JP2005107434A - 発光表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光源に多数の発光ダイオード22を用いるようにした発光表示装置において、用いる発光ダイオード22を色度別に分別し、該分別した略同一の色度の発光ダイオード22同士を、発光表示装置の複数に区分けされた1区画20内にまとめて配置するとともに、発光表示装置の区分けされた区画20毎に、当該区画20に配置された発光ダイオード22の色度に対応して設定した色の反射板23を設置し、発光表示装置全体の色むらを低減する。
【選択図】図1
Description
ところで、視力検査では、視標が一定の明るさで表示されることが正確な検査を行う上で重要である。
このため、従来の視力検査装置では、視標を表示した視標板を乳白色の半透明体によって形成し、視標板の背面に照明管を設置して視標を一定の明るさで表示する方式や、視標を表示した透明のチャート板の背面にエレクトロルミネッセンスパネル(ELパネル)を設置し、該パネルを面発光させて視標を表示する方式が採用されている。
また、エレクトロルミネッセンスパネルを使用した場合は、視力検査装置を薄くコンパクトに形成でき、視標面を均一の明るさにできるという利点はあるものの、視標を表示する光源として必ずしも十分な明るさがとれず、また、コストが割高になるという問題があった。
この視力検査装置は、視力検査用の大小のランドルト環や文字、乱視検査用の視標等の視標が表示された、乳白色の半透明体によって形成した視標板1と、視標板1を背面から照明することによって、視標を一定の明るさで表示する装置本体部2とからなる。
なお、発光ダイオード22は、頂部からの光の指向性が強いことから、 頂部を横又は下に向けて配置するようにすることが望ましい。
ここで、発光ダイオードの分別のための色度及び輝度の測定は、図4に示すMINOLTAカラーアナライザCA−100(ミノルタ社製)31、プローブ部32及び発光部33を備えた色度・輝度判別装置3を使用して行った。
プローブ部32は、円筒形状をし、内部に厚さ2mmの白色プローブ固定板及び厚さ2mmのアクリル板を配設し、カラーアナライザ31のプローブ31aを挿入するようにしている。
発光部33は、色度及び輝度の測定を行う発光ダイオード33aをボードに配設したソケットに装着することにより、定電流出力装置33bから発光ダイオード33aに規定の電流(具体的には、20mA)が印加されるようにし、さらに、発光部33を基台30に沿ってスライドすることにより、発光ダイオード33aをプローブ部32内に挿入できるようにしている。
これにより、カラーアナライザ31によって、発光ダイオード33aの色座標値(x,y)及び輝度値(Y)を測定することができるようにしている。
次に、上記の方法によって色座標値(x,y)及び輝度値(Y)を測定した発光ダイオードを、色度及び輝度別に複数のグループに分別する方法の一例について説明する。
まず、図5(a)に示すように、色度・輝度判別装置で測定した色座標値(x、y)のデータを座標上に記録する。
色座標値の分布データから末端となる4点の座標を決定し、分布データの平行四辺形の領域を作成する。
図5(b)に示すように、作成した平行四辺形をx方向に9等分、y方向に3等分し、27個の色度区分領域を作成する。
さらに、図5(c)に示すように、輝度値(Y)のデータを座標上に記録し、データ範囲を3等分する。
これにより、発光ダイオードは、色度及び輝度別に複数のグループに分別される。
次に、設置する反射板23の設定方法の一例について説明する。
反射板23の色は、HSBカラーモデルを使用して設定した(明度(B)は100%に固定)。
ここで、HSBカラーモデルは、人間の色の知覚に基づくもので、色を次の色相(H)、彩度(S)及び明度(B)の基本特性で把握される。
このうち、色相(H)は、物体が反射又は発光した場合の色を意味し、色相は標準カラーホイール上の位置で決まり、0から360度の範囲の角度で表される。
彩度(S)は、飽和度とも呼ばれ、色の度合いや鮮やかさを意味し、彩度は色相に比例したグレーの量で、0%(グレー)から100%(純色)の範囲で表される。標準カラーホイールでは、彩度は外側に向かうほど高くなり、中心に向かうほど低くなる。
・明度(B)は、色の明暗の度合いを示し、通常0%(黒)から100%(白)の範囲で表される。
[色の調整方法]
色度(及び輝度)別に複数のグループに分別され区分された発光ダイオードは、図6に示すように、矢印方向に行くにつれて色が変化する。具体的には、A方向は白色、B方向は黄色、C方向は緑色、D方向は赤色に近づく。
上記各方向の色の調整を、図7に示す色相(H)のグラデュエーションの角度を変えて行う。
さらに、彩度(S)の調整により、色相(H)で決定した色に濃淡をもたせ、色の補正を行う。
[反射板の設定手順]
図5(a)に示す色座標値の分布データから末端となる4点の座標を決定し、図6に示すように、末端となる4点(1−1、1−9、3−1、3−9)に対応する反射板の色相(H)、彩度(S)(及び明度(B))の値を決める。
具体的には、図8に示す座標上で反射板の色相(H)、彩度(S)の値を決める。
(1)まず、視力検査装置において出したい目標の色座標値(x,y)(点Q)を座標上に取る。
(2)次に、反射板の色を、オレンジ色〜黄色の範囲(色相(H):30°〜60°)として、仮に、色相(H):60°、彩度(S):50%及び色相(H):30°、彩度(S):50%の2種類の反射板を設定する。この2種類の反射板を使用し、前記区分した発光ダイオードの1種類を点灯させて、上記MINOLTAカラーアナライザCA−100(ミノルタ社製)を用いて、色座標値を測定し、当該色座標値(点A及び点B)を座標上に取る。
(3)また、基準色座標値として、色相(H):0°、彩度(S):0%の白色の反射板を使用し、同じ発光ダイオードを点灯させて、上記MINOLTAカラーアナライザCA−100(ミノルタ社製)を用いて、色座標値を測定し、当該色座標値(点C)を座標上に取る。
(4)次に、点Aと点Bを結ぶ線と、点Cと点Qを結ぶ線との交点を点Pとし、AP:PBの比(1:2)から、点Pの色相(H)(50°)を求める。また、PQ:QCの比(1:4)から、点Qの彩度(S)(40°)を求める。
これにより、点Qの色相(H)(50°)及び彩度(S)(40°)が決定される。
(5)(4)で決定した点Qの色相(H)(50°)及び彩度(S)(40°)の反射板を使用し、同じ発光ダイオードを点灯させて、上記MINOLTAカラーアナライザCA−100(ミノルタ社製)を用いて、実際の色座標値を測定する。その値が、目標の色座標値(x,y)と近似していれば、(4)で決定した反射板の色相(H)(50°)及び彩度(S)(40°)を採用し、使用する反射板を確定する。
(6)同様の方法で、図6に示す末端となる4点に対応する反射板の色相(H)、彩度(S)(及び明度(B))の値を決める。
(7)そして、末端となる4点(1−1、1−9、3−1、3−9)に対応する反射板の色相(H)、彩度(S)(及び明度(B))の範囲を、図9に示すように等比率に分配する(例えば、領域1−1の反射板の色相(H):50°、彩度(S):80%(及び明度(B):100%)と、領域1−9の反射板の色相(H):34°、彩度(S):40%(及び明度(B):100%)の値を等比率に分配する)ことにより、すべての発光ダイオードに対応する反射板の色相(H)、彩度(S)(及び明度(B))の値を決めることができる。
2 装置本体部
20 区画
21 隔壁
22 発光ダイオード
23 反射板
Claims (3)
- 光源に多数の発光ダイオードを用いるようにした発光表示装置において、用いる発光ダイオードを色度別に分別し、該分別した略同一の色度の発光ダイオード同士を、発光表示装置の複数に区分けされた1区画内にまとめて配置するとともに、前記発光表示装置の区分けされた区画毎に、該区画に配置された発光ダイオードの色度に対応して設定した色の反射板を設置し、発光表示装置全体の色むらを低減するようにしたことを特徴とする発光表示装置。
- 光源に多数の発光ダイオードを用いるようにした発光表示装置において、用いる発光ダイオードを輝度別に分別し、該分別した略同一の輝度の発光ダイオード同士を、発光表示装置の複数に区分けされた1区画内にまとめて配置するとともに、前記発光表示装置の区分けされた区画毎に、該区画に配置された発光ダイオードの輝度に対応して設定した色の反射板を設置し、発光表示装置全体の輝度むらを低減するようにしたことを特徴とする発光表示装置。
- 光源に多数の発光ダイオードを用いるようにした発光表示装置において、用いる発光ダイオードを輝度別に分別し、該分別した略同一の輝度の発光ダイオード同士を、発光表示装置の複数に区分けされた1区画内にまとめて配置するとともに、前記発光表示装置の区分けされた区画毎に、該区画に配置された発光ダイオードの輝度に対応して電源を制御し、発光表示装置全体の輝度むらを低減するようにしたことを特徴とする発光表示装置。
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