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JP2005093696A - 横型mosトランジスタ - Google Patents

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JP2005093696A JP2003324656A JP2003324656A JP2005093696A JP 2005093696 A JP2005093696 A JP 2005093696A JP 2003324656 A JP2003324656 A JP 2003324656A JP 2003324656 A JP2003324656 A JP 2003324656A JP 2005093696 A JP2005093696 A JP 2005093696A
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Akihisa Ikuta
晃久 生田
Masaaki Noda
正明 野田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】 高耐圧横型MOSトランジスタにおいて、より高いオン状態の耐圧が得られる構造を提供する。
【解決手段】 P型ボディ領域3内に、N+ソース領域4とP+コンタクト領域9をほぼ一定間隔をおいて形成し、P型ボディ領域3の端の表面にゲート酸化膜5を形成する。またN型半導体層2内に、P型ボディ領域3から間隔をおいて円弧形状のN+ドレイン領域7を形成する。前記円弧形状のN+ドレイン領域7の周囲を環状に囲んで複数のN+ソース領域4を配置し、この環状のN+ソース領域4の長さの総和がW(=W1+W2+W3+W4)であり、N+ドレイン領域7の直径がDであるすると、500V以上のオン耐圧を得るため、ドレイン径の前記DをW/10≦D≦Wの範囲に設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、横型MOSトランジスタに係り、特に500V以上の耐圧を有する高耐圧横型MOSトランジスタに関する。
半導体基板あるいはSOI基板上に形成された高耐圧横型MOSトランジスタのオン状態の耐圧(以下、オン耐圧と称す)を向上するためのデバイス構造については技術文献,特許公報などに記載されている。
ドレイン領域が、一定間隔のドリフト領域を間においてボディ領域,ゲート領域,ソース領域によって囲まれるような横型MOSトランジスタでは、ドレイン領域の平面パターンにおいて直線形状と円弧形状になる部分とが生じることがある。このような横型MOSトランジスタでは、ドレイン領域が円弧形状になっている箇所で電流が集中して降伏しやすい。実施される対策としては、通常、円弧部分でのドレイン飽和電流を低減するようにチャネル幅もしくはソース領域を縮小することである。
具体的なデバイス構造について3つの事例について以下説明する。
第1の従来例として特許文献1に記載されている構造を例示することができる。図5はその構造を説明するための平面図、図6(a),(b)はそれぞれ図5におけるC−C’断面図,E−E’断面図であって、1は半導体基板、2はN型半導体層、3はP型ボディ領域、4はN+ソース領域、5はゲート酸化膜、6はゲート電極、7はN+ドレイン領域、8はフィールド酸化膜、9はP+コンタクト領域を示している。
図5に示すように、N+ソース領域4は、N+ドレイン領域7の直線部に対向したP型ボディ領域3の表面に設けられており、円弧形状のN+ドレイン領域7を環状に囲むはずのNソース領域4がなくなっている。これは、実質的に円弧部分でのチャネル抵抗を増加させることになるのでドレイン飽和電流を低下させることになり、オン耐圧が向上する。
第2の従来例として非特許文献1に記載されている構造を例示することができる。図7はその構造を説明するための平面図、図8(a),(b)はそれぞれ図7におけるF−F’断面図、G−G’断面図であって、図5,図6にて説明した領域と共通する領域には同一符号を付した。
図7に示すように、円弧形状のN+ドレイン領域7を囲んでいる環状のゲート電極6の下部のフィールド酸化膜8における表面パターンの端部を凹凸にすることで、図8(a),(b)に示すようにゲート酸化膜5が部分的に、フィールド酸化膜8に代わっている。この部分は、しきい値Vthが高くなりチャネルが形成できなくなるため、チャネル幅が縮小されてドレイン飽和電流が低下する。
第3の従来例として特許文献2に記載されている構造を例示することができる。図9はその構造を説明するための平面図、図10(a),(b)はそれぞれ図9におけるH−H’断面図,I−I’断面図であって、10はP-リサーフ領域、11はP型拡散領域を示し、図5,図6にて説明した領域と共通する領域には同一符号を付した。
図9に示すように、円弧形状のN+ドレイン領域7を囲んでいる環状のP型ボディ領域3にP型拡散領域11の一方の端部を接続することにより、チャネル幅を実質的に縮小している。これにより、ドレイン飽和電流が低下してオン耐圧が向上する。
前記P型拡散領域11の他方の端部は、P-リサーフ領域10と接続されているために電界は緩和され、このP型拡散領域11において電界が増加して降伏することはない。
特開2000−156495号公報(図1) 特許第2968222号公報(図6) Tae Moon Roh et al "Improvement of Breakdown Characteristics of LDMOSFETs with Uneven Racetrack Source for PDP Driver Applications",pp.165-168,ISPSD2001
前記第1の従来例のように、円弧状のドレイン領域を囲むソース領域をなくす構造は、直線状のソース領域、ドレイン領域が必要になる。しかし、高耐圧MOSトランジスタのドレイン電流に大電流が必要でない場合には、円弧状のソース−ドレイン領域のみで所望のドレイン電流を得ることができる。そのような場合、直線状のソース−ドレイン領域を設けることは、必要以上にデバイス面積を広くすることになり、チップ面積が増加してコストアップにつながるという課題がある。
また前記第2の従来例のように、円弧状のドレイン領域の周囲のゲート領域において、ゲート酸化膜を部分的に、より厚いフィールド酸化膜にしてチャネル幅を縮小する構造は、フィールド酸化膜とゲート酸化膜の接続部の表面パターンに、ほぼ90°になる箇所が生じる。このような表面パターンの端部の頂角は電界が集中しやすくなるため、ゲート酸化膜の信頼性および高耐圧化が難しくなるという課題を有する。
また前記第3の従来例のように、円弧形状のNドレイン領域を囲んでいる環状のP型ボディ領域において、ドレイン領域方向に部分的にP型拡散領域を延長してチャネル幅を縮小する構造は、P型拡散領域用に1工程追加する必要があり、プロセスのコストアップにつながるという課題を有する。
従来技術においては、円弧形状のドレイン領域周囲でのチャネル幅縮小によるドレイン飽和電流の低減に重点がおかれていたが、それだけでは、より高いオン耐圧を得るのに不十分である。
特にドレイン領域の径はオン耐圧向上の重要なポイントであるが、それに関する技術的な発表などはなされていない。プロセス加工上の最小寸法で設計したり、オン抵抗に対してコンタクト抵抗が影響しない程度まで小さい寸法で設計することも可能であるが、これでは、オン耐圧は不十分な結果になることがある。
そこで本発明者は、前記課題について研究したところ、高耐圧MOSトランジスタにおいて、ドレイン領域の径を大きくする程、オン耐圧が上昇することを実験で確認した。これは、ドレイン領域の径の拡大に伴い、最も電流集中するドレイン近傍での電流密度を低減することができ、さらにポテンシャル分布の湾曲を緩やかにできて、電界を低減することができるからである。
本発明は、ドレイン径の拡大と、環状のソース領域の分割、縮小を組み合わせることにより、より高いオン状態の耐圧が得られる構造を提供するものである。これに関する本発明の横型MOSトランジスタの構造について説明する。
すなわち、本発明の横型MOSトランジスタは、第1導電型の半導体基板上にドリフト領域となる第2導電型の半導体層が形成されて、その半導体層表面に第1導電型のボディ領域が選択的に形成されている。さらにボディ領域の端の表面にゲート酸化膜が形成されて、ボディ領域内の表面にゲート酸化膜に隣接して第2導電型のソース領域が形成されている。また、半導体層の表面に第2導電型のドレイン領域がボディ領域から離れて形成されている。ゲート酸化膜上にゲート電極が形成されて、ソース領域,ドレイン領域,ボディ領域および半導体基板上にもそれぞれ電極が形成されている。ドレイン領域の表面パターンの少なくとも一部は、実質的に円弧形状を有しており、その円弧形状のドレイン領域の全周囲を、ボディ領域、ゲート電極もしくはフィールドプレートで環状に囲んでいる。また、円弧形状のドレイン領域周囲には、部分的に、ソース領域が複数の領域に分割されて環状に囲んでいる。本発明では、円弧形状のドレイン領域の直径が、環状に囲んでいるソース領域とゲート電極が接する部分の全長に対して10分の1倍から等倍の範囲の大きさであることを特徴としている。
また、本発明では、さらに高いオン耐圧を得るために、N+ソース−Pボディ−N+ドレインの寄生NPN−Trがターン・オンすることを抑制する構造も提供する。
寄生のNPN−Trがターン・オンするためには、Pボディ領域の電位が、N+ソース領域の電位に比べて+0.6V程度上昇しなければならない。逆に、寄生NPN−Trのターン・オンを抑制するためには、高電圧,高電流注入のオン状態でボディ電圧の上昇を抑えて、ソース電圧は上昇させることが好ましい。ボディ電圧は、ボディ領域内にある寄生抵抗に生じる電圧降下によって上昇する。一方、ソース電圧は、ソースーボディ間に接続される多結晶シリコン抵抗に生じる電圧降下によって上昇させることができる。
また、本発明は、ボディ領域の寄生抵抗を低減と、ソース−ボディ間に接続される抵抗を組み合わせることにより、より高いオン耐圧が得られる構造を提供するものである。これに関する本発明の横型MOSトランジスタの構造について説明する。
すなわち、本発明の横型MOSトランジスタは、第1導電型の半導体基板上にドリフト領域となる第2導電型の半導体層が形成されて、その半導体層の表面に第1導電型のボディ領域が選択的に形成されている。さらにボディ領域の端の表面にゲート酸化膜が形成されて、ボディ領域内の表面にゲート酸化膜に隣接して第2導電型のソース領域が形成されている。また、半導体層の表面に第2導電型のドレイン領域がボディ領域から離れて形成されている。ゲート酸化膜上にゲート電極が形成されて、ソース領域,ドレイン領域,ボディ領域および半導体基板上にそれぞれ電極が形成されている。ドレイン領域の表面パターンの少なくとも一部は、実質的に円弧形状を有しており、その円弧形状のドレイン領域の全周囲を、ボディ領域、ゲート電極もしくはフィールドプレートで環状に囲んでいる。また、円弧形状のドレイン領域周囲には、部分的に、ソース領域が複数の領域に分割されて環状に囲んでいる。本発明では、ボディ領域表面の複数に分割されたソース領域の間に、ボディ領域よりも高濃度の第1導電型の拡散領域が、ソース領域から間隔おいて挿入されており、かつ、ソース領域とボディ領域との間に、多結晶半導体膜で形成される抵抗体が電気的に接続されていることを特徴としている。
前記構成は、PN接合で素子分離される高耐圧MOSトランジスタのみならず、SOI基板を用いて誘電体分離された高耐圧MOSトランジスタにも有効である。
本発明によれば、円狐形状のドレイン領域近傍の電流密度を低減し、さらに、寄生NPN−Trのターン・オンを抑制することができるため、オン状態の耐圧を改善することができる。また、本発明では、特別な工程を追加する必要もなく従来の工程ステップで容易に実現できる。
(実施例1)
図1は本発明の実施例1を説明するための横型MOSトランジスタの平面図、図2(a),(b)はそれぞれ図1におけるA−A’断面図,B−B’断面図である。なお、以下の説明において、図5〜図10にて説明した領域などに対応する部位には同一符号を付した。
図2に示すように、本実施例では、P型(第1導電型)半導体基板1上に、エピタキシャル成長法を用いて比抵抗5Ω−cm,膜厚20μmのN型(第2導電型)半導体層2が形成されている。このN型半導体層2内には、P型ボディ領域3が表面側から半導体基板1まで到達している。これは、エピタキシャル成長前後の複数回のP型不純物のドーピングとドライブインにより容易に形成できる。
また、P型ボディ領域3内には、N+ソース領域4とP+コンタクト領域9がほぼ一定間隔をおいて形成されている。P型ボディ領域3の端の表面にはゲート酸化膜5が形成されている。N+半導体層2内には、P型ボディ領域3から120μm程度間隔をおいて拡散深さ5μmのN+ドレイン領域7が形成されている。
P型ボディ領域3からN+ドレイン領域7まで間には、拡散深さ5μmのP型のフローティング・フィールドリング12が環状に4本挿入されている。これは、表面側での空乏領域を横方向に広げる効果があるため表面電界を低減でき、オフ状態の耐圧は700V以上となっている。
ここで、図1ではフローティング・フィールドリング12は省略されている。N型半導体層2表面には、フィールド酸化膜8が形成されている。図1,図2(a),(b)では省略されているが、N+ソース領域4、P+コンタクト領域9、N+ドレイン領域7表面にはそれぞれ電極が形成される。
図1に示すように、表面パターンは、円弧形状のN+ドレイン領域7の周囲を環状に囲んでいる複数のN+ソース領域4が配置される。本実施例では、環状N+ソース領域4の長さの総和がW(=W1+W2+W3+W4)であり、N+ドレイン領域7の直径がDであるとすると、500V以上のオン耐圧を得るため、ドレイン径の前記DをW/10≦D≦Wの範囲に設定している。
さらに、本実施例では、環状のNソース領域4の全長を280μm、ドレイン径を50μmに設定しているが、これ以外の設定は、前記関係式によると、例えば環状のソース領域全長Wの総和が300μmであれば、ドレイン径Dは30〜300μmの範囲となる。逆に、ドレイン径Dを30μmとすると、環状のソース領域全長Wは30〜300μmの範囲になる。
前記W/10≦D≦Wに設定する理由について、まず、W/10≦Dの関係から説明する。
ドレイン径Dが大きい程、ドレイン領域近傍の電流密度は低減され、さらにポテンシャル分布の湾曲も緩やかになるため、電界強度も低減できてオン耐圧は向上する。また、環状ソース長領域4の全長Wが小さい程、チャネル抵抗が増加し、ソース電流は低減されてオン耐圧は向上する。すなわち、Wが小さい程、またDが大きい程、オン耐圧は大きくなる。
ここで、W/Dを、環状のソース領域4の全長Wとドレイン径Dの比として、オン耐圧の実測値との関係を図11に示す。実線は実測値の近似曲線を示す。図11から、オン耐圧はW/Dに相反しており、W/D≦10(すなわちW/10≦D)で500V以上が得られることがわかる。
次に、D≦Wの関係について説明する。
ドレイン領域に直線部がなく円弧形状のみのMOSトランジスタの場合、環状のN+ソース領域4の全長Wを縮小し過ぎると、チャネル抵抗が増加して、オン抵抗あるいはそのばらつきの増加を招くという問題が発生する。したがって、Wの下限はチャネル抵抗成分とドリフト領域の抵抗成分とがほぼ等しくなるところと考えると、およそドレイン径Dとなる。これはW/D≧1(すなわちD≦W)の関係となる。
(実施例2)
実施例1において、さらにオン耐圧を改善するようにしたのが実施例2である。実施例2は、ソース−ボディ−ドレイン間に存在する寄生NPN−Trのターン・オンを抑制するためのデバイス構造であり、図1に示すようにN+ソース領域4の間にP+コンタクト領域9が、N+ソース領域4から間隔をおいて配置されているものである。図示していないが、ソース電極とボディ電極間には、N+多結晶シリコン膜で形成された抵抗が接続される。
寄生NPN−Trのターン・オンを抑制するためには、オン状態において、ボディ電位の上昇を抑え、できればソース電圧を高くすることにより効果が生じる。これはボディ電圧が、ほぼソース電圧まで上昇しないと寄生NPN−Trはターン・オンできないためである。
本実施例において、N+ソース領域4の間に挿入されるP+コンタクト領域9は、表面濃度が1E+19(cm-3)であり、表面濃度が1E+17(cm-3)オーダのP型ボディ領域3に比べシート抵抗が低いため、P型ボディ領域3の寄生抵抗を小さくして、オン状態でのボディ電位を低くすることができる。
一方、ソース−ボディ間に多結晶シリコン抵抗を接続することにより、ソース電流が流れたとき抵抗に電圧降下が発生して、ソース電圧を高くすることができる。
以上により、本実施例の構造は、寄生NPN−Trのターン・オンを抑制して、オン耐圧を改善する効果がある。実際、実施例1において、ソース−ボディ間の抵抗を100Ω以上にすると、オン耐圧を600V以上に改善することができる。
ここで、ソース−ボディ間の抵抗に生じた電圧降下は、N+ソース領域4とPボディ領域3およびP+コンタクト領域9とのPN接合に逆バイアスを印加することになるため、電圧降下がソース−ボディ接合の降伏電圧以上にならないように適切な抵抗値にする必要がある。
しかし、N+ソース領域4とP+コンタクト領域9は、オーミックコンタクトが得られるようにそれぞれ不純物濃度が1E+20(cm-3),1E+19(cm-3)と高濃度であるため、お互いに隣接していると降伏電圧は著しく低下する。
したがって、前述したように、本実施例では、N+ソース領域4とP+コンタクト領域9の間に適切な間隔を設定している。本実施例では、この間隔を8μmに設定することにより、ソース−ボディ接合の降伏電圧を約10V程度まで高くすることができた。このことにより、ソース−ボディ間に抵抗を接続することができるようになった。
(実施例3)
実施例3は、実施例1において、基板との絶縁分離をPN接合分離から誘電体分離に変更したものである。実施例1で用いた手段は、PN接合による素子分離のみならず、誘電体分離内の高耐圧MOSトランジスタのオン耐圧向上にも同様に効果がある。実施例3における平面構成は図1と同じであるが、断面図は図3(a),(b)に示すようになる。図2(a),(b)における半導体基板1が、支持基板13および埋め込み酸化膜14に代わっている以外は同じ構成である。
(実施例4)
実施例4は、実施例2において、基板との絶縁分離をPN接合分離から誘電体分離に変更したものである。実施例2で用いた手段は、PN接合による素子分離のみならず、誘電体分離内の高耐圧MOSトランジスタのオン耐圧向上にも同様に効果がある。実施例4における平面構成は図1と同じであるが、断面図は図3(a),(b)に示すようになる。図2(a),(b)の半導体基板1が支持基板13および埋め込み酸化膜14に代わっている以外は同じ構成である。
(実施例5)
ドレイン領域の拡散深さが浅いとドレイン領域近傍の表面で電界集中するため、オン耐圧が低下する傾向になるが、拡散深さを深くすることにより、ドレイン領域近傍の表面における電流集中や電界集中は緩和される。実施例5では、図2において、N+ソース領域4の拡散深さが1μmに対して、N+ドレイン領域7の拡散深さは5μm程度まで大きくしている。
なお、前記実施例では、ドレイン領域は円弧形状として説明したが、図4に示すように円弧上に位置する複数の頂点からなる実質的に円弧状となる多角形にも本発明は適用することができる。ただし、円弧に近づけるように頂点の数を多くすることが好ましい。さらにドレイン領域が楕円形状になっていても前記と同様の手法で対応することができる。
また、前記実施例では、環状のソース領域を4分割した構成を例示したが、できる限り多数のソース領域に分割する方が、ボディ領域の寄生抵抗が低くなるため望ましい。
また、前記実施例の説明では、P型を第1導電型とし、N型を第2導電型として説明したが、P型とN型との構成関係を反対にしてもよい。
本発明は、高耐圧、特に、500V以上の耐圧が必要となる横型MOSトランジスタにおいて、オン状態の耐圧を向上させるために有用である。また、本発明は、高耐圧横型IGBTなどの複合型のMOS構造を有するデバイスに適用できる可能性を有する。
本発明の実施例である高耐圧横型MOSトランジスタのドレイン領域の端部の平面図 本発明の実施例である高耐圧横型MOSトランジスタの断面図であり、(a)は図1におけるA−A’断面図、(b)は図1におけるB−B’断面図 本発明の別の実施例である高耐圧MOSトランジスタの断面図であり、(a)は図1におけるA−A’断面図に対応し、(b)は図1におけるB−B’断面図に対応する図 本発明の別の実施例である高耐圧MOSトランジスタのドレイン,ソース領域の表面パターン形状を円弧から頂点を鈍角とする多角形に変更した場合の平面図 第1の従来例の高耐圧横型MOSトランジスタのドレイン領域の端部の平面図 第1の従来装置の断面図であり、(a)は図5におけるC−C’断面図、(b)は図5におけるE−E’断面図 第2の従来装置のドレイン領域の端部における平面図 第2の従来装置の断面図であり、(a)は図7におけるF−F’断面図、(b)は図7におけるG−G’断面図 第3の従来装置のドレイン領域の端部における平面図 第3の従来装置の断面図であり、(a)は図9におけるH−H’断面図、(b)は図9におけるI−I’断面図 高耐圧横型MOSトランジスタにおけるオン耐圧と環状ソース領域の全長/ドレイン径の関係を示す図
符号の説明
1 半導体基板
2 N型半導体層
3 P型ボディ領域
4 N+ソース領域
5 ゲート酸化膜
6 ゲート電極
7 N+ドレイン領域
8 フィールド酸化膜
9 P+コンタクト領域
10 P-リサーフ領域
11 P型拡散領域
12 P型フローティング・フィールドリング
13 支持基板
14 埋め込み酸化膜
D ドレイン径
W 円弧形状のドレイン領域周囲を環状に囲むソース領域とゲート電極が接する部分の長さの総和

Claims (5)

  1. 第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板上に形成される第2導電型の半導体層と、前記半導体層の表面に選択的に形成される第1導電型のボディ領域と、前記ボディ領域の端の表面に形成されるゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されるゲート電極と、前記ボディ領域内に形成されて前記ゲート電極に隣接する第2導電型のソース領域と、前記半導体層の表面に前記ボディ領域から離れて形成される第2導電型のドレイン領域と、前記ソース領域と前記ドレイン領域と前記ボディ領域と前記半導体基板とにそれぞれ電極を設け、前記ドレイン領域の表面パターンの端部が実質的に円弧形状であり、かつ前記円弧形状のドレイン領域全周囲を前記ボディ領域と前記ゲート電極もしくはフィールドプレートで環状に囲んでおり、さらに前記円弧形状のドレイン領域周囲を部分的に前記ソース領域が複数の領域に分割されて環状に囲んでいる横型MOSトランジスタにおいて、前記円弧形状のドレイン領域の直径を、前記環状に囲んでいるソース領域と前記ゲート電極が接する部分の全長に対して、10分の1倍から等倍の範囲の大きさに設定したことを特徴とする横型MOSトランジスタ。
  2. 第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板上に形成される第2導電型の半導体層と、前記半導体層の表面に選択的に形成される第1導電型のボディ領域と、前記ボディ領域の端の表面に形成されるゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されるゲート電極と、前記ボディ領域内に形成されて前記ゲート電極に隣接する第2導電型のソース領域と、前記半導体層の表面に前記ボディ領域から離れて形成される第2導電型のドレイン領域と、前記ソース領域と前記ドレイン領域と前記ボディ領域と前記半導体基板とにそれぞれ電極を設け、前記ドレイン領域の表面パターンの一部が実質的に円弧形状であり、かつ前記円弧形状のドレイン領域全周囲を前記ボディ領域と前記ゲート電極もしくはフィールドプレートで環状に囲んでおり、さらに前記円弧形状のドレイン領域周囲を部分的に前記ソース領域が複数の領域に分割されて環状に囲んでいる横型MOSトランジスタにおいて、前記ボディ領域の表面の複数に分割されたソース領域の間に、前記ソース領域から間隔おいて挿入されて前記ボディ領域よりも高濃度の第1導電型の拡散領域を設け、前記ソース領域と前記ボディ領域とを多結晶半導体膜で形成される抵抗体を介して電気的に接続したことを特徴とする横型MOSトランジスタ。
  3. 支持基板と、前記支持基板上に形成される埋め込み酸化膜と、前記埋め込み酸化膜上に形成される第2導電型の半導体層と、前記半導体層の表面に選択的に形成される第1導電型のボディ領域と、前記ボディ領域の端の表面に形成されるゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されるゲート電極と、前記ボディ領域内に形成されて前記ゲート電極に隣接する第2導電型のソース領域と、前記半導体層の表面に前記ボディ領域から離れて形成される第2導電型のドレイン領域と、前記ソース領域と前記ドレイン領域と前記ボディ領域と前記支持基板とにそれぞれ電極を設け、前記ドレイン領域の表面パターンの端線の一部が実質的に円弧形状であり、かつ前記円弧形状のドレイン領域全周囲を前記ボディ領域と前記ゲート電極もしくはフィールドプレートで環状に囲んでおり、さらに前記円弧形状のドレイン領域周囲を部分的に前記ソース領域が複数の領域に分割されて環状に囲んでいる横型MOSトランジスタにおいて、前記円弧形状のドレイン領域の直径を、前記環状に囲んでいるソース領域と前記ゲート電極が接する部分の全長に対して、10分の1倍から等倍の範囲の大きさに設定したことを特徴とする横型MOSトランジスタ。
  4. 支持基板と、前記支持基板上に形成される埋め込み酸化膜と、前記埋め込み酸化膜上に形成される第2導電型の半導体層と、前記半導体層の表面に選択的に形成される第1導電型のボディ領域と、前記ボディ領域の端の表面に形成されるゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されるゲート電極と、前記ボディ領域内に形成されて前記ゲート電極に隣接する第2導電型のソース領域と、前記半導体層の表面に前記ボディ領域から離れて形成される第2導電型のドレイン領域と、前記ソース領域と前記ドレイン領域と前記ボディ領域と前記支持基板とにそれぞれ電極を設け、前記ドレイン領域の表面パターンが実質的に円弧形状であり、かつ前記円弧形状のドレイン領域全周囲を前記ボディ領域と前記ゲート電極もしくはフィールドプレートで環状に囲んでおり、さらに前記円弧形状のドレイン領域周囲を部分的に前記ソース領域が複数の領域に分割されて環状に囲んでいる横型MOSトランジスタにおいて、前記ボディ領域の表面の複数に分割されたソース領域の間に、前記ソース領域から間隔をおいて挿入されて前記ボディ領域よりも高濃度の第1導電型の拡散領域を設け、前記ソース領域と前記ボディ領域とを多結晶半導体膜で形成される抵抗体を介して電気的に接続したことを特徴とする横型MOSトランジスタ。
  5. 前記ドレイン領域が、前記半導体層よりも高濃度であり、かつ前記ソース領域よりも拡散深さが深い第2導電型の拡散領域であることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の横型MOSトランジスタ。
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