[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2005029040A - 車両の表示器角度調整装置およびプログラム - Google Patents

車両の表示器角度調整装置およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2005029040A
JP2005029040A JP2003271421A JP2003271421A JP2005029040A JP 2005029040 A JP2005029040 A JP 2005029040A JP 2003271421 A JP2003271421 A JP 2003271421A JP 2003271421 A JP2003271421 A JP 2003271421A JP 2005029040 A JP2005029040 A JP 2005029040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
passenger
vehicle
angle
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003271421A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Minami
一久 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2003271421A priority Critical patent/JP2005029040A/ja
Publication of JP2005029040A publication Critical patent/JP2005029040A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V20/00Scenes; Scene-specific elements
    • G06V20/50Context or environment of the image
    • G06V20/59Context or environment of the image inside of a vehicle, e.g. relating to seat occupancy, driver state or inner lighting conditions
    • G06V20/593Recognising seat occupancy
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V40/00Recognition of biometric, human-related or animal-related patterns in image or video data
    • G06V40/10Human or animal bodies, e.g. vehicle occupants or pedestrians; Body parts, e.g. hands
    • G06V40/16Human faces, e.g. facial parts, sketches or expressions
    • G06V40/161Detection; Localisation; Normalisation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】騒音により搭乗者の音声が変化しても、搭乗者の位置をより正確に推定することによりモニタなどの表示器の角度を適切に調整すること。
【解決手段】マイクロホンおよび第1〜第4スピーカーからの音声信号の時間ずれに基づいて音声発生源の位置を推定し、その推定した音声発生源の位置付近の座席を、音声を発した搭乗者が座っている座席として特定する(S130)。次に、角度センサおよび距離センサによるその座席の位置や背もたれ部の傾斜角度に基づいて、その音声を発した搭乗者の頭部の位置を3次元的に推定する(S140)。さらに、搭乗者の頭部位置に基づいて、表示器が向くべき方向を示した水平角度φおよび垂直角度δを算出する(S150)。そして、その算出した水平角度φおよび垂直角度δに基づいて表示器4の角度を調整する(S160)。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両室内において搭乗者が座っている場所をより正確に推定することにより、モニタなどの表示器の角度を適切に調整する技術に関する。
自動車の走行に伴って移動していく現在位置をモニタ上に道路地図と共に表示したり、現在地から目的地までの適切な経路を設定し、経路案内を行うナビゲーション装置が知られており、より円滑なドライブに寄与している。
このようなナビゲーション装置のモニタは、ダッシュボード付近など車両室内の何れの位置からも視界に入る位置に取り付けられることがある。このような場合において、車両室内の座席に座っている搭乗者が上述のモニタを見やすくするためには、搭乗者が自らの頭部の位置をモニタの正面に動かす必要がある。そこで、上述のモニタの中には、モニタの向きを手動で調整できるものや、搭乗者が発する音声に基づいて搭乗者の位置を特定してその方向にモニタの向きを調整するよう構成されたもの(例えば、先行出願1参照。)がある。このようにモニタの角度を調整することにより、搭乗者は自らの頭部を動かさなくてもモニタを見やすくできる。
先行出願1
特願2002−325368号(段落番号「0015」〜「0019」、図3)
しかし、上述のような搭乗者が発する音声に基づいてモニタの向きを調整するよう構成されたナビゲーション装置においては、例えば車両の走行中においてエンジン音や風切音などの騒音によって搭乗者の音声が変化してしまい、音声の発生源である搭乗者の位置を正確に推定できないことがある。すると、モニタの向きを適切に調整することができないおそれがあった。
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、騒音により搭乗者の音声が変化しても、搭乗者の位置をより正確に推定することによりモニタなどの表示器の角度を適切に調整する技術を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1に係る車両の表示器角度調整装置は、車両室内の搭乗者が座る座席に関する座席情報に基づいてその搭乗者の頭部の位置を推定し、その推定した搭乗者の頭部の位置の方へ表示器が向くよう表示器の角度を調整することを特徴とする。
具体的には、座席情報検出手段(1,2:この欄においては、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて実施の形態中で用いた符号を付すが、この符号によって請求の範囲を限定することを意味するものではない。)が、車両室内にて搭乗者が座るための座席に関する「座席情報」を検出する。なお、「座席情報」には、車両室内における座席の位置、座席の座面の高さ、または座席の背もたれ部の角度の少なくとも何れかが含まれており、座席情報検出手段を、座席の位置を検出するセンサや背もたれ部の角度を検出するセンサなどの各種センサで構成することが考えられる(請求項2)。そして、制御手段(7)が、座席情報検出手段によって検出された「座席情報」に基づいて搭乗者の頭部の位置を推定する。この場合、例えば座席の形状や座席のサイズを加味して搭乗者の頭部の位置を推定してもよい。さらに、制御手段が、その推定した位置の方へ表示器が向くよう角度調整手段(5)に表示器(4)の角度を調整させる、角度調整処理を実行する。
従来、搭乗者が発する音声に基づいてモニタの向きを調整するよう構成されたナビゲーション装置においては、例えば車両の走行中においてエンジン音や風切音などの騒音によって搭乗者の音声が変化してしまい、音声の発生源である搭乗者の位置を正確に推定できず、その結果モニタの向きを調整せずそのままにするといったことがあった。これに対して本発明では、騒音により車両室内の搭乗者の音声が変化しても、車両室内にて搭乗者が座っている座席に関する座席情報に基づいてその搭乗者の頭部の位置をより正確に推定する。そして、その推定した搭乗者の頭部の位置に基づいてモニタなどの表示器の角度を適切に調整することができる。また、このことにより表示器の角度を手動にて調整しなくても済むので、運転席に座っている搭乗者の利便性が向上する。
なお、車両の中には、運転席の他に助手席や後部座席などが設置されており、搭乗者が座る可能性がある場所が車両室内に多数存在するものがある。このような場合には、上述の角度調整処理をする際には搭乗者が座っている場所を特定することが必要となる。そこで、搭乗者が座る可能性がある場所ごとに座席情報検出手段を設置することが考えられる。具体的には、請求項3のように、座席情報検出手段が複数存在し、且つこれら座席情報検出手段が車両室内において搭乗者が座る可能性がある場所ごとに設置されている。また、車両室内において搭乗者が座っている場所を特定する場所特定手段(7)を備えている。さらに、制御手段が、場所特定手段によって特定された、搭乗者が座っている場所付近に設置されている座席情報検出手段が検出した座席情報に基づいて、角度調整制御を実行する。このようにすれば、搭乗者が座る可能性がある場所が車両室内に多数存在する場合でも、角度調整処理をする際に搭乗者が座っている場所を特定することができる。
なお、上述の「場所特定手段」の具体例としては、次のようなものが挙げられる。すなわち、(イ)例えば座席の座面など搭乗者が座る可能性がある場所に設置された圧力センサが挙げられる。この場合、それら圧力センサからの出力信号に基づいて、搭乗者が座っている場所を特定する(請求項4)。また、(ロ)車両室内に設置され、搭乗者が発した音声を入力するための音声入力手段(12,13)が挙げられる。この場合、それら音声入力手段に入力した音声のレベルに基づいて搭乗者が座っている場所を特定する(請求項5)。なお、複数の音声入力手段を車両室内の各所に設置することが望ましい。
また、上述の具体例(ロ)のように音声入力手段に入力した音声のレベルに基づいて搭乗者が座っている場所を特定する場合において、モニタを見ることを意図しない搭乗者が発した、例えば会話などにおける音声に反応してモニタの向きが変わるおそれがある。また、車両室内においてカーオーディオのスピーカーからの音声に反応してモニタの向きが変わるおそれがある。そこで、請求項6のように、制御手段が、角度調整処理を実行するよう要求することを示す音声が音声入力手段から入力した場合のみ、角度調整処理を実行することが考えられる。このようにすれば、モニタを見ることを意図しない搭乗者が発した、例えば会話などにおける音声や、車両室内においてカーオーディオのスピーカーからの音声などに反応して不必要にモニタの向きが変わることを防ぐことができる。
なお、請求項7に示すように、請求項1〜請求項6の何れかに記載の車両の表示器角度調整装置における制御手段は、コンピュータを機能させるプログラムとして実現できる。したがって、本発明は、プログラムの発明として実現できる。また、このようなプログラムの場合、例えば、FD、MO、DVD−ROM、CD−ROM、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータにロードして起動することにより用いることができる。この他、ROMやバックアップRAMをコンピュータ読み取り可能な記録媒体として本プログラムを記録しておき、ROMあるいはバックアップRAMをコンピュータに組み込んで用いても良い。
以下、本発明が適用された実施例について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうることは言うまでもない。
図1は、実施例の表示器角度調整装置を搭載する車両200を説明する説明図である。また、図2は、車両の乗員室を説明する説明図であり、図3は、表示器角度調整装置の構成を説明する説明図であり、図4は、運転席などの座席を移動させたりその背もたれ部を傾けたりする場合において座席の位置を算出する方法を示す説明図である。なお、以降、図1の車両200において、車両200の前進方向を「前側」とし、同じく車両200の後進方向を「後側」とする。また、車両200の後側から前側を見た場合における車両200の右側、左側をそれぞれ「右側」、「左側」とする。また、図4における座標軸は、乗員室200aにおける表示器4の位置を原点として、前後方向をX軸に設定され、垂直方向をY軸に設定され、左右方向をZ軸に設定されており、各軸は、後方、上方および右方向をそれぞれの正方向に設定されている。
[車両200の乗員室200aの構成の説明]
図1に示すように、車両200は、乗員室200aを備えている。この乗員室200aの前部には、ダッシュボード201が設置されており、さらに、乗員室200aの前部におけるダッシュボード201の後方には、インストルメントパネル202が設置されている。また、乗員室200aの前部右側には、運転者が着席して車両200を運転するための運転席205が設置されている。そして、運転席205の左側には、搭乗者が着席するための助手席206が設置されている。また、乗員室200aの後部には、搭乗者が着席するための後部席207が設置されており、さらに、後部席207の後方には、リアトレイ208が設置されている。また、車両200は、乗員室200aに搭乗者が出入りするためのドアをその側部に2枚ずつ計4枚備えている。さらに、車両200には、後述する表示器角度調整装置100が取り付けられている。なお、表示器角度調整装置100については、図1、図2では図示を省略する。
[スピーカー131〜134などの構成の説明]
このうちダッシュボード201の両端には、音声入力手段としての第1,第2スピーカー131,132(図示省略)がそれぞれ配置されている。また、インストルメントパネル202には、運転者が車両200を操舵するためのハンドル203が取り付けられている。このハンドル203には、音声入力手段としてのマイクロホン12が取り付けられている。さらに、インストルメントパネル202の中央部には、表示器4が取り付けられている。さらに、リアトレイ208の両端には、音声入力手段としての第3,第4スピーカー133,134(図示省略)がそれぞれ配置されている。
なお、本発明を実施する上では、音声入力手段は少なくとも3個設けるのが望ましく、スピーカーが3個以上ある場合は、マイクロホン12を省略してもよい。また、スピーカーとしては、例えば前席ドアまたは後席ドアの側面に設けられているものを、上述した第1〜第4スピーカー131〜134の代わりに用いるようにしてもよい。さらに、マイクロホン12はハンドルに設ける必要はなく、ダッシュボード201や表示器4など他の部位に設けるようにしてもよい。なおこの場合、音声発生源の位置を3次元的に特定可能とするため、マイクロホン12が配置される位置を、スピーカーが設置される位置とは異なる高さにするのが望ましい。
また、表示器4は、カラー表示装置であり、この表示器4の画面には、後述する車載用ナビゲーション装置11から入力された車両の現在位置を示すマークや地図データ、地図上に表示する誘導経路等の付加データなどを重ねて表示することができる。そして、表示器4は、後述する角度制御回路5の指示に従い、図示しないモータにより垂直角度および水平角度が調整可能に構成されている。
[運転席205などの構成の説明]
ところで、乗員室200aに設置される運転席205は、図4に示すように、運転席205に座っている運転者の臀部を支持するための座部205a、運転席205に座っている運転者の背中を支持するための背もたれ部205b、および運転席205に座っている運転者の後頭部を支持するためのヘッドレスト205cを備えている。このうち座部205aは、図示しないスライド機構により乗員室200aの床面に対して前後方向に移動可能に乗員室200aに取り付けられている。このことにより運転席205は、乗員室200aの床面に対して前後方向に移動させることができる。また、背もたれ部205bは、前後方向に回転可能に座部205aの後部に取り付けられている。さらに、ヘッドレスト205cは、背もたれ部205bの上部に取り付けられている。
また、助手席206は、運転席205と同様に座部206a、背もたれ部206bおよびヘッドレスト206cを備えており、このうち座部206aは、スライド機構により乗員室200aの床面に対して前後方向に移動可能に乗員室200aに取り付けられている。このことにより助手席206は、乗員室200aの床面に対して前後方向に移動させることができる。
さらに、後部席207は、運転席205および助手席206と同様に座部、背もたれ部およびヘッドレストを備えている。
[表示器角度調整装置100の構成の説明]
ところで、図3に示すように、本実施例の表示器角度調整装置100は、角度センサ1、距離センサ2、角度制御回路5、位置特定回路7、音声出力回路8、マイクロホン12、第1〜第4スピーカー131〜134から構成されている。
このうち角度センサ1は、運転席205や助手席206などに取り付けられており、運転席205や助手席206の背もたれ部205a,206aが、座部205a,206aの座面に対する垂直方向を基準にした場合に後方に傾斜する角度を検出するよう構成されている。なお、後部席207の背もたれ部が前後方向に回転可能に構成されている場合には、運転席205や助手席206の場合と同様に、後部席207の背もたれ部が、後部席207の座部の座面に対する垂直方向を基準にした場合に後方に傾斜する角度を検出するようにしてもよい。なお、角度センサ1は座席情報検出手段に該当する。
また、距離センサ2は、運転席205や助手席206などに取り付けられており、運転席205や助手席206が乗員室200aの床面に対して前後方向に移動した距離を検出するよう構成されている。なお、後部席207が乗員室200aの床面に対して前後方向に移動可能に構成されている場合には、後部席207が乗員室200aの床面に対して前後方向に移動した距離を検出するようにしてもよい。なお、距離センサ2は座席情報検出手段に該当する。
さらに、音声出力回路8は、オーディオ10または車載用ナビゲーション装置11(共に後述)からの音声信号を増幅して第1〜第4スピーカー131〜134へ出力するとともに、当該音声信号を増幅せずに位置特定回路7へ出力するよう構成されている。
また、位置特定回路7は、第1〜第4スピーカー131〜134からのフィードバック信号に基づいて、音声を発した搭乗者が座っている位置を特定するよう構成されている。具体的には、位置特定回路7は、第1〜第4スピーカー131〜134からのフィードバック信号を受けると、そのフィードバック信号と音声出力回路8からの音声信号との差分を求めることにより、第1〜第4スピーカー131〜134が受音した音声を抽出する。なお、「フィードバック信号」とは、音声出力回路8から第1〜第4スピーカー131〜134に対して出力された音声信号に加えて、第1〜第4スピーカー131〜134が受音した音声に応じた音声信号が加算されたものである。そして、位置特定回路7は、マイクロホン12および第1〜第4スピーカー131〜134からの音声信号の時間ずれに基づいて音声発生源の位置、つまり音声を発した搭乗者が座っている座席を特定する。なお、後部席207が、音声を発した搭乗者が座っている座席と特定された場合には、後部席207が二人掛けである場合にはその座部207を二分割し、また、後部席207が三人掛けである場合にはその座部207を三分割し、それら分割された部分をそれぞれ座席として扱えばよい。さらに、位置特定回路7は、角度センサ1および距離センサ2からの出力信号のうち、先に音声を発した搭乗者が座っている座席として特定した座席に関する情報に基づいて、音声を発した搭乗者の頭部の位置を3次元的に推定する。具体的には、例えば音声を発した搭乗者が運転席205に座っている場合には、運転席205のヘッドレスト205cの前面が位置する座標(X0,Y0,Z0)を、音声を発した搭乗者の頭部の位置と推定する。なお、その後運転席205の位置や背もたれ部205bの傾斜角度が変化した場合には、運転席205のヘッドレスト205cの前面の位置を更新する。一例を挙げると、(イ)運転席205を距離αだけ後方に移動させた場合には、その位置が座標(X0+α,Y0,Z0)とし、(ロ)その長さがLである運転席205の背もたれ部205bを角度θだけ後方に傾けた場合には、その位置が座標(X0+Lsinθ,Y0−L(1−cosθ),Z0)とし、(ハ)運転席205を距離αだけ後方に移動させ、且つその長さがLである運転席205の背もたれ部205bを角度θだけ後方に傾けた場合には、その位置が座標(X0+α+Lsinθ,Y0−L(1−cosθ),Z0)とするといった具合である。そして、位置特定回路7は、その推定した位置を示す位置情報を角度制御回路5に送る。なお、位置特定回路7は制御手段および場所特定手段に該当する。
また、角度制御回路5は、位置特定回路7から送られた位置情報に基づいて、図示しないモータを制御することにより表示器4の垂直角度および水平角度を調整するよう構成されている。具体的には、角度制御回路5は、初期状態として、運転席205に座っている運転者の頭部の方を向くよう表示器4の向きを次のように調整する。すなわち、運転席205に座っている運転者の頭部が座標(X0,Y0,Z0)に位置する場合において、表示器4の画像表示面が、Z軸と次式(1)を満たす水平角度φをなすように調整するとともに、表示器4の表面が、Y軸と次式(2)を満たす垂直角度δをなすように調整する。
tanφ=Z0/X0・・・(1)
tanδ=Y0/X0・・・(2)
また、後述する表示器角度調整処理において、音声を発した搭乗者の頭部の位置が更新された場合には、角度制御回路5は、その搭乗者の頭部の座標に基づき、上述の式(1)および式(2)を用いて水平角度φおよび垂直角度δを算出し、表示器4の表面がZ軸と水平角度φをなすように調整するとともに、表示器4の表面がY軸と垂直角度δをなすように調整する。なお、角度調整回路5は角度調整手段に該当する。
[その他の構成の説明]
ところで、表示器角度調整装置100の音声出力回路8には、オーディオ10および車載用ナビゲーション装置(カーナビ)11が接続されている。なお、オーディオ10および車載用ナビゲーション装置11については公知技術に従っているのでここでは詳細な説明は省略する。また、表示器角度調整装置100の各構成のうち表示器4、角度制御回路5、位置特定回路7、音声出力回路8、および第1〜第4スピーカー131〜134は、オーディオ10および車載用ナビゲーション装置11の構成を利用することにより実現してもよい。
[表示器角度調整処理の説明]
次に、表示器角度調整装置100の角度調整回路5および位置特定回路7が実行する表示器角度調整処理を、図5のフローチャートを参照して説明する。
本処理は、図示しないアクセサリ電源がオンとなり表示器角度調整装置100に電源供給された場合に実行される。
まず、最初のステップ110(以下、「ステップ」を単に「S」と記す。)では、位置特定回路7が、マイクロホン12および第1〜第4スピーカー131〜134から音声が入力したか否かを判断する。ここで、音声が入力しない場合には(S110:NO)、音声が入力されるまで待機する。そして、音声が入力した場合には(S110:YES)S120に移行する。
S120では、位置特定回路7が、マイクロホン12および第1〜第4スピーカー131〜134に入力した音声が、例えば「角度調整」といった表示器の角度を調整するよう要求することを示す音声(以下、調整コマンドと称す。)であるか否かを判断する。ここで、マイクロホン12などに入力した音声が調整コマンドである場合には(S120:YES)S130に移行する。一方、入力した音声が調整コマンドではない場合には(S120:NO)本処理を終了する。なおこの場合、マイクロホン12などに入力した音声が、オーディオ10や車載用ナビゲーション装置11にて利用される音声コマンドである可能性があるので、その音声をオーディオ10や車載用ナビゲーション装置11に転送する。
S130では、調整コマンドを発した搭乗者が座っている場所を特定する。具体的には、位置特定回路7が、マイクロホン12および第1〜第4スピーカー131〜134からの音声信号の時間ずれに基づいて音声発生源の位置を推定し、その推定した音声発生源の位置付近の座席を、音声を発した搭乗者が座っている座席として特定する。
続くS140では、搭乗者の頭部の位置を推定する。具体的には、角度センサ1および距離センサ2からの出力信号のうち、調整コマンドを発した搭乗者が座っている座席に関するものに基づいて、調整コマンドを発した搭乗者の頭部の位置を3次元的に推定する。
続くS150では、角度制御回路5が、表示器4を向ける方向を算出する。具体的には、先のS140にて特定された「音声を発した搭乗者の頭部の位置」を示す座標に基づき、上述の式(1)および式(2)を用いて水平角度φおよび垂直角度δを算出する。
S160では、角度制御回路5が、表示器4の角度を調整する。具体的には、先のS150にて算出した水平角度φおよび垂直角度δに基づいて、表示器4の表面がZ軸と水平角度φをなし、且つ表示器4の表面がY軸と垂直角度δをなすように、図示しないモータを制御することにより調整する。
[効果]
従来、搭乗者が発する音声に基づいてモニタなどの表示器の向きを調整するよう構成されたナビゲーション装置においては、例えば車両の走行中においてエンジン音や風切音などの騒音によって搭乗者の音声が変化してしまい、音声の発生源である搭乗者の位置を正確に推定できず、その結果モニタの向きを調整せずそのままにするといったことがあった。これに対して本実施例の表示器角度調整装置100によれば、騒音により乗員室200aの搭乗者の音声が変化しても、乗員室200aにて搭乗者が座っている座席に関する座席情報に基づいてその搭乗者の頭部の位置をより正確に推定する。そして、その推定した搭乗者の頭部の位置に基づいて表示器4の角度を適切に調整することができる。また、このことにより表示器4の角度を手動にて調整しなくても済むので、運転席205に座る運転者など搭乗者の利便性が向上する。
[別実施例]
(1)上記実施例の表示器角度調整処理では、搭乗者が座っている座席の場所やその座席の背もたれ部が傾斜する角度に基づいて、調整コマンドを発した搭乗者の頭部の位置を推定しているが、これには限られず、座席の座面の高さを加味し、座席の場所、背もたれ部の傾斜角度および座席の座面の高さに基づいて調整コマンドを発した搭乗者の頭部の位置を推定するようにしてもよい。さらに、座席の形状や座席のサイズを加味して調整コマンドを発した搭乗者の頭部の位置を推定するようにしてもよい。このようにすれば、調整コマンドを発した搭乗者の頭部の位置を推定する精度をより高めることができる。
(2)また、座席に座っている搭乗者の姿勢を推定し、その推定結果を搭乗者の頭部位置の推定に用いてもよい。具体的には、座席の背もたれ部やヘッドレスト、アームレストなどに圧力センサを設置し、座席に接触する体の部位を推定して搭乗者の姿勢を推定する。一例を挙げると、搭乗者の背中が背もたれ部に接触しており、且つ搭乗者の後頭部がヘッドレストに接触していない場合には、その搭乗者の頭部位置がヘッドレストから約10cm前方に位置すると推定するといった具合である。また、搭乗者の背中が背もたれ部に接触しておらず、且つ搭乗者の後頭部がヘッドレストに接触していない場合には、搭乗者が前かがみになっており、その頭部位置がヘッドレストから約30cm前方に位置すると推定するといった具合である。このようにすれば、調整コマンドを発した搭乗者の頭部の位置を推定する精度をより高めることができる。
(3)上記実施例の表示器角度調整処理では、マイクロホン12および第1〜第4スピーカー131〜134からの音声信号の時間ずれに基づいて音声発生源の位置を推定し、その推定した音声発生源の位置付近の座席を、音声を発した搭乗者が座っている座席として特定しているが(S130)、これには限られず、例えば運転席205の座部205aや、助手席206の座部206a、後部席207の座部の各座面に圧力センサを設置し、その圧力センサからの出力信号に基づいて、搭乗者が座っている場所を特定するように構成してもよい。なお、後部席207が二人掛けである場合にはその座部207を二分割し、また、後部席207が三人掛けである場合にはその座部207を三分割し、それら分割された部分それぞれの座面に圧力センサを設置する。このように構成しても、搭乗者が座っている場所を特定することができる。但し、複数の搭乗者が車両200に搭乗している場合において、例えば調整コマンドを発するなど表示器4の向きを自分の方へ向けようと意図する搭乗者を特定するには、上述のような運転席205の座部205aや、助手席206の座部206a、後部席207の座部の各座面に設置した圧力センサからの出力信号に加えて、本実施例のようにマイクロホン12および第1〜第4スピーカー131〜134からの音声信号の時間ずれを加味して搭乗者が座っている場所を特定するよう構成すればよい。
(4)また、圧力センサによって検出された搭乗者の体重によりその座席に座っている搭乗者の座高を推測することによりその頭部位置の推定に活かしてもよい。なおこの場合、様々な年齢や性別、体格の人間における体重と座高との相関関係を予め実験等により調査しておくことが有効である。また、上述のように人間における体重と座高との相関関係を考慮する代わりに、搭乗者の体重が、簡易的に定めた所定値以上である場合には一般的な成人の座高を搭乗者の座高として推測し、一方、搭乗者の体重が所定値未満である場合には一般的な成人の座高よりも低い値を搭乗者の座高として推測するようにしてもよい。このようにすれば、調整コマンドを発した搭乗者の頭部の位置を推定する精度をより高めることができる。
実施例の表示器および表示器角度調整装置を搭載する車両を説明する説明図である。 車両の乗員室を説明する説明図である。 実施例の表示器角度調整装置の構成を説明する説明図である。 運転席などの座席を移動させたりその背もたれ部を傾けたりする場合において座席の位置を算出する方法を示す説明図である。 実施例の表示器角度調整装置の角度調整回路および位置特定回路が実行する表示器角度調整処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…角度センサ、2…距離センサ、4…表示器、5…角度制御回路、7…位置特定回路、8…音声出力回路、10…オーディオ、11…車載用ナビゲーション装置(カーナビ)、12…マイクロホン、131…第1スピーカー、132…第2スピーカー、133…第3スピーカー、134…第4スピーカー、100…表示角度調整装置、200…車両、200a…乗員室、201…ダッシュボード、202…インストルメントパネル、203…ハンドル、205…運転席、206…助手席、207…後部席、205a,206a…座部、205b,206b…背もたれ部、205c,206c…ヘッドレスト、208…リアトレイ

Claims (7)

  1. 車両室内にて各種情報を表示する表示器の角度を調整するための角度調整手段と、
    車両室内にて搭乗者が座るための座席に関する座席情報を検出する座席情報検出手段と、
    前記座席情報検出手段によって検出された座席情報に基づいて搭乗者の頭部の位置を推定し、その推定した位置の方を前記表示器が向くよう前記角度調整手段に前記表示器の角度を調整させる、角度調整処理を実行する制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両の表示器角度調整装置。
  2. 請求項1記載の車両の表示器角度調整装置において、
    前記座席情報には、車両室内における前記座席の位置、前記座席の座面の高さ、または前記座席の背もたれ部の角度の少なくとも何れかが含まれていることを特徴とする車両の表示器角度調整装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の車両の表示器角度調整装置において、
    前記座席情報検出手段は、複数存在し、且つ車両室内において搭乗者が座る可能性がある場所ごとに設置されており、
    車両室内において搭乗者が座っている場所を特定する場所特定手段を備え、
    さらに、前記制御手段は、前記場所特定手段によって特定された、搭乗者が座っている場所付近に設置されている座席情報検出手段が検出した座席情報に基づいて、前記角度調整制御を実行すること
    を特徴とする車両の表示器角度調整装置。
  4. 請求項3記載の車両の表示器角度調整装置において、
    前記場所特定手段は、
    搭乗者が座る可能性がある場所に設置された圧力検出手段を有しており、
    さらに、前記圧力検出手段からの出力信号に基づいて、搭乗者が座っている場所を特定するよう構成されていること
    を特徴とする車両の表示器角度調整装置。
  5. 請求項3または請求項4記載の車両の表示器角度調整装置において、
    前記場所特定手段は、
    車両室内に設置され、搭乗者が発した音声を入力するための音声入力手段を有しており、
    さらに、前記音声入力手段に入力した音声のレベルに基づいて、搭乗者が座っている場所を特定するよう構成されていること
    を特徴とする車両の表示器角度調整装置。
  6. 請求項5記載の車両の表示器角度調整装置において、
    前記制御手段は、前記角度調整処理を実行するよう要求することを示す音声が前記音声入力手段から入力した場合のみ前記角度調整処理を実行することを特徴とする車両の表示器角度調整装置。
  7. 請求項1〜請求項6の何れかに記載の車両の表示器角度調整装置における制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
JP2003271421A 2003-07-07 2003-07-07 車両の表示器角度調整装置およびプログラム Pending JP2005029040A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003271421A JP2005029040A (ja) 2003-07-07 2003-07-07 車両の表示器角度調整装置およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003271421A JP2005029040A (ja) 2003-07-07 2003-07-07 車両の表示器角度調整装置およびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005029040A true JP2005029040A (ja) 2005-02-03

Family

ID=34209301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003271421A Pending JP2005029040A (ja) 2003-07-07 2003-07-07 車両の表示器角度調整装置およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005029040A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007022494A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Denso Corp 表示器の角度制御装置
JP2007145238A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Fujitsu Ten Ltd 情報表示装置
DE102011008555A1 (de) * 2011-01-14 2012-07-19 Daimler Ag Erfassen von Sprache eines Insassens in einem Innenraum eines Fahrzeugs
EP3093194A2 (en) 2015-04-24 2016-11-16 Ricoh Company, Ltd. Information provision device, information provision method, and carrier means
JP2017071257A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 矢崎総業株式会社 車両用表示装置
CN108597508A (zh) * 2018-03-28 2018-09-28 京东方科技集团股份有限公司 用户识别方法、用户识别装置和电子设备
EP4321957A4 (en) * 2021-04-30 2024-06-05 Huawei Technologies Co., Ltd. DISPLAY SCREEN ADJUSTMENT METHOD AND APPARATUS

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007022494A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Denso Corp 表示器の角度制御装置
JP2007145238A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Fujitsu Ten Ltd 情報表示装置
DE102011008555A1 (de) * 2011-01-14 2012-07-19 Daimler Ag Erfassen von Sprache eines Insassens in einem Innenraum eines Fahrzeugs
EP3093194A2 (en) 2015-04-24 2016-11-16 Ricoh Company, Ltd. Information provision device, information provision method, and carrier means
JP2017071257A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 矢崎総業株式会社 車両用表示装置
CN108597508A (zh) * 2018-03-28 2018-09-28 京东方科技集团股份有限公司 用户识别方法、用户识别装置和电子设备
EP4321957A4 (en) * 2021-04-30 2024-06-05 Huawei Technologies Co., Ltd. DISPLAY SCREEN ADJUSTMENT METHOD AND APPARATUS

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111483359B (zh) 车室内控制装置
EP1695873B1 (en) Vehicle speech recognition system
JP4300818B2 (ja) 車載表示装置および携帯表示装置
JP5692049B2 (ja) ステアリング位置制御システム
JP4882433B2 (ja) 乗り物酔い推定装置、乗り物酔い推定装置の作動方法及び乗り物酔い推定装置付き車両
JP4645310B2 (ja) エージェントキャラクタ表示を利用した表示システム
US20230166638A1 (en) Seat reclining position control device
JP2005029040A (ja) 車両の表示器角度調整装置およびプログラム
JP6571553B2 (ja) 車載表示システム
JP2004099037A (ja) 車両内の乗員の着座位置を識別する装置
JPH0725271A (ja) 自動車の機器調整装置
WO2014054135A1 (ja) 車載用ナビゲーション装置
JP6945081B2 (ja) 自動車の座席システムのための安全システムの操作方法および自動車の座席システムのための安全システム
JP2022122108A (ja) 飲酒運転防止装置
JP2007022494A (ja) 表示器の角度制御装置
JP2012010094A (ja) 車載用音場制御装置
JP2020138707A (ja) 車両用シート及びこの車両用シートを備えた車両
JP2020160877A (ja) 車両の非接触操作装置、および車両
JP2022140039A (ja) 車両用シート駆動システム
JP7013407B2 (ja) 車両管理システム
JP2009002756A (ja) 情報提供装置および情報提供方法
JPH07193900A (ja) 立体音場形成用頭部位置検出装置
JPH06122336A (ja) 自動車の座席装置
US20230366728A1 (en) Seat state sensing device, computer-readable recording medium recording a program, and seat state sensing method
JP2015112891A (ja) 車載電子機器の操作規制装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080924

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081021