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JP2005249013A - 能動型防振支持装置 - Google Patents

能動型防振支持装置 Download PDF

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JP2005249013A
JP2005249013A JP2004058080A JP2004058080A JP2005249013A JP 2005249013 A JP2005249013 A JP 2005249013A JP 2004058080 A JP2004058080 A JP 2004058080A JP 2004058080 A JP2004058080 A JP 2004058080A JP 2005249013 A JP2005249013 A JP 2005249013A
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Japan
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vibration
support device
actuator
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active vibration
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JP2004058080A
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Hiroomi Nemoto
浩臣 根本
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】 能動型防振支持装置の防振機能を損なうことなく、その電力消費量を最小限に抑える。
【解決手段】 エンジンの振動が車体に伝達するのを抑制する能動型防振支持装置は、クランクパルスの時間間隔からエンジン振動の大きさを算出し、エンジン振動が所定値未満の場合には、車載のバッテリの12Vの電圧を昇圧することなくアクチュエータを駆動し、エンジン振動が所定値以上の場合には、前記バッテリ電圧を昇圧回路で24Vに昇圧してアクチュエータを駆動する。このようにエンジンの振動が小さいために能動型防振支持装置の防振機能が充分である場合に電源電圧の昇圧を行わず、振動体の振動が大きいために能動型防振支持装置の防振機能が不充分である場合に電源電圧の昇圧を行うことで、能動型防振支持装置の防振機能を損なうことなく、昇圧回路による電力の損失を最小限に抑えることができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、振動体の荷重を支承するとともに、制御手段の制御により振動体の振動状態に応じた電流でアクチュエータを周期的に伸縮駆動して振動を抑制する能動型防振支持装置に関する。
かかる能動型防振支持装置は、下記特許文献1により公知である。
この能動型防振支持装置は、クランクシャフトの所定回転角毎に出力されるクランクパルスの時間間隔からクランク角速度を算出し、クランク角速度を時間微分したクランク角加速度からクランクシャフトのトルクを算出し、トルクの変動量としてエンジンの振動状態を推定し、エンジンの振動状態に応じてアクチュエータのコイルへの通電を制御して防振機能を発揮させるようになっている。
特開2003−113892号公報
ところで、従来の能動型防振支持装置のアクチュエータは車載の12Vのバッテリを電源としているが、12Vのバッテリ電圧ではアクチュエータに充分な駆動力を発生させることが難しいため、昇圧回路でバッテリ電圧を昇圧してアクチュエータを駆動していた。しかしながら、エンジンの振動が小さいときには必要となるアクチュエータの駆動力も小さくなるため、12Vのバッテリ電圧をそのまま使用しても支障がないにも関わらず、それを昇圧する昇圧回路で電力の損失が発生する問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、能動型防振支持装置の防振機能を損なうことなく、その電力消費量を最小限に抑えることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、振動体の荷重を支承するとともに、制御手段の制御により振動体の振動状態に応じた電流でアクチュエータを周期的に伸縮駆動して振動を抑制する能動型防振支持装置において、前記制御手段は、所定の電源電圧でアクチュエータを駆動する低振動モードと、前記所定の電源電圧を昇圧してアクチュエータを駆動する高振動モードとを、振動体の振動状態に基づいて切り替えることを特徴とする能動型防振支持装置が提案される。
尚、実施例のエンジンEは本発明の振動体に対応し、実施例の電子制御ユニットUは本発明の制御手段に対応する。
請求項1の構成によれば、振動体の振動状態に基づいて、所定の電源電圧でアクチュエータを駆動する低振動モードと、前記所定の電源電圧を昇圧してアクチュエータを駆動する高振動モードとを切り替えるので、振動体の振動が小さいために能動型防振支持装置の駆動力が充分である場合に電源電圧の昇圧を行わず、振動体の振動が大きいために能動型防振支持装置の駆動力が不充分である場合に電源電圧の昇圧を行うことで、能動型防振支持装置の防振機能を損なうことなく、電源電圧の昇圧に伴う電力の損失を最小限に抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図6は本発明の第1実施例を示すもので、図1は能動型防振支持装置の縦断面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図1の3−3線断面図、図4は図1の要部拡大図、図5はアクチュエータの制御ルーチンのフローチャート、図6はアクチュエータの電源電圧選択ルーチンのフローチャートである。
図1〜図4に示す能動型防振支持装置M(アクティブ・コントロール・マウント:ACM)は、自動車のエンジンEを車体フレームFに弾性的に支持するためのもので、車載の12VのバッテリBに昇圧回路C1および駆動回路C2を介して接続される。エンジンEのクランクシャフトの回転に伴って出力されるクランクパルスを検出するクランクパルスセンサSaが接続された電子制御ユニットUは、昇圧回路C1および駆動回路C2を介して能動型防振支持装置Mの作動を制御する。昇圧回路10は、バッテリBの12Vの電圧を、例えば24Vに昇圧して出力する。エンジンEのクランクパルスは、クランクシャフトの1回転につき24回、つまりクランクアングルの15°毎に1回出力される。
能動型防振支持装置Mは軸線Lに関して実質的に軸対称な構造を有するもので、エンジンEに結合される板状の取付ブラケット11に溶接した内筒12と、この内筒12の外周に同軸に配置された外筒13とを備えており、内筒12および外筒13には厚肉のゴムで形成した第1弾性体14の上端および下端がそれぞれが加硫接着により接合される。中央に開口15bを有する円板状の第1オリフィス形成部材15と、上面が開放した樋状の断面を有して環状に形成された第2オリフィス形成部材16と、同じく上面が開放した樋状の断面を有して環状に形成された第3オリフィス形成部材17とが溶接により一体化されており、第1オリフィス形成部材15および第2オリフィス形成部材16の外周部が重ね合わされて前記外筒13の下部に設けたカシメ固定部13aに固定される。
膜状のゴムで形成された第2弾性体18の外周が第3オリフィス形成部材17の内周に加硫接着により固定されており、この第2弾性体18の内周に加硫接着により固定されたキャップ部材19が、軸線L上に上下動可能に配置された可動部材20に圧入により固定される。外筒13のカシメ固定部13aに固定されたリング部材21にダイヤフラム22の外周が加硫接着により固定されており、このダイヤフラム22の内周に加硫接着により固定されたキャップ部材23が前記可動部材20に圧入により固定される。
しかして、第1弾性体14および第2弾性体18間に液体が封入された第1液室24が区画され、第2弾性体18およびダイヤフラム22間に液体が封入された第2液室25が区画される。そして第1液室24および第2液室25は、第1〜第3オリフィス形成部材15,16,17により形成された上部オリフィス26および下部オリフィス27によって相互に連通する。
上部オリフィス26は第1オリフィス形成部材15および第2オリフィス形成部材16間に形成される環状の通路であって、その一部に設けられた隔壁26aの一側において第1オリフィス形成部材15に連通孔15aが形成され、前記隔壁26aの他側において第2オリフィス形成部材16に連通孔16aが形成される。従って、上部オリフィス26は、第1オリフィス形成部材15の連通孔15aから第2オリフィス形成部材16の連通孔16aまでの略1周の範囲に亘って形成される(図2参照)。
下部オリフィス27は第2オリフィス形成部材16および第3オリフィス形成部材17間に形成される環状の通路であって、その一部に設けられた隔壁27aの一側において第2オリフィス形成部材16に前記連通孔16aが形成され、前記隔壁27aの他側において第3オリフィス形成部材17に連通孔17aが形成される。従って、下部オリフィス27は、第2オリフィス形成部材16の連通孔16aから第3オリフィス形成部材17の連通孔17aまでの略1周の範囲に亘って形成される(図3参照)。
以上のことから、第1液室24および第2液室25は、直列に接続された上部オリフィス26および下部オリフィス27によって相互に連通する。
外筒13のカシメ固定部13aには、能動型防振支持装置Mを車体フレームFに固定するための環状の取付ブラケット28が固定されており、この取付ブラケット28の下面に前記可動部材20を駆動するためのアクチュエータ29の外郭を構成するアクチュエータハウジング30が溶接される。
アクチュエータハウジング30にはヨーク32が固定されており、ボビン33に巻き付けられたコイル34がアクチュエータハウジング30およびヨーク32に囲まれた空間に収納される。環状のコイル34の内周に嵌合するヨーク32の筒状部32aに有底円筒状のベアリング36が嵌合する。コイル34の上面に対向する円板状のアーマチュア38がアクチュエータハウジング30の内周面に摺動自在に支持されており、このアーマチュア38の内周に形成した段部38aがベアリング36の上部に係合する。アーマチュア38はボビン33の上面との間に配置した皿ばね42で上方に付勢され、アクチュエータハウジング30に設けた係止部30aに係合して位置決めされる。
ベアリング36の内周に円筒状のスライダ43が摺動自在に嵌合しており、可動部材20から下方に延びる軸部20aが、ベアリング36の上底部を緩く貫通してスライダ43の内部に固定したボス44に接続される。ベアリング36の上底部とスライダ43との間にコイルばね41が配置されており、このコイルばね41でベアリング36は上向きに付勢され、スライダ43は下向きに付勢される。
アクチュエータ29のコイル34が消磁状態にあるとき、ベアリング36に摺動自在に支持されたスライダ43にはコイルばね41の弾発力が下向きに作用するとともに、ヨーク32の底面との間に配置したコイルばね45の弾発力が上向きに作用しており、スライダ43は両コイルばね41,45の弾発力が釣り合う位置に停止する。この状態からコイル34を励磁してアーマチュア38を下方に吸引すると、段部38aに押されてベアリング36が下方に摺動することによりコイルばね41が圧縮される。その結果、コイルばね41の弾発力が増加してコイルばね45を圧縮しながらスライダ43が下降するため、スライダ43にボス44および軸部20aを介して接続された可動部材20が下降し、可動部材20に接続された第2弾性体18が下方に変形して第1液室24の容積が増加する。逆にコイル34を消磁すると、可動部材20が上昇して第2弾性体18が上方に変形し、第1液室24の容積が減少する。
しかして、自動車の走行中に低周波数のエンジンシェイク振動が発生したとき、エンジンEから入力される荷重で第1弾性体14が変形して第1液室24の容積が変化すると、上部オリフィス26および下部オリフィス27を介して接続された第1液室24および第2液室25間で液体が行き来する。第1液室24の容積が拡大・縮小すると、それに応じて第2液室25の容積が縮小・拡大するが、この第2液室25の容積変化はダイヤフラム22の弾性変形により吸収される。このとき、上部オリフィス26および下部オリフィス27の形状および寸法、並びに第1弾性体14のばね定数は前記エンジンシェイク振動の周波数領域で低ばね定数および高減衰力を示すように設定されているため、エンジンEから車体フレームFに伝達される振動を効果的に低減することができる。
尚、上記エンジンシェイク振動の周波数領域では、アクチュエータ29は非作動状態に保たれる。
前記エンジンシェイク振動よりも周波数の高い振動、即ちエンジンEのクランクシャフトの回転に起因するアイドル時の振動や気筒休止時の振動が発生した場合、第1液室24および第2液室25を接続する上部オリフィス26および下部オリフィス27内の液体はスティック状態になって防振機能を発揮できなくなるため、アクチュエータ29を駆動して防振機能を発揮させる。
能動型防振支持装置Mのアクチュエータ29を作動させて防振機能を発揮させるべく、電子制御ユニットUはクランクパルスセンサSaからの信号に基づいてコイル34に対する通電を制御する。
次に、電子制御ユニットUによる能動型防振支持装置Mの制御について説明する。
図5のフローチャートにおいて、先ずステップS1でクランクパルスセンサSaからクランクアングルの15°毎に出力されるクランクパルスを読み込み、ステップS2で前記読み込んだクランクパルスを基準となるクランクパルス(特定のシリンダのTDC信号)と比較することでクランクパルスの時間間隔を演算する。続くステップS3で前記15°のクランクアングルをクランクパルスの時間間隔で除算することでクランク角速度ωを演算し、ステップS4でクランク角速度ωを時間微分してクランク角加速度dω/dtを演算する。続くステップS5でエンジンEのクランクシャフト回りのトルクTqを、エンジンEのクランクシャフト回りの慣性モーメントをIとして、
Tq=I×dω/dt
により演算する。このトルクTqはクランクシャフトが一定の角速度ωで回転していると仮定すると0になるが、膨張行程ではピストンの加速により角速度ωが増加し、圧縮行程ではピストンの減速により角速度ωが減少してクランク角加速度dω/dtが発生するため、そのクランク角加速度dω/dtに比例したトルクTqが発生することになる。
続くステップS6で時間的に隣接するトルクの最大値および最小値を判定し、ステップS7でトルクの最大値および最小値の偏差、つまりトルクの変動量としてエンジンEを支持する能動型防振支持装置Mの位置における振幅を演算する。そしてステップS8で、アクチュエータ29のコイル34に印加する電流のデューティ波形およびタイミング(位相)を決定する。
図6のフローチャートのステップS11で、前記ステップS7で算出した振幅、つまりエンジンEの振動が所定値未満であれば、ステップS12で電子制御ユニットUは昇圧回路C1によるバッテリ電圧の昇圧を禁止し、バッテリBの12Vの電圧でアクチュエータ29を駆動する(低振動モード)。一方、ステップS11でエンジンEの振動が所定値以上であれば、ステップS13で電子制御ユニットUは通常どおり昇圧回路C1によりバッテリ電圧を12Vから24Vに昇圧し、その24Vの電圧でアクチュエータ29を駆動する(高振動モード)。
このように、エンジンEの振動が大きいときには、昇圧回路C1により昇圧した電圧でアクチュエータ29を駆動するので、能動型防振支持装置Mに充分な防振機能を発揮させてエンジンEの振動を効果的に遮断することができる。またエンジンEの振動が小さく、能動型防振支持装置Mに大きな防振機能を発揮させる必要がないときには、昇圧回路C1の作動を禁止してバッテリBの電圧をそのまま使用するので、昇圧回路C1における電力の損失を最小限に抑えることが可能となる。しかして、本実施例によれば、能動型防振支持装置Mの防振機能を確保しながら消費電力を節減することができ、これによりエンジンEによるジェネレータの駆動負荷を軽減して燃料消費量の節減に寄与することができる。
次に、図7に基づいて本発明の第2実施例を説明する。
第1実施例ではエンジンEの実際の振動状態に応じてアクチュエータ29の電源電圧を切り替えているが、第2実施例ではエンジンEが気筒休止領域にあるか否かによって電源電圧を切り替えている。
即ち、ステップS21でエンジンEが気筒休止領域でなければ、エンジンEの振動が小さいと推定されるため、ステップS22で電子制御ユニットUは昇圧回路C1によるバッテリ電圧の昇圧を禁止し、バッテリBの12Vの電圧でアクチュエータ29を駆動する。一方、ステップS21でエンジンEが気筒休止領域であれば、エンジンEの振動が大きいと推定されるため、ステップS23で電子制御ユニットUは通常どおり昇圧回路C1によりバッテリ電圧を12Vから24Vに昇圧し、その24Vの電圧でアクチュエータ29を駆動する。
この第2実施例によっても、上述した第1実施例と同様の作用効果を達成することができる。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施例では自動車のエンジンEを支持する能動型防振支持装置Mを例示したが、本発明の能動型防振支持装置Mは自動車以外のエンジンの支持に適用することができる。
また実施例では12Vの電源電圧を昇圧回路C1で24Vに昇圧しているが、それらの電圧は適宜設定可能である。
また能動型防振支持装置Mは液体を封入したものに限定されず、ピエゾ素子を用いたものであっても良い。
能動型防振支持装置の縦断面図 図1の2−2線断面図 図1の3−3線断面図 図1の要部拡大図 アクチュエータの制御ルーチンのフローチャート アクチュエータの電源電圧選択ルーチンのフローチャート 第2実施例に係るアクチュエータの電源電圧選択ルーチンのフローチャート
符号の説明
E エンジン(振動体)
U 電子制御ユニット(制御手段)
29 アクチュエータ

Claims (1)

  1. 振動体(E)の荷重を支承するとともに、制御手段(U)の制御により振動体(E)の振動状態に応じた電流でアクチュエータ(29)を周期的に伸縮駆動して振動を抑制する能動型防振支持装置において、
    前記制御手段(U)は、所定の電源電圧でアクチュエータ(29)を駆動する低振動モードと、前記所定の電源電圧を昇圧してアクチュエータ(29)を駆動する高振動モードとを、振動体(E)の振動状態に基づいて切り替えることを特徴とする能動型防振支持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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