JP2005192788A - 栓体、医療用具用液体ポートの封止構造並びに封止構造を持つ医療用具 - Google Patents
栓体、医療用具用液体ポートの封止構造並びに封止構造を持つ医療用具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005192788A JP2005192788A JP2004001871A JP2004001871A JP2005192788A JP 2005192788 A JP2005192788 A JP 2005192788A JP 2004001871 A JP2004001871 A JP 2004001871A JP 2004001871 A JP2004001871 A JP 2004001871A JP 2005192788 A JP2005192788 A JP 2005192788A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plug
- liquid port
- cylindrical
- medical device
- sealing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000007789 sealing Methods 0.000 title claims abstract description 76
- 239000007788 liquid Substances 0.000 title claims abstract description 52
- 238000011109 contamination Methods 0.000 abstract description 5
- 230000001954 sterilising effect Effects 0.000 abstract description 4
- 238000004659 sterilization and disinfection Methods 0.000 abstract description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 description 8
- 239000007864 aqueous solution Substances 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000003463 adsorbent Substances 0.000 description 1
- 239000012503 blood component Substances 0.000 description 1
- 210000001124 body fluid Anatomy 0.000 description 1
- 239000010839 body fluid Substances 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 210000003734 kidney Anatomy 0.000 description 1
- 210000000265 leukocyte Anatomy 0.000 description 1
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 238000005086 pumping Methods 0.000 description 1
- 238000013022 venting Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
- Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
- External Artificial Organs (AREA)
Abstract
【課題】汚染を防止できるとともに、滅菌時、輸送保管時に栓抜け、液漏れ等が皆無である栓体、医療用具用液体ポートの封止構造並びに封止構造を持つ医療用具を提供すること。
【解決手段】密封部材4にヒンジ3を介してハウジング2A、2Bを連結し、前記密封部材4は、天板8の底部に筒状密封体5、6を下方に突設し、天面に押圧部材7を形成し、ハウジング2A、2Bは内壁面に挟持部11と突起部12を形成し、一方のハウジング2A、2Bに係合突起部13、他方のハウジング2B、2Aに係合溝部14を形成した栓体1。
【選択図】図2
【解決手段】密封部材4にヒンジ3を介してハウジング2A、2Bを連結し、前記密封部材4は、天板8の底部に筒状密封体5、6を下方に突設し、天面に押圧部材7を形成し、ハウジング2A、2Bは内壁面に挟持部11と突起部12を形成し、一方のハウジング2A、2Bに係合突起部13、他方のハウジング2B、2Aに係合溝部14を形成した栓体1。
【選択図】図2
Description
本発明は、栓体、医療用具用液体ポートの封止構造及び該封止構造を持つ医療用具に関する。
内部に水や水溶液等の液体が充填された医療用具、例えば、人工腎臓、血漿分離器、白血球除去器、血液成分吸着材等は、体液の循環や水、水溶液等の通液のための一個以上の液体ポートを有する。これらの液体ポートには、滅菌時や輸送時に、内部液体が漏出するのを防止する等の目的で栓体が被冠されている。
例えば特許文献1(特開平7−275356号公報)に記載の栓体は、円形の保持部と、その下面中央部から凸設した外周に円形のリブを有すると共に底面に開設された凹陥部を有する装着部とを、一体成形している。これらの形状・構造により内圧が上昇したときに、前記凹陥部が外側に向けて押圧され、液体ポートの内周面にしっかりと圧着することにより、不用意に脱栓することを防いでいる。
しかしながら液体ポートの大部分は外部に露出した状態となっており、特に打栓あるいは抜栓時において、手指の接触などによる汚染が発生する懸念がある。さらに、いずれも、密封機能と保栓機能とは共に摩擦係合によって維持されており、打栓時の摩擦抵抗が大きいため、栓体を打栓する作業は容易ではない。
またこのような栓体を持つ封止構造では、設計値よりも高い内圧が生じた場合に、栓抜けによる密封破壊が生じるのを完全に防止するのは困難であり、輸送中などに充填液体が漏出するような虞れがある。
またこのような栓体を持つ封止構造では、設計値よりも高い内圧が生じた場合に、栓抜けによる密封破壊が生じるのを完全に防止するのは困難であり、輸送中などに充填液体が漏出するような虞れがある。
また特許文献2には、液体ポートの外周面に突起部、栓体の内側に溝部を形成し、ねじ込みによりできるようにした医療用具用液体ポートの封止構造が記載されているが、栓体をポートの上側部から締め付ける点、栓体をポートから容易に取り外す構造については、まだ改良の余地がある。
特許文献2の発明は、特許文献1の発明の課題(汚染の発生、栓抜け等)を解決した優れた発明であるが、ねじ込み式であるため、組み立て自動機に適用しにくい、栓体を外しにくい等の難点がある。
特許文献2の発明は、特許文献1の発明の課題(汚染の発生、栓抜け等)を解決した優れた発明であるが、ねじ込み式であるため、組み立て自動機に適用しにくい、栓体を外しにくい等の難点がある。
本発明は、上記のような栓体を備えた医療用具用液体ポートの封止構造に生じている前記したような不都合を解消することを目的としており、装着(打栓)及び取り外し(抜栓)が容易であり、装着(打栓)及び取り外し(抜栓)などに液体ポートに直接接触する可能性を極力低減でき、さらに、滅菌時や輸送時などにおいて容器内圧が上昇したときに、栓抜け等により内部液体が漏出するのを完全に防止することのできる栓体、医療用具用液体ポートの封止構造並びに封止構造を持つ医療用具を提供することを目的とする。
解決しようとする問題点は、手指の接触などによる汚染の発生、栓抜けによる密封破壊が生じる懸念があることである。
[1]本発明は、密封部材(4)にヒンジ(3)を介してハウジング(2A、2B)を連結し、
前記密封部材(4)は、天板(8)の底部に筒状密封体(5、6)を下方に突設し、天面に押圧部材7を形成し、
ハウジング(2A、2B)は内壁面に挟持部(11)と突起部(12)を形成し、
一方のハウジング(2A、2B)に係合突起部(13)、他方のハウジング(2B、2A)に係合溝部(14)を形成した栓体(1)を提供する。
[2]本発明は、筒状体(52)の天板(58)の底部に筒状密封体(55、56)を下方に突設し、天面に押圧部材(57)を形成し、
筒状体(52)の内壁面に突起部(53)を形成し、筒状体(52)の断面を略楕円に形成した栓体(51)を提供する。
[3]本発明は、医療用具用液体ポートの封止構造であって、医療用具に形成した液体ポート(30)と、当該液体ポート(30)に密封状態で被冠する栓体(1)とを有し、
前記液体ポート(30)は、円筒壁(31)を有し、その先端部は小径部(32)に形成され、基端部側に環状溝部(33)が形成し、
前記栓体(1)は、密封部材(4)にヒンジ(3)を介してハウジング(2A、2B)を連結し、
前記密封部材(4)は、天板(8)の底部に筒状密封体(5、6)を下方に突設し、天面に押圧部材(7)を形成し、
ハウジング(2A、2B)は内壁面に挟持部(11)と突起部(12)を形成し、
一方のハウジング(2A、2B)に係合突起部(13)、他方のハウジング(2B、2A)に係合溝部(14)を形成した医療用具用液体ポートの封止構造を提供する。
[4]本発明は、医療用具用液体ポートの封止構造であって、医療用具に形成した液体ポート(30)と、当該液体ポート(30)に密封状態で被冠する栓体(51)とを有し、
前記液体ポート(30)は、円筒壁(31)を有し、その先端部は小径部(32)に形成され、基端部側に環状溝部(33)が形成し、
前記栓体(51)は、筒状体(52)の天板(58)の底部に筒状密封体(55、56)を下方に突設し、天面に押圧部材(57)を形成し、
筒状体(52)の内壁面に突起(53)を形成し、筒状体(52)の断面を略楕円に形成した医療用具用液体ポートの封止構造を提供する。
[5]本発明は、栓体(1、51)を構成する天板(8、58)の天面に、当該天板(8、58)よりも上方に隆起し下方にポンピング可能な押圧部材(7、57)を形成した栓体(1、51)を提供する。
[6]本発明は、栓体(1、51)を構成する密封部材(4)または筒状体(52)の天板(8、58)の底部に筒状密封体(5、6、55、56)を下方に突設した[5]に記載の栓体(1、51)を提供する。
[7]本発明は、医療用具用液体ポートの封止構造であって、医療用具に形成した液体ポート(30)と、当該液体ポート(30)に密封状態で被冠する栓体(1、51)とを有し、
液体ポート(30)に、栓体(1、51)を構成する天板(8、58)の天面に、当該天板(8、58)よりも上方に隆起し下方にポンピング可能な押圧部材(7、57)を形成した栓体(1、51)を装着した医療用具用液体ポートの封止構造を提供する。
[8]本発明は、[3]、[4]、[7]に記載の封医療用具用液体ポートの封止構造を有する医療用具を提供する。
前記密封部材(4)は、天板(8)の底部に筒状密封体(5、6)を下方に突設し、天面に押圧部材7を形成し、
ハウジング(2A、2B)は内壁面に挟持部(11)と突起部(12)を形成し、
一方のハウジング(2A、2B)に係合突起部(13)、他方のハウジング(2B、2A)に係合溝部(14)を形成した栓体(1)を提供する。
[2]本発明は、筒状体(52)の天板(58)の底部に筒状密封体(55、56)を下方に突設し、天面に押圧部材(57)を形成し、
筒状体(52)の内壁面に突起部(53)を形成し、筒状体(52)の断面を略楕円に形成した栓体(51)を提供する。
[3]本発明は、医療用具用液体ポートの封止構造であって、医療用具に形成した液体ポート(30)と、当該液体ポート(30)に密封状態で被冠する栓体(1)とを有し、
前記液体ポート(30)は、円筒壁(31)を有し、その先端部は小径部(32)に形成され、基端部側に環状溝部(33)が形成し、
前記栓体(1)は、密封部材(4)にヒンジ(3)を介してハウジング(2A、2B)を連結し、
前記密封部材(4)は、天板(8)の底部に筒状密封体(5、6)を下方に突設し、天面に押圧部材(7)を形成し、
ハウジング(2A、2B)は内壁面に挟持部(11)と突起部(12)を形成し、
一方のハウジング(2A、2B)に係合突起部(13)、他方のハウジング(2B、2A)に係合溝部(14)を形成した医療用具用液体ポートの封止構造を提供する。
[4]本発明は、医療用具用液体ポートの封止構造であって、医療用具に形成した液体ポート(30)と、当該液体ポート(30)に密封状態で被冠する栓体(51)とを有し、
前記液体ポート(30)は、円筒壁(31)を有し、その先端部は小径部(32)に形成され、基端部側に環状溝部(33)が形成し、
前記栓体(51)は、筒状体(52)の天板(58)の底部に筒状密封体(55、56)を下方に突設し、天面に押圧部材(57)を形成し、
筒状体(52)の内壁面に突起(53)を形成し、筒状体(52)の断面を略楕円に形成した医療用具用液体ポートの封止構造を提供する。
[5]本発明は、栓体(1、51)を構成する天板(8、58)の天面に、当該天板(8、58)よりも上方に隆起し下方にポンピング可能な押圧部材(7、57)を形成した栓体(1、51)を提供する。
[6]本発明は、栓体(1、51)を構成する密封部材(4)または筒状体(52)の天板(8、58)の底部に筒状密封体(5、6、55、56)を下方に突設した[5]に記載の栓体(1、51)を提供する。
[7]本発明は、医療用具用液体ポートの封止構造であって、医療用具に形成した液体ポート(30)と、当該液体ポート(30)に密封状態で被冠する栓体(1、51)とを有し、
液体ポート(30)に、栓体(1、51)を構成する天板(8、58)の天面に、当該天板(8、58)よりも上方に隆起し下方にポンピング可能な押圧部材(7、57)を形成した栓体(1、51)を装着した医療用具用液体ポートの封止構造を提供する。
[8]本発明は、[3]、[4]、[7]に記載の封医療用具用液体ポートの封止構造を有する医療用具を提供する。
(1)栓体1、51によりポート30の上部開口部35を完全に覆うため汚染を防止できる。
(2)栓体1ではポート30の上部開口部35を強固に締め付けることができ、滅菌時、輸送保管時に栓抜け、液漏れ等が皆無となる。
(3)栓体51では、栓体51を側部から押すのみで容易に取り外すことができるので、作業者にとって取り扱いが容易である。
(4)栓体1、51では医療用具内に残留している空気抜きを容易に行うことができる。
(5)栓体1、51は、ポート30と係合構造のため自動組み立て機に好適である。
(2)栓体1ではポート30の上部開口部35を強固に締め付けることができ、滅菌時、輸送保管時に栓抜け、液漏れ等が皆無となる。
(3)栓体51では、栓体51を側部から押すのみで容易に取り外すことができるので、作業者にとって取り扱いが容易である。
(4)栓体1、51では医療用具内に残留している空気抜きを容易に行うことができる。
(5)栓体1、51は、ポート30と係合構造のため自動組み立て機に好適である。
図1は、本発明の栓体1の一例を示す概略図で、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図、(D)はB−B´線断面図、(E)はE−E´線断面図である。
図2から図4は、本発明の栓体1のポート30への装着例を示す概略図である。
図2から図4は、本発明の栓体1のポート30への装着例を示す概略図である。
[栓体1]
栓体1は、図1に例示するように、密封部材4にヒンジ4を介して二つのハウジング2A、2Bを連結している。二つのハウジング2A、2Bは、それぞれヒンジ4を介して90°下方に回動することができる。
[ポート30]
医療用具用液体ポート30(以下ポート30)は、筒状に形成され、医療用具に一体成形または別部品として装着される。
ポート30は円筒壁31を有し、その先端部は小径部32に形成され、基端部側に環状溝部33が形成されている。環状溝部33は、円筒壁31の外周に連続して形成しても良いし、不連続に形成しても良い。
[ハウジング2A、2B]
栓体1において、ハウジング2A、2Bとは、半割筒体を意味し、筒体の形状(断面)は、円形、矩形、これらの組み合わせのいずれでも良い。ハウジング2A、2Bには図1、2に例示するように、内壁面に挟持部11と突起部12を形成している。挟持部11は、板状に形成され、そのほぼ中央に半円状の切り欠き17が形成されている。
突起部12にもそのほぼ中央に半円状の切り欠き17Aが形成され、ポート30の環状溝部33に係合できるように形成されている。突起部12形状は環状溝部33に係合できる形状であれば何でも良く、環状に連続して形成しても良いし、不連続に形成しても良い。
一方のハウジング2A(2B)に係合突起部13(係合溝部14)、他方のハウジング2B(2A)に係合溝部14(係合突起部13)を形成し、相互に係合できるように形成されている。係合突起部13と係合溝部14の形状は図示したものに限定されものではなく、相互に係合できるものであれば何でも良い。またハウジング2A、2Bにおける係合突起部13と係合溝部14の形成位置も、ハウジング2A、2Bが相互に係合できれば、どこでも良い。
[密封部材4]
密封部材4は、天板8の底部に筒状密封体5、6を下方に突設し、天面に天板8よりも上方にドーム状、半球状、略円板状等に隆起し下方にポンピング可能な押圧部材7を形成している。内側筒状密封体5は、小径で下方に長く突設され、外側筒状密封体6は、大径で下方に短く突設されている。
押圧部材7は膜状に比較的薄く形成され、弾性を有する。押圧部材7は、下方に押して、医療用具内部に残留している空気を医療用具外部の押し出すことができる。押圧部材7は、一体成形または別部品として密封部材4に装着することができる。押圧部材7は、実際には図1ないし図4に例示したものよりも、大きく形成したほうが空気抜きの効率が良いので好ましい。
栓体1は、図1に例示するように、密封部材4にヒンジ4を介して二つのハウジング2A、2Bを連結している。二つのハウジング2A、2Bは、それぞれヒンジ4を介して90°下方に回動することができる。
[ポート30]
医療用具用液体ポート30(以下ポート30)は、筒状に形成され、医療用具に一体成形または別部品として装着される。
ポート30は円筒壁31を有し、その先端部は小径部32に形成され、基端部側に環状溝部33が形成されている。環状溝部33は、円筒壁31の外周に連続して形成しても良いし、不連続に形成しても良い。
[ハウジング2A、2B]
栓体1において、ハウジング2A、2Bとは、半割筒体を意味し、筒体の形状(断面)は、円形、矩形、これらの組み合わせのいずれでも良い。ハウジング2A、2Bには図1、2に例示するように、内壁面に挟持部11と突起部12を形成している。挟持部11は、板状に形成され、そのほぼ中央に半円状の切り欠き17が形成されている。
突起部12にもそのほぼ中央に半円状の切り欠き17Aが形成され、ポート30の環状溝部33に係合できるように形成されている。突起部12形状は環状溝部33に係合できる形状であれば何でも良く、環状に連続して形成しても良いし、不連続に形成しても良い。
一方のハウジング2A(2B)に係合突起部13(係合溝部14)、他方のハウジング2B(2A)に係合溝部14(係合突起部13)を形成し、相互に係合できるように形成されている。係合突起部13と係合溝部14の形状は図示したものに限定されものではなく、相互に係合できるものであれば何でも良い。またハウジング2A、2Bにおける係合突起部13と係合溝部14の形成位置も、ハウジング2A、2Bが相互に係合できれば、どこでも良い。
[密封部材4]
密封部材4は、天板8の底部に筒状密封体5、6を下方に突設し、天面に天板8よりも上方にドーム状、半球状、略円板状等に隆起し下方にポンピング可能な押圧部材7を形成している。内側筒状密封体5は、小径で下方に長く突設され、外側筒状密封体6は、大径で下方に短く突設されている。
押圧部材7は膜状に比較的薄く形成され、弾性を有する。押圧部材7は、下方に押して、医療用具内部に残留している空気を医療用具外部の押し出すことができる。押圧部材7は、一体成形または別部品として密封部材4に装着することができる。押圧部材7は、実際には図1ないし図4に例示したものよりも、大きく形成したほうが空気抜きの効率が良いので好ましい。
栓体1をポート30に装着する方法の一例について説明する。図2の状態(封止部材4の両側にハウジング2A、2Bを配置)から図3のように、栓体1の密封部材4を、ポート30の上部開口部35に装着する。
図3のように、内側筒状密封体5はポート30の上部開口部35に嵌入され、外側筒状密封体6はポート30の小径部32の外周に嵌入される。
さらに図4(A)のように、一方のハウジング2Aを90°下方に回動させ、挟持部11を外側筒状密封体6、突起部12をポート30の環状溝部33に当接する。さらに図4(B)のように、もう一方のハウジング2Bを90°下方に回動させ、挟持部11を外側筒状密封体6、突起部12をポート30の環状溝部33に当接し、係合突起部13と係合溝部14を係合する。
ポート30の上部開口部35は、内側筒状密封体5により封をされ、外側筒状密封体6及び挟持部11により外周から締め付けられるので、液密性を維持することができる。
押圧部材7を上から下方にポンピングすることにより、医療用具内に残留している空気を医療用具外部の押し出すことができる。
図3のように、内側筒状密封体5はポート30の上部開口部35に嵌入され、外側筒状密封体6はポート30の小径部32の外周に嵌入される。
さらに図4(A)のように、一方のハウジング2Aを90°下方に回動させ、挟持部11を外側筒状密封体6、突起部12をポート30の環状溝部33に当接する。さらに図4(B)のように、もう一方のハウジング2Bを90°下方に回動させ、挟持部11を外側筒状密封体6、突起部12をポート30の環状溝部33に当接し、係合突起部13と係合溝部14を係合する。
ポート30の上部開口部35は、内側筒状密封体5により封をされ、外側筒状密封体6及び挟持部11により外周から締め付けられるので、液密性を維持することができる。
押圧部材7を上から下方にポンピングすることにより、医療用具内に残留している空気を医療用具外部の押し出すことができる。
図5は、本発明の栓体の一例を示す概略図で、(A)は(C)のA−O−A´線断面図、(B)は上面図、(C)は底面図、図6と図7は、本発明の栓体のポートへの装着方法を示す概略図で、図6は装着(打栓)時、図7は取り外し(抜栓)時、それぞれ(A)は縦断面図、図6(B)は図6(A)のC−C´線断面図、図7(B)は図7(A)のB−B´線断面図である。
栓体51は図5に例示するように、筒状体52の天板58の底部に筒状密封体55、56を下方に突設し、天面に押圧部材57を形成し、さらに筒状体52の内壁面に突起部53を形成している。筒状体52の断面は略楕円に形成されている。
内側筒状密封体55は、小径で下方に長く突設され、外側筒状密封体56は、大径で下方に短く突設されている。内側筒状密封体55の外周には小突起部53Aが形成され、小突起部53Aはポート30の円筒壁31内面と接して、耐リーク性を高める機能を有する。小突起部53Aは連続的に環状に形成しても良いし不連続に形成しても良い。
押圧部材57は前記押圧部材7と同様に筒状体52の天板58に形成されている。押圧部材57の形状・構造・作用効果等は前記押圧部材7と実質的に同様であるから詳細な説明は省略する。突起部53はポート30の環状溝部33に係合できれば良く、連続して環状に形成しても良いし不連続に形成しても良い。
筒状体52の突起部53を形成した側の上部壁面と外側筒状密封体56の間には、反対側(突起部53を形成していない筒状体52の上部壁面と外側筒状密封体56の間)よりも大きな隙間54を形成している。これにより、栓体51をポート30より外すとき変形しやすく、容易に取り外すことができる。
栓体51は図5に例示するように、筒状体52の天板58の底部に筒状密封体55、56を下方に突設し、天面に押圧部材57を形成し、さらに筒状体52の内壁面に突起部53を形成している。筒状体52の断面は略楕円に形成されている。
内側筒状密封体55は、小径で下方に長く突設され、外側筒状密封体56は、大径で下方に短く突設されている。内側筒状密封体55の外周には小突起部53Aが形成され、小突起部53Aはポート30の円筒壁31内面と接して、耐リーク性を高める機能を有する。小突起部53Aは連続的に環状に形成しても良いし不連続に形成しても良い。
押圧部材57は前記押圧部材7と同様に筒状体52の天板58に形成されている。押圧部材57の形状・構造・作用効果等は前記押圧部材7と実質的に同様であるから詳細な説明は省略する。突起部53はポート30の環状溝部33に係合できれば良く、連続して環状に形成しても良いし不連続に形成しても良い。
筒状体52の突起部53を形成した側の上部壁面と外側筒状密封体56の間には、反対側(突起部53を形成していない筒状体52の上部壁面と外側筒状密封体56の間)よりも大きな隙間54を形成している。これにより、栓体51をポート30より外すとき変形しやすく、容易に取り外すことができる。
栓体51をポート30に装着する方法の一例について説明する。
図6のように、栓体51を、ポート30の上部開口部35に装着する。
図6のように、内側筒状密封体55はポート30の上部に嵌入され、外側筒状密封体56はポート30の小径部32の外周に嵌入される。突起部53はポート30の環状溝部33に当接される。小突起部53Aはポート30の円筒壁31内面に当接される。ポート30の上部開口部35は、内側筒状密封体55により封をされ、外側筒状密封体6により外周から締め付けられるので、液密性を維持することができる。
栓体51を、ポート30に装着した状態では、ポート30と筒状体52の間に若干の隙間が存在するが、筒状体52は略楕円形に形成されているので、突起部53と反対側の筒状体52とポート30の隙間のほうが若干広くなっている。
栓体51をポート30から取り外す際には、図7のように、突起部53と反対側の筒状体52壁面を押すと、突起部53がポート30の環状溝部33から離脱し、栓体51を上に引き上げることにより、離脱させることができる。
図6のように、栓体51を、ポート30の上部開口部35に装着する。
図6のように、内側筒状密封体55はポート30の上部に嵌入され、外側筒状密封体56はポート30の小径部32の外周に嵌入される。突起部53はポート30の環状溝部33に当接される。小突起部53Aはポート30の円筒壁31内面に当接される。ポート30の上部開口部35は、内側筒状密封体55により封をされ、外側筒状密封体6により外周から締め付けられるので、液密性を維持することができる。
栓体51を、ポート30に装着した状態では、ポート30と筒状体52の間に若干の隙間が存在するが、筒状体52は略楕円形に形成されているので、突起部53と反対側の筒状体52とポート30の隙間のほうが若干広くなっている。
栓体51をポート30から取り外す際には、図7のように、突起部53と反対側の筒状体52壁面を押すと、突起部53がポート30の環状溝部33から離脱し、栓体51を上に引き上げることにより、離脱させることができる。
1 栓体
2A 第一ハウジング
2B 第二ハウジング
3 ヒンジ
4 密封部材
5 内側筒状密封体
6 外側筒状密封体
7 押圧部材
8 天板
11 挟持部
12 突起部
13 係合突起部
14 係合溝部
16 リブ
17、17A 切り欠き
30 医療用具用液体ポート(ポート)
31 円筒壁
32 小径部
33 環状溝部
35 上部開口部
51 栓体
52 筒状体
53 突起部
53A 小突起部
54 隙間
55 内側筒状密封体
56 外側筒状密封体
57 押圧部材
58 天板
2A 第一ハウジング
2B 第二ハウジング
3 ヒンジ
4 密封部材
5 内側筒状密封体
6 外側筒状密封体
7 押圧部材
8 天板
11 挟持部
12 突起部
13 係合突起部
14 係合溝部
16 リブ
17、17A 切り欠き
30 医療用具用液体ポート(ポート)
31 円筒壁
32 小径部
33 環状溝部
35 上部開口部
51 栓体
52 筒状体
53 突起部
53A 小突起部
54 隙間
55 内側筒状密封体
56 外側筒状密封体
57 押圧部材
58 天板
Claims (8)
- 密封部材(4)にヒンジ(3)を介してハウジング(2A、2B)を連結し、
前記密封部材(4)は、天板(8)の底部に筒状密封体(5、6)を下方に突設し、天面に押圧部材7を形成し、
ハウジング(2A、2B)は内壁面に挟持部(11)と突起部(12)を形成し、
一方のハウジング(2A、2B)に係合突起部(13)、他方のハウジング(2B、2A)に係合溝部(14)を形成した、ことを特徴とする栓体(1)。 - 筒状体(52)の天板(58)の底部に筒状密封体(55、56)を下方に突設し、天面に押圧部材(57)を形成し、
筒状体(52)の内壁面に突起部(53)を形成し、筒状体(52)の断面を略楕円に形成した、ことを特徴とする栓体(51)。 - 医療用具用液体ポートの封止構造であって、医療用具に形成した液体ポート(30)と、当該液体ポート(30)に密封状態で被冠する栓体(1)とを有し、
前記液体ポート(30)は、円筒壁(31)を有し、その先端部は小径部(32)に形成され、基端部側に環状溝部(33)が形成し、
前記栓体(1)は、密封部材(4)にヒンジ(3)を介してハウジング(2A、2B)を連結し、
前記密封部材(4)は、天板(8)の底部に筒状密封体(5、6)を下方に突設し、天面に押圧部材(7)を形成し、
ハウジング(2A、2B)は内壁面に挟持部(11)と突起部(12)を形成し、
一方のハウジング(2A、2B)に係合突起部(13)、他方のハウジング(2B、2A)に係合溝部(14)を形成した、ことを特徴とする医療用具用液体ポートの封止構造。 - 医療用具用液体ポートの封止構造であって、医療用具に形成した液体ポート(30)と、当該液体ポート(30)に密封状態で被冠する栓体(51)とを有し、
前記液体ポート(30)は、円筒壁(31)を有し、その先端部は小径部(32)に形成され、基端部側に環状溝部(33)が形成し、
前記栓体(51)は、筒状体(52)の天板(58)の底部に筒状密封体(55、56)を下方に突設し、天面に押圧部材(57)を形成し、
筒状体(52)の内壁面に突起(53)を形成し、筒状体(52)の断面を略楕円に形成した、ことを特徴とする医療用具用液体ポートの封止構造。 - 栓体(1、51)を構成する天板(8、58)の天面に、当該天板(8、58)よりも上方に隆起し下方にポンピング可能な押圧部材(7、57)を形成したことを特徴とする栓体(1、51)。
- 栓体(1、51)を構成する密封部材(4)または筒状体(52)の天板(8、58)の底部に筒状密封体(5、6、55、56)を下方に突設したことを特徴とする請求項5に記載の栓体(1、51)。
- 医療用具用液体ポートの封止構造であって、医療用具に形成した液体ポート(30)と、当該液体ポート(30)に密封状態で被冠する栓体(1、51)とを有し、
液体ポート(30)に、栓体(1、51)を構成する天板(8、58)の天面に、当該天板(8、58)よりも上方に隆起し下方にポンピング可能な押圧部材(7、57)を形成した栓体(1、51)を装着した、ことを特徴とする医療用具用液体ポートの封止構造。 - 請求項3、請求項4、請求項7に記載の封医療用具用液体ポートの封止構造を有する医療用具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004001871A JP2005192788A (ja) | 2004-01-07 | 2004-01-07 | 栓体、医療用具用液体ポートの封止構造並びに封止構造を持つ医療用具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004001871A JP2005192788A (ja) | 2004-01-07 | 2004-01-07 | 栓体、医療用具用液体ポートの封止構造並びに封止構造を持つ医療用具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005192788A true JP2005192788A (ja) | 2005-07-21 |
Family
ID=34817259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004001871A Pending JP2005192788A (ja) | 2004-01-07 | 2004-01-07 | 栓体、医療用具用液体ポートの封止構造並びに封止構造を持つ医療用具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005192788A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008055030A (ja) * | 2006-09-01 | 2008-03-13 | Asahi Kasei Kuraray Medical Co Ltd | 共用封止栓及び血液浄化器 |
JP2008194294A (ja) * | 2007-02-14 | 2008-08-28 | Asahi Kasei Kuraray Medical Co Ltd | 中空糸膜型血液浄化器の滅菌方法 |
JP2010233853A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Toray Ind Inc | 医療用具の液体ポート用栓体およびこれを用いた医療用具 |
JP2014176525A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Toray Ind Inc | モジュール |
-
2004
- 2004-01-07 JP JP2004001871A patent/JP2005192788A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008055030A (ja) * | 2006-09-01 | 2008-03-13 | Asahi Kasei Kuraray Medical Co Ltd | 共用封止栓及び血液浄化器 |
JP2008194294A (ja) * | 2007-02-14 | 2008-08-28 | Asahi Kasei Kuraray Medical Co Ltd | 中空糸膜型血液浄化器の滅菌方法 |
JP2010233853A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Toray Ind Inc | 医療用具の液体ポート用栓体およびこれを用いた医療用具 |
JP2014176525A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Toray Ind Inc | モジュール |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2015521089A (ja) | 雄型医療器具の洗浄装置 | |
KR101508440B1 (ko) | 뚜껑부착 용기 | |
JP2013071782A (ja) | 吐出容器 | |
KR20050041961A (ko) | 탱크로부터의 액체공출용 커넥터 | |
JP6085157B2 (ja) | 塗布容器 | |
JP2005192788A (ja) | 栓体、医療用具用液体ポートの封止構造並びに封止構造を持つ医療用具 | |
WO2015064737A1 (ja) | 注射器用容器 | |
JP2008144523A (ja) | ボウルの排水構造 | |
JP5238457B2 (ja) | 塗布容器 | |
JP5422968B2 (ja) | バイアル | |
JP5101242B2 (ja) | 医療用具用液体ポートの封止構造並びに封止構造を有する医療用具 | |
JP5371665B2 (ja) | キャップ付容器 | |
CN218056469U (zh) | 一种内插入式密封结构的铝箔封口软管 | |
KR200432654Y1 (ko) | 튜브용기의 실링을 쉽게 제거할 수 있는 튜브용기뚜껑 | |
JP2012106773A (ja) | ボトルのキャップ構造 | |
CN213263355U (zh) | 一种保存液瓶 | |
KR200358459Y1 (ko) | 워터디스펜스용 물탱크 | |
ATE422853T1 (de) | Zahnärztlicher flüssigkeitsbehälter mit stöpselartigem verschluss | |
JP4829784B2 (ja) | プラグ用シールリング | |
JP2010233853A (ja) | 医療用具の液体ポート用栓体およびこれを用いた医療用具 | |
JP6990254B2 (ja) | 歯科用インプラント包装容器 | |
CN213974837U (zh) | 一种简单的血浆收集瓶 | |
JP2002172161A (ja) | 医療用具用液体ポートの封止構造及び該封止構造を持つ医療用具 | |
CN219321700U (zh) | 一种内窥镜及内窥镜连接器 | |
CN219781614U (zh) | 注液盖、雾化器及电子雾化装置 |