JP2004352641A - スキンケア組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上記スキンケア組成物は▲1▼〜▲3▼より選ばれる:▲1▼(A)トリメチルグリシンと、(B)グリチルリチン酸ジカリウム、ブドウ糖および無水エタノールと、を必須成分として含有する化粧水、▲2▼(A)と、(B’)γ−オリザノール、グリチルレチン酸ステアリルおよび酢酸dl−α−トコフェロールのうちからから選ばれる少なくとも1つおよびミリスチン酸オクチルドデシルと、を必須成分として含有する乳液、▲3▼(A)と、(B”)グリチルレチン酸ステアリルおよび酢酸dl−α−トコフェロールのうちからから選ばれる少なくとも1つ、ミリスチン酸オクチルドデシルおよびスクワランと、を必須成分として含有するクリーム。
【選択図】なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トリメチルグリシンを含むスキンケア組成物に関する。より詳細には、トリメチルグリシンと他の特定の成分を組合わせて配合することにより、多様な相乗作用による効果、特になじみ、のび、しっとり感などの優れた使用感に加え、コラーゲン様の使用感を与え、保湿性に優れ、アトピー性皮膚炎や乾皮症等の乾燥性皮膚疾患に対する改善効果を有し、製品自体が安定であり、かつ皮膚刺激などの有害事象を認めない等の特性を有するスキンケア組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
トリメチルグリシン(以下、TMGと略称することもある。)は、ビート(甜菜)等から抽出される植物由来アミノ酸であり、化学式(CH3 )3 N+ CH2 COO− で示されるアミノ酸の第四級アンモニウム塩である。一分子中に、第四級アンモニウムイオン(+)と、カルボン酸イオン(−)とをもつ分子内塩の形態をとる化合物はベタインと総称され、そのものがベタインと通称されるTMG以外にも従来よりいくつかの化合物が知られている。
【0003】
このようなベタイン類は保湿成分であることが知られており、たとえば肌荒れの防止および改善のためにベタイン類を配合した組成物が知られている。具体的には、尿酸および/またはその誘導体に代えてベタインを含有させた肌荒れの防止および改善のための皮膚外用剤が開示されている(例えば、特許文献1参照)。当該文献中には、ベタイン類がいくつか例示され、そのうち、ホマリン、トリゴネリン、リジンベタイン、タウロベタインについては、具体的に、ホマリンを含有するクリーム、化粧水または美容液、トリゴネリンを含有する乳液、リジンベタインを含有するファンデーション、タウロベタインを含有するパックが開示されている。またこれらのうち、ホマリンを含有するクリームについては、使用による効果が示されている。しかし該文献は、ベタインとして、TMGを配合した皮膚外用剤の開示はなく、したがってその効果、および他の成分との特定の組合せ等についての具体的な開示はない。
【0004】
またベタイン類と、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸およびグリチルレチン酸ステアリルから選ばれる化合物とを含む皮膚外用剤の開示がある(例えば、特許文献2参照)。当該文献は、ベタイン類としてTMGを使用した調剤例が開示され、具体的にはグリチルリチン酸またはグリチルレチン酸ステアリルとTMGを含有するクリームおよびその効果、グリチルリチン酸とTMGを含有するローション剤、グリチルリチン酸ジカリウムとTMGを含有するゲル剤、グリチルレチン酸ステアリルとTMGを含有する乳液が開示されている。該文献は、これら調剤を、アトピー性皮膚炎、敏感肌および乾燥性皮膚症に伴う荒れ肌を改善し、アトピー性皮膚炎などの湿疹薬として有効な皮膚外用剤として開示するものであるが、これら薬効を、モルモット背部をアセトン/エーテル混液に浸漬するモデルを用いた試験結果から示唆するものである。当該皮膚疾患の患者における有効性については開示がなく、化粧品などのスキンケア製品として使用するための安全性の検討および使用感の検討はなされていない。すなわち安全性および使用感およびそのための他の成分との特定の組合せ等については、具体的に開示しない。
【0005】
良好な使用感、保湿効果を有し、その効果が持続するTMG含有皮膚化粧料組成物の開示がある(例えば、特許文献3参照)。当該文献は、具体的にTMGと、霊芝抽出物、培養霊芝抽出物、ヨモギ抽出物、バーチ抽出物および/またはアロエ抽出物などの植物抽出物とを配合した化粧水、乳液、クリーム、およびその保湿効果等について開示している。該文献は、上記TMGに他の保湿成分と同様の保湿効果の持続性をもたせた場合にべとつき感が強くなり使用感を損なうという問題を、上記TMGと植物抽出物との配合によって解消しようとするものであり、使用感は、概ねべとつき感と、その実施例に示されるのびを意味する。
上記以外にもベタインを保湿剤として配合した組成物は多数認められるが、従来、保湿効果や皮膚疾患に対する有効性、安全性、使用感、製品の安定性について充分な検証を行ったものは見当たらない。特にベタインのうちでも特に植物性保湿成分であるトリメチルグリシンを含み、コラーゲン様の使用感をもたせるために配合された他の成分との特定の組合せによるスキンケア組成物についての具体的な開示はない。
【0006】
【特許文献1】
特開平1−275511号公報
【特許文献2】
特開平9−157172号公報
【特許文献3】
特開平8−133947号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、なじみ、のび、しっとり感などの優れた使用感に加え、特にコラーゲン様の使用感を与えるとともに、保湿性に優れ、アトピー性皮膚炎や乾皮症等の乾燥性皮膚疾患に対する改善効果を有し、皮膚刺激などの有害事象を認めない等の安全性が確保され、かつ製品自体の安定性に優れるスキンケア組成物を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記のような課題を解決すべく保湿効果を有する組成物について鋭意研究を行ったところ、TMGの保湿剤としての効果がコラーゲンよりも優れること、またTMGに、▲1▼〜▲3▼として後述する特定成分を組み合わせて配合した組成物は、なじみ、のび、しっとり感などの使用感に優れ、保湿性に優れ、乾燥性皮膚疾患(アトピー性皮膚炎や乾皮症等)に対する改善効果を有し、皮膚刺激などの有害事象を認めない等の安全性が確保され、かつ製品自体の安定性に優れるという効果を奏するという知見を得、特にコラーゲン様の使用感をもつスキンケア製品として有用であることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。なお本明細書では、組成単位を慣用的に重量%で示すが、実質的に質量%と意味するところは同じである。
本発明は、保湿性に優れ、乾燥性皮膚疾患やアトピー性皮膚炎等の乾燥性皮膚疾患に対する改善効果を有し、皮膚刺激などの有害事象を認めず、使用感に優れ、製品自体が安定であるという特性を有するとともに、コラーゲン様の使用感を与えるスキンケア組成物であり、下記▲1▼〜▲3▼からなる製品群より選ばれる。
【0010】
▲1▼(A)トリメチルグリシンと、
(B)グリチルリチン酸ジカリウム、ブドウ糖および無水エタノールと、
を必須成分として含有する化粧水。
【0011】
▲2▼(A)トリメチルグリシンと、
(B’)γ−オリザノール、グリチルレチン酸ステアリルおよび酢酸dl−α−トコフェロールのうちからから選ばれる少なくとも1つ、およびミリスチン酸オクチルドデシルと、
を必須成分として含有する乳液。
【0012】
▲3▼(A)トリメチルグリシンと、
(B”)グリチルレチン酸ステアリルおよび酢酸dl−α−トコフェロールのうちからから選ばれる少なくとも1つ、ミリスチン酸オクチルドデシル、およびスクワランと、
を必須成分として含有するクリーム。
【0013】
本発明のスキンケア組成物が、製品▲1▼の化粧水である場合には、上記(A)トリメチルグリシンを0.01〜10重量%、(B)グリチルリチン酸ジカリウムを0.01〜1重量%、ブドウ糖を1〜30重量%および無水エタノールを1〜10重量%含むものが好ましい。
【0014】
上記化粧水が、可溶化剤、保湿剤、溶解安定剤、防腐剤、抗酸化剤、pH調整剤および溶剤からなる群より選ばれる少なくとも1つをさらに含む態様は好ましい。なじみがよいことを特徴とする態様の化粧水であることも好ましい。
【0015】
本発明のスキンケア組成物が、製品▲2▼の乳液である場合には、(A)トリメチルグリシンを0.1〜10重量%、(B’)γ−オリザノール、グリチルレチン酸ステアリルおよび酢酸dl−α−トコフェロールのうちからから選ばれる少なくとも1つを0.01〜1重量%、およびミリスチン酸オクチルドデシルを0.5〜10重量%含むものが好ましい。
【0016】
上記乳液が、基剤、pH調整剤、保湿剤、乳化剤、防腐剤および溶剤からなる群より選ばれる少なくとも1つをさらに含む態様は好ましい。
のびがよいことを特徴とする態様の乳液であることも好ましい。
【0017】
本発明のスキンケア組成物が、製品▲3▼のクリームである場合には、前記製品▲3▼が、(A)トリメチルグリシンを0.5〜20重量%、(B”)グリチルレチン酸ステアリルおよび酢酸dl−α−トコフェロールのうちからから選ばれる少なくとも1つを0.01〜1重量%、ミリスチン酸オクチルドデシルを0.5〜10重量%、およびスクワランを1〜30重量%含むものが好ましい。
【0018】
上記クリームが、基剤、乳化剤、防腐剤、保湿剤、けん化剤および溶剤からなる群より選ばれる少なくとも1つをさらに含む態様は好ましい。しっとり感に優れることを特徴とする態様のクリームであることも好ましい。
【0019】
上記▲1▼〜▲3▼のいずれかの製品にも含有される(A)トリメチルグリシン(TMG)は、ビート(甜菜)から単離・精製されたものがアミノコート(旭フーズ社製)、アクアデュウ(味の素社製)などの商品名で市販されており、これを用いることができる。製品の形態(化粧水、乳液、クリーム)によっても異なるが、製品中に少なくとも0.01重量%配合されることが好ましい。0.01重量%に満たないと保湿剤としての十分な効果が得られない。なお、最も配合量の多いクリームでも、20重量%を越えて配合してもさらなる効果の向上は認められず経済的でない。
【0020】
可溶化剤としては、特に限定されないが、たとえば、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなどが挙げられる。これらを適宜組み合わせて配合することができる。製品全体に占める可溶化剤の配合量は、たとえば0.03〜3重量%、好ましくは0.1〜1重量%である。
【0021】
保湿剤としては、特に限定されないが、たとえばグリセリン、キシリット、ソルビット、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(200、400、600、1000、2000など)、高重合ポリエチレングリコール、メチルグルセス、D−マンニット、ヒドロキシプロリンなどが挙げられる。これらを適宜組み合わせて配合することができる。製品全体に占める保湿剤の配合量は、たとえば0〜30重量%、好ましくは0〜15重量%である。
【0022】
溶解安定剤としては、特に限定されないが、たとえば塩化カリウム、塩化ナトリウム、クエン酸、亜硫酸ナトリウムなどが挙げられる。これらを適宜組み合わせて配合することができる。製品全体に占める溶解安定剤の配合量は、たとえば0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%である。
【0023】
防腐剤としては、特に限定されないが、たとえばパラオキシ安息香酸エステル(パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル)、塩酸クロルヘキシジン、オルトフェニルフェノール、グルコン酸クロルヘキシジン、トリクロサン、トリクロカルバン、フェノキシエタノール、感光素201号などが挙げられる。これらを適宜組み合わせて配合することができる。防腐剤は必要に応じて適量配合されるが、具体的には製品全体に占める防腐剤の配合量は、たとえば0.01〜1重量%、好ましくは0.05〜0.5重量%である。
【0024】
抗酸化剤としては、特に限定されないが、たとえばビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンE(dl−α−トコフェロール)、クエン酸、クエン酸ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエンなどが挙げられる。これらを適宜組み合わせて配合することができる。製品全体に占める抗酸化剤の配合量は、たとえば0.0001〜1重量%、好ましくは0.0005〜0.5重量%である。
【0025】
pH調節剤としては、特に限定されないが、たとえばコハク酸、クエン酸、無水クエン酸、クエン酸ナトリウム、アルギニン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リン酸ナトリウムなどが挙げられる。これらを適宜組み合わせて配合することができる。pH調節剤は目的のpHに応じて適量配合すればよいが、製品全体に占めるpH調節剤の配合量は、たとえば0.0001〜2重量%、通常0.0005〜1重量%程度である。
【0026】
基剤としては、特に限定されないが、たとえばラノリン、セレシン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、ホホバ油、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、イソステアリン酸、オレイン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、ミリスチン酸、高級アルコール(イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、オクチルドデカノール、コレステロール、セタノール、ステアリルアルコール、デシルテトラデカノール、フィトステロール、ヘキシルデカノールなど)、パルミチン酸セチル、パルミチン酸オクチル、ラノリン酸イソプロピルなどが挙げられる。これらを適宜組み合わせて配合することができる。スクワランおよびミリスチン酸オクチルドデシルを除く製品全体に占める基剤の配合量は、たとえば0.5〜30重量%、好ましくは1〜20重量%である。
【0027】
乳化剤としては、特に限定されないが、たとえば水素添加大豆リン脂質、ジステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、モノステアリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−アシル−L−グルタミン酸ナトリウム、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリンなどが挙げられる。これらを適宜組み合わせて配合することができる。製品全体に占める乳化剤の配合量は、たとえば0.1〜15重量%、好ましくは1〜10重量%である。
【0028】
けん化剤としては、特に限定されないが、たとえば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミンなどが挙げられる。これらを適宜組み合わせて配合することができる。製品全体に占めるけん化剤の配合量は、たとえば0.01〜1重量%、好ましくは0.03〜0.5重量%である。
【0029】
また本発明のスキンケア組成物である化粧水、乳液またはクリーム形態の製品には、さらに、通常の医薬品、医薬部外品、化粧品等に用いられる成分、たとえばコンディショニング成分、色素、顔料などの着色剤、粘度調整剤、pH調節剤、塩類、ビタミン剤、香料、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、金属封鎖剤、粘度調整剤、乳化安定剤などを適宜配合できる。
【0030】
本発明において、保湿性に優れるとは、たとえば角層水分含量を高める、不感蒸泄を防止するなどして、皮膚のバリア機能を高める効果を有することを意味する。角層水分含量は、高周波電導度測定装置 (たとえばSkicon−200/IBS社製)にて測定することができる。4週程度の使用において、使用前よりも電気伝導度の増大が認められる場合、角層水分含量を高める効果があるとみなされる。不感蒸泄は、経表皮水分喪失(TEWL:mg/ sq−cm/hr)測定装置(たとえばEvaporimeter/Servo Med 社製)にて測定することができる。4週程度の使用において、使用前よりもTEWL値の減少が認められる場合、不感蒸泄防止効果があるとみなされる。
【0031】
本発明において、乾燥性皮膚疾患に対する改善効果を有するとは、たとえば乾皮症、手荒れ、尋常性魚鱗癬、アトピー性皮膚炎、手湿疹、冬期湿疹などの乾燥性皮膚疾患において、各種症状、たとえば鱗屑、乾燥、亀裂、掻痒などに対する改善効果を有することを意味する。
【0032】
本発明において、皮膚刺激などの有害事象を認めないとは、たとえば4週程度の使用において、使用者自身の自覚的な不快症状または医師等による他覚的な皮膚の異常状態を認めないことを意味する。
【0033】
本発明において、使用感に優れるとは、使用者の感覚、たとえばのび、なじみ、しっとり感等が良好であること、使用者の製品に対する絶対評価として当該製品を好むこと、あるいは使用者が当該製品の使用継続を希望することなどが例示され、70%以上の支持が得られれば、使用感に優れるとみなされる。
【0034】
本発明において、製品自体が安定であるとは、たとえば40℃、湿度75%における加速安定性試験において著しい性状の変化や活性低下が認められないことを意味する。
【0035】
本発明において、コラーゲン様の使用感を与えるとは、コラーゲンを含まないにもかかわらずあたかもコラーゲンを含んでいるような使用感を与えることを意味する。
【0036】
【実施例】
以下に、本発明のスキンケア製品の実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1) 化粧水
常法により、以下の組成の化粧水を調製した。
【0037】
(実施例2) 化粧水
常法により、以下の組成の化粧水を調製した。
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1重量%
ポリオキシエチレンヒマシ油 0.3重量%
ブドウ糖 10重量%
濃グリセリン 3重量%
1,3−ブチレングリコール 2重量%
トリメチルグリシン 1重量%
dl−α−トコフェロール 0.05重量%
防腐剤 適量
pH調製剤 適量
無水エタノール 5重量%
精製水 残量(全量100重量%)
【0038】
(実施例3) 乳液
常法により、以下の組成の乳液を調製した。
γ−オリザノール 0.1重量%
グリチルレチン酸ステアリル 0.05重量%
ミリスチン酸オクチルドデシル 2重量%
ステアリン酸 1重量%
トリメチルグリシン 2重量%
モノステアリン酸ポリエチレングリコール 3重量%
防腐剤 適量
pH調製剤 適量
精製水 残量(全量100重量%)
【0039】
(実施例4) 乳液
常法により、以下の組成の乳液を調製した。
酢酸dl−α−トコフェロール 0.1重量%
グリチルレチン酸ステアリル 0.05重量%
ホホバ油 4重量%
ミリスチン酸オクチルドデシル 2重量%
ポリオキシエチレンステアリルエーテル 3重量%
防腐剤 適量
pH調製剤 適量
トリメチルグリシン 3重量%
精製水 残量(全量100重量%)
【0040】
(実施例5) クリーム
常法により、以下の組成のクリームを調製した。
酢酸dl−α−トコフェロール 0.1重量%
グリチルレチン酸ステアリル 0.05重量%
ステアリン酸 5重量%
高級アルコール 1.5重量%
スクワラン 7重量%
ミリスチン酸オクチルドデシル 2重量%
防腐剤 適量
けん化剤 適量
トリメチルグリシン 2重量%
精製水 残量(全量100重量%)
【0041】
(実施例6) クリーム
常法により、以下の組成のクリームを調製した。
酢酸dl−α−トコフェロール 0.1重量%
グリチルレチン酸ステアリル 0.05重量%
ステアリン酸 3重量%
高級アルコール 1重量%
スクワラン 10重量%
ミリスチン酸オクチルドデシル 3重量%
防腐剤 適量
けん化剤 適量
トリメチルグリシン 7重量%
精製水 残量(全量100重量%)
【0042】
(実施例7) 牛蹄部および牛鼻部角層を用いた保水性試験
(1)方法
正常角層または病的角層モデルとしてそれぞれ牛蹄部および牛鼻部の角層を用いた。
牛蹄部および牛鼻部の角層切片(約16μm)をクリオスタットで作成し、10mMリン酸緩衝液中でスライドガラス上の切片を切り落とし、角層が重ならないようにTissue−Tek TM cryomold 上にとった。デシケーター(シリカゲル)で乾燥し、24時間後および48時間後の乾燥重量を測定し、一定となったことを確認して、乾燥角層の恒量とした。
実験検体は5、10および50w/w%トリメチルグリシン(TMG)溶液を、陽性対照として50w/w%水溶性コラーゲン溶液を、陰性対照として精製水を用いた。
【0043】
Tissue−Tek TM cryomold にて乾燥角層をTMG溶液、水溶性コラーゲン溶液および精製水、それぞれの溶液に浸漬し、1分後、角層切片のみを取り出した。
デシケーター(飽和塩化アンモニウム溶液)に角層切片を保存し、経時的推移は0、15、30および45分後、さらに1、2、4、8および24時間後に、飽和塩化アンモニウム溶液の入ったチャンバーを設置した天秤にて重量を測定した。なお、測定は各3回ずつ繰り返し、3回のデータの算術平均値を比較評価した。
【0044】
(2)結果
牛蹄部の角層切片は完全に角層のみであったが、牛鼻部の角層切片は牛鼻部皮膚が敷石状に凹凸がある関係上、一部表皮層も含まれていた。牛蹄部または牛鼻部の角層における保水量の経時的変化を図1および2にそれぞれ示す。
正常角層モデルにおいて、精製水の保水量が4〜24時間後に0%になるのに対し、TMG溶液および水溶性コラーゲン溶液では、いずれの濃度とも4時間後までにそれら切片の保水量は平衡に達し、24時間後まで持続した。
【0045】
24時間後の保水量比較においては、50w/w%TMG溶液、10w/w%TMG溶液、5w/w%TMG溶液、50w/w%水溶性コラーゲン溶液の順序に高い保水性を認め、TMGの保水量は濃度依存的に増大する結果であった。一方、病的角層モデルにおいても正常角層モデル同様な結果であった。平衡に達した保水量は10w/w%TMG溶液、5w/w%TMG溶液および50w/w%水溶性コラーゲン溶液において、正常角層モデルに比し約2倍に増大しており、その保水性がより顕著に示された。
【0046】
(3)効果
TMGの保水性を評価する目的で、既に優れた保湿剤でありドライスキンの改善に有用であると報告されている水溶性コラーゲンを対照として、牛の蹄部角層(正常角層モデル)および鼻部角層(病的角層モデル)を用いたインビトロ実験系において検討した。
TMGは濃度依存的に保水量の増大を示し、病的角層モデルではより顕著な保水性を認めた。
【0047】
(実施例8) 乾燥性皮膚疾患患者に対するTMG配合クリームの使用経験
(1)対象
皮膚科外来を受診した乾燥性皮膚疾患患者計20例を対象とした。年齢は20〜65歳(平均35.8歳)、性別は男性4例,女性16例であり、疾患別には乾皮症7例、アトピー性皮膚炎5例、手荒れ4例、手湿疹2例、冬期湿疹1例、尋常性魚鱗癬1例であった。
【0048】
(2)試験クリーム
本発明の実施例5のTMG配合クリームを試験クリームとして用いた。なお、本クリームは接触皮膚炎を中心とした湿疹皮膚炎患者を対象とした48時間クローズドパッチテストにより皮膚刺激性が低いことを本試験前に予め確認した。
【0049】
(3)使用方法および使用期間
使用方法は1日2〜3回、毎日単純塗擦した。但し、洗顔または入浴後は必ず塗布した。使用期間は4週間とし、試験終了後には、使用感等に対する被験者評価について調査を実施した。
【0050】
(4)併用薬剤および併用療法
併用薬剤については、それぞれの疾患の皮疹に直接影響を及ぼすと考えられる薬剤の全身投与ならびにステロイド外用剤、ビタミンD3 外用剤ならびに尿素軟膏またはヒルドイド軟膏等の保湿外用剤の併用は行なわなかった。なお、試験開始前より抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤などを内服している患者の場合は、内服薬は変更せず継続した。
【0051】
(5)調査方法
1.観察時期
試験開始時、2週間後および4週間後に、同一担当医師により行なった。
2.皮膚所見
鱗屑、乾燥、亀裂、掻痒の各項目について観察し、高度、中等度、軽度、なしの4段階で判定した。
3.角層水分含有量測定
試験開始時、2週間後および4週間後に高周波電導度測定装置Skicon−200(IBS社製)にて角層水分含有量を測定した。各症例の同一部位について各3回ずつ測定した。
4.有効性
試験開始4週間後、各皮膚所見の試験開始時との比較により、全般改善度を著効、有効、やや有効、無効、悪化の5段階で判定した。
5.副作用
試験期間中に副作用と思われる症状がみられた場合には、その詳細(試験クリームとの因果関係、症状の種類、程度、発現日、消失日、処置、転帰等)を症例記録に記入した。
6.被験者の評価
試験終了後に、被験者による試験クリームの使用感(硬さ、のび、油性感、しっとり感、基剤臭等)の調査を行なった。
7.有用性
有効性ならびに副作用を総合的に考慮して試験クリームの有用性を、非常に有用、有用、やや有用、有用性なし、好ましくないの5段階で判定した。
【0052】
(6)結果
1.皮膚所見の重症度推移
試験開始時、2週間後および4週間後における皮膚所見(鱗屑、乾燥、亀裂、掻痒の各項目)の重症度推移を図3〜6に示す。鱗屑は2週間後に統計学的に有意な改善を認め、症状が消失したものが73%(8/11例)であり、4週間後には91%(10/11例)となった。乾燥は2週間後に症状の消失を認めたものが55%(11/20例)であり、4週間後には60%(12/20例)となり、いずれも統計学的に有意な改善を示した。亀裂では症状の消失を認めたものは4週間後に1例のみあり、消失率は33%(1/3例)であった。掻痒では2週間後に症状の消失を認めたものが71%(5/7例)であり、4週間後に全例消失にいたり、消失率は100%(7/7例)であった。
【0053】
2.有効性
全症例20例において、著効45%(9/20例)、有効40%(8/20例)、やや有効10%(2/20例)、無効5%(1/20例)であり、悪化例は認めず、有効率は85%(17/20例)であった。疾患別有効性評価を表1に示す。
【表1】
【0054】
疾患別にみると、乾皮症では著効57%(4/7例)、有効43%(3/7例)であり、有効率は100%(7/7例)であった。手荒れでは著効75%(3/4例)、有効25%(1/4)であり、有効率は100%(4/4例)であった。尋常性魚鱗癬は1例のみであり、有効1例で有効率は100%(1/1例)であった。アトピー性皮膚炎では著効20%(1/5例)、有効40%(2/5例)、やや有効40%(2/5例)であり、有効率60%(3/5例)であった。手湿疹では著効50%(1/2例)、不変50%(1/2例)であり、有効率50%(1/2例)であった。冬期湿疹は1例のみであり、有効1例で有効率100%(1/1例)であった。ドライスキンを呈する疾患(乾皮症、手荒れおよび尋常性魚鱗癬)12例では有効率100%(12/12例)であり、また、ドライスキンと炎症症状を伴う疾患(アトピー性皮膚炎、手湿疹および冬期湿疹)8例では有効率63%(5/8例)であった。
【0055】
3.角層水分含有量
試験開始時、2週間後および4週間後の角層水分含有量の推移を図7に示す。
試験開始時13.7±9.8μS、2週間後33.9±33.4μS (p=0.0029)、4週間後47.7±46.7μS(p=0.0028)であり、角層水分含有量の推移は経時的に電気伝導度の上昇を示し、試験開始2週間後および4週間後、統計学的に有意な差を認めた。
【0056】
4.安全性
20例全例において副作用は認められなかった。
5.被験者の評価
試験終了後に調査した被験者による試験クリームの使用感評価を表2に示す。被験者の評価においても刺激感は全例に認められなかった。絶対評価において好む90%(18/20例)であり、使用継続を希望した症例は85%(17/20例)であった。
【0057】
【表2】
【0058】
6.有用性
有用性評価は、非常に有用45%(9/20例)、有用40%(8/20例)、やや有用10%(2/20例)、有用性なし5%(1/20例)であり、好ましくないとの判定例は1例も認められず、有用以上は85%(17/20例)であった。
【0059】
(7)効果
アトピー性皮膚炎および乾皮症等、乾燥性皮膚疾患患者に対するTMG配合クリームの治療補助効果、安全性を評価するため、4週間連続使用し、臨床症状の改善を検討し、併せて角層水分含有量の経時的推移を測定した。
実施例5記載のTMG配合クリームの使用により、使用2週間後で鱗屑、乾燥症状の有意な改善を認めるとともに角層水分含有量の有意な増加を示した。
【0060】
(実施例9) 健常人女性を対象としたTMG配合化粧水、乳液およびクリームの使用感評価試験
(1)対象
健常人かつ成人(20歳以上)の女性ボランティア30例とし、担当医師が対象として適当と認めたものとした。年齢は20〜54歳(平均38.5歳)であった。
【0061】
(2)試験化粧水、乳液およびクリーム
本発明の実施例1のTMG配合化粧水、実施例3のTMG配合乳液および実施例5のTMG配合クリームをそれぞれ本試験に用いた。
【0062】
(3)使用方法および使用期間
使用方法は1日2回(朝、夕)、洗顔後、普段の基礎化粧シリーズとして、化粧水→乳液→クリームの順に使用した。全例において3製剤を併用し、4週間連続使用した。
【0063】
(4)観察、記録および評価方法
1.使用感評価
試験終了時、被験者による試験化粧水、試験乳液および試験クリームに対する使用感(のび、匂い、べたつき、しっとり感、総合評価、継続使用希望の有無等)について、使用試験アンケート用紙を用いて調査を行ない、集計し評価した。
2.連用における皮膚刺激性評価
使用期間中、肌の異常の訴え等、副作用の発現の有無を2週間後および4週間後に調査した。4週間後には、副作用なし、副作用ありの2段階で評価した。
【0064】
(5)結果
1.使用感評価
試験終了後に調査した試験化粧水、試験乳液および試験クリームの使用感評価を図8〜13に示す。また、化粧水、乳液およびクリームのシリーズ品に対する評価を図14に示す。試験化粧水ではなじみが良い93%(28/30例)、悪いが7%(2/30例)であり、好む90%(27/30例)、好まない10%(3/30例)であった。試験乳液ではのびが良い97%(29/30例)、悪いが3%(1/30例)であり、好む87%(26/30例)、好まない13%(4/30例)であった。試験クリームではしっとりする90%(27/30例)、しっとりしない10%(3/30例)であり、好む80%(24/30例)、好まない20%(6/30例)であった。また、3製剤としての使用継続を希望するものが76%(22/29例)であった。
2.皮膚刺激性評価
試験終了後に調査した皮膚刺激性評価に対する結果を図15に示す。試験化粧水、乳液および試験クリームの3製剤併用による4週間連続使用において、副作用は全例に認められず、副作用なし100%(30/30例)であった。
【0065】
(6)効果
TMGを配合した化粧水、乳液およびクリームを用い、健常女性を対象に3製剤併用による4週間連続使用試験を行ない、皮膚刺激性および使用感評価を調査した。
本発明のTMG配合化粧水、乳液およびクリーム3製剤併用、4週間連続使用においては全例に副作用を認めず、3製剤ともに80%以上が好むとの回答を得た。
【0066】
(実施例10) 安定性試験
本発明の実施例1および2の化粧水、実施例3および4の乳液、実施例5および6のクレームについて、40℃、湿度75%における加速安定性試験を実施した。2、4、6ヵ月後の評価において、いずれの製品も、性状の変化および活性の低下は認められなかった。
【0067】
【発明の効果】
トリメチルグリシン(TMG)と、特定の成分とが配合された本発明のスキンケア組成物は、保湿性に優れる、角層水分含有量を上昇させる、アトピー性皮膚炎や乾皮症等の乾燥性皮膚疾患に対する改善効果を有する、使用感に優れる、製品自体が安定である、皮膚刺激などの有害事象を認めない等の特性を有するとともにコラーゲン様の使用感を与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における牛蹄部の角層における保水量の経時的変化を示す図である。
【図2】実施例における牛鼻部の角層における保水量の経時的変化を示す図である。
【図3】実施例における皮膚所見の重症度推移(鱗屑)を示す図である。
【図4】実施例における皮膚所見の重症度推移(乾燥)を示す図である。
【図5】実施例における皮膚所見の重症度推移(亀裂)を示す図である。
【図6】実施例における皮膚所見の重症度推移(掻痒)を示す図である。
【図7】実施例における角層水分含量の推移を示す図である。
【図8】実施例における試験化粧水の使用感評価を示す図である。
【図9】実施例における試験化粧水の使用感評価を示す図である。
【図10】実施例における試験乳液の使用感評価を示す図である。
【図11】実施例における試験乳液の使用感評価を示す図である。
【図12】実施例における試験クリームの使用感評価を示す図である。
【図13】実施例における試験クリームの使用感評価を示す図である。
【図14】本発明の化粧水、乳液およびクリームのシリーズ品に対する評価を示す図である。
【図15】TMG配合化粧水、乳液およびクリームの皮膚刺激性評価に対する結果を示す図である。
Claims (13)
- 保湿性に優れ、乾燥性皮膚疾患に対する改善効果を有し、皮膚刺激などの有害事象を認めず、使用感に優れ、製品自体が安定であるという特性を有する、およびコラーゲン様の使用感を与える、下記▲1▼〜▲3▼からなる製品群より選ばれるスキンケア組成物:
▲1▼(A)トリメチルグリシンと、
(B)グリチルリチン酸ジカリウム、ブドウ糖および無水エタノールと、
を必須成分として含有する化粧水、
▲2▼(A)トリメチルグリシンと、
(B’)γ−オリザノール、グリチルレチン酸ステアリルおよび酢酸dl−α−トコフェロールのうちからから選ばれる少なくとも1つ、およびミリスチン酸オクチルドデシルと、
を必須成分として含有する乳液、
▲3▼(A)トリメチルグリシンと、
(B”)グリチルレチン酸ステアリルおよび酢酸dl−α−トコフェロールのうちからから選ばれる少なくとも1つ、ミリスチン酸オクチルドデシル、およびスクワランと、
を必須成分として含有するクリーム。 - 前記製品▲1▼が、(A)トリメチルグリシンを0.01〜10重量%、(B)グリチルリチン酸ジカリウムを0.01〜1重量%、ブドウ糖を1〜30重量%および無水エタノールを1〜10重量%含む化粧水である請求項1に記載のスキンケア組成物。
- 前記製品▲1▼の化粧水が、可溶化剤、保湿剤、溶解安定剤、防腐剤、抗酸化剤、pH調整剤および溶剤からなる群より選ばれる少なくとも1つをさらに含む請求項1または2に記載のスキンケア組成物。
- 前記製品▲1▼の化粧水が、なじみがよいことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のスキンケア組成物。
- 前記製品▲2▼が、(A)トリメチルグリシンを0.1〜10重量%、(B’)γ−オリザノール、グリチルレチン酸ステアリルおよび酢酸dl−α−トコフェロールのうちからから選ばれる少なくとも1つを0.01〜1重量%、およびミリスチン酸オクチルドデシルを0.5〜10重量%含む乳液である請求項1ないし4のいずれかに記載のスキンケア組成物。
- 前記製品▲2▼の乳液が、基剤、pH調整剤、保湿剤、乳化剤、防腐剤および溶剤からなる群より選ばれる少なくとも1つをさらに含む請求項1ないし5のいずれかに記載のスキンケア組成物。
- 前記製品▲2▼の乳液が、のびがよいことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のスキンケア組成物。
- 前記製品▲3▼が、(A)トリメチルグリシンを0.5〜20重量%、(B”)グリチルレチン酸ステアリルおよび酢酸dl−α−トコフェロールのうちからから選ばれる少なくとも1つを0.01〜1重量%、ミリスチン酸オクチルドデシルを0.5〜10重量%、およびスクワランを1〜30重量%含むクリームである請求項1ないし7のいずれかに記載のスキンケア組成物。
- 前記製品▲3▼のクリームが、基剤、乳化剤、防腐剤、保湿剤、けん化剤および溶剤からなる群より選ばれる少なくとも1つをさらに含む請求項1ないし8のいずれかに記載のスキンケア組成物。
- 前記製品▲3▼のクリームが、しっとり感に優れることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のスキンケア組成物。
- 前記スキンケア組成物が、製品▲1▼の化粧水である請求項1ないし10のいずれかに記載のスキンケア組成物。
- 前記スキンケア組成物が、製品▲2▼の乳液である請求項1ないし10のいずれかに記載のスキンケア組成物。
- 前記スキンケア組成物が、製品▲3▼のクリームである請求項1ないし10のいずれかに記載のスキンケア組成物。
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