JP2004205222A - 測距装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影した画像を利用しての測距を簡便に且つ正確に行う。
【解決手段】撮影にてデジタル画像を生成する撮影手段2と、撮影手段で撮影する被写体までの距離を測定するレーザ測距手段3と、画像データを表示する画像表示手段12と、表示された画像中の任意の2点間を指示する指示手段17と、上記2点間の距離を前記距離情報と撮影レンズ10の焦点距離情報及び撮影手段1における撮像素子13の画素密度情報に基づいて演算する演算手段とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】撮影にてデジタル画像を生成する撮影手段2と、撮影手段で撮影する被写体までの距離を測定するレーザ測距手段3と、画像データを表示する画像表示手段12と、表示された画像中の任意の2点間を指示する指示手段17と、上記2点間の距離を前記距離情報と撮影レンズ10の焦点距離情報及び撮影手段1における撮像素子13の画素密度情報に基づいて演算する演算手段とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は測距装置、殊に撮影した画像を利用して測距を行う測距装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
撮影した画像を利用して対象物の高さなどを測定する測距装置が特開平11−173840号公報(特許文献1)に示されている。これは校正尺と計測対象物とを同時に撮影する撮影手段を一対用いて、一対の撮影手段と校正尺の既知である位置関係に基づいて画像上の計測対象物までの距離や計測対象物の高さなどを演算により求めるものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−173840号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、一対の撮影手段と校正尺とを所定の位置関係に置かなくてはならないことから、どうしても装置全体が大型になるとともに複雑になってしまう。また、上記位置関係がずれたりした場合、正確な測距ができなくなってしまう。
【0005】
本発明はこのような点に鑑みなされたものであって、その目的とするところは撮影した画像を利用しての測距を簡便に且つ正確に行うことができる測距装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
しかして本発明は、撮影にてデジタル画像を生成する撮影手段と、撮影手段で撮影する被写体までの距離を測定するレーザ測距手段と、画像データを表示する画像表示手段と、表示された画像中の任意の2点間を指示する指示手段と、上記2点間の距離を前記距離情報と撮影レンズの焦点距離情報及び撮影手段における撮像素子の画素密度情報に基づいて演算する演算手段とを備えていることに特徴を有しており、撮影にてデジタル画像を生成する撮影手段と、撮影手段で撮影する被写体における撮影手段から見て所定の角度だけ離れた2点までの距離を夫々測定するレーザ測距手段と、画像データを表示する画像表示手段と、表示された画像中の任意の2点間を指示する指示手段と、指示された2点間の距離を前記距離情報と角度及び撮影手段における撮像素子の画素密度情報に基づいて演算する演算手段とを備えていることに他の特徴を有している。
【0007】
この時、画像データとともに演算手段による2点間の距離演算に必要な情報を記録する記録手段を備えていることが好ましい。
【0008】
また、撮影手段もしくは画像表示手段は、演算手段で演算された結果に基づくスケールもしくはグリッドの表示機能を備えていてもよい。
【0009】
画像表示手段が画像中におけるレーザ測距手段で距離測定がなされた点を表示する表示機能を備えたものとしていてもよい。
【0010】
また、少なくとも撮影手段とレーザ測距手段とが単一の器体内に納められているものであっても、撮影手段を主体とするカメラ部と、レーザ測距手段を主体とするとともにカメラ部とは別体として形成された測距部とで構成され、カメラ部に対して着脱自在となっている測距部は、カメラ部との間のデータ通信用インターフェースを備えているものであってもよい。
【0011】
画像表示手段は、演算手段で演算された2点間の距離の情報を基に複数の画像データを同じ縮尺で同時に表示する比較表示機能を備えたものとするのも好ましい。
【0012】
レーザ測距手段で2点の距離を測定する場合、そのうちの1点は撮影される画角内の中央1点とするとよい。
【0013】
また、レーザ測距手段で2点の距離を測定する場合、その2点はレーザ測距手段の投光方向の変更で可変とするとともに、撮影手段から見た2点の角度間隔を検出する角度検出手段を備えたものとしてもよい。
【0014】
そして記録手段は、着脱自在な外部記憶媒体に記録を行うものであることが好ましい。
【0015】
画像データ及び2点間距離の演算に必要な距離情報等を別体として形成された画像表示手段及び演算手段に対して送出する通信機能を備えたものであってもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下本発明を実施の形態の一例に基づいて詳述すると、図1に示すものは、デジタル画像を生成するカメラ本体1内にレーザ測距手段2を組み込んだもので、カメラ本体1の前面に位置する撮影レンズ10の脇にレーザ測距手段2におけるレーザ光の投受光部20が配置されている。このレーザ測距手段2は、カメラ本体1における撮影範囲のほぼ中心にある被写体までの距離を、レーザ光を投光してから被写体からの反射光を受光するまでの時間に基づいて算出するものとなっている。
【0017】
また上記カメラ本体1は不揮発性メモリで構成された外部記憶媒体3に対する読み書きを行う読み書き部11と、背面側に配された液晶ディスプレーからなる画像表示部12とを備えている。さらにカメラ本体1は、CCD等の撮像素子13から得られるデータを処理してデジタル画像を生成する画像処理部16と、このカメラ本体10の動作を制御する制御部15のほかに、指示手段17と、距離演算を行う演算手段14とを備えたものとなっている。
【0018】
ここで上記制御部15は、撮影のための動作制御や、画像処理部16で生成された画像の上記外部記憶媒体3への記録や、外部記憶媒体3に記録されている画像の上記画像表示部12への表示といったことを司るほか、撮影時に上記レーザ測距手段2を作動させることと、レーザ測距手段2から得られた被写体までの距離情報と撮影レンズ10の焦点距離情報並びに撮像素子の画素密度情報などを外部記憶媒体3に書き込む画像データに付加することを行う。この時の記録フォーマットは独自規格でもよいが、デジタルスチルカメラ用のExif規格に則ったものとするのが好ましい。
【0019】
上記指示手段17は、外部記憶媒体3に書き込まれている画像を画像表示部12に表示させた状態で画像中の任意の2点を指示するためのものであり、この指示手段17としては、画像中に表示されたカーソルをカメラ本体1が備えるカーソルキーで任意の位置に移動させて指定を行ったり、画像表示部12そのものをタッチパネルやタブレットとして画像中の2点をペン等で指示することができるようになっているものを用いることができる。
【0020】
そして前記演算手段14は、指示手段17によって指示された画像中の2点間の実際の距離を演算によって求めるもので、画像データ中に含まれている撮影レンズ10の焦点距離情報とレーザ測距手段2で得られた距離情報と指示された画像上の2点間の距離情報とによって上記2点間の実際の距離を求める。すなわち、測定したい2点間距離が図2に示すように対象物におけるたとえば両端P1,P2間の距離D=A1+A2である場合、上記対象物を画面中央に入れて撮影すれば、レーザ測距手段2で測定された対象物までの距離情報bが得られることから、撮影レンズ10の焦点距離fと被写体と像の関係((1/a)+(1/b)=1/f)よりa=b×f/(b−f)を求め、さらにカメラ本体1に使用されている撮像素子13固有の画素密度(画素ピッチ)情報などに基づく画像上の指定された2点間の距離(c1+c2)を用いて、2点P1,P2間の距離D=A1+A2=((b×c1)/a)+(b×c2)/aを演算し、この演算結果を画像表示部12に表示する。
【0021】
撮影モードにセットしたカメラ本体1によって測定したい2点が存在している被写体を画面中央に入れて撮影を行い、次いでカメラ本体1を距離演算モードにセットして上記撮影によって外部記憶媒体3に記録された画像データを呼び出して画像表示部12に表示させ、指示手段17を用いて画像中の2点を指示すれば、上述のように2点間の距離が演算されて画像表示部12に表示されるものである。上記の距離演算モードにおいて呼び出すことができる画像は直前に撮影したものでなくてもよいのはもちろんであり、また距離を知りたい2点は、レーザ測距手段2で距離を測定した被写体上であれば、撮影しなおすことなく変更することができる。
【0022】
この時、図4に示すように、演算により求めた2点間の距離に応じたグリッドGやスケールSが画像表示部12に表示されるようにしておいてもよい。指定した2点以外の点間の距離の概算を一見して把握することができるものとなる。また、図5に示すように画像表示部12に表示した画像に他の画像を半透明化して重ねて表示することができるようにするとともに、各画像の指定された2点間の距離が前記演算結果を利用して同一の縮尺で表示されるようにしておくと、異なる画像中の被写体9,9’の2点間の距離の比較を容易に行うことができるものとなる。
【0023】
なお、図示例のものにおいては、レーザ測距手段2で得られる距離情報はカメラ本体1から被写体までの距離であって、撮影レンズ10から被写体まで距離bではないことから、ここではレーザ測距手段2と撮影レンズ10の主点との間の距離及び撮影時の撮影レンズの繰り出し量でレーザ測距手段2で得られた距離情報を補正している。撮影レンズ10とレーザ測距手段2とが常に同じ位置にくるようにレーザ測距手段2を設けてもよいのはもちろんであり、またカメラ本体1から所定の距離以上のところに被写体がある場合、レーザ測距手段2で得られる距離をbとして扱うとともに、a=fとして演算を行うようにしてもよい。
【0024】
ここではカメラ本体1に距離の演算を行う演算手段14や指示手段17を設けたものを示したが、カメラ本体1に設けられている画像表示部12のサイズは小さいことから、測定したい2点の指示手段17による指示を十分な精度で行うことは困難である。この点を考えれば、図3に示すように、指示手段17や演算手段14は、カメラ本体1とは別体のものとして構成するようにしてもよく、この場合、指示手段17や演算手段14としてパーソナルコンピュータを好適に用いることができるとともに、パーソナルコンピュータの画面を画像表示部12として使用することができる。
【0025】
外部記憶媒体3を介して画像データを演算手段14であるパーソナルコンピュータに取り込んで、画像データに含まれている距離情報と焦点距離情報及び画素密度情報を基に、パーソナルコンピュータのディスプレー(画像表示部12)上でマウスなどの指示手段17で指定した2点間の距離を前述の演算により求めて表示するのである。この場合においても、図4に示したグリッドやスケールの表示や、複数画像の同一縮尺での表示を行ってもよいのはもちろんである。
【0026】
別体として構成された演算手段14に対する画像データの受け渡しは、上記の外部記憶媒体3を介したものとするほか、通信によって外部記憶媒体3が装着されたカメラ本体1をパーソナルコンピュータの外部記憶装置として取り扱うようにしたり、パーソナルコンピュータが持つ記録媒体をカメラ本体1における外部記憶媒体として取り扱われるようにしたりすることで行ってもよい。
【0027】
図6に他例を示す。これはレーザ測距手段2をカメラ本体1とは別体のものとして構成するとともに、カメラ本体1にレーザ測距手段2を装着した時、カメラ本体1とレーザ測距手段2との間にカメラ本体1側からの要求に応じてレーザ測距手段2を作動させて距離の測定動作を行わせるとともに測定結果としての距離情報をカメラ本体1側で受け取ることができる通信インターフェース(図示せず)を双方に設けたものである。なお、レーザ測距手段2で距離が測定されるのはカメラ本体1で撮影される画角内の中央1点となるように、レーザ測距手段2のカメラ本体1への装着がなされるようにしている。この場合においても、演算手段14や指示手段17を更に別体で構成してもよい。また、カメラ本体1とレーザ測距手段2とをこのように別体としたものにおいては、外部記憶媒体3をレーザ測距手段2側に設けて、カメラ本体1から得た画像データ(焦点距離情報や画素密度情報を含む)にレーザ測距手段2側で距離情報を付加して外部記憶媒体3に書き込むようにしたものであってもよい。
【0028】
図7に他の実施の形態の一例を示す。これはカメラ本体1に装着されるレーザ測距手段2として、2つの投受光部20,20を備えて所定の角度αをなす2方向の測距を行うことができるものを用いている。この場合、レーザ光が照射された2点p1,p2までの距離L1,L2を夫々測定することができるとともに、上記角度αが既知であることから、図8に示すように上記2点p1,p2間の間隔L3も演算(L3=(L12+L22−2L1・L2・cosα)1/2)で求めることができ、更には被写体がカメラ本体1と正対していなくて傾いている場合の上記2点p1,p2間の距離L3や傾きβも演算で求めることができる。
【0029】
従って、外部記憶媒体3に記録する画像データに、上記2点までの2つの距離情報と上記角度αと画素密度情報と画像上の上記2点がどこであるかを記録しておくことで、この画像を画像表示手段1に呼び出して指示手段17で指定した被写体上の任意の2点P1,P2間の距離Dの演算を行う時、被写体の上記傾きβに応じた補正を加えることができるものであり、指示された任意の2点間の距離Dを傾きβがあっても正確に演算することができる。レーザ測距手段2で被写体上のどの2点までの距離を測定したのかは、レーザ測距手段2が投光したレーザスポット光が被写体に照射されている状態を撮影することで、レーザスポット光がどの位置にあるかを撮影した画像から確認することで行うことができる。
【0030】
この時のレーザ測距手段2で距離を測定する2点p1,p2は、カメラ本体1の撮影画角の中心からたとえば左右に10°の位置(角度α=20°)となるように中心から等角度のところにくるようにしたり、図9に示すように、レーザ測距手段2で距離が測定される2点p1,p2のうちの1点を撮影される画角内の中央1点とするのが上記角度βの演算(特に傾いているか否かの検出)が容易となる点で好ましい。また、後者であれば、傾いていない場合の距離L3はL2・tanαで演算することができる。
【0031】
レーザ測距手段で距離が測定される2点p1,p2は、レーザ測距手段2の投光方向の変更で可変としておいても、つまり、角度αを可変としておいてもよい。この場合、撮影手段から見た2点の角度αを検出する角度検出手段も設けておく。被写体の状況や被写体とカメラ本体1との位置関係に応じて上記2点を変更することができるために、状況にかかわらず正確な測定を行うことができるものとなる。
【0032】
この場合の上記角度αの変更は、たとえば2つの投受光部20,20の光軸が交わる点を中心に2つの投受光部20,20を夫々回動させることができるようにすることで行うことができ、角度αはポテンショメータなどを用いた角度検出手段によって、2つの投受光部20,20と回転軸とを結ぶ2つの線(光軸)がなす角度αを検出すればよい。
【0033】
なお、図3〜図6に示した構成は、レーザ測距手段2で2点の測距を行うものにおいても適用することができる。また、レーザ測距手段2としては、図10に示すように、2つのレーザ光源21,21を備えたもののほか、図11に示すように、一つのレーザ光源と、このレーザ光源から出力されるレーザ光の方向を変更するミラー22とを組み合わせたものを用いることができる。図中23は集光レンズである。ちなみに前者であれば、低光量のレーザ光源でも離れたところにある被写体にレーザスポット光を照射することができ、後者であれば、レーザ光源21の数が一つでよいために小型化の点で有利となる。また、ミラー22として全反射ミラーを使用してミラー22を駆動することで照射方向を変更することにより、ミラー22による光量低下を小さくすることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本発明においては、撮影にてデジタル画像を生成する撮影手段と、撮影手段で撮影する被写体までの距離を測定するレーザ測距手段と、画像データを表示する画像表示手段と、表示された画像中の任意の2点間を指示する指示手段と、上記2点間の距離を前記距離情報と撮影レンズの焦点距離情報及び撮影手段における撮像素子の画素密度情報に基づいて演算する演算手段とを備えているために、画像中の任意の2点間の距離を簡便に求めることができる。
【0035】
また、撮影にてデジタル画像を生成する撮影手段と、撮影手段で撮影する被写体における撮影手段から見て所定の角度だけ離れた2点までの距離を夫々測定するレーザ測距手段と、画像データを表示する画像表示手段と、表示された画像中の任意の2点間を指示する指示手段と、指示された2点間の距離を前記距離情報と角度及び撮影手段における撮像素子の画素密度情報に基づいて演算する演算手段とを備えているものにおいては、撮影手段と正対していない傾いた面に存在している2点を指示した場合にも、その2点間の距離を正確に且つ簡便に求めることができる。
【0036】
この時、画像データとともに演算手段による2点間の距離演算に必要な情報を記録する記録手段を備えていると、この画像を呼び出して任意の2点を指定し、この2点間の距離を求めさせることができるものであり、必要な時に必要な距離情報を得ることができる。
【0037】
また、撮影手段もしくは画像表示手段が演算手段で演算された結果に基づくスケールもしくはグリッドの表示機能を備えていると、被写体の概略の寸法を容易に知ることができる。
【0038】
画像表示手段が画像中におけるレーザ測距手段で距離測定がなされた点を表示する表示機能を備えたものとしておけば、たとえばレーザ測距手段のレーザスポット光が撮影した画像内に写るようにしておけば、指定手段で指定する任意の2点の指定有効部分を容易に知ることができる。
【0039】
また、少なくとも撮影手段とレーザ測距手段とが単一の器体内に納められているものであると、撮影及びレーザ測距時の取り扱いが容易となる。
【0040】
また、撮影手段を主体とするカメラ部と、レーザ測距手段を主体とするとともにカメラ部とは別体として形成された測距部とで構成され、カメラ部に対して着脱自在となっている測距部は、カメラ部との間のデータ通信用インターフェースを備えているものであってもよく、この場合は必要な時のみ測距部を装着したり、複数のカメラ部で一つの測距部を共用するといったことが可能となる。
【0041】
画像表示手段は、演算手段で演算された2点間の距離の情報を基に複数の画像データを同じ縮尺で同時に表示する比較表示機能を備えたものとするのも好ましい。撮影距離が異なる複数の画像内の被写体の長さ(大きさ)の比較が容易となる。
【0042】
レーザ測距手段で2点の距離を測定する場合、そのうちの1点は撮影される画角内の中央1点としておくと、必要な演算を簡略化することができて高速に処理することができる。
【0043】
また、レーザ測距手段で2点の距離を測定する場合、その2点はレーザ測距手段の投光方向の変更で可変とするとともに、撮影手段から見た2点の角度間隔を検出する角度検出手段を備えたものとしてもよい。被写体と撮像手段との位置関係に制約があって、被写体上の2点にレーザを照射することができない時にもこれができるようになるために、有効な距離情報を含む画像を得ることができる。
【0044】
そして記録手段は、着脱自在な外部記憶媒体に記録を行うものであると、撮影後の画像データの取り扱いが容易となる。
【0045】
画像データ及び2点間距離の演算に必要な距離情報等を別体として形成された画像表示手段及び演算手段に対して送出する通信機能を備えたものであってもよく、この時にはより高速な演算手段の使用が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すもので、(a)は斜視図、(b)はブロック図である。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】他例のブロック図である。
【図4】(a)(b)は画像表示部への表示の例を示す説明図である。
【図5】画像表示部への表示の他の例を示す説明図である。
【図6】更に他例のブロック図である。
【図7】他の実施の形態の一例の斜視図である。
【図8】同上の動作説明図である。
【図9】同上の他例の動作説明図である。
【図10】同上のレーザ測距手段の概略図である。
【図11】(a)(b)は同上のレーザ測距手段の他例の概略図である。
【符号の説明】
1 カメラ本体
2 レーザ測距手段
3 外部記憶媒体
10 撮影レンズ
12 画像表示部
13 撮像素子
14 演算手段
17 指示手段
【発明の属する技術分野】
本発明は測距装置、殊に撮影した画像を利用して測距を行う測距装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
撮影した画像を利用して対象物の高さなどを測定する測距装置が特開平11−173840号公報(特許文献1)に示されている。これは校正尺と計測対象物とを同時に撮影する撮影手段を一対用いて、一対の撮影手段と校正尺の既知である位置関係に基づいて画像上の計測対象物までの距離や計測対象物の高さなどを演算により求めるものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−173840号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、一対の撮影手段と校正尺とを所定の位置関係に置かなくてはならないことから、どうしても装置全体が大型になるとともに複雑になってしまう。また、上記位置関係がずれたりした場合、正確な測距ができなくなってしまう。
【0005】
本発明はこのような点に鑑みなされたものであって、その目的とするところは撮影した画像を利用しての測距を簡便に且つ正確に行うことができる測距装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
しかして本発明は、撮影にてデジタル画像を生成する撮影手段と、撮影手段で撮影する被写体までの距離を測定するレーザ測距手段と、画像データを表示する画像表示手段と、表示された画像中の任意の2点間を指示する指示手段と、上記2点間の距離を前記距離情報と撮影レンズの焦点距離情報及び撮影手段における撮像素子の画素密度情報に基づいて演算する演算手段とを備えていることに特徴を有しており、撮影にてデジタル画像を生成する撮影手段と、撮影手段で撮影する被写体における撮影手段から見て所定の角度だけ離れた2点までの距離を夫々測定するレーザ測距手段と、画像データを表示する画像表示手段と、表示された画像中の任意の2点間を指示する指示手段と、指示された2点間の距離を前記距離情報と角度及び撮影手段における撮像素子の画素密度情報に基づいて演算する演算手段とを備えていることに他の特徴を有している。
【0007】
この時、画像データとともに演算手段による2点間の距離演算に必要な情報を記録する記録手段を備えていることが好ましい。
【0008】
また、撮影手段もしくは画像表示手段は、演算手段で演算された結果に基づくスケールもしくはグリッドの表示機能を備えていてもよい。
【0009】
画像表示手段が画像中におけるレーザ測距手段で距離測定がなされた点を表示する表示機能を備えたものとしていてもよい。
【0010】
また、少なくとも撮影手段とレーザ測距手段とが単一の器体内に納められているものであっても、撮影手段を主体とするカメラ部と、レーザ測距手段を主体とするとともにカメラ部とは別体として形成された測距部とで構成され、カメラ部に対して着脱自在となっている測距部は、カメラ部との間のデータ通信用インターフェースを備えているものであってもよい。
【0011】
画像表示手段は、演算手段で演算された2点間の距離の情報を基に複数の画像データを同じ縮尺で同時に表示する比較表示機能を備えたものとするのも好ましい。
【0012】
レーザ測距手段で2点の距離を測定する場合、そのうちの1点は撮影される画角内の中央1点とするとよい。
【0013】
また、レーザ測距手段で2点の距離を測定する場合、その2点はレーザ測距手段の投光方向の変更で可変とするとともに、撮影手段から見た2点の角度間隔を検出する角度検出手段を備えたものとしてもよい。
【0014】
そして記録手段は、着脱自在な外部記憶媒体に記録を行うものであることが好ましい。
【0015】
画像データ及び2点間距離の演算に必要な距離情報等を別体として形成された画像表示手段及び演算手段に対して送出する通信機能を備えたものであってもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下本発明を実施の形態の一例に基づいて詳述すると、図1に示すものは、デジタル画像を生成するカメラ本体1内にレーザ測距手段2を組み込んだもので、カメラ本体1の前面に位置する撮影レンズ10の脇にレーザ測距手段2におけるレーザ光の投受光部20が配置されている。このレーザ測距手段2は、カメラ本体1における撮影範囲のほぼ中心にある被写体までの距離を、レーザ光を投光してから被写体からの反射光を受光するまでの時間に基づいて算出するものとなっている。
【0017】
また上記カメラ本体1は不揮発性メモリで構成された外部記憶媒体3に対する読み書きを行う読み書き部11と、背面側に配された液晶ディスプレーからなる画像表示部12とを備えている。さらにカメラ本体1は、CCD等の撮像素子13から得られるデータを処理してデジタル画像を生成する画像処理部16と、このカメラ本体10の動作を制御する制御部15のほかに、指示手段17と、距離演算を行う演算手段14とを備えたものとなっている。
【0018】
ここで上記制御部15は、撮影のための動作制御や、画像処理部16で生成された画像の上記外部記憶媒体3への記録や、外部記憶媒体3に記録されている画像の上記画像表示部12への表示といったことを司るほか、撮影時に上記レーザ測距手段2を作動させることと、レーザ測距手段2から得られた被写体までの距離情報と撮影レンズ10の焦点距離情報並びに撮像素子の画素密度情報などを外部記憶媒体3に書き込む画像データに付加することを行う。この時の記録フォーマットは独自規格でもよいが、デジタルスチルカメラ用のExif規格に則ったものとするのが好ましい。
【0019】
上記指示手段17は、外部記憶媒体3に書き込まれている画像を画像表示部12に表示させた状態で画像中の任意の2点を指示するためのものであり、この指示手段17としては、画像中に表示されたカーソルをカメラ本体1が備えるカーソルキーで任意の位置に移動させて指定を行ったり、画像表示部12そのものをタッチパネルやタブレットとして画像中の2点をペン等で指示することができるようになっているものを用いることができる。
【0020】
そして前記演算手段14は、指示手段17によって指示された画像中の2点間の実際の距離を演算によって求めるもので、画像データ中に含まれている撮影レンズ10の焦点距離情報とレーザ測距手段2で得られた距離情報と指示された画像上の2点間の距離情報とによって上記2点間の実際の距離を求める。すなわち、測定したい2点間距離が図2に示すように対象物におけるたとえば両端P1,P2間の距離D=A1+A2である場合、上記対象物を画面中央に入れて撮影すれば、レーザ測距手段2で測定された対象物までの距離情報bが得られることから、撮影レンズ10の焦点距離fと被写体と像の関係((1/a)+(1/b)=1/f)よりa=b×f/(b−f)を求め、さらにカメラ本体1に使用されている撮像素子13固有の画素密度(画素ピッチ)情報などに基づく画像上の指定された2点間の距離(c1+c2)を用いて、2点P1,P2間の距離D=A1+A2=((b×c1)/a)+(b×c2)/aを演算し、この演算結果を画像表示部12に表示する。
【0021】
撮影モードにセットしたカメラ本体1によって測定したい2点が存在している被写体を画面中央に入れて撮影を行い、次いでカメラ本体1を距離演算モードにセットして上記撮影によって外部記憶媒体3に記録された画像データを呼び出して画像表示部12に表示させ、指示手段17を用いて画像中の2点を指示すれば、上述のように2点間の距離が演算されて画像表示部12に表示されるものである。上記の距離演算モードにおいて呼び出すことができる画像は直前に撮影したものでなくてもよいのはもちろんであり、また距離を知りたい2点は、レーザ測距手段2で距離を測定した被写体上であれば、撮影しなおすことなく変更することができる。
【0022】
この時、図4に示すように、演算により求めた2点間の距離に応じたグリッドGやスケールSが画像表示部12に表示されるようにしておいてもよい。指定した2点以外の点間の距離の概算を一見して把握することができるものとなる。また、図5に示すように画像表示部12に表示した画像に他の画像を半透明化して重ねて表示することができるようにするとともに、各画像の指定された2点間の距離が前記演算結果を利用して同一の縮尺で表示されるようにしておくと、異なる画像中の被写体9,9’の2点間の距離の比較を容易に行うことができるものとなる。
【0023】
なお、図示例のものにおいては、レーザ測距手段2で得られる距離情報はカメラ本体1から被写体までの距離であって、撮影レンズ10から被写体まで距離bではないことから、ここではレーザ測距手段2と撮影レンズ10の主点との間の距離及び撮影時の撮影レンズの繰り出し量でレーザ測距手段2で得られた距離情報を補正している。撮影レンズ10とレーザ測距手段2とが常に同じ位置にくるようにレーザ測距手段2を設けてもよいのはもちろんであり、またカメラ本体1から所定の距離以上のところに被写体がある場合、レーザ測距手段2で得られる距離をbとして扱うとともに、a=fとして演算を行うようにしてもよい。
【0024】
ここではカメラ本体1に距離の演算を行う演算手段14や指示手段17を設けたものを示したが、カメラ本体1に設けられている画像表示部12のサイズは小さいことから、測定したい2点の指示手段17による指示を十分な精度で行うことは困難である。この点を考えれば、図3に示すように、指示手段17や演算手段14は、カメラ本体1とは別体のものとして構成するようにしてもよく、この場合、指示手段17や演算手段14としてパーソナルコンピュータを好適に用いることができるとともに、パーソナルコンピュータの画面を画像表示部12として使用することができる。
【0025】
外部記憶媒体3を介して画像データを演算手段14であるパーソナルコンピュータに取り込んで、画像データに含まれている距離情報と焦点距離情報及び画素密度情報を基に、パーソナルコンピュータのディスプレー(画像表示部12)上でマウスなどの指示手段17で指定した2点間の距離を前述の演算により求めて表示するのである。この場合においても、図4に示したグリッドやスケールの表示や、複数画像の同一縮尺での表示を行ってもよいのはもちろんである。
【0026】
別体として構成された演算手段14に対する画像データの受け渡しは、上記の外部記憶媒体3を介したものとするほか、通信によって外部記憶媒体3が装着されたカメラ本体1をパーソナルコンピュータの外部記憶装置として取り扱うようにしたり、パーソナルコンピュータが持つ記録媒体をカメラ本体1における外部記憶媒体として取り扱われるようにしたりすることで行ってもよい。
【0027】
図6に他例を示す。これはレーザ測距手段2をカメラ本体1とは別体のものとして構成するとともに、カメラ本体1にレーザ測距手段2を装着した時、カメラ本体1とレーザ測距手段2との間にカメラ本体1側からの要求に応じてレーザ測距手段2を作動させて距離の測定動作を行わせるとともに測定結果としての距離情報をカメラ本体1側で受け取ることができる通信インターフェース(図示せず)を双方に設けたものである。なお、レーザ測距手段2で距離が測定されるのはカメラ本体1で撮影される画角内の中央1点となるように、レーザ測距手段2のカメラ本体1への装着がなされるようにしている。この場合においても、演算手段14や指示手段17を更に別体で構成してもよい。また、カメラ本体1とレーザ測距手段2とをこのように別体としたものにおいては、外部記憶媒体3をレーザ測距手段2側に設けて、カメラ本体1から得た画像データ(焦点距離情報や画素密度情報を含む)にレーザ測距手段2側で距離情報を付加して外部記憶媒体3に書き込むようにしたものであってもよい。
【0028】
図7に他の実施の形態の一例を示す。これはカメラ本体1に装着されるレーザ測距手段2として、2つの投受光部20,20を備えて所定の角度αをなす2方向の測距を行うことができるものを用いている。この場合、レーザ光が照射された2点p1,p2までの距離L1,L2を夫々測定することができるとともに、上記角度αが既知であることから、図8に示すように上記2点p1,p2間の間隔L3も演算(L3=(L12+L22−2L1・L2・cosα)1/2)で求めることができ、更には被写体がカメラ本体1と正対していなくて傾いている場合の上記2点p1,p2間の距離L3や傾きβも演算で求めることができる。
【0029】
従って、外部記憶媒体3に記録する画像データに、上記2点までの2つの距離情報と上記角度αと画素密度情報と画像上の上記2点がどこであるかを記録しておくことで、この画像を画像表示手段1に呼び出して指示手段17で指定した被写体上の任意の2点P1,P2間の距離Dの演算を行う時、被写体の上記傾きβに応じた補正を加えることができるものであり、指示された任意の2点間の距離Dを傾きβがあっても正確に演算することができる。レーザ測距手段2で被写体上のどの2点までの距離を測定したのかは、レーザ測距手段2が投光したレーザスポット光が被写体に照射されている状態を撮影することで、レーザスポット光がどの位置にあるかを撮影した画像から確認することで行うことができる。
【0030】
この時のレーザ測距手段2で距離を測定する2点p1,p2は、カメラ本体1の撮影画角の中心からたとえば左右に10°の位置(角度α=20°)となるように中心から等角度のところにくるようにしたり、図9に示すように、レーザ測距手段2で距離が測定される2点p1,p2のうちの1点を撮影される画角内の中央1点とするのが上記角度βの演算(特に傾いているか否かの検出)が容易となる点で好ましい。また、後者であれば、傾いていない場合の距離L3はL2・tanαで演算することができる。
【0031】
レーザ測距手段で距離が測定される2点p1,p2は、レーザ測距手段2の投光方向の変更で可変としておいても、つまり、角度αを可変としておいてもよい。この場合、撮影手段から見た2点の角度αを検出する角度検出手段も設けておく。被写体の状況や被写体とカメラ本体1との位置関係に応じて上記2点を変更することができるために、状況にかかわらず正確な測定を行うことができるものとなる。
【0032】
この場合の上記角度αの変更は、たとえば2つの投受光部20,20の光軸が交わる点を中心に2つの投受光部20,20を夫々回動させることができるようにすることで行うことができ、角度αはポテンショメータなどを用いた角度検出手段によって、2つの投受光部20,20と回転軸とを結ぶ2つの線(光軸)がなす角度αを検出すればよい。
【0033】
なお、図3〜図6に示した構成は、レーザ測距手段2で2点の測距を行うものにおいても適用することができる。また、レーザ測距手段2としては、図10に示すように、2つのレーザ光源21,21を備えたもののほか、図11に示すように、一つのレーザ光源と、このレーザ光源から出力されるレーザ光の方向を変更するミラー22とを組み合わせたものを用いることができる。図中23は集光レンズである。ちなみに前者であれば、低光量のレーザ光源でも離れたところにある被写体にレーザスポット光を照射することができ、後者であれば、レーザ光源21の数が一つでよいために小型化の点で有利となる。また、ミラー22として全反射ミラーを使用してミラー22を駆動することで照射方向を変更することにより、ミラー22による光量低下を小さくすることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本発明においては、撮影にてデジタル画像を生成する撮影手段と、撮影手段で撮影する被写体までの距離を測定するレーザ測距手段と、画像データを表示する画像表示手段と、表示された画像中の任意の2点間を指示する指示手段と、上記2点間の距離を前記距離情報と撮影レンズの焦点距離情報及び撮影手段における撮像素子の画素密度情報に基づいて演算する演算手段とを備えているために、画像中の任意の2点間の距離を簡便に求めることができる。
【0035】
また、撮影にてデジタル画像を生成する撮影手段と、撮影手段で撮影する被写体における撮影手段から見て所定の角度だけ離れた2点までの距離を夫々測定するレーザ測距手段と、画像データを表示する画像表示手段と、表示された画像中の任意の2点間を指示する指示手段と、指示された2点間の距離を前記距離情報と角度及び撮影手段における撮像素子の画素密度情報に基づいて演算する演算手段とを備えているものにおいては、撮影手段と正対していない傾いた面に存在している2点を指示した場合にも、その2点間の距離を正確に且つ簡便に求めることができる。
【0036】
この時、画像データとともに演算手段による2点間の距離演算に必要な情報を記録する記録手段を備えていると、この画像を呼び出して任意の2点を指定し、この2点間の距離を求めさせることができるものであり、必要な時に必要な距離情報を得ることができる。
【0037】
また、撮影手段もしくは画像表示手段が演算手段で演算された結果に基づくスケールもしくはグリッドの表示機能を備えていると、被写体の概略の寸法を容易に知ることができる。
【0038】
画像表示手段が画像中におけるレーザ測距手段で距離測定がなされた点を表示する表示機能を備えたものとしておけば、たとえばレーザ測距手段のレーザスポット光が撮影した画像内に写るようにしておけば、指定手段で指定する任意の2点の指定有効部分を容易に知ることができる。
【0039】
また、少なくとも撮影手段とレーザ測距手段とが単一の器体内に納められているものであると、撮影及びレーザ測距時の取り扱いが容易となる。
【0040】
また、撮影手段を主体とするカメラ部と、レーザ測距手段を主体とするとともにカメラ部とは別体として形成された測距部とで構成され、カメラ部に対して着脱自在となっている測距部は、カメラ部との間のデータ通信用インターフェースを備えているものであってもよく、この場合は必要な時のみ測距部を装着したり、複数のカメラ部で一つの測距部を共用するといったことが可能となる。
【0041】
画像表示手段は、演算手段で演算された2点間の距離の情報を基に複数の画像データを同じ縮尺で同時に表示する比較表示機能を備えたものとするのも好ましい。撮影距離が異なる複数の画像内の被写体の長さ(大きさ)の比較が容易となる。
【0042】
レーザ測距手段で2点の距離を測定する場合、そのうちの1点は撮影される画角内の中央1点としておくと、必要な演算を簡略化することができて高速に処理することができる。
【0043】
また、レーザ測距手段で2点の距離を測定する場合、その2点はレーザ測距手段の投光方向の変更で可変とするとともに、撮影手段から見た2点の角度間隔を検出する角度検出手段を備えたものとしてもよい。被写体と撮像手段との位置関係に制約があって、被写体上の2点にレーザを照射することができない時にもこれができるようになるために、有効な距離情報を含む画像を得ることができる。
【0044】
そして記録手段は、着脱自在な外部記憶媒体に記録を行うものであると、撮影後の画像データの取り扱いが容易となる。
【0045】
画像データ及び2点間距離の演算に必要な距離情報等を別体として形成された画像表示手段及び演算手段に対して送出する通信機能を備えたものであってもよく、この時にはより高速な演算手段の使用が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すもので、(a)は斜視図、(b)はブロック図である。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】他例のブロック図である。
【図4】(a)(b)は画像表示部への表示の例を示す説明図である。
【図5】画像表示部への表示の他の例を示す説明図である。
【図6】更に他例のブロック図である。
【図7】他の実施の形態の一例の斜視図である。
【図8】同上の動作説明図である。
【図9】同上の他例の動作説明図である。
【図10】同上のレーザ測距手段の概略図である。
【図11】(a)(b)は同上のレーザ測距手段の他例の概略図である。
【符号の説明】
1 カメラ本体
2 レーザ測距手段
3 外部記憶媒体
10 撮影レンズ
12 画像表示部
13 撮像素子
14 演算手段
17 指示手段
Claims (12)
- 撮影にてデジタル画像を生成する撮影手段と、撮影手段で撮影する被写体までの距離を測定するレーザ測距手段と、画像データを表示する画像表示手段と、表示された画像中の任意の2点間を指示する指示手段と、上記2点間の距離を前記距離情報と撮影レンズの焦点距離情報及び撮影手段における撮像素子の画素密度情報に基づいて演算する演算手段とを備えていることを特徴とする測距装置。
- 撮影にてデジタル画像を生成する撮影手段と、撮影手段で撮影する被写体における撮影手段から見て所定の角度だけ離れた2点までの距離を夫々測定するレーザ測距手段と、画像データを表示する画像表示手段と、表示された画像中の任意の2点間を指示する指示手段と、指示された2点間の距離を前記距離情報と角度及び撮影手段における撮像素子の画素密度情報に基づいて演算する演算手段とを備えていることを特徴とする測距装置。
- 画像データとともに演算手段による2点間の距離演算に必要な情報を記録する記録手段を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の測距装置。
- 撮影手段もしくは画像表示手段は、演算手段で演算された結果に基づくスケールもしくはグリッドの表示機能を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の測距装置。
- 画像表示手段は、画像中におけるレーザ測距手段で距離測定がなされた点を表示する表示機能を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の測距装置。
- 少なくとも撮影手段とレーザ測距手段とが単一の器体内に納められていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の測距装置。
- 撮影手段を主体とするカメラ部と、レーザ測距手段を主体とするとともにカメラ部とは別体として形成された測距部とで構成され、カメラ部に対して着脱自在となっている測距部は、カメラ部との間のデータ通信用インターフェースを備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の測距装置。
- 画像表示手段は、演算手段で演算された2点間の距離の情報を基に複数の画像データを同じ縮尺で同時に表示する比較表示機能を備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載の測距装置。
- レーザ測距手段で距離が測定される2点のうちの1点は撮影される画角内の中央1点であることを特徴とする請求項2記載の測距装置。
- レーザ測距手段で距離が測定される2点はレーザ測距手段の投光方向の変更で可変となっているとともに、撮影手段から見た2点の角度間隔を検出する角度検出手段を備えていることを特徴とする請求項2記載の測距装置。
- 記録手段は、着脱自在な外部記憶媒体に記録を行うものであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかの項に記載の測距装置。
- 画像データ及び指示した2点間距離の演算に必要な距離情報等を別体として形成された画像表示手段及び演算手段に対して送出する通信機能を備えていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかの項に記載の測距装置。
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