JP2005269232A - 周波数混合器 - Google Patents
周波数混合器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005269232A JP2005269232A JP2004078650A JP2004078650A JP2005269232A JP 2005269232 A JP2005269232 A JP 2005269232A JP 2004078650 A JP2004078650 A JP 2004078650A JP 2004078650 A JP2004078650 A JP 2004078650A JP 2005269232 A JP2005269232 A JP 2005269232A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mos transistor
- drain
- channel mos
- signal
- source
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03D—DEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
- H03D7/00—Transference of modulation from one carrier to another, e.g. frequency-changing
- H03D7/14—Balanced arrangements
- H03D7/1425—Balanced arrangements with transistors
- H03D7/1441—Balanced arrangements with transistors using field-effect transistors
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03D—DEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
- H03D7/00—Transference of modulation from one carrier to another, e.g. frequency-changing
- H03D7/14—Balanced arrangements
- H03D7/1425—Balanced arrangements with transistors
- H03D7/1458—Double balanced arrangements, i.e. where both input signals are differential
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03D—DEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
- H03D7/00—Transference of modulation from one carrier to another, e.g. frequency-changing
- H03D7/14—Balanced arrangements
- H03D7/1425—Balanced arrangements with transistors
- H03D7/1491—Arrangements to linearise a transconductance stage of a mixer arrangement
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03D—DEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
- H03D2200/00—Indexing scheme relating to details of demodulation or transference of modulation from one carrier to another covered by H03D
- H03D2200/0001—Circuit elements of demodulators
- H03D2200/0033—Current mirrors
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03D—DEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
- H03D2200/00—Indexing scheme relating to details of demodulation or transference of modulation from one carrier to another covered by H03D
- H03D2200/0041—Functional aspects of demodulators
- H03D2200/0043—Bias and operating point
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Amplifiers (AREA)
- Superheterodyne Receivers (AREA)
Abstract
【課題】 RF入力信号の振幅が大きい場合でも、局発信号差動対の線形性の劣化を防ぐことができる。
【解決手段】 周波数混合器は、NチャネルMOSトランジスタM1と、局発信号差動対100を構成する、実質的に同一特性を有するNチャネルMOSトランジスタM2及びNチャネルMOSトランジスタM3と、負荷Z4と、負荷Z5とからなる。NチャネルMOSトランジスタM1のゲートにRF信号が入力され、NチャネルMOSトランジスタM2及びNチャネルMOSトランジスタM3のゲートに局発信号が入力され、NチャネルMOSトランジスタM2及びNチャネルMOSトランジスタM3のドレイン電流がNチャネルMOSトランジスタM1のドレインに出力される。振幅−電流変換回路400はRF信号を入力し、出力電流をNチャネルMOSトランジスタM1のドレインに出力し、RF信号の振幅に対してその出力電流を単調減少させる。
【選択図】 図3
【解決手段】 周波数混合器は、NチャネルMOSトランジスタM1と、局発信号差動対100を構成する、実質的に同一特性を有するNチャネルMOSトランジスタM2及びNチャネルMOSトランジスタM3と、負荷Z4と、負荷Z5とからなる。NチャネルMOSトランジスタM1のゲートにRF信号が入力され、NチャネルMOSトランジスタM2及びNチャネルMOSトランジスタM3のゲートに局発信号が入力され、NチャネルMOSトランジスタM2及びNチャネルMOSトランジスタM3のドレイン電流がNチャネルMOSトランジスタM1のドレインに出力される。振幅−電流変換回路400はRF信号を入力し、出力電流をNチャネルMOSトランジスタM1のドレインに出力し、RF信号の振幅に対してその出力電流を単調減少させる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、周波数混合器に関し、特に、線形性の向上を図る周波数混合器に関する。
無線通信送受信機における周波数変換、例えば、RF信号(無線周波数信号)からIF信号(中間周波数信号)への変換を行なうものとして、周波数混合器が使用されている。
この周波数混合器は、周波数の異なる2つの信号を乗算し、その乗算結果、すなわちRF信号の周波数と局発信号の周波数との和および差の周波数をもつ信号を発生させるものである。この場合、差の周波数をもつ信号のみを取り出せば、それがIF信号となる。
ここで、局発信号とは、無線通信送信機において、IF信号からRF信号へ周波数変換した値と実質的に同一の周波数をもつ信号を発生する発振器の出力信号のことである。
従来の周波数混合器はRF信号をゲートに入力し、ドレイン電流に変換するトランジスタ(RFトランスコンダクタという)、差動の局発信号をゲートに入力し、ドレイン電流に変換する2つのトランジスタからなる差動対(局発信号差動対という)、局発信号差動対におけるトランジスタのドレイン電流を電圧に変換し、IF信号を得るための負荷とで構成される。
また、RFトランスコンダクタにおけるトランジスタのドレインは局発信号差動対における2つのトランジスタのソースに共通に接続されており、局発信号差動対における2つのトランジスタのドレインにはそれぞれ2つの負荷が接続されている。
このような構成によって、RFトランスコンダクタにおけるトランジスタがRF信号をドレイン電流に変換し、その電流経路を、局発信号差動対における2つのトランジスタが、これらのゲートに入力される局発信号に応じてスイッチングすることにより、RF信号と局発信号の乗算結果が、2つの負荷に差動のIF信号として現れ、出力される。
さらに、この周波数混合器は、RFトランスコンダクタにおけるトランジスタのドレイン電流の一部を定電流源により分流することにより、局発信号差動対におけるトランジスタのドレイン電流を減少させることが可能な構成にしている(例えば、非特許文献1および非特許文献2を参照)。
このような構成によって、非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器では、RFトランスコンダクタにおけるトランジスタのドレインに電流を流すために必要となる、局発信号差動対におけるトランジスタのドレイン電流を減少させることができる。
したがって、局発信号差動対におけるトランジスタのゲート・ソース間電圧がより小さい場合、すなわち、より振幅の小さい局発信号が入力された場合でも、上述したような周波数変換動作を行なうことができ、局発信号差動対における線形性の向上、すなわち、局発信号差動対における局発信号(入力)と、局発信号差動対におけるトランジスタのドレイン電流(出力)との関係における線形性の向上を図ることができる。
IEEE J. Solid-State Circuits Vol.sc-35,No.12,pp.1927-1933 IEEE J. Solid-State Circuits Vol.sc-38,No.1,pp.30-42
IEEE J. Solid-State Circuits Vol.sc-35,No.12,pp.1927-1933 IEEE J. Solid-State Circuits Vol.sc-38,No.1,pp.30-42
しかしながら、非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器では、RF入力信号の振幅が大きい場合において、RF入力信号の瞬時電圧が小さい時点では、RFトランスコンダクタにおけるトランジスタのゲート電圧が非常に小さくなるため、そのトランジスタのドレイン電流(RFトランスコンダクタの出力電流)が定電流源の電流よりも小さくなる場合がある。このとき、RFトランスコンダクタにおけるトランジスタのドレインに流れ込む電流(RFトランスコンダクタの入力電流)を減少させるために、RFトランスコンダクタにおけるトランジスタのドレインと、定電流源と、局発信号差動対におけるトランジスタのソースとの接続点の電位が上昇する。そうすると、局発信号差動対におけるトランジスタのゲート・ソース間電圧が低下し、局発信号差動対におけるトランジスタがオフ状態となり、そのトランジスタのドレイン電流が0になる。その結果、局発信号差動対におけるトランジスタのドレインに接続された負荷に電流が流れなくなり、IF信号が固定電圧となってしまう。
このため、非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器では、RF入力信号の振幅が大きい場合に、局発信号差動対の線形性が劣化するという欠点があった。
そこで、本発明は、RF入力信号の振幅が大きい場合でも、局発信号差動対の線形性が劣化しない周波数混合器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明に係わる周波数混合器は、第1のMOSトランジスタと、実質的に同一特性を有する第2のMOSトランジスタおよび第3のMOSトランジスタからなる局発信号差動対と、第1の負荷と、第2の負荷と、制御回路とを含み、第1のMOSトランジスタは、ゲートにRF信号が入力され、第2のMOSトランジスタのソースと第3のMOSトランジスタのソースとが接続され、当該接続点に第1のMOSトランジスタのドレインが接続され、第2のMOSトランジスタのゲートに局発信号が入力され、ドレインに第1の負荷が接続され、第3のMOSトランジスタのゲートに反転局発信号が入力され、ドレインに第2の負荷が接続され、第2のMOSトランジスタのドレインからIF信号が出力され、第3のMOSトランジスタのドレインから反転IF信号が出力され、第1の負荷と第2の負荷とが固定電位に接続され、制御回路がRF信号を入力し、第1のMOSトランジスタのドレインに電流を出力し、RF信号の振幅に対して電流を単調減少させる。
RF入力信号の振幅が大きい場合でも、局発信号差動対の線形性の劣化を防ぐことができる。
まず、本実施の形態に係る周波数混合器との比較のために、非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器について図面を用いて説明する。
[非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器の構成]
図1は、非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器の概略構成を示す。同図を参照して、この周波数混合器は、NチャネルMOSトランジスタM1と、局発信号差動対100を構成するNチャネルMOSトランジスタM2およびNチャネルMOSトランジスタM3と、負荷Z4と、負荷Z5と、定電流源Ibias6とを含む。
図1は、非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器の概略構成を示す。同図を参照して、この周波数混合器は、NチャネルMOSトランジスタM1と、局発信号差動対100を構成するNチャネルMOSトランジスタM2およびNチャネルMOSトランジスタM3と、負荷Z4と、負荷Z5と、定電流源Ibias6とを含む。
ここで、NチャネルMOSトランジスタM2およびNチャネルMOSトランジスタM3は実質的に同一特性を有する。同一特性とは、閾値電圧、利得定数、同電流が流れるときの相互コンダクタンス、およびドレイン抵抗が等しいことをいう。
NチャネルMOSトランジスタM2のドレインに第1の出力端子OUT1および負荷Z4が接続される。
NチャネルMOSトランジスタM3のドレインに第2の出力端子OUT2および負荷Z5が接続される。
NチャネルMOSトランジスタM2のソースとNチャネルMOSトランジスタM3のソースとが接続され、この接続点にNチャネルMOSトランジスタM1のドレインが接続される。
NチャネルMOSトランジスタM1のゲートに第3の入力端子IN3が接続される。
NチャネルMOSトランジスタM2のゲートに第1の入力端子IN1が接続される。
NチャネルMOSトランジスタM3のゲートに第2の入力端子IN2が接続される。
NチャネルMOSトランジスタM1のソースが第1の固定電位(接地電位)に接続される。
負荷Z4は、一方が第2の固定電位Vddに接続され、他方が第1の出力端子OUT1に接続される。
負荷Z5は、一方が第2の固定電位Vddに接続され、他方が第2の出力端子OUT2に接続される。
定電流源Ibias6は、NチャネルMOSトランジスタM1のドレイン、NチャネルMOSトランジスタM2のソースおよびNチャネルMOSトランジスタM3のソースの接続点に接続される。
NチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電流をIaとし、定電流源Ibias6は定電流Ifを出力する。
[非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器の動作]
次に、この周波数混合器の動作について説明する。すべてのトランジスタが飽和領域で動作するものとする。
次に、この周波数混合器の動作について説明する。すべてのトランジスタが飽和領域で動作するものとする。
入力端子IN1、IN2に差動の局発信号LO+、反転局発信号LO−が入力され、第3の入力端子IN3にRF入力信号が入力される。
NチャネルMOSトランジスタM1がRF入力信号をドレイン電流Iaに変換し、その電流経路を、NチャネルMOSトランジスタM2,NチャネルMOSトランジスタM3が局発信号LO+および反転局発信号LO−に応じてスイッチングすることによって、RF入力信号と局発信号LO+、反転局発信号LO−との乗算結果が、出力端子OUT1、出力端子OUT2に反転出力信号IFOUT−、出力信号IFOUT+として出力される。
図2はこの周波数混合器におけるNチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電流Ia、定電流Ifおよびこれらの差dIの関係を示したものである。
RF入力信号の振幅が小さい場合はこれらの関係は図2(a)に示されるようになる。
NチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電流Iaは、そのトランジスタのゲートに入力される、RF入力信号の電圧値に応じて変化するから、RF入力信号の振幅が小さい場合は、NチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電流Iaの振幅も小さくなる。この場合は、常にドレイン電流Iaの方が定電流Ifより大きくなり、常にdI>0となるから、周波数混合器は正常に動作する。
RF入力信号の振幅が大きい場合は、ドレイン電流Ia、定電流Ifおよびこれらの差dIの関係は図2(b)に示されるようになる。
NチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電流Iaは、そのトランジスタのゲートに入力される、RF入力信号の電圧値に応じて変化するから、RF入力信号の振幅が大きい場合は、NチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電流Iaの振幅も大きくなる。そうすると、RF入力信号の瞬時電圧が小さくなる時、すなわち、NチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電流Iaが小さくなる時に、ドレイン電流Iaが、定電流源Ibias6の出力電流Ifを下回り、dIが負になる場合が生じる(図2(b)の丸印に示す)。
このとき、NチャネルMOSトランジスタM1のドレインに流れ込む電流を減少させるために、NチャネルMOSトランジスタM1のドレインと、局発信号差動対100におけるNチャネルMOSトランジスタM2のソースと、NチャネルMOSトランジスタM3のソースとの接続点の電位が上昇する。そうすると、局発信号差動対100におけるNチャネルMOSトランジスタM2およびNチャネルMOSトランジスタM3のゲート・ソース間電圧が低下し、これらのトランジスタがオフ状態となり、これらのトランジスタのドレイン電流が0になる。その結果、負荷Z4および負荷Z5に電流が流れなくなり、反転出力信号IFOUT−および出力信号IFOUT+が固定電圧(第2の固定電位Vdd)となってしまう。
このように、非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器では、RF入力信号の振幅が大きい場合に、局発信号差動対における線形性、すなわち、局発信号LO+および反転局発信号LO−(入力)と、NチャネルMOSトランジスタM2およびNチャネルMOSトランジスタM3のドレイン電流(出力)との関係における線形性が劣化し、雑音特性が悪化する。
次に、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
<第1の実施の形態>
本実施の形態は、RF信号をゲートに入力し、ドレイン電流に変換するトランジスタにおいて、そのドレイン電流の一部を分流するために、そのトランジスタのドレインに流し込む電流を、RF入力信号の振幅に応じて適切に制御する機能を備えた周波数混合器に関する。
本実施の形態は、RF信号をゲートに入力し、ドレイン電流に変換するトランジスタにおいて、そのドレイン電流の一部を分流するために、そのトランジスタのドレインに流し込む電流を、RF入力信号の振幅に応じて適切に制御する機能を備えた周波数混合器に関する。
[構成]
図3は、第1の実施の形態に係る周波数混合器の構成を示す。同図を参照して、この周波数混合器は、図1に示す非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器と同様に、NチャネルMOSトランジスタM1(第1のMOSトランジスタ)と、局発信号差動対100を構成するNチャネルMOSトランジスタM2(第2のMOSトランジスタ)およびNチャネルMOSトランジスタM3(第3のMOSトランジスタ)と、負荷Z4(第1の負荷)と、負荷Z5(第2の負荷)とを含む。ここで、NチャネルMOSトランジスタM2およびNチャネルMOSトランジスタM3は実質的に同一特性を有する。
図3は、第1の実施の形態に係る周波数混合器の構成を示す。同図を参照して、この周波数混合器は、図1に示す非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器と同様に、NチャネルMOSトランジスタM1(第1のMOSトランジスタ)と、局発信号差動対100を構成するNチャネルMOSトランジスタM2(第2のMOSトランジスタ)およびNチャネルMOSトランジスタM3(第3のMOSトランジスタ)と、負荷Z4(第1の負荷)と、負荷Z5(第2の負荷)とを含む。ここで、NチャネルMOSトランジスタM2およびNチャネルMOSトランジスタM3は実質的に同一特性を有する。
さらに、本実施の形態は、非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器に対して、振幅−電流変換回路400、コンデンサC6、定電圧源Vbias7が追加されている。
NチャネルMOSトランジスタM2のドレインに第1の出力端子OUT1および負荷Z4が接続される。
NチャネルMOSトランジスタM3のドレインに第2の出力端子OUT2および負荷Z5が接続される。
NチャネルMOSトランジスタM2とNチャネルMOSトランジスタM3のソースが接続され、この接続点にNチャネルMOSトランジスタM1のドレインが接続される。
NチャネルMOSトランジスタM1のゲートに第3の入力端子IN3が接続される。
NチャネルMOSトランジスタM2のゲートに第1の入力端子IN1が接続される。
NチャネルMOSトランジスタM3のゲートに第2の入力端子IN2が接続される。
NチャネルMOSトランジスタM1のソースが第1の固定電位(接地電位)に接続される。
負荷Z4は、一方が第2の固定電位Vddに接続され、他方が第1の出力端子OUT1に接続される。負荷Z5は、一方が第2の固定電位Vddに接続され、他方が第2の出力端子OUT2に接続される。
NチャネルMOSトランジスタM1のゲートに定電圧源Vbias7およびコンデンサC6が接続される。
コンデンサC6は入力端子IN3に接続される。
振幅−電流変換回路400は、その入力が第1の入力端子IN3に接続され、その出力がNチャネルMOSトランジスタM2のソース、NチャネルMOSトランジスタM3のソースおよびNチャネルMOSトランジスタM1のドレインの接続点に接続される。
NチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電流をIaとする。
振幅−電流変換回路400からNチャネルMOSトランジスタM2のソース、NチャネルMOSトランジスタM3のソースおよびNチャネルMOSトランジスタM1のドレインの接続点に流れる電流をIfとする。
なお、コンデンサC6は、外部回路からの直流電位の影響を排除するためのものであり、定電圧源Vbias7は、RF入力信号に適当な電位を与え、NチャネルMOSトランジスタM1に所望の動作をさせるためのものである。
[動作]
本実施の形態に係る周波数混合器の動作について説明する。すべてのトランジスタが飽和領域で動作するものとする。
本実施の形態に係る周波数混合器の動作について説明する。すべてのトランジスタが飽和領域で動作するものとする。
この周波数混合器は、図1に示した非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器における定電流源Ibias6の代わりに振幅−電流変換回路400を配置したものであり、これ以外の動作については、図1に示した非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器と同様である。
この振幅−電流変換回路400は、RF入力信号の振幅に対して出力電流Ifを単調減少させる制御を行なう。すなわち、振幅−電流変換回路400は、RF入力信号の振幅が大きい場合は出力電流Ifを小さく、RF入力信号の振幅が小さい場合は出力電流Ifを大きくする制御を行なう。
ここで、単調減少とは、関数f(x)が、A<a<b<Bなる任意のa、bに対してf(a)≧f(b)を満たし、かつ、f(A)>f(B)を満たすような関係をいうものとする。すなわち、AからBの範囲内において、f(x)が一定となる区間が存在してもよい。ここでは、xがRF入力信号の振幅であり、AがRF入力信号の振幅の最小値であり、BがRF入力信号の振幅の最大値であり、f(x)が出力電流Ifである。
図4はこの周波数混合器における振幅−電流変換回路400の出力電流IfとNチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電流Iaとの関係を示したものである。ここで、dIはNチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電流Iaと出力電流Ifとの差分である。
同図を参照して、RF入力信号の振幅が小さい場合は、RF入力信号の瞬時電圧の最小値は、RF入力信号の振幅が大きい場合と比べて大きくなるため、NチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電流Iaの瞬時電流の最小値は、RF入力信号の振幅が大きい場合と比べて、大きくなる(図4(a)の丸印)。
このとき、振幅−電流変換回路400は、RF入力信号の振幅が小さいことから、出力電流Ifを大きくする制御を行なう。ここで、振幅−電流変換回路400は、NチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電流Iaの瞬時電流が最小となるときでも(図4(a)の丸印)、出力電流Ifがドレイン電流Iaよりは大きくならないように制御し、dI>0の関係を維持する(図4(a))。
また、RF入力信号の振幅が大きく、RF入力信号の瞬時電圧が最小のときは、NチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電流Iaの瞬時電流の最小値は、RF入力信号の振幅が小さい場合と比べて、小さくなる(図4(b)の丸印)。
このとき、振幅−電流変換回路400は、RF入力信号の振幅が大きいことから、出力電流Ifを小さくする制御を行なう。そうすると、NチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電流Iaは、その瞬時電流が最小となる場合(図4(b)の丸印)においても、出力電流Ifより大きくなり、dI>0の関係を維持する(図4(b))。
したがって、非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器においては、RF入力信号の振幅が大きい場合において、RF入力信号の瞬時電圧が小さい時点では、dI<0となるため、局発信号差動対におけるトランジスタのドレイン電流が0になり、IF信号が固定電圧となってしまうことから、局発信号差動対の線形性が劣化するという欠点があるが、本実施の形態に係る周波数混合器では、RF入力信号の振幅が大きい場合でも、dI<0とはならないため、局発信号差動対100の線形性が劣化しない(図4(b))。
したがって、非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器においては、RF入力信号の振幅が大きい場合において、RF入力信号の瞬時電圧が小さい時点では、dI<0となるため、局発信号差動対におけるトランジスタのドレイン電流が0になり、IF信号が固定電圧となってしまうことから、局発信号差動対の線形性が劣化するという欠点があるが、本実施の形態に係る周波数混合器では、RF入力信号の振幅が大きい場合でも、dI<0とはならないため、局発信号差動対の線形性が劣化しない(図4(b))。
また、本実施の形態に係る周波数混合器では、RF入力信号の振幅に応じて、出力電流Ifを増減させることができるので、非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器が達成している効果を維持することができる。
すなわち、非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器では、RFトランスコンダクタにおけるトランジスタのドレイン電流の一部を定電流源により分流することにより、局発信号差動対におけるトランジスタのドレイン電流を減少させ、より振幅の小さい局発信号が入力された場合でも、所望の周波数変換動作を行なうことができ、局発信号差動対における線形性の向上を図ることができたが、本実施の形態に係る周波数混合器においては、トランジスタM1のドレイン電流の一部を分流する出力電流Ifに関して、RF入力信号の振幅が大きくなると、出力電流Ifを小さくする制御を行なう一方で、RF入力信号の振幅が小さくなると、出力電流Ifを大きくする制御を行なうため、出力電流Ifが必要以上に小さくなり、上述のような分流の効果が得られなくなることを防ぐことができる。
なお、振幅−電流変換回路400の出力電流IfとNチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電流Iaの関係は、RF入力信号の振幅が最大或いは最小のときはもちろん、RF入力信号の振幅がとりうる範囲内において、常にIf<Ia、すなわちdI>0の関係を満たす必要があるが、本実施の形態に係る周波数混合器におけるバイアス電圧および各素子の値を調整することにより、この関係を満たすことができる。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態における振幅−電流変換回路400を具体化した一例である、振幅−電流変換回路500を含む周波数混合器に関する。
本実施の形態は、第1の実施の形態における振幅−電流変換回路400を具体化した一例である、振幅−電流変換回路500を含む周波数混合器に関する。
[構成]
図5は、第2の実施の形態に係る周波数混合器の構成を示す。同図を参照して、この周波数混合器は、第1の実施の形態と同様に、NチャネルMOSトランジスタM1(第1のMOSトランジスタ)と、局発信号差動対100を構成するNチャネルMOSトランジスタM2(第2のMOSトランジスタ)およびNチャネルMOSトランジスタM3(第3のMOSトランジスタ)と、負荷Z4(第1の負荷)と、負荷Z5(第2の負荷)と、コンデンサC6(第1のコンデンサ)と、定電圧源Vbias7と、振幅−電流変換回路500とを含む。
図5は、第2の実施の形態に係る周波数混合器の構成を示す。同図を参照して、この周波数混合器は、第1の実施の形態と同様に、NチャネルMOSトランジスタM1(第1のMOSトランジスタ)と、局発信号差動対100を構成するNチャネルMOSトランジスタM2(第2のMOSトランジスタ)およびNチャネルMOSトランジスタM3(第3のMOSトランジスタ)と、負荷Z4(第1の負荷)と、負荷Z5(第2の負荷)と、コンデンサC6(第1のコンデンサ)と、定電圧源Vbias7と、振幅−電流変換回路500とを含む。
ここで、NチャネルMOSトランジスタM2およびNチャネルMOSトランジスタM3は実質的に同一特性を有する。
振幅−電流変換回路500を除く他の接続は第1の実施の形態と同様である。
次に、この周波数混合器における振幅−電流変換回路500について説明する。この振幅−電流変換回路500は、差動対200を構成するNチャネルMOSトランジスタM11(第4のMOSトランジスタ)およびNチャネルMOSトランジスタM12(第5のMOSトランジスタ)と、PチャネルMOSトランジスタMp13(第6のMOSトランジスタ)と、PチャネルMOSトランジスタMp14(第7のMOSトランジスタ)と、コンデンサC15と、コンデンサC16(第1のコンデンサ)と、定電流源Ibias17(第1の定電流源)と、定電流源Ibias18(第2の定電流源)と、定電圧源Vbias19とを含む。
ここで、NチャネルMOSトランジスタM11およびNチャネルMOSトランジスタM12は実質的に同一特性を有し、PチャネルMOSトランジスタMp13およびPチャネルMOSトランジスタMp14は実質的に同一特性を有する。また、PチャネルMOSトランジスタMp13とPチャネルMOSトランジスタMp14は電流ミラー回路を構成する。
NチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電流をIaとし、PチャネルMOSトランジスタMp13のドレイン電流をI3とし、定電流源Ibias17は定電流I1を出力し、定電流源Ibias18は定電流I2(ここで、I2=I1/2である。理由は後述する。)を出力し、定電圧源Vbias19は定電圧Vbs19を出力する。
NチャネルMOSトランジスタM11のドレイン、NチャネルMOSトランジスタM12のゲート、PチャネルMOSトランジスタMp13のソース、PチャネルMOSトランジスタMp14のソース、コンデンサC16および定電流源Ibias18に第2の固定電位Vddが接続される。
NチャネルMOSトランジスタM11のソースとNチャネルMOSトランジスタM12のソースが接続され、この接続点に定電流源Ibias17が接続される。
NチャネルMOSトランジスタM11のゲートに定電圧源Vbias19およびコンデンサC15とが接続される。
PチャネルMOSトランジスタMp13のゲートにPチャネルMOSトランジスタMp13のドレインが接続され、さらにPチャネルMOSトランジスタMp13のゲートにPチャネルMOSトランジスタMp14のゲートが接続され、この接続点にコンデンサC16および定電流源Ibias18およびNチャネルMOSトランジスタM12のドレインが接続される。
コンデンサC15に入力端子IN3が接続される。
PチャネルMOSトランジスタMp14のドレインがNチャネルMOSトランジスタM2のソース、NチャネルMOSトランジスタM3のソースおよびNチャネルMOSトランジスタM1のドレインの接続点に接続される。
[動作]
本実施の形態に係る周波数混合器の動作について説明する。すべてのトランジスタが飽和領域で動作するものとする。
本実施の形態に係る周波数混合器の動作について説明する。すべてのトランジスタが飽和領域で動作するものとする。
この周波数混合器は、第1の実施の形態における、振幅−電流変換回路400を具体化したものであるから、振幅−電流変換回路500の内部動作以外については、第1の実施の形態と同様である。
そこで、本実施の形態に係る周波数混合器における振幅−電流変換回路500の動作について説明する。
図6は振幅−電流変換回路500における、NチャネルMOSトランジスタM11のゲート・ソース間電圧Vgs、NチャネルMOSトランジスタM11の閾値電圧Vth、定電圧Vbs(定電圧源Vbias19の出力電圧Vbs19)、ドレイン電流I3および出力電流Ifの関係を示したものである。
同図を参照して、RF入力信号の振幅が小さく、NチャネルMOSトランジスタM11のゲート・ソース間電圧VgsがNチャネルMOSトランジスタM11の閾値電圧Vthを超えない場合は(図6(a))、NチャネルMOSトランジスタM11は常にオフ状態である。
このとき、定電流源Ibias17の出力電流がI1であり、定電流源Ibias18の出力電流I2がI1/2であるから、PチャネルMOSトランジスタMp13のドレイン電流I3はI1/2となり、直流成分のみとなる。ここで、PチャネルMOSトランジスタMp13とPチャネルMOSトランジスタMp14は電流ミラー回路を構成しており、且つPチャネルMOSトランジスタMp13とPチャネルMOSトランジスタMp14は実質的に同一特性を有するため、PチャネルMOSトランジスタMp14のドレイン電流はI1/2となる。すなわち、振幅−電流変換回路500の出力電流IfがI1/2となる。
RF入力信号の振幅がある程度大きくなり、NチャネルMOSトランジスタM11のゲート・ソース間電圧VgsがNチャネルMOSトランジスタM11の閾値電圧Vthを超えるようになると(図6(b))、NチャネルMOSトランジスタM11は、周期的にオン状態となる。ここで、オン状態となる期間は、RF入力信号の半周期より短い。
このとき、NチャネルMOSトランジスタM11のドレイン電流が周期的に流れるようになり、PチャネルMOSトランジスタMp13のドレイン電流I3は周期的にI1/2から減少する。したがって、PチャネルMOSトランジスタMp13のドレイン電流I3は直流成分と交流成分をもつ。
このとき、PチャネルMOSトランジスタMp13のゲート電圧はドレイン電流I3に対応して直流成分と交流成分をもつが、その交流成分については、PチャネルMOSトランジスタMp13の出力抵抗(相互コンダクタンスおよびドレイン・ソース間抵抗)とコンデンサC16がローパスフィルタを構成するため、PチャネルMOSトランジスタMp14のゲート・ソース間電圧はPチャネルMOSトランジスタMp13のゲート・ソース間電圧の直流成分のみとなる。したがって、PチャネルMOSトランジスタMp14のドレイン電流、すなわち振幅−電流変換回路500の出力電流IfはI1/2から減少し、直流成分のみをもつ。
RF入力信号の振幅が十分に大きくなり(図6(c))、RF入力信号のほぼ半周期間、NチャネルMOSトランジスタM11のゲート・ソース間電圧Vgsが、NチャネルMOSトランジスタM11の閾値電圧Vthを十分に超えるようになると、NチャネルMOSトランジスタM11がオン状態となる期間が長くなり、NチャネルMOSトランジスタM11がRF入力信号のほぼ半周期ごとにオン状態とオフ状態を繰り返すようになる。
このとき、PチャネルMOSトランジスタMp13のドレイン電流I3は、NチャネルMOSトランジスタM11がオフ状態のときは、上述のようにI1/2となる。一方、NチャネルMOSトランジスタM11がオン状態のときは、NチャネルMOSトランジスタM11のゲート・ソース間電圧Vgsが、NチャネルMOSトランジスタM11の閾値電圧Vthを十分に超えており、また、定電流源Ibias17の出力電流がI1であるから、NチャネルMOSトランジスタM11のドレイン電流とNチャネルMOSトランジスタM12のドレイン電流は等しくI1/2となる。ここで、定電流源Ibias18の出力電流I2がI1/2であるから、PチャネルMOSトランジスタMp13のドレイン電流I3は0となる。したがって、PチャネルMOSトランジスタMp13のドレイン電流I3は、RF入力信号のほぼ半周期ごとにI1/2と0を繰り返し、PチャネルMOSトランジスタMp13のドレイン電流I3は直流成分をもたなくなる。
ここで、PチャネルMOSトランジスタMp13のゲート電圧はPチャネルMOSトランジスタMp13のドレイン電流I3に対応して交流成分のみをもつが、PチャネルMOSトランジスタMp13の出力抵抗(相互コンダクタンスおよびドレイン・ソース間抵抗)とコンデンサC16がローパスフィルタを構成するため、PチャネルMOSトランジスタMp14のゲート・ソース間電圧は0となる。したがって、PチャネルMOSトランジスタMp14のドレイン電流、すなわち振幅−電流変換回路500の出力電流Ifは0となる。その他の動作は、第1の実施の形態と同様である。
なお、この振幅−電流変換回路500は以下の条件で動作するものとする。
[条件1]Vbs19<Vdd
これは、NチャネルMOSトランジスタM11のゲート電圧が大きすぎると、そのオフ状態を得ることができず、振幅−電流変換回路500が上述したような動作をすることができないからである。
[条件2]I2=I1/2
これは、RF入力信号の振幅が十分に大きい、すなわち図6(c)の場合に、NチャネルMOSトランジスタM11のドレイン電流が周期的にI1/2となるように、すなわちPチャネルMOSトランジスタMp13のドレイン電流I3が周期的に0になるようにして、その直流成分を0とするためである。
[条件3]コンデンサC16は十分に大きい。すなわち、RF入力信号の周波数において十分インピーダンスが小さい。
[条件1]Vbs19<Vdd
これは、NチャネルMOSトランジスタM11のゲート電圧が大きすぎると、そのオフ状態を得ることができず、振幅−電流変換回路500が上述したような動作をすることができないからである。
[条件2]I2=I1/2
これは、RF入力信号の振幅が十分に大きい、すなわち図6(c)の場合に、NチャネルMOSトランジスタM11のドレイン電流が周期的にI1/2となるように、すなわちPチャネルMOSトランジスタMp13のドレイン電流I3が周期的に0になるようにして、その直流成分を0とするためである。
[条件3]コンデンサC16は十分に大きい。すなわち、RF入力信号の周波数において十分インピーダンスが小さい。
これは、PチャネルMOSトランジスタMp13の出力抵抗(相互コンダクタンスおよびドレイン・ソース間抵抗)とコンデンサC16でローパスフィルタを構成し、PチャネルMOSトランジスタMp13のゲート電圧の交流成分をカットして、PチャネルMOSトランジスタMp14のゲート・ソース間電圧の交流成分を0とするためである。
次に、図7は、RF入力信号の振幅(VRF)と、振幅−電流変換回路500の出力電流Ifとの関係を示したものであるが、これを図6と対応させて説明する。
図7を参照して、RF入力信号の振幅が徐々に大きくなり、NチャネルMOSトランジスタM11のゲート・ソース間電圧VgsがNチャネルMOSトランジスタM11の閾値電圧Vthを超えはじめる段階、すなわち、図6(a)の状態から図6(b)の状態に近づく段階では、NチャネルMOSトランジスタM11のドレイン電流は小さく、かつ、NチャネルMOSトランジスタM11がオン状態となる期間が短いことから、RF入力信号の振幅の増加に対して、NチャネルMOSトランジスタM11のドレイン電流の増加は緩やかである。そうすると、RF入力信号の振幅の増加に対して、NチャネルMOSトランジスタM12のドレイン電流、すなわち、PチャネルMOSトランジスタMp14のゲート・ソース間電圧の減少は緩やかであり、出力電流Ifは緩やかな傾きで減少する(図7(a))。
RF入力信号の振幅がさらに大きくなり、NチャネルMOSトランジスタM11のゲート・ソース間電圧VgsがNチャネルMOSトランジスタM11の閾値電圧Vthを超える状態がRF入力信号のほぼ半周期間に近づく段階、すなわち、図6(b)の状態から図6(c)の状態に近づく段階では、NチャネルMOSトランジスタM11のドレイン電流が大きくなり、かつ、NチャネルMOSトランジスタM11がオン状態となる期間が長くなることから、RF入力信号の振幅の増加に対して、NチャネルMOSトランジスタM11のドレイン電流の増加は急である。そうすると、RF入力信号の振幅の増加に対して、NチャネルMOSトランジスタM12のドレイン電流、すなわち、PチャネルMOSトランジスタMp14のゲート・ソース間電圧の減少は急であり、出力電流Ifは急な傾きで減少する(図7(b))。
RF入力信号の振幅が十分に大きくなり、既にNチャネルMOSトランジスタM11のゲート・ソース間電圧VgsがNチャネルMOSトランジスタM11の閾値電圧Vthに対して十分に大きい段階、すなわち、図6(c)の段階では、NチャネルMOSトランジスタM11のドレイン電流はほとんど大きくならず、かつ、NチャネルMOSトランジスタM11がオン状態となる期間がほとんど長くならないことから、RF入力信号の振幅の増加に対して、NチャネルMOSトランジスタM11のドレイン電流の増加は緩やかになる。そうすると、RF入力信号の振幅の増加に対して、NチャネルMOSトランジスタM12のドレイン電流、すなわち、PチャネルMOSトランジスタMp14のゲート・ソース間電圧の減少は緩やかであり、出力電流Ifは再び緩やかな傾きで減少し、0に近づく(図7(c))。
以上より、本実施の形態に係る振幅−電流変換回路500は、RF入力信号の振幅に対して出力電流Ifを単調減少させる制御、すなわち、RF入力信号の振幅が大きい場合は出力電流Ifを小さく、RF入力信号の振幅が小さい場合は出力電流Ifを大きくする制御を行なうことができる。
したがって、本実施の形態に係る周波数混合器によれば、第1の実施の形態と同様に、局発信号差動対100の線形性の劣化を防ぐことができ、かつ、非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器が達成している効果を維持することができる、すなわち、より振幅の小さい局発信号が入力された場合でも、所望の周波数変換動作を行なうことができ、局発信号差動対の線形性の向上を図ることができる。
<第3の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態において、振幅−電流変換回路の入力を、出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−とした、振幅−電流変換回路600を含む周波数混合器に関する。
本実施の形態は、第1の実施の形態において、振幅−電流変換回路の入力を、出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−とした、振幅−電流変換回路600を含む周波数混合器に関する。
[構成]
図8は、第3の実施の形態に係る周波数混合器の構成を示す。同図を参照して、この周波数混合器は、第1の実施の形態において振幅−電流変換回路400が入力端子IN3に接続されているのに対して、本実施の形態においては、振幅−電流変換回路600が、出力端子OUT1および出力端子OUT2に接続される点で相違する。その他の接続は第1の実施の形態と同様である。
図8は、第3の実施の形態に係る周波数混合器の構成を示す。同図を参照して、この周波数混合器は、第1の実施の形態において振幅−電流変換回路400が入力端子IN3に接続されているのに対して、本実施の形態においては、振幅−電流変換回路600が、出力端子OUT1および出力端子OUT2に接続される点で相違する。その他の接続は第1の実施の形態と同様である。
[動作]
本実施の形態に係る周波数混合器の動作について説明する。すべてのトランジスタが飽和領域で動作するものとする。
本実施の形態に係る周波数混合器の動作について説明する。すべてのトランジスタが飽和領域で動作するものとする。
この振幅−電流変換回路600は、出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−の振幅に応じて出力電流Ifを単調減少させる制御を行なう。すなわち、振幅−電流変換回路600は、出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−の振幅が大きい場合は出力電流Ifを小さく、出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−の振幅が小さい場合は出力電流Ifを大きくする制御を行なう。
ここで、単調減少とは、関数f(x)が、A<a<b<Bなる任意のa、bに対してf(a)≧f(b)を満たし、かつ、f(A)>f(B)を満たすような関係をいうものとする。すなわち、AからBの範囲内において、f(x)が一定となる区間が存在してもよい。ここでは、xが出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−の振幅であり、Aが出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−の振幅の最小値であり、Bが出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−の振幅の最大値であり、f(x)が出力電流Ifである。
ここで、RF入力信号と、出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−とは相関がある。すなわち、NチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電流Iaは、そのトランジスタのゲートに入力される、RF入力信号の電圧値に応じて変化するから、RF入力信号の振幅が小さい場合は、NチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電流Iaの振幅も小さくなる。そうすると、NチャネルMOSトランジスタM1のドレインに接続される、NチャネルMOSトランジスタM2およびNチャネルMOSトランジスタM3のドレイン電流の振幅も小さくなるから、出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−の振幅も小さくなる。
また、RF入力信号の振幅が大きい場合は、NチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電流Iaの振幅も大きくなる。そうすると、NチャネルMOSトランジスタM1のドレインに接続される、NチャネルMOSトランジスタM2およびNチャネルMOSトランジスタM3のドレイン電流の振幅も大きくなるから、出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−の振幅も大きくなる。
したがって、振幅−電流変換回路600の入力を、RF入力信号ではなく、差動の出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−としても、図4に示すような、第1の実施の形態に係る周波数混合器と同様の動作を得ることができる。
なお、その他の動作については、第1の実施の形態と同様である。
以上より、本実施の形態に係る周波数混合器によれば、第1の実施の形態と同様に、局発信号差動対100の線形性の劣化を防ぐことができ、かつ、非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器が達成している効果を維持することができる、すなわち、より振幅の小さい局発信号が入力された場合でも、所望の周波数変換動作を行なうことができ、局発信号差動対の線形性の向上を図ることができる。
さらに、本実施の形態に係る周波数混合器によれば、第1の実施の形態に係る周波数混合器よりも、振幅−電流変換回路600の付加による、RF入力信号に対する、出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−の変換利得の低下を抑えることができる。
これは、一般に、振幅−電流変換回路600を付加することによって、その節点容量が増加するため、その節点における信号が減衰するが、この減衰量は周波数が高い場合に顕著だからである。すなわち、RF入力信号よりも、出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−のほうが周波数が低いため、第3の実施の形態に係る周波数混合器の、入力端子IN3における節点容量の増加による、RF入力信号の減衰量よりも、本実施の形態に係る周波数混合器の、出力端子OUT2および出力端子OUT1における節点容量の増加による、出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−の減衰量の方が小さいからである。
<第4の実施の形態>
本実施の形態は、第3の実施の形態における振幅−電流変換回路600を具体化した一例である、振幅−電流変換回路700を含む周波数混合器に関する。
本実施の形態は、第3の実施の形態における振幅−電流変換回路600を具体化した一例である、振幅−電流変換回路700を含む周波数混合器に関する。
[構成]
図9は、第4の実施の形態に係る周波数混合器の構成を示す。同図を参照して、この周波数混合器は、第3の実施の形態における振幅−電流変換回路600の代わりに、振幅−電流変換回路700を含む以外は、第3の実施の形態と同様の構成である。
図9は、第4の実施の形態に係る周波数混合器の構成を示す。同図を参照して、この周波数混合器は、第3の実施の形態における振幅−電流変換回路600の代わりに、振幅−電流変換回路700を含む以外は、第3の実施の形態と同様の構成である。
また、振幅−電流変換回路700を除く他の接続は第3の実施の形態と同様である。
次に、この周波数混合器における振幅−電流変換回路700について説明する。この振幅−電流変換回路700は、差動増幅器300が、NチャネルMOSトランジスタM11(第4のMOSトランジスタ)の前段に接続されている以外は、第2の実施の形態に係る周波数混合器における、振幅−電流変換回路700の構成および接続と同様である。
そこで、振幅−電流変換回路700における差動増幅器300について説明する。この差動増幅器300は、NチャネルMOSトランジスタM21(第8のMOSトランジスタ)、NチャネルMOSトランジスタM22(第9のMOSトランジスタ)、コンデンサC23、コンデンサC24、負荷Z25(第3の負荷)、定電流源Ibias26(第3の定電流源)および定電圧源Vbias27を含む。ここで、NチャネルMOSトランジスタM21およびNチャネルMOSトランジスタM22は実質的に同一特性を有する。
NチャネルMOSトランジスタM21のドレインおよび負荷Z25に第2の固定電位Vddが接続される。
NチャネルMOSトランジスタM22のドレインに負荷Z25が接続され、この接続点にNチャネルMOSトランジスタM11のゲートが接続される。
NチャネルMOSトランジスタM21とNチャネルMOSトランジスタM22のソースが接続され、この接続点に定電流源Ibias26が接続される。
定電流源Ibias26は定電流I4を出力する。また、定電流源Ibias26は、第1の固定電位(接地電位)に接続される。
NチャネルMOSトランジスタM21のゲートに定電圧源Vbias27およびコンデンサC23が接続される。
NチャネルMOSトランジスタM22のゲートに定電圧源Vbias27およびコンデンサC24が接続される。
コンデンサC23に出力端子OUT2が接続され、コンデンサC24に出力端子OUT1が接続される。
なお、コンデンサC23およびコンデンサC24は、外部回路からの直流電位の影響を排除するためのものであり、定電圧源Vbias27は、出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−に適当な電位を与え、NチャネルMOSトランジスタM21に所望の動作をさせるためのものである。
[動作]
本実施の形態に係る周波数混合器の動作について説明する。すべてのトランジスタが飽和領域で動作するものとする。
本実施の形態に係る周波数混合器の動作について説明する。すべてのトランジスタが飽和領域で動作するものとする。
この周波数混合器は、第3の実施の形態における、振幅−電流変換回路600を具体化したものであるから、この振幅−電流変換回路700の内部動作以外については、第3の実施の形態と同様である。
そこで、本実施の形態に係る周波数混合器における振幅−電流変換回路700の動作について説明する。
差動増幅器300は、出力信号IFOUT+を、NチャネルMOSトランジスタM21のゲートに入力し、反転出力信号IFOUT−を、NチャネルMOSトランジスタM22のゲートに入力する。そして、定電流源Ibias26の出力電流I4の電流経路を、NチャネルMOSトランジスタM21およびNチャネルMOSトランジスタM22が、これらのゲートに入力される、出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−に応じてスイッチングすることにより、出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−の差の成分のうち、出力信号IFOUT+と同相の成分を、負荷Z25の一端、すなわち、NチャネルMOSトランジスタM11のゲートに出力する。
ここで、この周波数混合器における振幅−電流変換回路700は、出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−を、差動増幅器300に入力し、差動増幅器300の出力を、NチャネルMOSトランジスタM11のゲートに接続している以外は、第2の実施の形態に係る周波数混合器における、振幅−電流変換回路700と同様であるから、この差動増幅器300の動作以外については、第2の実施の形態に係る周波数混合器における、振幅−電流変換回路700と同様である。
以上より、この振幅−電流変換回路700は、出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−の振幅に応じて出力電流Ifを単調減少させる制御を行なう。すなわち、振幅−電流変換回路700は、出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−の振幅が大きい場合は出力電流Ifを小さく、出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−の振幅が小さい場合は出力電流Ifを大きくする制御を行なうことができる。
したがって、本実施の形態に係る周波数混合器によれば、第3の実施の形態と同様に、局発信号差動対100の線形性の劣化を防ぐことができ、かつ、非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器が達成している効果を維持することができる、すなわち、より振幅の小さい局発信号が入力された場合でも、所望の周波数変換動作を行なうことができ、局発信号差動対の線形性の向上を図ることができる。
さらに、本実施の形態に係る周波数混合器によれば、第1の実施の形態に係る周波数混合器よりも、振幅−電流変換回路700の付加による、RF入力信号に対する、出力信号IFOUT+および反転出力信号IFOUT−の変換利得の低下を抑えることができる。
<第5の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る周波数混合器の入力信号を差動のRF入力信号とし、且つ、振幅−電流変換回路400を具体化した一例である、振幅−電流変換回路800を含む周波数混合器に関する。
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る周波数混合器の入力信号を差動のRF入力信号とし、且つ、振幅−電流変換回路400を具体化した一例である、振幅−電流変換回路800を含む周波数混合器に関する。
[構成]
図10は、第5の実施の形態に係る周波数混合器の構成を示す。同図を参照して、この周波数混合器は、第1の実施の形態における振幅−電流変換回路400の代わりに、差動のRF信号を入力する振幅−電流変換回路800を含む。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
図10は、第5の実施の形態に係る周波数混合器の構成を示す。同図を参照して、この周波数混合器は、第1の実施の形態における振幅−電流変換回路400の代わりに、差動のRF信号を入力する振幅−電流変換回路800を含む。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
RF入力信号+が入力端子IN3に、反転RF入力信号−が入力端子IN4に入力され、振幅−電流変換回路800におけるコンデンサC23に入力端子IN3、振幅−電流変換回路800におけるコンデンサC24に入力端子IN4が接続される。その他の接続は第1の実施の形態と同様である。
また、この周波数混合器における振幅−電流変換回路800の構成は、第4の実施の形態における振幅−電流変換回路700の構成と同様である。
[動作]
本実施の形態に係る周波数混合器の動作について説明する。すべてのトランジスタが飽和領域で動作するものとする。
本実施の形態に係る周波数混合器の動作について説明する。すべてのトランジスタが飽和領域で動作するものとする。
この周波数混合器は、第1の実施の形態に係る周波数混合器のRF入力信号をRF入力信号+および反転RF信号−とし、振幅−電流変換回路800を具体化したものであるから、RF入力信号+および反転RF信号−を入力する以外の動作は、第1の実施の形態に係る周波数混合器と同様であり、また、差動のRF入力信号を入力する振幅−電流変換回路800の構成は、第4の実施の形態における振幅−電流変換回路700と同様であるため、振幅−電流変換回路800の動作は振幅−電流変換回路700の動作と同様である。
以上より、この振幅−電流変換回路800は、RF入力信号+および反転RF信号−の振幅に対して出力電流Ifを単調減少させる制御を行なう。すなわち、振幅−電流変換回路800は、RF入力信号+および反転RF信号−の振幅が大きい場合は出力電流Ifを小さく、RF入力信号+および反転RF信号−の振幅が小さい場合は出力電流Ifを大きくする制御を行なうことができる。
したがって、本実施の形態に係る周波数混合器によれば、第1の実施の形態と同様に、局発信号差動対100の線形性の劣化を防ぐことができ、かつ、非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器が達成している効果を維持することができる、すなわち、より振幅の小さい局発信号が入力された場合でも、所望の周波数変換動作を行なうことができ、局発信号差動対の線形性の向上を図ることができる。
<第6の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態における振幅−電流変換回路400を具体化した一例である、振幅−電流変換回路900を含む周波数混合器に関する。
本実施の形態は、第1の実施の形態における振幅−電流変換回路400を具体化した一例である、振幅−電流変換回路900を含む周波数混合器に関する。
[構成]
図11は、第6の実施の形態に係る周波数混合器を示す。この周波数混合器の構成および接続は、振幅−電流変換回路900以外は、第1の実施の形態と同様である。
図11は、第6の実施の形態に係る周波数混合器を示す。この周波数混合器の構成および接続は、振幅−電流変換回路900以外は、第1の実施の形態と同様である。
次に、この周波数混合器における振幅−電流変換回路900について説明する。この振幅−電流変換回路900は、NチャネルMOSトランジスタM11(第8のMOSトランジスタ)、NチャネルMOSトランジスタM12(第9のMOSトランジスタ)、NチャネルMOSトランジスタM13(第10のMOSトランジスタ)、NチャネルMOSトランジスタM14(第11のMOSトランジスタ)、PチャネルMOSトランジスタMp15(第12のMOSトランジスタ)、PチャネルMOSトランジスタMp16(第13のMOSトランジスタ)、PチャネルMOSトランジスタMp17(第14のMOSトランジスタ)、PチャネルMOSトランジスタMp18(第15のMOSトランジスタ)と、コンデンサC19(第2のコンデンサ)、コンデンサC20(第3のコンデンサ)、コンデンサC21、定電流源Ibias22(第3の定電流源)および電圧源Vbias23を含む。ここで、NチャネルMOSトランジスタM11およびNチャネルMOSトランジスタM12は実質的に同一特性を有し、NチャネルMOSトランジスタM13およびNチャネルMOSトランジスタM14は実質的に同一特性を有し、PチャネルMOSトランジスタMp15、PチャネルMOSトランジスタMp16、PチャネルMOSトランジスタMp17、およびPチャネルMOSトランジスタMp18は実質的に同一特性を有する。また、NチャネルMOSトランジスタM13とNチャネルMOSトランジスタM14は電流ミラー回路を構成し、PチャネルMOSトランジスタMp15とPチャネルMOSトランジスタMp17は電流ミラー回路を構成し、PチャネルMOSトランジスタMp16とPチャネルMOSトランジスタMp18は電流ミラー回路を構成する。
PチャネルMOSトランジスタMp15のドレイン電流をIMp15とし、PチャネルMOSトランジスタMp16のドレイン電流をIMp16とし、PチャネルMOSトランジスタMp17のドレイン電流をIMp17とし、PチャネルMOSトランジスタMp18のドレイン電流をIMp18とし、定電流源Ibias22は定電流I1を出力し、定電圧源Vbias23は定電圧Vbs23を出力する。
NチャネルMOSトランジスタM11のゲートに定電圧源Vbias23およびコンデンサC21が接続される。
コンデンサC21は入力端子IN3に接続される。
NチャネルMOSトランジスタM12のゲートに第2の固定電位Vddが接続される。
PチャネルMOSトランジスタMp15のゲートに、PチャネルMOSトランジスタMp15のドレインが接続され、さらにPチャネルMOSトランジスタMp15のゲートにPチャネルMOSトランジスタMp17のゲートが接続され、この接続点にコンデンサC19およびNチャネルMOSトランジスタM11のドレインが接続される。
PチャネルMOSトランジスタMp16のゲートに、PチャネルMOSトランジスタMp16のドレインが接続され、さらにPチャネルMOSトランジスタMp16のゲートにPチャネルMOSトランジスタMp18のゲートが接続され、この接続点にコンデンサC20およびNチャネルMOSトランジスタM12のドレインが接続される。
NチャネルMOSトランジスタM13のゲートが、NチャネルMOSトランジスタM13のドレインに接続され、さらにこの接続点にPチャネルMOSトランジスタMp17のドレインおよびNチャネルMOSトランジスタM14のゲートが接続される。
NチャネルMOSトランジスタM11のソースとNチャネルMOSトランジスタM12のソースが接続され、この接続点に定電流源Ibias22が接続される。
PチャネルMOSトランジスタMp18のドレインがNチャネルMOSトランジスタM14のドレインに接続され、さらに振幅−電流回路900の出力としてNチャネルMOSトランジスタM1のドレインに接続される。
PチャネルMOSトランジスタMp15のソース、PチャネルMOSトランジスタMp16のソース、PチャネルMOSトランジスタMp17のソース、PチャネルMOSトランジスタMp18のソース、コンデンサC19およびコンデンサC20に第2の固定電位Vddが接続される。
NチャネルMOSトランジスタM13のソース、NチャネルMOSトランジスタM14のソースおよび定電流源Ibias22に第1の固定電位(接地電位)が接続される。
[動作]
本実施の形態に係る周波数混合器の動作について説明する。
本実施の形態に係る周波数混合器の動作について説明する。
この周波数混合器は、第2の実施の形態における、振幅−電流変換回路500の構成を変更したものであるから、この振幅−電流変換回路900の内部動作以外については、第2の実施の形態と同様である。
そこで、本実施の形態に係る周波数混合器における振幅−電流変換回路900の動作について説明する。すべてのトランジスタが飽和領域で動作するものとする。
図12は振幅−電流変換回路900における、NチャネルMOSトランジスタM11のゲート・ソース間電圧Vgs、NチャネルMOSトランジスタM11の閾値電圧Vth、定電圧Vbs(定電圧源Vbias23の出力電圧Vbs23)、ドレイン電流IMp15、ドレイン電流IMp16、ドレイン電流IMp17、ドレイン電流IMp18、および出力電流Ifの関係を示したものである。
同図を参照して、RF入力信号の振幅が小さく、NチャネルMOSトランジスタM11のゲート・ソース間電圧VgsがNチャネルMOSトランジスタM11の閾値電圧Vthを超えない場合は(図12(a))、NチャネルMOSトランジスタM11は常にオフ状態である。このとき、NチャネルMOSトランジスタM11のドレインに流れ込む、PチャネルMOSトランジスタMp15のドレイン電流IMp15は0であるから、PチャネルMOSトランジスタMp15と電流ミラー回路を構成するPチャネルMOSトランジスタMp17のドレイン電流IMp17も0となる。したがって、NチャネルMOSトランジスタM13のドレインに流れ込む電流が0になることから、NチャネルMOSトランジスタM13と電流ミラー回路を構成するNチャネルMOSトランジスタM14のドレイン電流も0となる。
一方、上述のように、NチャネルMOSトランジスタM11は常にオフ状態であり、定電流源Ibias22の出力電流がI1であるから、NチャネルMOSトランジスタM12のドレイン電流はI1となり、NチャネルMOSトランジスタM12のドレインに流れ込む、PチャネルMOSトランジスタMp16のドレイン電流IMp16はI1となる。このとき、PチャネルMOSトランジスタMp16のドレイン電流IMp16は直流成分のみとなる。
ここで、PチャネルMOSトランジスタMp16とPチャネルMOSトランジスタMp18は電流ミラー回路を構成しており、且つPチャネルMOSトランジスタMp16とPチャネルMOSトランジスタMp18は実質的に同一特性を有するため、PチャネルMOSトランジスタMp18のドレイン電流IMp18はI1となる。
また、NチャネルMOSトランジスタM14のドレイン電流が0であることから、PチャネルMOSトランジスタMp18のドレイン電流IMp18は、NチャネルMOSトランジスタM14のドレインには流れ込まず、すべてNチャネルMOSトランジスタM1のドレインに流れ込むことになる。すなわち、振幅−電流変換回路900の出力電流IfがI1となる。
RF入力信号の振幅がある程度大きくなり、NチャネルMOSトランジスタM11のゲート・ソース間電圧VgsがNチャネルMOSトランジスタM11の閾値電圧Vthを超えるようになると(図12(b))、NチャネルMOSトランジスタM11が周期的にオン状態となる。ここで、オン状態となる期間は、RF入力信号の半周期より短い。
そうすると、NチャネルMOSトランジスタM11のドレイン電流が周期的に流れ始める。したがって、NチャネルMOSトランジスタM11のドレインに流れ込む、PチャネルMOSトランジスタMp15のドレイン電流IMp15は直流成分と交流成分をもつようになる。
このとき、PチャネルMOSトランジスタMp15のゲート電圧はドレイン電流IMp15に対応して直流成分と交流成分をもつが、その交流成分については、PチャネルMOSトランジスタMp15の出力抵抗(相互コンダクタンスおよびドレイン・ソース間抵抗)とコンデンサC19がローパスフィルタを構成するため、PチャネルMOSトランジスタMp17のゲート・ソース間電圧はPチャネルMOSトランジスタMp15のゲート・ソース間電圧の直流成分のみとなる。
ここで、PチャネルMOSトランジスタMp15とPチャネルMOSトランジスタMp17は電流ミラー回路を構成しており、且つPチャネルMOSトランジスタMp15とPチャネルMOSトランジスタMp17は実質的に同一特性を有するため、PチャネルMOSトランジスタMp17のドレイン電流IMp17は、PチャネルMOSトランジスタMp15のドレイン電流IMp15の直流成分と同じになる。
また、ドレイン電流IMp17は、NチャネルMOSトランジスタM13のドレインに流れ込んでおり、NチャネルMOSトランジスタM13とNチャネルMOSトランジスタM14は電流ミラー回路を構成し、且つNチャネルMOSトランジスタM13とNチャネルMOSトランジスタM14は実質的に同一特性を有するから、NチャネルMOSトランジスタM14のドレイン電流はNチャネルMOSトランジスタMp17のドレイン電流IMp17と同じになる。
一方、NチャネルMOSトランジスタM11のドレイン電流が周期的に流れるようになると、NチャネルMOSトランジスタM12のドレインに流れ込む、PチャネルMOSトランジスタMp16のドレイン電流IMp16は周期的にI1から減少する。したがって、PチャネルMOSトランジスタMp16のドレイン電流IMp16は直流成分と交流成分をもつ。
このとき、PチャネルMOSトランジスタMp16のゲート電圧はドレイン電流IMp16に対応して直流成分と交流成分をもつが、その交流成分については、PチャネルMOSトランジスタMp16の出力抵抗(相互コンダクタンスおよびドレイン・ソース間抵抗)とコンデンサC20がローパスフィルタを構成するため、PチャネルMOSトランジスタMp18のゲート・ソース間電圧はPチャネルMOSトランジスタMp16のゲート・ソース間電圧の直流成分のみとなる。したがって、PチャネルMOSトランジスタMp18のドレイン電流はI1から減少し、直流成分のみをもつ。
そうすると、PチャネルMOSトランジスタMp18のドレイン電流IMp18のうち、PチャネルMOSトランジスタMp17のドレイン電流IMp17に相当する電流が、NチャネルMOSトランジスタM14のドレインに流れ込み、その残りが、NチャネルMOSトランジスタM1のドレインに流れ込むことになる。すなわち、振幅−電流変換回路900の出力電流IfはIMp18−IMp17となり、直流成分のみをもつ。
RF入力信号の振幅が十分に大きくなり(図12(c))、RF入力信号のほぼ半周期間NチャネルMOSトランジスタM11のゲート・ソース間電圧VgsがNチャネルMOSトランジスタM11の閾値電圧Vthを十分に超えるようになると、NチャネルMOSトランジスタM11がオン状態となる期間が長くなり、NチャネルMOSトランジスタM11がRF入力信号のほぼ半周期ごとにオン状態とオフ状態を繰り返すようになる。このとき、NチャネルMOSトランジスタM11のドレイン電流は、NチャネルMOSトランジスタM11がオフ状態のときは、上述のように0となる。
一方、NチャネルMOSトランジスタM11がオン状態のときは、NチャネルMOSトランジスタM11のゲート・ソース間電圧Vgsが、NチャネルMOSトランジスタM11の閾値電圧Vthを十分に超えており、また、定電流源Ibias22の出力電流がI1であるから、NチャネルMOSトランジスタM11のドレイン電流とNチャネルMOSトランジスタM12のドレイン電流は等しくI1/2となる。したがって、NチャネルMOSトランジスタM11のドレイン電流はRF入力信号のほぼ半周期ごとにI1/2と0を繰り返す。そうすると、NチャネルMOSトランジスタM11のドレインに流れ込む、PチャネルMOSトランジスタMp15のドレイン電流IMp15は直流成分をもたなくなる。
このとき、PチャネルMOSトランジスタMp15のゲート電圧はドレイン電流IMp15に対応して交流成分のみをもつが、その交流成分については、PチャネルMOSトランジスタMp15の出力抵抗(相互コンダクタンスおよびドレイン・ソース間抵抗)とコンデンサC19がローパスフィルタを構成するため、PチャネルMOSトランジスタMp17のゲート・ソース間電圧は0となる。そうすると、PチャネルMOSトランジスタMp17のドレイン電流IMp17も0となる。ここで、NチャネルMOSトランジスタM13のドレインに流れ込む電流が0になることから、NチャネルMOSトランジスタM13と電流ミラー回路を構成するNチャネルMOSトランジスタM14のドレイン電流も0となる。
一方、PチャネルMOSトランジスタMp16のドレイン電流IMp16は、上述のようにNチャネルMOSトランジスタM11のドレイン電流が、RF入力信号のほぼ半周期ごとにI1/2と0を繰り返すことから、RF入力信号のほぼ半周期ごとにI1とI1/2を繰り返す。このとき、PチャネルMOSトランジスタMp16のドレイン電流IMp16は直流成分と交流成分をもつ。
ここで、PチャネルMOSトランジスタMp16のゲート電圧はPチャネルMOSトランジスタMp16のドレイン電流IMp16に対応して直流成分と交流成分をもつが、PチャネルMOSトランジスタMp16の出力抵抗(相互コンダクタンスおよびドレイン・ソース間抵抗)とコンデンサC20がローパスフィルタを構成するため、PチャネルMOSトランジスタMp18のゲート・ソース間電圧は直流成分のみとなる。
また、PチャネルMOSトランジスタMp16とPチャネルMOSトランジスタMp18は電流ミラー回路を構成しており、且つPチャネルMOSトランジスタMp16とPチャネルMOSトランジスタMp18は実質的に同一特性を有するから、PチャネルMOSトランジスタMp18のドレイン電流はI1/2となる。
そうすると、上述のように、NチャネルMOSトランジスタM14のドレイン電流が0であることから、PチャネルMOSトランジスタMp18のドレイン電流IMp18は、NチャネルMOSトランジスタM14のドレインには流れ込まず、すべてNチャネルMOSトランジスタM1のドレインに流れ込むことになる。すなわち、振幅−電流変換回路900の出力電流IfがI1/2となる。
なお、この振幅−電流変換回路900は以下の条件で動作するものとする。
[条件1]Vbs23<Vdd
これは、NチャネルMOSトランジスタM11のゲート電圧が大きすぎると、そのオフ状態を得ることができず、振幅−電流変換回路900が上述したような動作をすることができないからである。
[条件2]コンデンサC19およびC20は十分に大きい。すなわち、RF入力信号の周波数において十分インピーダンスが小さい。
[条件1]Vbs23<Vdd
これは、NチャネルMOSトランジスタM11のゲート電圧が大きすぎると、そのオフ状態を得ることができず、振幅−電流変換回路900が上述したような動作をすることができないからである。
[条件2]コンデンサC19およびC20は十分に大きい。すなわち、RF入力信号の周波数において十分インピーダンスが小さい。
これは、PチャネルMOSトランジスタMp15の出力抵抗(相互コンダクタンスおよびドレイン・ソース間抵抗)とコンデンサC19でローパスフィルタを構成し、PチャネルMOSトランジスタMp15のゲート電圧の交流成分をカットして、PチャネルMOSトランジスタMp17のゲート・ソース間電圧の交流成分を0とするためである。
また、PチャネルMOSトランジスタMp16の出力抵抗(相互コンダクタンスおよびドレイン・ソース間抵抗)とコンデンサC20でローパスフィルタを構成し、PチャネルMOSトランジスタMp16のゲート電圧の交流成分をカットして、PチャネルMOSトランジスタMp18のゲート・ソース間電圧の交流成分を0とするためである。
ここで、第2の実施の形態に係る振幅−電流変換回路500においては、出力電流IfがI1/2から0の範囲をとるのに対し、本実施の形態に係る振幅−電流変換回路900においては、出力電流IfがI1からI1/2の範囲をとる点で、両者は相違する。
しかしながら、本実施の形態に係る振幅−電流変換回路900においても、第2の実施の形態に係る振幅−電流変換回路500と同様に、図7に示すような、RF入力信号の振幅に対して、振幅−電流変換回路900の出力電流Ifが単調減少する特性が得られる。
以上より、本実施の形態に係る振幅−電流変換回路900は、RF入力信号の振幅に対して出力電流Ifを単調減少させる制御、すなわち、RF入力信号の振幅が大きい場合は出力電流Ifを小さく、RF入力信号の振幅が小さい場合は出力電流Ifを大きくする制御を行なうことができる。
したがって、本実施の形態に係る周波数混合器によれば、第2の実施の形態と同様に、局発信号差動対100の線形性の劣化を防ぐことができ、かつ、非特許文献1および非特許文献2記載の周波数混合器が達成している効果を維持することができる、すなわち、より振幅の小さい局発信号が入力された場合でも、所望の周波数変換動作を行なうことができ、局発信号差動対の線形性の向上を図ることができる。
[変形例]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、たとえば以下の変形例も含まれる。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、たとえば以下の変形例も含まれる。
本発明の実施の形態では、第1の固定電位を接地電位、第2の固定電位をVddとして説明したが、これに限定するものではない。第1の固定電位をVdd、第2の固定電位を接地電位としてもよい。
本発明の実施の形態では、PチャネルMOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタを特定して説明したが、これに限定するものではない。PチャネルMOSトランジスタをNチャネルMOSトランジスタとし、NチャネルMOSトランジスタをPチャネルMOSトランジスタとしてもよい。
本発明の第2の実施の形態では、定電流源Ibias18の出力電流I2をI1/2として説明したが、これに限定するものではない。定電流源Ibias18の出力電流I2がI1より小さい場合には、RF入力信号に対して振幅−電流変換回路500の出力電流Ifを単調減少させることは可能であり、本発明の目的を達成することができる。
本発明の第2の実施の形態では、PチャネルMOSトランジスタMp13およびPチャネルMOSトランジスタMp14は実質的に同一特性を有するとして説明したが、これに限定するものではない。PチャネルMOSトランジスタMp13とPチャネルMOSトランジスタMp14の特性を異なるものとし、RF入力信号の振幅に対する、振幅−電流変換回路500の出力電流Ifの単調減少の特性の傾きを変更することができる。
本発明の第6の実施の形態では、振幅−電流変換回路900における、NチャネルMOSトランジスタM13およびNチャネルMOSトランジスタM14、PチャネルMOSトランジスタMp15およびPチャネルMOSトランジスタMp17、ならびにPチャネルMOSトランジスタMp16およびPチャネルMOSトランジスタMp18は実質的に同一特性を有するとして説明したが、これに限定されるものではない。これらのMOSトランジスタおよび各素子の値を変更することにより、振幅−電流変換回路900の出力電流Ifの範囲の最小値をI1/2から減少させることも可能である。
たとえば、電流ミラー回路を構成するNチャネルMOSトランジスタM13およびNチャネルMOSトランジスタM14、PチャネルMOSトランジスタMp15およびPチャネルMOSトランジスタMp17、ならびにPチャネルMOSトランジスタMp16およびPチャネルMOSトランジスタMp18の特性を異なるものとすることにより、PチャネルMOSトランジスタMp15とPチャネルMOSトランジスタMp17とで構成される電流ミラー回路およびNチャネルMOSトランジスタM13とNチャネルMOSトランジスタM14とで構成される電流ミラー回路を通じた電流ミラー比を大きくすることができる。
すなわち、PチャネルMOSトランジスタMp15のドレイン電流IMp15に対するNチャネルMOSトランジスタM14のドレイン電流の比を大きくすることにより、NチャネルMOSトランジスタM14のドレイン電流を大きくすることができ、出力電流Ifを小さくすることができるからである。
本発明の第6の実施の形態では、RF入力信号の振幅が十分大きくなった場合には、NチャネルMOSトランジスタM11のドレイン電流とNチャネルMOSトランジスタM12のドレイン電流は等しくI1/2となるとして説明したが、RF入力信号の振幅が第2の固定電位Vddを超えることが可能である場合には、NチャネルMOSトランジスタM11のゲート・電圧Vgsが、第2の固定電位Vddを超えることになり、NチャネルMOSトランジスタM11がオン状態のときの、NチャネルMOSトランジスタM11のドレイン電流が、NチャネルMOSトランジスタM12のドレイン電流を上回るようになるため、NチャネルMOSトランジスタM12のドレイン電流の直流成分、すなわち、PチャネルMOSトランジスタMp18のドレイン電流IMp18がI1/2より小さくなり、出力電流IfをI1/2より小さくすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
M1,M2,M3,M11,M12,M21,M22 NチャネルMOSトランジスタ、Mp13,Mp14,Mp15,Mp16,Mp17,Mp18 PチャネルMOSトランジスタ、Z4,Z5,Z25 負荷、C6,C15,C23,C24 コンデンサ、Ibias6,Ibias17,Ibias18,Ibias26 定電流源、Vbias7,Vbias19,Vbias23,Vbias27 定電圧源、100 局発信号差動対、200 差動対、300 差動増幅器、400,500,600,700,800,900 振幅−電流変換回路。
Claims (7)
- 第1のMOSトランジスタと、実質的に同一の特性を有する第2のMOSトランジスタおよび第3のMOSトランジスタからなる局発信号差動対と、第1の負荷と、第2の負荷と、制御回路とを含み、
前記第1のMOSトランジスタは、ゲートにRF信号が入力され、
前記第2のMOSトランジスタのソースと前記第3のMOSトランジスタのソースとが接続され、当該接続点に前記第1のMOSトランジスタのドレインが接続され、
前記第2のMOSトランジスタのゲートに局発信号が入力され、ドレインに前記第1の負荷が接続され、
前記第3のMOSトランジスタのゲートに反転局発信号が入力され、ドレインに前記第2の負荷が接続され、
前記第2のMOSトランジスタのドレインからIF信号が出力され、
前記第3のMOSトランジスタのドレインから反転IF信号が出力され、
前記第1の負荷と前記第2の負荷とが固定電位に接続され、
前記制御回路は前記RF信号を入力し、前記第1のMOSトランジスタのドレインに電流を出力し、前記RF信号の振幅に対して前記電流を単調減少させる、周波数混合器。 - 前記制御回路は、実質的に同一の特性を有する第4のMOSトランジスタおよび第5のMOSトランジスタと、第6のMOSトランジスタと、第7のMOSトランジスタと、第1の定電流源と、第2の定電流源と、第1のコンデンサとを含み、
前記第4のMOSトランジスタは、ゲートに前記RF入力信号が入力され、ドレインに固定電位が接続され、
前記第5のMOSトランジスタは、ゲートに固定電位が接続され、ドレインに前記第2の定電流源と前記第6のMOSトランジスタのドレインおよびゲートと前記第1のコンデンサと前記第7のMOSトランジスタのゲートと前記第1のコンデンサとが接続され、
前記第4のMOSトランジスタのソースと前記第5のMOSトランジスタのソースとが接続され、当該接続点に前記第1の定電流源が接続され、
前記第2の定電流源と前記第6のMOSトランジスタのソースと前記第1のコンデンサと前記第7のMOSトランジスタのソースとが固定電位に接続され、
前記第7のMOSトランジスタのドレインが前記第1のMOSトランジスタのドレインに接続され、
前記第2の定電流源は前記第1の定電流源より小さい電流を出力し、
前記RF信号の振幅に対して前記第7のMOSトランジスタのドレイン電流を単調減少させる、請求項1記載の周波数混合器。 - 前記制御回路は、実質的に同一の特性を有する第8のMOSトランジスタおよび第9のMOSトランジスタと、第10のMOSトランジスタと、第11のMOSトランジスタと、第12のMOSトランジスタと、第13のMOSトランジスタと、第14のMOSトランジスタと、第15のMOSトランジスタと、第3の定電流源と、第2のコンデンサと、第3のコンデンサとを含み、
前記第8のMOSトランジスタは、ゲートにRF信号が入力され、ドレインに前記第12のMOSトランジスタのドレインおよびゲートと前記第14のMOSトランジスタのゲートと前記第2のコンデンサとが接続され、
前記第9のMOSトランジスタは、ゲートに固定電位が接続され、ドレインに前記第13のMOSトランジスタのドレインおよびゲートと前記第3のコンデンサと前記第15のMOSトランジスタのゲートとが接続され、
前記第8のMOSトランジスタのソースと前記第9のMOSトランジスタのソースとが接続され、当該接続点に前記第3の定電流源が接続され、
前記第12のMOSトランジスタのソースと前記第13のMOSトランジスタのソースと前記第14のMOSトランジスタのソースと前記第15のMOSトランジスタのソースと前記第2のコンデンサと前記第3のコンデンサとが固定電位に接続され、
前記第14のMOSトランジスタは、ドレインが前記第10のMOSトランジスタのドレインおよびゲートに接続され、
前記第11のMOSトランジスタは、ゲートが前記第10のMOSトランジスタのドレインおよびゲートに接続され、
前記第15のMOSトランジスタのドレインが前記第11のMOSトランジスタのドレインおよび前記第1のMOSトランジスタのドレインに接続され、
前記RF信号の振幅に対して前記第15のMOSトランジスタのドレインから前記第1のMOSトランジスタのドレインへ流れる電流を単調減少させる、請求項1記載の周波数混合器。 - 第1のMOSトランジスタと、実質的に同一の特性を有する第2のMOSトランジスタおよび第3のMOSトランジスタからなる局発信号差動対と、第1の負荷と、第2の負荷と、制御回路とを含み、
前記第1のMOSトランジスタは、ゲートにRF信号が入力され、
前記第2のMOSトランジスタのソースと前記第3のMOSトランジスタのソースとが接続され、当該接続点に前記第1のMOSトランジスタのドレインが接続され、
前記第2のMOSトランジスタのゲートに局発信号が入力され、ドレインに前記第1の負荷が接続され、
前記第3のMOSトランジスタのゲートに反転局発信号が入力され、ドレインに前記第2の負荷が接続され、
前記第2のMOSトランジスタのドレインからIF信号が出力され、
前記第3のMOSトランジスタのドレインから反転IF信号が出力され、
前記第1の負荷と前記第2の負荷とが固定電位に接続され、
前記制御回路は前記RF信号および反転RF信号を入力し、前記第1のMOSトランジスタのドレインに電流を出力し、前記RF信号および前記反転RF信号の振幅に対して前記電流を単調減少させる、周波数混合器。 - 前記制御回路は、実質的に同一の特性を有する第4のMOSトランジスタおよび第5のMOSトランジスタと、第6のMOSトランジスタと、第7のMOSトランジスタと、実質的に同一の特性を有する第8のMOSトランジスタおよび第9のMOSトランジスタと、第1の定電流源と、第2の定電流源と、第3の定電流源と、第1のコンデンサと、第3の負荷とを含み、
前記第4のMOSトランジスタは、ゲートに前記第9のMOSトランジスタのドレインおよび前記第3の負荷が接続され、ドレインに固定電位が接続され、
前記第5のMOSトランジスタは、ゲートに固定電位が接続され、ドレインに前記第2の定電流源と前記第6のMOSトランジスタのドレインおよびゲートと前記第1のコンデンサと前記第7のMOSトランジスタのゲートとが接続され、
前記第4のMOSトランジスタのソースと前記第5のMOSトランジスタのソースとが接続され、当該接続点に前記第1の定電流源が接続され、
前記第2の定電流源と前記第6のMOSトランジスタのソースと前記第1のコンデンサと前記第7のMOSトランジスタのソースとが固定電位に接続され、
前記第7のMOSトランジスタのドレインが前記第1のMOSトランジスタのドレインに接続され、
前記第8のMOSトランジスタのゲートに前記RF信号が入力され、前記第9のMOSトランジスタのゲートに前記反転RF信号が入力され、
前記第8のMOSトランジスタのソースと前記第9のMOSトランジスタのソースとが接続され、当該接続点に前記第3の定電流源が接続され、
前記第8のMOSトランジスタのドレインと前記第1の負荷とに固定電位が接続され、
前記第2の定電流源は前記第1の定電流源より小さい電流を出力し、
前記RF信号の振幅に対して前記第7のMOSトランジスタのドレイン電流を単調減少させる請求項4記載の周波数混合器。 - 第1のMOSトランジスタと、実質的に同一の特性を有する第2のMOSトランジスタおよび第3のMOSトランジスタからなる局発信号差動対と、第1の負荷と、第2の負荷と、制御回路とを含み、
前記第1のMOSトランジスタは、ゲートにRF信号が入力され、
前記第2のMOSトランジスタのソースと前記第3のMOSトランジスタのソースとが接続され、当該接続点に前記第1のMOSトランジスタのドレインが接続され、
前記第2のMOSトランジスタのゲートに局発信号が入力され、ドレインに前記第1の負荷が接続され、
前記第3のMOSトランジスタのゲートに反転局発信号が入力され、ドレインに前記第2の負荷が接続され、
前記第2のMOSトランジスタのドレインからIF信号が出力され、
前記第3のMOSトランジスタのドレインから反転IF信号が出力され、
前記第1の負荷と前記第2の負荷とが固定電位に接続され、
前記制御回路は前記IF信号および前記反転IF信号を入力し、前記第1のMOSトランジスタのドレインに電流を出力し、前記IF信号および前記反転IF信号の振幅に対して前記電流を単調減少させる、周波数混合器。 - 前記制御回路は、実質的に同一の特性を有する第4のMOSトランジスタおよび第5のMOSトランジスタと、第6のMOSトランジスタと、第7のMOSトランジスタと、実質的に同一の特性を有する第8のMOSトランジスタおよび第9のMOSトランジスタと、第1の定電流源と、第2の定電流源と、第3の定電流源と、第1のコンデンサと、第3の負荷とを含み、
前記第4のMOSトランジスタは、ゲートに前記第9のMOSトランジスタのドレインおよび前記第3の負荷が接続され、ドレインに固定電位が接続され、
前記第5のMOSトランジスタは、ゲートに固定電位が接続され、ドレインに前記第2の定電流源と前記第6のMOSトランジスタのドレインおよびゲートと前記第1のコンデンサと前記第7のMOSトランジスタのゲートと前記第1のコンデンサとが接続され、
前記第4のMOSトランジスタのソースと前記第5のMOSトランジスタのソースとが接続され、当該接続点に前記第1の定電流源が接続され、
前記第2の定電流源と前記第6のMOSトランジスタのソースと前記第1のコンデンサと前記第7のMOSトランジスタのソースとが固定電位に接続され、
前記第7のMOSトランジスタのドレインが前記第1のMOSトランジスタのドレインに接続され、
前記第8のMOSトランジスタのゲートに前記IF信号が入力され、前記第9のMOSトランジスタのゲートに前記反転IF信号が入力され、
前記第8のMOSトランジスタのソースと前記第9のMOSトランジスタのソースとが接続され、当該接続点に前記第3の定電流源が接続され、
前記第8のMOSトランジスタのドレインと前記第1の負荷とに固定電位が接続され、
前記第2の定電流源は前記第1の定電流源より小さい電流を出力し、
前記IF信号および前記反転IF信号の振幅に対して前記第7のMOSトランジスタのドレイン電流を単調減少させる請求項6記載の周波数混合器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004078650A JP2005269232A (ja) | 2004-03-18 | 2004-03-18 | 周波数混合器 |
US11/083,242 US7382175B2 (en) | 2004-03-18 | 2005-03-18 | Frequency mixer preventing degradation in linearity on amplitude of input signal |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004078650A JP2005269232A (ja) | 2004-03-18 | 2004-03-18 | 周波数混合器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005269232A true JP2005269232A (ja) | 2005-09-29 |
Family
ID=34987001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004078650A Withdrawn JP2005269232A (ja) | 2004-03-18 | 2004-03-18 | 周波数混合器 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7382175B2 (ja) |
JP (1) | JP2005269232A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008178027A (ja) * | 2007-01-22 | 2008-07-31 | Mitsubishi Electric Corp | ミクサ回路 |
JP2009519657A (ja) * | 2005-12-14 | 2009-05-14 | ディプコム | 拡張ミキサー装置 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101212202B (zh) * | 2006-12-27 | 2010-07-14 | 立积电子股份有限公司 | 具有滤波模块来滤除低频成分以降低噪声指数的混频器 |
US7629817B2 (en) * | 2007-02-09 | 2009-12-08 | Fujitsu Limited | System and apparatus for aperture time improvement |
US7999599B2 (en) * | 2008-11-26 | 2011-08-16 | Analog Devices, Inc. | Adaptive bias circuit |
CN101938254A (zh) * | 2010-08-24 | 2011-01-05 | 上海集成电路研发中心有限公司 | 混频器 |
US10033361B2 (en) * | 2015-12-28 | 2018-07-24 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Level-shift circuit, driver IC, and electronic device |
CN114826162B (zh) * | 2022-05-18 | 2023-11-10 | 成都通量科技有限公司 | 一种5g毫米波双频带双模混频器及无线通信终端 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ATE311192T1 (de) * | 2000-05-31 | 2005-12-15 | Encelle Inc | Verfahren zur behandlung von chronischen geschwüren |
US7054609B2 (en) * | 2002-04-04 | 2006-05-30 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Linearity improvement of Gilbert mixers |
-
2004
- 2004-03-18 JP JP2004078650A patent/JP2005269232A/ja not_active Withdrawn
-
2005
- 2005-03-18 US US11/083,242 patent/US7382175B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009519657A (ja) * | 2005-12-14 | 2009-05-14 | ディプコム | 拡張ミキサー装置 |
JP2008178027A (ja) * | 2007-01-22 | 2008-07-31 | Mitsubishi Electric Corp | ミクサ回路 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20050208922A1 (en) | 2005-09-22 |
US7382175B2 (en) | 2008-06-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100374929B1 (ko) | 주파수 변환 회로 | |
JP4512566B2 (ja) | 混合器構造、その使用、および周波数変換方法 | |
US6989705B2 (en) | High linearity passive mixer and associated LO buffer | |
EP1636901B1 (en) | Mixer circuit, receiver comprising a mixer circuit, wireless communication comprising a receiver, method for generating an output signal by mixing an input signal with an oscillator signal | |
US7449934B2 (en) | CMOS mixer for use in direct conversion receiver | |
TWI433473B (zh) | Senders and transceivers | |
KR100487813B1 (ko) | 상보 소자를 이용한 싱글엔드형 차동 회로 | |
KR101470509B1 (ko) | 전압이득과 선형성이 개선된 주파수 혼합기 | |
JP2008294682A (ja) | 可変インピーダンス回路、それを用いた可変インピーダンスシステム、フィルタ回路、増幅器、通信システム | |
KR101127461B1 (ko) | 고도의 선형 가변이득 증폭기 | |
JP2005269232A (ja) | 周波数混合器 | |
JP4580882B2 (ja) | 半導体集積回路 | |
US8816750B2 (en) | High frequency mixer with tunable dynamic range | |
JPWO2007004432A1 (ja) | 電流変換方法、トランスコンダクタンスアンプおよびこれを用いたフィルタ回路 | |
US7498861B2 (en) | Mixer | |
JP2008206004A (ja) | ミキサ回路 | |
Xiang et al. | Tunable linear MOS resistor for RF applications | |
JP5139963B2 (ja) | 差動増幅器 | |
KR100636830B1 (ko) | 주파수 상향 변환기 | |
JP2006074380A (ja) | 周波数混合器 | |
JP3962011B2 (ja) | 増幅回路 | |
JP5880284B2 (ja) | 差動増幅器 | |
CN113595512A (zh) | 高线性度低噪声放大器 | |
WO2004030207A2 (ja) | 可変利得増幅器 | |
JPWO2013187037A1 (ja) | ミキサ、ミキサ装置、およびこれらを備えた無線受信機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070605 |