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JP2005185003A - 電力変換装置の保護装置 - Google Patents

電力変換装置の保護装置 Download PDF

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JP2005185003A JP2003422973A JP2003422973A JP2005185003A JP 2005185003 A JP2005185003 A JP 2005185003A JP 2003422973 A JP2003422973 A JP 2003422973A JP 2003422973 A JP2003422973 A JP 2003422973A JP 2005185003 A JP2005185003 A JP 2005185003A
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Katsutoshi Yamanaka
克利 山中
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Yaskawa Electric Corp
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Abstract

【課題】 3レベルインバータの母線電流を流れる短絡電流を検出し、インバータの入力電源保護および故障していないスイッチ素子の即座の保護をできるようにした電力変換装置の保護装置を提供する。
【解決手段】 高電圧(P)、中位電圧(O)、低電圧(N)の直流電圧を備え、相出力に前記3値のレベルを出力する3レベル電力変換装置において、中位電圧点を流れる電流を検出する第1の電流検出器101と、低電圧点を流れる電流を検出する第2の電流検出器102とを備え、前記第1または第2の電流検出器の電流レベルが第1の設定値を超えると、前記3レベル電力変換装置を停止させるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明はモータの可変速駆動をおこなうインバータ・サーボドライブや系統連系する電力変換装置保護装置に関するもので、特に中性点を有する直流電圧を交流電圧に変換する3レベルインバータの直流短絡故障発生時の保護装置に関する。
第1従来例に係る3レベルインバータは、図2のような回路構成をもち、高電圧側母線(P)と低電圧側母線(N)にヒューズを備えていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−182461号公報(図4)。 特許第3391025号(図1、図2、図3、図4)
図2は特許文献1記載の3レベルインバータを示す図である。
3レベルインバータは中性点Oを有する直流電圧を良質の交流電圧に変換するもので、一般に図2に示すような3レベルインバータ装置が実用化されている。
図2において、1は正電位線Pと負電位線N間に接続され直流電源、2および3は中性点Oを挟んで互いに直列接続されたコンデンサで一方の端子は正電位線Pに他方の端子は負電位線Nに接続されている。4及び5は中性点Oを挟んで互いに直列接続された中性点クランプダイオードで一方の端子は正側アームの中間に他方の端子は負側アームの中間に接続されている。6〜9はそれぞれフライホイールダイオードが逆並列接続されたスイッチ素子の直列接続回路で、そのうちスイッチ素子6と7の直列接続回路は一方の端子が正電位線Pに他方の端子がU相出力線に接続されており、他方、スイッチ素子8と9の直列接続回路は一方の端子がU相出力線に他方の端子が負電位線Nに接続されている。各スイッチ素子6〜9のゲートにはゲートドライバG6〜G9が接続されており、各ゲートドライバG6〜G9には図示のないゲート制御回路から指令信号が与えられる。以上のダイオード4、5およびスイッチ素子6〜9の直列接続回路でU相のアームブリッジが構成され、点線ブロックで図示するV相のアームブリッジおよびW相のアームブリッジもU相のアームブリッジの構成と全く同じ構成となっている。
また、正電位線Pおよび負電位線NにはそれぞれヒューズF1、F2が設けられている。
このような構成の3レベルインバータにおいて、各スイッチ素子6〜9のうち、正側アームのスイッチ素子6と7が同時にオンしたとき正電位Pの電位が出力され、負側アームのスイッチ素子8と9が同時にオンしたとき負電位Nの電位が出力され、スイッチ素子6と9が共にオフしスイッチ素子7と8が同時にオンしたとき、中性点クランプダイオード4又は5のいずれかを介して中性点Oの電位が出力される。なお、正の交流電圧を出力するとき、スイッチ素子7はオン状態とされ、スイッチ素子6がオン・オフする。また、負の交流電圧を出力するとき、スイッチ素子8はオン状態とされ、スイッチ素子9がオン・オフする。また、スイッチ素子6と8及び7と9は互いに相補的にオン・オフし同時にオンすることはない。
しかしながら、このような3レベルインバータにおいて、非導通にあるべきスイッチ素子がなんらかの原因で短絡故障した場合に、他のスイッチ素子がオンすると、スイッチ素子に大きな短絡電流がながれることとなる。そのために、ヒューズF1又はF2が短絡電流によって溶断することで、インバータの入力電源の保護を行なっている。
また、第2従来例に係る3レベルインバータは、図3のような回路構成をもち、
短絡電流を検出する方式としては、特許文献2記載のように、各IGBTに短絡電流検出回路を備え、短絡を検出したらIGBTのゲートを遮断し保護を行なうようにしていた。
図3においては、ヒューズF1およびF2を廃止して、代わりにゲートドライバ32a〜32d内に短絡検知装置と短絡保護装置とを設け、かつゲート制御回路36内にロジック回路36Aを設け、ゲート制御回路36からゲートドライバ32a〜32dの短絡保護装置に信号を伝えるための信号線34a〜34dおよびゲートドライバ32a〜32dの短絡検知装置からゲート制御回路36に信号を伝えるための信号線35a〜35dを付加した点が、図2と大きく異なる。
このような構成において、いま、スイッチ素子6と7を通るルートで通流時に、スイッチ素子8が誤オンしてアーム短絡が生じた場合を想定する。この場合、ゲートドライバ32a〜32cによって短絡が検知され、これが信号線35a〜35cを通してゲート制御回路36に伝えられる。ゲート制御回路36ではこれによってスイッチ素子6〜8に短絡が発生したことを知るとともに、ゲートドライバ32a、32bにはオン信号、ゲートドライバ32c、32dにはオフ信号を出力していることから、スイッチ素子8が何らかの原因で誤点弧したことを判別することができる。したがって、ゲート制御回路36はまずゲートドライバ32aに保護動作を開始させるとともに、他のスイッチ素子のゲート駆動が正規のオン、オフ信号によって動作しないようにロックする。
次に、一定時間後スイッチ素子7のゲートドライバ32bに保護動作を開始させる。これらの保護動作およびロックの信号は、通常のオン、オフ信号と区別するために、専用に設けた信号線34a〜4dにより行なうものである。
しかしながら、第1従来例のヒューズを用いた保護装置は、ヒューズが溶断するまでの時間が長く、高速に保護することができないので、故障したスイッチ素子以外のスイッチ素子が短絡電流によって破壊させるという問題があった。
また、第2従来例の各スイッチ素子に短絡検出回路を備える方式は、検出回路が多く必要となり、装置も複雑になり、コスト高になるという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、短絡電流を高速に検出するととともに、故障していないスイッチ素子を高速に保護することができる、さらに、短絡電流検出回路を少なく構成できるので、単純で信頼性が高く、小形・低コストな電力変換装置の保護装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、高電圧(P)、中位電圧(O)、低電圧(N)の直流電圧を備え、相出力に前記3値のレベルを出力する3レベル電力変換装置において、中位電圧点を流れる電流を検出する第1の電流検出器と、低電圧点を流れる電流を検出する第2の電流検出器とを備え、前記第1または第2の電流検出器の電流レベルが第1の設定値を超えると、前記3レベル電力変換装置を停止させることを特徴とする電力変換装置の保護装置とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、直流電源に直列接続された4個のスイッチ素子と、このスイッチ素子にそれぞれ逆並列接続された還流ダイオードと、前記直流電源に直列接続された分圧コンデンサと、前記スイッチ素子のうち高圧側から第1及び第2のスイッチ素子の接続点と、前記分圧コンデンサの分圧点に接続された第1のクランプダイオードと、前記スイッチ素子のうち高圧側から第3及び第4のスイッチ素子の接続点と、前記分圧コンデンサの分圧点に接続された第2のクランプダイオードを備えた3レベル電力変換装置において、中位電圧点を流れる電流を検出する第1の電流検出器と、低電圧点を流れる電流を検出する第2の電流検出器とを備え、前記第1または第2の電流検出器の電流レベルが第1の設定値を超えると、前記3レベル電力変換装置を停止させることを特徴とする電力変換装置の保護装置とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載の電力変換装置の保護装置において、電力変換装置の構成を、単相以上の多相とし、前記第1の電流検出器と第2の電流検出器を各相共用とすることを特徴とするものである。
請求項1および2に記載の発明によると、母線に流れる短絡電流を検出器によって検出し、スイッチ素子をオフすることができ、故障していない他のスイッチが短絡電流で破壊してしまうことを防ぐことができる。
また、請求項3に記載の発明によると、多相構成で、電流検出器を共用することで、回路を簡単にすることができ、安価かつ信頼性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る3相の3レベルインバータの保護装置の回路構成図である。
図において、1は正電位線Pと負電位線N間に接続され直流電源、2および3は中性点Oを挟んで互いに直列接続されたコンデンサで一方の端子は正電位線Pに他方の端子は負電位線Nに接続されている。4及び5は中性点D1を挟んで互いに直列接続された中性点クランプダイオードで一方の端子は正側アームの中間に他方の端子は負側アームの中間に接続されている。6〜9はそれぞれフライホイールダイオード6a〜9aが逆並列接続されたスイッチ素子であり、これで直列接続回路を構成している。そのうちスイッチ素子6と7の直列接続回路は一方の端子が正電位線Pに他方の端子がU相出力線に接続されており、他方、スイッチ素子8と9の直列接続回路は一方の端子がU相出力線に他方の端子が負電位線Nに接続されている。スイッチ素子6〜9として、バイポーラトランジスタ、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT )、あるいはゲートターンオフサイリスタ(GTO)等が用いられるが、ここではIGBTを用いている。
各スイッチ素子6〜9のゲートにはゲートドライバG6〜G9が接続されており、各ゲートドライバG6〜G9には図示のないゲート制御回路から指令信号が与えられる。
以上のダイオード4、5およびスイッチ素子6〜9の直列接続回路でU相のアームブリッジが構成され、点線ブロックで図示するV相のアームブリッジおよびW相のアームブリッジもU相のアームブリッジの構成と全く同じ構成となっている。
このような主回路構成において、本発明の特徴は、互いに直列接続された中性点クランプダイオード4と5の接続点D1と、互いに直列接続されたコンデンサ1と2の接続点Oとの間に第1電流検出器101を配設し、かつ、負電位線Nにも第2電流検出器102を配設し、各電流検出器101、102の検出値を信号処理回路100に送っている点である。信号処理回路100はその出力によって、ゲート制御回路からのターンオン信号を無効とし、スイッチ素子6〜9をターンオフさせることができる。
このような構成の3レベルインバータにおいて、
(1) U相のスイッチ素子6がオフ、スイッチ素子7がオン、スイッチ素子8がオン、スイッチ素子9がオフ。V相又はW相のスイッチ素子6がオフ、スイッチ素子7がオン、スイッチ素子8がオン、スイッチ素子9がオフのときは出力電圧は0、
(2) U相のスイッチ素子6がオン、スイッチ素子7がオン、スイッチ素子8がオフ、スイッチ素子9がオフ。V相又はW相のスイッチ素子6がオフ、スイッチ素子7がオン、スイッチ素子8がオン、スイッチ素子9がオフのときは出力電圧は+Eレベル、
(3) U相のスイッチ素子6がオン、スイッチ素子7がオン、スイッチ素子8がオフ、スイッチ素子9がオフ。V相又はW相のスイッチ素子6がオフ、スイッチ素子7がオフ、スイッチ素子8がオン、スイッチ素子9がオンのときは出力電圧は+2Eレベル、
(4) U相のスイッチ素子6がオフ、スイッチ素子7がオフ、スイッチ素子8がオン、スイッチ素子9がオン。V相又はW相のスイッチ素子6がオフ、スイッチ素子7がオン、スイッチ素子8がオン、スイッチ素子9がオフのときは出力電圧は−Eレベル、
(5) U相のスイッチ素子6がオフ、スイッチ素子7がオフ、スイッチ素子8がオン、スイッチ素子9がオン。V相又はW相のスイッチ素子6がオン、スイッチ素子7がオン、スイッチ素子8がオフ、スイッチ素子9がオフのときは出力電圧は−2Eレベル、
(6) U相のスイッチ素子6がオフ、スイッチ素子7がオフ、スイッチ素子8がオフ、スイッチ素子9がオフ。V相又はW相のスイッチ素子6がオフ、スイッチ素子7がオフ、スイッチ素子8がオフ、スイッチ素子9がオフのときは出力電圧はオープン(非導通状態)、となる。
以上のような使用形態中に、各スイッチ素子6〜9のうち、非導通にあるべきスイッチ素子がなんらかの原因で短絡故障した場合に、他のスイッチ素子がオンすると、スイッチ素子に大きな短絡電流が流れることとなる。
その短絡電流は第1電流検出器101および第2電流検出器102の少なくともどちらかを流れるので、その短絡電流を検出した第1電流検出器101又は第2電流検出器102は検出値を信号処理回路100に送り、信号処理回路100では、異常と判断して、各スイッチ素子のゲート信号をオフとし、短絡電流を即座に遮断するものである。
本発明が、第1従来例の図2と異なる部分は、ヒューズF1、F2を用いないので、スイッチ素子に流れる短絡電流を高速に遮断することができ、故障していないスイッチ素子の破壊を防ぐことができる。
また、第2従来例の図3と異なる部分は、短絡電流検出回路を2個で構成できるので、信頼性の向上と低コストな保護装置の提供が可能となる。
なお、スイッチ素子の電流容量が大きい場合は、その遮断順序を採り入れて、保護の急を要する順にスイッチ素子を遮断するようにしてもよい。
しかし、スイッチ素子の電流容量が小さい場合などでは、短絡電流が流れた時は、順序を付けるよりもむしろすべてのスイッチ素子を同時に高速に遮断する方がよい。
以上説明したように、本発明の保護装置をもつ電力変換装置ならば、高速にIGBTの短絡電流を検出しIGBTを遮断することができるので、故障していないIGBTの破壊と、電源短絡を防ぐことができ、したがって信頼性の高い、低コストな保護装置を提供できる。
本発明の第1実施例を示す保護装置の構成図である。 第1従来例の保護装置の構成図である。 第2従来例の保護装置の構成図である。
符号の説明
1 直流電源
2、3 コンデンサ
4、5 中性点クランプダイオード
6〜9 スイッチ素子(IGBT)
6a〜9a フライホイールダイオード
G6〜G9 ゲートドライバ
100 信号処理回路
101、102 電流検出器

Claims (3)

  1. 高電圧(P)、中位電圧(O)、低電圧(N)の直流電圧を備え、相出力に前記3値のレベルを出力する3レベル電力変換装置において、
    中位電圧点を流れる電流を検出する第1の電流検出器と、低電圧点を流れる電流を検出する第2の電流検出器とを備え、前記第1または第2の電流検出器の電流レベルが第1の設定値を超えると、前記3レベル電力変換装置を停止させることを特徴とする電力変換装置の保護装置。
  2. 直流電源に直列接続された4個のスイッチ素子と、このスイッチ素子にそれぞれ逆並列接続された還流ダイオードと、前記直流電源に直列接続された分圧コンデンサと、前記スイッチ素子のうち高圧側から第1及び第2のスイッチ素子の接続点と、前記分圧コンデンサの分圧点に接続された第1のクランプダイオードと、前記スイッチ素子のうち高圧側から第3及び第4のスイッチ素子の接続点と、前記分圧コンデンサの分圧点に接続された第2のクランプダイオードを備えた3レベル電力変換装置において、
    中位電圧点を流れる電流を検出する第1の電流検出器と、低電圧点を流れる電流を検出する第2の電流検出器とを備え、前記第1または第2の電流検出器の電流レベルが第1の設定値を超えると、前記3レベル電力変換装置を停止させる
    ことを特徴とする電力変換装置の保護装置。
  3. 前記電力変換装置の構成を、単相以上の多相とし、前記第1の電流検出器と第2の電流検出器を各相共用とすることを特徴とする請求項1又は2記載の電力変換装置の保護装置。
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