JP2004336966A - 回転電機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】三相固定子巻線16を構成するX相巻線16X、Y相巻線16YyおよびZ相巻線Zは、それぞれ電気角で36°の位相差を有する巻線30a、30b、30c、30d、30e、30fを千鳥結線して構成されている。そして、回転子はクローポール型であり、永久磁石が爪状磁極間に介装されている。
【選択図】 図8
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、毎極毎相当たり2の割合で形成されたスロットを有する固定子と界磁巻線および永久磁石による磁束を発生する回転子とを備えた回転電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用交流発電機は、固定子巻線が固定子鉄心に装着されてなる固定子と界磁巻線および永久磁石による磁束を発生する回転子とを備えている。この固定子鉄心には、スロットが毎極毎相当たり2の割合で等角ピッチに形成されている。そして、固定子鉄心に巻装された巻線を三相千鳥結線して固定子巻線を構成している。また、界磁磁極に塊状(以下、ソリッドという)の鉄心を用い、中心軸に界磁巻線を施してクローポール型の回転子を構成している。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−154266号公報(図22)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の車両用交流発電機においては、固定子巻線電流により発生する固定子起磁力高調波および空隙中の固定子スロットによるパーミアンス高調波(以下、スロット高調波という)により、高調波による渦電流損失が回転子表面に発生し、効率の悪化、さらには回転子や軸受の温度上昇などの性能不良が発生する。また、回転子がソリッドであることから、回転子表面での渦電流損失が大きくなる。そして、この回転子表面での渦電流損失による発熱が爪状磁極間に配設されている永久磁石の熱減磁を発生させてしまうという不具合があった。
また、回転子に永久磁石を備えているので、界磁無励磁状態においても、回転子の回転にともない固定子巻線に誘起電圧が発生する。そして、高速回転域において、この誘起電圧が電源電圧や素子破壊電圧を超えてしまうという不具合があった。
さらに、従来の車両用交流発電機をインバータ制御して電動機として使用する場合、インバータを構成する半導体素子の破壊電圧を基準として電圧制限を設ける必要がある。そして、永久磁石を回転子に備えている場合、回転数に応じて固定子巻線に発生する誘起電圧が電圧制限を超えないように管理しなければならない。この誘起電圧が一瞬でも電圧制限を超えても、素子に対して重大な影響を及ぼすことから、永久磁石から発生する誘起電圧の高調波による瞬時過電圧も問題視される。従って、永久磁石の高調波成分が小さくなるように構成されることが望ましい。
【0005】
この発明は、上記の課題を解消するためになされたもので、回転子表面での渦電流損失を低減し、かつ、永久磁石による誘起電圧の高調波成分を低減できる回転電機を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明では、スロットが毎極毎相当たり2で設けられた環状の固定子鉄心および上記固定子鉄心に装着された三相固定子巻線を有する固定子と、この固定子の内側に回転自在に設けられ、界磁巻線および永久磁石による磁束を発生する回転子とを備えた回転電機において、上記三相固定子巻線は、それぞれ6スロット毎の上記スロットで構成されるスロット群のそれぞれに巻装された複数の巻線を備え、上記三相固定子巻線を構成するX相巻線、Y相巻線およびZ相巻線は、それぞれ隣接する上記スロット群に巻装された上記巻線を直列に接続して構成され、上記スロットは、スロット開口部の中心線間の間隔が電気角でα°と(60−α)°とを交互にとる不等ピッチ(α≠30°)に形成されているものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る回転電機を示す縦断面図である。
図1において、回転電機100は、アルミニウム製のフロントブラケット1およびリヤブラケット2から構成されたケース3と、このケース3内に設けられ、一端部にプーリ4が固定されたシャフト6と、このシャフト6に固定されたクローポール型の回転子7と、この回転子7の軸方向両端部に固定されたファン5と、回転子7を包囲するようにケース3に固定された固定子8と、シャフト6の他端部に固定されて回転子7に電流を供給する一対のスリップリング9と、各スリップリング9の表面に摺動する一対のブラシ10と、このブラシ10を収容するブラシホルダ11と、固定子8に電気的に接続され、固定子8で生じた交流を直流に整流する整流器12と、ブラシホルダ11に嵌着されたヒートシンク17に取り付けられて、固定子8で生じた交流電圧の大きさを調整するレギュレータ18とを備えている。
【0008】
そして、回転子7は、電流を流して磁束を発生する界磁巻線13と、この界磁巻線13を覆うように設けられ、その磁束によって磁極が形成される一対のポールコア20、21とを備えている。一対のポールコア20、21は、鉄製で、それぞれ最外径面形状を略台形形状とする8個の爪状磁極22、23が外周縁部に周方向に等角ピッチで突設されてなり、これらの爪状磁極22、23を噛み合わせるように対向させてシャフト6に固着されている。
また、固定子8は、爪状磁極22、23の外周面と固定子鉄心15の内周面との間に均一なエアギャップを形成するようにフロントブラケット1とリヤブラケット2とに挟持されている。
【0009】
ついで、固定子8の具体的な構成について、図2乃至図8を参照しつつ説明する。ここで、図2はこの発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子を示す斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子における固定子巻線の1相巻線を模式的に示すリヤ側端面図、図4はこの発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子の固定子巻線を構成する巻線アッセンブリを説明する図、図5は図4に示される巻線アッセンブリを構成する連続導体線を示す斜視図、図6は図4に示される巻線アッセンブリを構成する連続導体線の対を示す斜視図、図7はこの発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子鉄心の要部を示す端面図、図8はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における電気回路を示す回路図である。なお、図3において、実線はリヤ側の配線を示し、点線はフロント側の配線を示し、黒丸は接合部を示している。
【0010】
固定子8は、磁性鋼板の積層体からなる円筒状の固定子鉄心15と、固定子鉄心15に巻装された三相固定子巻線16とから構成されている。
固定子鉄心15には、内周側に開口するスロット15aが周方向に96個形成されている。そして、スロット15aは、図7に示されるように、ティース15cの周方向幅を変えて、スロット開口部15bの中心線の間隔が電気角でα°と(60−α)°とを交互に採る不等ピッチに形成されている。ここでは、α°=36°としている。つまり、スロット15aは毎極毎相当たり2個の割合で、電気角で36°と24°とを交互に採る不等ピッチで形成されている。なお、中心線は、固定子鉄心15の軸心と直交する平面で、スロット開口部15bの周方向中央と固定子鉄心15の軸心とを結ぶ直線である。
【0011】
つぎに、三相固定子巻線16の構造について説明する。
まず、三相固定子巻線16を構成する1相分の巻線構造について図3を参照しつつ説明する。ここで、説明の便宜上、導体線40のスロット15a内の収納位置を内周側から1番地、2番地・・・6番地とする。
a相巻線30aは、それぞれ絶縁被覆された矩形断面の連続銅線からなる1本の導体線40からなる第1乃至第6巻線41〜4から構成されている。そして、第1巻線41は、1本の導体線40をスロット番号1番から91番まで6スロット毎のスロット15aに、1番地と2番地とを交互に採るように波巻きして構成されている。また、第2巻線42は、1本の導体線40をスロット番号1番から91番まで6スロット毎のスロット15aに、2番地と1番地とを交互に採るように波巻きして構成されている。また、第3巻線43は、1本の導体線40をスロット番号1番から91番まで6スロット毎のスロット15aに、3番地と4番地とを交互に採るように波巻きして構成されている。また、第4巻線44は、1本の導体線40をスロット番号1番から91番まで6スロット毎のスロット15aに、4番地と3番地とを交互に採るように波巻きして構成されている。また、第5巻線45は、1本の導体線40をスロット番号1番から91番まで6スロット毎のスロット15aに、5番地と6番地とを交互に採るように波巻きして構成されている。また、第6巻線46は、1本の導体線40をスロット番号1番から91番まで6スロット毎のスロット15aに、6番地と5番地とを交互に採るように波巻きして構成されている。そして、各スロット15a内には、導体線40が矩形断面の長手方向を径方向に揃えて径方向に1列に6本並んで配列されている。
【0012】
なお、第1乃至第6巻線41〜46はそれぞれ導体線40の両端をTIG(Tungsten Inert Gas)溶接により接合して1ターンの波巻き巻線となっている。また、第2巻線42、第4巻線44および第6巻線46は、第1巻線41、第3巻線43および第5巻線45に対してそれぞれ電気角で180°ずらして反転巻装されている。
【0013】
そして、固定子鉄心15のリヤ側において、91番と1番とのスロット15aから延出する第1、第3および第5巻線41、43、45の導体線40の部位を切断し、1番と7番とのスロット15aから延出する第2、第4および第6巻線42、44、46の導体線40の部位を切断する。ついで、91番のスロット15aの4番地から延出する第3巻線43の切断端と、1番のスロット15aの1番地から延出する第1巻線41の切断端とをTIG溶接により接合する。また、91番のスロット15aの6番地から延出する第5巻線45の切断端と、1番のスロット15aの3番地から延出する第3巻線43の切断端とをTIG溶接により接合する。また、1番のスロット15aの4番地から延出する第4巻線44の切断端と、7番のスロット15aの1番地から延出する第2巻線42の切断端とをTIG溶接により接合する。また、1番のスロット15aの6番地から延出する第6巻線46の切断端と、7番のスロット15aの3番地から延出する第4巻線44の切断端とをTIG溶接により接合する。さらに、91番のスロット15aの2番地から延出する第1巻線41の切断端と、1番のスロット15aの2番地から延出する第2巻線42の切断端とをTIG溶接により接合する。これにより、第1乃至第6巻線41〜46が直列に接続された6ターンの波巻き巻線(a相巻線30a)が形成される。そして、1番のスロット15aの5番地から延出する第5巻線45の切断端と、7番のスロット15aの5番地から延出する第6巻線46の切断端とが、このa相巻線30aの両端部となる。
【0014】
図示していないが、同様にして、導体線40が巻装されるスロット15aを1スロットずつずらしてd相巻線30d、c相巻線30c、f相巻線30f、b相巻線30bおよびe相巻線30eが形成される。そして、a相巻線30aが1番、7番・・・91番のスロット群に巻装され、d相巻線30dが2番、8番・・・92番のスロット群に巻装され、c相巻線30cが3番、9番・・・93番のスロット群に巻装され、f相巻線30fが4番、10番・・・94番のスロット群に巻装され、b相巻線30bが5番、11番・・・95番のスロット群に巻装され、e相巻線30eが6番、12番・・・96番のスロット群に巻装されている。また、d相巻線30d、e相巻線30eおよびf相巻線30fは、a相巻線30a、b相巻線30bおよびc相巻線30cに対してそれぞれ電気角で36°の位相差を有している。
【0015】
ここで、2番のスロット15aの5番地から延出する第5巻線45の切断端と、8番のスロット15aの5番地から延出する第6巻線46の切断端とが、d相巻線30dの両端部となる。11番のスロット15aの5番地から延出する第5巻線45の切断端と、17番のスロット15aの5番地から延出する第6巻線46の切断端とが、b相巻線30bの両端部となる。12番のスロット15aの5番地から延出する第5巻線45の切断端と、18番のスロット15aの5番地から延出する第6巻線46の切断端とが、e相巻線30eの両端部となる。21番のスロット15aの5番地から延出する第5巻線45の切断端と、27番のスロット15aの5番地から延出する第6巻線46の切断端とが、c相巻線30cの両端部となる。22番のスロット15aの5番地から延出する第5巻線45の切断端と、28番のスロット15aの5番地から延出する第6巻線46の切断端とが、f相巻線30fの両端部となる。
【0016】
ついで、図2に示されるように、2番のスロット15aの5番地から延出する第5巻線45の切断端と、7番のスロット15aの5番地から延出する第6巻線46の切断端とが、リヤ側コイルエンド部16rの上部を引き回され、端部同士を突き合わされ、TIG溶接により接合されて、接合部31a−dを構成している。これにより、a相巻線とd相巻線とを直列に接続したX相巻線16Xが形成される。つまり、第1および第2固定子巻線としてのa相巻線30aとd相巻線30dとが、電気角で36°の千鳥接続されている。
【0017】
また、12番のスロット15aの5番地から延出する第5巻線45の切断端と、17番のスロット15aの5番地から延出する第6巻線46の切断端とが、リヤ側コイルエンド部16rの上部を引き回され、端部同士を突き合わされ、TIG溶接により接合されて、接合部31b−eを構成している。これにより、b相巻線30bとe相巻線30eとを直列に接続したY相巻線16Yが形成される。つまり、第1および第2固定子巻線としてのb相巻線30bとe相巻線30eとが、電気角で36°の千鳥接続されている。
【0018】
また、22番のスロット15aの5番地から延出する第5巻線45の切断端と、27番のスロット15aの5番地から延出する第6巻線46の切断端とが、リヤ側コイルエンド部16rの上部を引き回され、端部同士を突き合わされ、TIG溶接により接合されて、接合部31c−fを構成している。これにより、c相巻線30cとf相巻線30fとを直列に接続したZ相巻線16Zが形成される。つまり、第1および第2固定子巻線としてのc相巻線30cとf相巻線30fとが、電気角で36°の千鳥接続されている。
【0019】
そして、8番のスロット15aの5番地から延出する第6巻線46の切断端と、18番のスロット15aの5番地から延出する第6巻線46の切断端と、28番のスロット15aの5番地から延出する第6巻線46の切断端とが、リヤ側コイルエンド部16rの上部を引き回され、端部同士を突き合わされ、TIG溶接により接合されて、中性点Nを構成している。これにより、X相巻線16X、Y相巻線16YおよびZ相巻線16ZをY結線してなる三相交流巻線からなる三相固定子巻線16が得られる。
そして、1番のスロット15aの5番地から延出する第5巻線45の切断端がX相巻線16Xの口出し線OXとなる。また、11番のスロット15aの5番地から延出する第5巻線45の切断端がY相巻線16Yの口出し線OYとなる。また、21番のスロット15aの5番地から延出する第5巻線45の切断端がZ相巻線16Zの口出し線OZとなる。
このように作製された固定子8は、回転電機100に搭載され、口出し線OX、OY、OZが整流器12に接続されて、図8に示す電気回路を構成する。
【0020】
ここで、三相固定子巻線16は図4に示される巻線アッセンブリ50を用いて構成することができる。
この巻線アッセンブリ50は、1スロットピッチで平行に配列された12本の導体線40を、同時に同一平面上で雷状に折り畳んで作製される。
雷状に折り畳まれた各導体線40は、図5に示されるように、ターン部40bで連結された直線状のスロット収容部40aが6スロットピッチ(6P)で配列された平面上パターンに折り曲げ成形されている。そして、隣り合うスロット収容部40aが、ターン部40bにより、導体線40の幅(w)分ずらされている。
巻線アッセンブリ50は、このように折り曲げ成形された2本の導体線40を図6に示されるように6スロットピッチずらしてスロット収容部40aを重ねられて配列された導体線40の対が、1スロットピッチずつずらして6対配列されて構成されている。
【0021】
このように構成された巻線アッセンブリ50が3層に重ねられて固定子鉄心15に装着される。各導体線40は6スロット数毎にスロット15a内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るように巻装され、図3における第1乃至第6巻線41〜46を構成する。そして、図3に示される結線方法に基づいて結線され、第1乃至第6巻線41〜46を直列に接続してなる6ターンの波巻き巻線からなるa相巻線30a、b相巻線30b、c相巻線30c、d相巻線30d、e相巻線30e、f相巻線30fが構成される。さらに、固定子鉄心15のリヤ側において、ターン部40bが3列となって周方向に1スロットピッチで配列されてリヤ側コイルエンド群16rを構成している。また、固定子鉄心15のフロント側において、ターン部40bが3列となって周方向に1スロットピッチで配列されてフロント側コイルエンド群16fを構成している。
【0022】
ついで、回転子7の具体的な構成について、図9を参照しつつ説明する。ここで、図9はこの発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される回転子要部を示す斜視図である。
回転子7は、爪状磁極22、23が磁性材料の塊状体で構成され、爪状磁極22、23間には、これらの爪状磁極22、23間の磁束の漏洩を減少する向きに着磁された略直方体形状の永久磁石25が固着されている。この永久磁石25によって、固定子8に錯交する有効磁束を増大し、出力向上を図っている。
【0023】
ついで、この実施の形態1による作用効果について説明する。
スロット15aが毎極毎相2の割合で形成された固定子鉄心15および三相千鳥結線された三相固定子巻線16を有する固定子8が発生する高調波は、固定子起磁力高調波とスロット高調波に分類され、起磁力高調波は理論的に計算することができる。スロット高調波は、スロット開口部15bの周方向幅(スロット開口部幅)の大きさにより変化するが、一般にスロット開口部幅/スロットピッチは1/2〜1/5であるため、スロット高調波の大きさも理論的に計算することができる。
ただし、回転子表面損失は高調波の大きさだけでは決定されない。すなわち、回転子表面損となる高調波は、発生する高調波の大きさだけではなく、この高調波が空隙を通して回転子7に鎖交する大きさを議論する必要がある。このためには、各空間高調波が空隙中で回転子表面に到達する量を推定することが必要となる。ここで、空隙とは、回転子7の外周面と固定子鉄心15の内周面との間隙を意味している。
また、空間高調波次数とは、空隙中の高調波の1周期ピッチの長さの意味であり、5次高調波とは基本波1周期(2極分)の1/5の長さのピッチであることを意味している。すなわち、空間高調波次数n次のピッチは、1/nである。
【0024】
上記の各高調波が回転子表面に到達する量を推定するために、本出願人は詳細な電磁界解析を行い、空隙長/高調波のピッチに対する高調波の減衰率を計算した。その電磁界解析結果を図10に示す。
図10より、空隙長/高調波ピッチが大きいほど、回転子表面に到達する高調波磁束が低減されることがわかる。
これらの電磁界解析結果より得られた減衰率を考慮し、スロット開口部ピッチ角度(スロット開口部の中心線間の間隔)に対する回転子表面における各高調波の大きさを計算した結果を図11および図12に示す。
なお、図11はティース先端幅:スロット開口部幅=2:1の固定子鉄心を用いた場合(スロット高調波の影響が小さい場合)、図12はティース先端幅:スロット開口部幅=3:1の固定子鉄心を用いた場合(スロット高調波の影響が大きい場合)である。なお、一般に、固定子鉄心は、ティース先端幅とスロット開口部幅との関係が、2≦(ティース先端幅/スロット開口部幅)≦3の範囲となるように作製されている。
図11および図12において、11次、13次高調波が大きいのは、起磁力高調波とスロット高調波が重畳する高調波次数であるためである。
回転子表面損失は、図11および図12に示された高調波の大きさだけでは検討することができない。すなわち、この高調波による発生する渦電流の2乗に比例して損失が発生するためである。
【0025】
ここで、回転子7の磁極が磁性材料の塊状体から構成されている場合(以下、ソリッド回転子という)には、おおよそ渦電流は磁束密度に比例すると考えられるため、高調波による渦電流損失の大きさを議論する場合、高調波の大きさの2乗に比例していると考えられる。また、回転子の磁極が磁性鋼板を積層一体化して構成されている場合(以下、積層回転子という)では、渦電流はおおよそ磁束密度の2乗と周波数の2乗の積に比例していると考えられる。即ち、回転子7の材料によらず、高調波の大きさの2乗と(高調波の大きさ×周波数)の2乗の間に損失があると考えてもよい。
ここで、周波数は、5次、7次高調波は回転子座標系で基本波の6倍の周波数となり、同様に、11次、13次高調波は12倍、17次、19次高調波は18倍、23次、25次高調波は24倍の周波数となる。
【0026】
この周波数を考慮して、α=30°の等ピッチスロットにおける回転子表面損失に対する不等ピッチ固定子における回転子表面損失の割合をグラフ化すると、図13および図14となる。ただし、図13は高調波の大きさの2乗に比例するソリッド回転子を模擬しており、図14は積層回転子を模擬している。
図13から、ソリッド回転子においては、不等ピッチ角度α°が30°<α°≦37°の範囲において、回転子表面損失が等ピッチ角度である30°における回転子表面損失より小さくなることがわかる。
また、図14から、積層回転子においては、α°が30°等ピッチで最も回転子表面損失が大きくなり、α°を30°より大きくしても、小さくしても回転子表面損失が低減されることがわかる。
【0027】
以上まとめると、ソリッド回転子の場合、毎極毎相2で三相千鳥巻線を施した固定子スロットの不等ピッチ角度α°が30°<α°≦37°の範囲であれば、高調波による回転子表面損失が小さくなるため、高効率で信頼性の高い回転電機が得られる。
一方、積層回転子の場合、毎極毎相2で三相千鳥巻線を施した固定子スロットが不等ピッチ(α°≠30°)であれば、高調波による回転子表面損失が小さくなるため、高効率で信頼性の高い回転電機が得られる。なお、不等ピッチ角度α°は、図14から、20°≦α°≦28°および32°≦α°≦38°とすることが好ましい。
【0028】
次に、界磁巻線13による界磁起磁力を0とした場合(界磁電流が0)、に永久磁石25によって三相固定子巻線16に発生する誘起電圧の高調波成分について検討する。
永久磁石25による高調波起磁力は、一般に高調波次数が奇数次しか発生せず、これによって発生する三相固定子巻線16への誘起電圧は毎極毎相のスロット数が1である三相巻線の場合、次式で表される。
相電圧Vp1(Δ結線)
Vp1=Acos(nωt) (1)
線間電圧Vl1(Y結線)
ここで、n:高調波次数、ω:基本波各周波数、A振幅、t:時間である。
一方、毎極毎相のスロット数が2、かつ、不等ピッチ角度α°の場合、次式となる。
相電圧Vp1(Δ結線)
線間電圧Vl1(Y結線)
【0029】
上記(3)(4)式で求められる高調波成分のピーク値を不等ピッチ角度α°に対してグラフ化した結果を図15および図16に示す。なお、図15は相電圧と不等ピッチ角度α°との関係を示し、図16は線間電圧と不等ピッチ角度α°との関係を示している。ただし、各高調波の大きさは相誘起電圧の基本波の振幅を2としてn次高調波の振幅を1/nとしている。
図15および図16より、5次高調波は不等ピッチ角度36°で、7次高調波は25.7°(=180/7°)で極小となり、かつ、11次、13次高調波は30°付近でピークになる特性であることがわかる。この特性より、等ピッチ30°より不等ピッチにすることで、誘起電圧高調波が低減されることがわかる。
【0030】
この実施の形態1によれば、α°を36°に設定しているので、高調波による回転子表面損失が小さくなるため、高効率で信頼性の高い回転電機が得られるとともに、回転子表面損失による発熱が小さくなるため、爪状磁極22、23間に装着された永久磁石25が減磁、出力低下を招くこともない。また、界磁無励磁状態でも、回転子7が高速回転中に永久磁石起磁力によって発生する誘起電圧の高調波成分が低減されるため、電源電圧や素子破壊電圧を超えてしまうこともない。
【0031】
また、X相巻線16X、Y相巻線16YおよびZ相巻線16Zが、それぞれ電気角で36°の位相差を有する2つの巻線を直列に接続して構成されている。そこで、2つの巻線が電気角で36°を有する隣接するスロット15a間で直列に接続されるので、固定子8の空間および時間高調波が低減でき低電磁騒音、低振動となる。また、2つの巻線を直列に接続する結線スペースが広くなり、直列結線する作業性が向上するという効果もある。
【0032】
また、回転子7がソリッド回転子であるので、回転子を安価に作製することができる。
また、永久磁石25が爪状磁極22、23間に介装されているので、爪状磁極22、23間の磁束の漏洩が減少される。これにより、固定子8に錯交する有効磁束が増大され、出力の向上が図られる。さらに、永久磁石25が爪状磁極22、23に当接しているので、爪状磁極22、23間の磁束の漏洩がさらに減少される。
【0033】
実施の形態2.
図17はこの発明の実施の形態2に係る回転電機に適用される回転子の要部斜視図、図18はこの発明の実施の形態2に係る回転電機に適用される回転子のポールコアを示す側断面図を示す。
【0034】
図17および図18において、回転子7Aは、ポールコア20A、21Aの爪状磁極22A、23Aのみが積層で構成された積層回転子である。そして、ポールコア20A、21Aの軸端部24は上記実施の形態1のように鉄製のソリッド部材からなり、磁性鋼板を積層一体化して構成された爪状磁極22A、23Aが軸端部24に溶接接合されている。また、爪状磁極22A、23A間には永久磁石25が装着されている。なお、積層構成の爪状磁極22A、23Aは強度的に弱いため、永久磁石25の端部がポールコア20A、21Aの軸端部24にも係止されている。
固定子において、上記実施の形態1では、X相巻線16X、Y相巻線16YおよびZ相巻線16Zが、それぞれ電気角で36°の位相差を有する2つの巻線を直列に接続して構成されているのに対して、この実施の形態2では、X相巻線16X、Y相巻線16YおよびZ相巻線16Zが、それぞれ電気角で24°の位相差を有する2つの巻線を直列に接続して構成されている。
【0035】
このように構成された回転電機では、回転子7Aが積層回転子であり、かつ、X相巻線16X、Y相巻線16YおよびZ相巻線16Zのそれぞれを構成する2つの巻線が電気角で24°に構成されているので、図14から分かるように、従来の等ピッチ角度である30°のものより回転子表面損失が小さくなる。従って、回転子表面損失による発熱が小さくなるため、爪状磁極22A、23A間に装着された永久磁石25が減磁、出力低下を招くこともない。また、爪状磁極22A、23Aが磁性鋼板を積層して構成されているため、爪状磁極22A、23Aから永久磁石24に熱が伝わりにくく、さらに永久磁石25の減磁を抑制する効果がある。
【0036】
また、図16に示すように、7次高調波の極小値25.7°に近接する24°の位相差をもつ2つの巻線が直列接続されているため、従来の等ピッチ30°のものと異なり、誘起電圧高調波が低減されることがわかる。従って、界磁無励磁状態でも、回転子が高速回転中に永久磁石起磁力によって発生する誘起電圧の高調波成分が低減されるため、電源電圧や素子破壊電圧を超えてしまうこともない。
【0037】
実施の形態3.
図19はこの発明の実施の形態3に係る回転電機に適用される回転子を示す要部斜視図、図20はこの発明の実施の形態3に係る回転電機に適用される回転子の爪状磁極部を示す断面図を示す。
図19において、回転子7Bは、積層回転子であり、永久磁石26が各爪状磁極22A、23Aの両側面にそれぞれ配置されている。この永久磁石26は回転子7Bの回転時に永久磁石26に加わる遠心力を、自身の変形により吸収する補強体52によって、外周側が互いに広がるように傾斜する如く、爪状磁極22A、23Aに支持されている。補強体52は、厚み0.5mm程度のステンレス鋼等の金属プレートよりなり、1枚の金属板をプレス加工により折り曲げて形成されている。
【0038】
この補強体52は、図20に示されるように、回転子7Bの軸方向と直交する断面が略M字形状であり、爪状磁極22A、23Aの内周面に沿う形状で爪状磁極22A、23Aの内周面に接合されている。そして、永久磁石26がM字形状の補強体52のコ字序の両翼部に固着されて、補強体52の弾性により爪状磁極22A、23Aの側面に補強体52を介して当接している。
このような構成をとることで、回転子7Bの高速回転時に遠心力で爪状磁極22A、23Aが外径側に広がっても、一対の爪状磁極22A、23Aがそれぞれ変位するだけで永久磁石26には大きな応力が発生せず破壊を防止できる。
また、図示していないが、固定子鉄心においては、スロットは毎極毎相当たり2個の割合で、電気角で32.5°と27.5°とを交互に採る不等ピッチで形成されている。そして、X相巻線16X、Y相巻線16YおよびZ相巻線16Zが、それぞれ電気角で27.5°の位相差を有する2つの巻線を直列に接続して構成されている。
【0039】
このように構成された回転電機では、回転子7Bが積層回転子であり、かつ、X相巻線16X、Y相巻線16YおよびZ相巻線16Zのそれぞれを構成する2つの巻線が電気角で27.5°に構成されているので、図14から分かるように、従来の等ピッチ角度である30°のものより回転子表面損失が小さくなる。従って、回転子表面損失による発熱が小さくなるため、爪状磁極22A、23A間に装着された永久磁石26が減磁、出力低下を招くこともない。また、回転子爪状磁極22A、23Aと永久磁石26との間には、補強体52が介在しているため、直接爪状磁極22A、23Aから永久磁石26に熱が伝わりにくく、更に永久磁石26の減磁を抑制する効果がある。
さらに、2つの永久磁石26が爪状磁極22A、23A間に周方向に互いに離間して配設されているので、爪状磁極22A、23Aからの熱伝導が永久磁石26の分離部分で遮断されるため、各永久磁石26には爪状磁極22A、23Aの一方からだけの発熱が伝導されることになる。このため、爪状磁極22A、23Aの両方の発熱が永久磁石25に伝導される上記実施の形態2と比較して、永久磁石26の温度上昇を低減でき、熱に起因する永久磁石26の特性劣化や減磁を低減できる効果もある。
【0040】
また、図16に示すように、7次高調波の極小値25.7°に近接する27.5°の位相差をもつ2つの巻線が直列接続されているため、従来の等ピッチ30°のものと異なり、誘起電圧高調波が低減されることがわかる。従って、界磁無励磁状態でも、回転子7Bが高速回転中に永久磁石起磁力によって発生する誘起電圧の高調波成分が低減されるため、電源電圧や素子破壊電圧を超えてしまうこともない。
【0041】
実施の形態4.
図21はこの発明の実施の形態4に係る回転電機を示す縦断面図、図22はこの発明の実施の形態4に係る回転電機の回路図、図23はこの発明の実施の形態4に係る回転電機に適用される回転子の要部斜視図、図24はこの発明の実施の形態3に係る回転電機に適用される回転子の爪状磁極部を示す断面図である。なお、固定子8は、上記実施の形態3と同じ構成であり、X相巻線16X、Y相巻線16YおよびZ相巻線16Zのそれぞれを構成する2つの巻線が電気角で27.5°を有する隣接するスロット15a間で直列に接続されている。
【0042】
図21および図22において、回転電機101は、上記実施の形態3のものとは異なり、整流器12は有しておらず、三相固定子巻線16のX相巻線16X、Y相巻線16YおよびZ相巻線16Zの出力が回転電機101の外部に取り出されるようになっている。
インバータユニット71は、シャフト6のリヤ側端部外周に位置するようにリヤブラケット2の外壁面に取り付けられている。このインバータユニット71は、6個のスイッチング素子73と各スイッチング素子73に並列に接続されたダイオード74とからなるインバータモジュール72と、インバータモジュール72に並列に接続されたコンデンサ75とを備えている。このコンデンサ75はインバータモジュール72に流れる電流を平滑にする役目を有する。
【0043】
このインバータモジュール72は、並列に接続されたスイッチング素子73およびダイオード74の2組を直列に接続したものを、並列に3つ配置してヒートシンク77上に実装されて構成されている。また、スイッチング素子73をON/OFF制御するための電子部品が回路基板上に実装されてなる制御ユニット76が絶縁性樹脂によりヒートシンク77に一体に成型された樹脂政経部78内に収納されている。そして、三相固定子巻線16のX相巻線16X、Y相巻線16YおよびZ相巻線16Zの口出し線OX、OY、OZが直列に接続されたスイッチング素子73の中間点にそれぞれ接続されている。
【0044】
また、回転電機101の駆動用電源である例えば36V系の第1バッテリ80がインバータモジュール72に並列に接続されている。さらに、車両に搭載される電気負荷用電源である例えば12V系の第2バッテリ81が備えられている。そして、DC/DCコンバータ82がインバータモジュール72に並列に接続され、インバータユニット71で整流された直流電力を例えば12Vに変換し、第2バッテリ81に供給する。
【0045】
この回転電機101はエンジン69の始動充電装置として、エンジン69のクランク軸にベルトを介して連結されている。そして、インバータユニット71は回転電機101のX相巻線16X、Y相巻線16YおよびZ相巻線16Z(ステータ三相線)を介して回転電機101に接続されている。このインバータユニット71は、制御ユニット76により、スイッチング素子73のON/OFFが制御され、回転電機101が始動トルク(正のトルク)やブレーキトルク(負のトルク)を発生できるようになっている。
【0046】
また、電源線を介してインバータユニット71に接続された第1バッテリ80は、インバータユニット71の電源を構成すると共に、回転電機101がエンジン69の始動装置として動作する時は、インバータユニット71及びステータ三相線を介して回転電機101に電力を供給し、エンジン69が自己着火して自己運転を確立した後は、回転電機101は発電機として動作する。なお、制御ユニット76は、インバータユニット71に対する上位の制御ユニットとしてインバータユニット71に対して指令信号やエンジン69の回転速度の情報等を送るとともに、エンジン69の速度や空気に関する情報、温度に関する情報などがインプットされ、これらに対応する吸入空気量や燃料噴射量、点火タイミングなどの制御指令をアウトプットとしてエンジン69に与えることができる機能も有している。
【0047】
この構成において、回転電機101は、始動やブレーキトルクの発生の際には、時間的には短いが大きなトルクを発生する必要があり、回転子7Cの界磁巻線13に、上記の実施の形態とは異なり、大電流を流して大きな磁束を発生する必要がある。
【0048】
図23において、回転子7Cは積層回転子であり、永久磁石26が各爪状磁極22A、23Aの両側面に配置されている。この永久磁石26は回転子7Cの回転時に永久磁石26に加わる遠心力を、自身の変形により吸収する補強体53によって、爪状磁極22、23に支持されている。補強体53は、上記実施の形態3と同様に、厚み0.5mm程度のステンレス鋼の金属プレートよりなり、1枚の金属板をプレス加工により折り曲げて形成されている。
この補強体53は、回転子7Cの軸方向と直交する断面が略C字形状であり、爪状磁極22A、23Aの内周面に沿う形状で爪状磁極22A、23Aの内周面に接合されている。そして、永久磁石26が断面C字形状の補強体53の両側辺に固着され、補強体53の弾性により爪状磁極22A、23Aの側面に直接当接している。
【0049】
このような構成をとることで、回転子7Cの高速回転時に遠心力で爪状磁極22A、23Aが外径側に広がっても、一対の爪状磁極22A、23Aがそれぞれ変位するだけで永久磁石26には大きな応力が発生せず破壊を防止できる。また、上記実施の形態3と異なり、補強体53はC字形状と簡単な構成であるため、重量が軽く遠心力対して更に有利で、また、簡単な曲げ成形で構成ができ製造が容易である。さらに、永久磁石26は爪状磁極22A、23Aの側面に直接当接しているので、爪状磁極22A、23A間の磁束の漏洩が減少される。
【0050】
この実施の形態4においても、X相巻線16X、Y相巻線16YおよびZ相巻線16Zのそれぞれを構成する直列に接続された2つの巻線が、上記実施の形態3と同様に、電気角で27.5°に構成されているので、図14に示されるように、従来の等ピッチ角度である30°のものより回転子表面損失が小さくなる。従って、回転子表面損失による発熱が小さくなるため、爪状磁極22A、23A間に装着された永久磁石26が減磁、出力低下を招くこともない。特に、この実施の形態4では、爪状磁極22A、23Aに永久磁石26が直接当接されているために爪状磁極22A、23Aから永久磁石26に熱が伝わりやすい構成となっているが、直列に接続される2つの巻線の位相差が電気角で27.5°に構成されているので、永久磁石26の温度上昇が抑制される。
【0051】
また、2つの永久磁石26が爪状磁極22A、23A間に周方向に互いに離間して配設されているので、爪状磁極22A、23Aからの熱伝導が永久磁石26の分離部分で遮断されるため、各永久磁石26には爪状磁極22A、23Aの一方からだけの発熱が伝導されることになる。このため、爪状磁極22A、23Aの両方の発熱が永久磁石25に伝導される上記実施の形態2と比較して、永久磁石26の温度上昇を低減できる。従って、始動やブレーキトルクの発生の際に、界磁巻線13に大電流を流すことによって生じる大きな磁束による発熱に対して、永久磁石26への影響を効果的に抑制できる。
【0052】
また、直列に接続される2つの巻線の位相差が、図16に示される7次高調波の極小値25.7°に近接する27.5°の電気角となっているので、従来の等ピッチ30°のものと異なり、誘起電圧高調波が低減される。従って、界磁無励磁状態でも、回転子7Cが高速回転中に永久磁石起磁力によって発生する誘起電圧の高調波成分が低減されるため、電源電圧や素子破壊電圧を超えてしまうこともない。特に、この実施の形態4では、爪状磁極22A、23Aに永久磁石26が直接当接されているために、永久磁石26の磁束が爪状磁極22A、23Aに流れやすく、回転子7Cが高速回転中に磁石起磁力によって発生する誘起電圧が過大となるが効果的に高調波成分を抑制できる。
【0053】
なお、上記各実施の形態において、ワニスなどの樹脂を回転子に含浸するようにしてもよい。この場合、各隙間が樹脂で充填されるために、発熱が分散され冷却されるので、局所的に永久磁石に熱が集中せず、永久磁石の減磁等が生じ難くなるとともに、各部材の拘束力も高まり高速回転時の強度も向上するという効果が得られる。
【0054】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように、スロットが毎極毎相当たり2で設けられた環状の固定子鉄心および上記固定子鉄心に装着された三相固定子巻線を有する固定子と、この固定子の内側に回転自在に設けられ、界磁巻線および永久磁石による磁束を発生する回転子とを備えた回転電機において、上記三相固定子巻線は、それぞれ6スロット毎の上記スロットで構成されるスロット群のそれぞれに巻装された複数の巻線を備え、上記三相固定子巻線を構成するX相巻線、Y相巻線およびZ相巻線は、それぞれ隣接する上記スロット群に巻装された上記巻線を直列に接続して構成され、上記スロットは、スロット開口部の中心線間の間隔が電気角でα°と(60−α)°とを交互にとる不等ピッチ(α≠30°)に形成されているので、回転子表面での渦電流損失を低減し、かつ、永久磁石による誘起電圧の高調波成分を低減できる回転電機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る回転電機を示す縦断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子を示す斜視図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子における固定子巻線の1相巻線を模式的に示すリヤ側端面図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子の固定子巻線を構成する巻線アッセンブリを説明する図である。
【図5】図4に示される巻線アッセンブリを構成する連続導体線を示す斜視図である。
【図6】図4に示される巻線アッセンブリを構成する連続導体線の対を示す斜視図である。
【図7】この発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子鉄心の要部を示す端面図である。
【図8】この発明の実施の形態1に係る回転電機における電気回路を示す回路図である。
【図9】この発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される回転子要部を示す斜視図である。
【図10】空隙長/高調波ピッチに対する高調波の減衰率を示す図である。
【図11】発生する高調波磁束相対値と不等ピッチ角度との関係を示す図である。
【図12】発生する高調波磁束相対値と不等ピッチ角度との関係を示す図である。
【図13】ソリッド回転子における回転子表面損失相対値と不等ピッチ角度との関係を示す図である。
【図14】積層回転子における回転子表面損失相対値と不等ピッチ角度との関係を示す図である。
【図15】無励磁相誘起電圧高調波含有率と不等ピッチ角度との関係を示す図である。
【図16】無励磁線間誘起電圧高調波含有率と不等ピッチ角度との関係を示す図である。
【図17】この発明の実施の形態2に係る回転電機に適用される回転子要部を示す斜視図である。
【図18】この発明の実施の形態2に係る回転電機に適用される回転子のポールコアを示す側断面図である。
【図19】この発明の実施の形態3に係る回転電機に適用される回転子を示す要部斜視図である。
【図20】この発明の実施の形態3に係る回転電機に適用される回転子の爪状磁極部を示す断面図を示す。
【図21】この発明の実施の形態4に係る回転電機を示す縦断面図である。
【図22】この発明の実施の形態4に係る回転電機における電気回路を示す回路図である。
【図23】この発明の実施の形態4に係る回転電機に適用される回転子の要部斜視図である。
【図24】この発明の実施の形態3に係る回転電機に適用される回転子の爪状磁極部を示す断面図である。
【符号の説明】
7、7A、7B、7C 回転子、8 固定子、13 界磁巻線、15 固定子鉄心、15a スロット、16 三相固定子巻線、16X X相巻線、16Y Y相巻線、16Z Z相巻線、22、22A、23、23A 爪状磁極、25、26 永久磁石、30a a相巻線、30b b相巻線、30c c相巻線、30d d相巻線、30e e相巻線、30f f相巻線、100、101 回転電機。
Claims (6)
- スロットが毎極毎相当たり2で設けられた環状の固定子鉄心および上記固定子鉄心に装着された三相固定子巻線を有する固定子と、この固定子の内側に回転自在に設けられ、界磁巻線および永久磁石による磁束を発生する回転子とを備えた回転電機において、
上記三相固定子巻線は、それぞれ6スロット毎の上記スロットで構成されるスロット群のそれぞれに巻装された複数の巻線を備え、
上記三相固定子巻線を構成するX相巻線、Y相巻線およびZ相巻線は、それぞれ隣接する上記スロット群に巻装された上記巻線を直列に接続して構成され、
上記スロットは、スロット開口部の中心線間の間隔が電気角でα°と(60−α)°とを交互にとる不等ピッチ(α≠30°)に形成されていることを特徴とする回転電機。 - 上記回転子の磁極が磁性材料の塊状体で構成され、直列に接続される上記巻線の位相差α°は、電気角で30°<α°≦37°であることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
- 上記回転子の磁極が磁性鋼板を積層一体化して構成されていることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
- 上記回転子は爪状磁極を有するクローポール型であり、上記永久磁石が隣り合う上記爪状磁極間に介装されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
- 上記永久磁石が上記爪状磁極の側面に当接していることを特徴とする請求項4記載の回転電機。
- 隣接する上記爪状磁極間には、2つの上記永久磁石が、それぞれ上記爪状磁極の側面に沿って、かつ、周方向に互いに離間して配設されていることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の回転電機。
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