JP2005350005A - リアスポイラ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 スポイラ本体40と、リアウインドウガラス4を払拭するためのワイパ機構30と、を備えたリアスポイラ装置Aであって、スポイラ本体40は、車両1のボディ面から突出し内部に収納空間Sを形成する本体部(スポイラセンター41、スポイラサイド43,43、カバー45)と、本体部に形成された開口部41cと、開口部41cを開閉塞可能な開閉カバー47と、を有し、ワイパ機構30は、空間Sに配設され、開閉カバー47が開口部41cを閉塞していないときに、開口部41cを介して、リアウインドウガラス4を払拭可能である。
【選択図】 図1
Description
特許文献1のルーフスポイラは、ワイパアームの停止位置において、ワイパブレードをガラス面より浮上させ、かつ、ワイパアームをルーフスポイラ内部に案内格納するワイパリフト用フックを備えている。
また、特許文献1のルーフスポイラは、ルーフから上記隙間へ流れ込む気流によってワイパブレードが清掃される構成となっている。
このように、特許文献1のルーフスポイラでは、ワイパ停止時に、ワイパ機構の構成部材が上記隙間から見えてしまうので、外観意匠性が良好でないという問題があった。
また、本発明の他の目的は、車両への組付け性が向上されたリアスポイラ装置を提供することにある。
また、開閉部によって開口部を開閉塞することが可能である。これにより、ワイパ機構の不作動時には、開口部を閉塞し、このとき、ワイパ機構は、本体部と開閉部によって囲まれた状態となるため、外部から視認不可能となる。このように、ワイパ機構の停止時には、ワイパ機構が外部から視認できなくなるので、リアスポイラ装置の外観意匠性が向上される。
また、ワイパ機構を本体部と開閉部によって囲まれた状態とすることにより、ワイパ停止状態で走行するとき、ワイパ機構に直に風が当たらず、風切音等の騒音の発生を防止することができる。
このように、本体部の可動部が開閉部の移動と連動すれば、開閉部を移動させることによって、可動部をも移動させることができる。したがって、駆動機構を設ける場合には、それぞれに専用のものを設ける必要は無く、単一の駆動機構で双方の動作を行わせることができ、構成を簡単にすることができる。
このように、開閉部を開閉させる駆動機構を備え、開閉部の移動に連動する連動部材を可動部に当接させることによって、可動部を開閉部の移動に連動させる構成とすれば、駆動機構の作動によって、開閉部及び可動部の双方を移動させることができる。また、連動部材を調整することによって、開閉部と可動部の移動のタイミングを調整することができる。
このように、可動部が連動するときに、可動部と固定部との間に空気取入口が形成され、空気取入口から流入した空気が、収納空間および開口部を介して、リアウインドウガラスへ排出されると、リアウインドウガラスの表面についた水滴を積極的に吹き飛ばしたり、後輪から雨水、泥の跳ね上げによってリアウインドウガラスが汚れるのを防いだりすることができる。
前記スポイラ本体および前記ワイパ機構は、車両に固定可能なフレームに取り付けられており、該フレームを介して、車両に取り付けられるように構成すると好適である。
このように、スポイラ本体とワイパ機構をフレームに取り付け、一体化(モジュール化)することができる。モジュール化することにより、後の工程で車両へ取り付ける際に、取り付けが容易となる。
また、本発明のリアスポイラ装置は、スポイラ本体,ワイパ機構等がフレームに取り付けられる構成であり、このフレームを車両に取り付けることにより、装置全体を車両に固定することができる。これにより、車両への組付け性を容易とすることができる。
図1〜図11は本発明のリアスポイラ装置の一実施形態を示すものであり、図1は後部から見た斜視図、図2,図3は内部機構の説明図、図4はスポイラ本体の説明図、図5は背面から見た斜視図、図6は格納位置の説明図、図7は開放位置の説明図、図8はワイパ作動時の説明図、図9は作動位置の説明図、図10は作動位置において外部前方から見た斜視図、図11は作動位置において外部後方から見た斜視図である。
装置Aは、図1〜図4に示すように、ドア本体3に固定される支持機構10,駆動機構20,ワイパ機構30,スポイラ本体40から構成されている。駆動機構20,ワイパ機構30,スポイラ本体40は、支持機構10に取り付けられている。装置Aは、このようにモジュール化されている。
支持機構10は、図2,図3に示すように、剛性を有する断面H型のフレーム11に、ステー12a〜12fが固定された構成である。ステー12a〜12fは、フレーム11に対して長さ方向に位置調整可能に取り付けられている。
支持機構10は、ステー12a〜12dの端部を、車両1に締結部材で固定することにより車両1に組付けられている。ステー12e,12fの端部には、ワイパ機構30が取り付けられている。また、フレーム11の左右端部付近には、駆動機構20がそれぞれ直に取り付けられている。
アクチュエータ21a,21bは、減速機構と電動モータを主要構成要素としている。電動モータは、不図示のスポイラ駆動スイッチまたはワイパ操作スイッチを手動操作するか、所定の速度以上になると自動的に作動するようになっている。左右のアクチュエータ21a,21bの電動モータは、同期して作動する。
駆動アーム22a,22bは、左右のアクチュエータ21a,21bの電動モータが作動すると、減速機構を介して、出力軸を中心として所定の角度範囲内で回動が可能となっている。アクチュエータ21a,21bが作動すると、駆動アーム22a,22bの端部に取り付けられた開閉カバー47は、リアウインドウガラス4から離れる方向または近づく方向に移動する。
開閉カバー47には、上側辺の左右端部付近にそれぞれ回転自在なローラ47a,47bが取り付けられており、ローラ47a,47bは、開閉カバー47の移動と連動して移動する。ローラ47a,47bは、連動部材に相当する。開閉カバー47が所定角度以上上昇すると、ローラ47a,47bは、スポイラセンター41の下側面と当接し、回転接触しながらスポイラセンター41を持ち上げる。このようにローラ47a,47bとスポイラセンター41とが回転接触するので、開閉カバー47とスポイラセンター41との接触摩擦が低減され、開閉カバー47およびスポイラセンター41を傷付けることが防止される。また、スポイラセンター41をスムーズに移動させることができる。
また、本例では、開閉カバー47に取り付けられたローラ47a,47bを介してスポイラセンター41を持ち上げるように構成されているが、これに限らず、ローラ47a,47bを取り付けることなく、開閉カバー47が直に当接してスポイラセンター41を持ち上げるように構成してもよい。
モータ部31は、減速機構と電動モータを備えており、電動モータからの回転力を減速機構を介して、ワイパアーム32およびワイパブレード33に伝達する。モータ部31は、不図示のワイパ操作スイッチを操作することによって作動する。ワイパアーム32は、付勢部材を有しており、この付勢部材はワイパブレード33をリアウインドウガラス4に向けて付勢している。モータ部31が作動すると、ワイパアーム32およびワイパブレード33は往復運動し、リアウインドウガラス4の表面を払拭する。
スポイラサイド43,43は、フレーム11の左右端部にそれぞれ固定されている。スポイラサイド43,43は、左右対称な形状となっている。スポイラサイド43は、整流部44aと、背面部44bと、内面部44cとを有する。また、車両1と当接する側は開口しており、内部に空間が形成されている。
整流部44aは、走行時に気流と当接して気流を整流する作用を有する。背面部44bは、整流部44aに連続しリアウインドウガラス4に面するように形成されている。内面部44cは、整流部44aおよび背面部44bに連続して形成され、スポイラセンター41を左右から挟みこむように位置している。
スポイラサイド43,43は、この挿入凹部43bにフレーム11の左右端部が挿入された状態で、フレーム11に固定されている。
また、スポイラサイド43,43の背面部44bには、バックランプ51が配設されている。
カバー45は、内面部45bの下面側がフレーム11と当接するように取り付けられて、車両1に対して固定されており、駆動機構20およびワイパ機構30の車両前方及び上面側を覆っている。
内面部45bの後側の左右端部には、矩形状の切欠部45dが形成されている。この切欠部45dは、駆動機構20が作動したときに、駆動アーム22a,22bの上側への回動を妨げないように形成されたものである。
内面部42cには、図4に示すように挿入孔41aと、挿入凹部41bが形成されている。挿入孔41aは、内面部42cの前方下部付近に形成されが貫通孔である。挿入凹部41bは、挿入孔41aよりも車両後方側に形成された切り欠き凹部であり、リアウインドウガラス4側の端部から整流部42a側へ向けて切欠くように形成されている。
スポイラセンター41は、回動ピン41eを回動軸として、フレーム11を介して車両1に固定されたスポイラサイド43,43に対して回動可能となっている。スポイラセンター41には、回動ピン41eを回動中心として、自重によってリアウインドウガラス4側へ回転力が掛かっている。
このように、機能部品を装置Aに組み込むことにより、これら機能部品を含めてモジュール化することができ、車両1への取付作業性が向上される。また、バックドアパネルに機能部品取付用の加工等をする必要がなくなることによる設計自由度の向上を図ることができる。
図6は、開閉カバー47が開口部41cを閉塞する閉塞位置(格納位置)にある状態を示す説明図である。このとき、駆動アーム22a,22bは、リアウインドウガラス4に最も近い位置で停止状態に保持されている。また、スポイラセンター41の整流部42aとカバー45の整流部45aとの間には、隙間がなく、スポイラセンター41の内部空間Sへ気流が流れ込まないようになっている。したがって、図6の状態では、気流が内部機構に当たることがなく、風切音等の騒音が発生しないようになっている。
開閉カバー47が開放位置まで移動すると、図8に示すように、ワイパ機構30が駆動し、開口部41cを介してワイパアーム32およびワイパブレード33が突出して、ワイパアーム32の揺動運動により、ワイパブレード33によってリアウインドウガラス4の表面を払拭する。
なお、スポイラセンター41を、複数の設定された作動位置に停止できるように構成してもよいし、スポイラ駆動スイッチの操作によって所定角度範囲内で任意の位置に停止できるように構成してもよい。
車両1が走行すると、図9,図10に示すように、ルーフ5の上面に沿って後方へ移動する気流Wは、一部が整流部45aと整流部42aの間の空気取入口Gからスポイラセンター41の内部空間Sへ入り込み、内面部45bと開閉カバー47との間の隙間を通って、図11に示すように、開口部41cからリアウインドウガラス4の上面へ吹き抜ける。
なお、このとき、開閉カバー47が開放位置よりも上方へ移動しているので、ワイパ機構30は、ワイパアーム32を揺動運動させてリアウインドウガラス4の表面を払拭することができる。
このため、ワイパアーム32とワイパブレード33が常時には人目につくことがないので、バックドア2の外観が煩雑とならずにすっきりし、外観が良好となる。
また、本実施の形態の装置Aは、支持機構10のフレーム11に、他の構成部品である駆動機構20,ワイパ機構30,スポイラ本体40がすべて支持されており、車両1には、フレーム11に固定されたステー12a〜12dを取り付けるだけで、装置全体を組み付けることができる。このように、本実施の形態の装置Aは、モジュール化が図られているので、車両1へ手間が掛からず容易に組み付けることができる。
また、上記実施の形態では、開閉カバー47は、駆動アーム22a,22bに連結固定され、円弧を描くように移動して、開口部41cを開口していたが、これに限らず、開閉カバー47と駆動アーム22a,22bとの連結部分が、回動可能となっていてもよい。この場合、開閉カバー47の上端部を、背面部42bに対してスライド及び回動可能に取り付けるとよい。
Claims (7)
- スポイラ本体と、リアウインドウガラスを払拭するためのワイパ機構と、を備えたリアスポイラ装置であって、
前記スポイラ本体は、車両ボディ面から突出し内部に収納空間を形成する本体部と、該本体部に形成された開口部と、該開口部を開閉塞可能な開閉部と、を有し、
前記ワイパ機構は、前記収納空間に配設され、前記開閉部が前記開口部を閉塞していないときに、該開口部を介して、リアウインドウガラスを払拭可能であることを特徴とするリアスポイラ装置。 - 前記本体部は、車両に固定される固定部と、前記開閉部の移動に連動する可動部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のリアスポイラ装置。
- 前記開閉部を前記リアウインドウに対して遠ざかる方向又は近づく方向に移動させて前記開口部を開閉するための駆動機構を備え、
前記開閉部は、該開閉部の移動に連動する連動部材を有し、
前記開閉部が前記リアウインドウから遠ざかる方向に移動するときに、前記連動部材が前記可動部の下面と当接することによって、前記可動部が前記開閉部の移動に連動することを特徴とする請求項2に記載のリアスポイラ装置。 - 前記連動部材は、前記開閉部に配設された回転自在なローラであることを特徴とする請求項3に記載のリアスポイラ装置。
- 前記可動部が連動するときに、該可動部と前記固定部との間に前記収納空間に連通する空気取入口が形成され、該空気取入口から前記収納空間および前記開口部を介して前記リアウインドウガラスへ通ずる通路が形成されることを特徴とする請求項2に記載のリアスポイラ装置。
- 前記固定部は、前記ワイパ機構の車両前側を遮蔽するカバーを有し、
前記可動部は、前記カバーを覆う位置に配設されたことを特徴とする請求項5に記載のリアスポイラ装置。 - 前記スポイラ本体および前記ワイパ機構は、車両に固定可能なフレームに取り付けられており、該フレームを介して、車両に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のリアスポイラ装置。
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