JP2004304324A - データ伝送システム、端末装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ホストPC3は、MFP5に接続された通信I/Fのうちの1つを使用して、MFP5へ選択要求信号を送信したのち、同一の通信I/Fを介してMFP5から選択許可信号を受信すると(▲1▼〜▲3▼)、MFP5に接続された全ての通信I/Fを使用して同一の計測用データをMFP5へ送信する(▲4▼)。MFP5は、計測用データを受けると、各通信I/Fにおける計測用データの伝送時間を計測し、この結果を示す時間データを選択許可信号の伝送に使用した通信I/Fを介してホストPC3へ送信する(▲5▼及び▲6▼)。ホストPC3は、受信した時間データから最も伝送時間の短かった通信I/Fを印刷データの伝送に使用する通信I/Fに決定し、これを使用して印刷データを送信する(▲7▼及び▲8▼)。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各々が備える複数の通信インターフェイスを介して互いに接続される第1の端末装置と第2の端末装置とを備え、通信インターフェイスを介して第1の端末装置から第2の端末装置へデータを伝送するデータ伝送システムと、これに関わる技術とに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ネットワークプリンタは、一般的に、有線LANや無線LAN、USB(Universal Serial Bus)、セントロニクスなどの複数の通信インターフェイスを備え、これら通信インターフェイスを介してホストコンピュータに1対1接続やネットワーク接続される。そして、ホストコンピュータからネットワークプリンタに印刷を指令する際、ホストコンピュータからのデータは、ホストコンピュータにおいてデフォルトに設定された通信インターフェイスや、ユーザーにより指定された通信インターフェイスを介して、ネットワークプリンタに伝送される。
【0003】
尚、これらネットワークプリンタの中には、各通信インターフェイス毎にそれぞれホストコンピュータを接続可能とするものも開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−305204号公報 (段落[0023]〜[0107]、第2図〜第4図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したいずれのネットワークプリンタにおいても、通信インターフェイスは、規格上における伝送速度を参考にして指定され、通常、最大速度の最も大きいものが指定される。しかし、ホストコンピュータからネットワークプリンタへデータを伝送する際、データの伝送速度は通信インターフェイスに接続された他の端末装置や周辺装置によるデータ通信のトラフィックに影響される。
つまり、従来のような方法で通信インターフェイスを指定してデータの伝送を行っても、指定した通信インターフェイスが最大速度でデータを伝送できない場合には、反って最大速度の低い他の通信インターフェイスよりもデータの伝送に時間を要してしまうことがあった。
【0006】
そこで、本発明は、複数の通信インターフェイスを備えた端末装置間におけるデータの伝送を常に効率良く行うことが可能な技術を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するためになされた請求項1記載の発明は、各々が備える複数の通信インターフェイスを介して互いに接続される第1の端末装置と第2の端末装置とを備え、通信インターフェイスを介して第1の端末装置から第2の端末装置へデータを伝送するデータ伝送システムであって、予め設定された計測用データを複数の通信インターフェイスを介して第1の端末装置から第2の端末装置へ伝送すると共に、各通信インターフェイスにおける計測用データの伝送に要する計測用データ伝送時間をそれぞれ計測し、該計測結果に基づいて、複数の通信インターフェイスの中からデータの伝送に用いる通信インターフェイスを選択することを特徴とする。
【0008】
このデータ伝送システムでは、第1の端末装置が、予め設定された計測用データを複数の通信インターフェイスを介して第2の端末装置へ伝送する一方、第2の端末装置が、各通信インターフェイスにおける計測用データの伝送に要する計測用データ伝送時間をそれぞれ計測する。そして、第2の端末装置の計測結果に基づいて、第1の端末装置もしくは第2の端末装置が、複数の通信インターフェイスの中からデータの伝送に用いる通信インターフェイスを選択する。
【0009】
従って、本発明のデータ伝送システムによれば、計測用データ伝送時間の最も短い通信インターフェイスをデータの伝送に用いる通信インターフェイスに選択するように第1の端末装置もしくは第2の端末装置を設定することにより、効率良くデータを伝送することができる。
【0010】
但し、「計測結果」とは、各通信インターフェイスにおける計測用データ伝送時間を示すデータであっても良いし、いずれの通信インターフェイスが最も計測用データ伝送時間の短いものであったのかを示すデータであっても良い。又、各通信インターフェイスにおける計測用データ伝送時間を互いに比較した結果を示すデータ(例えば、計測用データ伝送時間の差を示すデータや、計測用データ伝送時間の短い順もしくは長い順を示すデータ)であっても良い。
【0011】
又、計測用データの伝送は、請求項2記載のように、データの伝送を行う際に、該データの伝送に先立って行っても良いし、請求項3記載のように、周期的に行っても良い。尚、計測用データの伝送を周期的に行った場合、データの伝送要求がある前に、予め各通信インターフェイスにおける計測用データ伝送時間を計測しておき、その計測結果に基づいてデータの伝送に用いる通信インターフェイスを選択しておくことができる。そして、データの伝送要求を受けた際に、即座にデータの伝送に取り掛かることができる。
【0012】
ところで、データの伝送に多くの時間を要すると、データの伝送開始当初では選択した通信インターフェイスがデータを効率良く伝送するのに最適であったとしても、次第に他の通信インターフェイスの方がデータを伝送するのに最適となる場合が発生し得る。
【0013】
そこで、データ伝送システムは、請求項4記載のように、データの伝送を開始してからの経過時間が予め設定された上限値に到達してもデータの伝送が継続している場合、或いは、データの伝送量が予め設定された上限値に達してもデータの伝送が継続している場合には、計測用データを伝送し、計測用データ伝送時間の計測結果に基づいて、データの伝送に用いる通信インターフェイスを再度選択すると良い。
【0014】
尚、上記したデータ伝送システムはいずれも、請求項5記載のように、第2の端末装置へ伝送すべきデータを計測用データとして用いると良い。
この場合、第2の端末装置へ伝送すべきデータの伝送を行いながら通信インターフェイスを選択できるため、専用の計測用データを伝送して通信インターフェイスを選択する場合よりも第2の端末装置へデータを迅速に伝送することができる。
【0015】
ところで、上記したデータ伝送システムでは、例えば、請求項6記載のように、ホストコンピュータを第1の端末装置として用い、プリンタもしくはファクシミリを第2の端末装置として用いても良い。又、請求項7記載のように、スキャナもしくはファクシミリを第1の端末装置として用い、ホストコンピュータを第2の端末装置として用いても良い。
【0016】
次に、請求項8記載の発明は、複数の通信インターフェイスを備え、該通信インターフェイスを介して外部装置から伝送されてくるデータを受信する端末装置であって、外部装置から予め設定された計測用データが複数の通信インターフェイスへ伝送されてくるのに要する計測用データ伝送時間を各通信インターフェイス毎に計測する計測手段と、該計測手段の計測結果を通信インターフェイスを介して外部装置へ送信する結果送信手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
この端末装置では、計測手段が、計測用データ伝送時間を各通信インターフェイス毎に計測し、結果送信手段が、該計測手段の計測結果を通信インターフェイスを介して外部装置へ送信する。
即ち、本発明の端末装置によれば、外部装置が、計測結果に基づいて、どの通信インターフェイスを選択すべきかを把握することができる。従って、最も計測用データ伝送時間の短い通信インターフェイスを選択するように外部装置を設定すれば、この外部装置を上記データ伝送システムにおける第1の端末装置、本発明の端末装置を第2の端末装置として好適に用いることができる。
【0018】
次に、請求項9記載の発明は、複数の通信インターフェイスを備え、該通信インターフェイスを介して外部装置から伝送されてくるデータを受信する端末装置であって、外部装置から予め設定された計測用データが複数の通信インターフェイスへ伝送されてくるのに要する計測用データ伝送時間を各通信インターフェイス毎に計測する計測手段と、該計測手段の計測結果に基づいて、複数の通信インターフェイスの中からデータの伝送に用いる通信インターフェイスを選択する選択手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
この端末装置では、計測手段が、計測用データ伝送時間を各通信インターフェイス毎に計測し、選択手段が、該計測手段の計測結果に基づいて、複数の通信インターフェイスの中からデータの伝送に用いる通信インターフェイスを選択する。
【0020】
即ち、計測用データ伝送時間の最も短い通信インターフェイスを選択するように選択手段を設定すれば、本発明の端末装置を上記データ伝送システムにおける第2の端末装置として好適に用いることができる。
次に、請求項10記載の発明は、複数の通信インターフェイスを備え、該通信インターフェイスを介して外部装置へデータを送信する端末装置であって、予め設定された計測用データを複数の通信インターフェイスを介して外部装置へ送信する計測用データ送信手段と、通信インターフェイスを介して外部装置から送信される該外部装置が計測した各通信インターフェイスにおける計測用データの伝送に要する計測用データ伝送時間の計測結果を受け、該計測結果に基づいて、複数の通信インターフェイスの中からデータの伝送に用いる通信インターフェイスを選択する選択手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
この端末装置では、計測用データ送信手段が、計測用データを複数の通信インターフェイスを介して外部装置へ送信する。そして、選択手段が、通信インターフェイスを介して外部装置から各通信インターフェイスにおける計測用データ伝送時間の計測結果を受け、該計測結果に基づいて、複数の通信インターフェイスの中からデータの伝送に用いる通信インターフェイスを選択する。
【0022】
即ち、計測用データ伝送時間の最も短い通信インターフェイスを選択するように選択手段を設定すれば、本発明の端末装置を上記データ伝送システムにおける第1の端末装置として好適に用いることができる。
ここで、請求項10記載の端末装置は、請求項11記載のように、外部装置に接続している通信インターフェイスを認識する認識手段を備え、計測用データ送信手段は、当該端末装置に具備された通信インターフェイスのうち、認識手段により外部装置に接続していると認識された通信インターフェイスにのみ計測用データを送信すると良い。
【0023】
このように構成された端末装置によれば、計測用データ送信手段が外部装置に接続されていない通信インターフェイスにまで計測用データを送信してしまうことを防止できる。
又、請求項10又は請求項11記載の端末装置において、計測用データ送信手段は、請求項12記載のように、当該端末装置がデータを送信する際に、該データの送信に先立って計測用データを送信しても良いし、請求項13記載のように、周期的に送信しても良い。尚、計測用データを周期的に送信した場合、端末装置は、請求項3記載の発明と同様、データの送信要求がある前に、予め各通信インターフェイスにおける計測用データ伝送時間を計測しておき、その計測結果に基づいてデータの伝送に用いる通信インターフェイスを選択しておくことができる。そして、データの送信要求を受けた際に、即座にデータの送信に取り掛かることができる。
【0024】
そして、この場合、端末装置は、請求項14記載のように、計測用データ送信手段が計測用データを送信する周期を変更する周期変更手段を備えると良い。
このように端末装置が構成されていれば、データの送信タイミングに合わせて、計測データを送信する周期を最適に調整することができる。
【0025】
又、請求項9乃至請求項14いずれか記載の端末装置は、請求項15記載のように、選択手段の作動を許可するか否かを設定する作動許可手段と、該作動許可手段により選択手段の作動が不許可に設定されている場合には、予め指定された通信インターフェイスをデータの伝送に用いることを決定するインターフェイス指定手段とを備えると良い。
【0026】
この場合、外部装置やユーザーが指定した通信インターフェイスを用いてデータの伝送を行うことができる。
ここで、請求項9乃至請求項15いずれか記載の端末装置が、ユーザーに情報を通知する通知装置を備える場合には、請求項16記載のように、データの伝送に用いる通信インターフェイスを通知装置を介してユーザーに通知する第1の通知手段を備えると良い。
【0027】
つまり、ユーザーに対して、どの通信インターフェイスを用いてデータの伝送を行うのかを通知することができる。
又、請求項8乃至請求項15いずれか記載の端末装置が、ユーザーに情報を通知する通知装置を備える場合には、請求項17記載のように、外部装置に接続されていない通信インターフェイスがある場合に、その旨を通知装置を介してユーザーに通知する第2の通知手段を備えると良い。
【0028】
この場合、外部装置に接続されていない通信インターフェイスがある旨をユーザーに通知し、必要な場合には、接続を促すことができる。
ところで、請求項18記載の発明は、コンピュータを請求項1乃至請求項5いずれか記載のデータ伝送システムにおける第1の端末装置もしくは第2の端末装置として機能させるプログラムである。
【0029】
即ち、このプログラムを実行するコンピュータは、請求項1乃至請求項5いずれか記載のデータ伝送システムにおける第1の端末装置もしくは第2の端末装置として機能する。
又、請求項19記載の発明は、コンピュータを請求項8乃至請求項17いずれか記載の端末装置における各手段のうちの少なくとも1つとして機能させるためのプログラムである。
【0030】
即ち、このプログラムを実行するコンピュータは、請求項8乃至請求項17いずれか記載の端末装置の一部として機能する。つまり、端末装置は、このプログラムを実行するコンピュータを構成の一部とすることで、請求項8乃至請求項17いずれか記載の端末装置と同様の効果を得ることができる。
【0031】
又、請求項20記載の発明は、コンピュータを請求項8乃至請求項17いずれか記載の端末装置として機能させるためのプログラムである。
即ち、このプログラムを実行するコンピュータは、請求項8乃至請求項17いずれか記載の端末装置として機能するため、請求項8乃至請求項17いずれか記載の端末装置と同様の効果を得ることができる。
【0032】
尚、これらのプログラムは、例えば、フレキシブルディスク(FD)や光ディスク(MO)、DVD、CD−ROM、ハードディスク、メモリカードなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、これら記録媒体からコンピュータにロードされて用いられても良い。又、この他、コンピュータに組み込まれるROMやバックアップRAMに記録され、これらROMやバックアップRAMからコンピュータにロードされて用いられても良いし、ネットワークを介してコンピュータにロードされて用いられても良い。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
まず、図1は、本実施形態におけるデータ伝送システム1の概要図である。
【0034】
図1に示すように、データ伝送システム1は、本発明に係るホストコンピュータ(以下、「ホストPC」という。)3と、本発明に係り、プリンタ機能やスキャナ機能、ファクシミリ機能を兼ね備えた複合機であるマルチファンクション・ペリフェラル(以下、「MFP」という。)5とを備えている。
【0035】
尚、ホストPC3とMFP5とは、各々が備える4つの通信インターフェイス(以下、「通信I/F」という。)を介して互いに接続され、これら通信I/Fを介して双方向のデータ通信を行う。
但し、これら通信I/Fのうち、通信I/F310,510は、それぞれ有線LANからなり、複数の端末装置11により構成される有線ネットワークを介して互いに接続されている。又、通信I/F330,530は、それぞれ無線LANからなり、複数の端末装置11により構成される無線ネットワークを介して互いに接続されている。又、通信I/F350,550は、それぞれセントロニクスからなり、互いに1対1接続されている。そして、通信I/F370,570は、それぞれUSBからなり、複数の周辺装置13が接続された2基のUSBハブ15を介して互いに接続されている。
【0036】
次に、図2は、ホストPC3及びMFP5の内部構成ブロック図である。
図2に示すように、MFP5は、上述した4つの通信I/F510,530,550,570の他、当該MFP5の各部を統括制御するCPU51と、CPU51が行う各種処理のプログラムなどを記憶するROM52と、CPU51が各種処理を行う際に用いるデータを一時格納するRAM53とを備えている。
【0037】
尚、ホストPC3からMFP5へ伝送されるデータのヘッダ部分には、データの種類を示す識別コードが含まれている。そして、MFP5の通信I/Fはそれぞれ、ホストPC3から伝送されてくるデータの1つである計測用データの識別コードを検出するように構成されており、この識別コードを検出したタイミングにて、図示しない経路を介して、計測用データの受信を開始したことを示す受信開始通知をCPU51へ送信する。又、計測用データの末尾には、計測用データの終了を示すエンドコードが挿入されており、MFP5の通信I/Fはそれぞれ、このエンドコードも検出するように構成されている。そして、このエンドコードを検出したタイミングにて、図示しない経路を介して、計測用データの受信を終了したことを示す受信終了通知をCPU51へ送信する。
【0038】
又、MFP5は、当該MFP5に格納されている用紙に印刷を行う印刷機構を制御する印刷制御部54と、当該MFP5に取り込まれた文書や写真などを画像データとして読み取る読取制御部55と、公衆電話回線と当該MFP5との通信を仲介するモデム56とを備え、これらの構成要素により、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能を実現している。尚、上述したMFP5の各構成要素は、データバス57を介して互いデータの授受を行う。
【0039】
一方、ホストPC3は、上述した4つの通信I/F310,330,350,370の他、当該ホストPC3の各部を統括制御するCPU31と、CPU31が行う各種処理のプログラムなどを記憶するROM32と、CPU31が各種処理を行う際に用いるデータなどを一時格納するRAM33とを備えている。尚、これらの構成要素は、データバス37を介して互いにデータの授受を行う。
【0040】
ところで、CPU31は、データの送信時や、ホストPC3に接続されたキーボード(図示せず)やマウス(図示せず)を介して当該CPU31に入力されるユーザーからの要求に応じて、ホストPC3における各通信I/Fの設定内容を示す設定画面をホストPC3に接続されたディスプレイ(図示せず)に表示する。
【0041】
ここで、図3に示すように、この設定画面20には、データの伝送に使用する通信I/Fをユーザーが選択設定するための通信I/F選択部21と、データの伝送に使用する通信I/FをCPU31に選択させる自動選択モードのON/OFFをユーザーが設定するための選択モード設定部22とが設けられている。
【0042】
尚、設定画面20には、GUI(Graphical User Interface)が用いられており、設定画面20に表示された各項目の左隣りにある円形の枠をホストPC3に接続されたマウスでクリックするだけで、使用する通信I/Fを切り替えたり、自動選択モードのON/OFFを設定できる。又、設定画面20の通信I/F選択部21には、各通信I/Fにおけるデータの伝送速度を表示する表示部211が各通信I/Fにそれぞれ対応させて形成されており、ここに表示される伝送速度を参考にして、データの伝送に使用する通信I/Fを選択できる。又、設定画面20の下部には、「設定」と記された設定ボタン23がGUIを用いて形成されており、この設定ボタン23をクリックするだけで、各種設定を確定できる。
【0043】
尚、CPU31は、設定ボタン23がクリックされたことを認識すると、設定画面20に設定された設定内容を読み込み、読み込んだ設定内容に従って、データの伝送を行う。
又、CPU31は、各通信I/Fが外部装置(ここでは、MFP5)と接続されているか否かを認識するようにされている。そして、通信I/F310,330,350,370のなかに外部装置と未接続なものがあれば、該当する通信I/Fの伝送速度を表示する表示部211に、例えば、「未接続」と表示し、未接続の通信I/Fがある旨をユーザーに通知する。
【0044】
以下、ホストPC3とMFP5とがデータ通信を行う際に、ホストPC3のCPU31及びMFP5のCPU51がそれぞれ行う処理の流れについて説明する。
ここで、図4は、ホストPC3がMFP5へ印刷データを送信する際に、ホストPC3のCPU31が行う印刷データ送信処理の流れを示すフローチャートである。
【0045】
図4に示すように、CPU31は、ホストPC3に接続されたキーボードやマウスを介して、ユーザーから印刷要求を受けると、本処理を起動し、まず、ホストPC3の各通信I/FがMFP5に接続されているか否かの接続状態を確認する(S10)。続いて、ディスプレイに設定画面20を表示し(S15)、設定画面20の設定ボタン23がクリックされるのを認識するまで待機する(S20)。尚、この際、CPU31は、MFP5に接続されていない通信I/Fに対応する表示部211には「未接続」と表示する一方、MFP5に接続されている通信I/Fに対応する表示部211には何も表示しない。
【0046】
そして、設定ボタン23がクリックされたことを認識すると、設定画面20に設定された設定内容を読み込み(S25)、自動選択モードがONに設定されているか否かを確認する(S30)。ここで、ONに設定されている場合には、MFP5に接続されている通信I/Fのうち、規格上の最大速度が最も速い通信I/Fを使用して、通信I/Fの選択を要求する選択要求信号をMFP5へ送信し(S35)、MFP5から通信I/Fの選択を許可する選択許可信号を受信するまで待機する(S40)。
【0047】
MFP5から選択許可信号を受信すると、CPU31は、MFP5に接続された全ての通信I/Fを使用して同一の計測用データをMFP5へ送信し(S45)、MFP5に接続された各通信I/Fにおける計測用データの伝送時間を示す時間データをMFP5から受信するまで待機する(S50)。尚、この選択許可信号は、選択要求信号の送信に使用された通信I/Fを介して受信される。
【0048】
MFP5から時間データを受信すると、CPU31は、受信した時間データを参照し、伝送時間の最も短かった通信I/Fを印刷データの伝送に使用する通信I/Fに決定する(S55)。尚、この際、CPU31は、設定画面20の通信I/F選択部21において、印刷データの伝送に使用する通信I/Fを示す項目の左隣りにある円形の枠内に黒点を表示し、いずれの通信I/Fを選択したのかをユーザーに示す。又、これと共に、受信した時間データから、MFP5に接続されている各通信I/Fの伝送速度をそれぞれ算出し、この算出結果を対応する表示部211に表示する。
【0049】
そして、本処理とは別に設定された送信実行処理を起動したのち(S60)、設定画面20をディスプレイから消去して(S95)、本処理を終了する。尚、この送信実行処理では、S55にて決定された通信I/Fを使用して印刷データをMFP5へ送信する。
【0050】
尚、S30において、自動選択モードがOFFに設定されている場合には、CPU31は、本処理を直ちにS60〜S80に移行したのち、本処理を終了する。但し、この場合、S60では、ユーザーにより選択された通信I/Fを使用してMFP5へ印刷データを送信する。
【0051】
次に、図5は、MFP5がホストPC3から選択要求信号を受信した際に、MFP5のCPU51が行う通信I/F選択処理の流れを示すフローチャートである。
図5に示すように、CPU51は、ホストPC3から選択要求信号を受信すると、本処理を起動し、まず、MFP5の通信I/Fのいずれかを介して、ホストPC3以外の外部装置からデータを受信中であるか否かを確認する(S100)。ここで、データを受信中である場合には、データの受信が終了するまで待機する。
【0052】
そして、データを受信していないことを確認すると、選択要求信号を受信した通信I/Fを使用してホストPC3へ選択許可信号を送信する(S110)。選択許可信号の送信を終了すると、CPU51は、直ちに本処理とは別に設定された計測処理を起動し(S120)、この計測処理が終了するまで待機する(S130)。
【0053】
尚、この計測処理は、MFP5の通信I/Fにそれぞれ対応させて用意したタスクからなっている。そして、このタスクはそれぞれ、対応する通信I/FからCPU51が受信開始通知を受信してから受信終了通知を受信するまでの間、CPU51に供給されるクロック信号に基づいてアップカウントを行い、そのカウント値を計測処理の結果とする処理からなっている。
【0054】
計測処理が終了すると、CPU51は、計測処理によって得られたカウント値に基づいて、ホストPC3に接続された全ての通信I/Fにおける計測用データの伝送時間を算出し、上述の時間データを生成する(S140)。そして、選択要求信号が伝送されてきた通信I/Fを使用して時間データをホストPC3へ送信し(S150)、通信I/Fのいずれかを介して伝送されてくる印刷データの受信を完了するまで待機する(S160)。尚、この際、CPU51は、受信した印刷データを逐次RAM53へ格納する。
【0055】
印刷データの受信を完了すると、CPU51は、本処理とは別に設定された印刷処理を起動して(S170)、本処理を終了する。尚、この印刷処理では、RAM53内の印刷データを印刷制御部54に読み込ませ、読み込ませた印刷データに基づいて印刷を実行させる。
【0056】
ところで、ホストPC3からMFP5に選択要求信号ではなく、最初から印刷データが送信されてきた場合、CPU51は、直ちに上述の印刷処理を起動する。
以上のような本実施形態のデータ伝送システム1では、図6に示すように、自動選択モードがONに設定されると、まず、ホストPC3が、MFP5に接続された通信I/Fのうち規格上の最大速度が最も速いものを使用して、MFP5へ選択要求信号を送信する(▲1▼)。そして、選択要求信号を受けたMFP5は、ホストPC3以外の外部装置からデータを受信していないことを確認したのち(▲2▼)、選択要求信号が伝送されてきた通信I/Fを介して選択許可信号をホストPC3へ送信する(▲3▼)。ホストPC3は、選択許可信号を受けると、MFP5に接続された全ての通信I/Fを使用して同一の計測用データをMFP5へ送信する(▲4▼)。MFP5は、計測用データを受けると、各通信I/Fにおける計測用データの伝送時間を計測し(▲5▼)、その計測結果である時間データを選択許可信号の伝送に使用した通信I/Fを介してホストPC3へ送信する(▲6▼)。そして、ホストPC3は、受信した時間データから最も伝送時間の短かった通信I/Fを印刷データの伝送に使用する通信I/Fに決定し(▲7▼)、この通信I/Fを使用してMFP5へ印刷データを送信する(▲8▼)。MFP5は、印刷データの受信が完了すると、印刷データに基づいて印刷を実行する(▲9▼)。
【0057】
以上から、本実施形態のデータ伝送システム1によれば、ホストPC3の自動選択モードをONすることにより、ホストPC3が、伝送時間の最も短い通信I/Fを使用して印刷データを送信するため、効率良くホストPC3からMFP5へ印刷データを伝送できる。
【0058】
又、ホストPC3のCPU31は、MFP5に接続している通信I/Fを認識し、MFP5に接続している通信I/Fにのみ計測用データを送信するため、MFP5に接続されていない通信I/Fにまで計測用データを送信してしまうことを防止できる。
【0059】
又、ホストPC3では、設定画面20において自動選択モードをON/OFF設定できるため、自動選択モードをOFFに設定すれば、ユーザーが指定した通信I/Fを使用して印刷データをMFP5へ送信できる。
又、ホストPC3は、印刷データを送信する際、設定画面20をディスプレイに表示しているため、ユーザーはどの通信I/Fを用いて印刷データが送信されるのかを把握できる。
【0060】
又、ホストPC3は、MFP5に接続されていない通信I/Fがあると、その旨を設定画面20に示すため、ユーザーに接続を促すことができる。
尚、本実施形態において、MFP5のCPU51が行う通信I/F選択処理におけるS120〜S150が請求項8記載の計測手段に相当し、S160が請求項8記載の結果送信手段に相当する。又、ホストPC3のCPU31が行う印刷データ送信処理におけるS45が、請求項12記載の計測用データ送信手段に相当し、S55が請求項10記載の選択手段に相当する。
【0061】
又、ホストPC3のCPU31が行う印刷データ送信処理におけるS10が請求項11記載の認識手段に相当し、設定画面20の選択モード設定部22が請求項15記載の作動許可手段に相当し、ホストPC3のCPU31が行う印刷データ送信処理におけるS30,S60が請求項15記載のインターフェイス指定手段に相当する。又、設定画面20が請求項16記載の第1の通知手段及び請求項17記載の第2の通知手段に相当する。
【0062】
ところで、本実施形態において、ホストPC3は、各通信I/Fにおけるデータの伝送時間をMFP5に計測させるために、印刷データとは異なる計測用データを伝送していたが、印刷データを一定のデータ長からなるセグメントに分割し、分割したセグメントを計測用データに挿入してMFP5に伝送しても良い。
【0063】
尚、この場合、ホストPC3のCPU31は、MFP5に接続された全ての通信I/Fに、同一のセグメントを挿入した計測用データを送信しても良いし、通信I/F毎に、異なるセグメントを挿入した計測用データを送信しても良い。
但し、ホストPC3が同一の分割データを挿入した計測用データを用いる場合、MFP5のCPU51は、受信した計測用データのうちの1つを印刷データとしてRAM53へ格納すれば良い。一方、ホストPC3が異なる分割データを挿入した計測用データを用いる場合、MFP5のCPU51は、受信した全ての計測用データを印刷データとしてRAM53へ格納すれば良い。
【0064】
このようにホストPC3及びMFP5を設定すれば、各通信I/Fにおける計測用データの伝送時間の計測と、印刷データの伝送とを並行して行えるため、本実施形態よりも迅速に、ホストPC3からMFP5へ印刷データを伝送できる。
又、本実施形態では、ホストPC3が印刷データの伝送に使用する通信I/Fを決定していたが、これとは逆に、MFP5が印刷データの伝送に用いる通信I/Fを決定しても良い。
【0065】
この場合、MFP5のCPU51は、生成した時間データを参照して、伝送時間の最も短い通信I/Fを選択し、更に、ホストPC3のCPU31に対して、選択した通信I/Fを使用して印刷データを送信するように指示すれば良い。ここで、MFP5のCPU51は、ホストPC3のCPU31に対して、例えば、使用する通信I/Fを示しても良いし、使用する通信I/F以外の通信I/Fを使用禁止にしても良い。
【0066】
一方、ホストPC3のCPU31は、MFP5のCPU51から指示された通信I/Fを使用して印刷データを送信すれば良い。
又、本実施形態では、ホストPC3は、ユーザーから印刷要求を受けた際に、計測用データをMFP5へ送信していたが、計測用データを周期的にMFP5へ送信しても良い。尚、この場合、MFP5のCPU51は、時間データを生成する度に、時間データをホストPC3へ送信しても良いし、生成した時間データを一旦RAM53に格納し、ホストPC3から選択要求信号を受けた際に、RAM53から読み込んで、ホストPC3へ送信しても良い。但し、RAM53に格納する場合には、生成した時間データを同一の領域に格納していき、RAM53内の時間データを更新すれば良い。
【0067】
このように設定されたホストPC3及びMFP5によれば、ホストPC3がユーザーから印刷要求を受けた際に、周期的に行われる計測用データの送信により得られた時間データに基づいて、即座に印刷データの送信に取り掛かることができる。
【0068】
ところで、この場合、例えば、図10に示すように、設定画面20の選択モード設定部22に、計測用データを送信する周期を設定する周期設定部221なるものを設け、これに従ってホストPC3のCPU31に計測用データを送信させれば、状況に応じた任意の周期にて計測用データを送信できる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
【0069】
尚、本実施形態は、第1実施形態のデータ伝送システム1におけるホストPC3のCPU31及びMFP5のCPU51が行う処理の流れを一部異ならせただけで、その他については全く同様である。従って、ここでは、これらの処理の流れについてのみ説明する。但し、第1実施形態と共通する処理のステップに関しては同一の符号を付してその説明を省略する。
【0070】
まず、図7は、本実施形態におけるホストPC3のCPU31が行う印刷データ送信処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、CPU31は、ホストPC3に接続されたキーボードやマウスを介して、ユーザーから印刷要求を受けると、本処理を起動し、第1実施形態の印刷データ送信処理と同様にS10〜S60の処理を実行する。但し、S30において、自動選択モードがOFFに設定されている場合には、直ちに、送信実行処理を起動して(S90)、S95の処理を行ったのち、本処理を終了する。
【0071】
S60の実行を終了すると、CPU31は、直ちに、当該CPU31に供給されるクロック信号に基づいてアップカウントを開始する(S65)。そして、このアップカウントによるカウント値(即ち、印刷データの送信を開始してから経過した時間)が、予め設定された上限値に到達しているか否かを確認し(S70)、上限値に到達していなければ、アップカウントを継続したまま待機する。一方、上限値に到達していれば、アップカウントを停止して、カウント値をリセットしたのち(S75)、送信実行処理が終了しているか否かを確認する(S80)。
【0072】
ここで、送信実行処理が終了していれば、S95の処理を実行したのち、本処理を終了する。
一方、S80において、送信実行処理が終了していなければ、送信実行処理を一旦中断させたのち(S85)、本処理をS45に戻す。そして、カウント値が上限値に到達した時点で、送信実行処理が終了していなければS45〜S80を繰り返し実行し、送信実行処理が終了していれば、本処理をS95に移行して、本処理を終了する。
【0073】
次に、図8は、本実施形態におけるMFP5のCPU51が行う通信I/F選択処理の流れを示すフローチャートである。
図8に示すように、CPU51は、ホストPC3から選択要求信号を受信すると、本処理を起動し、第1実施形態の通信I/F選択処理と同様にS100〜S150を実行する。そして、MFP5の通信I/Fのいずれかから受信開始通知を受信したか否かを確認し(S155)、受信確認通知を受信していなければ、S160に移行する。ここで、印刷データの受信を完了していなければ、本処理をS155に戻し、印刷データの受信を完了していれば、S170を経て本処理を終了する。
【0074】
尚、S155において、受信開始通知を受信した場合には、本処理をS120に戻し、再度S120〜S155を実行する。そして、受信開始通知を受信せずに、印刷データの受信が完了すると、S170の処理を実行したのち、本処理を終了する。
【0075】
以上のような本実施形態のデータ伝送システムでは、図9に示すように、自動選択モードがONに設定されると、まず、第1実施形態のデータ伝送システム1と同様の処理の流れで印刷データの伝送に使用する通信I/Fを決定し(▲1▼)、決定した通信I/Fを使用してホストPC3からMFP5へ印刷データを送信する(▲2▼)。そして、ホストPC3におけるアップカウントのカウント値が上限値に達しても印刷データの送信が終了していなければ、ホストPC3は、印刷データの送信を一旦中断し(▲3▼)、再度、MFP5に接続された全ての通信I/Fを使用して、計測用データをMFP5へ送信する(▲4▼)。MFP5は、計測用データを受けると、各通信I/Fにおける計測用データの伝送時間を計測し(▲5▼)、その計測結果である時間データを印刷用データの送信に使用されていた通信I/Fを介してホストPC3へ送信する(▲6▼)。時間データを受信すると、ホストPC3は、受信した時間データから最も伝送時間の短かった通信I/Fを印刷データの伝送に使用する通信I/Fに決定し(▲7▼)、この通信I/Fを使用して残りの印刷データをMFP5へ送信する(▲8▼)。そして、ホストPC3におけるアップカウントのカウント値が上限値に達するまでに、印刷データの送信が完了すれば、MFP5は、受信した印刷データに基づいて印刷を実行する(▲9▼)。
【0076】
以上から、本実施形態のデータ伝送システムによれば、印刷データの伝送に多くの時間を要し、次第に他の通信I/Fの方がデータを伝送するのに最適となる場合があっても、常に効率良くホストPC3からMFP5へ印刷データを伝送できる。
【0077】
ところで、本実施形態では、印刷データの送信に要する時間に基づいて、印刷データの送信中に印刷データの送信に用いる通信I/Fを再度決定していたが、印刷データのデータ量に基づいて、印刷データの送信中に、印刷データの送信に用いる通信I/Fを再度決定しても良い。この場合、印刷データの送信量(例えば、ページ数)の上限値(例えば、10ページ)を予め設定しておき、印刷データの送信中に、その送信量が上限値に達しても印刷データの送信が継続している場合に、通信I/Fを再度決定すれば良い。
【0078】
又、本実施形態では、カウント値の上限値が予め設定されていたが、選択した通信I/Fの伝送速度と印刷データのデータ量とに基づいて上限値を設定しても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0079】
例えば、上記実施形態では、ホストPC3のCPU31は、MFP5に接続された全ての通信I/Fへ同時に計測用データを送信していたが、各通信I/Fへ順番に計測用データを送信しても良い。
又、上記実施形態では、ホストPC3からMFP5への印刷データの伝送に本発明を適用したが、MFP5からホストPC3への画像データの伝送に本発明を適用しても良い。
【0080】
又、上記実施形態では、本発明をホストPCとMFPに適用したが、複数の通信インターフェイスを備えたその他の端末装置などに適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるデータ伝送システム1の概要図である。
【図2】第1実施形態におけるホストPC3及びMFP5の内部構成ブロック図である。
【図3】第1実施形態におけるホストPC3のCPU31がディスプレイに表示する設定画面20の概要図である。
【図4】第1実施形態におけるホストPC3のCPU31が行う印刷データ送信処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】第1実施形態におけるMFP5のCPU51が行う通信I/F選択処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】第1実施形態のデータ伝送システム1における処理の流れを示すシーケンス図である。
【図7】第2実施形態におけるホストPC3のCPU31が行う印刷データ送信処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】第2実施形態におけるMFP5のCPU51が行う通信I/F選択処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】第2実施形態のデータ伝送システム1における処理の流れを示すシーケンス図である。
【図10】設定画面20の変形例を示す概要図である。
【符号の説明】
1…データ伝送システム、3…ホストPC、5…MFP、11…端末装置、13…周辺装置、15…USBハブ、20…設定画面、21…通信I/F選択部、22…選択モード設定部、23…設定ボタン、31,51…CPU、32,52…ROM、33,53…RAM、37,57…データバス、54…印刷制御部、55…読取制御部、56…モデム、211…表示部、221…周期設定部、310,330,350,370,510,530,550,570…通信I/F。
Claims (20)
- 各々が備える複数の通信インターフェイスを介して互いに接続される第1の端末装置と第2の端末装置とを備え、前記通信インターフェイスを介して前記第1の端末装置から前記第2の端末装置へデータを伝送するデータ伝送システムであって、
予め設定された計測用データを前記複数の通信インターフェイスを介して前記第1の端末装置から前記第2の端末装置へ伝送すると共に、各通信インターフェイスにおける前記計測用データの伝送に要する計測用データ伝送時間をそれぞれ計測し、該計測結果に基づいて、前記複数の通信インターフェイスの中から前記データの伝送に用いる通信インターフェイスを選択することを特徴とするデータ伝送システム。 - 前記データの伝送を行う際に、該データの伝送に先立って前記計測用データの伝送を行うことを特徴とする請求項1記載のデータ伝送システム。
- 前記計測用データの伝送を周期的に行うことを特徴とする請求項1記載のデータ伝送システム。
- 前記データの伝送を開始してからの経過時間が予め設定された上限値に達しても前記データの伝送が継続している場合、或いは、前記データの伝送量が予め設定された上限値に達しても前記データの伝送が継続している場合には、前記計測用データを伝送し、前記計測用データ伝送時間の計測結果に基づいて、前記データの伝送に用いる通信インターフェイスを再度選択することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のデータ伝送システム。
- 前記データを前記計測用データとして用いることを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか記載のデータ伝送システム。
- 前記第1の端末装置は、ホストコンピュータからなり、
前記第2の端末装置は、プリンタもしくはファクシミリからなることを特徴とする請求項1乃至請求項5いずれか記載のデータ伝送システム。 - 前記第1の端末装置は、スキャナもしくはファクシミリからなり、
前記第2の端末装置は、ホストコンピュータからなることを特徴とする請求項1乃至請求項5いずれか記載のデータ伝送システム。 - 複数の通信インターフェイスを備え、該通信インターフェイスを介して外部装置から伝送されてくるデータを受信する端末装置であって、
外部装置から予め設定された計測用データが前記複数の通信インターフェイスへ伝送されてくるのに要する計測用データ伝送時間を各通信インターフェイス毎に計測する計測手段と、
該計測手段の計測結果を前記通信インターフェイスを介して前記外部装置へ送信する結果送信手段と、を備えることを特徴とする端末装置。 - 複数の通信インターフェイスを備え、該通信インターフェイスを介して外部装置から伝送されてくるデータを受信する端末装置であって、
外部装置から予め設定された計測用データが前記複数の通信インターフェイスへ伝送されてくるのに要する計測用データ伝送時間を各通信インターフェイス毎に計測する計測手段と、
該計測手段の計測結果に基づいて、前記複数の通信インターフェイスの中から前記データの伝送に用いる通信インターフェイスを選択する選択手段と、を備えることを特徴とする端末装置。 - 複数の通信インターフェイスを備え、該通信インターフェイスを介して外部装置へデータを送信する端末装置であって、
予め設定された計測用データを前記複数の通信インターフェイスを介して前記外部装置へ送信する計測用データ送信手段と、
前記通信インターフェイスを介して前記外部装置から送信される該外部装置が計測した各通信インターフェイスにおける前記計測用データの伝送に要する計測用データ伝送時間の計測結果を受け、該計測結果に基づいて、前記複数の通信インターフェイスの中から前記データの伝送に用いる通信インターフェイスを選択する選択手段と、を備えることを特徴とする端末装置。 - 前記外部装置に接続している通信インターフェイスを認識する認識手段を備え、
前記計測用データ送信手段は、当該端末装置に具備された通信インターフェイスのうち、前記認識手段により前記外部装置に接続していると認識された通信インターフェイスにのみ前記計測用データを送信することを特徴とする請求項10記載の端末装置。 - 前記計測用データ送信手段は、当該端末装置が前記データを送信する際に、該データの送信に先立って前記計測用データを送信することを特徴とする請求項10又は請求項11記載の端末装置。
- 前記計測用データ送信手段は、前記計測用データを周期的に送信することを特徴とする請求項10又は請求項11記載の端末装置。
- 前記計測用データ送信手段が前記計測用データを送信する周期を変更する周期変更手段を備えることを特徴とする請求項13記載の端末装置。
- 前記選択手段の作動を許可するか否かを設定する作動許可手段と、
該作動許可手段により前記選択手段の作動が不許可に設定されている場合には、予め指定された通信インターフェイスを前記データの伝送に用いることを決定するインターフェイス指定手段と、を備えることを特徴とする請求項9乃至請求項14いずれか記載の端末装置。 - ユーザーに情報を通知する通知装置を備え、
前記データの伝送に用いる通信インターフェイスを前記通知装置を介してユーザーに通知する第1の通知手段を備えることを特徴とする請求項9乃至請求項15いずれか記載の端末装置。 - ユーザーに情報を通知する通知装置を備え、
前記外部装置に接続されていない通信インターフェイスがある場合に、その旨を前記通知装置を介してユーザーに通知する第2の通知手段を備えることを特徴とする請求項8乃至請求項15いずれか記載の端末装置。 - コンピュータを請求項1乃至請求項5いずれか記載のデータ伝送システムにおける第1の端末装置もしくは第2の端末装置として機能させるプログラム。
- コンピュータを請求項8乃至請求項17いずれか記載の端末装置における各手段のうちの少なくとも1つとして機能させるプログラム。
- コンピュータを請求項8乃至請求項17いずれか記載の端末装置として機能させるプログラム。
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