JP2005060234A - External preparation for skin - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【技術分野】
本発明は、保湿性が増強された皮膚外用剤に関する。
【0002】
【背景技術】
皮膚は外界から絶え間なく受ける様々な刺激から全身を保護する役割を担っているが、冷気、血行不良、物理的摩擦、抗原、紫外線、活性酸素などの原因によって水分保持機能や皮膚バリア機能が低下してしまうと、乾燥、痒み、かぶれ、ただれ、汗疹など様々なトラブルが引き起こされる。これらの症状を改善するには、原因を取り除くとともに、水分保持機能または皮膚バリア機能を正常化するため保湿することが求められる。
【0003】
保湿作用を有する化合物としては、ヒアルロン酸、グリセリン、尿素、アミノ酸など様々なものが挙げられるが、中でもヒアルロン酸はグルクロン酸とN‐アセチルグルコサミンからなるムコ多糖類であって、生体内では細胞間・線維間を埋める接合物質として真皮に多量に存在し、表皮にも存在が確認されている物質で、高い保水性と粘弾性を有している(非特許文献1:fragrance journal No.2,30(1990))。また、低湿度下でも製剤中から脱水しにくく、高湿度下ではべたつかず伸展性が高く強くなる傾向が見られるため、高湿度になりやすい局所での使用に適している。さらにカルボキシメチルセルロース、ポリビニルビロリドン、ポリビニルアルコール、水溶性コラーゲンと比較して保水性があり、柔軟でかつ強い保護膜を形成する可能性があるとの報告もある(非特許文献2:皮膚 27(2),296(1985))。このような性質から、医療分野では角膜上皮障害治療用点眼薬や変形性膝関節症治療用注射薬などとして、また化粧品分野では保湿剤として用いられている。
また、ヒアルロン酸は、グリセリン(非特許文献2)または1,3−ブチレングリコール(特許文献1:特開昭63−156707号公報)と併用することで保湿性の相乗効果を示すことが知られている。
【0004】
トコフェロールまたはその誘導体は、血行促進剤、代謝改善剤、抗酸化剤、抗老化剤などがあり、近年では保湿能(非特許文献3:Cosmet Toiletries 114(5),73(1999))についても検討されている物質で、医薬品、医薬部外品、化粧品に広く用いられているが、保湿剤としてのトコフェロールの利用についてはいまだ報告されていない。また、ヒアルロン酸とトコフェロール誘導体を併用した皮膚外用剤(特許文献2:特開昭61−167610号公報など)は多数知られているが、ヒアルロン酸およびトコフェロール誘導体の併用による保湿性については検討されていない。
【0005】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、保湿性が増強された皮膚外用剤を提供することである。
また、本発明の他の目的は、水分保持機能あるいは皮膚バリア機能を正常化するために保湿性増強方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行なった結果、ヒアルロン酸、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロース、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、セラミド、コレステロール、リン脂質、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンおよびその重合体、およびこれらの塩に対して、トコフェロールまたはその誘導体を保湿剤(湿潤剤)として含有あるいは併用させることで、保湿性が増強することを見出し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち、本発明は下記に掲げる保湿性が増強された皮膚外用剤である。
(1)トコフェロールまたはその誘導体を保湿剤として含有し、かつヒアルロン酸、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロース、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、セラミド、コレステロール、リン脂質、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンおよびその重合体、およびこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
また、本発明は保湿性増強方法をも包含する。
(2)トコフェロールまたはその誘導体を保湿剤として含有し、かつヒアルロン酸、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロース、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、セラミド、コレステロール、リン脂質、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンおよびその重合体、およびこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種を併用することを特徴とする、保湿性増強方法。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の皮膚外用剤において、トコフェロールまたはその誘導体は、天然品、合成品のいずれも利用することができ、具体的には、d−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、酢酸d−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロールなどのトコフェロール酢酸エステル、ビタミンEニコチン酸エステル、ビタミンEコハク酸エステル、ビタミンEリノレン酸エステル、α−トコレチナート、β−トコレチナート、δ−トコレチナート、コハク酸トコフェロールカルシウム等が挙げられ、これらのビタミンE類は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。なかでも、酢酸d−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、α−トコレチナート、δ−トコレチナートが好ましい。
【0009】
本発明の皮膚外用剤において、トコフェロールまたはその誘導体の配合割合は、本発明の効果が得られれば特に制限はないが、通常0.0001〜10重量%、好ましくは0.001〜10重量%、さらに好ましくは0.005〜7重量%、特に好ましくは0.01〜5重量%程度である。0.0001重量%以下では十分な保湿効果が出にくくなり、10重量%以上ではべたつくなどの使用感が悪くなる傾向にある。
【0010】
本発明の皮膚外用剤において、トコフェロールまたはその誘導体とともに含有させるヒアルロン酸などの化合物は、ヒアルロン酸、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサンを高分子化合物に、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロースを多価アルコールに、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、乳酸、尿素、ピロリドンカルボン酸を天然保湿因子に、セラミド、コレステロール、リン脂質を脂質に分類することができる。
前記したヒアルロン酸などの化合物は、その薬学的生理学的に許容される塩であっても良く、例えば、ナトリウムやカリウムなどのアルカリ金属塩、マグネシウムやカルシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン等のアルカノールアミン塩等を挙げることができ、好ましくはナトリウム塩などのアルカリ金属塩である。具体的な化合物としては、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウムなどが挙げられる。
【0011】
本発明の皮膚外用剤において、ヒアルロン酸の由来(鶏冠、微生物、ブタ、サメなど)は特に制限されず、皮膚外用剤に通常使用されているヒアルロン酸またはその塩を広く用いることができる。
本発明の方法において、ヒアルロン酸またはその塩の平均分子量は特に制限されないが、通常50万〜500万であればよく、好ましくは60〜400万、特に好ましくは60〜250万である。
【0012】
本発明の皮膚外用剤において、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロース、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、セラミド、コレステロール、リン脂質またはこれらの塩は、いずれも医薬品、医薬部外品、化粧品に用いることのできる保湿剤であり、市販品としても入手することができる。
【0013】
本発明の皮膚外用剤において、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンおよびその重合体は、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンなどで表されるリン脂質系の高分子であり、具体的にはLipidure(商品名:日本油脂製)などとして入手することができる。
【0014】
本発明の皮膚外用剤において、ヒアルロン酸、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロース、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、セラミド、コレステロール、リン脂質、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンおよびその重合体またはこれらの塩の含有割合は、本発明の効果が得られれば特に制限はないが、各成分(例えば、ヒアルロン酸またはその塩)の総量として、皮膚外用剤全重量に対してそれぞれ以下の範囲であると好ましい。
グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロース、尿素、乳酸またはこれらの塩:0.01〜50重量%、好ましくは0.01〜40重量%、さらに好ましくは0.1〜30重量%、特に好ましくは0.5〜10重量%
ヒアルロン酸、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、セラミド、コレステロール、リン脂質、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンおよびその重合体、およびこれらの塩:0.00001〜4重量%、好ましくは0.0001〜3重量%、特に好ましくは0.001〜1重量%
【0015】
本発明の皮膚外用剤は、保湿によって乾燥や皮膚バリア機能の改善によって治療効果が高まる医薬品、医薬部外品または化粧品のいずれの範疇に属するものであってもよいため、様々な用途に用いることができる。本発明の皮膚外用剤の用途としては、例えば、湿疹、かぶれ、乾燥性そう痒症、乾皮症、しもやけ、あせも等痒みや炎症を治療するための皮膚炎治療剤又は鎮痒剤、切傷、擦傷、靴擦れ、かき傷、さし傷、火傷、化膿性創傷、痔、ひび、あかぎれ等の治療促進や悪化防止のための殺菌消毒剤や損傷治癒剤、水虫、ニキビ等を治療するための感染性皮膚疾患治療剤又は抗菌剤、口唇炎、口角炎、口唇のひびわれ、ただれなどを治療するための口唇用治療剤、手指のあれ、ひじ・ひざ・かかと・くるぶし等の角化症、さめ肌を治療するための角質軟化剤などの医薬品、手荒れ、肌荒れ、唇の荒れ、日焼け後のほてり、しわ・たるみ、肌を整える、唇のきめを整える、皮膚・唇をすこやかに保つ、皮膚・唇にうるおいを与える、皮膚・唇を保護する、皮膚の乾燥・しもやけ・ひび・あかぎれ・かぶれ等の予防などに用いる医薬部外品、保湿、角質軟化などに用いる化粧品等が好適な用途として例示できるが、特にこれらに制限されない。
【0016】
本発明の皮膚外用剤は、顔、手、足、体など皮膚であればいずれにも適用でき、上下眼瞼皮膚およびその周辺(まぶた、目尻など)、唇、陰部周辺部、肛門部、太腿の付根など、皮膚の角質が薄く、デリケートな部位の保湿においても問題なく使用することができる。
【0017】
本発明の皮膚外用剤は、必要に応じて種々の成分(薬理活性成分や生理活性成分を含む)を1種または2種以上組み合わせて配合することができる。このような成分としては、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において一般的に外用剤に用いられる成分であれば特に制限されず、例えば、ステロイド剤、局所麻酔剤、鎮痒剤、抗炎症剤、ビタミン剤、抗菌剤(にきび治療薬、腋臭防止薬などを含む)、抗ウイルス剤、抗真菌剤、創傷治癒剤、角質軟化剤、鎮痛剤、保湿剤、美白剤、収斂剤、抗酸化剤、発毛抑制剤、抗シワ剤などが挙げられる。本発明において好適な成分としては例えば、次のような成分が例示できる。
【0018】
ステロイド剤:吉草酸酢酸デキサメタゾン、デキサメタゾン、吉草酸酢酸プレドニゾロン、酪酸ヒドロコルチゾン、酢酸プレドニゾロン、プレドニゾロン、酢酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸コルチゾン、ベタメタゾン、酪酸クロベタゾン、トリアムシノロンアセトニドなど。
【0019】
局所麻酔剤:リドカイン、塩酸リドカイン、ジブカイン、塩酸ジブカイン、アミノ安息香酸エチル、ユーカリ油、オイゲノール、メントール、カンフル、ハッカ油など。
【0020】
鎮痒剤:クロタミトン、クロルフェニラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、ジフェンヒドラミン、ノニル酸ワニリルアミド、サリチル酸、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール、カプサイシン、塩酸ジフェンヒドラミン、カンフル、チモール、メントール、オイゲノール、ヒノキチオール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、コンフリーエキス、シソエキス、セージエキス、ボタンピエキス、ボダイジュエキスなど。
【0021】
抗炎症剤:カンゾウ抽出物、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム等のグリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、アラントイン又はその誘導体、インドメタシン、イブプロフェン、イブプロフェンピコノール、ブフェキサマク、フルフェナム酸ブチル、ベンダザック、ピロキシカム、ケトプロフェン、フェルビナク、サリチル酸メチル又はサリチル酸グリコール等のサリチル酸誘導体など。好ましくは、カンゾウ抽出物、グリチルリチン酸又はその誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、アラントイン又はその誘導体など。
【0022】
ビタミン剤:レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等のレチノール誘導体(ビタミンA類)、レチナール、レチノイン酸、レチノイン酸メチル、レチノイン酸エチル、レチノイン酸レチノール、ビタミンA油、ビタミンA脂肪酸エステル等のビタミンA類、β−カロチン、α−カロチン、γ−カロチン、δ−カロチン、リコピン、ゼアキサンチン、クリプトキサンチン、エキネノン等のプロビタミンA類、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロールカルシウム等のビタミンE類、リボフラビン、フラビンモノヌクレオチド、フラビンアデニンジヌクレオチド、リボフラビン酪酸エステル、リボフラビンテトラ酪酸エステル、リボフラビン5’−リン酸エステルナトリウム、リボフラビンテトラニコチン酸エステル等のビタミンB2類、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸メチル、ニコチン酸β−ブトキシエチル、ニコチン酸1−(4−メチルフェニル)エチル等のニコチン酸類、アスコルビゲン−A、アスコルビン酸ステアリン酸エステル、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、ジパルミチン酸L−アスコルビルなどのビタミンC類、メチルヘスペリジン、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロールなどのビタミンD類、フィロキノン、ファルノキノン等のビタミンK類、γ−オリザノール、ジベンゾイルチアミン、ジベンゾイルチアミン塩酸塩、チアミン塩酸塩、チアミンセチル塩酸塩、チアミンチオシアン酸塩、チアミンラウリル塩酸塩、チアミン硝酸塩、チアミンモノリン酸塩、チアミンリジン塩、チアミントリリン酸塩、チアミンモノリン酸エステルリン酸塩、チアミンモノリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル塩酸塩、チアミントリリン酸エステル、チアミントリリン酸エステルモノリン酸塩等のビタミンB1類、塩酸ピリドキシン、酢酸ピリドキシン、塩酸ピリドキサール、5’−リン酸ピリドキサール、塩酸ピリドキサミン等のビタミンB6類、シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、デオキシアデノシルコバラミン等のビタミンB12類、葉酸、プテロイルグルタミン酸等の葉酸類、ニコチン酸、ニコチン酸アミドなどのニコチン酸類、パントテン酸、パントテン酸カルシウム、パントテニルアルコール(パンテノール)、D−パンテサイン、D−パンテチン、補酵素A、パントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類、ビオチン、ビオチシン等のビオチン類、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、デヒドロアスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム等のアスコルビン酸誘導体であるビタミンC類、そのほか、カルニチン、フェルラ酸、α−リポ酸、オロット酸等のビタミン様作用因子など。
【0023】
抗菌剤:イソプロピルメチルフェノール、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、ポリヘキサメチレンビグアニド、トリクロサン、トリクロロカルバニリド、クレゾールなど。
抗ウイルス剤:アシクロビル、ペンシクロビルなど。
抗真菌剤:イトラコナゾール、塩酸アモロルフィン、塩酸クロコナゾール、塩酸テルビナフィン、塩酸ネチコナゾール、塩酸ブテナフィン、クロトリマゾール、ケトコナゾール、シクロピロクスオラミン、硝酸イソコナゾール、硝酸エコナゾール、硝酸オキシコナゾール、硝酸スルコナゾール、ビホナゾール、ピマリシン、フルコナゾール、フルシトシン、ミコナゾール、ラノコナゾールなど。
創傷治癒剤:アルミニウムクロロヒドロキシアラントイネート、酸化亜鉛など。
【0024】
角質軟化剤:エチルアルコール、イソプロピルアルコール、プロパノール、ブタノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(マクロゴール)、グリセリン、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、炭酸プロピレン、ヘキシルドデカノール、アラントイン、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、トリエタノールアミン、ジイソプロピルアジペート、エチルラウリレート、ラノリン、脂肪酸ジアルキロールアミド、サリチル酸、サリチル酸誘導体、尿素、イオウ、レゾルシン、グリコール酸、フィチン酸、乳酸、乳酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど。
【0025】
鎮痛剤:メフェナム酸、フルフェナム酸、インドメタシン、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール、ジクロフェナク、ジクロフェナクナトリウム、フェルビナク、アルクロフェナク、ブフェキサマク、アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェン、ケトプロフェン、プラノプロフェン、フェノプロフェン、フェングロフェン、フルルビプロフェン、ザルトプロフェン、ナプロキセン、フルビプロフェン、フルルビプロフェンアキセチル、フェンブフェン、リシプフェン、ピロキシカム、アンピロキシカム、テノキシカム、オキシフェンブタゾン、フェニルブタゾン、クロフェゾン、スリンダック、クリンダック、ベンザダック、L−メントール、カンファー、スルピリン、塩酸チアラミド、オルセノン、フェンチアザック、ベンタゾシン、メピリゾールなど。
【0026】
保湿剤:カミツレエキス、アロエエキス、ハマメリスエキス、ローズマリーエキス、タイムエキス、チャエキス、シソエキス、アンズエキス、モクツウ抽出物、ニンジンエキス、キイチゴエキスなどの植物抽出エキスなど。
【0027】
美白剤:ビタミンA又はその誘導体、ビタミンC又はその誘導体、ビタミンE又はその誘導体、パントテン酸又はその誘導体等のビタミン類、プラセンタ;アルブチン;コウジ酸;システイン;フィチン酸;イリス(アイリス)、アーモンド、アロエ、イチョウ、ウーロン茶、エイジツ、オウゴン、オウレン、オトギリソウ、オドリコソウ、海藻、カッコン、カンゾウ、クチナシ、クジン、コムギ、コメ、コメハイガ、オリザノール、コメヌカ、シソ、シャクヤク、センキュウ、ソウハクヒ、ダイズ、茶、トウキ、トウキンセンカ、ハマメリス、ベニバナ、ボタンピ、ヨクイニン、トウキ、エノキ、カキ(Diospyros kaki)、チョウジ等の植物に由来する成分、エキス及び精油など。
【0028】
収斂剤:クエン酸、酒石酸、乳酸、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アラントインジヒドロキシアルミニウム、アルミニウムフェノールスルホン酸、パラフェノールスルホン酸亜鉛、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、アルミニウムクロロヒドロオキシド、タンニン、カフェイン、チャエキス、ハマメリスエキス、海藻エキスなど。
抗酸化剤:ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸、エリソルビン酸、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム・二水和物(以下、エデト酸ナトリウムとも言う)、ソルビン酸、亜硫酸ナトリウム、L−システイン塩酸塩など。
【0029】
発毛抑制剤:イソフラボン、ダイズエキス、ヒオウギエキス、ドクダミエキス、イリス根エキス、パパイン酵素など。
抗シワ剤:ビタミンA及びその誘導体、グリコール酸、アシル化グルコサミン、カイネチン、ビタミンC、ビタミンE、アロエ、コラーゲン、ヒアルロン酸、トリペプチド、海藻エキス、マロニエエキス、ローズマリーエキス、ヤグルマソウエキスなど。
【0030】
本発明の皮膚外用剤は、保存安定性や粘度等の品質を損なわず、また本発明の効果を損なわない量的及び質的範囲内で、必要に応じて医薬品、医薬部外品または化粧品分野において一般的に用いられる各種の成分、例えば基剤、界面活性剤、増粘剤、保存剤、pH調整剤、安定化剤、刺激軽減剤、防腐剤、着色剤、分散剤、香料等を配合することができる。なお、これらの成分は1種単独で、または2種以上を任意に組み合わせて配合することができる。
【0031】
基剤:流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、ハードファット、マイクロクリスタリンワックス、タルク、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、エタノール、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピルなどの油分、高重合メチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、メチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、アルキル変性ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、メチルシクロポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、ステアロキシメチルポリシロキサン、セトキシメチルポリシロキサン、セチルジメチコン、セチルジメチコンコポリオール、ラウリルメチコンコポリオール、ステアリルジメチコンコポリオール、アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンエステル、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変性シリコーン、架橋型アルキルポリエーテル変性シリコーン、架橋型アルキル変性シリコーンなどのシリコーンなど。
【0032】
界面活性剤:ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等のグリセリン脂肪酸類、モノイソステアリン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸類、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60などの硬化ヒマシ油誘導体、モノラウリル酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)などのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、グリセリンアルキルエーテルなど。
【0033】
増粘剤:グアーガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、キサンタンガム、デキストラン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト、デキストリン脂肪酸エステルなど。
【0034】
保存剤:安息香酸、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ベンジル、パラオキシ安息香酸メチル、フェノキシエタノールなど。
【0035】
pH調整剤:無機酸(塩酸、硫酸、リン酸、ポリリン酸、ホウ酸など)、有機酸(乳酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、シュウ酸、グルコン酸、フマル酸、プロピオン酸、酢酸、アスパラギン酸、イプシロン−アミノカプロン酸、グルタミン酸、アミノエチルスルホン酸など)、グルコノラクトン、酢酸アンモニウム、無機塩基(炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなど)、有機塩基(モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、リジンなど)など。
【0036】
これらの成分は1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。またそれらの配合量は、本発明の効果を奏すれば特に制限されないが、望ましくは薬事法上許容される上限配合量を限度に適宜選択使用することができる。具体的には、皮膚外用剤100重量部あたり通常0.001〜20重量部、好ましくは0.001〜10重量部、より好ましくは0.001〜5重量部の範囲から目的に応じて調製することができる。
【0037】
本発明の皮膚外用剤は、通常pH2〜9の液性を備えていればよいが、皮膚や粘膜に対する低刺激性、及び皮膚使用感のよさという観点から、好ましくはpH3〜8、より好ましくはpH4〜8、特に好ましくはpH5〜8であることが望ましい。また、粘度はBH型粘度計、No.7ローターで20rpmで測定した場合に、10000〜200000mPa・sの粘度を備えていればよいが指取り性や塗布しやすさなどの観点から、好ましくは30000〜150000mPa・s、さらに好ましくは、30000〜100000mPa・sが好ましい。
【0038】
本発明の皮膚外用剤は、種々の形態に調製することができる。例えば、固形剤(スティック状を含む)、軟膏剤、液剤(ローション状、乳液状、エアゾール状を含む)、ゲル剤、クリーム剤、貼付剤(パック状を含む)などの剤型が挙げられ、特に軟膏剤、液剤(ローション状、乳液状、エアゾール状を含む)、ゲル剤、クリーム剤に適用すると有用である。
【0039】
本発明の皮膚外用剤の調製方法は、特に制限されず、通常の皮膚外用剤を調製するのに必要な各種成分などを適宜選択、配合して、常法により調製することができる。また、本発明の皮膚外用剤の外皮への適用量や用法は特に制限されず、通常、一日数回、適量を皮膚等の外皮に塗布するなどして用いることができる。
【0040】
本発明はトコフェロールまたはその誘導体を保湿剤として使用し、ヒアルロン酸、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロース、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、セラミド、コレステロール、リン脂質、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンおよびその重合体、およびこれらの塩を併用することによる皮膚外用剤の保湿性増強方法をも包含する。本発明の方法において、トコフェロールまたはその誘導体、およびヒアルロン酸、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロース、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、セラミド、コレステロール、リン脂質、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンおよびその重合体、およびこれらの塩、またこれらの配合割合は前記皮膚外用剤で用いたものと同様である。
【0041】
また、トコフェロールまたはその誘導体、およびヒアルロン酸、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロース、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、セラミド、コレステロール、リン脂質、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンおよびその重合体、およびこれらの塩を併用する方法については、同一製剤中に含有させても良いが、別製剤中に含有しているものを使用直前に混合、または相前後して使用することでも達成することができる。該組成物の製剤形態に応じて、1日あたり1回から数回に分けて、公知あるいは慣用されている方法にて用法・用量にて使用することができる。
本発明の方法において、保湿性を損なわない限り、種々の成分(薬理活性成分や生理活性成分を含む)を組み合わせて含有してもよい。このような成分の種類は特に制限されないが、具体例については、前述の皮膚外用剤と同様である。
【発明の効果】
【0042】
本発明は、トコフェロールまたはその誘導体、およびヒアルロン酸またはその塩などの特定の保湿剤を併用することで、保湿性を増強させることができるため、乾燥肌や皮膚バリア機能を効果的に改善することができる。
また、外皮であればいずれにも適用でき、皮膚の角質が薄く刺激に弱いデリケートな部位においても問題なく使用することができる。
【0043】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、これらの実施例は何ら本発明の範囲を限定するものではない。なお、配合量等は精製水または特に単位の記載のないものについては、すべて重量%を表す。
【0044】
試験例1 保湿力試験
表1、2に記載の処方に従って製剤を調製し、各製剤の保湿力について評価を行った。
《保湿力》
温度25±1℃、湿度28〜35%に設定した環境下にて、口径26mmの50mlガラス瓶に25gの水を計量し、瓶の口にPTFEフィルター(φ0.5μm)を張り、フィルターに各試験製剤0.1gを均一になるように塗布した。対照として、無塗布のものについても実施した。
塗布直後及び塗布5時間後に各瓶の総重量を測定し、瓶中の水分残存量から水分減少量をそれぞれ求め、5時間後の保湿力(水分蒸散抑制率:%)を、無塗布の場合を0として以下の式で算出した。
保湿力 =100−(5時間後の水分減少量(各製剤)/5時間後の水分減少量(無塗布)×100)
試験は各製剤につきn=3にて実施し、その平均値を求めた。
結果を表1、2に示す。
【0045】
【表1】
【0046】
ヒアルロン酸ナトリウム、酢酸トコフェロール単独の比較例1、2より、これらを併用している実施例において保湿力が増強されていることが見られた。
【0047】
【表2】
【0048】
いずれの実施例においても保湿力の増強に十分満足のいくものであった。したがって、ヒアルロン酸などの高分子化合物、グリセリンなどの多価アルコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウムなどの天然保湿因子、水素添加リン脂質などの脂質に対して、トコフェロールを含有させることによって保湿性が増強されるため、保湿を必要とする症状の改善に対し、本発明の皮膚外用剤が有用であることが示された。さらに、トコフェロールおよびヒアルロン酸などを含有していることで、それぞれが本来有している代謝改善作用や皮膚保護作用なども期待することができるため、特に有用である。
【0049】
以下に製剤実施例を挙げる。なお、以下の実施例中の配合量は、特に単位の記載のないものについてはすべて重量%を表す。
【0050】
実施例6(ジェル)
【0051】
実施例7(クリーム)
【0052】
実施例8(化粧水)
【0053】
実施例9(乳液)
【0054】
実施例10(美容液)
【0055】
実施例11(リップ)
[0001]
【Technical field】
The present invention relates to a skin external preparation with enhanced moisturizing properties.
[0002]
[Background]
The skin plays a role in protecting the whole body from various stimuli that are constantly received from the outside world, but the moisture retention function and skin barrier function are reduced due to cold, poor circulation, physical friction, antigen, ultraviolet rays, active oxygen, etc. If this happens, various problems such as dryness, itchiness, rash, soreness, and sweating will be caused. In order to improve these symptoms, it is necessary to remove the cause and moisturize to normalize the moisture retention function or skin barrier function.
[0003]
Various compounds such as hyaluronic acid, glycerin, urea, and amino acids can be cited as compounds having a moisturizing action. Among them, hyaluronic acid is a mucopolysaccharide composed of glucuronic acid and N-acetylglucosamine, and is intercellular in vivo. A substance that is present in a large amount in the dermis as a bonding substance that fills between fibers and has also been confirmed in the epidermis, and has high water retention and viscoelasticity (Non-patent Document 1: fragrance journal No. 2, 30 (1990)). In addition, it is difficult to dehydrate from the formulation even under low humidity, and it is not sticky under high humidity and tends to be highly stretchable and strong. Therefore, it is suitable for local use where high humidity is likely to occur. Furthermore, there is a report that there is a possibility of forming a soft and strong protective film that has water retention compared with carboxymethyl cellulose, polyvinyl pyrrolidone, polyvinyl alcohol, and water-soluble collagen (Non-Patent Document 2: Skin 27). (2), 296 (1985)). Because of these properties, they are used as eye drops for treating corneal epithelial disorders and injections for treating knee osteoarthritis in the medical field, and as moisturizers in the cosmetic field.
In addition, hyaluronic acid is known to show a synergistic effect of moisture retention when used in combination with glycerin (Non-patent Document 2) or 1,3-butylene glycol (Patent Document 1: Japanese Patent Laid-Open No. 63-156707). ing.
[0004]
Tocopherols or derivatives thereof include blood circulation promoters, metabolism improvers, antioxidants, anti-aging agents, etc., and in recent years also examined moisturizing ability (Non-Patent Document 3: Cosmet Toiletries 114 (5), 73 (1999)). Although it is widely used in pharmaceuticals, quasi drugs, and cosmetics, the use of tocopherol as a moisturizing agent has not yet been reported. Many external preparations for skin using hyaluronic acid and a tocopherol derivative (Patent Document 2: Japanese Patent Application Laid-Open No. Sho 61-167610, etc.) are known. However, the moisturizing property by the combined use of hyaluronic acid and a tocopherol derivative has been studied. Not.
[0005]
DISCLOSURE OF THE INVENTION
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a skin external preparation having enhanced moisturizing properties.
Another object of the present invention is to provide a moisturizing enhancement method for normalizing the moisture retention function or skin barrier function.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above problems, the present inventors have found that hyaluronic acid, heparin-like substance, chondroitin sulfate, collagen, elastin, keratin, chitin, chitosan, glycerin, diglycerin, propylene glycol, 1, 3-butylene glycol, isoprene glycol, ethoxydiglycol, sorbitol, trehalose, diglycerin trehalose, glycine, aspartic acid, arginine, pyrrolidone carboxylic acid, lactic acid, urea, ceramide, cholesterol, phospholipid, 2-methacryloyloxyethyl phosphorylcholine and its It has been found that the moisturizing property is enhanced by containing or using tocopherol or a derivative thereof as a moisturizing agent (wetting agent) for the polymer and salts thereof, and the present invention has been completed. .
[0007]
That is, the present invention is a skin external preparation with enhanced moisture retention as described below.
(1) Tocopherol or a derivative thereof as a moisturizing agent, and hyaluronic acid, heparin-like substance, chondroitin sulfate, collagen, elastin, keratin, chitin, chitosan, glycerin, diglycerin, propylene glycol, 1,3-butylene glycol, Isoprene glycol, ethoxydiglycol, sorbitol, trehalose, diglycerin trehalose, glycine, aspartic acid, arginine, pyrrolidone carboxylic acid, lactic acid, urea, ceramide, cholesterol, phospholipid, 2-methacryloyloxyethyl phosphorylcholine, and polymers thereof An external preparation for skin, comprising at least one selected from the group consisting of salts of:
The present invention also includes a method for enhancing moisture retention.
(2) containing tocopherol or a derivative thereof as a moisturizing agent, and containing hyaluronic acid, heparin-like substance, chondroitin sulfate, collagen, elastin, keratin, chitin, chitosan, glycerin, diglycerin, propylene glycol, 1,3-butylene glycol, Isoprene glycol, ethoxydiglycol, sorbitol, trehalose, diglycerin trehalose, glycine, aspartic acid, arginine, pyrrolidone carboxylic acid, lactic acid, urea, ceramide, cholesterol, phospholipid, 2-methacryloyloxyethyl phosphorylcholine, and polymers thereof A method for enhancing moisture retention, comprising using at least one selected from the group consisting of salts of
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the external preparation for skin of the present invention, as the tocopherol or a derivative thereof, either a natural product or a synthetic product can be used. Specifically, d-α-tocopherol, dl-α-tocopherol, β-tocopherol, γ -Tocopherol, δ-tocopherol, acetic acid d-α-tocopherol, tocopherol acetate such as dl-α-tocopherol acetate, vitamin E nicotinate, vitamin E succinate, vitamin E linolenate, α-tocolenate, β- Examples include tocolinate, δ-tocolate, tocopherol calcium succinate and the like. These vitamin Es can be used alone or in combination of two or more. Of these, d-α-tocopherol acetate, dl-α-tocopherol acetate, α-tocolenate, and δ-tocolenate are preferred.
[0009]
In the external preparation for skin of the present invention, the blending ratio of tocopherol or a derivative thereof is not particularly limited as long as the effect of the present invention is obtained, but is usually 0.0001 to 10% by weight, preferably 0.001 to 10% by weight, More preferably, it is 0.005-7 weight%, Most preferably, it is about 0.01-5 weight%. If it is 0.0001% by weight or less, a sufficient moisturizing effect is difficult to be obtained, and if it is 10% by weight or more, the feeling of use such as stickiness tends to deteriorate.
[0010]
In the external preparation for skin of the present invention, the compound such as hyaluronic acid to be contained together with tocopherol or a derivative thereof is hyaluronic acid, heparin-like substance, chondroitin sulfate, collagen, elastin, keratin, chitin, chitosan as a polymer compound, glycerin, diester Glycerin, propylene glycol, 1,3-butylene glycol, isoprene glycol, ethoxydiglycol, sorbitol, trehalose, diglycerin trehalose as polyhydric alcohol, glycine, aspartic acid, arginine, lactic acid, urea, pyrrolidone carboxylic acid as natural moisturizing factor In addition, ceramide, cholesterol, and phospholipid can be classified into lipids.
The compound such as hyaluronic acid described above may be a pharmaceutically and physiologically acceptable salt thereof, for example, an alkali metal salt such as sodium or potassium, an alkaline earth metal salt such as magnesium or calcium, an ammonium salt, Examples thereof include alkanolamine salts such as monoethanolamine, and alkali metal salts such as sodium salt are preferable. Specific examples of the compound include sodium hyaluronate, sodium chondroitin sulfate, sodium lactate, and sodium pyrrolidone carboxylate.
[0011]
In the external preparation for skin of the present invention, the origin of hyaluronic acid (chicken crown, microorganisms, pigs, sharks, etc.) is not particularly limited, and hyaluronic acid or a salt thereof generally used for external preparations for skin can be widely used.
In the method of the present invention, the average molecular weight of hyaluronic acid or a salt thereof is not particularly limited, but may be usually 500,000 to 5,000,000, preferably 600 to 4,000,000, particularly preferably 600 to 2,500,000.
[0012]
In the external preparation for skin of the present invention, heparin-like substance, chondroitin sulfate, collagen, elastin, keratin, chitin, chitosan, glycerin, diglycerin, propylene glycol, 1,3-butylene glycol, isoprene glycol, ethoxydiglycol, sorbitol, trehalose , Diglycerin trehalose, glycine, aspartic acid, arginine, pyrrolidone carboxylic acid, lactic acid, urea, ceramide, cholesterol, phospholipids or their salts are all moisturizers that can be used in pharmaceuticals, quasi drugs and cosmetics. Yes, it can also be obtained as a commercial product.
[0013]
In the external preparation for skin according to the present invention, 2-methacryloyloxyethyl phosphorylcholine and a polymer thereof are phospholipid polymers represented by 2-methacryloyloxyethyl phosphorylcholine / butyl methacrylate copolymer solution, polymethacryloyloxyethyl phosphorylcholine, and the like. Specifically, it can be obtained as Lipidure (trade name: manufactured by NOF Corporation).
[0014]
In the skin external preparation of the present invention, hyaluronic acid, heparin-like substance, sodium chondroitin sulfate, collagen, elastin, keratin, chitin, chitosan, glycerin, diglycerin, propylene glycol, 1,3-butylene glycol, isoprene glycol, ethoxydiglycol , Sorbitol, trehalose, diglycerin trehalose, glycine, aspartic acid, arginine, pyrrolidone carboxylic acid, lactic acid, urea, ceramide, cholesterol, phospholipid, 2-methacryloyloxyethyl phosphorylcholine and a polymer thereof or a salt thereof, The effect of the present invention is not particularly limited as long as the effect of the present invention is obtained, but the total amount of each component (for example, hyaluronic acid or a salt thereof) is preferably within the following ranges with respect to the total weight of the external preparation for skin. Arbitrariness.
Glycerin, diglycerin, propylene glycol, 1,3-butylene glycol, isoprene glycol, ethoxydiglycol, sorbitol, trehalose, diglycerin trehalose, urea, lactic acid or a salt thereof: 0.01 to 50% by weight, preferably 0.8. 01 to 40% by weight, more preferably 0.1 to 30% by weight, particularly preferably 0.5 to 10% by weight
Hyaluronic acid, heparin analog, chondroitin sulfate, collagen, elastin, keratin, chitin, chitosan, glycine, aspartic acid, arginine, pyrrolidone carboxylic acid, lactic acid, urea, ceramide, cholesterol, phospholipid, 2-methacryloyloxyethyl phosphorylcholine and its Polymers and salts thereof: 0.00001 to 4% by weight, preferably 0.0001 to 3% by weight, particularly preferably 0.001 to 1% by weight
[0015]
The external preparation for skin of the present invention may belong to any category of pharmaceuticals, quasi-drugs and cosmetics whose therapeutic effect is improved by drying and improving the skin barrier function by moisturizing, and therefore used for various purposes. Can do. Examples of the use of the external preparation for skin of the present invention include eczema, rash, dry pruritus, xerosis, moisturized skin, bruise and other dermatitis therapeutic agents or antipruritics, cuts, scratches, etc. Infectivity to treat antiseptics, wound healing agents, athlete's foot, acne, etc. to promote and prevent deterioration of shoes, scratches, scratches, scissors, burns, purulent wounds, wrinkles, cracks, scratches, etc. Treatment for skin diseases or antibacterial agents, cheilitis, keratitis, lip cracks, sores, etc. Treatment for lips, finger contact, keratosis such as elbows, knees, heels, and ankles, shark skin Pharmaceuticals such as keratin softeners to treat, rough hands, rough skin, rough lips, hot flashes after sunburn, wrinkles / sag, smooth skin, smooth lips, smooth skin / lips, keep skin / lips smooth Gives moisture, protects skin and lips Quasi-drugs for use in the preventive, such as drying, frostbite, cracking, chapped, skin irritation, moisturizing, although cosmetics used for like keratin softening can be exemplified as a preferred application, not particularly limited thereto.
[0016]
The skin external preparation of the present invention can be applied to any skin such as the face, hands, feet, and body, and the upper and lower eyelid skin and its surroundings (eyelids, eye corners, etc.), lips, pubic peripheral part, anal part, thigh It can be used without any problem even in moisturizing delicate areas such as the roots of skin, where the skin is dead.
[0017]
The external preparation for skin of the present invention can be blended with one or more of various components (including pharmacologically active components and physiologically active components) as necessary. Such a component is not particularly limited as long as it is a component that is generally used as an external preparation in the pharmaceutical, quasi-drug or cosmetic field. For example, steroids, local anesthetics, antipruritics, anti-inflammatory agents, Vitamins, antibacterials (including acne treatments, anti-odor agents), antivirals, antifungals, wound healing agents, keratin softeners, analgesics, moisturizers, whitening agents, astringents, antioxidants, Examples include hair growth inhibitors and anti-wrinkle agents. Examples of suitable components in the present invention include the following components.
[0018]
Steroid agents: Dexamethasone acetate dexamethasone, dexamethasone acetate, prednisolone acetate valerate, hydrocortisone butyrate, prednisolone acetate, prednisolone acetate, hydrocortisone acetate, hydrocortisone, cortisone acetate, betamethasone, clobetasone butyrate, triamcinolone acetonide, etc.
[0019]
Local anesthetics: lidocaine, lidocaine hydrochloride, dibucaine, dibucaine hydrochloride, ethyl aminobenzoate, eucalyptus oil, eugenol, menthol, camphor, mint oil, etc.
[0020]
Antipruritics: crotamiton, chlorpheniramine, chlorpheniramine maleate, diphenhydramine, nonylic acid vanillylamide, salicylic acid, methyl salicylate, glycolic salicylate, capsaicin, diphenhydramine hydrochloride, camphor, thymol, menthol, eugenol, hinokitiol, polyoxyethylene lauryl ether, Comfrey extract, perilla extract, sage extract, button pi extract, bodaiju extract, etc.
[0021]
Anti-inflammatory agents: licorice extract, glycyrrhizic acid, dipotassium glycyrrhizinate, glycyrrhizic acid derivatives such as monoammonium glycyrrhizinate, glycyrrhetinic acid or derivatives thereof, allantoin or derivatives thereof, indomethacin, ibuprofen, ibuprofen piconol, bufexamac, butyl fenfenamic acid , Salicylic acid derivatives such as bendazac, piroxicam, ketoprofen, felbinac, methyl salicylate or glycol salicylate. Preferably, licorice extract, glycyrrhizic acid or a derivative thereof, glycyrrhetinic acid or a derivative thereof, allantoin or a derivative thereof, and the like.
[0022]
Vitamins: Retinol, retinol acetate, retinol palmitate, etc. (vitamin A), retinal, retinoic acid, retinoic acid methyl, retinoic acid ethyl, retinoic acid retinol, vitamin A oil, vitamin A fatty acid ester, etc. , Β-carotene, α-carotene, γ-carotene, δ-carotene, lycopene, zeaxanthin, cryptoxanthine, echinone and other provitamins A, dl-α-tocopherol, dl-α-tocopherol acetate, dl-succinate Vitamin E such as α-tocopherol, dl-α-tocopherol calcium succinate, riboflavin, flavin mononucleotide, flavin adenine dinucleotide, riboflavin butyrate, riboflavin tetrabutyrate, riboflavin Vitamin B2 such as sodium 5′-phosphate, riboflavin tetranicotinate, dl-α-tocopherol nicotinate, benzyl nicotinate, methyl nicotinate, β-butoxyethyl nicotinate, 1- (4-methyl nicotinate) Nicotinic acids such as phenyl) ethyl, vitamin C such as ascorbigen-A, ascorbic stearate, ascorbyl palmitate, L-ascorbyl dipalmitate, vitamin D such as methyl hesperidin, ergocalciferol, cholecalciferol , Vitamin K such as phylloquinone, farnoquinone, γ-oryzanol, dibenzoyl thiamine, dibenzoyl thiamine hydrochloride, thiamine hydrochloride, thiamine cetyl hydrochloride, thiamine thiocyanate, thiamine laurie Hydrochloride, thiamine nitrate, thiamine monophosphate, thiamine lysine salt, thiamine triphosphate, thiamine monophosphate phosphate, thiamine monophosphate, thiamine diphosphate, thiamine diphosphate hydrochloride, thiamine triphosphate, Vitamin B1 such as thiamine triphosphate monophosphate, vitamin B6 such as pyridoxine hydrochloride, pyridoxine acetate, pyridoxal hydrochloride, 5'-phosphate pyridoxal hydrochloride, pyridoxamine hydrochloride, vitamin B12 such as cyanocobalamin, hydroxocobalamin, deoxyadenosylcobalamin Folic acid such as folic acid, pteroylglutamic acid, nicotinic acid such as nicotinic acid and nicotinamide, pantothenic acid, calcium pantothenate, pantothenyl alcohol (panthenolic acid) ), D-pantetheine, D-panthetin, coenzyme A, pantothenic acids such as pantothenyl ethyl ether, biotins such as biotin and bioticin, ascorbic acid, sodium ascorbate, dehydroascorbic acid, sodium ascorbate phosphate Vitamin C, which is an ascorbic acid derivative such as magnesium ascorbate phosphate, and other vitamin-like agents such as carnitine, ferulic acid, α-lipoic acid and orotic acid.
[0023]
Antibacterial agents: isopropylmethylphenol, chlorhexidine hydrochloride, chlorhexidine gluconate, benzalkonium chloride, cetylpyridinium chloride, polyhexamethylene biguanide, triclosan, trichlorocarbanilide, cresol and the like.
Antiviral agents: acyclovir, penciclovir, etc.
Antifungal agents: itraconazole, amorolfine hydrochloride, croconazole hydrochloride, terbinafine hydrochloride, neticonazole hydrochloride, butenafine hydrochloride, clotrimazole, ketoconazole, ciclopirox olamine, isoconazole nitrate, econazole nitrate, oxyconazole nitrate, sulconazole nitrate, bifonazole, pimaricin , Fluconazole, flucytosine, miconazole, lanoconazole and so on.
Wound healing agent: aluminum chlorohydroxy allantoate, zinc oxide, etc.
[0024]
Keratin softener: ethyl alcohol, isopropyl alcohol, propanol, butanol, 1,3-butylene glycol, propylene glycol, polyethylene glycol (macrogol), glycerin, benzyl alcohol, phenylethyl alcohol, propylene carbonate, hexyldodecanol, allantoin, dimethyl Sulfoxide, dimethylacetamide, dimethylformamide, triethanolamine, diisopropyl adipate, ethyl laurylate, lanolin, fatty acid dialkyrolamide, salicylic acid, salicylic acid derivative, urea, sulfur, resorcin, glycolic acid, phytic acid, lactic acid, lactate, water Sodium oxide, potassium hydroxide, etc.
[0025]
Painkillers: mefenamic acid, flufenamic acid, indomethacin, methyl salicylate, glycol salicylate, diclofenac, diclofenac sodium, felbinac, alclofenac, bufexamac, aspirin, acetaminophen, ibuprofen, ketoprofen, pranoprofen, fenoprofen, fenglofen, Flurbiprofen, zaltoprofen, naproxen, flurbiprofen, flurbiprofen axetil, fenbufen, ricipfen, piroxicam, ampiroxicam, tenoxicam, oxyphenbutazone, phenylbutazone, clofesone, sulindac, clindac, benzaduck, L -Menthol, camphor, sulpyrine, thiaramide hydrochloride, orsenone, fenthiazac, benta Shin, such as Mepirizoru.
[0026]
Moisturizers: plant extract extracts such as chamomile extract, aloe extract, hamamelis extract, rosemary extract, thyme extract, tea extract, perilla extract, apricot extract, citrus extract, carrot extract and raspberry extract.
[0027]
Whitening agents: vitamins A or derivatives thereof, vitamins C or derivatives thereof, vitamins E or derivatives thereof, vitamins such as pantothenic acid or derivatives thereof, placenta; arbutin; kojic acid; cysteine; phytic acid; iris (iris), almond, Aloe, Ginkgo, Oolong tea, Ages, Ogon, Ouren, Hypericum, Olysam, Seaweed, Cascon, Licorice, Gardenia, Kujin, Wheat, Rice, Rice haiga, Oryzanol, Rice bran, Perilla, Peonies, Senkyu, Sakuhachi, Saki, Tea, Soy Ingredients, extracts and essential oils derived from plants such as eucalyptus, hamamelis, safflower, button pi, yokuinin, touki, enoki, oyster (Diospyros kaki), clove.
[0028]
Astringent: citric acid, tartaric acid, lactic acid, aluminum chloride, aluminum sulfate, allantochlorohydroxyaluminum, allantoindihydroxyaluminum, aluminum phenolsulfonic acid, zinc paraphenolsulfonic acid, zinc sulfate, zinc lactate, aluminum chlorohydroxide, tannin, cafe In, tea extract, hamamelis extract, seaweed extract, etc.
Antioxidants: Dibutylhydroxytoluene, butylhydroxyanisole, ascorbic acid, erythorbic acid, disodium ethylenediaminetetraacetate dihydrate (hereinafter also referred to as sodium edetate), sorbic acid, sodium sulfite, L-cysteine hydrochloride, etc. .
[0029]
Hair growth inhibitor: isoflavone, soybean extract, cypress extract, docami extract, iris root extract, papain enzyme and the like.
Anti-wrinkle agent: Vitamin A and its derivatives, glycolic acid, acylated glucosamine, kinetin, vitamin C, vitamin E, aloe, collagen, hyaluronic acid, tripeptide, seaweed extract, maronier extract, rosemary extract, cornflower extract and the like.
[0030]
The external preparation for skin of the present invention does not impair quality such as storage stability and viscosity, and within the quantitative and qualitative range that does not impair the effects of the present invention, as necessary, in the pharmaceutical, quasi-drug or cosmetic field. Ingredients commonly used in the formulation, such as bases, surfactants, thickeners, preservatives, pH adjusters, stabilizers, irritation reducers, preservatives, colorants, dispersants, fragrances, etc. can do. In addition, these components can be mix | blended individually by 1 type or in combination of 2 or more types.
[0031]
Base: liquid paraffin, ozokerite, squalane, paraffin, ceresin, squalene, petrolatum, hard fat, microcrystalline wax, talc, lauric acid, myristic acid, palmitic acid, stearic acid, behenic acid, isostearic acid, lauryl alcohol, cetyl alcohol , Stearyl alcohol, behenyl alcohol, myristyl alcohol, cetostearyl alcohol, hexyl decanol, isostearyl alcohol, ethanol, isopropyl myristate, cetyl octanoate, octyldodecyl myristate, isopropyl palmitate, butyl stearate, hexyl laurate, myristic acid Myristyl, hexyldecyl dimethyloctanoate, cetyl lactate, myristyl lactate, isocetyl stearate Isononyl isononanoate, tridecyl isononanoate, isocetyl isostearate, cholesteryl 12-hydroxystearate, ethylene glycol di-2-ethylhexanoate, dipentaerythritol fatty acid ester, N-alkyl glycol monoisostearate, neopentyl glycol dicaprate, apple Diisostearyl acid, glycerin di-2-heptylundecanoate, trimethylolpropane tri-2-ethylhexanoate, trimethylolpropane triisostearate, pentaerythritol tetra-2-ethylhexanoate, glycerin tri-2-ethylhexanoate Glyceryl trioctanoate, glycerin triisopalmitate, trimethylolpropane triisostearate, cetyl 2-ethylhexanoate, 2 Ethylhexyl palmitate, glyceryl trimyristate, glyceryl tri (capryl / caprate), glyceryl tri-2-heptylundecanoate, 2-heptylundecyl palmitate, diisobutyl adipate, di-2-heptylundecyl adipate, sebacine Oils such as di-2-ethylhexyl acid, 2-hexyldecyl myristate, 2-hexyldecyl palmitate, 2-hexyldecyl adipate, diisopropyl sebacate, highly polymerized methylpolysiloxane, diphenylpolysiloxane, methylpolysiloxane, dimethyl Polysiloxane, alkyl-modified dimethylpolysiloxane, methylphenylpolysiloxane, methylhydrogenpolysiloxane, trimethylsiloxysilicic acid, methylcyclopolysiloxane, dimethyl Siloxane / methyl (polyoxyethylene) siloxane / methyl (polyoxypropylene) siloxane copolymer, dimethylsiloxane / methyl (polyoxyethylene) siloxane copolymer, dimethylsiloxane / methyl (polyoxypropylene) siloxane copolymer, poly Oxyethylene / methylpolysiloxane copolymer, poly (oxyethylene / oxypropylene) / methylpolysiloxane copolymer, dimethylsiloxane / methylcetyloxysiloxane copolymer, dimethylsiloxane / methylstearoxysiloxane copolymer, stearoxy Methyl polysiloxane, cetoxymethyl polysiloxane, cetyl dimethicone, cetyl dimethicone copolyol, lauryl methicone copolyol, stearyl dimethicone copolyol, acrylic acid Kill copolymer methylpolysiloxane esters, crosslinked methylpolysiloxane, crosslinked methylphenyl polysiloxane, crosslinked polyether-modified silicone, crosslinked alkyl polyether-modified silicones, and silicone, such as cross-linked alkyl-modified silicone.
[0032]
Surfactants: Sorbitan fatty acid esters such as sorbitan monoisostearate, sorbitan monolaurate, sorbitan monopalmitate, sorbitan monostearate, diglycerol sorbitan penta-2-ethylhexylate, diglycerol sorbitan tetra-2-ethylhexylate Glyceryl fatty acids such as glyceryl monostearate and glyceryl monostearate malate, polyglyceryl fatty acids such as polyglyceryl monoisostearate and polyglyceryl diisostearate, propylene glycol fatty acid esters such as propylene glycol monostearate, polyoxyethylene cured Hardened castor oil derivatives such as castor oil 40, polyoxyethylene hydrogenated castor oil 60, polyoxyethylene monolaurate (20) sorb Down (polysorbate 20), polyoxyethylene monostearate (20) sorbitan (Polysorbate 60), polyoxyethylene sorbitan fatty acid esters such as monooleate polyoxyethylene (20) sorbitan (Polysorbate 80), and glycerin alkyl ether.
[0033]
Thickener: Guar gum, locust bean gum, carrageenan, xanthan gum, dextran, methylcellulose, ethylcellulose, hydroxyethylcellulose, hydroxyethylcellulose, hydroxypropylcellulose, hydroxypropylmethylcellulose, sodium alginate, propylene glycol ester of alginate, polyvinyl alcohol, polyvinylpyrrolidone, polyvinylmethyl Ether, carboxyvinyl polymer, sodium polyacrylate, polyethylene glycol, bentonite, dextrin fatty acid ester and the like.
[0034]
Preservatives: Benzoic acid, sodium benzoate, dehydroacetic acid, sodium dehydroacetate, isobutyl paraoxybenzoate, isopropyl paraoxybenzoate, butyl paraoxybenzoate, ethyl paraoxybenzoate, propyl paraoxybenzoate, benzyl paraoxybenzoate, paraoxybenzoic acid Methyl, phenoxyethanol, etc.
[0035]
pH adjusters: inorganic acids (hydrochloric acid, sulfuric acid, phosphoric acid, polyphosphoric acid, boric acid, etc.), organic acids (lactic acid, acetic acid, citric acid, tartaric acid, malic acid, succinic acid, oxalic acid, gluconic acid, fumaric acid, propion) Acid, acetic acid, aspartic acid, epsilon-aminocaproic acid, glutamic acid, aminoethylsulfonic acid, etc.), gluconolactone, ammonium acetate, inorganic base (sodium bicarbonate, sodium carbonate, potassium hydroxide, sodium hydroxide, calcium hydroxide, Magnesium hydroxide), organic bases (monoethanolamine, triethanolamine, diisopropanolamine, triisopropanolamine, lysine, etc.).
[0036]
These components can be used alone or in combination of two or more. Moreover, those compounding amounts are not particularly limited as long as the effects of the present invention are obtained, but can be suitably selected and used as long as the upper limit compounding amount allowed by the Pharmaceutical Affairs Law is desirable. Specifically, it is prepared according to the purpose from the range of usually 0.001 to 20 parts by weight, preferably 0.001 to 10 parts by weight, more preferably 0.001 to 5 parts by weight per 100 parts by weight of the external preparation for skin. be able to.
[0037]
The external preparation for skin of the present invention is usually required to have a liquidity of pH 2 to 9, but preferably from pH 3 to 8, more preferably from the viewpoint of low irritation to the skin and mucous membranes and good skin usability. It is desirable that the pH is 4 to 8, particularly preferably 5 to 8. The viscosity is BH viscometer, No. When measured at 20 rpm with 7 rotors, it may have a viscosity of 10,000 to 200,000 mPa · s, but from the viewpoint of finger picking property and ease of application, it is preferably 30,000 to 150,000 mPa · s, more preferably 30000. ˜100,000 mPa · s is preferable.
[0038]
The external preparation for skin of the present invention can be prepared in various forms. Examples include dosage forms such as solid preparations (including sticks), ointments, liquids (including lotions, emulsions, aerosols), gels, creams, patches (including packs), It is particularly useful when applied to ointments, liquids (including lotions, emulsions and aerosols), gels and creams.
[0039]
The method for preparing the external preparation for skin of the present invention is not particularly limited, and can be prepared by a conventional method by appropriately selecting and blending various components necessary for preparing an ordinary external preparation for skin. Moreover, the application amount and usage of the external preparation for skin of the present invention to the outer skin are not particularly limited, and it can be used usually by applying an appropriate amount to the outer skin such as skin several times a day.
[0040]
The present invention uses tocopherol or a derivative thereof as a moisturizer, hyaluronic acid, heparin-like substance, chondroitin sulfate, collagen, elastin, keratin, chitin, chitosan, glycerin, diglycerin, propylene glycol, 1,3-butylene glycol, isoprene Glycol, ethoxydiglycol, sorbitol, trehalose, diglycerin trehalose, glycine, aspartic acid, arginine, pyrrolidone carboxylic acid, lactic acid, urea, ceramide, cholesterol, phospholipid, 2-methacryloyloxyethyl phosphorylcholine, and polymers thereof Also included is a method for enhancing the moisturizing property of an external preparation for skin by using a salt together. In the method of the present invention, tocopherol or a derivative thereof, and hyaluronic acid, heparin analog, chondroitin sulfate, collagen, elastin, keratin, chitin, chitosan, glycerin, diglycerin, propylene glycol, 1,3-butylene glycol, isoprene glycol, Ethoxydiglycol, sorbitol, trehalose, diglycerin trehalose, glycine, aspartic acid, arginine, pyrrolidone carboxylic acid, lactic acid, urea, ceramide, cholesterol, phospholipid, 2-methacryloyloxyethyl phosphorylcholine and polymers thereof, and salts thereof These blending ratios are the same as those used in the above-mentioned external preparation for skin.
[0041]
In addition, tocopherol or a derivative thereof, and hyaluronic acid, heparin analog, chondroitin sulfate, collagen, elastin, keratin, chitin, chitosan, glycerin, diglycerin, propylene glycol, 1,3-butylene glycol, isoprene glycol, ethoxydiglycol, About sorbitol, trehalose, diglycerin trehalose, glycine, aspartic acid, arginine, pyrrolidone carboxylic acid, lactic acid, urea, ceramide, cholesterol, phospholipid, 2-methacryloyloxyethyl phosphorylcholine and a polymer thereof, and a method of using these salts in combination May be contained in the same preparation, but can also be achieved by mixing those used in different preparations or mixing them immediately before use. Depending on the preparation form of the composition, it can be divided into 1 to several times per day, and can be used in dosages and dosages by known or commonly used methods.
In the method of the present invention, various components (including pharmacologically active components and physiologically active components) may be contained in combination as long as the moisture retention is not impaired. Although the kind of such component is not particularly limited, specific examples are the same as those of the above-mentioned external preparation for skin.
【The invention's effect】
[0042]
The present invention can enhance moisture retention by using a specific moisturizer such as tocopherol or a derivative thereof and hyaluronic acid or a salt thereof, thereby effectively improving dry skin and skin barrier function. Can do.
In addition, it can be applied to any outer skin, and can be used without problems even in delicate areas where the skin's keratin is thin and weak to irritation.
[0043]
【Example】
EXAMPLES The present invention will be specifically described below with reference to examples, but these examples do not limit the scope of the present invention. In addition, a compounding quantity etc. represent weight% altogether about purified water or a thing without the description of a unit.
[0044]
Test Example 1 Moisturizing power test
Preparations were prepared according to the formulations described in Tables 1 and 2, and the moisturizing power of each preparation was evaluated.
《Moisturizing power》
In an environment set at a temperature of 25 ± 1 ° C and a humidity of 28 to 35%, weigh 25 g of water in a 50 ml glass bottle with a diameter of 26 mm, and put a PTFE filter (φ0.5 μm) on the mouth of the bottle. 0.1 g of the preparation was applied uniformly. As a control, it was also carried out on the uncoated one.
When the total weight of each bottle is measured immediately after application and after 5 hours of application, the amount of water decrease is determined from the remaining amount of water in the bottle, and the moisturizing power (water transpiration suppression rate:%) after 5 hours is not applied. Was calculated by the following formula.
Moisturizing power = 100-(water loss after 5 hours (each formulation) / water loss after 5 hours (no application) x 100)
The test was carried out with n = 3 for each preparation, and the average value was determined.
The results are shown in Tables 1 and 2.
[0045]
[Table 1]
[0046]
From Comparative Examples 1 and 2 of sodium hyaluronate and tocopherol acetate alone, it was found that the moisturizing power was enhanced in the examples in which these were used in combination.
[0047]
[Table 2]
[0048]
In all the examples, the enhancement of the moisturizing power was sufficiently satisfactory. Therefore, moisture retention is enhanced by adding tocopherol to polymer compounds such as hyaluronic acid, polyhydric alcohols such as glycerin, natural moisturizing factors such as sodium pyrrolidonecarboxylate, and lipids such as hydrogenated phospholipids. Therefore, it was shown that the external preparation for skin of the present invention is useful for improving symptoms requiring moisturizing. Furthermore, since it contains tocopherol, hyaluronic acid, and the like, it can be expected to have a metabolic improvement action and a skin protection action that each of them inherently has, which is particularly useful.
[0049]
The formulation examples are given below. In addition, the compounding quantity in the following Examples represents weight% about all the things which do not have description of a unit especially.
[0050]
Example 6 (gel)
[0051]
Example 7 (cream)
[0052]
Example 8 (skin lotion)
[0053]
Example 9 (milky lotion)
[0054]
Example 10 (Cosmetic liquid)
[0055]
Example 11 (lip)
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