200に対して行動計画データの入力を指示する。計画・リスク入力処理部110は、行動計画データの入力指示を受付けた場合、受付けた行動計画データを補助記憶装置240の所定領域に格納する。一方、計画・リスク入力処理部110は、計画立案者101からの領域680のキャンセルボタン630のクリックを受付けた場合、受付けた行動計画データを破棄する。
また、行動計画入力画面600の領域680には、シミュレーションボタン631および評価結果ボタン632が設けられている。シミュレーションボタン631は、行動計画およびリスクシナリオのシミュレーションの処理開始の指示を受付けるためのボタンである。評価結果ボタン632は、シミュレーションされた行動計画の評価処理開始の指示を受付けるためのボタンである。
計画・リスク入力処理部110は、計画立案者101がシミュレーションボタン631をクリックすることで入力するシミュレーションの処理開始の指示を受付けた場合、計画・リスク模擬処理部120にシミュレーションの開始を指示する。計画・リスク模擬処理部120は、上記指示を受付けて行動計画及びリスクシナリオのシミュレーションを開始する。
計画・リスク入力処理部110は、計画立案者101が評価結果ボタン632をクリックすることで入力する行動計画の評価処理開始の指示を受付けた場合、計画評価出力処理部130に行動計画の評価の処理の開始を指示する。計画評価出力処理部130は、上記指示を受付けて行動計画の評価を行い、評価結果を示す画面(例えば、後述する図13)を表示装置230に表示する。
シミュレーション装置200の計画・リスク入力処理部110は、入力装置220を介して計画立案者101が入力するリスクシナリオデータの入力要求(または既入力データの修正および削除要求)を受付けて、(b)図に示すリスクシナリオ入力画面650を表示装置230に表示する。
リスクシナリオ入力画面650は、図4で説明したリスクシナリオデータの編集(新規データの入力、既入力データの修正、および既入力データの削除)を受付けるための画面である。
リスクシナリオ入力画面650には、リスクシナリオデータ150の編集を受付けるリスクシナリオ入力領域660と、命令を受付けるための各種ボタンを有する領域680とが設けられている。そして、リスクシナリオ入力領域660の各行は、それぞれ個々のリスク事象に該当し、各列がそれぞれリスク事象毎に有する情報(図4で説明したエントリ150a〜iに格納する情報)に該当する。図示するリスクシナリオ入力画面650では、計画立案者101がリスク事象R2の発生期間に「P22開始から6時間」を示すデータを入力中である状態を示している。
なお、リスクシナリオデータ150のうち、リスクシナリオ入力画面650に表示しきれない情報(図示する例では、IDがR41以降のリスク事象や、各リスク事象の後続リスク、影響計画IDなど)については、上記(a)図と同様に、例えば、計画・リスク入力処理部110が計画立案者101からのスクロールバーの操作を受付けて該当する情報を表示する。
また、計画・リスク入力処理部110は、行動計画データ140の部分計画と同様にリスク事象の追加や削除を受付けることができる。計画・リスク入力処理部110は、リスク事象の追加を受付ける場合、計画立案者101からのポインタ601を用いた行の指定を受付けて、追加するリスク事象のデータの入力を受付ける。例えば、計画立案者101は、ポインタ601を用いて追加したい行を指定して、新しいリスク事象を追加する。なお、計画・リスク入力処理部110は、リスク事象の削除を受付ける場合、削除する行の指定を受付けて、指定された行のリスク事象を削除する。
計画立案者101は、リスクシナリオ入力領域650に入力したデータをシミュレーション装置200に登録する場合、行動計画データの入力と同様の処理、すなわち領域680の登録ボタン620を押して(クリックして)、シミュレーション装置200に対してリスクシナリオデータの入力を指示する。計画・リスク入力処理部110は、リスクシナリオデータの入力指示を受付けた場合、受付けたリスクシナリオデータを補助記憶装置240の所定領域に格納する。一方、計画・リスク入力処理部110は、計画立案者101からの領域680のキャンセルボタンのクリックを受付けた場合、受付けたリスクシナリオデータを破棄する。
リスクシナリオ入力画面650の領域680のシミュレーションボタン631および評価ボタン632は、(a)図の行動計画入力画面600に設けられたものと同じである。
なお、図6では、行動計画入力画面600およびリスクシナリオ入力画面650を表形式で表しているがこれは例示に過ぎない。行動計画入力画面600およびリスクシナリオ入力画面650は、他の表示形式でもかまわない。例えば、計画・リスク入力処理部110は、行動計画入力画面600として、部分計画リストだけを入力するための画面を表示する。そして、計画・リスク入力処理部110は、表示したリスト上で部分計画の一つの指定を受付けた場合、その受付けた部分計画の4W1H情報を入力する別画面を表示するようにしてもよい。
続いて、本実施形態のシミュレーション装置の計画・リスク模擬処理部120が行う計画・リスク模擬処理について説明する。
最初に、計画・リスク模擬処理部120が行う計画・リスク模擬処理の全体の処理フローを、図7を用いて説明する。
図7は、第1実施形態の計画・リスク模擬処理の処理フローを説明するための図である。なお、本実施形態の計画・リスク模擬処理部120は、予め指定されたシミュレーション回数分、行動計画及びリスクシナリオのシミュレーションを行う(S700〜S760の処理を行う)。シミュレーション回数を示すデータは、主記憶装置250の所定領域に記憶されているものとする。なお、シミュレーション回数を示すデータを受付ける処理の具体的な手順については特に限定しない。例えば、計画・リスク模擬処理部120が、シミュレーション処理を開始する際に、計画立案者101から入力装置220を介してシミュレーション回数を受付けるようにしてもよい。また、シミュレーション回数を示すデータを予めデフォルト値として補助記憶装置240に格納しておいて、計画・リスク模擬処理部120が格納されているミュレーション回数を示すデータを主記憶装置250に読出すようにしてもよい。
さて、計画・リスク模擬処理部120は、計画立案者101からのシミュレーション開始の指示を受付けて、行動計画及びリスクシナリオのシミュレーションを開始する。
計画・リスク模擬処理部120は、シミュレーション回数「I」をカウントしてカウントしたシミュレーション回数「I」を主記憶装置250の所定領域に保持する(S700)。具体的には、計画・リスク模擬処理部120は、最初にシミュレーション回数「I」に「1」を設定する。計画・リスク模擬処理部120は、その後、S700の処理を繰り返す毎に設定したシミュレーション回数「I」に「1」を加算して主記憶装置250に保持する。
計画・リスク模擬処理部120は、補助記憶装置240に格納されている行動計画データ140、リスクシナリオデータ150、および計画・リスク模擬結果データ160を主記憶装置250に読み出す。そして、計画・リスク模擬処理部120は、シミュレーション状態の初期化を行う(S705)。シミュレーション状態の初期化とは、読み出した計画・リスク模擬結果データ160の各エントリに格納されたデータを消去することをいう。
続いて、計画・リスク模擬処理部120は、各部分計画およびリスク事象のシミュレーションの開始条件を定義した開始条件ツリーを生成する(S710)。開始条件ツリーとは、各部分計画及びリスク事象がどのような順番でシミュレーション処理されるかを示したデータである。本実施形態では開始条件ツリーの具体的な構成を限定しないが、例えば、部分計画の実施時系列ツリーやリスク事象の発生時系列ツリー(またはそれらの組み合わせ)などによって実現されるものをいう。具体的には、計画・リスク模擬処理部120は、読み出した行動計画データ140およびリスクシナリオデータ150を用いて開始条件ツリーを生成する。ここで、図3に示す行動計画データ140および図4に示すリスクシナリオデータ150を用いて、計画・リスク模擬処理部120が生成した開始条件ツリーを図10に示す。図10は、第1実施形態の計画・リスク模擬処理の開始条件ツリーの例示する図である。図示する開始条件ツリーは、部分計画およびリスク事象を組合せて開始条件を示したものである。
図7に戻り説明を続ける。S705の処理の後で、計画・リスク模擬処理部120は、生成した開始条件ツリーを用いて以下のシミュレーション処理フェーズ(S715〜S755)を行う。このフェーズでは、最初に、計画・リスク模擬処理部120は、S710で生成した開始条件ツリーを用いて次のシミュレーションの実行候補(部分計画またはリスク事象)を選択し(S715、S720)、S725の処理に進む。
S725では、計画・リスク模擬処理部120は、S720で選択した次のシミュレーションの実行候補(部分計画またはリスク事象)の開始条件が確定しているか否かを判定する。計画・リスク模擬処理部120は、選択したシミュレーションの実行候補の開始条件が確定していると判定した場合にS730の処理に進む。一方、計画・リスク模擬処理部120は、選択した次のシミュレーションの実行候補の全ての開始条件が確定していないと判定した場合にS735の処理に進む。
S730では、計画・リスク模擬処理部120は、開始条件が確定している実行候補(部分計画またはリスク事象)の中で、シミュレーション開始日時がもっとも早いものを選択して、選択した部分計画またはリスク事象をシミュレーション対象(以下において「シミュレーション対象X」という)に特定してS740に進む。なお、部分計画またはリスク事象のいずれかの開始条件が確定している状態とは、例えば、図3における部分計画P11、12、13のように、開始条件(本実施例の場合は時間)が絶対的数値で指定されている場合のことを示す。
S735では、計画・リスク模擬処理部120は、リスク事象を一つ選択して、選択したリスク事象を次回の「シミュレーション対象X」としてS740の処理に進む。なお、部分計画またはリスク事象の全ての開始条件が確定していない状態とは、例えば、図3に示す部分計画P23と、図4に示すリスク事象R3及びR42とのように、自身の開始条件(本実施形態の場合は時間)が相対的に指定されていて、かつ部分計画とリスク事象が開始時間を相互に相対的に参照している場合をいう。
すなわち、部分計画P23と、リスク事象R3及びR42とが次回シミュレーション候補に挙がっている状態の場合、部分計画P23の開始時間はP23自身の開始時間を指定しており、P23の開始条件だけではシミュレーション開始時点を特定できない。一方、リスク事象R3とR42の開始時間も部分計画P23の開始時間を参照しており、リスク事象R3及びR42の開始条件を加えて考慮してもP23のシミュレーション開始時点を特定できない。このような場合が「開始条件が確定していない状態」であり、この状態では、まず先にリスク事象を一つ選びそのシミュレーションを実施する。この状態は、警備プロジェクトなどにおいて、リスク事象が人や組織によって発生する場合、例えば「警備員および侵入者のように双方の出方次第で次の行動を変える」等の状況を想定したものである。
続いて、S740において、計画・リスク模擬処理部120は、S730或いはS735で選択したシミュレーション対象Xに対するシミュレーション処理を実行する。なお、S740で行うシミュレーション処理については後述する。
計画・リスク模擬処理部120は、S740で部分計画またはリスク事象のシミュレーションを実行した後、その実行結果を元に、開始条件ツリー内の部分計画およびリスク事象の各開始条件の補正を行う(S745)。ここで、計画・リスク模擬処理部120が行うツリー内の各開始条件の補正について、図4におけるリスク事象R5を例に挙げて説明する。例えば、リスク事象R5ように開始条件が相対的に指定されている場合、計画・リスク模擬処理部120は、参照先(この場合R3)のシミュレーションが終了すると、R3の発生した絶対日時が確定し、連鎖的にR5の開始条件も確定する。計画・リスク模擬処理部120は、R5の開始条件を相対日時から絶対日時に変更する。
計画・リスク模擬処理部120は、S740で部分計画またはリスク事象Xのシミュレーションを実行した結果を、他の部分計画またはリスク事象に対する影響を反映させるための処理を行う。ここで、「シミュレーション対象X」に対するシミュレーション処理により影響を受ける他の部分計画またはリスク事象のことを「シミュレーション対象Y」ということとする。
計画・リスク模擬処理部120は、シミュレーション対象Xに対して行ったシミュレーション結果に含まれる補正データ(補正データについては後述する)を、「シミュレーション対象Y」に渡す(S750)。具体的には、計画・リスク模擬処理部120は、シミュレーション対象Xが実行されること(または発生すること)により生じる他の部分計画(またはリスク事象)に与える影響を示すデータを補正データとして、計画・リスク模擬結果データ160に格納する。なお、計画・リスク模擬処理部120は、「シミュレーション対象X」へのシミュレーション処理の結果が他のシミュレーションの対象に影響を与える場合だけ、上述した影響を示すデータを計画・リスク模擬結果データ160に格納する。また、S750では、計画・リスク模擬処理部120は、S740で行われたシミュレーション処理により得られた上記の補正データ以外のシミュレーション結果を示すデータについても計画・リスク模擬結果データ160に格納する。
その後、計画・リスク模擬処理部120は、開始条件ツリーデータを用いてS740で行った部分計画(またはリスク事象)の次のシミュレーション実行候補が在るか否かを判定する(S755)。計画・リスク模擬処理部120は、次のシミュレーション実行候補が存在すると判定した場合には、S715の処理に戻る。一方、計画・リスク模擬処理部120は、次のシミュレーション実行候補が存在しないと判定した場合には、S760の処理に進む。
S760では、計画・リスク模擬処理部120は、S700で設定したシミュレーション回数「I」が予め指定されているシミュレーション回数未満か否かを判定する。計画・リスク模擬処理部120は、判定の結果、上記の設定されたシミュレーション回数「I」が予め指定されているシミュレーション回数未満の場合にS700の処理に戻り、それ以外の場合に処理を終了する。
続いて、図7で示したS740で行われるシミュレーション処理を図8および図9を用いて詳細に説明する。
図8は、本発明の第1実施形態の行動計画に対するシミュレーション処理の処理フローを説明するための図である。図9は、本発明の第1実施形態のリスクシナリオに対するシミュレーション処理の処理フローを説明するための図である。
最初に、図8の行動計画に対するシミュレーション処理の処理フローを説明する。図示する以下の処理は、図7のS740において、シミュレーション対象Xが部分計画の場合に行われる処理である。具体的には、計画・リスク模擬処理部120は、図7のS730において選択したシミュレーション対象Xが部分計画の場合、S740において以下に示すS800以降の処理を開始する。
S800では、計画・リスク模擬処理部120は、シミュレーション対象Xとして選択された部分計画の4W1H情報の中の数値パラメータで指定されたデータを確率変動させる。ここで、確率変動について、図3に示す行動計画データ140の中の「P11」の「ID」が割り当てられた部分計画を確率変動させる場合を例に説明する。
計画・リスク模擬処理部120は、「P11」の「期間」に数値パラメータとして定義されている「10:00〜11:00」の1時間に対して確率変動処理を行い、例えば、「期間」を「10:00〜10:50」の50分間に変動させる。同様に、計画・リスク模擬処理部120は、「担当」、「場所」などのうち数値で指定されているデータについても確率的に変動させる。なお、本実施形態では、確率変動方法はどのような方法でも良いものとする。例えば、入力された数値(上記の例では「10:00〜11:00」の1時間)を平均値、入力された数値のn%の数値を標準偏差とする正規分布に従って変動させても良いし、別途最大値、最小値などを定めてランダムに変動させても良い。
次に、計画・リスク模擬処理部120は、特定された部分計画のデータの実施要領(How)プロセスのシミュレーションを行い(S810)、Howプロセスを構成する各実施項目のうち成功した割合から部分計画達成率を算出する(S820)。
ここで、実施要領(How)プロセスのシミュレーションについて、図3に示す行動計画データ140のうち、「P12」の「ID」が割り当てられた部分計画の実施要領をシミュレーションする場合を例にして説明する。「P12」に定義されている実施要領(How)は、「警戒担当区域決定」、「警戒実施」、および「状況報告」の3項目である。これに対して、計画・リスク模擬処理部120は、実施要領に定義された各実施項目についてそれぞれが失敗したか成功したかをランダムに決定する。そして、計画・リスク模擬処理部120は、決定した結果を用いて実施要領の達成率を算出する。例えば、例えば、計画・リスク模擬処理部120は、S810の処理により「警戒担当区域決定」および「警戒実施」の2項目が成功したと決定したとする。計画・リスク模擬処理部120は、上記決定から達成率の66%(つまり、3項目中2項目のみの達成で、2/3=約66%)を算出する。
なお、本実施形態では、Howプロセスのシミュレーション方法の一例として、実施要領に定義された各実施項目についてそれぞれが失敗したか成功したかをランダムに決定する場合を説明したが、特にこれに限定するものではなく他の方法でも構わない。例えば、実施項目間の順序制約を別途定義して、ワークフローとしてシミュレーションを行っても良い(「警戒担当区域決定」を実施しない場合は残りも自動的に実施できないとみなす等)。
続いて、計画・リスク模擬処理部120は、図7で示したS750において、渡されたシミュレーション結果の補正データ(以下において「補正データ」という)の有無を判定する(S830)。計画・リスク模擬処理部120は、補正データがある場合にS840の処理に進み、補正データが無い場合にS850の処理に進む。なお、上記の補正データとは、図5に示した計画・リスク模擬結果データ160のリスク模擬結果データ1010のエントリ162e〜fに格納されているデータのことをいう。そして、計画・リスク模擬処理部120は、リスク模擬結果データ1010のエントリ162e〜gに格納されているデータを参照して現在処理している部分計画に対する補正データの有無を判定する。
S840では、計画・リスク模擬処理部120は、リスク模擬結果データ1010のエントリ162e〜gに格納された対応する補正データにしたがい数値パラメータの確率変動結果およびシミュレーション結果に対する補正を行い、S850の処理に進む。ここで数値パラメータの確率変動結果とは行動計画データ140内の担当人員数や時刻、距離などの変動結果を意味し、シミュレーション結果の補正とは、リスクシナリオデータ150内の影響種類及び影響量に基づき、上記の確率変動結果をさらに補正することを意味する。
S850では、計画・リスク模擬処理部120は、部分計画のシミュレーション結果を確定して(ステータスを更新する)、S860の処理に進む。具体的には、計画・リスク模擬処理部120は、S830において補正データが無いと判定した場合には、S800〜S820で求めたデータを部分計画のシミュレーション結果と確定する。一方、計画・リスク模擬処理部120は、S830において補正データが存在すると判定した場合には、S810〜S820およびS840で求めたデータを部分計画のシミュレーション結果と確定する。
続いて、前記確率変動結果と行動計画データ140内の失敗基準を比較し、部分計画が成功したか失敗したかの判定を行い(ステップ860)、失敗した場合は現在処理中の部分計画以降に実施される後続部分計画及び後続リスク事象を開始条件ツリーから削除する更新を行う(ステップ870)。
最後に、計画・リスク模擬処理部120は、現在処理中の部分計画を実行することにより生じる他のリスク事象への影響を示すデータ(行動計画データ140のエントリ140hに格納されたデータ)と上記のシミュレーション結果を示すデータとを主記憶装置250の所定領域に格納してS745の処理に戻る(S880)。
続いて、図9に示す本実施形態のリスクシナリオに対するシミュレーション処理の処理フローを説明する。
図示する以下の処理は、図7のS740において、シミュレーション対象Xがリスク事象の場合に行われる処理である。具体的には、計画・リスク模擬処理部120は、図7のS730において選択したシミュレーション対象Xがリスク事象の場合およびS735の処理においてリスク事象を選択した場合、S740において以下に示すS900以降の処理が行われる。
計画・リスク模擬処理部120は、初めに、リスクシナリオデータ150内の発生確率情報を用いてリスク事象が発生するかどうかの判定を行う(S900、910)。
S910において、計画・リスク模擬処理部120は、選択したリスク事象が発生しないと判定した場合、シミュレーション処理中のリスク事象以降に発生する後続リスク事象および部分計画を開始条件ツリーから削除する更新を行い(S920)、計画・リスク模擬処理部120に戻る(S930)。
S910において、計画・リスク模擬処理部120は、選択したリスク事象が発生すると判定した場合、リスク事象データ内の3W情報のうち数値パラメータで指定されたものをそのまま確定値として採用する(S940)。
続いて、計画・リスク模擬処理部120は、図7で示したS750において、渡されたシミュレーション結果の補正データの有無を判定する(S950)。計画・リスク模擬処理部120は、補正データがある場合にS960の処理に進み、補正データが無い場合にS970の処理に進む。なお、上記の補正データとは、計画・リスク模擬結果データ160の計画模擬結果データ1000のエントリ161g〜hに格納されているデータのことをいう。
計画・リスク模擬処理部120は、補正データがあればS940で確定したデータの中の該当するデータに対し補正を行った上で(ステップ960)、リスク事象のシミュレーション結果としてステータスを更新する。一方、計画・リスク模擬処理部120は、補正データが無い場合、S940で確定したデータをシミュレーション結果としてステータスを更新する(ステップ970)。なお、S950〜S970の具体的な手順は、図8のS830〜S850と同様であるため説明を省略する。
最後に、計画・リスク模擬処理部120は、現在処理中のリスク事象が他の部分計画に対し影響を与える際の補正データを反映させる処理を行い、図7の処理に戻る(ステップ980)。なお、S980の具体的な手順は、図8のS880と同様であるため説明を省略する。
なお、本実施形態では、部分計画がリスク事象に対して与える影響に「場所」の変動を例示(図3参照)し、リスク事象が部分計画に対して与える影響に「期間」、「場所」、「担当」の変動を例示(図4参照)しているが、本発明では影響をこれに限定するものではない。例えば、行動計画データ140に、リスク事象への影響種類及び影響量を追加定義すれば、リスク事象に対して発生期間の補正等の他の要因への影響を反映させることができる。
続いて、本実施形態のシミュレーション装置の計画評価出力処理部130が行う計画評価出力処理について図11を用いて説明する。
図11は、本実施形態の計画評価出力処理の処理フローを説明するための図である。以下で説明する計画評価出力処理では、計画・リスク模擬処理部120で実行されたシミュレーション回数分の「達成時間」、「成功率」、「達成割合」、および「難易度」の評価結果を算出する(S1100〜1170)。
さて、計画評価出力処理部130は、最初にシミュレーション回数「I」をカウントしてカウントしたシミュレーション回数「I」を主記憶装置250の所定領域に保持する(S1100)。具体的には、計画評価出力処理部130は、最初にシミュレーション回数「I」に「1」を設定する。計画評価出力処理部130は、その後、S1100の処理を繰り返す毎に設定したシミュレーション回数「I」に「1」を加算して主記憶装置250の所定領域に保持する。その後、計画評価出力処理部130は、上記設定した「I」回目に実施されたシムレーション結果を用いて以下で説明するS1110〜1170の処理を行う。
次に、計画評価出力処理部130は、計画・リスク模擬結果データ160を用いて最初に実施した部分計画の開始時刻と最後に実施した部分計画の終了時刻とから達成時間を算出する(S1110)。
続いて、計画評価出力処理部130は、各部分計画ごとのシミュレーション結果から成功率、達成割合、難易度を算出して、S1170に進む(S1120〜1160)。具体的には、S1130では、成功した部分計画の個数と行動計画全体の部分計画個数から成功率を算出する。S1140では、各部分計画の達成率を平均して達成割合を算出する。S1150では、各部分計画に影響するリスク事象の発生確率と影響量の積和から難易度を算出する。
S1170では、計画評価出力処理部130は、S1100で設定したシミュレーション回数「I」が予め指定されているシミュレーション回数未満か否かを判定する。すなわち、計画評価出力処理部130は、上記のシミュレーション回数「I」が実際に行われたシミュレーション回数未満か否かを判定する。そして、計画評価出力処理部130は、判定の結果、上記の設定されたシミュレーション回数「I」が実際に行われたシミュレーション回数未満の場合にS1100の処理に戻り、それ以外の場合にS1180の処理に進む。
S1180では、計画評価出力処理部130は、各シミュレーションの回数ごとに個別に求めた達成時間、成功率、達成割合、難易度のそれぞれについて、シミュレーション回数全体を通した最大値、最小値、平均値を算出する。なお、計画評価出力処理部130は、S110〜S1150で求めたデータ(「達成時間」、「成功率」、「達成割合」、「難易度」)、および、上記求めたデータ(「最大値」、「最小値」、「平均値」)を計画評価結果データ170として補助記憶装置240に格納する。
最後に、計画評価出力処理部130は、上記の算出したデータ(計画評価結果データ)を利用して、表示装置230に行動計画全体の評価結果を示す画面(計画評価画)を表示する(S1190)。
なお、本実施形態では、達成時間、成功率、達成割合、難易度を算出する方法については特に限定しない。例えば、達成割合の算出方法として、単純な算術平均ではなく、各部分計画の実施要領に含まれる実施項目数を用いた重み付き算術平均を用いるなどしても良い。また、本実施形態では、行動計画全体の評価値として最大値、最小値、平均値を求めているが、他の評価方法でも構わない。例えば、評価値として平均と分散を求めても構わないし、シミュレーション結果の数値分布表やグラフを表示しても構わない。
続いて、計画評価出力処理部130が算出した計画評価結果データ170について図12を用いて説明する。
図12は、本実施形態の計画評価結果データ170のデータ構造を模擬的に示した図である。
図示するように、計画評価結果データ170は、計画評価出力処理部130が求めたシミュレーション回数毎に「回数」、「達成時間」、「成功率」、「達成割合」、および「難易度」を、それぞれ、格納するエントリ170a〜eと、計画評価出力処理部130が求めたシミュレーション回数全体を通した「最大値」、「最小値」、「平均値」を格納するエントリ171a〜cとを有する。
続いて、本実施形態の計画評価出力処理部130が表示装置230に表示する計画評価画面を、図13を用いて説明する。
図13は、本実施形態の計画評価出力処理部130が表示する計画評価画面を例示した図である。図13では、(a)図に全体評価の概略を示す全体評価結果画面1300を示し、(b)図にシミュレーション結果の詳細内容を示すシミュレーション詳細結果画面1320が示されている。
図示する全体評価結果画面1300には、計画評価結果データ170のうち、行動計画全体の評価結果である、「達成時間」、「成功率」、「達成割合」、「難易度」それぞれの最大値、平均値、最小値を表示するための領域1300aと、シミュレーション詳細結果の表示を受付けるミュレーション結果詳細ボタン1310とが設けられている。そして、計画評価出力処理部130は、全体評価結果画面1300上でシミュレーション結果詳細ボタン1310の選択を受付けた場合、(b)図に示すシミュレーション詳細結果画面1320に表示画面を遷移させる。
シミュレーション詳細結果画面1320には、全体評価結果画面1300の表示内容に加え、計画評価結果データ170のうち、シミュレーション回数毎の達成時間、成功率、達成割合、難易度もあわせて表示する領域1320aが設けられている。そのため、計画立案者101からの要求に応じて、より詳細なシミュレーション結果を提示することができる。
また、シミュレーション詳細結果画面1320には、計画詳細ボタン1330、およびリスク詳細ボタン1340が設けられている。計画詳細ボタン1330は、シミュレーション回数毎の行動計画のシミュレーション結果の表示を受付けるためのものである。リスク詳細ボタン1340は、シミュレーション回数毎のリスクシナリオのシミュレーション結果の表示を受付けるためのものである。
そして、計画評価出力処理部130は、シミュレーション詳細結果画面1320上でポインタ1301を用いるなどしてシミュレーション回数の指定を受付けた上で計画詳細ボタン1330の選択を受付けたとする。その場合、計画評価出力処理部130は、計画・リスク模擬結果データ160を用いて、該当する行動計画シミュレーションの結果を示す画面(図示せず)を表示装置230に表示する。
また、計画評価出力処理部130は、シミュレーション詳細結果画面1320上でポインタ1301を用いるなどしてシミュレーション回数の指定を受付けた上でリスク詳細ボタン1340の選択を受付けたとする。その場合、計画評価出力処理部130は、計画・リスク模擬結果データ160を用いて、該当するリスクシナリオのシミュレーション結果を示す画面(図示せず)を表示装置230に表示する。
上述したように、本実施形態では、計画・リスク入力処理部110が図6に例示した行動計画入力画面600及びリスクシナリオ入力画面650を表示装置230に表示する。そして、計画・リスク入力処理部110は、図3に例示したデータ構成の行動計画データ140、及び、図4に例示したデータ構成のリスクシナリオデータ150の入力を受付けるようにしている。
そのため、本実施形態では、評価対象プロジェクトとなる行動計画について、その計画全体や各部分計画の属する分野を特に限定せずに、多様な分野の行動計画を定義することができる。また、評価対象プロジェクトに影響を与えるリスクについて、そのリスクの種別を特に限定せずに、多様な種別のリスク事象を定義することができる。
また、本実施形態では、リスク事象が与える部分計画情報に含まれる「4W1H情報(計画名称情報、担当情報、期間情報、場所情報、実施要領情報)」の全てまたはいずれかの情報への影響を反映させて行動計画のシミュレーションを行うようにしている。そのため、行動計画を実施する過程でリスク事象が生じた場合であっても、部分計画に対して影響を与える状況を反映させたシミュレーションを行うことができる。
また、本実施形態では、リスク事象に含まれるリスク事象の発生期間情報、発生場所情報、および行動計画への影響情報の全てまたはいずれかの情報に対して行動計画が与える影響を反映させてリスク事象をシミュレーションするようにしている。そのため、行動計画を実施する過程で、行動計画の実施によりリスク事象の発生状況が変化することを模擬することができる。
さらに、本実施形態では、行動計画に対するシミュレーションにおいて、部分計画情報に含まれる計画名称情報、担当情報、期間情報、場所情報、実施要領情報の全てまたはいずれかが数値により指定された場合に、その数値を確率的に変動させるようにしている。そのため、本実施形態によれば、各部分計画が、事前に予測し得ない原因によって影響を受ける状況をシミュレーションすることができる。
また、本実施形態では、部分計画の成功もしくは失敗を判断し、部分計画が失敗したと判断された場合に、後続する計画のシミュレーションを中止するようにしている。そのため、本実施形態によれば、主に危機管理分野など、外的リスク要因による失敗の可能性を前提とする作業を含む行動計画の推移をシミュレーションすることができる。
このように、本実施形態では、行動計画及びリスクシナリオに対するシミュレーションを行う際に相互に与える影響を反映しながらシミュレーションを行うようにしている。
したがって、本実施形態では、外的リスク要因(リスク事象)の影響によってWBSが変更されるタイプのプロジェクトであっても、外的要因から受ける影響を反映したシミュレーションを行うことができる。
また、本実施形態では、計画評価出力処理部130が、全体評価結果画面1300及びシミュレーション詳細結果画面1320により、行動計画の良否判断基準である達成時間、成功率、達成割合、難易度のそれぞれ最大値、平均値、最小値及びその算出根拠となる詳細なシミュレーション結果を表示するようにしている。
そのため、本実施形態によれば、外的リスク要因(リスク事象)の影響によってWBSが変更されるタイプのプロジェクトであっても行動計画の良否を判断するためのシミュレーション結果を提示することができる。
<第2実施形態>
続いて、本発明の第2実施形態について、図14〜図19を用いて説明する。本発明の第2実施形態は、第1実施形態のシミュレーション装置200の機能に、さらに人や組織等の人的要因により発生するリスク事象により影響を受けるプロジェクトの良否を評価する機能を加えたものである。第2実施形態のシミュレーション装置は、行動計画データに含まれるシミュレーションのための数値パラメータ(上述した図3の「4W1H」情報の中の数値データ)を任意に固定可能にすることで計画改善案の評価を実施できるようにしたものである。また、第2実施形態のシミュレーション装置は、リスクシナリオデータに含まれるシミュレーションのための数値パラメータに対しても確率変動させることを可能にしたものである。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態と同じ構成には同じ符号を用いることとする。また、第2実施形態では、シミュレーションを行う対象のプロジェクトとしてプラント侵入者警備プロジェクトの例に挙げて説明する。
続いて、本発明の第2実施形態について、図14〜図19を用いて説明する。本発明の第2実施形態は、第1実施形態のシミュレーション装置200の機能に、さらに人や組織等の人的要因により発生するリスク事象により影響を受けるプロジェクトの良否を評価する機能を加えたものである。第2実施形態のシミュレーション装置は、行動計画データに含まれるシミュレーションのための数値パラメータ(上述した図3の「4W1H」情報の中の数値データ)を任意に固定可能にすることで計画改善案の評価を実施できるようにしたものである。また、第2実施形態のシミュレーション装置は、リスクシナリオデータに含まれるシミュレーションのための数値パラメータに対しても確率変動させることを可能にしたものである。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態と同じ構成には同じ符号を用いることとする。また、第2実施形態では、シミュレーションを行う対象のプロジェクトとしてプラント侵入者警備プロジェクトの例に挙げて説明する。
さて、第2実施形態の機能構成、ハードウェア構成、処理フロー、データ構成、および画面構成は、上述した第1実施形態に順ずるものとする。具体的には、第2実施形態のシミュレーション装置200の機能構成は、図1で示した第1実施形態の機能構成と計画・リスク模擬処理部120が行う行動計画データおよびリスクシナリオデータへのシミュレーション処理の一部が異なる以外は同様である。また、第2実施形態のシミュレーション装置200は、第1実施形態と同様に行動計計画データ140、リスクシナリオデータ150、計画・リスク模擬結果データ160、および計画評価結果データ170を保持する。そして、そのデータ構成は、行動計画データ140及びリスクシナリオデータ150の一部が異なる以外は同様である。また、第2実施形態のハードウェア構成は、図2で示したものと同様である。以下においては、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
最初に第2実施形態の行動計画データ140を、図14を用いて説明する。
図14は、第2実施形態の行動計画データ140のデータ構造を模擬的に示した図である。
図示するように、第2実施形態の行動計画データは、図3で示した第1実施形態と同様のエントリ140a〜lを有し、各エントリ140a〜lには、図3に示したものと同様のフィールドが格納される。具体的には、行動計画データ140のエントリ140a〜lには、それぞれ、「ID」、「名称(what)」、「階層」、「担当(who)」、「期間(when)」、「場所(where)」、「実施要領(how)」、「リスクへの影響」、「後続計画」、「その他制約」、「影響リスクID」、および「失敗基準」が格納される。
第2実施形態の行動計画データ140は、各部分計画データ内の4W1H情報のうち、数値パラメータで指定されたものに対し、確率変動を禁止する固定フラグを設定できる点において、第1実施形態と異なっている。図14では、例えば、「ID」が「P11」の部分計画の期間を示すデータに確率変動を禁止するフラグが設定されている。そして、計画・リスク模擬処理部120は、「ID」が「P11」の部分計画のシミュレーションを行う場合に、期間については確率変動を行わないで数値パラメータを固定してシミュレーションを行う。
続いて、第2実施形態のリスクシナリオデータ150を、図15を用いて説明する。
図15は、第2実施形態のリスクシナリオデータ150のデータ構造を模擬的に示した図である。第2実施形態のリスクシナリオデータ150は、図4で示した第1実施形態のリスクシナリオデータ150が有する同じフィールドに、さらにリスク事象の発生者情報を追加したものである。発生者情報とは、リスク事象を発生させる発生者を示す情報のことをいう。
図示するように、第2実施形態のリスクシナリオデータ150は、第1実施形態に比べて1つ多いエントリ150a〜jを有する。そして、各エントリ150a〜jには、図4に示したものと同様のフィールドに加えて、さらに、リスク事象発生者情報(発生者)が格納される。具体的には、行動計画データ150のエントリ150a〜lには、それぞれ、「リスクID」、「名称」、「発生者(who)」、「発生期間(when)」、「発生場所(where)」、「発生確率(what)」、「影響種類(what)」、「影響量(what)」、「後続リスク」、および「影響計画ID」が格納される。
そして、第2実施形態によれば、第1実施形態のリスクシナリオデータ150が定義する「3W」情報に加え、「誰が(Who)」リスク事象を発生させるかを明示的に定義することができる。以下、これらの情報をまとめて4Wと省略する。
また、第2実施形態のリスクシナリオデータ150には、各リスク事象データ内4W情報のうち、数値パラメータで指定されたものに対し、確率変動を指定する変動フラグを設定できる点において、第1実施形態のリスクシナリオデータ150と異なっている。図示する例では、「リスクID」が「R1」のリスク事象の発生期間を示すデータに確率変動を指定する変動フラグが設定されている。そして、計画・リスク模擬処理部120は、「リスクID」が「R1」のリスク事象のシミュレーションを行う場合に、発生期間を確率変動させてシミュレーションを行う。
続いて、第2実施形態の行動計画入力画面およびリスクシナリオ入力画面を、図16を用いて説明する。
図16は、第2実施形態のシミュレーション装置が表示装置に表示する行動計画入力画面およびリスクシナリオ入力画面を例示した図である。図16では、(a)図に行動計画入力画面1600を示し、(b)図にリスクシナリオ入力画面1650を示している。
図示する行動計画入力画面1600及びリスクシナリオ入力画面1650は、図6で示した第1実施形態における行動計画入力画面600及びリスクシナリオ入力画面650と同じユーザインタフェースを有するが、行動計画データ140に対する固定フラグ及びリスクシナリオデータ150に対する変動フラグをそれぞれ設定できる点が異なる。図16の例では、行動計画入力画面1600において、部分計画P11の期間に対し固定フラグを設定している状態、及び、リスクシナリオ入力画面1650において、リスク事象R1の発生期間に対し変動フラグを設定している状態を示している。
続いて、第2実施形態のシミュレーション装置200の計画・リスク模擬処理部120が行う計画・リスク模擬処理について説明する。
第2実施形態の計画・リスク模擬処理部120が行う計画・リスク模擬処理は、図7に示した第1実施形態の処理とS740の処理の一部が異なる以外は同様の処理ステップ(図7で示したS700〜S760)を実行する。なお、第2実施形態は、例示するプロジェクトが第1実施形態と異なるため、S710で生成する開始条件ツリーの構成が異なる。計画・リスク模擬処理部120が図14に示す行動計画データ140および図15に示すリスクシナリオデータ150を用いて生成した開始条件ツリーを図19に例示する。第2実施形態の計画・リスク模擬処理部120は、図示する開始ツリーを用いてS715〜S760の処理を行う。
続いて、第2実施形態の計画・リスク模擬処理部120が行うS740の処理について図17および図18を用いて説明する。
続いて、第2実施形態の計画・リスク模擬処理部120が行うS740の処理について図17および図18を用いて説明する。
図17は、第2実施形態の行動計画に対するシミュレーション処理の処理フローを説明するための図である。第2実施形態の行動計画に対するシミュレーション処理は、図8に示す第1実施形態の処理と処理の一部が異なる以外は同様の処理ステップを有している。具体的には、第2実施形態のシミュレーション処理は、各部分計画に対するシミュレーションを行う際に、図14に示す設定された行動計画データ140にしたがい、数値パラメータの確率変動処理を実施する場合としない場合とに分かれる点が図8に示した第1実施形態の処理と異なっている。
さて、計画・リスク模擬処理部120は、部分計画データ内の4W1H情報のうち数値パラメータで指定されたものに対し、固定フラグが設定されているかどうかのチェック(判定)を行う(S1700)。
そして、計画・リスク模擬処理部120は、チェックの結果、固定フラグが設定されていない場合は、図8に示した第1実施形態と同様の処理を行う(S800〜S880)。
一方、計画・リスク模擬処理部120は、S1700において固定フラグが設定されていると判定した場合、その数値を確率変動させず、部分計画データ内の数値をそのまま確定値として採用する(S1710)。その後は、計画・リスク模擬処理部120は、図8に示したS810〜S880の処理を行う。
図18は、第2実施形態のリスクシナリオに対するシミュレーション処理の処理フローを説明するための図である。第2実施形態のリスクシナリオに対するシミュレーション処理は、図9に示す第1実施形態の処理と処理の一部が異なる以外は同様の処理ステップを有している。具体的には、第2実施形態のリスクシナリオに対するシミュレーション処理は、各リスク事象のシミュレーションの際に、図15に示すリスクシナリオデータ150の設定に従い、数値パラメータの確率変動処理を行う点が図9に示した第1実施形態の処理と異なっている。
さて、計画・リスク模擬処理部120は、図9に示す第1実施形態と同様の手順でリスクシナリオデータ150内の発生確率に基づきリスク事象が発生するかどうかの判定を行う(S900〜S910)。そして、S910において、リスク事象が発生しなかった場合、計画・リスク模擬処理部120は、図9に示したS920〜S930と同様の処理ステップを行う。一方、S910においてリスク事象が発生した場合、計画・リスク模擬処理部120は、S1800に進む。
S1800では、計画・リスク模擬処理部120は、リスク事象データ内の4W情報のうち数値パラメータで指定されたものに対し、変動フラグが設定されているかどうかのチェック(判定)を行う。
そして、計画・リスク模擬処理部120は、チェックの結果、変動フラグが設定されていない場合は、図9に示す第1実施形態の処理手順と同様にその数値をそのまま確定値として採用して(S940)、S950に進む。
一方、計画・リスク模擬処理部120は、S1800において変動フラグが設定されていると判定した場合、その数値を確率変動させて(S1810)、S950に進む。なお、確率変動方法は第1実施形態における部分計画内4W1H数値パラメータの確率変動方法同様、どのような方法でも良いものとする。
その後、計画・リスク模擬処理部120は、図9に示した実施形態の処理と同様の処理を行う(S950〜S980)。
このように第2実施形態では、計画・リスク入力処理部110が行う行動計画入力画面1600を用いた行動計画の入力処理および計画・リスク模擬処理部120が行う行動計画に対するシミュレーション処理(図17)によって、上説した第1実施形態が奏する効果に加えて、行動計画に関する情報のうち、任意に数値パラメータを固定してシミュレーションを行うことができる。また、第2実施形態によれば、計画・リスク入力処理部110が行うリスクシナリオ入力画面1650を用いたリスクシナリオの入力処理および計画・リスク模擬処理部120が行うリスク事象に対するシミュレーション実行処理(図18)によって、リスク事象に関する情報のうち、数値パラメータを任意に確率変動させてシミュレーションを行うことができる。
さらに、第2実施形態によれば、リスク事象に関する情報としてリスク発生者を明示的に定義できることから、シミュレーションを行うプロジェクトの対象を、第1実施形態で例示した自然災害対策プロジェクト以外の、危機管理(警備等)プロジェクトや研究開発プロジェクトなど、一般的なプロジェクトに対しても適用範囲を拡大することが可能になる。すなわち、本実施形態によれば、プロジェクトや作業の種別に依存しない計画定義及び評価方法を提供することができる。
なお、本発明は以上で説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、本発明による処理を実行する計算機環境に鑑みて、前記実施形態の中における任意の一つの処理ステップを二つ以上の処理ステップに細分して実現しても、二つ以上の任意の処理ステップを統合して一つの処理ステップによって実現しても良く、本発明の提供する機能を損なわない限りその実現形態を制約するものではない。
100…行動計画シムレーションプログラム、110…計画・リスク入力処理部、120…計画・リスク模擬処理部、130…計画評価出力処理部、140…行動計画データ、150…リスクシナリオデータ、160…計画・リスク模擬結果データ、170…計画評価結果データ、200…シムレーション装置、210…CPU、220…入力装置、230…表示装置、240…補助記憶装置、250…主記憶装置、260…IOI/F
Claims (16)
- 行動計画の実施を模擬する処理を計算機に実行させるシミュレーションプログラムであって、
前記計算機は、記憶装置と、入力装置と、出力装置とを有し、
前記シミュレーションプログラムは、
前記入力装置を介して、行動計画の実施を模擬するための行動計画データの入力を受付けて、該受付けた行動計画データを前記記憶装置に記憶させるステップと、
前記入力装置を介して、少なくとも、リスク事象の発生条件情報および該リスク事象による前記行動計画への影響情報を含むリスクシナリオデータの入力を受付けて、該受付けたリスクシナリオデータを前記記憶装置に記憶させるステップと、
前記記憶装置から前記行動計画データおよび前記リスクシナリオデータを読み出して該読み出した行動計画データおよびリスクシナリオデータを用いて行動計画の実施を模擬する処理を行う模擬ステップと、
前記模擬結果に所定の統計処理を施して計画評価結果情報を算出し、該計画評価結果情報を前記出力装置に出力するステップと、を前記計算機に実行させ、
前記模擬ステップは、
前記リスクシナリオデータに含まれるリスク事象の発生条件情報を用いてリスク事象の発生を模擬して、リスク事象が発生すると模擬された場合に前記リスクシナリオデータに含まれる前記影響情報を用いて前記リスク事象が行動計画に与える影響情報を求め、前記行動計画データおよび該求めた前記リスク事象が行動計画に与える影響情報を用いて、前記リスクシナリオが行動計画に与える影響を反映させて前記行動計画の実施を模擬すること
を特徴とするシミュレーションプログラム。 - 行動計画の実施を模擬する処理を計算機に実行させるシミュレーションプログラムであって、
前記計算機は、記憶装置と、入力装置と、出力装置とを有し、
前記シミュレーションプログラムは、
前記入力装置を介して、リスクの発生を模擬するためのリスクシナリオデータの入力を受付けて、該受付けたリスクシナリオデータを前記記憶装置に記憶させるステップと、
前記入力装置を介して、少なくとも、行動計画の実施条件情報および行動計画によりリスクシナリオに与える影響情報を含む行動計画データの入力を受付けて、該受付けた行動計画データを前記記憶装置に記憶させるステップと、
前記記憶装置から行動計画データおよびリスクシナリオデータを読み出して該読み出した行動計画データおよびリスクシナリオデータを用いて前記リスクの発生を模擬する処理を行う模擬ステップと、
前記模擬結果に統計処理を施して計画評価結果情報を算出し、該計画評価結果情報を前記出力装置に出力するステップと、を前記計算機に実行させ、
前記模擬ステップは、
前記行動計画データに含まれる行動計画の実施条件情報を用いて行動計画の実施を模擬して、該模擬を行った前記行動計画データに含まれる前記影響情報を用いて前記行動計画がリスクシナリオに与える影響情報を求め、前記リスクシナリオデータおよび該求めた前記行動計画がリスクシナリオに与える影響情報を用いて、前記行動計画がリスクシナリオに与える影響を反映させてリスクの発生を模擬すること
を特徴とするシミュレーションプログラム。 - 行動計画の実施を模擬する処理を計算機に実行させるシミュレーションプログラムであって、
前記計算機は、記憶装置と、入力装置と、出力装置とを有し、
前記シミュレーションプログラムは、
前記入力装置を介して、少なくとも、行動実施条件情報および行動計画とリスク事象との関連情報を有する行動計画データの入力を受付けて、該受付けた行動計画データを前記記憶装置に記憶させるステップと、
前記入力装置を介して、少なくとも、リスク事象発生条件情報およびリスク事象による行動計画への影響情報を含むリスクシナリオデータの入力を受付けて、該受付けたリスクシナリオデータを前記記憶装置に記憶させるステップと、
前記記憶装置から行動計画データおよびリスクシナリオデータを読み出して、該読み出した行動計画データおよびリスクシナリオデータを用いて行動計画およびリスクシナリオの模擬を行う模擬ステップと、
前記模擬結果から計画評価結果を求め、該求めた計画評価結果を前記出力装置に出力するステップと、を前記計算機に実行させ、
前記模擬ステップは、
リスク事象の発生を模擬するとともに、リスクシナリオが行動計画に与える影響を反映しながら行動計画の実施を模擬し、かつ、行動計画の実施を模擬するとともに、行動計画がリスクシナリオに与える影響を反映しながらリスク事象の発生を模擬すること
を特徴とするシミュレーションプログラム。 - 行動計画の実施を模擬する処理を計算機に実行させるシミュレーションプログラムであって、
前記計算機は、記憶装置および出力装置を有し、
前記記憶装置には、1以上の部分計画を示す部分計画情報により構成される行動計画データおよび前記行動計画に影響を与える1以上のリスク事象情報により構成されるリスクシナリオデータが記憶されていて、
前記部分計画情報には、該部分計画の実施条件情報、および該部分計画の実施により与えるリスク事象への影響を示すリスク影響情報が含まれていて、
前記リスク事象情報には、リスク事象の発生条件情報、およびリスク事象の発生により部分計画に与える影響を示す部分計画影響情報が含まれていて、
前記シミュレーションプログラムは、
前記記憶装置から前記行動計画データおよび前記リスクシナリオデータを読み出して、該読み出した行動計画データに含まれる部分計画の実施条件情報および該読み出したリスクシナリオデータに含まれるリスク事象の発生条件情報を用いて、該部分計画情報および該リスク事象情報の中から模擬を行う対象を特定するステップと、
前記特定された対象が部分計画情報の場合に該部分計画情報に含まれる実施条件情報を用いて部分計画の実施の模擬を行い、かつ該部分計画情報に含まれるリスク影響情報を用いて該部分計画の実施により与えるリスク事象への影響情報を求め、前記特定された対象がリスク事象情報である場合に該リスク事象情報に含まれる発生条件情報を用いてリスク事象の発生の模擬を行い、かつ該リスク事象情報に含まれる前記部分計画影響情報を用いて前記模擬されたリスク事象が部分計画に与える部分計画への影響情報を求める模擬ステップと、
前記模擬ステップにより求めた模擬結果に所定の統計処理を施して行動計画評価データを求め、該行動計画評価データを前記出力装置に出力するステップと、を計算機に実行させ、
前記模擬ステップは、
前記特定された対象が部分計画情報の場合、既に模擬が行われたリスク事象情報の模擬結果の中に前記特定された部分計画への影響情報があるか否かを判定し、該影響情報がある場合に該部分計画の模擬結果を、該影響情報を用いて補正し、
前記特定された対象がリスク事象情報である場合、既に模擬が行われた部分計画情報の模擬結果に前記特定されたリスク事象への影響情報があるか否かを判定し、該影響情報がある場合に前記リスク事象情報の模擬結果を、該影響情報を用いて補正すること
を特徴とするシミュレーションプログラム。 - 請求項1に記載のシミュレーションプログラムであって、
前記行動計画データは、1以上の部分計画情報により構成され、
前記部分計画情報には、計画名称情報、該部分計画の担当者を示す担当情報、該部分計画の実施期間を示す期間情報、該部分計画の実施場所を示す場所情報、および実施要領情報の全てまたはいずれかが含まれていて、
前記リスクシナリオデータに含まれる前記影響情報には、リスク事象が影響を与える部分計画を指定する情報と、該指定された部分計画情報に含まれる計画名称情報、担当情報、期間情報、場所情報、および実施要領情報の全てまたはいずれかに与える影響の内容を示す情報とが含まれていて、
前記求めた前記リスク事象が行動計画に与える影響情報は、リスク事象が影響を与える部分計画を指定し、かつ該指定された部分計画情報に含まれる計画名称情報、担当情報、期間情報、場所情報、および実施要領情報の全てまたはいずれかに与える影響の内容を示す情報であって、
前記模擬ステップは、
前記求めたリスク事象が行動計画に与える影響情報により指定される部分計画情報の計画名称情報、担当情報、期間情報、場所情報、および実施要領情報の全てまたはいずれかに与える影響を反映させて行動計画の実施を模擬すること
を特徴とするシミュレーションプログラム。 - 請求項2に記載のシミュレーションプログラムであって、
前記リスクシナリオ情報は1以上のリスク事象情報により構成され、
前記リスク事象情報には、該リスク事象を発生させる発生者を示す発生者情報、リスク事象の発生期間情報、リスク事象の発生する場所を示す発生場所情報、および行動計画への影響情報の全てまたはいずれかが含まれていて、
前記行動計画データに含まれる前記影響情報には、行動計画が影響を与えるリスク事象を指定する情報と、該指定されたリスク事象に含まれる発生者情報、発生期間情報、発生場所情報、および行動計画への影響情報の全てまたはいずれかに与える影響の内容を示す情報とが含まれていて、
前記求めた前記行動計画がリスクシナリオに与える影響情報は、該行動計画が影響を与えるリスク事象を指定し、かつ該指定されたリスク事象情報に含まれる発生者情報、発生期間情報、発生場所情報、および行動計画への影響情報の全てまたはいずれかに与える影響の内容を示す情報であって、
前記模擬するステップは、
前記求めた前記行動計画がリスクシナリオに与える影響情報により指定されるリスク事象の発生者情報、発生期間情報、発生場所情報、および行動計画への影響情報の全てまたはいずれかに与える影響を反映させてリスク事象の発生を模擬すること
を特徴とするシミュレーションプログラム。 - 行動計画の実施を模擬する処理を計算機に実行させるシミュレーションプログラムであって、
前記計算機は、記憶装置と、入力装置と、出力装置とを有し、
前記シミュレーションプログラムは、
前記入力装置を介して、1以上の部分計画情報により構成される行動計画データおよび前記行動計画に影響を与える1以上のリスク事象情報により構成されるリスクシナリオデータの入力を受付けて、該受付けた行動計画データおよびリスクシナリオデータを前記記憶装置に記憶させるステップと、
前記記憶装置から行動計画データおよびリスクシナリオデータを読み出して、該読み出した行動計画データおよびリスクシナリオデータを用いて前記行動計画或いはリスクシナリオの模擬を行う処理を行う模擬ステップと、
前記模擬結果に所定の統計処理を施して計画評価結果情報を算出し、該計画評価結果情報を前記出力装置に出力するステップと、を前記計算機に実行させ、
前記部分計画情報には、計画名称情報、該部分計画の担当者を示す担当情報、該部分計画の実施期間を示す期間情報、該部分計画の実施場所を示す場所情報、および実施要領情報の全てまたはいずれかが含まれていて、
前記リスク事象情報には、該リスク事象を発生させる発生者を示す発生者情報、リスク事象の発生期間情報、リスク事象の発生する場所を示す発生場所情報、および行動計画への影響情報の全てまたはいずれかが含まれていて、
前部分計画情報に含まれる前記影響情報には、該部分計画が影響を与えるリスク事象を指定する情報と、該指定されたリスク事象に含まれる発生者情報、発生期間情報、発生場所情報、および行動計画への影響情報の全てまたはいずれかに与える影響の内容を示す情報とが含まれていて、
前記リスク事象に含まれる前記影響情報には、該リスク事象が影響を与える部分計画を指定する情報と、該指定された部分計画情報に含まれる計画名称情報、担当情報、期間情報、場所情報、および実施要領情報の全てまたはいずれかに与える影響の内容を示す情報とが含まれていて、
前記模擬ステップは、
前記行動計画の実施を模擬する場合に、前記リスクシナリオデータを用いてリスク事象の発生を模擬して、リスク事象が発生すると模擬された場合に前記リスクシナリオデータに含まれる前記影響情報を用いて前記リスク事象が影響を与える部分計画を指定し、かつ該指定された部分計画情報の計画名称情報、担当情報、期間情報、場所情報、および実施要領情報の全てまたはいずれかに与える影響の内容を示す影響情報を求めて、該求めた影響情報により指定される部分計画情報の計画名称情報、担当情報、期間情報、場所情報、実施要領情報の全てまたはいずれかに与える影響を反映させて行動計画の実施を模擬し、
前記リスクシナリオを模擬する場合に、前記行動計画データを用いて部分計画の実施を模擬して、前記模擬した部分計画情報に含まれる前記影響情報を用いて前記部分計画が影響を与えるリスク事象を指定し、かつ該指定されたリスク事象情報の発生者情報、発生期間情報、発生場所情報、および行動計画への影響情報の全てまたはいずれかに与える影響の内容を示す影響情報を求めて、該求めた影響情報により指定されるリスク事象の発生者情報、発生期間情報、発生場所情報、行動計画への影響情報の全てまたはいずれかに与える影響を反映させてリスク事象の発生を模擬すること
を特徴とするシミュレーションプログラム。 - 請求項5または7に記載のシミュレーションプログラムであって、
前記模擬ステップは、
前記部分計画情報に含まれる計画名称情報、担当情報、期間情報、場所情報、および実施要領情報の全てまたはいずれかが数値により指定されている場合に、該数値を確率的に変動させることにより部分計画の実施の模擬を行うこと
を特徴とするシミュレーションプログラム。 - 請求項6または7に記載のシミュレーションプログラムであって、
前記模擬ステップは、
前記リスク事象情報に含まれる発生者情報、発生期間情報、発生場所情報、および行動計画への影響情報の全てまたはいずれかが数値により指定されている場合に、該数値を確率的に変動させることによりリスク事象の発生の模擬を行うこと
を特徴とするシミュレーションプログラム。 - 請求項4、5、7および8のいずれか一項に記載のシミュレーションプログラムであって、
前記部分計画情報には、該部分計画成功もしくは該部分計画失敗の条件を示す判定情報が含まれていて、
前記模擬ステップは、
前記部分計画の模擬結果と前記判定情報とを比較して、該部分計画が成功したか失敗したかを判断して、該部分計画が失敗したと判断した場合に、後続する行動計画の模擬を中止すること
を特徴とするシミュレーションプログラム。 - 請求項7に記載のシミュレーションプログラムであって、
前記計画評価結果を前記出力装置に出力するステップは、
前記模擬ステップで模擬された部分計画の模擬結果に含まれる計画名称情報、担当情報、期間情報、場所情報、実施要領情報、および、該模擬ステップで模擬されたリスク事象の模擬結果に含まれる発生者情報、発生期間情報、発生場所情報、行動計画への影響情報を用いて、計画達成予想時間、計画成功率、計画達成割合、計画達成難易度の全てもしくはいずれかに対する評価結果を算出すること
を特徴とするシミュレーションプログラム。 - 請求項7または11に記載のシミュレーションプログラムであって、
前記計算機には表示装置が接続されていて、
前記行動計画データの入力を受付ける場合に、前記部分計画情報毎に、計画名称情報、担当情報、期間情報、場所情報、実施要領情報、および該部分計画の実施によりリスクシナリオに与える影響情報の全てまたはいずれかの入力を受付ける入力画面を前記表示装置に表示し、該表示画面に対応して入力される前記行動計画データを、前記入力装置を介して受付けて、
前記リスクシナリオデータの入力を受付ける場合に、前記リスク事象情報毎に、発生者情報、発生期間情報、発生場所情報、および行動計画への影響情報の全てまたはいずれかを入力するリスクシナリオ入力画面を前記表示装置に表示して、前記入力装置を介して、該表示画面に対応して入力される前記リスクシナリオデータを受付けること
を特徴とするシミュレーションプログラム。 - 請求項11に記載のシミュレーションプログラムであって、
前記計算機には表示装置が接続されていて、
前記シミュレーションプログラムは、
前記算出された計画達成予想時間、計画成功率、計画達成割合、および計画達成難易度を表示する画面を前記表示装置に表示するステップを前記計算機に実行させること
を特徴とするシミュレーションプログラム。 - 入力装置と、記憶装置と、出力装置とを有するシミュレーション装置であって、
前記入力装置を介して、行動計画の実施を模擬するための行動計画データの入力を受付けて、該受付けた行動計画データを前記記憶装置に記憶させる手段と、
前記入力装置を介して、少なくとも、リスク事象の発生条件情報および該リスク事象による前記行動計画への影響情報を含むリスクシナリオデータの入力を受付けて、該受付けたリスクシナリオデータを前記記憶装置に記憶させる手段と、
前記記憶装置から前記行動計画データおよび前記リスクシナリオデータを読み出して、該読み出した行動計画データおよびリスクシナリオデータを用いて行動計画の実施を模擬する処理を行う模擬処理手段と、
前記模擬処理手段が行った模擬処理の結果に所定の統計処理を施して計画評価結果情報を算出し、該計画評価結果情報を前記出力装置に出力する手段と、を有し、
前記模擬処理手段は、
前記リスクシナリオデータに含まれるリスク事象の発生条件情報を用いてリスク事象の発生を模擬して、リスク事象が発生すると模擬された場合に前記リスクシナリオデータに含まれる前記影響情報を用いて前記リスク事象が行動計画に与える影響情報を求め、前記行動計画データおよび該求めた前記リスク事象が行動計画に与える影響情報を用いて、前記リスクシナリオが行動計画に与える影響を反映させて前記行動計画の実施を模擬すること
を特徴とするシミュレーション装置。 - 入力装置と、記憶装置と、出力装置とを有するシミュレーション装置であって、
前記入力装置を介して、リスクの発生を模擬するためのリスクシナリオデータの入力を受付けて、該受付けたリスクシナリオデータを前記記憶装置に記憶させる手段と、
前記入力装置を介して、少なくとも、行動計画の実施条件情報および行動計画によりリスクシナリオに与える影響情報を含む行動計画データの入力を受付けて、該受付けた行動計画データを前記記憶装置に記憶させる手段と、
前記記憶装置から行動計画データおよびリスクシナリオデータを読み出して該読み出した行動計画データおよびリスクシナリオデータを用いて前記リスクの発生を模擬する処理を行う模擬手段と、
前記模擬結果に統計処理を施して計画評価結果情報を算出し、該計画評価結果情報を前記出力装置に出力する手段と、を有し、
前記模擬ステップは、
前記行動計画データに含まれる行動計画の実施条件情報を用いて行動計画の実施を模擬して、該模擬を行った前記行動計画データに含まれる前記影響情報を用いて前記行動計画がリスクシナリオに与える影響情報を求め、前記リスクシナリオデータおよび該求めた前記行動計画がリスクシナリオに与える影響情報を用いて、前記行動計画がリスクシナリオに与える影響を反映させてリスクの発生を模擬すること
を特徴とするシミュレーション装置。 - 記憶装置および出力装置を有するシミュレーション装置であって、
前記記憶装置には、1以上の部分計画を示す部分計画情報により構成される行動計画データおよび前記行動計画に影響を与える1以上のリスク事象情報により構成されるリスクシナリオデータが記憶されていて、
前記部分計画情報には、該部分計画の実施条件情報、および該部分計画の実施により与えるリスク事象への影響を示すリスク影響情報が含まれていて、
前記リスク事象情報には、リスク事象の発生条件情報、およびリスク事象の発生により部分計画に与える影響を示す部分計画影響情報が含まれていて、
前記記憶装置から前記行動計画データおよび前記リスクシナリオデータを読み出して、該読み出した行動計画データに含まれる部分計画の実施条件情報および該読み出したリスクシナリオデータに含まれるリスク事象の発生条件情報を用いて、該部分計画情報および該リスク事象情報の中から模擬を行う対象を特定する手段と、
前記特定された対象が部分計画情報の場合に該部分計画情報に含まれる実施条件情報を用いて部分計画の実施の模擬を行い、かつ該部分計画情報に含まれるリスク影響情報を用いて該部分計画の実施により与えるリスク事象への影響情報を求め、前記特定された対象がリスク事象情報である場合に該リスク事象情報に含まれる発生条件情報を用いてリスク事象の発生の模擬を行い、かつ該リスク事象情報に含まれる前記部分計画影響情報を用いて前記模擬されたリスク事象が部分計画に与える部分計画への影響情報を求める模擬手段と、
前記模擬手段により求めた模擬結果に所定の統計処理を施して、行動計画評価データを求め、該行動計画評価データを前記出力装置に出力する手段と、を有し、
前記模擬手段は、
前記特定された対象が部分計画情報の場合、既に模擬が行われたリスク事象情報の模擬結果の中に前記特定された部分計画への影響情報があるか否かを判定し、該影響情報がある場合に該部分計画の模擬結果を、該影響情報を用いて補正し、
前記特定された対象がリスク事象情報である場合、既に模擬が行われた部分計画情報の模擬結果に前記特定されたリスク事象への影響情報があるか否かを判定し、該影響情報がある場合に前記リスク事象情報の模擬結果を、該影響情報を用いて補正すること
を特徴とするシミュレーション装置。
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