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JP2004505086A - Gaba受容体に対するリガンドとしてのイミダゾ−ピラジン誘導体 - Google Patents

Gaba受容体に対するリガンドとしてのイミダゾ−ピラジン誘導体 Download PDF

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JP2004505086A
JP2004505086A JP2002515899A JP2002515899A JP2004505086A JP 2004505086 A JP2004505086 A JP 2004505086A JP 2002515899 A JP2002515899 A JP 2002515899A JP 2002515899 A JP2002515899 A JP 2002515899A JP 2004505086 A JP2004505086 A JP 2004505086A
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グツドエーカー,サイモン・チヤールズ
ハレツト,デイビツド・ジエイムズ
ストリート,レスリー・ジヨージフ
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メルク シャープ エンド ドーム リミテッド
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Abstract

α1サブユニットよりも優先的にα2サブユニット及び/又はα3サブユニットと相互作用するGABA受容体に対する選択的リガンドである、置換されたフェニル環により3位が置換されているイミダゾ[1,2−α]ピラジンアナログのクラスは、従って、低下した鎮静傾向を示しつつ、不安及び痙攣を含む中枢神経系の障害の治療及び/又は予防において有益である。

Description

【0001】
本発明は、置換されたイミダゾ−ピラジン誘導体のクラス、及び治療法におけるそれらの使用に関する。より詳細には、本発明は、置換されたフェニル環によって3位が置換されているイミダゾ[1,2−α]ピラジンアナログに関する。これらの化合物は、GABA受容体に対するリガンドであり、従って有害な精神状態の治療法において有用である。
【0002】
主要な抑制性神経伝達物質ガンマ−アミノ酪酸(GABA)の受容体は、(1)リガンド作動性イオンチャンネルスーパーファミリーのメンバーであるGABA受容体;及び(2)Gタンパク質共役型受容体スーパーファミリーメンバーであり得るGABA受容体、という2つの主要なクラスに分類される。個々のGABA受容体サブユニットをコードする最初のcDNAがクローニングされて以来、哺乳類の既知のメンバーは、少なくとも6個のαサブユニット、4個のβサブユニット、3個のγサブユニット、1個のδサブユニット、1個のεサブユニット、及び2個のρサブユニットを含むまでに増大した。
【0003】
GABA受容体遺伝子ファミリーの多様性の知識は、このリガンド作動性イオンチャンネルについての理解における大きな前進であるが、サブタイプ多様性の程度に関する知見は、依然として初期の段階にある。1個のαサブユニット、1個のβサブユニット、及び1個のγサブユニットが、細胞へcDNAを一過性トランスフェクトすることにより発現された完全に機能的なGABA受容体を形成するための、最小必要条件を構成することが示されている。前記のように、δサブユニット、εサブユニット、及びρサブユニットも存在するが、それらはGABA受容体集団の中に小さな比率でのみ存在する。
【0004】
受容体サイズの研究、及び電子顕微鏡検による可視化によって、天然型GABA受容体は、リガンド作動性イオンチャンネルファミリーの他のメンバーと同様に、五量体の形態で存在することが結論付けられている。17個のレパートリーから、1個のαサブユニット、1個のβサブユニット、及び1個のγサブユニットを少なくとも選択する場合、10,000を越える五量体サブユニットの組み合わせが存在しうることになる。さらに、この計算には、イオンチャンネルの周囲のサブユニットの配置に制約がないのであれば可能であろう、付加的な順列が含まれていない(即ち、5個の異なるサブユニットから構成された受容体については、120の可能な異型が存在しうる)。
【0005】
実在する受容体サブタイプ集合体には、とりわけ、α1β2γ2、α2βγ1、α2β2/3γ2、α3βγ2/3、α4βδ、α5β3γ2/3、α6βγ2、及びα6βδが含まれる。α1サブユニットを含有しているサブタイプ集合体は、脳の大部分の領に存在しており、ラットにおいてはGABA受容体の40%超を占めると考えられている。α2サブユニット及びα3サブユニットを含有しているサブタイプ集合体は、ラットにおいて、それぞれGABA受容体の約25%及び17%を占めると考えられている。α5サブユニットを含有しているサブタイプ集合体は、海馬及び皮質に主に発現しており、ラットにおいて、GABA受容体の約4%に相当すると考えられている。
【0006】
全ての既知のGABA受容体の特徴的な特性は、多数の調節部位の存在であり、そのうちの一つが、ベンゾジアゼピン(BZ)結合部位である。BZ結合部位は、最もよく調査されているGABA受容体調節部位であり、ジアゼパム及びテマゼパム(temazepam)のような抗不安薬が効果を発揮する部位である。GABA受容体遺伝子ファミリーがクローニングされる前には、歴史上、ベンゾジアゼピン結合部位は、放射性リガンド結合研究に基づき、2つのサブタイプBZ1及びBZ2へと細分されていた。BZ1サブタイプは、βサブユニット及びγ2と組み合わされたα1サブユニットを含むGABA受容体と薬理学的に等価であることが示されている。これは、最も豊富に存在するGABA受容体サブタイプであり、脳内の全GABA受容体のほぼ半分に相当すると信じられている。
【0007】
他の2つの主要な集団は、α2βγ2サブタイプ及びα3βγ2/3サブタイプである。これらは、合わせて、全GABA受容体レパートリーのおよそ35%を構成する。薬理学的には、この組み合わせは、放射性リガンド結合により以前に定義されたようなBZ2サブタイプと等価であると思われるが、BZ2サブタイプには、いくつかのα5含有サブタイプ集合体も含まれうる。これらのサブタイプの生理学的役割は、十分に選択的なアゴニスト又はアンタゴニストが未知であったために、現在までのところ明らかとなっていない。
【0008】
現在、α1βγ2サブユニット、α2βγ2サブユニット、又はα3βγ2サブユニットに対しBZアゴニストとして作用する薬剤は、望ましい抗不安特性を保有しているであろうと信じられている。BZアゴニストとして作用することにより、GABA受容体のベンゾジアゼピン結合部位の調節剤となる化合物を、以後、「GABA受容体アゴニスト」と呼ぶ。α1選択的GABA受容体アゴニスト、アルピデム(alpidem)及びゾルピデム(zolpidem)は、催眠剤として臨床的に処方されており、そのことは、BZ1結合部位に対し作用する既知の抗不安薬に関連した鎮静のうちの少なくとも一部が、α1サブユニットを含有しているGABA受容体によって媒介されることを示唆している。従って、α1よりも優先的にα2サブユニット及び/又はα3サブユニットと相互作用するGABA受容体アゴニストは、低下した鎮静傾向を示しつつ、不安の治療において有効であろうと考えられる。また、α1に対するアンタゴニスト又はインバースアゴニストである薬剤は、α1アゴニストにより引き起こされる鎮静又は催眠を逆転させるために利用されうる。
【0009】
従って、GABA受容体に対する選択的リガンドである本発明の化合物は、中枢神経系の多様な障害の治療及び/又は予防において有用である。そのような障害には、広場恐怖を伴う、又は伴わないパニック障害、パニック障害の既往歴のない広場恐怖、社会恐怖を含む動物及びその他への恐怖、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害及び急性ストレス障害を含むストレス障害、及び全般性又は物質誘発性の不安障害のような不安障害;神経症;痙攣;片頭痛;うつ病性又は双極性の障害、例えば単一エピソード性又は反復性の大うつ病性障害、気分変調性障害、双極性躁病性障害I型及びII型、及び気分循環性障害;精神分裂病を含む精神病性障害;脳虚血により発生する神経変性;注意欠陥多動性障害;吃音を含む言語障害;並びに、例えば時差ボケ又は交替勤務の影響を受けた対象における、概日リズムの障害が含まれる。
【0010】
GABA受容体に対する選択的リガンドが有益であるかもしれない、さらなる障害には、疼痛及び侵害受容;急性、遅発性、及び予測性の嘔吐、特に化学療法又は放射線によって誘導された嘔吐、及び動揺病、及び術後性の悪心及び嘔吐を含む嘔吐;神経性食欲不振症及び神経性過食症を含む摂食障害;月経前症候群;例えば対麻痺患者における、筋痙攣又は痙性;耳鳴及び加齢性聴覚欠陥を含む聴覚障害;尿失禁;並びにアルコール禁断症状を含む、物質乱用又は依存の影響が含まれる。GABA受容体に対する選択的リガンドは、麻酔、又は胃内視鏡検査を含む内視鏡検査のような小手技の前の前投薬としても有効であるかもしれない。
【0011】
本発明は、様々なGABA受容体サブタイプに対する望ましい結合特性を保有するイミダゾ−ピラジン誘導体のクラスを提供する。本発明に係る化合物は、ヒトGABA受容体のα2サブユニット及び/又はα3サブユニットに対するリガンドとしての良好な親和性を有する。本発明の化合物は、α1サブユニットよりも優先的にα2サブユニット及び/又はα3サブユニットと相互作用しうる。望ましくは、本発明の化合物は、α1サブユニットと比較して、α2サブユニット及び/又はα3サブユニットに対する選択的効力に関する機能的選択性を示すであろう。
【0012】
本発明の化合物は、200nM未満、典型的には100nM未満、理想的には20nM未満という、下記のアッセイにおいて測定されるような、α2サブユニット及び/又はα3サブユニットに対する結合親和性(K)を有する、GABA受容体サブタイプリガンドである。本発明に係る化合物は、α1サブユニットと比較して、少なくとも2倍、適切には少なくとも5倍、有利には少なくとも10倍の、α2サブユニット及び/又はα3サブユニットに対する選択的な親和性を保有しうる。しかしながら、α1サブユニットと比較した、α2サブユニット及び/又はα3サブユニットに対する結合親和性に関して選択的でない化合物も、本発明の範囲内に包含される;そのような化合物は、望ましくは、α1サブユニットと比較して、α2サブユニット及び/又はα3サブユニットに対する選択的効力に関する機能的選択性を示すであろう。
【0013】
本発明は、式Iの化合物、又はそれらの塩もしくはプロドラッグを提供する。
【0014】
【化11】
Figure 2004505086
【0015】
式I:
[式中、
Yは、化学結合、酸素原子、又は−NH−結合を表し;
Zは、場合により置換されていてもよいアリール基又はヘテロアリール基を表し;
は、水素、炭化水素、複素環式基、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ニトロ、−OR、−SR、−SOR、−S0、−S0NR、−NR、−NRCOR、−NRC0、−COR、−C0、−CONR、又は−CR=NORを表し;
及びRは、独立に、水素、炭化水素、又は複素環式基を表す]
前記式Iの化合物の中のアリール基又はヘテロアリール基であるZは、置換されていなくてもよいし、又は1個以上の置換基によって置換されていてもよい。典型的には、基Zは、置換されていないか、又は1個もしくは2個の置換基によって置換されているであろう。適切には、基Zは、置換されていないか、又は一置換されている。基Z上の典型的な置換基には、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ホルミル、C2−6アルコキシカルボニル、及び−CR=NORが含まれる。
【0016】
医薬において使用する場合、式Iの化合物の塩は、医薬適合性の塩であろう。しかしながら、その他の塩も、本発明に係る化合物、又はそれらの医薬適合性の塩の調製において有用でありうる。本発明の化合物の適切な医薬適合性の塩には、例えば、本発明に係る化合物の溶液を、塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、安息香酸、シュウ酸、クエン酸、酒石酸、炭酸、又はリン酸のような医薬適合性の酸の溶液と混合することにより形成されうる、酸付加塩が含まれる。さらに、本発明の化合物が酸性モエティを保持している場合には、適切なそれらの医薬適合性の塩には、アルカリ金属塩、例えばナトリウム塩又はカリウム塩;アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム塩又はマグネシウム塩;及び適切な有機リガンドにより形成された塩、例えば第四級アンモニウム塩が含まれうる。
【0017】
本明細書において使用されるように、「炭化水素」という用語には、最大18個、適切には最大15個、好便宜に最大12個の炭素原子を含有している、直鎖状、分岐状、及び環式の基が含まれる。適切な炭化水素基には、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキル(C1−6)アルキル、インダニル、アリール、及びアリール(C1−6)アルキルが含まれる。
【0018】
本明細書において使用されるように、「複素環式基」という表現には、最大18個の炭素原子と、好ましくは酸素、窒素、及び硫黄より選択されるヘテロ原子少なくとも1個とを含有している環式基が含まれる。複素環式基は、適切には、最大15個、好便宜に最大12個の炭素原子を含有しており、好ましくは炭素によって連結されている。適切な複素環式基の例には、C3−7ヘテロシクロアルキル基、C3−7ヘテロシクロアルキル(C1−6)アルキル基、ヘテロアリール基、及びヘテロアリール(C1−6)アルキル基が含まれる。
【0019】
適切なアルキル基には、1から6個の炭素原子を含有している、直鎖状又は分岐状のアルキル基が含まれる。典型的な例には、メチル基及びエチル基、並びに直鎖状又は分岐状のプロピル基、ブチル基、及びペンチル基が含まれる。特定のアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、tert−ブチル、及び2,2−ジメチルプロピルである。「C1−6アルコキシ」、「C1−6アルキルアミノ」、及び「C1−6アルキルスルホニル」のような派生表現は、相応じて解釈されるものとする。
【0020】
適切なアルケニル基には、2から6個の炭素原子を含有している、直鎖状又は分岐状のアルケニル基が含まれる。典型的な例には、ビニル基、アリル基、及びジメチルアリル基が含まれる。
【0021】
適切なアルキニル基には、2から6個の炭素原子を含有している、直鎖状又は分岐状のアルキニル基が含まれる。典型的な例には、エチニル基及びプロパルギル基が含まれる。
【0022】
適切なシクロアルキル基には、3から7個の炭素原子を含有している基が含まれる。特定のシクロアルキル基は、シクロプロピル及びシクロヘキシルである。C3−7シクロアルキル(C1−6)アルキル基の典型的な例には、シクロプロピルメチル、シクロヘキシルメチル、及びシクロヘキシルエチルが含まれる。
【0023】
特定のインダニル基には、インダン−1−イル及びインダン−2−イルが含まれる。
【0024】
特定のアリール基には、フェニル及びナフチルが含まれる。
【0025】
特定のアリール(C1−6)アルキル基には、ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、及びナフチルメチルが含まれる。
【0026】
適切なヘテロシクロアルキル基には、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、及びチオモルホリニル基が含まれる。
【0027】
適切なヘテロアリール基には、ピリジニル基、キノリニル基、イソキノリニル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、フリル基、ベンゾフリル基、ジベンゾフリル基、チエニル基、ベンズチエニル基、ピロリル基、インドリル基、ピラゾリル基、インダゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル基、ベンズイミダゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、トリアゾリル基、及びテトラゾリル基が含まれる。
【0028】
本明細書において使用されるように、「ヘテロアリール(C1−6)アルキル」という表現には、フリルメチル、フリルエチル、チエニルメチル、チエニルエチル、オキサゾリルメチル、オキサゾリルエチル、チアゾリルメチル、チアゾリルエチル、イミダゾリルメチル、イミダゾリルエチル、オキサジアゾリルメチル、オキサジアゾリルエチル、チアジアゾリルメチル、チアジアゾリルエチル、トリアゾリルメチル、トリアゾリルエチル、テトラゾリルメチル、テトラゾリルエチル、ピリジニルメチル、ピリジニルエチル、ピリミジニルメチル、ピラジニルメチル、キノリニルメチル、及びイソキノリニルメチルが含まれる。
【0029】
炭化水素及び複素環式基は、さらに、C1−6アルキル、アダマンチル、フェニル、ハロゲン、C1−6ハロアルキル、C1−6アミノアルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシル、アリールオキシ、ケト、C1−3アルキレンジオキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C2−6アルコキシカルボニル、C2−6アルコキシカルボニル(C1−6)アルキル、C2−6アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C2−6アルキルカルボニル、アリールカルボニル、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニル、アリールスルホニル、−NR、−NRCOR、−NRCO、−NRSO、−CHNRSO、−NHCONR、−CONR、−SONR、及び−CHSONR[式中、R及びRは、独立に、ハロゲン、C1−6アルキル、アリール、又はアリール(C1−6)アルキルを表す]より選択される基1個以上によって場合により置換されていてもよい。
【0030】
本明細書において使用されるように、「ハロゲン」という用語には、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素、特にフルオロ又はクロロが含まれる。
【0031】
本発明は、前記式Iの化合物のプロドラッグをその範囲内に含む。一般に、そのようなプロドラッグは、必要とされる式Iの化合物へとインビボで容易に変換されうる式Iの化合物の機能的誘導体であろう。適切なプロドラッグ誘導体の選択及び調製のための従来の手法は、例えばDesign of Prodrugs,H.Bundgaard編,Elsevier,1985に記載されている。
【0032】
本発明に係る化合物は、少なくとも1個の非対称中心を有する場合、従ってエナンチオマーとして存在しうる。本発明に係る化合物は、2個以上の非対称中心を保有している場合、さらにジアステレオ異性体として存在しうる。そのような異性体、及びそれらの任意の割合の混合物は、全て、本発明の範囲内に包含されることを理解されたい。
【0033】
好ましい実施形態において、Yは化学結合を表す。
【0034】
もう一つの実施形態において、Yは酸素原子を表す。
【0035】
さらなる実施形態において、Yは−NH−結合を表す。
【0036】
置換基Zの代表的な意味には、フェニル、ピリジニル、チエニル、及びチアゾリルが含まれ、これらの基は、場合により置換されていてもよい。好適な実施形態において、Zは、場合により置換されていてもよいフェニル基、特に一置換フェニルを表す。
【0037】
基Z上の典型的な置換基の例には、クロロ、シアノ、ニトロ、アミノ、ホルミル、メトキシカルボニル、及び−CH=NOHが含まれる。さらに、Zはフルオロによって置換されていてもよい。
【0038】
Zの特定の意味には、シアノフェニル、ニトロフェニル、ピリジニル、(アミノ)(クロロ)ピリジニル、シアノ−チエニル、ホルミル−チエニル、メトキシカルボニル−チエニル、チエニル−CH=NOH、及びチアゾリルが含まれる。さらに、Zは(シアノ)(フルオロ)フェニルを表しうる。
【0039】
Zの特定の意味は、シアノフェニル、特に2−シアノフェニルである。
【0040】
適切には、Rは、水素、炭化水素、複素環式基、ハロゲン、トリフルオロメチル、−OR、−COR、−C0、又は−CR=NORを表す。
【0041】
の典型的な意味には、水素及びC1−6アルキルが含まれる。適切には、Rは、水素又はメチルを表す。
【0042】
の典型的な意味には、水素、C1−6アルキル、ヒドロキシ(C1−6)アルキル、及びジ(C1−6)アルキルアミノ(C1−6)アルキルが含まれる。適切には、Rは、水素、メチル、エチル、ヒドロキシエチル、又はジメチルアミノエチルを表す。Rの特定の意味には、水素、ヒドロキシエチル、及びジメチルアミノエチルが含まれる。
【0043】
の例示的な意味には、水素、C1−6アルキル、ヒドロキシ(C1−6)アルキル、ヘテロアリール、ハロゲン、トリフルオロメチル、C1−6アルコキシル、ホルミル、C2−6アルキルカルボニル、C2−6アルコキシカルボニル、及び−CR=NOR[式中、R及びRは、前記と同義である]が含まれる。
【0044】
の特定の意味には、水素、メチル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、フリル、フルオロ、トリフルオロメチル、メトキシ、ホルミル、アセチル、メトキシカルボニル、及び−CR=NOR[式中、Rは、水素又はメチルを表し、Rは、水素、ヒドロキシエチル、又はジメチルアミノエチルを表す]が含まれる。さらに、Rはヒドロキシプロピルを表しうる。
【0045】
の特定の意味は、水素である。
【0046】
は、好ましくは、6位又は8位、最も好ましくは6位に存在する。
【0047】
本発明に係る化合物の特定のサブクラスは、式IIA及びIIBの化合物、並びにそれらの塩及びプロドラッグによって表される。
【0048】
【化12】
Figure 2004505086
[式中、
Zは、前記と同義であり、
11は、水素、C1−6アルキル、ヒドロキシ(C1−6)アルキル、ヘテロアリール、ハロゲン、トリフルオロメチル、C1−6アルコキシ、ホルミル、C2−6アルキルカルボニル、C2−6アルコキシカルボニル、又は−CR=NORを表し;
は、水素又はC1−6アルキルを表し;かつ
は、水素、C1−6アルキル、ヒドロキシ(C1−6)アルキル、又はジ(C1−6)アルキルアミノ(C1−6)アルキルを表す]
適切には、Rは、水素又はメチルを表す。
【0049】
適切には、Rは、水素、メチル、エチル、ヒドロキシエチル、又はジメチルアミノエチルを表す。Rの特定の意味には、水素、ヒドロキシエチル、及びジメチルアミノエチルが含まれる。
【0050】
11がヘテロアリールを表す場合、この基は、適切には、フリルである。
【0051】
11の代表的な意味には、水素、メチル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、フリル、フルオロ、トリフルオロメチル、メトキシ、ホルミル、アセチル、メトキシカルボニル、及び−CR=NOR[式中、R及びRは、前記と同義である]が含まれる。さらに、R11は、ヒドロキシプロピルを表しうる。
【0052】
11の特定の意味は、水素である。
【0053】
前記式IIA及びIIBの化合物の一つの代表的なサブセットは、式IICの化合物、並びにそれらの塩及びプロドラッグによって表される。
【0054】
【化13】
Figure 2004505086
[式中、Zは、前記と同義である]
式IICの化合物の特定の例において、Zは、2−シアノフェニルを表す。
【0055】
本発明の範囲内の特定の化合物には、3’−(イミダゾ[1,2−α]ピラジン−3−イル)ビフェニル−2−カルボニトリル;並びにその塩及びプロドラッグが含まれる。
【0056】
前記定義のような式Iの化合物、又はそれらの医薬適合性の塩もしくはプロドラッグを、有効量、そのような治療を必要とする患者へ投与することを含む、不安の治療及び/又は予防のための方法も、本発明によって提供される。
【0057】
前記定義のような式Iの化合物、又はそれらの医薬適合性の塩もしくはプロドラッグを、有効量、そのような治療を必要とする患者へ投与することを含む、(例えば、てんかん又は関連障害に罹患した患者における)痙攣の治療及び/又は予防のための方法が、本発明によってさらに提供される。
【0058】
ヒトGABA受容体のα3サブユニットに対する本発明に係る化合物の結合親和性(K)は、好便宜に、後述のアッセイにおいて測定されるようなものである。本発明の化合物のα3サブユニット結合親和性(K)は、理想的には50nM未満、好ましくは20nM未満である。
【0059】
本発明に係る化合物は、ヒトGABA受容体のα3サブユニットを発現している安定的にトランスフェクトされた組換え細胞系において、理想的には少なくとも40%、好ましくは少なくとも50%、より好ましくは少なくとも60%の、GABA EC20応答の強化を誘発するであろう。さらに、本発明に係る化合物は、ヒトGABA受容体のα1サブユニットを発現している安定的にトランスフェクトされた組換え細胞系において、理想的には高々30%、好ましくは高々20%、より好ましくは高々10%の、GABA EC20応答の強化を誘発するであろう。
【0060】
ヒトGABA受容体のα3サブユニット及びα1サブユニットを発現している安定的にトランスフェクトされた細胞系におけるGABA EC20応答の強化は、好便宜に、Wafford et al.,Mol.Pharmacol.,1996,50,670−678に記載されたプロトコルと類似の手法によって測定されうる。その手法は、適切には、安定的にトランスフェクトされた真核細胞、典型的には安定的にトランスフェクトされたマウスLtk繊維芽細胞の培養物を利用して実施されるであろう。
【0061】
本発明に係る化合物は、高架式十字迷路試験及び摂水条件抑制試験における正の応答によって証明されるような抗不安活性を示す(Dawson et al.,Psychopharmacology,1995,121,109−117参照)。さらに、本発明の化合物は、応答感受性(チェーンプリング(chain−pulling))試験(Bayley et al.,J.Psychopharmacol.,1996,10,206−213参照)から得られる適切な結果によって確認されうるように、実質的に非鎮静性である。
【0062】
本発明に係る化合物は、抗痙攣活性も示しうる。これは、J.Pharmacol.Exp.Ther.,1996,279,492−501においてブリストウ(Bristow)らによって記載されたものと類似のプロトコルに従い、ラット及びマウスにおけるペンチレンテトラゾール誘導発作を阻止する能力により証明されうる。
【0063】
行動効果を誘発するため、本発明の化合物は、理想的には、脳透過性であろう;換言すると、これらの化合物は、いわゆる「血液脳関門」を通過することができるであろう。好ましくは、本発明の化合物は、経口経路による投与の後、有益な治療的作用を発揮することができるであろう。
【0064】
本発明は、医薬適合性の担体と共に、本発明の化合物1個以上を含む薬学的組成物も提供する。好ましくは、これらの組成物は、経口投与、非経口投与、鼻腔内投与、舌下投与、もしくは直腸内投与、又は吸入もしくはガス注入による投与のための、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、無菌の非経口用の液剤もしくは懸濁剤、定量噴霧式のエアロゾルもしくは液体スプレー、滴下剤、アンプル、自動注入装置、又は坐剤のような単位剤形で存在する。錠剤のような固体組成物を調製するには、主要活性要素を、薬学的担体、例えばコーンスターチ、ラクトース、ショ糖、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸ジカルシウム、又はゴムのような従来の錠剤化要素、及びその他の薬学的希釈剤、例えば水と混合し、本発明の化合物又はそれらの医薬適合性の塩の均質な混合物を含有している固体のプレフォーミュレーション(preformulation)組成物を形成させる。これらのプレフォーミュレーション組成物を均質と呼ぶ場合、それは、錠剤、丸剤、及びカプセル剤のような同等の有効性を有する単位剤形へと組成物が容易に細分されうるよう、活性要素が組成物全体に均一に分散していることを意味する。次いで、この固体プレフォーミュレーション組成物を、本発明の活性要素を約0.1から約500mg含有している前記の型の単位剤形へと細分する。典型的な単位剤形は、活性要素を、1から100mg、例えば1mg、2mg、5mg、10mg、25mg、50mg、又は100mg含有している。新規組成物の錠剤又は丸剤は、作用時間の延長という利点を与える剤形を提供するため、コーティング又は配合されていてもよい。例えば、錠剤又は丸剤は、内部投薬成分及び外部投薬成分(後者は、前者の周囲の外被の形態で存在する)を含むことができる。胃内での崩壊に抵抗し、内部成分が完全なまま十二指腸へと通過するか、又は徐放されることを許容するよう機能する腸溶層によって、二成分は隔離されていてもよい。多様な材料を、そのような腸溶層又はコーティングのため使用することができ、そのような材料には、多数のポリマー酸、並びにポリマー酸とセラック、セチルアルコール、及び酢酸セルロースのような材料との混合物が含まれる。
【0065】
経口投与又は注射投与のため、本発明の新規組成物が組み込まれうる液体形態には、水性液剤、適切には芳香のあるシロップ剤、水性又は油性の懸濁剤、及び綿実油、ゴマ油、ヤシ油、又は落花生油のような食用油を含む芳香のある乳剤、並びにエリキシル剤及び同様の薬学的媒体が含まれる。水性懸濁剤のための適切な分散剤又は懸濁化剤には、トラガカント、アラビアゴムのような合成及び天然のゴム、アルギン酸塩、デキストラン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニル−ピロリドン、又はゼラチンが含まれる。
【0066】
不安の治療において、適切な投薬レベルは、1日当たり約0.01から250mg/kg、好ましくは1日当たり約0.05から100mg/kg、特に1日当たり0.05から5mg/kgである。化合物は、1日1から4回のスケジュールで投与されうる。
【0067】
本発明に係る化合物は、遷移金属触媒の存在下で、式IIIの化合物を式IVの化合物と反応させることを含む方法により調製されうる。
【0068】
【化14】
Figure 2004505086
[式中、Y、Z、及びRは、前記と同義であり、Lは、適切な脱離基を表し、かつMは、ボロン酸モエティ−B(OH)、もしくは有機ジオール、例えばピナコールにより形成されたその環式エステルを表すか、又は−Sn(Alk)[式中、Alkは、C1−6アルキル基、典型的にはn−ブチルを表す]を表す]
脱離基Lは、典型的には、ハロゲン原子、例えばブロモである。
【0069】
化合物IIIと化合物IVとの間の反応において有用な遷移金属触媒は、適切には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(0)である。その反応は、好便宜に、有利にはリン酸カリウムの存在下で、N,N−ジメチルアセトアミドのような溶媒の中で、高温で、実施される。
【0070】
別法において、Yが化学結合を表すような本発明に係る化合物は、前記の化合物IIIと化合物IVとの間の反応の場合と同様の条件下で、遷移金属触媒の存在下で、式Vの化合物を式VIの化合物と反応させることを含む方法によって調製されうる。
【0071】
【化15】
Figure 2004505086
[式中、Z、R、L、及びMは、前記と同義である]
もう一つの手法において、Yが酸素原子を表すような本発明に係る化合物は、前記定義のような式VIの化合物を式VIIの化合物と反応させることを含む方法によって調製されうる。
【0072】
【化16】
Figure 2004505086
[式中、Rは、前記と同義である]
その反応は、好便宜に、典型的には120℃の領域でありうる高温で、N,N−ジメチルホルムアミドのような溶媒の中で、塩基性条件下で、例えば水素化ナトリウムを使用して、実施される。
【0073】
さらなる手法において、Yが−NH−結合を表すような本発明に係る化合物は、前記定義のような式VIの化合物を式VIIIの化合物と反応させることを含む方法によって調製されうる。
【0074】
【化17】
Figure 2004505086
[式中、Rは、前記と同義である]
化合物VIと化合物VIIIとの反応に関して、式VIの化合物の中の脱離基Lは、適切には、フルオロを表す。
【0075】
化合物VIと化合物VIIIとの反応は、好便宜に、N,N−ジメチルホルムアミドのような溶媒の中で、典型的には120℃の領域の高温に反応体を加熱することにより実施される。
【0076】
前記式IV及びVの中間体の中のMが、ピナコールにより形成されたボロン酸モエティ−B(OH)の環式エステルを表す場合、関連する化合物IV又はVは、遷移金属触媒の存在下で、ビス(ピナコラト)ジボロンを、式IVA又はVAの化合物と反応させることにより調製されうる。
【0077】
【化18】
Figure 2004505086
[式中、Y、Z、及びRは、前記と同義であり、Lは、ヒドロキシ又は適切な脱離基を表す]
が脱離基を表す場合、これは、典型的には、トリフルオロメタンスルホニルオキシ(トリフリルオキシ(triflyloxy))である。
【0078】
ビス(ピナコラト)ジボロンと、化合物IVA又はVAとの間の反応において有用な遷移金属触媒は、適切には、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)である。その反応は、好便宜に、典型的には1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン及び/又は酢酸カリウムの存在下で、1,4−ジオキサンのような溶媒の中で、高温で、実施される。
【0079】
前記式VAの中間体の中のLがトリフリルオキシを表す場合、関連する化合物VAは、典型的にはピリジンの存在下で、適切な前記定義のような式VIIの化合物をトリフルオロメタンスルホン酸無水物(triflic anhydride)と反応させることにより調製されうる。Lがヒドロキシを表すような前記式IVAの中間体を、Lがトリフリルオキシを表すような対応する化合物へと変換するためにも、類似の条件が利用されうる。
【0080】
前記式VIIの中間体は、適切には、還流下で、典型的には酢酸中で、臭化水素で処理することにより、適切な式IXのメトキシ置換前駆体から調製されうる。
【0081】
【化19】
Figure 2004505086
[式中、Rは、前記と同義である]
前記式VIII及びIXの中間体は、前記の化合物IIIと化合物IVとの間の反応の場合と類似の条件の下で、遷移金属触媒の存在下で、前記定義のような式IIIの化合物を、適切な式Xの化合物と反応させることにより調製されうる。
【0082】
【化20】
Figure 2004505086
[式中、Mは、前記と同義であり、かつXは、アミノ又はメトキシを表す]
前記式IIIの中間体の中のLがブロモを表す場合、この化合物は、典型的には、酢酸ナトリウムの存在下で、場合によってはさらに臭化カリウムの存在下で、メタノール中で、臭素で処理することによる、対応する式XIの化合物の臭素化によって調製されうる。
【0083】
【化21】
Figure 2004505086
[式中、Rは、前記と同義である]
式XIの中間体は、クロロアセトアルデヒドを、必要とされる式XIIの化合物と反応させることにより調製されうる。
【0084】
【化22】
Figure 2004505086
[式中、Rは、前記と同義である]
その反応は、好便宜に、溶媒の還流温度で、適切な溶媒、例えば炭酸水素ナトリウムを含むメタノール及び/又はエタノールのような低級アルカノールの中で、塩基性条件下で、反応体を加熱することにより実施される。
【0085】
又は、式XIIの化合物を、還流エタノール中で、48%HBrの存在下で、ブロモアセトアルデヒドジメチルアセタールと反応させて、式XIの中間体を形成させてもよい。
【0086】
さらなる手法において、本発明に係る化合物は、前記のクロロアセトアルデヒドと化合物XIIとの間の反応の場合と類似の条件の下で、前記定義のような式XIIの化合物を、式XIIIの化合物と反応させることを含む方法によって調製されうる。
【0087】
【化23】
Figure 2004505086
[式中、Y及びZは、前記と同義であり、かつLは、適切な脱離基を表す]
脱離基Lは、適切には、ハロゲン原子、例えばブロモである。
【0088】
さらなる手法において、Rがアリールモエティ又はヘテロアリールモエティを表すような本発明に係る化合物は、遷移金属触媒の存在下で、式XIVの化合物を、式XVの化合物と反応させることを含む方法によって調製されうる。
【0089】
【化24】
Figure 2004505086
[式中、Y及びZは、前記と同義であり、R1aは、アリールモエティ又はヘテロアリールモエティを表し、かつLは、適切な脱離基を表す]
脱離基Lは、典型的には、ハロゲン原子、例えばクロロである。
【0090】
化合物XIVと化合物XVとの間の反応において有用な遷移金属触媒は、適切には、トリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)であり、その場合、反応は、好便宜に、典型的にはトリ−tert−ブチルホスフィン及び炭酸セシウムの存在下で、1,4−ジオキサンのような溶媒の中で、高温で、実行される。
【0091】
前記式XVの化合物の中のLがハロゲン原子を表す場合、これらの化合物は、Rがハロゲンを表すような前記定義のような式Iの化合物に相当し、従って、それらは、本発明に係る化合物の調製のための前記の方法のうちのいずれかによって調製されうる。
【0092】
式IV、VI、X、XII、XIII、及びXIVの出発材料は、市販されていない場合には、添付の実施例に記載されたものと類似の方法によって、又は当分野において既知の標準的な方法によって調製されうる。
【0093】
前記の方法のうちのいずれかによって最初に得られた式Iの任意の化合物は、適切に、続いて、当分野において既知の技術により、さらなる式Iの化合物へと改変されうることが理解されよう。例えば、最初に得られたRがC1−6アルコキシカルボニルを表すような式Iの化合物は、Rがヒドロキシメチルを表すような対応する式Iの化合物へと、水素化アルミニウムリチウムにより還元されうる。次いで、後者の化合物は、二酸化マンガンによる処理により、Rがホルミルを表すような対応する式Iの化合物へと酸化されうる。そのようにして得られたホルミル誘導体は、式HN−ORのヒドロキシルアミン誘導体と縮合され、Rが−CH=NORを表すような式Iの化合物を提供しうる。又は、Rがホルミルを表すような式Iの化合物を、式RMgBrのグリニャール試薬と反応させ、Rが−CH(OH)Rを表すような式Iの化合物を得、次に、この化合物を、Rが−CORを表すような対応する式Iの化合物へと、二酸化マンガンを使用して酸化することができる。次いで、後者の化合物は、式HN−ORのヒドロキシルアミン誘導体と縮合され、Rが−CR=NORを表すような式Iの化合物を提供しうる。
【0094】
本発明に係る化合物の調製のための前記の方法が、立体異性体の混合物を生成させる場合、これらの異性体は、調製用クロマトグラフィーのような従来の技術によって分離されうる。新規化合物は、ラセミ形態で調製されてもよいし、又は個々のエナンチオマーが、エナンチオ特異的合成もしくは分割のいずれかによって調製されてもよい。新規化合物は、例えば、調製用HPLCのような標準的な技術により、又は(−)−ジ−p−トルオイル−d−酒石酸及び/もしくは(+)−ジ−p−トルオイル−l−酒石酸のような光学的に活性な酸との塩形成によるジアステレオマー対の形成、それに続く分別再結晶及び遊離塩基の再生によって、それらの成分エナンチオマーへと分割されうる。新規化合物は、ジアステレオマー性のエステル又はアミドを形成させ、続いてクロマトグラフィーによる分離、及びキラルな補助物質の除去を行うことによっても分割されうる。
【0095】
前記の合成手順のうちのいずれにおいても、関係のある分子のうちのいずれかの上の感受性又は反応性の基を保護することが必要かつ/又は望ましい場合がある。これは、Protective Groups in Organic Chemistry,J.F.W.McOmie編,Plenum Press,1973;及びT.W.Greene&P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley&Sons,1991に記載されているような、従来の保護基によって達成されうる。保護基は、当分野において既知の方法を使用して、都合のよい後の段階で除去されうる。
【0096】
以下の実施例は、本発明に係る化合物の調製を例示する。
【0097】
本発明に係る化合物は、Ltk細胞において安定的に発現されたα2サブユニット又はα3サブユニットを含有しているヒトGABA受容体のベンゾジアゼピン結合部位への[H]−フルマゼニルの結合を強力に阻害する。
【0098】
試薬
・リン酸緩衝生理食塩水(PBS)
・アッセイ緩衝液:10mM KHPO、100mM KCl、pH7.4、室温
・[H]−フルマゼニル(α1β3γ2細胞には18nM;α2β3γ2細胞には18nM;α3β3γ2細胞には10nM)を含むアッセイ緩衝液
・アッセイ緩衝液中フルニトラゼパム100μM
・アッセイ緩衝液中に懸濁された細胞(1トレー10ml)
【0099】
細胞の採集
細胞から上清を除去する。PBS(およそ20ml)を添加する。細胞を剥離し、50ml遠心管に置く。大部分の細胞が除去されることを確実にするために、さらに10mlのPBSを用いてその操作を繰り返す。細胞を、ベンチトップ型遠心分離機で3000rpmで20分間遠心分離することによりペレット化し、所望により次いで凍結させる。ペレットを、細胞のトレー(25cm×25cm)1個当たり10mlの緩衝液に再懸濁させる。
【0100】
アッセイ
アッセイは、深型96穴プレート又はチューブの中で実施されうる。各チューブは、次のものを含有している。
・アッセイ緩衝液300μl
・[H]−フルマゼニル(最終濃度はα1β3γ2:1.8nM;α2β3γ2:1.8nM;α3β3γ2:1.0nM)50μl
・緩衝液、又は化合物を10%DMSO(全)に溶解させる場合には溶媒担体(例えば、10%DMSO)50μl;試験化合物又はフルニトラゼパム(非特異的結合の決定用)、最終濃度10μM
・細胞100μl
【0101】
アッセイを40℃で1時間インキュベートし、次いで、Tomtec又はBrandel細胞採集機のいずれかを使用してGF/Bフィルターで濾過し、続いて氷冷アッセイ緩衝液3mlで3回洗浄する。フィルターを乾燥させ、液体シンチレーション計数により計数する。全結合について予想される値は、液体シンチレーション計数を使用した場合には、全カウントについては3000から4000dpm、非特異的結合については200dpm未満であり、又はメルチレックス(meltilex)固体シンチラントを用いて計数した場合には、全カウントについては1500から2000dpm、非特異的結合については200dpm未満である。結合パラメーターは、各試験化合物についての阻害定数Kが計算されうる非線形最小二乗回帰分析によって決定される。
【0102】
添付の実施例の化合物は、前記アッセイにおいて試験され、100nM未満という、ヒトGABA受容体のα2サブユニット及び/又はα3サブユニットからの[H]−フルマゼニルの置換についてのK値を保有していることが見出された。
【0103】
実施例1
3’−(イミダゾ[1,2−α]ピラジン−3−イル)ビフェニル−2−カルボニトリル
2−ブロモベンゾニトリル(9.1g、50mmol)と、3−アミノベンゼンボロン酸一水和物(11.6g、75mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.73g、1.5mmol)との混合物を含むジメトキシエタン(50ml)及び2M炭酸ナトリウム溶液(25ml)を、20時間80℃に加熱した。室温にまで冷却した後、反応物を、酢酸エチル(400ml)と水(400ml)との間に分配させた。有機物を塩水(400ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム無水物上で乾燥させ、ろ過し、真空で濃縮した。酢酸エチル勾配(0から25%)上のイソヘキサンで溶出させたシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーによる残さの精製によって、3’−アミノビフェニル−2−カルボニトリルが、無色の油状物質として得られ、それを放置して固体化すると白色の固体(9.5g、98%)が得られた。
【0104】
:δ(400MHz,CDCl)3.79(2H,br),6.75(1H,ddd,J8,3および1),6.84(1H,dd,J3および3),6.92(1H,dd,J8および3),7.25(1H,dd,J8および8),7.40(1H,ddd,J8,8および1),7.50(1H,dd,J8および1),7.62(1H,ddd,J8,8および1),7.73(1H,dd,J8および1)
【0105】
3’−アミノビフェニル−2−カルボニトリル(10.9g、56mmol)を含む1,4−ジオキサン(30ml)の溶液を、25%硫酸水溶液(150ml)で処理した。得られた懸濁液を、0℃にまで冷却した後、亜硝酸ナトリウム(4.6g、67mmol)を含む水溶液(10ml)を10分かけて滴下して処理した。0℃で30分間撹拌した後、反応物を熱水(70℃)(500ml)へと注入した。室温にまで冷却した後、生成物を酢酸エチル(500ml)で抽出し、有機物を水(300ml)、塩水(300ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム無水物上で乾燥させた。ろ過及び真空濃縮により、3’−ヒドロキシビフェニル−2−カルボニトリルが、暗色の油状物質として得られた(7.1g、65%)。
【0106】
:δH(400MHz,CDCl)5.40(1H,br),6.92(1H,ddd,J8,3および1),7.04(1H,dd,J3および3),7.11(1H,ddd,J8,3および1),7.35(1H,dd,J8および8),7.44(1H,ddd,J8,8および1),7.51(1H,dd,J8および1),7.64(1H,ddd,J8,8および1),7.75(1H,dd,J8および1)
【0107】
3’−ヒドロキシビフェニル−2−カルボニトリル(0.48g、2.47mmol)及び乾燥ピリジン(0.98g、12.35mmol)を、ジクロロメタン(7ml)に溶解させ、0°Cにまで冷却した後、5分かけてトリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.04g、3.70mmol)を滴下にて添加した。混合物を、0℃で10分間撹拌し、次いで25℃で1時間撹拌した。溶媒を真空で蒸発させ、残さを酢酸エチル(200ml)と水(150ml)との間に分配させた。有機層を、塩水(150ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム無水物上で乾燥させ、蒸発させたところ、茶色の油状物質が得られた。酢酸エチル勾配(0から30%)上のイソヘキサンにより溶出させたシリカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、トリフルオロメタンスルホン酸2’−シアノビフェニル−3−イルエステルが、黄色の油状物質として得られた(544mg、67%)。
【0108】
:δ(400MHz,CDCl)7.37(1H,ddd,J8,3および1),7.39(1H,dd,J3および3),7.50−7.60(2H,m),7.61−7.65(2H,m),7.64(1H,td,J8および1),7.80(1H,dd,J8および1)
【0109】
トリフルオロメタンスルホン酸2’−シアノビフェニル−3−イルエステル(0.55g、1.66mmol)と、酢酸カリウム(0.49g、4.98mmol)と、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.55g、2.16mmol)とを、1,4−ジオキサン(10ml)に溶解させ、Nにより15分間混合物を脱気した。次いで、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(41mg、0.05mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(28mg、0.05mmol)を添加し、混合物を85℃に18時間加熱した。混合物を室温にまで冷却し、酢酸エチル(150ml)と水(50ml)との間に分配させた。有機層を、塩水(50ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム無水物上で乾燥させ、真空で蒸発させたところ、3’−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)ビフェニル−2−カルボニトリルが、黒色の油状物質として得られた(0.51g、100%)。この油状物質を、0.5Mストック溶液を得るために十分なN,N−ジメチルアセトアミドに溶解させた。
【0110】
2−アミノピラジン(100mg、1.1mmol)及びブロモアセトアルデヒドジメチルアセタール(253mg、1.6mmol)を、エタノール(4.5ml)に溶解させた。臭化水素酸(48%、0.5ml)を添加し、混合物を還流下で18時間加熱した。溶液を、室温にまで冷却させ、次いでシリカへと直接的に予備吸着させた。メタノール勾配(1から4%)上のジクロロメタン及び1%濃アンモニアで溶出させたシリカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、イミダゾ[1,2−α]ピラジンが、白色の結晶状固体として得られた(90mg、72%)。
【0111】
:δ(360MHz,CDCl)6.70(1H,s),7.82(1H,s),7.88(1H,d,J4),8.29(1H,d,J4),9.12(1H,s)
【0112】
イミダゾ[1,2−α]ピラジン(90mg、0.76mmol)及び酢酸ナトリウム(75mg、0.91mmol)を、臭化カリウムを飽和させたメタノール(2ml)に溶解させ、−10℃にまで冷却した後、5分かけて臭素(121mg、0.76mmol)を滴下にて添加した。添加の完了後、混合物を、1N亜硫酸ナトリウム溶液(2ml)の添加によって反応停止させ、溶媒を真空で除去した。残さを水(15ml)及び飽和炭酸水素ナトリウム溶液(15ml)に溶解させ、酢酸エチル(2×40ml)で抽出した。有機物を合わせ、次いで塩水(40ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム無水物上で乾燥させ、蒸発させたところ、3−ブロモイミダゾ[1,2−α]ピラジンが、白色の結晶状固体として得られた(150mg、100%)。
【0113】
:δ(400MHz,CDCl)7.80(1H,s),6.87(1H,d,J7),7.71(1H,s),8.27(1H,d,J7)
【0114】
3−ブロモイミダゾ[1,2−α]ピラジン(150mg、0.76mmol)と、リン酸カリウム(321mg、1.51mmol)と、3’−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)ビフェニル−2−カルボニトリルとの混合物(N,N−ジメチルアセトアミド中の0.5M溶液3ml)を、15分間Nで脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(44mg、0.04mmol)を添加し、混合物を80℃に18時間加熱した。反応物を室温にまで冷却させ、水(20ml)及び飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20ml)で希釈し、次いで酢酸エチル(2×75ml)で抽出した。合わせた有機画分を、塩水(40ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム無水物上で乾燥させ、蒸発させたところ、黒色の油状物質が得られた。油状物質を、メタノール勾配(1から2%)上のジクロロメタン及び1%0.88アンモニアで溶出させたシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。得られた固体を、ジエチルエーテルで粉砕したところ、3’−イミダゾ[1,2−α]ピラジ−3−イル)ビフェニル−2−カルボニトリルが、白色の粉末として得られた(83mg、37%)。
【0115】
:δ(400MHz,CDCl)7.52(1H,td,J8および1),7.58(1H,dd,J8および1),7.61−7.74(4H,m),7.80−7.85(2H,m),7.94−7.97(2H,m),8.55(1H,d),9.18(1H,s)

Claims (12)

  1. 式I:
    Figure 2004505086
    [式中、
    Yは、化学結合、酸素原子、又は−NH−結合を表し;
    Zは、場合により置換されていてもよいアリール基又はヘテロアリール基を表し;
    は、水素、炭化水素、複素環式基、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ニトロ、−OR、−SR、−SOR、−S0、−S0NR、−NR、−NRCOR、−NRC0、−COR、−C0、−CONR、又は−CR=NORを表し;
    及びRは、独立に、水素、炭化水素、又は複素環式基を表す]
    の化合物、又はそれらの塩もしくはプロドラッグ。
  2. 式IIA:
    Figure 2004505086
    [式中、
    Zは、請求項1と同義であり、
    11は、水素、C1−6アルキル、ヒドロキシ(C1−6)アルキル、ヘテロアリール、ハロゲン、トリフルオロメチル、C1−6アルコキシ、ホルミル、C2−6アルキルカルボニル、C2−6アルコキシカルボニル、又は−CR=NORを表し;
    は、水素又はC1−6アルキルを表し;かつ
    は、水素、C1−6アルキル、及びヒドロキシ(C1−6)アルキル、又はジ(C1−6)アルキルアミノ(C1−6)アルキルを表す]
    により表される、請求項1記載の化合物、並びにそれらの塩及びプロドラッグ。
  3. 式IIB:
    Figure 2004505086
    [式中、
    Zは、請求項1と同義であり、
    11は、請求項2と同義である]
    により表される、請求項1記載の化合物、並びにそれらの塩及びプロドラッグ。
  4. 式IIC:
    Figure 2004505086
    [式中、Zは、請求項1と同義である]
    により表される、請求項1記載の化合物、並びにそれらの塩及びプロドラッグ。
  5. Zが2−シアノフェニルを表す、請求項1から4のいずれかに記載の化合物。
  6. 3’−イミダゾ[1,2−α]ピラジ−3−イル)ビフェニル−2−カルボニトリル、並びにその塩及びプロドラッグより選択される化合物。
  7. 医薬適合性の担体と共に、請求項1に定義されたような式Iの化合物、又はそれらの塩もしくはプロドラッグを含む薬学的組成物。
  8. 不安の治療及び/又は予防のための医薬品の製造のための、請求項1に定義されたような式Iの化合物、又はそれらの塩もしくはプロドラッグの使用。
  9. 痙攣の治療及び/又は予防のための医薬品の製造のための、請求項1に定義されたような式Iの化合物、又はそれらの塩もしくはプロドラッグの使用。
  10. (A)遷移金属触媒の存在下で、式IIIの化合物を式IVの化合物と反応させること:
    Figure 2004505086
    [式中、Y、Z、及びRは、前記と同義であり、Lは、適切な脱離基を表し、かつMは、ボロン酸モエティ−B(OH)、もしくは有機ジオールにより形成されたその環式エステルを表すか、又は−Sn(Alk)[式中、AlkはC1−6アルキルを表す]を表す];又は
    (B)遷移金属触媒の存在下で、式Vの化合物を式VIの化合物と反応させること:
    Figure 2004505086
    [式中、Z及びRは、請求項1と同義であり、かつL及びMは、前記と同義である];又は
    (C)前記定義のような式VIの化合物を式VIIの化合物と反応させること:
    Figure 2004505086
    [式中、Rは、請求項1と同義である];又は
    (D)前記定義のような式VIの化合物を式VIIIの化合物と反応させること
    Figure 2004505086
    [式中、Rは、請求項1と同義である];又は
    (E)式XIIの化合物を式XIIIの化合物と反応させること:
    Figure 2004505086
    [式中、Y、Z、及びRは、請求項1と同義であり、かつLは適切な脱離基を表す];又は
    (F)遷移金属触媒の存在下で、式XIVの化合物を式XVの化合物と反応させること:
    Figure 2004505086
    [式中、Y及びZは、請求項1と同義であり、R1aは、アリールモエティ又はヘテロアリールモエティを表し、かつLは、適切な脱離基を表す];
    (G)続いて、望まれるならば、当分野において既知の技術によって、最初に得られた式Iの化合物をさらなる式Iの化合物へと変換すること、を含む、請求項1に記載の化合物の調製のための方法。
  11. 請求項1に定義されたような式Iの化合物、又はそれらの医薬適合性の塩もしくはプロドラッグを、有効量、そのような治療を必要とする患者へ投与することを含む、不安の治療及び/又は予防のための方法。
  12. 請求項1に定義されたような式Iの化合物、又はそれらの医薬適合性の塩もしくはプロドラッグを、有効量、そのような治療を必要とする患者へ投与することを含む、痙攣の治療及び/又は予防のための方法。
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