JP2004220175A - 情報カード、情報カード用装着装置、情報カード装置、情報カード処理装置及び情報カード処理方法 - Google Patents
情報カード、情報カード用装着装置、情報カード装置、情報カード処理装置及び情報カード処理方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】認証用センサの取り替えが、低コストで、かつ容易にできる、情報カード装置を実現する。
【解決手段】情報カードは、バイオメトリックスセンサを有する装着装置に装着可能で、人を認証するための照合用バイオメトリックス情報を有する情報カードである。情報カードは、装着装置のバイオメトリックスセンサからバイオメトリックス情報を読み出す手段と、読み出したバイオメトリックス情報と照合用バイオメトリックス情報とを照合する手段とを有し、照合した結果が所定の条件を満たしたときに所定の機能が実行可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】情報カードは、バイオメトリックスセンサを有する装着装置に装着可能で、人を認証するための照合用バイオメトリックス情報を有する情報カードである。情報カードは、装着装置のバイオメトリックスセンサからバイオメトリックス情報を読み出す手段と、読み出したバイオメトリックス情報と照合用バイオメトリックス情報とを照合する手段とを有し、照合した結果が所定の条件を満たしたときに所定の機能が実行可能となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報カード、情報カード装着装置、情報カード装置、情報カード処理装置及び情報カード処理方法に関し、特に、バイオメトリックス情報による認証機能を利用した情報カード、情報カード装着装置、情報カード装置、情報カード処理装置及び情報カード処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、IDカード、クレジットカード等の情報カードが、電子商取引等において利用されている。情報カードが利用されるとき、そのカードの不正使用が行われないようにするために、利用者がそのカードの正しい保有者であることを確認するための個人認証技術が種々提案されている。
例えば、認証に指紋情報を利用するICカードが提案されている。個人の指紋情報を読み取り、読み取られた指紋の正否を認証する指紋認証チップを、ICカードに設け、内部に記憶された認証用の指紋情報と読み取られた指紋情報とが一致するかを判断することによって、個人認証が行われる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−322493号公報(第4頁、第3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ICカードに指紋認証チップを設けると、利用者がそのICカードを出し入れ等するときに、指紋認証チップのセンサ部の表面に傷がつく場合がある。その傷が指紋情報を読み取れない程ひどいときは、ICカードを作り直さなければならないが、指紋認証チップを有するICカードの作り直しには時間がかかるだけでなく、かつコストも低くない。そして、利用者は、ICカードが出来上がるまで、そのICカードを利用したサービス等を受けられないという不便さが生じる。また、ICカードには、カード保有者の認証情報、個人情報等の秘密情報が含まれているので、ICカードを作り直す場合、秘密情報の漏洩が生じないようにするための管理、例えば作り直しの依頼等の手続き等が煩雑になる。
さらに、指紋認証チップに傷がつかないようにICカードをカードケースに入れてしまうと、利用者は使用時にいちいちそのケースから取り出さなくてはならないという繁雑さもあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、認証用センサの取り替えが、低コストで、かつ容易にできる、情報カード装置を提供することを目的とする。
本発明の情報カードは、バイオメトリックスセンサを有する装着装置に装着可能で、人を認証するための照合用バイオメトリックス情報を有する情報カードであって、前記装着装置の前記バイオメトリックスセンサからバイオメトリックス情報を読み出す手段と、読み出した前記バイオメトリックス情報と前記照合用バイオメトリックス情報とを照合する手段とを有し、照合した結果が所定の条件を満たしたときに所定の機能が実行可能となる。
【0006】
本発明の情報カード用装着装置は、人を認証するための照合用バイオメトリックス情報を有する情報カードを装着するための情報カード用装着装置であって、バイオメトリックスセンサと、該バイオメトリックスセンサのバイオメトリックス情報を、前記情報カードへ送信する送信手段とを有する。
本発明の情報カード装置は、人を認証するための照合用バイオメトリックス情報を有し、該照合用バイオメトリックス情報を用いて認証処理を行う認証処理機能を有する情報カードと、バイオメトリックスセンサを有し、かつ前記情報カードを装着する装着装置とを含み、前記情報カードは、前記装着装置に装着されると、前記バイオメトリックスセンサからバイオメトリックス情報を読み出し、読み出した該バイオメトリックス情報と前記照合用バイオメトリックス情報に基づいて上記認証処理機能を実行する。
【0007】
本発明の情報カード処理装置は、バイオメトリックスセンサを有する装着装置に装着可能であって、人を認証するために内部に保持された照合用バイオメトリックス情報を用いて認証処理を行う認証処理機能を有する情報カードと、該情報カードとデータ通信を行うカード読取装置とを含む情報カード処理装置であって、前記情報カードは、前記装着装置の前記バイオメトリックスセンサに入力された前記バイオメトリックス情報と前記照合用バイオメトリックス情報とに基づいて、前記認証処理を実行し、かつ、該認証処理の結果、入力された前記バイオメトリックス情報と前記照合用バイオメトリックス情報が所定の条件を満たしたときに、前記カード読取装置へ予め決められた信号を送信し、前記カード読取装置は、受信した前記予め決められた信号に基いて予め決められた処理を実行する。
【0008】
本発明の情報カード処理方法は、バイオメトリックスセンサを有する装着装置に装着可能であって、人を認証するために内部に保持された照合用バイオメトリックス情報を用いて認証処理を行う認証処理機能を有する情報カードと、該情報カードとデータ通信を行うカード読取装置とを用いる情報カード処理方法であって、前記装着装置の前記バイオメトリックスセンサに、バイオメトリックス情報を入力し、入力された前記バイオメトリックス情報と前記照合用バイオメトリックス情報とに基づいて、前記認証処理を行ない、該認証処理の結果、入力された前記バイオメトリックス情報と前記照合用バイオメトリックス情報が所定の条件を満たしたときに、前記情報カードが、前記カード読取装置へ予め決められた信号を送信し、前記カード読取装置は、前記予め決められた信号に基いて予め決められた処理を実行する。
このような構成によれば、認証用センサの取り替えが、低コストで、かつ容易にできる、情報カード装置を実現することができる。
【0009】
また、本発明の情報カードにおいて、前記バイオメトリックスセンサから読み出した前記バイオメトリックス情報と、前記照合用バイオメトリックス情報とを照合し、照合した結果が所定の条件を満たしたときに、前記情報カードが使用可能であることを意味する使用可能信号を送信する送信手段をさらに有することが望ましい。
このような構成によれば、カード読取装置は、使用可能信号に基づいて情報カードの認証処理を実行することができる。
【0010】
また、本発明の情報カードにおいて、前記使用可能信号は、前記情報カードに関して予め決められたパスワード情報のデータ信号であることが望ましい。
このような構成によれば、セキュリティを向上することができる。
【0011】
また、本発明の情報カードにおいて、データ信号の受信手段をさらに有することが望ましい。
このような構成によれば、カード読取装置とのデータ通信をすることができる。
【0012】
また、本発明の情報カードにおいて、表示手段をさらに有することが望ましい。
【0013】
このような構成によれば、利用者が情報カードに関する情報を確認することができる。
また、本発明の情報カード用装着装置において、さらに、電池を有し、前記情報カードを装着すると、前記電池からの電力が、前記情報カードへ供給されることが望ましい。
このような構成によれば、情報カードは電源を持つ必要がない。
【0014】
また、本発明の情報カード用装着装置において、さらに、表示手段を有することが望ましい。
このような構成によれば、利用者が情報カードに関する情報を確認することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
まず図1及び図2に基づき、本実施の形態に係わるICカードとそのためのカードの外観構成を説明する。図1は、本実施の形態に係わるICカードとそのためのカードケースの外観構成を示す斜視図である。図2は、ICカードをカードケースに挿入したときのICカードとカードケースの斜視図である。カード状のICカード1は、点線の矢印で示すように、カードケース2に挿入できるようになっている。
【0016】
情報カードとしてのICカード1は、内部に中央処理装置(CPU)を含むICチップを有する。そのICチップは、種々の機能を実行できるように、種々の情報と種々の処理回路を含む。また、ICカード1の表面には、液晶表示装置等の表示器3が設けられている。ICチップのCPUは、内部バスを介して、ストアされたプログラムに基づいて、後述する、エンコーダ、デコーダ、各種メモリ、通信回路、表示制御回路、センサ制御回路等の制御を実行し、さらに認証処理等の処理も実行する。また、ICカード1の表面には、カードケース2側に設けられた複数の接点と接触することによって、ICカード1内のバスとカードケース2内の信号線等が電気的に導通し、電気信号の送受信及び電源の供給を受けるための、複数の接点からなる接点部4が設けられている。
【0017】
装着装置としてのカードケース2は、一端に開口部5を有する中空の直方体形状である。カードケース2の表面には、バイオメトリックスセンサとしての指紋センサ6が設けられている。また、カードケース2の内部側には、ICカード1が挿入されたときに、ICカード1の接点部4の各接点と接触する、複数の接点からなる接点部(図1及び図2では示されていない。)が設けられている。
【0018】
指紋センサ6は、例えば、静電容量式のセンサであり、センサ電極とそのセンサ電極上に設けられた誘電体膜とを単結晶珪素基板に形成したものである。センサ電極が、コンデンサの一方の電極を形成し、人体が設置された他方の電極をなす。そのセンサは、そのコンデンサの静電容量が誘電体表面に接した指紋の凹凸に応じて変化することを利用して、指紋形状を読み取る。
【0019】
また、指紋センサ6としては、マトリックス状のTFT(薄膜トランジスタ)装置を利用したものでもよい。その場合は、センサ部を、ガラス、プラスチック等の透明基板上に形成可能となるので、カードのデザインなどにも影響を与えない。
ICカード1を、図1の点線の矢印で示すように、カードケース2に挿入すると、図2に示すように、ICカード1はカードケース2内に保持された状態となる。なお、装着装置としてのカードケース2からICカード1を取り出すときは、カードケース2の表面の一部に設けられた切り欠き部7に露出した、ICカード1の表面部分を指で押圧しながら、開口部5からICカード1を引き出すように移動する。
【0020】
カードケース2は、透明な材質の部材からなり、ICカード1をカードケース2内に保持した状態でも、表示器3の表示内容が、カードケース2を通して見えるようになっている。従って、カードケース2は、ICカード1をカードケース2内に保持した状態において、少なくとも表示器3の表示面の対向する部分が透明であればよい。
【0021】
なお、本実施の形態では表示器3がICカード1に設けられた例で説明するが、後述するように、表示器3がICカード1に設けられていなくてもよく、あるいは表示器3をカードケース2に設けてもよく、それらの場合は、カードケース2は透明な部材でなくてもよい。
【0022】
図3は、ICカード1の内部構造を説明するためのICカード1の平面図である。表示器3と、接点部4と、ICチップ11とアンテナ12がICカード1内に設けられている。なお、表示器3は、ICカード1の表面に表示面が露出するように設けられる。同様に、接点部4は、各接点の表面の一部がICカード1の表面に露出するように設けられる。ICカード1の内部には、ICチップ11とアンテナ12が設けられている。ICチップ11は、接点部4の各接点と、表示器3と、アンテナ12と電気的に接続されている。
【0023】
図4は、カードケース2の内部構造を説明するためのカードケース2の平面図である。指紋センサ6、接点部21、信号読出回路22及び電源23は、カードケース2の側壁内部に設けられている。なお、指紋センサ6は、カードケース2の外側表面に、指が触れるセンサ面が露出するように設けられる。同様に、カードケース2の内側表面には、接点部21が設けられている。接点部21は、ICカード1がカードケース2に装着されたときに、ICカード1の接点部4の各接点と接触する、対応する複数の接点を含む。
【0024】
また、カードケース2は、指紋センサ6の信号を読み出す信号読出回路22と、電池等の電源23を有する。なお、電源23は、ボタン電池等でもよいし、太陽電池、振動等のエネルギーを電気エネルギーへ変換する発電機等であってもよい。
ICチップ11は、接点部4から供給される電源を用いて、表示器3の表示制御回路、後述するICカード読取装置とのアンテナ12を介するデータ送受信処理、カードケース2とのデータの送受信処理、認証処理等の予め決められた機能を実行する。
【0025】
なお、図3と図4において、接点部4及び接点部21の接点としては、4つの接点が示されているが、ICカード1とカードケース2内の各回路に対応する数の接点が接点部4及び接点部21に設けられる。同様に、ICカード1及びカードケース2内の信号線の数も、図3と図4に示した数に限定されず、各回路に応じた数の信号線がICカード1とカードケース2内に設けられる。ICカード1がカードケース2に装着されることによって、ICカード1とカードケース2内の各回路は、後述するように、バスラインで接続される。バスラインの一部は、電源用線であり、残りは、信号用線である。
【0026】
ICカード1をカードケース2に装着すると、電源23からの電力は、カードケース2の指紋センサ6と信号読取回路22とに供給されるだけでなく、接点部4と接点部21を介して、ICカード1のICチップ11、表示器3及びアンテナ12にも供給される。
ICカード1は、電源を有さないので、ICカード1だけでは機能しない。しかし、ICカード1をカードケース2に装着した状態では、ICカード1は電源23から電力を得られるので、その予め決められた機能を実行することができる。従って、利用者が、電子商取引等のサービスを受けるために、ICカード1を利用するときは、ICカード1をカードケース2に挿入して装着した状態で、利用する。なお、ICカード1は電源を有していてもよい。
【0027】
さらに詳細に、カード1とカードケース2の回路構成について説明する。
図5は、ICカード1をカードケース2に挿入して装着することによって形成されるICカード装置30の主要な回路構成を示すブロック図である。ICカード装置30は、ICカード1とカードケース2からなる。ICカード1とカードケース2内の各回路は、接点部4の複数の接点と接点部21の複数の接点が接続されることによって、互いにバスライン31を介して接続される。
【0028】
ICカード1のICチップ11は、中央処理装置(CPU)32、読み出し専用メモリ(ROM)33、ランダムアクセスメモリ(RAM)34、エンコーダ35、デコーダ36、表示制御回路37、不揮発性メモリ38及び通信回路39を含む。通信回路39は、アンテナ12を介してデータの送受信を行うための回路である。CPU32と、ROM33と、RAM34と、エンコーダ35と、デコーダ36と、表示制御回路37がバス31によって接続されている。エンコーダ35は、書き込まれたデータを長期間保持する不揮発性メモリ38と通信回路39に接続されている。デコーダ36も、同様に、不揮発性メモリ38と通信回路39に接続されている。
【0029】
ROM33は、ICチップ11の認証機能、通信機能等の各種機能を実現するためのプログラムがストアされており、CPU32はそのプログラムを読み出して実行する。
ICカード1をカードケース2に装着すると、接点部4の複数の接点と接点部21の複数の接点とが接続されることによって、バスライン31にセンサ制御回路40が接続される。センサ制御回路40は、上述した信号読出回路22を含み、指紋センサ6に接続されている。
【0030】
従って、カードケース2内の電源23からの電力は、カードケース2内の各種回路だけでなく、バスライン31を介してICカード1内の各回路にも供給されるので、センサ制御回路40からの指紋情報データを、CPU32は読み出して、認証処理のために、RAM34に書き込む等することができる。さらに、CPU32は、各種データを、エンコーダ35によって符号化し、その符号化したデータを、不揮発性メモリ38に書き込んだり、アンテナ12を介して送信するために通信回路39へ供給することができる。後述するICカード読取装置と、ICカード装置30との間の通信は、データが暗号化されて行われる。
【0031】
また、CPU32は、不揮発性メモリ38にストアされたデータを、デコーダ36を介して復号化して、読み出すこともできる。さらにまた、アンテナ12を介して受信したデータをデコーダ36によって復号化し、RAM34に書き込むことができる。さらに、CPU32は、必要な情報を表示器3に表示させるために、表示制御回路37に表示データを供給することもできる。
【0032】
次に、簡単にICカードの使用例を説明する。図6は、ICカード1が利用されるICカード処理システムの構成を示すブロック構成図である。
ICカード1は、カードケース2に装着されると、電源23からの電力は、接点部4と接点部21を介して、電源ライン1aによって、ICチップ11と、アンテナ12と、表示器3へ供給される。ICカード1がカードケース2に装着されているだけでは、ICカード1は非活性状態であり、CPU32は、予め決められた機能を実行することができない状態、すなわち何の処理も実行しない状態にある。利用者が、カードケース2上の指紋センサ6に触れると、ICカード1は活性化され活性状態になり、CPU32は、ROM33にストアされているプログラムを読み出して、指紋センサ6から指紋情報データと、内部に予めストアされている利用者の指紋情報データとを比較して、利用者の認証処理を実行する。
【0033】
なお、ICカード1を活性状態にするためのスイッチを別途カードケース2に設け、スイッチをオンにすると、ICカード1が活性状態になるようにしてもよい。
CPU32は、認証の結果、ICチップ11の不揮発性メモリ38にストアされた指紋情報と一致しないと、不正なカード利用と判断して、ICカード1を、使用不可状態にする。指紋情報が一致しないためにICカード1が使用不可の場合、ICカード1の表示器3に使用不可を意味する表示、例えば、「×」等の文字表示、赤い色のマーク表示、を行う。CPU32は、認証の結果、ICチップ11にストアされた指紋情報と一致すると、正しいカード利用と判断して、ICカード1を活性化して、CPU32は、カードが使用可能であることを意味する予め決められた使用可能信号を生成し、エンコーダ35を介して、信号を暗号化してアンテナ12から送信にする。
【0034】
ICカード1の読取装置であるICカード読取装置51は、アンテナ52を介して、無線によって、すなわち非接触方式によって、ICカード1から使用可能信号を受信する。店等に設置されたICカード読取装置51は、ICカード1からのその使用可能信号に基づいて、そのICカード1の使用の可否を判定し、使用可能であれば、そのICカード1の使用目的に応じた処理、例えば、ホストコンピュータ53との必要な通信処理等を実行する。これによって、電子商取引等のサービスを、利用者は受けることができる。
【0035】
また、ICカード読取装置51は、そのICカードの使用の可否を判定し、使用不可であれば、使用不可処理、例えば、電子商取引等のサービスは受けられない旨の表示をICカード読取装置51の表示器(図示せず)に行う。使用不可になる場合としては、例えば、使用可能信号が予め決められた信号でない場合、ICカードの有効期限切れ等、ホストコンピュータ53においてサービス提供が禁止されている場合等である。
【0036】
次に、図7のフローチャートを用いて、上述した使用例におけるICカード装置30の処理の流れの例を詳細に説明する。指が指紋センサ6に触れると、ICカード1は活性化され、CPU32は、図7の処理を実行する。活性化状態では、CPU32は、センサ制御回路40から指紋センサ6の指紋情報が取得できたか否かを判断する(ステップ(以下、Sと略す。)1)。指紋情報が取得できないと、S1でNOとなり、指紋情報が入力されるまで何もしない。指紋情報の取得は、CPU32が、センサ制御回路40に対して指紋情報を取得するコマンドを発行し、そのコマンドに応じてセンサ制御回路40は、指紋センサ6から指紋情報のデータを読み出し、CPU32へ送信する。
【0037】
指紋情報が取得されたときは、S1でYESとなって、CPU32は、取得された指紋情報のデータをバスライン31を介してRAM34へ転送する。RAM34に転送されてストアされる指紋情報は、例えば指紋の画像情報である。
次に、CPU32は、デコーダ36を介して不揮発性メモリ38にストアされた利用者の指紋情報をデコーダ36によって復号化して読み出し(S3)、認証処理を実行する(S4)。すなわち、CPU32は、指紋センサ6からの指紋情報と、不揮発性メモリ38からの指紋情報とを比較することによって照合し、認証処理を実行する(S4)。認証処理は、例えば、RAM34にストアされた指紋情報である指紋の図形データから、線の端点、分岐点等の特徴量を抽出し、その特徴量データと不揮発性メモリ38からの指紋の特徴量データと比較し、両者の指紋情報の特徴量が一致するか否かによって、認証を行う。
【0038】
認証処理の結果、指紋センサ6からの指紋情報が、不揮発性メモリ38にストアされた指紋情報と一致するか否か、すなわち認証がOKか否かを判断し(S5)、一致しないときは、使用不可処理を行う。使用不可処理は、上述したような使用不可である旨の表示を表示器3に表示するようにしてもよいし、あるいは何もしないという処理でもよい。
【0039】
S5で認証がOKであるときは、CPU32は、予め決められたパスワードの生成を行う(S7)。そして、CPU32は、生成したパスワードを、エンコーダ35によって暗号化等の符号化をして、通信回路39を介してアンテナ12からカード読取装置51へ無線によりパスワードデータを送信する(S8)。
なお、パスワードの生成は、CPU32が、デコーダ36を介して非揮発性メモリ38にストアされたパスワード形成に必要なデータを復号化して読み出し、ROM33にストアされたパスワード生成処理プログラムを実行することによって行われる。
【0040】
また、S5で認証がOKとなったときに、CPU32は、表示制御回路37を制御して、ICカード1の表示器3に使用可能であることを意味する表示、例えば「○」等の文字表示、緑色のマーク表示、を行ってもよい。
なお、パスワードは、ICカード読取装置51とICカード1間で予め決められたアルゴリズムに従って変更されるようにしてもよい。
【0041】
次に、ICカード読取装置51の処理内容を詳細説明する。図8は、ICカード読取装置51が、アンテナ52を介して、パスワードデータを受信したときに実行される処理の流れの例を示すフローチャートである。
ICカード読取装置51のCPU(図示せず)は、アンテナ52を介してパスワード情報を取得したか否かを判断する(S11)。パスワード情報が取得できないときは、S11でNOとなり、パスワード情報が取得されるまで何もしない。パスワード情報のデータを受信すると、ICカード読取装置51は、データを復号化して解読する。パスワード情報のデータを受信したときは、S11でYESとなって、認証処理を実行し(S22)、認証がOKであるか否かを判断する(S13)。認証は、解読されたパスワードと、予め決められた照合用データとを比較して照合することによって認証処理が行なわれる。解読されたパスワードと、ICカード1に関して予め決められた照合用データとが一致すれば、正当なICカードであるとして、認証OKとなる。認証OKでなければ、S13でNOとなって、使用不可処理を実行する(S14)。使用不可処理は、ICカード読取装置51の設けられた表示装置にそのカードが使用できない旨の表示を行ない、決済、ログイン、入退室許可等の機能は実行されない。
【0042】
認証がOKであれば、S13でYESとなって、ICカード読取装置51は、ホストコンピュータ53との通信処理を実行し(S15)、ICカード読取装置51の設けられた表示装置にそのカードが使用できる旨の表示を行ない、決済、ログイン、入退室許可等のサービスのための処理を実行する。
なお、認証がOKであれば、さらに、ICカード読取装置51は、ICカード1の次の利用時の認証処理に使われるパスワードの生成に関する情報を、アンテナ52を介してICカード1へ無線で送信するようにしてもよい。この場合、ICカード1は、アンテナ12を介して受信した暗号化されたパスワード生成に関する情報をエンコーダ35によって符号化した後で、不揮発性メモリ38にストアし、次のICカードの利用時のパスワード生成処理において用いる。
【0043】
以上のように、本実施の形態によれば、ICカード1をカードケース2に装着して初めて認証機能等の機能が発揮され、認証されると、ICカード1は利用可能となるので、セキュリティレベルは向上する。さらに、バイオメトリックスセンサをカードケース2に設けたので、センサが故障等したときは、カードケース2を交換するだけでよいので、迅速に、かつ低コストでICカード1を使用可能とすることができる。そして、利用者は、ICカード1を利用するときに、カードケース2からいちいち取り出さなくてもよい。
なお、上述の実施の形態では、ICカード1に表示器3が設けられているが、表示器3はICカード1に設けられていなくてもよい。さらに、表示器3をICカード1に設ける代わりに、カードケース2に表示器を設けるようにしてもよい。
さらに、上述の実施の形態では、装着装置は、直方体のケース状の例で説明したが、装着装置は、ケース形状でなくてもよく、情報カードに装着できる構造のものであってもよい。
【0044】
また、ICカード1とカードケース2間は接点部が直接物理的に接触するによって、カードケース2からICカード1へ電源の電力および信号が供給されているが、非接触方式によって電源及び信号の供給を行うようにしてもよい。その場合、電源用の電波をカードケース2からICカード1へ送信することによって、ICカード1内のコンデンサに電荷を蓄積するようにして、電源を生成することができる。 また、ICカード自体に電池を設けて、カード内の各種回路への電力を供給するようにしてもよい。
【0045】
さらにまた、以上の説明では、バイオメトリックスセンサとして指紋センサの例を説明したが、脈波、声紋等のバイオメトリックス情報を検出するセンサを用いてもよい。
以上説明したように、バイオメトリックスセンサ部が損傷しても、情報カード自体を作り直す必要はなく、そのセンサ部を有する装着装置であるカードケースのみ交換すればよい。従って、センサ部が損傷しても、安く装着装置を製造することができる。このとき、装着装置であるカードケースは、個人情報、バイオメトリックス情報等を含まないので、カードケースの製造において秘密情報の管理も不要となる。特に、カードを発行する各社が、カードに搭載されるセンサ、信号等の規格を統一すれば、カードケースは、複数の会社のカードに対して共通に使用できるというメリットもあり、その場合は、カードケース自体は、通常の商品と同様に一般の店で販売することもできる。
【0046】
さらに、カード読取装置は、専用の装置でもよいが、カード読取装置の機能を、ATM(automated teller machine:現金自動預け入れ払い機)、商店のレジ、パーソナルコンピュータ、PDA(personal digital assistance:携帯情報端末)、携帯電話、電子錠等の入退出管理装置、交通機関における改札装置等に、組み入れてもよい。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本実施の形態に係わるICカードとそのためのカードケースの外観構成を示す斜視図。
【図2】ICカードをカードケースに挿入したときのICカードとカードケースの斜視図。
【図3】ICカードの内部構造を説明するためのICカードの平面図。
【図4】カードケースの内部構造を説明するためのカードケース2の平面図。
【図5】ICカード装置の主要な回路構成を示すブロック図。
【図6】ICカード処理システムの構成を示すブロック構成図。
【図7】ICカード装置の処理の流れの例を示すフローチャート。
【図8】ICカード読取装置の処理の流れの例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 ICカード、2 装着装置、3 表示器、4 接点部、5 開口部、6 指紋センサ、7 切り欠き部、11 ICチップ、12 アンテナ、21 接点部、22 信号読出回路、23 電池、
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報カード、情報カード装着装置、情報カード装置、情報カード処理装置及び情報カード処理方法に関し、特に、バイオメトリックス情報による認証機能を利用した情報カード、情報カード装着装置、情報カード装置、情報カード処理装置及び情報カード処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、IDカード、クレジットカード等の情報カードが、電子商取引等において利用されている。情報カードが利用されるとき、そのカードの不正使用が行われないようにするために、利用者がそのカードの正しい保有者であることを確認するための個人認証技術が種々提案されている。
例えば、認証に指紋情報を利用するICカードが提案されている。個人の指紋情報を読み取り、読み取られた指紋の正否を認証する指紋認証チップを、ICカードに設け、内部に記憶された認証用の指紋情報と読み取られた指紋情報とが一致するかを判断することによって、個人認証が行われる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−322493号公報(第4頁、第3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ICカードに指紋認証チップを設けると、利用者がそのICカードを出し入れ等するときに、指紋認証チップのセンサ部の表面に傷がつく場合がある。その傷が指紋情報を読み取れない程ひどいときは、ICカードを作り直さなければならないが、指紋認証チップを有するICカードの作り直しには時間がかかるだけでなく、かつコストも低くない。そして、利用者は、ICカードが出来上がるまで、そのICカードを利用したサービス等を受けられないという不便さが生じる。また、ICカードには、カード保有者の認証情報、個人情報等の秘密情報が含まれているので、ICカードを作り直す場合、秘密情報の漏洩が生じないようにするための管理、例えば作り直しの依頼等の手続き等が煩雑になる。
さらに、指紋認証チップに傷がつかないようにICカードをカードケースに入れてしまうと、利用者は使用時にいちいちそのケースから取り出さなくてはならないという繁雑さもあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、認証用センサの取り替えが、低コストで、かつ容易にできる、情報カード装置を提供することを目的とする。
本発明の情報カードは、バイオメトリックスセンサを有する装着装置に装着可能で、人を認証するための照合用バイオメトリックス情報を有する情報カードであって、前記装着装置の前記バイオメトリックスセンサからバイオメトリックス情報を読み出す手段と、読み出した前記バイオメトリックス情報と前記照合用バイオメトリックス情報とを照合する手段とを有し、照合した結果が所定の条件を満たしたときに所定の機能が実行可能となる。
【0006】
本発明の情報カード用装着装置は、人を認証するための照合用バイオメトリックス情報を有する情報カードを装着するための情報カード用装着装置であって、バイオメトリックスセンサと、該バイオメトリックスセンサのバイオメトリックス情報を、前記情報カードへ送信する送信手段とを有する。
本発明の情報カード装置は、人を認証するための照合用バイオメトリックス情報を有し、該照合用バイオメトリックス情報を用いて認証処理を行う認証処理機能を有する情報カードと、バイオメトリックスセンサを有し、かつ前記情報カードを装着する装着装置とを含み、前記情報カードは、前記装着装置に装着されると、前記バイオメトリックスセンサからバイオメトリックス情報を読み出し、読み出した該バイオメトリックス情報と前記照合用バイオメトリックス情報に基づいて上記認証処理機能を実行する。
【0007】
本発明の情報カード処理装置は、バイオメトリックスセンサを有する装着装置に装着可能であって、人を認証するために内部に保持された照合用バイオメトリックス情報を用いて認証処理を行う認証処理機能を有する情報カードと、該情報カードとデータ通信を行うカード読取装置とを含む情報カード処理装置であって、前記情報カードは、前記装着装置の前記バイオメトリックスセンサに入力された前記バイオメトリックス情報と前記照合用バイオメトリックス情報とに基づいて、前記認証処理を実行し、かつ、該認証処理の結果、入力された前記バイオメトリックス情報と前記照合用バイオメトリックス情報が所定の条件を満たしたときに、前記カード読取装置へ予め決められた信号を送信し、前記カード読取装置は、受信した前記予め決められた信号に基いて予め決められた処理を実行する。
【0008】
本発明の情報カード処理方法は、バイオメトリックスセンサを有する装着装置に装着可能であって、人を認証するために内部に保持された照合用バイオメトリックス情報を用いて認証処理を行う認証処理機能を有する情報カードと、該情報カードとデータ通信を行うカード読取装置とを用いる情報カード処理方法であって、前記装着装置の前記バイオメトリックスセンサに、バイオメトリックス情報を入力し、入力された前記バイオメトリックス情報と前記照合用バイオメトリックス情報とに基づいて、前記認証処理を行ない、該認証処理の結果、入力された前記バイオメトリックス情報と前記照合用バイオメトリックス情報が所定の条件を満たしたときに、前記情報カードが、前記カード読取装置へ予め決められた信号を送信し、前記カード読取装置は、前記予め決められた信号に基いて予め決められた処理を実行する。
このような構成によれば、認証用センサの取り替えが、低コストで、かつ容易にできる、情報カード装置を実現することができる。
【0009】
また、本発明の情報カードにおいて、前記バイオメトリックスセンサから読み出した前記バイオメトリックス情報と、前記照合用バイオメトリックス情報とを照合し、照合した結果が所定の条件を満たしたときに、前記情報カードが使用可能であることを意味する使用可能信号を送信する送信手段をさらに有することが望ましい。
このような構成によれば、カード読取装置は、使用可能信号に基づいて情報カードの認証処理を実行することができる。
【0010】
また、本発明の情報カードにおいて、前記使用可能信号は、前記情報カードに関して予め決められたパスワード情報のデータ信号であることが望ましい。
このような構成によれば、セキュリティを向上することができる。
【0011】
また、本発明の情報カードにおいて、データ信号の受信手段をさらに有することが望ましい。
このような構成によれば、カード読取装置とのデータ通信をすることができる。
【0012】
また、本発明の情報カードにおいて、表示手段をさらに有することが望ましい。
【0013】
このような構成によれば、利用者が情報カードに関する情報を確認することができる。
また、本発明の情報カード用装着装置において、さらに、電池を有し、前記情報カードを装着すると、前記電池からの電力が、前記情報カードへ供給されることが望ましい。
このような構成によれば、情報カードは電源を持つ必要がない。
【0014】
また、本発明の情報カード用装着装置において、さらに、表示手段を有することが望ましい。
このような構成によれば、利用者が情報カードに関する情報を確認することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
まず図1及び図2に基づき、本実施の形態に係わるICカードとそのためのカードの外観構成を説明する。図1は、本実施の形態に係わるICカードとそのためのカードケースの外観構成を示す斜視図である。図2は、ICカードをカードケースに挿入したときのICカードとカードケースの斜視図である。カード状のICカード1は、点線の矢印で示すように、カードケース2に挿入できるようになっている。
【0016】
情報カードとしてのICカード1は、内部に中央処理装置(CPU)を含むICチップを有する。そのICチップは、種々の機能を実行できるように、種々の情報と種々の処理回路を含む。また、ICカード1の表面には、液晶表示装置等の表示器3が設けられている。ICチップのCPUは、内部バスを介して、ストアされたプログラムに基づいて、後述する、エンコーダ、デコーダ、各種メモリ、通信回路、表示制御回路、センサ制御回路等の制御を実行し、さらに認証処理等の処理も実行する。また、ICカード1の表面には、カードケース2側に設けられた複数の接点と接触することによって、ICカード1内のバスとカードケース2内の信号線等が電気的に導通し、電気信号の送受信及び電源の供給を受けるための、複数の接点からなる接点部4が設けられている。
【0017】
装着装置としてのカードケース2は、一端に開口部5を有する中空の直方体形状である。カードケース2の表面には、バイオメトリックスセンサとしての指紋センサ6が設けられている。また、カードケース2の内部側には、ICカード1が挿入されたときに、ICカード1の接点部4の各接点と接触する、複数の接点からなる接点部(図1及び図2では示されていない。)が設けられている。
【0018】
指紋センサ6は、例えば、静電容量式のセンサであり、センサ電極とそのセンサ電極上に設けられた誘電体膜とを単結晶珪素基板に形成したものである。センサ電極が、コンデンサの一方の電極を形成し、人体が設置された他方の電極をなす。そのセンサは、そのコンデンサの静電容量が誘電体表面に接した指紋の凹凸に応じて変化することを利用して、指紋形状を読み取る。
【0019】
また、指紋センサ6としては、マトリックス状のTFT(薄膜トランジスタ)装置を利用したものでもよい。その場合は、センサ部を、ガラス、プラスチック等の透明基板上に形成可能となるので、カードのデザインなどにも影響を与えない。
ICカード1を、図1の点線の矢印で示すように、カードケース2に挿入すると、図2に示すように、ICカード1はカードケース2内に保持された状態となる。なお、装着装置としてのカードケース2からICカード1を取り出すときは、カードケース2の表面の一部に設けられた切り欠き部7に露出した、ICカード1の表面部分を指で押圧しながら、開口部5からICカード1を引き出すように移動する。
【0020】
カードケース2は、透明な材質の部材からなり、ICカード1をカードケース2内に保持した状態でも、表示器3の表示内容が、カードケース2を通して見えるようになっている。従って、カードケース2は、ICカード1をカードケース2内に保持した状態において、少なくとも表示器3の表示面の対向する部分が透明であればよい。
【0021】
なお、本実施の形態では表示器3がICカード1に設けられた例で説明するが、後述するように、表示器3がICカード1に設けられていなくてもよく、あるいは表示器3をカードケース2に設けてもよく、それらの場合は、カードケース2は透明な部材でなくてもよい。
【0022】
図3は、ICカード1の内部構造を説明するためのICカード1の平面図である。表示器3と、接点部4と、ICチップ11とアンテナ12がICカード1内に設けられている。なお、表示器3は、ICカード1の表面に表示面が露出するように設けられる。同様に、接点部4は、各接点の表面の一部がICカード1の表面に露出するように設けられる。ICカード1の内部には、ICチップ11とアンテナ12が設けられている。ICチップ11は、接点部4の各接点と、表示器3と、アンテナ12と電気的に接続されている。
【0023】
図4は、カードケース2の内部構造を説明するためのカードケース2の平面図である。指紋センサ6、接点部21、信号読出回路22及び電源23は、カードケース2の側壁内部に設けられている。なお、指紋センサ6は、カードケース2の外側表面に、指が触れるセンサ面が露出するように設けられる。同様に、カードケース2の内側表面には、接点部21が設けられている。接点部21は、ICカード1がカードケース2に装着されたときに、ICカード1の接点部4の各接点と接触する、対応する複数の接点を含む。
【0024】
また、カードケース2は、指紋センサ6の信号を読み出す信号読出回路22と、電池等の電源23を有する。なお、電源23は、ボタン電池等でもよいし、太陽電池、振動等のエネルギーを電気エネルギーへ変換する発電機等であってもよい。
ICチップ11は、接点部4から供給される電源を用いて、表示器3の表示制御回路、後述するICカード読取装置とのアンテナ12を介するデータ送受信処理、カードケース2とのデータの送受信処理、認証処理等の予め決められた機能を実行する。
【0025】
なお、図3と図4において、接点部4及び接点部21の接点としては、4つの接点が示されているが、ICカード1とカードケース2内の各回路に対応する数の接点が接点部4及び接点部21に設けられる。同様に、ICカード1及びカードケース2内の信号線の数も、図3と図4に示した数に限定されず、各回路に応じた数の信号線がICカード1とカードケース2内に設けられる。ICカード1がカードケース2に装着されることによって、ICカード1とカードケース2内の各回路は、後述するように、バスラインで接続される。バスラインの一部は、電源用線であり、残りは、信号用線である。
【0026】
ICカード1をカードケース2に装着すると、電源23からの電力は、カードケース2の指紋センサ6と信号読取回路22とに供給されるだけでなく、接点部4と接点部21を介して、ICカード1のICチップ11、表示器3及びアンテナ12にも供給される。
ICカード1は、電源を有さないので、ICカード1だけでは機能しない。しかし、ICカード1をカードケース2に装着した状態では、ICカード1は電源23から電力を得られるので、その予め決められた機能を実行することができる。従って、利用者が、電子商取引等のサービスを受けるために、ICカード1を利用するときは、ICカード1をカードケース2に挿入して装着した状態で、利用する。なお、ICカード1は電源を有していてもよい。
【0027】
さらに詳細に、カード1とカードケース2の回路構成について説明する。
図5は、ICカード1をカードケース2に挿入して装着することによって形成されるICカード装置30の主要な回路構成を示すブロック図である。ICカード装置30は、ICカード1とカードケース2からなる。ICカード1とカードケース2内の各回路は、接点部4の複数の接点と接点部21の複数の接点が接続されることによって、互いにバスライン31を介して接続される。
【0028】
ICカード1のICチップ11は、中央処理装置(CPU)32、読み出し専用メモリ(ROM)33、ランダムアクセスメモリ(RAM)34、エンコーダ35、デコーダ36、表示制御回路37、不揮発性メモリ38及び通信回路39を含む。通信回路39は、アンテナ12を介してデータの送受信を行うための回路である。CPU32と、ROM33と、RAM34と、エンコーダ35と、デコーダ36と、表示制御回路37がバス31によって接続されている。エンコーダ35は、書き込まれたデータを長期間保持する不揮発性メモリ38と通信回路39に接続されている。デコーダ36も、同様に、不揮発性メモリ38と通信回路39に接続されている。
【0029】
ROM33は、ICチップ11の認証機能、通信機能等の各種機能を実現するためのプログラムがストアされており、CPU32はそのプログラムを読み出して実行する。
ICカード1をカードケース2に装着すると、接点部4の複数の接点と接点部21の複数の接点とが接続されることによって、バスライン31にセンサ制御回路40が接続される。センサ制御回路40は、上述した信号読出回路22を含み、指紋センサ6に接続されている。
【0030】
従って、カードケース2内の電源23からの電力は、カードケース2内の各種回路だけでなく、バスライン31を介してICカード1内の各回路にも供給されるので、センサ制御回路40からの指紋情報データを、CPU32は読み出して、認証処理のために、RAM34に書き込む等することができる。さらに、CPU32は、各種データを、エンコーダ35によって符号化し、その符号化したデータを、不揮発性メモリ38に書き込んだり、アンテナ12を介して送信するために通信回路39へ供給することができる。後述するICカード読取装置と、ICカード装置30との間の通信は、データが暗号化されて行われる。
【0031】
また、CPU32は、不揮発性メモリ38にストアされたデータを、デコーダ36を介して復号化して、読み出すこともできる。さらにまた、アンテナ12を介して受信したデータをデコーダ36によって復号化し、RAM34に書き込むことができる。さらに、CPU32は、必要な情報を表示器3に表示させるために、表示制御回路37に表示データを供給することもできる。
【0032】
次に、簡単にICカードの使用例を説明する。図6は、ICカード1が利用されるICカード処理システムの構成を示すブロック構成図である。
ICカード1は、カードケース2に装着されると、電源23からの電力は、接点部4と接点部21を介して、電源ライン1aによって、ICチップ11と、アンテナ12と、表示器3へ供給される。ICカード1がカードケース2に装着されているだけでは、ICカード1は非活性状態であり、CPU32は、予め決められた機能を実行することができない状態、すなわち何の処理も実行しない状態にある。利用者が、カードケース2上の指紋センサ6に触れると、ICカード1は活性化され活性状態になり、CPU32は、ROM33にストアされているプログラムを読み出して、指紋センサ6から指紋情報データと、内部に予めストアされている利用者の指紋情報データとを比較して、利用者の認証処理を実行する。
【0033】
なお、ICカード1を活性状態にするためのスイッチを別途カードケース2に設け、スイッチをオンにすると、ICカード1が活性状態になるようにしてもよい。
CPU32は、認証の結果、ICチップ11の不揮発性メモリ38にストアされた指紋情報と一致しないと、不正なカード利用と判断して、ICカード1を、使用不可状態にする。指紋情報が一致しないためにICカード1が使用不可の場合、ICカード1の表示器3に使用不可を意味する表示、例えば、「×」等の文字表示、赤い色のマーク表示、を行う。CPU32は、認証の結果、ICチップ11にストアされた指紋情報と一致すると、正しいカード利用と判断して、ICカード1を活性化して、CPU32は、カードが使用可能であることを意味する予め決められた使用可能信号を生成し、エンコーダ35を介して、信号を暗号化してアンテナ12から送信にする。
【0034】
ICカード1の読取装置であるICカード読取装置51は、アンテナ52を介して、無線によって、すなわち非接触方式によって、ICカード1から使用可能信号を受信する。店等に設置されたICカード読取装置51は、ICカード1からのその使用可能信号に基づいて、そのICカード1の使用の可否を判定し、使用可能であれば、そのICカード1の使用目的に応じた処理、例えば、ホストコンピュータ53との必要な通信処理等を実行する。これによって、電子商取引等のサービスを、利用者は受けることができる。
【0035】
また、ICカード読取装置51は、そのICカードの使用の可否を判定し、使用不可であれば、使用不可処理、例えば、電子商取引等のサービスは受けられない旨の表示をICカード読取装置51の表示器(図示せず)に行う。使用不可になる場合としては、例えば、使用可能信号が予め決められた信号でない場合、ICカードの有効期限切れ等、ホストコンピュータ53においてサービス提供が禁止されている場合等である。
【0036】
次に、図7のフローチャートを用いて、上述した使用例におけるICカード装置30の処理の流れの例を詳細に説明する。指が指紋センサ6に触れると、ICカード1は活性化され、CPU32は、図7の処理を実行する。活性化状態では、CPU32は、センサ制御回路40から指紋センサ6の指紋情報が取得できたか否かを判断する(ステップ(以下、Sと略す。)1)。指紋情報が取得できないと、S1でNOとなり、指紋情報が入力されるまで何もしない。指紋情報の取得は、CPU32が、センサ制御回路40に対して指紋情報を取得するコマンドを発行し、そのコマンドに応じてセンサ制御回路40は、指紋センサ6から指紋情報のデータを読み出し、CPU32へ送信する。
【0037】
指紋情報が取得されたときは、S1でYESとなって、CPU32は、取得された指紋情報のデータをバスライン31を介してRAM34へ転送する。RAM34に転送されてストアされる指紋情報は、例えば指紋の画像情報である。
次に、CPU32は、デコーダ36を介して不揮発性メモリ38にストアされた利用者の指紋情報をデコーダ36によって復号化して読み出し(S3)、認証処理を実行する(S4)。すなわち、CPU32は、指紋センサ6からの指紋情報と、不揮発性メモリ38からの指紋情報とを比較することによって照合し、認証処理を実行する(S4)。認証処理は、例えば、RAM34にストアされた指紋情報である指紋の図形データから、線の端点、分岐点等の特徴量を抽出し、その特徴量データと不揮発性メモリ38からの指紋の特徴量データと比較し、両者の指紋情報の特徴量が一致するか否かによって、認証を行う。
【0038】
認証処理の結果、指紋センサ6からの指紋情報が、不揮発性メモリ38にストアされた指紋情報と一致するか否か、すなわち認証がOKか否かを判断し(S5)、一致しないときは、使用不可処理を行う。使用不可処理は、上述したような使用不可である旨の表示を表示器3に表示するようにしてもよいし、あるいは何もしないという処理でもよい。
【0039】
S5で認証がOKであるときは、CPU32は、予め決められたパスワードの生成を行う(S7)。そして、CPU32は、生成したパスワードを、エンコーダ35によって暗号化等の符号化をして、通信回路39を介してアンテナ12からカード読取装置51へ無線によりパスワードデータを送信する(S8)。
なお、パスワードの生成は、CPU32が、デコーダ36を介して非揮発性メモリ38にストアされたパスワード形成に必要なデータを復号化して読み出し、ROM33にストアされたパスワード生成処理プログラムを実行することによって行われる。
【0040】
また、S5で認証がOKとなったときに、CPU32は、表示制御回路37を制御して、ICカード1の表示器3に使用可能であることを意味する表示、例えば「○」等の文字表示、緑色のマーク表示、を行ってもよい。
なお、パスワードは、ICカード読取装置51とICカード1間で予め決められたアルゴリズムに従って変更されるようにしてもよい。
【0041】
次に、ICカード読取装置51の処理内容を詳細説明する。図8は、ICカード読取装置51が、アンテナ52を介して、パスワードデータを受信したときに実行される処理の流れの例を示すフローチャートである。
ICカード読取装置51のCPU(図示せず)は、アンテナ52を介してパスワード情報を取得したか否かを判断する(S11)。パスワード情報が取得できないときは、S11でNOとなり、パスワード情報が取得されるまで何もしない。パスワード情報のデータを受信すると、ICカード読取装置51は、データを復号化して解読する。パスワード情報のデータを受信したときは、S11でYESとなって、認証処理を実行し(S22)、認証がOKであるか否かを判断する(S13)。認証は、解読されたパスワードと、予め決められた照合用データとを比較して照合することによって認証処理が行なわれる。解読されたパスワードと、ICカード1に関して予め決められた照合用データとが一致すれば、正当なICカードであるとして、認証OKとなる。認証OKでなければ、S13でNOとなって、使用不可処理を実行する(S14)。使用不可処理は、ICカード読取装置51の設けられた表示装置にそのカードが使用できない旨の表示を行ない、決済、ログイン、入退室許可等の機能は実行されない。
【0042】
認証がOKであれば、S13でYESとなって、ICカード読取装置51は、ホストコンピュータ53との通信処理を実行し(S15)、ICカード読取装置51の設けられた表示装置にそのカードが使用できる旨の表示を行ない、決済、ログイン、入退室許可等のサービスのための処理を実行する。
なお、認証がOKであれば、さらに、ICカード読取装置51は、ICカード1の次の利用時の認証処理に使われるパスワードの生成に関する情報を、アンテナ52を介してICカード1へ無線で送信するようにしてもよい。この場合、ICカード1は、アンテナ12を介して受信した暗号化されたパスワード生成に関する情報をエンコーダ35によって符号化した後で、不揮発性メモリ38にストアし、次のICカードの利用時のパスワード生成処理において用いる。
【0043】
以上のように、本実施の形態によれば、ICカード1をカードケース2に装着して初めて認証機能等の機能が発揮され、認証されると、ICカード1は利用可能となるので、セキュリティレベルは向上する。さらに、バイオメトリックスセンサをカードケース2に設けたので、センサが故障等したときは、カードケース2を交換するだけでよいので、迅速に、かつ低コストでICカード1を使用可能とすることができる。そして、利用者は、ICカード1を利用するときに、カードケース2からいちいち取り出さなくてもよい。
なお、上述の実施の形態では、ICカード1に表示器3が設けられているが、表示器3はICカード1に設けられていなくてもよい。さらに、表示器3をICカード1に設ける代わりに、カードケース2に表示器を設けるようにしてもよい。
さらに、上述の実施の形態では、装着装置は、直方体のケース状の例で説明したが、装着装置は、ケース形状でなくてもよく、情報カードに装着できる構造のものであってもよい。
【0044】
また、ICカード1とカードケース2間は接点部が直接物理的に接触するによって、カードケース2からICカード1へ電源の電力および信号が供給されているが、非接触方式によって電源及び信号の供給を行うようにしてもよい。その場合、電源用の電波をカードケース2からICカード1へ送信することによって、ICカード1内のコンデンサに電荷を蓄積するようにして、電源を生成することができる。 また、ICカード自体に電池を設けて、カード内の各種回路への電力を供給するようにしてもよい。
【0045】
さらにまた、以上の説明では、バイオメトリックスセンサとして指紋センサの例を説明したが、脈波、声紋等のバイオメトリックス情報を検出するセンサを用いてもよい。
以上説明したように、バイオメトリックスセンサ部が損傷しても、情報カード自体を作り直す必要はなく、そのセンサ部を有する装着装置であるカードケースのみ交換すればよい。従って、センサ部が損傷しても、安く装着装置を製造することができる。このとき、装着装置であるカードケースは、個人情報、バイオメトリックス情報等を含まないので、カードケースの製造において秘密情報の管理も不要となる。特に、カードを発行する各社が、カードに搭載されるセンサ、信号等の規格を統一すれば、カードケースは、複数の会社のカードに対して共通に使用できるというメリットもあり、その場合は、カードケース自体は、通常の商品と同様に一般の店で販売することもできる。
【0046】
さらに、カード読取装置は、専用の装置でもよいが、カード読取装置の機能を、ATM(automated teller machine:現金自動預け入れ払い機)、商店のレジ、パーソナルコンピュータ、PDA(personal digital assistance:携帯情報端末)、携帯電話、電子錠等の入退出管理装置、交通機関における改札装置等に、組み入れてもよい。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本実施の形態に係わるICカードとそのためのカードケースの外観構成を示す斜視図。
【図2】ICカードをカードケースに挿入したときのICカードとカードケースの斜視図。
【図3】ICカードの内部構造を説明するためのICカードの平面図。
【図4】カードケースの内部構造を説明するためのカードケース2の平面図。
【図5】ICカード装置の主要な回路構成を示すブロック図。
【図6】ICカード処理システムの構成を示すブロック構成図。
【図7】ICカード装置の処理の流れの例を示すフローチャート。
【図8】ICカード読取装置の処理の流れの例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 ICカード、2 装着装置、3 表示器、4 接点部、5 開口部、6 指紋センサ、7 切り欠き部、11 ICチップ、12 アンテナ、21 接点部、22 信号読出回路、23 電池、
Claims (11)
- バイオメトリックスセンサを有する装着装置に装着可能で、人を認証するための照合用バイオメトリックス情報を有する情報カードであって、
前記装着装置の前記バイオメトリックスセンサからバイオメトリックス情報を読み出す手段と、読み出した前記バイオメトリックス情報と前記照合用バイオメトリックス情報とを照合する手段とを有し、照合した結果が所定の条件を満たしたときに所定の機能が実行可能となることを特徴とする情報カード。 - 前記バイオメトリックスセンサから読み出した前記バイオメトリックス情報と、前記照合用バイオメトリックス情報とを照合し、照合した結果が所定の条件を満たしたときに、前記情報カードが使用可能であることを意味する使用可能信号を送信する送信手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の情報カード。
- 前記使用可能信号は、前記情報カードに関して予め決められたパスワード情報のデータ信号であることを特徴とする請求項2に記載の情報カード。
- データ信号の受信手段をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の情報カード。
- 表示手段をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の情報カード。
- 人を認証するための照合用バイオメトリックス情報を有する情報カードを装着するための情報カード用装着装置であって、
バイオメトリックスセンサと、
該バイオメトリックスセンサのバイオメトリックス情報を、前記情報カードへ送信する送信手段とを有することを特徴とする情報カード用装着装置。 - さらに、電池を有し、前記情報カードを装着すると、前記電池からの電力が、前記情報カードへ供給されることを特徴とする請求項6に記載の情報カード用装着装置。
- さらに、表示手段を有することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の情報カード用装着装置。
- 人を認証するための照合用バイオメトリックス情報を有し、該照合用バイオメトリックス情報を用いて認証処理を行う認証処理機能を有する情報カードと、
バイオメトリックスセンサを有し、かつ前記情報カードを装着する装着装置とを含み、
前記情報カードは、前記装着装置に装着されると、前記バイオメトリックスセンサからバイオメトリックス情報を読み出し、読み出した該バイオメトリックス情報と前記照合用バイオメトリックス情報に基づいて上記認証処理機能を実行することを特徴とする情報カード装置。 - バイオメトリックスセンサを有する装着装置に装着可能であって、人を認証するために内部に保持された照合用バイオメトリックス情報を用いて認証処理を行う認証処理機能を有する情報カードと、該情報カードとデータ通信を行うカード読取装置とを含む情報カード処理装置であって、
前記情報カードは、前記装着装置の前記バイオメトリックスセンサに入力された前記バイオメトリックス情報と前記照合用バイオメトリックス情報とに基づいて、前記認証処理を実行し、かつ、該認証処理の結果、入力された前記バイオメトリックス情報と前記照合用バイオメトリックス情報が所定の条件を満たしたときに、前記カード読取装置へ予め決められた信号を送信し、
前記カード読取装置は、受信した前記予め決められた信号に基いて予め決められた処理を実行することを特徴とする情報カード処理装置。 - バイオメトリックスセンサを有する装着装置に装着可能であって、人を認証するために内部に保持された照合用バイオメトリックス情報を用いて認証処理を行う認証処理機能を有する情報カードと、該情報カードとデータ通信を行うカード読取装置とを用いる情報カード処理方法であって、
前記装着装置の前記バイオメトリックスセンサに、バイオメトリックス情報を入力し、
入力された前記バイオメトリックス情報と前記照合用バイオメトリックス情報とに基づいて、前記認証処理を行ない、
該認証処理の結果、入力された前記バイオメトリックス情報と前記照合用バイオメトリックス情報が所定の条件を満たしたときに、前記情報カードが、前記カード読取装置へ予め決められた信号を送信し、
前記カード読取装置は、前記予め決められた信号に基いて予め決められた処理を実行することを特徴とする情報カード処理方法。
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