JP2005018142A - プラント管理支援システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プラントデータを記憶するプラント運転データ装置4と、設備エリアに設置された情報交換中継点3と、作業員が携帯して、当該作業員が設備エリアに入ると、自動的に当該設備エリア内の設備に関する所定の情報を取得して表示し、または作業員の手動要求により要求された情報を取得して表示する情報端末2と、情報交換中継点3を介して情報端末2から要求された情報をプラント運転データ装置4から抽出し、該情報交換中継点3を介して情報端末2に送信するプラント管理支援装置1とを設ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は、プラント設備の巡視、点検作業において、特に作業員が必要とする設備情報を自動的に又は手動操作により提供できるようにしたプラント管理支援システムに関する。
【0001】
【従来の技術】
従来、プラントにおいて点検・巡視が行われると共に保守・調整等が行われ、かかる作業は現場に作業員が出向いて行っている。
【0002】
このときプラント機器を操作して状態確認や調整を行うことがあり、このような場合には思いもかけない他の機器が動作しないように、作業に関係しない機器に対してインターロックをかけることが必要となる。
【0003】
このようなインターロックは、現場と離れた制御室等から行われるため、作業員は携帯機器を携えて、この携帯機器からインターロックの指令要求を行うようにした構成が開示されている(特許文献1参照)。
【0004】
また、このような点検巡視等の作業において、プラントの現在状態、点検状態、プラント設備情報等の種々の情報を必要とすることがあり、このような場合には現場から保安電話やトランシーバを用いて、制御室等に待機する運転員から情報入手している。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−65641号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のプラント管理支援装置では、プラントの点検・巡視において運転状態、過去に遡ったデータ、関連する他の機器の状態、機器の特性や機器の設計条件等の情報が必要になる場合があるが、点検場所が多く又多くの機器・設備を点検するため、これらの資料を持って出かけることはできず、必要になった情報を現場から保安電話やトランシーバを用いて運転員から提供して貰うことになるが、作業員の要求する情報が的確、かつ、迅速に提供できなかったり、当該情報の準備に時間がかかったりして運転員の負担が増大すると共に、点検・巡視作業がスムースに行えない問題があった。
【0007】
また、欲しい情報が写真や細かなドキュメントに依存する場合には、保守電話などの伝達手段では作業員が十分に理解できなかったり判断ができなかったりして、作業を遠隔にすすめることが困難になる場合があった。
【0008】
また、設備情報やトラブル情報においては、保管場所が多岐に渡るため、欲しい情報がすぐには手にはいらないことが多くあった。
【0009】
また、作業員は一人で現場巡視を行う事が通常であるため、複数の類似機器が設置されていても、点検している当該機器の状態のみでの判断しかできず、他の機器の異常状態に気が付かないために適切な判断が行えないことあり、特に複数の同容量機器が設置され複数台並列運転している場合、時間の経過に伴って運転状態が変わってしまい総合的な判断が適切に行えない場合が生じる。
【0010】
また、点検時結果情報は単に点検したメモ程度のものとなり、後日点検時の状況を確認することが必要になっても充分な内容が残ってないために、殆ど活用されない問題があった。
【0011】
また、現場の点検情報と、中央での主要プロセスID情報との関連などを同時性を確保して記録するケースでは、中央と現場で人を配備する必要があった。
【0012】
また、多くの発電所は、複数の発電ユニットを繋がった同一建屋に設置しており、各ユニットは同じ型式であるばかりでなく発電容量も同容量程度になっている。このため建屋の各階の点検通路が繋がっていたり、設置容積の縮小計画から機器同志が近接して設置されていたりする場合があり、作業員はこれら機器の間でユニット間違をしないように厳重に注意しながら点検や作業を行っているが、現場経験の少ない作業員や、緊急時の対応で充分に確認が行えない様な状況においては、対象ユニットを間違えて操作・作業を行う危険性がある問題があった。
【0013】
また、多種多様な情報がリアルタイムで情報端末に表示等ができるようになっていても、作業員は必要な情報を検索・選択して表示させる必要があり、面倒であった。
【0014】
また、情報端末は軽量性、携帯性を主目的としたものであるため、表示画面の表示内容は通常のパソコンよりも小さいものが採用されており、大量な情報を表示させるためには画面のスクロール等の操作が必要になり、目的とする情報の表示に時間がかかっていた。
【0015】
また、ある時はプラントの巡視業務、またある時には点検データ採取業務というように、複数の人間が多様な目的で使用する場合や、同じ巡視業務においても作業員の熟練度に個人差が生じる場合があるため、現場で速やかな処置を必要とする状況において、個人に必要な情報以外の情報も表示されてしまうという問題があった。
【0016】
また、プラントの運転状態を常時確認しながら異常の判断を行う必要があるが、現場においては、ユニットのオンライン運転情報の監視やプラント運転の制御を行っている中央制御室にいる担当者にその都度、電話やページング等により連絡を取り合って確認を行うという状況であった。
【0017】
そこで、本発明は、当該設備のエリアに近づくのみで当該設備情報を携帯情報端末などに自動連係することを可能し、また当該設備に付随する関連情報、マルチメデイア情報も簡単に連係できるようにし、また現場情報と中央の情報を現場の作業員だけで情報採取・記録を可能にし、また作業員の所属やスキルに応じた情報レベルを個人情報から判断提供することを可能にした利便性の高いプラント管理支援装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、プラント設備の巡視又は点検作業等における作業員の作業を支援するプラント管理支援装置において、プラントデータを記憶するプラント運転データ装置と、設備エリアに設置された情報交換中継点と、作業員が携帯して、当該作業員が設備エリアに入ると、自動的に当該設備エリア内の設備に関する所定の情報を取得して表示し、または作業員の手動要求により要求された情報を取得して表示する情報端末と、情報交換中継点を介して情報端末から要求された情報をプラント運転データ装置から抽出し、該情報交換中継点を介して情報端末に送信するプラント管理支援装置とを備える。
【0019】
これにより、プラント管理支援装置が情報端末を携帯した作業員の近傍にある設備を判断して、点検・巡視作業等において必要なプラントデータをプラント運転データ装置から取得して作業員に提供するため、中央制御室の運転員がこれらの情報を提供する場合に比べ、当該運転員の負荷が軽減されると共に、作業員は必要な情報を適切、かつ、迅速に入手できるため作業効率が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態を図を参照しながら説明する。図1は、プラント管理支援システムの概略構成を示す図である。
【0021】
このプラント管理支援システムは、プラント管理支援装置1、情報端末2及び情報交換中継点3を主要構成として、プラント管理支援装置1にプラント運転状態等のプラントデータが格納されているプラント運転データ装置4が接続されている。
【0022】
なお、情報交換中継点3は、各設備エリア毎に設置されている。
【0023】
情報端末2は、作業員が携帯して作業員とプラント管理支援装置1とのインターフェースをなすもので、設備情報対話表示手段21及びプラント支援装置交信手段22を備えている。
【0024】
設備情報対話表示手段21は、作業員との対話操作及びそれに対する表示処理を行うものであり、プラント支援装置交信手段22は、情報交換中継点3を経由して、プラント管理支援装置1と自動又は手動により交信するものである。
【0025】
このプラント管理支援装置1は、プラントの点検・巡視等においてプラントデータをプラント運転データ装置4から抽出して作業員に提供するもので、情報端末交信手段11、情報端末検知・認識手段12、情報端末位置判定手段13、プラント情報抽出出力手段14、設備データ記憶部15等を備えている。
【0026】
情報端末交信手段11は、情報端末2と交信を行うものである。
【0027】
情報端末検知・認識手段12は、情報端末2との交信の検知・認識を行うものである。
【0028】
情報端末位置判定手段13は、情報端末2の位置情報を判断するものである。
【0029】
プラント情報抽出出力手段14は、情報端末2の位置、又は作業員の指定に該当するプラント情報を抽出するものであり、またプラント管理支援装置1のプラント情報抽出出力手段14は、情報端末2からの要求に応じてプラントデータ量情報を提供するために、プラントの状態量を記憶するプラント運転データ装置4と情報交換するものである。
【0030】
設備データ記憶部15は、設備機器のデータ(以下「設備データ」という)やその設備の設備識別番号(以下「設備ID」という)を記憶するものである。
【0031】
このような構成において、情報端末2がある設備エリアに入り、そのことをプラント管理支援装置1が認識し、この情報端末2が位置する設備の情報を抽出し、その情報を当該情報端末2に表示するまでの手順を説明する。
【0032】
先ず、作業員が情報端末2を携帯して設備エリアに入ると、この設備エリア内に設けられている情報交換中継点3を介して当該情報端末2と情報端末交信手段11とが情報交換中継点3を介して自動的に交信を開始する。
【0033】
このときの交信情報としては、作業員がいる(情報端末2がある)設備エリアに関する位置情報や情報端末2の端末識別番号(以下「端末ID」という)、セキュリテイ情報等である。
【0034】
この交信情報は、情報端末検知・認識手段12に通知されて、この交信情報に含まれる端末IDやセキュリテイ情報に基づき情報端末検知・認識手段12は当該情報端末2が情報提供が許されている情報端末2か否かをチェックする。
【0035】
このチェックは、情報端末2が、予め登録されて情報提供が許可された端末IDであるか否か、パスワードなどのセキュリテイ情報が正しいか否かのチャックである。
【0036】
チェックした結果、端末IDやセキュリテイ情報等に問題がある場合は、情報端末2とプラント管理支援装置1との交信は切断される。
【0037】
一方、チェックした結果、問題がなければ情報端末交信手段11は、交信のあった情報端末2に交信許可を示す通知を行い、これにより情報端末2とプラント管理支援装置1とは接続状態となる。
【0038】
情報端末検知・認識手段12は、情報端末位置判定手段13に情報端末2の位置情報及び端末ID等を交信情報として通知する。
【0039】
情報端末位置判定手段13は、位置情報に基づき情報端末2が位置する設備エリア内にどの様な設備が存在するかを設備データ記憶部15から検索して、該当する設備の設備IDを抽出し、当該設備IDと端末IDとをプラント情報抽出出力手段14に通知する。
【0040】
プラント情報抽出出力手段14は、設備IDで示される設備の中の主要な設備の識別番号(以下、「主要プロセスID」という)を設備データ記憶部15より抽出すると共に、主要プロセスIDの設備の現在のプラントデータをプラント運転データ装置4から抽出する。
【0041】
その後、プラント情報抽出出力手段14は、端末ID、主要プロセスID情報(プロセスID名称・単位等)、プラントデータを情報端末交信手段11に送る。
【0042】
情報端末交信手段11は、端末IDから情報端末2を選定して、該当する情報端末2に主要プロセスID情報やプラントデータを送信する。
【0043】
これらの主要プロセスID情報やプラントデータは、端末IDに該当する情報端末2のプラント支援装置交信手段22を介して設備情報対話表示手段21に通知され、設備情報対話表示手段21により表示されて作業員に提供される。
【0044】
以上の処理は、作業員が特に要求がなくとも情報端末2が設備エリアに入ると自動的に行われる処理であるが、作業員が情報端末2を手動操作しても同様の情報を得ることができるようになっている。
【0045】
以上説明したように、作業員は中央制御室の運転員を介することなく自動又は手動で設備の主要プロセスID情報やプラントデータを得ることが可能になり、運転員や作業員の負荷軽減が図られると共に、各種の情報が短時間に得られて作業を迅速かつ確実に行うことが可能になり作業効率が向上する。
【0046】
次に、本発明の第2の実施の形態を図を参照して説明する。なお、第1の実施の形態と同一構成に関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0047】
図2は、本実施の形態に係るプラント管理支援システムの説明に適用される構成図で、概ね図1に示した第1の実施の形態に係る構成と同じであるが、点検ガイダンスの手順情報等の設備に付随する情報を設備関連情報として記憶管理する設備管理装置5、このような情報の登録表示を行う設備情報登録表示手段31、当該情報の対話入力に用いられる入力表示装置32を追設した点が相違している。
【0048】
また、プラント情報抽出出力手段14が、プラント運転データ装置4からプラントデータを、設備データ記憶部15から設備IDを、設備管理装置5から設備関連情報を抽出して出力する点が相違している。
【0049】
これらの構成により、本システムは作業員に前回のパトロール値、作業点検ガイダンス(正常時、異常時)、巡視のナビゲーション(移動指示)、設備ドキュメント、トラブル事例等の設備に関連した設備関連情報も提供することができるようになるものである。
【0050】
この設備関連情報の登録手順は、以下のように行われる。先ず、設備のプラントデータ以外の作業員に提供したい設備関連情報を設備情報登録表示手段31及び入力表示装置32を用いて登録して、設備管理装置5に記憶されている設備関連情報との関連付を行う。
【0051】
この設備のプラントデータ以外に作業員に提供したい情報としては、前回の点検データ、点検ガイダンス(正常/異常)、移動指示等がある。
【0052】
例えば、補機の点検において、経験の浅い作業員でも対応できる様に点検手順や対応等の点検ガイダンスを提供する場合には、設備情報登録表示手段31により、設備IDと点検ガイダンスの手順情報の記憶位置とを関連付けて設備データ記憶部15に記憶する。
【0053】
このときの関連付けとは、点検ガイダンスの手順情報が設備管理装置5に記憶されているため、この設備管理装置5のガイダンス情報ファイルの記憶位置情報(以下、「設備関連情報インデックス」という)を設備データ記憶部15の当該設備IDの情報エリアに登録することにより行う。
【0054】
このようにして設備IDと関連付けが行われた設備関連情報は、以下のようにして抽出される。
【0055】
先ず、情報端末位置判定手段13からプラント情報抽出出力手段14に情報端末2が位置する設備エリア内の設備又は作業員から要求のあった設備の設備IDが送られると、このプラント情報抽出出力手段14は設備データ記憶部15から設備IDの設備に対する主要プロセスIDを抽出すると共に、それに関連する設備関連情報の設備関連情報インデックスを抽出する。
【0056】
この設備関連情報インデックスには、設備管理装置5内での該当する設備の設備関連情報の記憶位置が登録されているので、プラント情報抽出出力手段14は、該設備関連情報インデックスに基づき設備管理装置5から点検ガイダンス情報等の設備関連情報を抽出する。
【0057】
そして、プラント情報抽出出力手段14は、プラント運転データ装置4から抽出したプラントデータ等とこの設備関連情報とを一緒に情報端末交信手段11に送り、該当する情報端末2に送信させる。
【0058】
これにより、第1の実施の形態の効果に加えて、点検ガイダンス情報等の設備関連情報も作業員に提供できるようになり、例えば今回のパトロール値の評価を行うことが可能となる。
【0059】
また、現場で設備ドキュメント等が入手できるため、作業員は中央制御室に戻る必要が無くなり、点検・巡視等を速やかに行うことが可能になる。
【0060】
また、現場でトラブル事例が入手できるため、設備の異常を検知してから対処・復旧までの対応が迅速に行うことが可能になる。
【0061】
また、現場でガイダンス情報を入手できるため、作業員が未熟であっても正しい作業を行うための支援を受けることができるようになり、作業の信頼性が向上する。
【0062】
さらに、これらの関連情報が現場で入手できるため、点検・巡視等の作業や調査範囲が拡張できるようになると共に、作業ミスや判断ミスを抑制することが可能になる。
【0063】
次に、本発明の第3の実施の形態を図を参照して説明する。なお、第2の実施の形態と同一構成に関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0064】
図3は、本実施の形態に係るプラント管理支援システムの説明に適用される構成図で、概ね図2に示した第2の実施の形態に係る構成と同じであるが、情報端末2で複数の機器の情報を表示させる際に重要度の高い機器や警報状態にある機器を優先的に表示させるための表示優先度を示す表示優先順位情報を設定する優先表示条件設定手段33、表示優先順位情報から表示優先度を判断する表示優先順判定手段34を追設した点が相違している。
【0065】
また、プラント情報抽出出力手段14は、プラントデータ等の情報を抽出する際に優先度の高い機器のプラントデータ等の情報から抽出して出力する点が相違している。
【0066】
これらの構成により、本システムは複数機器が密集して設置されているような状況下においても、重要度や緊急度の高い機器に関する情報を優先的に提供することができるようになるものである。
【0067】
表示優先順位情報の設定は、以下のように行われる。先ず、優先表示条件設定手段33は、作業員が所持する情報端末2が情報交換中継点3と交信可能になると、設備エリア内に複数の設備が存在するか否かを判断して、複数の設備が存在する場合には優先表示する条件を設定し、この優先表示条件は設備IDと関連付けされて設備データ記憶部15に記憶される。
【0068】
優先表示条件としては、警報状態や異常状態の設備を優先表示するための条件、プラントの運転状態に応じてプラント起動中に表示する設備を優先表示するための条件、プラント停止中に表示する設備を優先表示するための条件が例示できる。なお、任意の条件を設定することも可能である。
【0069】
このようにして優先表示条件が設定された状態で、情報端末位置判定手段13から複数の設備IDが表示優先順判定手段34に送られると、当該表示優先順判定手段34はこの設備IDに対する設備の優先表示条件を設備データ記憶部15から取込む。
【0070】
そして、表示優先順判定手段34は、優先表示条件に対応したプラントデータをプラント運転データ装置4から抽出し、各設備IDに対する表示優先順位を判定してプラント情報抽出出力手段14に通知する。
【0071】
これによりプラント情報抽出出力手段14は、複数の設備ID毎に抽出した設備情報、主要プロセスID情報、プラントデータ等に加えて表示優先順位情報を情報端末交信手段11に送り、該当する情報端末2に送信させる。
【0072】
このような情報を受信した情報端末2の設備情報対話表示手段21は、表示優先順位情報に基づき表示優先度の高いものから、その表示画面の前面に表示する。
【0073】
以上により、情報端末が位置する設備エリアに複数の設備・機器がある場合でも、予め設定された優先度の高い、例えば警報状態にあるような設備等を優先表示することが可能になり、作業員が早期に異常を検知することができるようになる。
【0074】
また、プラント運転状態により確認する設備が異なるが、このような場合であっても運転状態に応じて作業員が欲しい情報が提供できるようになり作業効率が向上する。
【0075】
次に、本発明の第4の実施の形態を図を参照して説明する。なお、第2の実施の形態と同一構成に関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0076】
図4は、本実施の形態に係るプラント管理支援システムの説明に適用される構成図で、概ね図2に示した第2の実施の形態に係る構成と同じであるが、プラント情報抽出出力手段14が、作業者の居る設備エリア内の設備に類似する設備又は当該作業者が情報要求した設備に類似する設備の情報を抽出して出力する点が相違している。
【0077】
この構成により、本システムは設備に関連する設備情報を提供すると共に、この設備に類似する類似機器の特性を横並び表示でき、利便性を高めることができるようになる。
【0078】
類似機器の特性を横並び表示できるようにする手順は以下のように行われる。先ず、情報端末位置判定手段13から作業員の居る設備エリア内の設備の設備ID又は作業員が指定した設備の設備IDがプラント情報抽出出力手段14に送られる。
【0079】
これによりプラント情報抽出出力手段14は、この設備IDの設備に類似する設備の設備ID、主要プロセスID情報、設備関連情報等を設備データ記憶部15から抽出する。
【0080】
そして、抽出した類似の設備の主要プロセスID情報を基にプラント運転データ装置4からプラントデータを抽出し、設備管理装置5から設備関連情報を取得する。この取得処理は類似設備毎に行う。
【0081】
このようにして取得した、設備ID及びこれに類似した設備IDの主要プロセスID情報、設備関連情報、プラントデータ等を情報端末交信手段11を介して情報端末2に送信させて作業員に提供される。
【0082】
以上により、作業員は類似機器の運転データや機器の特性等を横並びで評価する為に必要となる情報や設備情報を入手できるようになり、その場で他の類似同一機器と比較した運転状態が把握可能になるため、個々の運転データ、振動や音、バランス運転状態等から正常状態や異常状態の判断、周辺機器との適合運転性等の総合的な評価検討を適切に行うことができるようになる。
【0083】
特に、複数の同容量機器が設置され複数台並列運転している場合など、リアルタイムで並列運転の機器状態を把握することが可能になるため、作業員の評価範囲が拡大する利点がある。
【0084】
次に、本発明の第5の実施の形態を図を参照して説明する。なお、第2の実施の形態と同一構成に関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0085】
図5は、本実施の形態に係るプラント管理支援システムの説明に適用される構成図で、概ね図2に示した第2の実施の形態に係る構成と同じであるが、プラント管理支援装置1にプラント運転データ装置4が所持する履歴データ等を抽出する履歴データ抽出出力手段36を追設し、情報端末2に履歴データを抽出する際の条件を設定し、また作業者が取得したデータを履歴データと一緒に記憶させる要求を指示する情報提供要求条件設定手段35を追設した点が相違している。
【0086】
また、プラント情報抽出出力手段14が情報提供要求条件設定手段35で設定された条件に従い履歴データ抽出出力手段36に履歴データを抽出させ、記憶させる点が相違している。
【0087】
これらの構成により、本システムは中央制御室側のプラントデータやその履歴データ等と作業員が現場で取得したデータとを一緒に記憶して、報告書の作成に利用できるようにすると共に、後日このこれらのデータを検索して種々の目的で利用できるようにしたものである。
【0088】
プラントデータやその履歴データ等と作業員が現場で取得したデータとを一緒に記憶する場合は、先ず作業員は点検結果により取得した一連データと一緒に記憶するプラントデータや履歴データ等のデータ特定するための条件を情報提供要求条件設定手段35から入力する。
【0089】
この条件としては、例えば現在の状態と比較するために、その設備の前回起動時の状態推移等の過去に遡ったデータやある条件下での状態推移のデータをプラント情報抽出出力手段14により抽出するための条件である。
【0090】
この様な条件設定を情報提供要求条件設定手段35から行うと、当該条件設定に基づく要求がプラント情報抽出出力手段14に送られ、当該プラント情報抽出出力手段14は、その要求を履歴データ抽出出力手段36に送る。
【0091】
履歴データ抽出出力手段36は、プラント運転データ装置4の保有する履歴データから要求を満足するデータを抽出してプラント情報抽出出力手段14に送る。
【0092】
プラント情報抽出出力手段14は、設備の主要プロセスID情報、プラントデータ、関連設備情報等と共に履歴データを情報端末交信手段11を介して情報端末2に送信させる。
【0093】
これにより、作業員は設備の主要プロセスID情報、プラントデータ、関連設備情報等と共に履歴データを入手できる。
【0094】
そこで、作業員は、提供表示されたそれらの情報と、現場で点検により得られたデータとを一連データとして記憶させることを情報提供要求条件設定手段35から要求する。
【0095】
プラント情報抽出出力手段14は、この要求を受けて設備管理装置5に点検設備のデータとして記憶する。
【0096】
なお、このデータは、情報端末2の情報提供要求条件設定手段35からの設定で入力表示装置32等に表示させるようにすることが可能である。
【0097】
従って、運転状況やその他の設備関連情報等の過去の履歴データと作業員が現場で点検して得られたデータとが一緒に記憶できるため、点検後に必要となった情報やデータの検索ができ、点検報告書の作成や後日の調査・解析、次回点検時の基礎データ等に有効に利用することが可能になると共に、従来より適切で高度な点検評価が可能になる。
【0098】
また、従来においては現場での点検時結果情報が単なるメモ程度のもので、充分な内容が残らない、またそのデータが殆ど活用されないと言った不具合も改善できるようになる。
【0099】
次に、本発明の第6の実施の形態を図を参照して説明する。なお、第1の実施の形態と同一構成に関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0100】
図6は、本実施の形態に係るプラント管理支援システムの説明に適用される構成図で、概ね図1に示した第1の実施の形態に係る構成と同じであるが、プラントが複数のユニット設備を備えている場合に、情報端末2の近傍にあるユニット設備のプラントデータを抽出するユニット主要情報抽出手段38を追設した点が相違している。
【0101】
これらの構成により、本システムは情報端末2の企画にある他のユニット設備における主要設備のプラントデータを自動提供できるようにしたものである。
【0102】
以下、その手順を説明する。先ず、情報端末2が設備エリアに入ると、情報交換中継点3を介して当該情報端末2の位置情報がプラント管理支援装置1に送られる。
【0103】
そこで、情報端末位置判定手段13は、その位置情報を基に当該情報端末2の近くにある設備の設備IDを設備データ記憶部15から抽出する。
【0104】
その際に、情報端末位置判定手段13は該設備が含まれるユニット設備に近接したユニット設備の有無を判断し、他のユニット設備がある場合には当該他のユニット設備の主要設備のユニット主要プロセスIDも取得して、当該ユニット主要プロセスIDをユニット主要情報抽出手段38に通知する。
【0105】
なお、ユニット主要プロセスIDとは、例えば発電機出力、主蒸気流量などのユニットの状態を示す情報などである。
【0106】
ユニット主要情報抽出手段38は、プラント運転データ装置4からユニット主要プロセスIDの設備のプラントデータを抽出して、プラント情報抽出出力手段14に送る。
【0107】
プラント情報抽出出力手段14は、本来のユニット設備における主要プラントIDの設備のプラントデータとユニット主要情報抽出手段38から受取ったユニット主要プロセスIDの設備のプラントデータとを情報端末交信手段11に送り、情報端末2に送信させる。
【0108】
これにより、点検対象であるユニット設備における設備のプラントデータとその近傍にあるユニット設備のプラントデータとが情報端末2から作業員に提供できるようになる。
【0109】
従って、設備単体の情報だけでなく、その設備が含まれるユニットの状態も確認できるようになり、運転状態に適した点検を行うことが可能になる。
【0110】
また、ユニット情報が表示されることによる、近接した機器であっても作業員のユニット間違いを防止することが可能になる。
【0111】
なお、この機能は、通常自動的に提供されるが、作業員の要求で提供するようにできることはこれまでと同様であり、特に現場経験の浅い作業員等の点検作業において利便性が高い。
【0112】
次に、本発明の第7の実施の形態を図を参照して説明する。なお、第2の実施の形態と同一構成に関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0113】
図7は、本実施の形態に係るプラント管理支援システムの説明に適用される構成図で、概ね図2に示した第2の実施の形態に係る構成と同じであるが、情報端末2に表示中の情報から常時表示しておきたい項目を選択する常時表示選択手段39を追設した点が相違している。
【0114】
この構成により、本システムは表示画面が小さくとも作業員が欲しい情報を効率良く表示できるようにしたものである。
【0115】
以下にその手順を説明する。先ず、プラント管理支援装置1から随時提供されるプラントデータ等の情報のうち、作業員が常時優先的に表示させたい情報を常時表示選択手段39により選択して指定する。
【0116】
即ち、作業員は常時表示選択手段39に常時表示しておきたいプロセス情報や設備情報を対話形式で選択指定する。
【0117】
このようにして指定された情報は、常時表示選択手段39から設備情報対話表示手段21に通知され、この設備情報対話表示手段21は、この指定情報に基づき、プラント管理支援装置1から随時提供される情報の中から指定のある情報を前面に表示する。
【0118】
これにより、プラント管理支援装置1から随時提供される多種多様な情報の中から、作業員が頻繁に利用する情報を検索したり、画面のスクロールなどの選択操作を必要とせずに最小限の操作で必要度の高い情報を表示することが可能になり利便性が向上する。
【0119】
また、この常時表示選択手段39は、作業員が設定する条件に基づき情報を検索して、その結果を常時表示項目として登録する機能を持っているので、どのような項目の情報が指定されているかが容易に把握できるという利点がある。
【0120】
また、プラント巡視や点検データ採取等の多様な目的で、複数の作業員が使用する場合でも、このような優先表示の指定を行っておくことで、その都度作業員が必要な情報を操作して表示しなくてもよくなるため利便性が向上する。
【0121】
さらに、情報端末2は、軽量性や携帯性を主目的としたものであるため、表示画面の画面サイズは通常のパーソナルコンピュータよりも小さいものが採用されるが、優先表示の指定を行っておくことで大量な情報の中から目的とする情報表示が短時間で行えるため作業性が向上する。
【0122】
次に、本発明の第8の実施の形態を図を参照して説明する。なお、第2の実施の形態と同一構成に関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0123】
図8は、本実施の形態に係るプラント管理支援システムの説明に適用される構成図で、概ね図2に示した第2の実施の形態に係る構成と同じであるが、情報端末2に作業員の個人識別情報を入力するための個人情報入力手段40を追設し、プラント管理支援装置1に個人識別情報に対する提供データレベルを記憶している個人情報記憶部41、作業員の個人情報を認識して、個人情報記憶部41から各種情報に対する提供データレベルを抽出する提供データレベル抽出手段42を追設した点が相違している。
【0124】
また、プラント情報抽出出力手段14が、提供データレベルに応じたプラントデータや設備情報等を抽出して出力できるようにした点が相違している。
【0125】
これらの構成により、本システムは作業員の組織やスキルに応じた情報提供ができるようにしたものである。
【0126】
以下にその手順を説明する。先ず、作業員は、識別カードや個人認識番号等に基づき、情報端末2を携帯する当該作業者を特定するための個人識別情報(例えば、個人ID)を個人情報入力手段40から入力する。
【0127】
個人情報入力手段40は、入力された個人識別情報をプラント支援装置交信手段22を介してプラント管理支援装置1に送信する。
【0128】
この個人識別情報は情報端末検知・認識手段12、情報端末位置判定手段13を経由して、プラント情報抽出出力手段14に送られ、当該プラント情報抽出出力手段14は、その個人識別情報を提供データレベル抽出手段42に送る。
【0129】
提供データレベル抽出手段42は、個人識別情報に対する個人情報を個人情報記憶部41から取得する。
【0130】
なお、個人情報としては、例えば組織、資格、経験年数、熟練スキル等がある。
【0131】
提供データレベル抽出手段42は、取得した個人情報から作業員に提供する提供データレベルを判定する。
【0132】
この提供データレベルとは、例えば設備関連情報として、どこまでの詳細な情報を提供することが作業員に適切か等のレベルを示す。
【0133】
提供データレベル抽出手段42で判定された提供データレベルは、プラント情報抽出出力手段14に送られ、該プラント情報抽出出力手段14は、情報端末2の位置する設備IDに対する主要プロセスIDや設備関連情報を設備データ記憶部15より取得する。
【0134】
その際、各情報には提供データレベルに該当する情報が付加される。
【0135】
プラント情報抽出出力手段14は、作業員への提供データレベルに適した主要プロセスIDや設備関連情報を選定した上で、プラント運転データ装置4や設備管理装置5から各種情報を取得し、情報端末交信手段11を介して、情報端末2に送信させる。
【0136】
これにより、主要プラントデータや、設備関連情報が、作業員のレベルにあった情報が提供されるようになる。
【0137】
以上の説明により、巡視や点検データ採取等のように複数の人間が多様な目的で使用する場合や同じ巡視業務においても作業員の熟練度に個人差が生じる場合があっても、作業員の組織や業務内容、熟練スキルに応じて必要な情報を適切なレベルで自動的に表示できるようになり操作性・即応性の向上する。
【0138】
次に、本発明の第9の実施の形態を図を参照して説明する。なお、第1の実施の形態と同一構成に関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0139】
図9は、本実施の形態に係るプラント管理支援システムの説明に適用される構成図で、概ね図1に示した第1の実施の形態に係る構成と同じであるが、プラント管理支援装置1にプラントのイベントや状態変化等のイベント情報を作業員に知らせるか否かのイベント情報通知条件の設定を行うイベント情報通知条件設定手段44と、イベント情報通知条件とプラントデータや作業員の状況とから、イベント情報を作業員に通知するか否かを判定する通知要否判定手段45とを追設した点が相違している。
【0140】
これらの構成により、本システムはプラントの運転状態変化や起動・停止に関わる主要なイベント情報、情報端末2の位置情報等に応じた情報を作業員に自動的に提供できるようにしたものである。
【0141】
以下にその手順を説明する。先ず、プラント運転データ装置4で管理しているユニットの現在の発電負荷(MW)、主蒸気温度、復水器真空度等に代表される主要な運転情報や点火、解列、最低負荷等のプラントの起動・停止等に関わる主要イベントの状態に達した情報等の各種通知情報をイベント情報通知条件設定手段44で設定する。
【0142】
なお、通知機能は、例えば発電プラントにおいては同一建て屋内に複数の発電ユニット設備が設置され、巡視や点検作業は複数発電ユニットにまたがって行われるため、当該ユニット設備のエリアから他のユニット設備のエリアに移動する作業員に対して主要イベントの状態を知らせることで対象ユニットの誤認を防ぐためにも利用可能である。
【0143】
条件設定された情報は、通知要否判定手段45に送られ、該通知要否判定手段45は、この条件設定に対するプラントデータをプラント運転データ装置4より取得して設定された条件を満たすか否かを判定する。
【0144】
条件を満足した場合は、各種通知情報を情報端末交信手段11を介して情報端末2に送信させて作業員に通知する。
【0145】
以上により、現場における巡視や点検作業においてプラントの運転状態を常時確認しながら異常の判断を行う場合に、主要な運転情報や点火,解列,最低負荷等のプラントの起動・停止等に関わる主要イベントの状態に達した情報などを自動通知されるため、中央制御室にこれらの状態を確認する手間が省け、またユニット設備のエリアから他のユニット設備のエリアに移動している際に通知を受けてエリア認識による対象ユニット誤認を防ぐことも可能となる。
【0146】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、プラント管理支援装置が情報端末を携帯した作業員の近傍にある設備を判断して、点検・巡視作業等において必要なプラントデータをプラント運転データ装置から取得して作業員に提供するため、中央制御室の運転員がこれらの情報を提供する場合に比べ、当該運転員の負荷が軽減されると共に、作業員は必要な情報を適切、かつ、迅速に入手できるため作業効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の説明に適用されるプラント管理支援システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の説明に適用されるプラント管理支援システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態の説明に適用されるプラント管理支援システムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態の説明に適用されるプラント管理支援システムの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態の説明に適用されるプラント管理支援システムの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態の説明に適用されるプラント管理支援システムの構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第7の実施の形態の説明に適用されるプラント管理支援システムの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第8の実施の形態の説明に適用されるプラント管理支援システムの構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第9の実施の形態の説明に適用されるプラント管理支援システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 プラント管理支援装置
2 情報端末
3 情報交換中継点
4 プラント運転データ装置
5 設備管理装置
11 情報端末交信手段
13 情報端末位置判定手段
14 プラント情報抽出出力手段
15 設備データ記憶部
21 設備情報対話表示手段
22 プラント支援装置交信手段
31 設備情報登録表示手段
32 入力表示装置
33 優先表示条件設定手段
34 表示優先順判定手段
35 情報提供要求条件設定手段
36 履歴データ抽出出力手段
38 ユニット主要情報抽出手段
39 常時表示選択手段
40 個人情報入力手段
41 個人情報記憶部
42 提供データレベル抽出手段
44 イベント情報通知条件設定手段
45 通知要否判定手段
Claims (10)
- 作業員によるプラント設備の巡視・点検等の作業を支援するプラント管理支援装置において、
プラントデータを記憶するプラント運転データ装置と、
設備が設置されている設備エリアに設けられた情報交換中継点と、
作業員が携帯して、前記設備に関する情報の取得や表示を行う情報端末と、
前記作業員が前記設備エリアに入ると前記情報交換中継点を介して前記情報端末と自動交信して、そのときの交信情報から当該作業員が居る前記設備エリアを判断し、当該設備エリア内の設備に関する所定の情報を前記プラント運転データ装置から抽出して前記情報端末に送信し、又は前記作業員から前記情報端末を介して要求された情報を前記プラント運転データ装置から抽出して前記情報端末に送信するプラント管理支援装置とを備えることを特徴とするプラント管理支援システム。 - 前記情報端末が、作業員との対話操作や情報表示を行う設備情報対話表示手段と、
前記情報交換中継点を介して前記プラント管理支援装置と交信するプラント支援装置交信手段とを備え、
前記プラント管理支援装置が、前記情報交換中継点を介して前記情報端末と交信する情報端末交信手段と、
該情報端末交信手段が前記情報端末と交信したことを検知して、そのときの交信情報に基づき当該情報端末の端末識別番号やセキュリテイ情報等を認識して該情報端末に対して情報提供が許可されているか否かを判断する情報端末検知・認識手段と、
設備の設備識別番号やその設備データを記憶する設備データ記憶部と、
前記交信情報に含まれる前記情報端末の位置情報に基づき該情報端末が位置する前記設備エリア内の設備を判断して、当該設備の前記設備識別番号を前記設備データ記憶部から抽出して出力する情報端末位置判定手段と、
該情報端末位置判定手段から前記設備識別番号と前記端末識別番号とを受取って、該前記設備識別番号に基づき前記プラント運転データ装置から該当する設備のプラントデータを取得して、前記端末識別番号の前記情報端末に送信させるプラント情報抽出出力手段とを備えことを特徴とする請求項1記載のプラント管理支援システム。 - 前記プラント管理支援装置に、設備仕様、設備特性、点検データ、設備ドキュメント等の設備に関連する設備関連情報の登録表示を行う設備情報登録表示手段と、
該設備情報登録表示手段で前記設備関連情報の登録表示を行う際に、当該設備関連情報の入力や表示に用いられる入力表示装置と、
前記設備関連情報を記憶して管理する設備管理装置とを設けて、
前記プラント情報抽出出力手段が、前記情報端末位置判定手段から受信した前記設備識別番号に基づき、当該設備の前記設備関連情報を前記設備管理装置から抽出して前記端末識別番号の前記情報端末に送信させることを特徴とする請求項2記載のプラント管理支援システム。 - 前記プラント管理支援装置に、前記情報端末が位置する前記設備エリア内に複数の機器が密集して配置されている場合に、該情報端末で当該機器の情報を表示させる際の表示優先度を示す表示優先順位情報を設定する優先表示条件設定手段と、
前記表示優先順位情報に基づき表示の優先度を判断する表示優先順判定手段とを設けて、
前記プラント情報抽出出力手段が、前記設備データや前記設備関連情報を前記表示優先順位情報に基づき抽出して出力することを特徴とした請求項3記載のプラント管理支援システム。 - 前記プラント情報抽出出力手段が、作業者が居る設備エリア内の設備に類似する設備又は当該作業者が情報要求した設備に類似する設備の情報を抽出して出力することを特徴とする請求項3記載のプラント管理支援システム。
- 前記プラント管理支援装置に、前記プラント運転データ装置に記憶されているプラントデータやその履歴データを抽出する履歴データ抽出出力手段を設け、
また前記情報端末に、前記履歴データ抽出出力手段により前記履歴データを抽出する際の履歴データ抽出条件の設定を行うと共に、該プラント情報抽出出力手段に前記履歴データや設備データと作業員が取得したデータとを前記設備管理装置に一緒に記憶させるように指示する情報提供要求条件設定手段を設けたことを特徴とする請求項3記載のプラント管理支援システム。 - 前記プラント管理支援装置に、前記情報端末が位置している場所の近傍にあるユニット設備のプラントデータを前記プラント運転データ装置から抽出するユニット主要情報抽出手段を設けたことを特徴とした請求項2記載のプラント管理支援装置。
- 前記情報端末に、当該情報端末で表示される情報の中から他の情報に優先して常時表示しておきたい常時表示条件を指定する常時表示選択手段を設けたことを特徴とする請求項3記載のプラント管理支援システム。
- 前記情報端末に、作業員の個人情報を入力する個人情報入力手段を設け、
前記プラント管理支援装置に、前記個人情報を記憶する個人情報記憶部と、
前記個人情報に基づき前記作業員の組織やスキル等を判断して、当該作業員に提供する各種情報の提供データレベルを取得する提供データレベル抽出手段とを設けて、
前記プラント情報抽出出力手段が、前記提供データレベルに応じた情報を前記プラント運転データ装置、設備データ記憶部、設備管理装置から取得して作業員の組織やスキルに応じた情報提供できるようにすることを特徴とする請求項3記載のプラント管理支援システム。 - 前記プラント管理装置に、プラントのイベントや状態変化等のイベント情報を作業員に知らせるか否かのイベント情報通知条件の設定を行うイベント情報通知条件設定手段と、
前記イベント情報通知条件と前記プラントデータや作業員の状況とから、前記イベント情報を作業員に通知するか否かを判定する通知要否判定手段とを設けたことを特徴とする請求項2記載のプラント管理支援システム。
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