JP2004219612A - カメラ及びカメラ付き携帯機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本体のサイズを大きくすることなく、撮影レンズの前面が確実に遮蔽され、且つ撮影できない状態を外部から容易に視認できるようにしたカメラ及びカメラ付き携帯機器を提供する。
【解決手段】撮像光学系1と、該撮像光学系の前面を覆うように配置されたEC素子2と、EC素子と撮像光学系を透過した被写体像を光電変換する撮像素子3と、撮像素子で得られた撮影画像を表示する画像表示部4と、各部を制御するカメラ制御回路5とを備え、カメラ制御回路は、カメラが撮影を行わない状態になった場合に、EC素子を透過率の低下した状態にして通電を停止するように構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】撮像光学系1と、該撮像光学系の前面を覆うように配置されたEC素子2と、EC素子と撮像光学系を透過した被写体像を光電変換する撮像素子3と、撮像素子で得られた撮影画像を表示する画像表示部4と、各部を制御するカメラ制御回路5とを備え、カメラ制御回路は、カメラが撮影を行わない状態になった場合に、EC素子を透過率の低下した状態にして通電を停止するように構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、撮影レンズの前面を覆うように配置したエレクトロクロミック素子などの物性素子からなる保護部材を備えたカメラ及びカメラ付き携帯機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平5−68207号公報
【特許文献2】特開平6−105219号公報
【特許文献3】特開2000−32333号公報
【特許文献4】特開2002−221750公報
【特許文献5】特開2002−271665公報
【0003】
近年、撮像素子の小型化に伴い、デジタルカメラ等の撮像装置の撮像光学系も小型化されてきたが、光学系が小型化されると、その開放絞り径も小さくなり、カメラ光量制御のために絞り径を小さくしていくと、回折の影響で鮮明な画像が得られなくなってしまう。そこで小型の撮像光学系では、NDフィルタを光学系に出し入れし、光量制御を行っているものが多い。従来は、フィルム状のNDフィルタを光学系に出し入れしていたが、このような構成ではNDフィルタを駆動させるためのアクチュエータが必要であると共に、光学系からNDフィルタが退くスペースが必要であり、小型化の阻害要因となっている。
【0004】
そこで、エレクトロクロミック素子(ECD)等の物性素子を光学系に設け、電気的にその濃度を変化させて光量制御を行うようにしたカメラが、例えば特開平5−68207号公報(特許文献1)や、特開平6−105219号公報(特許文献2)で提案されており、また光電変換手段が光電変換動作を行っていないときは、ECD物性素子を光不透過状態あるいは略最低光透過率状態又は略最低光透過量状態とするようにしたビデオカメラも、例えば特開2000−32333号公報(特許文献3)で提案されている。
【0005】
一方、従来デジタルカメラ、銀塩カメラ等のコンパクトカメラの光学系前面には、カメラ電源のON/OFFに連動したレンズバリアが設けられている〔例えば特開2002−221750公報(特許文献4)参照〕が、カメラ付き携帯電話では、表示パネルと操作ボタンの反対側に、カメラの対物窓が配置されているものが多く、携帯電話を操作していると、周囲の人から見ると、写真を撮られているような誤解を招く恐れがあるので、レンズバリアにNDフィルタを備えたものが提案されている〔特開2002−271665公報(特許文献5)参照〕。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカメラにおけるレンズバリアは、開閉動作のためのアクチュエータが必要であり、小型化の阻害要因となっていた。また、小型化のために薄い板状の部材で構成されたレンズバリアでは、ユーザーが誤って大きな力を加えると、レンズバリアの開閉機構が破損してしまうおそれがあった。
【0007】
本発明は、従来のカメラのレンズバリアにおける上記問題点を解消するためになされたもので、カメラやカメラ内蔵の携帯機器の本体のサイズを大きくすることなく、且つ確実にレンズ前面が遮蔽されるようにしたカメラやカメラ内蔵の携帯機器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に係る発明は、通電により透過率が変化し、通電により変化した当該透過率が通電停止後にも保持される物性素子を、カメラに備えられた撮影レンズの前面を覆うように配置し、撮影が行われない状態では、前記物性素子を非通電の低透過率状態にして、外部から前記撮影レンズ前面の視認が困難なようにしてカメラを構成するものである。
【0009】
請求項2に係る発明は、カメラに備えられた撮影レンズの前面を覆うように配置され、通電により透過率が変化し、通電により変化した当該透過率が通電停止後にも保持される物性素子と、該物性素子の透過率を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記カメラが撮影を行わない状態になった場合に、前記物性素子を透過率の低下した状態にして通電を停止するように制御するようにしてカメラを構成するものである。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項2に係るカメラにおいて、前記制御手段は、前記物性素子を透過率の低下した状態として、外部からの前記撮影レンズ前面の視認が困難なような状態にすることを特徴とするものである。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項2又は3に係るカメラにおいて、前記カメラが撮影を行わない状態とは、前記カメラが少なくとも撮影モードでない状態又は電源オフの状態のいずれかの状態であることを特徴とするものである。
【0012】
請求項5に係る発明は、請求項2〜4のいずれか1項に係るカメラにおいて、前記物性素子は、カメラ外観に露出するように設けられていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項6に係る発明は、請求項2〜5のいずれか1項に係るカメラにおいて、前記制御手段は、撮影モードにある場合には、前記物性素子の透過率を、最大の透過率又は、当該最大の透過率と前記カメラが撮影を行わない状態における低い透過率の間の中間透過率にするように制御することを特徴とするものである。
【0014】
請求項7に係る発明は、請求項6に係るカメラにおいて、前記制御手段は、被写体の輝度に応じて、前記透過率を前記最大の透過率又は前記中間透過率のいずれかに制御することを特徴とするものである。
【0015】
請求項8に係る発明は、請求項1〜7のいずれか1項に係るカメラにおいて、前記撮影レンズを通過した被写体像を画像信号に変換する撮像素子を備えたことを特徴とするものである。
【0016】
請求項9に係る発明は、通電により透過率が変化し、通電により変化した当該透過率が通電停止後にも保持される物性素子を、カメラに備えられた撮影レンズの先頭に配置し、撮影が行われない状態では前記物性素子の透過率を低下させるようにしてカメラを構成するものである。
【0017】
請求項10に係る発明は、請求項9に係るカメラにおいて、前記撮影レンズの前記物性素子を含む部分が、光軸方向に移動可能に構成されていることを特徴とするものである。
【0018】
請求項11に係る発明は、請求項8又は9に係るカメラにおいて、前記物性素子の形状は、パワーを有するような形状であることを特徴とするものである。
【0019】
請求項12に係る発明は、被写体像を結像するための撮影レンズと、該撮影レンズの前面を覆うように配置され、通電により透過率が変化し、通電により変化した当該透過率が通電停止後にも保持される物性素子と、前記カメラが撮影を行わない状態になった場合に、前記物性素子を透過率の低下した状態にし通電を停止するように制御する制御手段とをそれぞれ有するカメラ部を備えて、カメラ内蔵携帯機器を構成するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、実施の形態について説明する。図1は、本発明に係るカメラの第1の実施の形態に係るデジタルカメラを示す概念図である。図1において、1は撮像光学系(模式的に示したもの)、2は撮像光学系1の前面を覆うように配置されたEC(エレクトロクロミック)素子で、IrO層、TaO3 層、WO3 層からなるEC材層と、このEC材層の両側に配置されたITOからなる透明電極と、更に透明電極の外側に配置された平面ガラスとで構成されている。3はEC素子2及び撮像光学系1を透過した被写体像を光電変換するCCD等の撮像素子、4は撮像素子3で撮像された被写体画像を表示する画像表示部、5はEC素子2,撮像素子3,画像表示部4等を制御するカメラ制御回路、6はファインダ光学系、7は電源、8はカメラ電源スイッチ、9はカメラ外装で前記EC素子2を支持している。
【0021】
次に、このように構成されているデジタルカメラの概略動作について説明する。カメラ電源スイッチ8により電源7をONにすると、撮像光学系1により結像された像は撮像素子3により光電変換され、映像信号が生成される。前記映像信号により画像表示部4が被写体の画像を表示し、ファインダ光学系6で撮影者が確認することができる。カメラのレリーズSW(図示せず)を押すことにより、カメラ制御回路5の制御によりメモリカードに画像データが転送され、画像データを記録保存することができるようになっている。
【0022】
撮像光学系1には光量制御手段は設けられておらず、撮像光学系1の前面(被写体側)に、濃度が変化しても可視光域での透過光周波数特性がほぼ一様なEC素子2が設けられており、撮像素子3の輝度信号に応じてEC素子2の濃度が制御され、常に適正な光量を撮像素子3に導くことができるようになっている。なお、EC素子の濃度制御は常に行う必要はなく、撮像素子3の輝度信号に応じ段階的な制御でも差し支えない。
【0023】
撮影が終了し、カメラの電源7をOFFにすると、まずEC素子2の濃度を略最低透過状態(バリアレベル)にした後、カメラシステムの電源がOFFになるようにカメラ制御回路5が構成されている。これにより電源OFFの状態では、EC素子2が略最低透過状態になっているので、見かけ上レンズバリアが閉じた状態になり、外観上カメラが非撮影状態になっていることがわかる。
【0024】
また、EC素子2は、少なくともその被写体側が平面ガラスで構成されているため、ユーザーが不用意に触ってしまっても、薄板状のバリアとは異なり破損することはない。平面ガラスで構成されているため、万が一汚れてしまっても簡単に拭き取ることができる。
【0025】
次に、図1に示したデジタルカメラの電気的回路構成について、図2に示すブロック構成図に基づいて説明する。図2において、11は撮像光学系、12は撮像光学系11の前面に配置されたEC素子、13はEC素子12と撮像光学系11の透過光を入射して被写体像を光電変換して撮像信号を生成する撮像素子、14はEC素子を駆動するEC駆動部、15はカメラの各部の制御を行うCPU、16は操作部で電源ON/OFFボタン、撮影モードボタン、レリーズボタン等を備えている。17は撮像素子13から出力される撮像信号のゲイン調整、AD変換等の処理を行って画像データを生成する撮像回路、18は画像データを用いてAE/AF処理を行うAE/AF回路、19は画像データを一時的に記憶するDRAM、20は画像データに各種画像処理を施す画像処理回路、21は画像データを表示するLCD等からなる画像表示部、22は画像データを記録するスマートメディア等の着脱可能なメモリカードである。なお、図2に示したブロック構成図における、EC駆動部14,CPU15,撮像回路17,AE/AF回路18,DRAM19,画像処理回路20が、図1におけるカメラ制御回路5に対応する。
【0026】
次に、図1及び図2に示したデジタルカメラ及びその電気的回路構成における、EC素子の駆動制御を中心にした詳細な動作説明を、図3及び図4のフローチャートに基づいて説明する。まず、電源7がONされると(ステップS1)、カメラの初期動作が行われる(ステップS2)。カメラの初期動作の後、次にカメラが撮影モードに設定されているか否かの判定が行われ(ステップS3)、撮影モードに設定されている場合は、まず、カメラを電源ONとする前はEC素子はバリアレベル(着色状態)になっているので、EC素子をスルーレベルに設定し、最大透過率状態にする(ステップS4)。
【0027】
EC素子をスルーレベルに設定する場合は、表1に例示されているように、印加電圧を0Vとし、絞り値F2.8 に相当するレベルにする。このスルーレベルにおける透過率は、絶対値としては現在のところ80%程度であるが、表1では得られる透過率の最大値を、透過率 100%として、他のレベルの透過率を対比説明することとする。
【0028】
【表1】
【0029】
次いで、EC素子をスルーレベルに設定した後は、AE/AF処理のサブルーチンステップ動作を行う(ステップS5)。AE/AF処理のサブルーチンステップでは、図4のフローチャートに示すように、まず撮像データに基づいてAE/AF回路18で被写体の測光を行う(ステップS5−1)。次いで、測光した結果、EV値が例えば13以下か否かの判定を行う(ステップS5−2)。EV値が13以下の場合は、EC素子はそのままスルーレベルにして、そのスルーレベル(絞りF2.8 に相当)において、13以下のEV値に応じて、図5のプログラム線図に基づいて、シャッタースピードを選択設定する。
【0030】
一方、上記EV値の判定ステップS5−2において、EV値が13より大きく、明るい被写体の場合は、EC素子のNDレベルを上げ、絞り値を大にするためのEC素子への電圧設定を行う(ステップS5−3)。表1の絞り値F4に相当するNDレベル1に設定するには、EC素子に 1.5Vの電圧を設定して電圧の印加を行う(ステップS5−4)。これにより、透過率は最大透過率の50%程度となる。
【0031】
このように 1.5Vの電圧印加により、EC素子はNDレベル1(絞り値F4相当)になるので、同様にプログラム線図において、絞り値をF4としてEV値に応じたシャッタースピードを選択設定する。更に被写体輝度が高い場合は、EC素子をNDレベル2に設定する。表1に示すように、EC素子を絞り値F5.6 に相当するNDレベル2に設定するには、EC素子に 2.5Vの電圧を印加する。これにより、透過率は最大透過率の25%程度となる。
【0032】
このように、 2.5Vの電圧印加により、EC素子はNDレベル2(絞り値F5.6 に相当)になるので、同様にプログラム線図において、絞り値をF5.6 としてEV値に応じたシャッタースピードを選択設定することになる。
【0033】
以上のようにして、EC素子への電圧印加による被写体輝度に対する露光調整(AE調整)が終了すると、EV値13以下であるか否かの判定ステップS5−2において、EV値が13以下である場合と同様に、測距が行われ(ステップS5−5)、次いで測距に基づく合焦位置へレンズを移動させるAF処理が行われる(ステップS5−6)。AF処理が終了すると、AE/AF処理のサブルーチンステップ動作が終了し、再びメインルーチンステップに戻り、レリース操作が行われるのを待機する(ステップS6)。レリース操作がなされると、露光動作が行われ(ステップS7)、次いで、露光動作で得られた画像データのメモリカードへの記録動作が行われる(ステップS8)。
【0034】
画像データの記録後は、電源ボタンのOFF指示がなされているのか否かの判定が行われ(ステップS9)、OFF指示がなされていない場合は、次いで撮影モードが継続して設定されているか否かの判定が行われる(ステップS10)。撮影モードが引き続き設定されている場合は、AE/AFのサブルーチン動作ステップS5へ戻り、先に述べた撮影モード動作を繰り返す。
【0035】
電源ボタンOFF指示判定ステップS9において、電源ボタンのOFF指示がなされている場合は、EC素子をバリアレベルに設定するため、表1に示すように、例えばEC素子に 3.5Vの電圧を印加し、透過率を例えば最大透過率の10%程度にして、着色状態にし(ステップS11)、カメラ動作を終了する。
【0036】
先の撮影モード判定ステップS3及びS10において、撮影モード以外の動作モードであると判定されたとき、つまり再生モードに設定されている場合は、ステップS12へ移行して、EC素子がバリアレベルになっているか否かの判定が行われる(ステップS12)。ここで、EC素子がバリアレベルに設定されていない場合は、バリアレベルに設定するための電圧( 3.5V)を印加して、EC素子をバリアレベルに設定する(ステップS13)。EC素子がバリアレベルに設定されている場合、あるいはバリアレベルに設定した後は、再生モードへ移行して(ステップS14)、その後は電源ボタンOFF指示の判定ステップS9に移行するようになっている。
【0037】
以上のようにEC素子2(12)は光量制御手段として機能を備えており、撮影動作中はスルーレベル又はNDレベルにして、NDフィルタとして利用され、撮影後はバリアレベルにしてバリアとして利用される。なお、被写体がかなり明るい場合の撮影時には、バリアレベルをNDレベル3として、EC素子をNDフィルタとして用いることもできる。
【0038】
次に、図1に示した第1の実施の形態の変形例を図6に基づいて説明する。この変形例は、沈胴式撮影レンズを備えたデジタルカメラに、EC素子を適用し光量制御素子としての機能と共にレンズバリアとしての機能をもたせるように構成したものである。すなわち、図6に示すように、第1の撮像光学系31と該第1の撮像光学系31の前面を覆うように配置されたEC素子2とを保持した第1の撮影レンズ鏡筒32と、第2の撮像光学系33を保持した第2の撮影レンズ鏡筒34とを、カメラ外装9に固着されている支持部材35に摺動可能に取着し、沈胴位置P1と撮影位置P2との間を光軸に沿って進退可能なように構成したものである。なお、36はEC素子2とカメラ制御回路5とを電気的に接続するために用いられている折り曲げ可能なフレキシブルプリント配線板である。
【0039】
従来の機械的な構成のレンズバリアでは、沈胴式撮影レンズのように移動可能なレンズに対しては、開閉のタイミングが複雑で、その配置が困難であるが、上記のように、本発明においては、沈胴式撮影レンズを備えたデジタルカメラに対しても、レンズバリアとしても機能させることが可能なEC素子を簡単に取り付け配置することができる。
【0040】
次に、図1に示した第1の実施の形態の他の変形例について、図7に基づいて説明する。この変形例は、撮像光学系を第1の撮像光学系41とその後方に配置した第2の撮像光学系42とで構成し、第1の撮像光学系41を構成する貼り合わせ構造の第1のレンズ43と第2のレンズ44の貼り合わせ面に、EC素子45を介在させて構成したものである。
【0041】
この変形例においては、光量制御手段としての機能をもつEC素子を、レンズに直接組み合わせて配置し、レンズと共にパワー(屈折力)を有し且つ光量制御機能をもつ単一の物性素子(撮像レンズユニット)として構成したものである。
【0042】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。この実施の形態は、本発明をデジタルカメラ付き携帯電話機に適用したもので、図8の(A)は第2の実施の形態に係るデジタルカメラ付き携帯電話機の全体斜視図、図8の(B)は主要部を断面で示した側面図、図8の(C)は操作キーボードケース部の平面図である。図8の(A)において、51は折り畳み型のデジタルカメラ付き携帯電話機の全体構成を示しており、52は表示ケース部、53は操作キーボードケース部であり、表示ケース部52の背面(折り畳み状態では表面)には、カメラ対物窓54が設けられており、更にこのカメラ対物窓54に隣接してミラー55が固定配置されている。そして、図8の(B)に示すように、上記カメラ対物窓54に対向して表示ケース部52の内部には、撮像光学系と撮像素子により構成された撮像ユニット56が配置されており、更に撮像ユニット56の前面にはEC素子57が配置されている。また表示ケース部52の内部には、カメラ制御回路58が設けられており、表示ケース部52の表面側には表示部59が配置されている。
【0043】
そして、EC素子57は、カメラ動作中はカメラ制御回路58からの制御信号により、被写体輝度に応じて濃度が変化され、カメラ非動作時又は携帯電話機の電源OFF時にはほぼ最低透過状態(バリアレベル)となり、撮像光学系を隠し、外部から見た状態ではカメラが非動作状態であることが分かるようになっている。
【0044】
次に、このように構成されているデジタルカメラ付き携帯電話機のカメラ動作を中心にした動作について説明する。まず携帯電話機の操作キーボードケース部53の電源ボタン60を操作して電源をONにする。この時点では、まだカメラは動作状態になっていないので、EC素子はほぼ最低透過状態(バリアレベル)になっている。カメラ機能を使用する際には、例えば、操作キーのファンクション選択スイッチ61やカーソルキー62等の操作により、カメラ撮影モードを選択設定する。カメラ撮影モードを選択設定すると、EC素子57はほぼ最高透過状態(スルーレベル)になり、次いで撮像ユニット56により撮像された画像が表示部59に表示される。
【0045】
被写体の明るさが高い場合には、撮像ユニット56から出力される輝度信号に応じて、カメラ制御回路58がEC素子57への印加電圧によって、その濃度を制御する。撮影が終了し、ファンクション選択スイッチ61によりカメラ撮影モード以外の機能が選択された場合は、外部からカメラ対物窓54を見て、カメラが非撮影状態であることが分かるように、EC素子57をほぼ最低透過状態(バリアレベル)にする。また、撮影モード状態で携帯電話機の電源ボタンがOFFされた場合は、まずEC素子57をほぼ最低透過状態(バリアレベル)にした後、携帯電話機全体の電源がOFFになるように、カメラ制御回路60が制御するように構成されている。
【0046】
上記実施の形態では、デジタルカメラ及びデジタルカメラ付きの携帯電話機への適用を例として説明してきたが、本発明は、カメラ内蔵のPDAやパソコン等の他の携帯機器に適用してもよいのは当然である。また、測光を外部測光素子で行うようにすれば、銀塩カメラにも適用可能である。
【0047】
また、上記各実施の形態では、通電により透過率が変化し、通電により変化した透過率が通電停止後にも保持される物性素子として、EC素子を用いたものを示したが、同様の特性をもつ素子も勿論用いることが可能である。
【0048】
以上実施の形態について説明を行ったが、本発明の特徴とする構成並びにその構成に基づく効果の一例をまとめて示すと、次の通りである。
【0049】
本発明の第1の特徴とする構成は、請求項1に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラによれば、省電力化を達成しながら外部から撮影レンズ前面の視認を困難にし、カメラが撮影が行われない状態にあることを、容易に視認できるようにしたカメラを実現することができる。
【0050】
また第2の特徴とする構成は、請求項2に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラにおいては、カメラが撮影を行わない状態にあることを、省電力化を達成しながら外部から容易に視認できるようにしたカメラを実現することができる。
【0051】
また第3の特徴とする構成は、請求項3に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラにおいては、メカニカルなバリアを備えていなくても、カメラが撮影できない状態にあるという意思表示を周囲に与えることができる。
【0052】
また第4の特徴とする構成は、請求項4に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラにおいては、カメラが撮影モードでない状態又は電源OFFの状態であることを外部から容易に視認することができる。
【0053】
また第5の特徴とする構成は、請求項5に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラにおいては、物性素子を撮影レンズの前面を覆うように容易に設けることが可能となる。
【0054】
また第6の特徴とする構成は、請求項6に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラにおいては、物性素子に対して撮影時には減光フィルタなどの光量制御手段としての役割をさせることもできる。
【0055】
また第7の特徴とする構成は、請求項7に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラにおいては、被写体輝度に応じて物性素子の透過率を適切に調整することができる。
【0056】
また第8の特徴とする構成は、請求項8に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラにおいては、前記第1〜第7のいずれかの特徴を備えたジデタルカメラを実現することができる。
【0057】
また第9の特徴とする構成は、請求項9に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラによれば、カメラが撮影が行われない状態にあることを、省電力化を達成しながら外部から容易に視認できる。
【0058】
また第10の特徴とする構成は、請求項10に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラによれば、沈胴式撮影レンズなど撮影レンズが光軸方向に移動可能に構成されたカメラにおいても、物性素子により容易にレンズバリア機能をもたせることができる。
【0059】
また第11の特徴とする構成は、請求項11に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラによれば、物性素子をレンズに容易に組み合わせて配置することがてき、光量制御機能をもつ撮影レンズユニットを容易に構成することがてきる。
【0060】
また第12の特徴とする構成は、請求項12に記載したカメラ内蔵携帯機器の構成であり、このように構成されたカメラ内蔵携帯機器においては、携帯機器の使用時であってもカメラが撮影を行わない状態にある場合は、そのことを外部から容易に視認できるようにし、周囲に意思表示することが可能となる。
【0061】
【発明の効果】
以上実施の形態に基づいて説明したように、本発明によれば、カメラやカメラ内蔵携帯機器の本体サイズを大きくすることなく撮影レンズ前面を遮蔽できるようにすると共に、省電力化を達成しながらカメラが撮影を行わない状態であることを外部から容易に視認することが可能なカメラ及びカメラ付き携帯機器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るデジタルカメラを示す概略図である。
【図2】図1に示したデジタルカメラの電気的な回路構成を示すブロック図である。
【図3】図1及び図2に示した第1の実施の形態の動作を説明するためのメインフローチャートである。
【図4】図3に示したメインフローチャートにおけるAE/AFサブルーチン動作ステップを示すフローチャートである。
【図5】図4に示したフローチャートの動作を説明するための、EV値に対するシャッタースピードと絞りの関係を示すプログラム線図である。
【図6】図1に示した第1の実施の形態に係るデジタルカメラの変形例を示す概略図である。
【図7】図1に示した第1の実施の形態に係るデジタルカメラの他の変形例を示す概略図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るカメラ付き携帯電話機を示す概略図である。
【符号の説明】
1 撮像光学系
2 EC素子
3 撮像素子
4 画像表示部
5 カメラ制御回路
6 ファインダ光学系
7 電源
8 カメラ電源スイッチ
9 カメラ外装
11 撮像光学系
12 EC素子
13 撮像素子
14 EC駆動部
15 CPU
16 操作部
17 撮像回路
18 AE/AF回路
19 DRAM
20 画像処理回路
21 画像表示部
22 メモリカード
31 第1の撮像光学系
32 第1の撮影レンズ鏡筒
33 第2の撮像光学系
34 第2の撮影レンズ鏡筒
35 支持部材
36 フレキシブルプリント配線板
41 第1の撮像光学系
42 第2の撮像光学系
43 第1のレンズ
44 第2のレンズ
45 EC素子
51 カメラ付き携帯電話機
52 表示ケース部
53 操作キーボートケース部
54 カメラ対物窓
55 ミラー
56 撮像ユニット
57 EC素子
58 カメラ制御回路
59 表示部
60 電源ボタン
61 ファンクション選択スイッチ
62 カーソルキー
【発明の属する技術分野】
この発明は、撮影レンズの前面を覆うように配置したエレクトロクロミック素子などの物性素子からなる保護部材を備えたカメラ及びカメラ付き携帯機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平5−68207号公報
【特許文献2】特開平6−105219号公報
【特許文献3】特開2000−32333号公報
【特許文献4】特開2002−221750公報
【特許文献5】特開2002−271665公報
【0003】
近年、撮像素子の小型化に伴い、デジタルカメラ等の撮像装置の撮像光学系も小型化されてきたが、光学系が小型化されると、その開放絞り径も小さくなり、カメラ光量制御のために絞り径を小さくしていくと、回折の影響で鮮明な画像が得られなくなってしまう。そこで小型の撮像光学系では、NDフィルタを光学系に出し入れし、光量制御を行っているものが多い。従来は、フィルム状のNDフィルタを光学系に出し入れしていたが、このような構成ではNDフィルタを駆動させるためのアクチュエータが必要であると共に、光学系からNDフィルタが退くスペースが必要であり、小型化の阻害要因となっている。
【0004】
そこで、エレクトロクロミック素子(ECD)等の物性素子を光学系に設け、電気的にその濃度を変化させて光量制御を行うようにしたカメラが、例えば特開平5−68207号公報(特許文献1)や、特開平6−105219号公報(特許文献2)で提案されており、また光電変換手段が光電変換動作を行っていないときは、ECD物性素子を光不透過状態あるいは略最低光透過率状態又は略最低光透過量状態とするようにしたビデオカメラも、例えば特開2000−32333号公報(特許文献3)で提案されている。
【0005】
一方、従来デジタルカメラ、銀塩カメラ等のコンパクトカメラの光学系前面には、カメラ電源のON/OFFに連動したレンズバリアが設けられている〔例えば特開2002−221750公報(特許文献4)参照〕が、カメラ付き携帯電話では、表示パネルと操作ボタンの反対側に、カメラの対物窓が配置されているものが多く、携帯電話を操作していると、周囲の人から見ると、写真を撮られているような誤解を招く恐れがあるので、レンズバリアにNDフィルタを備えたものが提案されている〔特開2002−271665公報(特許文献5)参照〕。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカメラにおけるレンズバリアは、開閉動作のためのアクチュエータが必要であり、小型化の阻害要因となっていた。また、小型化のために薄い板状の部材で構成されたレンズバリアでは、ユーザーが誤って大きな力を加えると、レンズバリアの開閉機構が破損してしまうおそれがあった。
【0007】
本発明は、従来のカメラのレンズバリアにおける上記問題点を解消するためになされたもので、カメラやカメラ内蔵の携帯機器の本体のサイズを大きくすることなく、且つ確実にレンズ前面が遮蔽されるようにしたカメラやカメラ内蔵の携帯機器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に係る発明は、通電により透過率が変化し、通電により変化した当該透過率が通電停止後にも保持される物性素子を、カメラに備えられた撮影レンズの前面を覆うように配置し、撮影が行われない状態では、前記物性素子を非通電の低透過率状態にして、外部から前記撮影レンズ前面の視認が困難なようにしてカメラを構成するものである。
【0009】
請求項2に係る発明は、カメラに備えられた撮影レンズの前面を覆うように配置され、通電により透過率が変化し、通電により変化した当該透過率が通電停止後にも保持される物性素子と、該物性素子の透過率を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記カメラが撮影を行わない状態になった場合に、前記物性素子を透過率の低下した状態にして通電を停止するように制御するようにしてカメラを構成するものである。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項2に係るカメラにおいて、前記制御手段は、前記物性素子を透過率の低下した状態として、外部からの前記撮影レンズ前面の視認が困難なような状態にすることを特徴とするものである。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項2又は3に係るカメラにおいて、前記カメラが撮影を行わない状態とは、前記カメラが少なくとも撮影モードでない状態又は電源オフの状態のいずれかの状態であることを特徴とするものである。
【0012】
請求項5に係る発明は、請求項2〜4のいずれか1項に係るカメラにおいて、前記物性素子は、カメラ外観に露出するように設けられていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項6に係る発明は、請求項2〜5のいずれか1項に係るカメラにおいて、前記制御手段は、撮影モードにある場合には、前記物性素子の透過率を、最大の透過率又は、当該最大の透過率と前記カメラが撮影を行わない状態における低い透過率の間の中間透過率にするように制御することを特徴とするものである。
【0014】
請求項7に係る発明は、請求項6に係るカメラにおいて、前記制御手段は、被写体の輝度に応じて、前記透過率を前記最大の透過率又は前記中間透過率のいずれかに制御することを特徴とするものである。
【0015】
請求項8に係る発明は、請求項1〜7のいずれか1項に係るカメラにおいて、前記撮影レンズを通過した被写体像を画像信号に変換する撮像素子を備えたことを特徴とするものである。
【0016】
請求項9に係る発明は、通電により透過率が変化し、通電により変化した当該透過率が通電停止後にも保持される物性素子を、カメラに備えられた撮影レンズの先頭に配置し、撮影が行われない状態では前記物性素子の透過率を低下させるようにしてカメラを構成するものである。
【0017】
請求項10に係る発明は、請求項9に係るカメラにおいて、前記撮影レンズの前記物性素子を含む部分が、光軸方向に移動可能に構成されていることを特徴とするものである。
【0018】
請求項11に係る発明は、請求項8又は9に係るカメラにおいて、前記物性素子の形状は、パワーを有するような形状であることを特徴とするものである。
【0019】
請求項12に係る発明は、被写体像を結像するための撮影レンズと、該撮影レンズの前面を覆うように配置され、通電により透過率が変化し、通電により変化した当該透過率が通電停止後にも保持される物性素子と、前記カメラが撮影を行わない状態になった場合に、前記物性素子を透過率の低下した状態にし通電を停止するように制御する制御手段とをそれぞれ有するカメラ部を備えて、カメラ内蔵携帯機器を構成するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、実施の形態について説明する。図1は、本発明に係るカメラの第1の実施の形態に係るデジタルカメラを示す概念図である。図1において、1は撮像光学系(模式的に示したもの)、2は撮像光学系1の前面を覆うように配置されたEC(エレクトロクロミック)素子で、IrO層、TaO3 層、WO3 層からなるEC材層と、このEC材層の両側に配置されたITOからなる透明電極と、更に透明電極の外側に配置された平面ガラスとで構成されている。3はEC素子2及び撮像光学系1を透過した被写体像を光電変換するCCD等の撮像素子、4は撮像素子3で撮像された被写体画像を表示する画像表示部、5はEC素子2,撮像素子3,画像表示部4等を制御するカメラ制御回路、6はファインダ光学系、7は電源、8はカメラ電源スイッチ、9はカメラ外装で前記EC素子2を支持している。
【0021】
次に、このように構成されているデジタルカメラの概略動作について説明する。カメラ電源スイッチ8により電源7をONにすると、撮像光学系1により結像された像は撮像素子3により光電変換され、映像信号が生成される。前記映像信号により画像表示部4が被写体の画像を表示し、ファインダ光学系6で撮影者が確認することができる。カメラのレリーズSW(図示せず)を押すことにより、カメラ制御回路5の制御によりメモリカードに画像データが転送され、画像データを記録保存することができるようになっている。
【0022】
撮像光学系1には光量制御手段は設けられておらず、撮像光学系1の前面(被写体側)に、濃度が変化しても可視光域での透過光周波数特性がほぼ一様なEC素子2が設けられており、撮像素子3の輝度信号に応じてEC素子2の濃度が制御され、常に適正な光量を撮像素子3に導くことができるようになっている。なお、EC素子の濃度制御は常に行う必要はなく、撮像素子3の輝度信号に応じ段階的な制御でも差し支えない。
【0023】
撮影が終了し、カメラの電源7をOFFにすると、まずEC素子2の濃度を略最低透過状態(バリアレベル)にした後、カメラシステムの電源がOFFになるようにカメラ制御回路5が構成されている。これにより電源OFFの状態では、EC素子2が略最低透過状態になっているので、見かけ上レンズバリアが閉じた状態になり、外観上カメラが非撮影状態になっていることがわかる。
【0024】
また、EC素子2は、少なくともその被写体側が平面ガラスで構成されているため、ユーザーが不用意に触ってしまっても、薄板状のバリアとは異なり破損することはない。平面ガラスで構成されているため、万が一汚れてしまっても簡単に拭き取ることができる。
【0025】
次に、図1に示したデジタルカメラの電気的回路構成について、図2に示すブロック構成図に基づいて説明する。図2において、11は撮像光学系、12は撮像光学系11の前面に配置されたEC素子、13はEC素子12と撮像光学系11の透過光を入射して被写体像を光電変換して撮像信号を生成する撮像素子、14はEC素子を駆動するEC駆動部、15はカメラの各部の制御を行うCPU、16は操作部で電源ON/OFFボタン、撮影モードボタン、レリーズボタン等を備えている。17は撮像素子13から出力される撮像信号のゲイン調整、AD変換等の処理を行って画像データを生成する撮像回路、18は画像データを用いてAE/AF処理を行うAE/AF回路、19は画像データを一時的に記憶するDRAM、20は画像データに各種画像処理を施す画像処理回路、21は画像データを表示するLCD等からなる画像表示部、22は画像データを記録するスマートメディア等の着脱可能なメモリカードである。なお、図2に示したブロック構成図における、EC駆動部14,CPU15,撮像回路17,AE/AF回路18,DRAM19,画像処理回路20が、図1におけるカメラ制御回路5に対応する。
【0026】
次に、図1及び図2に示したデジタルカメラ及びその電気的回路構成における、EC素子の駆動制御を中心にした詳細な動作説明を、図3及び図4のフローチャートに基づいて説明する。まず、電源7がONされると(ステップS1)、カメラの初期動作が行われる(ステップS2)。カメラの初期動作の後、次にカメラが撮影モードに設定されているか否かの判定が行われ(ステップS3)、撮影モードに設定されている場合は、まず、カメラを電源ONとする前はEC素子はバリアレベル(着色状態)になっているので、EC素子をスルーレベルに設定し、最大透過率状態にする(ステップS4)。
【0027】
EC素子をスルーレベルに設定する場合は、表1に例示されているように、印加電圧を0Vとし、絞り値F2.8 に相当するレベルにする。このスルーレベルにおける透過率は、絶対値としては現在のところ80%程度であるが、表1では得られる透過率の最大値を、透過率 100%として、他のレベルの透過率を対比説明することとする。
【0028】
【表1】
【0029】
次いで、EC素子をスルーレベルに設定した後は、AE/AF処理のサブルーチンステップ動作を行う(ステップS5)。AE/AF処理のサブルーチンステップでは、図4のフローチャートに示すように、まず撮像データに基づいてAE/AF回路18で被写体の測光を行う(ステップS5−1)。次いで、測光した結果、EV値が例えば13以下か否かの判定を行う(ステップS5−2)。EV値が13以下の場合は、EC素子はそのままスルーレベルにして、そのスルーレベル(絞りF2.8 に相当)において、13以下のEV値に応じて、図5のプログラム線図に基づいて、シャッタースピードを選択設定する。
【0030】
一方、上記EV値の判定ステップS5−2において、EV値が13より大きく、明るい被写体の場合は、EC素子のNDレベルを上げ、絞り値を大にするためのEC素子への電圧設定を行う(ステップS5−3)。表1の絞り値F4に相当するNDレベル1に設定するには、EC素子に 1.5Vの電圧を設定して電圧の印加を行う(ステップS5−4)。これにより、透過率は最大透過率の50%程度となる。
【0031】
このように 1.5Vの電圧印加により、EC素子はNDレベル1(絞り値F4相当)になるので、同様にプログラム線図において、絞り値をF4としてEV値に応じたシャッタースピードを選択設定する。更に被写体輝度が高い場合は、EC素子をNDレベル2に設定する。表1に示すように、EC素子を絞り値F5.6 に相当するNDレベル2に設定するには、EC素子に 2.5Vの電圧を印加する。これにより、透過率は最大透過率の25%程度となる。
【0032】
このように、 2.5Vの電圧印加により、EC素子はNDレベル2(絞り値F5.6 に相当)になるので、同様にプログラム線図において、絞り値をF5.6 としてEV値に応じたシャッタースピードを選択設定することになる。
【0033】
以上のようにして、EC素子への電圧印加による被写体輝度に対する露光調整(AE調整)が終了すると、EV値13以下であるか否かの判定ステップS5−2において、EV値が13以下である場合と同様に、測距が行われ(ステップS5−5)、次いで測距に基づく合焦位置へレンズを移動させるAF処理が行われる(ステップS5−6)。AF処理が終了すると、AE/AF処理のサブルーチンステップ動作が終了し、再びメインルーチンステップに戻り、レリース操作が行われるのを待機する(ステップS6)。レリース操作がなされると、露光動作が行われ(ステップS7)、次いで、露光動作で得られた画像データのメモリカードへの記録動作が行われる(ステップS8)。
【0034】
画像データの記録後は、電源ボタンのOFF指示がなされているのか否かの判定が行われ(ステップS9)、OFF指示がなされていない場合は、次いで撮影モードが継続して設定されているか否かの判定が行われる(ステップS10)。撮影モードが引き続き設定されている場合は、AE/AFのサブルーチン動作ステップS5へ戻り、先に述べた撮影モード動作を繰り返す。
【0035】
電源ボタンOFF指示判定ステップS9において、電源ボタンのOFF指示がなされている場合は、EC素子をバリアレベルに設定するため、表1に示すように、例えばEC素子に 3.5Vの電圧を印加し、透過率を例えば最大透過率の10%程度にして、着色状態にし(ステップS11)、カメラ動作を終了する。
【0036】
先の撮影モード判定ステップS3及びS10において、撮影モード以外の動作モードであると判定されたとき、つまり再生モードに設定されている場合は、ステップS12へ移行して、EC素子がバリアレベルになっているか否かの判定が行われる(ステップS12)。ここで、EC素子がバリアレベルに設定されていない場合は、バリアレベルに設定するための電圧( 3.5V)を印加して、EC素子をバリアレベルに設定する(ステップS13)。EC素子がバリアレベルに設定されている場合、あるいはバリアレベルに設定した後は、再生モードへ移行して(ステップS14)、その後は電源ボタンOFF指示の判定ステップS9に移行するようになっている。
【0037】
以上のようにEC素子2(12)は光量制御手段として機能を備えており、撮影動作中はスルーレベル又はNDレベルにして、NDフィルタとして利用され、撮影後はバリアレベルにしてバリアとして利用される。なお、被写体がかなり明るい場合の撮影時には、バリアレベルをNDレベル3として、EC素子をNDフィルタとして用いることもできる。
【0038】
次に、図1に示した第1の実施の形態の変形例を図6に基づいて説明する。この変形例は、沈胴式撮影レンズを備えたデジタルカメラに、EC素子を適用し光量制御素子としての機能と共にレンズバリアとしての機能をもたせるように構成したものである。すなわち、図6に示すように、第1の撮像光学系31と該第1の撮像光学系31の前面を覆うように配置されたEC素子2とを保持した第1の撮影レンズ鏡筒32と、第2の撮像光学系33を保持した第2の撮影レンズ鏡筒34とを、カメラ外装9に固着されている支持部材35に摺動可能に取着し、沈胴位置P1と撮影位置P2との間を光軸に沿って進退可能なように構成したものである。なお、36はEC素子2とカメラ制御回路5とを電気的に接続するために用いられている折り曲げ可能なフレキシブルプリント配線板である。
【0039】
従来の機械的な構成のレンズバリアでは、沈胴式撮影レンズのように移動可能なレンズに対しては、開閉のタイミングが複雑で、その配置が困難であるが、上記のように、本発明においては、沈胴式撮影レンズを備えたデジタルカメラに対しても、レンズバリアとしても機能させることが可能なEC素子を簡単に取り付け配置することができる。
【0040】
次に、図1に示した第1の実施の形態の他の変形例について、図7に基づいて説明する。この変形例は、撮像光学系を第1の撮像光学系41とその後方に配置した第2の撮像光学系42とで構成し、第1の撮像光学系41を構成する貼り合わせ構造の第1のレンズ43と第2のレンズ44の貼り合わせ面に、EC素子45を介在させて構成したものである。
【0041】
この変形例においては、光量制御手段としての機能をもつEC素子を、レンズに直接組み合わせて配置し、レンズと共にパワー(屈折力)を有し且つ光量制御機能をもつ単一の物性素子(撮像レンズユニット)として構成したものである。
【0042】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。この実施の形態は、本発明をデジタルカメラ付き携帯電話機に適用したもので、図8の(A)は第2の実施の形態に係るデジタルカメラ付き携帯電話機の全体斜視図、図8の(B)は主要部を断面で示した側面図、図8の(C)は操作キーボードケース部の平面図である。図8の(A)において、51は折り畳み型のデジタルカメラ付き携帯電話機の全体構成を示しており、52は表示ケース部、53は操作キーボードケース部であり、表示ケース部52の背面(折り畳み状態では表面)には、カメラ対物窓54が設けられており、更にこのカメラ対物窓54に隣接してミラー55が固定配置されている。そして、図8の(B)に示すように、上記カメラ対物窓54に対向して表示ケース部52の内部には、撮像光学系と撮像素子により構成された撮像ユニット56が配置されており、更に撮像ユニット56の前面にはEC素子57が配置されている。また表示ケース部52の内部には、カメラ制御回路58が設けられており、表示ケース部52の表面側には表示部59が配置されている。
【0043】
そして、EC素子57は、カメラ動作中はカメラ制御回路58からの制御信号により、被写体輝度に応じて濃度が変化され、カメラ非動作時又は携帯電話機の電源OFF時にはほぼ最低透過状態(バリアレベル)となり、撮像光学系を隠し、外部から見た状態ではカメラが非動作状態であることが分かるようになっている。
【0044】
次に、このように構成されているデジタルカメラ付き携帯電話機のカメラ動作を中心にした動作について説明する。まず携帯電話機の操作キーボードケース部53の電源ボタン60を操作して電源をONにする。この時点では、まだカメラは動作状態になっていないので、EC素子はほぼ最低透過状態(バリアレベル)になっている。カメラ機能を使用する際には、例えば、操作キーのファンクション選択スイッチ61やカーソルキー62等の操作により、カメラ撮影モードを選択設定する。カメラ撮影モードを選択設定すると、EC素子57はほぼ最高透過状態(スルーレベル)になり、次いで撮像ユニット56により撮像された画像が表示部59に表示される。
【0045】
被写体の明るさが高い場合には、撮像ユニット56から出力される輝度信号に応じて、カメラ制御回路58がEC素子57への印加電圧によって、その濃度を制御する。撮影が終了し、ファンクション選択スイッチ61によりカメラ撮影モード以外の機能が選択された場合は、外部からカメラ対物窓54を見て、カメラが非撮影状態であることが分かるように、EC素子57をほぼ最低透過状態(バリアレベル)にする。また、撮影モード状態で携帯電話機の電源ボタンがOFFされた場合は、まずEC素子57をほぼ最低透過状態(バリアレベル)にした後、携帯電話機全体の電源がOFFになるように、カメラ制御回路60が制御するように構成されている。
【0046】
上記実施の形態では、デジタルカメラ及びデジタルカメラ付きの携帯電話機への適用を例として説明してきたが、本発明は、カメラ内蔵のPDAやパソコン等の他の携帯機器に適用してもよいのは当然である。また、測光を外部測光素子で行うようにすれば、銀塩カメラにも適用可能である。
【0047】
また、上記各実施の形態では、通電により透過率が変化し、通電により変化した透過率が通電停止後にも保持される物性素子として、EC素子を用いたものを示したが、同様の特性をもつ素子も勿論用いることが可能である。
【0048】
以上実施の形態について説明を行ったが、本発明の特徴とする構成並びにその構成に基づく効果の一例をまとめて示すと、次の通りである。
【0049】
本発明の第1の特徴とする構成は、請求項1に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラによれば、省電力化を達成しながら外部から撮影レンズ前面の視認を困難にし、カメラが撮影が行われない状態にあることを、容易に視認できるようにしたカメラを実現することができる。
【0050】
また第2の特徴とする構成は、請求項2に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラにおいては、カメラが撮影を行わない状態にあることを、省電力化を達成しながら外部から容易に視認できるようにしたカメラを実現することができる。
【0051】
また第3の特徴とする構成は、請求項3に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラにおいては、メカニカルなバリアを備えていなくても、カメラが撮影できない状態にあるという意思表示を周囲に与えることができる。
【0052】
また第4の特徴とする構成は、請求項4に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラにおいては、カメラが撮影モードでない状態又は電源OFFの状態であることを外部から容易に視認することができる。
【0053】
また第5の特徴とする構成は、請求項5に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラにおいては、物性素子を撮影レンズの前面を覆うように容易に設けることが可能となる。
【0054】
また第6の特徴とする構成は、請求項6に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラにおいては、物性素子に対して撮影時には減光フィルタなどの光量制御手段としての役割をさせることもできる。
【0055】
また第7の特徴とする構成は、請求項7に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラにおいては、被写体輝度に応じて物性素子の透過率を適切に調整することができる。
【0056】
また第8の特徴とする構成は、請求項8に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラにおいては、前記第1〜第7のいずれかの特徴を備えたジデタルカメラを実現することができる。
【0057】
また第9の特徴とする構成は、請求項9に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラによれば、カメラが撮影が行われない状態にあることを、省電力化を達成しながら外部から容易に視認できる。
【0058】
また第10の特徴とする構成は、請求項10に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラによれば、沈胴式撮影レンズなど撮影レンズが光軸方向に移動可能に構成されたカメラにおいても、物性素子により容易にレンズバリア機能をもたせることができる。
【0059】
また第11の特徴とする構成は、請求項11に記載したカメラの構成であり、このように構成されたカメラによれば、物性素子をレンズに容易に組み合わせて配置することがてき、光量制御機能をもつ撮影レンズユニットを容易に構成することがてきる。
【0060】
また第12の特徴とする構成は、請求項12に記載したカメラ内蔵携帯機器の構成であり、このように構成されたカメラ内蔵携帯機器においては、携帯機器の使用時であってもカメラが撮影を行わない状態にある場合は、そのことを外部から容易に視認できるようにし、周囲に意思表示することが可能となる。
【0061】
【発明の効果】
以上実施の形態に基づいて説明したように、本発明によれば、カメラやカメラ内蔵携帯機器の本体サイズを大きくすることなく撮影レンズ前面を遮蔽できるようにすると共に、省電力化を達成しながらカメラが撮影を行わない状態であることを外部から容易に視認することが可能なカメラ及びカメラ付き携帯機器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るデジタルカメラを示す概略図である。
【図2】図1に示したデジタルカメラの電気的な回路構成を示すブロック図である。
【図3】図1及び図2に示した第1の実施の形態の動作を説明するためのメインフローチャートである。
【図4】図3に示したメインフローチャートにおけるAE/AFサブルーチン動作ステップを示すフローチャートである。
【図5】図4に示したフローチャートの動作を説明するための、EV値に対するシャッタースピードと絞りの関係を示すプログラム線図である。
【図6】図1に示した第1の実施の形態に係るデジタルカメラの変形例を示す概略図である。
【図7】図1に示した第1の実施の形態に係るデジタルカメラの他の変形例を示す概略図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るカメラ付き携帯電話機を示す概略図である。
【符号の説明】
1 撮像光学系
2 EC素子
3 撮像素子
4 画像表示部
5 カメラ制御回路
6 ファインダ光学系
7 電源
8 カメラ電源スイッチ
9 カメラ外装
11 撮像光学系
12 EC素子
13 撮像素子
14 EC駆動部
15 CPU
16 操作部
17 撮像回路
18 AE/AF回路
19 DRAM
20 画像処理回路
21 画像表示部
22 メモリカード
31 第1の撮像光学系
32 第1の撮影レンズ鏡筒
33 第2の撮像光学系
34 第2の撮影レンズ鏡筒
35 支持部材
36 フレキシブルプリント配線板
41 第1の撮像光学系
42 第2の撮像光学系
43 第1のレンズ
44 第2のレンズ
45 EC素子
51 カメラ付き携帯電話機
52 表示ケース部
53 操作キーボートケース部
54 カメラ対物窓
55 ミラー
56 撮像ユニット
57 EC素子
58 カメラ制御回路
59 表示部
60 電源ボタン
61 ファンクション選択スイッチ
62 カーソルキー
Claims (12)
- 通電により透過率が変化し、通電により変化した当該透過率が通電停止後にも保持される物性素子を、カメラに備えられた撮影レンズの前面を覆うように配置し、撮影が行われない状態では、前記物性素子を非通電の低透過率状態にして、外部から前記撮影レンズ前面の視認が困難なようにしたことを特徴とするカメラ。
- カメラに備えられた撮影レンズの前面を覆うように配置され、通電により透過率が変化し、通電により変化した当該透過率が通電停止後にも保持される物性素子と、該物性素子の透過率を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記カメラが撮影を行わない状態になった場合に、前記物性素子を透過率の低下した状態にして通電を停止するように制御することを特徴とするカメラ。
- 前記制御手段は、前記物性素子を透過率の低下した状態として、外部からの前記撮影レンズ前面の視認が困難なような状態にすることを特徴とする請求項2に係るカメラ。
- 前記カメラが撮影を行わない状態とは、前記カメラが少なくとも撮影モードでない状態又は電源オフの状態のいずれかの状態であることを特徴とする請求項2又は3に係るカメラ。
- 前記物性素子は、カメラ外観に露出するように設けられていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に係るカメラ。
- 前記制御手段は、撮影モードにある場合には、前記物性素子の透過率を、最大の透過率又は、当該最大の透過率と前記カメラが撮影を行わない状態における低い透過率の間の中間透過率にするように制御することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に係るカメラ。
- 前記制御手段は、被写体の輝度に応じて、前記透過率を前記最大の透過率又は前記中間透過率のいずれかに制御することを特徴とする請求項6に係るカメラ。
- 前記撮影レンズを通過した被写体像を画像信号に変換する撮像素子を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に係るカメラ。
- 通電により透過率が変化し、通電により変化した当該透過率が通電停止後にも保持される物性素子を、カメラに備えられた撮影レンズの先頭に配置し、撮影が行われない状態では前記物性素子の透過率を低下させるようにしたことを特徴とするカメラ。
- 前記撮影レンズの前記物性素子を含む部分が、光軸方向に移動可能に構成されていることを特徴とする請求項9に係るカメラ。
- 前記物性素子の形状は、パワーを有するような形状であることを特徴とする請求項8又は9に係るカメラ。
- 被写体像を結像するための撮影レンズと、該撮影レンズの前面を覆うように配置され、通電により透過率が変化し、通電により変化した当該透過率が通電停止後にも保持される物性素子と、前記カメラが撮影を行わない状態になった場合に、前記物性素子を透過率の低下した状態にし通電を停止するように制御する制御手段とをそれぞれ有するカメラ部を備えたことを特徴とするカメラ内蔵携帯機器。
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Cited By (3)
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-
2003
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2005111713A1 (ja) * | 2004-05-14 | 2005-11-24 | Fujifilm Corporation | 撮影ユニット |
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