JP2004361239A - マイクロ分析システム用光学系 - Google Patents
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Abstract
【課題】試料の分析精度が高精度のマイクロ分析システム用光学系を提供する。
【解決手段】光ファイバ14の先端から出射される光が、集光部13を通過した後、分離流路6内を電気泳動する試料に照射される。集光部13は、光ファイバ14側に向かって凸となる第1の非球面なシリンドリカル面10と、この第1の非球面なシリンドリカル面10と反対側に凸となる第2の非球面なシリンドリカル面11と、この第2の非球面なシリンドリカル面11に向かって凸となる第3の非球面なシリンドリカル面12とからなっている。これら第1から第3の非球面なシリンドリカル面10〜12は、光ファイバ14側から分離流路6に向かって順に配置されている。そして、第1から第3の非球面なシリンドリカル面10〜13によって光ファイバ14から出射した光を集光し、その集光した光を電気泳動する試料に照射する。
【選択図】 図2
【解決手段】光ファイバ14の先端から出射される光が、集光部13を通過した後、分離流路6内を電気泳動する試料に照射される。集光部13は、光ファイバ14側に向かって凸となる第1の非球面なシリンドリカル面10と、この第1の非球面なシリンドリカル面10と反対側に凸となる第2の非球面なシリンドリカル面11と、この第2の非球面なシリンドリカル面11に向かって凸となる第3の非球面なシリンドリカル面12とからなっている。これら第1から第3の非球面なシリンドリカル面10〜12は、光ファイバ14側から分離流路6に向かって順に配置されている。そして、第1から第3の非球面なシリンドリカル面10〜13によって光ファイバ14から出射した光を集光し、その集光した光を電気泳動する試料に照射する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、生化学や分析化学等の化学又は医学の分野等において、微量の試料を光学的に分析するために使用されるマイクロ分析システム用光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ガラス製又はプラスチック製のマイクロチップの内部に流路、反応部、分離部、検出部等の機能を有するミクロな空間を形成し、微量の試料をマイクロチップ内において、高速に処理するマイクロ分析システムの開発が進んでいる。図9は、従来のマイクロ分析システム用光学系48が適用された電気泳動用マイクロチップ41の一例を示すものである。この図9に示すように、このマイクロチップ41は、プレート部材42の内部に、試料流路45と分離流路46が交差するように形成されており、これら試料流路45内及び分離流路46内に予め試料分離用の媒体が満たされている。そして、このマイクロチップ41は、次のようにして試料を分離同定するようになっている。先ず、試料流路45の一端側から試料を注入し、この試料流路45の両端に電圧を印加して、試料の先端が流路交差部47を越える位置まで電気泳動させる。次いで、分離流路46の両端に電圧を印加し、流路交差部47に位置する微量の試料を分離流路46に導入し、試料の分離を開始する。図10乃至図11に示すように、分離流路46内を電気泳動により移動する試料は、分子量等の差異によって電気泳動速度が異なり、マイクロ分析システム用光学系48に到達するまでに複数のバンド(物質群)43に分離する。マイクロ分析システム用光学系48に到達した試料(バンド43)に光ファイバ54からの光を照射し、試料の蛍光標識から発せられる蛍光を検知手段(例えば、受光素子)55で検知して、試料の分析が行われる(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
このような従来のマイクロチップ41に採用されるマイクロ分析システム用光学系48は、図外の光源に接続された光ファイバ54の先端から出射した光が、図10及び図11中紙面に直交する方向から見たレンズ面形状が球面形状のシリンドリカルレンズ49で集光され、その球面形状のシリンドリカルレンズ49で集光された光が分離流路46内を電気泳動する試料(バンド43)に照射され、試料が発する蛍光を検知手段55で検知するようになっている(非特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−64278号公報(段落番号0007〜0008参照)
【特許文献2】
特開2002−214194号公報(段落番号0011参照)
【非特許文献】
S,Camou,et al,「Design of 2−D optical lens on a PDMS micro−chip to improve fluorescence spectroscopy using integratede optical fibers」,Optical MEMS 2001,25−28,September 2001,pp.133−134。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10に示したマイクロ分析システム用光学系48では、所定のコア径を有する光ファイバから出射される発散光が球面状のシリンドリカルレンズにより集光された光の幅(試料が電気泳動する方向に沿っての幅)寸法が大きかったため、図11に示すように、バンド43の間隔を狭くした場合に、電気泳動方向に前後する複数のバンド43に同時に光が照射され、複数のバンド43から同時に発せられる蛍光を検知手段55が検知してしまうことがあり、ターゲットである試料以外の試料からの蛍光をも同時に採り込むことがあるため、分析精度が必ずしも満足し得るものではなかった。また、分析精度を確保するため、ターゲットとなる試料(バンド)にのみ測定光が照射されるように、隣接するバンドの間隔を大きくすると、測定に要する時間が大きくなってしまう。そのため、生化学や分析化学等の化学又は医学の分野等の研究者から、試料の分析精度がより一層高精度であり、かつ高速に分析が可能なマイクロ分析システム用光学系の提供が望まれていた。
【0006】
本発明は、このような要望に応えるために案出されたものであり、試料の分析精度が高精度であり、かつ高速に分析が可能なマイクロ分析システム用光学系を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、光ファイバの先端から出射される光が、複数のレンズ面からなる集光部を通過した後、微量試料を扱う凹部に照射されるように構成されたマイクロ分析システム用光学系に関するものである。そして、前記集光部が、前記光ファイバ側に向かって凸となる第1の非球面と、この第1の非球面と反対側に凸となる第2の非球面と、この第2の非球面に向かって凸となる第3の非球面とからなっている。また、これら第1から第3の非球面が、前記光ファイバ側から前記凹部に向かって順に配置されたことを特徴としている。
【0008】
請求項2の発明は、光ファイバの先端から出射される光が、複数のレンズ面からなる集光部を通過した後、チャネル内を電気泳動する試料に照射されるように構成されたマイクロ分析システム用光学系に関するものである。そして、前記集光部が、前記光ファイバ側に向かって凸となる第1の非球面なシリンドリカル面と、この第1の非球面なシリンドリカル面と反対側に凸となる第2の非球面なシリンドリカル面と、この第2の非球面なシリンドリカル面に向かって凸となる第3の非球面なシリンドリカル面とからなっている。また、これら第1から第3の非球面なシリンドリカル面が、前記光ファイバ側から前記チャネルに向かって順に配置されたことを特徴とするマイクロ分析システム用光学系。
【0009】
請求項3の発明は、分析対象となる微量試料を取り扱う凹部と、この凹部内の前記微量試料に光を照射する集光部と、を備えたマイクロ分析システム用光学系に関するものである。そして、前記集光部が前記微量試料に向けて光りを集光する少なくとも一つの非球面を含むことを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係るマイクロ分析システム用光学系8を適用した電気泳動用のマイクロチップ1を示すものである。この図1に示すように、電気泳動用のマイクロチップ1は、PDMS(ポリジメチルシロキサン)、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PS(ポリスチレン)、非晶質ポリオレフィン等の光学特性に優れた樹脂材料又はガラス材料により形成された第1プレート部材2と、この第1プレート部材2に接着又は溶着等で固着される第1プレート部材2と同じ材料で形成された第2プレート部材(説明の都合上、2点鎖線で示している)3とからなっている。第1プレート部材2は、その表面(第2プレート部材が固着される面)4側に、断面が略矩形形状の第1の溝5aと、同じく断面が略矩形形状の第2の溝6aが交差するように形成されている。そして、第1プレート部材2の表面4に第2プレート部材3が固着されることにより、第1の溝5aの上方開口部が第2プレート部材3の表面に覆われ、試料流路(第1のチャネル)5が形成されるとともに、第2の溝6aの上方開口部が第2プレート部材3の表面に覆われ、分離流路(第2のチャネル)6が形成される。また、分離流路6の流路交差部7よりも泳動方向下流側の所定位置には、マイクロ分析システム用光学系8を含み、分離流路6を泳動してきた試料に対して光学的な分析を行う分析部9が配置されている。
【0011】
このマイクロシステム光学系8は、図2乃至図3に示すように、分離流路6の一方の側面側に、それぞれ、マイクロチップ1の第1プレート部材2の表面4に対して直交する方向から見たレンズ面形状が非球面で、かつ表面4に対して平行な方向から見たレンズ面の形状が垂直面(曲率が0)である3個の非球面のシリンドリカル面10,11,12からなる集光部13が配置されると共に、この集光部13に向けて光を出射する出射面を有するコア径が50μmの光ファイバ14(導光路)が配置されている。また、マイクロ分析システム用光学系8は、分離流路6の他方の側面側に、試料が発する蛍光を検知する検知手段15が配置されている。光ファイバ14は、光学フィルタ手段16aを介して水銀ランプ系光源16に接続されており、この光源16の光を入射面から導入し、集光部13に対向する出射面まで導光し、マイクロチップ1内部の出射面から開口数(NA)=0.25の発散光を集光部に向けて出射するようになっている。光源16は、特に限定されるものではないが、例えば、発光ダイオード(LED),レーザー,EL(electroluminescence)等が挙げられる。
【0012】
集光部13は、光ファイバ14の先端に対向するように配置されている第1の非球面なシリンドリカル面10と、この第1の非球面なシリンドリカル面10と背中合わせに配置されている第2の非球面なシリンドリカル面11と、この第2の非球面なシリンドリカル面11に対向するように配置されている第3の非球面なシリンドリカル面12とからなっている。このうち、第1の非球面なシリンドリカル面10は、光ファイバ14の出射面に向かって凸となるように形成されている。また、第2の非球面なシリンドリカル面11は、第1の非球面なシリンドリカル面10とは逆方向に凸となるように(光ファイバ14の出射面に向かって凹となるように)形成されており、第1の非球面なシリンドリカル面10と一体に形成されている。第3の非球面なシリンドリカル面12は、第2の非球面なシリンドリカル面11に向かって凸となるように(光ファイバ14の出射面に向かって凸となるように)形成されている。そして、これら第1〜第3の非球面なシリンドリカル面10〜12は、光ファイバ14から分離流路6に向かう光軸Lに沿って、順に配置されている。
【0013】
集光部13は、光ファイバ14の先端と第1の非球面なシリンドリカル面10との間の第1の空間17は、光軸Lに直交する断面の形状が矩形形状であり、光ファイバ14の先端が開口する端面から第1の非球面なシリンドリカル面10まで同一の溝幅寸法で形成されている。また、第2の非球面なシリンドリカル面11と第3の非球面なシリンドリカル面12との間の第2の空間18は、光軸Lに直交する断面の形状が矩形形状であり、第2の非球面なシリンドリカル面11から第3の非球面なシリンドリカル面12に向かうにしたがって幅寸法を漸減するようになっている。そして、これら第1の空間17及び第2の空間18は、表面(図1及び図2の上面)4に開口しており、底面20,21が分離流路6の底面22とほぼ同一平面上(同じ深さ位置)にあるように形成されている。なお、底面20,21は、底面22と同一平面上にあるように形成するものに限定されるものでなく、底面20,21を底面22より低く(より深く)なるように形成してもよい。
【0014】
第1〜第3の非球面なシリンドリカル面10〜12は、図2に示すように、第1の空間17又は第2の空間18の深さ方向に同一形状を保つような形状である。そして、第1〜第3の非球面なシリンドリカル面10〜12は、図7に示すように、第1及び第2の空間17,18の底面20,21と平行な面で断面した形状が第1及び第2の空間17,18の深さ方向のどの位置でも同一の形状になるように形成されており、それぞれ次式(数1)及び図5中の表の数値で表される形状になっている。
【0015】
【数1】
【0016】
上述のような、本実施の形態の第1〜第3の非球面なシリンドリカル面10〜12からなる集光部13は、図4に示すように、コア径50μmの光ファイバ14の出射面から出射された発散光を分離流路6の幅方向略中央で結像するように設計されており、分離流路6内の試料に照射される光の有効光幅W1がほぼ25μm(倍率がほぼ0.5(25/50))となるように設計されている。一方、非特許文献1に開示された従来例は、コア径100μmの光ファイバ54から出射された発散光に対し、分離流路6内の試料に照射される光の有効光幅がほぼ150μm(倍率がほぼ1.5(150/100))であり、本実施の形態のよりも幅広の照射光幅で分析していたことになる。その結果、非特許文献1に開示された従来技術は、分離流路6内の前後の試料のバンド23に同時に光を照射してしまう場合があり、ターゲットとなる試料から発せられた蛍光とともに、ターゲットの試料以外の試料からの蛍光を検知手段15が検知してしまい、検知精度の低下を生じる場合があった。しかし、本実施の形態によれば、図6に示すように、分離流路6内の試料に対する光の有効光幅W1がほぼ25μmであるため、分離流路6内の試料のバンド23の間隔W3が光の有効光幅W1を越えていれば、分離流路6内の前後の試料のバンド23,23に同時に光を照射するようなことがない。ここで、有効光幅とは、分離流路6内において、肉眼により発光が観察可能な光の幅(試料が電気泳動する方向に沿う方向の幅)のことをいう。
【0017】
検知手段15は、分離流路6を隔てて第3の非球面なシリンドリカル面12に対向するように配置されている受光素子としての受光用光ファイバ24と、この受光用光ファイバ24に接続されている光電変換デバイス25とからなっており、光電変換して得た電気信号を図示しないインターフェース等を介してコンピュータ等の分析用デバイスに出力するようになっている。
【0018】
このように構成されたマイクロ分析システム用光学系8を適用したマイクロチップ1は、第1プレート部材2の表面4に第2プレート部材3を固着することにより、試料流路5を構成する第1の溝5aと分離流路6を構成する第2の溝6aの各両端部を除く開口部分,分析部8における第1の空間17及び第2の空間18の開口部が第2プレート部材3によって塞がれることになる。
【0019】
次に、本実施の形態のマイクロ分析システム用光学系8の使用状態(試料を分離同定する状態)を説明する。先ず、図1において、試料流路5及び分離流路6の端部に対応するように形成された第2プレート部材3の貫通穴26から試料分離用の媒体が試料流路5及び分離流路6に注入され、これら試料流路5及び分離流路6に試料分離用の媒体が満たされる。
【0020】
次いで、図1に示すように、第2プレート部材3の貫通穴26から試料流路5の一端側に分析対象である試料を注入し、この試料流路5の両端に電圧を印加して、試料の先端が流路交差部7を越える位置まで電気泳動させる。次いで、分離流路6の両端に電圧を印加し、流路交差部7に位置する微量の試料を分離流路6に導入し、試料の分離を開始する。分離流路6内を電気泳動により移動する試料は、分子量等の差異によって電気泳動速度が異なり、分析部9に到達するまでに複数のバンド(物質群)23に分離する(図6参照)。
【0021】
図4に示すように、光ファイバ14から発せられる光を第1〜第3の非球面なシリンドリカル面10〜12を順に通過させて集光し、その集光した光を分析部8に到達した試料(バンド)に照射する。試料は、光を照射されると、蛍光標識から蛍光を発するようになっている。そして、この試料から発せられる蛍光を検知手段(例えば、受光素子)15で検知して、その検知結果に基づいて試料の分析が行われる。
【0022】
以上のように、本実施の形態によれば、光ファイバ14から発せられる光を、第1〜第3の非球面なシリンドリカル面10〜12によって25μm程度に狭くなるように集光し、その集光した光を分離流路6内の試料に照射するようになっているため、隣り合うバンド23,23の間隔を従来例で正確に測定が可能なバンド間隔(150μm)よりも狭めても、隣り合うバンド23,23に光を同時に照射するようなことがなく、分析の解像度を高めることができる。また、シリンドリカル面を非球面に形成することにより、球面に形成したものに比べて、球面収差,コマ収差等の種々の収差を補正することができる。
【0023】
また、本実施の形態によれば、バンド23への光の照射幅(ほぼ25μm)を越える程度の間隔で電気泳動するバンド23の分析を行う場合、隣り合うバンド23,23が同時に光を照射されて蛍光発光するようなことがなくなるため、高精度の試料の分析が可能になる(図6参照)。
【0024】
また、本実施の形態によれば、従来例(非特許文献1の従来例)に比較して、集光部13の倍率が小さいため(本実施の形態がほぼ0.5の倍率であるのに対し、従来例がほぼ1.5の倍率であるため)、バンド23の幅及び隣り合うバンド23,23の間隔を狭めても、試料分析を精度良くできるため、従来例の場合に必要とされる試料よりも微量の試料を高速度で分析することが可能になる。
【0025】
(第1の実施の形態の変形例)
尚、本発明は、マイクロチャネル(分離流路6)内を電気泳動する試料に光を照射する態様である上述の実施の形態に限られず、ウェル内の試料に光を照射する態様に適用することもできる。
【0026】
また、本発明は、試料に照射される光の有効光幅寸法W1(25μm)が従来例(非特許文献1の従来例)の光の有効光幅寸法(150μm)よりも狭くでき、従来例よりも倍率を小さくできるので、従来例では正確に測定ができなかったバンド23間隔の試料分析も精度良くできる限り、1個又は2個の非球面なシリンドリカル面で光ファイバ14からの光を集光するようにしてもよい。また、非球面なシリンドリカル面の配置スペースが確保できるような場合には、3個を越える個数の非球面なシリンドリカル面で光ファイバ14からの光を集光するようにしてもよい。
【0027】
また、上述の実施の形態において、第2プレート部材3の集光部13に対向する面に光反射手段を形成すると共に、第1プレート部材2の第1の空間17及び第2の空間18の両側面及び底面20,21に光反射手段(図示せず)を形成し、光が漏れ出るのを防止して、光を照明光として有効利用できるようにすることができる。
【0028】
また、上述の実施の形態において、第1〜第3の非球面なシリンドリカル面10〜12に代えて、図7の非球面形状をZ軸を回転中心として回転してできる非球面を使用するようにしてもよい。
【0029】
また、上述の実施の形態において、集光部13を構成する3枚のレンズ面に非球面のシリンドリカル面を使用したマイクロ分析システム用光学系について説明してきたが、本発明はこれに限られるものでなく、シリンドリカル面に代えて、例えば、非球面形状のトロイダル面を用いて集光部13を構成するようにしてもよい。トロイダル面を用いることにより、第1プレート部材2の表面4と直交する面上の光を集光することも可能となる。なお、PDMS(ポリジメチルシロキサン)等の成形後においても、所定の弾性を有する材料を用いることにより、トロイダル面を有するマイクロ分析システム用光学系であっても、成形型を使った製作が可能となる。
【0030】
[第2の実施の形態]
図8は、本発明の第2の実施の形態に係るマイクロ分析システム用光学系8を適用したマイクロチップ1に関するものであり、第2プレート部材3を省略して示すマイクロチップ1の平面図である。
【0031】
この図8に示すように、分離流路6にほぼ平行で且つ、分離流路6とほぼ同じ断面形状の迷光遮蔽溝27,27を、第2の非球面なシリンドリカル面11と第3の非球面なシリンドリカル面12との間の位置にあり、且つ、その端部が第2の空間18の近傍位置にあるように形成されている。
【0032】
このように構成することにより、第1プレート部材2の集光部13の近傍に漏れた迷光が迷光遮蔽溝27,27の側面で全反射され、迷光が分離流路6内に迷い込むことがなく、迷光によって分析精度が低下するのを防止することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、非球面なシリンドリカル面を使用してなる集光部によって光を従来例よりも小さな倍率で(より狭い有効光幅寸法となるように)集光し、その集光した幅の狭い光を分析のターゲットとなる凹部内の試料にのみ照射して、分析のターゲットとなる試料を高精度に、かつ高速に分析することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るマイクロ分析システム用光学系を含むマイクロチップの外観斜視図であり、説明の都合上、第2プレート部材を2点鎖線で示した図である。
【図2】第1の実施の形態におけるマイクロ分析システム用光学系を拡大して示す第1プレート部材の部分的外観斜視図である。
【図3】第1の実施の形態におけるマイクロ分析システム用光学系を拡大して示す第1プレート部材の部分的平面図である。
【図4】第1の実施の形態におけるマイクロ分析システム用光学系の集光状態を示す第1プレート部材の部分的拡大平面図である。
【図5】第1の実施の形態における集光部を構成する第1〜第3の非球面シリンドリカル面の設計数値を表で示す図である。
【図6】バンドの移動状態を示す図であり、図7(a)が分析前の状態図、図7(b)が分析時の状態図である。
【図7】非球面なシリンドリカル面の断面形状図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る第1プレート部材を部分的に拡大して示す平面図である。
【図9】従来のマイクロ分析システム用光学系を含むマイクロチップの平面図である。
【図10】従来のマイクロ分析システム用光学系を拡大して示す平面図である。
【図11】従来のマイクロ分析システム用光学系の作動状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1……マイクロチップ、5……試料流路(第1のチャネル,凹部)、6……分離流路(第2のチャネル、凹部)、8……マイクロ分析システム用光学系、10……第1の非球面なシリンドリカル面、11……第2の非球面なシリンドリカル面、12……第3の非球面なシリンドリカル面、13……集光部、14……光ファイバ
【発明の属する技術分野】
この発明は、生化学や分析化学等の化学又は医学の分野等において、微量の試料を光学的に分析するために使用されるマイクロ分析システム用光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ガラス製又はプラスチック製のマイクロチップの内部に流路、反応部、分離部、検出部等の機能を有するミクロな空間を形成し、微量の試料をマイクロチップ内において、高速に処理するマイクロ分析システムの開発が進んでいる。図9は、従来のマイクロ分析システム用光学系48が適用された電気泳動用マイクロチップ41の一例を示すものである。この図9に示すように、このマイクロチップ41は、プレート部材42の内部に、試料流路45と分離流路46が交差するように形成されており、これら試料流路45内及び分離流路46内に予め試料分離用の媒体が満たされている。そして、このマイクロチップ41は、次のようにして試料を分離同定するようになっている。先ず、試料流路45の一端側から試料を注入し、この試料流路45の両端に電圧を印加して、試料の先端が流路交差部47を越える位置まで電気泳動させる。次いで、分離流路46の両端に電圧を印加し、流路交差部47に位置する微量の試料を分離流路46に導入し、試料の分離を開始する。図10乃至図11に示すように、分離流路46内を電気泳動により移動する試料は、分子量等の差異によって電気泳動速度が異なり、マイクロ分析システム用光学系48に到達するまでに複数のバンド(物質群)43に分離する。マイクロ分析システム用光学系48に到達した試料(バンド43)に光ファイバ54からの光を照射し、試料の蛍光標識から発せられる蛍光を検知手段(例えば、受光素子)55で検知して、試料の分析が行われる(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
このような従来のマイクロチップ41に採用されるマイクロ分析システム用光学系48は、図外の光源に接続された光ファイバ54の先端から出射した光が、図10及び図11中紙面に直交する方向から見たレンズ面形状が球面形状のシリンドリカルレンズ49で集光され、その球面形状のシリンドリカルレンズ49で集光された光が分離流路46内を電気泳動する試料(バンド43)に照射され、試料が発する蛍光を検知手段55で検知するようになっている(非特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−64278号公報(段落番号0007〜0008参照)
【特許文献2】
特開2002−214194号公報(段落番号0011参照)
【非特許文献】
S,Camou,et al,「Design of 2−D optical lens on a PDMS micro−chip to improve fluorescence spectroscopy using integratede optical fibers」,Optical MEMS 2001,25−28,September 2001,pp.133−134。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10に示したマイクロ分析システム用光学系48では、所定のコア径を有する光ファイバから出射される発散光が球面状のシリンドリカルレンズにより集光された光の幅(試料が電気泳動する方向に沿っての幅)寸法が大きかったため、図11に示すように、バンド43の間隔を狭くした場合に、電気泳動方向に前後する複数のバンド43に同時に光が照射され、複数のバンド43から同時に発せられる蛍光を検知手段55が検知してしまうことがあり、ターゲットである試料以外の試料からの蛍光をも同時に採り込むことがあるため、分析精度が必ずしも満足し得るものではなかった。また、分析精度を確保するため、ターゲットとなる試料(バンド)にのみ測定光が照射されるように、隣接するバンドの間隔を大きくすると、測定に要する時間が大きくなってしまう。そのため、生化学や分析化学等の化学又は医学の分野等の研究者から、試料の分析精度がより一層高精度であり、かつ高速に分析が可能なマイクロ分析システム用光学系の提供が望まれていた。
【0006】
本発明は、このような要望に応えるために案出されたものであり、試料の分析精度が高精度であり、かつ高速に分析が可能なマイクロ分析システム用光学系を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、光ファイバの先端から出射される光が、複数のレンズ面からなる集光部を通過した後、微量試料を扱う凹部に照射されるように構成されたマイクロ分析システム用光学系に関するものである。そして、前記集光部が、前記光ファイバ側に向かって凸となる第1の非球面と、この第1の非球面と反対側に凸となる第2の非球面と、この第2の非球面に向かって凸となる第3の非球面とからなっている。また、これら第1から第3の非球面が、前記光ファイバ側から前記凹部に向かって順に配置されたことを特徴としている。
【0008】
請求項2の発明は、光ファイバの先端から出射される光が、複数のレンズ面からなる集光部を通過した後、チャネル内を電気泳動する試料に照射されるように構成されたマイクロ分析システム用光学系に関するものである。そして、前記集光部が、前記光ファイバ側に向かって凸となる第1の非球面なシリンドリカル面と、この第1の非球面なシリンドリカル面と反対側に凸となる第2の非球面なシリンドリカル面と、この第2の非球面なシリンドリカル面に向かって凸となる第3の非球面なシリンドリカル面とからなっている。また、これら第1から第3の非球面なシリンドリカル面が、前記光ファイバ側から前記チャネルに向かって順に配置されたことを特徴とするマイクロ分析システム用光学系。
【0009】
請求項3の発明は、分析対象となる微量試料を取り扱う凹部と、この凹部内の前記微量試料に光を照射する集光部と、を備えたマイクロ分析システム用光学系に関するものである。そして、前記集光部が前記微量試料に向けて光りを集光する少なくとも一つの非球面を含むことを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係るマイクロ分析システム用光学系8を適用した電気泳動用のマイクロチップ1を示すものである。この図1に示すように、電気泳動用のマイクロチップ1は、PDMS(ポリジメチルシロキサン)、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PS(ポリスチレン)、非晶質ポリオレフィン等の光学特性に優れた樹脂材料又はガラス材料により形成された第1プレート部材2と、この第1プレート部材2に接着又は溶着等で固着される第1プレート部材2と同じ材料で形成された第2プレート部材(説明の都合上、2点鎖線で示している)3とからなっている。第1プレート部材2は、その表面(第2プレート部材が固着される面)4側に、断面が略矩形形状の第1の溝5aと、同じく断面が略矩形形状の第2の溝6aが交差するように形成されている。そして、第1プレート部材2の表面4に第2プレート部材3が固着されることにより、第1の溝5aの上方開口部が第2プレート部材3の表面に覆われ、試料流路(第1のチャネル)5が形成されるとともに、第2の溝6aの上方開口部が第2プレート部材3の表面に覆われ、分離流路(第2のチャネル)6が形成される。また、分離流路6の流路交差部7よりも泳動方向下流側の所定位置には、マイクロ分析システム用光学系8を含み、分離流路6を泳動してきた試料に対して光学的な分析を行う分析部9が配置されている。
【0011】
このマイクロシステム光学系8は、図2乃至図3に示すように、分離流路6の一方の側面側に、それぞれ、マイクロチップ1の第1プレート部材2の表面4に対して直交する方向から見たレンズ面形状が非球面で、かつ表面4に対して平行な方向から見たレンズ面の形状が垂直面(曲率が0)である3個の非球面のシリンドリカル面10,11,12からなる集光部13が配置されると共に、この集光部13に向けて光を出射する出射面を有するコア径が50μmの光ファイバ14(導光路)が配置されている。また、マイクロ分析システム用光学系8は、分離流路6の他方の側面側に、試料が発する蛍光を検知する検知手段15が配置されている。光ファイバ14は、光学フィルタ手段16aを介して水銀ランプ系光源16に接続されており、この光源16の光を入射面から導入し、集光部13に対向する出射面まで導光し、マイクロチップ1内部の出射面から開口数(NA)=0.25の発散光を集光部に向けて出射するようになっている。光源16は、特に限定されるものではないが、例えば、発光ダイオード(LED),レーザー,EL(electroluminescence)等が挙げられる。
【0012】
集光部13は、光ファイバ14の先端に対向するように配置されている第1の非球面なシリンドリカル面10と、この第1の非球面なシリンドリカル面10と背中合わせに配置されている第2の非球面なシリンドリカル面11と、この第2の非球面なシリンドリカル面11に対向するように配置されている第3の非球面なシリンドリカル面12とからなっている。このうち、第1の非球面なシリンドリカル面10は、光ファイバ14の出射面に向かって凸となるように形成されている。また、第2の非球面なシリンドリカル面11は、第1の非球面なシリンドリカル面10とは逆方向に凸となるように(光ファイバ14の出射面に向かって凹となるように)形成されており、第1の非球面なシリンドリカル面10と一体に形成されている。第3の非球面なシリンドリカル面12は、第2の非球面なシリンドリカル面11に向かって凸となるように(光ファイバ14の出射面に向かって凸となるように)形成されている。そして、これら第1〜第3の非球面なシリンドリカル面10〜12は、光ファイバ14から分離流路6に向かう光軸Lに沿って、順に配置されている。
【0013】
集光部13は、光ファイバ14の先端と第1の非球面なシリンドリカル面10との間の第1の空間17は、光軸Lに直交する断面の形状が矩形形状であり、光ファイバ14の先端が開口する端面から第1の非球面なシリンドリカル面10まで同一の溝幅寸法で形成されている。また、第2の非球面なシリンドリカル面11と第3の非球面なシリンドリカル面12との間の第2の空間18は、光軸Lに直交する断面の形状が矩形形状であり、第2の非球面なシリンドリカル面11から第3の非球面なシリンドリカル面12に向かうにしたがって幅寸法を漸減するようになっている。そして、これら第1の空間17及び第2の空間18は、表面(図1及び図2の上面)4に開口しており、底面20,21が分離流路6の底面22とほぼ同一平面上(同じ深さ位置)にあるように形成されている。なお、底面20,21は、底面22と同一平面上にあるように形成するものに限定されるものでなく、底面20,21を底面22より低く(より深く)なるように形成してもよい。
【0014】
第1〜第3の非球面なシリンドリカル面10〜12は、図2に示すように、第1の空間17又は第2の空間18の深さ方向に同一形状を保つような形状である。そして、第1〜第3の非球面なシリンドリカル面10〜12は、図7に示すように、第1及び第2の空間17,18の底面20,21と平行な面で断面した形状が第1及び第2の空間17,18の深さ方向のどの位置でも同一の形状になるように形成されており、それぞれ次式(数1)及び図5中の表の数値で表される形状になっている。
【0015】
【数1】
【0016】
上述のような、本実施の形態の第1〜第3の非球面なシリンドリカル面10〜12からなる集光部13は、図4に示すように、コア径50μmの光ファイバ14の出射面から出射された発散光を分離流路6の幅方向略中央で結像するように設計されており、分離流路6内の試料に照射される光の有効光幅W1がほぼ25μm(倍率がほぼ0.5(25/50))となるように設計されている。一方、非特許文献1に開示された従来例は、コア径100μmの光ファイバ54から出射された発散光に対し、分離流路6内の試料に照射される光の有効光幅がほぼ150μm(倍率がほぼ1.5(150/100))であり、本実施の形態のよりも幅広の照射光幅で分析していたことになる。その結果、非特許文献1に開示された従来技術は、分離流路6内の前後の試料のバンド23に同時に光を照射してしまう場合があり、ターゲットとなる試料から発せられた蛍光とともに、ターゲットの試料以外の試料からの蛍光を検知手段15が検知してしまい、検知精度の低下を生じる場合があった。しかし、本実施の形態によれば、図6に示すように、分離流路6内の試料に対する光の有効光幅W1がほぼ25μmであるため、分離流路6内の試料のバンド23の間隔W3が光の有効光幅W1を越えていれば、分離流路6内の前後の試料のバンド23,23に同時に光を照射するようなことがない。ここで、有効光幅とは、分離流路6内において、肉眼により発光が観察可能な光の幅(試料が電気泳動する方向に沿う方向の幅)のことをいう。
【0017】
検知手段15は、分離流路6を隔てて第3の非球面なシリンドリカル面12に対向するように配置されている受光素子としての受光用光ファイバ24と、この受光用光ファイバ24に接続されている光電変換デバイス25とからなっており、光電変換して得た電気信号を図示しないインターフェース等を介してコンピュータ等の分析用デバイスに出力するようになっている。
【0018】
このように構成されたマイクロ分析システム用光学系8を適用したマイクロチップ1は、第1プレート部材2の表面4に第2プレート部材3を固着することにより、試料流路5を構成する第1の溝5aと分離流路6を構成する第2の溝6aの各両端部を除く開口部分,分析部8における第1の空間17及び第2の空間18の開口部が第2プレート部材3によって塞がれることになる。
【0019】
次に、本実施の形態のマイクロ分析システム用光学系8の使用状態(試料を分離同定する状態)を説明する。先ず、図1において、試料流路5及び分離流路6の端部に対応するように形成された第2プレート部材3の貫通穴26から試料分離用の媒体が試料流路5及び分離流路6に注入され、これら試料流路5及び分離流路6に試料分離用の媒体が満たされる。
【0020】
次いで、図1に示すように、第2プレート部材3の貫通穴26から試料流路5の一端側に分析対象である試料を注入し、この試料流路5の両端に電圧を印加して、試料の先端が流路交差部7を越える位置まで電気泳動させる。次いで、分離流路6の両端に電圧を印加し、流路交差部7に位置する微量の試料を分離流路6に導入し、試料の分離を開始する。分離流路6内を電気泳動により移動する試料は、分子量等の差異によって電気泳動速度が異なり、分析部9に到達するまでに複数のバンド(物質群)23に分離する(図6参照)。
【0021】
図4に示すように、光ファイバ14から発せられる光を第1〜第3の非球面なシリンドリカル面10〜12を順に通過させて集光し、その集光した光を分析部8に到達した試料(バンド)に照射する。試料は、光を照射されると、蛍光標識から蛍光を発するようになっている。そして、この試料から発せられる蛍光を検知手段(例えば、受光素子)15で検知して、その検知結果に基づいて試料の分析が行われる。
【0022】
以上のように、本実施の形態によれば、光ファイバ14から発せられる光を、第1〜第3の非球面なシリンドリカル面10〜12によって25μm程度に狭くなるように集光し、その集光した光を分離流路6内の試料に照射するようになっているため、隣り合うバンド23,23の間隔を従来例で正確に測定が可能なバンド間隔(150μm)よりも狭めても、隣り合うバンド23,23に光を同時に照射するようなことがなく、分析の解像度を高めることができる。また、シリンドリカル面を非球面に形成することにより、球面に形成したものに比べて、球面収差,コマ収差等の種々の収差を補正することができる。
【0023】
また、本実施の形態によれば、バンド23への光の照射幅(ほぼ25μm)を越える程度の間隔で電気泳動するバンド23の分析を行う場合、隣り合うバンド23,23が同時に光を照射されて蛍光発光するようなことがなくなるため、高精度の試料の分析が可能になる(図6参照)。
【0024】
また、本実施の形態によれば、従来例(非特許文献1の従来例)に比較して、集光部13の倍率が小さいため(本実施の形態がほぼ0.5の倍率であるのに対し、従来例がほぼ1.5の倍率であるため)、バンド23の幅及び隣り合うバンド23,23の間隔を狭めても、試料分析を精度良くできるため、従来例の場合に必要とされる試料よりも微量の試料を高速度で分析することが可能になる。
【0025】
(第1の実施の形態の変形例)
尚、本発明は、マイクロチャネル(分離流路6)内を電気泳動する試料に光を照射する態様である上述の実施の形態に限られず、ウェル内の試料に光を照射する態様に適用することもできる。
【0026】
また、本発明は、試料に照射される光の有効光幅寸法W1(25μm)が従来例(非特許文献1の従来例)の光の有効光幅寸法(150μm)よりも狭くでき、従来例よりも倍率を小さくできるので、従来例では正確に測定ができなかったバンド23間隔の試料分析も精度良くできる限り、1個又は2個の非球面なシリンドリカル面で光ファイバ14からの光を集光するようにしてもよい。また、非球面なシリンドリカル面の配置スペースが確保できるような場合には、3個を越える個数の非球面なシリンドリカル面で光ファイバ14からの光を集光するようにしてもよい。
【0027】
また、上述の実施の形態において、第2プレート部材3の集光部13に対向する面に光反射手段を形成すると共に、第1プレート部材2の第1の空間17及び第2の空間18の両側面及び底面20,21に光反射手段(図示せず)を形成し、光が漏れ出るのを防止して、光を照明光として有効利用できるようにすることができる。
【0028】
また、上述の実施の形態において、第1〜第3の非球面なシリンドリカル面10〜12に代えて、図7の非球面形状をZ軸を回転中心として回転してできる非球面を使用するようにしてもよい。
【0029】
また、上述の実施の形態において、集光部13を構成する3枚のレンズ面に非球面のシリンドリカル面を使用したマイクロ分析システム用光学系について説明してきたが、本発明はこれに限られるものでなく、シリンドリカル面に代えて、例えば、非球面形状のトロイダル面を用いて集光部13を構成するようにしてもよい。トロイダル面を用いることにより、第1プレート部材2の表面4と直交する面上の光を集光することも可能となる。なお、PDMS(ポリジメチルシロキサン)等の成形後においても、所定の弾性を有する材料を用いることにより、トロイダル面を有するマイクロ分析システム用光学系であっても、成形型を使った製作が可能となる。
【0030】
[第2の実施の形態]
図8は、本発明の第2の実施の形態に係るマイクロ分析システム用光学系8を適用したマイクロチップ1に関するものであり、第2プレート部材3を省略して示すマイクロチップ1の平面図である。
【0031】
この図8に示すように、分離流路6にほぼ平行で且つ、分離流路6とほぼ同じ断面形状の迷光遮蔽溝27,27を、第2の非球面なシリンドリカル面11と第3の非球面なシリンドリカル面12との間の位置にあり、且つ、その端部が第2の空間18の近傍位置にあるように形成されている。
【0032】
このように構成することにより、第1プレート部材2の集光部13の近傍に漏れた迷光が迷光遮蔽溝27,27の側面で全反射され、迷光が分離流路6内に迷い込むことがなく、迷光によって分析精度が低下するのを防止することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、非球面なシリンドリカル面を使用してなる集光部によって光を従来例よりも小さな倍率で(より狭い有効光幅寸法となるように)集光し、その集光した幅の狭い光を分析のターゲットとなる凹部内の試料にのみ照射して、分析のターゲットとなる試料を高精度に、かつ高速に分析することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るマイクロ分析システム用光学系を含むマイクロチップの外観斜視図であり、説明の都合上、第2プレート部材を2点鎖線で示した図である。
【図2】第1の実施の形態におけるマイクロ分析システム用光学系を拡大して示す第1プレート部材の部分的外観斜視図である。
【図3】第1の実施の形態におけるマイクロ分析システム用光学系を拡大して示す第1プレート部材の部分的平面図である。
【図4】第1の実施の形態におけるマイクロ分析システム用光学系の集光状態を示す第1プレート部材の部分的拡大平面図である。
【図5】第1の実施の形態における集光部を構成する第1〜第3の非球面シリンドリカル面の設計数値を表で示す図である。
【図6】バンドの移動状態を示す図であり、図7(a)が分析前の状態図、図7(b)が分析時の状態図である。
【図7】非球面なシリンドリカル面の断面形状図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る第1プレート部材を部分的に拡大して示す平面図である。
【図9】従来のマイクロ分析システム用光学系を含むマイクロチップの平面図である。
【図10】従来のマイクロ分析システム用光学系を拡大して示す平面図である。
【図11】従来のマイクロ分析システム用光学系の作動状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1……マイクロチップ、5……試料流路(第1のチャネル,凹部)、6……分離流路(第2のチャネル、凹部)、8……マイクロ分析システム用光学系、10……第1の非球面なシリンドリカル面、11……第2の非球面なシリンドリカル面、12……第3の非球面なシリンドリカル面、13……集光部、14……光ファイバ
Claims (3)
- 光ファイバの先端から出射される光が、複数のレンズ面からなる集光部を通過した後、微量試料を扱う凹部に照射されるように構成されたマイクロ分析システム用光学系であって、
前記集光部が、前記光ファイバ側に向かって凸となる第1の非球面と、この第1の非球面と反対側に凸となる第2の非球面と、この第2の非球面に向かって凸となる第3の非球面とからなり、
これら第1から第3の非球面が、前記光ファイバ側から前記凹部に向かって順に配置されたことを特徴とするマイクロ分析システム用光学系。 - 光ファイバの先端から出射される光が、複数のレンズ面からなる集光部を通過した後、チャネル内を電気泳動する試料に照射されるように構成されたマイクロ分析システム用光学系であって、
前記集光部が、前記光ファイバ側に向かって凸となる第1の非球面なシリンドリカル面と、この第1の非球面なシリンドリカル面と反対側に凸となる第2の非球面なシリンドリカル面と、この第2の非球面なシリンドリカル面に向かって凸となる第3の非球面なシリンドリカル面とからなり、
これら第1から第3の非球面なシリンドリカル面が、前記光ファイバ側から前記チャネルに向かって順に配置されたことを特徴とするマイクロ分析システム用光学系。 - 分析対象となる微量試料を取り扱う凹部と、この凹部内の前記微量試料に光を照射する集光部と、を備えたマイクロ分析システム用光学系において、
前記集光部が前記微量試料に向けて光りを集光する少なくとも一つの非球面を含むことを特徴とするマイクロ分析システム用光学系。
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