JP2004502111A - ブレーキ部材、ディスクブレーキ、ドラムブレーキ及びブレーキ部材の製作方法 - Google Patents
ブレーキ部材、ディスクブレーキ、ドラムブレーキ及びブレーキ部材の製作方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004502111A JP2004502111A JP2002507193A JP2002507193A JP2004502111A JP 2004502111 A JP2004502111 A JP 2004502111A JP 2002507193 A JP2002507193 A JP 2002507193A JP 2002507193 A JP2002507193 A JP 2002507193A JP 2004502111 A JP2004502111 A JP 2004502111A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake
- contact surface
- brake member
- member according
- degrees
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 7
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 10
- 230000008859 change Effects 0.000 claims description 4
- 238000013461 design Methods 0.000 description 5
- 230000006870 function Effects 0.000 description 4
- 230000003993 interaction Effects 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 description 1
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000005284 excitation Effects 0.000 description 1
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 description 1
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 1
- 238000013519 translation Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/0006—Noise or vibration control
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/02—Braking members; Mounting thereof
- F16D65/04—Bands, shoes or pads; Pivots or supporting members therefor
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D69/00—Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D69/00—Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
- F16D2069/004—Profiled friction surfaces, e.g. grooves, dimples
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2127/00—Auxiliary mechanisms
- F16D2127/007—Auxiliary mechanisms for non-linear operation
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
少なくとも1つの接触面及びその接触面を囲む側面を持つ1つのブレーキライニングを支持する背板を含むブレーキ部材であり、前記各面は接触面に接続しており又前記背板に接続している。
Description
【0001】
発明の属する技術分野
本発明は、特許請求項1の前文の規定に一致するブレーキ部材に関する。詳細には、本発明は、ブレーキの軋り音の発生をブレーキライニングの設計、特に、ブレーキライニングの側面の設計により軽減することができるブレーキ部材に関する。
【0002】
技術的背景
自動車のブレーキをかける際に、しばしば、所謂ブレーキの軋り音(squeal)が発生し、それは、ディスクブレーキ及びドラムブレーキに関係していることが多い。この騒音の代表的な周波数は、数キロヘルツであり、人間の聴覚感度範囲内である。発生した騒音は、音源からの距離と共に確実に低下するが、制動装置付近では約140dBに達する。市内バスは、人口密度の高い地域において頻繁に停止するので、特に騒々しく迷惑である。新しい自家用車、貨物自動車及びバスに対する頻繁な苦情の原因の1つが、ブレーキの軋り音である。ブレーキの軋り音が制動力に影響せず、従って安全性に影響しない場合でも、この騒音問題は重要であり、解決を要する。この問題は、又、所謂ABSブレーキを装備した自動車にも発生する。
【0003】
ブレーキの軋り音に関する問題は、長年にわたり分析されてきており、多数の様々な解決策が試みられてきた。例えば、ブレーキシステムに含まれている構成部品の寸法を変えて、そのシステムの固有周波数を変えることが試みられたが、未だ、ブレーキの軋り音の発生を低減することができないでいる。例えば、US5145037に開示されているディスクブレーキでは、ブレーキの軋り音を低減させるために、1つの領域内のブレーキディスクの終端部分をベベル切断し、又、その延伸長はブレーキライニングを配設した背板を支持するブレーキヨークに含まれているつめの間隔幅に従い変えている。さらに、GB2143919に開示されているディスクブレーキでは、ディスクブレーキに含まれている背板を、そのブレーキディスクに対して傾斜するように設計してブレーキの軋り音の低減を図っている。
【0004】
上記の提案は、予め定められた特定条件においては、ブレーキの軋り音の発生を有効に低減できるが、ブレーキ部材に変動負荷がかかる場合には、これらの解決法では、ブレーキの軋り音の発生を低減できない。
【0005】
発明の要約
本発明の目的は、ブレーキ部材に変動負荷が掛かる際のブレーキの軋り音の発生を低減するブレーキ部材を提供することにある。この目的は、特許請求範囲の請求項1の特徴部に記載のブレーキ部材により達成される。
【0006】
本発明の他の目的は、ブレーキ部材に変動負荷が掛かる際のブレーキの軋り音の発生を低減するディスクブレーキを提供することにある。この目的は、特許請求範囲の請求項16の特徴部によるブレーキ部材により達成される。
【0007】
本発明のさらなる他の目的は、ブレーキ部材に変動負荷が掛かる際のブレーキの軋り音の発生を低減するドラムブレーキを提供することにある。この目的は、特許請求範囲の請求項17の特徴部によるブレーキ部材により達成される。
【0008】
本発明のさらなる他の目的は、ブレーキ部材に変動負荷が掛かる際のブレーキの軋り音の発生を低減するブレーキ部材を製作する方法を提供することにある。この目的は、特許請求範囲の請求項18の特徴部によるブレーキ部材により達成される。
【0009】
発明の理論的背景
例えば、Hulten及びFlintの論文“ディスクブレーキの軋り音の分析のための仮定モード法”(自動車技師協会、1999−01−1335)によれば、ブレーキディスクのようなブレーキ部材の回転対称の結果、そのブレーキ部材の各固有周波数には明らかに2つのモードが存在する。1つの固有周波数に対し1対のモードが存在する場合、音波は、励起エネルギーが供給されるとブレーキ部材を通して伝播し、ノイズ、所謂ブレーキの軋り音が生じる。1枚のブレーキライニングにより、ブレーキディスク又はブレーキドラムとブレーキライニングを接続する場合、その結合モードは、個別のシステムの固有周波数に分割される。例えば、摩擦力のような非保存力は、これらの個別モードを結合し、それらを共通の固有周波数に連結するように作用し、ブレーキの軋り音が発生する。したがって、ブレーキの軋り音の発生を阻止するために、ブレーキシステムは、主として、1kHzから15kHzの間の固有周波数を示す1組のモードの分離を維持できるように設計すべきである。この接続と、それによるブレーキの軋り音の発生は、多数の異なる固有周波数の場合に発生し、ブレーキライニングとブレーキ部材(即ち、ディスク又はドラム)との間の相互作用に依存する。ブレーキ部材の構造を、殆どの固有周波数、好ましくは、上記範囲内の全ての固有周波数に関し、ブレーキの軋り音が発生する危険を低減させるようにするためには、ブレーキライニングとディスク又はドラムの間の相互作用が予測可能に発生することが重要である。
【0010】
さらに、この発明に関係のある、ブレーキライニングとブレーキディスク又はブレーキドラムとの接触に関する研究を行った。図1は、ブレーキディスク2と相互作用する既知のブレーキ部材1を象徴的に表現している。このブレーキ部材は、ブレーキライニング3及び背板4より構成されている。ブレーキライニングは、前記ブレーキディスク2又は代わりに使用可能なブレーキドラムに圧接される第1及び第2接触面5aと5bを有している。さらに、ブレーキライニングは、接触面5bと接触面5aの境界を定める溝6を有している。
【0011】
ブレーキライニング3の寿命期間中、ある特定の力が、例えば、ブレーキシリンダー(図示せず)を介してブレーキライニングに掛かる時に、ブレーキライニングは、平面を形成するように磨耗してゆく。この初期状態を図1に実線で示す。図2は、接触面上の圧力分布を図示しており、ブレーキライニングの1つの接触面または複数の接触面が平面である時の、すり合わせ状態を実線で図示している。
【0012】
図1の左側は、ブレーキライニング3が前述の平衡状態になる前述の特定の力より小さい力でブレーキディスク2又は使用可能なドラムに押圧されたときのブレーキライニング3の変形を破線で示している。この場合、ブレーキディスクの接触面は、初期位置7から第2位置7’になっており、ブレーキライニングの表面が、より小さい負荷がかけられたときに、どのように変形して、破線で示した形状になったかを誇張拡大して示している。ブレーキライニングの局部的な変形剛性は、表面上で変化するので、前記平衡状態を生じさせる前述の特定の力と異なる種々の接触力が、ブレーキライニングの表面に発生する。ここで、局部的な変形剛性は、接触面に垂直な方向の局部的に区切られた領域における弾性定数を意味する。均質な材料の弾性定数は、垂直な側面を持つエッジ領域の弾性定数の方が、傾斜した側面を持つ領域又は前記均質材料エッジから離れた内側領域の弾性定数よりも低いことが研究により明らかになった。これは、ブレーキライニング3に配置された溝6における弾性定数が、ブレーキライニングの内側領域よりも低い変形剛性を示し、ブレーキライニング3が、ブレーキライニングの内側領域よりもベベル切断された斜面8においてより高い変形剛性を示すことを意味している。この結果、ブレーキライニングは、より小さい負荷が掛かるときには、溝6に最も近い位置にある領域Iにおいて外側に膨れ、斜面8に最も近い位置にある領域IIIにおいて内側に膨れる。
【0013】
図2の左側は、ブレーキライニングに前記特定力より小さい負荷を掛けた時のブレーキライニング3上の圧力分布を破線で示している。前記の説明より明らかなように、平衡負荷より小さい負荷をブレーキライニングに掛けた場合、領域I内の圧力は領域III内の圧力より高い。前記特定力での圧力分布は、実線で示されている。
【0014】
図1の右側は、ブレーキライニング3を前述の平衡状態になる前述の特定力を超える力でブレーキディスク2又は使用可能なドラムに押圧したときのブレーキライニング3の変形を破線で示している。この場合、ブレーキディスクの接触面は、初期位置7から第3位置7’’になっており、ブレーキライニングの表面に、より大きい負荷が加えられた場合に、どのように変形して、破線で示した形状になったかを誇張拡大して示している。ブレーキライニングの局部的な変形剛性は、表面上で変化するので、前記平衡状態を生じさせる前述の特定力と異なる種々の接触力がブレーキライニングの表面に発生する。この場合も、ブレーキライニング3に配設された溝6における弾性定数は、ブレーキライニングの内側領域よりも低い変形剛性を示し、ブレーキライニング3は、ブレーキライニングの内側領域よりもベベルカットされた斜面8においてより高い変形剛性を示している。この結果、ブレーキライニングは、より大きい負荷が掛かるときには、溝6に最も近い位置にある領域Iにおいて内側に膨れ、斜面8に最も近い位置にある領域IIIにおいて外側に膨れる。
【0015】
図2の右側は、ブレーキライニングに前記特定力より大きい負荷を掛けた時のブレーキライニング3上の圧力分布を破線で示している。前記の説明より明らかなように、平衡負荷より大きい負荷をブレーキライニングに掛けた場合、領域I内の圧力は、領域III内の圧力より低い。前述の特定圧力を加えた場合の圧力分布は、実線で示してある。
【0016】
異なる圧力がブレーキライニングに加えられる場合に形状と圧力に変化が生じるために、複数の個別モードが結合する危険性を低減することができるブレーキライニングの構造設計は、かなり困難になる。
【0017】
したがって、本発明の目的は、ブレーキライニングがエッジ領域で囲まれた接触面を有し、そのエッジ領域の少なくとも1部が、前記接触面を通る平面に垂直な方向において、接触面内側の中央領域における変形剛性と最大で15%異なる局部的な変形剛性を示すブレーキシステムを提供することにより達成する。
この構造設計により、種々異なる負荷が掛けられた場合でもブレーキライニングには略一定した圧力が生じる。
【0018】
実施形態の説明
図3は、本発明によるブレーキ部材の斜視図である。このブレーキ部材は、図示しない手段によりブレーキディスク又はドラムと相互作用するように公知の方法で配置される。本発明によるブレーキ部材を使用できるディスクブレーキの1例を構成し機能するブレーキ装置を提供するために必要な相互作用例と含有要素例は、例えば、US5145037及びGB2143916に記述されており、本発明によるブレーキ部材を使用できるドラムブレーキの1例を構成し機能するブレーキ装置を提供するために必要な相互作用例と含有要素例は、SE504272に記述されている。
【0019】
ブレーキ部材1は、ブレーキライニング3と背板4より成る。好ましくは、ブレーキライニング3と背板4は、一体構造にする。別案では、ブレーキライニング3を、当業者には公知の方法で、背板4に取り付けてもよい。ブレーキライニングは、ブレーキ部材を制動に使用するときに磨耗する表面を構成し、背板は、そのブレーキ部材をブレーキ装置に使用した場合に、(図示しない)ブレーキシリンダーからの圧力をブレーキライニングに分配する。ブレーキシリンダーを有するブレーキ装置の1つの設計例が、例えば、US5145037に記述されている。
【0020】
1つの好適な実施形態において、ブレーキライニングは、ブレーキディスク2又は使用可能なブレーキドラムに押圧される第1及び第2の接触面5aと5bを有している。さらに、この実施形態におけるブレーキライニング3は、接触面5aを接触面5bから区分する溝6を有している。本発明は、単一の磨耗面を有するブレーキライニングも用いることができるが、しかし、溝によって区切られた数個の磨耗面を有するブレーキライニングを用いると、ブレーキ部材の接触面のエッジ面積比を大きくできるので特に有益である。さらに、接触面5a及び5bは、第1接触面5aを囲む第1エッジ領域9a及び第2接触面5bを囲む第2エッジ領域9bを含むエッジ領域9を有している。
【0021】
上述の説明のように、接触面5aと5bは、ブレーキ部材の寿命期間の間に磨耗し、平面で法線ez(キャップ付き)を有する。エッジ領域は、接触面5aと5bが側面10〜15と接続した領域として規定する。したがって、これらの側面は、前記接触面の法線ez(キャップ付き)とは異なる方向に延伸する法線es(キャップ付き)を有する。好適な実施形態において、これらの側面は、ベベルカットされた前斜面11及び後斜面12を含んでいる。これらの斜面は、ブレーキシリンダーから背板に力が伝えられる間に発生するエッジ効果を補償するために導入される。前述の説明によれば、本発明は、これらの斜面を設けないブレーキライニングにも、斜面を設けたブレーキライニングにも適用できる。従来技術によれば、前側面及び後側面は、通常接触面の法線ez(キャップ付き)に対し約15度傾斜した法線を有するように設計される。前斜面及び後斜面をブレーキライニング3に配設した実施形態の場合、前記側面は、前記前斜面11と後斜面12の間に延伸する第1組の側面10,13を含んでいる。斜面を設ける場合、これらの側面は、さらに溝6を間に配設した第2組の側面14,15を含んでいる。
【0022】
図4は、1つの側面の傾斜度を関数とした変形比のグラフである。グラフは、幾つかの異なる材質につき、ブレーキライニング上の中央点と接触面エッジ上の1点の間の変形比の計算値を示している。変形比が1を超える場合、エッジは、中央領域よりも小さい局部的な変形剛性を有しており、即ち、このエッジは、中央領域より柔らかいことを意味する。反対に、変形比が1より小さければ、エッジは、中央領域よりも大きい局部的な変形剛性を有しており、即ち、このエッジは、中央領域より硬いことを意味する。さらに、変形比が1に等しければ、局部的な変形剛性は、エッジ領域と中央領域と同じである。理論的背景に関連し説明した通り、同一の局部的変形剛性を有する領域は、ブレーキライニングに異なる負荷が加えられた時に、同一の接触圧を持つ。したがって、ブレーキ部材は、局部の剛性がブレーキライニングの全表面に渡って同じであるように設計されるべきである。このグラフは、接触面に対する1側面の傾斜度により変形比が如何に変化するかを示している。計算は、接触面の法線ez(キャップ付き)に対し74度から90度までの間の角度をなす法線es(キャップ付き)を有する平な側面についてなされた。これは、その側面が、接触面に面する側面部分を僅かにべベルカットした平面を形成することを意味する。
【0023】
このグラフは、さらに、変形比が約15%未満だけ異なる場合に、ブレーキライニングが、接触面に対し78度から86度までの間の角度をなす側面を有する本発明の好適な実施例と、変形比が10%未満だけ異なる場合に、ブレーキライニングが、接触面に対し80度から84度までの間の角度をなす側面を有する本発明の他の好適な実施例と、変形比が約5%未満だけ異なる場合に、ブレーキライニングが、接触面に対し81度から83度までの間の角度をなす側面を有する本発明のさらなる他の好適な実施例を示している。
【0024】
図5は、本発明によるブレーキ部材1の横断面図である。ブレーキ部材1は、ブレーキライニング3と背板4より成る。このブレーキライニング3は、法線ez(キャップ付き)を有する接触面5aを有している。さらに、このブレーキライニングは、望ましくは第1及び第2組の側面10,13〜15から適宜選択できる1側面16を有する。この側面16は、法線es(キャップ付き)を有する。この側面の法線と接触面の法線は、ブレーキ部材が無負荷の状態のときに互いに90度−α度の角度を成す。側面16と接触面5aは、エッジ領域9で接続している。さらに、図5は、重い負荷が掛けられた状態のブレーキ部材を破線で示しており、接触面5a全体が新しい位置5a’に平行移動していることが認められる。表面上の一定圧力による平行移動は、接触面の内側の中央領域17と同一の局部的変形剛性をエッジ領域に付与することにより達成する。接触面の内側中央領域17は、接触面の法線ez(キャップ付き)の方向で計測した厚さH(好ましくはブレーキライニング3の3倍厚)を超えるエッジ9よりの距離に存在する、接触面上の全ての点として規定する。
【0025】
側面を傾斜面に設計した結果、本発明によるブレーキ部材は、ブレーキライニング3の接触面5aの内側とエッジ間の局部的変形剛性のばらつきの制限を満たしている。図5に図示した実施例において、側面16は平坦に設計され、これにより、エッジには、ライニングの磨耗度に関係なく同一程度の剛性が付与されている。
【0026】
図6は、側面16の法線es(キャップ付き)が背板4からの距離に応じて変化する本発明の他の実施形態を示している。この実施形態は、ブレーキ部材1の局部的変形剛性への背板4の影響により、厚さとブレーキライニングの磨耗に依存する変形剛性のばらつきが小さいエッジ部を実現するために必要なエッジ設計を行い個別に補償する場合に使用できる。この場合、本発明の好適な実施形態によれば、側面16は、側面16内の磨耗領域19の主要部18の範囲内の任意の法線es(キャップ付き)により設計し、その法線es(キャップ付き)は、ブレーキライニングが無負荷の状態で、接触面の主要部内の任意法線ez(キャップ付き)と78度〜86度の間の角度を持つ。磨耗領域は、ブレーキ部材の寿命の間に磨耗する側面部分であると規定する。磨耗領域の主要部18は、ブレーキライニングの全厚又はその局部、但し、好ましくは、初期状態におけるブレーキライニングの全厚の少なくとも50%で構成することができる。側面は、背板4に隣接する側面部の法線es(キャップ付き)が接触面の法線ez(キャップ付き)となす角度を、接触面5aに隣接する部分の法線es(キャップ付き)が接触面の法線ez(キャップ付き)となす角度より大きくして設計するのが好ましい。
【0027】
ブレーキライニングと背板は、当業者には公知の材質で製作される。
本発明は、又、少なくとも1つの接触面とその少なくとも1つの接触面を囲む側面より成るブレーキライニングとそれを支持する背板より成るブレーキ部材で、前記側面が前記接触面及び前記背板と部分的に接続し、前記接触面は、接触面を囲むエッジ領域を付けて設計し、前記エッジ領域の少なくとも一部は、接触面を通る平面に垂直な方向における局部変形剛性が、接触面の内側中央部における変形剛性より最大15%異なる局部変形剛性を有することを特徴とするブレーキ部材の製作方法に関する。
【0028】
この方法の好適な実施形態によれば、最大で10%異なる局部変形剛性が得られる。
この方法の別の好適な実施形態によれば、最大で5%異なる局部変形剛性が得られる。
方法の1つの好適な実施例によれば、前記表面は、前記エッジ領域が前記の変形剛性を有するように設計される。方法のさらなる好適な実施例によれば、ブレーキ部材に負荷が掛けられていない状態において、前記側面は、前記第2組の側面内の磨耗領域の主要部内の任意法線が、前記接触面の主要部内の任意法線に対し78度〜86度、好ましくは80度〜84度、さらに好ましくは81度〜83度の角度をなすように設計される。
【0029】
本発明によれば、前記ブレーキ部材を、変化する変形剛性を有する材質より製作し、その変化により、前記接触面の内側の中央領域における変形剛性より最大で15%異なる接触面を通る平面に垂直な方向の局部的な変形剛性を、前記エッジ領域が示すように配設する方法を用いることができる。1つの好適な実施形態において、この変形剛性は、最大10%、好ましくは5%異なる。本発明は、当業者にはよく知られた種々の形式のディスク及びドラムブレーキに用いることができる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
下記の添付図面を参照し本発明に関しより詳細に説明する。
【図1】平衡負荷、より大きい負荷及びより小さい負荷を掛けたときの従来のブレーキライニングの変形を示す図である。
【図2】平衡負荷、より大きい負荷及びより小さい負荷を掛けたときの従来のブレーキライニングの圧力分布を示す図である。
【図3】本発明によるブレーキライニングの斜視図である。
【図4】変形比を1側面の傾斜度の関数として表したグラフである。
【図5】本発明によるブレーキ部材の横断面図である。
【図6】本発明による別のブレーキ部材の横断面図である。
発明の属する技術分野
本発明は、特許請求項1の前文の規定に一致するブレーキ部材に関する。詳細には、本発明は、ブレーキの軋り音の発生をブレーキライニングの設計、特に、ブレーキライニングの側面の設計により軽減することができるブレーキ部材に関する。
【0002】
技術的背景
自動車のブレーキをかける際に、しばしば、所謂ブレーキの軋り音(squeal)が発生し、それは、ディスクブレーキ及びドラムブレーキに関係していることが多い。この騒音の代表的な周波数は、数キロヘルツであり、人間の聴覚感度範囲内である。発生した騒音は、音源からの距離と共に確実に低下するが、制動装置付近では約140dBに達する。市内バスは、人口密度の高い地域において頻繁に停止するので、特に騒々しく迷惑である。新しい自家用車、貨物自動車及びバスに対する頻繁な苦情の原因の1つが、ブレーキの軋り音である。ブレーキの軋り音が制動力に影響せず、従って安全性に影響しない場合でも、この騒音問題は重要であり、解決を要する。この問題は、又、所謂ABSブレーキを装備した自動車にも発生する。
【0003】
ブレーキの軋り音に関する問題は、長年にわたり分析されてきており、多数の様々な解決策が試みられてきた。例えば、ブレーキシステムに含まれている構成部品の寸法を変えて、そのシステムの固有周波数を変えることが試みられたが、未だ、ブレーキの軋り音の発生を低減することができないでいる。例えば、US5145037に開示されているディスクブレーキでは、ブレーキの軋り音を低減させるために、1つの領域内のブレーキディスクの終端部分をベベル切断し、又、その延伸長はブレーキライニングを配設した背板を支持するブレーキヨークに含まれているつめの間隔幅に従い変えている。さらに、GB2143919に開示されているディスクブレーキでは、ディスクブレーキに含まれている背板を、そのブレーキディスクに対して傾斜するように設計してブレーキの軋り音の低減を図っている。
【0004】
上記の提案は、予め定められた特定条件においては、ブレーキの軋り音の発生を有効に低減できるが、ブレーキ部材に変動負荷がかかる場合には、これらの解決法では、ブレーキの軋り音の発生を低減できない。
【0005】
発明の要約
本発明の目的は、ブレーキ部材に変動負荷が掛かる際のブレーキの軋り音の発生を低減するブレーキ部材を提供することにある。この目的は、特許請求範囲の請求項1の特徴部に記載のブレーキ部材により達成される。
【0006】
本発明の他の目的は、ブレーキ部材に変動負荷が掛かる際のブレーキの軋り音の発生を低減するディスクブレーキを提供することにある。この目的は、特許請求範囲の請求項16の特徴部によるブレーキ部材により達成される。
【0007】
本発明のさらなる他の目的は、ブレーキ部材に変動負荷が掛かる際のブレーキの軋り音の発生を低減するドラムブレーキを提供することにある。この目的は、特許請求範囲の請求項17の特徴部によるブレーキ部材により達成される。
【0008】
本発明のさらなる他の目的は、ブレーキ部材に変動負荷が掛かる際のブレーキの軋り音の発生を低減するブレーキ部材を製作する方法を提供することにある。この目的は、特許請求範囲の請求項18の特徴部によるブレーキ部材により達成される。
【0009】
発明の理論的背景
例えば、Hulten及びFlintの論文“ディスクブレーキの軋り音の分析のための仮定モード法”(自動車技師協会、1999−01−1335)によれば、ブレーキディスクのようなブレーキ部材の回転対称の結果、そのブレーキ部材の各固有周波数には明らかに2つのモードが存在する。1つの固有周波数に対し1対のモードが存在する場合、音波は、励起エネルギーが供給されるとブレーキ部材を通して伝播し、ノイズ、所謂ブレーキの軋り音が生じる。1枚のブレーキライニングにより、ブレーキディスク又はブレーキドラムとブレーキライニングを接続する場合、その結合モードは、個別のシステムの固有周波数に分割される。例えば、摩擦力のような非保存力は、これらの個別モードを結合し、それらを共通の固有周波数に連結するように作用し、ブレーキの軋り音が発生する。したがって、ブレーキの軋り音の発生を阻止するために、ブレーキシステムは、主として、1kHzから15kHzの間の固有周波数を示す1組のモードの分離を維持できるように設計すべきである。この接続と、それによるブレーキの軋り音の発生は、多数の異なる固有周波数の場合に発生し、ブレーキライニングとブレーキ部材(即ち、ディスク又はドラム)との間の相互作用に依存する。ブレーキ部材の構造を、殆どの固有周波数、好ましくは、上記範囲内の全ての固有周波数に関し、ブレーキの軋り音が発生する危険を低減させるようにするためには、ブレーキライニングとディスク又はドラムの間の相互作用が予測可能に発生することが重要である。
【0010】
さらに、この発明に関係のある、ブレーキライニングとブレーキディスク又はブレーキドラムとの接触に関する研究を行った。図1は、ブレーキディスク2と相互作用する既知のブレーキ部材1を象徴的に表現している。このブレーキ部材は、ブレーキライニング3及び背板4より構成されている。ブレーキライニングは、前記ブレーキディスク2又は代わりに使用可能なブレーキドラムに圧接される第1及び第2接触面5aと5bを有している。さらに、ブレーキライニングは、接触面5bと接触面5aの境界を定める溝6を有している。
【0011】
ブレーキライニング3の寿命期間中、ある特定の力が、例えば、ブレーキシリンダー(図示せず)を介してブレーキライニングに掛かる時に、ブレーキライニングは、平面を形成するように磨耗してゆく。この初期状態を図1に実線で示す。図2は、接触面上の圧力分布を図示しており、ブレーキライニングの1つの接触面または複数の接触面が平面である時の、すり合わせ状態を実線で図示している。
【0012】
図1の左側は、ブレーキライニング3が前述の平衡状態になる前述の特定の力より小さい力でブレーキディスク2又は使用可能なドラムに押圧されたときのブレーキライニング3の変形を破線で示している。この場合、ブレーキディスクの接触面は、初期位置7から第2位置7’になっており、ブレーキライニングの表面が、より小さい負荷がかけられたときに、どのように変形して、破線で示した形状になったかを誇張拡大して示している。ブレーキライニングの局部的な変形剛性は、表面上で変化するので、前記平衡状態を生じさせる前述の特定の力と異なる種々の接触力が、ブレーキライニングの表面に発生する。ここで、局部的な変形剛性は、接触面に垂直な方向の局部的に区切られた領域における弾性定数を意味する。均質な材料の弾性定数は、垂直な側面を持つエッジ領域の弾性定数の方が、傾斜した側面を持つ領域又は前記均質材料エッジから離れた内側領域の弾性定数よりも低いことが研究により明らかになった。これは、ブレーキライニング3に配置された溝6における弾性定数が、ブレーキライニングの内側領域よりも低い変形剛性を示し、ブレーキライニング3が、ブレーキライニングの内側領域よりもベベル切断された斜面8においてより高い変形剛性を示すことを意味している。この結果、ブレーキライニングは、より小さい負荷が掛かるときには、溝6に最も近い位置にある領域Iにおいて外側に膨れ、斜面8に最も近い位置にある領域IIIにおいて内側に膨れる。
【0013】
図2の左側は、ブレーキライニングに前記特定力より小さい負荷を掛けた時のブレーキライニング3上の圧力分布を破線で示している。前記の説明より明らかなように、平衡負荷より小さい負荷をブレーキライニングに掛けた場合、領域I内の圧力は領域III内の圧力より高い。前記特定力での圧力分布は、実線で示されている。
【0014】
図1の右側は、ブレーキライニング3を前述の平衡状態になる前述の特定力を超える力でブレーキディスク2又は使用可能なドラムに押圧したときのブレーキライニング3の変形を破線で示している。この場合、ブレーキディスクの接触面は、初期位置7から第3位置7’’になっており、ブレーキライニングの表面に、より大きい負荷が加えられた場合に、どのように変形して、破線で示した形状になったかを誇張拡大して示している。ブレーキライニングの局部的な変形剛性は、表面上で変化するので、前記平衡状態を生じさせる前述の特定力と異なる種々の接触力がブレーキライニングの表面に発生する。この場合も、ブレーキライニング3に配設された溝6における弾性定数は、ブレーキライニングの内側領域よりも低い変形剛性を示し、ブレーキライニング3は、ブレーキライニングの内側領域よりもベベルカットされた斜面8においてより高い変形剛性を示している。この結果、ブレーキライニングは、より大きい負荷が掛かるときには、溝6に最も近い位置にある領域Iにおいて内側に膨れ、斜面8に最も近い位置にある領域IIIにおいて外側に膨れる。
【0015】
図2の右側は、ブレーキライニングに前記特定力より大きい負荷を掛けた時のブレーキライニング3上の圧力分布を破線で示している。前記の説明より明らかなように、平衡負荷より大きい負荷をブレーキライニングに掛けた場合、領域I内の圧力は、領域III内の圧力より低い。前述の特定圧力を加えた場合の圧力分布は、実線で示してある。
【0016】
異なる圧力がブレーキライニングに加えられる場合に形状と圧力に変化が生じるために、複数の個別モードが結合する危険性を低減することができるブレーキライニングの構造設計は、かなり困難になる。
【0017】
したがって、本発明の目的は、ブレーキライニングがエッジ領域で囲まれた接触面を有し、そのエッジ領域の少なくとも1部が、前記接触面を通る平面に垂直な方向において、接触面内側の中央領域における変形剛性と最大で15%異なる局部的な変形剛性を示すブレーキシステムを提供することにより達成する。
この構造設計により、種々異なる負荷が掛けられた場合でもブレーキライニングには略一定した圧力が生じる。
【0018】
実施形態の説明
図3は、本発明によるブレーキ部材の斜視図である。このブレーキ部材は、図示しない手段によりブレーキディスク又はドラムと相互作用するように公知の方法で配置される。本発明によるブレーキ部材を使用できるディスクブレーキの1例を構成し機能するブレーキ装置を提供するために必要な相互作用例と含有要素例は、例えば、US5145037及びGB2143916に記述されており、本発明によるブレーキ部材を使用できるドラムブレーキの1例を構成し機能するブレーキ装置を提供するために必要な相互作用例と含有要素例は、SE504272に記述されている。
【0019】
ブレーキ部材1は、ブレーキライニング3と背板4より成る。好ましくは、ブレーキライニング3と背板4は、一体構造にする。別案では、ブレーキライニング3を、当業者には公知の方法で、背板4に取り付けてもよい。ブレーキライニングは、ブレーキ部材を制動に使用するときに磨耗する表面を構成し、背板は、そのブレーキ部材をブレーキ装置に使用した場合に、(図示しない)ブレーキシリンダーからの圧力をブレーキライニングに分配する。ブレーキシリンダーを有するブレーキ装置の1つの設計例が、例えば、US5145037に記述されている。
【0020】
1つの好適な実施形態において、ブレーキライニングは、ブレーキディスク2又は使用可能なブレーキドラムに押圧される第1及び第2の接触面5aと5bを有している。さらに、この実施形態におけるブレーキライニング3は、接触面5aを接触面5bから区分する溝6を有している。本発明は、単一の磨耗面を有するブレーキライニングも用いることができるが、しかし、溝によって区切られた数個の磨耗面を有するブレーキライニングを用いると、ブレーキ部材の接触面のエッジ面積比を大きくできるので特に有益である。さらに、接触面5a及び5bは、第1接触面5aを囲む第1エッジ領域9a及び第2接触面5bを囲む第2エッジ領域9bを含むエッジ領域9を有している。
【0021】
上述の説明のように、接触面5aと5bは、ブレーキ部材の寿命期間の間に磨耗し、平面で法線ez(キャップ付き)を有する。エッジ領域は、接触面5aと5bが側面10〜15と接続した領域として規定する。したがって、これらの側面は、前記接触面の法線ez(キャップ付き)とは異なる方向に延伸する法線es(キャップ付き)を有する。好適な実施形態において、これらの側面は、ベベルカットされた前斜面11及び後斜面12を含んでいる。これらの斜面は、ブレーキシリンダーから背板に力が伝えられる間に発生するエッジ効果を補償するために導入される。前述の説明によれば、本発明は、これらの斜面を設けないブレーキライニングにも、斜面を設けたブレーキライニングにも適用できる。従来技術によれば、前側面及び後側面は、通常接触面の法線ez(キャップ付き)に対し約15度傾斜した法線を有するように設計される。前斜面及び後斜面をブレーキライニング3に配設した実施形態の場合、前記側面は、前記前斜面11と後斜面12の間に延伸する第1組の側面10,13を含んでいる。斜面を設ける場合、これらの側面は、さらに溝6を間に配設した第2組の側面14,15を含んでいる。
【0022】
図4は、1つの側面の傾斜度を関数とした変形比のグラフである。グラフは、幾つかの異なる材質につき、ブレーキライニング上の中央点と接触面エッジ上の1点の間の変形比の計算値を示している。変形比が1を超える場合、エッジは、中央領域よりも小さい局部的な変形剛性を有しており、即ち、このエッジは、中央領域より柔らかいことを意味する。反対に、変形比が1より小さければ、エッジは、中央領域よりも大きい局部的な変形剛性を有しており、即ち、このエッジは、中央領域より硬いことを意味する。さらに、変形比が1に等しければ、局部的な変形剛性は、エッジ領域と中央領域と同じである。理論的背景に関連し説明した通り、同一の局部的変形剛性を有する領域は、ブレーキライニングに異なる負荷が加えられた時に、同一の接触圧を持つ。したがって、ブレーキ部材は、局部の剛性がブレーキライニングの全表面に渡って同じであるように設計されるべきである。このグラフは、接触面に対する1側面の傾斜度により変形比が如何に変化するかを示している。計算は、接触面の法線ez(キャップ付き)に対し74度から90度までの間の角度をなす法線es(キャップ付き)を有する平な側面についてなされた。これは、その側面が、接触面に面する側面部分を僅かにべベルカットした平面を形成することを意味する。
【0023】
このグラフは、さらに、変形比が約15%未満だけ異なる場合に、ブレーキライニングが、接触面に対し78度から86度までの間の角度をなす側面を有する本発明の好適な実施例と、変形比が10%未満だけ異なる場合に、ブレーキライニングが、接触面に対し80度から84度までの間の角度をなす側面を有する本発明の他の好適な実施例と、変形比が約5%未満だけ異なる場合に、ブレーキライニングが、接触面に対し81度から83度までの間の角度をなす側面を有する本発明のさらなる他の好適な実施例を示している。
【0024】
図5は、本発明によるブレーキ部材1の横断面図である。ブレーキ部材1は、ブレーキライニング3と背板4より成る。このブレーキライニング3は、法線ez(キャップ付き)を有する接触面5aを有している。さらに、このブレーキライニングは、望ましくは第1及び第2組の側面10,13〜15から適宜選択できる1側面16を有する。この側面16は、法線es(キャップ付き)を有する。この側面の法線と接触面の法線は、ブレーキ部材が無負荷の状態のときに互いに90度−α度の角度を成す。側面16と接触面5aは、エッジ領域9で接続している。さらに、図5は、重い負荷が掛けられた状態のブレーキ部材を破線で示しており、接触面5a全体が新しい位置5a’に平行移動していることが認められる。表面上の一定圧力による平行移動は、接触面の内側の中央領域17と同一の局部的変形剛性をエッジ領域に付与することにより達成する。接触面の内側中央領域17は、接触面の法線ez(キャップ付き)の方向で計測した厚さH(好ましくはブレーキライニング3の3倍厚)を超えるエッジ9よりの距離に存在する、接触面上の全ての点として規定する。
【0025】
側面を傾斜面に設計した結果、本発明によるブレーキ部材は、ブレーキライニング3の接触面5aの内側とエッジ間の局部的変形剛性のばらつきの制限を満たしている。図5に図示した実施例において、側面16は平坦に設計され、これにより、エッジには、ライニングの磨耗度に関係なく同一程度の剛性が付与されている。
【0026】
図6は、側面16の法線es(キャップ付き)が背板4からの距離に応じて変化する本発明の他の実施形態を示している。この実施形態は、ブレーキ部材1の局部的変形剛性への背板4の影響により、厚さとブレーキライニングの磨耗に依存する変形剛性のばらつきが小さいエッジ部を実現するために必要なエッジ設計を行い個別に補償する場合に使用できる。この場合、本発明の好適な実施形態によれば、側面16は、側面16内の磨耗領域19の主要部18の範囲内の任意の法線es(キャップ付き)により設計し、その法線es(キャップ付き)は、ブレーキライニングが無負荷の状態で、接触面の主要部内の任意法線ez(キャップ付き)と78度〜86度の間の角度を持つ。磨耗領域は、ブレーキ部材の寿命の間に磨耗する側面部分であると規定する。磨耗領域の主要部18は、ブレーキライニングの全厚又はその局部、但し、好ましくは、初期状態におけるブレーキライニングの全厚の少なくとも50%で構成することができる。側面は、背板4に隣接する側面部の法線es(キャップ付き)が接触面の法線ez(キャップ付き)となす角度を、接触面5aに隣接する部分の法線es(キャップ付き)が接触面の法線ez(キャップ付き)となす角度より大きくして設計するのが好ましい。
【0027】
ブレーキライニングと背板は、当業者には公知の材質で製作される。
本発明は、又、少なくとも1つの接触面とその少なくとも1つの接触面を囲む側面より成るブレーキライニングとそれを支持する背板より成るブレーキ部材で、前記側面が前記接触面及び前記背板と部分的に接続し、前記接触面は、接触面を囲むエッジ領域を付けて設計し、前記エッジ領域の少なくとも一部は、接触面を通る平面に垂直な方向における局部変形剛性が、接触面の内側中央部における変形剛性より最大15%異なる局部変形剛性を有することを特徴とするブレーキ部材の製作方法に関する。
【0028】
この方法の好適な実施形態によれば、最大で10%異なる局部変形剛性が得られる。
この方法の別の好適な実施形態によれば、最大で5%異なる局部変形剛性が得られる。
方法の1つの好適な実施例によれば、前記表面は、前記エッジ領域が前記の変形剛性を有するように設計される。方法のさらなる好適な実施例によれば、ブレーキ部材に負荷が掛けられていない状態において、前記側面は、前記第2組の側面内の磨耗領域の主要部内の任意法線が、前記接触面の主要部内の任意法線に対し78度〜86度、好ましくは80度〜84度、さらに好ましくは81度〜83度の角度をなすように設計される。
【0029】
本発明によれば、前記ブレーキ部材を、変化する変形剛性を有する材質より製作し、その変化により、前記接触面の内側の中央領域における変形剛性より最大で15%異なる接触面を通る平面に垂直な方向の局部的な変形剛性を、前記エッジ領域が示すように配設する方法を用いることができる。1つの好適な実施形態において、この変形剛性は、最大10%、好ましくは5%異なる。本発明は、当業者にはよく知られた種々の形式のディスク及びドラムブレーキに用いることができる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
下記の添付図面を参照し本発明に関しより詳細に説明する。
【図1】平衡負荷、より大きい負荷及びより小さい負荷を掛けたときの従来のブレーキライニングの変形を示す図である。
【図2】平衡負荷、より大きい負荷及びより小さい負荷を掛けたときの従来のブレーキライニングの圧力分布を示す図である。
【図3】本発明によるブレーキライニングの斜視図である。
【図4】変形比を1側面の傾斜度の関数として表したグラフである。
【図5】本発明によるブレーキ部材の横断面図である。
【図6】本発明による別のブレーキ部材の横断面図である。
Claims (22)
- 少なくとも1つの接触面と該少なくとも1つの接触面を囲む側面とを有するブレーキライニングを支持する背板を含み、前記側面が前記接触面と前記背板に接続しているブレーキ部材において、
前記接触面が、前記接触面を囲むエッジ領域を有し、該エッジ領域の少なくとも1部が前記接触面の内側中央領域における変形剛性より最大で15%異なる前記接触面を通る平面に垂直な方向の局部的変形剛性を有することを特徴とするブレーキ部材。 - 前記エッジ領域の前記部分に沿った前記側面が、前記接触面の内側中央領域における変形剛性より最大で15%異なる前記接触面を通る平面に垂直な方向の局部的変形剛性を提供するように設計したことを特徴とする請求項1に記載のブレーキ部材。
- 前記局部的変形剛性が最大10%異なることを特徴とする請求項1又は2に記載のブレーキ部材。
- 前記局部的変形剛性が最大5%異なることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載のブレーキ部材。
- 前記ブレーキライニングは、1本の溝で分離した少なくとも2つの接触面を含み、前記エッジ領域の前記部分が前記溝に沿った前記接触面のエッジの主要部を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載のブレーキ部材。
- 前記溝が第2組の側面間に延伸し、該第2組の側面内の磨耗領域の主要部内の任意法線が、前記ブレーキ部材の無負荷状態において、前記接触面の主要部内の任意法線と78度〜86度の間の角度を成すことを特徴とする請求項5に記載のブレーキ部材。
- 前記角度が80度〜84度の範囲内であることを特徴とする請求項6に記載のブレーキ部材。
- 前記角度が81度〜83度の範囲内であることを特徴とする請求項6に記載のブレーキ部材。
- 前記第2組の側面内の磨耗領域の前記主要部内の前記第2組の側面が略平坦に設計されることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1に記載のブレーキ部材。
- 前記ブレーキライニングが、ベベルカットした前斜面と後斜面を有し、前記側面が該前斜面と後斜面の間を延伸する第1組の側面を含んでいるブレーキ部材において、前記エッジ領域の前記部分が、前記第1組の側面において前記接触面の1つのエッジの主要部を含むことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1に記載のブレーキ部材。
- 前記第1組の側面内の磨耗領域の主要部内の任意法線が、前記ブレーキ部材の無負荷状態において、前記接触面の主要部内の任意法線と78度〜86度の間の角度を成すことを特徴とする請求項9に記載のブレーキ部材。
- 前記角度が80度〜84度の範囲内であることを特徴とする請求項10に記載のブレーキ部材。
- 前記角度が81度〜83度の範囲内であることを特徴とする請求項10に記載のブレーキ部材。
- 前記第1組の側面内の磨耗領域の前記主要部内の前記第1組の側面が略平坦に設計されることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1に記載のブレーキ部材。
- 前記エッジ領域の前記部分が前記前斜面と後斜面における前記接触面の1つのエッジの主要部を含むことを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1に記載のブレーキ部材。
- 請求項1乃至15のいずれか1に記載のブレーキ部材を含むディスクブレーキ。
- 請求項1乃至15のいずれか1に記載のブレーキ部材を含むドラムブレーキ。
- 少なくとも1つの接触面と該少なくとも1つの接触面を囲む側面とを有するブレーキライニングを支持する背板を含み、前記側面が前記接触面と前記背板に接続しているブレーキ部材の製作方法において、
前記接触面が、前記接触面を囲むエッジ領域を有し、該エッジ領域の少なくとも1部が前記接触面の内側中央領域における変形剛性より最大で15%異なる前記接触面を通る平面に垂直な方向の局部的変形剛性を有することを特徴とするブレーキ部材の製作方法。 - 前記局部的変形剛性が最大10%異なることを特徴とする請求項18に記載のブレーキ部材の製作方法。
- 前記局部的変形剛性が最大5%異なることを特徴とする請求項18に記載のブレーキ部材の製作方法。
- 前記側面を前記エッジ部分が前記変形剛性を示すように設計したことを特徴とする請求項18乃至20のいずれか1に記載のブレーキ部材の製作方法。
- 前記ブレーキ部材を変化する変形剛性を有する材料で形成し、該変化を前記エッジ領域が前記変形剛性を示すように配置したことを特徴とする請求項18乃至21のいずれか1に記載のブレーキ部材の製作方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
SE0002565A SE522238C2 (sv) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | Bromsorgan, skivbroms och trumbroms avsedda att reducera bromsskrik |
PCT/SE2001/001395 WO2002002961A1 (en) | 2000-07-06 | 2001-06-20 | Brake component, disc brake, drum brake and method of manufacturing a brake component |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004502111A true JP2004502111A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=20280405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002507193A Pending JP2004502111A (ja) | 2000-07-06 | 2001-06-20 | ブレーキ部材、ディスクブレーキ、ドラムブレーキ及びブレーキ部材の製作方法 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US20030127292A1 (ja) |
EP (1) | EP1299655B1 (ja) |
JP (1) | JP2004502111A (ja) |
AT (1) | ATE338224T1 (ja) |
BR (1) | BR0111942A (ja) |
DE (1) | DE60122726T2 (ja) |
SE (1) | SE522238C2 (ja) |
WO (1) | WO2002002961A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015500444A (ja) * | 2011-11-30 | 2015-01-05 | フェデラル−モーグル コーポレイション | ドラムブレーキアセンブリのためのブレーキライニング |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102005034861B4 (de) * | 2005-07-26 | 2011-02-03 | Knorr-Bremse Systeme für Schienenfahrzeuge GmbH | Schienenfahrzeugbremsvorrichtung mit selbst stabilisierenden Bremsbelägen |
WO2007033173A1 (en) * | 2005-09-12 | 2007-03-22 | Argonide Corporation | Electrostatic air filter |
CN104632959B (zh) * | 2014-12-09 | 2017-12-19 | 厦门市双晋材料科技有限公司 | 一种制备刹车片的新型模具和工艺 |
CN105041928A (zh) * | 2015-07-09 | 2015-11-11 | 辽宁九通摩擦材料有限公司 | 一种汽车盘式刹车片及其制造方法 |
US10428884B2 (en) | 2015-09-02 | 2019-10-01 | Ford Global Technologies, Llc | Noise reducing brake pads |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6218439A (ja) * | 1985-07-17 | 1987-01-27 | Japan Styrene Paper Co Ltd | 架橋ポリエチレン系樹脂型内発泡成型体の製造方法 |
JPH0893813A (ja) * | 1994-09-28 | 1996-04-12 | Mitsubishi Motors Corp | ブレーキ装置 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ZA794640B (en) * | 1978-09-14 | 1980-08-27 | Lucas Industries Ltd | Disc brake pad assemblies |
AT385824B (de) * | 1979-09-06 | 1988-05-25 | Stahl Kurt | Traegerplatte fuer den belag eines reibblockes fuer scheibenbremsen |
JPS60126735U (ja) * | 1984-02-02 | 1985-08-26 | 曙ブレーキ工業株式会社 | デイスクブレ−キ |
FR2678334B1 (fr) * | 1991-06-28 | 1997-04-30 | Carbone Ind | Dispositif de plaquette de frein a disque en particulier a garniture en carbone-carbone. |
FR2681925B1 (fr) * | 1991-10-01 | 1997-09-05 | Flertex Sa | Plaquette de frein a disque pour chemin de fer. |
US5842546A (en) * | 1996-07-03 | 1998-12-01 | Prattville Manufacturing, Inc. | Split backplate for noise suppression in brake pad assemblies |
US5836428A (en) * | 1997-04-28 | 1998-11-17 | Rome Tool & Die Co. | Brake shoe assembly having brake lining retainer members |
US6022502A (en) * | 1997-09-30 | 2000-02-08 | Lockhart; Wayne | Composite friction assembly |
US6105735A (en) * | 1999-01-28 | 2000-08-22 | Lin; Ah-Ping | Brake device for a bicycle |
DE10041294B4 (de) * | 2000-08-23 | 2008-06-19 | Tmd Friction Gmbh | Bremsbacke |
-
2000
- 2000-07-06 SE SE0002565A patent/SE522238C2/sv not_active IP Right Cessation
-
2001
- 2001-06-20 EP EP01944025A patent/EP1299655B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-06-20 DE DE60122726T patent/DE60122726T2/de not_active Expired - Lifetime
- 2001-06-20 AT AT01944025T patent/ATE338224T1/de not_active IP Right Cessation
- 2001-06-20 BR BR0111942-7A patent/BR0111942A/pt active Search and Examination
- 2001-06-20 JP JP2002507193A patent/JP2004502111A/ja active Pending
- 2001-06-20 WO PCT/SE2001/001395 patent/WO2002002961A1/en active IP Right Grant
-
2003
- 2003-01-06 US US10/248,290 patent/US20030127292A1/en not_active Abandoned
-
2005
- 2005-12-26 US US11/306,376 patent/US7322448B2/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6218439A (ja) * | 1985-07-17 | 1987-01-27 | Japan Styrene Paper Co Ltd | 架橋ポリエチレン系樹脂型内発泡成型体の製造方法 |
JPH0893813A (ja) * | 1994-09-28 | 1996-04-12 | Mitsubishi Motors Corp | ブレーキ装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015500444A (ja) * | 2011-11-30 | 2015-01-05 | フェデラル−モーグル コーポレイション | ドラムブレーキアセンブリのためのブレーキライニング |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
SE522238C2 (sv) | 2004-01-27 |
DE60122726D1 (de) | 2006-10-12 |
US7322448B2 (en) | 2008-01-29 |
US20030127292A1 (en) | 2003-07-10 |
SE0002565L (sv) | 2002-01-07 |
EP1299655A1 (en) | 2003-04-09 |
BR0111942A (pt) | 2003-05-13 |
DE60122726T2 (de) | 2007-08-16 |
US20060196738A1 (en) | 2006-09-07 |
EP1299655B1 (en) | 2006-08-30 |
ATE338224T1 (de) | 2006-09-15 |
WO2002002961A1 (en) | 2002-01-10 |
SE0002565D0 (sv) | 2000-07-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8157063B2 (en) | Noise attenuating friction assembly | |
US7604098B2 (en) | Coulomb friction damped disc brake caliper bracket | |
US7905333B2 (en) | Brake insulator for disc brake pads | |
JP2004510109A (ja) | ブレーキ装置、ディスクブレーキ、ドラムブレーキ、およびブレーキ装置の製造方法 | |
KR20100102584A (ko) | 스팟-형 디스크 브레이크를 위한 브레이크 라이닝 | |
TW201730446A (zh) | 鐵路車輛用煞車來令片及具備該煞車來令片的碟式煞車 | |
US7111709B2 (en) | Disk brake devices | |
US8191690B2 (en) | Shim structure for brake squeal attenuation | |
JP2004502111A (ja) | ブレーキ部材、ディスクブレーキ、ドラムブレーキ及びブレーキ部材の製作方法 | |
KR102107642B1 (ko) | 철도 차량용 브레이크 라이닝 및 그것을 구비한 디스크 브레이크 | |
US20090071766A1 (en) | Brake pad assembly with wide slots for the reduction of noise | |
US6182799B1 (en) | Fixed-yoke brake with appropriate brake pads | |
KR20230080317A (ko) | 디스크 브레이크 시스템용 브레이크 패드 어셈블리 및 디스크 브레이크 시스템 | |
JPH0742771A (ja) | ディスクブレーキ | |
JP4310376B2 (ja) | ブレーキ部材、ディスクブレーキ、ドラムブレーキおよびブレーキ部材の製造方法 | |
JP2007198407A (ja) | ディスクブレーキ装置 | |
JP3977870B2 (ja) | ブレーキシュー | |
JP2007526428A (ja) | ディスクブレーキに用いられるブレーキパッドペア | |
EP0976944A1 (en) | Drum brake for vehicles | |
US6902044B2 (en) | Disc pad assembly without backing plate | |
JP3646515B2 (ja) | ドラムブレーキ | |
JPH09196092A (ja) | ディスクブレーキ装置 | |
JPH0412262Y2 (ja) | ||
JP2007285385A (ja) | ディスクブレーキ装置 | |
JP2002048165A (ja) | ブレーキパッド及びその異音発生防止方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080613 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110525 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110531 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20111101 |