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JP2005118188A - テープ剥離装置 - Google Patents

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JP2005118188A
JP2005118188A JP2003354618A JP2003354618A JP2005118188A JP 2005118188 A JP2005118188 A JP 2005118188A JP 2003354618 A JP2003354618 A JP 2003354618A JP 2003354618 A JP2003354618 A JP 2003354618A JP 2005118188 A JP2005118188 A JP 2005118188A
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Yukihisa Tanaka
幸久 田中
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

【課題】 ゴルフクラブシャフト等の長尺材を成形した後、該長尺材からラッピング用のテープを容易に剥がすことができるようにして、作業性の向上及び製造コストの低減を図る。
【解決手段】 シャフトS1の外周面に巻き付けたテープTを切断するカッター42と、該テープTをシャフトS1より剥離する剥離ローラ53を備え、カッター42によりシャフトS1に巻き付けたテープTの外周面の一端をシャフトS1の長さ方向に沿って全長に亙って切断して背割りし、テープの背割り切断部Cと反対側に剥離ローラ53を触させて、テープの背割り切断部Cの両側に引き剥がし力を負荷してシャフトS1よりテープTを剥離する構成としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、テープ剥離装置に関し、詳しくは、ゴルフクラブシャフト等の長尺材に巻き付けたラッピング用のテープを簡単に剥離するものである。
従来、強化繊維に樹脂を含浸させたプリプレグを用いてシートワインディング法でゴルフクラブシャフトを製造する場合、所要形状に切断された複数枚のプリプレグをマンドレルに層状に巻き付け、次いで、プリプレグの最外層に耐熱性の樹脂テープ(ラッピングテープ)を螺旋状に巻き付けて形状保持した状態で、加熱炉で加熱・硬化させ、その後、マンドレルより抜き取ると共に、樹脂テープを除去している(特開2002−239047号参照)。
上記樹脂テープの除去方法としては、螺旋状に巻き付けた樹脂テープの巻き終わり端を引っ張って剥がす方法、手作業によりカッター等の刃物で樹脂テープを部分的にカットしてこのカットした部分から剥がす方法、刃物により樹脂テープを削り取っていく方法等がある。
しかしながら、上記いずれの方法であっても、成形されたゴルフクラブシャフトから樹脂テープを全て除去するには非常に手間がかかり、ゴルフクラブシャフトの製造コストが高くなる問題がある。
また、上記方法は作業員の力量によるところが大きく、刃物によりテープをカットする際にゴルフクラブシャフト自体を深く削ってしまい、後に行う研磨作業によっても修復することができず不良品を発生させてしまうおそれもある。
特開2002−239047号
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、ゴルフクラブシャフト等の長尺材を成形した後、該長尺材から樹脂テープを容易に剥がすことができるようにして、作業性の向上及び製造コストの低減を図ることを課題としている。
上記課題を解決するため、本発明は、長尺材の外周面に巻き付けられたラッピング用のテープを剥離するテープ剥離装置であって、
上記長尺材の軸線方向に沿って上記テープを1本の切断ラインで背割りしていくカッターと、
上記カッターの下流で且つカッター設置位置と反対側に配置され、上記テープの背割り側と反対面に接触させながら回転駆動させる剥離ローラを備え、
上記剥離ローラにより上記テープの背割り切断部の両側に引き剥がし力を負荷して上記長尺材よりテープを剥離する構成としていることを特徴とするテープ剥離装置を提供している。
上記構成とすると、先ず、カッターにより長尺材に巻き付けたテープの外周面の一端を長尺材の長さ方向に沿って全長に亙って切断して背割りされる。このとき、テープは長尺材の全長に亙って切断されているが長尺材に巻き付いたまま残っている。次いで、上記剥離ローラを切断されたテープに接触させることにより、上記テープの背割り切断部の両側に引き剥がし力が負荷されてテープが長尺材より剥離される。このように、本発明のテープ剥離装置によれば、カッターと剥離ローラによって簡単に長尺材に巻き付けたテープを剥離することができ、作業性の向上及びコストの低減を図ることができる。
上記長尺材としては、例えば、樹脂成形品からなるゴルフクラブシャフトや釣竿等があり、本発明のテープ剥離装置は、長尺材の成形前にマンドレルに巻き付けたプリプレグの外周面に形状を保持するために巻き付けたラッピング用のテープを成形後に剥離するのに好適に用いられる。なお、上記長尺材はゴルフクラブシャフトや釣竿に限らず、他の長尺材のラッピングテープの剥離にも本発明のテープ剥離装置は好適に用いられる。
長尺材に巻き付けるテープとしては、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)が好ましい。PP、PETは引張強度が比較的高く、剥離ローラの接触圧によってちぎれることなくテープを剥離することができる。
テープ幅は5〜40mmであることが好ましく、より好ましくは10〜30mmである。5mmより小さいと、長尺材にテープを巻き付ける作業の効率が悪く、40mmより大きいと、剥離ローラによってテープが剥離しにくくなるからである。
テープ厚さは0.005〜0.1mmであることが好ましく、より好ましくは0.01〜0.05mmである。0.005mmより薄いと、剥離ローラの引張力によってテープがちぎれてしまい、0.1mmより厚いと、切断しにくく、かつ、テープのコストが高くなってしまうからである。
上記剥離ローラの外周面にはV字状の溝を周設し、該溝内面に断面円形の上記長尺材の反背割り側が嵌め込まれ、その外周面に巻き付けたテープに上記溝の両側傾斜面を接触回転させる構成としている。
上記構成とすると、異なる径の長尺材にV字状の溝の両側傾斜面を接触させてテープを剥離することができる。特に、ゴルフクラブシャフトや釣竿は先端側と後端側とでは径が異なるが、上記構成とすれば、径の大小にかかわらず外周面にV字状の溝の両側傾斜面を接触させることができ、1つの剥離ローラでゴルフクラブシャフトや釣竿の先端から後端までテープを剥離することができる。また、ローラの外周面にV字状の溝を設けることで、長尺材の反背割り側の一端面にローラを接触させるのではなく、できる限り背割り切断部に近い箇所にローラを接触させて、大きな引き剥がし力をテープに負荷することができる。
上記V字状の溝の内面間の角度は20〜150°とし、好ましくは30〜120°、より好ましくは40〜80°である。20°より小さいと、長尺材が溝内に嵌まり込んでしまい抜けなくなってしまうからであり、150°より大きいと、テープの背割り切断部近傍に剥離ローラを接触させることができずテープを剥離しにくくなるからである。
より具体的には、上記長尺材には上記ラッピング用のテープが螺旋状に巻き付けられており、
上記長尺材を水平状態として、軸線方向に自動搬送する搬送手段と、
上記搬送手段の途中で上記長尺材の上方に配置されると共に、刃先が長尺材の断面中心に向けて斜め下方傾斜して配置される上記カッターと、
上記カッターに隣接した下流位置で且つ上記長尺材の下方に配置される剥離手段を備え、
上記剥離手段は、上記剥離ローラと、該剥離ローラの上流側に隣接して配置する送り駆動ローラと、該送り駆動ローラと長尺材を挟んで対向位置に配置した押さえローラとを備え、上記送り駆動ローラは長尺材の下面に接触して搬送方向に回転駆動される一方、上記剥離ローラも長尺材の下面に接触されて長尺材よりテープを剥離し、該テープの剥離片を落下させる構成としていることが好ましい。
上記構成とすると、長尺材にラッピング用テープを螺旋状に巻き付けているため、背割りされたラッピング用テープは切片として分離されて落下する。また、カッターにより長尺材の長さ方向に沿ってテープの外周面上端を全長に亙って切断して背割りし、剥離ローラが下方からテープに接触して、落下する方向へテープを引っ張っている。よって、容易にテープを剥離することができ、かつ、剥離したテープは落下して邪魔にならないため、連続的に長尺材のテープを剥離することができる。
また、カッターと剥離ローラの位置は固定して、長尺材を送り駆動ローラにより移動させているため、連続的に長尺材のテープを剥離することができる。
上記剥離ローラは上記送り駆動ローラと逆方向に回転し、上記テープの剥離片を上記送り駆動ローラと剥離ローラの間から落下させている。
上記構成とすると、剥離ローラを長尺材の搬送方向と逆方向に回転させているため、剥離ローラが長尺材のテープに接触する際の接触圧が高まりテープの引剥力を大幅に向上させることができる。また、剥離片を送り駆動ローラと剥離ローラの間に挟んで引っ張るようにして落下させているため、テープを確実に剥離して落下させることができる。
この場合、剥離ローラの回転速度は長尺材の搬送速度と同程度であることが好ましく、具体的には、20〜80cm/秒であることが好ましい。20cm/秒より遅いと、テープを剥離するのに十分な接触圧を得ることができず、80cm/秒より速いと、接触圧が高すぎて安定した状態で長尺材からテープを剥離することができないからである。
上記剥離ローラは上記送り駆動ローラと同一方向、かつ、搬送速度よりも速い回転速度で回転駆動し、上記テープの剥離片を下流側に落下させる構成としてもよい。
上記構成としても、剥離ローラの接触圧により長尺材からテープを剥離することができる。
この場合、剥離ローラの回転速度は、長尺材の搬送速度の倍速程度であることが好ましい。
上記長尺材はゴルフクラブシャフトを構成する繊維強化樹脂製の長尺管であって、上記テープは硬化工程前に螺旋状に巻き付けられ、硬化後に剥離されるものである。
上記構成とすると、従来作業員が手作業で行っていたゴルフクラブシャフトのラッピング用テープの除去を本発明のテープ剥離装置を用いて簡単に行うことができる。また、テープはゴルフクラブシャフトに螺旋状に巻き付けられているため、テープを背割りすることで上記剥離ローラの接触により簡単に剥離して除去することができる。
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、カッターにより長尺材に巻き付けたテープの外周面の一端を長尺材の長さ方向に沿って全長に亙って切断して背割りし、剥離ローラをテープの背割り側と反対面に接触させることにより、テープの背割り切断部からテープを長尺材より簡単に剥離することができ、作業性の向上及びコストの低減を図ることができる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図6は、本発明の第1実施形態を示す。
テープ剥離装置10は、図1及び図2に示すように、テープ剥離前のゴルフクラブシャフトS1(以下、「シャフトS1」と略称する)を供給するシャフト供給手段20と、該シャフトS1を搬送する第1搬送手段30と、シャフトS1に巻き付けたテープTを切断するカット手段40と、テープTをシャフトS1から剥離するテープ剥離手段50と、テープ剥離後のゴルフクラブシャフトS2(以下、「シャフトS2」と略称する)を搬送する第2搬送手段60と、該シャフトS2を最後に受け取るシャフト受取手段70とからなる。
シャフトS1に巻き付けたテープTを切断するカット手段40は、図3に示すように、第1レール30の両側から上方に向けて突出するカッター取付板41間にカッター42を支軸43を中心として回転自在に取り付けている。該カッター42は、第1レール31の中心線上に配置され、刃先がシャフトS1の断面中心に向けて斜め下方傾斜しており、第1レール31により搬送されるシャフトS1の外周面の上端部分のテープTを切断する。また、該カッター42の先端部の上方に押圧シリンダー44を設け、該押圧シリンダー44によりカッター42の先端部上面を上方から押圧している。
上記カッター42は、押圧シリンダー44の押圧によって傾動するが、自重によっては回転しない強度で固定されており、シャフトS1を通していないときには、押圧シリンダー44によって、カッター42の先端がシャフトS1の最小径部分の外周面上端に当接する高さに設定されている。この状態で、カット手段40にシャフトS1を大径側から通すと、カッター42の先端がシャフトS1の外周面上端に当接し、該シャフトS1によりカッター42と押圧シリンダー44が持ち上げられて上昇し、カッター42がシャフトS1のテープTを切断する。続けてシャフトS1を通すと、シャフトS1が小径になるにつれてカッター42と押圧シリンダー44が下降してシャフトS1のテープTに当接して切断する。即ち、シャフトS1の径に応じてカッター42と押圧シリンダー44が昇降し、テープTがシャフトS1の全長に亙って軸線方向に沿って切断されて背割りされ、背割り切断部Cが形成される。
なお、カッター42の高さの調節は、センサーにより行ってもよい。
上記カット手段40の下流位置に配置され、カット手段40により切断されたテープTをシャフトS1から剥離するテープ剥離手段50は、図4(A)に示すように、上下に対向させて配置した送り駆動ローラ51と、押さえローラ52と、下側の搬送送り駆動ローラ51の下流側近傍に設けた剥離ローラ53とからなる。
送り駆動ローラ51と剥離ローラ53は同一形状とし、図4(B)に示すように、その外周面にV字状の溝51a、53aを全周に亙って周設して、該V字状の溝51a、53aの内面間の角度αを60°としている。送り駆動ローラ51は、図4(C)に示すように、中心軸54を介して第1歯車55と連結し、該中心軸54の一端はモーター56に接続されている。一方、剥離ローラ53には、中心軸57を介して第1歯車55と同一形状の第2歯車58と連結し、該第2歯車58を第1歯車55と噛み合わせている。なお、剥離ローラ53と第2歯車58を連結する中心軸57はモーターに接続されていない。送り駆動ローラ51はモーター56により反時計回り方向、即ち、シャフトS1の搬送方向に40cm/秒で回転している。このとき、第1歯車55も送り駆動ローラ51と同様、反時計回り方向に回転し、該第1歯車55と噛み合わせた第2歯車58は時計回り方向に回転する。よって、剥離ローラ53は、第2歯車58の回転により中心軸57を介して送り駆動ローラ51と反対方向の時計回り方向、即ち、シャフトS1の搬送方向と逆方向に40cm/秒で回転する。
小型の押さえローラ52は、その外周面にV字状の溝52aを設け、該溝52aをシャフトS1の外周面上端に当接させて、上下の送り駆動ローラ51、押さえローラ52間を通るシャフトS1を送り駆動ローラ51の溝51a内に押し込んでいる。なお、押さえローラ52は回転自在に配置されており、シャフトS1の搬送に応じて回転される。また、上記送り駆動ローラ51、押さえローラ52および剥離ローラ53はすべてゴムローラとし、シャフトS1との摩擦を高めてシャフトS1からテープTを確実に剥離できるようにしている。
次に、本発明の第1実施形態に係るテープ剥離装置10の上記カット手段40とテープ剥離手段50以外の全体の構成について詳細に説明する。
テープ剥離前のシャフトS1を供給するシャフト供給手段20は、図5に示すように、シャフトS1のシャフト収容部21と、該シャフト収容部21に収容するシャフトS1を1本ずつ第1搬送手段30に供給する昇降シリンダー22と、シャフト収容部21と第1搬送手段30の第1レール31を連結するシャフト供給路23とからなる。シャフト収容部21の底面21aは第1搬送手段30側に下方傾斜する一方、昇降シリンダー22の上端面22aもシャフト収容部21の底面21aと同様に傾斜させて、昇降シリンダー22が最下方位置にあるときに、シャフト収容部21の底面21aと昇降シリンダー22の上端面22aとが同一面を形成している。
図6(A)に示すように、シャフト収容部21にシャフトS1を複数収容した状態で、図6(B)に示すように、昇降シリンダー22を上昇させると、昇降シリンダー22の上面22aにシャフトS1が1本だけ載置される。そのまま昇降シリンダー22を上昇させて最上位置にくると、図6(C)に示すように、昇降シリンダー22の上端面22aがシャフト供給路23と同一面上にきて、昇降シリンダー22により運ばれたシャフトS1がシャフト供給路23を転がって第1搬送手段30に供給される。
シャフト供給手段20により供給されたシャフトS1を上記カット手段40まで搬送する第1搬送手段30は、図1、図2及び図6に示すように、シャフトS1を水平状態で載置する断面V字状の第1レール31と、該第1レール31に供給されるシャフトS1の有無を検知する第1センサー32と、該第1センサー32に接続され第1センサー32の検知信号に反応してシャフトS1を搬送する搬送シリンダー33と、該搬送シリンダー33により搬送されたシャフトS1をカット手段40まで搬送する送り駆動ローラ34とからなる。
第1センサー32は第1レール31の下部に配置され、該第1レール31にシャフトS1が供給されると、第1センサー32がシャフトSの重量を検知して、搬送手段30の後端(図1中右側)に設けた搬送シリンダー33に検知信号が送られる。該信号を受けた搬送シリンダー33はシャフトS1の後端を押圧してカット手段40近傍に設けた送り駆動ローラ34側へシャフトS1を搬送する。第1レール31の上方に対向させて設けた送り駆動ローラ34は外周面にV字状の溝34aを設けたゴムローラであり、溝34aをシャフトS1の外周面に当接させて、シャフトS1をカット手段40まで搬送する。送り駆動ローラ34は、時計回り方向、即ち、シャフトS1の進行方向に40cm/秒の速度で回転している。
テープTをカット手段40およびテープ剥離手段50により取り除いたシャフトS2をシャフト受取手段70まで搬送する第2搬送手段60は、図1及び図2に示すように、側方に回転自在に取り付けられた第2レール61と、該第2レール61までシャフトS2を搬送する上下一対の送り駆動ローラ62と、シャフトS2が第2レール61の所定箇所まで搬送されていることを検知する第2センサー63と、該第2センサー63と接続され第2センサーの検知信号に反応して作動する反転シリンダー64とからなる。
送り駆動ローラ62は上下一対のゴムローラであり、共に外周面にV字状の溝を周設して、該溝間にシャフトS2を通して第2レール61までシャフトS2を搬送している。送り駆動ローラ62もシャフトS2の搬送方向に40cm/秒の速度で回転している。第2レール61には、該第2レール61の長さ方向に間隔をあけて2つの第2センサー63を設けており、これら2つの第2センサー63によりシャフトS2が所定箇所まで搬送されたことが検知されると、検知信号が第2レール61の側方に設けた反転シリンダー64に伝達される。該信号を受けた反転シリンダー64は、側方から第2レール61を押圧してシャフト受取手段70側へ反転させ、第2レール61上に載置されたシャフトS2がシャフト受取手段70側へ転がって該シャフト受取手段70に収容される。シャフトS2をシャフト受取手段70に収容した後、第2レール61は逆方向に反転して元の状態に戻る構成としている。
上記テープ剥離装置10を用いてテープTを剥離するシャフトS1は前記従来例と同様、シートワインディング法により製造している。具体的には、強化繊維に樹脂を含浸させたプリプレグを所要形状に切断し、複数枚のプリプレグをマンドレルに層状に巻き付け、次いで、巻き付けたプリプレグの外周面にテープTを螺旋状に巻き付けて形状保持した状態で、加熱炉で加熱・硬化させ、その後、マンドレルより抜き取ってシャフトS1としている。本実施形態では、強化繊維としてカーボン繊維、マトリクス樹脂としてエポキシ樹脂を用い、長さ120cmのシャフトS1としている。
また、テープTはポリプロピレンからなり、幅20mm、厚さ0.03mmのものを用い、マンドレルに巻き付けたプリプレグの一端から他端にかけて2mmずつずらしながら螺旋状に巻き付けている。即ち、マンドレルに巻き付けたプリプレグの外周面にテープTを10回巻きし、巻き付けたテープTの肉厚を約0.3mmとしている。
なお、シャフトS1はシートワインディング法により製造されたものに限らず、他の方法により製造してもよい。
次に、上記テープ剥離装置10を用いたシャフトS1のテープ剥離方法について説明する。
上記方法により製造した複数のシャフトS1をテープ剥離装置10のシャフト収容部21に収容すると、これら複数のシャフトS1のうち1本のシャフトS1が昇降シリンダー22により第1レール31に供給される。第1レール31にシャフトS1が供給されると、第1センサー32がシャフトS1の供給を検知して搬送シリンダー33に検知信号を送り、該信号を受けた搬送シリンダー33はシャフトS1の後端を押圧し、次いで送り駆動ローラ34によりシャフトS1はカット手段40まで搬送される。
カット手段40まで搬送されたシャフトS1は、カッター42により先端から長さ方向に沿って外周上端のテープTが切断されて背割りされ、次いで、上端を切断されたテープTはシャフトS1と逆方向に回転する剥離手段50の剥離ローラ53のV字状の溝53aの両側傾斜面と当接して剥離される。剥離されたテープTは送り駆動ローラ51と剥離ローラ53に巻き込まれて下方に落下する。このようにして、カット手段40と剥離手段50を通過したシャフトS1は全長に亙ってテープTが剥離される。
テープTを全て剥離されたシャフトS2は送り駆動ローラ62により第2搬送手段60に搬送され、最後にシャフト受取手段70に収容される。
このように、上記テープ剥離装置10を用いれば、シャフト収容部21にシャフトS1を収容した後は、自動的にシャフトS1のテープTが剥離されるため、テープTの剥離作業を容易にすることができ、作業性の向上及び製造コストの低減を図ることができる。
なお、本実施形態では、長さ120cmのシャフトS1を40cm/秒の速さで搬送しているため、3秒に1本の早さでシャフトS1のテープTを剥離することができる。
図7は、本発明の第2実施形態を示し、本実施形態のテープ剥離装置は、テープ剥離手段50’を第1実施形態のテープ剥離装置10と相違させている。具体的には、送り駆動ローラ51’と剥離ローラ53’をそれぞれモーター56’、59’に接続して独立して回転させており、本実施形態では送り駆動ローラ51’と剥離ローラ53’に歯車を連結していない。送り駆動ローラ51’は第1実施形態と同様、反時計回り方向に40cm/秒で回転している一方、剥離ローラ53’は第1実施形態とは異なり、反時計回り方向に80cm/秒で回転している。即ち、剥離ローラ53’の回転速度を送り駆動ローラの回転速度よりも早くして、シャフトS1の搬送速度よりも早い剥離ローラ53’にテープTを接触させることによりシャフトS1からテープTを剥離している。
本発明の第1実施形態のテープ剥離装置の正面図である。 本発明の第1実施形態のテープ剥離装置の平面図である。 カット手段の正面図である。 (A)はテープ剥離手段の正面図、(B)は送り駆動ローラの左側面図、(C)はテープ剥離手段の平面図である。 シャフト供給手段と第1搬送手段の左側面図である。 (A)〜(C)はシャフトの供給方法を示す図面である。 第2実施形態のテープ剥離手段を示し、(A)は正面図、(B)は平面図である。
符号の説明
10 テープ剥離装置
20 シャフト供給手段
22 昇降シリンダー
30 第1搬送手段
31 第1レール
33 搬送シリンダー
34 送り駆動ローラ
40 カット手段
42 カッター
43 押圧シリンダー
50 テープ剥離手段
51 送り駆動ローラ
52 押さえローラ
53 剥離ローラ
60 第2搬送手段
61 第2レール
62 送り駆動ローラ
70 シャフト受取手段
C 背割り切断部
S1 テープ剥離前のシャフト
S2 テープ剥離後のシャフト

Claims (6)

  1. 長尺材の外周面に巻き付けられたラッピング用のテープを剥離するテープ剥離装置であって、
    上記長尺材の軸線方向に沿って上記テープを1本の切断ラインで背割りしていくカッターと、
    上記カッターの下流で且つカッター設置位置と反対側に配置され、上記テープの背割り側と反対面に接触させながら回転駆動させる剥離ローラを備え、
    上記剥離ローラにより上記テープの背割り切断部の両側に引き剥がし力を負荷して上記長尺材よりテープを剥離する構成としていることを特徴とするテープ剥離装置。
  2. 上記剥離ローラの外周面にはV字状の溝を周設し、該溝内面に断面円形の上記長尺材の反背割り側が嵌め込まれ、その外周面に巻き付けたテープに上記溝の両側傾斜面を接触回転させる構成としている請求項1に記載のテープ剥離装置。
  3. 上記長尺材には上記ラッピング用のテープが螺旋状に巻き付けられており、
    上記長尺材を水平状態として、軸線方向に自動搬送する搬送手段と、
    上記搬送手段の途中で上記長尺材の上方に配置されると共に、刃先が長尺材の断面中心に向けて斜め下方傾斜して配置される上記カッターと、
    上記カッターに隣接した下流位置で且つ上記長尺材の下方に配置される剥離手段を備え、
    上記剥離手段は、上記剥離ローラと、該剥離ローラの上流側に隣接して配置する送り駆動ローラと、該送り駆動ローラと長尺材を挟んで対向位置に配置した押さえローラとを備え、上記送り駆動ローラは長尺材の下面に接触して搬送方向に回転駆動される一方、上記剥離ローラも長尺材の下面に接触されて長尺材よりテープを剥離し、該テープの剥離片を落下させる構成としている請求項1または請求項2に記載のテープ剥離装置。
  4. 上記剥離ローラは上記送り駆動ローラと逆方向に回転し、上記テープの剥離片を上記送り駆動ローラと剥離ローラの間から落下させる構成としている請求項3に記載のテープ剥離装置。
  5. 上記剥離ローラは上記送り駆動ローラと同一方向、かつ、搬送速度よりも速い回転速度で回転駆動し、上記テープの剥離片を下流側に落下させる構成としている請求項3に記載のテープ剥離装置。
  6. 上記長尺材はゴルフクラブシャフトを構成する繊維強化樹脂製の長尺管であって、上記テープは硬化工程前に螺旋状に巻き付けられ、硬化後に剥離されるものである請求項1乃至請求項5のいずれか1項にテープ剥離装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100821515B1 (ko) * 2007-05-21 2008-04-14 우영산업 주식회사 양면테이프 접착장치
KR101147596B1 (ko) 2010-12-14 2012-05-21 박우람 양면테이프 부착장치
CN108248194A (zh) * 2017-12-27 2018-07-06 深圳盟星科技股份有限公司 收膜装置

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