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JP2005217860A - 遅延回路 - Google Patents

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JP2005217860A
JP2005217860A JP2004023170A JP2004023170A JP2005217860A JP 2005217860 A JP2005217860 A JP 2005217860A JP 2004023170 A JP2004023170 A JP 2004023170A JP 2004023170 A JP2004023170 A JP 2004023170A JP 2005217860 A JP2005217860 A JP 2005217860A
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Hideaki Nagasawa
秀昭 長澤
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Abstract

【課題】 簡易な構成で遅延時間が長く、かつ低消費電力の遅延回路を提供する。
【解決手段】 サイリスタ7は、立上がり動作部13および立下がり動作部14を含む。PチャネルMOSトランジスタ22およびNチャネルMOSトランジスタ23は、立上がり動作部13の活性化/非活性化を切換えるスイッチ素子として機能する。PチャネルMOSトランジスタ32およびNチャネルMOSトランジスタ33は、立下がり動作部14の活性化/非活性化を切換えるスイッチ素子として機能する。したがって、サイリスタ7にはほとんど貫通電流が流れない。
【選択図】 図2

Description

この発明は、遅延回路に関し、特に、半導体集積回路に内蔵される遅延回路に関する。
半導体集積回路のロジック回路内部のタイミング調整用の遅延素子として、一般にバッファ回路が用いられる。2つのインバータを直列接続してバッファ回路を構成する場合、前段のインバータの電流駆動能力を小さくすることによって、バッファ回路の遅延時間を長くする方法が一般的である。しかし、この場合、前段のインバータの出力信号波形がなまるため、後段のインバータに流れる貫通電流が増大し、消費電流が大きくなってしまう。このため、1つのバッファ回路で実現できる遅延時間には限界がある。
また、ロジック回路素子は高速動作を前提に設計されるため、一般的に1つのバッファ回路の遅延時間はできるだけ短くなるように設計される。このため、バッファ回路を用いて遅延時間の長い遅延素子を構成する場合、複数のバッファ回路を直列接続する必要があり、ときには数十段にも及ぶこともある。しかし、バッファ回路の段数が多いほど消費電力が増大してしまう。LSI設計において低消費電力化が注目される中、低消費電力の遅延回路を実現することが要望されている。
下記の特許文献1には、入力インバータと、遅延生成用インバータ部と、波形整形用インバータ部とで構成される遅延回路において、電源端子と波形整形用インバータ部との間、および波形整形用インバータ部と接地端子との間にスイッチ回路を設けることによって、波形整形用インバータ部内に貫通電流が流れないようにする方法が開示されている。この場合、遅延生成用インバータ部で信号波形をなまらせる度合いに制限がなくなり、インバータの接続段数が少なくてすむため、セルサイズを削減することができる。
また、下記の特許文献2には、低しきい電圧を有するCMOSインバータの電源側または接地側に、スイッチング用トランジスタ回路を設けた遅延回路が開示されている。この場合、電源電圧の変動による遅延時間の変動が小さく、かつトランジスタの非動作時のオフリーク電流が流れず消費電力の小さい遅延回路が実現できる。
特開平11−205103号公報 特開2002−368589号公報
以上のように、従来の遅延回路では、少ない段数のバッファ回路で長い遅延時間を実現する場合、大きな貫通電流が流れるため消費電力が増大していた。また、多段のバッファ回路で長い遅延時間を実現する場合も、消費電力が増大するという問題があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、簡易な構成で遅延時間が長く、かつ低消費電力の遅延回路を提供することである。
この発明に係る遅延回路は、直列接続された複数の反転回路を備えた遅延回路であって、複数の反転回路のうちのある反転回路は、第1のPチャネルMOSトランジスタおよび第1のNチャネルMOSトランジスタからなり、入力ノードが高レベルから低レベルに変化したことに応じて出力ノードを低レベルから高レベルに立上げる第1のCMOSサイリスタと、第2のPチャネルMOSトランジスタおよび第2のNチャネルMOSトランジスタからなり、入力ノードが低レベルから高レベルに変化したことに応じて出力ノードを高レベルから低レベルに立下げる第2のCMOSサイリスタとを含む。ここで、第1のPチャネルMOSトランジスタのゲートは入力ノードに接続され、そのソースは電源電位を受け、そのドレインは出力ノードに接続され、第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートは出力ノードに接続され、そのソースは基準電位を受け、そのドレインは入力ノードに接続され、第2のPチャネルMOSトランジスタのゲートは出力ノードに接続され、そのソースは電源電位を受け、そのドレインは入力ノードに接続され、第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートは入力ノードに接続され、そのソースは基準電位を受け、そのドレインは出力ノードに接続される。
この発明に係る遅延回路では、複数の反転回路のうちのある反転回路は、第1のPチャネルMOSトランジスタおよび第1のNチャネルMOSトランジスタからなり、入力ノードが高レベルから低レベルに変化したことに応じて出力ノードを低レベルから高レベルに立上げる第1のCMOSサイリスタと、第2のPチャネルMOSトランジスタおよび第2のNチャネルMOSトランジスタからなり、入力ノードが低レベルから高レベルに変化したことに応じて出力ノードを高レベルから低レベルに立下げる第2のCMOSサイリスタとを含む。第1のPチャネルMOSトランジスタのゲートは入力ノードに接続され、そのソースは電源電位を受け、そのドレインは出力ノードに接続され、第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートは出力ノードに接続され、そのソースは基準電位を受け、そのドレインは入力ノードに接続され、第2のPチャネルMOSトランジスタのゲートは出力ノードに接続され、そのソースは電源電位を受け、そのドレインは入力ノードに接続され、第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートは入力ノードに接続され、そのソースは基準電位を受け、そのドレインは出力ノードに接続される。したがって、第1および第2のCMOSサイリスタにはほとんど貫通電流が流れない。このため、簡易な構成で遅延時間が長く、かつ低消費電力の遅延回路が実現できる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による遅延回路の構成を示す回路図である。図1において、この遅延回路は、入力端子1、出力端子2、インバータ3〜5、コンデンサ6およびサイリスタ7を備える。
インバータ3,4は、入力端子1とノードN2との間に直列接続される。コンデンサ6は、ノードN2と接地電位GNDのラインとの間に接続される。サイリスタ7およびインバータ5は、ノードN2と出力端子2との間に直列接続される。サイリスタ7からの信号線/ENLは入力端子1に接続され、信号線ENLはノードN1に接続される。
入力端子1に入力された信号は、インバータ3によって論理レベルが反転され、インバータ4によって論理レベルがさらに反転される。インバータ4の出力信号は、インバータ4の内部のトランジスタのオン抵抗とコンデンサ6の容量とで定められるRC時定数に応じた時間だけ遅延され、ノードN12に伝達される。ノードN2に伝達された信号は、サイリスタ7によって論理レベルが反転され、インバータ5によって論理レベルがさらに反転される。
なお、インバータ4を構成するトランジスタは、通常のサイズに比べてゲート長が長く、かつゲート幅が短くなるように形成される。すなわち、インバータ4の電流駆動能力は小さくされる。したがって、インバータ4およびコンデンサ6によって信号を十分に遅延させることができる。
図2は、図1に示したインバータ4およびサイリスタ7の構成を詳細に示す回路図である。図2において、インバータ4は、PチャネルMOSトランジスタ11およびNチャネルMOSトランジスタ12を含む。PチャネルMOSトランジスタ11およびNチャネルMOSトランジスタ12は、電源電位VCCのラインと接地電位GNDのラインとの間に直列接続される。PチャネルMOSトランジスタ11およびNチャネルMOSトランジスタ12のゲートは、ともにノードN1に接続される。
サイリスタ7は、立上がり動作部13および立下がり動作部14を含む。立上がり動作部13は、PチャネルMOSトランジスタ21,22およびNチャネルMOSトランジスタ23,24を含む。立下がり動作部14は、PチャネルMOSトランジスタ31,32およびNチャネルMOSトランジスタ33,34を含む。
立上がり動作部13において、PチャネルMOSトランジスタ21,22は、電源電位VCCのラインとノードN3との間に直列接続される。PチャネルMOSトランジスタ21のゲートはノードN2に接続され、PチャネルMOSトランジスタ22のゲートは信号線/ENLを介して入力端子1に接続される。NチャネルMOSトランジスタ23,24は、ノードN2と接地電位GNDのラインとの間に直列接続される。NチャネルMOSトランジスタ23のゲートは信号線ENLを介してノードN1に接続され、NチャネルMOSトランジスタ24のゲートはノードN3に接続される。
PチャネルMOSトランジスタ21,22およびNチャネルMOSトランジスタ23,24は、CMOS構造のサイリスタを構成する。PチャネルMOSトランジスタ22およびNチャネルMOSトランジスタ23は、立上がり動作部13の活性化/非活性化を切換えるスイッチ素子として機能する。
立下がり動作部14において、PチャネルMOSトランジスタ31,32は、電源電位VCCのラインとノードN2との間に直列接続される。PチャネルMOSトランジスタ31のゲートはノードN3に接続され、PチャネルMOSトランジスタ32のゲートは信号線ENLを介してノードN1に接続される。NチャネルMOSトランジスタ33,34は、ノードN3と接地電位GNDのラインとの間に直列接続される。NチャネルMOSトランジスタ33のゲートは信号線/ENLを介して入力端子1に接続され、NチャネルMOSトランジスタ34のゲートはノードN2に接続される。
PチャネルMOSトランジスタ31,32およびNチャネルMOSトランジスタ33,34は、CMOS構造のサイリスタを構成する。PチャネルMOSトランジスタ32およびNチャネルMOSトランジスタ33は、立下がり動作部14の活性化/非活性化を切換えるスイッチ素子として機能する。
ここで、CMOS構造のサイリスタの動作原理について説明する。図3は、CMOS構造のサイリスタの動作原理を説明するための回路図である。図3において、このサイリスタは、端子41,42、PチャネルMOSトランジスタ43、NチャネルMOSトランジスタ44を含む。PチャネルMOSトランジスタ43は、電源電位VCCのラインと端子42との間に接続され、そのゲートは端子41に接続される。NチャネルMOSトランジスタ44は、端子41と接地電位GNDのラインとの間に接続され、そのゲートは端子42に接続される。
初期状態において、端子41の電位が「H」レベル(VCC)、端子42の電位が「L」レベル(GND)にされる。ここで、端子41を入力端子とし、端子42を出力端子として、初期状態から端子41の電位がゆっくり下降していく場合について考える。
初期状態において、PチャネルMOSトランジスタ43は端子41が「H」レベルであることに応じて非導通になっており、NチャネルMOSトランジスタ44は端子42が「L」レベルであることに応じて非導通になっている。
端子41の電位がゆっくり下降していき、電源電位VCCと端子41の電位との電位差がPチャネルMOSトランジスタ43のしきい値電圧よりも大きくなると、PチャネルMOSトランジスタ43が導通する。これに応じて、端子42の電位は「L」レベルから急激に上昇し始める。
端子42の電位が上昇し、端子42の電位と接地電位GNDとの電位差がNチャネルMOSトランジスタ44のしきい値電圧よりも大きくなると、NチャネルMOSトランジスタ44が導通する。これに応じて、端子41の電位は急激に下降する。この結果、端子42の電位が「H」レベルまで上昇し、端子41の電位が「L」レベルまで下降した状態で安定する。
このように、入力側の端子41の電位がゆっくり下降していくと、フィードバック動作によって出力側の端子42の電位が「H」レベルに急激に立上がり、入力側の端子41の電位が「L」レベルに急激に立下がる。以後、この動作を“立上がり動作”と称する。この場合、端子41,42の電位は中間電位に相当する電圧帯を瞬時に通過するため、入力信号が緩やかに電位変化しても貫通電流がほとんど流れない。したがって、消費電力が少なくてすむ。ただし、初期状態から1回しか“立上がり動作”を行なうことができず、連続動作させるためには再度初期状態に戻す必要がある。
次に、端子41を出力端子とし、端子42を入力端子として、初期状態(端子41の電位が「H」レベル、端子42の電位が「L」レベルの状態)から端子42の電位がゆっくり上昇していく場合について考える。
端子42の電位がゆっくり上昇していき、端子42の電位と接地電位GNDとの電位差がNチャネルMOSトランジスタ44のしきい値電圧よりも大きくなると、NチャネルMOSトランジスタ44が導通する。これに応じて、端子41の電位は「H」レベルから急激に下降し始める。
端子41の電位が下降し、電源電位VCCと端子41の電位との電位差がPチャネルMOSトランジスタ43のしきい値電圧よりも大きくなると、PチャネルMOSトランジスタ43が導通する。これに応じて、端子42の電位は急激に上昇する。この結果、端子41の電位は「L」レベルまで下降し、端子42の電位は「H」レベルまで上昇した状態で安定する。
このように、入力側の端子42の電位がゆっくり上昇していくと、フィードバック動作によって出力側の端子41の電位が「L」レベルに急激に立下がり、入力側の端子42の電位が「H」レベルに急激に立上がる。以後、この動作を“立下がり動作”と称する。この場合、端子41,42の電位は中間電位に相当する電圧帯を瞬時に通過するため、入力信号が緩やかに電位変化しても貫通電流がほとんど流れない。したがって、消費電力が少なくてすむ。ただし、初期状態から1回しか“立下がり動作”を行なうことができず、連続動作させるためには再度初期状態に戻す必要がある。
図2に戻って、立上がり動作部13は“立上がり動作”を行ない、立下がり動作部14は“立下がり動作”を行なう。このサイリスタ7が“立上がり動作”を行なう場合は信号線/ENLが「L」レベルにされ、信号線ENLが「H」レベルにされる。一方、“立下がり動作”を行なう場合は信号線/ENLが「H」レベルにされ、信号線ENLが「L」レベルにされる。
まず、サイリスタ7が“立上がり動作”を行なう場合について説明する。“立上がり動作”の初期状態において、ノードN2が「H」レベルにされ、ノードN3が「L」レベルにされる。また、信号線/ENLが「L」レベルにされ、信号線ENLが「H」レベルにされる。このとき、PチャネルMOSトランジスタ21,32およびNチャネルMOSトランジスタ24,33が非導通になっており、PチャネルMOSトランジスタ22,31およびNチャネルMOSトランジスタ23,34が導通している。
この状態から、ノードN2の電位がゆっくり下降していき、電源電位VCCとノードN2の電位との電位差がPチャネルMOSトランジスタ21のしきい値電圧よりも大きくなると、PチャネルMOSトランジスタ21が導通する。これに応じて、ノードN3の電位は「L」レベルから急激に上昇し始める。
ノードN3の電位が上昇し、ノードN3の電位と接地電位GNDとの電位差がNチャネルMOSトランジスタ24のしきい値電圧よりも大きくなると、NチャネルMOSトランジスタ24が導通する。これに応じて、ノードN2の電位は急激に下降する。このように、立上がり動作部13はフィードバック動作を行なう。この結果、ノードN2の電位は「L」レベルまで下降し、ノードN3の電位は「H」レベルまで上昇した状態で安定する。
このとき、立下がり動作部14に注目すると、PチャネルMOSトランジスタ32およびNチャネルMOSトランジスタ33が非導通になっているため、立下がり動作部14はフィードバック動作を行なわない。ノードN2の電位が「L」レベルに立下げられたことに応じて、NチャネルMOSトランジスタ34は非導通になり、ノードN3の電位が「H」レベルに立上げられたことに応じて、PチャネルMOSトランジスタ31は非導通になる。
次いで、信号線/ENLが「H」レベルにされ、信号線ENLが「L」レベルにされる。これに応じて、PチャネルMOSトランジスタ22およびNチャネルMOSトランジスタ23が非導通になり、PチャネルMOSトランジスタ32およびNチャネルMOSトランジスタ33が導通する。すなわち、立下がり動作14が“立下がり動作”を行なうための初期状態にされる。
次に、サイリスタ7が“立下がり動作”を行なう場合について説明する。“立下がり動作”の初期状態において、ノードN2が「L」レベルにされ、ノードN3が「H」レベルにされる。また、信号線/ENLが「H」レベルにされ、信号線ENLが「L」レベルにされる。このとき、PチャネルMOSトランジスタ21,32およびNチャネルMOSトランジスタ24,33が導通しており、PチャネルMOSトランジスタ22,31およびNチャネルMOSトランジスタ23,34が非導通になっている。
この状態から、ノードN2の電位がゆっくり上昇していき、ノードN2の電位と接地電位GNDとの電位差がNチャネルMOSトランジスタ34のしきい値電圧よりも大きくなると、NチャネルMOSトランジスタ34が導通する。これに応じて、ノードN3の電位は「H」レベルから急激に下降し始める。
ノードN3の電位が下降し、電源電位VCCとノードN3の電位との電位差がPチャネルMOSトランジスタ31のしきい値電圧よりも大きくなると、PチャネルMOSトランジスタ31が導通する。これに応じて、ノードN2の電位は急激に上昇する。このように、立下がり動作部14はフィードバック動作を行なう。この結果、ノードN2の電位は「H」レベルまで上昇し、ノードN3の電位は「L」レベルまで下降した状態で安定する。
このとき、立上がり動作部13に注目すると、PチャネルMOSトランジスタ22およびNチャネルMOSトランジスタ23が非導通になっているため、立上がり動作部13はフィードバック動作を行なわない。ノードN2の電位が「H」レベルに立上げられたことに応じて、PチャネルMOSトランジスタ21は非導通になり、ノードN3の電位が「L」レベルに立下げられたことに応じて、NチャネルMOSトランジスタ24は非導通になる。
次いで、信号線/ENLが「L」レベルにされ、信号線ENLが「H」レベルにされる。これに応じて、PチャネルMOSトランジスタ22およびNチャネルMOSトランジスタ23が導通し、PチャネルMOSトランジスタ32およびNチャネルMOSトランジスタ33が非導通になる。すなわち、立上がり動作13が“立上がり動作”を行なうための初期状態にされる。
このように、信号線ENL,/ENLの論理レベルが順次切換えられることによって、サイリスタ7が通常のインバータと同様に“立上がり動作”および“立下がり動作”を交互に行なうように制御される。
図1に戻って、入力端子1の電位が「H」レベルから「L」レベルに立下げられた場合、インバータ3によってノードN1の電位が「L」レベルから「H」レベルに立上げられる。次いで、インバータ4によってノードN2の電位が「H」レベルから「L」レベルに立下げられる。このとき、信号線/ENLの電位は入力端子1と同じ「L」レベルにされ、信号線ENLの電位はノードN1と同じ「H」レベルにされる。このため、サイリスタ7は、ノードN2の電位が「L」レベルに立下げられたことに応じて、ノードN3の電位を「L」レベルから「H」レベルに立上げる“立上がり動作”を行なう。出力端子2の電位は、インバータ5によって「H」レベルから「L」レベルに立下げられる。
一方、入力端子1の電位が「L」レベルから「H」レベルに立上げられた場合、インバータ3によってノードN1の電位が「H」レベルから「L」レベルに立下げられる。次いで、インバータ4によってノードN2の電位が「L」レベルから「H」レベルに立上げられる。このとき、信号線/ENLの電位は入力端子1と同じ「H」レベルにされ、信号線ENLの電位はノードN1と同じ「L」レベルにされる。このため、サイリスタ7は、ノードN2の電位が「H」レベルに立上げられたことに応じて、ノードN3の電位を「H」レベルから「L」レベルに立下げる“立下がり動作”を行なう。出力端子2の電位は、インバータ5によって「L」レベルから「H」レベルに立上げられる。
このように、サイリスタ7が“立上がり動作”を行なう場合は、信号線/ENLの電位が「L」レベルにされ、かつ信号線ENLの電位が「H」レベルにされるような構成にする。また、サイリスタ7が“立下がり動作”を行なう場合は、信号線/ENLの電位が「H」レベルにされ、かつ信号線ENLの電位が「L」レベルにされるような構成にする。さらに、サイリスタ7の“立上がり動作”および“立下がり動作”が終了してから信号線/ENL,ENLの電位が切換えられるような構成にする。これにより、入力端子1に入力された信号は、所定の時間だけ遅延されて出力端子2に伝達される。
図4は、図2に示したノードN1,N2,N3の電位変化を示すタイムチャートである。図4において、サイリスタ7が“立上がり動作”を行なう場合を示す。時刻t1にノードN1の電位が「H」レベルに立上げられたことに応じて、ノードN2の電位が緩やかに下降する。これに応じて、ノードN3の電位が緩やかに上昇する。時刻t2において、ノードN2,N3の電位が等しくなり、サイリスタ7のフィードバック動作によってノードN2の電位が急激に下降して「L」レベル(GND)にされるとともに、ノードN3の電位が急激に上昇して「H」レベル(VCC)にされる。
図5は、図2に示したサイリスタ7の消費電流を示すタイムチャートである。図5を参照して、図4に示した時刻t2において、立上がり動作部13がフィードバック動作を行なうために消費電流が瞬間的に上昇する。この消費電流を積分した値が消費電流量である。
図2に戻って、従来の遅延回路では、サイリスタ7の代わりに、インバータ4と同様のCMOS構造のインバータが用いられていた。図6は、従来の遅延回路におけるノードN1,N2,N3の電位変化を示すタイムチャートであって、図4と対比される図である。図6のタイムチャートを参照して、図4のタイムチャートと異なる点は、ノードN2,N3の電位変化がより緩やかになっている点である。この場合、ノードN2,N3の電位が等しくなる時刻t11は、図4に示した時刻t2よりも遅い。
図7は、図2に示したサイリスタ7の代わりに用いていた従来のインバータの消費電流を示すタイムチャートである。図7を参照して、図6に示した時刻t11を含む長い期間において、大きな消費電流が流れる。これは、サイリスタ7を用いないためフィードバック動作が行なわれず、ノードN2の電位変化がより緩やかになることに起因する。このため、このインバータ内部のPチャネルMOSトランジスタおよびNチャネルMOSトランジスタの両方が導通状態となる期間が長くなり、貫通電流が流れる期間が長くなる。したがって、従来の遅延回路では、インバータの消費電流量が大きかった。
しかし、この実施の形態1では、従来のインバータに代わってサイリスタ7が設けられる。このサイリスタ7にはほとんど貫通電流が流れないため、遅延回路の消費電力が低減される。
なお、ここでは、サイリスタ7が“立上がり動作”を行なう場合について説明したが、サイリスタ7が“立下がり動作”を行なう場合も同様の効果が得られる。
また、この実施の形態1では、サイリスタ7の代わりにインバータを用いていた従来の遅延回路に比べると、少ない段数のインバータで大きな遅延時間が実現できる。このため、サイリスタ7はインバータに比べて多くのトランジスタを必要とするが、遅延回路に用いるトランジスタの総数は少なくてすむ。したがって、この実施の形態1では、簡易な構成で遅延時間が長く、かつ低消費電力の遅延回路が実現できる。
なお、ここでは、スイッチ素子としてのトランジスタがPチャネルMOSトランジスタ22,32およびNチャネルMOSトランジスタ23,33の4つ設けられた場合について説明したが、スイッチ素子としてのトランジスタは必ずしも4つ設けられる必要はない。たとえば、PチャネルMOSトランジスタ22,32の組合せ、PチャネルMOSトランジスタ22とNチャネルMOSトランジスタ33の組合せ、NチャネルMOSトランジスタ23とPチャネルMOSトランジスタ32の組合せ、NチャネルMOSトランジスタ23,33の組合せなど、スイッチ素子としてのトランジスタを2つだけ設けてもよい。
図8は、スイッチ素子としてのトランジスタがPチャネルMOSトランジスタ22,32の組合せの場合のサイリスタ51の構成を示す回路図であって、図2のサイリスタ7と対比される図である。図8のサイリスタ51を参照して、図2のサイリスタ7と異なる点は、NチャネルMOSトランジスタ23,33が削除されている点である。なお、図8において、図2と対応する部分においては同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
サイリスタ51は、立上がり動作部52および立下がり動作部53を含む。立上がり動作部52において、NチャネルMOSトランジスタ24のドレインはノードN2に接続される。また、立下がり動作部53において、NチャネルMOSトランジスタ34のドレインはノードN3に接続される。
サイリスタ7の“立上がり動作”の初期状態において、ノードN2が「H」レベルにされ、ノードN3が「L」レベルにされる。また、信号線/ENLが「L」レベルにされ、信号線ENLが「H」レベルにされる。このとき、PチャネルMOSトランジスタ21,32およびNチャネルMOSトランジスタ24が非導通になっており、PチャネルMOSトランジスタ22,31およびNチャネルMOSトランジスタ34が導通している。
この状態から、ノードN2の電位がゆっくり下降していき、電源電位VCCとノードN2の電位との電位差がPチャネルMOSトランジスタ21のしきい値電圧よりも大きくなると、PチャネルMOSトランジスタ21が導通する。これに応じて、ノードN3の電位は「L」レベルから上昇し始める。その後、ノードN2の電位がさらに下降すると、NチャネルMOSトランジスタ34が非導通になり、ノードN3の電位がさらに上昇する。
ノードN3の電位が上昇し、ノードN3の電位と接地電位GNDとの電位差がNチャネルMOSトランジスタ24のしきい値電圧よりも大きくなると、NチャネルMOSトランジスタ24が導通する。これに応じて、ノードN2の電位は急激に下降する。このように、立上がり動作部52はフィードバック動作を行なう。この結果、ノードN2の電位は「L」レベルまで下降し、ノードN3の電位は「H」レベルまで上昇した状態で安定する。
このとき、立下がり動作部14に注目すると、PチャネルMOSトランジスタ32が非導通になっているため、立下がり動作部52はフィードバック動作を行なわない。ただし、このように、NチャネルMOSトランジスタ33が設けられない場合、NチャネルMOSトランジスタ34を流れる保持電流に打ち勝ってノードN3の電位が上昇するように、PチャネルMOSトランジスタ21,22の電流駆動能力を大きくするなどの工夫をする必要がある。
また、同様に、サイリスタ51の“立下がり動作”についても、NチャネルMOSトランジスタ23が設けられないため、NチャネルMOSトランジスタ24を流れる保持電流に打ち勝ってノードN2の電位が上昇するように、PチャネルMOSトランジスタ31,32の電流駆動能力を大きくするなどの工夫をする必要がある。
また、図示しないが、PチャネルMOSトランジスタ22とNチャネルMOSトランジスタ33の組合せ、NチャネルMOSトランジスタ23とPチャネルMOSトランジスタ32の組合せ、NチャネルMOSトランジスタ23,33の組合せについても、同様にトランジスタの電流駆動能力を調整するなどの工夫をすることによって、同様の効果が得られる。
実施の形態2.
図9は、この発明の実施の形態2によるサイリスタ61の構成を示す回路図であって、図2のサイリスタ7と対比される図である。図9のサイリスタ61を参照して、図2のサイリスタ7と異なる点は、スイッチ素子として機能するPチャネルMOSトランジスタ22,32およびNチャネルMOSトランジスタ23,33の配置である。なお、図9において、図2と対応する部分においては同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
サイリスタ61は、立上がり動作部62および立下がり動作部63を含む。立上がり動作部62において、PチャネルMOSトランジスタ22は電源電位VCCのラインとPチャネルMOSトランジスタ21のソースとの間に接続され、NチャネルMOSトランジスタ23はPチャネルMOSトランジスタ24のソースと接地電位GNDのラインとの間に接続される。PチャネルMOSトランジスタ22のゲートは信号線/ENLを介して入力端子1に接続され、NチャネルMOSトランジスタ23のゲートは信号線ENLを介してノードN1に接続される。PチャネルMOSトランジスタ22およびNチャネルMOSトランジスタ23は、立上がり動作部62の活性化/非活性化を切換えるスイッチ素子として機能する。
立下がり動作部63において、PチャネルMOSトランジスタ32は電源電位VCCのラインとPチャネルMOSトランジスタ31のソースとの間に接続され、NチャネルMOSトランジスタ33はPチャネルMOSトランジスタ34のソースと接地電位GNDのラインとの間に接続される。PチャネルMOSトランジスタ32のゲートは信号線ENLを介してノードN1に接続され、NチャネルMOSトランジスタ33のゲートは信号線/ENLを介して入力端子1に接続される。PチャネルMOSトランジスタ32およびNチャネルMOSトランジスタ33は、立下がり動作部63の活性化/非活性化を切換えるスイッチ素子として機能する。
この場合も、実施の形態1と同様に、信号線ENL,/ENLの論理レベルが順次切換えられることによって、サイリスタ61が通常のインバータと同様に“立上がり動作”および“立下がり動作”を交互に行なうように制御される。したがって、この実施の形態2では、実施の形態1と同様に、サイリスタ61にはほとんど貫通電流が流れない。このため、簡易な構成で遅延時間が長く、かつ低消費電力の遅延回路が実現できる。
なお、スイッチ素子としてのトランジスタは、必ずしも4つ設けられる必要はない。図示しないが、たとえば、PチャネルMOSトランジスタ22,32の組合せ、PチャネルMOSトランジスタ22とNチャネルMOSトランジスタ33の組合せ、NチャネルMOSトランジスタ23とPチャネルMOSトランジスタ32の組合せ、NチャネルMOSトランジスタ23,33の組合せなど、スイッチ素子としてのトランジスタを2つだけ設けてもよい。ただし、その場合はトランジスタの電流駆動能力を調整するなどの工夫をする必要がある。
実施の形態3.
図10は、この発明の実施の形態3による遅延回路の構成を示す回路図であって、図1と対比される図である。図10の遅延回路を参照して、図1の遅延回路と異なる点は、インバータ3,4およびサイリスタ7の配置と、サイリスタ7からの信号線/ENL,ENLが接続されるノードである。なお、図10において、図1と対応する部分においては同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
図10において、インバータ4は、入力端子1とノードN11との間に接続される。コンデンサ6は、ノードN11と接地電位GNDのラインとの間に接続される。サイリスタ7は、ノードN11とノードN12との間に接続される。インバータ3はノードN12とノードN13との間に接続され、インバータ5はノードN13と出力端子2との間に接続される。サイリスタ7からの信号線/ENLは出力端子2に接続され、信号線ENLはノードN13に接続される。
入力端子1に入力された信号は、インバータ4によって論理レベルが反転される。インバータ4の出力信号は、インバータ4の内部のトランジスタのオン抵抗とコンデンサ6の容量とで定められるRC時定数に応じた時間だけ遅延され、ノードN11に伝達される。ノードN11に伝達された信号は、サイリスタ7によって論理レベルが反転される。サイリスタ7の出力信号は、インバータ3によって論理レベルが反転され、インバータ5によって論理レベルがさらに反転される。
なお、インバータ4を構成するトランジスタは、通常のサイズに比べてゲート長が長く、かつゲート幅が短くなるように形成される。すなわちインバータ4の電流駆動能力は小さくされる。したがって、インバータ4およびコンデンサ6によって信号を十分に遅延させることができる。
入力端子1の電位が「H」レベルから「L」レベルに立下げられた場合、インバータ4によってノードN11の電位が「L」レベルから「H」レベルに立上げられる。サイリスタ7は、ノードN11の電位が「H」レベルに立上げられたことに応じて、ノードN12の電位を「H」レベルから「L」レベルに立下げる“立下がり動作”を行なう。次いで、インバータ3によってノードN13の電位が「L」レベルから「H」レベルに立上げられる。出力端子2の電位は、インバータ5によって「H」レベルから「L」レベルに立下げられる。
なお、サイリスタ7の“立下がり動作”の初期状態において、信号線/ENLの電位は出力端子2と同じ「H」レベルにされ、信号線ENLの電位はノードN13と同じ「L」レベルにされる必要がある。ここで、仮に出力端子2が「L」レベル、ノードN13が「H」レベルであったとすれば、サイリスタ7は“立下がり動作”を行なわない。しかし、次いで、入力端子1の電位が「L」レベルから「H」レベルに立上げられると、サイリスタ7は以下に示す“立上がり動作”を行なう。
入力端子1の電位が「L」レベルから「H」レベルに立上げられた場合、インバータ4によってノードN11の電位が「H」レベルから「L」レベルに立下げられる。サイリスタ7は、ノードN11の電位が「L」レベルに立下げられたことに応じて、ノードN12の電位を「L」レベルから「H」レベルに立上げる“立上がり動作”を行なう。次いで、インバータ3によってノードN13の電位が「H」レベルから「L」レベルに立下げられる。出力端子2の電位は、インバータ5によって「L」レベルから「H」レベルに立上げられる。
なお、サイリスタ7の“立上がり動作”の初期状態において、信号線/ENLの電位は出力端子2と同じ「L」レベルにされ、信号線ENLの電位はノードN13と同じ「H」レベルにされる必要がある。ここで、仮に出力端子2が「H」レベル、ノードN13が「L」レベルであったとすれば、サイリスタ7は“立上がり動作”を行なわない。しかし、次いで、入力端子1の電位が「H」レベルから「L」レベルに立下げられると、サイリスタ7は“立上がり動作”を行なう。
このように、サイリスタ7が“立上がり動作”を行なう場合は、信号線/ENLの電位が「L」レベルにされ、かつ信号線ENLの電位が「H」レベルにされるような構成にする。また、サイリスタ7が“立下がり動作”を行なう場合は、信号線/ENLの電位が「H」レベルにされ、かつ信号線ENLの電位が「L」レベルにされるような構成にする。さらに、サイリスタ7の“立上がり動作”および“立下がり動作”が終了してから信号線/ENL,ENLの電位が切換えられるような構成にする。信号線ENL,/ENLの論理レベルが順次切換えられることによって、サイリスタ7が通常のインバータと同様に“立上がり動作”および“立下がり動作”を交互に行なうように制御される。これにより、入力端子1に入力された信号は、所定の時間だけ遅延されて出力端子2に伝達される。
以上のように、サイリスタ7からの信号線/ENL,ENLを、サイリスタ7よりも後段のノードに接続してもよい。ただし、この場合、サイリスタ7の“立上がり動作”および“立下がり動作”が終了してから信号線/ENL,ENLの論理レベルが切換えられるように特に注意する。サイリスタ7の“立上がり動作”および“立下がり動作”の途中に信号線/ENL,ENLの論理レベルが切換えられた場合、回路が発振してしまうことがある。
したがって、この実施の形態3では、実施の形態1と同様に、サイリスタ7にはほとんど貫通電流が流れない。このため、簡易な構成で遅延時間が長く、かつ低消費電力の遅延回路が実現できる。
なお、サイリスタ7に代わって、図9に示したサイリスタ61を用いても同様の効果が得られる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1による遅延回路の構成を示す回路図である。 図1に示したインバータ4およびサイリスタ7の構成を詳細に示す回路図である。 CMOS構造のサイリスタの動作原理を説明するための回路図である。 図2に示したノードN1,N2,N3の電位変化を示すタイムチャートである。 図2に示したサイリスタ7の消費電流を示すタイムチャートである。 従来の遅延回路におけるノードN1,N2,N3の電位変化を示すタイムチャートである。 図2に示したサイリスタ7の代わりに用いていた従来のインバータの消費電流を示すタイムチャートである。 スイッチ素子としてのトランジスタがPチャネルMOSトランジスタ22,32の組合せの場合のサイリスタ51の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態2によるサイリスタ61の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態3による遅延回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
1,41 入力端子、2,42 出力端子、3〜5 インバータ、6 コンデンサ、7,51,61 サイリスタ、11,21,22,31,32,43 PチャネルMOSトランジスタ、12,23,24,33,34,44 NチャネルMOSトランジスタ、13,52,62 立上がり動作部、14,53,63 立下がり動作部。

Claims (6)

  1. 直列接続された複数の反転回路を備えた遅延回路であって、
    前記複数の反転回路のうちのある反転回路は、
    第1のPチャネルMOSトランジスタおよび第1のNチャネルMOSトランジスタからなり、入力ノードが高レベルから低レベルに変化したことに応じて出力ノードを低レベルから高レベルに立上げる第1のCMOSサイリスタ、および
    第2のPチャネルMOSトランジスタおよび第2のNチャネルMOSトランジスタからなり、前記入力ノードが低レベルから高レベルに変化したことに応じて前記出力ノードを高レベルから低レベルに立下げる第2のCMOSサイリスタを含み、
    前記第1のPチャネルMOSトランジスタのゲートは前記入力ノードに接続され、そのソースは電源電位を受け、そのドレインは前記出力ノードに接続され、
    前記第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートは前記出力ノードに接続され、そのソースは基準電位を受け、そのドレインは前記入力ノードに接続され、
    前記第2のPチャネルMOSトランジスタのゲートは前記出力ノードに接続され、そのソースは前記電源電位を受け、そのドレインは前記入力ノードに接続され、
    前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートは前記入力ノードに接続され、そのソースは前記基準電位を受け、そのドレインは前記出力ノードに接続される、遅延回路。
  2. さらに、活性化信号に応答して、前記第1および第2のCMOSサイリスタのうちのいずれか一方を選択的に活性化させる切換回路を含む、請求項1に記載の遅延回路。
  3. 前記切換回路は、
    前記第1のPチャネルMOSトランジスタのドレインと前記出力ノードとの間に介挿され、前記活性化信号に応答して導通する第3のPチャネルMOSトランジスタ、および前記第1のNチャネルMOSトランジスタのドレインと前記入力ノードとの間に介挿され、前記活性化信号に応答して導通する第3のNチャネルMOSトランジスタのうちの少なくとも一方、および
    前記第2のPチャネルMOSトランジスタのドレインと前記入力ノードとの間に介挿され、前記活性化信号に応答して導通する第4のPチャネルMOSトランジスタ、および前記第2のNチャネルMOSトランジスタのドレインと前記出力ノードとの間に介挿され、前記活性化信号に応答して導通する第4のNチャネルMOSトランジスタのうちの少なくとも一方を含む、請求項2に記載の遅延回路。
  4. 前記切換回路は、
    前記第1のPチャネルMOSトランジスタのソースと前記電源電位のラインとの間に介挿され、前記活性化信号に応答して導通する第3のPチャネルMOSトランジスタ、および前記第1のNチャネルMOSトランジスタのソースと前記基準電位のラインとの間に介挿され、前記活性化信号に応答して導通する第3のNチャネルMOSトランジスタのうちの少なくとも一方、および
    前記第2のPチャネルMOSトランジスタのソースと前記電源電位のラインとの間に介挿され、前記活性化信号に応答して導通する第4のPチャネルMOSトランジスタ、および前記第2のNチャネルMOSトランジスタのソースと前記基準電位のラインとの間に介挿され、前記活性化信号に応答して導通する第4のNチャネルMOSトランジスタのうちの少なくとも一方を含む、請求項2に記載の遅延回路。
  5. 前記活性化信号は、前記複数の反転回路のうちの前記ある反転回路よりも奇数段前の反転回路の入力信号、および前記ある反転回路よりも偶数段前の反転回路の入力信号のうちのうちの少なくとも一方を含む、請求項2から請求項4までのいずれかに記載の遅延回路。
  6. 前記活性化信号は、前記複数の反転回路のうちの前記ある反転回路よりも奇数段後の反転回路の出力信号、および前記ある反転回路よりも偶数段後の反転回路の出力信号のうちのうちの少なくとも一方を含む、請求項2から請求項4までのいずれかに記載の遅延回路。
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