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JP2005104874A - 光学活性なα−アミノ−ε−カプロラクタムまたはその塩の製造方法および製造の中間体 - Google Patents

光学活性なα−アミノ−ε−カプロラクタムまたはその塩の製造方法および製造の中間体 Download PDF

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JP2005104874A
JP2005104874A JP2003338118A JP2003338118A JP2005104874A JP 2005104874 A JP2005104874 A JP 2005104874A JP 2003338118 A JP2003338118 A JP 2003338118A JP 2003338118 A JP2003338118 A JP 2003338118A JP 2005104874 A JP2005104874 A JP 2005104874A
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Kenichi Sakai
健一 酒井
Rumiko Sakurai
ルミ子 櫻井
Mutsumi Yuzawa
睦 湯澤
Iku Hatahira
郁 畠平
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Ajinomoto Co Inc
Yamakawa Yakuhin Kogyo KK
Unipres Corp
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Yamakawa Industrial Co Ltd
Ajinomoto Co Inc
Yamakawa Yakuhin Kogyo KK
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Abstract

【課題】 光学活性なα−アミノ−ε−カプロラクタム(ACL)の製造方法を改良し、安価で大量に入手することができる光学分割剤を使用して所望の光学活性体を、高い光学純度をもって得ることができる、工業的に有利な製造方法を提供する。
【解決手段】 分割剤として光学活性なフェニルアラニン誘導体、とくにN−p−トルエンスルホニル−L−フェニルアラニンを使用し、DL−ACLを、ジアステレオマー法により光学分割する。このとき、反応媒体である溶媒の誘電率を適切に選択してジアステレオマー塩の析出を行なうことにより、D−ACLまたはL−ACLを含有するジアステレオマー塩を選択的に取得することができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、光学活性なα−アミノ−ε−カプロラクタム(以下「ACL」と略記する)の製造方法に関する。ここで「ACL」の語は、遊離の形態のみならず、塩の形態をしたものも包含する。「DL−ACL]の語は、ラセミ体ACLだけでなく、どちらかの光学活性体を多く(圧倒的ではなく)含む、D−ACLとL−ACLとの混合物をも包含する。
本発明はまた、光学活性なACLの製造過程で中間体として生成する、新規なジアステレオマー塩にも関する。このジアステレオマー塩には、その溶媒和物(たとえば水和物)も包含される。
光学活性なACLは、L−またはD−リジンを製造するときの中間体として知られているほか、アミノ酸の光学分割剤であり(特許文献1)、また抗腫瘍薬(特許文献2)、健忘症改善薬(特許文献3)、骨粗しょう症の新薬であるRU−81843のような医薬品製造の中間体として有用な化合物である。光学活性ACLの製造方法については、これまでに種々の報告がある。
ジアステレオマー法では、たとえば、分割剤として
(イ)2−アミノシクロヘキサンカルボン酸誘導体(特許文献4)
(ロ)酒石酸(特許文献5)
(ハ)N−ベンゾイルグルタミン酸(特許文献6)
(ニ)N−カルバモイルバリン(特許文献7)
(ホ)N−ベンゾイルメチオニン(特許文献8)
(ヘ)N−ベンゾイルアラニン(特許文献9)
(ト)N−アセチルインドリン−2−カルボン酸(特許文献10)
を使用する方法が知られている。
優先晶出法では、
(チ)塩化マグネシウム錯体(特許文献11)
(リ)ニッケル錯体(特許文献12)
を用いる方法が知られており、そのほか、
(ヌ)L−α−アミノ−ε−カプロラクタム資化性の酵母(特許文献13)
を用いる方法もある。
上記した既知のジアステレオマー法によるときは、ラセミACL(つまり異性体比が1:1)から光学活性なACLが得られるものの、ある光学分割剤の1種類の光学活性体を用いた場合には、D−体またはL−体のどちらか片方の光学活性ACLしか得られないことがほとんどである。一例を挙げれば、分割剤としてL−体のN−ベンゾイルグルタミン酸を用いた場合、さまざまな溶媒、たとえば水、アセトン、メタノール、N,N−ジメチルホルムアミドなどを選んでも、L−ACLの難溶性塩しか晶出しない。
アキラルな分割剤を使用する優先晶出法では、1種類の分割剤からACLの光学活性体の両方が得られるものの、ACLの異性体比がどちらかに傾いている状態に限り優先晶出が可能であるため、ラセミACLからは光学活性ACLを得ることはできないし、収率も低いので、工業的実施には不利である。酵母を利用する光学活性ACLの製造方法は、片方の光学活性体しか得られない上、生産効率が低く、これも実用的ではない。
発明者らは、薬理学的に活性な化合物を合成するための中間体として重要な地位を占める、光学活性なACLを製造するに当って、上記したような従来技術の欠点を解消し、分割剤として安価であって工業的規模で容易に入手することができる化合物を使用し、所望に応じて、ACLのD−体およびL−体のどちらでも、高い光学純度をもって得ることができる、工業的な実施に適した光学活性ACLの製造方法を求めて、鋭意研究した。
その結果、発明者らは、光学分割剤として光学活性フェニルアラニン誘導体、代表的には光学活性なN−p−トルエンスルホニルフェニルアラニンを使用し、ラセミACLから光学活性ACLとのジアステレオマー塩を形成させ、得られた塩を複分解することによって、目的とする光学活性ACLが得られることを見出した。この光学分割剤は、工業的に大量かつ安価に得ることができる。
さらに研究を進めた発明者らは、上記のジアステレオマー法において、使用する溶媒の極性(誘電率として表される)の高低によって、同じ光学分割剤を使用しても、D−ACL塩が析出したり、L−ACL塩が析出したりすることがあること、および、そのジアステレオマー塩の光学純度と、溶媒の極性との間に密接な関係があることを見出した。
ACLの光学分割に関する既知の技術の中には、分割剤として発明者らが着目した光学活性なフェニルアラニン誘導体を使用するものはなく、L−グルタミン酸誘導体を分割剤とするもの(特許文献14,15)が開示されている程度である。
これら既知の技術もジアステレオマー法によるものであり、同じ光学分割剤を使用したときでも、ジアステレオマー塩を形成させる溶媒によってACLのD−体またはL−体が選択的に得られる現象が報告されている。しかし、これらは断片的な現象を述べただけで、溶媒の物性たとえば誘電率(ε)などにもとづく体系的な考察はなされていなかった。
これに対して、発明者らが得た、溶媒と析出するジアステレオマー塩との関係についての知見は、つぎのとおりである。光学分割剤として、前記した代表的なもの、N−p−トルエンスルホニル−L−フェニルアラニン(「Ts−L−Phe」と略記する)を使用した場合、
(1)中程度の誘電率を有する溶媒、たとえばメタノール(ε=33)、N,N−ジメチルホルムアミド(ε=37)、ジメチルスルホキシド(ε=49)を用いたときは、L−ACLの塩が高光学純度で得られる。
(2)低い誘電率の溶媒、たとえば1,2−ジクロロエタン(ε=11)やクロロホルム(ε=5)、または高い誘電率の溶媒、たとえば水(ε=78)を用いたときは、D−ACLの塩が高光学純度で得られる。
(3)溶媒を混合して任意の誘電率に調整したもの、たとえば水とエタノールとを組み合わせて、メタノールやジメチルスルホキシドの誘電率、またはN,N−ジメチルホルムアミドの誘電率に相当する値にした溶媒を用いたときは、L−ACLの塩が高光学純度で得られる。
(4)誘電率がクロロホルム(ε=5)とジメチルスルホキシド(ε=49)との間にある誘電率28付近の溶媒、たとえば85%含イソプロパノール水(ε=27)や、90%含エタノール水(ε=29)を用いたときは、D−ACLの塩またはL−ACLの塩が得られるが、光学純度は低い。
(5)誘電率がジメチルスルホキシド(ε=49)と水(ε=78)との間にある誘電率60付近の溶媒、たとえば45%含メタノール水(ε=58)や、30%含エタノール水(ε=62)を用いたときは、L−ACLの塩またはD−ACLの塩が得られるが、光学純度は低い。
上記の傾向を一般化して図示すると、つぎのようになる。
Figure 2005104874
このように、使用する溶媒の誘電率と得られるジアステレオマー塩のD/Lおよび光学純度との間に密接な関係があることがわかったので、この関係を利用することにより、1種類の光学分割剤を使用しながら、溶媒を交換するだけで両光学活性体を効率よく取り分けることが可能になるとともに、所望する光学分割に適した溶媒を、従来のような試行錯誤によるのではなく、選択することが可能になった。
特開昭59−67271号公報 米国特許第6239127号明細書 米国特許第5166150号明細書 特開平9−241227号公報 特開昭59−44358号公報 特公昭48−3634号公報 特公昭46−12130号公報 特開昭62−114969号公報 特開昭62−114968号公報 特開昭61−24573号公報 米国特許第4062839号明細書 特公昭60−15622号公報 特開昭58−155096号公報 特公昭48−15954号公報 特公昭48−6475号公報
本発明の第一の目的は、上記したような発明者らの新知見にもとづき、光学活性ACLの製造方法であって、安価で大量に入手することができる光学分割剤を使用し、所望の光学活性体を、高い光学純度をもって得ることができる、工業的に有利な製造方法を提供することにある。
本発明の第二の目的は、第一の目的を達成する光学活性ACLの製造において、所望に応じて、ACLのD−体およびL−体のどちらでも、簡単に得ることができる製造方法を提供することにある。
第一の目的を達成する本発明のACLの製造方法は、下式(1)
Figure 2005104874
で表されるDL−ACLを、分割剤として光学活性なフェニルアラニン誘導体を使用し、ジアステレオマー法により光学分割することを特徴とする。
第二の目的を達成する本発明のACLの製造方法は、上記のジアステレオマー法を実施するに当り、誘電率の値にもとづいて選択された溶媒を使用してジアステレオマー塩の析出を行なうことにより、D−ACLまたはL−ACLを含有するジアステレオマー塩を選択的に取得することを特徴とする。たとえば、光学分割剤としてTs−L−Pheを使用する場合、適切な誘電率をもつ溶媒または混合溶媒を使用することにより、D−ACL・Ts−L−Phe塩またはL−ACL・Ts−L−Phe塩を取り分けることができる。
第一の目的を達成する本発明のACLの製造方法を実施すれば、光学分割剤として使用する光学活性フェニルアラニン誘導体は、大量を安価に入手することができるものであるから、ジアステレオマー法に適切であって、後記する実施例にみるように、この製造方法は工業的に有利に実施することができる。
第二の目的を達成する本発明のACLの製造方法を実施すれば、同じ光学分割剤を使用しながら、溶媒の種類を誘電率に基づいて選択することにより、所望のD−ACLまたはL−ACLを得ることができる。
本発明の製造方法は、ジアステレオマー法である。すなわち、DL−ACL(前記のように、ラセミ体またはD−ACLとL−ACLとの混合物)に対し、溶媒中で光学分割剤を作用させてジアステレオマー塩を生成させ、一方のジアステレオマー塩を分離し、その塩を分解して所望の光学活性体を得る方法である。
光学分割剤として使用する光学活性なフェニルアラニン誘導体は、下式(2)
Figure 2005104874
(式中、Rはアシル基またはスルホニル基を表し、*は不斉炭素原子の位置を示す。)
で表される化合物が好適である。Rが表すアシル基としては、ホルミル基、アセチル基、オギザリル基、ベンゾイル基、トルオイル基などが挙げられ、スルホニル基としては、メタンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、トルエンスルホニル基などが挙げられる。
光学活性なN−アシルフェニルアラニン誘導体の例には、N−ホルミルフェニルアラニン、N−アセチルフェニルアラニン、N−ベンゾイルフェニルアラニン、N−o−トルオイルフェニルアラニン、N−p−トルオイルフェニルアラニン、N−メタンスルホニルフェニルアラニン、N−ベンゼンスルホニルフェニルアラニン、N−o−トルエンスルホニルフェニルアラニン、N−p−トルエンスルホニルフェニルアラニンなどが挙げられる。
最も好適な光学活性フェニルアラニン誘導体は、下式(3)の光学活性なN−p−トルエンスルホニルフェニルアラニンである。
Figure 2005104874
(式中、*は不斉炭素原子の位置を示す。)
ジアステレオマー法の実施に使用する溶媒は、原理的には制限がなく、水、メタノール、エタノール、n−プロパノールおよびイソプロパノールのようなアルコール類、ジエチルエーテル、メチル−tert−ブチルエーテルおよびテトラヒドロフランのようなエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチルのような酢酸エステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類、アセトニトリルのようなニトリル類、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトアミドのようなアミド類、およびジメチルスルホキシドのような含イオウ化合物類などが例として挙げられるが、これらに限定されない。1種類を単独で用いても、2種類以上を混合して使用してもよい。
前述のように、溶媒の極性すなわち誘電率は、得られるジアステレオマー塩の光学的な配向や光学純度を大きく左右する。たとえば、光学分割剤としてTs−L−Pheを用いるなら、目的とするACLがL−体である場合には、誘電率が中程度の、具体的には28を超え60以下の溶媒が適切であり、たとえば、メタノール(ε=33)、N,N−ジメチルホルムアミド(ε=37)またはジメチルスルホキシド(ε=49)など、またはこれらと同等な誘電率をもつように調整された混合溶媒を用いるとよい。逆に、D−ACLを目的とする場合には、誘電率が上記の範囲にくらべて低目、つまり28以下のもの、たとえば、クロロホルム(ε=5)や1,2−ジクロロエタン(ε=11)など、またはこれらと同等な誘電率をもつように調整された混合溶媒を用いるか、または誘電率が上記の範囲にくらべて高目、つまり60を超える溶媒を用いるとよい。
溶媒の使用量は、収率、光学純度などの成績に影響を与える。適切な使用量は溶媒の種類によって異なる。
光学分割剤である光学活性なフェニルアラニン誘導体の使用量は、DL−ACLの1モルに対して、0.2〜2モルの範囲から選択する。D−ACLとL−ACLを効率よく取り分けるために、好ましい範囲は0.4〜1.5モル、より好ましい範囲は0.9〜1.1モルである。最適なモル比は、選択した光学分割剤や溶媒の種類によって、多少異なる。
ジアステレオマー塩を形成する反応の進め方は、とりたてて制約がなく、既知の技術に従って実施すればよい。具体例を挙げれば、溶媒に原料であるDL−ACLを入れ、常圧で溶媒の沸点未満の温度に加熱して溶解し、そこへ光学分割剤を添加する。添加は一時に行なってもよいし、徐々に行なってもよい。光学分割剤は、溶媒に溶かした溶液の形が添加に便宜であるが、固体のままでもよい。
本発明の光学分割は、溶媒の極性の程度と使用量、および光学分割剤の種類と使用量などに関して、好適な範囲や組み合わせがある。後記する実施データを参考に、必要ならば若干の実験を追加することによって、当業者は最適な条件を見出すことができるであろう。
ジアステレオマー塩を形成させた反応混合物は、冷却により、または溶媒を濃縮することにより難溶性のジアステレオマー塩を析出させ、濾過または遠心分離によりこれを固体として取得する。得られたジアステレオマー塩、とくに下式(4)で表されるL−ACL・Ts−L−Phe塩およびその水和物
Figure 2005104874
または下式(5)で表されるD−ACL・Ts−L−Phe塩
Figure 2005104874
は、いずれも新規化合物であって、本発明の一部をなす。
取得したジアステレオマー塩を複分解し、D−またはL−ACLを得ることは、当業者に既知の方法によればよい。たとえば、このジアステレオマー塩は有機アミンとカルボン酸の塩であるから、強塩基または強酸を作用させて解塩し、さらに晶析により、目的とする光学活性ACLを分離することができる。この方法によるとき、光学活性ACLは、通常、解塩に使用した強酸の塩または強塩基の塩として分離される。必要があれば、中和してさらに晶析を行なうことにより、目的とする光学活性ACLを回収することができる。
目的とする光学活性ACLが一方の異性体だけである場合は、ジアステレオマー法により光学分割した母液に残った不要な異性体を既知の方法でラセミ化し、再度の光学分割に使用すればよいことはいうまでもない。
一般にジアステレオマー法において、どちらかの一方の光学異性体が過剰である場合には、予想されるよりも高い収率と光学純度をもって、それを含む塩を析出させ、回収できることが経験的に知られている。本発明の実施に当たっても、この現象を利用することができる。たとえば、D−ACLをより多く得るには、まずL−ACL・Ts−L−Phe塩を析出させ、固液分離して生じた分割母液からいったん溶媒を留去し、残留物にD−ACL・Ts−L−Phe塩が優先的に析出し得る溶媒、たとえばイソプロパノールまたはその含水溶媒のような低誘電率溶媒、または水のような高誘電率溶媒を加えて溶解−析出を行なうことにより、D−ACL・Ts−L−Phe塩を高収率かつ高純度で得ることができる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。実施例で使用した原料DL−ACLは、いずれもラセミ体のACLである。ACLの光学純度の測定は、HPLCにより、下記の条件で行なった。
カラム:OA−5000(住化分析センター)
移動相:1mM硫酸銅溶液
流量:0.5mL/min
カラム温度:20℃
検出器:日本分光「UV−970」波長254nm リテンションタイムは、
D−ACL:12.1min、L−ACL:9.8min
L−ACL・Ts−L−Phe塩1水和物の製造
(光学活性Ts−L−PheによるDL−ACLの光学分割)
50g(390mmol)のDL−ACL(水分3.7%)に、メタノール500gとTs−L−Phe124.6g(390mmol)とを加え(モル比1:1)、加熱して溶解した。この溶液を48℃まで徐冷し、別に用意したL−ACL・Ts−L−Phe塩1水和物を種晶として少量加え、20℃に冷却した。析出した結晶を濾過により分離し、乾燥して52.6gのL−ACL・Ts−L−Phe塩1水和物を得た。収率は29%であり、この塩のACLの光学純度は、93%deであった。
D−ACL・Ts−L−Phe塩の製造
(光学活性Ts−L−PheによるDL−ACLの光学分割)
10g(78mmol)のDL−ACL(水分3.7%を含む)に、クロロホルム74gとTs−L−Phe25g(78mmol)とを加え(モル比1:1)、加熱して溶解した。この溶液を室温まで徐冷し、析出した結晶を濾過分離したのち、乾燥して8.4gのD−ACL・Ts−L−Phe塩を得た。収率は24.1%であり、この塩のACLの光学純度は、68.5%deであった。
D−ACL・Ts−L−Phe塩の製造
実施例1の光学分割によりジアステレオマー塩を分離して残った母液から溶媒を留去させ、水41gとイソプロパノール333gとを加えて、加熱溶解した。溶液を66℃まで冷却し、別に用意したD−ACL・Ts−L−Phe塩を種晶として少量加え、20℃に冷却した。析出した結晶を濾過分離したのち、乾燥して71.4gのD−ACL・Ts−L−Phe塩を得た。収率は41%(DL−ACL基準)であり、この塩のACLの光学純度は、92%deであった。
光学分割剤の回収およびD−ACL・塩酸塩の製造
実施例3で製造したD−ACL・Ts−L−Phe塩10g(22mmol)を分け取り、水100gを加えて60℃に加熱して溶解した。この溶液に35%塩酸水溶液5.4g(52mmol)を滴下し、さらに80℃まで加熱して、その温度に1時間保持した。溶液を80℃まで徐冷し、析出した結晶を濾過分離して、分割剤として使用したTs−L−Pheを7.0g回収した(回収率98%)。
上記の濾過分離で得た濾液に30%水酸化ナトリウム水溶液6.5g(49mmol)を加え、pHを10.5とした。活性炭0.1gを加えて1時間撹拌した後、活性炭を濾過により除去した。濾液の溶媒を留去した後、エタノールを加えて塩化ナトリウムを析出させ、50℃で1時間撹拌してから結晶を濾過分離して、塩化ナトリウムを除去した。この濾液に35%塩酸水溶液3.5g(34mmol)とエタノール41.5gとを加えて50℃に加熱した後、25℃に徐冷した。析出した結晶を濾過分離し、乾燥してD−ACL・塩酸塩を3.2g得た。原料として使用したDL−ACLを基準とする収率は36%、光学純度は99.9%ee以上であった。
L−ACL・Ts−L−Phe塩1水和物の精製
実施例1で製造したL−ACL・Ts−L−Phe塩1水和物1gを分け取り、メタノール6.4gを加えて溶解し、再結晶した。光学純度99.9%de以上のL−ACL・Ts−L−Phe塩1水和物を得た。この塩は吸湿性があり、0.5当量の水を含んだところで安定した。
融 点:101.5−107.5℃,160.5−162.0℃
旋光度:[α] 22+20.7°(c0.1,EtOH)
水 分:5.80%(カールフィッシャー滴定)
IR(KBr)cm-1:3598,3424,3312,3194,3024,2924,2858,1665,1596,
1472,1385,1303,1157,1097,555
1H NMR(DMSO-d6,400MHz) δ:8.11-8.01(m,1H), 7.57(d, J=8.4Hz, 2H),
7.30(d, J=8.4Hz, 2H), 7.17-7.12(m, 5H), 3.92(d, J=11.2Hz, 1H), 3.40(t, J=5. 2
Hz, 1H), 3.15-3.09(m, 2H), 2.95(dd, J=5.2 Hz, 13.2Hz, 1H), 2.88(dd, J=5.2
Hz, 13.2Hz, 1H), 2.36(s, 3H), 1.89-1.81(m, 2H), 1.75-1.72(m, 1H), 1.62-1.40
(m,2H), 1.25-1.19(m, 1H)
D−ACL・Ts−L−Phe塩の精製
実施例3で製造したD−ACL・Ts−L−Phe塩1gを分け取り、水1.1gおよびイソプロパノール9.9gを加えて溶解し、再結晶した。光学純度98.8%deのD−ACL・Ts−L−Phe塩を得た。
融 点:180.5−183.5℃
旋光度:[α] 22+30.5°(c0.1,EtOH)
水分:0.12%(カールフィッシャー滴定)
IR(KBr)cm-1:3338,3264,2930,2856,1692,1613,1562,1381,1315,
1152,661
1H NMR(DMSO-d6,400MHz) δ:8.11-8.01(m,1H), 7.57(d, J=8.4Hz, 2H),
7.30(d, J=8.4Hz, 2H), 7.19-7.10(m, 5H), 3.92(d, J=11.2Hz, 1H), 3.40(t, J=5.2
Hz, 1H), 3.16-3.02(m, 2H), 2.95(dd, J=5.2 Hz, 13.2Hz, 1H), 2.88(dd, J=5.2Hz,
13.6Hz, 1H), 2.36(s, 3H), 1.88-1.81(m, 2H), 1.75-1.71(m, 1H), 1.58-1.43(m,
2H), 1.25-1.18(m, 1H)
実施例1の操作を、メタノールに代えて種々の溶媒を使用して繰り返した。条件と結果を、下の表1にまとめて示す。



表1
No. 溶 媒 溶媒量 誘電率 光学純 D/L 収率
(注1) (ε) 度(%de) (%)
1 クロロホルム 7 5 69 D 24
2 1,2−ジクロロエタン 6 11 61 D 43
3 メチルイソブチルケトン 45 13 41 D 62
4 イソプロパノール 50 18 32 D 64
5 エタノール 32 24 7 D 68
6 89%含イソプロパノール水 11 25 29 D 59
7 85%含イソプロパノール水 10 27 22 D 55
8 90%含エタノール水 15 29 10 L 60
9 81%含エタノール水 12 34 99 L 24
10 95%含メタノール水 16 35 92 L 15
11 N,N−ジメチルホルムアミド 27 37 90 L 27
12 74%含エタノール水 14 38 100 L 13
13 エチレングリコール 43 39 99 L 38
14 ジメチルスルホキシド 32 49 96 L 19
15 60%含メタノール水 11 51 95 L 9
16 55%含メタノール水 5 53 25 L 40
17 45%含メタノール水 8 58 3 L 48
18 30%含エタノール水 10 62 6 D 43
19 35%含メタノール水 6 63 13 D 16
20 10%含メタノール水 19 74 35 D 37
21 水 18 78 28 D 30
注1 DL−ACLに対する溶媒の重量比
本発明は、光学活性なACLを製造する方法として、目的とする光学活性体がD−体であれ、L−体であれ、任意に取得することができるから、さまざまな要求に直接、フレキシブルに応えることができる。

Claims (8)

  1. 光学活性なα−アミノ−ε−カプロラクタム(以下「ACL」と略記)を製造する方法であって、下式(1)
    Figure 2005104874
    で表されるDL−ACLを、分割剤として光学活性なフェニルアラニン誘導体を使用し、ジアステレオマー法により光学分割することを特徴とする製造方法。
  2. 分割剤として、下式(2)
    Figure 2005104874
    (式中、Rはアシル基またはスルホニル基を表し、*は不斉炭素原子の位置を示す。)
    で表される光学活性なフェニルアラニン誘導体を使用する請求項1の製造方法。
  3. 分割剤として、下式(3)
    Figure 2005104874
    (式中、*は不斉炭素原子の位置を示す。)
    で表される光学活性なN−p−トルエンスルホニルフェニルアラニンを使用する請求項1の製造方法。
  4. 誘電率の値にもとづいて選択された溶媒を使用してジアステレオマー塩の析出を行なうことにより、D−ACLまたはL−ACLを含有するジアステレオマー塩を選択的に取得して実施する請求項1ないし3のいずれかの製造方法。
  5. 誘電率の値が28を超え60以下の溶媒を使用してジアステレオマー塩の析出を行なうことにより、L−ACLを含有するジアステレオマー塩を選択的に取得する請求項4の製造方法。
  6. 誘電率の値が28以下であるか、または60を超える溶媒を使用してジアステレオマー塩の析出を行なうことにより、D−ACLを含有するジアステレオマー塩を選択的に取得する請求項4の製造方法。
  7. 下式(4)
    Figure 2005104874
    で表されるL−ACL・N−p−トルエンスルホニル−L−フェニルアラニン塩およびその水和物。
  8. 下式(5)
    Figure 2005104874
    で表されるD−ACL・N−p−トルエンスルホニル−L−フェニルアラニン塩。
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