JP2004316283A - 自動ドアの監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】監視するドアユニットが十数台又は数十台の多数であっても、それらの大半ないし全部について各ドアの現状確認に必要な情報を一つの監視画面で監視できるとともに必要に応じて各ドアの詳細情報を表示させるようにして、自動ドアの監視における利便性、操作性を高めるシステムを提供すること。
【解決手段】自動ドアの作動を制御するコントローラ8を備えた複数台のドアユニットが設置され、各ドアユニットのコントローラをコンピュータ・ネットワーク1上のコンピュータPCに接続し、該コンピュータの表示部に、各ドアユニットのコントローラ8毎に対応して、各ドアの現状および異常が確認できる開閉状況表示を含んだユニット表示欄を一覧できる監視画面を表示させ、それら各ユニット表示欄には、さらに、ドアの一時的な開閉動作を設定する入力部を設けるとともに詳細情報を読み出す操作ボタンを設け、その操作ボタンの操作により、当該ドアユニットのコントローラに記憶され自動ドアの主要な開閉動作を制御している作動情報および保守情報が確認できる詳細画面を表示させること。
【選択図】 図4
【解決手段】自動ドアの作動を制御するコントローラ8を備えた複数台のドアユニットが設置され、各ドアユニットのコントローラをコンピュータ・ネットワーク1上のコンピュータPCに接続し、該コンピュータの表示部に、各ドアユニットのコントローラ8毎に対応して、各ドアの現状および異常が確認できる開閉状況表示を含んだユニット表示欄を一覧できる監視画面を表示させ、それら各ユニット表示欄には、さらに、ドアの一時的な開閉動作を設定する入力部を設けるとともに詳細情報を読み出す操作ボタンを設け、その操作ボタンの操作により、当該ドアユニットのコントローラに記憶され自動ドアの主要な開閉動作を制御している作動情報および保守情報が確認できる詳細画面を表示させること。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動ドアの監視システムに関し、詳しくは自動ドアの作動を制御するコントローラを備えた複数台のドアユニットにおける各ドアの開閉状況および異常発生を確認できるようにした監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動ドアのドアユニットは、ドアの開閉を行うモータと、ドアに対する人或いは物体の接近等を検知するセンサーと、前記センサーからの信号を受けて前記モータの運転を制御する制御回路等を備えたコントローラとで構成されている。そして、人或いは物体がドアに接近した場合は、センサーからの信号が制御回路に入力され、これにより制御回路からモータに所要の信号が出力されて、ドアの開閉動作が制御されるようになっている。
【0003】
そして、この自動ドアの作動情報、例えば、自動ドアの開閉速度、開放時間等はメーカーから出荷される時点である値に設定されているが、現場に設置した時コントローラに装備されている設定スイッチを操作して所望の値に設定する。
この自動ドアの作動情報は、設置後、設置場所の環境の変化、利用者数の変化等により設定値を変更する必要が生じる。この場合、自動ドアの所有者がメーカー又はメンテナンス会社等に連絡し、サービスマンに来てもらいサービスマンによってコントローラを操作して設定値を変更してもらうのが一般的である。
【0004】
しかしながら、自動ドアの作動情報を変更する場合、所有者からの連絡を受けてサービスマンが現場に出向くのでは迅速に対応することが困難である。
そこで本出願人は、複数台のドアユニットが配設された各ドアの開閉状況および異常発生を、自動ドアの設置現場に出向くことなく遠隔地から確認できるようにした監視システムを提案した(特許文献1参照)。
詳しくは、特許文献1の監視システムは、自動ドアの作動を制御するコントローラを備えた複数台のドアユニットが設置され、各ドアユニットのコントローラをネットワーク接続手段を介してコンピュータ・ネットワーク上のコンピュータに接続し、該コンピュータの表示部に、各ドアユニットのコントローラに記憶されている自動ドアの作動に関する情報の全てを常時監視できるように表示させるものである。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−90169号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来システムとして実施の形態に例示した態様は、各ドアユニットについて、自動ドアの主要動作である開閉動作を制御する作動情報およびドアユニットのメンテナンスに関連する保守情報と、ドアの現状が確認できるドアの開閉状況の全てをコンピュータの表示部に表示させるようにしたものである。
そのため、ドアユニットの多数、例えば十数台、数十台をコンピュータに接続する場合には、それらの大半ないし全部についての情報を一覧できるよう表示させることが困難なことがあった。
【0007】
本発明は、上記従来事情に鑑みてなされたもので、上記従来システムの不具合を解消すべく、監視するドアユニットが少数台の場合はもちろんのこと、十数台又は数十台の多数であっても、それらの大半ないし全部について各ドアの現状確認に必要な情報を一つの監視画面で監視できるとともに必要に応じて各ドアの詳細情報を表示させるようにして、自動ドアの監視における利便性、操作性を高めるシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
斯る本発明の自動ドアの監視システムは、自動ドアの作動を制御するコントローラを備えた複数台のドアユニットが設置され、各ドアユニットのコントローラをネットワーク接続手段を介してコンピュータ・ネットワーク上のコンピュータに接続し、該コンピュータの表示部に、各ドアユニットのコントローラ毎に対応して、各ドアの現状および異常が確認できる開閉状況表示を含んだユニット表示欄を一覧できる監視画面を表示させ、それら各ユニット表示欄には、さらに、ドアの一時的な開閉動作を設定する入力部を設けるとともに詳細情報を読み出す操作ボタンを設け、その操作ボタンの操作により、当該ドアユニットのコントローラに記憶され自動ドアの主要な開閉動作を制御している作動情報および保守情報が確認できる詳細画面を表示させるものである(請求項1)。
【0009】
上記監視画面の各ユニット表示欄は、各ドアユニットのコントローラに割り付けられたIPアドレスをもって接続されており、そのコード番号や出入口番号によって、どこに設置されているドアユニットかを判別し得るようにする。
このユニット表示欄は、監視画面中に所定数(例えば20〜25)の表示欄を一覧できるように表示され、接続されるドアユニットがそれを越える場合には、画面をスクロール或いは頁送りして順次に表示されるようにし、又は、ユニット表示欄を所定数ごとのブロックに分け、選択されたブロックが表示切替えによって表示されるようにする。
各ドアユニットにおけるドアの開閉状況表示とは、ドアの開閉動作中、開放状態、閉鎖状態を表示する他に、ドアが障害物等により停止又は反転するなどエラー動作をしている場合の異常表示が含まれる。
【0010】
したがって、上記監視システムによれば、管理センター又は任意場所におけるコンピュータの表示部に表示される監視画面により、複数台の自動ドアの現状開閉状況を一覧にして管理することができるとともにユニット表示欄の入力部を使用してドアの一時的な開閉動作を設定することができ、また、ドアユニットに異常の発生があれば、ユニット表示欄からいち早く発見することができるとともに必要に応じて当該ドアユニットの詳細情報を読み出して作動情報を書き替えることも可能となる。
【0011】
上記ユニット表示欄には、各ドアユニットのコントローラとの接続状態および上記保守情報の一部であるドアの開閉回数の表示を含ませることが好ましい(請求項2)。
それにより、監視するドアユニットとそうでないドアユニットとの判別が容易であり、また、ドアの開閉回数の表示により、詳細情報を読み出すまでもなくメンテナンスの時期を知ることもできる。
【0012】
また、具体的には、上記ユニット表示欄の入力部には、ドアを全開位置で開放状態に保持する開放指令部、閉鎖状態に保持する閉指令部、開閉時または開放時の開き位置を半開に設定する半開指令部を設け(請求項3)、さらに、異なる開閉速度に設定する速度変更指令部、出入口の一方からの入場を禁止する起動規制指令部を設けるようにする(請求項4)。
それにより、ドアの一時的な開閉動作を監視画面から出力して簡便に操作することができる。
そして、さらに利便性を高めるため、上記速度変更指令部および起動規制指令部の出力に、設定画面で入力可変な作動時間帯を含めるようにし(請求項5)、上記監視画面には、各ユニット表示欄の入力部に指令ごと一括して入力させる一括操作ボタンを設けることが望ましい(請求項6)。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
図1は自動ドアの監視システムを示す説明図であり、建物(ビル)Aに設置した複数台(図面では説明の便宜のため3台を例示するが、十数台又は数十台としてもよい)の自動ドアユニット(ドアユニット1、ドアユニット2、ドアユニット3)と、建物(ビル)Bに設置した自動ドアユニット(ドアユニット4)は、コンピュータ・ネットワーク1に接続され、これによりネットワーク1上のコンピュータ(PC1、PC2、PC3、PC4)と自動ドアユニット(ドアユニット1、ドアユニット2、ドアユニット3、ドアユニット4)は接続された状態となる。即ち、自動ドアユニットもネットワークに接続されたコンピュータ、プリンタなどと同じネットワーク端末機となる。
コンピュータ・ネットワーク1は、図2に示すLAN(local area network)に限らずWAN(wide area network)でもよく、そのネットワークに接続するコンピュータは拠点に設置する一台(拠点コンピュータ)(PC1)だけでも、サブコンピュータを複数台(PC2〜PC4)設置してもよい。
【0014】
図2は、上記ドアユニットの一つの構成を示すブロック図で、建物(ビル)に形成されたドア開口に取り付けられ、これを開閉する自動ドア2、その自動ドア2を作動させる動力源のエンジン(モータ)3、前記自動ドアの外側、内側に設置し、該自動ドアを開閉する起動信号を出力する人体検知センサー4、開口部に亘って配置する投光器と受光器などからなる補助センサー5、前記自動ドア2を電磁ソレノイドなどにより機械的にロックする電気錠6、その電気錠6を施錠/開錠する電気錠コントローラ7、及びそれらの動作を制御するコントローラ8とで構成されている。
そして、自動ドア2を作動させるエンジン(モータ)3、自動ドアを開閉する起動信号を出力する人体検知センサー4及び補助センサー5、更に電気錠6を施錠/開錠する電気錠コントローラ7は、コントローラ8と電気的に接続されている。
【0015】
コントローラ8は、図2に示すように、前記エンジン(モータ)3を制御するエンジン制御回路9と、人体検知センサー4及び補助センサー5を制御するセンサー制御回路10と、センサー制御回路10に対して信号を受信可能に接続され且つエンジン制御回路9に対して相互通信可能に接続された演算部11と、更にこの演算部11に相互通信可能に接続される記憶部12、及び前記演算部11からの信号をコンピュータ・ネットワーク上のコンピュータに出力させる為の通信部と、コンピュータからの信号を前記演算部11に入力させる為の通信部を備えたインターフェースユニット(I/F)13を備えている。
コントローラ8をコンピュータ・ネットワークに接続するインターフェースユニット(I/F)13は、コントローラ8の演算部11に備えられている通信部(例えば、RS232Cの入出力ポート)と合致する通信部(例えば、イーサネット(登録商標))を有し、これによりコンピュータとコントローラが通信データの送受信ができるようになっている。
そして、このインターフェースユニット(I/F)13には、ネットワーク・IPアドレスが割り当てられる。このネットワーク・IPアドレスは、コンピュータ・ネットワーク上に複数台の自動ドアユニットが接続されても重複しないアドレスを設定し、それにより特定の自動ドアユニットの監視、指示を行うことが出来るようにする。
【0016】
上記記憶部12には、自動ドア2の主要動作である開閉動作を制御する作動情報、ドアユニットのメンテナンスに関する保守情報、及びドアの現状が確認できる開閉状況が記憶され、その情報はインターフェースユニット(I/F)13を介して接続されたコンピュータ・ネットワーク1上のコンピュータPCの表示部に、常時監視できるように一覧表示されるようになっている。
なお、コンピュータPCは、拠点とする管理センター30に設置された一台のみを示し、このコンピュータPCには、LANなどのネットワークを介し数台、十数台又は数十台のドアユニットの各コントローラ8が接続されるものである。
【0017】
上記コンピュータPCは、キー操作により各種データを入力する入力部と、各種データを表示する表示部と、入力部からの信号を受けて表示部を制御する演算部及び各種情報を記憶する記憶部を構成するマイクロプロセッサを備えた今日周知のもので、デスクトップ型、ノート型の何れでもよい。
【0018】
なお、上記図2において、ドアユニットの各コントローラ8とコンピュータ・ネットワーク1とをインターフェースユニット(I/F)13を介して接続した場合を例示したが、それに加え、又はそれに代えて、図3に示すようにサーバー15を介して接続するようにしてもよい。
インターフェースユニット(I/F)13に代えてサーバー15を使用する場合、各ドアユニット1,2,3…nの各コントローラ8にサーバー15を設けておき、そのサーバー15によりネットワーク・IPアドレスを割り当てるようにすることもよい。また、サーバー15にアドレス割り当てだけでなく他の機能をもたせるようにすることも任意である。
【0019】
上記コンピュータの表示部に表示される内容(表示画面)を図4〜図6に基づいて説明する。
図4は、コード番号(1〜n)に割り当てられたn桁のユニット表示欄を内容とする一覧表示画面(監視画面)である。
この各ユニット表示欄は、前述した各ドアユニット1,2,3…nに対応するものであり、具体的には、前記ドアユニット1,2,3…n(「取付場所」欄の出入口1,2,3…nに対応する)のインターフェースユニット(I/F)13又はサーバー15に割り当てられたIPアドレスによって対応している。
【0020】
上記IPアドレスの割り当ては、図4中の設定ボタンを押して読み出される設定画面(図5参照)の「IPアドレス」欄に、所定のアドレスを書き込み、登録ボタンを押すことにより入力される。
また、上記設定画面におけるIPアドレスの設定時には、当該アドレスに対応する出入口番号(ドアユニット番号)1,2,3…nを「取付場所/コメント」欄に書き込む他にドア形式や重量などの特徴を付帯情報として書き込んでおくようにする。この「取付場所/コメント」欄の情報は、前記各ユニット表示欄における「取付場所」欄に表示されてドア情報の参考に供される。
なお、上記監視画面(図4)における「取付場所」表記部分をクリックすることにより、各ユニット表示欄の「取付場所」欄に、該当するIPアドレスが表示されるようにし、それによって、監視画面上でもIPアドレスが閲覧できるようにしてある。
【0021】
また、図4の監視画面において、上記各ユニット表示欄に、前記「取付場所」欄の他に、各ドアユニットとの接続状態を表示する「接続」欄、各ドアの開閉状況を表示する「状態」欄および「異常」欄、各ドアの開閉回数を表示する「開閉回数」欄、各ドアを一時的な開閉動作を設定する「開放」、「閉」、「半開」、「速度2」、「起動2」の各入力部を設け、さらに、「詳細」ボタンを設ける。
そして、監視画面の下部には、前記入力部に指令ごと一括して入力させる「開放」、「閉」、「半開」、「速度2」、「起動2」の各ボタンを設ける。
【0022】
「接続」欄は、コンピュータPCと当該ユニット表示欄のドアユニットとの接続状態、換言すれば通信状態を表示するものであり、通信が行われている状態では所定色の丸印(例えば、緑丸)が表示され、通信されない状態では異なる色の丸印(例えば、赤丸)が表示されるようにする。また、配線上の故障等の場合には×印が表示されるようにする。
「状態」欄は、当該ユニット表示欄のドアの現状、詳しくは開閉動作の状態を目視で判別可能な図形で表示するようにする。具体的には、図4において、図形aはドアが閉じ動作中、図形bはドアが開き動作中、図形cはドアの全開時、図形dはドアの全閉時を表示し、その図形cが継続するときはドアの開放状態、図形dが継続するときはドアの閉鎖状態を示している。
なお、上記図形a〜dは、図示の態様に限定されるものではなく、全開時から全閉時へ向けて着色部分が順次に延びていく棒グラフ態様など、目視で開閉状態を判別し得るものであればよい。
「異常」欄は、ドアが障害物等で停止するなど、コントローラがエラー認識をしてエラー動作をする場合を表示するもので、そのエラー動作をしている間、例えば赤丸を表示し、エラー処理が終了して正常動作に戻ったときに表示が消えるようにする。
【0023】
「開閉回数」欄は、当該ドアユニットの開閉動作の回数を計数した数値が表示されるものであり、ドアユニットの設置時からの累計回数や一日あたりの累計回数など何れを表示することも任意であるが、好ましくは累計回数を表示するようにする。
この「開閉回数」欄の表示は、後述する詳細画面(図6参照)でも保守情報として表示されるが、その情報から抽出して表示されえる。
【0024】
「開放」入力部は、ドアを全開状態つまり開放状態に保持する信号を出力させる指令部、「閉」入力部は、ドアを全閉状態つまり閉鎖状態に保持する信号を出力させる指令部である。
「半開」入力部は、ドアを半開位置で開閉動作(半開動作)させる信号を出力する指令部であって、前記「開放」入力部からの指令と組み合わせたときには、ドアを半開位置で開放状態とするものである。
「速度2」入力部は、予め設定されている標準速度と異なる速度でドアを開閉動作させる信号を出力させる指令部であり、一般には、夜間時に昼間時より低速で開閉させる場合に設定する。
「起動2」入力部は、ドアを開閉させる起動信号を出力する人体検知センサーの内外いずれか一方を無効にする信号、すなわち通常は、内側と外側の人体検知センサーを有効にしておき、出入口への入場および出場を可能にしているが、その一方を無効にして入場又は出場を禁止する信号を出力させる指令部であり、一般には、夜間時の一定時間帯に入場を禁止させる場合に設定する。
【0025】
上記各入力部は、各ユニット表示欄ごとにチェック欄(入力欄)を備え、そのチェック欄をクリックすることによりチェックマークが入り(ON)、それによって前述した該当指令信号が出力される。そして、当該チェック欄を再度クリックすることによりチェックマークが外れてOFFとなるものである。
また、上記「速度2」入力部と「起動2」入力部には、その指令時間帯を設定するようにする。具体的には、図4中の設定ボタンの操作により読み出される図5の設定画面に、「速度2の時間」入力欄及び「起動2の時間」入力欄を設け、それら入力欄に、開始時刻と終了時刻を24時間で指定することにより(例えば夜間時間帯を指定する「22:00」「09:00」)、コンピュータPCの時刻に合わせて「速度2」の動作、「起動2」の動作が作動する。
【0026】
上記一括操作ボタン(「開放」「閉」「半開」「速度2」「起動2」の各ボタン)は、それらのボタンをクリックすることにより、各ユニット表示欄の該当するチェック欄の全てにチェックマークが入力(ON)される。例えば、「開放」ボタンをクリックしたときには、全てのユニット表示欄の「開放」入力部(チェック欄)にチェックマークが入力される。
そして、クリックしたボタンを再度クリックしたときには、当該全てのチェック欄からチェックマークが外れる(OFF)。
【0027】
上記「詳細」ボタンは、各ユニット表示欄の右端に設けられており、当該ボタンをクリックすることによって、該当するドアユニットのコントローラに記憶され自動ドアの主要な開閉動作を制御している作動情報および保守情報を確認できる詳細画面(図6参照)が表示される。
【0028】
図6により詳細画面を説明すると、同図はコード番号1のユニット表示欄に接続されたドアユニットの詳細画面であり、ドアユニットとの対応を明確にするために、同図の左上にコード番号、IPアドレス、取付場所が表示されるとともに詳細データすなわち作動情報および保守情報が表示される。
上記作動情報、保守情報について説明すると、作動情報とは、ドアの主要動作である開閉動作を制御する情報をいい、▲1▼コントローラに記憶されているパラメータ情報、▲2▼外部機器(起動センサー、補助センサー)の動作を確認する情報、に分けられる。
【0029】
上記コントローラに記憶されているパラメータ情報としては、次の項目が挙げられる。
(a)機種コード:接続しているコントローラの機種(例えば、スライドドア型やスイングドア型など)を表す。図示は、スライド型コントローラである[1]を表示し、スイング型コントローラであれば[2]を表示する等である。
(b)ストローク:閉完(全閉)位置から開完(全開)位置までの移動距離で、スライド式の場合は直線距離(単位mm)、回転式の場合はエンコーダのパルス数で表す。図示は、装置1の自動ドアのストロークが900mmであることを表す。
(c)開速度:ドアが閉完から開完方向へ開く時の速度(%)であり、遅い(15%)〜速い(100%)までが数段階(例えば、8段階)に分けて設定値が記憶されている。図示は、速い(100)に設定された状態を示す。なお、コンピュータから直接入力する場合は15〜100の整数値を入力することもよい。
(d)閉速度:ドアが開完から閉完方向へ閉る時の速度(%)であり、遅い(15%)〜速い(100%)までが数段階(例えば、8段階)に分けて設定値が記憶されている。図示は、遅い(70)に設定された状態を示す。なお、コンピュータから直接入力する場合は15〜100の整数値を入力することもよい。
(e)開放時間:全開状態でいる時間(単位秒)を表し、開きタイマーで管理されており、その設定値は短い(0秒)〜長い(180秒)までが数段階(例えば15段階)に分けて設定されている。図示は、1.0秒に設定された状態を示している。
【0030】
(f)反転力:閉り動作中における反転(開き)立上がりの強弱(%)を表し、弱い(10%)〜強い(100%)までが数段階(例えば、6段階)に分けて設定されている。図示は、50%に設定された状態を示す。
(g)開一時停止位置:開完(全開)手前の一時停止する位置を表し、開完位置から一時停止する位置までの距離(単位mm)が狭い(0mm)〜広い(100mm)までが数段階(例えば、6段階)に分けて設定されている。図示は、開完手前10mmで一時停止するように設定された状態を示す。
(h)閉一時停止位置:閉完(全閉)手前の一時停止する位置を表し、閉完位置から一時停止する位置までの距離(単位mm)が狭い(10mm)〜広い(100mm)までが数段階(例えば、6段階)に分けて設定されている。図示は、閉完手前40mmで一時停止するように設定された状態を示す。
(i)保護機能:閉り動作中のドアが障害物に当たった時、ドアの閉動が停止、又は反転(開動)する感度を表し、0:設定無し、鈍度(10)〜敏度(90)が数段階に分けて設定されている。図示は、(80)であるので敏感な感度に設定された状態を示している。
【0031】
(j)開き押し:ドアがストローク設定位置(開完)より外側の開きストッパ位置まで開くか、又はストローク設定位置が全開位置を表し、[0]はストローク設定位置が全開位置を表し、[1]はストッパー位置まで開くことを表す。図示は、[0]であるのでストローク設定位置が全開位置に設定された状態を示す。
(k)ワンサイクル:1回の起動信号で必ず全開位置まで開くワンサイクル動作か否かを表し、[0]は起動信号が切れたらすぐに閉る動作、[1]は必ず全開位置まで開く動作を表す。図示は、[1]であるのでワンサイクル動作が設定されている。
(l)手動開き:ドア閉位置から手で開けた時の動きを表し、[0]:手動開きなし、[1]:開き位置から低速ですぐに閉る、[2]:開き位置で停止し、開放タイマ後低速で閉る、[3]:起動入力と同じ(開き位置から低速で閉じ動作を開始する)、の4種が設定されている。図示は、[1]が設定された状態を示す。
【0032】
(m)起動遅延:起動信号入力からモータ駆動までの時間(秒)を表しており、短い(0.0秒)〜長い(1.0秒)までが数段階に分けて設定されている。図示は、0.0秒なので、起動信号入力からモータ駆動まで時間差をなしに設定した状態を示す。
(n)センサ受付:電源投入後にセンサー4が検知動作を受け付けるまでの設定時間(0〜6.0秒)を表す。図示は6.0秒を表示しているので、電源投入後6.0秒間はセンサー4の信号を受け付けず起動信号が出力されないことを示している。
(o)補助光診断:補助センサー5が正常に作動するかどうかを診断するため、補助センサー5がONしてから診断動作を開始するまでの時間を表示する。図示は[0.0]を表示しているが、通常は[3.0]秒、[5.0]秒に設定される。
(p)「開延長」:開閉頻度が多い時、開放時間を延長設定するものであり、短い(0秒)〜長い(10秒)までが数段階に分けて設定されている。図示は、開延長が0.0であるので延長設定が無い状態である。
(q)ラッチング:例えば、フォークリフトや台車が通過する際に、一回のスイッチ操作でドアが開き、再度のスイッチ操作まで開放状態を保持させておくスイッチであり、その設定状態を[1]、非設定状態を[0]で表示する。図示は、[0]であるので非設定状態を示している。
【0033】
(r)開完理論:ドアの開き完了の出力を完了時にONにするかOFFにするかの設定状態を表す。図示は、[1]であるので開き完了でONを出力することを表す。
開完タイミング1:ドアが開き完了となる手前の設定位置(単位mm)で開完了信号を出力させることを表す。
開完タイミング2:ドアが開き完了となった後の設定時間(単位秒)後に開完了信号を出力させることを表す。
この開完タイミング1と開完タイミング2は、いずれか一方が択一的に設定されるものである。
(s)閉完理論:ドアの閉じ完了の出力を完了時にONにするかOFFにするかの設定状態を表す。図示は、[1]であるので開き完了でONを出力することを表す。
閉完タイミング1:ドアが閉じ完了となる手前の設定位置(単位mm)で閉完了信号を出力させることを表す。
閉完タイミング2:ドアが閉じ完了となった後の設定時間(単位秒)後に閉完了信号を出力させることを表す。
この閉完タイミング1と閉完タイミング2も、いずれかが択一的に設定されるものである。
【0034】
外部機器の動作を確認する情報としては下記項目が挙げられる。
(t)起動1:ドアの外側に設置されている人体検知センサーの状態(ON/OFF)を表す。図示は、ONに設定された状態を示す。
(u)起動2:ドアの内側に設置されている人体検知センサーの状態(ON/OFF)を表す。図示は、ONに設定された状態を示す。
(v)補助光:ドアの間口に亘って設置される物体検知センサーの状態(ON/OFF)を表す。図示は、ONに設定された状態を示す。
尚、上記の「起動1」、「起動2」は、その対象となるドアの内・外を反対に設定してもよい。
【0035】
又、ドアユニットのメンテナンスに関連する保守情報としては、下記のような項目が挙げられる。
開閉回数:ドアが開閉した累計回数、及び任意な単位時間(又は日)毎の開閉回数を表示する。
エラー回数:ドアの開閉動作中における障害物(人、物等)による停止や減速信号が発生した回数を表示し、そのエラーが開閉動作中のどの段階、例えば「開前半」、「開後半」、「閉前半」、「閉後半」に分けて表示する。
【0036】
而して、上述した自動ドアの監視システムによれば、ネットワークに接続された管理センター30のコンピュータPC又は任意のコンピュータPC1,PC2等の表示部に監視画面(図4参照)を表示させ、そこに表示されたユニット表示欄を監視することにより、複数台の自動ドアの現状開閉状況を一覧にして管理することができる。
そして、各出入口における状況変化によりドアの開閉動作を一時的に変更する必要がある場合には、上記監視画面内の「開放」、「閉」、「半開」等の入力部又は一括操作ボタンを利用して必要なユニット表示欄のチェック欄にチェックマークを入力することによって、ドアを開放させたり半開動作させ、あるいは開閉速度を変更させる等の操作をして状況変化に迅速に対応することができる。
また、上記監視画面を監視しながら、ユニット表示欄の「異常」欄により異常が発生したドアユニットを特定して迅速に対応することができる。
さらに、各出入口における状況変化や異常発生が発生した場合には、「詳細」ボタンをクリックすることにより詳細画面を表示させ(図6参照)、そこから当該ドアユニットの詳細な作動データ等を確認することができる。
【0037】
なお、上記実施の形態においては、図6の詳細画面において、その各ドアユニットの作動情報を書き換え変更することまで説明していないが、先の出願(特許文献1)と同様に、出入口の状況変化や異常発生があった場合、あるいはドアの使用者等から設定値の変更依頼があった場合に、前記詳細画面の作動情報を見ながら、必要な情報の設定値を書き替え変更できるようにすることも任意である。
また、詳細画面で表示される作動情報、保守情報は、例示したパラメータや保守項目に限定されるものではなく、ドアユニットの機種等により必要に応じて追加し又は削除することも任意である。
【0038】
【発明の効果】
本発明の自動ドアの監視システムによれば、コンピュータの表示部に、ドアユニットの現状および異常が確認できる必要最小限の開閉状況をユニット表示欄として表示するようにしたので、監視するドアユニットが数十台に及ぶ場合であっても、それらを一つの監視画面で同時に監視して管理することができ、いずれかのドアユニットに異常が発生している場合には、ユニット表示欄からいち早く発見することができる。
また、ユニット表示欄の入力部を使用してドアの一時的な開閉動作を設定することができるとともに必要に応じて当該ドアユニットの詳細情報を読み出して作動情報を書き替えることも可能となり、従来システムの機能も確保している。
したがって、従来システムを改善して、自動ドアの監視における利便性、操作性を高めたシステムを提供することができる。
【0039】
そして、請求項2によれば、監視しているドアユニットを容易に判別し得るとともにドアの開閉回数の表示により、詳細情報を読み出すまでもなくメンテナンスの時期を知ることもできる。
さらに、請求項3〜6によれば、複数のユニット表示欄が一覧表示された監視画面のままで、特定なドアユニット又は全てのドアユニットの一時的な開閉動作の変更を操作性よく入力することができ、具体的な態様において監視システムの利便性を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動ドアの監視システムを示す概略図である。
【図2】自動ドアユニットの構成を示す概略図である。
【図3】自動ドアユニットの他の構成を示す該略図である。
【図4】コンピュータの表示部に表示される監視画面である。
【図5】コンピュータの表示部に表示される設定画面である。
【図6】コンピュータの表示部に表示される詳細画面である。
【符号の説明】
ドアユニット1〜ドアユニット4…自動ドアユニット
PC、PC1〜PC4…コンピュータ
1…コンピュータ・ネットワーク
8…コントローラ
13…インターフェースユニット
15…サーバー
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動ドアの監視システムに関し、詳しくは自動ドアの作動を制御するコントローラを備えた複数台のドアユニットにおける各ドアの開閉状況および異常発生を確認できるようにした監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動ドアのドアユニットは、ドアの開閉を行うモータと、ドアに対する人或いは物体の接近等を検知するセンサーと、前記センサーからの信号を受けて前記モータの運転を制御する制御回路等を備えたコントローラとで構成されている。そして、人或いは物体がドアに接近した場合は、センサーからの信号が制御回路に入力され、これにより制御回路からモータに所要の信号が出力されて、ドアの開閉動作が制御されるようになっている。
【0003】
そして、この自動ドアの作動情報、例えば、自動ドアの開閉速度、開放時間等はメーカーから出荷される時点である値に設定されているが、現場に設置した時コントローラに装備されている設定スイッチを操作して所望の値に設定する。
この自動ドアの作動情報は、設置後、設置場所の環境の変化、利用者数の変化等により設定値を変更する必要が生じる。この場合、自動ドアの所有者がメーカー又はメンテナンス会社等に連絡し、サービスマンに来てもらいサービスマンによってコントローラを操作して設定値を変更してもらうのが一般的である。
【0004】
しかしながら、自動ドアの作動情報を変更する場合、所有者からの連絡を受けてサービスマンが現場に出向くのでは迅速に対応することが困難である。
そこで本出願人は、複数台のドアユニットが配設された各ドアの開閉状況および異常発生を、自動ドアの設置現場に出向くことなく遠隔地から確認できるようにした監視システムを提案した(特許文献1参照)。
詳しくは、特許文献1の監視システムは、自動ドアの作動を制御するコントローラを備えた複数台のドアユニットが設置され、各ドアユニットのコントローラをネットワーク接続手段を介してコンピュータ・ネットワーク上のコンピュータに接続し、該コンピュータの表示部に、各ドアユニットのコントローラに記憶されている自動ドアの作動に関する情報の全てを常時監視できるように表示させるものである。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−90169号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来システムとして実施の形態に例示した態様は、各ドアユニットについて、自動ドアの主要動作である開閉動作を制御する作動情報およびドアユニットのメンテナンスに関連する保守情報と、ドアの現状が確認できるドアの開閉状況の全てをコンピュータの表示部に表示させるようにしたものである。
そのため、ドアユニットの多数、例えば十数台、数十台をコンピュータに接続する場合には、それらの大半ないし全部についての情報を一覧できるよう表示させることが困難なことがあった。
【0007】
本発明は、上記従来事情に鑑みてなされたもので、上記従来システムの不具合を解消すべく、監視するドアユニットが少数台の場合はもちろんのこと、十数台又は数十台の多数であっても、それらの大半ないし全部について各ドアの現状確認に必要な情報を一つの監視画面で監視できるとともに必要に応じて各ドアの詳細情報を表示させるようにして、自動ドアの監視における利便性、操作性を高めるシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
斯る本発明の自動ドアの監視システムは、自動ドアの作動を制御するコントローラを備えた複数台のドアユニットが設置され、各ドアユニットのコントローラをネットワーク接続手段を介してコンピュータ・ネットワーク上のコンピュータに接続し、該コンピュータの表示部に、各ドアユニットのコントローラ毎に対応して、各ドアの現状および異常が確認できる開閉状況表示を含んだユニット表示欄を一覧できる監視画面を表示させ、それら各ユニット表示欄には、さらに、ドアの一時的な開閉動作を設定する入力部を設けるとともに詳細情報を読み出す操作ボタンを設け、その操作ボタンの操作により、当該ドアユニットのコントローラに記憶され自動ドアの主要な開閉動作を制御している作動情報および保守情報が確認できる詳細画面を表示させるものである(請求項1)。
【0009】
上記監視画面の各ユニット表示欄は、各ドアユニットのコントローラに割り付けられたIPアドレスをもって接続されており、そのコード番号や出入口番号によって、どこに設置されているドアユニットかを判別し得るようにする。
このユニット表示欄は、監視画面中に所定数(例えば20〜25)の表示欄を一覧できるように表示され、接続されるドアユニットがそれを越える場合には、画面をスクロール或いは頁送りして順次に表示されるようにし、又は、ユニット表示欄を所定数ごとのブロックに分け、選択されたブロックが表示切替えによって表示されるようにする。
各ドアユニットにおけるドアの開閉状況表示とは、ドアの開閉動作中、開放状態、閉鎖状態を表示する他に、ドアが障害物等により停止又は反転するなどエラー動作をしている場合の異常表示が含まれる。
【0010】
したがって、上記監視システムによれば、管理センター又は任意場所におけるコンピュータの表示部に表示される監視画面により、複数台の自動ドアの現状開閉状況を一覧にして管理することができるとともにユニット表示欄の入力部を使用してドアの一時的な開閉動作を設定することができ、また、ドアユニットに異常の発生があれば、ユニット表示欄からいち早く発見することができるとともに必要に応じて当該ドアユニットの詳細情報を読み出して作動情報を書き替えることも可能となる。
【0011】
上記ユニット表示欄には、各ドアユニットのコントローラとの接続状態および上記保守情報の一部であるドアの開閉回数の表示を含ませることが好ましい(請求項2)。
それにより、監視するドアユニットとそうでないドアユニットとの判別が容易であり、また、ドアの開閉回数の表示により、詳細情報を読み出すまでもなくメンテナンスの時期を知ることもできる。
【0012】
また、具体的には、上記ユニット表示欄の入力部には、ドアを全開位置で開放状態に保持する開放指令部、閉鎖状態に保持する閉指令部、開閉時または開放時の開き位置を半開に設定する半開指令部を設け(請求項3)、さらに、異なる開閉速度に設定する速度変更指令部、出入口の一方からの入場を禁止する起動規制指令部を設けるようにする(請求項4)。
それにより、ドアの一時的な開閉動作を監視画面から出力して簡便に操作することができる。
そして、さらに利便性を高めるため、上記速度変更指令部および起動規制指令部の出力に、設定画面で入力可変な作動時間帯を含めるようにし(請求項5)、上記監視画面には、各ユニット表示欄の入力部に指令ごと一括して入力させる一括操作ボタンを設けることが望ましい(請求項6)。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
図1は自動ドアの監視システムを示す説明図であり、建物(ビル)Aに設置した複数台(図面では説明の便宜のため3台を例示するが、十数台又は数十台としてもよい)の自動ドアユニット(ドアユニット1、ドアユニット2、ドアユニット3)と、建物(ビル)Bに設置した自動ドアユニット(ドアユニット4)は、コンピュータ・ネットワーク1に接続され、これによりネットワーク1上のコンピュータ(PC1、PC2、PC3、PC4)と自動ドアユニット(ドアユニット1、ドアユニット2、ドアユニット3、ドアユニット4)は接続された状態となる。即ち、自動ドアユニットもネットワークに接続されたコンピュータ、プリンタなどと同じネットワーク端末機となる。
コンピュータ・ネットワーク1は、図2に示すLAN(local area network)に限らずWAN(wide area network)でもよく、そのネットワークに接続するコンピュータは拠点に設置する一台(拠点コンピュータ)(PC1)だけでも、サブコンピュータを複数台(PC2〜PC4)設置してもよい。
【0014】
図2は、上記ドアユニットの一つの構成を示すブロック図で、建物(ビル)に形成されたドア開口に取り付けられ、これを開閉する自動ドア2、その自動ドア2を作動させる動力源のエンジン(モータ)3、前記自動ドアの外側、内側に設置し、該自動ドアを開閉する起動信号を出力する人体検知センサー4、開口部に亘って配置する投光器と受光器などからなる補助センサー5、前記自動ドア2を電磁ソレノイドなどにより機械的にロックする電気錠6、その電気錠6を施錠/開錠する電気錠コントローラ7、及びそれらの動作を制御するコントローラ8とで構成されている。
そして、自動ドア2を作動させるエンジン(モータ)3、自動ドアを開閉する起動信号を出力する人体検知センサー4及び補助センサー5、更に電気錠6を施錠/開錠する電気錠コントローラ7は、コントローラ8と電気的に接続されている。
【0015】
コントローラ8は、図2に示すように、前記エンジン(モータ)3を制御するエンジン制御回路9と、人体検知センサー4及び補助センサー5を制御するセンサー制御回路10と、センサー制御回路10に対して信号を受信可能に接続され且つエンジン制御回路9に対して相互通信可能に接続された演算部11と、更にこの演算部11に相互通信可能に接続される記憶部12、及び前記演算部11からの信号をコンピュータ・ネットワーク上のコンピュータに出力させる為の通信部と、コンピュータからの信号を前記演算部11に入力させる為の通信部を備えたインターフェースユニット(I/F)13を備えている。
コントローラ8をコンピュータ・ネットワークに接続するインターフェースユニット(I/F)13は、コントローラ8の演算部11に備えられている通信部(例えば、RS232Cの入出力ポート)と合致する通信部(例えば、イーサネット(登録商標))を有し、これによりコンピュータとコントローラが通信データの送受信ができるようになっている。
そして、このインターフェースユニット(I/F)13には、ネットワーク・IPアドレスが割り当てられる。このネットワーク・IPアドレスは、コンピュータ・ネットワーク上に複数台の自動ドアユニットが接続されても重複しないアドレスを設定し、それにより特定の自動ドアユニットの監視、指示を行うことが出来るようにする。
【0016】
上記記憶部12には、自動ドア2の主要動作である開閉動作を制御する作動情報、ドアユニットのメンテナンスに関する保守情報、及びドアの現状が確認できる開閉状況が記憶され、その情報はインターフェースユニット(I/F)13を介して接続されたコンピュータ・ネットワーク1上のコンピュータPCの表示部に、常時監視できるように一覧表示されるようになっている。
なお、コンピュータPCは、拠点とする管理センター30に設置された一台のみを示し、このコンピュータPCには、LANなどのネットワークを介し数台、十数台又は数十台のドアユニットの各コントローラ8が接続されるものである。
【0017】
上記コンピュータPCは、キー操作により各種データを入力する入力部と、各種データを表示する表示部と、入力部からの信号を受けて表示部を制御する演算部及び各種情報を記憶する記憶部を構成するマイクロプロセッサを備えた今日周知のもので、デスクトップ型、ノート型の何れでもよい。
【0018】
なお、上記図2において、ドアユニットの各コントローラ8とコンピュータ・ネットワーク1とをインターフェースユニット(I/F)13を介して接続した場合を例示したが、それに加え、又はそれに代えて、図3に示すようにサーバー15を介して接続するようにしてもよい。
インターフェースユニット(I/F)13に代えてサーバー15を使用する場合、各ドアユニット1,2,3…nの各コントローラ8にサーバー15を設けておき、そのサーバー15によりネットワーク・IPアドレスを割り当てるようにすることもよい。また、サーバー15にアドレス割り当てだけでなく他の機能をもたせるようにすることも任意である。
【0019】
上記コンピュータの表示部に表示される内容(表示画面)を図4〜図6に基づいて説明する。
図4は、コード番号(1〜n)に割り当てられたn桁のユニット表示欄を内容とする一覧表示画面(監視画面)である。
この各ユニット表示欄は、前述した各ドアユニット1,2,3…nに対応するものであり、具体的には、前記ドアユニット1,2,3…n(「取付場所」欄の出入口1,2,3…nに対応する)のインターフェースユニット(I/F)13又はサーバー15に割り当てられたIPアドレスによって対応している。
【0020】
上記IPアドレスの割り当ては、図4中の設定ボタンを押して読み出される設定画面(図5参照)の「IPアドレス」欄に、所定のアドレスを書き込み、登録ボタンを押すことにより入力される。
また、上記設定画面におけるIPアドレスの設定時には、当該アドレスに対応する出入口番号(ドアユニット番号)1,2,3…nを「取付場所/コメント」欄に書き込む他にドア形式や重量などの特徴を付帯情報として書き込んでおくようにする。この「取付場所/コメント」欄の情報は、前記各ユニット表示欄における「取付場所」欄に表示されてドア情報の参考に供される。
なお、上記監視画面(図4)における「取付場所」表記部分をクリックすることにより、各ユニット表示欄の「取付場所」欄に、該当するIPアドレスが表示されるようにし、それによって、監視画面上でもIPアドレスが閲覧できるようにしてある。
【0021】
また、図4の監視画面において、上記各ユニット表示欄に、前記「取付場所」欄の他に、各ドアユニットとの接続状態を表示する「接続」欄、各ドアの開閉状況を表示する「状態」欄および「異常」欄、各ドアの開閉回数を表示する「開閉回数」欄、各ドアを一時的な開閉動作を設定する「開放」、「閉」、「半開」、「速度2」、「起動2」の各入力部を設け、さらに、「詳細」ボタンを設ける。
そして、監視画面の下部には、前記入力部に指令ごと一括して入力させる「開放」、「閉」、「半開」、「速度2」、「起動2」の各ボタンを設ける。
【0022】
「接続」欄は、コンピュータPCと当該ユニット表示欄のドアユニットとの接続状態、換言すれば通信状態を表示するものであり、通信が行われている状態では所定色の丸印(例えば、緑丸)が表示され、通信されない状態では異なる色の丸印(例えば、赤丸)が表示されるようにする。また、配線上の故障等の場合には×印が表示されるようにする。
「状態」欄は、当該ユニット表示欄のドアの現状、詳しくは開閉動作の状態を目視で判別可能な図形で表示するようにする。具体的には、図4において、図形aはドアが閉じ動作中、図形bはドアが開き動作中、図形cはドアの全開時、図形dはドアの全閉時を表示し、その図形cが継続するときはドアの開放状態、図形dが継続するときはドアの閉鎖状態を示している。
なお、上記図形a〜dは、図示の態様に限定されるものではなく、全開時から全閉時へ向けて着色部分が順次に延びていく棒グラフ態様など、目視で開閉状態を判別し得るものであればよい。
「異常」欄は、ドアが障害物等で停止するなど、コントローラがエラー認識をしてエラー動作をする場合を表示するもので、そのエラー動作をしている間、例えば赤丸を表示し、エラー処理が終了して正常動作に戻ったときに表示が消えるようにする。
【0023】
「開閉回数」欄は、当該ドアユニットの開閉動作の回数を計数した数値が表示されるものであり、ドアユニットの設置時からの累計回数や一日あたりの累計回数など何れを表示することも任意であるが、好ましくは累計回数を表示するようにする。
この「開閉回数」欄の表示は、後述する詳細画面(図6参照)でも保守情報として表示されるが、その情報から抽出して表示されえる。
【0024】
「開放」入力部は、ドアを全開状態つまり開放状態に保持する信号を出力させる指令部、「閉」入力部は、ドアを全閉状態つまり閉鎖状態に保持する信号を出力させる指令部である。
「半開」入力部は、ドアを半開位置で開閉動作(半開動作)させる信号を出力する指令部であって、前記「開放」入力部からの指令と組み合わせたときには、ドアを半開位置で開放状態とするものである。
「速度2」入力部は、予め設定されている標準速度と異なる速度でドアを開閉動作させる信号を出力させる指令部であり、一般には、夜間時に昼間時より低速で開閉させる場合に設定する。
「起動2」入力部は、ドアを開閉させる起動信号を出力する人体検知センサーの内外いずれか一方を無効にする信号、すなわち通常は、内側と外側の人体検知センサーを有効にしておき、出入口への入場および出場を可能にしているが、その一方を無効にして入場又は出場を禁止する信号を出力させる指令部であり、一般には、夜間時の一定時間帯に入場を禁止させる場合に設定する。
【0025】
上記各入力部は、各ユニット表示欄ごとにチェック欄(入力欄)を備え、そのチェック欄をクリックすることによりチェックマークが入り(ON)、それによって前述した該当指令信号が出力される。そして、当該チェック欄を再度クリックすることによりチェックマークが外れてOFFとなるものである。
また、上記「速度2」入力部と「起動2」入力部には、その指令時間帯を設定するようにする。具体的には、図4中の設定ボタンの操作により読み出される図5の設定画面に、「速度2の時間」入力欄及び「起動2の時間」入力欄を設け、それら入力欄に、開始時刻と終了時刻を24時間で指定することにより(例えば夜間時間帯を指定する「22:00」「09:00」)、コンピュータPCの時刻に合わせて「速度2」の動作、「起動2」の動作が作動する。
【0026】
上記一括操作ボタン(「開放」「閉」「半開」「速度2」「起動2」の各ボタン)は、それらのボタンをクリックすることにより、各ユニット表示欄の該当するチェック欄の全てにチェックマークが入力(ON)される。例えば、「開放」ボタンをクリックしたときには、全てのユニット表示欄の「開放」入力部(チェック欄)にチェックマークが入力される。
そして、クリックしたボタンを再度クリックしたときには、当該全てのチェック欄からチェックマークが外れる(OFF)。
【0027】
上記「詳細」ボタンは、各ユニット表示欄の右端に設けられており、当該ボタンをクリックすることによって、該当するドアユニットのコントローラに記憶され自動ドアの主要な開閉動作を制御している作動情報および保守情報を確認できる詳細画面(図6参照)が表示される。
【0028】
図6により詳細画面を説明すると、同図はコード番号1のユニット表示欄に接続されたドアユニットの詳細画面であり、ドアユニットとの対応を明確にするために、同図の左上にコード番号、IPアドレス、取付場所が表示されるとともに詳細データすなわち作動情報および保守情報が表示される。
上記作動情報、保守情報について説明すると、作動情報とは、ドアの主要動作である開閉動作を制御する情報をいい、▲1▼コントローラに記憶されているパラメータ情報、▲2▼外部機器(起動センサー、補助センサー)の動作を確認する情報、に分けられる。
【0029】
上記コントローラに記憶されているパラメータ情報としては、次の項目が挙げられる。
(a)機種コード:接続しているコントローラの機種(例えば、スライドドア型やスイングドア型など)を表す。図示は、スライド型コントローラである[1]を表示し、スイング型コントローラであれば[2]を表示する等である。
(b)ストローク:閉完(全閉)位置から開完(全開)位置までの移動距離で、スライド式の場合は直線距離(単位mm)、回転式の場合はエンコーダのパルス数で表す。図示は、装置1の自動ドアのストロークが900mmであることを表す。
(c)開速度:ドアが閉完から開完方向へ開く時の速度(%)であり、遅い(15%)〜速い(100%)までが数段階(例えば、8段階)に分けて設定値が記憶されている。図示は、速い(100)に設定された状態を示す。なお、コンピュータから直接入力する場合は15〜100の整数値を入力することもよい。
(d)閉速度:ドアが開完から閉完方向へ閉る時の速度(%)であり、遅い(15%)〜速い(100%)までが数段階(例えば、8段階)に分けて設定値が記憶されている。図示は、遅い(70)に設定された状態を示す。なお、コンピュータから直接入力する場合は15〜100の整数値を入力することもよい。
(e)開放時間:全開状態でいる時間(単位秒)を表し、開きタイマーで管理されており、その設定値は短い(0秒)〜長い(180秒)までが数段階(例えば15段階)に分けて設定されている。図示は、1.0秒に設定された状態を示している。
【0030】
(f)反転力:閉り動作中における反転(開き)立上がりの強弱(%)を表し、弱い(10%)〜強い(100%)までが数段階(例えば、6段階)に分けて設定されている。図示は、50%に設定された状態を示す。
(g)開一時停止位置:開完(全開)手前の一時停止する位置を表し、開完位置から一時停止する位置までの距離(単位mm)が狭い(0mm)〜広い(100mm)までが数段階(例えば、6段階)に分けて設定されている。図示は、開完手前10mmで一時停止するように設定された状態を示す。
(h)閉一時停止位置:閉完(全閉)手前の一時停止する位置を表し、閉完位置から一時停止する位置までの距離(単位mm)が狭い(10mm)〜広い(100mm)までが数段階(例えば、6段階)に分けて設定されている。図示は、閉完手前40mmで一時停止するように設定された状態を示す。
(i)保護機能:閉り動作中のドアが障害物に当たった時、ドアの閉動が停止、又は反転(開動)する感度を表し、0:設定無し、鈍度(10)〜敏度(90)が数段階に分けて設定されている。図示は、(80)であるので敏感な感度に設定された状態を示している。
【0031】
(j)開き押し:ドアがストローク設定位置(開完)より外側の開きストッパ位置まで開くか、又はストローク設定位置が全開位置を表し、[0]はストローク設定位置が全開位置を表し、[1]はストッパー位置まで開くことを表す。図示は、[0]であるのでストローク設定位置が全開位置に設定された状態を示す。
(k)ワンサイクル:1回の起動信号で必ず全開位置まで開くワンサイクル動作か否かを表し、[0]は起動信号が切れたらすぐに閉る動作、[1]は必ず全開位置まで開く動作を表す。図示は、[1]であるのでワンサイクル動作が設定されている。
(l)手動開き:ドア閉位置から手で開けた時の動きを表し、[0]:手動開きなし、[1]:開き位置から低速ですぐに閉る、[2]:開き位置で停止し、開放タイマ後低速で閉る、[3]:起動入力と同じ(開き位置から低速で閉じ動作を開始する)、の4種が設定されている。図示は、[1]が設定された状態を示す。
【0032】
(m)起動遅延:起動信号入力からモータ駆動までの時間(秒)を表しており、短い(0.0秒)〜長い(1.0秒)までが数段階に分けて設定されている。図示は、0.0秒なので、起動信号入力からモータ駆動まで時間差をなしに設定した状態を示す。
(n)センサ受付:電源投入後にセンサー4が検知動作を受け付けるまでの設定時間(0〜6.0秒)を表す。図示は6.0秒を表示しているので、電源投入後6.0秒間はセンサー4の信号を受け付けず起動信号が出力されないことを示している。
(o)補助光診断:補助センサー5が正常に作動するかどうかを診断するため、補助センサー5がONしてから診断動作を開始するまでの時間を表示する。図示は[0.0]を表示しているが、通常は[3.0]秒、[5.0]秒に設定される。
(p)「開延長」:開閉頻度が多い時、開放時間を延長設定するものであり、短い(0秒)〜長い(10秒)までが数段階に分けて設定されている。図示は、開延長が0.0であるので延長設定が無い状態である。
(q)ラッチング:例えば、フォークリフトや台車が通過する際に、一回のスイッチ操作でドアが開き、再度のスイッチ操作まで開放状態を保持させておくスイッチであり、その設定状態を[1]、非設定状態を[0]で表示する。図示は、[0]であるので非設定状態を示している。
【0033】
(r)開完理論:ドアの開き完了の出力を完了時にONにするかOFFにするかの設定状態を表す。図示は、[1]であるので開き完了でONを出力することを表す。
開完タイミング1:ドアが開き完了となる手前の設定位置(単位mm)で開完了信号を出力させることを表す。
開完タイミング2:ドアが開き完了となった後の設定時間(単位秒)後に開完了信号を出力させることを表す。
この開完タイミング1と開完タイミング2は、いずれか一方が択一的に設定されるものである。
(s)閉完理論:ドアの閉じ完了の出力を完了時にONにするかOFFにするかの設定状態を表す。図示は、[1]であるので開き完了でONを出力することを表す。
閉完タイミング1:ドアが閉じ完了となる手前の設定位置(単位mm)で閉完了信号を出力させることを表す。
閉完タイミング2:ドアが閉じ完了となった後の設定時間(単位秒)後に閉完了信号を出力させることを表す。
この閉完タイミング1と閉完タイミング2も、いずれかが択一的に設定されるものである。
【0034】
外部機器の動作を確認する情報としては下記項目が挙げられる。
(t)起動1:ドアの外側に設置されている人体検知センサーの状態(ON/OFF)を表す。図示は、ONに設定された状態を示す。
(u)起動2:ドアの内側に設置されている人体検知センサーの状態(ON/OFF)を表す。図示は、ONに設定された状態を示す。
(v)補助光:ドアの間口に亘って設置される物体検知センサーの状態(ON/OFF)を表す。図示は、ONに設定された状態を示す。
尚、上記の「起動1」、「起動2」は、その対象となるドアの内・外を反対に設定してもよい。
【0035】
又、ドアユニットのメンテナンスに関連する保守情報としては、下記のような項目が挙げられる。
開閉回数:ドアが開閉した累計回数、及び任意な単位時間(又は日)毎の開閉回数を表示する。
エラー回数:ドアの開閉動作中における障害物(人、物等)による停止や減速信号が発生した回数を表示し、そのエラーが開閉動作中のどの段階、例えば「開前半」、「開後半」、「閉前半」、「閉後半」に分けて表示する。
【0036】
而して、上述した自動ドアの監視システムによれば、ネットワークに接続された管理センター30のコンピュータPC又は任意のコンピュータPC1,PC2等の表示部に監視画面(図4参照)を表示させ、そこに表示されたユニット表示欄を監視することにより、複数台の自動ドアの現状開閉状況を一覧にして管理することができる。
そして、各出入口における状況変化によりドアの開閉動作を一時的に変更する必要がある場合には、上記監視画面内の「開放」、「閉」、「半開」等の入力部又は一括操作ボタンを利用して必要なユニット表示欄のチェック欄にチェックマークを入力することによって、ドアを開放させたり半開動作させ、あるいは開閉速度を変更させる等の操作をして状況変化に迅速に対応することができる。
また、上記監視画面を監視しながら、ユニット表示欄の「異常」欄により異常が発生したドアユニットを特定して迅速に対応することができる。
さらに、各出入口における状況変化や異常発生が発生した場合には、「詳細」ボタンをクリックすることにより詳細画面を表示させ(図6参照)、そこから当該ドアユニットの詳細な作動データ等を確認することができる。
【0037】
なお、上記実施の形態においては、図6の詳細画面において、その各ドアユニットの作動情報を書き換え変更することまで説明していないが、先の出願(特許文献1)と同様に、出入口の状況変化や異常発生があった場合、あるいはドアの使用者等から設定値の変更依頼があった場合に、前記詳細画面の作動情報を見ながら、必要な情報の設定値を書き替え変更できるようにすることも任意である。
また、詳細画面で表示される作動情報、保守情報は、例示したパラメータや保守項目に限定されるものではなく、ドアユニットの機種等により必要に応じて追加し又は削除することも任意である。
【0038】
【発明の効果】
本発明の自動ドアの監視システムによれば、コンピュータの表示部に、ドアユニットの現状および異常が確認できる必要最小限の開閉状況をユニット表示欄として表示するようにしたので、監視するドアユニットが数十台に及ぶ場合であっても、それらを一つの監視画面で同時に監視して管理することができ、いずれかのドアユニットに異常が発生している場合には、ユニット表示欄からいち早く発見することができる。
また、ユニット表示欄の入力部を使用してドアの一時的な開閉動作を設定することができるとともに必要に応じて当該ドアユニットの詳細情報を読み出して作動情報を書き替えることも可能となり、従来システムの機能も確保している。
したがって、従来システムを改善して、自動ドアの監視における利便性、操作性を高めたシステムを提供することができる。
【0039】
そして、請求項2によれば、監視しているドアユニットを容易に判別し得るとともにドアの開閉回数の表示により、詳細情報を読み出すまでもなくメンテナンスの時期を知ることもできる。
さらに、請求項3〜6によれば、複数のユニット表示欄が一覧表示された監視画面のままで、特定なドアユニット又は全てのドアユニットの一時的な開閉動作の変更を操作性よく入力することができ、具体的な態様において監視システムの利便性を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動ドアの監視システムを示す概略図である。
【図2】自動ドアユニットの構成を示す概略図である。
【図3】自動ドアユニットの他の構成を示す該略図である。
【図4】コンピュータの表示部に表示される監視画面である。
【図5】コンピュータの表示部に表示される設定画面である。
【図6】コンピュータの表示部に表示される詳細画面である。
【符号の説明】
ドアユニット1〜ドアユニット4…自動ドアユニット
PC、PC1〜PC4…コンピュータ
1…コンピュータ・ネットワーク
8…コントローラ
13…インターフェースユニット
15…サーバー
Claims (6)
- 自動ドアの作動を制御するコントローラを備えた複数台のドアユニットが設置され、各ドアユニットのコントローラをネットワーク接続手段を介してコンピュータ・ネットワーク上のコンピュータに接続し、該コンピュータの表示部に、各ドアユニットのコントローラ毎に対応して、各ドアの現状および異常が確認できる開閉状況表示を含んだユニット表示欄を一覧できる監視画面を表示させ、それら各ユニット表示欄には、さらに、ドアの一時的な開閉動作を設定する入力部を設けるとともに詳細情報を読み出す操作ボタンを設け、その操作ボタンの操作により、当該ドアユニットのコントローラに記憶され自動ドアの主要な開閉動作を制御している作動情報および保守情報が確認できる詳細画面を表示させる自動ドアの監視システム。
- 上記ユニット表示欄に、各ドアユニットのコントローラとの接続状態および上記保守情報の一部であるドアの開閉回数の表示が含まれることを特徴とする請求項1記載の自動ドアの監視システム。
- 上記ユニット表示欄の入力部には、ドアを全開位置で開放状態に保持する開放指令部、閉鎖状態に保持する閉指令部、開閉時または開放時の開き位置を半開に設定する半開指令部を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の自動ドアの監視システム。
- 上記ユニット表示欄の入力部に、さらに、異なる開閉速度に設定する速度変更指令部、出入口の一方からの入場を禁止する起動規制指令部を備えていることを特徴とする請求項3記載の自動ドアの監視システム。
- 上記速度変更指令部および起動規制指令部の出力に、設定画面で入力可変な作動時間帯を含めることを特徴とする請求項4記載の自動ドアの監視システム。
- 上記ユニット表示欄を一覧できる監視画面には、各ユニット表示欄の入力部に指令ごと一括して入力させる一括操作ボタンを設けた請求項1記載の自動ドアの監視システム。
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