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JP2005262996A - 車両の制動制御装置 - Google Patents

車両の制動制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 低温時においてブレーキ液粘度が上昇した場合であっても、ポンプの吐出性能を損なうことなく制動力を確保可能な車両の制動制御装置を提供する。
【解決手段】 運転者の操作または車両挙動に基づいて、ホイルシリンダ内のブレーキ液圧を少なくともポンプ駆動手段に対する指令により制御するブレーキ液圧制御手段を備えた車両の制動制御装置において、ブレーキ液の温度を測定する温度測定手段と、温度測定手段により測定されたブレーキ液の温度と予め設定された所定値とを比較する比較手段とを設け、ブレーキ液圧制御手段は、比較手段により前記ブレーキ液の温度が所定値以下と判断されたときは、ポンプ駆動手段に対し、所定時間駆動する指令を出力することとした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ポンプ駆動によって液圧を発生させ、車輪に制動力をもたらす車両の制動制御装置に関する。
従来、車両の制動制御装置として、例えば特許文献1に記載の技術が開示されている。この公報に記載されている車両の制動制御装置は、マスタシリンダカット弁の差圧機能やポンプの吐出機能等、圧力差を発生させて車輪の制動力を増大させる制動制御手段の動作状態を検出することで、車両の精密な制御を行っている。
特開平10−181581号公報
しかしながら、上述の車両の制動制御装置にあっては、低温時にはブレーキ液の粘度が上がり、ポンプにおける油のせん断抵抗が大きくなるため、ポンプの吐出機能が低下するため所望の制動力を得られないという問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、低温時においてブレーキ液粘度が上昇した場合であっても、ポンプの吐出性能を損なうことなく制動力を確保可能な車両の制動制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、運転者の操作または車両挙動に基づいて、ホイルシリンダ内のブレーキ液圧を少なくともポンプ駆動手段に対する指令により制御するブレーキ液圧制御手段を備えた車両の制動制御装置において、ブレーキ液の温度を測定する温度測定手段と、温度測定手段により測定されたブレーキ液の温度と予め設定された所定値とを比較する比較手段とを設け、ブレーキ液圧制御手段は、比較手段により前記ブレーキ液の温度が所定値以下と判断されたときは、ポンプ駆動手段に対し、所定時間駆動する指令を出力することとした。
よって、低温時においてブレーキ液粘度が上昇した場合であっても、ポンプの吐出性能を損なうことなく制動力を確保することができる。
以下、本発明の車両の制動制御装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
図1は実施例1における車両の制動制御装置の全体構成を表すシステム図である。ブレーキペダル1を踏み込むと、ブースタ2により踏力が増幅され、マスタシリンダ3に液圧が発生する。このとき発生したマスタシリンダ圧は、油路34,35から前輪側ブレーキアクチュエータ51を介して前輪側ホイルシリンダ8に供給される。前輪側ブレーキアクチュエータ51はドライバ一体型であり、メインECU54からの指令信号に基づいて前輪側ホイルシリンダ8の液圧を制御する。
前記油路34,35には、ブレーキ液圧を検出する液圧センサWPが設けられている。後輪側ブレーキアクチュエータ52はドライバ一体型であり、メインECU54からの指令信号に基づいて後輪側ホイルシリンダ9の液圧を制御する。
メインECU54には、各比例制御弁におけるブレーキ液の温度を検出する温度検出部54aと、検出されたブレーキ液の温度と予め設定された所定値とを比較する温度比較部54bと、イグニッションのON/OFFを検出するイグニッション検出部54cと、モータの電圧モニタ値からモータのロックを検出するモータロック検出部54dと、カウンタ54eが設けられている。ここで、カウンタ54eは、温度比較部54bにより検出された温度が所定値より低い場合において、メインECU54により後述するブレーキ液温上昇制御処理が開始されてからの時間を計測する。
尚、本実施例では後輪側ブレーキアクチュエータ52にマスタシリンダ圧を供給する油路構成を備えていない。すなわち、後輪は前輪に比べて制動力が小さく(一般的に前輪と後輪の制動力比は7:3程度)、例えブレーキバイワイヤ制御がフェールに陥ったとしても前輪のみで十分な制動力を確保できるためである。
〔前輪側ブレーキアクチュエータ〕
前輪側ブレーキアクチュエータ51には、ABS制御可能な増減圧バルブ及び減圧された油圧をリザーバに還流するモータポンプ等が内蔵されている。通常制動時はマスタシリンダ圧をそのまま前輪側ホイルシリンダ8に供給し、制動力を発生する。また、運転者の急制動操作により車輪がロック傾向になると、ロックを解除するために、増圧バルブを駆動し、マスタシリンダ3側から前輪側ホイルシリンダ8への液圧の供給を遮断する。そして、減圧バルブを適宜駆動することで、前輪側ホイルシリンダ8内の液圧を減圧し、車輪のロックを回避しつつ制動力を得る構成となっている。
[後輪側ブレーキアクチュエータ]
後輪側ブレーキアクチュエータ52には、後述するブレーキバイワイヤ制御実行可能な油圧回路が構成されている。液圧センサWPにより検出された前輪側の液圧値はメインECU54に出力され、検出された液圧値に基づいて後輪の必要制動力を演算し、ブレーキ操作(ブレーキ操作力または操作量)に基づき制動力が演算される。
[前輪におけるブレーキ制御]
図2は、実施例1における前輪側油圧回路図である。前輪側はブースタ2を用いたブレーキシステムである。ブレーキペダル1を踏み込むと、マスタシリンダ3に液圧が発生する。マスタシリンダ3は、所謂タンデム型であり、油路34を介して供給する系統と、油路35を介して供給する系統にそれぞれ独立に同じ液圧を供給することができるものである。また、マスタシリンダ3にはブレーキ液を貯留するリザーバタンク25が設けられている。
前輪の各輪に制動力を発生させるホイルシリンダ8,8は油路34,35を介してマスタシリンダ3に接続されており、イン側ゲートバルブ6,7と、アウト側ゲートバルブ15,16と、インバルブ19,20と、アウトバルブ23,24と、リザーバ13,14と、及びアイソレーションバルブ50とが設けられている。さらに、油路34,35上にはマスタシリンダ圧を検出するセンサ4,5が設けられている。
インバルブ19,20及びアウトバルブ23,24は各ホイルシリンダ8,8の液圧を増圧・保持・減圧可能な液圧制御比例弁であり、インバルブ19,20にはホイルシリンダ8,8側からマスタシリンダ側への流れを許容するワンウェイバルブ21,22が設けられている。
イン側ゲートバルブ6,7はマスタシリンダ3とは別途設けられ、モータ12により駆動する制御用油圧源の接続を切り換える油圧供給源切換えバルブである。アウト側ゲートバルブ15,16は比例弁であり、このアウト側ゲートバルブ15,16にはマスタシリンダ3からホイルシリンダ8,8側への流れを許容するワンウェイバルブ17,18が各々設けられている。
アイソレーションバルブ50は、非通電(OFF)時は閉弁状態(所謂ノーマルクローズタイプ)で、右前輪側と左前輪側の油路を遮断している。このアイソレーションバルブ50を閉じることにより、ポンプ10,11に発生した液圧を左右輪それぞれ独立に供給することが可能である。すなわち、一方のホイルシリンダと連通する油路に失陥が発生し、システムが遮断する時も、アイソレーションバルブ50によって左右ホイルシリンダ8,8とマスタシリンダ3とを独立した油圧回路として確保しており、少なくとも1輪は制動力を発生することを可能としている。
運転者がブレーキペダル1を操作してマスタシリンダ3に油圧が発生すると、このマスタシリンダ圧をホイルシリンダ8,8に供給する通常ブレーキ状態と、運転者がブレーキ操作を行っていないとき、もしくは運転者のブレーキ操作以上に液圧が必要な時に、ポンプ10,11の液圧をホイルシリンダ8,8に向けて供給すると共に、各液圧制御バルブによりホイルシリンダ圧を最適制御する制御ブレーキ状態とに切換え可能に構成されている。
ここで、各ホイルシリンダ8,8の圧力を制御したい場合について説明する。
ポンプ10,11による増圧時は、イン側ゲートバルブ6,7を開き、ポンプ10,11にブレーキ液を供給する。そして、アウト側ゲートバルブ15,16を閉じ、ブレーキ液のマスタシリンダへの流出を抑制することで行われる。この状態での減圧時は、イン側ゲートバルブ6,7を閉じ、アウトバルブ23,24あるいはアウト側ゲートバルブ15,16を開放することによりホイルシリンダ内のブレーキ液がマスタシリンダ側に流出することで行われる。
マスタシリンダ3による増圧では、アウト側ゲートバルブ15,16を開放し、イン側ゲートバルブ6,7を遮断し、インバルブ19,20を開放し、マスタシリンダ3のブレーキ液をホイルシリンダ側に流出することで行われる。減圧時は、インバルブ19,20を遮断し、アウトバルブ23,24を開放し、ホイルシリンダ内のブレーキ液をリザーバ13,14側に流出することで行われる。
尚、アウト側ゲートバルブ15,16にはマスタシリンダ3からホイルシリンダ8,8側への流れを許容するワンウェイバルブ17,18が各々設けられ、インバルブ19,20にはホイルシリンダ8,8側からマスタシリンダ3側への流れを許容するワンウェイバルブ21,22が設けられている。
ポンプ10,11は、コントロールユニット(図示せず)からの指令値に基づいてモータ12により駆動される。
ワンウェイバルブ28,29は、ポンプ10,11を駆動して必要量の油圧を供給したときに、ポンプ10,11側に液圧が戻らないようにしている。そして、吐出側通路には脈圧低減用オリフィス26,27が設けられている。
ポンプ10,11の吸入側には吸入チェック弁30,31が設けられ、増圧時にイン側ゲートバルブ6,7から流れるブレーキ液がリザーバ13,14へ逆流するのを防止している。また、油路43,44には吸入チェック弁32,33が設けられ、ブレーキ液がリザーバ13,14へ逆流するのを防止している。
油路41、42にはダイヤフラム38,39が設けられ、ブレーキ液がイン側ゲートバルブ6,7からポンプ10,11にスムーズに吸入されるようブレーキ液の流れを補助している。
[後輪におけるブレーキバイワイヤ制御]
図3は、実施例1における後輪側油圧回路図である。後輪側はブレーキバイワイヤ制御を用いたブレーキシステムである。後輪の各輪に制動力を発生させるホイルシリンダ9,9は、マスタシリンダ3とは直接接続されておらず、油路62を介してリザーバタンク25と接続されている。各ホイルシリンダ9,9の液圧を増圧・保持・減圧可能な液圧制御バルブであるインバルブ72,73、アウトバルブ76,77、及びイン側ゲートバルブ70,71を有している。
更に、マスタシリンダ3とは別途設けられ、モータ80により駆動する制御用油圧源の接続を切り換える油圧供給源切換えバルブであるアウト側ゲートバルブ60が備えられている。
ここで、各ホイルシリンダ9,9の圧力を制御したい場合について説明する。増圧時は、イン側ゲートバルブ70,71を開き、ポンプ78,79にブレーキ液を供給し、モータ80を駆動することで行われる。この状態での減圧時は、イン側ゲートバルブ70,71を閉じ、アウト側ゲートバルブ60またはアウトバルブ76,77を開放することによりホイルシリンダ内のブレーキ液をマスタシリンダ側に流出させることで行われる。
ポンプ78,79はモータ80により駆動され、ブレーキ操作に対しホイルシリンダ圧センサ74,75により検出される圧力が適正な値となるよう、コントロールユニットからの指令値に基づいて駆動される。
ここで、ポンプ吸入側には吸入チェック弁85,86が設けられ、吐出側にはワンウェイバルブ83,84が設けられている。ワンウェイバルブ83,84は、ポンプ78,79を駆動して必要量の油圧を供給したときに、ポンプ78,79側に液圧が戻らないようにしている。更に吐出側には脈圧低減用オリフィス81,82が設けられている。
ポンプ78,79の吸入側には吸入チェック弁85,86が設けられ、増圧時にイン側ゲートバルブ70,71から流れるブレーキ液が逆流するのを防止している。また、油路63,64にはダイヤフラム92,93が設けられ、ブレーキ液がイン側ゲートバルブ70,71からポンプ78,79にスムーズに吸入されるようブレーキ液の流れを補助している。
インバルブ72,73は常開の比例制御弁であるため、ホイルシリンダ9,9の増圧に必要なブレーキ液量を比例制御しながら供給することが可能である。よって、ブレーキ圧が急激に増加することがなく、滑らかなブレーキ制御を行うことができる。また、このインバルブ72,73にはホイルシリンダ9,9側からマスタシリンダ3側への流れを許容するワンウェイバルブ90,91が設けられている。
尚、アウト側ゲートバルブ60においても常開の比例制御弁としている。常開弁とすることで、制動時にシステム遮断となった場合でも常開のインバルブ72,73を経由してアウト側ゲートバルブ60からリザーバタンク25に流出させることが可能となり、ブレーキ液がホイルシリンダ内に封じ込められて不要な制動力が発生するのを防止できる。
また、比例制御弁とすることで、減圧に必要なブレーキ液量を制御しながら流出させることができるため、ブレーキ液が急激に減少するのを防止することが可能となり、違和感のないブレーキ操作を達成できる。
[ブレーキ液温上昇制御]
イグニッション検出部54cによりイグニッションのONが検出されると、メインECU54において温度検出部54aによりブレーキ液の温度が検出される。温度比較部54bにより検出された温度が所定値より低い場合、ブレーキ液の粘度によりポンプの吐出機能が阻害されているとして、メインECU54はブレーキ液温上昇制御処理を行う。このブレーキ液温上昇制御処理が開始されてからの時間をカウンタ54eにより計測する。
このとき、モータロック検出部54dはモータの電圧モニタ値からモータがロック状態にあるかどうかを監視しているが、ブレーキ液温が低温である場合、モータロック検出部54dによりモータのロック状態を検出する前に、メインECU54はブレーキ液温上昇制御処理を開始する。カウンタ54eの計測値が所定時間を超過し、ブレーキ液温上昇制御処理が十分実行されてブレーキ液温が所定値を超えたと判断された場合、モータロック検出部54dによりモータがロック状態にあるかどうかを判断し、ロック状態であればロック状態検出信号を出力する。
[ブレーキ液温上昇制御処理]
図4は、実施例1のブレーキ液温上昇制御処理を示すフローチャートである。以下、各ステップについて説明する。
ステップ101では、温度検出部54aにおいて温度検出を行い、ステップ102へ移行する。
ステップ102では、温度比較部54bにおいてブレーキ液温が所定値T1以下であるかどうかが判別され、T1未満であればステップS103へ移行し、T1を超過すればステップS106へ移行する。
ステップS103では、メインECU54によりモータ12またはモータ80を低デューティ(本実施例ではA%とする。)で駆動して空回りさせ、ステップS104へ移行する。
ステップS104では、カウンタ54eにより計測されたタイムカウントをインクリメントし、ステップS105へ移行する。
ステップS105では、メインECU54によりカウンタ54eの値が閾値B未満であるかどうかが判断され、YESであればステップS101へ戻り、NOであればステップS106へ移行する。
ステップS106では、モータロック検出部54dによりモータ12またはモータ80ロック状態検出を行って制御を終了する。
[温度計測制御処理]
図5は、実施例1のブレーキ液温上昇制御処理において実行される温度計測制御処理を示すフローチャートである。以下、各ステップSについて説明する。
ステップ201では比例制御弁電圧値 Val_V の取込みを行い、ステップ202へ進む。
ステップ202では比例制御弁電流値 Val_I の取込みを行い、ステップ203へ進む。
ステップ203では比例制御弁の温度 Val_T を算出し、制御を終了する。ここで、比例制御弁の温度は以下の式により算出される。
Val_T =( Val_V / Val_I / mRm )×( mTn + 234.5 )− 234.5
mRm は、温度が mTm のときの抵抗値を表す。
[本願実施例におけるブレーキ液温上昇制御の経時変化]
図6は、実施例1における比例制御弁の温度とデューティ出力との関係を表すタイムチャートである。
時刻t1において、比例制御弁の温度は比例制御弁温度下限閾値を下回り、低温フラグが立っている。よって、出力デューティを設定後、デューティ出力の許可を行い、比例制御弁において温度計測制御処理を行う。
時刻t2において、デューティ出力停止カウンタをインクリメントし、カウンタ値が所定値B未満であれば、モータ12及びモータ80のデューティ駆動によりブレーキ液の温度が上昇し、ポンプ吐出性能を損なわないブレーキ液粘度となったとしてデューティ出力を停止する。以後、比例制御弁の温度が比例制御弁温度下限閾値を下回る毎にデューティ出力を行い、比例制御弁の温度を上昇させる。
[本願実施例の効果]
温度比較部54bにより検出された温度が所定値より低い場合、ブレーキ液の粘度によりポンプの吐出機能が阻害されているとして、メインECU54はブレーキ液温上昇制御処理を行い、温度上昇制御処理が開始されてからの時間が所定時間を超過するまでブレーキ液温上昇制御処理を実行する。
よって、ポンプ周辺のブレーキ液の温度を上昇させて粘度を低下させることが可能となり、低温時においてブレーキ液粘度が上昇した場合であっても、ポンプの吐出性能を損なうことなく制動力を確保できる(請求項1に対応)。
また、ポンプ10、11はモータによって駆動され、低温時には通常のブレーキ液圧制御時よりもモータ10,11の駆動デューティを低く(本願実施例ではA%)することとした。これにより、ブレーキ液温上昇制御時の騒音を低減できる(請求項2に対応)。
また、低温時においてはモータのデューティを小さくして駆動するため、停車時にブレーキ液温上昇制御を行っても作動音を抑制することが可能となり、騒音を低減できる。
また、イグニッションのON/OFFを検出するイグニッション検出部を備え、イグニッションON後にモータを回転させ、モータの電圧モニタ値からモータのロックを検出するモータロック検出部を備え、ブレーキ液の温度が閾値を下回るとき、モータロック検出部がモータのロックを検出する前にブレーキ液温上昇制御を行うこととした。これにより、ブレーキ液の粘度上昇によるモータの出力低下をモータロックとして検出することを回避でき、モータロックの検出精度が向上する。
更に、上記各実施例から把握しうる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ) 請求項1記載の車両の制動制御装置において、
イグニッションのON/OFFを検出するイグニッション検出部を備え、イグニッションON後にモータを回転させ、モータの電圧モニタ値からモータのロックを検出するモータロック検出手段を備え、ブレーキ液の温度が閾値を下回るとき、モータロック検出手段がモータのロックを検出する前にブレーキ液温上昇制御を行う。
ブレーキ液の粘度上昇によるモータロックの検出を回避することができ、モータロックの検出精度が向上する。
実施例1における車両の制動制御装置の全体構成を表すシステム図である。 実施例1における車両の制動制御装置の前輪側油圧回路図である。 実施例1における車両の制動制御装置の後輪側油圧回路図である。 実施例1のポンプ駆動制御処理を示すフローチャートである。 実施例1のブレーキ液温上昇制御処理において実行される温度計測制御処理を示すフローチャートである。 実施例1における比例制御弁の温度とデューティ出力との関係を表すタイムチャートである。
符号の説明
1 ブレーキペダル
2 ブースタ
3 マスタシリンダ
4 センサ
5 センサ
6 イン側ゲートバルブ
7 イン側ゲートバルブ
8 前輪側ホイルシリンダ
9 後輪側ホイルシリンダ
10 ポンプ
11 ポンプ
12 モータ
13 リザーバ
14 リザーバ
15 アウト側ゲートバルブ
16 アウト側ゲートバルブ
17 ワンウェイバルブ
18 ワンウェイバルブ
19 インバルブ
20 インバルブ
21 ワンウェイバルブ
22 ワンウェイバルブ
23 アウトバルブ
24 アウトバルブ
25 リザーバタンク
26 脈圧低減用オリフィス
27 脈圧低減用オリフィス
28 ワンウェイバルブ
29 ワンウェイバルブ
30 吸入チェック弁
31 吸入チェック弁
32 吸入チェック弁
33 吸入チェック弁
34 油路
35 油路
38 ダイヤフラム
39 ダイヤフラム
41 油路
42 油路
50 アイソレーションバルブ
51 前輪側ブレーキアクチュエータ
52 後輪側ブレーキアクチュエータ
60 アウト側ゲートバルブ
62 油路
70 イン側ゲートバルブ
71 イン側ゲートバルブ
72 インバルブ
73 インバルブ
74 ホイルシリンダ圧センサ
75 ホイルシリンダ圧センサ
76 アウトバルブ
77 アウトバルブ
78 ポンプ
79 ポンプ
80 モータ
81 脈圧低減用オリフィス
82 脈圧低減用オリフィス
83 ワンウェイバルブ
84 ワンウェイバルブ
85 吸入チェック弁
86 吸入チェック弁
90 ワンウェイバルブ
91 ワンウェイバルブ
92 ダイヤフラム
93 ダイヤフラム

Claims (2)

  1. 運転者の操作または車両挙動に基づいて、ホイルシリンダ内のブレーキ液圧を少なくともポンプ駆動手段に対する指令により制御するブレーキ液圧制御手段を備えた車両の制動制御装置において、
    ブレーキ液の温度を測定する温度測定手段と、前記温度測定手段により測定されたブレーキ液の温度と予め設定された所定値とを比較する比較手段とを設け、
    前記ブレーキ液圧制御手段は、前記比較手段により前記ブレーキ液の温度が所定値以下と判断されたときは、前記ポンプ駆動手段に対し、所定時間駆動する指令を出力することを特徴とする車両の制動制御装置。
  2. 請求項1記載の車両の制動制御装置において、
    前記ポンプ駆動手段はモータであって、
    前記ブレーキ液圧制御手段は、前記温度測定手段により測定された前記ブレーキ液の温度が所定の閾値を下回る場合、前記モータの駆動デューティを低くすることを特徴とする車両の制動制御装置。
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