JP2005148164A - ストロボ制御システム及びストロボ装置の発光制御方法、及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 主被写体が画面内のどこにある場合でも、最適なストロボの発光制御を行うこと。
【解決手段】 ストロボ装置に対して、本撮影用の発光前に予備発光を行わせるストロボ制御システムであって、複数の測光領域毎に測光値を取得する測光手段(106,100)と、被写体までの距離を検出する距離検出手段(18)と、予備発光の光量と、前記距離検出手段により検出された被写体までの距離とに基づいて、適正な測光レベルを求める適正レベル演算手段(100)と、予備発光を行って得られた各測光領域の測光値の内、前記適正測光レベルに最も近い測光値を有する測光領域を判別する判別手段(100)と、前記判別手段により判別された測光領域の測光値に基づいて、前記ストロボ装置の発光量を制御する制御手段(100)とを有することを特徴とするストロボ制御システム。
【選択図】 図2
【解決手段】 ストロボ装置に対して、本撮影用の発光前に予備発光を行わせるストロボ制御システムであって、複数の測光領域毎に測光値を取得する測光手段(106,100)と、被写体までの距離を検出する距離検出手段(18)と、予備発光の光量と、前記距離検出手段により検出された被写体までの距離とに基づいて、適正な測光レベルを求める適正レベル演算手段(100)と、予備発光を行って得られた各測光領域の測光値の内、前記適正測光レベルに最も近い測光値を有する測光領域を判別する判別手段(100)と、前記判別手段により判別された測光領域の測光値に基づいて、前記ストロボ装置の発光量を制御する制御手段(100)とを有することを特徴とするストロボ制御システム。
【選択図】 図2
Description
本発明は、被写体に向けてストロボに予備発光を行わせ、適正露出を得るための発光量演算を行うストロボ制御システム及びストロボ装置の発光制御方法に関するものである。
従来より、本撮影前に被写体に向けて閃光発光部を発光させ、該被写体からの反射光を測光し、その反射光の強度(光量)に応じて本撮影時の発光量を決める調光式のカメラが知られている。
例えば、特許文献1には、測光センサを複数個配置し、それぞれを可変制御して本撮影時の発光量を決定(制御)するマルチ調光カメラが提案されている。
また、画面の複数の領域を閃光の無い時とある時とでそれぞれ測光し、得られた測光値を比較することにより、その複数の領域の内、カメラの一番近くに位置する被写体の像がある領域(一番反射光の大きい場所)を選択し、その領域の測光値に基づいて本撮影時の発光量を制御する方法がある(例えば、特許文献2参照)。
また、特許文献3には、複数の測距点とそれに対応した調光センサーを持ち、オートフォーカス動作にて、合焦した測距点を中心として調光制御を行う方法が記載されている。
しかしながら、特許文献1で提案されている例では、画面内のどの部分に重点をおいて測光するかは、撮影者が外部操作により設定しなければならなかった。
また、特許文献2の例では、一番近い被写体の露光量は適正となるが、主被写体が一番近くに位置しなかった場合に、該主被写体の露光量が適正とならない問題があった。
また、特許文献3に記載されている方法では、合焦した測距点にある被写体にとって適正となるように調光動作が行われるが、合焦後に構図を変更した場合に、主被写体の露光量が適正とならない問題があった。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、主被写体が画面内のどこにある場合でも、最適なストロボの発光制御を行うことを可能とすることを目的としている。
上記目的を達成するために、ストロボ装置と通信可能に接続され、ストロボ装置に対して本撮影用の発光前に予備発光を行わせる本発明のストロボ制御システムは、複数の測光領域に分割され、各測光領域毎に測光値を取得する測光手段と、被写体までの距離を検出する距離検出手段と、予備発光の光量と、前記距離検出手段により検出された被写体までの距離とに基づいて、適正な測光レベルを求める適正レベル演算手段と、予備発光を行って得られた各測光領域の測光値の内、前記適正測光レベルに最も近い測光値を有する測光領域を判別する判別手段と、前記判別手段により判別された測光領域の測光値に基づいて、前記ストロボ装置の発光量を制御する制御手段とを有する。
また、本発明のストロボ装置の発光制御方法は、被写体までの距離を検出する距離検出工程と、前記ストロボ装置に予備発光させ、複数の測光領域に分割された測光手段により、各測光領域毎に測光値を取得する測光工程と、前記予備発光の光量と、前記距離検出工程で検出された被写体までの距離とに基づいて、適正測光レベルを求める適正レベル演算工程と、前記測光工程で得られた各測光領域の測光値の内、前記適正測光レベルに最も近い測光値を有する測光領域を判別する判別工程と、前記判別工程で判別された測光領域の測光値に基づいて、前記ストロボ装置の発光量を制御する制御工程とを有する。
更に、本撮影用の発光前に予備発光を行わせるストロボ装置を有する、本発明の撮像装置は、複数の測光領域に分割され、各測光領域毎に測光値を取得する測光手段と、被写体までの距離を検出する距離検出手段と、予備発光の光量と、前記距離検出手段により検出された被写体までの距離とに基づいて、適正な測光レベルを求める適正レベル演算手段と、予備発光を行って得られた各測光領域の測光値の内、前記適正測光レベルに最も近い測光値を有する測光領域を判別する判別手段と、前記判別手段により判別された測光領域の測光値に基づいて、前記ストロボ装置の発光量を制御する制御手段とを有する。
上記構成によれば、ストロボ制御システムにおいて自動調光を行う場合に、被写体が画面内のどこにある場合でも、最適なストロボの発光制御を行うことができる。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。ただし、本形態において例示される構成部品の寸法、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明がそれらの例示に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態における1眼レフレックスカメラ(撮影装置)とこのカメラに装着されたストロボとからなるストロボ撮影システムの主として光学的な構成を示している。
1はカメラ本体であり、その前面には撮影レンズ11が装着される。カメラ本体1内には光学部品、機械部品、電気回路およびフィルム又はCCD等の撮像素子などが収納され、写真又は画像撮影が行えるようになっている。
2は主ミラーであり、ファインダー観察状態では撮影光路内に斜設され、撮影状態では撮影光路外に退避する。また、主ミラー2はハーフミラーとなっており、撮影光路内に斜設されているときは、後述する焦点検出光学系に被写体からの光線の約半分を透過させる。3はファインダー光学系を構成する、撮影レンズ11の予定結像面に配置されたピント板であり、4はファインダー光路変更用のペンタプリズムである。5はアイピースであり、撮影者はこの窓からピント板3を観察することで、撮影画面を観察することができる。6,7はファインダー観察画面内の被写体輝度を測定するための結像レンズと測光センサーであり、結像レンズ6はペンタプリズム4内の反射光路を介してピント板3と測光センサー7とを共役に関係付けている。
8はフォーカルプレーンシャッタ、9は感光部材であり、銀塩フィルム又はCCD等の撮像素子が用いられる。25はサブミラーであり、主ミラー2と同様に、ファインダー観察状態では撮影光路内に斜設され、撮影状態では撮影光路外に退避する。このサブミラー25は、斜設された主ミラー2を透過した光線を下方に折り曲げて、焦点検出ユニット26の方に導く。
焦点検出ユニット26は、2次結像ミラー27、2次結像レンズ28、焦点検出ラインセンサ29等から構成されている。2次結像ミラー27および2次結像レンズ28は焦点検出光学系を構成しており、撮影レンズ11の2次結像面を焦点検出ラインセンサ29上に形成している。焦点検出ユニット26は、例えば、いわゆる位相差検出法によって撮影レンズ11の焦点調節状態を検出し、その検出結果は撮影レンズの焦点調節機構を制御する自動焦点検出装置に送られる。
10はカメラ本体1と撮影レンズ11との通信インターフェイスとなるレンズマウント接点群である。
撮影レンズ11において、12〜14はレンズ、15は絞りである。1群レンズ12は光軸上を前後に移動することで、撮影画面のピント位置を調整するフォーカスレンズである。2群レンズ13は光軸上を前後に移動することで撮影レンズ11の焦点距離を変更し、撮影画面の変倍を行うズームレンズである。3群レンズ14は固定レンズである。
16は1群レンズ12を光軸方向に移動させるフォーカス駆動モータであり、自動焦点調節動作により1群レンズ12を前後に移動させる。17は絞り駆動モータであり、絞り15の開口径を変化させるようこれを駆動する。18は距離エンコーダーであり、1群レンズ12に取り付けられたブラシ19が距離エンコーダに設けられた所定パターンの電極を摺動することで、1群レンズ12の位置に応じた信号が検出される。2群レンズ13には不図示の位置検出手段が設けられており、2群レンズ13の位置から得られる焦点距離情報と1群レンズ12の位置から得られるピント位置情報を得ることで、被写体距離を得ることができる。
30はカメラ本体1に着脱可能なストロボであり、カメラ本体1に装着され、カメラ本体1からの信号に従って発光制御を行うものである。
ストロボ30において、31はキセノン管であり、電流エネルギーを発光エネルギーに変換する。33,32は反射板とフレネルレンズであり、それぞれ発光エネルギーを効率良く被写体に向けて集光する役目を持つ。
37はグラスファイバーであり、キセノン管31の発光量をモニタするために、キセノン管31から発光した光の一部をフォトダイオード等の第1の受光素子38に導く。これにより、キセノン管31の予備発光および本発光の光量をモニタすることができる。35はキセノン管31が発光した光をモニタするためのフォトダイオード等の第2の受光素子である。この第2の受光素子35の出力によりキセノン管31への発光電流を制限して、後述するフラット発光の制御を行う。34、36は、反射笠33と一体となったライトガイドであり、受光素子35又はファイバー37にキセノン管31からの光の一部を反射して導く。
39はカメラ本体1とストロボ30との通信インターフェイスとなる、ホットシューに設けられたストロボ接点群である。
次に、図2を用いて、上記ストロボ撮影システムのカメラ本体1及び撮影レンズ11の電気回路構成について説明する。なお、図1と共通の構成要素には同じ符号を付し、説明を省略する。
まず、カメラ本体1内の電気回路構成について説明する。カメラマイコン100には、焦点検出回路105、測光回路106、シャッタ制御回路107、モータ制御回路108および液晶表示回路111が接続されている。また、カメラマイコン100は、撮影レンズ11内に配置されたレンズマイコン112とは、レンズマウント接点群10を介して信号伝達を行い、また、ストロボ30内に設けられた図4により後述するストロボマイコン238とは、ストロボ接点群39を介して信号伝達を行う。
焦点検出回路105は、カメラマイコン100からの信号に従って焦点検出ラインセンサ29の蓄積制御と読み出し制御を行い、それぞれの画素情報をカメラマイコン100に出力する。カメラマイコン100はこの情報をA/D変換し、位相差検出法による焦点調節状態の検出を行う。なお、焦点調節状態の検出方法は、位相差検出法に限るものでは無く、公知の方法を用いればよいことは言うまでもない。そして、カメラマイコン100は、レンズマイコン112と信号のやりとりを行うことによって、撮影レンズ11の焦点調節制御を行う。
測光回路106は、被写体に向けてストロボ光を予備発光していない定常状態と予備発光している状態と双方の状態で輝度信号を出力し、カメラマイコン100は輝度信号をA/D変換し、撮影の露出調節のための絞り値およびシャッタ速度の演算と、露光時のストロボの発光量の演算とを行う。シャッタ制御回路107は、カメラマイコン100からの信号に従ってフォーカルプレーンシャッタ8を構成するシャッタ先幕駆動マグネットMG−1およびシャッタ後幕駆動マグネットMG−2の通電制御を行い、先幕および後幕を走行させ、露出動作を行う。モータ制御回路108は、カメラマイコン100からの信号に従ってモータを制御することにより、主ミラー2のアップダウンおよびシャッタチャージなどを行う。
SW1は不図示のレリーズボタンの第1ストローク(半押し)操作でONし、測光、AF(自動焦点調節)を開始させるスイッチである。SW2はレリーズボタンの第2ストローク(全押し)操作でONし、シャッタ走行、すなわち露光動作を開始させるスイッチである。SWFELKは、予備発光を独立して行わせるスイッチである。SW1、SW2、SWFELKおよびその他不図示の操作部材であるISO感度設定スイッチ、絞り設定スイッチ、シャッタ速度設定スイッチなどの各スイッチの信号は、カメラマイコン100が読み取る。
液晶表示回路111は、ファインダー内表示器24と外部表示器42をカメラマイコン100からの信号に従って制御する。
次に、撮影レンズ11内の電気回路構成について説明する。カメラ本体1と撮影レンズ11とは、上述したようにレンズマウント接点群10を介して相互に電気的に接続される。このレンズマウント接点群10は、撮影レンズ11内のフォーカス駆動モータ16および絞り駆動モータ17の電源用接点である接点L0と、レンズマイコン112の電源用接点L1と、シリアルデータ通信を行うためのクロック用接点L2と、カメラ本体1から撮影レンズ11へのデータ送信用接点L3と、撮影レンズ11からカメラ本体1へのデータ送信用接点L4と、モータ用電源に対するモータ用グランド接点L5と、レンズマイコン112用電源に対するグランド接点L6とから構成されている。
レンズマイコン112は、これらのレンズマウント接点10を介してカメラマイコン100と接続され、カメラマイコン100からの信号に応じてフォーカス駆動モータ16および絞りモータ17を動作させ、撮影レンズ11の焦点調節と絞りを制御する。50,51は光検出器とパルス板であり、レンズマイコン112がパルス数をカウントすることにより1群レンズ12の駆動距離情報を得る。これらは距離エンコーダ18よりも分解能が高く、撮影レンズ11の細かな焦点調節を行うことができる。距離エンコーダ18は、焦点調整されて合焦状態となった1群レンズ12の位置情報を読み取ってレンズマイコン112に入力し、1群レンズ12の位置に対応する距離情報に変換され、カメラマイコン100に伝達される。
次に、図3を用いて測光センサー7について説明する。測光センサー7はシリコンフォトダイオードなどの受光素子と、受光素子で発生した光電流を増幅するアンプなどから構成されている集積回路である。
図3は測光センサー7の受光部を入射面から見た図である。この測光センサー7の受光部は、撮像素子やフィルム等の感光部材9の画面とほぼ同一の範囲の光を受光するように配置されており、その受光面は図3のP(0,0)〜P(6,4)で示す様に、複数の領域に分割されている。ここでは、一例として、5×7の領域に分割されている場合を示している。各々の素子はシリコンフォトダイオードなどの受光素子から成り、光が当たると所定の光電流を発生する。光電流の出力は公知の対数圧縮増幅器を経て、向かって左上から順次カメラマイコン100に送られる。カメラマイコン100は各々の素子からの出力をA/D変換を行うことにより、撮影範囲各部の輝度をデジタル値として測光することができる。
次に、ストロボ30の構成について、図4を用いて説明する。なお、図1と同じ構成には同じ参照番号を付し、説明を省略する。
図4において、201は電源電池、202はDC−DCコンバータであり、電池電圧を数100Vに昇圧する。203は発光エネルギーを蓄積するメインコンデンサである。204,205は抵抗であり、メインコンデンサ203の電圧を所定比に分圧する。206は発光電流を制限するためのコイル、207は発光停止時に発生する逆起電圧を吸収するためのダイオードである。211はトリガ発生回路、212はIGBTなどの発光制御回路である。
230はデータセレクタであり、Y0、Y1の2種類の入力の組み合わせにより、D0、D1、D2のいずれかを選択してYに出力する。231はフラット発光の発光レベル制御用のコンパレータ、232は閃光発光時の発光量制御用のコンパレータである。
234は第2の受光素子35に流れる微少電流を増幅すると共に光電流を電圧に変換する測光回路である。236は第1の受光素子38に流れる光電流を対数圧縮するとともにキセノン管31の発光量を圧縮積分するための積分測光回路である。
238はストロボ30全体の動作を制御するストロボマイコン、242はストロボ30の電源オンオフを切り換えるための電源スイッチである。
次に、ストロボマイコン238の各端子について説明する。CNTはDC/DCコンバータ2の充電を制御する制御出力端子、COM2はスイッチ242のグラウンド電位に相当する制御出力端子、OFFはストロボ18が電源オフ時に選択される入力端子、ONはストロボ30が電源オン時に選択される入力端子である。
CLKはカメラ本体1とシリアル通信を行うための同期クロックの入力端子、DOは同期クロックに同期して、ストロボ30からカメラ本体1にシリアルデータを転送するためのシリアル出力端子、DIは同期クロックに同期して、カメラ本体1からストロボ30にシリアルデータを受け取るためのシリアルデータ入力端子である。CHGはストロボ30からカメラ本体1にキセノン管の発光可否を伝達するための出力端子、Xはカメラ本体1からの閃光発光指令が入力される入力端子である。
INTは積分測光回路236の積分制御出力端子であり、AD0は積分測光回路236から発光量を示す積分電圧を読み込むためのA/D変換入力端子、DA0はコンパレータ231および232のコンパレート電圧を出力するためのD/A出力端子である。
Y0、Y1は前述のデータセレクタ230の選択状態の出力端子であり、TRIGは発光トリガ信号の出力端子である。
次に、本ストロボ撮影システムの動作について図5乃至図7のフローチャートに沿って詳細に説明する。
図2で示したカメラ本体1のスイッチSW1がオンされると処理を開始し、ステップS100において、カメラマイコン100は、焦点検出ユニット26の焦点検出ラインセンサ29に結像された被写体像のずれから、公知の方法で焦点検出を行い、合焦位置までのレンズ駆動量を演算する。そして、シリアル通信ラインLCK、LDO、LDIを介してレンズマイコン112に求めたレンズ駆動量を出力する。レンズマイコン112はフォーカス駆動モータ16を駆動し、それに直結したパルス板51の回転を光検出器50で読み取り、フォーカス駆動モータ16が指定されたレンズ駆動量を駆動すると、フォーカス駆動モータ16を停止する。
合焦動作を行った後、ステップS101で、カメラマイコン100は測光センサー7に定常光での被写体の各領域P(0,0)〜P(6,4)の輝度Ba(0,0)〜Ba(6,4)の測光を指示する。測光結果は測光センサー7内の不図示の対数圧縮アンプにより対数圧縮され、電圧値に変換されてP(0,0)〜P(6,4)まで順次カメラマイコン100がA/D入力端子から読み込み、撮影レンズ11の開放FNo(AVo)と開放補正(AVc)を加算し、各部の輝度値BVa(0,0)〜BVa(6,4)としてカメラマイコン100内の不図示のRAMに格納する。
次にステップS102において、カメラマイコン100は、測光した各部の輝度値BVa(0,0)〜BVa(6,4)より露出値(BVs)を決定する。例えば、カメラの測光モードが平均測光であれば、露出値BVsは
BVs=log2((2BVa(0, 0)+2BVa(0, 1)+…+2Bva(6, 4))/35)
BVs=log2((2BVa(0, 0)+2BVa(0, 1)+…+2Bva(6, 4))/35)
により求められ、中央部重点測光であれば、例えば、図8に示すような中央部重点測光用の重み付けテーブルを用いて
BVs=log2((2BVa(0, 0)×K(0,0)+2BVa(0, 1)×K(0,1)+…+2Bva(6, 4))×K(6,4))/64)
で求める。
そして、設定されたカメラの撮影モードに従って、シャッタ速度の値(TV)と絞りの値(AV)とを決定し、ステップS103で、ステップS102で決定されたTV値とAV値をファインダー内表示器22および外部表示器42に表示する。
BVs=log2((2BVa(0, 0)×K(0,0)+2BVa(0, 1)×K(0,1)+…+2Bva(6, 4))×K(6,4))/64)
で求める。
そして、設定されたカメラの撮影モードに従って、シャッタ速度の値(TV)と絞りの値(AV)とを決定し、ステップS103で、ステップS102で決定されたTV値とAV値をファインダー内表示器22および外部表示器42に表示する。
ステップS104では、撮影開始スイッチSW2がオンされているかどうかを判断し、オンされていればステップS105に進み、オフであればステップS101に戻って、上記処理を繰り返す。なお、SW1もOFFにされた場合、処理を終了する。
ステップS105では、カメラマイコン100は、通信端子S0、S1、S2を通してシリアル通信によりストロボマイコン238に対して予備発光を指令する。ストロボマイコン238は、この予備発光指令を受けて、所定光量での予備発光動作を行う。
ここで、予備発光動作について説明する。
ストロボマイコン238は、カメラ本体1より指示された所定発光レベルに応じて、DA0端子に所定の電圧(コンパレート電圧)を設定する。次に、Y0、Y1端子に[1,0]を出力し、データセレクタ230に入力D2を選択させる。このときキセノン管31はまだ発光していないので、第2の受光素子35の光電流はほとんど流れていないため、コンパレータ231の反転入力端子に入力されるモニタ回路234の出力は発生しない。一方、コンパレータ231の出力はHiであるので、発光制御回路212は導通状態となる。
次に、TRIG端子より発光トリガ信号を出力すると、トリガ発生回路211は高圧を発生したキセノン管31を励起し、発光が開始される。
一方、ストロボマイコン238は、積分測光回路236に積分開始を指示し、積分回路232はモニタ回路236の出力、すなわち第1の受光素子38の対数圧縮された光電出力の積分を開始すると同時に、発光時間をカウントするタイマー(不図示)を起動させる。
予備発光が開始されると、フラット発光の発光レベル制御用の第2の受光素子35からの光電流が多くなり、測光回路234の出力が上昇する。そして、測光回路234の出力がコンパレータ231の非反転入力に設定されている所定のコンパレート電圧より高くなると、コンパレータ231の出力はLoに反転し、発光制御回路212はキセノン管31の発光電流を遮断する。これにより、放電ループが断たれるが、ダイオード209およびコイル206により環流ループを形成し、発光電流は回路の遅れによるオーバーシュートが収まった後、徐々に減少する。
発光電流の減少に伴い、発光レベルが低下するので、第2の受光素子35の光電流は減少し、測光回路234の出力も低下する。そして、所定のコンパレート電圧以下に低下すると、再びコンパレータ231の出力がHiに反転し、発光制御回路212が再度導通してキセノン管31の放電ループが形成され、発光電流が増加して発光レベルも増加する。
このように、DA0に設定された所定のコンパレート電圧を中心に、コンパレータ231は短い周期で発光レベルの増加減少を繰り返し、結果的には、所望するほぼ一定の発光レベルで発光を継続させるフラット発光の制御が行われる。
前述したタイマーのカウントにより所定の発光時間が経過すると、ストロボマイコン238はY0、Y1端子に[0,0]を出力する。これにより、データセレクタ230の入力はD0、すなわちLoレベル入力が選択され、出力は強制的にLoレベルとなり、発光制御回路212はキセノン管31の放電ループを遮断する。これにより、予備発光(フラット発光)が終了する。
また、発光終了時に、ストロボマイコン238は、予備発光量を積分した積分測光回路236の出力をA/D入力端子AD0から読み込んでA/D変換し、積分値、すなわち予備発光時の発光量をディジタル値として読み取る。
予備発光による被写体反射光は、撮影レンズ11を通して、カメラ本体1の測光センサー7で受光される(ステップS106)。予備発光時の被写体反射光はステップS101と同様の方法で各ブロック毎に演算され、これによりストロボ反射光による被写体輝度値BVf(0,0)〜BVf(6,4)を取得する。
次にステップS107において、カメラマイコン100は、予備発光時の被写体輝度BVf(x、y)からステップS101で求めた定常光による被写体輝度BVa(x,y)を差し引くことにより、予備発光による反射光分のみの輝度値dF(x,y)を抽出する。
次に、図6のステップS111に進み、撮影レンズ11より前述のカメラ−レンズ間のシリアル通信により被写体距離情報を読み出す。本実施形態において、撮影レンズ11の距離エンコーダ18はゾーンエンコーダであるため、そのゾーンの無限側距離と、至近側距離を読み出す。
ステップS112において、カメラマイコン100は、ステップS111で取得した被写体距離情報から適正露光となる測光レベル(LVL1)を以下の式により求める。
LVL1N=PRG―log2(至近側距離)+K
LVL1F=PRG―log2(無限側距離)+K
LVL1=(LVL1N+LVL1F)/2
PRG:プリ発光ガイドナンバー
K :定数
LVL1N=PRG―log2(至近側距離)+K
LVL1F=PRG―log2(無限側距離)+K
LVL1=(LVL1N+LVL1F)/2
PRG:プリ発光ガイドナンバー
K :定数
次に、ステップS113において、異常反射領域を判定する判定レベル(LVL2)を以下の式により求める。
LVL2=LVL1+K2
K2:定数
LVL2=LVL1+K2
K2:定数
ステップS114では、ステップS107で求めた被写体反射光輝度値dF(0,0)〜dF(6,4)をステップS113で求めた異常反射領域判定レベルLVL2と比較し、
dF(x,y)>LVL2
dF(x,y)>LVL2
の領域を異常反射領域として、以降の制御用測光値を求める演算処理にその領域の輝度値を用いないように排除する。
図9は撮影画面と主測距点の関係および異常反射の位置を説明する図である。同図において、901は撮影画面全体、902は測光センサー7の全測光領域、903は主測距点、904は主測距点903を中心とした主調光領域、905はガラス面などによる異常反射領域(dF(x,y)>LVL2となる領域)を示す。
図9は撮影画面と主測距点の関係および異常反射の位置を説明する図である。同図において、901は撮影画面全体、902は測光センサー7の全測光領域、903は主測距点、904は主測距点903を中心とした主調光領域、905はガラス面などによる異常反射領域(dF(x,y)>LVL2となる領域)を示す。
また、図10は、ステップS113で行われた測光センサー7の各領域の有効判定(異常反射領域か否か)を記憶する、カメラマイコン100内の不図示のRAM内の配列enである。図9の例の場合、dF(x,y)>LVL2の領域であるen(4,1)およびen(5,1)を0に設定し、その他の領域は1に設定する。
ステップS115では主調光領域904の被写体反射光による測光値演算を行う。図11は、図9の主調光領域904の重み付けテーブルの一例を示す図である。ここで、主調光領域904の被写体反射光測光値dFMAINは、ステップS107で求めた測光センサー7の各領域の反射光成分の輝度値dF(x,y)および、図11の重み付けテーブルK(x,y)、およびステップS114で求めたen(x,y)から以下の演算により導く。
encount=0;
for(x=0;x=2;x++){
for(y=0;y=2;x++){
dFMAIN+=(dF(x+2,y+1)*K(x,y)*en(x+2,y+1));
encount+=en(x+2,y+1);
}
}
dFMAIN/=encount;
なお、encount:主調光領域内におけるdF(x,y)≦LVL2の領域の数であり、図9の例では領域P(4,1)を除く8である。
for(x=0;x=2;x++){
for(y=0;y=2;x++){
dFMAIN+=(dF(x+2,y+1)*K(x,y)*en(x+2,y+1));
encount+=en(x+2,y+1);
}
}
dFMAIN/=encount;
なお、encount:主調光領域内におけるdF(x,y)≦LVL2の領域の数であり、図9の例では領域P(4,1)を除く8である。
次に、ステップS116において、ステップS115と同様にして測距点周辺での測光値演算を行う。図12(a)〜(o)は測距点周辺の測光値演算を行う部分領域を示している。ここで、KGは図13の重み付けテーブルKG(x、y)、dFGR(m,n)は図12に示す各測光領域の被写体反射光測光値である。
for (m=0;m=4;m++){
for(n=0;n=2;n++){
encount=0;
if (m=2&&n=1) continue;
for(x=0;x=2;x++){
for(y=0;y=2;y++){
dFGR(m,n)+=
(dF(m+x,n+y)*KG(x,y)*en(m+x,n+y));
encount+=en(m+x,n+y);
}
}
dFGR(m,n)/=encount;
}
}
すなわち、図12(a)〜(o)の各部分領域において、図13に示す重み付けテーブルKG(x,y)を用いて、主測距点と同様の方法で被写体反射光測光値を求め、その結果を(dFGR(0,0)〜dFGR(4,2)に格納する。なお、主測距点903と同じ領域(図12(h))は上記演算例のifの行でスキップされる。また、ステップS115における主測距点の測光値dFMAINと、ステップS116における周辺領域の測光値dFGR(m,n)とを求める場合で異なる重み付けテーブルを用いるのは、主測距点903に合致している被写体に対しては調光領域を狭め、できるだけ周辺の影響を受けない様に設定し、周辺部は、ストロボ露出を安定させる目的で、できるだけ平均化するためである。しかしながら、重み付けは図11及び図13に示す例に限るものではなく、適宜変更可能であることは言うまでもない。
for(n=0;n=2;n++){
encount=0;
if (m=2&&n=1) continue;
for(x=0;x=2;x++){
for(y=0;y=2;y++){
dFGR(m,n)+=
(dF(m+x,n+y)*KG(x,y)*en(m+x,n+y));
encount+=en(m+x,n+y);
}
}
dFGR(m,n)/=encount;
}
}
すなわち、図12(a)〜(o)の各部分領域において、図13に示す重み付けテーブルKG(x,y)を用いて、主測距点と同様の方法で被写体反射光測光値を求め、その結果を(dFGR(0,0)〜dFGR(4,2)に格納する。なお、主測距点903と同じ領域(図12(h))は上記演算例のifの行でスキップされる。また、ステップS115における主測距点の測光値dFMAINと、ステップS116における周辺領域の測光値dFGR(m,n)とを求める場合で異なる重み付けテーブルを用いるのは、主測距点903に合致している被写体に対しては調光領域を狭め、できるだけ周辺の影響を受けない様に設定し、周辺部は、ストロボ露出を安定させる目的で、できるだけ平均化するためである。しかしながら、重み付けは図11及び図13に示す例に限るものではなく、適宜変更可能であることは言うまでもない。
ステップS117において、ステップS116で求めたdFGR(0,0)〜dFGR(4,2)の各被写体反射光測光値と、ステップS112で求めた適正露光となる測光レベルLVL1を比較し、最もLVL1に近いものを選択し、dFGR_BESTとし、そのアドレスを記憶する。
その後、ステップS118では、ステップS115で求めた主測距点の測光値dFMAINと、ステップS112で求めた適正露光となる測光レベルLVL1との差分の絶対値と、ステップS117で求めた主測距点周辺の被写体反射光dFGR_BESTと、ステップS112で求めた適正露光となる測光レベルLVL1との差分の絶対値を比較する。
|dFMAIN―LVL1|≦|dFGR_BEST−LVL1|の場合は調光対象領域は主測距点として、ステップS119に進み、|dFMAIN―LVL1|>|dFGR_BEST−LVL1|の場合は調光対象領域を測距点周辺に変更し、ステップS120に進む。
ステップS119では、最終調光領域は主測距点として、制御用測光値dFM=dFMAINを用い、ステップS120では、最終調光領域はステップS117で求めた主測距点周辺として、制御用測光値dFM=dFGR_BESTを用いる
次に、図7のステップS130において、本発光量γを以下の様に求める。
γ=BVt−dFM
γ=BVt−dFM
なお、BVtは、ステップS102で求めたTV値とAV値から次式で求める。
BVt=TV+AV−SV
SV:撮影感度
BVt=TV+AV−SV
SV:撮影感度
ステップS131において、カメラマイコン100は演算した本発光量γを、通信端子S0,S1,S2を通してシリアル通信によりストロボマイコン238に対して出力する。
ステップS132では、ステップS102で求めたシャッタ速度(TV)が同調速度以下の場合はステップS133に進み、同調速度より早い場合はステップS134に進む。
ステップS133では、カメラマイコン100はストロボマイコン238に対して閃光発光モードを送信する。一方、ステップS134では、カメラマイコン100はストロボマイコン238に対して予備発光時と同様な発光動作を行うフラット発光モードとフラット発光時間とを送信する。このフラット発光時間は、シャッタ速度(TV)に幕速を加えたものである。
そして、主ミラー2及びサブミラー25を跳ね上げて撮影光路から退避させると同時に、カメラマイコン100はレンズマイコン112に対して絞り15の絞り込みを指示し、ステップS136において、主ミラー2及びサブミラー25が撮影光路から完全に退避するのを待つ。
主ミラー2及びサブミラー25が完全に跳ね上がるとステップS137に進み、カメラマイコン100は先幕駆動マグネットMG−1に通電し、フォーカルプレーンシャッタ8の開放動作を開始させる。
ステップS138で発光モードをチェックし、フラット発光モードの場合はステップS140に進み、閃光発光モードの場合はステップS139に進む。閃光発光モードでは、フォーカルプレーンシャッタ8の先幕が完全に開いて不図示のX接点がONになるとステップS140に進む。
ステップS140では、ストロボマイコン238はカメラマイコン100から指令された発光モードに応じた本発光制御を行う。すなわち、FP発光モードの場合はFP発光制御を行い、閃光発光モードの場合は閃光発光制御を行う。
上述したように、カメラのシャッタ速度がストロボ同調速度以下の場合は閃光発光制御が行われる。閃光発光モードの場合、ストロボマイコン238は、まず設定されたマニュアル発光量に応じた制御電圧をDA0端子に出力する。この電圧は、前述の予備発光時に説明した積分測光回路236の出力電圧、すなわち積分電圧に対して、予備発光と本発光との光量差に相当する制御電圧を加算した電圧である。
例えば、フル発光量の1/32の光量で予備発光をした場合の積分電圧をV1としたときに、本発光量が同じ1/32の場合は、同じ積分電圧になった時に発光停止すればよいので、コンパレータ232のコンパレート電圧としてV1を設定する。
同様に、本発光量がフル発光量の1/16の場合には、予備発光に対して1段分大きな積分電圧になったときに発光を停止すればよいので、予備発光時の積分電圧に1段分に相当する電圧を加算してコンパレータ232のコンパレート電圧として設定する。
次に、ストロボマイコン238はY0,Y1端子に[0,1]を出力し、データセレクタ230のD1入力に接続された閃光発光制御用コンパレータ232を選択する。
この時はキセノン管31はまだ発光していないので、第1の受光素子38にはほとんど光電流が流れない。このため、積分測光回路236の出力は発生せず、コンパレータ232の−入力電圧は+入力端子よりも電位が低い。したがって、コンパレータ232の出力はHiレベルとなり、発光制御回路212は導通状態となる。
また、これと同時にストロボマイコン238はTRIG端子から所定時間の間、Hi信号を出力する。これにより、トリガ回路211は高圧のトリガ電圧を発生する。キセノン管31のトリガ電極に高圧が印加されると、キセノン管31は発光を開始する。
キセノン管31が発光を開始すると、第1の受光素子38に光電流が流れ、積分測光回路236の出力が上昇する。コンパレータ232の+入力端子に設定された所定の電圧に達すると、コンパレータ232が反転してその出力はLoレベルとなり、発光制御回路212は遮断状態となるので発光が停止される。この時点で、キセノン管31は所定の発光量を発生して発光を停止することになり、ストロボ撮影に必要な所望の光量が得られる。
一方、カメラのシャッタ速度がストロボ同調速度より速い場合はFP発光制御が行われる。フラット発光制御では、ストロボマイコン238は、設定されたマニュアルフラット発光量に応じた制御電圧をDA0端子に出力する。すなわち、前述の予備発光時にコンパレータ231のコンパレート電圧として設定した電圧に対して、予備発光と本発光との光量差に相当する制御電圧を加算した電圧である。
例えば、フル発光量の1/32の発光で予備発光をした場合の制御電圧をV1としたときに、本発光が同じ1/32の場合は、同じ制御電圧でFP発光制御をすればよいので、コンパレータ232のコンパレート電圧としてV1を設定する。
同様に、本発光量がフル発光量の1/16の場合には、予備発光に対して1段分大きな制御電圧とすればよいので、予備発光時の積分電圧に1段分に相当する電圧を加算してコンパレータ231のコンパレート電圧として設定する。
次に、ストロボマイコン238はY0,Y1端子に[1,0]を出力し、データセレクタ230のD2入力に接続されたフラット発光制御用のコンパレータ231を選択する。この後、前述の予備発光動作と同一の動作でフラット発光が行われ、カメラマイコン100から指示された所定時間が経過すると、ストロボマイコン238のY1,Y0端子を[0,0]に設定してD0を選択させ、発光処理を終了する。
所定のシャッタ開放時間が経過すると、ステップS141で、カメラマイコン100は後幕駆動マグネットMG−2に通電し、シャッタ8の後幕を閉じて露出を終了する。なお発光モードがフラット発光の場合は、後幕が完全に閉じるまで発光が継続する。
一連の撮影シーケンスが終了すると、主ミラー2及びサブミラー25をダウンさせ(ステップS142)、撮影を終了する。
このように本実施形態によれば、自動調光ストロボシステムにおいて、被写体が画面内のどこにある場合でも、被写体距離(合焦時の被写体距離)を基にして、最適な測光領域を決定することにより、最適な発光制御を行うことができる。
なお、上記実施形態では、ストロボ撮影を行う場合について説明したが、ステップS101における定常光での測光結果、ストロボによる補助光が必要無い場合には、ステップS105〜S134、及びステップS138〜S140の処理を省略し、ストロボによる発光を行わずに撮影を行えばよい。
<他の実施形態>
なお、本発明は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インターフェース、カメラヘッド、ストロボ装置)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インターフェース、カメラヘッド、ストロボ装置)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。ここでプログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、CD−ROM、CD−R、DVD、光ディスク、光磁気ディスク、MOなどが考えられる。また、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)やWAN(ワイド・エリア・ネットワーク)などのコンピュータネットワークを、プログラムコードを供給するために用いることができる。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した図5乃至図7に示すフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
7 測光センサー
18 距離エンコーダ
24 ファインダー内表示器
31 キセノン管
42 外部表示器
100 カメラマイコン
112 レンズマイコン
236 ストロボマイコン
18 距離エンコーダ
24 ファインダー内表示器
31 キセノン管
42 外部表示器
100 カメラマイコン
112 レンズマイコン
236 ストロボマイコン
Claims (13)
- ストロボ装置と通信可能に接続され、ストロボ装置に対して本撮影用の発光前に予備発光を行わせるストロボ制御システムであって、
複数の測光領域に分割され、各測光領域毎に測光値を取得する測光手段と、
被写体までの距離を検出する距離検出手段と、
予備発光の光量と、前記距離検出手段により検出された被写体までの距離とに基づいて、適正な測光レベルを求める適正レベル演算手段と、
予備発光を行って得られた各測光領域の測光値の内、前記適正測光レベルに最も近い測光値を有する測光領域を判別する判別手段と、
前記判別手段により判別された測光領域の測光値に基づいて、前記ストロボ装置の発光量を制御する制御手段と
を有することを特徴とするストロボ制御システム。 - 前記距離検出手段は、フォーカスレンズの位置により被写体までの距離を求めることを特徴とする請求項1に記載のストロボ制御システム。
- 前記制御手段は、前記判別手段により判別された測光領域の測光値と、予備発光を行わない状態で得られたシャッタ速度及び絞り値と、撮像媒体の感度とに基づいて前記発光量を決定することを特徴とする請求項1または2に記載のストロボ制御システム。
- 前記測光手段は、前記各測光領域の測光値を、各測光領域の輝度及びその周辺の測光領域の輝度に基づいて求めることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のストロボ制御システム。
- 前記測光手段は、前記各測光領域の輝度の内、所定輝度を上回る輝度を用いずに測光値を求めることを特徴とする請求項4に記載のストロボ制御システム。
- ストロボ装置の発光制御方法であって、
被写体までの距離を検出する距離検出工程と、
前記ストロボ装置に予備発光させ、複数の測光領域に分割された測光手段により、各測光領域毎に測光値を取得する測光工程と、
前記予備発光の光量と、前記距離検出工程で検出された被写体までの距離とに基づいて、適正測光レベルを求める適正レベル演算工程と、
前記測光工程で得られた各測光領域の測光値の内、前記適正測光レベルに最も近い測光値を有する測光領域を判別する判別工程と、
前記判別工程で判別された測光領域の測光値に基づいて、前記ストロボ装置の発光量を制御する制御工程と
を有することを特徴とする発光制御方法。 - 前記距離検出工程では、フォーカスレンズの位置により被写体までの距離を求めることを特徴とする請求項6に記載の発光制御方法。
- 予備発光を行わない状態でシャッタ速度及び絞り値とを取得する工程を更に有し、
前記制御工程では、前記判別工程で判別された測光領域の測光値と、前記シャッタ速度及び絞り値と、撮像媒体の感度とに基づいて前記発光量を決定することを特徴とする請求項6または7に記載の発光制御方法。 - 前記測光工程では、前記各測光領域の測光値を、各測光領域の輝度及びその周辺の測光領域の輝度に基づいて求めることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の発光制御方法。
- 前記測光工程では、前記各測光領域の輝度の内、所定輝度を上回る輝度を用いずに測光値を求めることを特徴とする請求項9に記載の発光制御方法。
- 請求項6乃至10のいずれかに記載の発光制御方法を実現するためのプログラムコードを有することを特徴とする情報処理装置が実行可能なプログラム。
- 請求項11に記載のプログラムを記憶したことを特徴とする情報処理装置が読み取り可能な記憶媒体。
- 本撮影用の発光前に予備発光を行わせるストロボ装置を有する撮像装置であって、
複数の測光領域に分割され、各測光領域毎に測光値を取得する測光手段と、
被写体までの距離を検出する距離検出手段と、
予備発光の光量と、前記距離検出手段により検出された被写体までの距離とに基づいて、適正な測光レベルを求める適正レベル演算手段と、
予備発光を行って得られた各測光領域の測光値の内、前記適正測光レベルに最も近い測光値を有する測光領域を判別する判別手段と、
前記判別手段により判別された測光領域の測光値に基づいて、前記ストロボ装置の発光量を制御する制御手段と
を有することを特徴とする撮像装置。
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