JP3706659B2 - カメラシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストロボをメイン発光させる前にプリ発光させて測光を行い、この測光結果に基づいてメイン発光の適正制御値を演算するカメラシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
被写体に向けて発光した際に、自動的に適正露光を得るように発光量の調節を行うカメラシステムは従来種々提案されている。例えば、露光時にフィルム面に到達する光のフィルム面反射光を測光することにより適正発光量を得るTTL調光システムや、被写体に向けてプリ発光を行い、このプリ発光の相対光量となるようにメイン発光を制御するシステムのように、ストロボ光の被写体反射光を測光して適正発光量を得るものが、精度が良く多用されている。
【0003】
ところで、ストロボ撮影の際には、ストロボ光を直接被写体に照射するのが一般的であるが、ストロボ光を天井等に向けて照射して天井等からの拡散反射光を被写体に照射するバウンスストロボ撮影もよく行われる。
【0004】
図16には、ストロボ撮影の例を模式的に表したものであり、(A)に通常のストロボ撮影を、(B)にバウンスストロボ撮影を示している。このようなバウンスストロボ撮影によれば、被写体を間接的に照明することができるため、柔らかい光での描写が可能となる。
【0005】
また、立体感を強調した撮影を行うために、被写体にカメラと同じ位置からストロボ光を照射するのでなく、カメラと離れた位置からストロボ光を照射するストロボ撮影が行われる場合がある。この場合、ストロボとカメラ本体とはワイヤを介して又はワイヤレスで相互に情報のやり取りを行いながら撮影を行う。
【0006】
さらに、被写体の近接撮影(マクロ)において、ストロボ光を照射しながら小さいものを大きく撮影するために、レンズの周辺にストロボ照射面を配したリングタイプのストロボが使用されることがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらのストロボ撮影における発光量は、被写体がグレーの18%反射板であると仮定して制御される場合が多く、この場合、真っ白いものも真っ黒いものもすべてグレーになるように制御されてしまうという問題がある。さらに、ガラスなどの正反射物が画面上に存在すると、ストロボの被写体反射光が極端に大きくなり、適正露光量に対して大きくアンダーとなる発光量に制御されてしまうという欠点がある。
【0008】
なお、特開平4−331935号公報には、ストロボを露光前にプリ発光させて被写体反射光を多分割測光センサにより測光し、プリ発光の発光量情報と被写体距離情報とに基づいて一部の測光領域を選択して、この選択領域の測光値を用いてメイン発光の発光量を補正演算するという方式が提案されている。
【0009】
しかしながら、この方式では、カメラから被写体までの距離とストロボから被写体までの距離が等しい通常のストロボ撮影を前提に制御しているものであり、前述のバウンスストロボ撮影やカメラから離れた位置からストロボ光を照射する撮影やマクロ撮影などでは、距離情報に基づく測光領域の選択制御ひいてはメイン発光量の演算が意味をなさなくなり、かえって発光量を不適正に制御してしまうおそれがある。
【0010】
そこで、本発明の第1の目的は、ストロボの状態や種類に応じて適正なメイン発光量制御ができるようにしたカメラシステムを提供することである。
【0013】
また、本願発明は、ストロボをメイン発光させる前にプリ発光させて測光を行い、複数に分割された測光領域のうち一部の使用領域での測光結果に基づいてメイン発光の制御値を演算するカメラシステムにおいて、ストロボの状態又は種類を検知する検知手段と、この検知手段の検知情報に基づいて、上記使用領域を選択する測光領域選択手段とを設けている。
【0014】
すなわち、ストロボがバウンス状態であるか否か、リングストロボであるか否か又はカメラ本体と離れた位置で制御されるか否か等を検知し、この検知情報に応じてメイン発光の制御値演算に使用する測光領域を選択することにより、これらの特殊撮影においても、常に適正なメイン発光量が得られるようにしている。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は、本発明を1眼レフレックスカメラに適用して実施したストロボ制御カメラシステムの主に光学的な構成を示した横断面図である。
【0016】
1はカメラ本体であり、この中に写真撮影に必要な光学部品、メカ部品、電気回路およびフィルムなどが収納されている。2は主ミラーであり、この主ミラー2は観察状態と撮影状態とに応じて撮影光路内に斜設されたり撮影光路内から退去されたりする。また、主ミラー2はハーフミラーとなっており、撮影光路内に斜設されているときも、後述する焦点検出光学系に被写体からの光線の約半分を透過させている。
【0017】
3は撮影レンズ12〜14の予定結像面に配置されたピント板であり、4はファインダー光路変更用のペンタダハプリズムである。また、5はファインダーであり、撮影者はこのファインダー5を通してピント板3を観察することで、撮影画面を観察することができる。6,7はそれぞれ、観察画面内の被写体輝度を測定するための結像レンズと多分割測光センサーであり、結像レンズ6はペンタダハプリズム4内の反射光路を介してピント板3と多分割測光センサー7とを共役に関係付けている。
【0018】
ここで、多分割測光センサ7の機能を詳細に説明する。図2には、撮影画面上の測光エリアの分割図を示している。40は撮影画面全体を表している。41は多分割測光センサ7の撮影画面上の測光するエリア分割を表していて、E0,E1,E2,E3,E4,E5のように撮影画面を6個のエリアに分割している。このように撮影画面と共役に関係付けられた多分割測光センサ7は、撮影画面を分割してそれぞれの輝度値を測光し出力することができる。
【0019】
図1における8はシャッターである。9は感光部材であり、銀塩フィルム等より形成されている。25はサブミラーであり、このサブミラー25は、被写体からの光線を下方に折り曲げて、焦点検出ユニット26の方に導いている。
【0020】
焦点検出ユニット26内には、2次結像ミラー27、2次結像レンズ28、焦点検出ラインセンサ29等が配設されている。2次結像ミラー27および2次結像レンズ28は、焦点検出光学系を形成しており、この焦点検出光学系は、撮影光学系の2次結像面を焦点検出ラインセンサ29上に結んでいる。焦点検出ユニット26は、後述の電気回路の処理により、既知の位相差検出法により撮影画面内の被写体の焦点状態を検出して撮影レンズの焦点調節機構を制御することにより自動焦点検出装置を実現している。この自動焦点検出装置は、画面内の所定の3点の焦点状態を検出するものである。図2にその3点の位置を示している。測距点のP0,P1,P2がその位置である。
【0021】
図1における10は公知のカメラとレンズとのインターフェイスとなるマウント接点群であり、11はカメラ本体に据え付けられるレンズ鏡筒である。12〜14は撮影レンズである。12は1群レンズであり、この1群レンズ12は光軸上を左右に移動することで、撮影画面のピント位置を調整する。13は2群レンズであり、この2群レンズ13は光軸上を左右に移動することで、撮影画面を変倍させ、撮影レンズの焦点距離を変更させる。14は3群固定レンズである。15は撮影レンズ絞りである。
【0022】
16はその1群レンズ駆動モータであり、自動焦点調節動作に従ってこのモータ16の作動を制御して1群レンズ12を左又は右に移動させることにより自動的にピント位置を調整することができる。17はレンズ絞り駆動モータであり、このモータ17の作動を制御することにより撮影レンズ絞りを開放にしたり、絞ったりすることができる。
【0023】
18は外付けストロボである。このストロボ18は、カメラ本体1に取り付けられ、カメラからの信号に従って発光制御を行う。19はキセノン管であり、このキセノン管19は、電流エネルギーを発光エネルギーに変換する。20,21はそれぞれ反射笠とフレネルレンズであり、これらは発光エネルギーを効率良く被写体に向けて集光する役目を有する。22はカメラ本体1と外付けストロボ18とのインターフェースとなる公知のストロボ接点群である。
【0024】
30はグラスファイバーであり、このグラスファイバー30はキセノン管19が発光した光をモニタ用の受光素子(PD1)31に導いている。受光素子31はストロボのプリ発光およびメイン発光の発光量を直接測光しているものであり、本発明のポイントとなるメイン発光量制御のために設けられたものである。32はキセノン管19の発光した光をモニタする受光素子(PD2)である。受光素子32の出力により、キセノン管19の発光電流を制限してストロボをフラット発光させることができる。
【0025】
さらに、33はストロボがバウンス状態になっているか否かを検知するスイッチである。
【0026】
なお、図1では、本発明を実現するために必要な部材のうち、光学メカ部材のみ記しており、その他に電気回路部材が必要となるが、ここでは省略してある。図3および図4に、本カメラシステムの電気回路ブロック図を示しており、図1に示した部材には同じ符号を付しているある。なお、図3に、カメラ本体側とレンズ側の回路ブロックを示し、図4に、ストロボ側の回路ブロックを示している。
【0027】
カメラマイコン100は、発振器101で作られるクロックをもとに所要の演算処理動作を行う。
【0028】
EEPROM100bは、フィルムカウンタその他の撮影情報を記憶する。A/D変換器100cは、焦点検出回路105および測光回路106からのアナログ信号をA/D変換する。カメラマイコン100は、A/D変換器100cからのA/D値を信号処理することにより各種状態を設定する。
【0029】
カメラマイコン100には、焦点検出回路105、測光回路106、シャッター制御回路107、モータ制御回路108、フィルム走行検知回路109、スイッチセンス回路110および液晶表示回路111が接続されている。
【0030】
また、カメラマイコン100は撮影レンズ内に配置されたレンズマイコン112との間でマウント接点群10を介して信号の伝達を行い、ストロボ18が直接カメラ本体1に取り付けられた状態では、ストロボ18内に配置されたストロボマイコン200との間でストロボ接点群22を介して信号の伝達を行う。さらに、カメラ本体1には、送受信回路113、赤外光の受信センサ50および送信赤外LED51を備えており、カメラマイコン100は、これらを介してカメラ本体1と空間的に離れた位置にあるストロボ18(ストロボマイコン200)と通信することができる。
【0031】
ラインセンサー29は、前述したファインダー上の3つの測距点に対応した3組のラインセンサーLine−L、Line−C、Line−Rから構成される公知のCCDラインセンサである。焦点検出回路105は、カメラマイコン100からの信号に従い、これらラインセンサ29の蓄積制御と読み出し制御を行って、それぞれの画素情報をカメラマイコン100に出力する。カメラマイコン100は、この画素情報をA/D変換し、周知の位相差検出法による焦点検出を行う。また、カメラマイコン100は、焦点検出情報により、レンズマイコン112と信号のやりとりを行ってレンズの焦点調節を行う。
【0032】
測光回路106は、画面内の各エリアの輝度信号として、前述したように画面内を6個のエリアに分割した多分割測光センサ7からの出力をカメラマイコン100に出力する。測光回路106は、被写体に向けてストロボ光をプリ発光していない定常状態とプリ発光しているプリ発光状態との双方の状態で輝度信号を出力する。カメラマイコン100はこの輝度信号をA/D変換し、撮影の露出の調節のための絞り値の演算とシャッタースピードの演算および露光時のストロボメイン発光量の演算を行う。
【0033】
シャッター制御回路107は、カメラマイコン100からの信号に従って、シャッター先幕(MG−1)およびシャッター後幕(MG−2)を走行させ、露出動作を制御する。
【0034】
モータ制御回路108は、カメラマイコン100からの信号に従ってモータMを制御することにより、主ミラー2の斜設・退去(アップダウン)、シャッターのチャージおよびフィルムの給送を行わせる。
【0035】
フィルム走行検知回路109は、フィルム給送時にフィルムが1駒分巻き上げられたかを検知し、カメラマイコン100に信号を送る。
【0036】
SW1は不図示のレリーズボタンの第1ストローク操作でONになり、測光およびAFを開始させるスイッチである。SW2はレリーズボタンの第2ストローク操作によりONになり、露光動作を開始させるスイッチである。SW1,SW2及びその他不図示のカメラの操作部材からの信号は、スイッチセンス回路110が検知し、カメラマイコン100に送られる。
【0037】
SWXは、シャッターの全開にともなってONし、ストロボ18に露光時メイン発光の発光タイミングを指示する。
【0038】
液晶表示回路111は、図2に具体的に示すファインダー内LCD41(24)とここには図示しないモニター用LCD42の表示をカメラマイコン100からの信号に従って制御する。
【0039】
次に、レンズ11の構成について説明する。カメラ本体1とレンズ11はマウント接点群10を介して相互に電気的に接続される。このマウント接点群10は、レンズ11内のフォーカス駆動モータ16および絞り駆動モータ17の電源用接点であるL0と、レンズマイコン112の電源用接点であるL1と、公知のシリアルデータ通信を行う為のクロック用接点L2と、カメラ本体1からレンズ11へのデータ送信用接点L3と、レンズ11からカメラ本体1へのデータ送信用接点L4と、モータ用電源に対するモータ用グランド接点であるL5と、レンズマイコン112用電源に対するグランド接点であるL6とで構成されている。
【0040】
レンズマイコン112は、これらのマウント接点群10を介してカメラマイコン100と接続され、フォーカス駆動モータ16および絞り駆動モータ17を動作させて、レンズの焦点調節と絞りを制御している。35、36は光検出器とパルス板である。レンズマイコン112は、光検出器35を通じてパルス板36の回転角度(パルス数)をカウントすることにより、1群レンズ12の位置情報を得ることができ、レンズの焦点調節を行ったり被写体の絶対距離情報をカメラマイコン100に伝達したりすることができる。
【0041】
次に、ストロボ18の構成について説明する。ストロボマイコン200は、カメラマイコン100からの信号に従ってストロボの制御を行う回路であり、発光量の制御、フラット発光の発光強度および発光時間の制御や、発光照射角の制御等を行う。
【0042】
201はDC/DCコンバータで、ストロボマイコン200の指示により電池電圧を数100Vに昇圧し、メインコンデンサC1を充電する。
【0043】
R1/R2は、メインコンデンサC1の電圧をストロボマイコン200がモニタするために設けられた分圧抵抗である。ストロボマイコン200は、分圧された電圧をストロボマイコン200に内蔵されたA/D変換器(図示せず)によりA/D変換し、メインコンデンサC1の電圧を間接的にモニタしてDC/DCコンバータ201の動作を制御し、メインコンデンサC1の電圧を所定の電圧に制御する。
【0044】
202はトリガ回路で、ストロボ発光時にストロボマイコン200を介してカメラマイコン100から受けた指示やSWX信号によりトリガ信号を出力し、キセノン管19のトリガ電極に数千ボルトの高電圧を印加してキセノン管19の放電を誘発する。これにより、メインコンデンサC1に蓄えられた電荷エネルギーがキセノン管19を介して光エネルギーとして放出される。
【0045】
203はIGBT等のスイッチング素子を用いた発光制御回路であり、発光時のトリガー電圧印加時には導通状態となってキセノン管19に電流を流し、発光停止時には遮断状態となってキセノン管19の電流の流れを遮断し、発光を停止させる。
【0046】
204、205はコンパレータである。コンパレータ204は、後述の閃光発光時の発光停止に用いられ、205は後述のフラット発光時の発光強度制御に用いられる。206はデータセレクタで、ストロボマイコン200からの選択信号SEL1、SEL0に従い、端子D0から端子D2からの入力を選択し、端子Yに出力する。
【0047】
207は閃光発光制御用モニタ回路であり、受光素子31の出力を対数圧縮し、増幅する。208は閃光発光制御用モニタ回路207の出力を積分する積分回路である。209はフラット発光制御用モニタ回路であり、受光素子32の出力を増幅する。210はフラット発光時間等を記憶するEEPROM又はフラッシュROM等の書込み可能なメモリである。
【0048】
211は公知のモータ駆動回路、212はストロボズーム駆動モータ、213はピニオンギア、214はラックギア、215は反射笠20のフレネルレンズ21に対する位置を検出するストロボズーム位置検出用エンコーダ、216は発光可能を示すLEDである。
【0049】
また、217は送受信回路、218は受信センサ、219は送信赤外LEDである。
【0050】
さらに、SWBは、ストロボ18がバウンス状態であるか否かを検知するためのバウンス検知スイッチである。
【0051】
次に、ストロボマイコン200の各端子について説明する。CKはカメラとのシリアル通信を行うための同期クロックの入力端子、DIはシリアル通信データの入力端子、D0はシリアル通信のデータ出力端子、CHGはストロボの発光可能状態を電流としてカメラに伝える出力端子、Xはカメラからの発光信号の入力端子である。
【0052】
また、ECKはストロボマイコン200の外部に接続されたメモリ210とシリアル通信を行うための通信クロックを出力する出力端子、EDIはメモリ210からのシリアルデータの入力端子、EDOはメモリ210へのシリアルデータの出力端子、SELEはメモリ210との通信を許可するイネーブル端子である。なお、イネーブル端子SELEからの出力信号がLoのときにイネーブル状態になり、Hiのときにディスエーブル状態となる。
【0053】
また、本実施例ではストロボマイコンの外部にメモリ210を設けたが、このメモリ210は、ストロボマイコン200に内蔵されていてもよい。
【0054】
POWはパワースイッチ220の状態を入力する入力端子、OFFはパワースイッチ220と接続されたときにストロボをオフ状態にするための出力端子、ONはパワースイッチ220と接続されたときにストロボをオン状態にするための出力端子である。入力端子POWは、パワーON状態ではON端子と接続され、その際のON端子はハイインピーダンス状態となり、OFF端子はLo状態となる。一方、パワーOFF状態ではその逆になる。
【0055】
LEDは発光可能を表示する表示出力端子である。また、IDIは、赤外光でカメラ1と通信するときのデータの入力端子、IDOはシリアルデータの出力端子である。
【0056】
STOPは発光停止信号の入力端子である。なお、入力端子STOPに入力される信号がLoのときに発光停止状態になる。SEL0、SEL1はデータセレクタ206の入力選択を指示するための出力端子であり、出力端子SEL0、SEL1からの信号の組み合わせが(SEL1,SEL0)=(Lo,Lo)のときはD0端子がY端子に接続され、同様に(Lo,Hi)のときはD1端子がY端子に接続され、(Hi,Lo)のときはD2端子がY端子に接続される。
【0057】
DA0はストロボマイコン200に内蔵されたD/A変換器の出力端子であり、コンパレータ204、205のコンパレートレベルをアナログ電圧で出力する。TRIGはトリガ回路202に発光を指示するトリガ信号出力端子である。CNTはDC/DCコンバータ201によるメインコンデンサC1の充電開始停止を制御する出力端子で、この出力端子CNTからの出力信号がHiのときに充電が開始され、Loのときに充電が停止される。
【0058】
INTは積分回路208の積分の開始/禁止を制御する端子であり、この端子INTの出力信号がHiのときに積分が禁止され、Loのときに積分が許可される。
【0059】
AD0、AD1はA/D入力端子であり、入力される電圧をマイコン200内部で処理できるようにディジタルデータに変換するものである。AD0はメインコンデンサC1の電圧をモニタするものであり、AD1は積分回路208の積分出力電圧をモニタするものである。
【0060】
Z0、Z1はストロボズーム駆動モータ212を駆動するモータ制御回路211を制御する制御出力端子であり、ZM0、ZM1、ZM2はストロボズーム位置検出エンコーダ215からの信号を入力する入力端子、COM0はストロボズーム位置検出エンコーダ215のグランドレベルに相当する電流引き込みを行う共通端子である。
【0061】
BOUNCEはストロボ18がバウンス状態であるか否かを示す信号(SWBからの信号)を入力する端子である。
【0062】
次に、このストロボ18のそれぞれの動作を説明しながら回路の動作を説明する。
【0063】
<発光可能状態の検知>
ストロボマイコン200は、AD0ポートに入力されたメインコンデンサC1の分圧された電圧をA/D変換し、メインコンデンサC1の電圧が発光可能な所定電圧以上であると判別すると、CHG端子から所定電流を吸い込んで、カメラ1に発光可能を伝えるとともに、LED端子にHiを設定する。これによりLED216が発光して発光可能が表示される。
【0064】
ストロボマイコン200は、メインコンデンサC1の電圧が所定電圧未満であると判別したときは、CHG端子をノンアクティブに設定して電流を遮断し、カメラに発光不能を伝えるとともに、LED端子をLoに設定する。これにより、LED216が消灯して発光不能が表示される。
【0065】
<ストロボ照射角の設定>
ストロボマイコン200は、ZM0〜ZM2端子から現在のストロボズーム位置を読み込み、シリアル通信によってカメラマイコン100から指示されたストロボズーム位置になるように、Z0、Z1端子を介して所定の信号をモータ駆動回路211に出力し、ストロボズーム駆動モータ212を駆動する。
【0066】
<プリフラット発光>
ストロボ18が発光可能状態のとき、カメラマイコン100はストロボ18に対してプリ発光の発光強度と発光時間を通信するとともに、プリ発光の実行を指示することができる。
【0067】
ストロボマイコン200は、カメラマイコン100により指示された所定発光強度信号に応じて、DA0に所定の電圧を設定する。次に、SEL1,SEL0に(Lo,Hi)を設定し、入力端子D1を選択する。このときキセノン管19はまだ発光していないので、受光素子32の光電流はほとんど流れず、モニタ回路209からもコンパレータ205の反転入力端子に入力される信号が出力されないため、コンパレータ205の出力はHiとなり、発光制御回路203は導通状態となる。そして、TRIG端子よりトリガ信号を出力すると、トリガ回路202は高圧を発生してキセノン管19を放電させ、ストロボ発光(プリ発光)が開始される。
【0068】
一方、ストロボマイコン200は、トリガ発生から所定時間の経過後、積分回路208に積分開始を指示し、これにより積分回路208はモニタ回路207の出力、すなわち光量積分用の受光素子31の対数圧縮された光電出力の積分を開始する。これと同時に、ストロボマイコン200は、所定時間をカウントするタイマーを起動させる。
【0069】
プリ発光が開始されると、フラット発光の発光強度制御用受光素子32の光電流が多くなり、モニタ回路209の出力電圧が上昇し、この出力電圧がコンパレータ205の非反転入力に設定されている所定のコンパレート電圧より高くなると、コンパレータ205の出力はLoに反転し、発光制御回路203はキセノン管19の発光電流を遮断する。これにより、キセノン管19の放電ループは断たれるが、ダイオードD1およびコイルL1により環流ループが形成されているため、発光電流は、回路の遅れによるオーバーシュートが収まった後は徐々に減少する。
【0070】
発光電流の減少に伴い、発光強度が低下するので、受光素子32の光電流は減少し、モニタ回路209の出力が低下し、この出力が所定のコンパレートレベル以下に低下すると、再びコンパレータ205の出力はHiに反転し、発光制御回路203が導通してキセノン管19の放電ループが形成され、発光電流が増加し発光強度も増加する。このように、DA0に設定された所定のコンパレート電圧を中心に、コンパレータ205は短い周期で発光強度の増加減少を繰り返し、その結果、所望のほぼ一定の発光強度で発光を継続させるフラット発光の制御が行われる。
【0071】
前述の発光時間タイマがカウントアップし、所定のプリ発光時間が経過すると、ストロボマイコン200はSEL1、SEL0を(Lo,Lo)に設定する。これにより、データセレクタ206の入力はD0すなわちLoレベル入力が選択され、出力は強制的にLoレベルとなり、発光制御回路203はキセノン管19の放電ループを遮断し、発光を終了させる。
【0072】
発光終了時に、ストロボマイコン200は、プリ発光を積分した積分回路208の出力をA/D入力端子AD1から読み込み、A/D変換し、積分値すなわちプリ発光時の発光量をディジタル値(INTp)として読み取る。
【0073】
なお、このプリ発光の被写体に対するガイドナンバー(Qpre)は、メインコンデンサC1の充電電圧とストロボの照射角から表1のように求められ、カメラマイコン100にはそのデータがシリアル通信で送られる。
【0074】
【表1】
【0075】
また、このガイドナンバー(Qpre)のデータは理論値であるため、モニタ回路207および積分回路208によってプリ発光の積分値を実測した値で補正しても良い。
【0076】
<メイン発光制御>
カメラマイコン100は、プリ発光時の多分割測光センサ7からの被写体反射光輝度値等から、メイン発光量のプリ発光量に対する適正相対値(r)を求め、ストロボマイコン200に送る。
【0077】
ストロボマイコン200は、プリ発光時の測光積分値(INTp)にカメラマイコン100からの適正相対値(r)の値を掛け合わせて適正積分値(INTm)を求め、DA0出力に適正積分値(INTm)を設定する。
【0078】
次にSEL1、SEL0に(Hi,Lo)を設定し、入力D2を選択する。このとき積分回路208は動作禁止状態なので、積分回路208の出力は発生しない。このため、コンパレータ204の出力はHiになり、発光制御回路203は導通状態となる。
【0079】
次に、TRIG端子よりトリガ信号を出力すると、キセノン管19からの発光を開始される。また、ストロボマイコン200は、トリガ印加によるトリガノイズが収まり、実際の発光が開始される10数μsec後に積分開始端子INTをLoレベルに設定する。これにより、積分回路208は受光素子31からの出力をモニタ回路207を介して積分する。積分出力がDA0で設定された所定電圧に到達すると、コンパレータ204は反転し、データセレクタ206を介して発光制御回路203は導通を遮断され、発光が停止される。
【0080】
一方、ストロボマイコン200は、STOP端子をモニタし、STOP端子が反転し発光が停止すると、SEL1、SEL0端子を(Lo,Lo)に設定し、強制発光禁止状態に設定するとともに、積分開始端子INTを反転し、積分を終了し、発光処理を終了する。以上のようにして、メイン発光を適正な発光量に制御することができる。
【0081】
次に、図5〜図8を用いて、本カメラシステムの動作フローをカメラマイコン100の動作を中心に説明する。なお、図5および図6のフローは、丸囲みのAの部分でつながっている。カメラの動作が開始すると、まずステップ(以下、#と略す)101で、SW1がONか否かを判別し、OFFのときはこのステップを繰り返し、ONのときは#102に進む。
【0082】
#102では、スイッチセンス回路110より、不図示のカメラの各操作スイッチを読み込み、シャッタースピードの決め方や、絞りの決め方等様々な撮影モードの設定を行う。
【0083】
次に、#103で、#102にて設定されたカメラの撮影モードのうち、カメラが自動焦点検出動作を行うモード(AFモード)であるか、そうでないモード(MFモード)であるかを判別し、AFモードであれば#104、105を処理した後#106へ進む。MFモードであれば、すぐに#106へ進む。
【0084】
#104では、焦点検出回路105を駆動することにより周知の位相差検出法による焦点検出動作を行う。さらにその結果の焦点状態によりレンズ11側と通信を行うことによってレンズの焦点調節を行う。ここで、焦点検出するポイントは、図2で説明したように画面上に3ポイントあり、そのうちのどのポイントの被写体にピントを合わせるか(測距ポイント)は、前述のスイッチ読込により設定されたカメラの撮影モードに応じて、撮影者が任意に決定したり、近点優先を基本の考え方とした周知の自動選択アルゴリズムで決定したりする。
【0086】
#105では、#104で決定された測距ポイントをFocus.Pとして、カメラマイコン100内のRAM(ランダムアクセスメモリー)に記憶させる。
#106では、画面上の6つのエリアの被写体輝度値を測光回路106より得る。その輝度値は、
EVb(i) (i=0〜5)
として、RAMに記憶させる。
【0087】
次に、#107で、6つのエリアの被写体輝度値EVbから、周知のアルゴリズムにより露出値(EVs)を決定する。そして、前述のスイッチ読込により設定されたカメラの撮影モードに従って、シャッタースピードの値(TV)と絞りの値(AV)を決定する。
【0088】
さらに、#108で、レンズマイコン112とデータの通信を行い、撮影レンズの情報である、
焦点距離(f)
被写体との距離の最小値(Dist_min)
被写体との距離の最大値(Dist_max)
等を受信する。ここで、被写体との距離が最小値と最大値と2種類あるのは、撮影レンズの被写体との距離情報の分解能が荒いためであり、例えば1m〜1.5mの範囲に撮影レンズの距離環が合っている等ということを示しており、この場合は、最小値が1mというデータで、最大値が1.5mというデータとなる。
【0089】
次に、#109で、焦点距離情報(f)等をストロボ側に送信する。これにより、ストロボマイコン200は焦点距離情報(f)に基づいてモータ駆動回路211を駆動してストロボの照射角を制御する。
【0090】
続いて、#110で、SW2がONであるか否かを判別し、OFFであれば#101〜110までの動作を繰り返し、ONであれば#111以下の一連のレリーズ動作に進む。
【0091】
#111では、プリ発光の直前に被写体輝度を測光回路106により得る。その輝度値は、
EVa(i) (i=0〜5)
として、RAMに記憶させる。
【0092】
#112では、ストロボ側に対してプリ備発光の命令を行う。ストロボマイコン200はこの命令に従って、前述したようにプリ発光動作を行う。そして、#113で、プリ発光のフラット発光が持続している間に被写体輝度を測光回路106により得る。その輝度値は、
EVf(i) (i=0〜5)
として、RAMに記憶させる。
【0093】
続いて#114で、露光動作に先立って主ミラー2をアップさせ、サブミラー25ともども撮影光路内から退去させる。
【0094】
次に、#115で、次式のように#113のプリ発光持続時の被写体輝度値EVfから#111のプリ発光直前の被写体輝度値EVaを伸張したあと差分をとることにより、予備発光反射光分のみの輝度値EVdf(i)を抽出する。
【0095】
EVdf(i)←LN2 (2EVf(i)−2EVa(i)) (i=0〜5)
次に、#116で、ストロボ側より以下のような各種データを受信する。
【0096】
プリ発光量ガイドナンバー(Qpre)
バウンスフラグ(F_Bounce)
ここで、プリ発光量ガイドナンバー(Qpre)は、ストロボマイコン200がレンズの焦点距離情報(f)やメインコンデンサC1の充電電圧などから求めた値である。また、バウンスフラグ(F_Bounce)は、ストロボマイコン200がBOUNCEポートの入力をもとに送ってくるフラグである。
【0097】
次に、#117で、測距ポイント(Focus.p)、焦点距離(f)、プリ発光量(Qpre)およびバウンスフラグ(F_Bbounce)等から、ストロボ光量を多分割の6つの測光エリアのうちどのエリアの被写体に対して、適正にもって行くべきかをを選出する。選出されたエリアをP(0〜5のうちのどれか)として、RAM内に記憶させる。なお、この#117についてのさらに詳しい説明を後述する。
【0098】
さらに、#118で、前述の選出エリア(P)について、レンズからの焦点距離情報(f)や被写体からの距離情報(Dist)等と照らし合わせて適当な被写体であるかを判別し、もしその被写体が異常反射物であると判断されたときは、メイン発光量を補正する。ここでのメイン発光量の補正は、プリ発光反射光分のみの輝度値EVdf(p)を補正することによって、次の#119で演算されるメイン発光量のプリ発光量に対する相対比rを補正後の輝度値EVdf(p)に対応させることにより行われる。この部分は本発明のポイントとなる部分であり、後で詳細に説明する。
【0099】
上記のように#119で、次式を用いて、露出値(EVs)と被写体輝度(EVb)とプリ発光反射光分のみの輝度値EVdf(p)とから、選出されたエリア(P)の被写体について、プリ発光量に対して適正となるメイン発光量の相対比を求める。
【0100】
r←LN2 (2EVs −2EVb(p))−EVdf(p)
ここで、露出値(EVs)から被写体輝度(EVb)の伸張したものの差分をとっているのは、ストロボ光を照射したときの露出が、外光分にストロボ光を加えて適正となるように制御するためである。
【0101】
次に、#120で、次式のようにシャッタースピード(TV)と、プリ発光の発光時間(t_pre)と、撮影者により設定される等する補正係数(c)とを用いて相対比rを補正し、新たな相対比rを演算する。
【0102】
r←r+TV−t_pre+c
ここで、シャッタースピード(TV)とプリ発光の発光時間(t_pre)を用いて補正するのは、ストロボ回路内で、プリ発光の測光積分値(INTp)とメイン発光の測光積分値(INTm)とを正しく比較するためである。
【0103】
次に、#121で、メイン発光量を決定するためのプリ発光量の相対値(r)をストロボに送信する。そして、#122では、決められた露光値(EVs)に基づく絞り値(AV)になるようにレンズマイコン112に指令を出すとともに、決められたシャッタースピード値(TV)になるようにシャッター制御回路107を介してシャッターを制御する。
【0104】
そして、シャッターの全開に同期してSWXがONすると(#123)、これがメイン発光の命令としてストロボマイコン200に伝わる。ストロボマイコン200は、カメラから送られてきた相対値(r)に基づいて適正な発光量になるようにメイン発光制御を行う。
【0105】
こうして一連の露光動作が終了すると、#124で、撮影光路より退去させていた主ミラー2等をダウンして再び撮影光路内に斜設させ、モータ制御回路108とフイルム走行検知回路109とによりフィルムを1駒巻上げる。
【0106】
次に、図7を用いて、上述した#117における被写体エリアの選出ルーチンについて説明する。まず、#201で、カメラがAFモードであるか、MFモードであるかを判別し、MFモードであれば#205以下の各ステップへ進み、AFモードであれば#202〜#204へ進む。
【0107】
#202では、#116においてストロボから送られてきたバウンスフラグ(F_Bounce)が0であるか1であるかを判別し、1であるとストロボがバウンス状態であるとして#203、204を行わずに#211に進み、ストロボ光を適正にする被写体エリアの選出にレンズ焦点距離情報(f)を考慮しない。すなわち、ストロボ18がバウンス状態ということは、プリ発光が直接被写体に届いているわけではないので、#203,204における判別ができない。したがって、#211では、測距ポイントを含む測光エリア(Focus.P)をメイン発光量を適正に演算するために使用するエリアとして選出し、このルーチンを終える。
【0108】
一方、バウンスフラグ(F_Bounce)が0であれば、#203,204へ進み、以下のような手順でレンズ焦点距離情報(f)を考慮した測光エリアの選出を行う。
【0109】
#203では、焦点距離情報(f)とプリ発光量(Qpre)と所定の定数(c1)とにより、人物等の被写体がこれ以上遠い位置にいると1つの測光エリアに対して小さくなりすぎてしまう位置でのプリ発光反射光分(EVdf)を求め、これをlevel.1とする。
【0110】
これを図10(A)、(B)を用いて説明する。(A)のように1つの測光エリアに対して人物が大きい場合は、そのエリアでプリ発光反射光分(EVdf)を正確に測光することができる。しかし、(B)のように1つの測光エリアに対して人物が小さい場合は、プリ発光の光の一部が人物の外側を抜けるため、すべての光が測光エリアに戻ってこない。よって、この場合のプリ発光反射光分(EVdf)は、人物の位置に標準反射率のグレーの壁があると仮定したものより低くなる。このため、この場合に、測光したままのプリ発光反射光分(EVdf)を用いてメイン発光量(相対比r)を演算したのでは、メイン発光量が大きくなり過ぎて露出オーバーになってしまう。
【0111】
そこで、このような場合に露出オーバーになるか否か境界に設定されたレベルがlevel.1であり、このlevel.1としては、例えば、焦点距離50mmのレンズを用いる場合において約3mの位置に標準反射率のグレーの壁があるときに得られるプリ発光反射光分(EVdf)の値が用いられる。
【0112】
#204では、測距ポイントのプリ発光反射光分(EVdf(Focus.P))が、前述のlevel.1より大きいか否かを判別し、大きいときは#211へ進む。ここで、測距ポイントのプリ発光反射光分(EVdf(Focus.P))がlevel.1より大きいということは、測距ポイントを含む測光エリアに対して人物等の被写体が充分大きく、正確にプリ発光反射光分(EVdf)を測光できているということなので、測距ポイントを含む測光エリア(Focus.P)をメイン発光量を適正に演算するために使用するエリアとして選出し、このルーチンを終える。
【0113】
一方、測距ポイントのプリ発光反射光分(EVdf(Focus.P))がlevel.1より小さいときは#205以下の各ステップへ進む。
【0114】
#201でMFモードであると判別されたときおよび#204でプリ発光反射光分(EVdf(Focus.P))がlevel.1より小さくて測距ポイントを含む測光エリアをメイン発光量を適正に演算するために用いるエリアとして選出できないときは#205に進むが、この#205では、中央の3点の測光エリア(E0,E1,E2)の中から、カメラに最も近い被写体が存するエリア(Close.P)を抽出する。これは、被写体の中で一番近いところにあるものが主被写体である可能性が一番高いという考えに基づくものであり、具体的にはプリ発光反射光分(EVdf(i))が最大となる測光エリアをClose.Pとする。
【0115】
次に#206では、#116においてストロボから送られてきたバウンスフラグ(F_Bounce)が0であるか1であるかを判別し、1であるときはストロボ18がバウンス状態であるとして#207、208を行わずに#212に進み、メイン発光量を適正にする測光エリアの選出にレンズ焦点距離情報(f)を考慮しない。すなわち、ストロボ18がバウンス状態ということは、プリ発光が直接被写体に届いているわけではないので、以下に説明する#207,208における判別ができない。したがって、至近ポイントを含む測光エリア(Close.P)をメイン発光量を適正に演算するために使用するエリアとして選出し、このルーチンを終える。
【0116】
一方、バウンスフラグ(F_Bounce)が0であるときは#207、208へ進み、レンズ焦点距離情報(f)を考慮して測光エリアの選出を行う。
【0117】
#207では、焦点距離情報(f)とプリ発光量(Qpre)と所定の定数(c2)とにより、人物等の被写体がこれ以上遠い位置にいると1つの測光エリアに対して小さくなりすぎてしまう位置でのプリ発光反射光分(EVdf)を求め、これをlevel.2とする。
【0118】
level.2は、#203で求めたlevel.1と同様の考え方で設定されるが、測距ポイントを更に重視するという考え方に基づいてlevel.1に比べて値を高めに設定してある。このため、人物などの被写体がカメラに多少近くて被写体の外側を抜けるプリ発光の光があまり多くなくても、プリ発光反射光分がlevel.2より小さくなる。なお、level.2としては、例えば、焦点距離50mmのレンズを用いた場合において約2.5mの位置に標準反射率のグレーの壁があったときに得られるプリ発光反射光分(EVdf)の値が用いられる。
【0119】
#208では、至近ポイントのプリ発光反射光分(EVdf(Close.P))が、前述のlevel.2より大きいか否かを判別し、大きいときは#212に進む。ここで、至近ポイントのプリ発光反射光分(EVdf(Close.P))がlevel.2より大きいということは、至近ポイントを含む測光エリアに対して人物等の被写体が充分大きく、正確にプリ発光反射光分(EVdf)を測光できているということなので、至近ポイントを含む測光エリア(Close.P)をメイン発光量を適正に演算するために使用するエリアとして選出し、このルーチンを終える。
【0120】
一方、至近ポイントのプリ発光反射光分(EVdf(Close.P))がlevel.2より小さいときは#209以下の各ステップへ進む。#209では、至近ポイントのプリ発光反射光分(EVdf(Close.P))がlevel.2より小さいときは人物などの被写体がかなり遠いか又は画面の周辺部分に存在していると判断して、中央の3点のエリア(E0,E1,E2)だけでなく、周辺のエリア(E3,E4)も考慮に入れてメイン発光量を適正に演算するために用いる測光エリアを選出する。
【0121】
ここで、この#209について図9を用いて説明すると、まず#401で、変数iに3を代入し、#402で、エリアE3のプリ発光反射光分(EVdf(3))と前述のlevel.2とを比較する。プリ発光反射光分(EVdf(3))がlevel.2より低いときは、#403に進んで、EVdf(i)を補正し、
EVdf(i)←(EVdf(i)+level.2) / 2
とする。これは、図10(B)のようにE0のエリアの周辺のE3のエリアのプリ発光反射光分(EVdf)でメイン発光量を演算しようとしたときに、E3のエリアに対して被写体はかなり小さく測光したままのプリ発光反射光分(EVdf)も標準反射率のグレーの壁があるときに比べて小さくなっているので、プリ発光反射光分(EVdf)を大きい値に補正するという考えに基づくものである。
【0122】
一方、プリ発光反射光分(EVdf(3))がlevel.2より大きいときは、
EVdf(i)←level.2
とする。これはE3等の周辺のセンサで、プリ発光反射光分(EVdf)がかなり大きいときは、被写体の前にテーブルやその他の障害物がある場合が多いので、その障害物に露出が合って主被写体の露出がアンダーにならないように、測光したプリ発光反射光分(EVdf)を小さい値に補正するという考えに基づく。#403,404から#405に進み、変数iに+1を行う。今回のiが3であった場合、iは4となる。そして、#406で、変数iが4以下か否かを判別し、4以下のときは#402から#405を繰り返し、i=4のときはE4のセンサについて同様の処理を繰り返す。その後変数iが5になり、#406でiが4より大きいと判別したときは、このルーチンを終える。
【0123】
図7における#210では、中央の3つの測光エリアのうち至近ポイントを含むエリアのプリ発光反射光分(EVdf(Close.P))と、エリアE3,E4の#209(#401〜#406)で算出した補正プリ発光反射光分(EVdf)のうち、最大のものを有する測光エリアをメイン発光量を適正に演算するために使用するエリアとして選出し、このルーチンを終える。
【0124】
次に、図8を用いて、上述した#118における異常反射補正のルーチンについて説明する。まず、#301では、#116においてストロボ18から送られてきたバウンスフラグ(F_Bounce)が0であるか1であるかを判別し、1であるときはストロボがバウンス状態であるのですぐにこのルーチンを終え、異常反射補正を行わない。
【0125】
一方、バウンスフラグ(F_Bounce)が0であれば、#302以下の各ステップへ進み、異常反射補正を行う。#302では、焦点距離情報(f)とプリ発光量(Qpre)と所定の定数(c3)とにより、人物等の被写体がこれ以上近い位置にいることがほとんどあり得ない位置でのプリ発光反射光分(EVdf)を求め、これをlevel.3とする。
【0126】
このlevel.3としては、例えば、焦点距離50mmのレンズを用いた場合において約0.5mの位置に標準反射率のグレーの壁があったときに得られるプリ発光反射光分(EVdf)の値が用いられる。焦点距離50mmのレンズでは、最短撮影距離が約0.5mなのでそれ以上被写体が近いことはあり得ないという考えに基づくものである。
【0127】
#303では、メイン発光量を適正に演算するために選出された測光エリアのプリ発光反射光分(EVdf(P))と前述のlevel.3とを比較し、プリ発光反射光分(EVdf(P))がlevel.3より小さければ、そのままこのルーチンを終える。
【0128】
一方、プリ発光反射光分(EVdf(P))がlevel.3より大きいときは、
EVdf(P)←level.3
としてこのルーチンを終える。このようにプリ発光反射光分(EVdf(P))を補正することにより、メイン発光量をアンダー側に補正していることになる。以上説明したように、本実施形態によれば、メイン発光量の補正やメイン発光量演算のために使用する測光エリアの選出を、ストロボ18がバウンス状態か否かで変更するようにしたため、常に適正な露光量が得られるカメラシステムを実現することができる。
【0129】
(第2実施形態)
なお、第1実施形態の図8の異常反射補正ルーチンに代えて、図11に示す異常反射補正ルーチンを用いてもよい。このルーチンでは、図8のルーチンにて焦点距離情報(f)を用いて求められたlevel.3の代わりに、被写体距離の最小値(Dist_min)および最大値(Dist_max)を用いてそれぞれlevel.3.1およびlevel.3.2を求めている。
【0130】
まず、#501で、#116においてストロボから送られてきたバウンスフラグ(F_Bounce)が0であるか1であるかを判別し、1であるときはストロボがバウンス状態なのですぐにこのルーチンを終え、異常反射補正を行わない。
【0131】
一方、バウンスフラグ(F_Bounce)が0であれば、#502以下の各ステップへ進み、異常反射補正を行う。
【0132】
#502では、#108においてレンズ11から送られてきた被写体距離情報(Dist_min)とプリ発光量(Qpre)と所定の定数(c3.1)とにより、人物等の被写体がこれ以上近い位置にいることがあり得ない位置でのプリ発光反射光分(EVdf)を求め、これをlevel.3.1とする。
【0133】
そして、#503で、メイン発光量を適正に演算するために選択された測光エリアのプリ発光反射光分(EVdf(P))と前述のlevel.3.1とを比較し、プリ発光反射光分(EVdf(P))がlevel.3.1よりも小さければ、#504へ進む。一方、プリ発光反射光分(EVdf(P))がlevel.3.1よりも大きければステップ507へ進む。#507では、
EVdf(P)←level.3.1
として、このルーチンを終える。この補正後のプリ発光反射光分(EVdf(P))を用いてメイン発光量を演算することにより、メイン発光量をアンダー側に補正していることになる。
【0134】
#504では、#108においてレンズ11から送られてきた被写体距離情報(Dist_max)とプリ発光量(Qpre)と所定の定数(c3.2)とにより、人物等の被写体がこれ以上遠い位置にいることがあり得ない位置でのプリ発光反射光分(EVdf)を求め、これをlevel.3.2とする。
【0135】
そして、#505で、メイン発光量を適正に演算するために選択された測光エリアのプリ発光反射光分(EVdf(P))と前述のlevel.3.2とを比較し、プリ発光反射光分(EVdf(P))がlevel.3.2よりも小さければ、#506へ進む。#506では、
EVdf(P)←level.3.2
として、このルーチンを終える。この補正後のプリ発光反射光分(EVdf(P))を用いてメイン発光量を演算することにより、メイン発光量をオーバー側に補正していることになる。
【0136】
#505でプリ発光反射光分(EVdf(P))がlevel.3.2よりも大きければ、レンズ11から送られた距離情報の範囲とプリ発光反射光分(EVdf(P))の値がうまく適合していて異常は無いと判断され、特に補正は行わずにこのルーチンを終える。
【0137】
このように、本実施形態では、レンズ11からの被写体距離の最大値と最小値を用いてメイン発光量の補正を行っているため、焦点距離を用いたときよりも、ガラス正反射などの異常反射などでメイン発光量がアンダーにならないようさらに正確にメイン発光量の補正ができる。また、反対に異常に黒い物体などがグレーにならず正しく黒く描写できるようにもなり、常に適正な露光量を得ることができる。
【0138】
なお、第1および第2実施形態では、レンズの距離情報等は本カメラシステムが自動的に検出するものとして説明しているが、撮影者がボタンなどの操作部材で距離情報等を入力できるようにしてもよい。
【0139】
また、これ以外にも、被写体の反射率情報を撮影者が本カメラシステムに入力する手段を設け、その情報によってメイン発光量を補正しても同様な結果が得られる。
【0140】
なお、第1および第2実施形態では、ストロボ18がバウンス状態であることを検知して、メイン発光量を補正するようにしたが、バウンス状態の検知に代えて、ストロボ18がカメラ本体1と離れた位置に配置されたことを検知したり、ストロボ18がマクロ撮影用リングストロボであることを検知したりすることにより、上記と同様にしてメイン発光量を補正するようにしてもよい。
【0141】
(第3実施形態)
図12〜図15には、メイン発光量の制御を、最終的にフィルム面反射光を測光して行う場合の例を示している。図12はカメラの横断面を示すが、図1とほとんど同じであり、異なる部分だけを説明すると、23はフィルム面を測光するための測光レンズであり、24はフィルム面測光センサである。フィルム面測光センサ24は、画面内を多分割測光センサ7と同様に分割して測光し、測光情報を出力するようになっていて、それぞれのエリアは多分割測光センサ7のエリアと対応がとれている。
【0142】
図13はカメラ本体側とレンズ側の回路ブロックであるが、図3とほとんど同じであり、異なる部分だけを説明すると、114はフィルム面反射測光回路である。このフィルム面反射測光回路24は、フィルム面測光センサ24の測光情報をカメラマイコン100に伝達する。
【0143】
次に、図14および図15には、本実施形態の演算フローを示しているが、図14のフローは、図5のフローにおける丸囲みのAにつながっている。
【0144】
#614〜#617では、#114〜#117と同様の処理演算を行う。そして、#618では、異常反射補正を行うが、これについては後で詳細に説明する。
【0145】
次に、#619では、#122と同様にシャッターと絞りを制御し、露光動作を開始させる。そして、シャッターの全開に同期してSWXがONになると(#620)、これがメイン発光の命令としてストロボマイコン200に伝わる。
【0146】
このメイン発光の命令と同時に、#621では、フィルム面測光回路114を駆動し、フィルム面測光センサ24の測光を開始させる。そして、#622で、#617で選出された測光エリアについて、フィルム面反射測光回路114の測光積分値が所定の値になることを判別すると、ストロボマイコン200に発光停止命令を送り、ストロボ18の発光を停止させる。なお、このときの所定量は、#618の異常反射補正により補正された値である。#623では、#124と同様にして撮影を終了する。
【0147】
次に、図15を用いて#618で行われる異常反射補正のルーチンについて説明する。まず、#701〜#703では、図8の#301〜#303と同様の処理演算を行う。
【0148】
そして、#703で、メイン発光量を適正に演算するために選出された測光エリアのプリ発光反射光分(EVdf(P))とlevel.3とを比較し、プリ発光反射光分(EVdf(P))が小さければ、補正量(com_level)に0を代入し、このルーチンを終える。
【0149】
一方、プリ発光反射光分(EVdf(P))がlevel.3より大きいときは、#705で、
com_level←EVdf(P)−level.3
として、このルーチンを終える。これにより、#622において(適正−com_level)でメイン発光を制御すれば、メイン発光量をアンダー側に補正していることになる。
【0150】
このように本実施形態によれば、フィルム面反射光測光によるストロボ光制御においても、バウンス撮影等の特殊な撮影に対しても装置が複雑になることなく、常に適正な露光量が得られる簡便なカメラシステムを実現することができる。なお、本発明は、ストロボがカメラ本体と別体であるカメラシステムにのみ適用されるものではなく、ストロボ一体カメラにも応用することができる。
【0151】
また、本発明は、一眼レフカメラにのみ適用されるものではなく、レンズシャッタカメラ、ビデオカメラ等、種々の形態のカメラ、さらにはカメラ以外の光学機器やその他の装置、さらにはそれらカメラや光学機器やその他の装置に適用される装置またはこれらを構成する要素に対しても適用できる。
【0152】
さらに、本発明は、以上の実施形態および変形例、またはそれら技術要素を必要に応じて組み合わせて用いてもよい。
【0153】
(実施形態と請求の範囲との関係)
上記実施形態において、バウンス検知スイッチSWBは、請求の範囲にいうストロボの状態又は種類を検知する検知手段に、カメラマイコン100の#117,#617が測光領域選択手段にそれぞれ相当する。
【0154】
なお、以上が本発明の各構成と実施形態の各構成の対応関係であるが、本発明はこれら実施形態の構成に限られるものではなく、請求項に示した機構または実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであってもよい。
【0155】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明では、ストロボが通常状態又は種類であるかバウンス等の特殊状態又は種類であるかを検知し、この検知結果に応じて制御値の演算のために使用される測光領域を選択している。このため、この発明を用いれば、ストロボの状態や種類にかかわらず、常に適正な露光量が得られるようなメイン発光量を得ることができ、使いやすいカメラシステムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるカメラシステムの横断面図である。
【図2】上記第1実施形態のカメラシステムのファインダーを示す図である。
【図3】上記第1実施形態のカメラシステムのカメラ本体とレンズの電気回路ブロック図である。
【図4】上記第1実施形態のカメラシステムのストロボの電気回路ブロック図である。
【図5】上記第1実施形態のカメラシステムの処理演算フローである。
【図6】上記第1実施形態のカメラシステムの処理演算フローである。
【図7】上記第1実施形態のカメラシステムの処理演算フローである。
【図8】上記第1実施形態のカメラシステムの処理演算フローである。
【図9】上記第1実施形態のカメラシステムの処理演算フローである。
【図10】上記第1実施形態のカメラシステムによる撮影例のファインダー図である。
【図11】上記第1実施形態のカメラシステムの処理演算フローである。
【図12】本発明の第2実施形態のカメラシステムの横断面図である。
【図13】上記第2実施形態のカメラシステムのカメラ本体とレンズの電気回路ブロック図である。
【図14】上記第2実施形態のカメラシステムの処理演算フローである。
【図15】上記第2実施形態のカメラシステムの処理演算フローである。
【図16】通常ストロボ撮影とストロボバウンス撮影の模式図である。
【符号の説明】
19 キセノン管
22 ストロボ接点群
31 モニタセンサ(PD1)
7 多分割測光センサ
100 カメラマイコン
113 カメラ本体の送受信回路
200 ストロボマイコン
202 トリガ回路
203 発光制御回路
217 ストロボの送受信回路
C1 メインコンデンサ
SWB バウンス検知スイッチ
Claims (4)
- ストロボをメイン発光させる前にプリ発光させて測光を行い、複数に分割された測光領域のうち一部の使用領域での測光結果に基づいて前記メイン発光の制御値を演算するカメラシステムにおいて、
前記ストロボの状態又は種類を検知する検知手段と、
この検知手段の検知情報に基づいて、前記使用領域を選択する測光領域選択手段とを有することを特徴とするカメラシステム。 - 前記検知手段は、前記ストロボがバウンス状態であるか否かを検知することを特徴とする請求項1に記載のカメラシステム。
- 前記検知手段は、前記ストロボがリングストロボであるか否かを検知することを特徴とする請求項1に記載のカメラシステム。
- 前記検知手段は、前記ストロボがカメラ本体と離れた位置で制御されるか否かを検知することを特徴とする請求項1に記載のカメラシステム。
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