JP2005114831A - 中間後分岐用クロージャ - Google Patents
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Abstract
【課題】 光ファイバケーブルから中間後分岐した光ファイバの接続の切り替えを確実に行うとともに、良好な切り替え作業性を得る。
【解決手段】 本発明の中間後分岐用クロージャ10は、光ファイバ心線の余長を収納するドロップトレイ21と、光ファイバ心線の接続を切り替えるためのMTコネクタを収納するMTトレイとを備えた切り替え接続用収納部23を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明の中間後分岐用クロージャ10は、光ファイバ心線の余長を収納するドロップトレイ21と、光ファイバ心線の接続を切り替えるためのMTコネクタを収納するMTトレイとを備えた切り替え接続用収納部23を有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、幹線系の光ファイバケーブルを中間後分岐する際に用いられる中間後分岐用クロージャに関する。
従来、光ファイバを収容局から加入者側のビル等に配線するための基幹となる光通信路として、多心光ファイバケーブルが架空や地下等の屋外、または屋内に敷設されている。また、光通信路の線路設計により、多心光ファイバケーブル同士を接続したり、または1本の多心光ファイバケーブルを複数の光ファイバケーブルへ分岐させて接続することが多く行われており、特に架空や地下等の屋外環境での接続箇所には、防水性等を考慮してその接続点を保護したり光ファイバの余長処理を行ったりするためのクロージャが設けられている。
また、近年では、インターネットのさらなる普及に伴い、一般家庭への光ファイバの引き込みの要求が増大しており、幹線系の多心光ファイバケーブルから1心または2心等の少数心の光ファイバを分岐させることが行われている。
また、近年では、インターネットのさらなる普及に伴い、一般家庭への光ファイバの引き込みの要求が増大しており、幹線系の多心光ファイバケーブルから1心または2心等の少数心の光ファイバを分岐させることが行われている。
光ファイバケーブルを分岐するには、例えば、SZスロット型の光ファイバケーブルの外被を部分的に除去して、スロットロッドを切断せずにスロット溝に収容された光ファイバを取り出し、他の光ファイバと接続させる方法が用いられている。この分岐方法は、一般に中間後分岐と呼ばれている。
このような中間後分岐の箇所には、種々の形態のクロージャが用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
このような中間後分岐の箇所には、種々の形態のクロージャが用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
図12に、従来の中間後分岐用クロージャの一例を示す。すでに敷設されている光ファイバケーブル101の任意の箇所において、光ファイバケーブル101の外被を一定長さ(60センチメートル)除去し光ファイバ心線収容スロット101aを出現させた状態とし、その光ファイバ心線収容スロット101a内から任意の光ファイバ心線101cを取り出して、その中央で切断して、光ファイバ分岐ケーブル121又は122の光ファイバ心線121c又は122cとそれぞれ接続させる。この光ファイバケーブル101と光ファイバ分岐ケーブル121,122の光ファイバ心線接続部103は、光ファイバ心線接続収納部としての光ファイバ心線接続部収納トレイ108の中に、その余長と共に収容される。これら光ファイバケーブル101と分岐ケーブル121,122は、外被を除去した部分の長手方向両端側が、それぞれケーブル把持部105でクランプされ、分岐ケーブル121,122のテンションメンバ123,124がケーブルテンションメンバ把持部106でクランプされ、各々が連結金具107に固定されている。これら全体が中間後分岐接続クロージャケース104(長さ80センチメートル)内に収容され、防水又は防滴の構造とされている。
ところで、中間後分岐を行う際に、幹線系の光ファイバケーブルのスロットロッドから引き出される光ファイバの長さは限られており、収納トレイ等の内部を配線できる長さは短い。特に、引き出した光ファイバの中央部分を切断して、切断された双方の光ファイバを他の光ファイバと接続する(これを両側接続と呼ぶ)場合には、配線のために使用できる長さが短くなってしまう。
また、光ファイバケーブルから引き出される光ファイバがテープ心線である場合には、さらにそのテープ心線を分岐して所望の光ファイバを取り出さなければならない。その場合には、さらに光ファイバの配線長さが短くなってしまう。
また、光ファイバケーブルから引き出される光ファイバがテープ心線である場合には、さらにそのテープ心線を分岐して所望の光ファイバを取り出さなければならない。その場合には、さらに光ファイバの配線長さが短くなってしまう。
そのため、一旦中間後分岐して引き落とし用のドロップ型光ファイバケーブル等に接続した光ファイバの接続を切り替えたい場合には、切り替えを行おうとする光ファイバを再びクロージャの収納トレイ内から取り出すことが難しい状況にあった。また、収納トレイから光ファイバを取り出すことができた場合でも、再接続するために要する長さを得ることが難しく、光ファイバの再配線を行うことができなかった。
本発明の目的は、光ファイバケーブルから中間後分岐した光ファイバの接続の切り替えを確実に行うことができ、良好な切り替え作業性を得ることのできる中間後分岐用クロージャを提供することにある。
上記目的を達成することのできる本発明に係る中間後分岐用クロージャは、光ファイバケーブルの中間後分岐に用いられるクロージャであって、光ファイバの余長を収納する余長収納トレイと、光ファイバの接続を切り替えるための切り替え接続部を収納する切り替え接続部収納トレイとを、少なくとも一組備えた切り替え接続用収納部を有することを特徴としている。
このような構成の中間後分岐用クロージャは、光ファイバの余長を収納する部分(余長収納トレイ)と、切り替え接続部を収納する部分(切り替え接続部収納トレイ)とを分けた構成としているため、接続の切り替えを行う際には、光ファイバの再配線を行わずに、切り替え接続部収納トレイにおいて切り替え接続部を切り替えることができる。したがって、中間後分岐した光ファイバの切り替え作業が容易である。また、光ファイバの余長部分を引き出す必要がないため、確実に接続の切り替えを行うことができる。
なお、本明細書中の光ファイバは、単心の光ファイバ心線または複数心の光ファイバテープ心線の形態をなすものを、配線の目的に合わせて用いると良い。
なお、本明細書中の光ファイバは、単心の光ファイバ心線または複数心の光ファイバテープ心線の形態をなすものを、配線の目的に合わせて用いると良い。
また、本発明の中間後分岐用クロージャにおいて、余長収納トレイと切り替え接続部収納トレイとが、層状に連結されていることが好ましい。その場合、切り替え接続部収納トレイが、余長収納トレイに対して上層に設けられていると良い。
また、切り替え接続部収納トレイが、余長収納トレイに対して回転して開閉可能であることが好ましい。その場合、光ファイバケーブルのスロットロッドを、切り替え接続部収納トレイが開閉する箇所から離反する方向に湾曲させるように固定するスロット固定部が設けられていると良い。
また、本発明の中間後分岐用クロージャにおいて、余長収納トレイは、光ファイバの接続部を固定する接続部固定部を着脱できる、接続部固定部用取り付け部が複数箇所に設けられていることが好ましい。
また、本発明の中間後分岐用クロージャにおいて、切り替え接続用収納部の下側に、開閉可能な収納トレイが設けられていることが好ましい。また、収納トレイは、回転して開閉可能であるか、またはスライドして開閉可能であることが好ましい。
本発明の中間後分岐用クロージャによれば、光ファイバケーブルから中間後分岐した光ファイバの接続の切り替えを確実に行うことができ、良好な切り替え作業性を得ることができる。
以下、本発明に係る中間後分岐用クロージャの実施の形態の例を、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態の中間後分岐用クロージャ(以下、クロージャと呼ぶ)10の斜視図を示す。図1に示すように、クロージャ10は、長手方向に対称な構造をなしており、中央に配置されたベース板11に対して、両端側にフレームエンド12が取り付けられ、さらにその外側にはクロージャ10を吊り線(図示せず)に固定して吊るすための吊り金具15が取り付けられている。
図1に、本実施形態の中間後分岐用クロージャ(以下、クロージャと呼ぶ)10の斜視図を示す。図1に示すように、クロージャ10は、長手方向に対称な構造をなしており、中央に配置されたベース板11に対して、両端側にフレームエンド12が取り付けられ、さらにその外側にはクロージャ10を吊り線(図示せず)に固定して吊るすための吊り金具15が取り付けられている。
また、フレームエンド12には、クロージャ10内に導入される幹線系の光ファイバケーブル1及び分岐用光ファイバケーブル3を把持する外被把持具13や、分岐用光ファイバケーブル3のTM(テンションメンバ)を固定する分岐TM固定部17が取り付けられている。また、このフレームエンド12には、吊り金具15の吊り金具ロッド16が固定されている。
また、クロージャ10には、両側の外被把持具13を含む領域を覆うスリーブ(図示せず)が取り付けられるが、その長手方向の両端部分を気密に封止する部材として、端面シール14が設けられる。この端面シール14は、中央部分に縦方向のスリットが形成されており、吊り金具ロッド16とフレームエンド12との間をそのスリットで挟み込むように取り付けられる。また、端面シール14は、クロージャ10内に導入される各種の光ファイバケーブル1,3,4を挟み込むかあるいは挿通させて、クロージャ10の内部を、外部から防水及び防塵する。
クロージャ10内に導入される幹線系の光ファイバケーブル1は、本実施形態ではクロージャ10によって中間後分岐されるケーブルであって、所謂SZケーブルと呼ばれる、スロット型の多心光ファイバケーブルが好適に使用される。SZケーブルとは、スロットロッド2に形成された光ファイバを収納するための溝が、長手方向に沿って交互に反転した螺旋状となっているものである。この光ファイバケーブル1は、クロージャ10を取り付けるにあたって、外被やスロットロッド2の周囲に巻かれた上巻きテープが所望の長さ(例えば1050mm)だけ除去される。そして、スロットロッド2が露出した部分から光ファイバテープ心線が取り出される。ここで取り出された光ファイバテープ心線は、例えばその取り出した中央部分を切断した後、単心の光ファイバ心線に分離されて、ベース板11の上方や下方に配線される。光ファイバ心線をベース板11の下方に配線する際には、ベース板11に形成された配線穴19を通すと良い。
この光ファイバケーブル1は、露出したスロットロッド2のほぼ中央部分が、ベース板11に立設された固定バー20に、着脱可能な結束タイ等により結束される。また、スロットロッド2が露出した部分の両側の外被が、外被把持具13に把持されて固定される。さらに、上記スリーブにより覆われる境界部分が、端面シール14によって、気密に封止される。
このように、光ファイバケーブル1は、クロージャ10内を通過するように配置される。
このように、光ファイバケーブル1は、クロージャ10内を通過するように配置される。
また、分岐用光ファイバケーブル3は、幹線系の光ファイバケーブル1より心数の少ないSZケーブル等を用いることができる。この分岐用光ファイバケーブル3は、端面から外被等を除去してスロットロッドを露出させ、光ファイバを引き出す。さらに、スロットロッドの先端部分でテンションメンバを露出させて、分岐TM把持具17によってテンションメンバを把持して固定する。
この分岐用光ファイバケーブル3から引き出された光ファイバは、ベース板11に形成された配線穴19を通してベース板11の下方に配線される。
この分岐用光ファイバケーブル3から引き出された光ファイバは、ベース板11に形成された配線穴19を通してベース板11の下方に配線される。
さらに、クロージャ10から中間後分岐されて各加入者宅等に引き落とされる光ファイバケーブル(ドロップケーブル)4を、端面シール14に挿通させることができる。このドロップケーブル4は、単心の光ファイバ心線を内蔵したものを好適に用いることができ、端面シール14を挿通させた端部の外被を除去して、その光ファイバ心線を露出させる。露出された光ファイバ心線は、ベース板11の上方に配線され、残された外被の端部は、ベース板11の上面に設けられたドロップ把持具18によって把持される。
幹線用の光ファイバケーブル1や引き落とし用のドロップケーブル4の光ファイバ心線は、ベース板11の上面に取り付けられた切り替え接続用収納部23に収納される。図2に、切り替え接続用収納部の上面図を示す。図1及び図2に示すように、切り替え接続用収納部23は、ドロップトレイ(余長収納トレイ)21とMTトレイ(切り替え接続部収納トレイ)22とを備えている。
ドロップトレイ21は、長方形の薄板状のプレートに枠27が設けられた筐体であって、プラスチックまたは金属により形成されている。枠27によって画成された余長収納部28は、導入した光ファイバ心線を収納するためのスペースである。収納された光ファイバ心線の余長は、光ファイバ心線を融着接続する際の作業性を確保するものである。
また、枠27には、内側に向かって水平方向に形成された複数組の取り付け板(接続部固定部用取り付け部)24が設けられており、この取り付け板24に接続部固定部25が取り付けられる。光ファイバ心線の融着接続を行った場合には、取り付け板24に取り付けられた接続部固定部25にその融着接続部が固定される。
また、枠27には、内側に向かって水平方向に形成された複数組の取り付け板(接続部固定部用取り付け部)24が設けられており、この取り付け板24に接続部固定部25が取り付けられる。光ファイバ心線の融着接続を行った場合には、取り付け板24に取り付けられた接続部固定部25にその融着接続部が固定される。
接続部固定部25は、板状の部材に互いに平行に形成された複数のリブ25aが立設された構成であり、このリブ25aの間にそれぞれ融着固定部を嵌め込んで固定することができる。接続部固定部25は、図3にその正面図を示すように、下方の面に、外側に屈曲した一組の鉤部26が形成されており、一組の取り付け板24の間にこの鉤部26をスライドさせることで着脱可能に取り付けることができる。
ドロップトレイ21の一方の枠27の外側には、MTトレイ22が装着されている。ドロップトレイ21とMTトレイ22とは、ヒンジ33を介して連結され、ドロップトレイ21に対してMTトレイ22が回転して開閉することができる。図1には、手前側のMTトレイ22は開いた状態を示し、奥側のMTトレイ22は閉じた状態を示している。ヒンジ33には、これらの開閉状態において、その位置を維持するようにロックを掛けることができる。
MTトレイ22は、弓形の薄板状のプレートに枠が設けられた筐体であって、光ファイバの接続を切り替えるための接続部(切り替え接続部)用固定部30が中央の位置に設けられている。切り替え接続部用固定部30は、互いに平行に形成された複数のリブ30aによって構成されており、これらのリブ30aの間に、一対のMTコネクタを嵌め込んで固定することができる。また、この切り替え接続部用固定部30に隣接した枠には、切り替え接続部用固定部30に固定したMTコネクタが外れてしまうことを防止するための蓋31が設けられている。この蓋31は、切り替え接続部用固定部30に対して開閉可能であり、閉じた状態でロックを掛けることができる。
また、弓形に形成されたMTトレイ22の両端部分は、ドロップトレイ21との間で光ファイバを通すための通路29である。
また、弓形に形成されたMTトレイ22の両端部分は、ドロップトレイ21との間で光ファイバを通すための通路29である。
また、ドロップトレイ21に対してMTトレイ22が開閉する側は、作業者が光ファイバの配線等を行う作業側となる。そのため、図1及び図4に示す(図4中、下方向が作業側)ように、スロットロッド2は、作業側から離反する方向に湾曲させて固定すると良い。
次に、光ファイバケーブル1やドロップケーブル4の光ファイバ心線を、切り替え接続用収納部23内に配線して収納する形態について説明する。
まず、図5に示すように、光ファイバケーブル1のスロットロッド2から取り出された光ファイバ心線1aと、MTコネクタ付き心線6とを接続する。接続方法は、融着接続法やメカニカルスプライス法が用いられる。ここでは、融着接続法を用いる。
まず、図5に示すように、光ファイバケーブル1のスロットロッド2から取り出された光ファイバ心線1aと、MTコネクタ付き心線6とを接続する。接続方法は、融着接続法やメカニカルスプライス法が用いられる。ここでは、融着接続法を用いる。
ここで、本実施形態において用いられるMTコネクタ付き心線の一例を、図6に示す。
図6に示すように、MTコネクタ付き心線6は、補強チューブによって保護された光ファイバ心線7の一端側が、MTコネクタ8に接続された構成である。なお、光ファイバ心線7は、単心のものであっても、複数心のテープ状のものであっても良い。本実施形態では、光ファイバ心線7とMTコネクタ8を合わせた長さが、900mmに設定されている。
図6に示すように、MTコネクタ付き心線6は、補強チューブによって保護された光ファイバ心線7の一端側が、MTコネクタ8に接続された構成である。なお、光ファイバ心線7は、単心のものであっても、複数心のテープ状のものであっても良い。本実施形態では、光ファイバ心線7とMTコネクタ8を合わせた長さが、900mmに設定されている。
光ファイバ心線1aとMTコネクタ付き心線6とを接続して形成された融着接続部9は、図5に示す奥側(図中上側)に取り付けられた接続部固定部25に固定して収納し、光ファイバ心線1aの余長は、曲げ半径30mm以上で蛇行させ収納する。MTコネクタ付き心線6は、MTコネクタ8をMTトレイ22の切り替え接続部用固定部30に固定して収納し、光ファイバ心線7は曲げ半径30mm以上を確保しつつドロップトレイ21の内部で大きく輪を作るようにして収納する。
次に、図7に示すように、ドロップケーブル4から露出された光ファイバ心線4aと、MTコネクタ付き心線6とを接続する。なお、この図7では、図5に示した光ファイバ心線1aとMTコネクタ付き心線6の図示を省略している。
そして、光ファイバ心線4aとMTコネクタ付き心線6とを接続して形成された融着接続部9は、図7に示す手前側(図中下側)に取り付けられた接続部固定部25に固定して収納し、光ファイバ心線4aの余長は、曲げ半径30mm以上で蛇行させ収納する。MTコネクタ付き心線6は、MTコネクタ8をMTトレイ22の切り替え接続部用固定部30に固定して収納し、光ファイバ心線7は曲げ半径30mm以上を確保しつつドロップトレイ21の内部で大きく輪を作るようにして収納する。
そして、光ファイバ心線4aとMTコネクタ付き心線6とを接続して形成された融着接続部9は、図7に示す手前側(図中下側)に取り付けられた接続部固定部25に固定して収納し、光ファイバ心線4aの余長は、曲げ半径30mm以上で蛇行させ収納する。MTコネクタ付き心線6は、MTコネクタ8をMTトレイ22の切り替え接続部用固定部30に固定して収納し、光ファイバ心線7は曲げ半径30mm以上を確保しつつドロップトレイ21の内部で大きく輪を作るようにして収納する。
このように、光ファイバケーブル1とドロップケーブル4の光ファイバ心線1a,4aにそれぞれMTコネクタ付き心線6を接続した後、図8に示すように互いのMTコネクタ8を嵌合して接続する。接続したMTコネクタ8は、MTトレイ22に収納する。次いで、蓋31(図2参照)を閉じて、図8の奥側に示すように、ドロップトレイ21にカバー32を取り付ける。カバー32には、心線通過用切り欠き32aが形成されており、ドロップトレイ21とMTトレイ22との間の光ファイバ心線の通過及び移動を可能としている。
最後に、MTトレイ22は、カバー32を取り付けたドロップトレイ21に向けて回転させ、ドロップトレイ21の上部に配置する。この状態において、MTトレイ22はドロップトレイ21と連結されて層状に配置されるため、2つのトレイを有する切り替え接続部用固定部30の収納スペースをコンパクトにすることができ、クロージャ10のスリーブを小さくすることができる。
また、上記の説明では、光ファイバケーブル1とドロップケーブル4との間の光ファイバ心線1a,4aの接続が1本のみであったが、複数本の光ファイバ心線を接続することもできる。その場合、MTトレイ22にはMTコネクタ8が多数収納され、相互の接続先を切り替えることが容易である。
接続を切り替える際には、図8に示すように、MTコネクタ付き心線6の余長部分をドロップトレイ21から引き出すようにして、MTコネクタ8を手前に引き出す。なおその際、カバー32が取り付けられたままであっても、この引き出し作業は支障なく行うことができる。
接続を切り替える際には、図8に示すように、MTコネクタ付き心線6の余長部分をドロップトレイ21から引き出すようにして、MTコネクタ8を手前に引き出す。なおその際、カバー32が取り付けられたままであっても、この引き出し作業は支障なく行うことができる。
以上説明したように、本実施形態に示した切り替え接続部用固定部30によれば、光ファイバ心線の余長を収納する部分(ドロップトレイ21)と、切り替え接続部を収納する部分(MTトレイ22)とを分けた構成としているため、接続の切り替えを行う際には、光ファイバ心線の再配線を行わずに、MTトレイ22においてMTコネクタ8の接続を切り替えることができる。したがって、中間後分岐した光ファイバ心線の切り替え作業が容易である。また、光ファイバケーブル1,4側の光ファイバ心線1a,4aの余長部分を引き出す必要がないため、確実に接続の切り替えを行うことができる。
また、本実施形態では切り替え接続部用固定部30が2つ並設されており、それぞれ同様に配線を行うことができる。また、切り替え接続部用固定部30は幾つ設けられていても良い。また、1つのドロップトレイに対してMTトレイが複数設けられていても良い。
一方、光ファイバケーブル1や分岐用光ファイバケーブル3から引き出され、ベース板11に形成された配線穴19を通してベース板11の下方に配線された光ファイバ心線1a,3aは、ベース板11の下方に設置された収納トレイ35(図1参照)内に配線されて収納される。本実施形態において、収納トレイ35は、複数が積層された状態で設けられている。
図9に、収納トレイ35の上面図を示す。
収納トレイ35は、薄板状のプレートに枠36が設けられた筐体であって、プラスチックまたは金属により形成されている。枠36によって画成された余長収納部38は、出入口39から導入した光ファイバ心線3a,4aを収納するためのスペースである。収納された光ファイバ心線3a,4aの余長は、光ファイバ心線3a,4aを相互に融着接続する際の作業性を確保するものである。光ファイバ心線3a,4aの融着接続を行った場合には、余長収納部38内に形成された融着固定部40にその融着接続部9が固定される。
収納トレイ35は、薄板状のプレートに枠36が設けられた筐体であって、プラスチックまたは金属により形成されている。枠36によって画成された余長収納部38は、出入口39から導入した光ファイバ心線3a,4aを収納するためのスペースである。収納された光ファイバ心線3a,4aの余長は、光ファイバ心線3a,4aを相互に融着接続する際の作業性を確保するものである。光ファイバ心線3a,4aの融着接続を行った場合には、余長収納部38内に形成された融着固定部40にその融着接続部9が固定される。
また、枠36の内側には、余長収納部38に収納された光ファイバ心線3a,4aが上方へ飛び出すことを防ぐために、爪37が複数形成されている。
枠36の外側の一方(図中上側)には、収納トレイ35同士を回転させて開閉するためのヒンジ42が形成されている。また、枠36の外側の他方(図中下側)には、収納トレイ35の解放側(図中下側)をベース板11に対して吊り下げるためのストラップ係止用の突部41が形成されている。
枠36の外側の一方(図中上側)には、収納トレイ35同士を回転させて開閉するためのヒンジ42が形成されている。また、枠36の外側の他方(図中下側)には、収納トレイ35の解放側(図中下側)をベース板11に対して吊り下げるためのストラップ係止用の突部41が形成されている。
なお、図9に示した形態では、長手方向の一方側(図中左側)の出入口39からのみ光ファイバ心線3a,4aを導入させているが、他方側(図中右側)の出入り口39からも光ファイバ心線を導入して収納しても良い。
また、融着接続部9は、光ファイバ心線にテープ状のものを用いて、多心一括接続した接続部としても良い。
また、融着接続部9は、光ファイバ心線にテープ状のものを用いて、多心一括接続した接続部としても良い。
次に、収納トレイ35の開閉について説明する。
図10及び図11に示すように、各収納トレイ35は互いのヒンジ42で回転可能に連結されており、ベース板11に対しても回転できるように連結されている。そして、主に収納トレイ内35の配線を行う場合には、その収納トレイ35が作業者側(図中左側)に解放されるように開く。そして、配線の済んだ収納トレイ35から順に上方に回転させて、ベース板11に吊り下げられたストラップ43に上記の突部41を係止して、ベース板11に向かって閉じる。なお、収納トレイ35内に配線する際に必要となる光ファイバ心線の余長は、分岐用光ファイバケーブル3から長く引き出すことによって容易に得ることができる。
図10及び図11に示すように、各収納トレイ35は互いのヒンジ42で回転可能に連結されており、ベース板11に対しても回転できるように連結されている。そして、主に収納トレイ内35の配線を行う場合には、その収納トレイ35が作業者側(図中左側)に解放されるように開く。そして、配線の済んだ収納トレイ35から順に上方に回転させて、ベース板11に吊り下げられたストラップ43に上記の突部41を係止して、ベース板11に向かって閉じる。なお、収納トレイ35内に配線する際に必要となる光ファイバ心線の余長は、分岐用光ファイバケーブル3から長く引き出すことによって容易に得ることができる。
なお、本実施形態では、収納トレイを回転して開閉する形態としたが、他の形態であっても良い。例えば、トレイ棚を設けてその内部に収納トレイを配置し、作業者側またはその反対側へ収納トレイをスライドさせ、収納トレイを開閉しても良い。
以上説明したように、特に接続先を変更する予定のない光ファイバ心線は、ベース板11の下方に設けられた収納トレイ35内に収納することができる。これにより、切り替え接続部用固定部30に収納する光ファイバ心線を必要最低限の数のみにすることができ、切り替え接続部用固定部30によって接続を切り替える際の作業性を良好に保つことができる。
1 幹線系の光ファイバケーブル
1a 光ファイバ心線
3 分岐用光ファイバケーブル
3a 光ファイバ心線
4 ドロップケーブル
4a 光ファイバ心線
10 中間後分岐用クロージャ
11 ベース板
12 フレームエンド
13 外被把持具
14 端面シール
20 固定バー
21 ドロップトレイ(余長収納トレイ)
22 MTトレイ(切り替え接続部収納トレイ)
23 切り替え接続部用固定部
24 余長処理空間
25 接続部固定部
35 収納トレイ
1a 光ファイバ心線
3 分岐用光ファイバケーブル
3a 光ファイバ心線
4 ドロップケーブル
4a 光ファイバ心線
10 中間後分岐用クロージャ
11 ベース板
12 フレームエンド
13 外被把持具
14 端面シール
20 固定バー
21 ドロップトレイ(余長収納トレイ)
22 MTトレイ(切り替え接続部収納トレイ)
23 切り替え接続部用固定部
24 余長処理空間
25 接続部固定部
35 収納トレイ
Claims (9)
- 光ファイバケーブルの中間後分岐に用いられるクロージャであって、
光ファイバの余長を収納する余長収納トレイと、光ファイバの接続を切り替えるための切り替え接続部を収納する切り替え接続部収納トレイとを、少なくとも一組備えた切り替え接続用収納部を有することを特徴とする中間後分岐用クロージャ。 - 請求項1に記載の中間後分岐用クロージャであって、
前記余長収納トレイと前記切り替え接続部収納トレイとが、層状に連結されていることを特徴とする中間後分岐用クロージャ。 - 請求項2に記載の中間後分岐用クロージャであって、
前記切り替え接続部収納トレイが、前記余長収納トレイに対して上層に設けられていることを特徴とする中間後分岐用クロージャ。 - 請求項2または3に記載の中間後分岐用クロージャであって、
前記切り替え接続部収納トレイが、前記余長収納トレイに対して回転して開閉可能であることを特徴とする中間後分岐用クロージャ。 - 請求項4に記載の中間後分岐用クロージャであって、
前記光ファイバケーブルのスロットロッドを、前記切り替え接続部収納トレイが開閉する箇所から離反する方向に湾曲させるように固定するスロット固定部が設けられていることを特徴とする中間後分岐用クロージャ。 - 請求項1〜5の何れか1項に記載の中間後分岐用クロージャであって、
前記余長収納トレイは、光ファイバの接続部を固定する接続部固定部を着脱できる、接続部固定部用取り付け部が複数箇所に設けられていることを特徴とする中間後分岐用クロージャ。 - 請求項1〜6の何れか1項に記載の中間後分岐用クロージャであって、
前記切り替え接続用収納部の下側に、開閉可能な収納トレイが設けられていることを特徴とする中間後分岐用クロージャ。 - 請求項7に記載の中間後分岐用クロージャであって、
前記収納トレイは、回転して開閉可能であることを特徴とする中間後分岐用クロージャ。 - 請求項7に記載の中間後分岐用クロージャであって、
前記収納トレイは、スライドして開閉可能であることを特徴とする中間後分岐用クロージャ。
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2003
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