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JP2005197355A - 半導体装置及びその製造方法、回路基板ならびに電子機器 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法、回路基板ならびに電子機器 Download PDF

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JP2005197355A
JP2005197355A JP2004000401A JP2004000401A JP2005197355A JP 2005197355 A JP2005197355 A JP 2005197355A JP 2004000401 A JP2004000401 A JP 2004000401A JP 2004000401 A JP2004000401 A JP 2004000401A JP 2005197355 A JP2005197355 A JP 2005197355A
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】 実装精度を向上させる半導体装置及びその製造方法、回路基板並びに電子機器を提供することにある。
【解決手段】 半導体装置は、複数のリードが形成されてなる基板1と、開口8内にそれぞれのリードの一部が配置されるようにリードを覆う絶縁膜7と、基板1に搭載されて開口8内で複数の電極6とリードが対向して電気的に接続されてなる半導体チップ5と、を有する。絶縁膜7の開口端部9は、半導体チップ5とオーバーラップする領域内に位置する第1及び第2の部分10,11を含み、第1の部分10は、いずれかの電極6の第1の方向を向く第1の側面18に対向するように位置し、第2の部分11は、いずれかの電極の第1の方向に交差する第2の方向を向く第2の側面19に対向するように位置してなる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法、回路基板並びに電子機器に関する。
COF(chip on film)構造の半導体装置では、その使用目的から、自由に折り曲げることが可能な薄膜の絶縁テープがフレキシブル配線板の基材として使用されている。この絶縁テープの表面に配置された配線パターンのうち各インナーリードが、その接続部で、半導体チップの対応するバンプと電気的に接続される。そして、この半導体装置は、アウターリードを介して、液晶パネルやプリント基板などに接続されることになる(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−124544号公報(図1)
従来のボンディング方法におけるCOF用フィルムのインナーリードと半導体チップのバンプとのボンディングでは、半導体チップの4辺に設置されたバンプに対して、インナーリードは、4辺それぞれに対して垂直に配置されるため、バンプとインナーリードの位置決めは、X方向及びY方向同時に行わなければ、インナーリードが隣接するバンプに接触して、ショートしてしまうという問題があった。
また、全てのバンプと全てのインナーリードの位置決めを同時に行わなければ、インナーリードが所定のバンプに接続されない場合に生じるオープン不良が発生してしまうという問題があった。
例えば、液晶駆動装置では、バンプの数が500個以上あり、さらに、バンプサイズ及びインナーリードの微細精密化が進んでいるため、幅は狭くなり近接している。そのため、インナーリードとバンプは高精度で位置決めする必要がある。
また、前記のボンディング方法におけるインナーリードとバンプとの位置決めでは、COF用フィルムの絶縁テープが半透明であり、インナーリード及びバンプの画像を同時に得ることが困難であるため、半導体チップのバンプを有する面と、基板の配線パターンを有する面との間に、光学系を配置させて、両方の面をカメラで撮像して位置を把握して位置決めを行っていた。これによれば、光学系が複雑であるため、誤差が生じやすく実装精度の低下を招いていた。
本発明の目的は、実装精度を向上させる半導体装置及びその製造方法、回路基板並びに電子機器を提供することにある。
(1)本発明に係る半導体装置は、複数のリードが形成されてなる基板と、
開口を有し、前記開口内にそれぞれの前記リードの一部が配置されるように前記リードを覆う絶縁膜と、複数の電極を有し、前記基板に搭載され、前記開口内で前記複数の電極と前記リードが対向して電気的に接続されてなる半導体チップと、を有し、
前記絶縁膜の前記開口端部は、前記半導体チップとオーバーラップする領域内に位置する第1及び第2の部分を含み、
前記第1の部分は、いずれかの前記電極の第1の方向を向く第1の側面に対向するように位置し、前記第2の部分は、いずれかの前記電極の前記第1の方向に交差する第2の方向を向く第2の側面に対向するように位置してなる。本発明によれば、絶縁膜に第1及び2の部分を設けているので、半導体チップを基板上に載せたときに、電極の第1及び2の側面を第1及び2の部分にそれぞれ対向させることにより、容易に半導体チップと基板の位置合わせができる。その結果、高精度な実装が可能となる。
(2)この半導体装置において、
前記絶縁膜の前記開口端部は、前記半導体チップとオーバーラップする領域内に位置する第3及び第4の部分をさらに含み、
前記第3の部分は、いずれかの前記電極の前記第1の方向とは反対の第3の方向を向く第3の側面に対向するように位置し、前記第4の部分は、いずれかの前記電極の前記第2の方向とは反対の第4の方向を向く第4の側面に対向するように位置してもよい。
(3)この半導体装置において、
前記複数の電極は、前記半導体チップの第1,2,3及び4の辺を含む矩形の面に設けられ、
前記第1の辺と前記第3の辺とは、向き合うように位置し、前記第2の辺と前記第4の辺とは、向き合うように位置してもよい。
(4)この半導体装置において、
前記第1,2,3及び4の部分は、それぞれ複数設けられ、
前記複数の第1の部分は、前記第1の辺に沿って並ぶ第1のグループの電極に対向するように位置し、前記複数の第2の部分は、前記第2の辺に沿って並ぶ第2のグループの電極に対向するように位置し、前記複数の第3の部分は、前記第3の辺に沿って並ぶ第3のグループの電極に対向するように位置し、前記複数の第4の部分は、前記第4の辺に沿って並ぶ第4のグループの電極に対向するように位置してもよい。
(5)この半導体装置において、
前記複数の電極は、前記第1の辺に沿って複数列をなすように配列されてなり、
前記絶縁膜の前記開口端部は、前記第1の辺に最も近い列の前記電極の前記第1の辺を向く側面である前記第1の側面に隣接する第1の凸部と、前記第2の辺に最も近い前記電極の前記第2の辺を向く側面である前記第2の側面に隣接する第2の凸部と、前記第3の辺に最も近い列の前記電極の前記第3の辺を向く側面である前記第3の側面に隣接する第3の凸部と、前記第4の辺に最も近い前記電極の前記第4の辺を向く側面である前記第4の側面に隣接する第4の凸部と、を含んでもよい。
(6)この半導体装置において、
前記開口端部の全体が前記半導体チップとオーバーラップする領域内に位置してもよい。
(7)この半導体装置において、
前記開口端部の全体が前記半導体チップとオーバーラップする領域内に位置し、
前記複数の電極は、前記第1の辺に沿って複数列をなすように配列されてなり、
前記絶縁膜の前記開口端部は、前記第1の辺に最も近い列の前記電極の前記第1の辺を向く側面である前記第1の側面と、それぞれの列において最も前記第2の辺に近いいずれかの前記電極の前記第2の辺を向く側面である前記第2の側面と、前記第3の辺に最も近い列の前記電極の前記第3の辺を向く側面である前記第3の側面と、それぞれの列において最も前記第4の辺に近いいずれかの前記電極の前記第4の辺を向く側面である第4の側面とに隣接するように形成されてもよい。
(8)この半導体装置において、
前記複数の電極は、前記第1の辺に沿って間隔をあけて並ぶ1つのグループをなす第1の電極と、前記第1の辺に沿って前記第1の電極よりも前記第1の辺から離れた位置で間隔をあけて並ぶ1つのグループをなす第2の電極と、を含み、
前記第1及び第2の電極は、千鳥状に配置されてなり、
前記絶縁膜の前記開口端部は、複数の凸部が間隔をあけて形成されてなる、くし形形状を含み、
前記くし形形状は、それぞれの前記凸部が隣同士の一対の前記第1の電極の間を通って、いずれかの前記第2の電極に隣接するように形成されてもよい。
(9)この半導体装置において、
前記絶縁膜の前記開口端部は、複数の凹凸部が形成されてなる、くし形形状を含み、
前記くし形形状は、前記第1の辺に沿って間隔をあけて並ぶ1つのグループの電極の隣に、それぞれの前記凸部が隣同士の一対の前記電極の間に配置され、それぞれの前記凹部内に、いずれかの前記電極が隣接するように形成されもよい。
(10)この半導体装置において、
前記複数の電極は、前記第1の辺に対して斜めに交差する直線に沿って配列される一対の電極を含み、
前記絶縁膜の前記開口端部は、前記半導体チップの角部から、前記一対の電極の間の方向に突出する凸部を有してもよい。
(11)本発明に係る回路基板は、上記半導体装置が電気的に接続されてなる。
(12)本発明に係る電子機器は、上記半導体装置を有する。
(13)本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体チップの複数の電極と、基板に形成された複数のリードと、を対向するように位置合わせすること、及び、前記電極と前記リードを電気的に接続することを含み、
前記リードは、開口を有する絶縁膜によって、前記開口内にそれぞれの前記リードの一部が配置されるように覆われ、前記絶縁膜の前記開口端部は、第1及び第2の部分を含み、
前記位置合わせは、いずれかの前記電極の第1の方向を向く第1の側面を、前記第1の部分に接触させて、前記第1の方向及びその反対方向の位置合わせを行うこと、及び、いずれかの前記電極の前記第1の方向に交差する第2の方向を向く第2の側面を、前記第2の部分に接触させて、前記第2の方向及びその反対方向の位置合わせを行うことを含む。本発明によれば、上述した効果を達成できる基板を使用するので、位置合わせの実装精度を向上して工程を行うことができる。
(14)この半導体装置の製造方法において、
前記絶縁膜の前記開口端部は、第3及び第4の部分をさらに含み、
前記位置合わせは、いずれかの前記電極の前記第1の方向とは反対の第3の方向を向く第3の側面を、前記第3の部分に接触させて、前記第3の方向の位置合わせを行うこと、及び、いずれかの前記電極の前記第2の方向とは反対の第4の方向を向く第4の側面を、前記第4の部分に接触させて、前記第4の方向の位置合わせを行うことを含んでもよい。
(15)この半導体装置の製造方法において、
前記複数の電極は、前記半導体チップの第1,2,3及び4の辺を含む矩形の面に設けられ、
前記第1の辺と前記第3の辺とは、向き合うように位置し、前記第2の辺と前記第4の辺とは、向き合うように位置してもよい。
(16)この半導体装置の製造方法において、
前記第1,2,3及び4の部分は、それぞれ複数設けられ、
前記位置合わせで、前記第1の辺に沿って並ぶ第1のグループの電極を、前記複数の第1の部分に対向するように配置し、前記第2の辺に沿って並ぶ第2のグループの電極を、前記複数の第2の部分に対向するように配置し、前記第3の辺に沿って並ぶ第3のグループの電極を、前記複数の第3の部分に対向するように配置し、前記第4の辺に沿って並ぶ第4のグループの電極を、前記複数の第4の部分に対向するように配置してもよい。
(17)この半導体装置の製造方法において、
前記複数の電極は、前記第1の辺に沿って複数列をなすように配列されてなり、
前記位置合わせは、前記第1の辺に最も近い列の前記電極の前記第1の辺を向く側面である前記第1の側面を、前記絶縁膜の前記開口端部の第1の凸部に接触させて、前記第1の方向の位置合わせを行うこと、前記第2の辺に最も近い前記電極の前記第2の辺を向く側面である前記第2の側面を、前記絶縁膜の前記開口端部の第2の凸部に接触させて、前記第2の方向の位置合わせを行うこと、前記第3の辺に最も近い列の前記電極の前記第3の辺を向く側面である前記第3の側面を、前記絶縁膜の前記開口端部の第3の凸部に接触させて、前記第3の方向の位置合わせを行うこと、及び、前記第4の辺に最も近い前記電極の前記第4の辺を向く側面である前記第4の側面を、前記絶縁膜の前記開口端部の第4の凸部に接触させて、前記第4の方向の位置合わせを行うことを含んでもよい。
(18)この半導体装置の製造方法において、
前記位置合わせで、前記開口端部の全体を、前記半導体チップとオーバーラップする領域内に配置してもよい。
(19)この半導体装置の製造方法において、
前記開口端部は、全体が前記半導体チップとオーバーラップするように形成され、
前記複数の電極は、前記第1の辺に沿って複数列をなすように配列されてなり、
前記位置合わせは、前記第1の辺に最も近い列の前記電極の前記第1の辺を向く側面である前記第1の側面を、前記絶縁膜の前記開口端部に接触させて、前記第1の方向の位置合わせを行うこと、それぞれの列において最も前記第2の辺に近いいずれかの前記電極の前記第2の辺を向く側面である前記第2の側面を、前記絶縁膜の前記開口端部に接触させて、前記第2の方向の位置合わせを行うこと、前記第3の辺に最も近い列の前記電極の前記第3の辺を向く側面である前記第3の側面を、前記絶縁膜の前記開口端部に接触させて、前記第3の方向の位置合わせを行うこと、それぞれの列において最も前記第4の辺に近いいずれかの前記電極の前記第4の辺を向く側面である第4の側面を、前記絶縁膜の前記開口端部に接触させて、前記第4の方向の位置合わせを行うことを含んでもよい。
(20)この半導体装置の製造方法において、
前記複数の電極は、前記第1の辺に沿って間隔をあけて並ぶ1つのグループをなす第1の電極と、前記第1の辺に沿って前記第1の電極よりも前記第1の辺から離れた位置で間隔をあけて並ぶ1つのグループをなす第2の電極と、を含み、
前記第1及び第2の電極は、千鳥状に配置されてなり、
前記絶縁膜の前記開口端部は、複数の凸部が間隔をあけて形成されてなる、くし形形状を含み、
前記位置合わせで、前記くし形形状を、それぞれの前記凸部が隣同士の一対の前記第1の電極の間を通って、いずれかの前記第2の電極に隣接するように配置してもよい。
(21)この半導体装置の製造方法において、
前記絶縁膜の前記開口端部は、複数の凹凸部が形成されてなる、くし形形状を含み、
前記位置合わせで、前記くし形形状を、前記第1の辺に沿って間隔をあけて並ぶ1つのグループの電極の隣に、それぞれの前記凸部が隣同士の一対の前記電極の間に配置し、それぞれの前記凹部内に、いずれかの前記電極が隣接するように配置してもよい。
(22)この半導体装置の製造方法において、
前記複数の電極は、前記第1の辺に対して斜めに交差する直線に沿って配列される一対の電極を含み、
前記位置合わせで、前記絶縁膜の前記開口端部を、前記半導体チップの角部から、前記一対の電極の間の方向に突出する凸部になるように配置してもよい。
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明を適用した第1の実施の形態に係るCOF用フィルムの平面図であり、図2は、本実施の形態に係るCOF型半導体装置の断面図であリ、図3は、本実施の形態に係る図2のIII−III線断面図である。
(基板について)
本実施の形態に係る半導体装置には、図1に示すCOF用フィルム(基板)1が使用される。COF用フィルム1は、少なくとも1つの半導体チップを搭載するためのインターポーザとして使用される。COF用フィルム1は、複数の配線パターン2の支持部材である。COF用フィルム1は、フレキシブル性を有し、厚さ15μm(または、20、25、38、40μm)の薄膜のポリイミド樹脂で形成されることが多いが、それ以外の周知の材料を使用することができる。このCOF用フィルム1の表面に厚さ8μm(または、9、12、15、18μm)の銅箔パターンが接着剤を介在させずに形成されている。銅箔パターンの表面には図示しない錫メッキまたは金メッキが施されている。銅箔パターンには、インナーリード(リード)3およびアウターリード(リード)4を含む配線パターン2が含まれる。図より明らかなように、隣り合う2つのインナーリード3の間の間隔は、広いところと狭いところがある。配線パターン2上には、搭載される半導体チップの電極に対応して電気的に接続される部分(接続部)つまりインナーリード3の先端部と、外部の端子(液晶パネルやプリント基板などに形成された端子)に接続されるアウターリード4とを除いて、絶縁膜(例えば、ソルダーレジスト)7が塗布されており、これにより絶縁状態が確保される。
COF用フィルム1には、各配線パターン2について1つの(全体では複数の)絶縁膜の開口8が形成されている。絶縁膜の開口8を介して、半導体チップと、それとの電気的接続部(例えば、インナーリード3)とのボンディングを行うことができる。絶縁膜の開口8の形状は特に限定されず、半導体チップを完全に収容できる大きさであっても、一部を収容するだけの大きさであってもよい。
配線パターン2は、COF用フィルム1の長手方向に並んで形成されてもよいし、幅方向に並んで形成されてもよいし、マトリクス状に(長手方向及び幅方向に並んで)形成されてもよい。それぞれの配線パターン2は、同一の形状であることが多いが、異なる形状であってもよい。例えば、n種類の形状をなすn個の配線パターン2が並んで構成される配線パターングループを、繰り返して形成してもよい。複数の配線パターン2は、電気メッキを行うために、図示しないメッキリードで電気的に接続されていてもよい。
インナーリード3は、絶縁膜の開口8内に突出している。インナーリード3同士は、平行に形成されており、COF用フィルム1の長手方向に延びて形成されていてもよい。インナーリード3は、半導体チップの電極に対応する間隔で形成される。インナーリード3は、半導体チップとの電気的接続部である。
(半導体装置)
図2は、COF用フィルム1の幅方向に延びる直線に沿った断面図である。
COF型半導体装置60は、COF用フィルム1と、各配線パターン2に電気的に接続された複数の半導体チップ5とを有する。
半導体チップ5の平面状は一般的には矩形であり、長方形であっても正方形であってもよい。半導体チップ5の一方の面に、複数の電極6が形成されている。電極6は、半導体チップ5の面の少なくとも1辺(多くの場合、2辺又は4辺)に沿って並んでいる。半導体チップ5の外形が長方形である場合には、例えば液晶駆動用ICのように長手方向に電極6が配列されていてもよいし、短手方向に電極6が配列されていてもよい。また、電極6は、半導体チップ5の面の端部に並んでいる場合と、中央部に並んでいる場合がある。各電極6は、アルミニウムなどで薄く平らに形成されたパッドと、その上に形成されたバンプと、からなることが多い。バンプが形成されない場合は、パッドのみが電極6となる。電極6の少なくとも一部を避けて半導体チップ5には、パッシベーション膜(図示しない)が形成されている。パッシベーション膜は、例えば、SiO2、SiN、ポリイミド樹脂などで形成することができる。
半導体チップ5の電極6は、配線パターン2のインナーリード3にフェイスダウンボンディングしてもよい。
COF型半導体装置60は、封止部30を有してもよい。封止部30は、少なくとも半導体チップ5の電極6と配線パターン2との電気的接続部(例えば、インナーリード3)を封止するものである。封止部30は、樹脂で形成されることが多い。
また、配線パターン2における絶縁膜7によって覆われる部分と覆われない部分との境界では、封止部30は、絶縁膜7の端部と重複することが好ましい。こうすることで、配線パターン2が露出することを防止できる。封止部30は、ポッティングによって設けてもよい。
例えば、図3に示すように、半導体チップ5は、第1,2,3及び4の辺14,15,16,17を含む矩形の面に、複数の電極6が形成されている。複数の電極6は、第1の辺14に沿って複数列をなすように配列されている。第1の辺14と第3の辺16、第2の辺15と第4の辺17は、向き合うように位置している。
絶縁膜の開口端部9は、半導体チップ5とオーバーラップする領域内に半導体チップ5とCOF用フィルム1との位置決めのための第1,2,3及び4の部分10,11,12,13の部分を複数含んでいる。
第1の部分10は、第1の辺14に沿って並ぶ第1のグループの電極22の第1の方向(図3においては下方向)を向く第1の側面18に対向するように位置している。また、第2の部分11は、第2の辺15に沿って並ぶ第2のグループの電極23の第2の方向(図3においては左方向)を向く第2の側面19に対向するように位置している。また、第3の部分12は、第3の辺16に沿って並ぶ第3のグループの電極24の第3の方向(図3においては上方向)を向く第3の側面20に対向するように位置している。さらに、第4の部分13は、第4の辺17に沿って並ぶ第4のグループの電極25の第4の方向(図3においては右方向)を向く第4の側面21に対向するように位置している。
さらに、絶縁膜の開口端部9は、第1の辺14に最も近い列の電極6の第1の辺14を向く第1の側面18に隣接する第1の凸部26を含んでいる。また、第2の辺15に最も近い電極6の第2の辺15を向く第2の側面19に隣接する第2の凸部27を含んでいる。また、第3の辺16に最も近い列の電極6の第3の辺16を向く第3の側面20に隣接する第3の凸部28を含んでいる。さらに、第4の辺17に最も近い電極6の第4の辺17を向く第4の側面21に隣接する第4の凸部29を含んでいる。
本発明によれば、このようにして形成されたCOF型半導体装置60は、インナーリード3と電極6との位置決め精度が向上する。これにより、インナーリード3が、接続対象の電極6以外の電極6とショートしにくい。したがって、絶縁膜7に第1,2,3及び4の部分10,11,12,13を形成しない従来の半導体装置に比べて、インナーリード3の電極6との接続不良及びインナーリード3と隣り合う電極6とのショートが発生しにくく、実装精度の向上したCOF型半導体装置を提供することができる。
(半導体装置の製造方法)
本実施の形態に係るCOF型半導体装置は上述のように構成されており、以下その製造方法について説明する。
第1,2,3及び4の部分10,11,12,13を形成した絶縁膜7パターンを有するCOF用フィルム1は、例えば、ポリイミド系絶縁テープからなるベースに、リードとなる銅箔を形成し、形成した銅箔の表面にリードパターンのレジスト膜を形成し、前記レジスト膜をマスクとして銅箔をエッチングし、その後、銅に錫、半田、金等をメッキすることで得られる。続いて、例えば、スクリーン印刷法を用いて、第1,2,3及び4の部分10,11,12,13を有する絶縁膜7を形成する。
図4は、本発明を適用した本実施の形態に係るCOF用フィルム上のインナーリードと半導体チップ上のバンプとの位置決めの説明図である。
インナーリード3と電極6との位置決めは、例えば、図4に示すように、1台の画像認識装置31を用いて、COF用フィルム1越しに絶縁膜7に付加した第1,2,3及び4の部分10,11,12,13と、それぞれに対向する半導体チップ5の電極6の第1,2,3及び4の側面18,19,20,21の画像を認識させることにより大体の位置合わせができる。さらに、第1,2,3及び4の部分10,11,12,13に第1,2,3及び4の側面18,19,20,21を嵌め込むことにより正確な位置合わせを行うことができる。
例えば、図3に示すように、位置合わせは、第1の辺14に最も近い列の電極6の第1の辺14を向く側面である第1の側面18を、絶縁膜の開口端部9の第1の凸部26に接触させて、第1の方向(図3においては下方向)の位置合わせを行う。第2の辺15に最も近い電極6の第2の辺15を向く側面である第2の側面19を、絶縁膜の開口端部9の第2の凸部27に接触させて、第2の方向(図3においては左方向)の位置合わせを行う。第3の辺16に最も近い列の電極6の第3の辺16を向く側面である第3の側面20を、絶縁膜の開口端部9の第3の凸部28に接触させて、第3の方向(図3においては上方向)の位置合わせを行う。第4の辺17に最も近い電極6の第4の辺17を向く側面である第4の側面21を、絶縁膜の開口端部9の第4の凸部29に接触させて、第4の方向(図3においては右方向)の位置合わせを行う。
位置決めした半導体チップ5及びCOF用フィルム1は、高加熱したボンディングステーションのステージとボンディングヘッド32のツール熱荷重にて一括ボンディングが行われる。
図5は、本発明を適用した本実施の形態に係るCOF型半導体装置の製造方法を説明する図である。
COF型半導体装置60は、図1に示したCOF用フィルム1の打ち抜き部分33を図5に示すように、打ち抜くことにより形成される。
本発明によれば、半導体チップ5上の電極6のパターンに対応して、絶縁膜7に第1,2,3及び4の部分10,11,12,13を設けているので、それぞれに対応した半導体チップ5上の電極6を嵌め込むことにより、インナーリード3と半導体チップ5の電極6との位置決めが容易にできる。これにより、インナーリード3と半導体チップ5の電極6との位置決め方法を簡略化し、実装精度の高いCOF型半導体装置の製造方法を提供することができる。
以上により、COF用フィルム1に形成されたインナーリード3と半導体チップ5上の電極6との位置決めが間接的に行われる。第1,2,3及び4の部分10,11,12,13は、例えば電極6の配置パターンを用いる。第1,2,3及び4の部分10,11,12,13は、それぞれ一箇所でもいいし複数箇所でもよい。また、半導体チップ5の表面に形成された電極6のパターンに限らず、十字や四角形等の特徴あるパターンを別に設けてもよい。
(回路基板)
図6は、本発明を適用した実施の形態に係る回路基板を示す図である。図6に示すように、回路基板61には、上述したCOF型半導体装置60が電気的に接続されている。回路基板61は、例えば液晶パネルであってもよい。COF型半導体装置60は、COF用フィルム1を、半導体チップ5を囲む輪郭で打ち抜いた形状をなす。
図6に示すように、COF型半導体装置60のCOF用フィルム1は、屈曲させて設けてもよい。例えば、回路基板61の端部の回りにCOF用フィルム1を屈曲させてもよい。
(電子機器)
本発明を適用したCOF型半導体装置を有する電子機器として、図7には、携帯電話62が示されている。この携帯電話62は、本発明を適用した回路基板61(液晶パネル)も有する。図8には、本発明を適用したCOF型半導体装置(図示せず)を有するノート型パーソナルコンピュータ63が示されている。
(第2の実施の形態)
図9は、本発明を適用した第2の実施の形態に係るCOF用フィルム上の絶縁膜と半導体チップ上のバンプとの位置決めの説明図である。本実施の形態では、複数の第1の部分36は、第1の辺14に沿って並ぶ第1のグループの電極22に対向するように位置している。複数の第2の部分37は、第2の辺15に沿って並ぶ第2のグループの電極23に対向するように位置している。複数の第3の部分38は、第3の辺16に沿って並ぶ第3のグループの電極24に対向するように位置している。複数の第4の部分39は、第4の辺17に沿って並ぶ第4のグループの電極25に対向するように位置している。
位置合わせは、第1の辺14に沿って並ぶ第1のグループの電極22を、複数の第1の部分36に対向するように配置する。第2の辺15に沿って並ぶ第2のグループの電極23を、複数の第2の部分37に対向するように配置する。第3の辺16に沿って並ぶ第3のグループの電極24を、複数の第3の部分38に対向するように配置する。第4の辺17に沿って並ぶ第4のグループの電極25を、複数の第4の部分39に対向するように配置する。
さらに、絶縁膜の開口端部40の全体を、半導体チップとオーバーラップする領域内に配置する。その他の構成及び製造方法については、第1の実施の形態で説明した内容を適用することができる。
(第3の実施の形態)
図10は、本発明を適用した第3の実施の形態に係るCOF用フィルム上の絶縁膜と半導体チップ上のバンプとの位置決めの説明図である。本実施の形態では、絶縁膜の開口端部41の全体が半導体チップ5とオーバーラップする領域内に位置している。
絶縁膜の開口端部41は、第1の辺14に最も近い列の電極6の第1の辺14を向く第1の側面42に隣接するように形成されている。また、それぞれの列において最も第2の辺15に近いいずれかの電極6の第2の辺15を向く第2の側面43に隣接するように形成されている。また、第3の辺16に最も近い列の電極6の第3の辺16を向く第3の側面44に隣接するように形成されている。さらに、それぞれの列において最も第4の辺17に近いいずれかの電極6の第4の辺17を向く第4の側面45に隣接するように形成されている。
位置合わせは、第1の辺14に最も近い列の電極6の第1の辺14を向く側面である第1の側面42を、絶縁膜の開口端部41に接触させて、第1の方向(図10においては下方向)の位置合わせを行う。それぞれの列において最も第2の辺15に近いいずれかの電極6の第2の辺15を向く側面である第2の側面43を、絶縁膜の開口端部41に接触させて、第2の方向(図10においては左方向)の位置合わせを行う。第3の辺16に最も近い列の電極6の第3の辺16を向く側面である第3の側面44を、絶縁膜の開口端部41接触させて、第3の方向(図10においては上方向)の位置合わせを行う。それぞれの列において最も第4の辺17に近いいずれかの電極6の第4の辺17を向く側面である第4の側面45を、絶縁膜の開口端部41に接触させて、第4の方向(図10においては右方向)の位置合わせを行う。その他の構成及び製造方法については、第1の実施の形態で説明した内容を適用することができる。
(第4の実施の形態)
図11は、本発明を適用した第4の実施の形態に係るCOF用フィルム上の絶縁膜と半導体チップ上のバンプとの位置決めの説明図である。本実施の形態では、複数の電極6は、第1の辺14に沿って間隔をあけて並ぶ1つのグループをなす第1の電極34を含んでいる。また、第1の辺14に沿って第1の電極34よりも第1の辺14から離れた位置で間隔をあけて並ぶ1つのグループをなす第2の電極35を含んでいる。第1,2の電極34,35は、千鳥状に配置されている。絶縁膜の開口端部46は、複数の凸部が間隔をあけて形成されてなる、くし形形状を含んでいる。くし形形状は、それぞれの凸部が隣同士の一対の第1の電極34の間を通って、いずれかの第2の電極35に隣接するように形成されている。位置合わせは、くし形形状を、それぞれの凸部が隣同士の一対の第1の電極34の間を通って、いずれかの第2の電極35に隣接するように配置する。その他の構成及び製造方法については、第1の実施の形態で説明した内容を適用することができる。
(第5の実施の形態)
図12は、本発明を適用した第5の実施の形態に係るCOF用フィルム上の絶縁膜と半導体チップ上のバンプとの位置決めの説明図である。本実施の形態では、絶縁膜の開口端部47は、複数の凹凸部が形成されてなる、くし形形状を含んでいる。くし形形状は、第1の辺14に沿って間隔をあけて並ぶ1つのグループの電極6の隣に、それぞれの凸部が隣同士の一対の電極6の間に配置され、それぞれの凹部内に、いずれかの電極6が隣接するように形成されている。位置合わせは、くし形形状を、第1の辺14に沿って間隔をあけて並ぶ1つのグループの電極6の隣に、それぞれの凸部が隣同士の一対の電極6の間に配置する。さらに、それぞれの凹部内に、いずれかの電極6が隣接するように配置する。その他の構成及び製造方法については、第1の実施の形態で説明した内容を適用することができる。
(第6の実施の形態)
図13は、本発明を適用した第6の実施の形態に係るCOF用フィルム上の絶縁膜と半導体チップ上のバンプとの位置決めの説明図である。本実施の形態では、複数の電極6は、第1の辺14に対して斜めに交差する直線に沿って配列される一対の電極6を含んでいる。
絶縁膜の開口端部48は、半導体チップ5の角部から、一対の電極6の間の方向に突出する凸部を有している。位置合わせは、絶縁膜の開口端部48を、半導体チップ5の角部から、一対の電極6の間の方向に突出する凸部になるように配置する。その他の構成及び製造方法については、第1の実施の形態で説明した内容を適用することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、図14に示すように、第1,2の電極34,35は、千鳥状に配置されている。絶縁膜の開口端部49は、複数の凸部50が間隔をあけて形成されている、くし形形状を含んでいる。くし形形状は、それぞれの凸部50が隣同士の一対の第1の電極34の間を通って、いずれかの第2の電極35に隣接するように形成されている。凸部50は、先端に向かうに従って幅が大きくなるように形成されてもよい。すなわち、凸部50は、突出方向において、先端側の部分の幅Aが、基部側の部分の幅Bよりも大きくなるように形成されていてもよい。
また、図15に示すように、第1,2の電極34,35は、千鳥状に配置されている。絶縁膜の開口端部51は、複数の凸部52が間隔をあけて形成されている、くし形形状を含んでいる。くし形形状は、それぞれの凸部52が隣同士の一対の第1の電極34の間を通って、いずれかの第2の電極35に隣接するように形成されている。凸部52は、先端に向かうに従って幅が小さくなるように形成されてもよい。すなわち、凸部52は、突出方向において、先端側の部分の幅Aが、基部側の部分の幅Bよりも小さくなるように形成されていてもよい。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び結果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。さらに、本発明は、実施の形態で説明した技術的事項のいずれかを限定的に除外した内容を含む。あるいは、本発明は、上述した実施の形態から公知技術を限定的に除外した内容を含む。
第1の実施の形態に係るCOF用フィルムの平面図である。 第1の実施の形態に係るCOF型半導体装置の断面図である。 第1の実施の形態に係る図2のIII−III線断面図である。 第1の実施の形態に係るCOF用フィルム上のインナーリードと半導体チップ上のバンプのボンディング部分の説明図である。 第1の実施の形態に係るCOF型半導体装置の製造方法を示す図である。 第1の実施の形態に係る回路基板を示す図である。 第1の実施の形態に係るCOF型半導体装置を有する電子機器を示す図である。 第1の実施の形態に係るCOF型半導体装置を有する電子機器を示す図である。 第2の実施の形態に係るCOF用フィルム上の絶縁膜と半導体チップ上のバンプとの位置決めの説明図である。 第3の実施の形態に係るCOF用フィルム上の絶縁膜と半導体チップ上のバンプとの位置決めの説明図である。 第4の実施の形態に係るCOF用フィルム上の絶縁膜と半導体チップ上のバンプとの位置決めの説明図である。 第5の実施の形態に係るCOF用フィルム上の絶縁膜と半導体チップ上のバンプとの位置決めの説明図である。 第6の実施の形態に係るCOF用フィルム上の絶縁膜と半導体チップ上のバンプとの位置決めの説明図である。 本実施の形態の変形例を示す図である。 本実施の形態の変形例を示す図である。
符号の説明
1…COF用フィルム(基板) 2…配線パターン 3…インナーリード(リード) 4…アウターリード(リード) 5…半導体チップ 6…電極(バンプ) 7…絶縁膜(ソルダーレジスト) 8…絶縁膜の開口 9…絶縁膜の開口端部 10…第1の部分 11…第2の部分 12…第3の部分 13…第4の部分 14…第1の辺 15…第2の辺 16…第3の辺 17…第4の辺 18…第1の側面 19…第2の側面 20…第3の側面 21…第4の側面 22…第1のグループの電極 23…第2のグループの電極 24…第3のグループの電極 25…第4のグループの電極 26…第1の凸部 27…第2の凸部 28…第3の凸部 29…第4の凸部 30…封止部 31…画像認識装置 32…ボンディングヘッド 33…打ち抜き部分 34…第1の電極 35…第2の電極 36…第1の部分 37…第2の部分 38…第3の部分 39…第4の部分 40…絶縁膜の開口端部 41…絶縁膜の開口端部 42…第1の側面 43…第2の側面 44…第3の側面 45…第4の側面 46…絶縁膜の開口端部 47…絶縁膜の開口端部 48…絶縁膜の開口端部 49…絶縁膜の開口端部 50…凸部 51…絶縁膜の開口端部 52…凸部 60…COF型半導体装置 61…回路基板 62…携帯電話 63…ノート型パーソナルコンピュータ

Claims (22)

  1. 複数のリードが形成されてなる基板と、
    開口を有し、前記開口内にそれぞれの前記リードの一部が配置されるように前記リードを覆う絶縁膜と、
    複数の電極を有し、前記基板に搭載され、前記開口内で前記複数の電極と前記リードが対向して電気的に接続されてなる半導体チップと、
    を有し、
    前記絶縁膜の前記開口端部は、前記半導体チップとオーバーラップする領域内に位置する第1及び第2の部分を含み、
    前記第1の部分は、いずれかの前記電極の第1の方向を向く第1の側面に対向するように位置し、
    前記第2の部分は、いずれかの前記電極の前記第1の方向に交差する第2の方向を向く第2の側面に対向するように位置してなる半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記絶縁膜の前記開口端部は、前記半導体チップとオーバーラップする領域内に位置する第3及び第4の部分をさらに含み、
    前記第3の部分は、いずれかの前記電極の前記第1の方向とは反対の第3の方向を向く第3の側面に対向するように位置し、
    前記第4の部分は、いずれかの前記電極の前記第2の方向とは反対の第4の方向を向く第4の側面に対向するように位置する半導体装置。
  3. 請求項2記載の半導体装置において、
    前記複数の電極は、前記半導体チップの第1,2,3及び4の辺を含む矩形の面に設けられ、
    前記第1の辺と前記第3の辺とは、向き合うように位置し、
    前記第2の辺と前記第4の辺とは、向き合うように位置してなる半導体装置。
  4. 請求項3記載の半導体装置において、
    前記第1,2,3及び4の部分は、それぞれ複数設けられ、
    前記複数の第1の部分は、前記第1の辺に沿って並ぶ第1のグループの電極に対向するように位置し、
    前記複数の第2の部分は、前記第2の辺に沿って並ぶ第2のグループの電極に対向するように位置し、
    前記複数の第3の部分は、前記第3の辺に沿って並ぶ第3のグループの電極に対向するように位置し、
    前記複数の第4の部分は、前記第4の辺に沿って並ぶ第4のグループの電極に対向するように位置してなる半導体装置。
  5. 請求項4記載の半導体装置において、
    前記複数の電極は、前記第1の辺に沿って複数列をなすように配列されてなり、
    前記絶縁膜の前記開口端部は、
    前記第1の辺に最も近い列の前記電極の前記第1の辺を向く側面である前記第1の側面に隣接する第1の凸部と、
    前記第2の辺に最も近い前記電極の前記第2の辺を向く側面である前記第2の側面に隣接する第2の凸部と、
    前記第3の辺に最も近い列の前記電極の前記第3の辺を向く側面である前記第3の側面に隣接する第3の凸部と、
    前記第4の辺に最も近い前記電極の前記第4の辺を向く側面である前記第4の側面に隣接する第4の凸部とを含む半導体装置。
  6. 請求項4記載の半導体装置において、
    前記開口端部の全体が前記半導体チップとオーバーラップする領域内に位置してなる半導体装置。
  7. 請求項4記載の半導体装置において、
    前記開口端部の全体が前記半導体チップとオーバーラップする領域内に位置し、
    前記複数の電極は、前記第1の辺に沿って複数列をなすように配列されてなり、
    前記絶縁膜の前記開口端部は、
    前記第1の辺に最も近い列の前記電極の前記第1の辺を向く側面である前記第1の側面と、
    それぞれの列において最も前記第2の辺に近いいずれかの前記電極の前記第2の辺を向く側面である前記第2の側面と、
    前記第3の辺に最も近い列の前記電極の前記第3の辺を向く側面である前記第3の側面と、
    それぞれの列において最も前記第4の辺に近いいずれかの前記電極の前記第4の辺を向く側面である第4の側面とに隣接するように形成されてなる半導体装置。
  8. 請求項3記載の半導体装置において、
    前記複数の電極は、前記第1の辺に沿って間隔をあけて並ぶ1つのグループをなす第1の電極と、前記第1の辺に沿って前記第1の電極よりも前記第1の辺から離れた位置で間隔をあけて並ぶ1つのグループをなす第2の電極と、
    を含み、
    前記第1及び第2の電極は、千鳥状に配置されてなり、
    前記絶縁膜の前記開口端部は、複数の凸部が間隔をあけて形成されてなる、くし形形状を含み、
    前記くし形形状は、それぞれの前記凸部が隣同士の一対の前記第1の電極の間を通って、いずれかの前記第2の電極に隣接するように形成されてなる半導体装置。
  9. 請求項3記載の半導体装置において、
    前記絶縁膜の前記開口端部は、複数の凹凸部が形成されてなる、くし形形状を含み、
    前記くし形形状は、前記第1の辺に沿って間隔をあけて並ぶ1つのグループの電極の隣に、それぞれの前記凸部が隣同士の一対の前記電極の間に配置され、それぞれの前記凹部内に、いずれかの前記電極が隣接するように形成されてなる半導体装置。
  10. 請求項3記載の半導体装置において、
    前記複数の電極は、前記第1の辺に対して斜めに交差する直線に沿って配列される一対の電極を含み、
    前記絶縁膜の前記開口端部は、前記半導体チップの角部から、前記一対の電極の間の方向に突出する凸部を有する半導体装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかに記載の半導体装置が電気的に接続された回路基板。
  12. 請求項1から請求項10のいずれかに記載の半導体装置を有する電子機器。
  13. 半導体チップの複数の電極と、基板に形成された複数のリードと、を対向するように位置合わせすること、及び、
    前記電極と前記リードを電気的に接続することを含み、
    前記リードは、開口を有する絶縁膜によって、前記開口内にそれぞれの前記リードの一部が配置されるように覆われ、
    前記絶縁膜の前記開口端部は、第1及び第2の部分を含み、
    前記位置合わせは、
    いずれかの前記電極の第1の方向を向く第1の側面を、前記第1の部分に接触させて、前記第1の方向及びその反対方向の位置合わせを行うこと、及び、
    いずれかの前記電極の前記第1の方向に交差する第2の方向を向く第2の側面を、前記第2の部分に接触させて、前記第2の方向及びその反対方向の位置合わせを行うことを含む半導体装置の製造方法。
  14. 請求項13記載の半導体装置の製造方法において、
    前記絶縁膜の前記開口端部は、第3及び第4の部分をさらに含み、
    前記位置合わせは、
    いずれかの前記電極の前記第1の方向とは反対の第3の方向を向く第3の側面を、前記第3の部分に接触させて、前記第3の方向の位置合わせを行うこと、及び、
    いずれかの前記電極の前記第2の方向とは反対の第4の方向を向く第4の側面を、前記第4の部分に接触させて、前記第4の方向の位置合わせを行うことを含む半導体装置の製造方法。
  15. 請求項14記載の半導体装置の製造方法において、
    前記複数の電極は、前記半導体チップの第1,2,3及び4の辺を含む矩形の面に設けられ、
    前記第1の辺と前記第3の辺とは、向き合うように位置し、
    前記第2の辺と前記第4の辺とは、向き合うように位置してなる半導体装置の製造方法。
  16. 請求項15記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1,2,3及び4の部分は、それぞれ複数設けられ、
    前記位置合わせで、
    前記第1の辺に沿って並ぶ第1のグループの電極を、前記複数の第1の部分に対向するように配置し、
    前記第2の辺に沿って並ぶ第2のグループの電極を、前記複数の第2の部分に対向するように配置し、
    前記第3の辺に沿って並ぶ第3のグループの電極を、前記複数の第3の部分に対向するように配置し、
    前記第4の辺に沿って並ぶ第4のグループの電極を、前記複数の第4の部分に対向するように配置する半導体装置の製造方法。
  17. 請求項16記載の半導体装置の製造方法において、
    前記複数の電極は、前記第1の辺に沿って複数列をなすように配列されてなり、
    前記位置合わせは、
    前記第1の辺に最も近い列の前記電極の前記第1の辺を向く側面である前記第1の側面を、前記絶縁膜の前記開口端部の第1の凸部に接触させて、前記第1の方向の位置合わせを行うこと、
    前記第2の辺に最も近い前記電極の前記第2の辺を向く側面である前記第2の側面を、前記絶縁膜の前記開口端部の第2の凸部に接触させて、前記第2の方向の位置合わせを行うこと、
    前記第3の辺に最も近い列の前記電極の前記第3の辺を向く側面である前記第3の側面を、前記絶縁膜の前記開口端部の第3の凸部に接触させて、前記第3の方向の位置合わせを行うこと、及び、
    前記第4の辺に最も近い前記電極の前記第4の辺を向く側面である前記第4の側面を、前記絶縁膜の前記開口端部の第4の凸部に接触させて、前記第4の方向の位置合わせを行うことを含む半導体装置の製造方法。
  18. 請求項16記載の半導体装置の製造方法において、
    前記位置合わせで、
    前記開口端部の全体を、前記半導体チップとオーバーラップする領域内に配置する半導体装置の製造方法。
  19. 請求項16記載の半導体装置の製造方法において、
    前記開口端部は、全体が前記半導体チップとオーバーラップするように形成され、
    前記複数の電極は、前記第1の辺に沿って複数列をなすように配列されてなり、
    前記位置合わせは、
    前記第1の辺に最も近い列の前記電極の前記第1の辺を向く側面である前記第1の側面を、前記絶縁膜の前記開口端部に接触させて、前記第1の方向の位置合わせを行うこと、
    それぞれの列において最も前記第2の辺に近いいずれかの前記電極の前記第2の辺を向く側面である前記第2の側面を、前記絶縁膜の前記開口端部に接触させて、前記第2の方向の位置合わせを行うこと、
    前記第3の辺に最も近い列の前記電極の前記第3の辺を向く側面である前記第3の側面を、前記絶縁膜の前記開口端部に接触させて、前記第3の方向の位置合わせを行うこと、
    それぞれの列において最も前記第4の辺に近いいずれかの前記電極の前記第4の辺を向く側面である第4の側面を、前記絶縁膜の前記開口端部に接触させて、前記第4の方向の位置合わせを行うことを含む半導体装置の製造方法。
  20. 請求項15記載の半導体装置の製造方法において、
    前記複数の電極は、前記第1の辺に沿って間隔をあけて並ぶ1つのグループをなす第1の電極と、前記第1の辺に沿って前記第1の電極よりも前記第1の辺から離れた位置で間隔をあけて並ぶ1つのグループをなす第2の電極と、を含み、
    前記第1及び第2の電極は、千鳥状に配置されてなり、
    前記絶縁膜の前記開口端部は、複数の凸部が間隔をあけて形成されてなる、くし形形状を含み、
    前記位置合わせで、
    前記くし形形状を、それぞれの前記凸部が隣同士の一対の前記第1の電極の間を通って、いずれかの前記第2の電極に隣接するように配置する半導体装置の製造方法。
  21. 請求項15記載の半導体装置の製造方法において、
    前記絶縁膜の前記開口端部は、複数の凹凸部が形成されてなる、くし形形状を含み、
    前記位置合わせで、
    前記くし形形状を、前記第1の辺に沿って間隔をあけて並ぶ1つのグループの電極の隣に、それぞれの前記凸部が隣同士の一対の前記電極の間に配置し、それぞれの前記凹部内に、いずれかの前記電極が隣接するように配置する半導体装置の製造方法。
  22. 請求項15記載の半導体装置の製造方法において、
    前記複数の電極は、前記第1の辺に対して斜めに交差する直線に沿って配列される一対の電極を含み、
    前記位置合わせで、
    前記絶縁膜の前記開口端部を、前記半導体チップの角部から、前記一対の電極の間の方向に突出する凸部になるように配置する半導体装置の製造方法。
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