JP2004337752A - Screw type filtering dehydrator - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばオキシデーションディッチ法等に代表される比較的小規模の下水処理作業において発生する懸濁微粒子を含む懸濁液を、濾液と懸濁微粒子とに分離するためのスクリュー式濾過脱水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一端部を汚泥の送り込み口とし他端部を脱水ケーキの送り出し口として周面に透窓を配設した円筒状濾過枠内へ、多数枚の環状濾過プレートを互に所定の間隔をおいて積層状に配列させ、該環状濾過プレートの各積層間に環状可動プレートを遊嵌して各プレート間の細隙を濾水流出溝とする筒状の濾過体に形成し、該濾過体の中心孔に嵌装したスクリューコンベアの駆動により各環状可動プレートを偏心回転させるスクリュー式濾過脱水装置は公知である。そして濾過体の形成態様を保持させるについては一般的に、各環状濾過プレートの周辺複数箇所より張出された耳部にボルト挿通用の孔を穿設し、短管状のスペーサを介装させて各プレートの耳部の孔にそれぞれ通しボルトを挿通し、該通しボルトの端部をナットで螺着するという回り止構造が採られている(例えば、特許文献1−2参照)。また、これに代わる回り止構造として、濾過枠内における濾過体の嵌合面に長尺のキーを打ち込むという方法も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−288598号公報 (第1−4図)
【特許文献2】
特開2001−224913号公報 (第1−12図)
【特許文献3】
特願2003−48579号 (第3−8図)
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】
特許文献1および2の構造では、濾過体の組立時において多数枚の環状濾過プレートおよび短管状のスペーサを複数本の通しボルトに逐一嵌挿して行かなければならず、多大の時間と労力を費やして組立の作業性が悪く製造コストが嵩むことになる。そして汚泥を扱うこの種の装置においては、摩耗したプレートの交換等により、濾過体の分解作業を伴う保守点検がしばしば必要であり、特許文献1および2に示された構造では、分解時において通しボルトを各環状濾過プレートおよび短管状のスペーサから抽脱しなければならず、且つ、分解後には再び前述の手順で濾過体の組立を行わなければならないという煩わしさがある。
【0005】
また、特許文献3に示されたキーによる回り止構造では、キーと濾過枠およびキーと環状濾過プレートの当り面が極めて小さいため、濾過枠の内周面が高精度に仕上られていなければ、ガタつきを生じて濾過枠内における環状濾過プレートの回り止効果が不十分となる。特許文献1ないし3に見られるような円筒状の濾過枠は、金属板をロール曲げ加工により筒状に曲成して衝き合せ部を溶接し、円筒の内周面を切削して所定の内径寸法に仕上るため、製作費が高くつくことになる。しかし前述のように濾過枠内における環状濾過プレートの回り止をキーに依存させるためには、濾過枠内周面の高精度な仕上の施されていることが不可欠である。
【0006】
更にまた、環状可動プレートの作動特性として、特に投入口付近の柔弱な汚泥を搬送する箇所ではプレートの下方向への偏心回転時に重力の影響を受け、スクリューブレードの回動位置によっては環状可動プレートが必要以上に過剰下降することになる。そしてその下降位置から環状可動プレートが上昇方向へ転じるときに環状濾過プレートとの摺接移動量が大きくなって摩擦抵抗が増え、環状可動プレートを上方へ押し上げるためのトルク負荷が通常よりも増大し、スクリューコンベアを駆動させている原動機への負荷を著しく増大させることになる。上述の欠点は特許文献1および2の装置においても同様である。
【0007】
本発明の第一の目的は、濾過枠の内側に切削加工を必要とせず、濾過体の組立および分解が迅速且つ容易に行われ、ローコストに製造し得られると共にメンテナンス性にも優れた、スクリュー式濾過脱水装置を提供することである。また、本発明の第二の目的は、スクリューコンベアによる偏心回転運動時において環状可動プレートが、重力の影響を受けて必要以上に過剰下降することを防止し、原動機への負荷増大を来たすことのないスクリュー式濾過脱水装置を提供することである。
【0008】
【問題を解決するための手段】
本発明に係るスクリュー式濾過脱水装置では、一端部を汚泥の送り込み口とし他端部を脱水ケーキの送り出し口として周面に透窓を配設した濾過枠内へ、多数枚の環状濾過プレートを互に所定の間隔をおいて積層状に配列させ、該環状濾過プレートの各積層間に環状可動プレートを遊嵌して各プレート間の細隙を濾水流出溝とする筒状の濾過体に形成し、スクリューブレードの外径が環状可動プレートの内径よりも大きく環状濾過プレートの内径よりは小さく形成されたスクリューコンベアを前記濾過体の中心孔に嵌装し、スクリューコンベアの駆動時にはスクリューブレードの外周縁が各環状可動プレートの内周縁へ摺接して径方向への偏心回転運動を各環状可動プレートに生じさせるよう作動し、各環状濾過プレートの外周には各環状可動プレートの外周偏心回転軌跡よりも外方へ張出された部分を有し、該部分に各環状濾過プレート間の間隙を規整する間隔保持用突子を付設し、且つ、濾過枠の内周面には外側へ突出または内側へ屈入して軸方向に延びる当り面を保有させると共に、該当り面と対接するよう突出状または屈入状に形成された係止縁を各環状濾過プレートに保有させ、該係止縁が前記当り面に係止することで各環状濾過プレートの回り止めが施されるよう構成した。
【0009】
また、請求項2記載の発明では請求項1記載のスクリュー式濾過脱水装置を前提として、濾過体の外周下側と対向する濾過枠の下側内周面において軸方向へ延びる棧状存置部が保有され、該棧状存置部によって環状可動プレートの下方向への偏心量が規制されるよう構成した。
【0010】
【発明の実施の態様】
以下図1ないし図7の実施例により説明をする。
【0011】
1は一端部を汚泥の送り込み口2とし他端部を脱水ケーキの送り出し口3として周面に透窓4・・4を配設した金属板製の濾過枠であり、例えば樋形にプレス成型された上部枠材1Aと下部枠材1Bを上下から衝合せ、該衝合せ部を溶接して一体に結合させ、内周面において外側へ突出または内側へ屈入して軸方向にの延びる当り面5・・5を保有させ、更に、下側内周面において軸方向へ延びる棧状存置部6を保有させた態様に作られている。
【0012】
7は筒状の濾過体であり、前記濾過枠1内において多数枚の環状濾過プレート8・・8を互に所定の間隔をおいて積層状に配列させ、該環状濾過プレート8・・8の各積層間にそれぞれ環状可動プレート9・・9を遊嵌して各プレート間の細隙を濾水流出溝10・・10に形成する。11は濾過体7の中心孔7Hに嵌装されたスクリューコンベアであり、スクリューブレード11Bの外径が環状可動プレート9・・9の内径よりも大きく環状濾過プレート8・・8の内径よりは小さく形成されていて、該クリューコンベア11の駆動時にはスクリューブレード11Bの外周縁が各環状可動プレート9・・9の内周縁へ摺接して径方向への偏心回転運動を各環状可動プレート9・・9に生じさせるよう作動する。各環状濾過プレート8・・8の外周には各環状可動プレート9・・9の外周偏心回転軌跡よりも外方へ張出された部分を有し、該張出部分12・・12に付設された間隔保持用突子13・・13によって、各環状濾過プレート8・・8間の間隔を各環状可動プレート9・・9の肉厚よりも僅かに大きく保持されるよう規整する。14・・14は、各環状濾過プレート8・・8が保有する係止縁であり、濾過枠1内周面における前記当り面5・・5と対接するよう突出状または屈入状に形成されていて、該係止縁14・・14が前記当り面5・・5に係止することで各環状濾過プレート8・・8の回り止が施されることになる。15は濾過体7の形成状態を保持させるための固定体であり、濾過枠1の枠端部に着脱自在に定着される。16はスクリューコンベア11を駆動するための原動機、17は送り出し口3に付設された吐出圧調整弁である
【0013】
原動機16を駆動させるとスクリューコンベア11が回転し、スクリューブレード11Bの外周縁が各環状可動プレート9・・9の内周縁へ斜交状に摺接して偏心回転運動を生じさせ、送り込み口2から濾過体7内へ送り込まれた汚泥はスクリューブレード11Bに沿って旋回しながら軸方向へ前進する過程において、濾過された濾水は濾水流出溝10・・10および透窓4・・4を通って流下すると共に脱水されて含水率の低くなった脱水ケーキは前方の送り出し口3から順次排出される。
【0014】
前述の偏心回転運動は、濾水流出溝10・・10の目詰りを防止するために行わせるのであるが、過剰に偏心すれば後述のような弊害を生じる。この種の脱水装置の多くは、上方への偏心量は概ね適正となるよう設定されている。上方向への偏心作用はスクリューブレード11Bの外周縁が環状可動プレート9の内周縁へ斜交状に摺接した状態で強制的に行われるため問題はない。しかし下方向への偏心作用はスクリューブレード11Bとの摺接が解かれた状態において行われるため重力の影響を受け、従来は、スクリューブレード11Bの回動位置によっては図8に示すよう環状可動プレート9が必要以上に落下し、環状濾過プレート8の内周下縁と環状可動プレート9の外周縁との間に下弦三日月形の過大な間隙gが形成された過剰偏心状態となることがある。そして過剰偏心状態にある環状可動プレート8は、時としてスクリューブレード11Bから異常に大きな送り出し口方向への力を受け、環状濾過プレート8との摩擦力が大きくなってロック状態となり、原動機への負荷を増大させるだけでなく、プレート破壊やスクリューブレード11Bの損傷に至ることもある。
【0015】
図8に示した従来の構造と異なり、図1ないし図6に示すよう濾過体7の外周下側と対向する濾過枠1の下側内周面において軸方向へ延びる棧状存置部6が保有されてあれば、該棧状存置部6によって環状可動プレート9の下方向への偏心量が規制されることになる。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば濾過体の組立および分解が、従来のような通しボルトを用いる方法と異なり迅速且つ容易に行われ、また、濾過枠内における環状濾過プレートの回り止について、キーによる従来の場合よりも当り面が大きく形成されるため、濾過枠内側に高精度な切削加工を施す必要がなく十分な回り止効果が得られるという利点があり、ローコストに製造し得られると共にメンテナンス性にも優れた、スクリュー式濾過脱水装置を提供することができる。更にまた、本発明スクリュー式濾過脱水装置によれば、スクリューコンベアの駆動に伴う環状可動プレートの偏心回転運動において、重力の影響による環状可動プレートの下方向への過剰偏心を阻止し、プレートおよびスクリューブレードの損傷を予防し得ると共に原動機への負荷増大を来たすこともないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施対象となるスクリュー式濾過脱水装置の構成を略示した縦断側面図である。
【図2】本発明装置の要部縦断側面図である。
【図3】本発明装置の縦断正面図である。
【図4】本発明装置における濾過枠の側面図である。
【図5】本発明装置における濾過枠の縦断正面図である。
【図6】本発明装置における濾過枠を構成する上部枠材および下部枠材の縦断側面図である。
【図7】本発明装置における環状濾過プレートの正面図である。
【図8】従来装置の縦断正面図であって、環状可動プレートが下方向へ過剰偏心している状態を示す。
【符号の説明】
1 濾過枠
2 送り込み口
3 送り出し口
4 透窓
5 当り面
6 棧状存置部
7 濾過体
7H 中心孔
8 環状濾過プレート
9 環状可動プレート
10 濾水流出溝
11 スクリューコンベア
11B スクリューブレード
12 張出部分
13 間隔保持用突子
14 係止縁[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention provides, for example, a screw-type filtration dewatering method for separating a suspension containing suspended fine particles generated in a relatively small-scale sewage treatment operation represented by an oxidation ditch method into a filtrate and suspended fine particles. It concerns the device.
[0002]
[Prior art]
A plurality of annular filtration plates are stacked at a predetermined interval from each other in a cylindrical filtration frame having a transparent window on the peripheral surface with one end serving as a sludge inlet and the other end serving as a dewatering cake outlet. The annular movable plate is loosely fitted between the laminations of the annular filtration plates to form a cylindrical filter body having a gap between the plates as a drainage drainage groove, and a center hole of the filter body is formed. 2. Description of the Related Art A screw-type filtration and dewatering apparatus that eccentrically rotates each annular movable plate by driving a screw conveyor fitted in a filter is known. In order to maintain the formation of the filter body, generally, holes for bolt insertion are formed in ears protruding from a plurality of locations around each annular filter plate, and a short tubular spacer is interposed. A rotation preventing structure is adopted in which a through bolt is inserted into a hole in an ear of each plate, and an end of the through bolt is screwed with a nut (for example, see Patent Documents 1-2). Further, as an alternative rotation preventing structure, a method of driving a long key into a fitting surface of a filter body in a filter frame has been proposed (for example, see Patent Document 3).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-2000-288598 (FIG. 1-4)
[Patent Document 2]
JP 2001-224913 A (FIG. 1-12)
[Patent Document 3]
Japanese Patent Application No. 2003-48579 (Fig. 3-8)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the structures of
[0005]
Further, in the non-rotating structure using a key disclosed in
[0006]
Furthermore, as an operating characteristic of the annular movable plate, particularly at a point where the soft sludge is conveyed near the inlet, the eccentric rotation in the downward direction of the plate is affected by gravity, and depending on the rotation position of the screw blade, the annular movable plate is rotated. Will fall more than necessary. Then, when the annular movable plate turns in the ascending direction from the lowered position, the amount of sliding contact with the annular filter plate increases, the frictional resistance increases, and the torque load for pushing the annular movable plate upward increases more than usual. This significantly increases the load on the prime mover driving the screw conveyor. The above-mentioned disadvantages are the same in the devices of
[0007]
A first object of the present invention is to provide a screw that can be manufactured at low cost and has excellent maintainability, without requiring a cutting process inside a filter frame, and assembling and disassembling of a filter body can be performed quickly and easily. An object of the present invention is to provide a filtration dewatering apparatus. Further, a second object of the present invention is to prevent the annular movable plate from being excessively lowered under the influence of gravity during the eccentric rotation by the screw conveyor, thereby increasing the load on the prime mover. There is no screw type filtration dewatering apparatus.
[0008]
[Means to solve the problem]
In the screw-type filtration and dehydration apparatus according to the present invention, a number of annular filtration plates are placed in a filtration frame having one end provided as a sludge feed port and the other end provided as a dehydrated cake feed port and having a transparent window provided on the peripheral surface. Arranged in a laminating manner at a predetermined interval from each other, and a ring-shaped movable plate is loosely fitted between the laminations of the ring-shaped filtration plate to form a filter between the plates as a drainage drainage groove. The screw conveyor formed with the outer diameter of the screw blade larger than the inner diameter of the annular movable plate and smaller than the inner diameter of the annular filtration plate is fitted into the center hole of the filter body, and the screw blade is driven when the screw conveyor is driven. The outer peripheral edge slides on the inner peripheral edge of each annular movable plate to actuate radial eccentric rotational movement on each annular movable plate, and each annular filter plate has an annular outer periphery on its outer periphery. A portion protruding outward from the outer eccentric rotation trajectory of the plate, and a space keeping projection for regulating a gap between the annular filtration plates is attached to the portion, and an inner peripheral surface of the filtration frame is provided. Has an abutment surface that protrudes outward or bends inward and extends in the axial direction, and a retaining edge formed in a protruding or bent shape so as to be in contact with the corresponding surface in each annular filter plate. Then, each of the annular filtration plates is prevented from rotating by locking the locking edge to the contact surface.
[0009]
Further, in the invention according to
[0010]
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS
This will be described below with reference to the embodiment shown in FIGS.
[0011]
[0012]
When the
[0014]
The above-described eccentric rotation is performed to prevent clogging of the
[0015]
Unlike the conventional structure shown in FIG. 8, as shown in FIGS. 1 to 6, an axially extending
[0016]
【The invention's effect】
According to the present invention, assembling and disassembly of the filter body are performed quickly and easily unlike the conventional method using through bolts. Since the contact surface is formed larger than that, there is no need to perform high-precision cutting on the inside of the filtration frame, and there is an advantage that a sufficient detent effect can be obtained. It can be manufactured at low cost and has excellent maintainability. Further, a screw-type filtration dewatering apparatus can be provided. Furthermore, according to the screw-type filtration and dewatering apparatus of the present invention, in the eccentric rotation of the annular movable plate accompanying the driving of the screw conveyor, excessive downward eccentricity of the annular movable plate due to the influence of gravity is prevented, and the plate and the screw There is an advantage that damage to the blades can be prevented and no increase in the load on the prime mover occurs.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a vertical sectional side view schematically showing the configuration of a screw-type filtration and dewatering apparatus to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a vertical sectional side view of a main part of the device of the present invention.
FIG. 3 is a vertical sectional front view of the device of the present invention.
FIG. 4 is a side view of a filtration frame in the apparatus of the present invention.
FIG. 5 is a vertical sectional front view of a filtration frame in the apparatus of the present invention.
FIG. 6 is a vertical sectional side view of an upper frame member and a lower frame member constituting a filtration frame in the apparatus of the present invention.
FIG. 7 is a front view of an annular filtration plate in the apparatus of the present invention.
FIG. 8 is a longitudinal sectional front view of the conventional device, showing a state where the annular movable plate is excessively eccentric downward.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
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