JP2005225445A - 自動車用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大型化を回避しつつ後席乗員足下に向かう温風の通風抵抗を下げる。
【解決手段】後席用ベント吹出通路21および後席用フット吹出通路22を、車幅方向に列べ、これら後席用吹出通路21、22に流れる風が温風通路12を流れる温風とは逆方向に流通するように温風通路12の温風ガイド壁30に沿って配置した。また、温風通路12の温風ガイド壁30の上流側の円弧状湾曲部32の近傍に、後席用フット吹出通路22と連通し且つ開閉ドア34を有する連通路33を設けた。つまり、後席用吹出通路21、22が温風ガイド壁30に沿って車幅方向に列ぶため、装置がコンパクト化する。そして、連通路33を開閉ドア34により開とした際には連通路33からの温風を後席用フット吹出通路22の下流側へ向けることができる。これにより、必要に応じて加熱用熱交換器7から後席乗員足下へ向かう温風の経路を短くして通風抵抗を下げることができる。
【選択図】図7
【解決手段】後席用ベント吹出通路21および後席用フット吹出通路22を、車幅方向に列べ、これら後席用吹出通路21、22に流れる風が温風通路12を流れる温風とは逆方向に流通するように温風通路12の温風ガイド壁30に沿って配置した。また、温風通路12の温風ガイド壁30の上流側の円弧状湾曲部32の近傍に、後席用フット吹出通路22と連通し且つ開閉ドア34を有する連通路33を設けた。つまり、後席用吹出通路21、22が温風ガイド壁30に沿って車幅方向に列ぶため、装置がコンパクト化する。そして、連通路33を開閉ドア34により開とした際には連通路33からの温風を後席用フット吹出通路22の下流側へ向けることができる。これにより、必要に応じて加熱用熱交換器7から後席乗員足下へ向かう温風の経路を短くして通風抵抗を下げることができる。
【選択図】図7
Description
本発明は自動車用空調装置に関する。
従来の自動車用空調装置には、例えば特許文献1に開示されるようなものがある。この自動車用空調装置は、バイパス通路からエアミックスチャンバを通じてベント吹出通路に至るまで直線状に形成される一方で、加熱用熱交換器の下流の温風通路は加熱用熱交換器からエアミックスチャンバに向けて湾曲形成されている。これにより、装置のコンパクト化を図りつつもベント吹出通路からの冷風の最大吹出性能を維持できるようになっている。
特開平11−11135号公報
しかしながら、前記従来の自動車用空調装置にあっては、エアミックスチャンバから分岐される後席用ベント吹出通路および後席用フット吹出通路を、温風通路の車両後側に2段に積層した構造をとっている。そのため、(この従来例で車両前後方向に向けて)空調装置が大型化してしまう。
また、加熱用熱交換器からエアミックスチャンバまでの温風通路が略Uターン状に湾曲形成されているとともに、さらにエアミックスチャンバの下流の後席用吹出通路も略Uターン状に湾曲形成されているため、特に、温風を必要とする後席用フット吹出通路から後席乗員足下に向かう経路は通風抵抗が高く、空調性能の低下を招くこととなる。
本発明の目的は、上記事情を考慮し、大型化を回避しつつ後席乗員足下に向かう温風の通風抵抗を下げるとができる自動車用空調装置の提供である。
請求項1の発明は、加熱用熱交換器を迂回する冷風を流すバイパス通路と、前記加熱用熱交換器を通風した温風を、前記バイパス通路に向けて湾曲形成された温風ガイド壁に沿って流す温風通路と、これらバイパス通路と温風通路との合流位置で温風と冷風とを混合するエアミックスチャンバと、前記エアミックスチャンバから分岐されて車室前席側に向かう1以上の前席用吹出通路と、前記エアミックスチャンバから分岐されて車室後席側に向かう後席用ベント吹出通路および後席用フット吹出通路と、を備えた自動車用空調装置であって、
前記後席用ベント吹出通路および前記後席用フット吹出通路を、車幅方向に列べるともに且つこれら後席用吹出通路に流れる風が前記温風通路を流れる温風とは逆方向に流通するように前記温風通路の温風ガイド壁に沿って配置し、
前記温風通路の温風ガイド壁の上流側の円弧状湾曲部の近傍に、前記後席用フット吹出通路と連通し且つ開閉ドアを有する連通路を設けたことを特徴とするものである。
前記後席用ベント吹出通路および前記後席用フット吹出通路を、車幅方向に列べるともに且つこれら後席用吹出通路に流れる風が前記温風通路を流れる温風とは逆方向に流通するように前記温風通路の温風ガイド壁に沿って配置し、
前記温風通路の温風ガイド壁の上流側の円弧状湾曲部の近傍に、前記後席用フット吹出通路と連通し且つ開閉ドアを有する連通路を設けたことを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の自動車用空調装置であって、前記後席用ベント吹出通路の両側に前記後席用フット吹出通路を配置し、両後席用フット通路のそれぞれに前記連通路および該連通路の開閉ドアを設け、前記温風ガイド壁の円弧状湾曲部と、この円弧状湾曲部とは逆側に湾曲する前記後席用ベント吹出通路の円弧状湾曲部と、間に形成される空間を設け、前記2つの開閉ドアを、前記空間を貫通する回転シャフトにより一体形成したことを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、後席用ベント吹出通路および後席用フット吹出通路を温風通路の温風ガイド壁に沿って車幅方向に列べたため、自動車用空調装置をコンパクト化できる。また、連通路を開閉ドアにより開とした際に連通路から後席用吹出通路に流入する温風を後席用吹出通路下流側へ向けて流通させることができるので、必要に応じて加熱用熱交換器から後席乗員足下へ向かう温風の経路を短くして通風抵抗を下げることができる。
請求項2の発明によれば、後席用ベント吹出通路の両側に後席用フット吹出通路を配置することで、後席の左右の乗員の足下それれぞれに、配風が容易な構造となる。
また、温風ガイド壁の円弧状湾曲部とは逆側に湾曲する後席用ベント吹出通路の円弧状湾曲部を設けることで、両円弧状湾曲部の間に空間を設け、前記空間を通じて前記2つの開閉ドアを一体形成したため、2つの開閉ドアを別々に駆動する必要がなくなり、自動車用空調装置の原価が低減する。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1はこの実施形態の自動車用空調装置の概略構成を示す側面図、図2は同自動車用空調装置の空調ユニットの平面図、図3は同自動車用空調装置の空調ユニットの一部の正面図である。
図1において、51はインストルメントパネル、52はフロントウインドウ、53はダッシュパネル、54はフロアトンネル、55は車室内である。図1に示すように自動車用空調装置は、内外気を選択的に導入するインテークボックス(図示せぬ)と、該インテークボックスからの空気を下流に送るブロア(図示せぬ)と、該ブロアからの空気を温調して車室内55に吹き出す空調ユニット1と、を備える。
空調ユニット1は、内部に送風路を形成する空調ケース2を備え、インストルメントパネル51内の車幅方向中央に配置されている。空調ケース2には、送風路上流端としての導入口4と送風路下流端としての吹出口16b〜22bとが開口し(図2および図3参照)、各吹出口16b〜22bに吹出ダクト16D〜22Dが接続されている。空調ユニット1で温調された空気は、各吹出口16b〜22bに接続された吹出ダクト16D〜22Dを通じて車室内55に空調風が吹き出される。
なお、この実施形態の空調ケース2は、図7に示すように半割ケース71a、71bを最中合わせにしてなるメインケース71と、サブケース72と、を組み合わせてなっている。
以下、空調ユニットの構造をより詳しく説明する。図4は同自動車用空調装置の空調ユニットの図3中SA−SA線に沿う断面図であり、図5は同自動車用空調装置の空調ユニットの図3中SB−SB線に沿う断面図であり、図6は同自動車用空調装置の空調ユニットの図3中SC−SC線に沿う断面図である。
図4に示すように、空調ケース2内には、冷却用熱交換器としてのエバポレータ5と温度調節手段としてのエアミックスドア6と加熱用熱交換器としてのヒータコア7とが配置されている。冷却用熱交換器としてのエバポレータ5は、図示せぬ冷凍サイクルに介装され、内部に低温低圧状態の冷媒を循環させて該冷媒に、通風する空気の熱を吸熱させることでこの空気を冷却除湿するものである。一方、加熱用熱交換器としてのヒータコア7は、図示せぬ温水ラインに介装され、エンジンの排熱によって高温になったエンジン冷却水を熱源として、通風する空気に熱を放熱することでこの空気を加熱するものである。
エバポレータ5は、車両前方から後方に向けて通風するように若干後傾姿勢でほぼ垂直に立てて配置されている。
一方、ヒータコア7は、エバポレータ5より通風面積が小さく且つ高さサイズが小さく設定されている。このヒータコア7は、エバポレータ5の車両後方側に間隔を空けて且つエバポレータ5の上端側とは干渉しない位置で、エバポレータ5と対向配置されている。なお、ヒータコア7は、エバポレータ5よりさらに後傾姿勢で配置されている。
そして、エバポレータ5の下流側には、エバポレータ5を通風した冷風をヒータコア7を通過させて加熱した温風を流通させる温風通路12と、エバポレータ5を通風した冷風をヒータコア7を迂回させてそのまま流通させるバイパス通路13と、が上下に並べて設けられている。
バイパス通路13は後述するエアミックスチャンバ14を通じてベント吹出通路18、19に向けて直線状に形成されている。
一方、温風通路12はバイパス通路13側に向けて湾曲形成されている。具体的には温風通路12は、ヒータコア7にほぼ平行に近接且つ対向配置される温風ガイド壁30によって、上方のバイパス通路13に向けて湾曲形成されている。この温風ガイド壁30は、バイパス通路13と温風通路12とを区画する仕切壁31の上方に巻き込むように湾曲形成され、これにより温風通路12の出口12dが前記デフロスタ吹出通路16の入口16aに向けて設けられている。
エバポレータ5の下流側且つヒータコア7の上流側には、前記温風通路12の入口12aおよび前記バイパス通路13の出口13aにまたがるように、温度調節手段としてのエアミックスドア6が配設されている。エアミックスドア6は、下流側に円弧状に膨出形成されており、同様に下流側に向けて円弧状に膨出形成された図示せぬドアケースにスライド自在に支持されている。ドアケースの略上半部にはバイパス通路13出口13aを形成する開口を備え且つ略下半部には温風通路12入口12aを形成する開口を備えている。エアミックスドア6は、これらバイパス通路13出口13aおよび温風通路12入口12aに亘って上下方向にスライドすることでバイパス通路13と温風通路12とへ分配する風量を調節する。
バイパス通路13および温風通路12の下流の合流部分は、冷風と温風を混合するためのエアミックスチャンバ14として設定される。このエアミックスチャンバ14からは、複数の前席用吹出通路16〜20と、複数の後席用吹出通路21、22と、が分岐されている。
この実施形態の前席用吹出通路16〜20は、デフロスタ吹出通路16、アッパベント吹出通路17と、ベント吹出通路18、19と、フット吹出通路20と、である。一方、後席用吹出通路21、22は、後席用ベント吹出通路21と、後席用フット吹出通路22、である。
以下、各吹出通路16〜22をより詳しく説明する。
デフロスタ吹出通路16は、エアミックスチャンバ14から上方に向けて分岐され、デフロスタ吹出通路16の吹出口16bにはフロントウインドウに向けて空調風を吹き出すための吹出ダクト16Dが接続されている。デフロスタ吹出通路16の入口16aには開閉ドア16Cが設けられ、この開閉ドア16Cによりデフロスタ吹出通路16を開閉できるようになっている。
アッパベント吹出通路17は、エアミックスチャンバ14から上方に向けて分岐され、アッパベント吹出通路17の吹出口17bには前席乗員上方に向けて吹き出すための吹出ダクト17Dが接続されている。アッパベント吹出通路17の入口17aには開閉ドア17Cが設けられ、この開閉ドア17Cによりアッパベント吹出通路17を開閉できるようになっている。
ここで、アッパベント吹出通路17の吹出口17bの車幅方向両側にはデフロスタ吹出通路16の吹出口16bが設けら(図2参照)、これら吹出通路16、17の開閉ドア17Cと開閉ドア18Cが回転シャフトと一体形成されて一体的に開閉動作するようになっている。
ベント吹出通路18、19は、前席乗員上半身に向けて空調風を吹き出すためのセンタベント吹出通路18と、サイドウインドウに向けて空調風を吹き出すためのサイドベント吹出通路19からなる。センタベント吹出通路18の入口18aとサイドベント吹出通路19の入口19aとは、車幅方向に沿って沿って設けられており、センタベント吹出通路18の入口18aの車幅方向両側にサイドベント吹出通路19、19の入口19a、19aが設けられている。センタベント吹出通路18の入口18aおよびサイドベント吹出通路19の入口19aには、これら吹出通路18、19を開閉自在な開閉ドア18C、19Cが設けられている。この開閉ドア18Cと開閉ドア19Cは、一本の回転シャフトを共有し一体的に開閉動作が行われる。これら開閉ドア18Cおよび開閉ドア19Cは、通路の全開時に各通路18、19に沿うように屈曲しており、これによりベント吹出通路からの冷風の吹出性能(冷房時の吹出性能)がさらに向上するようになっている。
そして入口18aから車両後方側に向けて設けられたセンタベント吹出通路18の吹出口18bには、前席乗員上半身に向けて設けられる吹出ダクト18Dが接続され、一方、入口19aから上方に向けて設けられたサイドベント吹出通路19の吹出口19bには、図示せぬサイドウインドウに向けて設けられる吹出ダクト19Dが接続されている。
なお、センタベント吹出通路18からは後席用ベント吹出通路21が分岐されている。
フット吹出通路20は、エアミックスチャンバ14の車幅方向両側に設けられた円筒状の入口部20aを通じてエアミックスチャンバ14から前席乗員足下に向けて分岐されている。このフット吹出通路20の入口部20aからは、フット吹出通路20に加えて後席用フット吹出通路22も分岐されている。このフット吹出通路20の入口部20aには、開閉ドア20Cが設けられており、このフット用開閉ドア20Cにより両フット吹出通路20、22を同時に全閉でき、また一方を開いた状態で他方を閉じた状態にでき、また両フット吹出通路20、22を同時に開くことができるようになっている。
ここで、後席用フット吹出通路22は、前記後席用ベント吹出通路21の車幅方向両側に設けられている。これら後席用ベント吹出通路21および後席用フット吹出通路22は、いずれも温風通路12に沿って温風通路12の車両後側に設けられ、温風通路12とは温風ガイド壁30のみを隔てている。この温風通路12の温風ガイド壁30の下側に形成された円弧状湾曲部32の近傍には、温風通路12の上流部12bと両後席用フット吹出通路22の中間部とを連通する連通路33、33が開口し、この連通路33には開閉ドア34が設け、これにより連通路33を開閉できるようになっている。この両連通路33、33の開閉ドア34、34はその回転シャフト35によって一体に形成されており、該回転シャフト35が、図4および図7に示すように温風ガイド壁30の円弧状湾曲部32と、この円弧状湾曲部32とは逆側に湾曲する後席用ベント吹出通路21の円弧状湾曲部37と、の間の空間38を貫通している。この連通路33の開閉ドア34は、分配ドアとしての機能を備え、その位置によっては、(1)連通路33を通じて後席用フット吹出通路22の中間位置に流れ込んだ全温風を後席用フット吹出通路22の上流側に逆流させることもできるし、(2)温風を後席用フット吹出通路22の上流および下流に流すこともできる。なお、連通路33が後席用フット吹出通路22の下流側に向けて開口しており、且つ連通路33の開閉ドア34がその全開時に後席用フット吹出通路22の下流側に向くように設定されているため、連通路33の開閉ドア34の全開時には温風のほぼ全量を後席用フット吹出通路22の下流側に流すことができるようになっている。
「作用」
以上のように構成された自動車用空調装置の主な吹出モードにおける空調風の流れを、図8〜図12を基に説明する。
以上のように構成された自動車用空調装置の主な吹出モードにおける空調風の流れを、図8〜図12を基に説明する。
ベント吹出モード(図8)
まず、図8を参照しつつベント吹出モードについて説明する。ベント吹出モードは、ベント吹出通路から空調風を吹き出すモードである。このベント吹出モードでは、温調モードがフルクールモードに設定されている。即ち、エアミックスドア6が温風通路12を全閉且つバイパス通路13を全開にして、冷風のみを吹き出すように設定されている。そして、開閉ドア16C〜20Cおよび34の開度を調整することにより、図8aに示すようにアッパベント吹出通路17を全閉、センタベント吹出通路18を全開、図8bに示すようにデフロスタ吹出通路16を全閉、サイドベント吹出通路19を全開、図8cに示すようにフット吹出通路20および後席用フット吹出通路22を全閉としている。
まず、図8を参照しつつベント吹出モードについて説明する。ベント吹出モードは、ベント吹出通路から空調風を吹き出すモードである。このベント吹出モードでは、温調モードがフルクールモードに設定されている。即ち、エアミックスドア6が温風通路12を全閉且つバイパス通路13を全開にして、冷風のみを吹き出すように設定されている。そして、開閉ドア16C〜20Cおよび34の開度を調整することにより、図8aに示すようにアッパベント吹出通路17を全閉、センタベント吹出通路18を全開、図8bに示すようにデフロスタ吹出通路16を全閉、サイドベント吹出通路19を全開、図8cに示すようにフット吹出通路20および後席用フット吹出通路22を全閉としている。
これにより、バイパス通路13からエアミックスチャンバ14に流れ込んだ冷風は、センタベント吹出通路18およびサイドベント吹出通路19および後席用ベント吹出通路21を通じて、車室内55に吹き出される。
バイレベル吹出モード(図9)
次に、図9を参照しつつバイレベル吹出モードについて説明する。バイレベル吹出モードは、ベント吹出通路とフット吹出通路20とからともに空調風を吹き出すモードである。このバイレベル吹出モードでは、温調モードが温調モードに設定されている。即ち、エアミックスドア6が温風通路12を開且つバイパス通路13を開にして、エアミックスチャンバ14で冷風と温風とを混合して温調した空調風を吹き出すように設定されている。そして、開閉ドア16C〜20Cおよび34の開度を調整することにより、図9aに示すようにアッパベント吹出通路17を全閉、センタベント吹出通路18を全開、図9bに示すようにデフロスタ吹出通路16を全閉、サイドベント吹出通路19を全開、図9cに示すようにフット吹出通路20および後席用フット吹出通路22を開としている。
次に、図9を参照しつつバイレベル吹出モードについて説明する。バイレベル吹出モードは、ベント吹出通路とフット吹出通路20とからともに空調風を吹き出すモードである。このバイレベル吹出モードでは、温調モードが温調モードに設定されている。即ち、エアミックスドア6が温風通路12を開且つバイパス通路13を開にして、エアミックスチャンバ14で冷風と温風とを混合して温調した空調風を吹き出すように設定されている。そして、開閉ドア16C〜20Cおよび34の開度を調整することにより、図9aに示すようにアッパベント吹出通路17を全閉、センタベント吹出通路18を全開、図9bに示すようにデフロスタ吹出通路16を全閉、サイドベント吹出通路19を全開、図9cに示すようにフット吹出通路20および後席用フット吹出通路22を開としている。
これにより、エアミックスチャンバ14で混合されて求める温度となった空調風は、エアミックスチャンバ14から、センタベント吹出通路18およびサイドベント吹出通路19および後席用ベント吹出通路21を通って車室内55に吹き出される。また、フット吹出通路20および後席用フット吹出通路22を通って車室内55に吹き出される。
フット吹出モード(図10)
次に、図10を参照しつつフット吹出モードについて説明する。フット吹出モードは、フット吹出通路20から空調風を吹き出すモードである。このベント吹出モードでは、温調モードがフルホットモードに設定されている。即ち、エアミックスドア6が温風通路12を全開且つバイパス通路13を全閉にして、温風のみを吹き出すように設定されている。そして、開閉ドア16C〜20Cおよび34の開度を調整することにより、図10aに示すようにアッパベント吹出通路17を全閉、センタベント吹出通路18を全閉、図10bに示すようにデフロスタ吹出通路16を全閉、サイドベント吹出通路19を開、図10cに示すようにフット吹出通路20および後席用フット吹出通路22を開としている。さらに連通路33を全開としている。
次に、図10を参照しつつフット吹出モードについて説明する。フット吹出モードは、フット吹出通路20から空調風を吹き出すモードである。このベント吹出モードでは、温調モードがフルホットモードに設定されている。即ち、エアミックスドア6が温風通路12を全開且つバイパス通路13を全閉にして、温風のみを吹き出すように設定されている。そして、開閉ドア16C〜20Cおよび34の開度を調整することにより、図10aに示すようにアッパベント吹出通路17を全閉、センタベント吹出通路18を全閉、図10bに示すようにデフロスタ吹出通路16を全閉、サイドベント吹出通路19を開、図10cに示すようにフット吹出通路20および後席用フット吹出通路22を開としている。さらに連通路33を全開としている。
これにより、温風通路12に流れ込んだ温風は、図10bに示すようにその一部がそのまま温風通路12を通じてエアミックスチャンバ14に流れ込み、その他が連通路33を通じて後席用フット吹出通路22の中間部に流れ込む。
温風通路12を通じてエアミックスチャンバ14に流れ込んだ温風(図10b参照)は、その後、図10cに示すようにサイドベント吹出通路19とフット吹出通路20とを通じて車室内55に吹き出される。
一方、連通路33から後席用フット吹出通路22の中間部に流れ込んだ温風は、後席用フット吹出通路22の上流側と下流側とに分流する。フット吹出通路20の下流側に流れる温風はそのまま車室後席側の足下から車室内55に吹き出され、一方、フット吹出通路20の上流側に逆流する温風は、図10cに示すようにフット吹出通路20の入口部20aからフット吹出通路を通じて、前席乗員足下に向けて吹き出される(なお、連通路33の開閉ドア34の位置によっては、連通路33を流通する温風の全てを後席用フット吹出通路22の上流側に逆流させることができる。)。
デフ・フット吹出モード(図11)
次に、図11を参照しつつデフフット吹出モードについて説明する。デフフット吹出モードは、デフロスタ吹出通路16およびフット吹出通路20から空調風を吹き出すモードである。このデフ・フット吹出モードでは、温調モードがフルホットモードに設定されている。即ち、エアミックスドア6が温風通路12を全開且つバイパス通路13を全閉にして、温風のみを吹き出すように設定されている。そして、開閉ドア16C〜20Cおよび34の開度を調整することにより、図11aに示すようにアッパベント吹出通路17を全閉、センタベント吹出通路18を全閉、図11bに示すようにデフロスタ吹出通路16を開、サイドベント吹出通路19を開、図11cに示すようにフット吹出通路20および後席用フット吹出通路22を開としている。
次に、図11を参照しつつデフフット吹出モードについて説明する。デフフット吹出モードは、デフロスタ吹出通路16およびフット吹出通路20から空調風を吹き出すモードである。このデフ・フット吹出モードでは、温調モードがフルホットモードに設定されている。即ち、エアミックスドア6が温風通路12を全開且つバイパス通路13を全閉にして、温風のみを吹き出すように設定されている。そして、開閉ドア16C〜20Cおよび34の開度を調整することにより、図11aに示すようにアッパベント吹出通路17を全閉、センタベント吹出通路18を全閉、図11bに示すようにデフロスタ吹出通路16を開、サイドベント吹出通路19を開、図11cに示すようにフット吹出通路20および後席用フット吹出通路22を開としている。
これにより、温風通路12からエアミックスチャンバ14に流れ込んだ温風は、サイドベント吹出通路19を通じて車室内55に吹き出される。また、フット吹出通路20および後席用フット吹出通路22と通じて車室内55に吹き出される。
デフロスタ吹出モード(図12)
次に、図12を参照しつつデフロスタ吹出モードについて説明する。このデフロスタ吹出モードは、デフロスタ吹出通路16から空調風を吹き出すモードである。このデフロスタ吹出モードでは、温調モードがフルホットモードに設定されている。即ち、エアミックスドア6が温風通路12を全開且つバイパス通路13を全閉にして、温風のみを吹き出すように設定されている。そして、開閉ドア16C〜20Cおよび34の開度を調整することにより、図12aに示すようにアッパベント吹出通路17を全閉、センタベント吹出通路18を全閉、図12bに示すようにデフロスタ吹出通路16を開、サイドベント吹出通路19を開、図12cに示すようにフット吹出通路20および後席用フット吹出通路22を全閉としている。
次に、図12を参照しつつデフロスタ吹出モードについて説明する。このデフロスタ吹出モードは、デフロスタ吹出通路16から空調風を吹き出すモードである。このデフロスタ吹出モードでは、温調モードがフルホットモードに設定されている。即ち、エアミックスドア6が温風通路12を全開且つバイパス通路13を全閉にして、温風のみを吹き出すように設定されている。そして、開閉ドア16C〜20Cおよび34の開度を調整することにより、図12aに示すようにアッパベント吹出通路17を全閉、センタベント吹出通路18を全閉、図12bに示すようにデフロスタ吹出通路16を開、サイドベント吹出通路19を開、図12cに示すようにフット吹出通路20および後席用フット吹出通路22を全閉としている。
これにより、温風通路12からエアミックスチャンバ14に流れ込んだ温風は、サイドベント吹出通路19を通じて車室内55に吹き出される。また、デフロスタ吹出通路16を通じて車室内55に吹き出される。
「効果」
以下、この実施形態の自動車用空調装置の効果をまとめる。
以下、この実施形態の自動車用空調装置の効果をまとめる。
第1に、この実施形態の自動車用空調装置によれば、後席用ベント吹出通路21および後席用フット吹出通路22を、車幅方向に列べるともに且つこれら後席用吹出通路21、22に流れる風が温風通路12を流れる温風とは逆方向に流通するように温風通路12の温風ガイド壁30に沿って配置し、温風通路12の温風ガイド壁30の上流側の円弧状湾曲部32の近傍に、後席用フット吹出通路22と連通し且つ開閉ドア34を有する連通路33を設けたことを特徴とする。
そのため、まず後席用ベント吹出通路21および後席用フット吹出通路22を温風通路12の温風ガイド壁30に沿って車幅方向に列べられているため、自動車用空調装置がコンパクト化する。この実施形態では車両前後方向にコンパクト化する。また、ヒータコア7通風後の温風を後席用フット吹出通路22の途中にバイパスする連通路33が設けられているため、図10に示すように連通路33を開閉ドア34により開とした際には連通路33から後席用フット吹出通路22に流入する温風を後席用フット吹出通路22の下流側へ向けて流通させることができる。そのため、必要に応じて加熱用熱交換器7から後席乗員足下へ向かう温風の経路を短くして通風抵抗を下げることができる。
第2に、この実施形態の自動車用空調装置によれば、後席用ベント吹出通路21の両側に後席用フット吹出通路22、22を配置し、両後席用フット吹出通路22、22のそれぞれに連通路33、33および該連通路の開閉ドア34、34を設け、そして、温風ガイド壁30の円弧状湾曲部32と、この円弧状湾曲部32とは逆側に湾曲する後席用ベント吹出通路の円弧状湾曲部37と、間に形成される空間38を設けてこの空間38を通じて前記2つの開閉ドア34、34を一体形成したことを特徴とする。
そのため、まず、後席用ベント吹出通路21の両側に後席用フット吹出通路22、22が配置されているので、後席の左右の乗員の足下それれぞれに配風が容易な構造となる。また、温風ガイド壁30の円弧状湾曲部32とこの円弧状湾曲部32とは逆側に湾曲する後席用ベント吹出通路21の円弧状湾曲部37と、の間の空間38を通じて2つの開閉ドア34、34が一体形成されているため、2つの開閉ドア34、34を別々に駆動する必要がなくなる。これにより、自動車用空調装置の原価が低減する。
7…ヒータコア(加熱用熱交換器)
12…温風通路
13…バイパス通路
14…エアミックスチャンバ
16〜20…前席用吹出通路
21…後席用ベント吹出通路
22、22…後席用フット吹出通路
30…温風ガイド壁
32…円弧状湾曲部
33、33…連通路
34、34…開閉ドア
37…円弧状湾曲部
38…空間
12…温風通路
13…バイパス通路
14…エアミックスチャンバ
16〜20…前席用吹出通路
21…後席用ベント吹出通路
22、22…後席用フット吹出通路
30…温風ガイド壁
32…円弧状湾曲部
33、33…連通路
34、34…開閉ドア
37…円弧状湾曲部
38…空間
Claims (2)
- 加熱用熱交換器(7)を迂回する冷風を流すバイパス通路(13)と、
前記加熱用熱交換器(7)を通風した温風を、前記バイパス通路(13)に向けて湾曲形成された温風ガイド壁(30)に沿って流す温風通路(12)と、
これらバイパス通路(13)と温風通路(12)との合流位置で温風と冷風とを混合するエアミックスチャンバ(14)と、
前記エアミックスチャンバ(14)から分岐されて車室前席側に向かう1以上の前席用吹出通路(16、17、18、19、20)と、
前記エアミックスチャンバ(14)から分岐されて車室後席側に向かう後席用ベント吹出通路(21)および後席用フット吹出通路(22)と、
を備えた自動車用空調装置であって、
前記後席用ベント吹出通路(21)および前記後席用フット吹出通路(22)を、車幅方向に列べるともに且つこれら後席用吹出通路(21、22)に流れる風が前記温風通路(12)を流れる温風とは逆方向に流通するように前記温風通路(12)の温風ガイド壁(30)に沿って配置し、
前記温風通路(12)の温風ガイド壁(30)の上流側の円弧状湾曲部(32)の近傍に、前記後席用フット吹出通路(22)と連通し且つ開閉ドア(34)を有する連通路(33)を設けたことを特徴とする自動車用空調装置。 - 請求項1に記載の自動車用空調装置であって、
前記後席用ベント吹出通路(21)の両側に前記後席用フット吹出通路(22)を配置し、両後席用フット通路(22、22)のそれぞれに前記連通路(33、33)および該連通路(33、33)の開閉ドア(34、34)を設け、
前記温風ガイド壁(30)の円弧状湾曲部(32)とは逆側に湾曲する前記後席用ベント吹出通路(21)の円弧状湾曲部(37)を設けることで、両円弧状湾曲部(32、37)の間に空間(38)を設け、
前記空間(38)を通じて前記2つの開閉ドア(34、34)を一体形成したことを特徴とする自動車用空調装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004038699A JP2005225445A (ja) | 2004-02-16 | 2004-02-16 | 自動車用空調装置 |
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JP2005225445A true JP2005225445A (ja) | 2005-08-25 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005225445A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008105619A (ja) * | 2006-10-27 | 2008-05-08 | Calsonic Kansei Corp | 車両用空気調和装置 |
JP2009149128A (ja) * | 2007-12-18 | 2009-07-09 | Denso Corp | 車両用空調装置 |
JP2011116264A (ja) * | 2009-12-04 | 2011-06-16 | Honda Motor Co Ltd | 車両用空調装置 |
WO2012023560A1 (ja) * | 2010-08-19 | 2012-02-23 | 株式会社ケーヒン | 車両用空気調和システム |
US9090143B2 (en) | 2006-10-27 | 2015-07-28 | Calsonic Kansei Corporation | Vehicle air conditioner foot and rear vent door arrangement |
-
2004
- 2004-02-16 JP JP2004038699A patent/JP2005225445A/ja active Pending
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