JP2005084090A - 集積型光導波路素子 - Google Patents
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Abstract
非対称な強度分布を有する光ビームが発生する集積型光導波路素子であっても、集積化及びコンパクト化を維持・向上しつつ、伝搬損失のより低い集積型光導波路素子を提供すること。
【解決手段】
電気光学効果を有する材料からなる基板30と、該基板の表面に形成された光導波路31と、該基板の裏面に形成された光導波路32とを備え、該基板の少なくとも一端面において、前記異なる面に形成された光導波路が出射口33と入射口34とを有し、該出射口から出射した光が該入射口に入射するように、GRINレンズ10を前記一端面に近接して配置したことを特徴とする集積型光導波路素子である。
【選択図】図5
Description
具体的には、同一基板上に目的とする機能を有する複数の光導波路を基板の幅方向に平行に並べて構成し、それぞれを(1)ファイバーで結合する、(2)同一基板上の半円状の導波路で結合する、(3)基板端面で反射を利用する接続用導波路で結合するなどの方法により、複数の光導波路を光学的に結合させることが行われている。
なお、GRINレンズとは、グレーテッドインデックスレンズの略称であり、本技術分野において一般的に用いられている名称である。
図7に示す集積型光導波路素子は、電気光学効果を有する材料からなる基板51上にマッハツェンダ型の光導波路52及び53を具える。光ビームは、矢印に従って光導波路52に入射し、信号電極54−1及び接地電極55間で外部電源60−1から電気信号を印加されることによって強度変調された後、基板51の端面52Aに至り、GRINレンズ56を曲線58に沿って反射膜57に至る。
次いで、反射膜57で反射された後、曲線59に沿って再び端面52Aに戻り、光導波路53の入射口に入射される。
その後、該入射光は、信号電極54−2及び接地電極55間で外部電源60−2によって、さらに強度変調を受けた後、基板51の端面51Bから矢印に沿って出射する。
例えば、LN基板にTiを拡散して形成した光導波路の屈折率分布は、図1に示すように、光導波路の延伸方向に垂直な断面(c)で見ると、基板表面上(y方向)ではガウス型分布(a)を形成し、基板の深さ方向(x方向、図1(b))では、基板表面以下はガウス型分布であるが、基板表面より上方は、バッファ層による一定の屈折率となる。ここでは、便宜上、光導波路の幅は2dyとし、最大屈折率nWGと基板の屈折率nLNとの差が1/eとなる領域幅とする。基板の深さ方向は、同様の考え方でdxで表す。
このため、図2に示すように、GRINレンズ10を利用して、特定の光導波路から出射した光1を折り返し、2に示すようように他の光導波路の入射口に入射させた場合、光1の非対称な強度分布が、光2にように上下左右が反転した強度分布となる。なお、図2中の光1から光2に繋がる各線は、光の進行経路を示す。
図3は、GRINレンズ10を横方向から眺めた図であり、上向き矢印1’で示す光像から出た光が、GRINレンズ10中を進行し、反射膜11で反射した後、逆方向に戻って、下向き矢印2’の光像を形成する。このように、GRINレンズでは、光像の上下方向が反転する。
しかも望ましくは、図4に示すように、光ビームの出射位置(光ビームの中心軸に相当し、矢印1”又は矢印2”の中心)を該GRINレンズの光軸(図中の一点鎖線)より、若干上方にずらすことにより、例えば、上方矢印1”で出射した光ビームを、上方矢印2”で示すような、GRINレンズの反転を補正した光ビームとして、入射口に入射することが可能となる。
ここで、「他の基板の裏面に形成された光導波路」とは、単に、他の基板の裏面に光導波路を形成するものに限らず、他の基板の表面に光導波路を形成し、該光導波路を形成した面を、該特定の基板の表面に対して反対の面となるように配置するものも、含むものである。
集積型光導波路素子を構成する基板としては、電気光学効果を有する材料、例えば、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、PLZT(ジルコン酸チタン酸鉛ランタン)、及び石英系の材料から構成され、具体的には、これら単結晶材料の、Xカット板、Yカット板、及びZカット板から構成され、特に、光導波路デバイスとして構成されやすく、かつ異方性が大きいという理由から、ニオブ酸リチウム(LN)を用いることが好ましい。
基板上の光導波路は、熱拡散法及びプロトン交換法などで形成することができ、以下の説明では、LNを基板とし、これにTiを熱拡散させて光導波路を形成したものを中心に説明する。
接着剤としては、紫外線硬化型接着剤(UV接着剤)など、光の透過性、接着性、取扱いの容易性などを考慮して、公知の接着剤を選択することができる。
特に、基板とGRINレンズとの接合を強固なものとするため、基板に補助部材を接着し、さらに、基板と補助部材とに対し、GRINレンズを接合するよう構成することが望ましい。
図5(a)は、本発明に係る集積型光導波路素子の斜視図であり、図5(b)は、側面図であり、図5(c)は、基板とGRINレンズとの接合部の状態を示す図である。
基板30には、光導波路31,32が形成されており、特に、光導波路31は基板の表面に、光導波路32は、基板の裏面に各々形成されている。
基板の一端面には、光導波路31による出射口33と、光導波路32による入射口34が形成され、出射口33から出射した光ビーム35は、GRINレンズ10により、反射面11で折り返され、光ビームの強度分布の上下左右方向が反転させられ、入射口34に入射する。
このため、GRINレンズ10により、光ビーム35の上下方向が反転することにより、光導波路32の入射口34における屈折率分布と、光ビーム35の強度分布が、適合することとなり、光損失を抑えた光学的結合を可能とすることができる。
特に、GRINレンズの光軸中心を、光導波路の出射口と入射口との中間点を通るように配置されている場合には、光導波路間の結合効率を最も高めることが可能となる。
補助部材40には、GRINレンズとの接合強度を高く保つ目的以外に、例えば、基板と補強部材とが同じ屈折率となる誘電体や、基板と補強部材の屈折率の大小関係が、基板とバッファ層との屈折率の大小関係に対して逆となるように設定された誘電体で構成する補助部材を用いることにより、出射口33から出射する光ビームの強度分布を調整する働きもある。
図6(a)は、基板30の表面に光導波路(出射口33,36)を形成し、該基板の裏面に他の光導波路(入射口34,37)を形成したものである。
光導波路の出射口33から出射した光ビームは、GRINレンズ40により入射口34に導かれ、また、出射口26から出射した光ビームは同様に、入射口37に入射する。
この際に、出射口33と入射口34、及び出射口36と入射口37の中間点にGRINレンズの光軸中心(図6(a)のGRINレンズ40を示す点線の円の中心)が通るように配置することが好ましい。
基板30の表面に出射口33を有する光導波路を形成し、基板30’の裏面(基板の表面に形成する場合には、該表面を裏返した面)に入射口34’を有する光導波路を形成し、2つの基板30,30’を互いに接合したものである。2つの基板は、図6(b)のように直接接合しても良いが、必要に応じて、2つの基板間に光導波路を有する他の基板や、スペーサーなどを挟む状態で、両者を接合することも可能である。
出射口33から出射した光ビーム35’は、GRINレンズ40により、入射口34’に導かれる。
基板30の表面に出射口33を有する光導波路を形成し、基板30’’の裏面に入射口34’’を有する光導波路を形成し、2つの基板30,30’’を互いに接合したものである。2つの基板は、図6(C)のように直接接合しても良いが、必要に応じて、2つの基板間に光導波路を有する他の基板や、スペーサーなどを挟む状態で、両者を接合することも可能である。
出射口33から出射した光ビーム35’’は、GRINレンズ40により、入射口34’’に導かれる。
2 基板への入射光
10 GRINレンズ
11 反射膜
20 分割したGRINレンズ
21,22 反射膜
30 基板
31,32 光導波路
33 出射口
34 入射口
40 補強部材
Claims (5)
- 電気光学効果を有する材料からなる基板と、該基板の表面に形成された光導波路と、該基板の裏面に形成された光導波路とを備え、該基板の少なくとも一端面において、前記異なる面に形成された光導波路が出射口と入射口とを有し、該出射口から出射した光が該入射口に入射するように、GRINレンズを前記一端面に近接して配置したことを特徴とする集積型光導波路素子。
- 電気光学効果を有する材料からなる複数の基板と、特定の基板の表面に形成された光導波路と、他の基板の裏面に形成された光導波路とを備え、該複数の基板を積層し、該積層した基板の少なくとも一端面において、前記異なる面に形成された光導波路が出射口と入射口とを有し、該出射口から出射した光が該入射口に入射するように、GRINレンズを前記一端面に近接して配置したことを特徴とする集積型光導波路素子。
- 請求項1又は2に記載された集積型光導波路素子において、該GRINレンズの光軸中心が、該光導波路の出射口と入射口との中間点を通るように配置されることを特徴とする集積型光導波路素子。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載された集積型光導波路素子において、該基板の一端面と該GRINレンズの基板に対向する面の少なくとも一方の面が、該光導波路から出射する光又は該光導波路へ入射する光の進行方向に対してスネルの法則を満たす傾斜面を有していることを特徴とする集積型光導波路素子。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載された集積型光導波路素子において、該基板に接合した補強部材を設け、該GRINレンズは、該基板の一端面と該補強部材とに接着固定されていることを特徴とする集積型光導波路素子。
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