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JP2004518535A - Uv放射器のための前置装置及び水を消毒する方法及び装置 - Google Patents

Uv放射器のための前置装置及び水を消毒する方法及び装置 Download PDF

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Abstract

それぞれの放射器に対して、全体で4つの電気端子が設けられており、すなわちそれぞれの加熱コイルに対してそれぞれ2つが設けられている、ガス放電区間に関して対向する2つの加熱コイルを有するガス放電ランプの構成様式の少なくとも1つのUV放射器を予備加熱し、点火しかつ動作する新種の前置装置において、1つの加熱コイルのそれぞれ両方の端子を動作状態に依存して並列接続するために、スイッチ手段が設けられている。それにより加熱コイルのさもなければ開いた接続導線による前置装置の容量負荷が避けられ、かつコイル内への電流供給が均一に分配される。

Description

【0001】
本発明は、特許請求の範囲第1項の上位概念の特徴を有する前置装置、及び水を消毒する方法及び装置に関する。
【0002】
類概念に記載したような前置装置は、ドイツ連邦共和国特許出願公開第19637906号明細書により公知である。このいわゆる電子前置装置において、接続される放射器は、動作中にほぼ20kHzから50kHzまでの周波数によって動作するが、一方従来の前置装置は、50Hzの給電網周波数によって動作する。通常の前置装置におけるように、接続されるガス放電ランプのそれぞれの加熱コイルに2つの接続導線が通じている。これらの導線を介して、まず加熱コイルに加熱電圧が加えられ、この加熱電圧は、コイルの加熱を引起こす。電子に表面からの放出を可能にするために、温度が十分に高くなるとすぐに、高電圧パルスによるガス放電が点火される。加熱電圧は遮断され、かつそれぞれの加熱コイルの接続導線に、ガス放電ランプの動作電圧が加えられる。加熱電圧と動作電圧との間の切換えは、類概念に記載したような前置装置において半導体によって行なわれる。動作中に1つのコイルあたり1つの導線だけに電圧が加えられるので、それぞれ他方の導線は開いている。接続されたUV放射器の出力は、パルス幅変調によって制御される。
【0003】
それぞれ1つのコイル導線は、加熱のためだけに利用され、かつ動作中には開いた導線をなしているので、ケーブルにおける反射による加熱回路への反作用はきわめて大きい。ランプと前置装置との間において8mのケーブル長さを越えると、ほぼ20kHzから50kHzまでの動作電圧の高い周波数に関連して、加熱回路における振動特性は、回路の破壊に通じることがあるほど強力である。さらに周知の前置装置において利用されるプッシュプル出力段の一次側へ振動過程が変換される。半導体スイッチの切換えの際、切換えの瞬間に高周波数の振動過程が生じ、これらの振動過程は、半導体スイッチの強力な負荷を引起こす。
【0004】
下水又は飲料水消毒装置において、この理由によりこれまで前置装置を含む制御ユニットとそれにより動作するUV放射器装置との間の距離は、ほぼ8メートルを越えることができず、このことは、とくに大規模な装置において構造的に不利とみなされる。
【0005】
PCT第WO98/24277号明細書によれば、蛍光灯のための迅速スタート回路が公知であり、この迅速スタート回路は、通常のチョークコイルと、かつこの技術分野において慣用の電子前置装置と組合せられることがある。両方の技術は、ランプ給電導線内にチョークを含む直列振動回路を必要とし、このチョークは、同時に電流制限を引起こす。このような回路において、ランプに加わる給電電流は、大体においてサイン状である。これらの前置装置及び迅速スタータは、常に照明のすぐ近くに配置されている。前置装置と照明との間の導線長さによる問題は、ここでは重要ではない。
【0006】
電極の保護のため、これらの電極は、周知の迅速スタート装置において、点火の直前にかつ動作中に短絡され、かつ供給導線は並列接続される。この並列接続は、迅速スタート装置と電極との間において行なわれる。前置装置から出る両方のランプ給電導線自体は、前置装置と迅速スタート装置との間において並列接続されない。この接続は、大きな縁勾配を有する高周波給電電圧によって動作するドイツ連邦共和国特許第19637906号明細書による電子前置装置における長い導線長さの問題を解決しない。これらの前置装置は、給電導線内にチョークを持たず、かつそれ故に例えば方形波状の電流経過を発生することができる。
【0007】
それ故に本発明の課題は、高周波動作電圧にもかかわらず、前置装置の放射器との間に一層大きな距離を可能にする、前置装置、及び下水又は飲料水の消毒装置を動作する装置及び方法を提供することにある。
【0008】
この課題は、特許請求の範囲第1項の特徴を有する前置装置、及び特許請求の範囲第5項の特徴を有する装置、及び特許請求の範囲第8項の特徴を有する下水又は飲料水消毒装置を動作する方法によって解決される。
【0009】
1つの加熱コイルのそれぞれ両方の端子を動作状態に依存して並列接続するために、スイッチ手段が設けられているので、放射器の動作においてHF動作電圧に基づく開いた接続導線の不利な効果は取り除かれる。さらにそれぞれのコイルからの電子の発生は、このコイルの表面にわたって分散しており、かつそれ故にいわゆる白熱点における点状の電子放出は生じないので、スイッチの寿命の延長を期待することができる。
【0010】
さらにスイッチ手段として少なくとも1つのリレーが設けられていると、接続導線は、ほぼ任意の電位にすることができる。さらにリレーは、その振動特性に関して微妙ではない。
【0011】
少なくとも1つのリレーが不動作状態において並列接続を引起こすような不動作状態において閉じたリレー(常閉−NC)の利用は、リレー及び制御部を動作中に無負荷にする。
【0012】
それぞれ2つの放射器のために、4重の双投リレーが存在するとき、構成部分の費用は最小になる。
【0013】
UVビームが、ガス放電区間に関して対向する2つの加熱コイルを有するガス放電ランプの構成様式の少なくとも1つの放射器から発生され、その際、このようなそれぞれの放射器に対して、前置装置から放射器に通じる全体で4つの電気端子が設けられており、すなわち放射器のそれぞれの加熱コイルに対してそれぞれ2つが設けられている、UVビームにより飲料水又は処理された下水を消毒する本発明による装置において、放射器の点火の前に、それぞれの加熱コイルに通じるそれぞれ2つの接続導線に、加熱電圧が加えられており、かつ点火の後、かつ動作中に、それぞれの加熱コイルに通じるそれぞれ2つの接続導線が、電気的に並列に接続されているので、それぞれの前置装置とUV放射器との間の距離は、ほぼ任意に長くすることができる。とくに前置装置と放射器との間の接続導線は、少なくとも8メートルの、とくに15メートルより長い長さを有することができる。
【0014】
それぞれの加熱コイルに対してコンデンサが並列に接続されている場合、装置における前置装置の負荷は減少する。
【0015】
UVビームが、ガス放電区間に関して対向する2つの加熱コイルを有するガス放電ランプの構成様式の少なくとも1つの放射器から発生され、その際、このようなそれぞれの放射器に対して、前置装置と放射器との間に全体で少なくとも4つの電気導線が設けられており、すなわち放射器のそれぞれの加熱コイルに対してそれぞれ2つの導線が設けられており、かつその際、UV放射器のための動作電圧が、10kHzから100kHzまでの、とくに20kHzと50kHzとの間の周波数を有する、UVビームにより飲料水又は処理された下水のための消毒装置を動作する本発明による方法において、次のステップが設けられており:すなわち
−放射器の点火の前に、それぞれの加熱コイルに通じるそれぞれ2つの接続導線に加熱電圧を加え;
−加熱コイルに点火電圧を加えることによって放射器を点火し;
−点火の後、かつ動作中に、加熱コイルに通じるそれぞれ両方の接続導線を並列に接続する
ので、放射器の導線長さ及び寿命に関するすでに述べた利点が得られる。
【0016】
利用されるリレーが常に負荷をかけずに切換えられ、とくに加熱電圧、点火電圧及び動作電圧がリレーの切換え過程の間に接続導線に加えられない場合、利用されるリレーは、比較的小さな寸法にすることができる。
【0017】
接続導線の並列接続の前に、加熱のために加熱コイルに供給される電力が、徐々に持ち上げられ、かつこのようにして通常冷却した加熱コイルにおける大きな投入電流が制限されるとき、同じことが成立つ。電力の持ち上げは、望ましくはパルス幅変調又は電力制限によって行なわれる。
【0018】
最後に接続導線の並列接続の後に、動作のために放射器に供給される電力が、通常動作に対してまず減少されていることができ、かつそれから持ち上げることもできるので、装置の動作パラメータは、徐々にかつ個々の成分の負荷尖頭値なしに達成される。
【0019】
次に本発明の実施例を図面により説明する。
【0020】
図1に、本発明を図解するための簡単化した回路図が示されている。
【0021】
UV放射器1は、4線接続導線2を介して前置装置3に接続されている。前置装置3は、加熱電圧源4、動作及び点火電圧源5、その不動作位置(NC)において示された2重切換えリレー、及び2つのコンデンサ7を含む。
【0022】
制御部10は、動作中に、電源4及び5から送出される電圧及び電流のパラメータ、及びリレー6を制御する。送出された電圧及び電流は、加熱電圧源4の導線11及び動作及び点火電圧源5の導線12を介して、リレー6に送出され、かつここからリレーのスイッチ状態に応じて2つのコイル13に導かれる。
【0023】
まずUV放射器をスタートするために、リレー6に電流が加えられるので、このリレーは引付けられ、かつ導線11を介してコイル13を加熱電圧源4に接続する。切換え過程を行なった後に、制御部10によって、加熱電圧源4の出力電流は、ゆっくりと公称値に持ち上げられ、かつコイル13は加熱される。それから同様に制御部10によって、動作及び点火電圧源5は、導線12を介して点火パルスをコイル13に与えることをるようにされるので、ガス放電が点火される。同時に導線12を介して、すでに動作電圧が加えられ、この動作電圧は、まず調光機の様式にしたがって小さな出力に維持される。
【0024】
最後に動作電圧源のパラメータの評価によって、ガス放電が成功してスタートしたことを検証することができたとき、リレーが釈放され、かつそれぞれコイル13に通じる導線2を並列に接続する。コンデンサ7は、その際に場合によっては生じる電圧尖頭値を平滑化する。それから高周波動作電圧が、コイル13の両方の側に導かれる。始めに加熱電圧源4に接続されていた導線の分岐は、この時に開いていない。最後に並列接続を行なった後に、放射器1の出力は、公称値に持ち上げられる。それにより放射器1の始動は終了している。
【0025】
前置装置3から複数の放射器1に給電する場合、同じことが成立つ。とくに前置装置により2つの放射器に給電する際、リレーは、4重双投リレーとして構成することができるので、回路は簡単なままである。
【0026】
基本的にそれぞれ1つのコイル13に通じる導線2の並列接続は、任意のスイッチ手段によって行なうことができる。しかしながら新種の前置装置は、なるべく動作中に接続導線を並列接続するリレーを有し、このことは、現行の回路に対して多くの利点を有する。新種の回路論理部は、この時、リレーによってコイルを加熱回路に結合し、かつ動作の間に、両方の放射器供給導線は、前置装置におけるそれぞれのコイル側において短絡される。それにより2つの並列の接続導線における動作になり、かつ電力は、これらの接続線に対称に分配される。それによりもはや開いた導線は存在せず、個々の回路部分への高周波動作電圧の反作用は、最小にされている。実際に50m以上のケーブル長さが可能である。
【0027】
加熱方法は、次の点において傑出している。すなわち加熱電流は、主変圧器の一次側のディジタル制御によって、パルス幅をゆっくりと拡大することによってゆっくりとしか上昇することができない。コイルが冷たい場合、内部インピーダンスは最小である。加熱回路の出力インピーダンスはきわめて小さいので、この制御回路がないと、きわめて大きな初期電流が流れる。
【0028】
ディジタル制御論理部は、リレーの独立の投入を可能にするので、リレー動作にとって、論理部はきわめて良好に適している。すなわち出力段が加熱電流を投入する直前に、リレーが切換えられる。リレーの引付け時間が考慮される。それにより切換えの瞬間における接点における電流流通が避けられ、このことは、リレー−寿命に明らかに貢献する。放射器が点火したとき、放射器のきわめて低いインピーダンスの状態にもかかわらず、放射器電流が公称電流以下に維持されるという点において、電力が制限される。リレーを開いた際、この放射器電流は、両方のコイルに分割され、かつわずかな程度にしかリレーに負荷をかけない。加熱コイルにわたるコンデンサは、保護した移行を配慮している。
【0029】
前置装置全体のディジタル制御は、点火、予備加熱及び通常動作をまとめている。予備加熱時間、予備加熱電流及び点火のようなすべてのパラメータは、制御ソフトウエア内において放射器に同調される。
【0030】
加熱論理部は、大きな出力のUVアマルガム放射器による特殊な適用に最適であり、その際、UV放射器に対する動作電圧は、10kHzから100kHzまでの、とくに20kHzと50kHzとの間の周波数を有する。これらの水銀低圧放射器はきわめて低インピーダンスのコイルを有し、かつそれにより照明技術により周知のようなコイルと比較することはできない。加熱電流は、ほぼ3Aである。
【0031】
従来のようにプラズマ柱内への電流の流入の際に、白熱点が生じ、この白熱点は、点状にきわめて大きなコイル負荷になる。このコイル負荷は、コイルからの材料分離を引起こし、この材料分離は、放射器の黒化に、したがって老化に貢献する。新種の放射器動作は、この前記の効果を最小にする。プラズマ柱内への電子の流入は、コイルにおいて分配される。
【0032】
4線接続導線の代わりに、4つより多くの心線、とくに8つの心線を有する接続導線も利用することができる。この時、前記の技術的な特徴に相応して、動作中にそれぞれのコイルのために、4つの導線が並列に接続される。接続導線の特性インピーダンスは、それにより長い接続導線において存在する要求に一層良好に整合する。
【図面の簡単な説明】
【図1】
新しい前置装置を有する新しい装置におけるUV放射器の概略的な配線を示す図である。

Claims (12)

  1. それぞれの放射器に対して、全体で少なくとも4つの電気端子が設けられており、すなわちそれぞれの加熱コイルに対してそれぞれ2つが設けられており、かつその際、UV放射器のための動作電圧が、10kHzから100kHzまでの、とくに20kHzと50kHzとの間の周波数を有する、ガス放電区間に関して対向する2つの加熱コイルを有するガス放電ランプの構成様式の少なくとも1つのUV放射器を予備加熱し、点火しかつ動作する前置装置において、1つの加熱コイルのそれぞれ両方の端子を動作状態に依存して並列接続するために、スイッチ手段が設けられていることを特徴とする、少なくとも1つのUV放射器を予備加熱し、点火しかつ動作する前置装置。
  2. スイッチ手段として少なくとも1つのリレーが設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の前置装置。
  3. 少なくとも1つのリレーとして、不動作状態において並列接続を引起こすことを特徴とする、請求項2に記載の前置装置。
  4. それぞれ2つの放射器のために、4重の双投リレーが存在することを特徴とする、前記請求項の1つに記載の前置装置。
  5. UVビームが、ガス放電区間に関して対向する2つの加熱コイルを有するガス放電ランプの構成様式の少なくとも1つの放射器から発生され、その際、このようなそれぞれの放射器に対して、前置装置から放射器に通じる全体で少なくとも4つの電気端子が設けられており、すなわち放射器のそれぞれの加熱コイルに対してそれぞれ2つが設けられており、かつその際、UV放射器のための動作電圧が、10kHzから100kHzまでの、とくに20kHzと50kHzとの間の周波数を有する、UVビームにより飲料水又は処理された下水を消毒する装置において、放射器の点火の前に、それぞれの加熱コイルに通じるそれぞれ少なくとも2つの接続導線に、加熱電圧が加えられており、かつ点火の後、かつ動作中に、それぞれの加熱コイルに通じるそれぞれ少なくとも2つの接続導線が、電気的に並列に接続されていることを特徴とする、UVビームにより飲料水又は処理された下水を消毒する装置。
  6. 前置装置と放射器との間の接続導線が、少なくとも8メートルの、とくに15メートルより長い長さを有することを特徴とする、請求項5に記載の装置。
  7. それぞれの加熱コイルに対してコンデンサが並列に接続されていることを特徴とする、前記請求項の1つに記載の装置。
  8. UVビームが、ガス放電区間に関して対向する2つの加熱コイルを有するガス放電ランプの構成様式の少なくとも1つの放射器から発生され、その際、このようなそれぞれの放射器に対して、前置装置と放射器との間に全体で少なくとも4つの電気導線が設けられており、すなわち放射器のそれぞれの加熱コイルに対してそれぞれ2つの導線が設けられており、かつその際、UV放射器のための動作電圧が、10kHzから100kHzまでの、とくに20kHzと50kHzとの間の周波数を有する、UVビームにより飲料水又は処理された下水のための消毒装置を動作する方法において、次のステップが設けられており:すなわち
    放射器の点火の前に、それぞれの加熱コイルに通じるそれぞれ少なくとも2つの接続導線に加熱電圧を加え;
    加熱コイルに点火電圧を加えることによって放射器を点火し;
    点火の後、かつ動作中に、加熱コイルに通じるそれぞれ少なくとも2つの接続導線を並列に接続する
    ことを特徴とする、UVビームにより飲料水又は処理された下水のための消毒装置を動作するする方法。
  9. 少なくとも1つのリレーが、常に負荷なしに切換えられ、とくに加熱電圧、点火電圧及び動作電圧が、リレーの切換え過程の間に接続導線に加えられないことを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 接続導線の並列接続の前に、加熱のために加熱コイルに供給される電力が、徐々に持ち上げられることを特徴とする、前記請求項の1つに記載の方法。
  11. 電力の持ち上げが、パルス幅変調又は電力制限によって行なわれることを特徴とする、前記請求項の1つに記載の方法。
  12. 接続導線の並列接続の後に、動作のために放射器に供給される電力が、通常動作に対してまず減少されており、かつそれから持ち上げられることを特徴とする、前記請求項の1つに記載の方法。
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